説明

分配装置

スプレー状の液体製品を分配するための装置が開示されている。装置は、使用時に、該液体製品が衝突する対象面(26、126)で成端する入口部分(24、124)と該対象面の入口開口から該液体製品がスプレー状になって放出される出口開口まで延出する出口部分(28、128)を有する分配導管を含む。対象面(26、126)に内部には、使用時に、該対象面の入口開口から該分配導管の該出口部分(28、128)まで、該液体製品の乱流を生じさせる少なくとも一つの流路(27、127)が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分配装置に係り、特に、スプレー状の液体製品を分配するための装置に関する。
【0002】
スプレー状の液体製品を分配するための手段を含む種々の容器には多数の液体製品が容れられる。一般に、これらの容器は、圧力を掛けて、分配バルブを介して、液体製品を分配する。例えば、液体製品は、圧力を受けて、分配バルブが嵌装された密封容器に収容され得る。或いは、液体製品は、圧力を掛けて、分配バルブを介して液体製品を付勢するポンプ手段を含む分配バルブが嵌装された容器に収容され得る。
【背景技術】
【0003】
しかしながら、いずれの場合も、ある形態の作動器(アクチュエータ)が、通常、容器に嵌着されたキャップの形態を取る場合が多い。アクチュエータは、分配バルブを操作する手段と、任意の関連するポンプ手段と、製品がスプレーとして分配される出口と、を含む。一般に、従来のアクチュエータは、出口に繋がり、分配バルブと流体的に連通する導管(コンジット)を含む。一般に、ユーザは、アクチュエータを押下げ、バルブと任意の関連するポンプ手段を作動させ、これにより、製品をスプレー状にアクチュエータの出口から分配する。
【0004】
大抵の場合、液滴の微細な霧からなるスプレーを形成することが好ましい。これにより、従来、分配装置は、スプレーとして分配される前に、液体製品を微細な液滴になるように霧化するための手段を含む。液体製品を霧化するには、製造中にアクチュエータの出口内に嵌装される流れ変更インサートによる方法が好ましい。使用時、アクチュエータの出口からスプレー状となって放出される前に、液体製品は、流れ変更インサートを通って流れる。一般に、流れ変更インサートは、液体製品内で渦流を形成すべく作用し、これによって、該液体製品は、霧化され、液滴の微細な霧からなるスプレーを形成する。
【0005】
しかしながら、流れ変更インサートは、相対的に複雑な構造のものであるため、このような流れ変更インサートを有するアクチュエータキャップは、従来から、アセンブリライン上で一体的に組立てられる二つの構成素子として製造される。従って、該流れ変更インサートの存在によって、製造コストが高くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在、上述の欠点や従来の技術に関連する他の欠点を克服、あるいは、大幅に軽減できる改良された分配装置が考案されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、使用時に、該液体製品が衝突する対象面において成端する入口部分と該対象面の入口開口から該液体製品がスプレー状になって放出される出口開口まで延出する出口部分とを有する分配導管を含み、対象面の内部には、使用時に、分配導管の該出口部分まで液体製品の乱流を生じさせる少なくとも一つの流路が形成された、スプレー状の液体製品を分配する装置が提供される。
【0008】
本発明による分配装置が有利なのは、主として、流れ変更インサートまたは任意の他の更なる構成素子を必要とせずに、使用時に、液体製品中に乱流が形成されるためである。従って、分配装置は、単一構成素子として形成されるアクチュエータを含み、これによって、このような分配装置に掛かる製造コストを大幅に削減することができる。更に、使用時に、液体製品が衝突する対象面が提供されることによって、本発明による装置が達成する霧化の段階が改良され、また、単一構成素子として射出成形されるアクチュエータの構成も簡単化される。
【0009】
「乱流」は、液体製品が移動し、分配導管から放出される時に該液体製品を霧化させる力に対応する十分な流れを意味する。最も好ましくは、乱流は、一般的に渦状の形態をとる、即ち、該分配導管の出口部分の長手軸に沿ったおよび該長手軸周りの流れである。
【0010】
好ましくは、対象面全体が、使用時に、分配導管の入口部分に沿って流れる液体製品に露出され、これによって、液体製品が該対象面全体と衝突する。対象面は、好ましくは、略平面状に配向され、最も好ましくは、対象面の法線が分配導管の入口部分に沿った液体製品の流れ方向に対して90°未満の角度で配向されるように、配向される。最も好ましくは、対象面の法線が分配導管の入口部分に沿った液体製品の流れ方向に対して60°未満の角度で配向される。
【0011】
