説明

出納機と入出金機の連携システム及び連携方法

【課題】出納機と窓口用入出金機との併用処理を行うこと。
【解決手段】出納機連携モード中においても窓口用入出金機90による入金操作可能な状態に設定すると共に、様々な現金の入出金方法を金種画面にて指定(該当の金額入力欄に金額を入力。)させ、この金種画面の入力内容に従った出納機からの入出金と窓口用入出金機からの入出金、更には係員の手許からの入出金を1つの取引として登録することができる出納機20と窓口用入出金機90の連携システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関における現金の入出金に出納機及び窓口用入出金機を併用することができる出納機と入出金機の連携システム及び連携方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に金融機関における現金の入出金処理を係員が行う現金処理システムは、複数の顧客の口座データを格納する元帳データベースと、この元帳データベースに接続された勘定系ホストコンピュータと、大口現金の出納及び出納記録を認証伝票に印字する出納機と、この出納機による入出金管理を行うための複数のキューを格納する管理データベースと、この管理データベースに接続される管理サーバと、この管理サーバと接続され、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースにおける顧客口座を特定し、入出金処理を確定させる窓口端末と、この窓口端末に隣接して設置され、窓口の担当者が比較的少額の現金の入出金を行うための窓口用入出金機と、これらコンピュータ機器を接続する通信網とを備える。前記出納機は、例えば、渉外担当者が渉外先へ持ち出す出金処理や渉外先から持ち帰った現金の入金処理を行うものであり、窓口用入出金機は、キャッシャと呼ばれ、金融機関の窓口において窓口担当者が窓口顧客に対する現金の入出金を行うために窓口端末に隣接して配置され、比較的少額の入出金を行うためのものである。
【0003】
前記管理データベースに格納する複数のキューは、口座データベースへの入出金処理を行う際に一時的に使用されるデータ構造であって、入金時に使用される入金キューと、出金時に使用される出金キューと、他金融機関又は同一金融機関の他支店との入出金時などに使用される回金キューとから構成される。なお、一般にキュー(queue)とは、コンピュータ技術における先に入力したデータを先に出力するデータ構造(data structure:データの集まりをコンピュータの中で効果的に扱うために一定の形式に系統立てて格納するときの形式のこと。)の一種である。
【0004】
前述の金融機関における出納機及び窓口用入出金機に関する技術が記載された文献としては、下記特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、カウンターの内外側に配置した内側リジェクト口と、カウンターの外側に配置した外側リジェクト口と、この内側及び外側のリジェクト口を貨幣の排出を切り替える切替手段とを設けることによって、設置された状態でカウンターの内側と外側の両方から操作を行うことができる貨幣取引処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−259281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
金融機関における現金処理システムは、前述のように比較的大口の現金を取り扱う出納機と、窓口担当者が取り扱う窓口用入出金機とが併設されているが、実際の入出金の取引においては、例えば、大口の現金(例えば、99万円)を顧客から預かって出納機により入金した後に顧客から追加の少額現金(例えば、1万円)を窓口用入出金機から入金する要望があることがあり、この場合、出納機からの入金と窓口用入出金機からの入金を1つの取引として取り扱うことができないように排他制御されているため、出納機から入金した99万円の入金処理を取り消した後に改めて100万円の入金処理を行うか、2件の入金処理として取り扱う必要があるという課題があった。出金処理においても同様な課題があった。なお、特許文献1には、このような課題についても記載されていない。
【0007】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決することであり、出納機からの入出金と窓口用入出金機からの入出金(係員の手許からの入出金も含む。)を連携して1つの取引として処理することができる出納機と入出金機の連携システム及び連携方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために請求項1記載の発明は、顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による入金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から入金取引が選択されると入金取引画面を表示すると共に、前記窓口用入出金機に対し入金操作可指示を出力して窓口用入出金機を入金操作可能な状態に設定する第1機能と、前記入金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報(顧客の口座番号や取引金額など)を入力する第2機能と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出したとき、出納機通番入力画面を表示し、前記出納機の入金処理で認証伝票に印字される出納記録を基に出納機通番入力画面の通番入力領域に取引通番号を入力させ実行キーを押下させる第3機能と、前記第3機能により前記出納機通番入力画面に入力された取引通番号に対応する前記管理データベース(入金キュー)内の出納機明細データの取得を前記管理サーバに要求する第