説明

制御装置、撮像システムおよびプログラム

【課題】参照画像を参照して簡便に本撮影する。
【解決手段】撮像装置を制御する制御装置であって、参照画像、および、参照画像に対応付けて、参照画像が撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得部と、参照画像を表示する画像表示部と、外部から参照画像の選択を受け付けた場合に、参照画像に対応付けられた撮影条件を撮像装置に出力する条件出力部と、条件出力部により出力された撮影条件を用いて撮像装置が本画像を撮像した場合に、本画像が条件出力部により出力された撮影条件に対応付けられている参照画像を参照したことを示す参照関係を記憶する関係記憶部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、撮像システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラにおいて、本撮影の前に予備撮影をし、当該予備撮影の撮影条件を変えた場合に撮像される本画像をシミュレーションするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2001−211359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、予備撮影をすることによって本撮影までに時間を要する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、撮像装置を制御する制御装置であって、参照画像、および、参照画像に対応付けて、参照画像が撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得部と、参照画像を表示する画像表示部と、外部から参照画像の選択を受け付けた場合に、参照画像に対応付けられた撮影条件を撮像装置に出力する条件出力部と、条件出力部により出力された撮影条件を用いて撮像装置が本画像を撮像した場合に、本画像が条件出力部により出力された撮影条件に対応付けられている参照画像を参照したことを示す参照関係を記憶する関係記憶部とを備える。
【0005】
本発明の第2の態様においては、撮像装置を制御する制御装置であって、複数の参照画像、および、複数の参照画像のそれぞれに対応付けて、複数の参照画像のそれぞれが撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得部と、複数の参照画像を分類する画像分類部と、画像分類部の分類に基づいて複数の参照画像を表示する画像表示部と、外部から複数の参照画像いずれかの選択を受け付けた場合に、選択された参照画像に対応付けられた撮影条件を撮像装置に出力する条件出力部とを備える。
【0006】
本発明の第3の態様においては、上記いずれかにの制御装置と、撮像装置とを備える撮像システムが提供される。
【0007】
本発明の第4の態様においては、撮像装置を制御するプログラムであって、撮像装置に、参照画像、および、参照画像に対応付けて、参照画像が撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得手順、参照画像を表示する画像表示手段、外部から参照画像の選択を受け付けた場合に、参照画像に対応付けられた撮影条件を撮像装置に出力する条件出力手順、および、条件出力手順において出力された撮影条件を用いて撮像装置が本画像を撮像した場合に、条件出力手順により出力された撮影条件に対応付けられている参照画像と本画像との参照関係を記憶する関係記憶手順を実行させる。
【0008】
本発明の第4の態様においては、撮像装置を制御するプログラムであって、撮像装置に、複数の参照画像、および、複数の参照画像のそれぞれに対応付けて、複数の参照画像のそれぞれが撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得手順、複数の参照画像を分類する画像分類手段、画像分類手段の分類に基づいて複数の参照画像を表示する画像表示手段、および、外部から複数の参照画像いずれかの選択を受け付けた場合に、選択された参照画像に対応付けられた撮影条件を撮像装置に出力する条件出力手順を実行させる。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の撮像装置10の外観を示す。
【図2】撮像装置10の機能ブロック図である。
【図3】制御部230の機能ブロックを模式的に示す。
【図4A】撮像装置10の動作を示すフローチャートである。
【図4B】撮像装置10の動作を示すフローチャートである。
【図5】上記登録処理(S28)の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図5の登録処理において表示部102に表示される表示画面の一例を示す。
【図7】参照画像再生(S22)の動作を示すフローチャートである。
【図8】参照画像再生における分類を選択する表示画面249の一例である。
【図9】選択された分類に含まれる参照画像が再生されている表示画面250の一例である。
【図10】図4のロック処理(S30)の動作を示すフローチャートである。
【図11】当該ロック処理における表示画面253の一例である。
【図12】比較再生(S24)の動作を示すフローチャートである。
【図13】比較再生の動作において表示部102に表示される表示画面254の一例を示す。
【図14】画像表示部240が参照画像群を表示部102に表示する表示画面の一例である。
【図15】ステップS208において、参照画像を他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートである。
【図16】図15の動作で表示される表示画面の一例である。
【図17】ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートである。
【図18】図17の動作で表示される表示画面の一例である。
【図19】ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートである。
【図20】図19の動作で表示される表示画面の一例である。
【図21】ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートである。
【図22】図21の動作で表示される表示画面の一例である。
【図23】ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートである。