好ましくは、分配導管の入口部分の形状は管状であり、最も好ましくは、略円筒形である。これにより、好ましくは、該入口部分の長手軸が、使用時の入口部分に沿った液体製品の流れ方向に一致している。好ましくは、この対象面の形状は、円形または楕円形であり、好ましくは、入口部分に対して縁壁を形成する。
【0012】
好ましくは、分配導管の出口部分の形状は管状であり、最も好ましくは、略円筒形である。好ましくは、入口開口の形状が円形または楕円形である。分配導管の入口部分と出口部分は、互いにある角度を成して配向され得る。例えば、入口部分と出口部分は、互いに略垂直に配向され得る。出口部分の長さは、所望のスプレー特性によって選択され、出口部分は、断面積が入口開口より断面積が大きい出口開口に繋がる漸増断面積を有する端部を有し得る。
【0013】
好ましくは、対象面には複数の流路が形成され、最も好ましくは、三つ以上の流路が形成され、流路の数および形状は所望のスプレー特性に応じて選択される。各流路は、対象面の凹部として形成され、あるいは、該対象面にエンボス加工された形成部分間に形成され得る。
【0014】
好ましくは、一つ以上の流路が液体製品中に渦を形成すべく用いられる。一つの可能な構成において、各流路が出口部分の長手軸を横切るように液体製品を案内し、該液体製品の中心からオフセットされた入口開口の一部へ導入され、これによって、該液体製品が該入口開口に流れながら、該液体製品中に渦を形成する。この場合、好ましくは、各流路が対象面の周囲縁から入口開口まで延出し、好ましくは、各流路が該入口開口に向かって延出するにつれて先細り形状とされる。
【0015】
また他の可能な構成において、液体製品が入口開口へ流れる前に該液体製品中に渦を形成するように、各流路が出口部分の長手軸を横切るように液体製品を案内する。この場合、好ましくは、対象面が入口開口を囲む略円形の凹部を含み、好ましくは、各流路が中心からオフセットされた円形凹部の一部へ液体製品を案内する。
【0016】
いずれの場合でも、対象面に複数の流路が形成されているところでは、好ましくは、全ての流路が、該出口部分の該長手軸を横切るように液体製品を案内し、これによって、出口部分の長手軸の周りを回転する同一回転方向へ各流路から放出される液体製品が流れるようにする。
【0017】
好ましくは、分配導管は、液体製品を収容する容器の分配バルブを作動させるためのアクチュエータの一部である。従って、好ましくは、該分配装置は、液体製品を収容する容器と、作動すると、液体製品が圧力を受けて放出されるバルブ出口を有する分配バルブと、分配導管の出口部分がバルブ出口と連通するように分配バルブと係合するアクチュエータと、を含む。
【0018】
容器と分配バルブは共に、液体製品が圧力を受けて収容される従来のエアゾルキャニスタの形状を有し得る。あるいは、分配バルブが、該分配バルブを介して、圧力を掛けて液体製品を付勢するためのポンプ手段を含む。しかしながら、いずれにせよ、分配バルブは、通常、該分配バルブのバルブ出口を押下げることによって作動する。これにより、好ましくは、アクチュエータが締り嵌めを有するバルブ出口の上端を受ける凹部を含み、該凹部が分配導管の入口部分と連通する。
【0019】
本発明によって、出口開口から放出する液体製品中に渦を形成するために別個の流れ変更インサートを設ける必要性はなくなった。従って、好ましくは、アクチュエータ構成素子は、好ましくは、単一構成素子として形成され、更に好ましくは、塑性材料によって射出成形される。
【0020】
図示目的のために、添付図面を参照することによって、本発明をより詳細に記述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1乃至図6は、本発明の第1の実施の形態によるアクチュエータキャップを示す。該アクチュエータキャップは、射出成形によって塑性材料の単一構成素子として形成される。該アクチュエータキャップは、液体製品に圧力を掛けて収容する密閉容器と、作動すると、バルブを介して容器から液体製品を放出させる分配バルブと、を含むエアゾルキャニスタ(図示しない)と係合すべく用いられる。以下に記述されるアクチュエータキャップは、分配バルブを作動させ、液体のスプレー(噴霧)を形成するための手段を提供する。
【0022】
アクチュエータキャップと一緒に使用するエアゾルキャニスタは、該エアゾルキャニスタの上部表面から上方へ延出する管状のバルブステム(弁幹)を有する分配バルブを含む。該分配バルブは、バルブステムの押下げによって、該バルブステムを介してキャニスタから該液体製品が圧力を受けて流れるようにする。
【0023】
最も明確には、図2に示されるように、アクチュエータキャップは、略円筒形状で開口ベースを有する外壁12と、閉成された上端を形成する上壁と、を有する。アクチュエータキャップの上壁は、該アクチュエータキャップの前端部が径方向反対側後端部よりも高くなるように開口ベースに対して傾斜される。アクチュエータキャップの上壁14は、凹状とされ、これによって、以下により詳細に記載されるように、使用時に、ユーザが、アクチュエータキャップへ(図1および図2に示されるように)下向きの力を付与し、アクチュエータキャップのバルブステムを押下げる場合に適した表面をもたらす。
