説明

分離装置

【課題】研削スラッジを金属微粉末と油類とに完全分離することができる分離装置を提供する。
【解決手段】金属製品の研削スラッジ2から油4を分離する研削スラッジ2用の分離装置1であって、研削スラッジ2および過熱水蒸気6が導入される処理室8と、処理室8内に設けられて研削スラッジ2と過熱水蒸気6を混合しながら撹拌する撹拌機10と、処理室8に研削スラッジ2を導入するスラッジ導入口22と、処理室8に過熱水蒸気6を導入する蒸気導入口24,26と、撹拌機10によって分離されて気化した油ガス4Aおよび残余の過熱水蒸気6を処理室8から排出するガス排出口28と、研削スラッジ2から油4が分離されたのちの金属微粉末30を処理室8から排出する金属微粉末排出口32とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属屑である研削スラッジから研削油のような油を分離する研削スラッジ用の分離装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、ボールベアリングに使用されるベアリング鋼(SUJ)では、その切削・研削加工の過程で発生する金属屑の内の約90%を占める切削・粗研削屑は、プレス機による圧縮加工でインゴット状に固められ、切削・研削油と十分分離される(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3979137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、残りの約10%を占める最終研削屑(研削スラッジ)は大きさが約10μmの微細な粉末状で、かつ炭素含有率が約1%であり硬いので、プレス機による圧縮加工でも変形しないことから、インゴット状の固形物を形成できない。このように、研削スラッジと研削油を完全に分離できないので、リサイクルできずに有償で産業廃棄物として埋め立て処理されているのが現状である。
【0005】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、研削スラッジを金属微粉末と油類とに完全分離することができる分離装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る分離装置は、金属製品の研削スラッジから油を分離する研削スラッジ用の分離装置であって、前記研削スラッジおよび過熱水蒸気が導入される処理室と、前記処理室内に設けられて前記研削スラッジと過熱水蒸気を混合しながら撹拌する撹拌機と、前記処理室に前記研削スラッジを導入するスラッジ導入口と、前記処理室に前記過熱水蒸気を導入する蒸気導入口と、前記撹拌機によって分離されて気化した油ガスおよび残余の過熱水蒸気を前記処理室から排出するガス排出口と、前記研削スラッジから油が分離されたのちの金属微粉末を前記処理室から排出する金属微粉末排出口とを備えている。
【0007】
この構成によれば、処理室内で研削スラッジと過熱水蒸気とを混合しながら撹拌することで、研削スラッジが、金属微粉末と気化した油ガスとに完全に分離される。その結果、回収された金属微粉末は、例えば、粉末冶金法によって再製品化され、回収された油類は、例えば、研削油としての再利用、またはボイラー燃料としてのリサイクルを行うことができる。また、研削スラッジの分離に過熱水蒸気を用いているから、極低酸素の下で分離処理が行われ、金属微粉末また油類の酸化を防ぐことができる。
【0008】
本発明において、前記過熱水蒸気は1.0〜1.5気圧で150〜500℃であることが好ましい。この構成によれば、金属微粉末、過熱水蒸気、気化した油類等が処理室から外部に漏れるのを抑制することができる。
【0009】
本発明において、前記撹拌機が水平もしくは下流に向かって若干の下り勾配の回転軸心を有することが好ましい。この構成によれば、回転軸心が水平または若干の下り勾配であるから、研削スラッジが分離装置の下端部に溜まるを抑制して、円滑な混合を行うことができる。
【0010】
本発明において、前記撹拌機がその回転軸心と直交する直交面に対して傾斜した回転羽根を有し、前記研削スラッジと過熱水蒸気の混合物を撹拌しながら軸心方向の下流側へ移送することが好ましい。この構成によれば、研削スラッジと過熱水蒸気が、回転羽根により撹拌されながら軸心方向の下流側へ円滑に移送されるから、油類の気化効率を高めて、研削スラッジを一層効率的に金属微粉末と油類とに分離できる。
【0011】
本発明において、前記処理室を形成する細長い処理容器を備え、前記処理容器の両端壁に前記撹拌機の回転軸が回転自在に支持されていることが好ましい。この構成によれば、回転軸が処理容器の両端壁に支持されるので、撹拌機の支持部材を別途設ける必要がなくなり、構成が簡単になる。
【0012】
