説明

制御装置及び無線通信システム

【課題】遠隔操作の対象とする携帯装置を効率よく決定するための技術を提供する。
【解決手段】車両に乗車したユーザが所持するスマートフォンは、車両に搭載された車載装置と近距離無線通信で通信接続されたことを契機に、遠隔操作の要求である自動VNC要求を自動的に車載装置へ送信する。また、スマートフォンは、ユーザによりVNC要求の操作が行われると、手動VNC要求を車載装置へ送信する。一方、車載装置は、遠隔操作の対象として登録されているスマートフォンから自動VNC要求を受信したことを、VNC接続を開始するための開始条件とする(S301)。特に、複数のスマートフォンが登録されている場合には(S302:YES)、スマートフォンから手動VNC要求を受信したことも、開始条件に加える(S303)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯装置を車載装置で遠隔操作するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン(多機能型携帯電話機)に代表されるように、近年の携帯装置は様々な機能を有しており、例えば車載ナビゲーション装置と同等のナビゲーション機能を有するものも知られている。ただし、こうした携帯装置の表示画面は、車両に搭載される表示装置の表示画面よりもサイズが小さいことが通常であり、車載装置と比較して、車両における視認や操作がしづらかった。
【0003】
こうした背景から、車載装置と携帯装置とを通信可能に構成して連携させることにより、携帯装置の有する機能を車載装置で利用可能とする技術が提案されている。この技術では、携帯装置の表示部で表示される画像を車載表示装置で表示するとともに、車載装置で行われた操作を携帯装置に反映させる。つまり、携帯装置を車載装置で遠隔操作することで、携帯装置の有する機能を車載装置で利用可能とする。
【0004】
特に、近年の携帯装置としては、Bluetooth(登録商標)規格などによる近距離無線通信機能を有するものが普及しているため、携帯装置と車載装置とをわざわざケーブル等で接続しなくても、携帯装置と車載装置とを連携させることができる。
【0005】
例えば特許文献1に記載の車載装置は、近距離無線通信が可能な距離に位置する携帯装置を検知した場合に、検知した携帯装置との間で無線通信を確立し、携帯装置で実行されているアプリケーションにより得られる画像や音声を取得して、車両に搭載されたタッチパネル式の表示装置で表示するとともにスピーカから出力する。そして、車載装置は、表示した画像に対するタッチ操作を受け付けた場合に、受け付けた操作を携帯装置に送信し、その操作に対応する処理を携帯装置に実行させる。
【0006】
ただし、このように携帯装置と車載装置とを無線通信で遠隔操作する場合、遠隔操作の対象とする携帯装置を、複数の携帯装置の中から選択する必要が生じる。この点、特許文献1に記載の車載装置は、近距離無線通信が可能な距離に複数の携帯装置が存在することを検知した場合、どの携帯装置と連携させるかを問い合わせるリストを表示装置で表示して、ユーザに選択させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−130669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述した特許文献1に記載のように、遠隔操作の対象とする携帯装置を車載装置側の操作により選択する構成では、ユーザは、自身の所持する携帯装置を遠隔操作の対象として使用するために、わざわざ複数の候補の中から自身の所持する携帯装置を表す情報を見つけ出して選択しなければならず、操作の効率が悪いという問題がある。
【0009】
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、遠隔操作の対象とする携帯装置を効率よく決定するための技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の制御装置は、画像を表示する表示手段、操作を入力する入力手段、及び、携帯装置と無線通信を行うための無線通信手段、を備える車載装置において、携帯装置を遠隔操作するための遠隔操作処理を実行するものである。そして、この制御装置が備える実行手段は、携帯装置の表示部で表示される画像を無線通信手段を介して入力して表示手段に表示させる画像表示処理と、入力手段により入力された操作を無線通信手段を介して携帯装置へ出力する操作出力処理と、を遠隔操作処理として実行する。また、この実行手段は、遠隔操作処理の対象として登録されている携帯装置である登録携帯装置から、無線通信手段を介して遠隔操作処理の要求を受信したことを、遠隔操作処理を開始するための開始条件とする。特に、複数の携帯装置が登録携帯装置として登録されている場合には、登録携帯装置の操作部で遠隔操作処理を要求する操作が行われたことも、開始条件とする。
【0011】