【0024】
円筒形の外部表面を有する中心ステム16は、上壁からアクチュエータキャップのベースまで外壁12と同軸的に延出する。該中心ステム16の内部は、アクチュエータキャップのベースから上壁に隣接した位置まで延出する通路を画定する。該通路は、幅が漸減するとともに、締まり嵌めを有するバルブステムの上端を受け取るように用いられる円筒形受容部分22に繋がった漏斗(ファンネル)部分20(図2参照)と、減少直径の略円筒形のチャンバ24へ繋がる該円筒形の受容部分22と、を含む。肩部は、アクチュエータキャップと係合した際、バルブステムの上端が該肩部と当接するように円筒形の受容部分22と減少直径の略円筒形のチャンバ24の間に形成される。
【0025】
チャンバ24は、対象面26を有するその上流端部で成端する。該対象面26は、チャンバ24の長手軸に対して45°を成角すべく配向され、これにより、使用時に、液体の流れ方向へ配向される。円筒形の出口導管28は、対象面26の円形開口からアクチュエータキャップの前面まで延出される。出口導管28は、その長手軸が流路24の長手軸に垂直を成し、これにより、対象面26に対して45°を成角するように配向される。その下流端部においては、出口導管28が、アクチュエータキャップの中心ステム16と外壁12に形成された大径の円形の出口開口の間に延出する、漸増断面積の出口通路30へ繋がる。
【0026】
図4、図5および図6に最も明確に示されるように、対象面26には三つの流路27が形成されている。これらの流路27は、対象面26の周囲縁の等角的に離間された位置から延出され、その中心からオフセットされた円形開口の一部へテーパリングされて形成される。アクチュエータキャップを介して流れる液体製品中に渦を形成するために、使用時、全ての流路27は、図4に最も明確に示されるように、出口導管28の長手軸と同一回転方向で入口開口へ液体製品を案内する。
【0027】
上述されたアクチュエータキャップは、締り嵌めを有する、バルブステムの上端を中心ステム16の円筒形受容部分22へ挿入することによって、エアゾルキャニスタに嵌装される。アクチュエータとエアゾルキャニスタが互いに係合された時、バルブステムの上端が円筒形受容部22と主要ステム16のチャンバ24との間に形成された肩部に当接する。
【0028】
ユーザが液体製品を分配しようとする時、エアゾルキャニスタに向けてアクチュエータキャップを付勢し、これによってバルブステムを押下げる。この動作によって、液体製品は、圧力を受け、バルブステムを介してアクチュエータキャップのチャンバ24へ流れる。次に、液体製品は、対象面26を打面し、流路27に沿って、出口導管28へ流れ込む。以上に説明されたように、渦は、出口導管28に沿って流れる液体誠心内に形成される。次に、液体製品は、スプレー状になって、出口通路30の内部へ放出され、スプレーは、外壁12内に形成された大径の円形の出口開口を介してアクチュエータキャップから放出される。
【0029】
対象面26の液体の打面と出口導管28に沿って流れる液体製品内の渦は、いずれも、液体製品を霧化するために動作し、これによって、スプレーは液滴の微細な霧状となる。アクチュエータキャップの多くの異なる部分は、形成されるスプレーの特徴を変えるために変更され得る。例えば、流路27の数、出口導管28の長さ、および液体の流れ方向に対する対象面26の配向などの全てが、形成されるスプレーの特徴を変えるために変更され得る。
【0030】
図7乃至図10は、本発明によるアクチュエータキャップの第2の実施の形態を示す。第2の実施の形態は、以下に説明されるいくつかの異なる点を除いて、第1の実施の形態と同様の構成を有する。
【0031】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様の形状を有する動作可能部分112と、エアゾルキャニスタにアクチュエータキャップを取り付けるためのベース部113を含む。動作可能部分112の上部表面は、出口導管128が開口し、そこから、スプレーが放出される前部凹部130と、使用時にユーザが押し下げる後部凹部114を含む。動作可能部分112の中心ステム116は、異なる直径の上部受容部分122と下部受容部分123を提供するために使用される第1の実施の形態の中心ステムと同様である。これによって、第2の実施の形態の動作可能部分112は、第1の実施の形態によって使用可能な範囲の直径よりも広い範囲の直径を有するバルブステムと係合し得る。
【0032】
ベース部分113は、略環状に形成され、スナップフィットによってエアゾルキャニスタの周囲縁と係合することができる内部表面の下端部において突起115を有する。動作可能な部分112は、ベース部113によって画定される上部開口内に取り付けられ、その前端部(即ち、スプレーが方向付けられる端部)では、ネック111によって、その後端部では、一対のせん断可能なウェブ117によって、ベース部113に取り付けられる。
【0033】
