説明

分包薬剤監査装置

【課題】処方箋通りに分包袋内に薬剤が収納されているか否かに関する分包袋内の薬剤の状態の監査を正確におこなうことができる、分包薬剤監査装置を提供することを課題とする。
【解決手段】分包袋6内の薬剤5を撮影機20にて撮影して取得した画像情報73をもとに、分包袋6内に薬剤5が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤5の状態を監査する、分包薬剤監査装置1であって、分包袋6の厚さ方向に分包袋6内の空間が広がるように分包袋6を撓ませる撓ませ部31と、撓ませ部31において撓ませた状態の分包袋6を振動させて分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させるように振動駆動する振動装置32と、を有し、収納状態が変更された分包袋6内の薬剤5を撮影機20にて撮影するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分包袋内に薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤の状態を監査する分包薬剤監査装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院や薬局では、患者が一回ごとに服用するための錠剤やカプセルからなる薬剤は、薬剤分包装置または作業者によって分包袋内に収納される。
このような分包袋内の薬剤の状態(処方箋通りに薬剤が分包袋内に収納されているか否か)を監査するものとして、撮影機で分包袋内の薬剤を撮影して取得した画像情報をもとに、分包袋内の薬剤の状態を監査する分包薬剤監査装置に関する技術は公知となっている(特許文献1参照)。
また、このような分包薬剤監査装置では、前記撮影機にて撮影して取得した画像情報と、薬剤についての色及び形状に関する薬剤情報と、を対比することによって、分包袋内に薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤の状態の監査をおこなう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−18230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような分包薬剤監査装置では、撮影機にて分包袋内の薬剤を撮影する際における分包袋内の薬剤の収納状態(例えば、分包袋内の薬剤の傾き度合いについての収納状態、または、撮影機からみて分包袋内で重なり合っている薬剤の収納状態)によっては、処方箋通りに分包袋内に薬剤が収納されていても、前記画像情報と前記薬剤情報との対比がうまくいかず処方箋通りに分包袋内に薬剤が収納されていないという監査結果が出る場合がある。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、処方箋通りに分包袋内に薬剤が収納されているか否かに関する分包袋内の薬剤の状態の監査を正確におこなうことができる分包薬剤監査装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、分包袋内の薬剤を撮影機にて撮影して取得した画像情報をもとに、前記分包袋内に前記薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する前記薬剤の状態を監査する、分包薬剤監査装置であって、前記分包袋の厚さ方向に前記分包袋内の空間が広がるように前記分包袋を撓ませる撓ませ部と、前記撓ませ部において撓ませた状態の前記分包袋を振動させて前記分包袋内の薬剤の収納状態を変更させるように振動駆動する振動装置と、を有し、前記収納状態が変更された分包袋内の薬剤を前記撮影機にて撮影するものである。
【0008】
請求項2においては、前記撓ませ部は、前記薬剤が収納された分包袋が略水平に搬送される搬送路の水平部と、前記水平部に連続するように配置されるとともに前記薬剤が収納された分包袋が傾斜するように搬送される前記搬送路の傾斜部と、の境界部分で構成されるものである。
【0009】
請求項3においては、前記撓ませ部及び前記振動装置は、前記撮影機の上流側に配置されるものである。
【0010】
請求項4においては、前記撓ませ部及び前記振動装置は、前記撮影機の下流側に配置されるものである。
【0011】
請求項5においては、前記撓ませ部及び前記振動装置は、前記撮影機の上流側及び下流側にそれぞれ配置されるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0013】
即ち、本発明によれば、処方箋通りに分包袋内に薬剤が収納されているか否かに関する分包袋内の薬剤の状態の監査を、正確におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一実施形態に係る分包薬剤監査装置を用いたシステムの概念図。
【図2】本発明の第一実施形態に係る分包薬剤監査装置を示した側面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】同じく斜視図。
【図5】同じく一部拡大斜視図。
【図6】同じく側面図。
【図7】同じくブロック図。
【図8】分包袋を示した斜視図。
【図9】本発明の第一実施形態に係る分包薬剤監査装置の薬剤情報における複数のパターン情報の例を示した図。
【図10】本発明の第一実施形態に係る分包薬剤監査装置における分包袋内に薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤の状態を監査する一連の動作を示したフローチャート図。
【図11】本発明の第二実施形態に係る分包薬剤監査装置を示した側面図。
【図12】同じくブロック図。
【図13】同じく側面図側面図。
【図14】本発明の第二実施形態に係る分包薬剤監査装置における収納状態変更機構に搬送されてきた分包袋内の薬剤の収納状態を変更させる一連の動作を示したフローチャート図。
【図15】本発明の第三実施形態に係る分包薬剤監査装置を示した側面図。
【図16】本発明の第三実施形態に係る分包薬剤監査装置における分包袋内に薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤の状態を監査する一連の動作を示したフローチャート図。
【図17】本発明の第三実施形態に係る分包薬剤監査装置を示した側面図。
【図18】本発明の第四実施形態に係る分包薬剤監査装置を示した側面図。
【図19】本発明の第四実施形態に係る分包薬剤監査装置における分包袋内に薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤の状態を監査する一連の動作を示したフローチャート図。
【図20】本発明の第四実施形態に係る分包薬剤監査装置を示した側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の第一実施形態に係る分包薬剤監査装置1について、図1から図10を用いて説明する。なお、以下において、図中に示す矢印Fは、薬剤5が収納された分包袋6の搬送装置10による搬送方向を示す。
【0016】
分包薬剤監査装置1は、薬剤分包装置2で収納された分包袋6内の薬剤5の状態(分包袋6内に薬剤5が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤5の状態)を監査するものである。分包薬剤監査装置1は、図1に示すように、有線または無線でPC(パーソナルコンピュータ)3と接続される。以下において薬剤5とは、単数または複数個の錠剤及び/またはカプセルからなるものを示す。
【0017】
薬剤分包装置2は、PC3に接続される。薬剤分包装置2は、PC3から送信される患者ごとの処方箋に関する情報(処方箋情報74)に基づいて、その筐体内において患者が一回ごとに服用するための薬剤5を分包袋6内に収納するものである。