本発明において、前記撹拌機が複数の回転羽根を有し、前記回転羽根および蒸気導入口のそれぞれが前記撹拌機の回転軸心方向に離間して複数設けられており、各蒸気導入口に対して前記回転軸心に沿った下流側に1つ以上の前記回転羽根が配置されていることが好
ましい。この構成によれば、各回転羽根により、研削スラッジと過熱水蒸気の混合が処理室内で均一になされる。
【0013】
本発明にかかる分離方法は、金属製品の研削スラッジから油を分離する研削スラッジ用の分離方法であって、前記研削スラッジおよび過熱水蒸気を処理室に導入し、前記処理室内に設けられた撹拌機によって前記研削スラッジと過熱水蒸気を混合しながら撹拌し、前記撹拌によって分離されて気化した油ガスおよび残余の過熱水蒸気と、油が分離されたのちの金属微粉末を前記処理室から排出する。
【0014】
この構成によれば、前述した本発明に係る分離装置と同様の作用が得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の分離装置および分離方法によれば、処理室内で研削スラッジと過熱水蒸気とを混合しながら撹拌することで、研削スラッジが、金属微粉末と気化した油類とに完全に分離され、その結果、回収された金属微粉末は粉末冶金法によって再製品化され、回収された油類は研削油としての再利用、またはボイラー燃料としてのリサイクルを行うことができる。また、研削スラッジの分離に過熱水蒸気を用いているから、極低酸素の下で分離処理が行われ、金属微粉末また油類の酸化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る分離装置を示す概略側面図である。
【図2】同分離装置を示す横断面図である。
【図3】同分離装置の要部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示す分離装置1は、ボールベアリングのような金属製品の研削スラッジ2から研削油のような油4を分離する研削スラッジ用の分離装置である。この分離装置1は、研削スラッジ2および乾燥過熱水蒸気6が導入される処理室8と、処理室8内に設けられて研削スラッジ2と過熱水蒸気6を混合しながら撹拌する撹拌機10と、上記乾燥過熱水蒸気6を生成する過熱水蒸気発生器12とを有している。研削スラッジ2に含まれる金属微粉末の粒径は、3〜20μmまたは5〜15μmである。
【0018】
処理室8は細長い処理容器14により形成されている。処理容器14は、水平な長手方向に延びる円筒状の容器本体16と、容器本体16の前後の両端壁を形成する第1および第2のカバー体18,20とを有し、容器本体16とカバー体18,20とが締結部材21により連結されている。
【0019】
容器本体16の前部に研削スラッジ2を処理室8に導入するスラッジ導入口22が設けられ、スラッジ導入口22よりも後方に過熱水蒸気6を処理室8に導入する第1および第2の蒸気導入口24,26が軸方向に離間して設けられている。さらに、容器本体16の後部に、詳細には、蒸気導入口24,26よりも後方に、撹拌機10によって分離されて気化した油ガス4Aおよび残余の過熱水蒸気6を処理室8から排出するガス排出口28と、研削スラッジ2から油4が分離されたのちの金属微粉末30を処理室8から排出する金属微粉末排出口32とが形成されている。ガス排出口28には、蒸気排気弁34が配置されている。スラッジ導入口22、第1および第2の蒸気導入口24,26、ガス排出口28は容器本体16の上部に、金属微粉末排出口32は容器本体16の下部にそれぞれ設けられており、ガス排出口28と金属微粉末排出口32とは、容器本体16における第2のカバー体20に近接した位置に設けられている。容器本体16は、図2に示すように、半円状の内周面を持つ下半部と、ほぼ鉛直な内面を持つ上半部とを有している。
【0020】
図1に示す撹拌機10は、水平な回転軸心Sを有する回転軸36と、回転軸36に回転自在に軸支された複数の回転羽根38と、回転軸36に回転力を付与する駆動源40とを有している。回転軸36の回転軸心Sは容器本体16の中心軸Cと一致しており、回転軸36は処理容器14のカバー体18,20に回転自在に支持されている。具体的には、カバー体18,20には、それぞれ前方および後方に膨出する凸部18a,20aが形成され、該凸部18a,20aの内周面に軸受42を介して回転軸36の前端部および後端部が支持されている。回転軸36の前端部には、電動機からなる駆動源40が連結されている。駆動源40は電動機に限定されない。回転軸36の回転軸心Sは、水平でもよいが、下流(後方)に向かって若干の下り勾配、例えば0.5〜5°、好ましくは1〜3°の下り勾配を有していてもよい。
【0021】
各回転羽根38は、回転軸36に固定された単一の丸棒状の支持部39と、この支持部39に径方向の位置が調整可能に取り付けられたボス部41と、このボス部41に取り付けられた羽根部43とを有し、回転軸心S方向に等間隔または不等間隔で離間して設けられている。隣接する回転羽根38同士は回転軸心Sの周りに異なる位相、例えば図2に示すように120°異なる位相で配置されている。