図9および図10は、第2の実施の形態の対象面126を示す。対象面126は、中心となる出口導管128を取り囲む略円形の凹部129を含む。対象面126は、各々が四つの流路127、対象面126の周囲から円形凹部129の外部へ延出する、四つの流路127を更に含む。各流路127は、その隣接する流路127と垂直に配向され、液体製品を円形凹部129と略垂直をなす円形の凹部129へ案内する。全ての流路127は、出口導管128の長手軸に対して同一の回転方向において該円形の凹部129へ液体製品を案内し、これによって、使用時に、円形凹部129を介して出口導管128へ流れる液体製品中で渦が形成される。図8に示されるように、出口導管128は、対象面126と垂直に配向され、これにより、中心ステム116の長手軸に対して略45°の成角で配向される。
【0034】
第2の実施の形態の対象面126は、主として、液体製品が出口導管128に流れ込む最中というより、むしろ、液体製品が出口導管128に流れ込む前に、渦が液体製品中に形成されるという点で、第1の実施の形態の対象面26とは異なる。アクチュエータキャップをはじめて使用するとき、ユーザは動作部分112の後部の凹部114を押下げ、これによって、せん断可能なウェブ117がベースブロック113から離脱し、該動作可能な部分112がネック111の周りを下方に回転する。次回からの使用の際には、動作可能部分112の後部凹部114を押下げるだけで、該動作可能部分112をネック111周りに下方に回転させることができる。
【0035】
動作可能部分112のネック111周りでの下方回転によって、上部受容部分122および下部受容部分123と係合するバルブステムが押し下げられる。次に、液体製品は、圧力を受けて、バルブステムを介して、アクチュエータキャップのチャンバ124へ流れ込む。液体製品中に渦が形成され、次に、上記に説明されたように、該液体製品は、出口導管128へ流れる。最後に、該液体製品は、スプレー状になって、動作可能部分112の上部表面の前部凹部130を介して放出される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は本発明によるアクチュエータキャップの第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿って切断したときの第1の実施の形態を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態の一部を示す断面図である。
【図4】図1の実施の形態を示す底面図である。
【図5】図1の実施の形態の底面を示す斜視図である。
【図6】図5の線IV−IVに沿って切断したときの第1の実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明によるアクチュエータキャップの第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIに沿って切断したときの第2の実施の形態を示す断面図である。
【図9】第2の実施の形態の底面を示す斜視図である
【図10】第2の実施の形態の対象面のクローズアップした図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプレー状の液体製品を分配する装置であって、該装置が、
使用時に、該液体製品が衝突する対象面において成端する入口部分と、該対象面の入口開口から該液体製品がスプレー状になって放出される出口開口まで延出する出口部分と、を有する分配導管を含み、前記対象面の内部には、使用時に、前記分配導管の該出口部分まで前記液体製品の乱流を生じさせる少なくとも一つの流路が形成された、
スプレー状の液体製品の分配装置。
【請求項2】
前記乱流が一般的に渦状の形態をとる、即ち、前記分配導管の出口部分の長手軸に沿ったおよび該長手軸周りの流れである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記対象面全体が、使用時に、前記分配導管の前記入口部分に沿って流れる前記液体製品に露出され、これによって、該液体製品が該対象面全体と衝突する、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記対象面がほぼ平面状に配向される、上記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記対象面の法線が、前記分配導管の前記入口部分に沿った前記液体製品の流れ方向に対して90°未満の角度で配向される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記対象面の法線が、前記分配導管の前記入口部分に沿った前記液体製品の流れ方向に対して60°未満の角度で配向される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記対象面の形状が円形または楕円形である、上記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記対象面の内部には複数の流路が形成されている、上記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記対象面の内部には三つ以上の流路が形成されている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