【図24】図23の動作で表示される表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、本実施形態の撮像装置10の外観を示す。撮像装置10は、装置本体20および当該装置本体20の前面に着脱可能なレンズユニット30を備える。撮像装置10の一例は一眼レフデジタルカメラである。撮像装置10は、複数の参照画像を分類して表示し、それらのうちユーザにより選択された参照画像の撮影条件を用いて本画像を撮像する。また、撮像装置10は、参照画像と本画像との参照関係を記憶する。
【0013】
装置本体20は、レンズユニット30を通った像光を視認する光学ファインダ100、および、背面に配されて画像を表示するLCD等の表示部102を有する。装置本体20はさらに、ユーザからの撮影指示を受け付けるレリーズ104、撮影条件をロックするロックボタン108、モードを切り替えるダイアル106、画像の再生指示を受け付ける再生ボタン114、多方向の入力が可能な十字キー110および当該十字キー110の中央に配されたOKボタン112を有する。
【0014】
図2は、撮像装置10の機能ブロック図である。レンズユニット30は、光学系300、絞り302および当該レンズユニット30の種類を特定する情報等を格納したメモリ304を有する。光学系300は、複数の光学レンズ群から構成され、シーンからの被写体光束をその焦点面近傍に結像させる。なお、図2では光学系300を説明の都合上、瞳近傍に配置された仮想的な1枚のレンズで代表して表している。
【0015】
装置本体20は、シャッタ200、撮像素子202、A/D変換部204、画像処理部206、駆動部208およびそれらを制御する制御部230を有する。装置本体20はさらに、AFセンサ210、測光センサ212、LCD駆動回路214、メモリカードIF218およびメインメモリ222を備える。装置本体20には着脱可能にメモリカード220が保持されている。
【0016】
撮像素子202は、レンズユニット30の焦点面近傍に配置されている。撮像素子202は、二次元的に複数の光電変換素子が配列された、例えばCCD、CMOSセンサ等のイメージセンサである。さらにシャッタ200が撮像素子202の前面に配されている。撮像素子202は、シャッタ200が制御部230により開かれたときに、駆動部208によりタイミング制御されて、受光面上に結像された被写体像を画像信号に変換してA/D変換部204へ出力する。
【0017】
A/D変換部204は、撮像素子202が出力する画像信号をデジタル信号に変換して画像処理部206へ出力する。画像処理部206は、メインメモリ222をワークスペースとして種々の画像処理を施し、撮影画像のデータを生成する。
【0018】
画像処理部206は、他にも選択された画像フォーマットに従って画像データを調整するなどの画像処理一般の機能も担う。生成された撮影画像のデータは、LCD駆動回路214により表示信号に変換され、表示部102に表示される。また、撮影画像のデータは制御部230によりメモリカードIF218を介してメモリカード220に記録される。
【0019】
AFセンサ210は、被写体空間に対して複数の測距点が設定された位相差センサであり、それぞれの測距点において被写体像のデフォーカス量を検出する。また測光センサ212は、被写体像の輝度を測定する。一連の撮影シーケンスは、レリーズ104がユーザの操作を受け付けて、制御部230へ操作信号を出力することにより開始される。撮影シーケンスに付随するAF,AE等の各種動作は、制御部230に制御されて実行される。例えば、制御部230は、AFセンサ210の検出信号を解析して、光学系300の一部を構成するフォーカスレンズを移動させる合焦制御を実行する。また、制御部230は、測光センサ212の検出信号を解析して、絞り302を制御する。
【0020】
図3は、制御部230の機能ブロックを模式的に示す。制御部230は、画像取得部232と、画像分類部234と、画像表示部240とを備える。画像取得部232は、参照画像、および、参照画像に対応付けて、参照画像が撮像されたときの撮影条件をメモリカード220等から取得する。画像分類部234は、画像取得部232により取得された参照画像を分類する。画像表示部240は、画像分類部234の分類に基づいて参照画像を表示部102に表示する。
【0021】
制御部230はさらに、条件出力部262と、関係記憶部270とを備える。条件出力部262は、十字キー110等により参照画像の選択を受け付けた場合に、参照画像に対応付けられた撮影条件を出力する。関係記憶部270は、条件出力部262により出力された撮影条件を用いて本画像を撮像した場合に、本画像が条件出力部262により出力された撮影条件に対応付けられている参照画像を参照したことを示す参照関係を記憶する。上記制御部230の各機能は、媒体280またはネットワーク等からインストールされたプログラムにより実行されてもよい。
【0022】
図4Aおよび図4Bは、撮像装置10の動作を示すフローチャートである。図4Aおよび図4Bのフローチャートは、画像を参照画像として登録する登録処理(S28)と、登録された参照画像の撮影条件を引き継ぐべくロックするロック処理(S30)を有する。なお、ロック処理によってロックされた撮影条件を用いた撮影を「ロック撮影」という場合がある。
【0023】
まず、登録処理(S28)に関する動作を説明する。図4Aおよび図4Bのフローチャートは、ユーザが撮像装置10の電源を投入したことによりスタートする。
【0024】
撮像装置10は、撮影条件を決める(S10)。この場合に撮像装置10は、通常の撮影動作と同様に、ダイアル106で設定されたシャッタ優先Tv、絞り優先Av等のモード、ISOの設定、被写界の輝度等に基づいて、露出を含む撮影条件を決める。
【0025】
レリーズ104が押下された場合に(S12:Yes)、制御部230は、当該撮影がロック撮影であるか否かを判断する(S13)。以下、当該撮影がロック撮影でないとして説明する。
【0026】
当該撮影がロック撮影でない場合、すなわち通常の撮影である場合に(S13:No)、制御部230はステップS10で設定した撮影条件で撮像素子202等を駆動して撮影画像を取得する(S15)。さらに制御部230は、当該撮影画像および撮影条件を互いに対応付けてメモリカード220に記録する(同ステップ)。
【0027】
