説明

制御された居住環境または非居住環境を管理するための方法、システム、およびコンピュータープログラム

【課題】家庭、事業所、学校等のような環境、及びその周辺区域内の複数の装置及び/又はアプリケーションを管理するための方法とシステムとコンピュータプログラム製品とを提供すること。
【解決手段】制御サーバ(114)又は同様の中央プロセッサは、有線及び/又は無線通信ネットワークを介して接続された複数の装置の間でのデータ(音声及び映像を含む)、声、及び制御信号の配信を管理する。これらの装置には、(テレビジョン(112)、モニタ(116)、PDA、ノートパソコン、MP3、携帯型ステレオ等のような)音声/画像装置、及び(照明、オーブン、目覚まし時計等のような)家庭用機器(120)が含まれる。制御サーバ(114)は、ビデオ/オーディオ・サービス、電話処理、メッセージ伝達、ファイル共用、相互ネットワーク、及びセキュリティをサポートする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、全体として、ネットワーク通信に関し、さらに具体的には、ネットワーク内で情報を配信することに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術
情報時代の夜明けは、コンピュータ処理の可能性に対する、新しく刺激的な機会を浮き彫りにした。パーソナル・コンピュータは、能率の向上、コストの削減、及び生産性の向上のため、様々な活躍の場に展開されている。小型化と携帯性とによって、パーソナル・コンピュータは、多くのビジネス環境において、ますます身近で重要な道具となっている。また、パーソナル・コンピュータは教育機関及び家庭を含めた、ビジネス外の環境でも非常に有用な道具になっている。
【0003】
家庭用コンピュータ・ネットワークは、大衆性がさらに強まっている。ユーザは、一つの家庭内で、ディスケットを部屋から部屋へとお互いに運ばなくても、複数のパーソナル・コンピュータをいっしょにつないでファイルを共用できる。また、ユーザは、コンピュータ・ネットワークによって、プリンタ、ファックス機、及び他の装置を共用することができる。インターネット・アクセス機能を備えて、外部のネットワーク及びサービスにアクセスすることもできる。これにより、ユーザは、家庭用コンピュータを操作して、世界中どこの情報にも直ちにアクセスすることができる。
【0004】
家庭内コンピュータ・ネットワークの増加にもかかわらず、克服しなければならないいくつかの問題がある。例えば、家庭用ネットワークの据付けには手間がかかり、配備に高い費用がかかることがある。さらに、家庭用コンピュータ・ネットワークに、テレビ、ステレオ、DVDプレーヤー、及び他の電子機器のような住居用装置を組み入れるのはたやすいことではない。通信規格及び/又はフォーマットの多様化と進展によって、パーソナル・コンピュータ及び他の(テレビ、DVDプレイヤー、PVR等のような)AV装置の間で、ディジタル音声/映像データを効率的に配信できるようにする作業は複雑になっている。
【0005】
別の大きな課題は、ネットワークにつながれた住居用装置を効率的に制御できるようにすることである。リモート制御装置を、(テレビ、ステレオ、及びVCRのような)エンターテインメント・センターに信号を送信するよう設定することはできるが、住居にある複数のパーソナル・コンピュータ及び他のアナログ及び/又はデジタル装置と交信し、これらを制御することができる既知の中央装置はない。
【0006】
コンピュータ処理能力の向上と世界的規模の情報アクセスとの組合せにより、情報処理時代の飛躍的進展がもたらされたが、住居ネットワークに接続された複数の住居用装置の機能を統合することのできる、簡単で、安価な、しかも用途の広いシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の要旨
本発明は、家庭、事業所、学校等のような環境、及びその周辺区域内の、複数の装置及び/又はアプリケーションを管理するための方法とシステムとコンピュータプログラム製品とを提供する。管理センターは、一つ以上のサーバ又は処理システムを含み、装置及び/又ははアプリケーションの集中指令制御を可能にする。
【0008】
本発明の実施形態において、装置及び/又はアプリケーションには、(電話、インターコム等のような)通信装置、(テレビ、CD/DVDプレイヤー、ゲーム機器、ステレオ等のような)エンターティンメント・システム、(監視カメラ、ベビー・モニタ等のような)監視システム、(火災報知器、スプリンクラー・システム、ドア又は窓の錠等のような保安システム、(デスクトップパソコン、ノートパソコン、電子手帳、携帯端末等のような)パーソナル・コンピュータ、(オーブン、コーヒー沸かし、電子食品/飲み物加温器等のような)クッキング機器、(暖冷房エアコン、加湿器、除湿器、空気清浄器、照明スイッチ、調光器等のような)快適システム、又は同種のものが含まれる。
【0009】
本発明の実施形態において、管理センターは、装置及び/又はアプリケーションへ、及びこれらの間に、情報(ビデオ、オーディオ、声、文字、グラフィックス、制御メッセージ等を含む)を配信する。管理センターは、ビデオ/オーディオのサービス提供、電話通信、メッセージ伝達、ファイル共有、相互ネットワーク、及び/又はは保安をサポートする。
【0010】
本発明の実施形態においては、物理的サイズが小さく、連続的で途切れのない電力供給のため電力線へのアクセスを持ち、無線信号の送信及び受信を容易にできるよう物理的に設置されているどのようなプラットフォームでも、管理センターを含むハードウエアをハウジング又はホストするのに適している。一つの実施形態において、煙検知器は管理センターのためのプラットフォームとしての役割を果たす。天井に搭載された煙検知器の取付け台、及び家庭用又は事務所用の既設110ボルトAC電力線への直接接続は、管理センターのための理想的なプラットフォームを提供し、無線接続あるいは電力線を通して、「制御環境」全体へ情報を転送することを可能にする。同様に、管理センターを、無線のアクセスポイントにハウジングし、管理センターに「常時オン状態」と無線接続性とを備えることができる。
【0011】
本発明の実施形態において、(個人携帯端末、無線電子手帳等のような)携帯型制御装置により、ユーザは管理センターと情報交換ができる。このような情報交換には、他の装置及び/又はアプリケーションの構成及び実施内容の変更が含まれる。これにより、携帯型制御装置は、他の装置及び/又はアプリケーションへの遠隔アクセスを提供し、ユーザが環境内のどの場所からでも、それらの機能及び/又は動作を制御できるようにする。一つの実施形態において、管理センターは携帯型制御装置の内部に設置される。別の実施形態においては、管理センターは、携帯型制御装置とは別の中央区域に設置される。
【0012】
本発明の実施形態において、携帯型制御装置は場所認識及び/又はユーザ認識機能性を備えている。従って、管理センターは、携帯型制御装置の位置を追跡及び/又は監視する能力を有し、ユーザ識別に基づき個人化された構成を可能にする。
【0013】
一つの実施形態において、管理センターが自動的に実施するか、あるいはユーザが実施するかして、一つ以上の制御マクロを設定し、「システム構成要素」の動作及び/又は機能を制御することができる。制御マクロを実行すると、管理センターは一つ以上のシステム構成要素の複数の動作及び/又は機能を管理できる。今後の呼出し及び実行のために、制御マクロを制御マクロ・ファイル名と関連付けておくことができる。制御マクロは、管理センターに格納される。一つの実施形態において、携帯型制御装置を、管理センターに対し包括的な要求を発信してそれにより制御マクロ中のコマンドのシーケンスを実行させるように、プログラムできる。
例えば、本発明は以下を提供する。
(項目1)
制御された環境内の複数ネットワーク装置を管理する方法であって、
複数のネットワーク装置を制御する要求を受信するステップと、
前記要求と関連する、あらかじめ定義された制御マクロを受信するステップであって、前記制御マクロは複数の装置固有コマンドを含んでいる、ステップと、
前記要求を実行する居住域を識別するステップと、
各ネットワーク装置に装置固有コマンドのシーケンスを送信し、前記ネットワーク装置の動作又は機能を制御するステップと、
前記装置固有コマンドの各々を実行して、複数のネットワーク装置を制御するステップとを
含む方法。
(項目2)
項目1の方法であって、前記識別ステップは、
前記制御マクロに包含される前記コマンドから、前記居住域を判定する
ステップを含む、方法。
(項目3)
項目1の方法であって、前記識別ステップは、
前記要求の発信源の現在の所在場所から、前記居住域を判定する
ステップを含む、方法。
(項目4)
項目1の方法であって、
前記制御マクロに包含される前記コマンドから、複数のネットワーク装置を識別する
ステップをさらに含む方法。
(項目5)
項目1の方法であって、
前記要求の発信源を判定するステップと、
前記発信源の近傍区域内のローカル装置を識別するステップであって、前記ローカル装置には前記装置固有コマンドを受信する複数のネットワーク装置が含まれる、ステップとを
さらに含む方法。
(項目6)
項目1の方法であって、
前記送信ステップを実行するに先立って、各ネットワーク装置を制御する許可があるかを確認するステップを
さらに含む方法。
(項目7)
制御環境内の複数のネットワーク装置を管理する方法であって、
実行時に複数のネットワーク装置の動作又は機能を制御するコマンドのシーケンスを、生成できるようにするステップと、
前記シーケンスを単一のコマンドと関連付けるステップと、
前記単一コマンドをコントローラ装置に格納し、前記単一コマンドを実行すると前記コマンドのシーケンスを実行する要求が送信されるようにするステップとを
含む方法。
(項目8)
項目7の方法であって、
前記コントローラ装置のユーザ・インタフェースにつながるボタン又はアイコンに前記単一コマンドを関連付け、前記ボタン又は前記アイコンの起動によって前記単一コマンドを実行できるようにするステップをさらに含む方法。
(項目9)
制御環境内の複数のネットワーク装置を管理する方法であって、
複数のネットワーク装置を包含する区分域を選定するステップと、
複数のネットワーク装置の動作又は機能を制御するための命令を特定するステップと、
各ネットワーク装置において前記命令を実行するための装置固有コマンドを識別するステップと、
前記装置固有コマンドを制御コマンドのシーケンスに組み込んで、シーケンスの実行時に複数のネットワーク装置の制御を可能にする、ステップとを
含む方法。
(項目10)
項目9の方法であって、
前記シーケンスを遠隔指令センターに格納する
ステップをさらに含む方法。
(項目11)
項目10の方法であって、
前記シーケンスをハイレベルのコマンドに関連付けて、コマンドの実行時に前記遠隔指令センターに命令を送信し、前記シーケンスを実行し、これにより複数のネットワーク装置を制御する、
ステップをさらに含む方法。
(項目12)
項目11の方法であって、
前記シーケンス中のコマンドを実行して、無線ネットワークを介して各ネットワーク装置へ前記装置固有コマンドを送信する
ステップをさらに含む方法。
(項目13)
項目11の方法であって、
前記シーケンス中のコマンドを実行して、電力線を介して各ネットワーク装置へ前記装置固有コマンドを送信する
ステップをさらに含む方法。
(項目14)
項目9の方法であって、
利用可能なネットワーク装置がリストされた区分域プロフィールを受信する
ステップをさらに含む方法。
(項目15)
項目14の方法であって、
前記特定ステップのためのネットワーク装置として、前記利用可能ネットワーク装置の2つ以上を選定する
ステップをさらに含む方法。
(項目16)
項目15の方法であって、前記利用可能システムとして、テレビジョン、DVDプレーヤー、及び照明調節システムを選定する
ステップをさらに含む方法。
(項目17)
項目9の方法であって、前記特定ステップは、
照明調整システムのセッティングを変更する命令を特定する
ステップを含む方法。
(項目18)
項目9の方法であって、前記特定ステップは、
テレビジョンを起動し、前記テレビジョンのセッティングを変更する命令を特定するステップを含む方法。
(項目19)
項目9の方法であって、前記特定ステップは、
DVDプレーヤーを起動し、前記DVDプレーヤーのセッティングを変更する命令を特定する
ステップを含む方法。
(項目20)
制御環境内の複数のネットワーク構成要素を管理するシステムであって、
複数のネットワーク構成要素の動作及び/又は機能を制御するためのネットワーク制御センターと、
少なくとも一つ以上のネットワーク構成要素の所在場所又は移動を追跡及び/又は監視するための位置決め手段とを
含み、
ネットワーク構成要素の少なくとも一つは、前記ネットワーク制御センター及び前記位置決め手段と相互交信するためのコントローラ手段を包含し、
前記コントローラ手段は、前記コントローラ手段の近傍区域内に配置されたネットワーク構成要素の一つ以上に対する制御要求を送信することができる、
システム。
(項目21)
項目20のシステムであって、前記ネットワーク制御センターは、ネットワーク構成要素と前記ネットワーク制御センターとの間で無線媒体を介した通信を可能にする携帯型コントローラである、システム。
(項目22)
項目21のシステムであって、前記システムは、
前記ネットワーク制御センターに結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記ネットワーク制御センターとネットワーク構成要素との間で無線媒体を介した通信を可能にする手段を包含する、
システム。
(項目23)
項目20のシステムであって、前記ネットワーク制御センターは、ネットワーク構成要素と前記ネットワーク制御センターとの間で有線又は無線媒体を介した通信を可能にする無線ネットワーク・アクセスポイント中に設置されている、システム。
(項目24)
項目23のシステムであって、前記無線ネットワーク・アクセスポイントは、
ネットワーク構成要素との無線媒体を介した通信を可能にするための第一手段と、
前記ネットワーク制御センターとの有線媒体を介した通信を可能にするための第二手段とを
含む、システム。
(項目25)
項目23のシステムであって、前記システムは、
前記ネットワーク制御センターと結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記ネットワーク制御センターとネットワーク構成要素との間の無線媒体を介した通信を可能にする手段を包含する、
システム。
(項目26)
項目20のシステムであって、前記ネットワーク制御センターは、ネットワーク構成要素と前記ネットワーク制御センターとの間で有線又は無線媒体を介した通信を可能にする煙検知器の中に設置されている、システム。
(項目27)
項目26のシステムであって、前記煙検知器は、
ネットワーク構成要素との無線媒体を介した通信を可能にするための第一手段と、
前記ネットワーク制御センターとの有線媒体を介した通信を可能にするための第二手段とを
含む、システム。
(項目28)
項目26のシステムであって、前記システムは、
前記ネットワーク制御センターと結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記ネットワーク制御センターとネットワーク構成要素との間の無線媒体を介した通信を可能にする手段を包含する、
システム。
(項目29)
項目26のシステムであって、前記煙検知器は、HomePNAネットワークと通信を交わす、システム。
(項目30)
項目20のシステムであって、前記ネットワーク制御センターはネットワーク構成要素の一つであり、前記ネットワーク制御センターは前記コントローラ手段を含む、システム。
(項目31)
項目30のシステムであって、前記ネットワーク制御センターは携帯型である、システム。
(項目32)
制御環境内の複数のネットワーク構成要素を管理するためのシステムであって、
複数のネットワーク構成要素の動作及び/又は機能を制御するためのネットワーク制御センターをホストするプラットフォームと、
ネットワーク構成要素の少なくとも一つの所在場所又は移動を追跡及び/又は監視するための位置決め手段とを
含み、
ネットワーク構成要素の少なくとも一つには、前記位置決め手段と相互交信するためのコントローラ手段を包含し、
前記コントローラ手段は、前記コントローラ手段の近傍区域内に配置されたネットワーク構成要素の一つ以上へ制御要求を送信することができる、
システム。
(項目33)
項目32のシステムであって、前記プラットフォームは、複数のネットワーク構成要素の間で有線又は無線媒体を介した通信を可能にする無線アクセスポイントである、システム。
(項目34)
項目33のシステムであって、前記プラットフォームは、
前記コントローラ手段との無線媒体を介した通信を可能にするための第一手段と、
他のネットワーク構成要素との有線媒体を介した通信を可能にするための第二手段とを含む、システム。
(項目35)
項目33のシステムであって、前記システムは、
前記無線アクセスポイントと結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記前記コントローラ手段と他のネットワーク構成要素との間の無線媒体を介した通信を可能にする手段を包含する、
システム。
(項目36)
項目32のシステムであって、前記プラットフォームは、複数のネットワーク構成要素の間で有線又は無線媒体を介した通信を可能にする煙検知器である、システム。
(項目37)
項目36のシステムであって、前記煙検知器は、
ネットワーク構成要素との無線媒体を介した通信を可能にするための第一手段と、
前記ネットワーク制御センターとの有線媒体を介した通信を可能にするための第二手段とを
含む、システム。
(項目38)
項目36のシステムであって、前記システムは、
前記プラットフォームと結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記コントローラ手段と他のネットワーク構成要素との間で無線媒体を介した通信を可能にする手段を包含する、
システム。
(項目39)
