説明

利用者意思記録手段を備えた機器操作方法

【課題】機器製造者または販売者が機器利用者に対して、機器の利用の結果として発現し得る危険性などの情報につき指示または警告という形で適切に告知を行なったという行為の蓋然性についての客観的データを、第三者が事後的に確認できる状態で記録できる機器操作方法を提供し、以って機機器利用に起因する事故などが発生しても、利害当事者間の調整がスムーズに行われるようになることを課題とする。
【解決手段】電気機器などの機器の製造者または販売者が、機器利用に関し、利用者に対して事前に指示または警告するべき情報を告知する情報告知手段と、機器利用者がその告知内容を確認の上、これに同意またはこれを承諾して機器利用を継続するか否かについて判断した結果、すなわち機器利用に関する利用者の意思情報を入力する利用者意思入力手段と、入力された利用者意思情報を記録する利用者意思記録手段を備えたことを特徴とする機器操作方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気機器などの機器製造者または販売者が機器利用者に対して、機器の利用の結果として発現し得る危険性などの情報につき指示または警告という形で適切に告知を行なったという行為の蓋然性についての客観的データを、第三者が事後的に確認できる状態で記録することが可能な機器操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器などの機器製造者または販売者は、その時点での科学技術、製造技術、製造管理技術などの水準に基づき、機器にとって合理的な安全設計、製造、製造管理を行う義務を負うが、このような義務を確実に履行した上でも回避できない、機器固有の性質に起因し発現の可能性がある危険性については、指示または警告という形で機器利用者に適切に伝える法的な義務を負う。従来、機器製造者または販売者は、該指示または警告が機器利用者に適切に伝わるように、機器の取扱説明書などに指示または警告を記載する、あるいは機器の見えやすいところに該指示または警告を記載したシールを貼付する、あるいは機器の操作装置にディスプレイ装置などの告知手段を付帯し告知の表示に対する確認操作を行わないと操作を継続することができないなどの工夫を加えるなどの方法で対応していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術によれば、機器利用者に対して該指示または警告の内容が適切に告知され機器利用者がこれに基づいて機器の操作に関する判断を行ったことを、第三者が事後的に確認することは実質的に不可能であり、機器利用に起因する事故などが発生した場合には民事的な法的係争に発展したり、その法的係争が長期化し易かった。
【0004】
また、従来の技術では、機器利用者が機器操作の継続に合意または承諾する前提となった告知が適正に行われたか否かという点や、告知された内容と機器の実際の作動状況が整合しているか否か、すなわち製造物の設計上または製造上の欠陥により、何らかの形で告知内容と異なる作動状況が発生したか否かという点について、第三者が事後的に確認するための客観的なデータを利用することはやはり実質的に不可能であり、機器利用に起因する事故などが発生した場合には、製造物の欠陥の有無如何を含め、民事的な法的係争に発展したり、その法的係争が長期化し易かった。
【0005】
これらの従来技術に対して請求項1に記載の本発明は、電気機器などの機器利用者に対して機器製造者または販売者が、該指示または警告を告知し機器利用者が該指示または警告を確認した上で判断を行い機器操作を継続した、あるいは機器操作を中止したという事実経緯に関する情報、すなわち機器利用者に対して該指示または警告の内容が適切に伝わった蓋然性についての客観的データを第三者が事後的に確認できる機器操作方法を提供し、以って機機器利用に起因する事故などが発生した場合に利害当事者間の調整がスムーズに行われるようになることを課題とする。
【0006】
またこれらの従来技術に対して請求項2に記載の本発明は、上記課題に加え、電気機器などの機器製造者または販売者による該指示または警告が、機器利用者に対して告知手段により適切に告知されたか否かという事実経緯、または機器の作動が告知内容に整合した状況で設計上または製造上の欠陥の影響なく適正に行われたか否かという事実経緯、すなわち機器が通常有すべき安全性を備えている、あるいは欠いている蓋然性についての客観的データを第三者が事後的に確認できる機器操作方法を提供し、以って機器利用に起因する事故などが発生した場合に利害当事者間の調整がスムーズに行われるようになることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の手段によって、前掲の課題を解決しようとするものである。