【0022】
図3に示すように、各羽根部43は回転軸心Sと直交する直交面Pに対して90°未満で、回転方向Dに対して、交互に逆方向に傾斜している。例えば、左側の羽根部43から右側へ順に、回転方向Dに対して回転軸心Sの前側、後側および前側に、それぞれ傾斜している。回転軸心前側への傾斜角度θ1および回転軸心後側への傾斜角度θ2はそれぞれ、30〜70°、好ましくは40〜60°であり、この例では約50°である、羽根部43により、処理室8内に導入された研削スラッジ2と過熱水蒸気6との混合物を撹拌しながら軸心方向の下流側である後方へ移送する。回転羽根38の半径が300mm程度の場合、回転速度は毎分3〜5回が好ましい。
【0023】
回転羽根38は、各蒸気導入口24,26に対して回転軸心Sに沿った下流側に1つ以上配置されている。この実施形態では、スラッジ導入口22とほぼ同じ軸方向位置に1つの回転羽根38が、スラッジ導入口22と第1蒸気導入口24との間に2つの回転羽根38、38が、第1および第2蒸気導入口24,26の間に2つの回転羽根38、38が、第2蒸気導入口26とガス排出口28との間に1つの回転羽根38が、それぞれ設けられている。蒸気導入口24、26および回転羽根38の数はこれに限定されない。隣接する2つの回転羽根38は、回転軸心Sまわりに互いに180°異なる周方向位置に配置されている。
【0024】
過熱水蒸気発生器12は、ボイラー44から飽和水蒸気が導入される管体46と、管体46内に配設された発熱体48と、発熱体48の外側に配設された誘導加熱コイル50とを有している。この過熱水蒸気発生器12は、電磁誘導加熱式であり、図示しない高周波電源装置により誘導加熱コイル50に高周波電流が供給され、誘導加熱コイル50が発する交番磁束により発熱体48に渦電流を流して発熱体48を発熱させることにより、管体46内を通る水蒸気を加熱して、乾燥過熱水蒸気6を発生させる。この乾燥過熱水蒸気6は、第1および第2蒸気導入口24,26を介して、処理室8内に導入される。乾燥過熱水蒸気6は1.0〜1.5気圧、つまり、分離装置1の設置環境の圧力と同一ないしその1.5倍程度の圧力で、150〜500℃であることが好ましい。乾燥過熱水蒸気6が処理室8に供給される際の流量や温度は、図示しない監視装置により制御される。
【0025】
つぎに、研削スラッジ2が金属微粉末30と油ガス4Aとに分離される流れを説明する。
まず、研削スラッジ2がスラッジ導入口22から処理室8内にバッジ式または連続的に導入される。つぎに、過熱水蒸気発生器12から発生した乾燥過熱水蒸気6を第1および第2蒸気導入口24,26を介して処理室8内に導入する。処理室8内に導入された研削スラッジ2は乾燥過熱水蒸気6とともに複数の回転羽根38により撹拌・移動させながら加熱される。この過程で、研削スラッジ2の油類4が気化され、金属微粉末30と油ガス4Aに分離される。乾燥過熱水蒸気6は処理室8内では乾燥過熱状態を維持する。したがって、処理室8内が極低酸素の状態に保たれるので、処理室8内の研削スラッジ2を酸化させない。
【0026】
つづいて、研削スラッジ2から気化・分離された油ガス4Aを残余の乾燥過熱水蒸気6とともにガス排出口28から排出する。排出された油ガス4Aは熱交換器52を通して冷却されることで油類4に再液化され、容器52に回収される。油類が分離された後に残った金属微粉末30は微粉末のまま金属微粉末排出口32を通って容器54内に回収される。取り出された金属微粉末30は、例えば、粉末冶金法によって再製品化される。また、回収された油類4は研削油としての再利用、あるいはボイラー燃料としてのリサイクルが行われる。
【0027】
ボールベアリングの研削スラッジから上記実施形態の分離装置1により油類を完全分離した金属微粉末を焼結した場合の実証試験のデータは下記の通りである。
・焼結体作製条件
使用装置:放電プラズマ焼結機(SPS シンテックス株式会社製 SPS−515L

焼結条件:焼結温度=750℃ 保持時間=5分
焼結体形状:直径15mm 厚さ3mm
・作製された焼結体の特性
硬度:536〜560HV10 平均546HV10(試験荷重:98N)
【0028】
研削スラッジの金属微粉末は研削時に強加工により、粉末内に歪みを蓄えている。このため、焼結時の熱によってこの歪みが開放されて、低温度かつ短時間保持による焼結条件でも緻密な焼結体が得られる。焼結温度が低く、保持時間も短いために、結晶粒の成長が抑制されて、硬度値が元の金属よりも大きく、つまり硬くなっていることがデータから証明できた。この結果、研削スラッジから分離・回収された金属微粉末が優れた金属としてリサイクルできることを証明している。
【0029】
