説明

分離可能な同軸ジョイントを有する外科器具

【課題】組織を処理するための再使用可能かつ取り替え可能な部品の間に正しい機械的かつ電気的接続を確保する外科器具を提供する。
【解決手段】外科器具は、近位構造部材と、近位駆動部材に対して選択的に移動可能である近位駆動部材とを有する細長いシャフトを含む。モジュラーエンドエフェクタは、細長いシャフトと取り外し可能に連結され、遠位構造部材と、1組のジョー部材と動作的に連結される遠位駆動部材とを含む。分離可能なジョイントは、細長いシャフトとエンドエフェクタとの間に規定される。分離可能なジョイントは、近位および遠位構造部材の各々と、近位および遠位駆動部材の各々との横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景)
1.技術分野
本開示は、概して、処理可能(reposable)または再利用可能な外科器具の分野に関する。特に、本開示は、使用の各々の場合において清潔、無菌または一新された表面を提供するための分離可能または取り替え可能な部品を有する器具に関する。
【背景技術】
【0002】
2.関連技術の背景
電気外科鉗子のような器具は、概して、組織を凝固させ、焼灼し、そしてシールするために、開放性外科手順および内視鏡外科手順に使われる。このような鉗子は、典型的に、例えば、血管のような標的組織をつかむために、外科医によってコントロールされ得る1組のジョーを含む。ジョーは、機械的クランプング力を組織に適用するために近づけられ得、組織への電子外科エネルギーの送出を可能にするために、少なくとも1つの電極表面と関連づけられる。機械的クランプング力と電気外科エネルギーの組み合わせは、ジョーの間に捉えられる組織の隣接層をつなぐように実証される。組織の隣接層が血管の壁を含む場合、組織をシールすることは、結果として止血をもたらし得る。その後、シールされた組織は、ジョーを通してナイフを前進させることによって切断され得る。電子外科鉗子の使用の詳細な記述は、Dycusらの特許文献1に見出され得る。
【0003】
使用中、電気外科鉗子の組織と接触するさまざまな部品は、汚染または劣化になる傾向がある。例えば、電極は、処理された組織の一部分が電極の組織と接触する表面に付着するように、汚染になり得る。また、ナイフの刃は、繰り返しの使用後に、鈍くなり得、かつシールされた組織を切断するのに効果が低くなり得る。特定の外科手順に対して清潔な電極および鋭いナイフを提供するために、新しい器具が、しばしば使われる。いったん手順が完成したと、使われた器具が廃棄される。
【0004】
複数の手順に対して再使用され得る器具は、手順あたりの器具のコストを減らす。いくつかの再使用可能な鉗子は、永続的な使用のために適応される再使用可能なベース部品と、制限された使用のために適応され、それと連結される取り外し可能かつ取り替え可能なモジュラー部品とを含む。再使用可能なベース部品は、例えば、主に外科手術の場所の外側に残るハンドルのようなコントロール要素を含み得る。ハンドルは、数多くの外科手順において定期的かつ繰り返しの使用を続けるために頑丈に組み立てられ得る。取り外し可能かつ取り替え可能なモジュラー部品は、敏感かつ組織と接触する磨耗面を含むエンドエフェクタのようなツール要素を含み得る。器具を一新するために消耗したエンドエフェクタを取り替えることは、最小限度の廃棄でリフレッシュされた表面を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,255,697号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、取り替え可能な部品を再使用可能な電気外科鉗子に提供することは、さまざまな課題が存在する。例えば、多くのこれらの器具は、再使用可能かつ取り替え可能な部品の間に作られる正しい機械的かつ電気的接続を確保するための困難な解体および組み立て直し手順を必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(要約)
本実施形態は、組織を処理するための再使用可能な外科器具を記述する。器具は、第1のアクチュエータを支えるハンドルアセンブリを含む。細長いシャフトは、ハンドルアセンブリから遠位に延長し、かつ長手方向の軸を規定する。細長いシャフトは、近位構造部材と近位駆動部材とを含み、近位駆動部材は、第1アクチュエータの操作が近位構造部材に対して近位駆動部材の動きを引き起こすように、第1のアクチュエータと動作的に連結される。モジュラーエンドエフェクタは、細長いシャフトと取り外し可能に連結され、遠位構造部材と遠位駆動部材とを含む。遠位駆動部材は、1組のジョー部材と動作的に連結され、それにより、遠位構造部材に対する遠位駆動部材の動きが、ジョー部材が実質的に開放された開放配置と、ジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間のジョー部材の動きを引き起こすようにする。分離可能なジョイントは、細長いシャフトとエンドエフェクタとの間に規定される。分離可能なジョイントは、近位構造部材および遠位構造部材の各々に規定され、かつ近位構造部材および遠位構造部材が長手方向の分離を抑え、横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分を含む。近位駆動部材および遠位駆動部材に規定される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分は、近位駆動部材および遠位駆動部材がその間の運動を伝え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される。駆動部材は、駆動部材が構造部材の分離を禁じるロックされた配置と、駆動部材が横方向において構造部材の分離を許可するロックされない配置との間に分離可能なジョイントを動かすように、構造部材に対して移動可能である。
【0008】
構造部材は、長手方向の軸の周囲にほぼ管状の構成を規定し得、駆動部材は、構造部材に対して同軸に配列され得る。第1のアクチュエータは、第1および第2の構成の間にジョー部材を動かすために、駆動部材の長手方向の運動を引き起こすように動作可能であり得る。ハンドルアセンブリは、第2のアクチュエータも支え得、第2のアクチュエータは、長手方向の軸の周囲にジョー部材を回転するために、駆動部材の回転運動を引き起こすように動作可能であり得る。
【0009】
エンドエフェクタは、ジョー部材を通し、選択的に移動可能なナイフを含み得、分離可能なジョイントは、遠位ナイフロッドおよび近位ナイフロッドの分離可能かつインターロックする部分を含み得る。遠位ナイフロッドは、ジョー部材を通してナイフを動かすためにナイフと動作可能に連結され得、近位ナイフロッドは、ハンドルアセンブリからの構造部材に対して選択的に移動可能であり得る。
【0010】
エンドエフェクタは、組織への電気外科エネルギーの送出のために構成される電極を含み得、分離可能なジョイントは、第1および第2の電気コネクターを含み得る。第1の電気コネクターは、細長いシャフトによって支えられ得、かつ電気外科エネルギーのソースと電気的に連結され得る。第2の電子コネクターは、エンドエフェクタよって支えられ得、かつ少なくとも1つの電極と電気的に連結され得る。第1および第2の電気コネクターは、構造部材が分離可能である横方向において、互いに係合し、係合を解除するように構成され得る。
【0011】
構造部材のインターロックする部分は、第1の外径を規定し得る。遠位構造部材は、第1の外径より小さい第2の外径を規定するシャフト部分によってエンドエフェクタと連結され得る。