薬剤分包装置2にて薬剤5が収納された分包袋6は、薬剤分包装置2の排出口から排出される。薬剤分包装置2の排出口から排出された薬剤5が収納された分包袋6は、作業者や接続機等を介して、分包薬剤監査装置1の挿入口から挿入される。
【0018】
分包袋6は、四角形からなるシート状の二つの面体(面状部材)のそれぞれの縁部を張合わせるようにして構成され、内部に薬剤5を収納可能に構成される。
分包袋6は、樹脂素材からなる透明または半透明フィルム材の帯状のシートが薬剤分包装置2において当該シートにおける長手方向の両縁部同士を重ね合わせるように二つ折りにされ、当該二つ折りにされたシートにおける長手方向の両縁部にヒートシールが施されとともに、当該シートの短手方向において所定の間隔を空けてヒートシールが施されて、複数の分包袋6同士が帯状に連結されるように構成される(図8参照)。
【0019】
分包薬剤監査装置1は、図1または図2に示すように、搬送装置10と、撮影機20と、収納状態変更機構30と、を具備する。
分包薬剤監査装置1の搬送装置10は、薬剤5が収納された分包袋6をその搬送路11に載置しながら搬送するものである。
分包薬剤監査装置1の撮影機20は、分包袋6内に収納される薬剤5を撮影するものである。
分包薬剤監査装置1の収納状態変更機構30は、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させるものである。
【0020】
図2に示すように、分包薬剤監査装置1の搬送装置10は、その挿入口から、分包袋6が排出される排出口に亘って配置される。分包薬剤監査装置1の挿入口は、図2における左方に配置される。分包薬剤監査装置1の排出口は、図2における右方に配置される。
搬送装置10は、その搬送路11の搬送方向の左方に沿って搬送路11を中心にして上下にコンベアが配置されて、構成される。
搬送装置10は、帯状に連結される複数の分包袋6における長手方向の一方の縁部(搬送方向に対して左方の縁部)をその上下のコンベアで挟持しながら、当該分包袋6を上流側から下流側へ搬送するように構成される。
搬送装置10における搬送路11の一部は、水平部12で構成される。搬送装置10における搬送路11の水平部12は、略水平な面を有して構成される。搬送装置10における搬送路11の水平部12では、これに薬剤5が収納された分包袋6が搬送されると、当該分包袋6(分包袋6を構成する面体)は略水平となるように搬送されることとなる。
【0021】
分包薬剤監査装置1の撮影機20は、その搬送装置10における搬送路11の水平部12の上方に配置される。
撮影機20は、搬送装置10における搬送路11上の分包袋6内の薬剤5を撮影するものである。撮影機20は、その撮影面が搬送装置10の搬送路11における路面と平行となるように配置される。
撮影機20の近傍には、分包袋6に向かった光を照射して、撮影機20による当該分包袋6内の薬剤5の撮影を容易にするための照明機21・21が配置される。
【0022】
分包薬剤監査装置1は、その撮影機20の下方に薬剤5が収納された分包袋6が搬送されて制御装置50に接続されたセンサに当該分包袋6が検知されたときに、その搬送装置10における分包袋6の搬送動作が停止して、その撮影機20が分包袋6内の薬剤5を撮影するように構成される。
そして、分包薬剤監査装置1は、その撮影機20が分包袋6内の薬剤5を撮影して、分包袋6内の薬剤5の状態の監査を終えると、前記搬送動作が停止していた搬送装置10による分包袋6の搬送動作が再開されて、前記監査を終えた薬剤5が収納された分包袋6をその搬送方向の下流側に搬送するように構成される。
【0023】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30は、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させるものである。
前記分包袋6内における薬剤5の収納状態の変更は、分包袋6内の薬剤5の傾き度合いについての薬剤5の収納状態、または、撮影機20からみて分包袋6内で重なり合っている薬剤5の収納状態等を示す。つまり、収納状態変更機構30は、分包袋6内の薬剤5の傾き度合いを変更させ、または、撮影機20からみて分包袋6内の薬剤5の重なりを解消させるものである。
収納状態変更機構30は、図2または図3に示すように、撓ませ部31と、振動装置32と、有して構成される。
【0024】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31は、搬送装置10の搬送経路中(搬送路11)に配置される。
収納状態変更機構30の撓ませ部31は、分包袋6を構成する両面体が離間する方向に(分包袋6の厚さ方向に)分包袋6内の空間が広がるように、搬送装置10によって収納状態変更機構30の撓ませ部31に搬送される分包袋6を撓ませるものである。
収納状態変更機構30の撓ませ部31は、撮影機20の上流側に配置される。
【0025】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の振動装置32は、撓ませ部31において撓ませた状態の分包袋6を振動させて、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させるように、振動駆動するものである。
収納状態変更機構30の振動装置32は、搬送装置10の搬送経路中(搬送路11)であって、撮影機20の上流側に配置される。
【0026】
このように、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31において分包袋6を撓ませることにより、分包袋6を構成する両面体のうち上方の面体が分包袋6内の薬剤5に接触しなくなり、また、分包袋6を構成する両面体によって分包袋6内の薬剤5を挟む力が緩くなる。つまり、分包薬剤監査装置1では、このように分包袋6を撓ませることにより、分包袋6内の薬剤5の収納状態を容易に変更可能な状態とする。
そして、分包薬剤監査装置1では、斯かる状態の分包袋6を収納状態変更機構30の振動装置32によって振動させて、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる。
このようにして、分包薬剤監査装置1では、確実に、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更(分包袋6内の薬剤5の傾き度合いを変更、または、撮影機20からみて分包袋6内の薬剤5の重なりを解消)することができる。
さらに、分包薬剤監査装置1では、前記収納状態が変更された分包袋6内の薬剤5を撮影機20にて撮影して取得した画像情報73をもとに処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かに関する分包袋6内の薬剤5の状態の監査をおこなう。
以上のようにして、分包薬剤監査装置1では、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かに関する分包袋6内の薬剤5の状態の監査を、正確におこなうことができる。
【0027】
また、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31及び振動装置32は、撮影機20の上流側に配置される。
このため、分包薬剤監査装置1では、前記収納状態が変更された分包袋6を下流側にそのまま搬送して、当該分包袋6内の薬剤5を撮影機20にて撮影することができる。
したがって、分包薬剤監査装置1によれば、収納状態変更機構30を備える構成であっても、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かに関する分包袋6内の薬剤5の状態の監査を円滑におこなうことができる。