制御環境内の複数のネットワーク構成要素を管理するシステムであって、
複数のネットワーク構成要素の動作及び/又は機能を制御するための携帯型ネットワーク・コントローラと、
ネットワーク構成要素と前記ネットワーク・コントローラとの間の通信を可能にする制御センターと、
ネットワーク構成要素の所在場所又は移動を追跡及び/又は監視するための位置決め手段とを
含むシステム。
(項目40)
項目39のシステムであって、前記制御センターは、ネットワーク構成要素と前記ネットワーク制御センターとの間で有線又は無線媒体を介した通信を可能にする無線ネットワーク・アクセスポイントとともに設置されている、システム。
(項目41)
項目40のシステムであって、前記無線ネットワーク・アクセスポイントは、
前記ネットワーク・コントローラとの無線媒体を介した通信を可能にするための第一手段と、
ネットワーク構成要素との有線媒体を介した通信を可能にするための第二手段とを
含む、システム。
(項目42)
項目40のシステムであって、前記システムは、
前記ネットワーク・アクセスポイントに結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記ネットワーク・コントローラとネットワーク構成要素との間の無線媒体を介した通信を可能にする手段を含む、
システム。
(項目43)
項目39のシステムであって、前記制御センターは、ネットワーク構成要素と前記ネットワーク・コントローラとの間の有線又は無線媒体を介した通信を可能にする煙検知器と共に設置されている、システム。
(項目44)
項目43のシステムであって、前記煙検知器は、
ネットワーク構成要素との無線媒体を介した通信を可能にするための第一手段と、
前記制御センターとの有線媒体を介した通信を可能にするための第二手段とを
含む、システム。
(項目45)
項目43のシステムであって、前記システムは、
前記煙検知器に結合された赤外線シリアル・ブリッジをさらに含み、
前記赤外線シリアル・ブリッジは、前記ネットワーク・コントローラとネットワーク構成要素との間の無線媒体を介した通信を可能にする手段を含む、
システム。
(項目46)
制御環境内で情報を配信するシステムであって、
制御環境全体にわたって配置された複数のネットワーク構成要素と、
前記ネットワーク構成要素の間の通信を可能にするため、煙検知器の中に包含された制御センターとを
含み、
前記ネットワーク構成要素の少なくとも一つは、前記ネットワーク構成要素の一つ以上に制御要求を送信するためのコントローラ手段を包含する、
システム。
(項目47)
項目46のシステムであって、前記制御センターは、HomePNAネットワークと通信を交わす、システム。
(項目48)
項目46のシステムであって、前記制御センターは、無線媒体を介して前記コントローラ手段と通信を交わす手段を含む、システム。
(項目49)
項目46のシステムであって、前記制御センターは、前記ネットワーク構成要素の動作及び/又は機能を制御する、システム。
(項目50)
制御環境内で情報を配信する方法であって、
携帯型装置を作動して、無線アクセスポイントに設置された制御センターに要求を送信するステップと、
前記制御センターによって、前記要求を受信し、前記要求を処理するステップと、
前記要求に応じて、一つ以上の装置又はアプリケーションの動作又は機能を制御するステップとを
含む方法。
(項目51)
項目50の方法であって、
前記携帯型装置の所在場所に対応するロケータ・コードにアクセスするステップと、
前記ロケータ・コードを制御環境の区分域と一致させるステップとを
さらに含み、前記区分域には、前記一つ以上の装置又はアプリケーションが包含される、方法。
(項目52)
項目50の方法であって、
ユーザ識別コードにアクセスするステップと、
前記ユーザ識別コードに対応するプロフィールを実行するステップとを
さらに含み、前記実行ステップにより、前記携帯型装置が前記一つ以上の装置又はアプリケーションとの間で音声及び/又は映像を取り交わすことが可能になる、
方法。
(項目53)
制御環境内で情報を配信する方法であって、
携帯型装置を作動して、煙検知器中に設置された制御センターに要求を送信するステップと、
前記制御センターによって、前記要求を受信し、前記要求を処理するステップと、
前記要求に応じて、一つ以上の装置又はアプリケーションの動作又は機能を制御するステップとを
含む方法。
(項目54)
項目53の方法であって、
前記携帯型装置の所在場所に対応するロケータ・コードにアクセスするステップと、
前記ロケータ・コードを制御環境内の区分域と一致させるステップとを、
さらに含み、前記区分域には、前記一つ以上の装置又はアプリケーションが包含される、方法。
(項目55)
項目53の方法であって、
ユーザ識別コードにアクセスするステップと、
前記ユーザ識別コードに対応するプロフィールを実行するステップとを
さらに含み、
前記実行ステップにより、前記携帯型装置は前記一つ以上の装置又はアプリケーションとの間で音声及び/又は映像を取り交わすことが可能になる、
方法。
(項目56)
制御環境内の複数のネットワーク構成要素を管理する方法であって、
ネットワーク構成要素から発見メッセージを受信するステップであって、前記ネットワーク構成要素は、連続的又は定期的ベースで、前記発見メッセージをブロードキャストする、ステップと、
前記ネットワーク構成要素の名称とプロパティとを識別するステップと、
前記ネットワーク構成要素の所在場所を判定するステップと、
前記名称及びプロパティを、前記所在場所に対する区分域プロフィールに加えるステップとを
含む方法。
(項目57)
項目56の方法であって、
前記ネットワーク構成要素の前記区分域プロフィールへの追加をユーザが受諾又は拒否することができるようにするステップを
さらに含む方法。
(項目58)
項目56の方法であって、前記ネットワーク構成要素の追加をユーザに知らせるステップをさらに含む方法。
(項目59)
項目56の方法であって、
連続的又は定期的ベースでブロードキャストされていた前記発見メッセージが停止したのを検出すると、前記ネットワーク構成要素を前記区分域プロフィールから削除する
ステップをさらに含む方法。
(項目60)
項目59の方法であって、前記ネットワーク構成要素の削除をユーザに知らせるステップをさらに含む方法。
(項目61)
項目59の方法であって、
前記発見メッセージのブロードキャストの再開が検出されたならば、前記ネットワーク構成要素の名称及びプロパティを回復して、前記ネットワーク構成要素の現在所在場所に対する区分域プロフィールに加える
ステップをさらに含む方法。
(項目62)
項目61の方法であって、前記回復ステップの後で、前記ネットワーク構成要素の追加をユーザに知らせるステップをさらに含む方法。
(項目63)
制御サーバで一つ以上のネットワーク装置を管理する方法であって、
制御環境の区分域内のネットワーク装置を検出するステップと、
前記ネットワーク装置の動作又は機能を制御するための装置固有コマンドのシーケンスを生成するステップであって、前記シーケンスは制御サーバにおいて自動的に生成される、ステップと、
前記シーケンスを単一コマンドに関連付けるステップと、
前記単一コマンドをコントローラ装置に格納し、前記単一コマンドの実行により、制御サーバに前記シーケンスを実行する要求が送信されるようにするステップとを
含む方法。
(項目64)
項目63の方法であって、前記検出ステップは、前記ネットワーク装置を区分域プロフィールから検出するステップを含む方法。
(項目65)
項目63の方法であって、前記検出ステップは、
前記ネットワーク装置をユーザ入力から検出するステップを含む方法。
(項目66)
項目63の方法であって、前記検出ステップは、
発見メッセージを受信したときに前記ネットワーク装置を検出するステップであって、前記発見メッセージは連続的又は定期的ベースでブロードキャストする、ステップを含む方法。
(項目67)
項目63の方法であって、
ユーザが前記シーケンスを受諾又は拒否することができるようにする
ステップをさらに含む方法。
(項目68)
項目63の方法であって、
前記生成ステップ実行の後、ユーザが前記シーケンスを変更できるようにする
ステップをさらに含む方法。
(項目69)
項目63の方法であって、
第二ネットワーク装置を検出するステップと、
前記第二ネットワーク装置の動作又は機能を制御するための装置固有コマンドの第二シーケンスを自動的に生成するステップと、
前記シーケンス及び前記第二シーケンスを、前記コントローラ装置で実行するための前記コマンドに関連付けるステップとを
さらに含む方法。
(項目70)
項目69の方法であって、
DVDプレーヤーを前記ネットワーク装置として準備するステップと、
テレビジョンを前記第二ネットワーク装置として準備するステップとを
さらに含む方法。
(項目71)
制御環境内の一つ以上のネットワーク装置を管理する方法であって、
前記一つ以上のIRコードのセットのコレクションを準備するステップであって、前記一つ以上のセットは一つ以上のネットワーク装置の動作又は機能と関連付けられている、ステップと、
前記一つ以上のセットからコードのセットを選定するステップであって、前記選定されたセットは、前記一つ以上のネットワーク装置の中から指定の装置のメニューをナビゲートするための数字のシーケンスと関連付けられている、ステップと、
前記選定されたセットを前記指定の装置に送信するステップであって、前記指定の装置は前記選定されたセットを実行することができ、これにより、前記数字シーケンスを入力し、前記メニューをナビゲートして前記指定の装置の内部クロックを設定する、ステップとを
含む方法。
(項目72)
項目71の方法であって、
前記指定の装置を監視し、前記選定されたセットの実行によって前記指定の装置の動作が妨害されないように、前記選定セットを送信する時間を決定するステップをさらに含む方法。
(項目73)
項目71の方法であって、前記選定ステップは、
前記選定されたコード内に、前記内部クロックを実時間クロックに同期させるための命令を含めるステップを含む、方法。
(項目74)
項目71の方法であって、前記選定ステップは、
前記選定されたコード内に、前記内部クロックを実時間クロックに同期させるための命令を含めるステップであって、前記クロックはユーザからの入力を受信する
ステップを含む、方法。
(項目75)
項目71の方法であって、前記選定ステップは、
前記選定されたコード内に、前記内部クロックを実時間クロックに同期させるための命令を含めるステップであって、前記クロックはインターネット発信源からの入力を受信する、
ステップを含む、方法。
(項目76)
制御環境内の一つ以上のネットワーク装置を管理する方法であって、
電子番組案内をネットワーク・コントローラ上に表示するステップであって、前記ネットワーク・コントローラは、これに応じて、前記電子番組案内から選定した番組の視聴あるいは収録のための制御要求を送信する、ステップと、
制御センターにおいて前記制御要求を受信するステップと、
前記制御要求を実行して、一つ以上のネットワーク装置に、前記選定番組の視聴又は録画を命令するステップとを
含む方法。
(項目77)
項目76の方法であって、
前記ネットワーク・コントローラの所在場所を判定するステップと、
前記所在場所の近傍区域内の一つ以上のローカル装置を識別するステップであって、前記一つ以上のローカル装置は前記一つ以上のネットワーク装置を含む、ステップとを
さらに含む方法。
(項目78)
項目76の方法であって、
前記制御要求を実行するに先立って、前記選定番組を視聴又は録画する許可の有無を判定するステップをさらに含む方法。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に組み込まれその一部を形成している添付図面により、本発明を図解し、説明文と共に本発明の原理を説明し、当業者が本発明を応用できるようにする。これら図面中において、同一の参照番号は同一の要素、又は機能的に類似の要素を示す。さらに、参照番号の左端の数字は、その参照番号が最初に現れた図面を示している。
【図1】図1は、本発明の実施形態による制御システムを示す。
【図2】図2は、本発明の実施形態による、保管及び/又は読出し構成要素の制御サーバを示す。
【図3】図3は、本発明の実施形態による制御サーバを示す。
【図4】図4Aは、本発明の実施形態による、制御システムの位置決めメカニズムを示す。図4Bは、本発明の別の実施形態による、制御システムの位置決めメカニズムを示す。
【図5】図5は、本発明の実施形態による、システム構成要素の追跡及び/又は監視についての流れ図を示す。
【図6】図6は、本発明の実施形態による、ユーザ位置に応じた、システム構成要素への指令及び/又は制御についての流れ図を示す。
【図7】図7は、本発明の実施形態による、制御オプションを提示するためのユーザ・インタフェースを示す。
【図8】図8は、本発明の実施形態を実施するために有用なコンピュータシステムの例である。
【図9】図9は、本発明の実施形態により、映画のレコーディング視聴制御マクロを定義するための流れ図を示す。
【図10】図10は、本発明の実施形態により、図9の制御マクロを作動させるための流れ図を示す。
【図11】図11は、本発明の別の実施形態による制御システムを示す。
【図12】図12は、本発明の別の実施形態による制御システムを示す。
【図13】図13は、本発明の別の実施形態による制御システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
発明の詳細な説明
I. システム概要
本発明は、家庭、事業所、学校等のような、制御環境内の複数の装置及び/又はアプリケーションに対する集中指令制御の対象とする。このため、本発明の実施形態における制御環境は居住環境である。居住環境は、家、アパート、モービルハウス、ハウスボート、又は他の種類の住居領域と関連する。但し、実施形態中において、居住環境には、住宅のほか所定範囲内の保護施設、建造物、利用地、又は同種のものなどの、住居周辺地域が含まれる。
【0016】
別の実施形態において、本発明は非居住環境で実施される。非居住環境には、以下に限定はされないが、オフィスビル、続き部屋になった小オフィス、プロダクション・スタジオ、倉庫、娯楽競技場、健康増進施設、ホテル、休暇リゾート地、航空機、船舶、自動車、又は同種のものが含まれる。実施形態において、非居住地の実施形態に対する制御環境には、前記構造体の実際の境界内だけでなく、所定範囲内にあるそれらの周辺地域も含まれる。
【0017】
本発明の制御環境内において、一つ以上のコンピュータ・サーバ又は同種装置は、他の装置及び/又はアプリケーションに情報(ビデオ、オーディオ、音声、文字、グラフィックス、制御メッセージ等を含む)を配信するための集中指令制御センターを提供する。このような装置及び/又はアプリケーションには、(電話、インターコム等のような)通信装置、(テレビ、CD/DVDプレイヤー、ゲーム機器、ステレオ等のような)エンターテインメント・システム、(監視カメラ、ベビー・モニタ等のような)監視システム、(火災報知器、スプリンクラー・システム、ドア又は窓の錠等のような)安全/保安システム、(デスクトップパソコン、ノートパソコン、電子手帳、携帯端末等のような)パーソナル・コンピュータ、(オーブン、コーヒー沸かし、電子食品/飲み物加温器等のような)クッキング機器、(暖冷房エアコン、加湿器、除湿器、空気清浄器、照明スイッチ、調光器等のような)快適システム、電力コンセント、給電系統、又は同種のものが含まれる。
【0018】
一つの実施形態において、(デジタル携帯端末、無線電子手帳等のような)携帯型装置により、ユーザは集中指令制御センターと情報交換ができる。このような情報交換には、制御環境内の他の装置及び/又はアプリケーションの構成及び作業内容の変更が含まれる。これに応じるように、携帯型装置は、他の装置及び/又はアプリケーションへの遠隔アクセスを提供し、ユーザが制御環境内のどの場所からでも、それらの機能及び/又は動作を制御できるようにする。
【0019】
例えば、ユーザは、制御環境内のどこかで録画された映像あるいはそこに現在映っている映像を携帯型装置を作動して受信することができる。この映像は、携帯型装置と結合されたディスプレー又はユーザが現在所在する場所内のモニタに表示させることができる。これによって、ユーザは、スイミング・プール近辺又は渦巻き風呂中でくつろぎながらテレビ番組を観ることができよう。さらに、ユーザは、ベビー監視装置又は保安カメラからの映像を、携帯型ディスプレー装置、又は、無線電子手帳、デスクトップコンピュータ、テレビジョンの画面等のような他のディスプレー上で見ることができよう。
【0020】
実施形態において、ユーザは、他のテレビ、パーソナル・コンピュータ、及び/又はオーディオ・システムに提示されているメディアを見たり、聞いたりすることができる。従って、「保護者」ユーザは、他の部屋で自分たちの子供が視聴しているテレビ番組、ウエブサイト、及び/又はオーディオ・レコーディングを監視できる。本発明には、好ましくないコンテントへのアクセスを、保護者ユーザがブロックできるようにする手順が含まれている。
【0021】
実施形態において、ユーザは、インターネットのような外部インタフェースを通して集中指令制御センターにアクセスすることができる。ユーザは、ユーザが旅行中又は仕事中に、管理範囲内に設置されている装置及び/又はアプリケーションへのアクセスすることができる。従って、本発明により、ユーザは、制御環境にログインして、ファイルをダウンロード又は格納したり、監視装置からのデータを受信したり、通路の錠を開閉したり、又は同種のことを行うことができる。
【0022】
II. ネットワーク制御システム
前に説明したように、居住及び/又は非居住制御環境で本発明を実行することができる。例証として、居住環境に関連して以下の実施形態を説明する。但し、以下の実施形態を一部変更して、非居住環境も同様に含めることができることを理解されたい。
【0023】
図1は、本発明によるネットワーク・システム100を示す。本発明は、アナログ及び