【0012】
本開示のもう1つの側面に従って、外科器具を組み立てる方法は、器具に細長いシャフトから分離されるエンドエフェクタを提供するステップを含む。次に、細長いシャフトとエンドエフェクタとは、同時に近位構造部材を遠位構造部材と、近位駆動部材を遠位駆動部材と係合するために、横方向において近づけられ得る。最後、第1のアクチュエータは、駆動部材を、駆動部材が横方向における構造部材の分離を禁じる長手方向の位置に動かすために操作され得る。
【0013】
本開示のもう1つの側面に従って、外科器具は、アクチュエータを支えるハンドルアセンブリを含む。近位管状部材は、ハンドルアセンブリから遠位に延長し、かつ長手方向の軸を規定する。近位管状部材は、その遠位端での相互係合の嵌合部分を含む。近位駆動部材は、近位管状部材を通して延長し、アクチュエータの操作が近位管状部材に対する近位駆動部材の長手方向の動きを引き起こすように、アクチュエータと動作的に連結される。近位駆動部材は、その遠位端での相互係合の嵌合部分を含む。エンドエフェクタは、組織を操作するための第1および第2の配置の間に動かすために適応される移動可能なエンドエフェクタ要素を含む。遠位管状部材は、エンドエフェクタから近位に延長し、近位管状部材の相互係合の嵌合部分に対応し、遠位管状部材の近位端での相互係合の嵌合部分を含む。遠位駆動部材は、遠位管状部材を通して延長する。遠位駆動部材は、遠位駆動部材の長手方向の動きが、移動可能なエンドエフェクタ要素が第1および第2の配置の間に動くことを引き起こすように、移動可能なエンドエフェクタ要素と動作的に連結される。遠位駆動部材は、近位駆動部材の相互係合の嵌合部分に対応し、遠位駆動部材の近位端で相互係合の嵌合部分を含む。近位駆動部材は、ロックされない配置からロックされた配置までに移動可能であり、ロックされない配置において、近位駆動部材の相互係合の嵌合部分が、概して、同時に管状部材および駆動部材の相互係合の嵌合部分の横の係合および係合解除を許可するために、近位管状部材の相互係合の嵌合部分と配列され、ロックされた配置において、近位駆動部材の相互係合の嵌合部分が、近位管状部材の相互係合の嵌合部分に対して長手方向に移動される。ロックされた配置において、近位駆動部材は、管状部材および駆動部材の相互係合の嵌合部分の横の係合解除が禁じられるように、近位管状部材および遠位管状部材のうちの1つ内にある。
【0014】
移動可能なエンドエフェクタは、1組のジョー部材を含み得、ジョー部材が、ジョー部材が実質的に開放された開放配置とジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間に移動可能である。管状部材の相互係合の嵌合部分の各々は、横方向に突き出たホック部分と、もう一方の管状部材の相互係合の嵌合部分のホック部分を受け取るための横方向に後退した部分とを含み得る。
【0015】
アクチュエータは、ロックされた配置とロックされない配置との間に近位駆動部材を動かし、かつ第1配置と第2の配置との間に移動可能なエンドエフェクタ要素を動かすように動作可能であり得る。エンドエフェクタは、エンドエフェクタの上に配置され、電気エネルギーを組織に送出するために適用される電極を含み得る。
【0016】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1) 外科器具であって、該外科器具は、
ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリの上に第1のアクチュエータを支える、ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延長し、長手方向の軸を規定する細長いシャフトであって、該細長いシャフトが、近位構造部材と近位駆動部材とを含み、該近位駆動部材が、該第1アクチュエータの操作が該近位構造部材に対して該近位駆動部材の動きを引き起こすように、該第1のアクチュエータと動作的に連結される、細長いシャフトと、
該細長いシャフトと取り外し可能に連結されるモジュラーエンドエフェクタであって、該エンドエフェクタが、遠位構造部材と遠位駆動部材とを含み、遠位駆動部材が、1組のジョー部材と動作的に連結され、それにより、該遠位構造部材に対する該遠位駆動部材の動きが、該ジョー部材が実質的に開放された開放配置と、該ジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間の該ジョー部材の動きを引き起こすようにする、モジュラーエンドエフェクタと、
該細長いシャフトと該エンドエフェクタとの間に規定される分離可能なジョイントと
を備え、該分離可能なジョイントが、
該近位構造部材および該遠位構造部材の各々に規定され、該近位構造部材および該遠位構造部材が長手方向の分離を抑え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分と、
該近位駆動部材および該遠位駆動部材の各々に規定され、該近位駆動部材および該遠位駆動部材がその間の運動を伝え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分と
を含み、
該駆動部材が、該駆動部材が該構造部材の分離を禁じるロックされた配置と、該駆動部材が少なくとも1つの横方向において該構造部材の分離を許可するロックされない配置との間に該分離可能なジョイントを動かすように、該構造部材に対して移動可能である、分離可能なジョイントと
を含む、外科器具。
(項目2) 上記構造部材は、上記長手方向の軸の周囲にほぼ管状の構成を規定し、上記駆動部材は、該構造部材に対して同軸に配列される、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目3) 上記第1のアクチュエータは、上記第1の構成と上記第2の構成との間で上記ジョー部材を動かすように、上記駆動部材の長手方向の運動を引き起こすように動作可能である、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目4) 上記ハンドルアセンブリは、第2のアクチュエータを支え、該第2のアクチュエータは、上記長手方向の軸の周囲で上記ジョー部材を回転するために、上記駆動部材の回転運動を引き起こすように動作可能である、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目5) 上記エンドエフェクタは、上記ジョー部材を通し、選択的に移動可能なナイフを含む、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目6) 上記分離可能なジョイントは、遠位ナイフロッドおよび近位ナイフロッドの分離可能なインターロックする部分を含み、該遠位ナイフロッドが、上記ジョー部材を介して上記ナイフを動かすために該ナイフと動作可能に連結され、該近位ナイフロッドが、上記ハンドルアセンブリから、上記構造部材に対して選択的に移動可能である、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目7) 上記エンドエフェクタは、組織への電気外科エネルギーの送出のために構成される少なくとも1つの電極を含む、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目8) 上記分離可能なジョイントは、第1および第2の電気コネクターを含み、該第1の電気コネクターが、上記細長いシャフトによって支えられ、電気外科エネルギーのソースと電気的に連結され、該第2の電子コネクターが、上記エンドエフェクタよって支えられ、上記少なくとも1つの電極と電気的に連結される、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目9) 上記第1および第2の電気コネクターは、上記構造部材が分離可能である上記少なくとも1つの横方向において、互いに係合し、係合を解除するように構成される、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目10) 上記構造部材の上記インターロックする部分は、第1の外径を規定し、該遠位構造部材は、該第1の外径より小さい第2の外径を規定するシャフト部分によって上記エンドエフェクタと連結される、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目11) 外科器具を組み立てる方法であって、該方法は、