【0028】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31は、搬送装置10における搬送路11の水平部12と、搬送路11の上流側傾斜部13と、の境界部分で構成される。
搬送装置10における搬送路11の上流側傾斜部13は、搬送路11の一部を構成するものであり、水平部12の上流側(撮影機20の上流側)に配置される。搬送装置10における搬送路11の上流側傾斜部13は、搬送装置10の搬送方向の下流側が下方に傾斜する傾斜面を有して構成される。
搬送装置10における搬送路11の上流側傾斜部13に分包袋6が搬送されると、分包袋6(分包袋6を構成する面体)が前下後上に傾斜するように搬送されることとなる。
また、搬送装置10における搬送路11の上流側傾斜部13は、薬剤5が収納された分包袋6を搬送路11の水平部12に連続して搬送可能なように、水平部12に連続するように配置される。
なお、収納状態変更機構30の撓ませ部31を構成する搬送装置10における搬送路11の水平部12と上流側傾斜部13との境界部分とは、厳密な意味における搬送路11の水平部12と上流側傾斜部13との境界を示すものではなく、搬送路11の水平部12と上流側傾斜部13との境界周辺の所定の範囲を示す。
【0029】
このように、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31が構成されることにより、薬剤5が収納された分包袋6は、収納状態変更機構30の撓ませ部31を搬送されると、分包袋6を構成する両面体のうち上方の面体がより確実に撓んで搬送されることとなる。
このようにして、分包薬剤監査装置1では、分包袋6の両面体が離間する方向に薬剤5が収納された分包袋6内の空間が広がるように分包袋6(上方の面体)を撓ませることができる。
つまり、分包薬剤監査装置1では、このように分包袋6を撓ませることにより、分包袋6内の薬剤5の収納状態を容易に変更可能な状態とする。
【0030】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30は、搬送装置10における搬送路11の水平部12と搬送路11の上流側傾斜部13との境界部分(収納状態変更機構30の撓ませ部31)に、複数台の振動装置32・32・・・が配置されて構成される。
収納状態変更機構30の複数台の振動装置32・32・・・は、搬送装置10の搬送方向、及び、搬送装置10の搬送方向に対して直交する方向、に並べて配置される。
【0031】
収納状態変更機構30の複数台の振動装置32・32・・・は、分包袋6内の薬剤5の状態に応じて、これのうち任意の複数台の振動装置32・32・・・を同時に駆動させることにより、前記分包袋6の任意の複数箇所を同時に振動させることができるように構成される。
収納状態変更機構30の複数台の振動装置32・32・・・は、分包袋6内の薬剤5の状態に応じて、これのうち任意の単一の振動装置32を駆動させることにより、前記分包袋6の任意の単一の箇所を振動させることができるように構成される。
収納状態変更機構30の複数台の振動装置32・32・・・は、分包袋6内の薬剤5の状態または薬剤5の種類に応じて、振動開始タイミング、振動終了タイミング、単位時間当たりの振動数、または、振幅を、それぞれの振動装置32ごとに任意のものに変更可能に構成される。
【0032】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31に複数台の振動装置32・32・・・が配置される構成としては、以下のようなものがある。
【0033】
収納状態変更機構30の振動装置32は、図4または図5に示すように、棒状の部材である棒材34の基端部にボイスコイルモータ33が接続されて、ボイスコイルモータ33を駆動させると棒材34の先端部34aが振動するように構成される。
搬送装置10における搬送路11の貫通孔16は、搬送路11の水平部12と搬送路11の上流側傾斜部13との境界部分の複数箇所において、搬送路11の裏側からその路面側に貫通するように形成される。
収納状態変更機構30における複数台の振動装置32・32・・・の棒材34・34・・・のそれぞれの先端部34a・34a・・・は、搬送装置10の搬送路11における複数の貫通孔16・16・・・にそれぞれ配置される。このとき、振動装置32の棒材34の先端部34aは、搬送路11における貫通孔16の裏側の開口から挿入されて、搬送路11を搬送される薬剤5が収納された分包袋6(分包袋6を構成する両面体のうち下方の面体)に接触するように配置される。
振動装置32の棒材34の先端部34aは、これに接触する分包袋6が傷つかないように、曲面状(例えば、球状)に形成される。
【0034】
収納状態変更機構30の複数台の振動装置32・32・・・は、分包袋6内の薬剤5の状態に応じて、これのうち任意の複数台のボイスコイルモータ33・33・・・を同時に駆動させることにより、その棒材34の先端に接触する分包袋6の任意の複数箇所を同時に振動させることができるように構成される。
収納状態変更機構30の複数台の振動装置32・32・・・は、分包袋6内の薬剤5の状態に応じて、これのうち任意の単一のボイスコイルモータ33を駆動させることにより、その棒材34の先端に接触する分包袋6の任意の単一の箇所を振動させることができるように構成される。
以上のようにして、収納状態変更機構30の撓ませ部31に、ボイスコイルモータ33及び棒材34等によって構成される振動装置32が複数台配置される。
【0035】
なお、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31は、図6に示すように、凹状部15で構成してもよい。
搬送装置10における搬送路11の凹状部15は、搬送路11の一部を構成するものであり、搬送装置10における搬送路11の水平部12(水平面)が下方に凹むような凹状面を有して構成される。
このように、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31(凹状部15)が構成されることにより、薬剤5が収納された分包袋6は、収納状態変更機構30の撓ませ部31(凹状部15)を搬送されると、分包袋6を構成する両面体のうち上方の面体がより確実に撓んで搬送されることとなる。
【0036】
また、分包薬剤監査装置1は、図7に示すように、制御装置50と、情報処理装置60と、記憶装置70と、を具備する。
【0037】
分包薬剤監査装置1の制御装置50は、搬送装置10、撮影機20、及び、収納状態変更機構30の振動装置32等に接続されて、搬送装置10、撮影機20、及び、収納状態変更機構30の振動装置32の動作を制御するものである。
【0038】
分包薬剤監査装置1の情報処理装置60は、画像情報73をもとに処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定をするものである。画像情報73とは、分包薬剤監査装置1の撮影機20にて撮影した分包袋6内の薬剤5の画像に関する情報である。
【0039】
分包薬剤監査装置1の記憶装置70とは、種々のデータを記憶するとともに、前記種々のデータを出力するためのものである。記憶装置70は、RAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)、HDD(Hard Disc Drive)等により構成される。
【0040】
分包薬剤監査装置1の記憶装置70には、画像情報73が記憶される。
また、分包薬剤監査装置1の記憶装置70には、予め、薬剤情報71が記憶されている。
薬剤情報71は、一つの種類の薬剤5についての色及び形状に関する情報である。複数の種類の薬剤5分についての薬剤情報71が、記憶装置70に記憶されている。
薬剤情報71は、情報処理装置60が処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定をする際に、画像情報73と対比される。前記複数の種類の薬剤5についての薬剤情報71のうち、一つの種類の薬剤5についての薬剤情報71は、処方箋情報74の一つの種類情報75ごとに関連付けられる。