このような構成によれば、複数の携帯装置が登録携帯装置として登録されている場合に、遠隔操作処理を要求する操作が行われた登録携帯装置を、遠隔操作処理の対象として決定することができる。このため、車載装置側の操作により遠隔操作処理の対象とする登録携帯装置を選択する構成のように複数の候補の中から選択する必要が無く、遠隔操作の対象とする携帯装置を効率よく決定することができる。
【0012】
ここで、登録携帯装置として登録されている携帯装置が複数でない(1つである)場合にも、複数である場合と同様に、登録携帯装置の操作部で遠隔操作処理を要求する操作が行われたことを、開始条件とすることは可能である。ただし、遠隔操作処理を開始するために必要な操作を少なくする上では、請求項2に記載のように、実行手段は、登録携帯装置として登録されている携帯装置が1つである場合には、登録携帯装置の操作部で遠隔操作処理を要求する操作が行われたことを、開始条件としないようにすることが好ましい。このようにすれば、登録携帯装置として登録されている携帯装置が1つである場合に、携帯装置側の操作無しで遠隔操作処理の対象とする登録携帯装置を決定することが可能となる。
【0013】
ところで、複数の携帯装置が登録携帯装置として登録されている場合、ある登録携帯装置を対象とした遠隔操作処理を実行中に、別の登録携帯装置から遠隔操作処理の要求が送信されることが考えられる。この要求に従い、別の登録携帯装置を対象とした遠隔操作処理を実行すると、既に実行していた遠隔操作処理に支障を来す場合がある。そこで、請求項3に記載のように、実行手段は、遠隔操作処理の実行中は、実行中の遠隔操作処理で対象としている登録携帯装置とは異なる登録携帯装置を対象とする遠隔操作処理を開始しないようにしてもよい。このような構成によれば、他の登録携帯装置からの遠隔操作処理の要求により、実行中の遠隔操作処理に支障を来してしまうことを生じにくくすることができる。
【0014】
ただし、遠隔操作処理の対象を別の登録携帯装置に切り替える方が好ましい場合もある。そこで、請求項4に記載のように、実行手段は、遠隔操作処理の実行中に、実行中の遠隔操作処理で対象としている登録携帯装置とは異なる登録携帯装置から、無線通信手段を介して遠隔操作処理の要求を受信した場合には、要求元の登録携帯装置に関する画像を、表示手段により表示されている画像の一部として表示させるようにしてもよい。このような構成によれば、ユーザは、表示手段により表示される画像に基づいて、別の登録携帯装置から遠隔操作処理の要求があったことを把握することができる。その結果、必要に応じて、遠隔操作処理の対象を切り替えることができる。
【0015】
特に、請求項5に記載のように、実行手段が、要求元の登録携帯装置の表示部で表示される画像を無線通信手段を介して入力して、要求元の登録携帯装置に関する画像として、
表示手段に表示させるようにすれば、ユーザは、遠隔操作処理の要求元である登録携帯装置を視覚的に把握することができる。
【0016】
一方、例えば請求項6に記載の制御装置では、無線通信手段は、携帯装置とBluetooth(登録商標)規格に従った無線通信であるBT無線通信を行い、登録携帯装置は、車載装置とBT無線通信を行うことのできる状態になったことを契機に、車載装置へ遠隔操作処理の要求を送信する。このような構成によれば、ユーザは、携帯装置をBT無線通信が可能な状態にしておくだけで、車載装置へ遠隔操作処理の要求を送信することが可能となる。
【0017】
また、請求項7に記載のように、車載装置は、音を出力する出力手段を更に備えてもよい。そして、実行手段は、携帯装置の音出力部で出力される音を無線通信手段を介して入力して出力手段に出力させる音出力処理を含み、画像表示処理を含まない音操作処理を、遠隔操作処理に代えて実行可能であり、登録携帯装置を対象として前回実行した処理が音操作処理である場合には、遠隔操作処理を実行しないようにしてもよい。このような構成によれば、ユーザが音出力処理の実行を望んでいるにもかかわらず、遠隔操作処理が実行されてしまうことを生じにくくすることができる。
【0018】
ところで、遠隔操作処理に対応していない携帯装置が、登録携帯装置として登録されていることも考えられる。そこで、請求項8に記載のように、登録携帯装置が遠隔操作処理に対応しているか否かを判定する判定手段を更に備え、実行手段は、判定手段により遠隔操作処理に対応していると判定されることも、開始条件としてもよい。このようにすれば、遠隔操作処理に対応していない携帯装置を対象として遠隔操作処理が実行されてしまうことが防止される。
【0019】
また、ユーザが遠隔操作処理の実行を望んでいないにもかかわらず、遠隔操作処理が実行されてしまうことも生じ得る。そこで、請求項9に記載のように、実行手段は、遠隔操作処理を開始する前に、遠隔操作処理の開始操作を車載装置のユーザに要求するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは、遠隔操作処理の実行を望んでいない場合には遠隔操作処理を開始させないようにすることができる。
【0020】