(イ)電気機器などの機器の製造者または販売者が、機器利用に関し、機器利用者に対して事前に指示または警告するべき情報を告知する情報告知手段と、機器利用者が情報告知手段により告知された告知内容を確認の上、告知内容に同意またはこれを承諾して機器利用を継続するか否かについて判断した結果、すなわち機器利用に関する利用者の意思情報を入力する利用者意思入力手段と、入力された利用者意思情報を記録する利用者意思記録手段を備えたことを特徴とする機器操作方法を提供する。
(ロ)上記手段(イ)の特徴に加え、上記手段(イ)における情報告知手段の作動状況に関する作動ログなどの電子的情報や、利用者意思入力手段からの入力に基づいて行われた機器の作動開始・終了の日時、機器に組み込まれたセンサー手段によるセンシング情報などの機器作動状況に関する電子的情報を、上記手段(イ)における利用者意思記録手段により記録された情報と一意対応で関連付けて記録する、作動状況−利用者意思記録手段を備えたことを特徴とする機器操作方法を提供する。
(ハ)インターネットに接続された外部コンピュータシステム上に用意された上記手段(イ)または上記手段(ロ)における情報告知手段、利用者意思入力手段、利用者意思記録手段、作動状況−利用者意思記録手段の一部または全部が、携帯電話を含むインターネット端末を通じて提供されることを特徴とする上記手段(イ)または上記手段(ロ)の機器操作方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
(イ)請求項1に記載の本発明は、電気機器などの機器利用者に対して機器製造者または販売者が、該指示または警告を告知し機器利用者が該指示または警告を確認した上で判断を行い機器操作を継続した、あるいは機器操作を中止したという事実経緯に関する情報、すなわち機器利用者に対して該指示または警告の内容が適切に伝わった蓋然性についての客観的データを第三者が事後的に確認できるため、機器利用に起因する事故などが発生した場合でも民事的な法的係争に発展することを防ぐことができるか、あるいは法的係争に発展した場合にも、機器利用者、機器製造者または販売者のいずれかの主張に偏らない客観的なデータを法的な判断材料として提供できるため、前掲の課題の解決に効果がある。
【0009】
(ロ)また請求項2に記載の本発明は、上記効果に加え、電気機器などの機器製造者または販売者による該指示または警告が、機器利用者に対して告知手段により適切に告知されたか否かという事実経緯、または機器の作動が告知内容に整合した状況で設計上または製造上の欠陥の影響なく適正に行われたか否かという事実経緯、すなわち機器が通常有すべき安全性を備えている、あるいは欠いている蓋然性についての客観的データを第三者が事後的に確認できるため、機器利用に起因する事故などが発生した場合でも民事的な法的係争に発展することを防ぐことができるか、あるいは法的係争に発展した場合にも、機器利用者、機器製造者または販売者のいずれかの主張に偏らない、より詳しい客観的なデータを法的な判断材料として提供できるため、前掲の課題の解決に効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、実施例1および実施例2の説明においては、本件操作方法の発明で利用可能な状態にある、正確な時刻を提供し得るシステム内時計機構(A103,B103)を本件操作方法の発明とは別途に用意する事を前提としている。該システム内時計機構(A103,B103)が正確な時刻を提供できることを担保するための手段としては、電波時計の利用、機器利用者による適宜の時刻設定と確認、機器製造者により機器に内蔵した状態で提供される長期間利用可能な電池式のクォーツ式時計の利用、などがあり得る。
【実施例1】
【0011】
図1では実施例1として、請求項1の機器操作方法の発明の実施例を示す。
【0012】
まず機器利用者がスイッチで機器の電源を入れる(A101)と機器作動の制御用アプリケーションが起動する(A102)。
【0013】
次に制御用アプリケーションは情報告知手段に告知内容を表示させるためのプログラム処理を行う(A105)。このプログラム処理を受けて、情報告知手段であるディスプレイ機構を通じて告知内容を表示する(A106)。