4機能と、要求を受けた管理サーバが管理データベース(入金キュー)内の該当の出納機明細データを検索して返信し、これを受けた窓口端末が出納機取引金額を前記金種画面の出納機現金預り額入力領域に展開して出納機連携モードを設定後に、当該出納機明細データの更新を管理サーバに要求し、これを受けた管理サーバが当該出納機明細データの処理フラグを処理中に更新する第5機能と、操作者が前記窓口用入出金機を用いて現金を入金したとき、窓口端末が窓口用入出金機からの計数報告を受け付け、窓口用入出金機に入金された現金の金種別金額を金種画面の機預り金種別金額入力領域に展開する第6機能と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額の合計額が指定金額(当該入金取引の取引金額)と一致することを確認し、前記窓口用入出金機からの入金操作を禁止する指示を窓口用入出金機に出力後、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該入金取引の実行を要求する第7機能と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベース(入金キュー)内の当該出納機明細データの処理フラグを処理済に更新する第8機能と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し収納指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と入金伝票に認証印字する第9機能とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記出納機と入出金機の連携システムの入金処理において、金種キー押下により金種画面を呼び出し、係員の手許に入金する金額を手預り金種別金額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する釣銭を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許より出金する釣銭を手払い金種別金額入力領域に入力する第10機能と、前記第10機能により係員の手許に入金する金額や釣銭が入力されるため、第7機能の指定金額(当該入金取引の取引金額)との一致確認を出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額と係員の手許からの入金額の合計額から窓口用入出金機からの釣銭出金額及び係員の手許からの釣銭出金額を差引いた金額で行う第11機能と、前記第9機能において前記第10機能により機払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると窓口用入出金機に対し釣銭の出金指示出力も行う第12機能と、前記第9機能において前記第10機能により手払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると手許から釣銭の出金を促す手払い確認画面の表示も行う第12機能を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による出金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から出金取引が選択されると出金取引画面を表示する第1機能と、前記出金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報(顧客の口座番号や取引金額など)を入力する第2機能と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出すると出納機連携モードを設定する第3機能と、出金方法を指定するために金種画面キー押下により金種画面を呼び出し、前記出納機から出金する金額を出納機現金払い額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する金額を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許から出金する金額を手払い金種別金額入力領域に入力する第4機能と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの出金額と窓口用入出金機からの出金額と係員の手許からの出金額の合計額が指定金額(当該出金取引の取引金額)であることを確認し、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該出金取引の実行を要求する第5機能と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベース(出金キュー)に当該出金取引の出納機明細データを登録する第6機能と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し出金指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と手許からの出金を促す手払い確認画面の表示と出金伝票に認証印字する第7機能とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による入金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から入金取引が選択されると入金取引画面を表示すると共に、前記窓口用入出金機に対し入金操作可指示を出力して窓口用入出金機を入金操作可能な状態に設定する第1工程と、前記入金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報(顧客の口座番号や取引金額など)を入力する第2工程と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