説明

分子インプリントポリマー

本発明は、分子インプリントポリマー(MIP)を設計する方法に関する。この方法は、生物活性化合物をさまざまなバイオプロセスの供給原料および廃棄物から抽出することに応用することができる。本発明はさらに、本発明の方法によって設計されるMIPを対象とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物に対して所望のレベルの特異性を有する分子インプリントポリマー(MIP)の製造方法であって、
1種以上の非共有結合部位を含むモノマーと架橋剤とをテンプレートおよびポロゲンの存在下で重合させる工程と、その後前記テンプレートを除去する工程とを含み;
前記テンプレートが、前記化合物に構造的に類似しているかまたは前記化合物に構造的に類似する部分を含み;
前記テンプレートが、前記モノマーの非共有結合部位と相補的である1種以上の非共有結合部位を含み;かつ、
前記テンプレートが、前記化合物より多いかまたは少ない非共有結合部位を有し、これによって前記MIPが、前記化合物自体をテンプレートとして用いる場合と比較して前記化合物に対して異なるレベルの特異性を有する、製造方法。
【請求項2】
分子インプリントポリマー(MIP)に用いるためのモノマーであって1種以上の非共有結合部位を含むテンプレートと共にインプリンティングされることとなるものの選択を案内する方法であって、
前記MIPが、前記選択されたモノマーと架橋剤とのテンプレートおよびポロゲンの存在下での重合、ならびにその後の前記テンプレートの除去によって製造されることとなるものであり;
前記方法が、前記テンプレートの非共有結合部位と相補的である1種以上の非共有結合部位を有する一群のモノマーを準備する工程と、前記一群のモノマーの各モノマーと前記テンプレートとの間で形成される複合体の生成エネルギーを評価する工程と、前記選択におけるファクターとして前記複合体の生成エネルギーを用いて、前記一群のモノマーから前記選択されたモノマーを選択する工程とを含む、方法。
【請求項3】
テンプレートを用いてインプリンティングされることとなる分子インプリントポリマー(MIP)の製造におけるテンプレートに対するモノマーの比を選択する方法であって、
前記MIPが、モノマーを、架橋剤と共に、テンプレートおよびポロゲンの存在下で重合させる工程と、その後前記テンプレートを除去する工程によって製造されることとなるものであり;
前記方法が、前記テンプレートとさまざまな数の前記モノマーとの間で形成される前記複合体の生成エネルギーを評価する工程と、前記選択におけるファクターとして前記複合体の生成エネルギーを用いて、テンプレートに対するモノマーの比を選択する工程とを含む、方法。
【請求項4】
MIPの製造に用いるためのポリマー化前複合体であって、
前記ポリマー化前複合体が、それぞれ1種以上の非共有結合部位を含む1種以上のモノマーと、テンプレートとを含み;
前記テンプレートが、前記モノマーの前記1種以上の非共有結合部位と相補的である1種以上の非共有結合部位を含む、ポリマー化前複合体。
【請求項5】
請求項1に記載の方法によって製造されるMIP。
【請求項6】
モノマーを、架橋剤と共に、テンプレートおよびポロゲンの存在下で重合させる工程と、その後前記テンプレートを除去する工程とによって製造されるMIPであって、前記モノマーの選択が、請求項2に記載の方法によって案内される、MIP。
【請求項7】
トランス-エチレン連結基を含む化合物の類似体を設計する方法であって、
前記トランス-エチレン連結基を、イミン連結基、アミド連結基、または二級アミン連結基で置き換えることを含む、方法。
【請求項8】
トランス-エチレン連結基を有する化合物に対して特異的であるMIPを製造する方法であって、
モノマーと架橋剤とをテンプレートおよびポロゲンの存在下で重合させる工程と、その後前記テンプレートを除去する工程とを含み;
前記テンプレートが前記化合物の類似体であり;かつ、
前記類似体が、請求項7に記載の方法によって設計される、方法。
【請求項9】
ポリフェノールまたはその類似体を用いてインプリンティングされた分子インプリントポリマー(MIP)であって、
前記MIPが、重合した4-ビニルピリジンを、重合した架橋剤と共に含む、分子インプリントポリマー(MIP)。
【請求項10】
請求項9に記載のMIPの製造方法であって、
(i)前記MIPを、ポリフェノールまたはその類似体、およびポロゲンの存在下で重合させる工程と、
(ii)前記ポリフェノールまたはその類似体を、前記MIPから除去する工程と
を含む、方法。
【請求項11】
1種以上のポリフェノールを試料から抽出する方法であって、前記試料を請求項1に記載のMIPに曝すことによる、方法。
【請求項12】
クロマトグラフィーによって試料の構成成分を少なくとも部分的に分離する方法であって、
(i)請求項1に記載のMIPを含むクロマトグラフィー用カラムを準備する工程と、
(ii)前記試料を、前記クロマトグラフィー用カラムに通す工程と、
(iii)前記クロマトグラフィー用カラムから前記試料のフラクションを集める工程と
を含む、方法。
【請求項13】
ステロール類およびスタノール類、ならびにこれらの類似体または誘導体からなる群から選択される1種以上の化合物を用いてインプリンティングされたMIPであって、重合したモノマーを含む、MIP。
【請求項14】
請求項13に記載のMIPの製造方法であって、
(i)ステロールもしくはスタノールまたはこれらの類似体もしくは誘導体と、ポロゲンとの存在下で前記MIPを重合させる工程と、
(ii)ステロールもしくはスタノールまたはこれらの類似体もしくは誘導体を、前記MIPから除去する工程と
を含む、方法。
【請求項15】
1種以上のステロールもしくはスタノールまたはこれらの類似体もしくは誘導体を、試料から抽出する方法であって、前記試料を請求項13に記載のMIPに曝すことによる、方法。
【請求項16】
クロマトグラフィーによって試料の構成成分を少なくとも部分的に分離する方法であって、
(i)請求項13に記載のMIPを含むクロマトグラフィー用カラムを準備する工程と、
(ii)前記試料を前記クロマトグラフィー用カラムに通す工程と、
(iii)前記クロマトグラフィー用カラムから前記試料のフラクションを集める工程と
を含む、方法。
【請求項17】
本明細書に記載した新規な化合物。
【請求項18】
2種以上の成分を含む試料の前記成分を、少なくとも部分的に分離する方法であって、
前記試料を、少なくとも2種のMIPに順次曝す工程を含み、各MIPが異なるテンプレートを用いてインプリンティングされたものである、方法。
【請求項19】
浸透性メッシュに入ったMIP。
【請求項20】
試料から成分を抽出する方法であって、前記試料を請求項19に記載のMIPに曝す工程を含む、方法。
【請求項21】
(E)-5-[(4-ヒドロキシ-フェニルイミノ)-メチル]-ベンゼン-1,3-ジオールまたは3,5-ジヒドロキシ-N-(4-ヒドロキシフェニル)ベンズアミドを用いてインプリンティングされたMIPであって、重合したモノマーを含む、MIP。
【請求項22】
試料からレスベラトロールを抽出する方法であって、前記試料を、請求項21に記載のMIPに曝す工程を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37A】
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【図37B】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44A】
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【図44B】
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【図45】
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【図46A】
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【図46B】
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【図46C】
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【図46D】
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【図47】
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【図48A】
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【図48B】
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【図48C】
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【図49A】
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【図49B】
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【図49C】
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【図50】
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【公表番号】特表2012−516361(P2012−516361A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546534(P2011−546534)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000088
【国際公開番号】WO2010/085851
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(305039998)コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション (92)
【出願人】(594202523)モナシュ ユニバーシティ (10)
【Fターム(参考)】