【0014】
機器利用者はディスプレイ機構上に表示された告知内容を確認し、利用者意思入力手段であるボタンで、利用者意思を「Yes」(告知内容に同意またはこれを承諾して機器操作を継続する)または「No」(告知内容に同意・承諾せず機器操作を中止する)で入力する(A109)。
【0015】
制御用アプリケーションは、利用者意思入力手段からの入力をシステムトリガーとして、前記システム内時計機構(A103)からボタン操作の操作時刻を取得し(A110)、ボタン操作の記録を、操作時刻を付加した操作ログとして吐き出し(A111)、利用者意思記録手段であるデータベースなどの記録手段に記録する(A112)。
【0016】
その上で、制御用アプリケーションは、ボタン操作による利用者意思入力が「Yes」であるか「No」であるかの判断を行う(A113)。利用者意思入力が「Yes」である場合には、機器に対して作動開始の指示を行う(A115)。
【0017】
予定された機器の作動終了(A119)時には、制御用アプリケーションはディスプレイ機構を通じて、機器の作動終了を機器利用者に知らせると共に機器の電源を切ることを促すための表示を行う(A126)。機器利用者はこの表示に基づき、機器の電源を切る(A127)。
【0018】
なお、機器利用者による利用者意思入力手段への入力(A109)が「No」である場合には、ボタン操作に対する制御用アプリケーションによる判断(A113)の結果、制御用アプリケーションはディスプレイ機構を通じて、機器の操作終了を機器利用者に知らせると共に機器の電源を切ることを促すための表示を行う(A125)。機器利用者はこの表示に基づき、機器の電源を切る(A127)。
【実施例2】
【0019】
図2では実施例2として、Webアプリケーションシステムとして提供される請求項2の機器操作方法の発明の実施例を示す。
【0020】
まず機器利用者がスイッチで機器の電源を入れる(B101)と機器作動の制御用アプリケーションが起動する(B102)。その際、制御用アプリケーションは別途用意されたシステム内時計機構(B103)から起動時刻を取得するとともに、固有のトランザクションIDをシステム内で発行する(B104)。
【0021】
次に制御用アプリケーションは情報告知手段に告知内容を表示させるためのプログラム処理を行う(B105)。このプログラム処理を受けて、情報告知手段であるディスプレイ機構上のブラウザ画面を通じて告知内容を表示する(B106)が、その際、取得された起動時刻およびトランザクションIDをプログラム内変数として保持する。なお、その際に表示されるブラウザ画面には、機器利用者が意思入力手段として利用できるボタンを併せて組み込んでおく。また、同時に、情報告知手段の作動ログを、取得した起動時刻およびトランザクションIDを付加した情報告知手段作動ログとして吐き出し(B107)、データベースなどの記録手段に記録する(B108)。
【0022】
機器利用者はブラウザ画面上に表示された告知内容を確認し、ブラウザ画面上に備えられた利用者意思入力手段であるボタンで、利用者意思を「Yes」(告知内容に同意またはこれを承諾して機器操作を継続する)または「No」(告知内容に同意・承諾せず機器操作を中止する)で入力する(B109)。
【0023】
制御用アプリケーションは、利用者意思入力手段からの入力をシステムトリガーとして、前記システム内時計機構(B103)からボタン操作の操作時刻を取得し(B110)、ボタン操作の記録を、操作時刻及びトランザクションIDを付加した操作ログとして吐き出し(B111)、利用者意思記録手段であるデータベースなどの記録手段に記録する(B112)。
【0024】
その上で、制御用アプリケーションは、ボタン操作による利用者意思入力が「Yes」であるか「No」であるかの判断を行う(B113)。利用者意思入力が「Yes」である場合には、機器作動開始時刻を前記システム内時計機構から取得してプログラム内変数として保持し(B114)、機器に対して作動開始の指示を行う(B115)。
【0025】
機器作動中は、機器側に備えられた、作動温度、作動電圧、作動電流など機器の作動状況等を検知するための機器側センサー手段(B116)に対して、制御用アプリケーション側から問い合わせのためのリクエストトメッセージを投げ(B117)、レスポンスとして返ってくるセンシング情報をトランザクションIDを付加した機器作動状況ログ等として吐き出し(B118)、データベースなどの記録手段に記録する(B119)。この動作は機器の利用特性や想定し得る発生リスクの特性などに応じて、機器の作動終了までの間、極めて短い時間的間隔で繰り返し行われる。