デジタル環境を意図している。システム100は、拡張可能で、費用のかからない、多目的な住居ネットワークである。図示するように、システム100は、複数のシステム構成要素を相互接続する通信ネットワーク180を含む。システム構成要素には、電話102、位置決めユニット104、コンピュータクライアント106、カメラ108、コントローラ・クライアント110、テレビジョン112、制御サーバ114、モニター116、オーディオ・クライアント118、及び住居用機器120が含まれる。また、他の装置及び/又は機器もシステム構成要素として含めることができる。
【0024】
制御サーバ114は、他のシステム構成要素の間の情報配信を管理する。以下にさらなる詳細を記載するように、制御サーバ114は、他のシステム要素と相互交信し、通信ネットワーク180を介して、直接又は間接的に、データ(音声及び/又は映像を含む)、声、及び/又は制御メッセージを配信する。一つの実施形態において、制御サーバ114は、他の一つ以上のシステム構成要素の動作及び/又は機能を指令及び制御する。
【0025】
電話102は、一つ以上の有線及び/又は無線通信装置である。電話102は、在来型の住宅用電話経路及び通信ネットワーク180を介して電気通信信号を交換する。一つの実施形態において、電話102は、インターネット・プロトコル(VoIP)により音声通信を実行し、(世界規模インターネットのような)コンピュータ・ネットワークを介して音声通信を交換し、通信ネットワーク180で音声信号が利用できるようにしている。一つの実施形態において、電話102は、ファクシミリ機能を含む。
【0026】
位置決めユニット104は、システム100のホスト環境を提供している住居内の空間的位置を表示する。位置決めユニット104は、有線及び/又は無線インタフェースを介して他のシステム構成要素(例、制御サーバ114)と結合される。位置決めユニット104は、住居内のフロアー又は居住域を表示する機能を持つ。また、位置決めユニット104は、フロアー又は居住域の中の特定の場所を示す機能も有する。さらに、位置決めユニット104を住居の外部に設置し、これにより、住居の外部区域位置を表示することができる。一つの実施形態において、位置決めユニット104は別のシステム構成要素と結合される。別の実施形態において、複数の位置決めユニット104が住居地全体に配備される。例えば、位置決めユニット104を、壁、ドア、天井等内に配置したり、これらに装着したりすることができる。
【0027】
コンピュータ・クライアント106には、通信ネットワーク180に連結された、有線及び/又は無線のパーソナル・コンピュータ、個人携帯端末(PDA)、機能強化電話、個人用テレビ、又は他のデータ処理装置が含まれる。コンピュータ・クライアント106は、パーソナル・コンピュータとしては、デスクトップ、ノート型、手帳型、又は同種のものとすることができる。ディスプレーをコンピュータ・クライアント106につなぎ、テキスト又はグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を提供して、ユーザが制御サーバ114と対話形式で交信できるようににする。コンピュータ・クライアント106のための入力装置には、キーボード、マウス、ボイス・コマンド・インタフェース、マウスホイール、ジョイスティック、方向舵ペダル、タッチスクリーン、マイクロフォン、ジョイスティック、スタイラス、光ペン、又は他の任意のタイプの周辺装置が含まれる。
【0028】
カメラ108には、一つ以上のビデオカメラ、家庭用ビデオカメラ、又は同種品が含まれる。カメラ108を、ベビー・モニタ等のような家庭用保安又は監視システムの一部とすることができる。一つの実施形態において、カメラ108は、パン、チルト、ズーム、絞り制御等のような様々なカメラの機能のリモート制御を可能にする制御ユニットを含む。
【0029】
コントローラ・クライアント110は、有線及び/又は無線のデータ処理装置であり、ユーザが、制御サーバ114及び他のシステム構成要素と対話し、制御メッセージを送信することを可能にする。コントローラ・クライアント110は、コンピュータ・クライアント106としてリストした装置の携帯型又は非携帯型バージョンとすることができる。例えば、コンピュータ・クライアント106を、通信ネットワーク180に連結され、他のシステム構成要素と相互交信する能力を持つディスプレーを包含する個人用ノート型又は手帳型コンピュータ、PDA、機能強化電話、又は他の装置とすることができる。従って、コントローラ・クライアント110は、ユーザが、システム100の様々な構成要素の動作を遠隔から制御できるようにする。一つの実施形態において、コントローラ・クライアント110は、他のシステム構成要素から映像及び音声を受信する能力を持つ。一つの実施形態において、コントローラ・クライアント110は、無線ダウンロード及び/又はアップロードを可能にするフラッシュROMを含む。
【0030】
テレビジョン112は、在来型のテレビである。一つの実施形態において、テレビジョン112は機能強化され、双方向性及び/又は個人対応サービスをサポートする。個人対応サービスには、生番組のバーチャル録画、番組設定、一時停止/巻戻し、又は同種の機能が含まれる。例えば、テレビジョン112を、マイクロソフト社(Microsoft
Corporation)(ワイオミング、レドモンド)から利用できるWebTV(登録商標)をサポートし、WebTVNetworks社(カリフォルニア、マウンテンビュー)が運営しているMSN(登録商標)TVサービスに対応するよう機能強化された個人用テレビジョンにすることができる。一つの実施形態においてテレビジョン112は、ケーブル及び/又は衛星からの受信のためのセットトップボックスを含む。一つの実施形態において、テレビジョン112は、PVR、VCR又はDVDプレーヤーに接続される。
【0031】
モニタ116は、閉回路方式の視聴に対応する有線又は無線のディスプレーである。一つの実施形態において、モニタ116は、壁面に設置されているか、プール又はホットタブの傍らに置かれた机、テーブル上、又はカウンター面に立てられたフラットLCDである。一つの実施形態において、モニタ116は、モニタ116がオンで休止状態のときは、写真、ポートレート等の静的又は動的画像を表示するスクリーン・セーバをストリーミング受信する。一つの実施形態において、モニタ116は、モニタ116が活動状態のときは、テレビ、ステレオ、又は保安/監視システム(例、べビー・モニタ)等からの供給情報を受信する。
【0032】
オーディオ・クライアント118は、ステレオ、オーディオ・サーバ、CD/レコード/カセット・プレーヤー、MP3プレーヤー等のような有線又は無線のオーディオ・システムである。オーディオ・クライアント118を、ベビー・モニタのような保安/監視システムの一部としてのマイクロフォンとすることができる。一つの実施形態において、オーディオ・クライアント118は、住居全体にわたって配置された一つ以上のスピーカー又は類似のオーデイオ出力装置である。別の実施形態において、オーディオ・クライアント118は、内部通信システム、公共アナウンス・システム、玄関応対サービス、又は同種のものである。
【0033】
住居用機器120は、以下に限定はされないが、冷蔵庫、ストーブ、マイクロウェーブ、トースター、コーヒー沸かし、目覚まし時計、サーモスタット、加湿器、スプリンクラー・システム、照明、調光器等のような一つ以上の住居用機器である。一つの実施形態において、制御サーバ114及び/又はコントローラ・クライアント110は、スイッチ開閉、タイマー、調節(例、オーブン温度等)、一時停止、アイドリング等のような、一つ以上の住居用機器120の動作及び/又は機能を制御する。
【0034】
前記のシステム構成要素は、全部を網羅することを意図したものではない。この他の装置(機器を含む)、アプリケーション、及び/又は同種のものを導入することができ、これらは、本発明範囲内であると見なされる。
【0035】
説明したように、通信ネットワーク180は、システム構成要素の間で通信するための交信媒体を提供する。実施形態において、制御サーバ114は、他のシステム構成要素の間のすべてのトラヒックを統制する。従って、システム構成要素間の情報交換は、制御サーバ114を介して経路設定されるか、又は別な方法で制御される。別の実施形態において、通信ネットワーク180は、ピアツーピア通信をサポートする。よって、システム構成要素は、制御サーバ114に集中管理されることなく、音声、映像、他のデータ及び/又は制御メッセージを、直接相互に交換する。従って、制御サーバ114なしでも本発明を実行することができる。このような分散化されたシステムでは、中央制御サーバ114なしで、構成要素が、有線及び/又は無線媒体を介して相互に交信できるように、通信ネットワーク180に対する制御及び管理機能は複数のシステム構成要素に分配され、共有されている。
【0036】
通信ネットワーク180は、有線及び/又は無線ローカルエリア・ネットワーク(LAN)である。従って、通信ネットワーク180は、衛星、地上(例、光ファイバー、銅、UTP、STP、同軸、光ファイバ同軸ハイブリッド(HFC)又は同種のもの)、無線、マイクロ波、自由空間光通信、及び/又は他の一切の交信様式及び方法を含めた、有線、無線、又は双方の交信媒体を包含する。
【0037】
有線交信媒体を用いた実施形態において、通信ネットワーク180は、100メガビット/秒から1ギガビット/秒までサポートする能力を持つイーサネット(登録商標)LANである。一つの実施形態において、CAT−5ケーブル又は同種物は、制御サーバ114に結合され、各居住域内の所定場所に配線されている。一つの実施形態において、ケーブルは、テレビジョン112、モニタ116等のような各システム構成要素に配線されている。システム構成要素は、ケーブル受入れに対応できるオーディオ/ビデオ(AV)コネクタを包含する。
【0038】
無線交信媒体を用いた実施形態において、通信ネットワーク180は、大サイズ映像に対する無線イーサネット(登録商標)・プロトコルを規定したIEEE規格802.11(a)をサポートしている。このプロトコルによって、通信ネットワーク180は、有効距離90フィートで、54メガビット/秒までの処理量を取り扱うことができる。
【0039】
別の実施形態において、通信ネットワーク180は、小サイズ映像に対する無線イーサネット(登録商標)・プロトコルを規定したIEEE規格802.11(b)をサポートしている。このプロトコルによって、通信ネットワーク180は、有効距離約150−300フィートで、公称処理量11メガビット/秒、実効処理量4−5メガビット/秒をサポートする能力を持つ。他の実施形態において、Bluetooth(商標)無線技術(ブルーツースSIG社(Bluetooth SIG)が開発)を用いて、システム100との短距離無線接続をサポートする。
【0040】
別の実施形態において、通信ネットワーク180は、電話回線及び/又は電力線を含む。一つの実施形態において、通信ネットワーク180は、在来の電気コンセントと配線とによって、システム構成要素を相互接続し、これらが相互に交信できるようにする。一つの実施形態において、通信ネットワーク180は、「既存電話回線利用連合(HomePNA)」又は同種団体から利用可能な通信技術を含む。HomePNA技術は、以下に限定されないが、ビデオ会議、ビデオ・セキュリティ、VoIP電話技術、デジタル映像ネットワーク化、インターネット共用、及びマルチユーザ・ゲームを含む、電話サービス及びホーム・ネットワークの運用を可能にする。
【0041】
前に説明したように、通信ネットワーク180は、システム構成要素相互間の交信を可能にする中央制御サーバ114を含む。本発明の実施形態において、物理的サイズが小さく、連続的で途切れのない電力供給のため電力線へのアクセスを持ち、無線信号の送信及び受信を容易にできるよう物理的に設置されているどのようなプラットフォームでも、管理センターを含むハードウエアをハウジング又はホストするのに適している。図11は、制御サーバ114のプラットフォームとして、リンクシス・グループ社(Linksys
Group Inc.)(カリフォルニア、アービン)又はシスコシステムズ社(Cisco Systems, Inc.)(カリフォルニア、サンノゼ)が販売しているような、無線ネットワーク・アクセス・ポイントを含むネットワーク制御システム100の実施形態を示す。無線アクセス・ポイント1180は、無線ネットワーク内における接続性、及び、システム構成要素の状態を追跡するため必要な常時オン接続性のための中心点を、制御サーバ114に提供する。さらに、無線アクセス・ポイント1180は、有線ネットワークと無線ネットワークとの間の接続点を提供することができる。
【0042】
図11中のシステム構成要素には、コントローラ・クライアント110、テレビジョン112、メディア・プレーヤー1112及びケーブル・ボックス1108が含まれている。電話102、位置決めユニット104、コンピュータ・クライアント106、カメラ108、制御サーバ114、モニタ116、オーディオ・クライアント118、住居用機器120、及び同種の要素のような、外部制御のためのインタフェース(例、ケーブル又はIR)を持つ他のシステム構成要素をこれに含めることができる。
【0043】
また、図11に示されるネットワークには、赤外線/シリアル・ブリッジ1182が含まれる。一つの実施形態において、赤外線/シリアル・ブリッジ1182は、無線通信についてのIEEE802.11(b)規格に適合する。赤外線/シリアル・ブリッジ1182は、テレビジョン112、ケーブル・ボックス1108、及びメディア・プレーヤー1112のような、単独型のシステム構成要素と赤外線信号を交換する。
【0044】
図12は、ネットワーク制御システムの別の実施形態を示したもので、これには複数の赤外線/シリアル・ブリッジ1182(a)−1182(e)が含まれる。各々の赤外線/シリアル・ブリッジ1182(a)−1182(e)は、一つ以上の単独型構成要素と相互交信する。図示するように、赤外線/シリアル・ブリッジ1182(a)は、テレビジョン112(a)、ケーブル・ボックス1108、及びメディア・プレーヤー1112と相互交信する。赤外線/シリアル・ブリッジ1182(b)は、チューナ1104、又は、当業者には自明であるように、任意のタイプのイーサネット(登録商標)専用装置と相互交信する。赤外線/シリアル・ブリッジ1182(c)は、住居用機器120(a)、すなわちHVACシステム用のサーモスタットと相互交信する。赤外線/シリアル・ブリッジ1182(d)は、別の住居用機器120(b)、すなわちランプと相互交信する。赤外線/シリアル・ブリッジ1182(e)は、テレビジョン112(b)及びDSSボックス1106と相互交信する。
【0045】
前記のように、本発明は、「ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP)フォーラム」で規定されたUPnP(商標)装置及びアプリケーションのみならず、旧技術装置(例、赤外線/シリアル交信プロトコルに依存する消費者電子機器)をシステム構成要素として統合できる。IEEE802.11(b)赤外線/シリアル・ブリッジを実行する制御環境の例が、名称「住居又は非住居ネットワークのための旧技術装置ブリッジ(Legacy Device Bridge for Residential or Non−Residential Networks)」の出願(米国特許出願、番号60/439,296;2003年1月7日出願)に記載されており、参考のため、全体として記述されたとおり本明細書に組み込まれる。
【0046】
図13は、ネットワーク制御システム100の別の実施形態を図示したもので、これには煙検知器1380が含まれている。煙検知器1380は、ネットワーク・インタフェース基板1382を包含し、これにより、煙検知器1380は制御サーバ114のためのさらに別のプラットフォームとして機能し、制御サーバにHomePNA及び/又は無線(例、IEEE802.11)ネットワークとの接続性を提供することができる。制御サーバは、煙検知器の設置場所及び電力線へのアクセスの利点を生かし、データ及び/又は制御メッセージを、無線接続あるいは電力線を介して、制御環境全体に送信することができる。現今、ほとんどの煙検知器は、家庭用又は事務所要電力供給線に配線接続されているので、煙検知器プラットフォームは、制御サーバ114に対し、常時オンの接続性をも提供することができる。煙検知器を制御サーバ114のためのプラットフォームとして用いる別の利点は、煙検知器を天井に取り付けて、交信範囲を容易に拡大できることである。
【0047】
III. 制御サーバ及びファイル保管庫
制御サーバ114は一つ以上のサーバであって、各サーバは、相互に、また他のシステム構成要素と共用する種々のリソースを備えた一つ以上のコンピュータである。共用リソースには、プログラム、ウェブページ、データベース及びライブラリのファイル、プリンタ、プロッタ、ディスプレー・モニタ及びファクシミリ機のような出力装置、モデム及びインターネット・アクセス設備のような通信装置、ならびに、スキャナー等のような他の周辺機器が含まれる。通信装置は、衛星、地上(光ファイバー、銅、同軸及び同種のもの)、無線、マイクロ波、自由空間光通信、及び/又は他の一切の交信方式又は方法を含む有線又は無線通信をサポートできる。
【0048】
一つの実施形態において、制御サーバ114は、公共及び個人インターネット幹線を介する通信を管理するために開発された標準インターネット・プロトコル(IP)をサポートするように構成されている。このプロトコルは、「インターネット規格(STD)5」、「コメント要請(RFC)791」(インターネット・アーキテクチャ委員会)の中に規定されている。また、制御サーバ114は、「通信制御プロトコル(TCP)」、「ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)」、「リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)」、又は「通信帯域確保管理プロトコル(RSVP)」のようなトランスポート・プロトコルもサポートする。これらトランスポート・プロトコルは、「ファイル転送プロトコル(FTP)」、「ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)」、「シンプル・ネットワーク管理プロトコル(SNMP)」、「ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)」、又は同種プロトコルのような、様々なのタイプのデータ伝送規格をサポートする。