器具を提供するステップであって、該器具が、
ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリの上に第1のアクチュエータを支える、ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延長し、長手方向の軸を規定する細長いシャフトであって、該細長いシャフトが、近位構造部材と近位駆動部材とを含み、該近位駆動部材が、該第1アクチュエータの操作が該近位構造部材に対して該近位駆動部材の動きを引き起こすように、該第1のアクチュエータと動作的に連結される、細長いシャフトと、
該細長いシャフトと取り外し可能に連結されるモジュラーエンドエフェクタであって、該エンドエフェクタが、遠位構造部材と遠位駆動部材とを含み、遠位駆動部材が、1組のジョー部材と動作的に連結され、それにより、該遠位構造部材に対する該遠位駆動部材の動きが、該ジョー部材が実質的に開放された開放配置と、該ジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間の該ジョー部材の動きを引き起こす、モジュラーエンドエフェクタと、
該細長いシャフトと該エンドエフェクタとの間に規定される分離可能なジョイントと
を備え、該分離可能なジョイントが、
該近位構造部材および該遠位構造部材の各々に規定され、かつ該近位構造部材および該遠位構造部材が長手方向の分離を抑え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分と、
該近位駆動部材および該遠位駆動部材の各々に規定され、該近位駆動部材および該遠位駆動部材がその間の運動を伝え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分と
を含み、分離可能なジョイントと
を含む、ステップと、
同時に該近位構造部材を該遠位構造部材と、該近位駆動部材を該遠位駆動部材と係合するために、横方向において該細長いシャフトと該エンドエフェクタとを近づけるステップと、
該駆動部材を、該駆動部材が該横方向における該構造部材の分離を禁じる位置に動かすために、該第1のアクチュエータを操作するステップと
を含む、方法。
(項目12) 外科器具であって、該外科器具は、
ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリの上にアクチュエータを支える、ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延長し、かつ長手方向の軸を規定する近位管状部材であって、該近位管状部材が、その遠位端での相互係合の嵌合部分を含む、近位管状部材と、
該近位管状部材を通して延長する近位駆動部材であって、該近位駆動部材が、該アクチュエータの操作が該近位管状部材に対する該近位駆動部材の長手方向の動きを引き起こすように、該アクチュエータと動作的に連結され、該近位駆動部材が、その遠位端での相互係合の嵌合部分を含む、近位駆動部材と、
組織を操作するための第1および第2の配置の間に動かすために適応される移動可能なエンドエフェクタ要素を含むエンドエフェクタと、
該エンドエフェクタから近位に延長する遠位管状部材であって、該遠位管状部材が、該近位管状部材の該相互係合の嵌合部分に対応し、該遠位管状部材の近位端での相互係合の嵌合部分を含む、遠位管状部材と、
該遠位管状部材を通して延長する遠位駆動部材であって、該遠位駆動部材が、該遠位駆動部材の長手方向の動きが、該移動可能なエンドエフェクタ要素が該第1および第2の配置の間に動くことを引き起こすように、該移動可能なエンドエフェクタ要素と動作的に連結され、該遠位駆動部材が、該近位駆動部材の該相互係合の嵌合部分に対応し、該遠位駆動部材の近位端で相互係合の嵌合部分を含む、遠位駆動部材と
を含み、
該近位駆動部材が、ロックされない配置からロックされた配置までに移動可能であり、該ロックされない配置において、該近位駆動部材の該相互係合の嵌合部分が、概して、同時に該管状部材および該駆動部材の該相互係合の嵌合部分の横の係合および係合解除を許可するために、該近位管状部材の該相互係合の嵌合部分と配列され、該ロックされた配置において、該近位駆動部材の該相互係合の嵌合部分が、該近位管状部材の該相互係合の嵌合部分に対して長手方向に移動され、かつ該近位管状部材および該遠位管状部材のうちの1つ内にあり、それにより、該管状部材および該駆動部材の該相互係合の嵌合部分の横の係合解除が禁じられる、外科器具。
(項目13) 上記移動可能なエンドエフェクタ要素は、1組のジョー部材を含み、該ジョー部材が、該ジョー部材が実質的に開放された開放配置と該ジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間に移動可能である、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目14) 上記管状部材の上記相互係合の嵌合部分の各々は、横方向に突き出たホック部分と、該もう一方の管状部材の該相互係合の嵌合部分の該ホック部分を受け取るための横方向に後退した部分とを含む、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目15) 上記アクチュエータは、上記ロックされた配置と上記ロックされない配置との間に上記近位駆動部材を動かし、上記第1配置と上記第2の配置との間に上記移動可能なエンドエフェクタ要素を動かすように動作可能である、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
(項目16) 上記エンドエフェクタは、該エンドエフェクタの上に配置され、電気エネルギーを組織に送出するために適用される電極を含む、上記項目のいずれかに記載の外科器具。
【0017】
(摘要)
外科器具は、近位構造部材と、近位駆動部材に対して選択的に移動可能である近位駆動部材とを有する細長いシャフトを含む。モジュラーエンドエフェクタは、細長いシャフトと取り外し可能に連結され、かつ遠位構造部材と、1組のジョー部材と動作的に連結される遠位駆動部材とを含む。分離可能なジョイントは、細長いシャフトとエンドエフェクタとの間に規定される。分離可能なジョイントは、近位および遠位構造部材の各々と、近位および遠位駆動部材の各々との横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分を含む。構造部材は、長手方向の分離を抑え、かつ横の分離を許可するようにインターロックされる。駆動部材は、分離可能なジョイントを駆動部材が構造部材の横の分離を禁じるロックされた配置に動かすために、構造部材に対して移動可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本明細書の一部分に組み込まれ、本明細書を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を例示し、以下に与えられる実施形態の詳細な記述と共に、本開示の原理を説明するのに役に立つ。
