説明

分娩後由来細胞を使用する眼組織の修復および再生

【解決手段】 分娩後臍帯および胎盤から由来した細胞が開示される。前記分娩後由来細胞を用いた、眼組織の再生或いは修復のための薬学的組成物、装置、および方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯組織に由来する細胞を有する単離された分娩後由来細胞であって、前記細胞は、培養において自己複製および増殖増殖することができ、また神経表現型の細胞へ分化する能力を有するものであり、前記細胞は、成長にL−バリンを必要とし、少なくとも約5%の酸素中で成長することができ、また前記細胞はさらに、以下の特徴、
a)培養内で少なくとも約40回倍加の能力、
b)コーティングされた、またはコーティングされていない組織培養容器に接着し増殖増殖するものであり、前記コーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含む、
c)組織因子、ビメンチン、およびα−平滑筋アクチンの少なくとも1つを産生する、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つを産生する、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQのマーカー少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に関して、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子アルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御されている遺伝子1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子をコードする遺伝子少なくとも1つが増加した遺伝子の発現、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に関して、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、Srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、frizzledホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、iroquoisホメオボックスタンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カリウム活性化チャネルサブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメインを含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kD相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151をコード化する遺伝子の少なくとも1つが減少した遺伝子の発現、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるように、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
の少なくとも1つを有するものである細胞。
【請求項2】
メタルプロテアーゼ活性、粘性溶解活性、および中性プロテアーゼ活性を含む1若しくはそれ以上の酵素活性の存在下で単離される、請求項1の分娩後由来細胞。
【請求項3】
正常な核型を有することを特徴とする、請求項6の分娩後由来細胞。
【請求項4】
フローサイトメトリーで検知されるように、CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とFDGFr−アルファとHLA−A、B、Cのそれぞれを含むが、CD31、CD34、CD45、CD117、CD141、またはHLA−DR、DP、DQのいずれをも含まないことを特徴とする、請求項9の分娩後由来細胞。
【請求項5】
請求項1の前記分娩後由来細胞群を有する、細胞集団。
【請求項6】
前記分娩後由来細胞群の実質的に均一な集団であることを特徴とする、請求項5の細胞集団。
【請求項7】
分娩後由来細胞群のクローン細胞株を含むことを特徴とする、請求項6の細胞集団。
【請求項8】
前記分娩後由来細胞群および少なくとも1つの他の細胞タイプを有する不均一な集団である、請求項5の細胞集団。
【請求項9】
請求項8の細胞集団において、
前記少なくとも1つの他の細胞タイプは、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、神経細胞、神経前駆細胞、神経幹細胞、網膜上皮幹細胞、角膜上皮幹細胞、他の多分化能幹細胞、または他の多能性幹細胞である。
【請求項10】
請求項5の細胞集団から調製された、細胞溶解物。
【請求項11】
請求項10の細胞溶解物から調製された、溶解性細胞分画。
【請求項12】
請求項5の細胞集団から調製された、細胞外マトリックス。
【請求項13】
幹細胞の分化を神経系統または上皮系統の方へ刺激させる1若しくはそれ以上の因子に接触させて培養される、請求項5の細胞集団。
【請求項14】
眼変性の病状を有する患者を治療する方法であって、
前記方法は、前記眼変性疾患を治療するのに有効な量で、分娩後胎盤または分娩後臍帯から単離された、多分化能または多能性の細胞を前記患者に投与する工程と有するものである。
【請求項15】
請求項14の方法において、
前記眼変性疾患は、急性眼変性疾患である。
【請求項16】
請求項15の方法において、
前記急性眼変性疾患は、脳損傷、視神経損傷、または眼障害である。
【請求項17】
請求項14の方法において、
前記神経眼病状は、慢性変性病状、または進行性変性病状である。