【0049】
一つの実施形態において、制御サーバ114は、ノベル社(Novell, Inc.)(ウタ、プロボ)販売のNetware(商標)オペレーティング・システム、マイクロソフト社(Microsoft Corporation)販売のMS−DOS(登録商標)及びWindows(登録商標)オペレーティング・システム、リナックス・オンライン社(Linux Online Inc.)(メリーランド、ローレル)販売のLinux(登録商標)オペレーティング・システム、サン・マイクロシステムズ社(Sun Microsystems, Inc.)(カリフォルニア、パロアルト)販売のSolaris(商標)オペレーティング・システム、又は当業者には自明な同種システムのような様々なオペレーティング・システムに対応するよう構成される。
【0050】
制御サーバ114は、様々な保管及び/又は読み出し用の構成要素に対して問い合わせ、受信及び書き込みを実施することができる。保管及び/又は読み出し用構成要素を、制御サーバ114内部装置とすることも、外部の装置とすることもできる。例えば、制御サーバ114は、圧縮ストリームを受信し、ストリームの(日付、時間、発信元等のような)メタデータをフィルターし、今後の読み取りのため、ストリームとメタデータとを格納するよう構成される。
【0051】
図2は、本発明の実施形態によって、種々の保管及び/又は読み出し用(A/R)構成要素に接続された制御サーバ114を示す。A/R構成要素には、メディア保管庫202、チューナ204、DSSボックス206、ケーブル・ボックス208、メディア・チェンジャ210、及びメディア・プレーヤー212が含まれる。前記の保管及び/又は読み出し用構成要素は、すべてを網羅することを意図したものでない。この他の保管及び/又は読み出し用構成要素を使用することができ、それらは本発明の範囲内にあると見なされる。
【0052】
保管及び/又は読み出し用構成要素を(図2に示すように)集中して配置したり、住居域全体に広く分散配置したり、ネットワーク接続280を介して(世界規模インターネットを介して交信するウエブ・サーバのような)外部発信元からアクセス可能にしたりすることができる。ネットワーク接続280には、組織のイントラネット、地域インターネット、世界ベースのインターネット(ワールドワイドウエブ(WWW)を含む)、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク、デジタル式携帯電話に対する無線通信免許帯域(CDMA、TDMA、GSM、EDGE、GPRS、CDMA2000、WCDMA FDD及び/又はTDD、又はTD−SCDMA技術を含む)、又は同種ネットのような、有線及び/又は無線LAN、又は広域ネットワーク(WAN)が含まれる。ネットワーク接続280は、衛星、地上(例、光ファイバー、銅、UTP、STP、同軸、光ファイバー同軸ハイブリッド(HFC)、又は類似のもの)、無線、自由空間光通信、マイクロ波、及び/又は他の一切の交信方式又は方法を含む有線、無線、又は双方の通信メディアを包含する。
【0053】
メディア保管庫202は、種々のデータ(映像及び音声を含む)及びメタデータのための、一つ以上の記憶媒体を備えている。実施形態において、メディア保管庫202は、以下に詳細を記載するように、取り外し可能記憶ユニット(例、フロッピー(登録商標)ディスク、CR−ROM等)を含む。本明細書に記載するように、より多くのコンテント量に対応するため、一つ以上の統合データベース又はデータウェアハウス・システムを使って、コンテントを格納し、制御サーバ114をサポートする。
【0054】
実施形態において、メディア保管庫202は、関係型の、又はオブジェクト指向(OO)/コンポネント・ベースのデータベース管理システム、又は同種システムを含み、これにより、データベース記録の中のデータ及びメタデータを管理し、格納し、読出し、更新する。また、データ管理システムは、データを統合し、完全性ルール及び制約(データの完全性及び指示の完全性を含む)を実施し、セキュリティ上の制約を実行する。
【0055】
実施形態において、メディア保管庫202は、複数のディスク・アレイにデータを格納する拡張可能なシステムである。データ保管作業を、マイクロソフト社(Microsoft Corporation)販売の「SQLサーバ2000」アプリケーション、オラクル社(Oracle Corporation)(カリフォルニア、レッドウッドシティ)販売の「Oracle9i」(商標)、又は同種ソフトを使って実行することができる。実施形態において、メディア保管庫202は、「オープン・データベース・コネクテビティ(ODBC)」又は「ジャバ・データベース・コネクテビティ(JDBC)」プロトコルをサポートする。
【0056】
実施形態において、メディア保管庫202は、索引ファイル・データベースシステム、又はスリーピーキャット・ソフトウエア社(Sleepycat Software,Inc.)(マサチューセッツ、リンカーン)販売の「バークレイDB」データベースシステム・リソースのような、計画ファイル・データベースシステムである。
【0057】
チューナ204は、テレビ及び/又はラジオ放送から音声及び/又は映像信号を受信する。チューナ204は、一つ以上の個別のラジオ及び/又はテレビジョン・チューナである、一つの実施形態において、チューナ204は、NTSC/PALテレビ信号を受信するよう構成される。
【0058】
DSSボックス206は、衛星受信器から音声及び/又は映像信号を受信する。ケーブル・ボックス204は、音声及び/又は映像放送、及び、銅線、UTP、STP、同軸、光又はHFCインタフェースを介して、ユニキャストのペイ・フォー・ビューから、音声及び/又は映像を受信する。
【0059】
放送信号の受信に加えて、制御サーバ114を、レコーディング対応能力を持つように構成することもできる。説明したように、放送内容をメディア保管庫202に収録できる。但し、制御サーバ114には、一つ以上の収録/再生アプリケーション及び装置、すなわち、メディア・プレーヤー212及びメディア・チェンジャ210が含まれる。メディア・プレーヤー212を、VCRプレーヤー、DVDプレーヤー、PVR、ビデオ・サーバ、仮想レコーダー、オーディオ・サーバ、CDプレーヤー、レコード・プレーヤー、オーディオテープ又はカセット・プレーヤー、デジタル・オーディオ・テーププレーヤー、及び/又は、磁気、光、電子、又は他の任意の記憶媒体を介して、格納、収録、生成、又は再生を行う他の任意の装置又はアプリケーションとすることができる。レコーディングを、アルバム、ソング、アーチスト、ジャンル又は同種区分でインデックス付けすることができる。
【0060】
メディア・チェンジャ210は、メディア・プレーヤー212と類似のメディア及び/又はマルチメディアを収録し、再生する。但し、メディア・チェンジャ210は、複数のレコーディング(例、CD、DVD等)をロードし直すことなく、搭載して、再生する機能を持つ。例えば、メディア・チェンジャ210を、ジュークボックス、又は、ユーザが聴きたいすべてのCDを、例えば一度に搭載できるような類似の装置とすることができる。
【0061】
IV. 管理システム機能
制御サーバ114は、システム100のような制御環境内の種々の機能に対する集中指令制御を提供する。制御サーバ114が管理する機能には、ビデオ・サービス、オーディオ・サービス、電話処理、メッセージ伝達、ファイル共用、インターネット・アクセス、及びセキュリティが含まれる。本発明の実施形態によれば、ユーザは、コントローラ・クライアント110を作動して、これらの機能を設定又は再構成し、及び/又は制御サーバ114又は他のシステム構成要素から(他のシステム構成要素から直接に、もしくは、制御サーバ114を介して間接的にシステム構成要素から)メディアを受信する。
【0062】
図3は、制御サーバ114の実施形態を示す。制御サーバ114は、様々のシステム機能を管理するための種々のコントローラ・モジュールを含む。図示するように、制御サーバ114は、ビデオ・コントローラ302、オーディオ・コントローラ304、電話処理コントローラ306、メッセージ伝達コントローラ308、ファイル共用コントローラ310、外部ネットワーク・インタフェース(x−インタフェース)コントローラ312、及びセキュリティ・コントローラ314を含む。コントローラ・モジュールは、通信ネットワークを介して他のシステム構成要素と信号を交換できるようになっている。また、コントローラ・モジュールは、他のA/R構成要素とも交信可能になっている。図2に関連して、説明したように、A/R構成要素には、メディア保管庫202、チューナ204、DSSボックス206、ケーブル・ボックス208、メディア・チェンジャ210、メディア・プレーヤー212、及び同種のものが含まれる。
【0063】
ビデオ・コントローラ302は、システム100内の映像信号の交換を管理する。ビデオ・コントローラ302は、例えば、コンピュータ・クライアント106、テレビジョン112、モニタ116、コントローラ・クライアント110等に結合されたディスプレーに対する映像信号を受信及び配信する。また、ビデオ・コントローラ302は、目だ保管庫202、チューナ204、DSSボックス206、ケーブル・ボックス208、メディア・チェンジャ210、メディア・プレーヤー212、ネットワーク接続280等のようなA/R構成要素と相互交信する。いくつかの実施形態において、ビデオ・コントローラ302は、映像用に指定された内部の記憶媒体から読み出し及び/又はこれへの書込みをしているが、これは本発明のA/R構成要素への追加又はその代わりとなるものである。
【0064】
従って、ビデオ・コントローラ302は、A/R構成要素から(及び/又は自己の内部記憶媒体から)映像信号を受信し、それを他のシステム構成要素(例、テレビジョン112、コントローラ・クライアント110等)に配信する。また、ビデオ・コントローラ302は、発信元(例、ネットワーク接続280、テレビジョン112、メディア保管庫202等)から映像ストリームを受信し、後での視聴のため、そのストリームをA/R構成要素(例、メディア保管庫202、メディア・プレーヤー212等)の一つ、又は自己の内部記憶媒体に格納することができる。例えば、ビデオ・コントローラ302は、ウエブサイト(例、「www.mtv.com」)に照会し、音楽ビデオをダウンロードし、再生及び/又はシステム構成要素に格納することができる。本発明の実施形態によれば、通信ネットワーク180を介しての配信を可能にするため、ビデオ・コントローラ302は、送信途上のMPEGコード化機能を具備している。すなわち、ビデオ・コントローラ302は、リアルタイム又はそれに近い時間でメディア・ストリームを受信し、コード化し、配信することができる。実施形態において、ネットワーク接続280は、ビデオ・コントローラ302又は同種の構成要素が、オーディオ/ビデオ配信のため広帯域インターネット・アクセスを実行することを可能にする。
【0065】
別のコントローラ・モジュールに、オーディオ・コントローラ304がある。オーディオ・コントローラ304は、システム100内での音声信号交換を管理する。従って、オーディオ・コントローラ304は、例えば、オーディオ・クライアント118、又は、例えばコンピュータ・クライアント106、テレビジョン112、モニタ116、コントローラ・クライアント110等に結合されたスピーカーのような、一つ以上のオーディオ構成要素のための音声信号を受信及び/又は配信する。また、オーディオ・クライアント304は、A/R構成要素(例、チューナ204、DSSボックス206、ケーブル・ボックス208、メディア・チェンジャ210、メディア・プレーヤー212、ネットワーク接続280等)と相互交信し、A/R構成要素から音声信号を受信し、それを他のシステム構成要素(例、オーディオ・クライアント118、コントローラ・クライアント110等)に配信する。さらに、オーディオ・コントローラ304は、発信元(例、ネットワーク接続280、テレビジョン112、メディア保管庫202等)からの音声ストリームを受信し、そのストリームを、後での再生のため、A/R構成要素(例、メディア保管庫202、メディア・プレーヤー212等)の一つに格納しておくことができる。実施形態において、オーディオ・コントローラ304は、音声用に指定された内部の記憶媒体からの取出し及び/又はそれへの書き込みを行い、これにより、その内部記憶媒体からの音声受配信をする。例えば、オーディオ・コントローラ304は、ウエブサイト(例、「MP3.com」)に照会し、デジタル・レコーディングをダウンロードし、再生及び/又はシステム構成要素に格納することができる。一つの実施形態において、オーディオ・コントローラ304は、音声ストリームをリアルタイム又はそれに近い時間でMPGP−3フォーマットにコード化し、CDに近い音質を生成する。別の実施形態において、オーディオ・コントローラ304は、音声ストリームをリアルタイム又はそれに近い時間でコード化し、CD並み音質の音声を生成する。
【0066】
電話処理コントローラ306は、制御サーバ114の制御下にある別のコントローラ・モジュールである。電話処理コントローラ306は、在来の電話経路及び/又はコンピュータネットワーク(例、通信ネットワーク180、ネットワーク接続280等)による電気通信の配信を管理する。一つの実施形態において、電話102は、POTS又はPSTNのような、従来方式の有線又は無線経路(図示せず)に結合されている。電話102をセルラー又は衛星通信経路(図示せず)につなぐこともできる。セルラー/衛星電話102がシステム100と相互交信できるように、専用インタフェース(図示せず)が具備されている。また、在来方式の経路を介して受送信される電話も制御サーバ114によって監視及び/又は制御される。従って、制御サーバ114は、電話から他のシステム構成要素への信号配信に対応している。例えば、コントローラ・クライアント110は、一つの潜在的な受信構成要素である。そこで、ユーザは、コントローラ・クライアント110を直接作動して、電話102を介して間接的に電話を送信及び/又は受信することができる。
【0067】
別の実施形態において、電話102は、コンピュータネットワークに結合される。これに換えて、コンピュータ・クライアント106に結合された有線又は無線電話(図示せず)がコンピュータネットワークと相互交信することもできる。このコンピュータネットワークは、LAN又は(インターネットのような)WANであって、これには、通信ネットワーク108又はネットワーク接続208を経由してアクセスするか、あるいは、システム構成要素(例、電話102、コンピュータ・クライアント106)は、通信ネットワーク108とは別個の、コンピュータネットワークへの専用リンクを持つことができる。一つの実施形態において、電気通信信号は、VoIP又は同種の様式にフォーマットされる。コンピュータネットワークの発信元に関わりなく、コンピュータネットワークからの電気通信信号は、制御サーバ114に監視及び/又は制御される。在来型の電気通信電話に関連して説明したように、制御サーバ114は、着信電話から、例えばコントローラ・クライアント110のような他のシステム構成要素への信号配信に対応している。
【0068】
通信電話着信に応答し、電話をかけ、及び/又はこれを配信するのに加え、制御サーバ114は、他の電話処理機能を実施することができる。一つの実施形態において、制御サーバ114は、短縮ダイヤルをサポートしている。電話番号は、住居用制御サーバ114に結合された(図2に関連して説明したA/R構成要素の一つのような)記憶装置の中に格納される。別の実施形態において、サービスをブロックするように制御サーバ114をプログラムできる。ユーザは、指定した番号又は家族からの電話、又は電話回数(例、900回等)をブロックするプロフィールを作成することができる。さらに別の実施形態において、制御サーバ114は、着信/送信電話を記録し、及び/又は、受信や送信できなかった電話をかけ直せるようにする。
【0069】
また、制御サーバ114は、メッセージ伝達コントローラ308を含む、メッセージ伝達コントローラ308は、電話処理コントローラ306及び同種機能を介して受信した電話の集中保管を可能にする。声のメッセージは、制御サーバ114に結合された(図2に関連して説明したA/R構成要素の一つのような)記憶装置に書き込まれる。また、メッセージ伝達コントローラ308は、メッセージ(音声、映像、及び/又は文字を含む)を、システム100内で作成、保管、及び/又は読出しできるようにする。すなわち、ユーザはシステム構成要素(例、コントローラ・クライアント110、電話102、オーディオ・クライアント118等)の一つを作動して、同じ又は他のユーザへのメッセージを作成することができる。このメッセージは「やることリスト」、子守の指示、食料品買い物リスト等とすることができる。また、メッセージ伝達コントローラ308は、制御サーバ114が、コンピュータ・クライアント106又は他のシステム構成要素と相互交信し、コンピュータeメール、インスタント・メッセージ・サービスからのデータ、及び/又はメモ、課題、リマインダ、及び/又は個人予定表の行事を、探索し及び/又は読み出せるようにする。
【0070】
また、制御サーバ114は、ファイル共用コントローラ310を含む。ファイル共用コントローラ310は、制御サーバ114が、システム100と交信しているすべてのパーソナル・コンピュータに対する中央ファイル・サーバとして機能することができるようにする。ファイル共用コントローラ310は、ファイルを格納し、システム100をホストしている住居域内に配置されたシステム構成要素がこれらにアクセスできるようにしている。但し、一つの実施形態において、システム100の外側に設置された装置も、ファイル共用コントローラ310を介してファイルを格納し及び/又は読み出すことができる。例えば、システム100に対してISPが固定IPアドレスを維持している場合、遠隔ユーザは、制御サーバ114にログインして、ファイル共用コントローラ310を介し、ファイルを読出し及び/又は格納することができよう。