上記構成において、処理室8内で研削スラッジ2と過熱水蒸気6とを混合しながら撹拌することで、研削スラッジ2が、金属微粉末30と気化した油ガス4Aとに完全に分離される。その結果、回収された金属微粉末30は、例えば、粉末冶金法によって再製品化され、回収された油類4は、例えば、研削油としての再利用、またはボイラー燃料としてのリサイクルを行うことができる。また、研削スラッジ2の分離に過熱水蒸気6を用いているから、極低酸素の下で分離処理が行われ、金属微粉末30また油類4の酸化を防ぐことができる。
【0030】
さらに、過熱水蒸気6が1.0〜1.5気圧で150〜500℃であるので、金属微粉末、過熱水蒸気6、気化した油類4等が処理室8から外部に漏れるのを防ぐことができる。
【0031】
また、撹拌機10の回動軸36が水平ないし下流に向かって若干の下り勾配を持つ回転軸心Sを有するので、研削スラッジ2が分離装置の下端部に溜まるのを抑制して、円滑な混合を行うことができる。
【0032】
さらに、研削スラッジ2と過熱水蒸気6の混合物が回転羽根38により撹拌されながら回動軸心S方向の下流側へ円滑に移送されるので、油類4の気化効率を高めて、研削スラッジ2を一層効率的に金属微粉末30と油ガス4Aとに分離できる。
【0033】
また、処理容器14のカバー体18,20に回転軸36が回転自在に支持されているので、撹拌機10の支持部材を別途設ける必要がなくなり、構成が簡単になる。
【0034】
さらに、各蒸気導入口24,26に対して回転軸心Sに沿った下流側に1つ以上の回転
羽根38が配置されているので、各回転羽根38により研削スラッジ2と過熱水蒸気6の混合が処理室8内で均一になされる。
【0035】
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
1 分離装置
2 研削スラッジ
4 油(研削油)
4A 油ガス
6 過熱水蒸気
8 処理室
10 撹拌機
14 処理容器
18,20 カバー体(両端壁)
22 スラッジ導入口
24,26 蒸気導入口
28 ガス排出口
30 金属微粉末
32 金属微粉末排出口
36 回転軸
38 回転羽根
P 直交面
S 回動軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製品の研削スラッジから油を分離する研削スラッジ用の分離装置であって、
前記研削スラッジおよび過熱水蒸気が導入される処理室と、
前記処理室内に設けられて前記研削スラッジと過熱水蒸気を混合しながら撹拌する撹拌機と、
前記処理室に前記研削スラッジを導入するスラッジ導入口と、
前記処理室に前記過熱水蒸気を導入する蒸気導入口と、
前記撹拌機によって分離されて気化した油ガスおよび残余の過熱水蒸気を前記処理室から排出するガス排出口と、
前記研削スラッジから油が分離されたのちの金属微粉末を前記処理室から排出する金属微粉末排出口と、
を備えた分離装置。
【請求項2】
請求項1において、前記過熱水蒸気は1.0〜1.5気圧で150〜500℃である分離装置。
【請求項3】
請求項1または2において、前記撹拌機が水平もしくは下流に向かって若干の下り勾配の回転軸心を有する分離装置。
【請求項4】
請求項1,2または3において、前記撹拌機がその回転軸心と直交する直交面に対して傾斜した回転羽根を有し、前記研削スラッジと過熱水蒸気の混合物を撹拌しながら軸心方向の下流側へ移送する分離装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項において、前記処理室を形成する細長い処理容器を備え、
前記処理容器の両端壁に前記撹拌機の回転軸が回転自在に支持されている分離装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項において、前記撹拌機が複数の回転羽根を有し、前記回転羽根および蒸気導入口のそれぞれが前記撹拌機の回転軸心方向に離間して複数設けられており、各蒸気導入口に対して前記回転軸心に沿った下流側に1つ以上の前記回転羽根が
配置されている分離装置。
【請求項7】
金属製品の研削スラッジから油を分離する研削スラッジ用の分離方法であって、
前記研削スラッジおよび過熱水蒸気を処理室に導入し、
前記処理室内に設けられた撹拌機によって前記研削スラッジと過熱水蒸気を混合しながら撹拌し、
前記撹拌によって分離されて気化した油ガスおよび残余の過熱水蒸気と、油が分離されたのちの金属微粉末を前記処理室から排出する分離方法。
【請求項8】
請求項7において、前記過熱水蒸気は1.0〜1.5気圧で150〜500℃である分離方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−179592(P2012−179592A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−27712(P2012−27712)
【出願日】平成24年2月10日(2012.2.10)
【出願人】(511037023)ユニ機械株式会社 (1)
【Fターム(参考)】