【請求項18】
請求項17の方法において、
前記慢性病状または前記進行性変性病状は、黄斑変性症、網膜色素変性症、糖尿病性網膜症、緑内障、または縁上皮細胞欠損症である。
【請求項19】
請求項14の前記方法において、
前記多分化能細胞または前記多能性細胞は、実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯の組織に由来する単離分娩後由来細胞であり、前記細胞は、培養において自己複製および増殖をすることができ、少なくとも1つの神経表現型の細胞群に分化する能力を有するものであって、さらに前記細胞は、成長にL−バリンを必要とし、少なくとも約5%の酸素中で成長することができるものであって、また、前記細胞はさらに以下の特徴、
a)培養内で少なくとも約40回の倍加の能力、
b)コーティングされた組織培養容器、またはコーティングされていない組織培養容器に接着し増殖するものであり、前記のコーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含むもの、
c)組織因子、ビメンチン、およびα−平滑筋アクチンの少なくとも1つの産生、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つの産生、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQの細胞表面マーカー類の少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるにヒト細胞に関連して、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子とアルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子をコード化する少なくとも1つの遺伝子の発現が増加していること、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連して、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、Srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、frizzledホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、iroquoisホメオボックスタンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カリウム活性化チャネルサブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、フィブロネクチン1、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメイン群を含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151をコード化する遺伝子の少なくとも1つに対する発現が減少していること、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるように、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
の少なくとも1つを有するものである方法。
【請求項20】
請求項14の方法において、
前記細胞は、神経系統細胞または上皮系統細胞に分化するように、投与前にin vitroで誘導されるものである。
【請求項21】
請求項14の方法において、
前記細胞は、少なくとも1つの他の細胞タイプと共に投与されるものである。
【請求項22】
請求項21の方法において、
前記他の細胞タイプは、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ニューロン、ニューロン前駆細胞、神経幹細胞、網膜上皮幹細胞、角膜上皮幹細胞、または他の多分化能または多能性の幹細胞である。
【請求項23】
請求項21の方法において、
前記少なくとも1つの他の細胞タイプは、前記分娩後由来細胞と同時に、以前に、または以後に投与されるものである。
【請求項24】
請求項14の方法において、
前記細胞は、少なくとも1つの他の薬剤と共に投与されるものである。
【請求項25】
請求項24の方法において、
前記少なくとも1つの他の薬剤は、前記細胞と同時に、以前に、または以後に投与されるものである。
【請求項26】
請求項14の方法において、
前記細胞は、眼の表面に投与されるものである。
【請求項27】
請求項14の方法において、
前記細胞は、眼の内部に投与されるものである。
【請求項28】
請求項27の方法において、
前記細胞は、眼内部でまたは眼の近辺で、前記患者の身体に移植されたカニューレを通して、若しくは装置から投与されるものである。
【請求項29】
請求項27の方法において、
前記細胞は、前記細胞を含む基質または骨格の移植によって投与されるものである。
【請求項30】
眼変性疾患を有する患者を治療するための薬学的組成物であって、薬理学的に許容される担体と、前記眼変性疾患を治療するのに有効な量の、分娩後胎盤または分娩後臍帯から単離された多分化能または多能性の細胞とを有するものである薬学的組成物。
【請求項31】
請求項30の薬学的組成物において、
前記眼変性疾患は、急性眼変性疾患である。
【請求項32】
請求項30の薬学的組成物において、
前記神経眼病状は、慢性変性病状、または進行性変性病状である。
【請求項33】
請求項30の前記薬学的組成物において、