【0071】
X−インタフェース・コントローラ312は、制御サーバ114の別のコントローラ・モジュールである。X−インタフェース・コントローラ312は、外部装置及び/又はアプリケーションからのシステム構成要素へのアクセス、及び/又は、システム構成要素からの外部装置、アプリケーション及び/又はウエブサイトへのアクセスを管理する。従って、x−インタフェース・コントローラ312は、世界インターネット、他の私的WAN又は同種のネットのような、外部ネットワークへのゲートウェイを提供する。一つの実施形態において、x−インタフェース・コントローラ312は、ウエブ・プロキシをサポートし、指定されたウエブサイトを全体として、あるいは使用ユーザによってブロックするようこれを構成できる。別の実施形態において、x−インタフェース・コントローラに、他のシステム構成要素からウエブサイトへのアクセス/訪問を追跡し及び/又はこれを記録させることができる。
【0072】
x−インタフェース・コントローラ312は、ケーブル及び/又は衛星ISPを含む外部ネットワークへの、有線及び/又は無線によるアクセスをサポートする。一つの実施形態において、x−インタフェース・コントローラ312は、ISPが固定IPアドレスを提供できるという前提で、制御サーバ114がウエブ・サーバとして機能できるようにする。
【0073】
セキュリティ・コントローラ314は、制御サーバ114が、システム100に対する通信セキュリティ・プロトコルを含め、種々の保安システムと相互交信し、及び/又はこれらを管理できるようにする。一つの実施形態において、セキュリティ・コントローラ314は、保安システムの一部を形成しているシステム構成要素からのフィードバックを制御及び/又は管理する。例えば、映像(例、カメラ108等)及び音声(オーディオ・クライアント118、カメラ108等)を捕捉し、コントローラ・クライアント110又はモニタ116に供給することができる。また、運動センサーを住居域内又は住居を取り巻く外部区域に設置することもできる。運動センサーからのフィードバックを、セキュリティ・コントローラ314に送信することもできる。一つの実施形態において、このようなフィードバックは、近傍のカメラ108及び/又はオーディオ・クライアント118を駆動させる。別の実施形態において、このようなフィードバックは、警報を始動させ、又は、コントローラ・クライアント110のユーザに合図を送信する。ユーザに合図するため、コントローラ・クライアント110は、振動したり、ベルを鳴らしたり、メッセージを点滅させたり、又はこれと同種のことを行うことができる。カメラ108に結合された制御システムにより、セキュリティ・コントローラ314は、カメラ108を動かしたり及び/又はその焦点を合わせることができる。一つの実施形態において、セキュリティ・コントローラ314は、ユーザの入力に応じて、ドア、窓、又は通路の施錠及び開錠を行うことができる。
【0074】
一つの実施形態において、セキュリティ・コントローラ314は、火災及び安全管理システムと連結している。これにより、センサーは、制御サーバ114に情報供給し、システム100又はユーザが、緊急状態の発生を監視できるようにする。制御サーバ114及び/又はコントローラ・クライアント110を介して、警報、スプリンクラー・システム及び同種システムを作動することができる。
【0075】
自宅へのアクセス、及び火災及び安全システムに加え、セキュリティ・コントローラ314は、金庫、ファイル・キャビネット、部屋、タンス、及び同種のもののような個人資産保安システムとも相互交信する。保安プロフィールを作成、維持して、選定した人員だけが保安区域にアクセス可能なようにすることができる。パスワード、バイオメトリクス、及び/又は同種のものを保管し、アクセス許可のための本人証明を行うことができる。
【0076】
また、セキュリティ・コントローラ314は、ウエブサイト、電話番号、テレビチャンネル、CD、ビデオカセット、又は同種のものへのアクセスを監視及び制限するためのプロフィールを設定し維持することを可能にする。一つの実施形態において、外部に設置された装置及び/又はアプリケーションからシステム構成要素への遠隔アクセスを可能にするユーザ・プロフィールが設定される。例えば、外部ユーザは、遠隔地からセキュリティ・コントローラ314により本人証明を受け、制御サーバ114にログインして、カメラ108から生データを、カメラ108から保管されたデータを、テレビジョン112から放送を、メッセージ伝達コントローラ308を介して格納されたメッセージを、ファイル共用コントローラ310を介して保管ファイルを、又は同種のものを受信することができる。例えば、保護者は、旅行又は仕事で外出しているときに、制御サーバ114にアクセスして、自分たちの家庭及び/又は子供たち又はベビーシッターを監視することができよう。
【0077】
制御サーバ114は、図3に示した機能に限定されない。オンスクリーン・メニューを通してユーザの遠隔制御コマンドの代行をすることを含め、制御サーバ114に、様々なシステム構成要素の動作と機能とを制御するための他のモジュールを含めることができる。一つの実施形態において、制御サーバ114は、A/R構成要素を含め、一つ以上のシステム構成要素に対しクロックをセットするか同期させることができる。制御サーバ114は、ユーザが、制御サーバ114への直接ユーザ・インタフェースを通して、又は、コントローラ・クライアント110のような別のシステム構成要素を通して設定できる実時間クロック含む。これに換えて、インターネット(つまり、ネットワーク接続280)を通して実時間クロックを設定することもできる。制御サーバ114は、それぞれのシステム構成要素のメニュー・システムをナビゲートし、自己の実時間クロックを使用して他のシステム構成要素のクロックを設定する。制御サーバ114は、システム構成要素の状態を追跡、監視するので、システム構成要素のメニューをナビゲートして、映画の再生又は録画といった構成要素の作業を防げることなく、そのクロックを設定するよう、制御サーバ114をプログラムすることができる。
【0078】
システム構成要素をナビゲートするための命令は、制御サーバ114と結合されたデータベース又は同様なライブラリに格納されている。すなわち、例えば、VCRやDVDプレーヤーのメニューをナビゲートし、内部クロックを設定又はプログラムするための入力番号を記憶しておくことができる。記憶された番号は、IRコードのセットと関連付けられており、制御サーバ114に格納される。適切な時間に、このIRコードは、IRコード・データベース又はライブラリから読み出され、適切なメディア・プレーヤー212に送信される。受信されると、IRコードが実行され、メニューをナビゲートして、クロックを設定する。このようにして、時間の設定に加え、IRコードを選定し、メディア・プレーヤー212をプログラムして、選択した番組を収録すること等ができる。
【0079】
一つの実施形態において、制御サーバ114は、データベース中に最新版の電子番組案内を保持している。この電子番組案内をコントローラ・クライアント110又は類似のシステム構成要素に表示してユーザに提示できる。制御サーバ114は、ジェムスターTVガイド・インターナショナル社(Gemstar−TV Guide International,Inc.)(カリフォルニア、パサデナ)が発行しているGUIDEPlus+(登録商標)のような、インターネット・サービスから電子案内を入手することができる。ユーザは、コントローラ・クライアント110を作動して、電子案内に基づいてチャンネルを選択し、及び/又はレコーディングする番組を電子案内から選択することができる。
【0080】
システム構成要素の構成を設定することに加え、制御サーバ114は、ネットワーク制御システム100へのシステム構成要素の追加及び/又はこれからの削除を管理する。一つの実施形態において、制御環境の特定の「区分域」内のすべての装置及び/又はアプリケーション(すなわち、システム構成要素)を追跡し、監視するための区分域プロフィールが設定される。テキスト・ベースの又はグラフィカルなユーザ・インタフェースを使って、ユーザは区分域の大きさを定めることができる。例として、区分域を一つ以上の居住域、又はある居住域の中の指定された範囲とすることができる。前に説明したように、本発明を用いて、例えば家宅の周辺区域内に配置されたシステム構成要素の動作及び機能を制御することができる。従って、そういった外部区域を区分域に含めることができる。
【0081】
区分域が設定されると、ユーザは、制御サーバ114が管理するシステム構成要素を規定することができる。ユーザは、システム構成要素にアイコンと名称とを割り当てることができ、プロパティの設定又は表示をすることができる。一つの実施形態において、システム構成要素は自動的に検出されてネットワーク100に加えられる。システム構成要素は、連続的あるいは定期的にスケジュールされたベースで発見管理メッセージをブロードキャストすることによって、その存在を告げる。制御サーバ114は、ブロードキャストを受信し、そのシステム構成要素の名称とプロパティを発見メッセージから抽出して、システム構成要素をその特定区分域に対するプロフィールに加える。システム構成要素を区分域プロフィール自動的に追加することもでき、あるいは、自動発見によって加わったシステム構成要素の追加をユーザが受諾又は拒否するまでの間、暫定的に加えておくこともできる。一つの実施形態において、自動的に追加又は除去されたシステム構成要素は(コントローラ・クライアント110のような)ディスプレー装置に提示される。ユーザは、明示でプロフィールの変更を受諾するか、あるいは、無視することによって、プロフィール変更の自動的な承認を認めることができる。また、プロフィールの更新に関して、制御サーバ114は、区分域内のすべてのシステム構成要素が自分自身を、ブロードキャスト・メカニズムによって識別するよう明示で要求することができる。
【0082】
システム構成要素が、ネットワーク100から除去されたり、又はブロードキャストを停止した場合、制御サーバ114は、そのシステム構成要素に対する来歴を維持する。従って、そのシステム構成要素がネットワーク100に再接続された場合、制御サーバ114は、状態情報を保持しており、そのシステム構成要素は、以前の標識(例、同じアイコン、名称、区分域等)で再現されることになろう。システム構成要素が別の居住域に移された場合、制御サーバ114は、状態情報を更新して、システム構成要素をその新しい居住域に対する区分域プロフィールに自動的に追加する。一つの実施形態において、ユーザに、状態の変更が通知され、ユーザはその変更を受諾又は拒否することができる。
【0083】
前に説明したように、本発明は、制御サーバ114を含まない実施形態にも対応している。従って、システム構成要素は、集中化された指令センターなしに、制御メッセージを含めた情報を相互に交換することができる。但し、一つの実施形態において、コントローラ・クライアント110は、制御サーバ114の機能性の一部又はすべてを含む。この機能性には、ビデオ・コントローラ302、オーディオ・コントローラ304、電話処理コントローラ306、メッセージ伝達コントローラ308、ファイル共用コントローラ310、x−インタフェース・コントローラ312、及び/又はセキュリティ・コントローラ314が含まれる。また、コントローラ・クライアント110は、前に説明した種々のA/R構成要素の一つ以上と相互交信し、これらを制御することができる。従って、ユーザは、どの場所からでも、携帯型コントローラ・クライアント110を作動して、システム構成要素の動作と機能とを制御することができる。
【0084】
V. 場所認識
本発明の実施形態において、ネットワーク制御システム100は、リアルタイム又はそれに近い時間で、各種のシステム構成要素(以降、「ターゲット構成要素」という)の位置を追跡及び/又は監視する。ユーザが、システム100をホストしている制御環境内で移動する際に、本発明はいくつかのプロトコルを実行して、システム100がターゲット構成要素の所在場所、すなわち、ターゲット構成要素とやり取りしているユーザの居場所を判定できるようにする。一つの実施形態において、管理センター(例、制御サーバ114、ターゲット構成要素に結合されたローカル・プロセッサ等)は、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)の現在の所在場所を判定し、規定された「近傍区域」内にある他のシステム構成要素を制御するために、ターゲット構成要素を再構成する命令を送信する。例えば、コントローラ・クライアント110が食堂区域に所在すると判定されると、制御サーバ114は、コントローラ・クライアント110が、食堂区域中に配置されたシステム構成要素を制御できるようにする。このような構成要素には、調光器、オーディオ・システム、調理用加熱ユニット又は同種のものを含めることができる。
【0085】
位置決め装置は、いくつかの実施形態の中でターゲット構成要素を追跡及び/又は監視するために使用される。図1に関連して前記で述べたように、一つ以上の位置決めユニット104が、システム100をホストしている制御環境全体にわたって配備される。位置決めユニット104を、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110、オーディオ・クライアント118、電話102等)に結合することができ、あるいは、制御環境内に単独型の装置として配置することもできる。
【0086】
一つの実施形態において、位置決めユニット104は、無線通信システムの一部である。従って、無線トランスポンダは、無線呼び掛け器と相互交信し、位置情報を連絡する。トランスポンダはシステム構成要素と結合されており、そのシステム構成要素を独自に識別する識別情報を提供する。トランスポンダは、構成要素が固定された又はめったに動かされない装置である場合のシステム構成要素が割り当てられた場所の情報を含め、他の種類の情報を提供することができる。従って、以下にさらなる詳細を記載するように、トランスポンダを、ターゲット構成要素又は位置決め構成要素(例、位置決めユニット104)のいずれかに結合することができる。
【0087】
トランスポンダを能動型にも受動型にもできる。能動型トランスポンダは、識別情報を包含する連続的あるいは定期的な信号を送信する。受動型トランスポンダは、例えば呼び掛け器により起動されるか、ユーザが手動で起動するまでは、不活性状態及び/又はサイレント状態に留まっている。従って、(トランスポンダを包含する)システム構成要素を、サイレント・モード又は活性モードで動作することができる。活性モードにおいては、システム構成要素(すなわちターゲット構成要素)の位置は、リアルタイム又はそれに近い時間で追跡及び/又は監視されている。サイレント・モードでは、トランポンダが起動されない限り、システム100には、システム構成要素(すなわちターゲット構成要素)の現在位置は、絶対確実には分からない。
【0088】
呼び掛け器は、別のシステム構成要素に結合されており、トランスポンダの交信範囲内に入ると位置決め情報(例、識別情報等)を受信する。呼び掛け器は、能動型トランスポンダからは自動的に位置情報を受信し、また、受動型トランスポンダに対しては、これを起動して、その位置決め情報を受信することになる。
【0089】
トランスポンダと呼び掛け器との間の相互交信を、図4A、及び図4Bを参照して説明することができる。図4Aは、システム100内でのシステム構成要素の位置決めの実施形態を図示している。図示するように、トランスポンダ404はコントローラ・クライアント110と結合されており、呼び掛け器406は位置決めユニット104に結合されているか、あるいはこれに内蔵されている。従って、コントローラ・クライアント110を携帯するユーザ402が、位置決めユニット104(つまり、呼び掛け器406)の近傍区域に入ると、位置決めユニット104は、コントローラ・クライアント110又は同種の装置から識別コードを受信する。一つの実施形態において、位置決めユニット104は、識別コードを、さらなる処理のため住居の制御サーバ114(図1に関連して説明済み)に送信する。また、位置決めユニット104は、ポーリングを受けたコントローラ・クライアント110に対する他の識別コード又は識別子情報をも送信することができる。一つの実施形態において、位置決めユニット104は、その位置決めユニット104が配置された居住環境の区分域(例、フロア、居住域等)に対する近傍区域識別子又は同種の識別を送信する。別の実施形態において、制御サーバ114は、位置決めユニット104に対する識別子から、近傍区域識別子を判定する。コントローラ・クライアント110は、例示目的で記載したものである。他のシステム構成要素も同様にトランスポンダに結合し、本発明の実施形態によって、その位置を判定するよう構成することができる。
【0090】
図4Bは、システム100内でのシステム構成要素の位置決めについての別の実施形態を図示している。図示するように、トランスポンダ404は、位置決めユニット104に結合されるか、あるいはこれに内蔵されている。呼び掛け器406はコントローラ・クライアント110に結合されている。従って、コントローラ・クライアント110を携帯するユーザ402が、位置決めユニット104(つまり、トランスポンダ404)の近傍区域に入ると、コントローラ・クライアント110は、位置決めユニット104から識別コードを受信する。この識別コードには、送信している位置決め装置104に対する識別子、制御環境の区分域(例、フロア、居住域等)に対する近傍区域識別子、又は同種の情報が含まれている。一つの実施形態において、コントローラ・クライアント110は、識別コードを処理して場所を判定し、及び/又は、保管目的のため識別コードを制御サーバ114に送信する。別の実施形態において、コントローラ・クライアント110は、場所の判定と更なる処理とのために、識別コードを制御サーバ114(図1に関連して説明済み)に送信する。この場合も前と同様に、コントローラ・クライアント110は、例示目的で記載したものである。他のシステム構成要素を同様にトランスポンダに結合し、本発明の実施形態によって、その位置を判定するよう構成することができる。