この場合に撮影条件は撮影画像のファイルのヘッダ情報に記録される。記録される撮影条件の例は、絞り、シャッタスピード、ISO、Bv値、露出補正値、ホワイトバランスモード、階調再現モード(ADLモード)、カラー設定、撮影時刻、装着されているレンズユニットの情報、GPSによる位置情報等を含む。
【0028】
ステップS15に続いて、または、ステップS12の判断がNoである場合に、制御部230は、再生すべき画像があるか否かを判断する(S16)。再生すべき画像がある場合に(S16:Yes)、さらに制御部230はいずれの再生方法で画像を再生するかをユーザから受け付ける(S18)。再生方法の例は「通常の再生」、「参照画像再生」および「比較再生」である。
【0029】
ここで、上記各再生方法は例えば、以下の通りに選択される。上記ステップS13でロック撮影でないと判断された場合であって再生ボタン114が単独で押下された場合には、「通常の再生」が選択されたものと判断する。ロックボタン108とともに再生ボタン114が押下された場合には、「参照画像再生」が選択されたものと判断する。上記ステップS13でロック撮影であると判断された場合であって再生ボタン114が単独で押下された場合には、「比較再生」が選択されたものと判断する。以下、「通常の再生」が選択および決定されたものとして説明する。
【0030】
ステップS18において「通常の再生」が選択されると、制御部230は、ステップS15でメモリカード220に記録した撮影画像を読み出して、表示部102に表示する(S20)。次に制御部230はロックボタン108が押下されたか否かを判断し(S26)、ロックボタン108が押下された場合には(S26:Yes)、さらに押下時間が長押しであったか短押しであったかを判断する(S27)。長押しであったか短押しであったかは予め定められた閾値、例えば1秒等により判断される。以下、ロックボタン108が長押しされたものとして説明する。
【0031】
ステップS27において長押しであった場合に、制御部230はステップS20で再生されている撮影画像を参照画像として登録する(S28)。ステップS28については図5を用いてさらに後述する。
【0032】
上記ステップ28の後、ステップS16の判断がNoである場合、または、ステップS18の判断がNoである場合に、制御部230はロックが維持されているか否かを判断する(S32)。
【0033】
ロックが維持されているか否かは、例えば下記のいずれかにより判断する。電源がオフになった場合、レンズユニット30が着脱された場合、他の操作に伴いロックした項目の値が保てなくなった場合、ロックボタンの再押下の場合、のいずれかの場合に、ロックが解除されたものと判断し、他の場合にロックが維持されていると判断してよい。なお、他の操作に伴いロックした項目の値が保てなくなった場合の例は、ズーミング動作に伴い開放F値が変化した場合が挙げられる。
【0034】
ロックが維持されている場合には(S32:Yes)、制御部230はロックを維持して撮影条件を決め(S34)、ロックが維持されてない場合には(S32:No)、ロックを解除してステップS10と同様に露出等の撮影条件を決め(S36)、制御が終了するまでステップS12からの動作を繰り返す(S38)。なおステップS34の動作については後述する。
【0035】
図5は、上記登録処理(S28)の詳細を示すフローチャートであり、図6は、図5の登録処理において表示部102に表示される表示画面の一例を示す。
【0036】
画像表示部240は、図6に示すユーザ登録画面を表示する(S280)。ユーザ登録画面の表示中に、画像分類部234は十字キー110の操作を受け付ける(S282)。
【0037】
画像分類部234は十字キー110の操作に従って選択項目を変更するとともに、画像表示部240は選択項目の変更をユーザ登録画面に反映させる(S284)。図6に示す例において、「ユーザ選択画像1」が選択中であることが黒色の四角で示されており、他に選択肢として「ユーザ選択画像2」「ユーザ選択画像3」「ユーザ選択画像4」が存在することが白色の四角で示されている。なお、項目名はユーザにより任意の名称に設定できてもよい。例えば「ライブ撮影」「ポートレート」「成長記録」等の内容に即した名称が設定されることが好ましい。
【0038】
画像分類部234は、OKボタン112が押下されるまでステップS282に戻り(S286:No)、押下された場合に(S286:Yes)、選択中の項目に撮影画像を参照画像として登録する。これにより、画像分類部234は、外部から受け付けた分類に基づいて参照画像を分類する。以上により登録処理が終了する。
【0039】
次に、図4Bのフローチャートにおける、ロック処理(S30)に関する動作を説明する。まず、ロック処理に用いられる参照画像を再生する方法である「参照画像再生」(S22)を説明する。
【0040】
図7は、参照画像再生(S22)の動作を示すフローチャートである。図8は、参照画像再生における分類を選択する表示画面249の一例であり、図9は、選択された分類に含まれる参照画像が再生されている表示画面250の一例である。なお、図4AのステップS18で説明した通り、参照画像再生(S22)はロックボタンが押下された状態で開始する。
【0041】
画像分類部234は、図8に示すように参照用画像の分類区分を示す表示画面249を表示部102に表示する(S200)。図8の例において、図6に示す例において「ユーザ選択画像1」が選択中であることが黒色の四角で示されており、他に選択肢として「ユーザ選択画像2」「ユーザ選択画像3」「ユーザ選択画像4」「装着レンズ」「時間帯」「同一地域」が存在することが白色の四角で示されている。なお、「同一地域」はGPS機能が使える場合に有効であり、使えない場合にはグレーアウト表示されることが好ましい。
【0042】
この場合に、画像分類部234は、前回選択した分類を仮に選択した状態で表示してもよい。また、初めてこの表示画面249を表示する場合には「ユーザ選択画面1」が仮に選択された状態であってもよい。また、上記ステップS28で参照画像が登録されていない「ユーザ選択画面」はグレイアウト表示されることが好ましく、いずれの「ユーザ選択画面」にも参照画像が登録されていない場合には「装着レンズ」が仮に選択された状態であることが好ましい。
【0043】
画像分類部234は十字キー110の操作に応じて(S202)、参照画像の分類の選択を変更する(S204)。画像分類部234は、ロックボタンが解除されるまで(S206:No)、ステップS202からS206の動作を繰り返す。
【0044】