前記多分化能または多能性の細胞は、実質的に血液を含まないヒト胎盤またはヒト臍帯の組織に由来する単離された分娩後由来細胞であって、前記細胞は、培養において自己複製および増殖をすることができ、少なくとも1つの神経表現型の細胞群に分化する能力を有するものであって、また、前記細胞は、成長にL−バリンを必要とし、少なくとも約5%の酸素中で成長することができるものであって、さらに前記細胞は、以下の特徴、
a)培養内で少なくとも約40回の倍加の能力、
b)コーティングされた組織培養容器、またはコーティングされていない組織培養容器に接着し増殖するものであって、前記コーティングされた組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含むものである、
c)組織因子とビメンチンとα−平滑筋アクチンの少なくとも1つの産生、
d)CD10とCD13とCD44とCD73とCD90とPDGFr−アルファとPD−L2とHLA−A、B、Cの少なくとも1つの産生、
e)フローサイトメトリーで検知すると、CD31とCD34とCD45とCD80とCD86とCD117とCD141とCD178とB7−H2とHLA−GとHLA−DRとHLA−DPとHLA−DQの細胞表面マーカー類の少なくとも1つの産生の欠如、
f)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連して、インターロイキン8とレチキュロン(reticulon)1とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫成長刺激活性、アルファ)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)とケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3と腫瘍壊死因子とアルファ誘導性タンパク質3とC−タイプレクチンスーパーファミリーメンバー2とウィルムス腫瘍1とアルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2とレニンと酸化低密度リポプロテイン受容体1とヒト(Homo sapiens)クローンIMAGE:4179671とプロテインキナーゼCゼータと仮想的タンパク質DKFZp564F013と卵巣癌で下方制御1(downregulated in ovarian cancer 1)とクローンDKFZp547k1113のヒト(Homo sapiens)遺伝子をコード化する遺伝子の少なくとも1つの遺伝子の発現が増加している、
g)繊維芽細胞、間葉系幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞のいずれかであるヒト細胞に関連して、低身長感受性(short stature)ホメオボックス2と、熱ショック27kDaタンパク質2と、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)と、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA:cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)と、間葉ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)と、sine oculis ホメオボックス・ホモログ1(ショウジョウバエ:Drosophila)と、クリスタリンアルファBと、形態形成のdisheveled 関連アクチベータ2(disheveled associated activator of morphogenesis 2)と、DKFZP586B2420タンパク質と、ニューラリン1の類似体と、テトラネクチン(プラスミノゲン結合タンパク質)と、Srcホモロジー3(SH3)およびシステインリッチドメインと、コレステロール25ヒドロキシラーゼと、runt関連転写因子3と、インターロイキン11受容体アルファと、プロコラーゲンCエンドペプチダーゼ・エンハンサーと、frizzledホモログ7(ショウジョウバエ:Drosophila)と、仮想的遺伝子BC008967と、コラーゲンタイプVIIIアルファ1と、テネイシンC(ヘキサブラチオン(hexabrachion))と、iroquoisホメオボックスタンパク質5と、ヘファエスチンと、インテグリンベータ8と、シナプス小胞糖タンパク2と、神経芽細胞腫 腫瘍原性の抑制1(neuroblastoma,suppression of tumorigenicity 1)と、インスリン様成長因子結合タンパク質2 36kDaと、ヒト(Homo sapiens)cDNA FLJ12280 fis クローンMAMMA1001744と、サイトカイン受容体様因子1と、カリウム中間体/低透過性カリウム活性化チャネルサブファミリーN メンバー4と、インテグリン ベータ7と、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、sine oculisホメオボックス・ホモログ2(ショウジョウバエ:Drosophila)と、KIAA1034タンパク質と、小胞関連膜タンパク5(ミオブレビン(myobrevin))と、EGF含有フィブリン(fibulin)様細胞外マトリックスタンパク質1と、初期成長応答3と、ディスタル・レス・ホメオボックス5と、仮想的タンパク質FLJ20373と、アルド・ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファ・ヒドロキシステロイド・デヒドロゲナーゼ、タイプII)と、バイグリカンと、PDZ結合モチーフ(TAZ)を含む転写コアクチベータと、プロエンケファリンと、インテグリンベータ様1(EGF様リピートドメイン群を含む)と、ヒト(Homo sapiens)mRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422と、EphA3と、KIAA0367タンパク質と、ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿ペプチド受容体C)と、仮想的タンパク質 FLJ14054と、ヒト(Homo sapiens)mRNA cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)と、BCL2/アデノウイルスE1B 19kD相互作用タンパク質3様と、AE結合タンパク質1と、シトクロムc酸化酵素サブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)と、ニューラリン1の類似体と、B細胞転座遺伝子1と、仮想的タンパク質FLJ23191と、DKFZp586L151をコード化する遺伝子の少なくとも1つに対する遺伝子の発現が減少している、