出したとき、出納機通番入力画面を表示し、前記出納機の入金処理で認証伝票に印字される出納記録を基に出納機通番入力画面の通番入力領域に取引通番号を入力させ実行キーを押下させる第3工程と、前記第3工程により前記出納機通番入力画面に入力された取引通番号に対応する前記管理データベース(入金キュー)内の出納機明細データの取得を前記管理サーバに要求する第4工程と、要求を受けた管理サーバが管理データベース(入金キュー)内の該当の出納機明細データを検索して返信し、これを受けた窓口端末が出納機取引金額を前記金種画面の出納機現金預り額入力領域に展開して出納機連携モードを設定後、当該出納機明細データの更新を管理サーバに要求し、これを受けた管理サーバが当該出納機明細データの処理フラグを処理中に更新する第5工程と、操作者が前記窓口用入出金機を用いて現金を入金したとき、窓口端末が窓口用入出金機からの計数報告を受け付け、窓口用入出金機に入金された現金の金種別金額を金種画面の機預り金種別金額入力領域に展開する第6工程と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額の合計額が指定金額(当該入金取引の取引金額)と一致することを確認し、前記窓口用入出金機からの入金操作を禁止する指示を窓口用入出金機に出力後、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該入金取引の実行を要求する第7工程と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベース(入金キュー)内の当該出納機明細データの処理フラグを処理済に更新する第8工程と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し収納指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と入金伝票に認証印字する第9工程とを実行させることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記出納機と入出金機の連携システムの入金処理において、金種キー押下により金種画面を呼び出し、係員の手許に入金する金額を手預り金種別金額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する釣銭を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許より出金する釣銭を手払い金種別金額入力領域に入力する第10工程と、前記第10工程により係員の手許に入金する金額や釣銭が入力されるため、第7工程の指定金額(当該入金取引の取引金額)との一致確認を出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額と係員の手許からの入金額の合計額から窓口用入出金機からの釣銭出金額及び係員の手許からの釣銭出金額を差引いた金額で行う第11工程と、前記第9工程において前記第10工程により機払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると窓口用入出金機に対して釣銭の出金指示出力も行う第12工程と、前記第9工程において前記第10工程により手払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると手許から釣銭の出金を促す手払い確認画面の表示も行う第12工程の実行を含むことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による出金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から出金取引が選択されると出金取引画面を表示する第1工程と、前記出金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報(顧客の口座番号や取引金額など)を入力する第2工程と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出すると出納機連携モードを設定する第3工程と、出金方法を指定するために金種画面キー押下により金種画面を呼び出し、前記出納機から出金する金額を出納機現金払い額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する金額を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許から出金する金額を手払い金種別金額入力領域に入力する第4工程と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの出金額と窓口用入出金機からの出金額と係員の手許からの出金額の合計額が指定金額(当該出金取引の取引金額)であることを確認し、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該出金取引の実行を要求する第5工程と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベース(出金キュー)に当該出金取引の出納機明細データを登録する第6工程と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し出金指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と手許からの出金を促す手払い確認画面の表示と出金伝票に認証印字する第7工程とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項目1及び2並びに4及び5記載の発明による出納機と窓口用入出金機の連携システム及び連携方法は、出納機連携モード中においても窓口用入出金機による入金操作可能な状態に設定することによって、出納機からの入金と窓口用入出金機からの入金を1つの取引として登録することができる。又、出納機連携モード中においても様々な現金の入金方法を金種画面にて指定できるようにする(手扱い金種別金額及び機払い金種別金額及び手払い金種別金額の入力を可能とする)ことによって、出納機からの入金と係員の手許への入金や出納機からの入金と釣銭の払い出しを窓口用入出金機から行うような様々な現金入金処理運用に対応することができる。