ロックボタンが解除された場合に(S206:Yes)、画像分類部234はその時点で選択中の分類に基づいて参照画像を分類し(S208)、当該分類に従って参照画像のサムネイルを表示部102に表示する(S210)。例えば、「ユーザ選択画面1」が選択されている場合に、画像分類部234は当該「ユーザ選択画面1」に登録されている参照画像をメモリカード220から読み出して、そのサムネイルを表示部102に表示する。
【0045】
図9は、「ユーザ選択画面1」が選択された場合の表示画面250の一例である。図9の例においては、画面下方に参照画像の分類として「ユーザ選択画面1」が選択されたことを示す分類表示252があり、その情報に当該分類に含まれる参照画像241、242、243、244、245のサムネイルが表示されている。
【0046】
画像分類部234は、十字キー110の操作に応じて(S212)、参照画像の選択を変更する(S214)。この場合に、画像分類部234は図9に示すように、選択中の参照画像242に選択枠251を表示する。画像分類部234は、OKボタンが押下されるまで(S216:No)、ステップS212からS216の動作を繰り返す。
【0047】
OKボタンが押下された場合に(S216:Yes)、画像分類部234はその時点で選択中の参照画像を最終的に選択された参照画像に決定する(S218)。以上によりステップS22の動作が終了する。
【0048】
図10は、図4Bのロック処理(S30)の動作を示すフローチャートであり、図11は、当該ロック処理における表示画面253の一例である。当該ロック処理は、図4BのステップS27においてロックボタンが短押しされて解除されたことによって開始する。
【0049】
画像表示部240は、上記参照画像再生(S22)で最終的に決定された参照画像のヘッダ情報を解析して、当該ヘッダ情報に含まれる撮影条件を表示する(S300)。この場合に画像表示部240は、図11に示すように、参照画像242に重畳して当該参照画像242の撮影条件247を表示する。
【0050】
図11の例において、ロックが可能な撮影条件の項目として、「絞り」、「シャッタスピード」、「ISO」および「階調再現」(ADL)が列挙されている。またそれぞれの項目の値として、参照画像242のヘッダ情報に含まれている、対応する撮影条件の値が読み出されて表示されている。
【0051】
画面表示部240は、十字キー110の操作に応じて(S302)、選択されている項目を移動した表示を行う(S304)。この場合に画像表示部240は、図11に示すように選択中の項目を点線の枠で囲う等、ユーザが視認可能な状態で表示する。OKボタン112が押下されるまで(S306:No)、ステップS302およびS304の動作が繰り返される。
【0052】
OKボタン112が押下された場合に(S306:Yes)、画面表示部240は選択中の項目にチェックをつけて表示する(S308)。なおOKボタン112の押下に代えて、十字キー110の左右操作で代用してもよい。図11の例において、OKボタン112が押下された項目は黒い四角で示され、OKボタン112が押下されていない項目は白い四角で示されている。ここで、図11に示されるように、複数の項目を選択することができる。
【0053】
次に、条件出力部262は現在チェックされている項目に対して排他的な関係になる項目を検索し、画面表示部240は当該項目を他の項目とは異なった形態、例えばグレーアウトで表示する(S309)。例えば、シャッタスピードが選択された場合であって、参照画像のシャッタスピードを用いると、現在の撮像装置10の設定においてフラッシュの同調や手ブレ防止機能が発揮できない場合には、それらフラッシュの発光および手ブレ防止機能については選択を不可としてグレーアウト表示する。グレーアウト表示するのに代えて、設定可能な代替案が表示されてもよい。ロックボタン108が押下されるまで(S310:No)、ステップS302からS310の動作が繰り返される。
【0054】
ロックボタンが押下された場合に(S310:Yes)、条件出力部262は、チェックされている選択項目が有るか否かを判断する(S312)。選択項目がない場合に(S312:No)、画像表示部240は「項目が選択されていません」という警告メッセージを表示部102に表示し(S316)、ステップS302に戻る。
【0055】
ステップS312においてチェックされた選択項目が存在する場合に、条件出力部262はチェックされた選択項目をロックされた撮影条件として決定し(S314)、ロック処理(S30)の動作を終了する。これにより、条件出力部262は、ロックされた撮影条件について参照画像の撮影条件を引き継いで、当該撮影条件を出力する。さらに、条件出力部262はユーザからの操作により撮影条件の変更を受け付けて、変更した撮影条件を出力する。
【0056】
なお、画像表示部240は、参照画像が他の参照画像の撮影条件を用いて撮影されている場合に、当該参照画像と当該他の参照画像との間で共通な撮影条件の項目を、仮にチェックした状態で表示してもよい。例えば図11の例において、参照画像242が他の参照画像の撮影条件のうち階調再現のモードをロックしてロック撮影したものである場合に、画像表示部240は、参照画像242の撮影条件247を表示する場合に階調再現を示す「ADL」を予めチェックされた状態で表示する。仮の選択は例えばOKボタン112の押下により非選択状態になる。
【0057】
上記ロック処理(S30)に続いて、図4BのステップS32の判断が実行される。ここでさらにロック撮影を説明すべく、ステップS32においてロックが維持されたものとして説明を続ける(S32:Yes)。
【0058】
ロックが維持されている場合に(S32:Yes)、条件出力部262はロックされている撮影条件を変更せずに、ロックされていない撮影条件を決めて(S34)、当該撮影条件を制御部230に出力する。この場合に画像表示部240は当該撮影条件を改めて表示部102に表示してもよい。
【0059】
その後ステップS38経てステップS12で撮影指示があった場合は(S12:Yes)、制御部230は条件出力部262により出力された撮影条件で被写体を撮像する。この場合に当該撮影は、ロック撮影なので(S13:Yes)、ステップS14に進む。
【0060】
ステップS14において、制御部230は、当該撮影画像およびその撮影条件に加えて、当該撮影画像と参照画像との関係を記録する(S14)。この場合に、関係記憶部270は、上記参照関係として、参照画像のファイル名等の参照画像を特定する情報、および、本画像のファイル名等の本画像を特定する情報、を参照管理ファイルに記録する。当該参照管理ファイルは、参照画像および本画像とは別個のファイルであって、メインメモリ222に格納される。関係記憶部270は上記参照関係としてさらに参照画像のサムネイル画像を参照管理ファイルに記録してもよい。