【0041】
患者ごとの処方箋に関する情報がPC3に入力されることにより、当該PC3を介して、分包薬剤監査装置1の記憶装置70に処方箋情報74が記憶される。
処方箋情報74は、患者ごとの処方箋に関する情報であり、種類情報75と、数量情報76と、患者情報77と、日付情報78と、を有する。
処方箋情報74の種類情報75は、患者ごとの処方箋における、分包袋6に収納される薬剤5の種類に関する情報である。処方箋情報74の数量情報76は、患者ごとの処方箋における、分包袋6に収納される薬剤5の種類ごとの数量に関する情報である。処方箋情報74の患者情報77は、その処方箋についての患者の氏名や生年月日に関する情報である。処方箋情報74の日付情報78は、処方箋にしたがって薬剤5が処方された日付に関する情報である。
【0042】
前記一つの種類の薬剤5についての薬剤情報71は、複数のパターン情報72・72・・・で構成される。
前記薬剤情報71における複数のパターン情報72・72・・・のうち、一つのパターン情報72は、所定の角度からその薬剤5を見た際におけるその薬剤5の色及び形状に関する情報である。
前記薬剤情報71における複数のパターン情報72・72・・・は、一つの薬剤5をそれぞれ異なる角度から見た際における当該薬剤5の色及び形状に関する情報である。
前記薬剤情報71における複数のパターン情報72・72・・・は、例えば一つの薬剤5における、平面視の色及び形状に関するパターン情報72aや、側面視の色及び形状に関するパターン情報72bや、斜視の色及び形状に関するパターン情報72c、等で構成される(図9参照)。
【0043】
次に、分包薬剤監査装置1における分包袋6内に薬剤5が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤5の状態を監査する一連の動作について、図10を用いて説明する。
【0044】
図10に示すように、まず、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる(ステップS11)。
このとき、分包薬剤監査装置1の制御装置50は、収納状態変更機構30の振動装置32を駆動させて、撓ませ部31において撓ませた状態の分包袋6を振動させて、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる。
前記分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる工程(ステップS11)をおこなった後、ステップS12に移行する。
【0045】
次に、前記ステップS11において収納状態が変更された分包袋6内の薬剤5を、撮影機20で撮影して画像情報73を取得する(ステップS12)。
このとき、分包薬剤監査装置1の制御装置50は、収納状態が変更された薬剤5が収納された分包袋6を収納状態変更機構30よりも下流側に搬送させて、これが撮影機20の下方に搬送された際に搬送装置10の搬送動作を停止させ、当該分包袋6内の薬剤5を撮影機20に撮影させる。
そして、前記撮影機20にて撮影した画像は、画像情報73として記憶装置70に記憶される。このようにして、分包薬剤監査装置1では画像情報73を取得する。
前記画像情報73を取得する工程(ステップS12)をおこなった後、ステップS13に移行する。
【0046】
次に、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定をおこなう(ステップS13)。
斯かる判定は、分包薬剤監査装置1の情報処理装置60が、分包袋6内の薬剤5の種類が処方箋通りか否か、及び、分包袋6内の薬剤5の種類ごとの数量が処方箋通りか否か、を判定することによって、おこなわれる。
【0047】
分包袋6内の薬剤5の種類が処方箋通りか否かの判定は、分包薬剤監査装置1の情報処理装置60が、ステップS12で取得した画像情報73と、処方箋情報74の種類情報75に関連付けられた薬剤情報71と、を対比して、前記画像情報73と前記薬剤情報71(処方箋情報74の種類情報75)とが一致するか否かの判定をすることによっておこなわれる。
分包袋6内の薬剤5の種類ごとの数量が処方箋通りか否かの判定は、情報処理装置60が、ステップS12で取得した画像情報73と、処方箋情報74の種類情報75に関連付けられた薬剤情報71と、を対比して、分包袋6に収納された薬剤5の種類ごとの数量を特定する。そして情報処理装置60が、前記薬剤5の種類ごとの数量と、処方箋情報74の数量情報76と、を対比して、当該薬剤5の種類ごとの数量と、処方箋情報74の数量情報76と、が一致するか否かの判定をすることによっておこなわれる。
【0048】
分包袋6内の薬剤5の種類が処方箋通りか否かについての判定と、分包袋6内の薬剤5の種類ごとの数量が処方箋通りか否かについての判定とのうち、いずれか一方でも処方箋通りでないと判定された場合には、分包薬剤監査装置1の情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないと判定をする。
【0049】
ステップS13における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとの判定であった場合には、ステップS18に移行する。
ステップS13における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないとの判定であった場合には、ステップS14に移行する。
【0050】
次に、前記ステップS13における処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれたか否かについての判定を、情報処理装置60がおこなう(ステップS14)。
ステップS14における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値以上の回数であると判定された場合には、ステップS19に移行する。例えば、前記設定値が「3」の場合において、情報処理装置60による判定回数が3回目のときには、ステップS19に移行する。
ステップS14における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値未満の回数であると判定された場合には、ステップS15に移行する。例えば、前記設定値が「3」の場合において、情報処理装置60による判定回数が1回または2回目のときには、ステップS15に移行する。
【0051】
次に、前記ステップS14において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が設定値未満の回数であると判定された場合には、制御装置50は、薬剤5が収納された分包袋6を収納状態変更機構30側(上流側)に搬送するように搬送装置10を駆動させる(ステップS15)。
【0052】
そして、前記ステップS15において薬剤5が収納された分包袋6を収納状態変更機構30側に搬送させる工程をおこなった後、ステップS11に移行する。
【0053】
このようにして分包薬剤監査装置1は、収納状態変更機構30において分包袋6内の薬剤5の収納状態の変更(ステップS11)を複数回おこなうことができ、情報処理装置60によって処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定(ステップS13)を複数回おこなうことができるように構成される。
【0054】
前記ステップS13において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとする判定結果であった場合には、情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとする判定結果に基づく監査情報をPC3に送信する(ステップS18)。
