説明

列車車両番号表示方法

【課題】列車内において自分が乗ろうとする車両を探すときや、自分のいる車両から売店やトイレのある他の車両に行こうとするときは、現在自分がいる車両が何号車かを確認して目的の番号の車両を探すことになり、現在自分がいる車両の番号の確認は連結部通路の扉付近にその車両の車両番号が表示されているので確認はできるが、その扉の先の車両が何号車なのかは判断出来ず、一度扉の先のどちらかの隣の車両に行ってその車両番号を確認しなくては、どちらの方向に車両番号が増減しているのかが確認できない。
【解決手段】列車の車両に表示されている車両番号表示板の番号表示方法において、表示板が取付けられている車両の車両番号の数字だけを表示するのではなく、その表示されている数字と一緒に表示板の取付け位置に近い方に連結されている隣の車両番号の数字と、その隣の車両の方向を示す矢印をともに小さく併記する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新幹線をはじめとする鉄道やモノレールなど複数の車両が連結された列車の車両に表示される車両番号表示板の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の車両が連結された列車には各車両ごとにそれぞれ数字の連番によって車両番号が付されており、一般に車両内部においては車両連結部通路の扉取付壁面や側壁面、車両外部においては連結部寄りの車両側面等に表示板によって表示されている。
【0003】
1号車が進行方向に対して最先端の車両として運行される場合もあれば、最後尾の車両として運行される場合もあり一定ではなく、車両番号表示板には個々の車両の車両番号しか表示されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
列車内において自分が乗ろうとする車両を探すときや、自分のいる車両から売店やトイレのある他の車両に行こうとするときは、現在自分がいる車両が何号車かを確認して目的の番号の車両を探すことになり、現在自分がいる車両の番号の確認は連結部通路の扉付近等にその車両の車両番号が表示されているので確認はできるが、その扉の先の車両が何号車なのかは判断できず、一度扉の先のどちらかの隣の車両に行ってその車両番号を確認しなくては、どちらの方向に車両番号が増減しているのかが確認できない。
【0005】
1号車が進行方向に対して最先端の車両として運行される場合もあれば、最後尾の車両として運行される場合もあり一定ではないので、進行方向と現在いる車両の番号を車両番号表示板で確認するだけでは前後の車両の車両番号を知ることはできない。
【0006】
通常、列車が発車して走行中に車内アナウンスで売店や自動販売機、トイレ、公衆電話等の設置されている車両番号の案内がおこなわれるが、乗車して時間が経過してしまうと車両番号がどちらの方向に増減していたのかの記憶は薄れてしまっている。
【0007】
指定された車両に乗る場合、通常ホーム付近に表示された車両番号を確認したり列車の連結部付近の車両外部側面に表示された車両番号を確認したりするが、車両外部側面の車両番号表示は連結部においては片方の車両にしか車両番号が表示されていない場合が多く、片方の車両番号だけではどちらの方向に車両番号が増減しているのかが確認できない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
新幹線はじめとする鉄道やモノレールなど複数の車両が連結された列車には、各車両ごとにそれぞれ数字の連番によって車両番号が付されており、この車両番号表示板に表示する番号の表示方法において、表示板が取付けられている車両の車両番号の数字だけを表示するのではなく、その表示されている数字と一緒に表示板の取付位置に近い方に連結されている隣の車両番号の数字と、その隣の車両の方向を示す矢印をともに小さく併記する。
【発明の効果】
【0009】
従来は、列車内において自分が乗ろうとする車両を探すときや、自分のいる車両から売店やトイレのある他の車両に行こうとするときは、現在自分がいる車両が何号車かを確認して目的の番号の車両を探すことになり、現在自分がいる車両の番号の確認は連結部通路の扉付近等にその車両の車両番号が表示されているので確認はできるが、その扉の先の車両が何号車なのかは確認できず、一度扉の先の隣の車両に行ってその車両番号を確認しなければ、どちらの方向に車両番号が増減しているのかも確認できなかったが、本発明を実施することにより、一目で連結された矢印方向の隣の車両番号が分かり、それによって反対側の隣の車両番号も分かるので列車の車両番号がどちらの方向に増減しているかが判断でき、目的の番号の車両を簡単に探すことができる。