一方、請求項10に記載の無線通信システムは、携帯装置と車載装置とを備える。そして、携帯装置は、画像を表示する携帯表示手段と、操作を入力する携帯入力手段と、車載装置と無線通信を行うための携帯通信手段と、第1の遠隔操作要求を携帯通信手段を介して車載装置へ送信する第1の要求手段と、携帯入力手段により遠隔操作を要求する操作が入力された場合に、第2の遠隔操作要求を携帯通信手段を介して車載装置へ送信する第2の要求手段と、を備える。一方、車載装置は、画像を表示する車載表示手段と、操作を入力する車載入力手段と、携帯装置と無線通信を行うための車載通信手段と、携帯表示手段で表示される画像を車載通信手段を介して入力して車載表示手段に表示させる画像表示処理と、車載入力手段により入力された操作を車載通信手段を介して携帯装置へ出力する操作出力処理と、を携帯装置を遠隔操作するための遠隔操作処理として実行する実行手段と、を備える。そして、実行手段は、遠隔操作処理の対象として登録されている携帯装置である登録携帯装置から、車載通信手段を介して第1の遠隔操作要求を受信したことを、遠隔操作処理を開始するための開始条件とし、複数の携帯装置が登録携帯装置として登録されている場合には、登録携帯装置から車載通信手段を介して第2の遠隔操作要求を受信したことも、開始条件とする。
【0021】
このような構成によれば、複数の携帯装置が登録携帯装置として登録されている場合に、遠隔操作を要求する操作が行われた登録携帯装置を、遠隔操作処理の対象として決定することができる。このため、車載装置側の操作により遠隔操作処理の対象とする登録携帯
装置を選択する構成のように複数の候補の中から選択する必要が無く、遠隔操作の対象とする携帯装置を効率よく決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】登録スマートフォンの制御部が実行する自動要求処理のフローチャートである。
【図3】登録スマートフォンの制御部が実行する手動要求処理のフローチャートである。
【図4】車載装置の制御部が実行する接続処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。この無線通信システムは、車両に搭載された車載装置1と、車両に乗車したユーザが所持するスマートフォン2とによって構成される。
【0024】
車載装置1は、ナビゲーション機能や音楽再生機能などを有する電子機器であり、BT通信部11、Wi−Fi通信部12、タッチパネル表示部13、音出力部14及び制御部15を備える。
【0025】
BT通信部11は、Bluetooth(登録商標)規格に従った近距離無線通信(以下「BT無線通信」という。)を行うための通信モジュールを備え、車載装置1と外部の通信機器(例えばスマートフォン2)との間で、BT無線通信を可能とするための機能を有する。BT通信部11による通信エリアは、車両の室内をカバーするように設定されている。
【0026】
Wi−Fi通信部12は、Wi−Fi(登録商標)規格に従った近距離無線通信(以下「WF無線通信」という。)を行うための通信モジュールを備え、車載装置1と外部の通信機器(例えばスマートフォン2)との間で、WF無線通信を可能とするための機能を有する。Wi−Fi通信部12による通信エリアも、BT通信部11と同様、車両の室内をカバーするように設定されている。
【0027】
タッチパネル表示部13は、タッチパネル式の表示装置を備え、表示画面に画像を表示する機能と、ユーザによる操作をタッチパネルから入力する機能とを有する。タッチパネル表示部13の表示画面は、車両に乗車したユーザ(特に運転者)が視認可能な位置に配置されている。また、音出力部14は、車両の室内に設けられたスピーカから音を出力する機能を有する。
【0028】
制御部15は、CPU、ROM、RAM、IOポート等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、バスラインを介して接続されたBT通信部11、Wi−Fi通信部12、タッチパネル表示部13及び音出力部14を制御する機能を有する。
【0029】
一方、スマートフォン2は、ナビゲーション機能や音楽再生機能などを有する多機能型携帯電話機であり、BT通信部21、Wi−Fi通信部22、表示部23、操作部24、音出力部25及び制御部26を備える。
【0030】
BT通信部21は、BT無線通信を行うための通信モジュールを備え、スマートフォン2と外部の通信機器(例えば車載装置1)との間で、BT無線通信を可能とするための機
能を有する。
【0031】
Wi−Fi通信部22は、WF無線通信を行うための通信モジュールを備え、スマートフォン2と外部の通信機器(例えば車載装置1)との間で、WF無線通信を可能とするための機能を有する。
【0032】
表示部23は、表示画面に画像を表示する機能を有する。また、操作部24は、ユーザによる操作を入力する機能を有する。操作部24は、表示部23の表示画面の前面にタッチパネルとして設けられるものであってもよく、また、タッチパネルに代えて又はタッチパネルに加えて、ハードウェアボタン(メカニカルなボタン)として設けられるものであってもよい。
【0033】
音出力部25は、スピーカから音を出力する機能を有する。