【0026】
予定された機器の作動終了(B119)時には、制御用アプリケーションは前記システム内時計機構(B103)から機器の作動終了時刻を取得した上で(B120)、保持していた機器作動開始時刻、取得した作動終了時刻、トランザクションIDを付加した機器作動ログを吐き出し(B121)、データベースなどの記録手段に記録する(B122)。
【0027】
次に制御用アプリケーションは、情報告知手段作動ログに記録されたデータ(B108)、利用者意思記録手段に記録されたデータ(B112)、機器作動状況ログ等のデータ(B119)、機器作動ログのデータ(B122)のそれぞれの蓄積データの中から、プログラム内変数として保持してきたトランザクションIDをキー項目として、一意的に対応する当該一連の機器操作、機器作動に関連するデータを抽出(B123)の上、作動状況−利用者意思記録手段となるデータベースなどの記録手段に記録する(B124)。
【0028】
その後、制御用アプリケーションはブラウザ画面を通じて、機器の作動終了を機器利用者に知らせると共に機器の電源を切ることを促すための表示を行う(B126)。機器利用者はこの表示に基づき、機器の電源を切る(B127)。
【0029】
なお、機器利用者による利用者意思入力手段への入力(B109)が「No」である場合には、ボタン操作に対する制御用アプリケーションによる判断(B113)の結果、制御用アプリケーションはブラウザ画面を通じて、機器の操作終了を機器利用者に知らせると共に機器の電源を切ることを促すための表示を行う(B125)。機器利用者はこの表示に基づき、機器の電源を切る(B127)。
【実施例3】
【0030】
図3では実施例3として、請求項1の機器操作方法の一部をインターネット(C901)経由で接続された外部コンピュータシステム(C902)を用いて提供する、請求項3の機器操作方法の発明の実施例を示す。
【0031】
実施例3では、請求項1にある利用者意思記録手段が、外部コンピュータシステム(C902)の一部をなす利用者意思記録サーバ(C903)に接続したデータベース装置(C904)として提供されている。また、情報告知手段および利用者意思入力手段が、インターネット端末機能を有するリモコン装置(C905)に一体的に組み込まれて提供されている。本件機器操作方法により操作対象となる電気機器などの操作対象機器(C906)とリモコン装置(C905)はリモコンケーブル(C907)で接続されている。
【0032】
実施例3においても、実施例1または実施例2と同様に、機器操作方法の実施手段の一部として、制御用アプリケーションを利用するが、制御用アプリケーションは、制御用アプリケーションサーバ(C908)に実装される。制御用アプリケーションサーバ(C908)及び利用者意思記録サーバ(C903)が接続されるLAN(C909)は、情報セキュリティ保護および外部コンピュータシステム(C902)の安全性確保のために、多重的にファイアーウォール装置(C910、C911)によって保護されることが望ましい。また、機器利用者がインターネット(C901)経由で外部コンピュータシステム(C902)にアクセスする上では機器利用者のアクセス権限、機器操作方法の利用権限の認証のために、利用者認証サーバ(C912)を設置する。
【0033】
以上のようなシステム構成により提供され、システム的に稼動可能な状態に設定された実施例3の機器操作方法の実施方法は、実施例1の実施方法と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
平成7年に製造物責任法が施行されたが、国民生活センターの公表によれば、製造物責任法に基づく訴訟は平成12年9月1日時点で58件以上に上る。同法によれば、製造物が通常有すべき安全性を欠いている場合、製造物の製造業者や販売業者は、他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害を賠償する責めに任ずることとなっている。しかし、例えば家庭用医療機器などのように、合理的な安全設計、製造、製造管理を行う義務を確実に履行した上でも回避できない、機器固有の性質に起因し発現の可能性がある危険性を有していながらも、正しくこれを利用すれば利用者にとって著しく高い効用をもたらす製造物もあり得る。