【0061】
さらにロック撮影の場合であって再生ボタン114が単独で押下された場合は、図4AのステップS18において比較再生(S24)へ進む。そこで比較再生(S24)の動作について説明する。
【0062】
図12は、比較再生(S24)の動作を示すフローチャートである。図13は、比較再生の動作において表示部102に表示される表示画面254の一例を示す。
【0063】
画像表示部240は、上記ステップS12で撮像された撮影画像を本画像として、本画像と参照関係にある参照画像を一画面に同時に表示する(S400)。画像表示部240はさらに、条件出力部262により出力された撮影条件も一画面に表示してもよい。この場合に、画像表示部240は本画像のヘッダ情報を解析して撮影条件を読み出すとともに、参照管理ファイルを参照して参照画像を特定して表示する。
【0064】
図13に示す例において、表示画面254の上方には本画像256、および、本画像256の参照元である参照画像242が横に並んで表示されている。さらに、本画像256および参照画像242のそれぞれの下方にそれぞれの撮影条件248が表示されている。撮影条件のうち参照画像242の撮影条件をロックして用いた条件については黒色の四角で示されており、ロックしていない条件について白色の四角で示されている。
【0065】
画面表示部240はさらに十字キー110の操作を受け付ける(S402)。十字キー110が上下方向に操作された場合に(S402:Yes、S404:上下)、画面表示部240は、撮影条件248の表示とヒストグラムの表示とを切り替える(S406)。
【0066】
十字キー110が左右に操作された場合に(S402:Yes、S404:左右)、画面表示部240は、参照画像がさらに他の参照画像を参照したロック撮影であるときに当該他の参照画像を表示する(S408)。画像表示部240は当該他の参照画像とともにその撮影条件も表示してもよい。
【0067】
この場合に画像表示部240は、参照管理ファイルを参照して、参照関係として参照元の参照画像を特定する情報が存在する場合に、当該参照元の参照画像をメモリカード220等から読み出して表示する。ステップS408において参照画像がいずれの参照画像も参照していない、すなわちロック撮影でない場合には参照画像なしを示す表示を行う。
【0068】
画面表示部240は、再生終了の入力があるまで(S410:No)、ステップS402からS410の動作を繰り返す。再生終了の入力の例として、再生ボタン114の再押下、レリーズ104の押下、ダイアル106の回転等が挙げられる。再生終了の入力が有った場合に(S410:Yes)、比較再生(S24)の動作が終了する。本画像を参照画像と並べて表示することにより、撮影後に撮影条件の違いによる効果を確認することができる。
【0069】
以上、図1から図13に示す実施形態によれば、参照画像の撮影条件を用いて本画像を簡便に撮影することができる。さらに、参照画像が分類されて表示されるので、ユーザが参照画像を容易に選択することができる。また、参照画像と本画像との参照関係が記憶されるので、ユーザが確認したいときに容易に参照関係を確認することができる。また、参照画像と同じロック項目が予め仮に選択された状態で表示されるので、撮影意図が同一の場合、例えば被写体のボケ具合や画面全体の明るさのイメージを同じにしたい場合に、参考画像で絞り値等を引き継ぎつつ他の撮影条件を被写界輝度に合わせた自動露出計算をすることで、素早く撮影することができる。また、任意のロック項目を選択することができるので、参照画像に比べて照明条件等が極端に変わってしまっている場合にISOの設定を解除する等、意図的に撮影条件を変更することができる。
【0070】
図14は、画像表示部240が参照画像群を表示部102に表示する表示画面255の一例である。画像表示部240は、図7のステップS218において参照画像が決定された場合に、参照管理ファイルを参照して、当該参照画像と参照関係にある他の画像を参照関係とともに表示してもよい。
【0071】
図14の例において、ステップS218で決定された参照画像242が選択枠251とともに示されている。さらに、当該参照画像の参照元である参照画像241、当該参照画像を参照している他の参照画像245、当該参照画像245を参照した参照画像243、244が、参照関係を示す矢印とともに示されている。十字キー110およびOKボタン112の操作によりこれらのいずれを最終的な参照画像として選択するかを受け付ける。
【0072】
これにより、ユーザによる参照画像の選択の幅を広げることができる。この場合に、関係記憶部270は、参照管理ファイルに予め参照関係として、一の画像に直接的または間接的に参照関係を有する他の参照画像の参照関係を含む参照関係群を記憶しておいてもよい。
【0073】
図15は、ステップS208において、参照画像を他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートであり、図16は当該動作で表示される表示画面の一例である。図15において、参照画像は撮影条件の一例として、撮影時に装着されていたレンズユニット30の種類で分類される。
【0074】
画像分類部234は、メモリカード220に保存されている撮影画像に用いられたレンズユニット30を特定して表示する(S500)。この場合に画像分類部234は、撮影画像のヘッダ情報を解析して、当該撮影画像の撮影に用いられたレンズユニット30の情報を取得する。さらに画像分類部234はレンズユニット30の種類毎に当該撮影画像を分類する(同ステップ)。なお、レンズユニット30にメモリ304がない等の理由により撮影時のレンズ情報が不明である場合には、「レンズ情報なし」とする。
【0075】
画像表示部240は、取得したレンズユニット30の情報を、例えばワイド側の焦点距離が小さい順、または、開放F値の小さい順に並べて表示する。図16の例において、レンズユニット30はワイド側の焦点距離が小さい順に表示されている。
【0076】
画像表示部240は、現在装着されているレンズユニット30の情報をメモリ304から取得し、ステップS500で特定したレンズユニット30のいずれかと一致するかどうかを判断する(S502)。一致する場合に(S502:Yes)、画像表示部240は、装着されているレンズユニット30と同じレンズユニットの項目を仮の選択状態で表示する(S504)。画像表示部240は、他の方法で当該レンズユニットの項目を優先的に表示してもよい。例えば、焦点距離に関わらず最上位に表示してもよい。