制御部26は、CPU、ROM、RAM、IOポート等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、バスラインを介して接続されたBT通信部21、Wi−Fi通信部22、表示部23及び音出力部25を制御する機能を有する。
【0034】
[2.処理の概要]
次に、本実施形態の無線通信システムで実行される処理の概要について説明する。この無線通信システムにおいて、車載装置1は、車両に乗車したユーザが所持するスマートフォン2とVNC(Virtual Network Computing)接続し、スマートフォン2を車載装置1
で遠隔操作するための遠隔操作処理を実行する。具体的には、車載装置1の制御部15は、スマートフォン2の表示部23で表示されている画像を表す画像信号を、Wi−Fi通信部12を介して入力し、入力した画像信号の表す画像をタッチパネル表示部13に表示させる画像表示処理を実行する。また、制御部15は、スマートフォン2の音出力部25から出力されている音を表す音声信号を、BT通信部11を介して入力し、入力した音声信号の表す音を音出力部14からも出力させる音出力処理を実行する。さらに、制御部15は、タッチパネル表示部13により入力された操作を表す操作信号をBT通信部11を介してスマートフォン2へ出力し、出力した操作信号の表す操作がスマートフォン2の操作部24で入力された場合の処理をスマートフォン2に実行させる操作出力処理を実行する。このような遠隔操作処理(画像表示処理、音出力処理及び操作出力処理)により、VNC接続中は、スマートフォン2を車載装置1で遠隔操作することができ、その結果、スマートフォン2の有する機能を車載装置1で利用することができる。
【0035】
また、VNC接続は、車載装置1が、遠隔操作処理の対象(VNC接続の候補)として登録されているスマートフォン2との間で、BT無線通信で通信接続がされたことを条件として開始される。すなわち、ユーザは、遠隔操作に用いるスマートフォン2を、車載装置1にあらかじめ登録する。この登録の際に、BT無線通信のためのペアリング設定を行うことにより、それ以降は、スマートフォン2をBT無線通信が可能な状態(例えば、電源及びBT無線通信の設定がオンにされた状態)で車両に持ち込むだけで、車載装置1とスマートフォン2とが自動的にBT無線通信で通信接続される。
【0036】
このため、車載装置1と、車載装置1に登録されているスマートフォン(以下「登録スマートフォン」ともいう。)2とが、BT無線通信で通信接続されたことを契機に、VNC接続を開始することができる。ただし、複数のスマートフォン2が登録されている場合には、VNC接続すべきスマートフォン2を選択する必要が生じる。そこで、複数のスマートフォン2が登録されている場合には、登録スマートフォン2の表示部23でVNC要求の操作が行われたことを、VNC接続を開始するための必要条件(開始条件)に加える。なお、ここでいうVNC要求の操作は、要求するか否かという二値の意思表示を入力するためのものであり、極めて簡単な操作(例えば、登録スマートフォン2の表示部23に
表示されている要求ボタンをタップする操作)で実現することができる。
【0037】
[3.処理手順]
次に、車載装置1及び登録スマートフォン2で実行される具体的な処理手順について説明する。図2は、登録スマートフォン2の制御部26が実行する自動要求処理のフローチャートである。
【0038】
制御部26は、図2の自動要求処理を開始すると、S101で、車載装置1とBT無線通信で通信接続されたか否かを判定する。そして、制御部26は、車載装置1とBT無線通信で通信接続されたと判定すると、S102へ移行し、BT通信部21を介して車載装置1へVNC要求を送信する。その後、図2の自動要求処理を終了する。つまり、登録スマートフォン2は、車載装置1とBT無線通信で通信接続されたタイミングで、VNC要求を自動的に車載装置1へ送信する。なお、このVNC要求は、ユーザの意思に関係なく(ユーザによる操作が行われなくても)自動的に送信されるものであり、以下「自動VNC要求」ともいう。
【0039】
図3は、登録スマートフォン2で前述したVNC要求の操作が行われた場合に、制御部26が実行する手動要求処理のフローチャートである。制御部26は、図3の手動要求処理を開始すると、S201で、BT通信部21を介して車載装置1へVNC要求を送信する。その後、図3の手動要求処理を終了する。つまり、登録スマートフォン2は、ユーザによりVNC要求の操作が行われたタイミングで、VNC要求を車載装置1へ送信する。なお、このVNC要求は、ユーザの意思(ユーザによる操作)によって手動で送信されるものであり、以下「手動VNC要求」ともいう。自動VNC要求と手動VNC要求とは、車載装置1において区別することのできる情報である。
【0040】
図4は、車載装置1の制御部15が実行する接続処理のフローチャートである。制御部15は、図4の接続処理を開始すると、まずS301で、登録スマートフォン2からBT通信部11を介して自動VNC要求を受信したか否かを判定し(換言すれば、自動VNC要求の有無を監視し)、自動VNC要求を受信するまで、監視を継続する。そして、制御部15は、S301で自動VNC要求を受信したと判定すると、S302へ移行し、登録スマートフォン2が複数存在する(複数のスマートフォン2が登録されている)か否かを判定する。