【0015】
請求項目3並びに6記載の発明による出納機と窓口用入出金機の連携システム及び連携方法は、金種画面にて出納機からの出金金額、窓口用入出金機からの出金金額、手許からの出金金額を指定することによって、出納機からの出金と窓口用入出金機からの出金や出納機からの出金と係員の手許からの出金などを1つの取引として登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態による出納機と入出金機の連携システムを示す図
【図2】本発明の実施形態による管理データベースを示す図
【図3】本発明の実施形態による出納機と連携して入金又は出金取消処理するとき時の金種画面を示す図
【図4】本発明の実施形態による出納機と連携しないで入金又は出金取消処理する時の金種画面を示す図
【図5】本発明の実施形態による出納機と連携して出金又は入金取消処理する時の金種画面を示す図
【図6】本発明の実施形態による出納機と連携しないで出金又は入金取消処理する時の金種画面を示す図
【図7A】本発明の実施形態による入金取引フローを示す図
【図7B】本発明の実施形態による入金取引フローを示す図
【図8】本発明の実施形態による出金取引フローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による連携方法を採用した出納機と入出金機の連携システムを図面を参照して説明する。
[構成]
図1は、本発明の一実施形態による出納機と入出金機の連携システムを適用した現金処理システムの全体構成を説明するための図である。この現金処理システムは、複数の顧客の口座データを格納する元帳データベース70と、この元帳データベース70に接続され、口座データの管理を行う勘定系ホストコンピュータ80と、管理データベース50に接続され、各種キューの管理を行う管理サーバ40と、この管理サーバ40に接続され、現金の出納及び出納記録を認証伝票21に印字する出納機20と、この出納機20による入出金管理を行うための複数のキューを格納する管理データベース50と、前記管理サーバ40と接続され、前記認証伝票21に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベース70における顧客口座及び入出金額を特定し、入出金処理を確定させるための複数の窓口端末10a及び窓口端末10bと、これら窓口端末10a及び10bに接続され、窓口の担当者が比較的少額の現金の入出金を行うための窓口用入出金機90と、これら窓口端末10a及び10b並びに出納機20を管理サーバ40に接続する構内通信網(LAN:Local Area Network)30と、前記管理サーバ40を勘定系ホストコンピュータ80に接続する広域通信網(WAN:Wide Area Network)60とを備える。
【0018】
前記管理データベース50は、窓口端末10a及び10bの操作画面である金種取引画面から入力された顧客口座番号及び入金額又は出金額を基に元帳データベース70に格納された顧客の口座データに対する入出金処理を行う際に使用されるデータ構造である各種キューを格納するものであって、本実施形態においては、現金の入金処理時に生成される入金キューを格納する入金キュー格納部51と、現金の出金時に生成される出金キューを格納する出金キュー格納部52と、他の金融機関又は同一金融機関の他支店との入出金処理時などに生成される回金キューを格納する回金キュー格納部53とを備え、各キュー格納部51から53は、図2に示す如く、出納機を識別するための出納機番号と、出納の年月日と、出納処理取引の一意の通し番号である取引通番号と、入出金処理1単位毎の出納取引の金額を示す取引金額と、この取引金額中の内訳額を示す現金金額と、この1単位取引の処理状態を識別するための処理フラグの各欄とから構成される。
【0019】
この入金キュー格納部51に格納されるキューの1レコードは、例えば、出納機番号「A001」の出納機の日付「2010/1/20」の入金出納取引の取引通番号が「001」、取引金額が「¥1,490,000」、現金金額が「¥1,490,000」、処理フラグが「未処理」であることを表している。また、前記「処理フラグ」は、窓口端末10a又は10bによる処理状態の推移及び出納機20による処理状態の推移をフラグとして管理するものであって、「未処理」と「処理中」と「処理済」と「取消中」と「取消済」と「取消処理中」の6種であり、この処理フラグの値が「処理中」と「取消処理中」のキューはアクセス中以外の他の窓口端末及び出納機からのアクセスを拒否するように排他制御されるものである。
【0020】