【図1】図1は、本開示に従って、分離可能な同軸ジョイントによって細長いシャフトの遠位端と取り外し可能に連結されるモジュラーエンドエフェクタを有する内視鏡外科器具の透視図である。
【図2】図2は、開放配置の1組のジョーを描く図1のエンドエフェクタの拡大した側面図である。
【図3】図3は、閉じた配置のジョー部材と、後退した位置の往復運動するナイフとを描くエンドエフェクタの拡大した断面図である。
【図4】図4は、分離可能な同軸ジョイントの第1の嵌合部品を規定する細長いシャフトの遠位端の裏面の透視図である。
【図5】図5は、横方向において分離可能な同軸ジョイントの第1の嵌合部分から分離される第2の嵌合部品を規定するモジュラーエンドエフェクタの側面図である。
【図6】図6は、ロックされない配置における互いに隣接の分離可能な同軸ジョイントの第1および第2の嵌合部品の側面図であり、第1および第2の嵌合部品が、横方向において分離され得る。
【図7A】図7Aは、ロックされた配置における互いに隣接の分離可能な同軸ジョイントの第1および第2の嵌合部品の側面図であり、第1および第2の嵌合部品が、横方向の分離を抑える。
【図7B】図7Bは、代替的なロックされた配置における第1および第2の嵌合部品の側面図である。
【図8】図8は、ロックされた配置における分離可能な同軸ジョイントの代替的な実施形態の断面透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(詳細な説明)
最初に図1を参照すると、電気外科器具10の一実施形態が描かれる。器具10は、ハンドルアセンブリ12と、モジュラーエンドエフェクタ14と、ハンドルアセンブリ12とモジュラーエンドエフェクタ14との間の、長手方向軸A−Aを規定する細長いシャフト16とを含む。外科医は、ハンドルアセンブリ12を操作して細長いシャフト16を介してエンドエフェクタ14を遠隔コントロールし得る。この配置は、典型的には、腹腔鏡または内視鏡の外科手順において用いられる器具に関連付けられる。本開示の様々な局面はまた、伝統的な開放器具と共に、そして腔内手順に関連しても同様に実行され得る。
【0020】
器具10は、例えば電気外科発生器18などの外科エネルギーの供給源に連結される。発生器18は、Covidienによって販売されるLIGASURE(登録商標)Vessel Sealing GeneratorおよびForce Triad(登録商標)Generatorなどのデバイスを含み得る。ケーブル20は、ハンドルアセンブリ12と発生器18との間に延び、器具10を発生器18に連結させるコネクター22を含む。コネクター22は、発生器18に関連付けられた反対極(+)、(−)に器具10を機械的かつ電気的に接続するように寸法設定される2つのプロング部材22aおよび22bを含む。従って、双極エネルギーが器具10を介して提供され得る。あるいは、器具10は、単極エネルギーを組織に送出するように配置され得る。単極配置において、器具10は、例えば(+)などの第1の電位の電気外科エネルギーを送出し、一方、帰還パッド(図示されていない)は、概して患者の下に置かれ、発生器18の例えば(−)などの反対極への帰還パスを提供する。フートスイッチ(図示されていない)は、エンドエフェクタ14への電気外科エネルギーの送出を開始し終了するために備え付けられ得る。
【0021】
エンドエフェクタ14の動きをコントロールするために、ハンドルアセンブリ12は、外科手順中に外科医によって操作され得る様々なアクチュエータを含む。アクチュエータは、固定ハンドル24と可動ハンドル26とを含み、固定ハンドル24および可動ハンドル26は、矢印「B0」の方向に互いに対して離されそして接近させられ得、矢印「B1」の方向に一組のジョー部材32、34をそれぞれ開きそして閉じ得る。外科医はまた、矢印「C0」の方向に長手方向軸A−Aの周りに回転ノブ36を回転させ得、矢印「C1」の方向に長手方向軸A−Aの周りにエンドエフェクタ14を回転させ得る。図1に描かれる実施形態は、「先端回転」実施形態と考えられ得る。なぜなら、回転ノブ36の操作は、例えばエンドエフェクタ14のみなどの、細長いシャフト16の遠位「先端」においてのみ回転を引き起こすからである。より詳細に下記に説明されるように、回転ノブ36は、細長いシャフト16の内部要素に連結され、エンドエフェクタ14を回転させる。細長いシャフト16の最外部要素は、固定ハンドル24に対して固定されたままである。細長いシャフト16の最外部要素の回転が引き起こされ得る他の実施形態が意図される。これらの実施形態は、「シャフト回転」実施形態と考えられ得る。「シャフト回転」器具のより詳細な考察は、Dycusらへの上記の米国特許7,255,697号に見出され得る。
【0022】
ハンドル12に提供される別のアクチュエータは、トリガー38である。トリガー38は、固定ハンドル24に対して矢印「D0」の方向に可動であり、エンドエフェクタ14を介して矢印「D1」の方向にナイフ40(図3)を延ばしそして引っ込めるように動作可能である。これらのアクチュエータの各々は、以下にさらに詳細に説明されるように、細長いシャフト16を介してエンドエフェクタ14に機械的に連結される。
【0023】
分離可能同軸ジョイント100は、エンドエフェクタ14と細長いシャフト16との間に規定される。ジョイント100は、エンドエフェクタ14が細長いシャフト16から取り外されることを可能にし、その結果、新しいかまたは一新されたエンドエフェクタ(図示されていない)が外科手順後に細長いシャフト16に連結され得る。ハンドルアセンブリ12は、その後、新しいかまたは一新されたエンドエフェクタと共に再使用され得る。以下にさらに詳細に説明されるように、ジョイント100は、細長いシャフト16の遠位端に規定される第1の嵌合部品102aと、エンドエフェクタ14の近位端に規定される第2の嵌合部品102bとを含む。第1の嵌合部品102aおよび第2の嵌合部品102bは、発生器18にエンドエフェクタ14を動作可能に連結する電気的接続と、例えば、可動ハンドル26、回転ノブ36およびトリガー38などのアクチュエータにエンドエフェクタ14を動作可能に連結する機械的接続とを提供する。ジョイント100は、外科手順中にエンドエフェクタ14が不注意に引き離されないように、エンドエフェクタ14と細長いシャフト16との間に確実動作の機械的接続を提供する。
【0024】
ここで図2を参照すると、エンドエフェクタ14は、上部ジョー部材32および下部ジョー部材34がそれぞれ互いに間隔をあけた開放配置で描かれる。開放配置において、ジョー部材32、34は、ジョー部材32とジョー部材34との間に組織を捕獲する位置に導かれ得る。エンドエフェクタ14を適切な位置に導くことを容易にするために、エンドエフェクタ14は、第2の嵌合部品102bの外部管状部材104に関して長手方向軸A−Aの周りに回転させられ得る。外部管状部材104は、従って、エンドエフェクタ14の様々な相対的運動に対する遠位の固定基準構造を提供する。エンドエフェクタ14は、図4〜図7Bを参照して下記に説明されるように、スルー分離可能同軸ジョイント100を介して回転ノブ36(図1)に動作可能に連結される。