【0055】
前記ステップS14において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれた場合には、情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないとする判定結果に基づく監査情報を、PC3に送信する(ステップS19)。
【0056】
PC3に送信された前記監査情報は、PC3の画面に所定の方法で表示される。前記所定の方法により監査情報をPC3の画面に表示するものとして、例えば、PC3に送信された監査情報が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているという監査結果に基づく場合には「Y」を、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないという監査結果に基づく場合には「N」を、PC3の画面にそれぞれ表示するようなものがある。
【0057】
分包薬剤監査装置1は、前記ステップS11における分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる工程が複数回目である場合には、その直前のステップS13において処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させるように構成してもよい。
このような構成では、例えば、前記収納状態変更機構30に薬剤5が収納された分包袋6が搬送されたときに(ステップS15)、当該分包袋6における前記処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5が収納される所定の領域の下方に配置される単数または複数台の振動装置32を駆動させる。
このようにして、処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させて、当該処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5の収納状態を変更させる(ステップS11)。
つまり、このような構成では、処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5の収納状態を変更させ、処方箋通りに収納されていると判定された薬剤5の収納状態を変更させないようにする。
したがって、分包薬剤監査装置1によれば、一旦、処方箋通りに分包袋6内に収納されていると判定されたものが、処方箋通りに収納されているか否かについての次回の判定の際に、処方箋通りに収納されていないと判定されるようなことを防止することができる。
【0058】
次に、本発明の第二実施形態に係る分包薬剤監査装置1について、図11から図14を用いて説明する。
なお、第二実施形態に係る分包薬剤監査装置1の説明においては、第一実施形態に係る分包薬剤監査装置1の説明と同一の部分については適宜その説明を省略し、これと異なる部分を中心に説明する。
【0059】
分包薬剤監査装置1は、図11に示すように、撮影機80を具備する。撮影機80は、収納状態変更機構30にて収納状態が変更されているときの分方袋6内に収納される薬剤5を撮影するものである。
分包薬剤監査装置1は、収納状態変更機構30にて分包袋6内の薬剤5の収納状態が変更されるときに、撮影機80からみて分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を振動させて、当該薬剤5の重なりを解消するように構成される。分包薬剤監査装置1は、収納状態変更機構30にて分包袋6内の薬剤5の収納状態が変更されるときに、分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域の下方に配置される単数または複数台の振動装置32を駆動させるように構成される。
【0060】
このように構成される分包薬剤監査装置1では、収納状態変更機構30において撮影機80からみて分包袋6内の薬剤5の重なりをより確実に解消させて、撮影機20からみて分包袋6内の薬剤5の重なりを解消させるようにする。
このため、分包薬剤監査装置1では、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かに関する分包袋6内の薬剤5の状態の監査を、より正確におこなうことができる。
【0061】
またこのような構成では、分包薬剤監査装置1の撮影機80は、収納状態変更機構30にて分包袋6内の薬剤5の収納状態が変更される箇所の上方に配置される。つまり、撮影機80は、収納状態変更機構30の撓ませ部31(搬送路11の凹状部15)の上方に配置される。また、撮影機80は、振動装置32が配置される搬送装置10の上方に配置せれる。
そして、撮影機80は、搬送装置10における搬送路11(撓ませ部31)上の分包袋6内の薬剤5を撮影してこれを画像情報79とする。画像情報79とは、分包薬剤監査装置1の撮影機80にて撮影した分包袋6内の薬剤5の画像に関する情報である。
撮影機80の近傍には、分包袋6に向かった光を照射して、撮影機80による当該分包袋6内の薬剤5の撮影を容易にするための照明機81が配置される。
【0062】
分包薬剤監査装置1の記憶装置70には、画像情報79が記憶される(図12参照)。
分包薬剤監査装置1の制御装置50は、撮影機80に接続されて、撮影機80の動作を制御するように構成される。
分包薬剤監査装置1の情報処理装置60は、画像情報79をもとに分包袋6内において薬剤5が重なり合っているか否か、及び、分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を判断するように構成される。
【0063】
なお、分包薬剤監査装置1の収納状態変更機構30の撓ませ部31が、搬送装置10における搬送路11の水平部12と搬送路11の上流側傾斜部13との境界部分で構成され、撮影機80が、当該搬送装置10における搬送路11の水平部12と搬送路11の上流側傾斜部13との境界部分の上方に配置される構成(図13参照)であってもよい。
【0064】
次に、本実施形態の分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる一連の動作(第一実施形態における分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる動作(ステップS11))について、図14を用いて説明する。
【0065】
図14に示すように、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5を、撮影機80で撮影して画像情報79を取得する(ステップS101)。
このとき、分包薬剤監査装置1の制御装置50は、搬送装置10の搬送動作を停止させずに、搬送装置10に薬剤5が収納された分包袋6を搬送させながら当該分包袋6内の薬剤5を撮影機80に撮影させる。
そして、前記撮影機80にて撮影した画像は、画像情報79として記憶装置70に記憶される。このようにして、分包薬剤監査装置1では画像情報79を取得する。
前記画像情報79を取得する工程(ステップS101)をおこなった後、ステップS102に移行する。
【0066】
次に、分包薬剤監査装置1の情報処理装置60が、分包袋6内において薬剤5が重なり合っているか否かの判定をおこなう(ステップS102)。
分包袋6内において薬剤5が重なり合っているか否かの判定は、分包薬剤監査装置1の情報処理装置60が、ステップS101で取得した画像情報79をもとに分包袋6内において薬剤5が重なり合っているか否かについて判断することによっておこなわれる。
またこのとき、分包袋6内において薬剤5が重なり合っている場合において、情報処理装置60は、画像情報79をもとに分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を判断する。