前記窓口端末10a及び10bの表示部に表示される金種画面は、入出金処理を行うための複数の紙幣硬貨種及び項目ごとの金額欄からなり、例えば、図3に示す如く、画面左側から、係員が顧客から受取った現金を手許に入金する金銭を金種毎に入力する手預かりの入力領域E08と、窓口用入出金機90に入金(窓口用入出金機90で計数)した金銭を金種毎に入力する機預かりの入力領域E01と、係員が顧客に渡す現金を手許より支払う金銭を金種毎に入力する手払いの入力領域E13と、窓口用入出金機90により支払う金銭を金種毎に入力する機払いの入力領域E02とが上段に配置され、これら領域の下段には、左から、手預かり金の小計額を表示する表示領域E10と、機預かり金の小計額を表示する表示領域E09と、出納機20から入金された金額を入力する入力領域E03と、現金入金の合計額を表示する表示領域E07と、手払い金の小計額を表示する表示領域E11と、機払い金の小計額を表示する表示領域E12と、出納機20から支払う金額を入力する入力領域E04と、現金出金の合計額を表示する表示領域E05と、取引画面に入力された取引金額を表示入力する指定金額の表示領域E06とが配置され、図4〜図6を参照して後述する如く、窓口用入出金機90と連携するときとしないときによって入力訂正操作が可能な領域が設定されるように構成されている。前記機預かりの入力領域E01は、窓口用入出金機90により預かった金銭の金種を表示するものであって、係員が手入力することはない領域であり、領域E02及び領域E13は、釣り銭がある場合に係員が金額を入力する領域である。なお、金種とは一般に、額面金額による貨幣の種類をいい、金種画面とは、窓口端末の操作画面において、入金又は出金の取扱額(額面金額)を貨幣の種類別に入力及び集計するために表示される操作画面をいう。
【0021】
前記勘定系ホストコンピュータ80及び管理サーバ40は、一般のコンピュータ同様に、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、磁気ディスク装置等の記憶手段、表示部、キーボード等の入出金機器、各種インターフェース機器、基本OS(オペレーティングシステム)及び各種ソフトウェアを含むものであり、前記元帳データベース70及び管理データベース50は、多数の磁気ディスク装置からなるレイド(RAID:Redundant Array for Inexpensive Disks)記憶装置である。
【0022】
前記窓口端末10a及び10bは、各種データ及び操作キーを含む操作画面を表示する表示部と、オペレータの操作によって各種データを入力するキーボードと、各種データを通帳、帳票及び伝票に印字する印字部と、全体の処理を司る制御部と、制御部が実行するプログラム等を格納する記憶部とを備え、表示部に前述の図3から図6に示した金種画面を表示する。
【0023】
[動作]
次に前述のように構成した出納機と入出金機の連携システムの入金時及び出金時の動作を窓口端末10aの操作を例として説明する。
[入金時処理]
本実施形態による出納機と入出金機の連携システムは、99万円の現金を係員が顧客から預かって出納機20により入金し、管理サーバ40が管理データベース50に金額「¥990,000」の通番0001の入金キューを作成した後に顧客から追加の1万円を窓口用入出金機90から入金する入金処理を例にとって説明する。
【0024】
さて、本出納機と入出金機の連携システムにおける入金処理は、図7Aに示す如く、窓口端末10aの取引選択のメニュー画面から入金取引を操作者が選択する工程01と、この選択を指示された窓口端末10aの制御部が、口座番号入力欄(領域)及び取引金額入力欄(領域)を有する入金取引画面を表示すると共に前記窓口用入出金機90に対して入金操作を許可する指示を出力する工程02と、前記表示した入金取引画面に操作者が口座番号「1234567」及び取引金額「¥1,000,000」の入力を行う工程03と、この画面が表示された状態で操作者が出納機20と連携するための「出納機」キーを押下し、出納機通番入力画面を呼び出し後、通番入力欄に通番(認証伝票21に印字された取引通番号)「0001」が入力され且つ「実行」キーが押下されたことを検出すると管理データベース50(入金キュー格納部51)内に存在する「未処理」の通番(取引通番号)「0001」に対応する出納機明細データの取得要求する工程04と、この工程04により要求を受けた管理サーバ40が入金キュー内の出納機明細データ(通番「0001」、「未処理」、取引金額「¥990,000」)を回答し、これを受けた窓口端末10aが出納機取引金額を図3に示す如く金種画面の出納機現金預り額入力欄(領域E03)に展開して出納機連携モードを設定後、出納機明細データ(処理中)の更新要求を行い、これを受けた管理サーバ40が当該出納機明細データの処理フラグを「処理中」に更新する工程05とを実行する。
なお、前記工程03において入金取引画面の取引金額入力欄(領域)に取引金額「¥1,000,000」が入力されると、この取引金額を図3に示す如く金種画面の指定金額入力欄(領域E06)にもこの金額を展開する。
【0025】
次いで、本実施形態による出納機と入出金機の連携システムにおける入金処理は、図7Bに示す如く、操作者が窓口用入出金機90を用いて現金1万円を入金したとき、窓口用端末10aが前記窓口用入出金機90からの計数報告を受け付け、窓口用入出金機90に入金された現金1万円を図3に示す如く金種画面の機預り入力欄(領域E01)に展開する工程06と、入力操作が全て終了したことを示す「完了」キーが押下されると、金種画面により窓口用入出金機90からの入金額「¥10,000」と出納機20に入金済み入金額「¥990,000」の合計額が指定金額「¥1,000,000」と一致する(指定金額(領域E06)=現金入金計(領域E07)−現金出金計(領域E05)である。)ことを確認し、窓口用入出金機90の入金操作を禁止する指示を窓口用入出金機90に出力後、管理サーバ40経由で勘定ホストコンピュータ80と通信して当該入金取引の実行を要求(問い合せ電文を送信。)する工程07と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータ80が元帳データベース70のデータを更新し、この勘定系ホストコンピュータ80の回答を受けた管理サーバ40が管理データベース50の当該入金キューを「処理済」に更新する工程08と、管理サーバ40経由勘定系ホストコンピュータ80の回答を受けた窓口端末10aが窓口用入出金機90に対する現金の収納指示出力、当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新、入金伝票への認証印字する工程09とを実行し、窓口端末10aは、出納機20と連携して入金処理する取引であっても窓口用入出金機90を入金操作可能な状態に設定することによって出納機20からの入金と窓口用入出金機90からの入金を1取引として連携処理することができる。又、様々な現金の入金方法を金種画面にて指定できるようにする(手預り入力欄(領域E08)及び手払い入力欄(領域E13)及び機払い入力欄(領域E13)のデータ入力を可能とする。)ことにより出納機20からの入金と係員の手許への入金、更には窓口用入出金90あるいは手許から釣銭の払い出し処理することができる。