【0041】
そして、制御部15は、S302で登録スマートフォン2が複数存在すると判定した場合には、S303へ移行し、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2から、手動VNC要求を受信したか否かを判定し、手動VNC要求を受信したと判定すると、S304へ移行する。なお、手動VNCが所定時間経過しても受信されない場合には、S301へ戻るようにしてもよい。
【0042】
一方、制御部15は、S302で登録スマートフォン2が複数存在しない(1つのスマートフォン2しか登録されていない)と判定した場合には、そのままS304へ移行する。つまり、1つのスマートフォン2しか登録されていない場合には、手動VNC要求の受信を待つことなく、S304へ移行する。なお、この例では、登録スマートフォン2の数に応じてS303の処理を実行するか否かを決定するようにしているが、これに代えて、登録スマートフォン2の数に関係なく(1つの場合にも)、S303の処理を実行するようにしてもよい。
【0043】
S304では、制御部15は、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2が、WF無線通信に対応している(WF無線通信が可能である)か否かを判定する。そして、S304でWF無線通信に対応していないと判定した場合には、S301へ戻る。WF
無線通信に対応していない登録スマートフォン2からは、画像信号を受信することができず、VNC接続を行うことができないからである。なお、この判定は、例えば、スマートフォン2を登録スマートフォン2として登録する際に、Wi−Fi通信部22の有無を登録しておくことで実現される。
【0044】
一方、制御部15は、S304で要求元の登録スマートフォン2がWF無線通信に対応していると判定した場合には、S305へ移行し、S302と同様、登録スマートフォン2が複数存在する(複数のスマートフォン2が登録されている)か否かを判定する。
【0045】
このS305で、制御部15は、登録スマートフォン2が複数存在しない(1つのスマートフォン2しか登録されていない)と判定した場合には、S306へ移行する。そして、S306で、制御部15は、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2との間で前回実行した通信接続形態が、画像信号を受信せずに音声信号を受信する接続形態(オーディオ接続)であるか否かを判定する。なお、このオーディオ接続は、スマートフォン2の音楽再生機能で再生された音楽を、車両のスピーカから出力するための接続形態(前述した音出力処理を含む音操作処理)であり、画像信号を受信する必要がない(前述した画像表示処理を含まない)点でVNC接続と区別される。制御部15は、このようなオーディオ接続を、VNC接続に代えて実行可能である。
【0046】
このS306で、制御部15は、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2との前回の通信接続形態がオーディオ接続であると判定した場合には、S301へ戻る。なお、この場合には、VNC接続に代えて、オーディオ接続を開始する。
【0047】
一方、S306で、制御部15は、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2との前回の通信接続形態がオーディオ接続でない(VNC接続である)と判定した場合には、S307へ移行する。また、制御部15は、前述したS305で、登録スマートフォン2が複数存在すると判定した場合にも、そのままS307へ移行する。なお、この例では、登録スマートフォン2の数に応じてS306の処理を実行するか否かを決定するようにしているが、これに代えて、登録スマートフォン2の数に関係なく(複数の場合にも)、S306の処理を実行するようにしてもよい。
【0048】
S307では、制御部15は、S302やS305と同様、登録スマートフォン2が複数存在する(複数のスマートフォン2が登録されている)か否かを判定する。そして、S307で、制御部15は、登録スマートフォン2が複数存在しない(1つのスマートフォン2しか登録されていない)と判定した場合には、S308へ移行し、VNC接続を開始してよいかをユーザに問い合わせる。具体的には、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2から、その登録スマートフォン2の表示部23に表示されている画像を表す画像信号を一時的に受信し、画像信号の表す画像を簡易表示(例えば、タッチパネル表示部13の表示画面における一部にサムネイル画像として表示)する。そして、「このスマートフォン画面を表示するか」といったメッセージを表示し、VNC接続を開始するか否かを選択する操作を入力させる。
【0049】