【0067】
ステップS102における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、分包袋6内において薬剤5が重なり合っていない、との判定であった場合には、収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる一連の動作は終了し、薬剤5収納される分包袋6は撮影機20側に搬送される。
ステップS102における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、分包袋6内において薬剤5が重なり合っている、との判定であった場合には、ステップS103に移行する。
【0068】
次に、前記ステップS102における分包袋6内において薬剤5が重なり合っているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれたか否かについての判定を、情報処理装置60がおこなう(ステップS103)。
ステップS103における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値以上の回数であると判定された場合には、収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる一連の動作は終了し、薬剤5収納される分包袋6は撮影機20側に搬送される。例えば、前記設定値が「3」の場合において、情報処理装置60による判定回数が3回目のときには、収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる一連の動作は終了し、薬剤5収納される分包袋6は撮影機20側に搬送される。
ステップS103における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値未満の回数であると判定された場合には、ステップS104に移行する。例えば、前記設定値が「3」の場合において、情報処理装置60による判定回数が1回または2回目のときには、ステップS104に移行する。
【0069】
次に、前記ステップS103において分包袋6内において薬剤5が重なり合っているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が設定値未満の回数であると判定された場合には、制御装置50は、分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させる(ステップS104)。
このとき、分包薬剤監査装置1の制御装置50は、搬送装置10の搬送動作を停止させずに、搬送装置10に薬剤5が収納された分包袋6を搬送させながら、分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させる。
ステップS104における分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させる工程をおこなった後、ステップS101に移行する。
【0070】
このようにして、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる動作をおこなう。
【0071】
次に、本発明の第三実施形態に係る分包薬剤監査装置1について、図15から図17を用いて説明する。
なお、第三実施形態に係る分包薬剤監査装置1の説明においては、第一実施形態及び第二実施形態に係る分包薬剤監査装置1の説明と同一の部分については適宜その説明を省略し、これと異なる部分を中心に説明する。
【0072】
分包薬剤監査装置1は、図15に示すように、収納状態変更機構30の撓ませ部31及び振動装置32が撮影機20の下流側に配置されて構成される。
このように構成されるため、撮影機20による撮影を終えた後に前記処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定を待つことなく当該分包袋6を下流側に搬送する構成とした場合に、撮影機20による撮影を終えた後に分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更するときに、撮影機20の上流側に分包袋6を搬送することを要さずに分包袋6内の薬剤5の収納状態の変更をおこなうことができる。
したがって、分包薬剤監査装置1によれば、撮影機20による撮影を終えた後に前記処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定を待つことなく当該分包袋6を下流側に搬送する構成とした場合に、撮影機20による撮影を終えた後におこなわれる分包袋6内の薬剤5の収納状態の変更をより短時間でおこなうことができる。
【0073】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31は、搬送装置10における搬送路11の水平部12と、搬送路11の下流側傾斜部14と、の境界部分で構成される。
搬送装置10における搬送路11の下流側傾斜部14は、搬送路11の一部を構成するものであり、水平部12の下流側(撮影機20の下流側)に配置される。搬送装置10における搬送路11の下流側傾斜部14は、搬送装置10の搬送方向の下流側が上方に傾斜する傾斜面を有して構成される。
搬送装置10における搬送路11の下流側傾斜部14に分包袋6が搬送されると、分包袋6(分包袋6を構成する面体)が前上後下に傾斜するように搬送されることとなる。
また、搬送装置10における搬送路11の下流側傾斜部14は、薬剤5が収納された分包袋6を搬送路11の水平部12から連続して搬送可能なように、水平部12に連続するように配置される。
なお、収納状態変更機構30の撓ませ部31を構成する搬送装置10における搬送路11の水平部12と下流側傾斜部14との境界部分とは、厳密な意味における搬送路11の水平部12と下流側傾斜部14との境界を示すものではなく、搬送路11の水平部12と下流側傾斜部14との境界周辺の所定の範囲を示す。
【0074】
このように、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30の撓ませ部31が構成されることにより、薬剤5が収納された分包袋6は、収納状態変更機構30の撓ませ部31を搬送されると、分包袋6を構成する両面体のうち上方の面体がより確実に撓んで搬送されることとなる。
このようにして、分包薬剤監査装置1では、分包袋6を構成する両面体が離間する方向に薬剤5が収納された分包袋6内の空間が広がるように分包袋6(上方の面体)を撓ませることができる。
つまり、分包薬剤監査装置1では、このように分包袋6を撓ませることにより、分包袋6内の薬剤5の収納状態を容易に変更可能な状態とする。
【0075】
分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30は、搬送装置10における搬送路11の水平部12と搬送路11の下流側傾斜部14との境界部分(収納状態変更機構30の撓ませ部31)に、複数台の振動装置32・32・・・が配置されて構成される。
【0076】
次に、分包薬剤監査装置1における分包袋6内に薬剤5が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤5の状態を監査する一連の動作について、図16を用いて説明する。
【0077】
図16に示すように、まず、分包袋6内の薬剤5(収納状態が変更されていない薬剤5)を撮影機20で撮影して画像情報73を取得する(ステップS22)。
このとき、分包薬剤監査装置1の制御装置50は、薬剤5が収納された分包袋6が撮影機20の下方に搬送された際に搬送装置10の搬送動作を停止させ、当該分包袋6内の薬剤5を撮影機20に撮影させる。