【0077】
図16の例において、一致するレンズユニットが仮の選択状態を示す黒色の四角で表示されている。さらに、ステップS500で取得した他のレンズユニットの情報が選択可能である旨を示す白色の四角で表示されている。
【0078】
上記ステップS502において判断がNoである場合に、画像表示部240は、いずれのレンズユニットも仮の選択状態とせずに表示する(S506)。画像表示部240は、現在の撮影条件に対応する撮影条件の分類を優先的に表示するので、ユーザが参照画像を選択しやすくすることができる。
【0079】
さらに画像分類部234は十字キー110の操作を受け付け(S508)、キー操作に従って項目を移動する(S510)。OKボタン112が押下されるまで(S512:No)、ステップS508からS512の動作が繰り返される。
【0080】
OKボタン112が押下された場合に(S512:Yes)、画像分類部234は、チェックされている選択項目が有るか否かを判断する(S514)。選択項目がない場合に(S514:No)、画像表示部240は「項目が選択されていません」という警告メッセージを表示部102に表示し(S514)、ステップS508に戻る。
【0081】
ステップS514においてチェックされた選択項目が存在する場合に、条件出力部262はチェックされた選択項目を、再生すべき参照画像の分類として決定し(S314)、分類処理(S208)の動作を終了する。上記分類方法においては、レンズユニット毎に参照画像が分類されるので、ユーザが参照画像を容易に探すことができる。
【0082】
図17は、ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートであり、図18は当該動作で表示される表示画面の一例である。図17において図15と同一の動作については同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0083】
画像分類部234は、メモリカード220に保存されている撮影画像の撮影時間帯を特定して表示する(S520)。この場合に画像分類部234は、撮影画像のヘッダ情報を解析して、当該撮影画像の撮影時間帯の情報を取得する。さらに画像分類部234は撮影時間帯毎、例えば1時間毎に当該撮影画像を分類する(同ステップ)。画像表示部240は、取得した撮影時間帯の情報を、例えば図18に示すように時間の早い順に並べて表示する。
【0084】
画像表示部240は、現在時刻を装置本体20のタイマから取得し、ステップS520で特定した撮影時間帯のいずれかと一致するかどうかを判断する(S522)。一致する場合に(S522:Yes)、画像表示部240は、現在時刻が含まれる撮影時間帯の項目を仮の選択状態で表示する(S524)。上記ステップS522において判断がNoである場合に、画像表示部240は、いずれの撮影時間帯も仮の選択状態とせずに表示する(S526)。上記分類方法においては、撮影時間帯毎に参照画像が分類されるので、ユーザが参照画像を容易に探すことができる。
【0085】
図19は、ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートであり、図20は当該動作で表示される表示画面の一例である。図19において図15と同一の動作については同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0086】
画像分類部234は、メモリカード220に保存されている撮影画像の撮影位置を特定して表示する(S530)。この場合に画像分類部234は、撮影画像のヘッダ情報を解析して、当該撮影画像の撮影位置の情報を取得する。さらに画像表示部240は、現在位置を装置本体20のGPSシステムから取得し、撮影位置毎、例えば現在位置から1km以内、2km以内、5km以内等に当該撮影画像を分類する(同ステップ)。なお、位置が不明な画像については、「位置情報不明」に分類される。画像表示部240は、取得した撮影位置の情報を、例えば図20に示すように近い順に並べて表示する。
【0087】
さらに、画像表示部240は、現在位置から一番近い画像が含まれる項目を仮の選択状態で表示する(S532)。なお「位置情報不明」の画像しかない場合には当該項目が仮の選択状態で表示される。上記分類方法においては、撮影位置毎に参照画像が分類されるので、ユーザが参照画像を容易に探すことができる。
【0088】
図21は、ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートであり、図22は当該動作で表示される表示画面の一例である。図21において図15と同一の動作については同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0089】
画像分類部234は、メモリカード220に保存されている撮影画像の参照頻度を特定して表示する(S540)。この場合に画像分類部234は、参照管理ファイルにおいて参照画像が参照されている本画像の個数を数えることにより参照頻度を特定する。さらに画像表示部240は、参照頻度が10回以上は10刻み、10回未満は1刻みで当該撮影画像を(同ステップ)。画像表示部240は、取得した参照頻度の情報を、例えば図22に示すように多い順に並べて表示する。
【0090】
さらに、画像表示部240は、参照頻度が一番多い画像が含まれる項目を仮の選択状態で表示する(S542)。上記分類方法においては、参照頻度毎に参照画像が分類されるので、ユーザが参照画像を容易に探すことができる。
【0091】
図23は、ステップS208において、参照画像をさらに他の分類方法で分類する動作を示すフローチャートであり、図24は当該動作で表示される表示画面の一例である。図23において図15と同一の動作については同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0092】
画像分類部234は、メモリカード220に保存されている撮影画像の撮影曜日を特定して表示する(S550)。この場合に画像分類部234は、撮影画像のヘッダ情報を解析して、当該撮影画像の撮影曜日の情報を取得する。さらに画像分類部234は撮影曜日毎に当該撮影画像を分類する(同ステップ)。
【0093】