このS308で、制御部15は、VNC接続を開始しないことを選択する操作が入力された場合には、S301へ戻り、VNC接続を開始することを選択する操作が入力された場合には、S309へ移行する。また、前述したS307で、制御部15は、登録スマートフォン2が複数存在すると判定した場合にも、S309へ移行する。なお、この例では、登録スマートフォン2の数に応じてS308の処理を実行するか否かを決定するようにしているが、これに代えて、登録スマートフォン2の数に関係なく(複数の場合にも)、S308の処理を実行するようにしてもよい。
【0050】
S309では、制御部15は、自動VNC要求の送信元である登録スマートフォン2とのVNC接続を開始する。続いて、制御部15は、S310で、VNC接続中の登録スマートフォン2とは別の登録スマートフォン2からVNC要求を受けたか否かを判定する。具体的には、自動VNC要求及び手動VNC要求の両方を受信した場合に、VNC要求を受けたと判定する。なお、VNC要求を受けたと判定する基準はこれに限ったものではなく、例えば、自動VNC要求を受信した場合に(手動VNC要求が受信されない場合にも)、VNC要求を受けたと判定するようにしてもよい。
【0051】
そして、制御部15は、S310で、別の登録スマートフォン2からVNC要求を受けたと判定した場合には、S311へ移行し、要求元の登録スマートフォン2を表す画像をタッチパネル表示部13に簡易表示(例えば表示画面の端部に小さく表示)させた後、S312へ移行する。ここで、簡易表示する画像(要求元の登録スマートフォン2を表す画像)としては、登録スマートフォン2の表示部23に表示されている画像のサムネイル画像が挙げられる。すなわち、要求元の登録スマートフォン2から、登録スマートフォン2の表示部23に表示されている画像を表す画像信号を受信し、画像信号の表す画像を、タッチパネル表示部13の表示画面における端部などにサムネイル画像として表示する。ただし、要求元の登録スマートフォン2を表す画像は、サムネイル画像に限ったものではなく、例えばサムネイル画像を表示できない状況においては、要求元の登録スマートフォン2の種類(機種等)を表す画像や、VNC接続の候補として登録した際に対応付けた画像(各登録スマートフォン2に対応付けたアイコン)など、代替画像を表示してもよい。このように、別の登録スマートフォン2からVNC要求があったことをタッチパネル表示部13に表示することで、ユーザ(例えば運転者)は、VNC接続する登録スマートフォン2を切り替えるべきか否かを判断することができる。
【0052】
一方、前述したS310で、制御部15は、別の登録スマートフォン2からVNC要求を受けていないと判定した場合には、そのままS312へ移行する。
S312では、制御部15は、VNC接続が終了されたか否かを判定する。例えば、車載装置1のタッチパネル表示部13又は登録スマートフォン2の表示部23でVNC接続を終了するための操作が入力された場合や、登録スマートフォン2の電源が切られた場合などに、VNC接続が終了されたと判定する。このS312で、制御部15は、VNC接続が終了されていないと判定した場合には、S310へ戻り、VNC接続を継続するが、VNC接続が終了したと判定した場合には、図4の接続処理を終了する。
【0053】
[4.効果]
以上説明したように、本実施形態の無線通信システムにおいて、スマートフォン2は、車載装置1とBT無線通信で通信接続されたことを契機に(S101:YES)、自動VNC要求を自動的に車載装置1へ送信する(S102)。また、スマートフォン2は、ユーザによりVNC要求の操作が行われると、手動VNC要求を車載装置1へ送信する(S201)。一方、車載装置1は、登録スマートフォン2から自動VNC要求を受信したことを、VNC接続を開始するための開始条件とする(S301)。特に、複数のスマートフォン2が登録スマートフォン2として登録されている場合には(S302:YES)、自動VNC要求に加え、登録スマートフォン2から手動VNC要求を受信したことも、開始条件とする(S303)。
【0054】
このような無線通信システムによれば、車載装置1は、複数のスマートフォン2が登録スマートフォン2として登録されている場合に、VNC要求の操作が行われた登録スマートフォン2を、VNC接続の対象として決定することができる。このため、車載装置1側の操作によりVNC接続の対象とする登録スマートフォン2を選択する構成のように複数の候補の中から選択する必要が無く、VNC接続の対象とするスマートフォン2を効率よく決定することができる。
【0055】
また、本実施形態の車載装置1は、登録スマートフォン2が複数でない(1つである)場合には、VNC要求の操作が行われたことを開始条件としないため(S302:NO)、スマートフォン2をBT無線通信が可能な状態にして車両に乗車するだけで、車載装置1とVNC接続することが可能となる。
【0056】
また、本実施形態の車載装置1は、登録スマートフォン2がWF無線通信に対応している(VNC接続に対応している)ことも開始条件としているため(S304)、VNC接続に対応していないスマートフォン2を対象としてVNC接続が実行されてしまうことを防ぐことができる。
【0057】