前記画像情報73を取得する工程(ステップS22)をおこなった後、ステップS23に移行する。
【0078】
次に、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定をおこなう(ステップS23)。
【0079】
ステップS23における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとの判定であった場合には、ステップS28に移行する。
ステップS23における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないとの判定であった場合には、ステップS24に移行する。
【0080】
次に、前記ステップS23における処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれたか否かについての判定を、情報処理装置60がおこなう(ステップS24)。
ステップS24における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値以上の回数であると判定された場合には、ステップS29に移行する。
ステップS24における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値未満の回数であると判定された場合には、ステップS26に移行する。
【0081】
次に、前記ステップS24において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が設定値未満の回数であると判定された場合には、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる(ステップS26)。
このとき、制御装置50は、収納状態変更機構30の振動装置32を駆動させて、撮影機20の下流側に搬送されて収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6を振動させて、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる。
前記分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる工程(ステップS26)をおこなった後、ステップS27に移行する。
【0082】
次に、前記ステップS26において収納状態が変更された薬剤5が収納された分包袋6を撮影機20の下方(上流側)に搬送するように搬送装置10を駆動させる(ステップS27)。
【0083】
そして、前記ステップS27において薬剤5が収納された分包袋6を撮影機20側に搬送させる工程をおこなった後、ステップS22に移行する。
【0084】
前記ステップS23において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとする判定結果であった場合には、情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとする判定結果に基づく監査情報をPC3に送信する(ステップS28)。
【0085】
前記ステップS24において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれた場合には、情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないとする判定結果に基づく監査情報を、PC3に送信する(ステップS29)。
【0086】
分包薬剤監査装置1は、前記ステップS21における分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる工程が複数回目である場合には、その直前のステップS23において処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5が配置される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させるように構成してもよい。
このような構成では、例えば、前記収納状態変更機構30に薬剤5が収納された分包袋6が搬送された際に(ステップS25)、当該分包袋6における前記処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5が配置される所定の領域の下方に配置される単数または複数台の振動装置32を駆動させる。
このようにして、処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5が配置される分包袋6の所定の領域を収納状態変更機構30の振動装置32で振動させて、当該処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5の収納状態を変更させる(ステップS21)。
つまり、このような構成では、処方箋通りに収納されていないと判定された薬剤5の収納状態を変更させ、処方箋通りに収納されていると判定された薬剤5の収納状態を変更させないようにする。
したがって、分包薬剤監査装置1によれば、一旦、処方箋通りに分包袋6内に収納されていると判定されたものが、処方箋通りに収納されているか否かについての次回の判定の際に、処方箋通りに収納されていないと判定されるようなことを防止することができる。
【0087】
なお、分包薬剤監査装置1は、撮影機80を具備するとともに、収納状態変更機構30にて分包袋6内の薬剤5の収納状態が変更されるときに、撮影機80からみて分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を振動させて、当該薬剤5の重なりが解消するように構成してもよい(図17参照)。
【0088】
次に、本発明の第四実施形態に係る分包薬剤監査装置1について、図18から図20を用いて説明する。
なお、第四実施形態に係る分包薬剤監査装置1の説明においては、第一実施形態、第二実施形態、及び第三実施形態に係る分包薬剤監査装置1の説明と同一の部分については適宜その説明を省略し、これと異なる部分を中心に説明する。
【0089】
分包薬剤監査装置1は、図18に示すように、収納状態変更機構30の撓ませ部31及び振動装置32が、撮影機20の上流側及び撮影機20の下流側にそれぞれ配置されて構成される。
【0090】
このため、分包薬剤監査装置1では、撮影機20の上流側で収納状態が変更された分包袋6を下流側にそのまま搬送して、当該分包袋6内の薬剤5を撮影機20にて撮影することができる。
したがって、分包薬剤監査装置1によれば、収納状態変更機構30を備える構成であっても、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かに関する分包袋6内の薬剤5の状態の監査を円滑におこなうことができる。
【0091】
また、撮影機20による撮影を終えた後に前記処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定を待つことなく当該分包袋6を下流側に搬送する構成とした場合に、撮影機20による撮影を終えた後に分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更するときに、撮影機20の上流側に分包袋6を搬送することを要さずに撮影機20の下流側において分包袋6内の薬剤5の収納状態の変更をおこなうことができる。
したがって、分包薬剤監査装置1によれば、撮影機20による撮影を終えた後に前記処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定を待つことなく当該分包袋6を下流側に搬送する構成とした場合に、撮影機20による撮影を終えた後におこなわれる分包袋6内の薬剤5の収納状態の変更をより短時間でおこなうことができる。
【0092】