【0010】
1号車が進行方向に対して最先端の車両として運行される場合もあれば、最後尾の車両として運行される場合もあり一定ではないので、進行方向と現在いる車両の番号を車両番号表示板で確認するだけでは前後の車両の車両番号を知ることはできなかったが、本発明を実施することにより、車両番号表示板を一目見るだけで進行方向に対して前後の隣の車両番号も分かるし、一号車が最先端の車両か最後尾の車両かも分かるので、列車が発車してから走行中に売店や自動販売機、トイレ、公衆電話等の車両番号の案内をされても簡単に探すことができる。
【0011】
指定された車両に乗る場合、通常ホーム付近に表示された車両番号を確認したり列車の連結部付近の車両外部側面に表示された車両番号を確認したりするが、車両外部側面の車両番号表示は連結部においては片方の車両にしか車両番号が表示されていない場合が多く、片方の車両番号だけではどちらの方向に車両番号が増減しているのかが確認できなかったが、本発明を実施することにより、片方の車両に表示されている車両番号表示板を見るだけで表示されていないもう片方の車両の車両番号も分かり、列車の車両番号がどちらの方向に増減しているかも分かるので、ホームからも目的の番号の車両を簡単に探すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0013】
図1は、一般的な車両番号表示板で、例として6号車の車両内外で使用されている車両番号表示板を示す。
【0014】
図2は、本発明の実施例で、6号車の車両内における5号車寄りの連結通路の扉取付け壁面に表示される車両番号表示板で、通路の先の隣の車両が5号車であることを示す。
【0015】
図3は、図2における、反対側の7号車寄りの車両番号表示板を示す。
【0016】
図4は、本発明の実施例で、6号車の車両内外における5号車寄りの車両側面に表示される車両番号表示板で、矢印の方向の隣の車両が5号車であることを示す。
【0017】
図5は、図4における、反対側の7号車寄りの車両番号表示板を示す。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、表示している車両の車両番号と一緒に連結された隣の車両の方向を示す矢印とその隣の車両番号を表記することにより、一目でその先隣の車両番号が分かり列車のどちらの方向に車両番号が増減しているかが判断できる車両番号表示板を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 図1は、一般的な車両番号表示板で、例として6号車の車両番号表示板を示した図。
【図2】 図2は、本発明の実施例で、6号車の車両内5号車寄り通路扉側壁面の車両番号表示板図。
【図3】 図3は、図2における、反対側の7号車寄りの車両番号表示板図。
【図4】 図4は、本発明の実施例で、6号車の車両内外5号車寄り側壁面の車両番号表示板図。
【図5】 図5は、図4における、反対側の7号車寄りの車両番号表示板を図。
【符号の説明】
【0020】
1 表示板が取付けられている車両の車両番号の数字
2 連結されている隣の車両番号の数字
3 2で表示された、連結された隣の車両のある方向を示す矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
新幹線はじめとする鉄道やモノレールなど複数の車両が連結された列車には、各車両ごとにそれぞれ数字の連番によって車両番号が付されており、車両内部においては車両連結部通路の扉取付壁面等に、車両外部においては連結部寄りの車両側面等に、それぞれ車両番号の数字を表示した表示板が取付けられているが、この車両番号表示板に表示する番号の表示方法において、表示板が取付けられている車両の車両番号の数字だけを表示するのではなく、その表示されている数字と一緒に表示板の取付け位置に近い方に連結されている隣の車両番号の数字と、その隣の車両の方向を示す矢印をともに小さく併記することによって、一目で連結された矢印方向の隣の車両番号が分かり、それによって反対側の隣の車両番号及び列車の車両番号がどちらの方向に増減しているのかが判断できる車両番号表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−113780(P2009−113780A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−315219(P2007−315219)
【出願日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(507099550)
【Fターム(参考)】