画像表示部240は、今日の曜日を装置本体20のタイマから取得し、ステップS550で特定した撮影曜日のいずれかと一致するかどうかを判断する(S552)。一致する場合に(S552:Yes)、画像表示部240は、今日の曜日の項目を仮の選択状態で表示する(S554)。上記ステップS552において判断がNoである場合に、画像表示部240は、いずれの曜日も仮の選択状態とせずに表示する(S556)。
【0094】
上記分類方法は、曜日により分類するので、1週間の撮影スタイルが決まっている場合や、あるテーマに沿って撮影をすることで主な撮影曜日が決まっている場合に、ユーザが参照画像を容易に探すことができる。
【0095】
上記図15から図24以外にも、分類方法には様々な観点がある。そこで、ステップS200において表示される分類の項目を事前に設定できてもよい。
【0096】
ロックできる撮影条件として、レンズのズーム位置、撮影距離等を含んでもよい。この場合に、ステップS14、15の撮影条件に撮影時の焦点距離および被写体距離の情報も記録する。さらに、ステップS30のロック処理において撮影条件として焦点距離および被写体距離を加える。なお撮像装置10がこれらの情報を取得できない場合には、参照画像を不明に分類するとともに、当該参照画像が選ばれた場合にはこれらの項目はロック項目としては表示しない。これらの項目がロック項目として選択された場合に、撮像装置10は自動で距離を設定する。撮像装置10はピントを固定しつつ測距処理は継続し、ピントが合った状態でレリーズ104を許可する。ただし、測距が可能にもかかわらずAF機構を内蔵しないレンズユニット30の場合には、測距処理を行い、現在の距離とロックした距離とが一致した状態でレリーズ104を許可する。また、レンズユニット30がズームリングにてズームする場合に、ユーザによるズームリングの操作により、現在のズーム位置がロックしたズーム位置と一致したときに、レリーズ104を許可する。なお、レンズユニット30が装置本体20側の操作でズームする場合には、ロックしたズーム位置までレンズユニット30を駆動してもよい。
【0097】
上記実施形態において、参照管理ファイルはメインメモリ222に格納されるが、さらにメモリカード220に転送されて格納されてもよい。また、参照管理ファイルとして参照関係を記憶するのに代えて、他の方法で参照関係および参照関係群を記憶してもよい。例えば、関係記憶部270は、上記参照関係として、参照画像のファイル名等、参照画像を特定する情報を撮影画像のヘッダ情報に記録する。関係記憶部270はさらに参照画像のサムネイル画像をヘッダ情報に記録してもよい。
【0098】
また、上記実施形態において参照画像は、当該撮像装置10で撮像されたもので説明したが、参照画像はこれに限られない。他の撮像装置10で撮像された画像が読み込まれて参照画像として登録されてもよい。また、参照画像が撮影条件で分類される場合にユーザによる分類項目の選択の後に分類されているが、ユーザの選択に先立って分類がされていてもよい。
【0099】
また、撮像装置の例として一眼レフデジタルカメラを挙げたが、これに限られず、コンパクトデジタルカメラ、動画撮影のビデオカメラ等であってもよい。静止画と動画の両方を撮像できる撮像装置の場合に、静止画を参照画像として絞り値等を引き継いで動画を撮像したり、動画の特定のフレーム等を参照画像として静止画を撮像してもよい。
【0100】
さらに、撮像装置の例として、紙媒体等から画像を読み取るスキャナが挙げられる。当該スキャナについても、参照画像の読み取り条件を引き継いで本画像を読み取ることにより、簡便に適切な条件で本画像を読み取ることができる。さらに音楽や音声における各種の設定条件を音データとともに記録することで、本実施形態を適用してもよい。
【0101】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0102】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0103】
10 撮像装置
20 装置本体
30 レンズユニット
100 光学ファインダ
102 表示部
104 レリーズ
106 ダイアル
108 ロックボタン
110 十字キー
112 OKボタン
200 シャッタ
202 撮像素子
204 A/D変換部
206 画像処理部
208 駆動部
210 AFセンサ
212 測光センサ
214 LCD駆動回路
218 メモリカードIF
220 メモリカード
222 メインメモリ
230 制御部
232 画像取得部
234 画像分類部
240 画像表示部
241、242、243、244、245 参照画像
247、248 撮影条件
249、250、254、255 表示画面
251 選択枠
252 分類表示
256 本画像
262 条件出力部
270 関係記憶部
280 媒体
300 光学系
302 絞り
304 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置を制御する制御装置であって、
参照画像、および、前記参照画像に対応付けて、前記参照画像が撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得部と、
前記参照画像を表示する画像表示部と、
外部から前記参照画像の選択を受け付けた場合に、前記参照画像に対応付けられた前記撮影条件を前記撮像装置に出力する条件出力部と、
前記条件出力部により出力された前記撮影条件を用いて前記撮像装置が本画像を撮像した場合に、前記本画像が前記条件出力部により出力された前記撮影条件に対応付けられている前記参照画像を参照したことを示す参照関係を記憶する関係記憶部と
を備える制御装置。
【請求項2】
前記関係記憶部は、前記参照関係として、前記本画像および前記参照画像に直接的または間接的に対応付けられた他の本画像および他の参照画像の参照関係を含む参照関係群を記憶する請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記画像表示部は、前記外部から前記参照画像の選択を受け付けた場合に、前記参照画像と参照関係にある他の参照画像を改めて表示する請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記画像表示部は、前記本画像、および、前記本画像と参照関係にある前記参照画像とを一画面に表示する請求項1から3のいずれかに記載の制御装置。
【請求項5】