次に、分包薬剤監査装置1における分包袋6内に薬剤5が処方箋通りに収納されているか否かに関する薬剤5の状態を監査する一連の動作について、図19を用いて説明する。
【0093】
図19に示すように、まず、分包薬剤監査装置1における収納状態変更機構30(撮影機20の上流側に配置される収納状態変更機構30)に搬送されてきた分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる(ステップS31)。
このとき、制御装置50は、撮影機20の上流側に配置される収納状態変更機構30の振動装置32を駆動させて、撓ませ部31において撓ませた状態の分包袋6を振動させて、た分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる。
前記分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる工程(ステップS31)をおこなった後、ステップS32に移行する。
【0094】
次に、前記ステップS31において収納状態が変更された分包袋6内の薬剤5を、撮影機20で撮影して画像情報73を取得する(ステップS32)。
このとき、分包薬剤監査装置1の制御装置50は、収納状態が変更された薬剤5が収納された分包袋6を下流側に搬送させて、これが撮影機20の下方に搬送された際に搬送装置10の搬送動作を停止させ、当該分包袋6内の薬剤5を撮影機20に撮影させる。
前記画像情報73を取得する工程(ステップS32)をおこなった後、ステップS33に移行する。
【0095】
次に、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての判定をおこなう(ステップS33)。
【0096】
ステップS33における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとの判定であった場合には、ステップS38に移行する。
ステップS33における分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定結果が、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないとの判定であった場合には、ステップS34に移行する。
【0097】
次に、前記ステップS33における処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれたか否かについての判定を、情報処理装置60がおこなう(ステップS34)。
ステップS34における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値以上の回数であると判定された場合には、ステップS39に移行する。
ステップS34における一つの分包袋6(分包袋6内の薬剤5)についての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が前記設定値未満の回数であると判定された場合には、ステップS36に移行する。
【0098】
次に、前記ステップS34において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が設定値未満の回数であると判定された場合には、撮影機20の下流側に配置される収納状態変更機構30において分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる(ステップS36)。
このとき、制御装置50は、撮影機20の下流側に配置される収納状態変更機構30の振動装置32を駆動させて、撮影機20の下流側に搬送されて収納状態変更機構30に搬送されてきた分包袋6を振動させて、分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる。
前記分包袋6内の薬剤5の収納状態を変更させる工程(ステップS36)をおこなった後、ステップS37に移行する。
【0099】
次に、前記ステップS36において収納状態が変更された薬剤5が収納された分包袋6を撮影機20の下方(上流側)に搬送するように搬送装置10を駆動させる(ステップS37)。
【0100】
そして、前記ステップS37において薬剤5が収納された分包袋6を撮影機20側に搬送させる工程をおこなった後、ステップS32に移行する。
【0101】
前記ステップS33において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとする判定結果であった場合には、情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているとする判定結果に基づく監査情報をPC3に送信する(ステップS38)。
【0102】
前記ステップS34において処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されているか否かについての分包薬剤監査装置1の情報処理装置60による判定回数が、予め設定された設定値以上の回数おこなわれた場合には、情報処理装置60は、処方箋通りに分包袋6内に薬剤5が収納されていないとする判定結果に基づく監査情報を、PC3に送信する(ステップS39)。
【0103】
なお、分包薬剤監査装置1は、撮影機80を具備するとともに、収納状態変更機構30にて分包袋6内の薬剤5の収納状態が変更されるときに、撮影機80からみて分包袋6内において重なり合っている薬剤5が収納される分包袋6の所定の領域を振動させて、当該薬剤5の重なりが解消するように構成してもよい(図20参照)。
【符号の説明】
【0104】
1 分包薬剤監査装置
5 薬剤
6 分包袋
10 搬送装置
11 搬送路
12 水平部
13 上流側傾斜部
14 下流側傾斜部
20 撮影機
30 収納状態変更機構
31 撓ませ部
32 振動装置
50 制御装置
60 情報処理装置
70 記憶装置
71 薬剤情報
73 画像情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分包袋内の薬剤を撮影機にて撮影して取得した画像情報をもとに、前記分包袋内に前記薬剤が処方箋通りに収納されているか否かに関する前記薬剤の状態を監査する、分包薬剤監査装置であって、
前記分包袋の厚さ方向に前記分包袋内の空間が広がるように前記分包袋を撓ませる撓ませ部と、前記撓ませ部において撓ませた状態の前記分包袋を振動させて前記分包袋内の薬剤の収納状態を変更させるように振動駆動する振動装置と、を有し、前記収納状態が変更された分包袋内の薬剤を前記撮影機にて撮影する、
分包薬剤監査装置。
【請求項2】
前記撓ませ部は、前記薬剤が収納された分包袋が略水平に搬送される搬送路の水平部と、前記水平部に連続するように配置されるとともに前記薬剤が収納された分包袋が傾斜するように搬送される前記搬送路の傾斜部と、の境界部分で構成される、
請求項1に記載の、分包薬剤監査装置。
【請求項3】
前記撓ませ部及び前記振動装置は、前記撮影機の上流側に配置される、
請求項1または請求項2に記載の、分包薬剤監査装置。
【請求項4】
前記撓ませ部及び前記振動装置は、前記撮影機の下流側に配置される、
請求項1または請求項2に記載の、分包薬剤監査装置。
【請求項5】
前記撓ませ部及び前記振動装置は、前記撮影機の上流側及び下流側にそれぞれ配置される、
請求項1または請求項2に記載の、分包薬剤監査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−39289(P2013−39289A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179128(P2011−179128)
【出願日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(399119550)関西セイキ工業株式会社 (10)
【Fターム(参考)】