【0091】
一つの実施形態において、トランスポンダ404は、電子タグ、ビーコン、コントローラ、又は同種のものである。電子タグには、どのようなサイズ又は形状にもでき、システム構成要素の上に配置、又はその中に組み込めるという特徴がある。電子タグは、他の装置との無線交信をサポートする通信回路に接続されたマイクロプロセッサを含む。マイクロプロセッサは情報(識別情報)を格納するためのメモリと、他の装置と情報交換するためのトランシーバーとに結合されている。
【0092】
一つの実施形態において、トランスポンダ404は、位置決め情報を送信するための専用マイクロプロセッサを有する。別の実施形態において、トランスポンダ404は、ホストのシステム構成要素(例、コントローラ・クライアント110)のマイクロプロセッサを使用し、これを共用して、位置決め情報の交換を行なう。例えば、ホストのシステム構成要素が、そのシステム構成要素の中に配置されたマイクロプロセッサ及びメモリに結合された赤外線ポートを包含することができよう。メモリは、識別情報及び関連データを包含する。マイクロプロセッサは、メモリ及び赤外線ポートと相互交信し、呼び掛け器406との交信をサポートする。こうして、マイクロプロセッサ、メモリ及び赤外線の間の相互交信は、トランスポンダ404としての機能を果たす。
【0093】
トランスポンダ404と呼び掛け器406との間の無線交信は、各種の技術に支えられている。一つの実施形態において、Bluetooth(商標)無線技術(ブルーツースSIG社(Bluetooth SIG,Inc.)が開発)を用いて、トランスポンダ
404と呼び掛け器406との間の短距離無線連絡を実行する。
【0094】
一つの実施形態において、位置決めユニット104は、無線通信の代わりに、あるいはこれに加えてバーコードを使うデータ収集システムの一部である。すなわち、システム構成要素にはバーコードが付され、それにはそのシステム構成要素を独自に識別する情報が格納される。トランスポンダに関して説明したように、バーコードには、構成要素が固定された装置である場合のシステム構成要素の指定場所を含めた、他の種類の情報を格納することができる。バーコード・スキャナは、識別情報を収集し、その情報を処理してシステム構成要素の場所を判定することができる。
【0095】
また、図4A及び図4Bを参照して、バーコードデータ収集を説明することもできる。すなわち、呼び掛け器406は、本発明の実施形態によるバーコード・スキャナであり、トランスポンダ404はバーコードである。図4Aを再度参照すると、バーコード404は、コントローラ・クライアント110に配置され、バーコード・スキャナ406は、位置決めユニット104に配置されるか、あるいはそれに内蔵されている。コントローラ・クライアント110を携帯するユーザ402が、位置決めユニット104(つまり、バーコード・スキャナ406)の近傍区域に入ると、位置決めユニット104は、コントローラ・クライアント110に対する識別子を含む識別コードを受信する。前に呼び掛け器に関連して説明したように、近傍区域識別子の有無に関わらず、識別コードはさらなる処理のため制御サーバ114(図1に関連して説明済み)に送信される。例示目的で、コントローラ・クライアント110を記載しているが、他のシステム構成要素を、同様にバーコード404と結合し、本発明の実施形態によってその位置を判定するよう構成することができる。
【0096】
図4Bを再度参照すると、バーコードによるシステム構成要素位置決めの別の実施形態が図示されている。図示するように、バーコード404は位置決めユニット104に配置されるか、あるいはこれに内蔵されており、バーコード・スキャナ406はコントローラ・クライアント110に配置されている。コントローラ・クライアント110を携帯するユーザ402が、位置決めユニット104(つまり、バーコード404)の近傍区域に入ると、コントローラ・クライアント110は、送信している位置決めユニット104に対する識別子を含む識別コードを受信する。前にトランスポンダに関連して説明したように、一つの実施形態において、識別コードは、送信している位置決め装置104に対する識別子、住居環境の区分域に対する近傍区域識別子、又は同種情報を含む。識別コードは、近傍区域識別子の有無に関わらず、所在場所を判定するためコントローラ・クライアント110に処理され、及び/又はさらなる処理のため制御サーバ114(図1に関連して説明済み)に送信される。例示目的で、コントローラ・クライアント110を記載しているが、他のシステム構成要素を、同様にバーコード・スキャナ406と結合し、本発明の実施形態によって、その位置を判定するよう構成することができる。
【0097】
無線及びバーコード技術の活用は、システム構成要素の所在場所を追跡及び/又は監視するための代替方法を代表するものである。当業者には自明なように、本発明の中で他の位置決めテクノロジーを実施することもできる。例えば、大規模な環境においては、GPS受信器、セルラー信号、三角測量、又は同種の技術は利用可能な代替法である。
【0098】
別の実施形態において、位置決めユニット104を使用しないで位置決めを実現できる。コントローラ・クライアント110又は同種装置は、コントローラ・クライアント110を操作しているユーザからのコマンドの受信と処理とに対応している。コマンドは、手動で及び/又は口頭でコントローラ・クライアント110に入力される。コントローラ・クライアント110は、コマンドを処理するか、又はコマンドを制御サーバ114に送信して所在場所を判定する。例えば、ユーザは、場所が「居間」と特定することができ、コントローラ・クライアント110は、居間にある装置を制御するようプロフィールされることになろう。
【0099】
但し、別の実施形態においては、声及び/又は手動によるコマンドを位置決めユニット104、又は同種装置に入力することができる。また、ユーザは、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110)の識別子をも入力し、位置決めユニット104は、制御信号を制御サーバ114又は同種の装置に送信して、ターゲット構成要素の位置記録を更新することになろう。
【0100】
前に説明したように、本発明は場所情報を収集するための各種のプロトコルをサポートしている。本発明は、場所情報を処理し、システム100の様々な構成要素の位置と移動とを追跡及び/又は監視するするためのいくつかの方法及び/又は技術を値供する。図5を参照すると、フローチャート500は、本発明の実施形態の一般的動作の流れを表している。さらに具体的には、フローチャート500は、制御環境内のシステム構成要素を追跡し、監視するための制御の流れの例を示す。
【0101】
図5を参照すると、フローチャート500の制御の流れは、501で開始され直ちにステップ503に移る。ステップ503において、システム100の適切な構成要素が、追跡及び/又は監視されているシステム構成要素(すなわちターゲット構成要素)に対応するロケータ・コードにアクセスする。図1及び図2を再度参照すると、本発明は、以下に限定はされないが、電話102、位置決めユニット104、コンピュータ・クライアント106、カメラ108、コントローラ・クライアント110、テレビジョン112、制御サーバ114、モニタ116、オーディオ・クライアント118、住居用機器120、メディア保管庫120、チューナ204、DSSボックス206、ケーブル・ボックス208、メディア・チェンジャ210、メディア・プレーヤー212、及び/又は、他の装置及び/又はアプリケーションを含め、前記システム構成要素いずれについてもその現在位置を判定することができる。
【0102】
前に説明したように、本発明は、ロケータ・コード(又は、前記のような近傍区域識別子)へのアクセスについて様々な実施形態を包含する。例えば、一つの実施形態において、ユーザは、文字又はグラフィカル・インタフェースと対話し、ターゲット構成要素の現在所在場所を手動で入力する。別の実施形態において、声コマンド・インタフェースは、ユーザが、ターゲット構成要素に対し声のコマンドを入力することを可能にする。これにより、ユーザは現在所在場所を口頭で連絡する。
【0103】
一つの実施形態において、ターゲット構成要素は、位置決めユニット104と相互交信し、ロケータ・コードにアクセスする。図4Bを再度参照すると、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)は呼び掛け器406に結合されている。呼び掛け器406は、近傍地区識別子について、位置決めユニットにポーリングする。近傍区域識別子は、双方のシステム構成要素の現在所在場所に対するロケータ・コードを含む。
【0104】
図4Aを再度参照すると、呼び掛け器406は位置決めユニット104に組み込まれている。これにより、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)は、呼び掛け器406からポーリングを受ける。結果として、呼び掛け器406は、ポーリングを受けたターゲット構成要素に対する識別子を受信する。この識別子と呼び掛け器406に対する近傍区域識別子とを結び付けてロケータ・コードが生成される。
【0105】
ステップ506において図5を再度参照すると、ロケータ・コードは、さらなる位置決め処理のため指令センターに送信される。一つの実施形態において、指令センターは制御サーバ114である。別の実施形態において、指令センターはターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110、コンピュータ・クライアント106等)におかれている。
【0106】
ステップ509において、ロケータ・コードは、区分域と照合される。区分域を、特定のフロア、通路、廊下、バルコニー、部屋、等々とすることができる。区分域を、フロア、通路、廊下、バルコニー、部屋、等々内の特定の区域とすることもできる。また、システム100をホストしている住居の外側境界内の特定の区域、あるいは、宅地上の隣接した又は独立したシェルターを区分域とすることもできる。
【0107】
ステップ512において、現在の区分域が、ターゲット構成要素に連絡され、及び/又は今後の呼び出しのため制御サーバ114の記録中に格納される。システム構成要素の位置が決まり、その位置決めデータが更新された後、ステップ595に示すように、制御フローは終了する。
【0108】
一つの実施形態において、システム100は、位置決め情報によって、ユーザがシステム100と対話している現在所在場所に基づき特定のシステム構成要素を指令及び/又は制御することができる。図6を参照して、これを説明することができる。図6に示されたフローチャート600は、本発明の実施形態の一般的オペレーショナル・フローを表す。さらに具体的には、フローチャート600は、ユーザの現在居場所に基づいて、システム構成要素を指令及び/又は制御するための制御フローの例を示す。
【0109】
図6を参照すると、フローチャート600はステップ601で開始し、直ちにステップ503−509に移る。図5のステップ503−509に関連して説明したように、システム100は、ロケータ・コードによって、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110)と対話しているユーザの現在所在場所又は区分域を判定することができる。
【0110】
ステップ612において、対象区分域に対する区分域プロフィールへのアクセスが行われる。区分域プロフィールは、制御サーバ114及び/又はコントローラ・クライアント110からの指令及び/又は制御を受ける装置及び/又はアプリケーション(すなわち、システム構成要素)のリスト内容を含む。
【0111】
ステップ615において、区分域プロフィールは処理され、ユーザによる検討のため制御オプションが提示される。制御オプションには、区分域プロフィールに対応する装置及び/又はアプリケーションのリスト内容が含まれる。図5に関連して説明したように、位置決めは、制御サーバ114でリモートに決定することも、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110)でローカルに決定することもできる。リモートに決定する場合には、例えば制御サーバ114は、ユーザ・インタフェースを生成、送信して、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110又はユーザが作動している別のシステム構成要素)上に制御オプションを表示する。ローカルに決定する場合には、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)は、区分域プロフィールを取り寄せて、ユーザインタフェースを生成する。区分域プロフィールを、オンデマンドでターゲット構成要素に送信することができ、あるいは、利用可能な区分域プロフィールについて、をターゲット構成要素を定期的に更新することができる。
【0112】
ステップ618において、ユーザは、ターゲット構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)を作動して、区分域プロフィール中に識別されたシステム構成要素(例、テレビジョン112、機器120等)を制御する要求を送信する。ユーザは、システム構成要素の機能及び/又は動作を制御する要求を送信することができる。ユーザは、構成要素の構成又はセキュリティ・プロフィールを変更する要求を送信することができる。当業者には自明のように、他の制御要求を送信することもできる。
【0113】
ステップ621において、指定された構成要素は、制御要求を実行する。制御要求を、直接指定された構成要素に、又は、間接的に制御サーバ114を介して指定された構成要素に送信することができる。制御要求が実行された後、ステップ695に示すように制御フローは終了する。
【0114】
例えば、ユーザがコントローラ・クライアント110を作動しており、システム100によって「居間」に所在すると判定されると、コントローラ・クライアント110は、居間にあるシステム構成要素を制御するためのユーザ・インタフェースを受信する。システム構成要素の一つに、例えば、住居の玄関ドアに設置されたカメラ108から映像入力を受信する保安モニタ116を含めることができる。ユーザは、コントローラ・クライアント110と対話し、カメラ108をパン、チルトし又は焦点を合わせて、玄関口に立っている訪問者の画像をモニタ116に表示することができる。テレビジョン112を別のシステム構成要素とすることができ、コントローラ・クライアント110は、テレビジョン112の音量レベル又はチャンネル選択を制御するためのユーザ・インタフェースを受信することができる。また、ユーザは、コントローラ・クライアント110と対話して、HVAC設備(すなわち住居用機器120)のセッティングを変更することもできる。
【0115】
本発明は、ユーザに制御オプションを提示するための、様々な文字、グラフィカル、又は口頭によるコマンド・インタフェースをサポートする。図7は、場所固有の制御オプションを提示するためのユーザ・インタフェース700の実施形態を示す。ユーザ・インタフェース700は、コントローラ・クライアント110上に生成される。但し、本明細書に記載したように、ユーザは、他のどのようなシステム構成要素でも、そのシステム構成要素がユーザ・インタフェース700又は同様な機能を生成するよう構成されているという前提で、これを用いて制御要求を送信することができる。
【0116】
ユーザ・インタフェース700は、制御オプション区画702を含む。制御オプション区画702には、所定の区分域に対する区分域プロフィールからのシステム構成要素が識別されている。この例では、区分域は居間である。居間に対する区分域プロフィール中で識別されたシステム構成要素には、テレビジョン112及びオーディオ・クライアント118が含まれる。ユーザは、構成要素制御ボタン704a−704bを使って、対応するシステム構成要素に制御要求を送信することができる。制御ボタン704aは、テレビジョン112に対応している。制御ボタン704bは、オーディオ・クライアント118に対応する。追加制御ボタン704a−704bを加えて、所定の区分域に対してプロフィールされた他のシステム構成要素に対して制御要求を送信することができる。
【0117】
制御オプション区画702によって特定される区分域は、前記の位置決め実施形態によって決定することができ、あるいは、コントローラ・クライアント110のユーザの現在居場所に関わらず、ユーザが指示する区分域とすることができる。区分域トグル706を作動して、ユーザ指示の区分域とする。
【0118】
ユーザは、メッセージ伝達トグル708を使って、図3に関連して説明したメッセージ伝達コントローラ308と対話することができる。これにより、ユーザは、eメール、音声メール、住居内メッセージ等々を点検することができる。
【0119】
ユーザは、メディア・ビューアー710によって、他のシステム構成要素からのメディアを視聴することができる。例えば、ユーザは、構成要素制御ボタン704aを操作して、テレビジョン112で現在放送中のテレビ番組を視聴することができる。また、ユーザは、構成要素制御ボタン704bを操作して、オーディオ・クライアント118から音声を受信することができる。
【0120】
メディア・ビューアー710は、ビデオ又はマルチメディア・プレーヤーとして示されているが、メディア・ビューアー710は、映像なしの音声信号を受信することもできる。また、メディア・ビューアー710を、ウエブブラウザ、又はワード・プロセッシング、ビデオゲームのソフトウエア・アプリケーション又は同種のものとすることもできる。従って、ユーザは、制御オプション区画702及び区分域トグル706を操作して、システム100をホストしている居住環境内の任意の場所の、他の任意のシステム構成要素から、テキスト、音声、映像、又は、メディア及び/又はマルチメディアを受信することができる。
【0121】
VI. 個別使用のためのコントローラ・クライアント・プロファイリング