【0025】
ジョー部材32、34の各々は旋回ピン42の周りで第2の嵌合部分102bに連結され、その結果、ジョー部材32、34は、ジョー部材32、34が共に近づきジョー部材間に組織をクランプする閉鎖配置(図3)に旋回可能である。ジョー部材32、34はそれぞれ、第2の嵌合部分102bの中に延びる近位駆動フランジ44、46を含み、第2の嵌合部分102bにおいて近位駆動フランジ44、46は駆動ピン48を係合する。駆動ピン48は、第2の嵌合部分102bを通って延びる長手方向駆動スロット50に移動可能に配置される。駆動ピンは、分離可能同軸ジョイント100を介して可動ハンドル26(図1)に動作可能に関連付けられ、駆動スロット50を通って往復運動する。ジョー部材32、34の近位駆動フランジ44、46の各々は、それぞれのカムスロット52、54を含み、それぞれのカムスロット52、54は、駆動ピン48が長手方向駆動スロット50を通って往復運動すると駆動ピン48を係合する。カムスロット52および54は、長手方向駆動スロット50に関して斜めに配置され、その結果、矢印「B2」の方向への駆動ピン48の長手方向の移動は、矢印「B1」の方向に旋回ピン42の周りにジョー部材32、34が旋回するように誘導する。このタイプの構造は、両側ジョー運動を誘導する。ジョー部材32、34のうちの1つのみが長手方向シャフト16に関して開放配置と閉鎖配置との間で動く他の片側構造もまた想定される。
【0026】
一組のジョー部材32、34は、ジョー部材32と34との間に位置する組織と接触するように位置を決められる一組の向かい合う電極58、60を含む。向かい合う電極58、60は、反対の電位(+)、(−)に関連付けられ、ジョー部材32と34との間に位置する組織を通って電気外科電流が流れることを可能にする。電気外科電流は、組織への適切な量の圧力と共に印加された場合、組織密封を行い得る。効果的な組織密封を形成するために、典型的には約3kg/cm〜約16kg/cmの範囲の比較的高いクランピング力が生成され、組織に閉鎖圧力を与える。約0.001インチ〜約0.006インチの適切な間隙距離が電極58と60との間に維持され得るが、他の間隙距離もまた意図される。
【0027】
ここで図3を参照すると、エンドエフェクタ14が閉鎖配置で描かれ、閉鎖配置において、上部ジョー部材32および下部ジョー部材34は開放配置の場合よりも互いに近くにある。駆動ピン48は、駆動スロット50およびカムスロット52、54における近位位置に動かされ、ジョー部材32、34が旋回ピン42の周りに互いの方に旋回するように誘導する。閉鎖配置において、ジョー部材32、34はクランピング力を組織に適用し得、電極は組織密封を生成するために電気外科エネルギーを組織に送出し得る。その後、往復運動するナイフ40は、ジョー部材32と34との間に捕獲された密封組織を横方向に切開するように前進させられ得る。
【0028】
往復運動するナイフ40は、鋭い遠位刃62と、分岐した近位シャンク64とを含む。近位シャンク64は、図4〜図7を参照して下記に説明されるように、分離可能同軸ジョイント100を介してトリガー38(図1)に動作可能に連結される。トリガー38は、長手方向「D1」にナイフ40を駆動するように動作可能である。鋭い遠位刃62はジョー部材32、34の各々に規定されるナイフチャネル68の中に駆動され得、従って、電極58と60との間に捕獲された密封組織が横方向に切開され得る。ナイフ40は、エンドエフェクタ14に沿って矢印「C1」の方向に長手方向軸A−Aの周りに回転させられ得、従って、ナイフ40は、エンドエフェクタ14の回転方向にかかわらず動作可能であり得。
【0029】
ここで図4および図5を参照すると、細長いシャフト16の遠位端は、第1の嵌合要素102aを規定する。第1の嵌合要素102aは、構造物の外部管状部材106と、放射状の中間の近位ジョー駆動シャフト108と、中央の近位ナイフ駆動ロッド110とを含む。外部管状部材106は、固定ハンドル24(図1)に固定して連結され得、従って、近位ジョー駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110の相対的な運動に対する近位固定基準構造を提供する。あるいは、「シャフト回転」実施形態(図示されていない)において、外部管状部材106は、固定ハンドル24に対して回転するように配置されるアクチュエータに固定して連結され得る。
【0030】
近位ジョー駆動シャフト108は、可動ハンドル26(図1)の操作が矢印「B3」の方向に外部管状部材106に対して近位ジョー駆動シャフト108の長手方向運動を誘導するように、可動ハンドル26に動作可能に連結される。近位ジョー駆動シャフト108はまた、回転ノブ36の操作が矢印「C2a」の方向に固定外部管状部材106に対して近位ジョー駆動シャフト108の回転運動を誘導するように、回転ノブ36に動作可能に連結される。代替の「シャフト回転」実施形態(図示されていない)において、外部管状部材106は、矢印「C2b」の方向に回転するように誘導され得る。近位ナイフ駆動ロッド110は、トリガー38の操作が矢印「D2」の方向に近位ナイフ駆動ロッド110の長手方向運動を誘導するように、トリガー38(図1)に動作可能に連結される。近位ナイフ駆動ロッド110は、近位ジョー駆動シャフト108に対して長手方向に可動であるが、近位ジョー駆動シャフト108に関して回転配向を維持し得る。近位ナイフ駆動ロッド110は、矢印「C2a」の方向に近位ジョー駆動シャフト108の回転運動が矢印「D3」の方向に近位ナイフ駆動ロッド110の対応する回転運動を誘導するようにジョー駆動シャフト108に合わせられ得る。他の実施形態において、近位ジョー駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110は、互いに関して独立して回転可能であり得る。
【0031】
外部管状部材106、近位ジョー部材駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110の各々は、その遠位端においてアンダーカットのプロフィールを示す。このプロフィールは、第1の嵌合要素102aの各要素106、108、110が第2の嵌合要素102bのそれぞれの対応する要素とインターロックすることを可能にする(図5を参照されたい)。例えば、第1の嵌合要素102aの外部管状部材106は、第2の嵌合要素102bの外部管状部材104とインターロックする。外部管状部材106は、横方向に突き出した遠位フック部分106aおよび横方向に引っ込むか、へこむかまたはアンダーカットのフック受容部分106bによって例示されるようなアンダーカットのプロフィールを示す。外部管状部材104の横方向に突き出したフック部分104aは、フック受容部分106bにおいて受容され得、外部管状部材104のフック受容部分104bは、外部管状部材106のフック部分106aを受容し得る。このように係合された場合、外部管状部材104、106は、長手方向軸A−Aの周りに軸方向に整列させられ、インターロッキングフック部分104a、106aのために長手方向の分離に抵抗する。しかしながら、外部管状部材104、106は、より詳細に下記に説明されるように横方向に分離されやすい。
【0032】