各流路が前記対象面の凹部として形成される、上記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
各流路が前記対象面上にエンボス加工された形成部分間に形成される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記一つ以上の流路が前記液体製品中に渦を形成すべく用いられる、上記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
各流路が前記出口部分の長手軸を横切るように前記液体製品を案内し、該液体製品の中心からオフセットされた前記入口開口の一部へ導入し、これによって、前記液体製品が前記入口開口に流れながら、該液体製品中に渦を形成する、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
各流路が前記対象面の周囲縁から前記入口開口まで延出する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
各流路が前記入口開口に向かって延出するにつれて先細り形状とされる、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記液体製品が前記入口開口へ流れる前に、該液体製品中に渦を形成するように、各流路が前記出口部分の前記長手軸を横切るように前記液体製品を案内する、請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記対象面が前記入口開口を囲むほぼ円形の凹部を含み、各流路が中心からオフセットされた前記円形凹部の一部へ前記液体製品を案内する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記対象面には複数の流路が形成され、前記流路の全てが、該出口部分の該長手軸を横切るように前記液体製品を案内し、これによって、前記出口部分の前記長手軸の周りを回転する同一回転方向へ各流路から放出される液体製品が流れる、請求項12乃至請求項17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記分配導管が前記液体製品を収容する容器の分配バルブを作動させるアクチュエータの一部を成す、上記請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記分配装置が、前記液体製品を収容する容器と、作動すると、該液体製品が圧力を受けて放出されるバルブ出口を有する分配バルブと、前記分配バルブと係合するアクチュエータを含み、これによって、前記分配導管の出口部分が前記バルブ出口と連通する、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記容器と前記分配バルブが共に、前記液体製品が圧力を受けて収容される従来のエアゾルキャニスタの形状を有する、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記分配バルブが圧力を掛けて前記分配バルブを介して前記液体製品を付勢するポンプ手段を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記分配バルブが該分配バルブのバルブ出口を押下げることによって作動する、請求項20乃至22に記載の装置。
【請求項24】
前記アクチュエータが締り嵌めを有する前記バルブ出口の上端を受ける凹部を含み、該凹部が前記分配導管の入口部分と連通している、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記アクチュエータが、塑性材料の射出成形によって単一構成素子として形成される、請求項19乃至24に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−502475(P2008−502475A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526551(P2007−526551)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002299
【国際公開番号】WO2005/120716
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506412402)プラスティカム ユーケイ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】