本発明は、ユーザがコントローラ・クライアント110を作動して、他のシステム構成要素を指令及び又は制御できるようにする。一つの実施形態において、コントローラ・クライアント110は、ユーザが、コントローラ・クライアント110の近傍区域内のシステム構成要素だけを制御できるようにする。別の実施形態においては、コントローラ・クライアント110は、他の区分域にあるシステム構成要素を制御するオプションを備えている。
【0122】
実施形態において、各種システム構成要素の制御は、ユーザのために前もって設定されたプロフィールに基づいている。プロフィールを、すべてのユーザに対する包括的なもの、及び/又は、特定ユーザのために特別に構成されたものとすることができる。特定のユーザのために構成された場合、本発明は、各種のプロトコルを活用し、特定のユーザを識別又は本人証明し、そのユーザのために設定されたプロフィールを実行する。一つの実施形態において、ユーザ名及び/又はパスワードが、システム構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)に入力される。パスワードは、口頭コマンド、テキスト、オブジェクト、ピクセル等々でこれを表現することができる。他の実施形態においては、システム構成要素はバイオメトリクスを収集する。これでは、ユーザを識別及び/又は本人証明するために、網膜、虹彩、顔貌、掌紋、指紋、及び/又は声の認識技術、又は同種技術が使用される。別の実施形態において、システム構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)がユーザ・カードを読み取る。他のユーザ識別及び/又は本人証明技法を使って、ユーザを識別及び/又は本人証明することができる。本発明は、ユーザが、必要に応じプロフィールを変更できるようにしている。前記の識別及び/又は本人証明技法によって、ユーザプロフィールが設定された後に、他のユーザがこれを変更したり削除することを防止する。
【0123】
実施形態において、本発明は、ユーザが、システム構成要素に対する「お気に入り」セッティングを保存するプロフィールを設定できるようにしている。例えば、テレビ番組、オーディオ/ビデオ・レコーディング、室内温度、ホットタブ調整、目覚まし時計、照明/調光、ウエブサイト、ニュース放送、経済チャンネル等々に対してお気に入りセッティングを設定することができる。
【0124】
実施形態において、ユーザは、「プレイリスト」を作成するプロフィールを設定することができる。例として、例えばテレビジョン112又はオーディオ・クライアント118で再生するため、ビデオ又はオーディオ・レコーディングのシリーズを作成し、保管しておくことができる。例えばモニタ116又はコンピュータ・クライアント106で再生するため、グラフィック画像又は写真のシーケンスを作成し、保管しておくことができる。当業者には自明であろうが、本発明の実施形態に従って、他の様式類又はメディア及び/又はマルチメディアのプレイリストを作成することも可能である。
【0125】
実施形態において、システム構成要素に対するセキュリティ・プロトコルを設定するためのプロフィールを作成することができる。例えば、指定ユーザがある種のコンテントにアクセスするのをブロックするプロフィールを作成することができる。例えば、未成年ユーザが、指定したテレビチャンネル、ウエブサイト、(ロックされた部屋、引き出し、金庫等のような)区域、又は同等なものへアクセスするのを防止することができる。
【0126】
実施形態において、本発明は、一人のユーザが複数のプロフィールを設定するのを可能にする。複数のプロフィールの各々を、コンテクストに応じた内容に調整することができる。例えば、ユーザは夜のエンターティンメントのためのプロフィールを作成することができ、これには、以下に限定されないが、照明、オーディオ/ビデオ・プレゼンテーション、保安アクセス警告、ホットタブ調整といったものに対するプリセットが含まれる。ホームオフィス活動のために別のプロフィールを設定することができ、これには、以下に限定されないが、ベビー・モニタ、クラシック・レコードのプレイリスト、コーヒー沸かしのタイマー制御といったものに対するプリセットが含まれる。朝の習慣のためのプロフィールを設定することができ、これには、以下に限定されないが、目覚まし時計/スヌーズ調整、コーヒー沸かしタイマー制御、照明、ニュース放送といったものに対するプリセットが含まれる。
【0127】
また、ユーザは、他の人々と共に用いる複数のプロフィールを設定することができる。例えば、ユーザは、子供たちと一緒にいるときに、ある種のテレビ番組、ウエブサイト、オーデイオ・レコーディング、又は同種のものをブロックするよう設定されたセキュリティ管理を含むプロフィールを持つことができる。但し、成人どうしの時には、ユーザは、もっと開放的なセキュリティ設定をした別のプロフィールを呼び出すことができる。
【0128】
このように、本発明は、各種のシステム構成要素(例、コントローラ・クライアント110等)が場所を認識するのに加え、ユーザを認識することを可能にする。そこで例えば、コントローラ・クライアント110を前記のユーザ・プロフィールに従ってカスタム化することができる。本発明の実施形態において、ユーザ認識機能性は、システム100が「付いておいで」システム制御を実施することを可能にする。例えば、「付いておいで」ビデオを実行して、選択された映像製作品を制御環境全体の様々なディスプレーに転送する。ユーザは、例えばコントローラ・クライアント110を作動して、映像製作品(例、テレビショウ、DVDレコーディング等)を選択することができよう。映像製作品をコントローラ・クライアント110(例、図7に関連して説明したメディア・ビューア710)上に映すことができる。ユーザが、制御環境内の居住域から居住域へ移動するにつれ、システム100は、コントローラ・クライアント110を追跡し、各区分域に対する区分域プロフィールを読み出す。従って、ユーザが新たな区分域又は居住域に入ると、その居住域に置かれたモニタ116又はテレビジョン112は、コントローラ・クライアント110により選定された映像製作品の放映を自動的に開始することになる。
【0129】
同様にして、本発明により、「付いておいで」オーディオを実施することができる。そこで、ユーザは、例えばコントローラ・クライアント110を操作して、音響製作品(例、CDレコーディング、ラジオ放送等)を選択することができる。ユーザが居住域から他の居住域へと移動するにつれて、本発明の位置決め技法により、システム100は、コントローラ・クライアント110の近傍区域に設置されたオーディオ・クライアント118、モニタ116、又は同種の装置に音響製作品を転送することができる。
【0130】
「付いておいで」照明は本発明のもう一つの典型的な実施例である。コントローラ・クライアント110を携帯したユーザが居住域を出入りすると、システム100は、プロフィール・セッティングに基づいて、調光、又は照明のオン/オフのコマンドを送信する。
【0131】
一つの実施形態において、一つ以上のマクロを設定して、システム構成要素の動作及び/又は機能を制御することができる。制御マクロには、コマンドのセットが含まれ、これが実行されると、制御サーバ114が一つ以上のシステム構成要素の複数の動作及び/又は機能を制御することを可能にする。制御マクロ(すなわちコマンドのセット)を、将来の呼び出し及び実行のため、制御マクロ・ファイル名と関連付けておくことができる。
【0132】
ユーザは、コントローラ・クライアント110、コンピュータ・クライアント106、又は制御サーバ110と交信しているユーザ・インタフェースを操作して、制御マクロを定義することができる。一つの実施形態において、ユーザは、グラフィカル・インタフェースを用いて、新しい制御マクロを定義することできる。図9は、本発明の実施形態に従って、制御マクロ定義する例を提示している。フローチャート900は、DVD上に録画されている映画を観覧するための制御マクロ定義する管理フローの例を示す。
【0133】
図9を参照すると、フローチャート900の管理フローは、ステップ901から開始されており、ユーザが、記録−マクロ・コマンドを始動し、通常のシステム動作からマクロ記録モードを区別した時点である。ステップ903において、ユーザは前記の装置(すなわち、コントローラ・クライアント110、コンピュータ・クライアント106、又は制御サーバ114を制御するユーザ・インタフェース)のいずれか一つを動作して、ユーザが映画の視聴のため使用を意図しているシステム構成要素(例、テレビジョン112、モニタ116等)を収容する居住域を選定する。
【0134】
ステップ906において、選定した居住域の区分域プロフィールが呼び出される。前に説明したように、区分域プロフィールは、指定された区分域内に設置されたすべてのシステム構成要素を識別する。一つの実施形態において、区分域プロフィールは、制御サーバ114に格納されており、サーバは適切な区分域プロフィールを取り出してユーザに利用させる。
【0135】
ステップ909において、ユーザは、区分域プロフィールをレビューして視聴システム構成要素(例、テレビジョン112)を選定する。また、ユーザは、DVDソースへのビデオ入力を特定する。ユーザは、以下に限定はされないが、コントラスト、明るさといったものを含め、任意の所望セッティングを指定できる。
【0136】
ステップ912において、ユーザは、所望のオーディオ・セッティングを指定する。一つの実施形態において、ユーザは視聴システム構成要素(例、テレビジョン112)の音量レベル設定する。別の実施形態において、ユーザは視聴システム構成要素(例、テレビジョン112)の内部スピーカーに加えて、あるいはそれに換えて外部スピーカー(例、オーディオ。クライアント118)を選択する。
【0137】
ステップ915において、メディア・チェンジャ210から所望のDVDを選択する。あるいは、DVDプレーヤー(すなわち、メディア・プレーヤー212)が、選定された視聴システム構成要素(例、テレビジョン112)と同じ居住域に置かれている場合、ユーザは、メディア・プレーヤー212対し、現在ロードされている映画を再生するか、又はメディア受け部を開き、ユーザが所望のDVDを手動で挿入するのを待つように命令することができる。
【0138】
ステップ918において、ユーザは、区分域プロフィールに表示された照明器具120のセッティング内容を指定する。ユーザは、照明を所望の快適レベルまで低下させることができる。一つの実施形態において、照明器具120は、ルトロン・エレクトロニクスカンパニー社(Lutron Electronics Company,Inc.)(ペンシルベニア、クーパーバーグ)販売のRadioRAホーム調光システムを含む。そこで、本発明では、RadioRA調光システムを操作するための制御コマンドの作成が可能である。図12を再度参照すると、照明器具120は、ルトロンのRadioRA又はX−10調光システムのような調光システムに対する信号反応器1202により制御される典型的な照明システムである。
【0139】
ステップ921において、テレビジョン112、オーディオ・クライアント118(選定されている場合)、メディア・プレーヤー212(又はメディア・チェンジャ210)、及び照明器具120に対するセッティング内容を実行する制御コマンドは、共通制御マクロに包括的に関連付けられている。
【0140】
ステップ924において、ユーザは制御マクロを保存し、「映画観賞」といったファイル名を付ける。コントローラ・クライアント110を使ってマクロ「映画観賞」を作成する実施形態において、ユーザはマクロを特定のマクロ・ボタン又はアイコンと関連付けることができる。これにより、ユーザが「映画観賞」マクロ・ボタンを起動すると、ユーザが事前指定した選択事項を実行するための関連コマンドすべてが読み出され実行され、テレビジョン112が所望の映画を放映する準備ができる。制御マクロが作成され保存された後は、起動準備が完了し、ステップ995に示すように、管理フローは終了する。
【0141】
一つの実施形態において、特定の制御マクロに関連するコマンドは、制御サーバ114、又は制御サーバ114に系列化されたデータベース又はライブラリ、もしくは、メディア保管庫202に格納される。従って、コントローラ・クライアント110を使って制御マクロを実行している実施形態において、コントローラ・クライアント110は、ユーザが、制御マクロを制御マクロ・ボタン又はアイコンと関連付けすることを可能にする。実行されると、制御マクロ・ボタンは、包括的なコマンドを制御サーバ114に送信する。次に、制御サーバ114は、その包括コマンドに結び付くコマンドのセットを読み出して、そのコマンドのセットを適切なシステム構成要素へ送信して実行させる。すなわち、本発明は、コントローラ・クライアント110のようなモバイル装置が、単一のハイレベル要求を、制御サーバ114のような中央指令センターに送信できるようにする。制御サーバ114は、その単一要求を、環境(例、ユーザ、場所)に従って解釈し、通信ネットワーク180、これは無線(又は電力線経由)通信を包含する、を介して送信する必要のあるコマンドのシーケンスを見出す。
【0142】
本発明の実施形態により、これに換えて、制御サーバ114は、制御サーバが格納している居住域プロフィールを通して既に知っているか、あるいは、居住域プロフィールが作成される際に制御サーバがリアルタイムで検出したものとして、選定された居住域又は区分域中に存在する特定の装置に基づき、自動的に制御マクロを生成することができる。例えば、制御サーバが、居間のようなある居住域にDVDプレーヤー及びTVがあることを検知すると、制御サーバは、前記のマクロと類似の基礎的な「映画観賞」マクロを自動的に作成することができ、ユーザは、これをさらにカスタム化することができる。
【0143】
図10に、本発明の実施形態に従って、制御マクロを起動する例を示す。フローチャート1000は、フローチャート900の制御マクロを起動するための制御フローを示しており、DVDに録画された映画の視聴に関するものである。
【0144】
図10を参照すると、フローチャート1000はステップ1001から開始され直ちにステップ1003に移る。ステップ1003において、ユーザは、ステップ901−005で定義された「映画観賞」制御マクロを起動する。
【0145】
ステップ1006において、「映画観賞」制御マクロと結び付くコマンドのセットがその格納場所から読み出される。コマンドのセットには、指定されたシステム構成要素の機能及び/又は動作を制御するために、ユーザが前もって定めたセッティング内容が含まれている。この例では、「映画観賞」制御マクロと結び付くコマンドのセットは、照明器具120の調整、メディア・チェンジャ210(又はメディア・プレーヤー212)の起動、及びテレビジョン112の起動を含む。ユーザが、映画をホーム・ステレオ・スピーカー・システムで聴くことを欲する場合には、コマンドのセットには、適切なオーディオ・システム構成要素(例、オーディオ・クライアント118)を起動するためのコマンドが含まれることになろう。
【0146】
コントローラ・クライアント110を使って制御マクロを起動する実施形態において、コントローラ・クライアント110は、「映画観賞」制御マクロと結び付いた包括的コマンドを送信する。この包括的コマンドは制御サーバ114に送信され、サーバは、「映画観賞」制御マクロのための包括的コマンドと結び付くコマンドのセットを呼び出す。
【0147】
ステップ1009において、居住域及びシステム構成要素(すなわち、テレビジョン112、メディア・チェンジャ210又はメディア・プレーヤー212、照明器具120、オーディオ・クライアント118)は、コマンドのセットから識別される。図9に関連して説明した例において、制御マクロの中で居住域は特定されている。しかしながら、別の実施形態においては、制御マクロそれ自体は、居住域に固有のものである必要はない。前に説明したように、本発明は、ユーザすなわちコントローラ・クライアント110の居場所を追跡する方法論及び/又は技法を含む。従って、ユーザは、(「映画観賞」制御マクロのような)制御マクロの起動を要求して、ユーザが現在いるどの居住域でも映画を見ることができる。そこで、制御サーバ114は、ユーザの現在居場所を、制御マクロを実行するための居住域として指定することになろう。さらに、制御サーバ114は、ユーザの現在居場所に対する居住域プロフィールを読出し、指定された居住域に配置された視聴構成要素、メディア・プレーヤー、及び照明構成要素を識別することができる。
【0148】
ステップ1012において、ステップ1009で識別された各システム構成要素に対する、装置アクセス許可の認証が行われる。前に説明したように、各種のシステム構成要素を作動する上での制限を、セキュリティ・コントローラ314によって設定し、統制することができる。これにより、本発明は、「映画観賞」制御マクロを要求しているユーザを識別又は本人証明するための、及び、制御マクロで指定されているシステム構成要素(実際のDVDを含む)をユーザが作動することを認められているかどうかを判定するための方法論及び/又は技法を提供する。ユーザが指定システム構成要素へアクセスする許可を持たないと判定された場合には、アクセスがブロックされたことをユーザに連絡するためのメッセージを送信することができる。
【0149】
ステップ1015において、本発明は、どのコマンドが、ステップ1009で識別された各システム構成要素に結び付くかを判定する。例えば、ビュアー・セッティングを規定する制御コマンドは、テレビジョン112に対するキューに入れられる。同様に、照明セッティングを規定している制御コマンドは、照明器具120に対するキューに入れられる。
【0150】
一つの実施形態において、制御サーバ114は、各システム構成要素に対する構成要素固有のコマンドを分配する。構成要素固有のコマンドは、コード化され、適切なプロトコルを介して指定されたシステム構成要素に送信される。また、制御サーバ114は、その記録を更新して各システム構成要素の状態を追跡する。
【0151】
ステップ1018において、各システム構成要素は、構成要素固有のコマンドを受信し、実行する。そこで、指定された居住域の中の照明(つまり、器具120)は自動的に調光され、指定されたテレビジョン112の電源が入り前もって決められたように構成され、指定されたDVDプレーヤー(メディア・チェンジャ210又はメディア・プレーヤー212)は同様に起動される。また、制御マクロに指定されたスピーカーのオプションによっては、オーディオ118も起動され、DVDプレーヤーからのオーディオ入力の受信を待つ。