第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bの内部駆動部材108、110、112、114もまた、インターロッキングアンダーカットプロフィールを示す。例えば、近位ジョー駆動シャフト108は、遠位ジョー駆動シャフト112とインターロックし、近位ナイフ駆動ロッド110は、遠位ナイフ駆動ロッド114とインターロックする。このインターロッキング配置は、第1の嵌合要素102aの近位ジョー駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110の運動が第2の嵌合要素102bの遠位ジョー駆動シャフト112および遠位ナイフ駆動ロッド114に伝えられることを可能にする。追加の独立した移動がハンドルアセンブリ12とエンドエフェクタ14との間に伝えられることを可能にすることによって、エンドエフェクタ14に追加の機能性を提供するために、他の実施形態において追加の内部部材(図示されていない)が備え付けられ得る。
【0033】
図4に描かれるように、内部駆動部材108、110、112、114のアンダーカットプロフィールは、近位ジョー駆動シャフト108によって例示される。近位ジョー駆動シャフト108のインターロッキング部分は、横方向に突き出した遠位フック部分120と、横方向に後退した近位フック受容部分122とを含む。フック受容部分122は、フック受容部分122がフック部分120より横方向に少なく突き出るということにおいてフック部分120に関してアンダーカットされる。フック受容部分122は、長手方向軸A−Aに平行な平面にある床表面124と、長手方向軸A−Aに垂直な平面にある一組の壁表面126および128とを含む。
【0034】
近位ジョー駆動シャフト108が矢印「C2a」の方向に回転させられると、床表面124は、遠位ジョー駆動シャフト112にトルクを転送するように配置される。近位ジョー駆動シャフト108が矢印「B3」の方向に並進されると、壁表面126および128は、圧縮荷重および引張荷重をそれぞれ遠位ジョー駆動シャフト112に転送するように配置される。近位ジョー駆動シャフト108および遠位ジョー駆動シャフト112がインターロックされる場合、第2のジョー駆動シャフトのフック部分132は、突き出したジョー駆動シャフト108の床表面124および壁表面126、128を係合するように配置される(図6を参照されたい)。フック部分132は、従ってジョー部材32、34を駆動する長手方向機械力および回転機械力を受容し得る。具体的には、圧縮荷重および引張荷重は、ジョー部材32、34を開閉するために駆動ピン48に伝えられ得、図2および図3を参照して上記に説明されるように、ねじり荷重は、矢印「C1」の方向にエンドエフェクタ14を回転させるためにエンドエフェクタ14に伝えられ得る。
【0035】
電気的接続性はまた、第1のジョー駆動シャフト108および第2のジョー駆動シャフト112をインターロックすることによって確立され得る。近位ジョー駆動シャフト108は、その遠位端から突き出る電気的伝導性ピン136と、ジョー駆動シャフト108の側面上に電気的伝導性ピン受容スロット138とを含む。ピン136およびスロット138は、発生器18の反対の極(+)、(−)に電気的に連結され得る(図1)。スロット138(−)は、遠位ジョー駆動シャフト112の近位端から突き出る電気的伝導性ピン140(−)を受容するように配置される。電気的伝導性ピン140(−)は、電極60(−)と電気的に通信する。従って、スロット138とピン140との間に電気的通信を確立することによって、電極60と発生器18との間に電気的接続性が確立され得る。同様にピン136は、電極58(+)と発生器18との間に電気的連続性を確立するために遠位ジョー駆動シャフト112に規定されるスロット142に電気的に連結され得る。
【0036】
近位ナイフ駆動ロッド110はまた、近位ナイフ駆動ロッド110が第2の嵌合要素102bの遠位ナイフ駆動ロッド114にねじり荷重、圧縮荷重および引張荷重を伝えることを可能にするアンダーカットプロフィールを示す。近位ナイフ駆動ロッド110は、ねじり荷重を伝えるための床表面148と、圧縮荷重および引張荷重を伝える壁表面150、152とを含む。近位ナイフ駆動ロッド110はトリガー38(図1)に動作可能に連結され、遠位ナイフ駆動ロッド114はナイフ64に動作可能に連結される。従って、インターロッキング第1および第2のナイフ駆動ロッド110、114は、ナイフ64をトリガー38に動作可能に連結する。
【0037】
ここで図5〜図7Bを参照すると、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bをインターロックする手順が説明される。第1に、図5に描かれるように、近位ジョー駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110は、外部管状部材106に関して嵌合位置に長手方向に動かされる。適切な長手方向嵌合位置は、近位ジョー駆動シャフト108の相互係合嵌合部分が近位管状部材106の相互係合嵌合部分に概ね整列させられる場所であり、その結果、横方向に突き出たフック部分120および横方向に後退したフック受容スロット122は、管状部材106の開放側面において露出される。この嵌合位置において、近位ジョー駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110の横方向に突き出た部分は、それぞれ、遠位ジョー駆動シャフト112および遠位ナイフ駆動ロッド114の横方向に後退した部分に整列させられ、外部管状部材106の横方向に突き出た部分160aは、外部管状部材104の横方向に後退した部分104bに整列させられる。
【0038】
可動ハンドル26およびトリガー38(図1)は、近位ジョー駆動シャフト108を動かすように用いられ得、第1のナイフ駆動シャフト嵌合位置に動かされ得る。デテントまたは他のインジケータなどの様々な機構は、嵌合位置が達成されたという触覚の表示を提供するためにアクチュエータ26、38に組み込まれ得る。嵌合位置は、器具10の通常の使用に必要とされる、運動の範囲外の位置にアクチュータを動かすことによって達成され得る。同様に、近位ジョー駆動シャフト108および近位ナイフ駆動ロッド110の回転配向は、回転ノブ36を用いて達成され得る。嵌合回転配向は、ピン136、140がそれぞれスロット142、138と整列することを特徴づけられる。
【0039】
適切な嵌合位置および配向が達成された場合、第1のはまい部分102aおよび第2の嵌合部分102bは、図5において矢印「E1」および「E2」によって示される横方向に図6の係合された配置に近づけられ得る。この単一の横の運動によって、同時に、外部管状部材106は外部管状部材104とインターロックし、近位ジョー駆動シャフト108は遠位ジョー駆動シャフト112とインターロックし、近位ナイフ駆動ロッド110は遠位ナイフ駆動ロッド114とインターロックし、ピン136、140はそれぞれのスロット142、138を係合する。しかしながら、図6の配置は、ロックされない配置として特徴づけられ得る。これは第1の嵌合部分102aおよび第2の嵌合部分102bは、矢印「E3」および「E4」の相対的方向に横方向に向けられた力を第1の嵌合部分102aおよび第2の嵌合部分102bに適用することによって、横方向に分離され得るからである。
【0040】