h)MCP−1とIL−6とIL−8とGCP−2とHGFとKGFとFGFとHB−EGFとBDNFとTPOとMIP1aとRANTESとTIMP1の少なくとも1つの分泌、
i)ELISAで検出されるように、TGF−ベータ2とANG2とPDGFbbとMIP1bとI309とMDCとVEGFの少なくとも1つの分泌の欠如、
の少なくとも1つを有する薬学的組成物。
【請求項34】
請求項30の薬学的組成物において、
前記細胞は、神経系統細胞群または上皮系統細胞群に分化するように、投与前にin vitroで誘導されるものである。
【請求項35】
少なくとも1つの他の細胞タイプを有する、請求項30の薬学的組成物。
【請求項36】
請求項35の薬学的組成物において、
前記他の細胞タイプは、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ニューロン、ニューロン前駆細胞、神経幹細胞、網膜上皮幹細胞、角膜上皮幹細胞、または他の多分化能または多能性の幹細胞である。
【請求項37】
少なくとも1つの他の薬剤を有する、請求項30の薬学的組成物。
【請求項38】
請求項37の薬学的組成物において、
前記他の薬剤は、前記眼変性疾患を治療するための薬剤である。
【請求項39】
眼の表面に投与するために調製された、請求項30の薬学的組成物。
【請求項40】
眼の内部に投与するために調製された、請求項30の薬学的組成物。
【請求項41】
前記細胞を含む基質または骨格として調製された、請求項30の薬学的組成物。
【請求項42】
眼変性の病状を有する患者を治療するためのキットであって、
前記キットは、薬理学的に許容される担体、分娩後胎盤または分娩後臍帯から単離された多分化能または多能性細胞の集団、及び前記患者を治療する方法で前記キットを使用するための使用説明書を有するキット。
【請求項43】
前記細胞群を培養するための少なくとも1つの試薬および使用説明書をさらに有する、請求項42のキット。
【請求項44】
少なくとも1つの他の細胞タイプの集団をさらに有する、請求項42のキット。
【請求項45】
眼変性疾患を治療するための少なくとも1つの試薬をさらに有する、請求項42のキット。
【請求項46】
眼変性疾患を有する患者を治療する方法であって、
前記方法は、前記眼変性疾患を治療するのに有効な量で、分娩後胎盤または分娩後臍帯から単離された多分化能または多能性の細胞から作られた製剤を前記患者に投与する工程を有するものであって、前記製剤は、前記細胞群の細胞溶解物、若しくは前記細胞が増殖した条件培地、或いは前記細胞の細胞外マトリックスを有するものである方法。
【請求項47】
眼変性疾患を有する患者を治療する薬学的組成物であって、
前記組成物は、薬理学的に許容される或る担体、および、分娩後胎盤または分娩後臍帯から単離された多分化能または多能性の細胞から作られた製剤を有するものであって、前記製剤は、前記細胞群の細胞溶解物、若しくは前記細胞が増殖した条件培地、或いは前記細胞の細胞外マトリックスを有するものである薬学的組成物。
【請求項48】
眼変性疾患を有する患者を治療するキットであって、
前記キットは、薬理学的に許容される或る担体、および、分娩後胎盤または分娩後臍帯から単離された多分化能または多能性の細胞から作られた製剤を有するものであって、前記製剤は、前記細胞の細胞溶解物、若しくは前記細胞が増殖した条件培地、或いは前記細胞の細胞外マトリックス、及び前記眼変性疾患の治療のための前記キット構成成分を使用するための使用説明書を有するものであるキット。
【請求項49】
眼変性疾患を治療するための移植用の細胞の生存、増殖、または活性を増加させる方法であって、移植用の前記細胞の生存、増殖、または活性を増加するのに有効な条件下で、分娩後胎盤組織または分娩後臍帯組織から由来する培養細胞と、前記移植用の細胞とを共培養する工程を有する方法。
【請求項50】
眼変性疾患を治療するための移植用の細胞の生存、増殖、または活性を増加させるキットであって、分娩後胎盤組織または分娩後臍帯組織から由来する培養細胞、および前記移植用の細胞の生存、増殖、または活性を増加するのに有効な条件下で、分娩後細胞と、前記移植用の細胞群とを共培養するための使用説明書を有するキット。

【公表番号】特表2007−528703(P2007−528703A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517759(P2006−517759)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/020822
【国際公開番号】WO2005/001077
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ポラロイド
【出願人】(503325941)エチコン、インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】ETHICON,INC.
【Fターム(参考)】