前記画像表示部は、前記本画像、および、前記条件出力部により出力された前記撮影条件を一画面に表示する請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記関係記憶部は、前記参照関係として前記参照画像および前記本画像を特定する情報を、前記参照画像および前記本画像とは別個のファイルとして記憶する請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記関係記憶部は、前記参照関係としてさらに前記参照画像のサムネイル画像を前記ファイルに記憶する請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記関係記憶部は、前記参照関係として、前記本画像および前記参照画像に直接的または間接的に対応付けられた他の本画像および他の参照画像の参照関係を含む参照関係群を前記ファイルに記憶する請求項6または7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記関係記憶部は、前記参照関係として前記参照画像を特定する情報を前記本画像の付加情報として添付する請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記関係記憶部は、前記参照関係としてさらに前記参照画像のサムネイル画像を前記本画像の付加情報として添付する請求項9に記載の制御装置。
【請求項11】
前記関係記憶部は、前記参照関係として、前記本画像および前記参照画像に直接的または間接的に対応付けられた他の本画像および他の参照画像の参照関係を含む参照関係群を前記本画像の付加情報として添付する請求項9または10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記画像取得部は複数の前記参照画像を取得し、
前記画像取得部により取得された前記複数の参照画像を分類する画像分類部をさらに備え、
前記画像表示部は、前記画像分類部の分類に基づいて前記複数の参照画像を表示する請求項1から11のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項13】
撮像装置を制御する制御装置であって、
複数の参照画像、および、前記複数の参照画像のそれぞれに対応付けて、前記複数の参照画像のそれぞれが撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得部と、
前記複数の参照画像を分類する画像分類部と、
前記画像分類部の分類に基づいて前記複数の参照画像を表示する画像表示部と、
外部から前記複数の参照画像いずれかの選択を受け付けた場合に、前記選択された参照画像に対応付けられた前記撮影条件を前記撮像装置に出力する条件出力部と
を備える制御装置。
【請求項14】
前記画像分類部は、外部から受け付けた分類に基づいて前記複数の参照画像を分類する請求項12または13に記載の制御装置。
【請求項15】
前記画像分類部は、前記撮影条件を用いて前記複数の参照画像を分類する請求項12から14のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項16】
前記複数の参照画像を分類する前記撮影条件は、前記参照画像を撮像するのに用いたレンズ、並びに、前記参照画像を撮像した日時および場所の少なくともいずれかを含む請求項15に記載の制御装置。
【請求項17】
前記画像表示部は、前記分類のうち現在の撮影条件に対応する撮影条件の分類を優先的に表示する請求項15または16に記載の制御装置。
【請求項18】
前記条件出力部は、外部からの操作により前記撮影条件の変更を受け付けて、変更した撮影条件を出力する請求項1から17のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項19】
前記画像表示部は、前記外部から選択された前記参照画像が他の参照画像の撮影条件を用いて撮影されている場合に、前記参照画像および前記他の参照画像で共通する撮影条件を、仮に選択された状態で表示する請求項18に記載の制御装置。
【請求項20】
前記条件出力部は、前記外部から選択された前記参照画像において設定されていない撮影条件がある場合に、当該撮影条件を計算し、
前記画像表示部は、計算された撮影条件を表示する請求項18または19に記載の制御装置。
【請求項21】
前記画像表示部は、前記外部から選択された前記参照画像の前記撮影条件と、前記撮影条件に競合する撮影条件とで異なった形態で表示する請求項18から20のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項22】
前記画像表示部は、前記競合する撮影条件について代替案を列挙する請求項21に記載の制御装置。
【請求項23】
請求項1から22のいずれかに記載の制御装置と、
前記撮像装置と
を備える撮像システム。
【請求項24】
撮像装置を制御するプログラムであって、前記撮像装置に、
参照画像、および、前記参照画像に対応付けて、前記参照画像が撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得手順、
前記参照画像を表示する画像表示手段、
外部から前記参照画像の選択を受け付けた場合に、前記参照画像に対応付けられた前記撮影条件を前記撮像装置に出力する条件出力手順、および、
前記条件出力手順において出力された前記撮影条件を用いて前記撮像装置が本画像を撮像した場合に、前記条件出力手順により出力された前記撮影条件に対応付けられている前記参照画像と前記本画像との参照関係を記憶する関係記憶手順
を実行させるプログラム。
【請求項25】
撮像装置を制御するプログラムであって、前記撮像装置に、
複数の参照画像、および、前記複数の参照画像のそれぞれに対応付けて、前記複数の参照画像のそれぞれが撮像されたときの撮影条件を取得する画像取得手順、
前記複数の参照画像を分類する画像分類手段、
前記画像分類手段の分類に基づいて前記複数の参照画像を表示する画像表示手段、および、
外部から前記複数の参照画像いずれかの選択を受け付けた場合に、前記選択された参照画像に対応付けられた前記撮影条件を前記撮像装置に出力する条件出力手順
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−235393(P2012−235393A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103798(P2011−103798)
【出願日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】