第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bは、図7Aに描かれるようなロックされた配置に動かされ得、この場合、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bは互いに分離することに抵抗する。近位ジョー駆動シャフト108は、近位駆動シャフト108の一部分が第2の嵌合要素102bの外部管状部材104の中に延びるまで遠位に前進させられ得る。この配置は、近位ジョー駆動シャフト108と外部管状部材104との間の妨害を引き起こし、矢印「E3」および「E4」の横方向に第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bが分離することを阻止する。可動ハンドル26(図1)は、近位ジョー駆動シャフト108を図7Aのロックされた位置に前進させるために再び用いられ得る。あるいは、近位ジョー駆動シャフト108は、近位ジョー駆動シャフト108および第2のジョー駆動シャフト114の一部分が第1の嵌合要素102aの中に引き込まれ、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bをロックするまで、近位に引っ込められ得る。
【0041】
同様に、近位ジョー駆動シャフト108は、矢印「C2a」の方向に回転させられ得、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bを図7Bに描かれるロックされた配置に動かし得る。このロックされた配置において、外部管状部材104、106が分離しやすい横の方向は、第1のジョー駆動シャフト108および第2のジョー駆動シャフト114が分離しやすい横方向とは異なる。従って、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bは、確実にロックされる。なぜなら、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bのすべてのインターロッキング部材が分離しやすい横の方向がないからである。回転ノブ36は、近位ジョー駆動シャフト108を図7Bのロックされた配置に回転させるために用いられ得る。
【0042】
様々な他のロックされた配置が意図される。例えば、追加の管状部材170(図7Bに想像線で示される)は、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bの上に配置され得、それらの分離を阻止し得る。管状部材170の内径は、外部管状部材104、106の外形よりわずかに大きい。また、ロックされた配置は、第1のナイフロッド110(図4)を並進することによって達成され得る。トリガー38は、第1のナイフロッド110を第2のジョー駆動シャフト114の中に前進させるために用いられ得、従って、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bの分離を阻止する妨害を作り得る。近位ジョー駆動シャフト108および第1のナイフロッド110の並進および回転の任意の組み合わせが、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bを図6のロックされない嵌合配置から外科手順を行うのに適したロックされた配置に動かすために用いられ得る。手順後、近位ジョー駆動シャフト108および第1のナイフロッド110は、図6のロックされない配置に戻され得、第1の嵌合要素102aおよび第2の嵌合要素102bの嵌合解除を可能にし得る。
【0043】
ここで、図8を参照すると、分離可能な同軸ジョイント200のもう1つの実施形態は、ロックされた配置の第1および第2の嵌合部品202a、202bと共に描かれる。第1および第2の嵌合部品202a、202bは、各々にアンダーカットプロフィールを示す外側の管状部材204、206を含み、アンダーカットプロフィールが、外側の管状部材204、206が互いにインターロックをし、かつ長手方向の分離を抑えることを許可する。第1および第2のジョー駆動シャフト208、212と、第1および第2のナイフロット210、214とは、回転方向および長手方向の運動を伝えるためにインターロックし、ピン236は、第1および第2の嵌合部品202a、202bの間に電気エネルギーを伝えるために、スロット242と係合する。
【0044】
外側の管状部材204、206は、分離可能な同軸ジョイント200の手動の操作を容易にするのに十分大きい第1の外径OD1を示し、それにより、第1および第2の嵌合部品202a、202bが、手によって横から近づけられ得るようにする。第1の外径OD1は、同軸ジョイント200が、第1および第2の嵌合部品202a、202bを分離する傾向があるさまざまなロードを耐えることを許可する外側の管状部材204、206に対してロバスト性も提供する。いくつかの適用において、細長いシャフトの一部分が、第1の外径OD1より小さい外形OD2を示すことは、有利であり得る。例えば、内視鏡手順の外科手術の場所に入る細長いシャフトの一部分は、手順がより小さい切開を通して行われることを許可するために、より小さい外径OD2で構成され得る。
【0045】
外側の管状部材204は、そこから近位に延長するシャフト部分260と固定して連結される。シャフト部分206は、より小さい外径OD2を示し、外側の管状部材204を外科器具の再使用可能なハンドルアセンブリと連結し得る。外側の管状部材204は、そこから遠位に延長するシャフト部分262と固定して連結される。シャフト部分262は、より小さい外径OD2を示し、外側の管状部材204をモジュラーエンドエフェクタと連結し得る。第1のジョー駆動チューブ264は、シャフト部分260を通して滑り可能に延長し、近位ジョー駆動シャフト208をアクチュエータと連結し得る。第2のジョー駆動チューブ266は、シャフト部分262を通して滑り可能に延長し、第2のジョー駆動シャフト212をエンドエフェクタ上のジョー部材と連結し得る。従って、ジョー駆動チューブ264は、第1および第2のジョー駆動シャフト208、212および第2のジョー駆動チューブ262の対応する並進および回転を引き起こすために並進され得または回転され得る。外側の管状部材204、206は、G1およびG2の距離を通して並進するために、第1および第2のジョー駆動シャフト208、212に対して十分なクリアランスを提供する。この距離は、1組のジョー部材を開放し、閉じることのような機能をエンドエフェクタに提供するのに十分である。
【0046】
前述の本開示が、説明および例を通してある程度詳細に記述されるが、明瞭または理解の目的に対して、一定の変化および修正が、添えられた請求項の範囲内に実施され得ることは明白である。
【符号の説明】
【0047】
10 電気外科器具
12 ハンドルアセンブリ
14 モジュラーエンドエフェクタ
16 細長いシャフト
18 電気外科発生器
20 ケーブル
A−A長手方向軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科器具であって、該外科器具は、
ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリの上に第1のアクチュエータを支える、ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延長し、長手方向の軸を規定する細長いシャフトであって、該細長いシャフトが、近位構造部材と近位駆動部材とを含み、該近位駆動部材が、該第1アクチュエータの操作が該近位構造部材に対して該近位駆動部材の動きを引き起こすように、該第1のアクチュエータと動作的に連結される、細長いシャフトと、