【0152】
ステップ1021において、制御画面が、ユーザが制御マクロを起動するために作動したユーザ・インタフェースに送信される。コントローラ・クライアント110が使われる場合は、制御画面がディスプレーに提示され、制御マクロが適切に実行され、DVD映画の放映開始準備ができていること(又は、そういったオプションが選択がされている場合には、「所望の映画を受信する」準備ができていること)を示す。その後、ステップ1095に示されるようにフローは終了する。
【0153】
VII. 典型的システムの実施
図1−7は、本発明の説明をできるようにするための概念図である。本発明の実施形態を、ハードウエア、ファームウエア、ソフトウエア、又はこれらの組合せで実施できることを理解されたい。そのような実施形態においては、ハードウエア、ファームウエア、及び/又はソフトウエアの形で、様々な構成要素とステップとを実施し、本発明の機能を遂行することができよう。すなわち、このようなハードウエア、ファームウエア構成、又はソフトウエア・モジュールによって、説明図のブロック(すなわち構成要素及びステップ)の一つ以上を実施することができよう。
【0154】
さらに、本明細書に記載した機能性を実施する能力のある、一つ以上のコンピュータ・システム又は他の処理システムによって本発明を実行することができる。図8を参照すると、本発明の実行に有用なコンピュータ・システム800の例が示されている。この典型的なコンピュータ・システム800に関連させて様々な実施形態を説明している。この記載を読んだ後、他のコンピュータ・システム及びコンピュータ・アーキテクチャを使って、本発明をどのように実行するかは当業者にとって自明のことであろう。
【0155】
コンピュータ・システム800は、プロセッサ804のような一つ以上のプロセッサを含む。プロセッサ804を、特別用途あるいは汎用いずれの型のデジタル・シグナル・プロセッサにすることもできる。プロセス804は、通信インフラストラクチャ806(例、コミュニケーション・バス、クロスオーバー・バー、又はネットワーク)に接続されている。
【0156】
コンピュータ・システム800に、ディスプレーユニット830上に表示するため、通信インフラストラクチャ806からの(又は、図示されていないフレーム・バッファからの)グラフィックス、テキスト、及び他のデータを転送するディスプレー・インタフェースを含めることができる。
【0157】
コンピュータ・システム800に、主記憶装置808(望ましくはランダム・アクセス・メモリ(RAM))を含めることもでき、また、例えば、補助記憶装置810を含めることができる。補助記憶装置810に、例えば、ハードディスク・ドライブ812、及び/又は、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブを表しているリムーバブル記憶媒体ドライブ814、磁気テープ・ドライブ、光ディスク・ドライブ等をも含めることもできる。リムーバブル記憶媒体ドライブ814は、周知の方法でリムーバブル記憶ユニット818から読み取り及び/又はこれへの書き込みをする。リムーバブル記憶ユニット818は、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、光ディスク等を表し、リムーバブル記憶媒体ドライブ814によって読み取り及び書き込みをされる。十分ご理解のことと思うが、リムーバブル記憶ユニット818には、コンピュータ・ソフトウエア(例、プログラム又は他の命令)及び/又はデータを収納した、コンピュータが使用可能な媒体が含まれる。
【0158】
別の実施形態において、補助記憶装置810にはコンピュータ・プログラム又は他の命令を、コンピュータ・システム800にロードすることを可能にするための他の類似の手段が含まれる。このような手段には、例えば、リムーバブル記憶ユニット822及びインタフェース820が含まれる。このような手段の例には、(ビデオゲーム装置に使われるような)プログラム・カートリッジ及びカートリッジ・インタフェース、(EPROM又はPROMのような)リムーバブル・メモリチップ及び関連ソケット、ならびに、リムーバブル記憶ユニット822からコンピュータ・800へソフトウエアとデータとを転送できる、他のリムーバブル記憶ユニット822及びインタフェース820が含まれる。
【0159】
また、コンピュータ・システム800は、通信インタフェース824も含む。通信インタフェース824は、コンピュータ・システム800と外部の装置との間で、ソフトウエア及び/又はデータ転送を可能にする。通信インタフェース824の例には、モデム、(イーサネット(登録商標)・カードのような)ネットワーク・インタフェース、通信ポートPCMCIAスロット及びカード等が含まれる。通信インタフェース824を経由して転送されるソフトウエア及びデータは信号828形式であり、これを、通信インタフェース824が受信可能な、電子、電磁気、光又は他の信号とすることができる。これらの信号828は、通信経路(すなわちチャンネル)826を経由して通信インタフェース824に供給される。通信経路826は、信号828を搬送し、配線又はケーブル、光ファイバー、電話回線、携帯電話リンク、無線リンク、自由空間光通信及び他の通信チャンネルを使って設置される。
【0160】
本明細書において、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、一般に、リムーバブル記憶ユニット818、リムーバブル記憶ユニット822、ハードディスク・ドライブ812に装着されたハードディスク及び信号828をいう。これらのコンピュータ・プログラム製品は、ソフトウエアをコンピュータ・システム800に供給するための手段である。本発明は、一つの実施形態において、こういったコンピュータ・プログラム製品を対象としている。
【0161】
コンピュータ・プログラム(コンピュータ制御ロジック又はコンピュータ判読可能プログラムコードとも呼ばれる)は、主記憶装置808及び/又は補助記憶装置810に格納される。また、通信インタフェース824を経由してコンピュータ・プログラムを受信することもできる。このようなコンピュータ・プログラムは、これを実行することによって、本明細書で説明したように、コンピュータ・システム800が本発明を実施できるようにする。具体的には、これらコンピュータ・プログラムを実行することによって、プロセッサ804は、住居制御サーバ114、コントローラ・クライアント110、コンピュータ・クライアント106、及び/又は前記システム100の他のシステム構成要素を使って実行する方法、例えば、方法500及び/又は600のような、本発明のプロセスを実施することができる。従って、このようなコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム800のコントローラに相当する。
【0162】
ソフトウエアを使って本発明を実施する実施形態において、ソフトウエアをコンピュータ・プログラム製品に格納し、リムーバブル記憶媒体ドライブ814、ハードドライブ812又は通信インタフェース824を使って、コンピュータ・システム800にロードすることができる。この制御ロジック(ソフトウエア)をプロセッサ804を実行させると、プロセッサ804は本明細書に記載したような本発明の機能を実施する。
【0163】
別の実施形態において、本発明は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)のようなハードウエア構成要素を使って、主としてハードウエアの中で実施される。本明細書に記載した機能を実施するためのハードウエア状態機械の実施方法は、当業者には自明のことであろう。
【0164】
さらに別の実施形態において、本発明は、ハードウエア及びソフトウエア双方の組合せを使用して実施される。
【0165】
以上、本発明の様々な実施形態を説明してきたが、これらは例示目的で提示したものであって、限定ではないことを理解されたい。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、これに様々な、形式及び細部の変更を加えることができることは、当業者にとっては自明であろう。また、前に記載したように、本発明の方法、システム、及びコンピュータ・プログラム製品は、居住環境だけに限定されるものでないことを理解されたい。定められた区域全体にわたって分散配置された複数の装置及び/又はアプリケーションに向けて、メディアを配信し、指令及び/又は制御信号を送信する中央処理システムを有する他のタイプの環境において、本発明を実施することができる。住居に加えて、指定区域には、以下に限定はされないが、オフィスビル、続き部屋小オフィス、プロダクション・スタジオ、倉庫、娯楽競技場、健康増進施設、ホテル、休暇リゾート地、航空機、船舶、自動車、又は同種のものが含まれる。このように、本発明は、前記した例証のための実施形態のいずれにも限定されるべきでなく、後記の請求内容及びその同等事項に従ってのみ定義されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御環境内の複数のネットワーク装置を管理する方法であって、
実行時に前記複数のネットワーク装置の動作又は機能を制御するコマンドのシーケンスを、生成できるようにするステップと、
前記シーケンスを単一のコマンドと関連付けるステップと、
前記単一コマンドをコントローラ装置に格納し、前記単一コマンドを実行すると前記コマンドのシーケンスを実行する要求が送信されるようにするステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記コントローラ装置のユーザ・インタフェースにつながるボタン又はアイコンに前記単一コマンドを関連付け、前記ボタン又は前記アイコンの起動によって前記単一コマンドを実行できるようにするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
制御環境内の複数のネットワーク装置を管理する方法であって、
前記複数のネットワーク装置を含む区分域を選定するステップと、
複数のネットワーク装置の動作又は機能を制御するための命令を特定するステップと、
各ネットワーク装置において前記命令を実行するための装置固有コマンドを識別するステップと、
前記装置固有コマンドを制御コマンドのシーケンスに組み込んで、シーケンスの実行時に複数のネットワーク装置の制御を可能にする、ステップと
を含む、方法。
【請求項4】
前記シーケンスを遠隔指令センターに格納するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記シーケンスをハイレベルのコマンドに関連付けて、コマンドの実行時に前記遠隔指令センターに命令を送信し、前記シーケンスを実行し、これにより複数のネットワーク装置を制御するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記シーケンス中のコマンドを実行して、無線ネットワークを介して各ネットワーク装置へ前記装置固有コマンドを送信するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記シーケンス中のコマンドを実行して、電力線を介して各ネットワーク装置へ前記装置固有コマンドを送信するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
利用可能なネットワーク装置がリストされた区分域プロフィールを受信するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記特定ステップのためのネットワーク装置として、前記利用可能ネットワーク装置の2つ以上を選定するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記利用可能なネットワーク装置として、テレビジョン、DVDプレーヤー、及び照明調節システムを選定するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記特定ステップは、
照明調整システムのセッティングを変更する命令を特定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記特定ステップは、
テレビジョンを起動し、前記テレビジョンのセッティングを変更する命令を特定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記特定ステップは、
DVDプレーヤーを起動し、前記DVDプレーヤーのセッティングを変更する命令を特定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項14】
制御環境内の複数のネットワーク構成要素を管理する方法であって、
前記ネットワーク構成要素から発見メッセージを受信するステップであって、前記ネットワーク構成要素は、連続的又は定期的ベースで、前記発見メッセージをブロードキャストする、ステップと、
前記ネットワーク構成要素の名称とプロパティとを識別するステップと、
前記ネットワーク構成要素の所在場所を判定するステップと、
前記名称及びプロパティを、前記所在場所に対する区分域プロフィールに加えるステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記ネットワーク構成要素の前記区分域プロフィールへの追加をユーザが受諾又は拒否することができるようにするステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ネットワーク構成要素の追加をユーザに知らせるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
連続的又は定期的ベースでブロードキャストされていた前記発見メッセージが停止したのを検出すると、前記ネットワーク構成要素を前記区分域プロフィールから削除するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワーク構成要素の削除をユーザに知らせるステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記発見メッセージのブロードキャストの再開が検出されたならば、前記ネットワーク構成要素の名称及びプロパティを読み出して、前記ネットワーク構成要素の現在所在場所に対する区分域プロフィールに加えるステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記読み出すステップの実行の後で、前記ネットワーク構成要素の追加をユーザに知らせるステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
制御サーバで一つ以上のネットワーク装置を管理する方法であって、
制御環境の区分域内のネットワーク装置を検出するステップと、
前記ネットワーク装置の動作又は機能を制御するための装置固有コマンドのシーケンスを生成するステップであって、前記シーケンスは制御サーバにおいて自動的に生成される、ステップと、
前記シーケンスを単一コマンドに関連付けるステップと、
前記単一コマンドをコントローラ装置に格納し、前記単一コマンドの実行により、制御サーバに前記シーケンスを実行する要求が送信されるようにするステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記検出ステップは、前記ネットワーク装置を区分域プロフィールから検出するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記検出ステップは、
前記ネットワーク装置をユーザ入力から検出するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記検出ステップは、
発見メッセージを受信したときに前記ネットワーク装置を検出するステップであって、前記発見メッセージは連続的又は定期的ベースでブロードキャストするステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
ユーザが前記シーケンスを受諾又は拒否することができるようにするステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記生成ステップ実行の後、ユーザが前記シーケンスを変更できるようにするステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
第二ネットワーク装置を検出するステップと、
前記第二ネットワーク装置の動作又は機能を制御するための装置固有コマンドの第二シーケンスを自動的に生成するステップと、
前記シーケンス及び前記第二シーケンスを、前記コントローラ装置で実行するための前記コマンドに関連付けるステップと
をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
DVDプレーヤーを前記ネットワーク装置として準備するステップと、
テレビジョンを前記第二ネットワーク装置として準備するステップと
をさらに含む、請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−51701(P2013−51701A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−222922(P2012−222922)
【出願日】平成24年10月5日(2012.10.5)
【分割の表示】特願2010−108834(P2010−108834)の分割
【原出願日】平成16年3月3日(2004.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.WCDMA
【出願人】(504317525)オープンピーク インコーポレイテッド (33)
【Fターム(参考)】