また、本実施形態の車載装置1は、登録スマートフォン2との前回の通信接続形態がオーディオ接続である場合には(S306:YES)、VNC接続に代えて音操作処理を実行するようにしているため、ユーザがオーディオ接続の開始を望んでいるにもかかわらず、VNC接続が開始されてしまうことを生じにくくすることができる。
【0058】
また、本実施形態の車載装置1は、VNC接続を開始する前に、VNC接続の開始操作をユーザに要求するようにしているため(S308)、ユーザは、VNC接続の実行を望んでいない場合にはVNC接続を開始させないようにすることができる。特に、登録スマートフォン2が1つである場合には、車両に乗車するだけで車載装置1とVNC接続することが可能となり、ユーザの意に反してVNC接続が実行されることが考えられるため、VNC接続の開始操作を要求することは有効である。
【0059】
また、本実施形態の車載装置1は、ある登録スマートフォン2を対象としたVNC接続を実行中に、別の登録スマートフォン2からVNC要求を受信しても(S310:YES)、その要求元の登録スマートフォン2を対象とするVNC接続を開始せず、その登録スマートフォン2の表示部23に表示されている画像のサムネイル画像を表示する(S311)。このため、他の登録スマートフォン2からのVNC要求により、実行中のVNC接続に支障を来してしまうことを生じにくくすることができる。しかも、ユーザは、表示されたサムネイル画像に基づいて、別の登録スマートフォン2からVNC要求があったことだけでなく、どのユーザの登録スマートフォン2からVNC要求がなされたかといったことを視覚的に把握することができる。
【0060】
なお、車載装置1が、特許請求の範囲に記載の車載装置の一例に相当し、BT通信部11及びWi−Fi通信部12が、無線通信手段(車載通信手段)の一例に相当し、タッチパネル表示部13が、表示手段(車載表示手段)及び入力手段(車載入力手段)の一例に相当し、音出力部14が、出力手段の一例に相当し、制御部15が、制御装置の一例に相当する。また、接続処理が、実行手段としての処理の一例に相当し、S304の処理が、判定手段としての処理の一例に相当する。また、スマートフォン(登録スマートフォン)2が、携帯装置(登録携帯装置)の一例に相当し、BT通信部21及びWi−Fi通信部22が、携帯通信手段の一例に相当し、表示部23が、表示部(携帯表示手段)の一例に相当し、操作部24が、操作部(携帯入力手段)の一例に相当し、音出力部25、音出力部の一例に相当する。また、自動VNC要求が、第1の遠隔操作要求の一例に相当し、S102の処理が、第1の要求手段としての処理の一例に相当し、手動VNC要求が、第2の遠隔操作要求の一例に相当し、S201の処理が、第2の要求手段としての処理の一例に相当する。
【0061】
[5.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0062】
(1)上記実施形態では、スマートフォン2を車載装置1で遠隔操作するためにVNC接続する構成を例示したが、遠隔操作の手法は特に限定されず、例えば、車載情報端末と携帯端末との連携を可能にするインタフェース規格であるターミナルモードに基づき遠隔操作する構成でもよい。要するに、携帯装置の表示部で表示される画像を無線通信手段を介して入力して表示手段に表示させる画像表示処理と、入力手段により入力された操作を無線通信手段を介して携帯装置へ出力する操作出力処理とを実行するものであればよい。
【0063】
(2)上記実施形態では、携帯装置としてスマートフォンを例示したが、これ以外の携帯電話機でもよく、また、携帯電話機以外の携帯装置(例えばタブレット端末)でもよい。
【0064】
(3)本発明の制御装置は、制御部15の一部(チップモジュール)として構成してもよい。
【符号の説明】
【0065】
1…車載装置、2…スマートフォン、11…BT通信部、12…Wi−Fi通信部、13…タッチパネル表示部、14…音出力部、15…制御部、21…BT通信部、22…Wi−Fi通信部、23…表示部、24…操作部、25…音出力部、26…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段、操作を入力する入力手段、及び、携帯装置と無線通信を行うための無線通信手段、を備える車載装置において、前記携帯装置を遠隔操作するための遠隔操作処理を実行する制御装置であって、
前記携帯装置の表示部で表示される画像を前記無線通信手段を介して入力して前記表示手段に表示させる画像表示処理と、前記入力手段により入力された操作を前記無線通信手段を介して前記携帯装置へ出力する操作出力処理と、を前記遠隔操作処理として実行する実行手段を備え、
前記実行手段は、
前記遠隔操作処理の対象として登録されている前記携帯装置である登録携帯装置から、前記無線通信手段を介して前記遠隔操作処理の要求を受信したことを、前記遠隔操作処理を開始するための開始条件とし、
複数の前記携帯装置が前記登録携帯装置として登録されている場合には、前記登録携帯装置の操作部で前記遠隔操作処理を要求する操作が行われたことも、前記開始条件とする
ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記実行手段は、前記登録携帯装置として登録されている前記携帯装置が1つである場合には、前記登録携帯装置の操作部で前記遠隔操作処理を要求する操作が行われたことを、前記開始条件としない
ことを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の制御装置であって、
前記実行手段は、前記遠隔操作処理の実行中は、実行中の前記遠隔操作処理で対象としている前記登録携帯装置とは異なる前記登録携帯装置を対象とする前記遠隔操作処理を開始しない
ことを特徴とする制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の制御装置であって、
前記実行手段は、前記遠隔操作処理の実行中に、実行中の前記遠隔操作処理で対象としている前記登録携帯装置とは異なる前記登録携帯装置から、前記無線通信手段を介して前記遠隔操作処理の要求を受信した場合には、要求元の前記登録携帯装置に関する画像を、前記表示手段により表示されている画像の一部として表示させる
ことを特徴とする制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の制御装置であって、
前記実行手段は、前記要求元の登録携帯装置の表示部で表示される画像を前記無線通信手段を介して入力して、前記要求元の登録携帯装置に関する画像として、前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記無線通信手段は、前記携帯装置とBluetooth(登録商標)規格に従った無線通信であるBT無線通信を行い、
前記登録携帯装置は、前記車載装置と前記BT無線通信を行うことのできる状態になったことを契機に、前記車載装置へ前記遠隔操作処理の要求を送信する
ことを特徴とする制御装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記車載装置は、音を出力する出力手段を更に備え、
前記実行手段は、
前記携帯装置の音出力部で出力される音を前記無線通信手段を介して入力して前記出力手段に出力させる音出力処理を含み、前記画像表示処理を含まない音操作処理を、前記遠隔操作処理に代えて実行可能であり、
前記登録携帯装置を対象として前回実行した処理が前記音操作処理である場合には、前記遠隔操作処理を実行しない
ことを特徴とする制御装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記登録携帯装置が前記遠隔操作処理に対応しているか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記実行手段は、前記判定手段により前記遠隔操作処理に対応していると判定されることも、前記開始条件とする
ことを特徴とする制御装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記実行手段は、前記遠隔操作処理を開始する前に、前記遠隔操作処理の開始操作を前記車載装置のユーザに要求する
ことを特徴とする制御装置。
【請求項10】
携帯装置と車載装置とを備える無線通信システムであって、
前記携帯装置は、
画像を表示する携帯表示手段と、
操作を入力する携帯入力手段と、
前記車載装置と無線通信を行うための携帯通信手段と、
第1の遠隔操作要求を前記携帯通信手段を介して前記車載装置へ送信する第1の要求手段と、
前記携帯入力手段により遠隔操作を要求する操作が入力された場合に、第2の遠隔操作要求を前記携帯通信手段を介して前記車載装置へ送信する第2の要求手段と、を備え、
前記車載装置は、
画像を表示する車載表示手段と、
操作を入力する車載入力手段と、
前記携帯装置と無線通信を行うための車載通信手段と、
前記携帯表示手段で表示される画像を前記車載通信手段を介して入力して前記車載表示手段に表示させる画像表示処理と、前記車載入力手段により入力された操作を前記車載通信手段を介して前記携帯装置へ出力する操作出力処理と、を前記携帯装置を遠隔操作するための遠隔操作処理として実行する実行手段と、
を備え、
前記実行手段は、
前記遠隔操作処理の対象として登録されている前記携帯装置である登録携帯装置から、前記車載通信手段を介して前記第1の遠隔操作要求を受信したことを、前記遠隔操作処理を開始するための開始条件とし、
複数の前記携帯装置が前記登録携帯装置として登録されている場合には、前記登録携帯装置から前記車載通信手段を介して前記第2の遠隔操作要求を受信したことも、前記開始条件とする
ことを特徴とする無線通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−85144(P2013−85144A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224190(P2011−224190)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】