【0026】
[出金処理]
本実施形態による出納機と入出金機の連携システムにおける出金処理は、110万円の現金の出金を窓口用入出金機90から10万円を出金し、管理データベース50に金額「¥1,000,000」の通番「0001」の出金キューを作成し、残りの100万円を出納機20から出金する出金処理を例にとって説明する。
【0027】
さて、本出納機と入出金機の連携システムにおける出金処理は、図8に示す如く、窓口端末10aの取引選択のメニュー画面から出金取引を操作者が選択する工程01と、この選択を指示された窓口端末10aの制御部が、口座番号入力欄(領域)及び取引金額入力欄(領域)を有する出金取引画面を表示する工程02と、前記表示した出金取引画面に操作者が口座番号「1234567」及び取引金額「¥1,100,000」(110万)の入力を行う工程03と、出納機と連携するための「出納機」キー押下して出納機連携モードの設定を行う工程04と、110万円の出金方法を指定するために「金種画面」キーを押下して金種画面を呼び出し、図5に示す如く金種画面の機払い入力欄(領域E02)に「¥100,000」(10万)、出納機現金払い額入力欄(領域E04)に「¥1,000,000」(100万)の入力を行う工程05と、入力操作が全て終了したことを示す「完了」キーが押下されると、金種画面により窓口用入出金機90からの出金額「¥10,000」と出納機20からの出金額「¥1,000,000」の合計額が指定金額「¥1,100,000」と一致する(指定金額(領域E06)=現金出金計(領域E05)である。)ことを確認し、管理サーバ40経由で勘定ホストコンピュータ80と通信して当該出金取引の実行を要求(問い合せ電文を送信)する工程06と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータ80が元帳データベース70のデータを更新し、この勘定系ホストコンピュータ80の回答を受けた管理サーバ40が管理データベース50に出納機20から100万円を出金するための出金キュー(通番「0001」、「未処理」、取引金額「¥1,000,000」)を登録する工程07と、管理サーバ40経由勘定系ホストコンピュータ80の回答を受けた窓口端末10aが窓口用入出金機90に対する現金の支払い指示出力、当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新、出金伝票への認証印字する工程08とを実行し、窓口端末10aは、出納機20と連携して出金処理する取引であっても金種画面にて出金方法を指定することによって出納機20からの出金と窓口用入出金機90からの出金を1取引として連携処理することができる。また金種画面への入力可能領域を拡大(手払い入力欄(領域E13)のデータ入力を可能)することにより出納機20からの出金に加え係員の手許からの出金も処理することができる。なお、前記工程08における窓口用入出金機90に対する支払い指示は、勘定系ホストコンピュータ80から指示されれ支払い指示金額から出納機20で出金する金額を減算した金額、すなわち金種画面の機払い入力欄(領域E02)に入力された金種別金額で行う。
【符号の説明】
【0028】
10a 窓口端末、10b 窓口端末、20 出納機、21 認証伝票、40 管理サーバ、50 管理データベース、51 入金キュー格納部、52 出金キュー格納部、53 回金キュー格納部、70 元帳データベース、80 勘定系ホストコンピュータ、90 窓口端末用入出金機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による入金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から入金取引が選択されると入金取引画面を表示すると共に、前記窓口用入出金機に対し入金操作可指示を出力して窓口用入出金機を入金操作可能な状態に設定する第1機能と、前記入金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報を入力する第2機能と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出したとき、出納機通番入力画面を表示し、前記出納機の入金処理で認証伝票に印字される出納記録を基に出納機通番入力画面の通番入力領域に取引通番号を入力させ実行キーを押下させる第3機能と、前記第3機能により前記出納機通番入力画面に入力された取引通番号に対応する前記管理データベース内の出納機明細データの取得を前記管理サーバに要求する第4機能と、要求を受けた管理サーバが管理データベース内の該当の出納機明細データを検索して返信し、これを受けた窓口端末が出納機取引金額を前記金種画面の出納機現金預り額入力領域に展開して出納機連携モードを設定後、当該出納機明細データの更新を管理サーバに要求し、これを受けた管理サーバが当該出納機明細データの処理フラグを処理中に更新する第5機能と、操作者が前記窓口用入出金機を用いて現金を入金したとき、窓口端末が窓口用入出金機からの計数報告を受け付け、窓口用入出金機に入金された現金の金種別金額を金種画面の機預り金種別金額入力領域に展開する第6機能と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額の合計額が指定金額と一致することを確認し、前記窓口用入出金機からの入金操作を禁止する指示を窓口用入出金機に出力後、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該入金取引の実行を要求する第7機能と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベース内の当該出納機明細データの処理フラグを処理済に更新する第8機能と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し収納指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と入金伝票に認証印字する第9機能とを備える出納機と入出金機との連携システム。