【0035】
製造物責任法の趣旨に基づけば、有用性ないし効用との関係で除去し得ない危険性が存在する製造物を製造または販売する場合には、その危険性の発現による事故を利用者側で防止・回避するに適切な情報を、製造者または販売者が利用者に対して指示または警告という形で適切に伝えることが求められている。従って、該指示または警告が製造者または販売者から利用者に適切に告知され、利用者が告知内容に基づいて判断を行った上で製造物を利用でき、またそのような事実経緯を経て機器が利用された蓋然性を事後的に第三者が確認できる手段が確立すれば、利用者にとっては製造物の利用に起因して生命、身体又は財産を侵害される事故を未然に防ぎつつ、製造物利用による効用をより高度に享受することができるとともに、製造者などにとっては、製造物責任法に基づく損害賠償責任の発生リスクを軽減することが可能となる。
【0036】
本発明は、電気機器などの機器に関して、該指示または警告が製造者または販売者から利用者に適切に告知され、利用者が告知内容に基づいて判断を行った上で製造物を利用する手段を確立することによって機器利用者がより安全に機器利用による効用をより高度に享受できる環境を整え、以って機器利用者の機器利用が拡大すること、すなわち機器製造者または販売者の事業の拡大に寄与するという点で、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】請求項1の利用者意思記録手段を備えた機器操作方法の実施形態を示した概念的な主要機能フローチャート図である。(実施例1)
【図2】請求項2の利用者意思記録手段を備えた機器操作方法の実施形態を示した概念的な主要機能フローチャート図である。(実施例2)
【図3】請求項3の利用者意思記録手段を備えた機器操作方法の実施形態を示したシステム概念図である。(実施例3)
【符号の説明】
【0038】
A106、B106 情報告知手段
A109、B109 利用者意思入力手段
A112、B112 利用者意思記録手段
B124 作動状況―利用者意思記録手段
C901 インターネット
C902 外部コンピュータシステム
C903 利用者意思記録サーバ
C904 データベース装置
C905 リモコン装置
C906 操作対象機器
C907 リモコンケーブル
C908 制御用アプリケーションサーバ
C909 LAN
C910、C911 ファイアーウォール装置
C912 利用者認証サーバ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器などの機器の製造者または販売者が、機器利用に関し、機器利用者に対して事前に指示または警告するべき情報を告知する情報告知手段と、機器利用者が情報告知手段により告知された告知内容を確認の上、告知内容に同意またはこれを承諾して機器利用を継続するか否かについて判断した結果、すなわち機器利用に関する利用者の意思情報を入力する利用者意思入力手段と、入力された利用者意思情報を記録する利用者意思記録手段を備えたことを特徴とする機器操作方法。
【請求項2】
請求項1における情報告知手段の作動状況に関する作動ログなどの電子的情報や、利用者意思入力手段からの入力に基づいて行われた機器の作動開始・終了の日時、機器に組み込まれたセンサー手段によるセンシング情報などの機器作動状況に関する電子的情報を、請求項1における利用者意思記録手段により記録された情報と一意対応で関連付けて記録する手段(以下、作動状況−利用者意思記録手段、という)を備えたことを特徴とする請求項1の機器操作方法。
【請求項3】
インターネットに接続された外部コンピュータシステム上に用意された請求項1または請求項2における情報告知手段、利用者意思入力手段、利用者意思記録手段、作動状況−利用者意思記録手段の一部または全部が、携帯電話を含むインターネット端末を通じて提供されることを特徴とする請求項1または請求項2の機器操作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−228380(P2007−228380A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−48579(P2006−48579)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(305062804)
【Fターム(参考)】