該細長いシャフトと取り外し可能に連結されるモジュラーエンドエフェクタであって、該エンドエフェクタが、遠位構造部材と遠位駆動部材とを含み、遠位駆動部材が、1組のジョー部材と動作的に連結され、それにより、該遠位構造部材に対する該遠位駆動部材の動きが、該ジョー部材が実質的に開放された開放配置と、該ジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間の該ジョー部材の動きを引き起こすようにする、モジュラーエンドエフェクタと、
該細長いシャフトと該エンドエフェクタとの間に規定される分離可能なジョイントと
を備え、該分離可能なジョイントが、
該近位構造部材および該遠位構造部材の各々に規定され、該近位構造部材および該遠位構造部材が長手方向の分離を抑え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分と、
該近位駆動部材および該遠位駆動部材の各々に規定され、該近位駆動部材および該遠位駆動部材がその間の運動を伝え、少なくとも1つの横方向の分離を許可するように互いにインターロックするように構成される横方向に突き出た部分および横方向に後退した部分と
を含み、
該駆動部材が、該駆動部材が該構造部材の分離を禁じるロックされた配置と、該駆動部材が少なくとも1つの横方向において該構造部材の分離を許可するロックされない配置との間に該分離可能なジョイントを動かすように、該構造部材に対して移動可能である、分離可能なジョイントと
を含む、外科器具。
【請求項2】
前記構造部材は、前記長手方向の軸の周囲にほぼ管状の構成を規定し、前記駆動部材は、該構造部材に対して同軸に配列される、請求項1に記載の外科器具。
【請求項3】
前記第1のアクチュエータは、前記第1の構成と前記第2の構成との間で前記ジョー部材を動かすように、前記駆動部材の長手方向の運動を引き起こすように動作可能である、請求項2に記載の外科器具。
【請求項4】
前記ハンドルアセンブリは、第2のアクチュエータを支え、該第2のアクチュエータは、前記長手方向の軸の周囲で前記ジョー部材を回転するために、前記駆動部材の回転運動を引き起こすように動作可能である、請求項3に記載の外科器具。
【請求項5】
前記エンドエフェクタは、前記ジョー部材を通し、選択的に移動可能なナイフを含む、請求項1に記載の外科器具。
【請求項6】
前記分離可能なジョイントは、遠位ナイフロッドおよび近位ナイフロッドの分離可能なインターロックする部分を含み、該遠位ナイフロッドが、前記ジョー部材を介して前記ナイフを動かすために該ナイフと動作可能に連結され、該近位ナイフロッドが、前記ハンドルアセンブリから、前記構造部材に対して選択的に移動可能である、請求項5に記載の外科器具。
【請求項7】
前記エンドエフェクタは、組織への電気外科エネルギーの送出のために構成される少なくとも1つの電極を含む、請求項1に記載の外科器具。
【請求項8】
前記分離可能なジョイントは、第1および第2の電気コネクターを含み、該第1の電気コネクターが、前記細長いシャフトによって支えられ、電気外科エネルギーのソースと電気的に連結され、該第2の電子コネクターが、前記エンドエフェクタよって支えられ、前記少なくとも1つの電極と電気的に連結される、請求項7に記載の外科器具。
【請求項9】
前記第1および第2の電気コネクターは、前記構造部材が分離可能である前記少なくとも1つの横方向において、互いに係合し、係合を解除するように構成される、請求項8に記載の外科器具。
【請求項10】
前記構造部材の前記インターロックする部分は、第1の外径を規定し、該遠位構造部材は、該第1の外径より小さい第2の外径を規定するシャフト部分によって前記エンドエフェクタと連結される、請求項1に記載の外科器具。
【請求項11】
外科器具であって、該外科器具は、
ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリの上にアクチュエータを支える、ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位に延長し、かつ長手方向の軸を規定する近位管状部材であって、該近位管状部材が、その遠位端での相互係合の嵌合部分を含む、近位管状部材と、
該近位管状部材を通して延長する近位駆動部材であって、該近位駆動部材が、該アクチュエータの操作が該近位管状部材に対する該近位駆動部材の長手方向の動きを引き起こすように、該アクチュエータと動作的に連結され、該近位駆動部材が、その遠位端での相互係合の嵌合部分を含む、近位駆動部材と、
組織を操作するための第1および第2の配置の間に動かすために適応される移動可能なエンドエフェクタ要素を含むエンドエフェクタと、
該エンドエフェクタから近位に延長する遠位管状部材であって、該遠位管状部材が、該近位管状部材の該相互係合の嵌合部分に対応し、該遠位管状部材の近位端での相互係合の嵌合部分を含む、遠位管状部材と、
該遠位管状部材を通して延長する遠位駆動部材であって、該遠位駆動部材が、該遠位駆動部材の長手方向の動きが、該移動可能なエンドエフェクタ要素が該第1および第2の配置の間に動くことを引き起こすように、該移動可能なエンドエフェクタ要素と動作的に連結され、該遠位駆動部材が、該近位駆動部材の該相互係合の嵌合部分に対応し、該遠位駆動部材の近位端で相互係合の嵌合部分を含む、遠位駆動部材と
を含み、
該近位駆動部材が、ロックされない配置からロックされた配置までに移動可能であり、該ロックされない配置において、該近位駆動部材の該相互係合の嵌合部分が、概して、同時に該管状部材および該駆動部材の該相互係合の嵌合部分の横の係合および係合解除を許可するために、該近位管状部材の該相互係合の嵌合部分と配列され、該ロックされた配置において、該近位駆動部材の該相互係合の嵌合部分が、該近位管状部材の該相互係合の嵌合部分に対して長手方向に移動され、かつ該近位管状部材および該遠位管状部材のうちの1つ内にあり、それにより、該管状部材および該駆動部材の該相互係合の嵌合部分の横の係合解除が禁じられる、外科器具。
【請求項12】
前記移動可能なエンドエフェクタ要素は、1組のジョー部材を含み、該ジョー部材が、該ジョー部材が実質的に開放された開放配置と該ジョー部材が互いにより近い閉じた配置との間に移動可能である、請求項11に記載の外科器具。
【請求項13】
前記管状部材の前記相互係合の嵌合部分の各々は、横方向に突き出たホック部分と、該もう一方の管状部材の該相互係合の嵌合部分の該ホック部分を受け取るための横方向に後退した部分とを含む、請求項11に記載の外科器具。
【請求項14】
前記アクチュエータは、前記ロックされた配置と前記ロックされない配置との間に前記近位駆動部材を動かし、前記第1配置と前記第2の配置との間に前記移動可能なエンドエフェクタ要素を動かすように動作可能である、請求項11に記載の外科器具。
【請求項15】
前記エンドエフェクタは、該エンドエフェクタの上に配置され、電気エネルギーを組織に送出するために適用される電極を含む、請求項11に記載の外科器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−5838(P2012−5838A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138643(P2011−138643)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(510011673)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (57)
【Fターム(参考)】