【請求項2】
前記出納機と入出金機の連携システムの入金処理において、金種キー押下により金種画面を呼び出し、係員の手許に入金する金額を手預り金種別金額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する釣銭を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許より出金する釣銭を手払い金種別金額入力領域に入力する第10機能と、前記第10機能により係員の手許に入金する金額や釣銭が入力されるため、第7機能の指定金額との一致確認を出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額と係員の手許からの入金額の合計額から窓口用入出金機からの釣銭出金額及び係員の手許からの釣銭出金額を差引いた金額で行う第11機能と、前記第9機能において前記第10機能により機払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると窓口用入出金機に対して釣銭の出金指示出力も行う第12機能と、前記第9機能において前記第10機能により手払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると手許から釣銭の出金を促す手払い確認画面の表示も行う第12機能を含む請求項1記載の出納機と入出金機との連携システム。
【請求項3】
顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による出金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から出金取引が選択されると出金取引画面を表示する第1機能と、前記出金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報を入力する第2機能と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出すると出納機連携モードを設定する第3機能と、出金方法を指定するために金種画面キー押下により金種画面を呼び出し、前記出納機から出金する金額を出納機現金払い額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する金額を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許から出金する金額を手払い金種別金額入力領域に入力する第4機能と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの出金額と窓口用入出金機からの出金額と係員の手許からの出金額の合計額が指定金額であることを確認し、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該出金取引の実行を要求する第5機能と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベースに当該出金取引の出納機明細データを登録する第6機能と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し出金指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と手許からの出金を促す手払い確認画面の表示と出金伝票に認証印字する第7機能とを備える出納機と入出金機との連携システム。
【請求項4】
顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による入金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から入金取引が選択されると入金取引画面を表示すると共に、前記窓口用入出金機に対し入金操作可指示を出力して窓口用入出金機を入金操作可能な状態に設定する第1工程と、前記入金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報を入力する第2工程と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出したとき、出納機通番入力画面を表示し、前記出納機の入金処理で認証伝票に印字される出納記録を基に出納機通番入力画面の通番入力領域に取引通番号を入力させ実行キーを押下させる第3工程と、前記第3工程により前記出納機通番入力画面に入力された取引通番号に対応する前記管理データベース内の出納機明細データの取得を前記管理サーバに要求する第4工程と、要求を受けた管理サーバが管理データベース内の該当の出納機明細データを検索して返信し、これを受けた窓口端末が出納機取引金額を前記金種画面の出納機現金預り額入力領域に展開して出納機連携モードを設定後、当該出納機明細データの更新を管理サーバに要求し、これを受けた管理サーバが当該出納機明細データの処理フラグを処理中に更新する第5工程と、操作者が前記窓口用入出金機を用いて現金を入金したとき、窓口端末が窓口用入出金機からの計数報告を受け付け、窓口用入出金機に入金された現金の金種別金額を金種画面の機預り金種別金額入力領域に展開する第6工程と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額の合計額が指定金額と一致することを確認し、前記窓口用入出金機からの入金操作を禁止する指示を窓口用入出金機に出力後、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該入金取引の実行を要求する第7工程と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベース内の当該出納機明細データの処理フラグを処理済に更新する第8工程と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し収納指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と入金伝票に認証印字する第9工程とを備える出納機と入出金機との連携方法。
【請求項5】
前記出納機と入出金機の連携システムの入金処理において、金種キー押下により金種画面を呼び出し、係員の手許に入金する金額を手預り金種別金額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する釣銭を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許より出金する釣銭を手払い金種別金額入力領域に入力する第10工程と、前記第10工程により係員の手許に入金する金額や釣銭が入力されるため、第7工程の指定金額との一致確認を出納機からの入金額と窓口用入出金機からの入金額と係員の手許からの入金額の合計額から窓口用入出金機からの釣銭出金額及び係員の手許からの釣銭出金額を差引いた金額で行う第11工程と、前記第9工程において前記第10工程により機払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると窓口用入出金機に対して釣銭の出金指示出力も行う第12工程と、前記第9工程において前記第10工程により手払い金種別金額入力領域に釣銭が入力されると手許から釣銭の出金を促す手払い確認画面の表示も行う第12工程を含む請求項4記載の出納機と入出金機との連携方法。
【請求項6】
顧客の口座データを格納する元帳データベースと、現金の入出金処理を行い、前記入出金を行った出納記録を認証伝票に印字する出納機と、前記認証伝票に印字された出納記録及び顧客が記載した入出金伝票を基に元帳データベースの口座データを更新する複数の窓口端末と、前記窓口端末と隣接して配置され、現金の入出金処理を行う窓口用入出金機と、前記出納機が入金処理した取引金額などの入金明細データを入力あるいは前記窓口端末が出納機連携にて出金処理した取引金額などの出金明細データを入力とし、前記出納機及び前記窓口端末における現金の入出金処理に対して付与した取引通番号及び取引金額を含む入出金キューを生成する管理サーバと、この管理サーバが生成した入出金キューを格納する管理データベースとを備え、取引毎の現金の取扱いを管理する金種画面が、前記出納機により入金される金額を入力する出納機現金預り額入力領域と前記窓口用入出金機により入金される金額を入力する機預り金種別金額入力領域と係員の手許に入金される金額を入力する手預り金種別金額入力領域と前記出納機から出金する金額を入力する出納機現金払い額入力領域と前記窓口用入出金機から出金する金額を入力する機払い金種別金額入力領域と係員の手許から出金する金額を入力する手払い金種別金額入力領域と入金取引画面あるいは出金取引画面に入力される取引金額を入力する指定金額入力領域を有する出納機と入出金機との連携システムであって、前記出納機と前記窓口用入出金機及び係員の手許による出金処理を併用するとき、前記窓口端末が、取引選択メニュー画面から出金取引が選択されると出金取引画面を表示する第1工程と、前記出金取引画面に前記元帳データベースの更新に必要な情報を入力する第2工程と、窓口端末が出納機と連携するための出納機キーが押下されたことを検出すると出納機連携モードを設定する第3工程と、出金方法を指定するために金種画面キー押下により金種画面を呼び出し、前記出納機から出金する金額を出納機現金払い額入力領域及び前記窓口用入出金機から出金する金額を機払い金種別金額入力領域及び係員の手許から出金する金額を手払い金種別金額入力領域に入力する第4工程と、入力操作が全て終了したことを示す完了キーが押下されると、金種画面の入力内容により出納機からの出金額と窓口用入出金機からの出金額と係員の手許からの出金額の合計額が指定金額であることを確認し、前記管理サーバ経由で前記勘定系ホストコンピュータと通信して当該出金取引の実行を要求する第5工程と、この要求を受けた勘定系ホストコンピュータが前記元帳データベースの該当する口座データを更新し、勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた前記管理サーバが前記管理データベースに当該出金取引の出納機明細データを登録する第6工程と、前記管理サーバ経由前記勘定系ホストコンピュータからの回答を受けた窓口端末が金種画面の入力内容に従って窓口用入出金機に対し出金指示出力と当該取引で取り扱った現金の金種別集計更新と手許からの出金を促す手払い確認画面の表示と出金伝票に認証印字する第7工程とを備える出納機と入出金機との連携方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−203850(P2011−203850A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68665(P2010−68665)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】