前立腺病変の診断、治療、及び予防用組成物及び方法
前立腺癌及び前立腺上皮内腫瘍(PIN)の診断、予防、及び治療用組成物及び方法を開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における前立腺癌の診断方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約100:1である前記方法。
【請求項2】
対象における前立腺上皮内腫瘍(PIN)の診断方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である前記方法。
【請求項3】
正常前立腺をもつ対象の同定方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、PAX2とDEFB1の比が約40:1未満である前記方法。
【請求項4】
対象における正常、前癌性及び癌性前立腺状態の識別方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、
(a)PAX2とDEFB1の比が約40:1未満である場合には、正常前立腺状態を検出し;
(b)PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である場合には、前癌状態を検出し;
(c)PAX2とDEFB1の比が少なくとも約100:1である場合には癌性前立腺を検出する前記方法。
【請求項5】
対象における前立腺癌の予防方法であって、前立腺上皮内腫瘍(PIN)をもつと診断された対象にPAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を投与する段階を含む前記方法。
【請求項6】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項7】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項8】
阻害剤がマイトジェン活性化プロテイン/細胞外シグナル制御キナーゼ(MEK)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項9】
阻害剤が細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)1及び/又はERK2の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項10】
阻害剤がシグナル伝達性転写因子3(STAT3)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項11】
阻害剤がペアードボックス2(PAX2)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項12】
阻害剤がPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)プロモーターの結合を阻止する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
対象における前立腺癌の予防方法であって、
(a)対象が前立腺上皮内腫瘍(PIN)をもつと診断する段階と、
(b)PAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項14】
対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出することにより対象がPINをもつと診断し、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項16】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項17】
阻害剤がMEKの選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項18】
阻害剤がERK1,2の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項19】
阻害剤がSTAT3の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項20】
阻害剤がPAX2の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項21】
阻害剤がβディフェンシン1(DEFB1)とPAX2プロモーターの結合を阻止する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
対象における前立腺上皮内腫瘍(PIN)の治療方法であって、
(a)対象がPINをもつと診断する段階と、
(b)PAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項23】
対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出することにより対象がPINをもつと診断し、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である請求項22に記載の方法。
【請求項24】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項25】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項26】
阻害剤がMEKの選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項27】
阻害剤がERK1,2の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項28】
阻害剤がSTAT3の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項29】
阻害剤がPAX2の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項30】
阻害剤がβディフェンシン1(DEFB1)とPAX2プロモーターの結合を阻止する請求項29に記載の方法。
【請求項31】
対象における前立腺癌の治療方法であって、
(a)対象が前立腺癌をもつと診断する段階と、
(b)PAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項32】
対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出することにより対象が前立腺癌をもつと診断し、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約100:1である請求項31に記載の方法。
【請求項33】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項34】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項35】
阻害剤がMEKの選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項36】
阻害剤がERK1,2の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項37】
阻害剤がSTAT3の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項38】
阻害剤がPAX2の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項39】
阻害剤がβディフェンシン1(DEFB1)とPAX2プロモーターの結合を阻止する請求項38に記載の方法。
【請求項40】
対象における前立腺癌の治療又は予防方法であって、MEK及び/又はERK1,2の選択的アンタゴニストを含有する組成物を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項41】
選択的アンタゴニストがU0126又はPD98059である請求項40に記載の方法。
【請求項42】
対象における前立腺癌の治療又は予防方法であって、STAT3の選択的アンタゴニストを含有する組成物を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項1】
対象における前立腺癌の診断方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約100:1である前記方法。
【請求項2】
対象における前立腺上皮内腫瘍(PIN)の診断方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である前記方法。
【請求項3】
正常前立腺をもつ対象の同定方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、PAX2とDEFB1の比が約40:1未満である前記方法。
【請求項4】
対象における正常、前癌性及び癌性前立腺状態の識別方法であって、対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出する段階を含み、
(a)PAX2とDEFB1の比が約40:1未満である場合には、正常前立腺状態を検出し;
(b)PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である場合には、前癌状態を検出し;
(c)PAX2とDEFB1の比が少なくとも約100:1である場合には癌性前立腺を検出する前記方法。
【請求項5】
対象における前立腺癌の予防方法であって、前立腺上皮内腫瘍(PIN)をもつと診断された対象にPAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を投与する段階を含む前記方法。
【請求項6】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項7】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項8】
阻害剤がマイトジェン活性化プロテイン/細胞外シグナル制御キナーゼ(MEK)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項9】
阻害剤が細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)1及び/又はERK2の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項10】
阻害剤がシグナル伝達性転写因子3(STAT3)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項11】
阻害剤がペアードボックス2(PAX2)の選択的アンタゴニストである請求項5に記載の方法。
【請求項12】
阻害剤がPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)プロモーターの結合を阻止する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
対象における前立腺癌の予防方法であって、
(a)対象が前立腺上皮内腫瘍(PIN)をもつと診断する段階と、
(b)PAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項14】
対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出することにより対象がPINをもつと診断し、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項16】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項17】
阻害剤がMEKの選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項18】
阻害剤がERK1,2の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項19】
阻害剤がSTAT3の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項20】
阻害剤がPAX2の選択的アンタゴニストである請求項13に記載の方法。
【請求項21】
阻害剤がβディフェンシン1(DEFB1)とPAX2プロモーターの結合を阻止する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
対象における前立腺上皮内腫瘍(PIN)の治療方法であって、
(a)対象がPINをもつと診断する段階と、
(b)PAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項23】
対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出することにより対象がPINをもつと診断し、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約40:1〜約100:1未満である請求項22に記載の方法。
【請求項24】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項25】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項26】
阻害剤がMEKの選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項27】
阻害剤がERK1,2の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項28】
阻害剤がSTAT3の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項29】
阻害剤がPAX2の選択的アンタゴニストである請求項22に記載の方法。
【請求項30】
阻害剤がβディフェンシン1(DEFB1)とPAX2プロモーターの結合を阻止する請求項29に記載の方法。
【請求項31】
対象における前立腺癌の治療方法であって、
(a)対象が前立腺癌をもつと診断する段階と、
(b)PAX2発現又は活性の阻害剤を含有する組成物を対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項32】
対象の前立腺に由来する細胞内のPAX2とβディフェンシン1(DEFB1)の濃度を検出することにより対象が前立腺癌をもつと診断し、PAX2とDEFB1の比が少なくとも約100:1である請求項31に記載の方法。
【請求項33】
阻害剤がアンジオテンシンII又はアンジオテンシン変換酵素(ACE)の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項34】
阻害剤がアンジオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項35】
阻害剤がMEKの選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項36】
阻害剤がERK1,2の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項37】
阻害剤がSTAT3の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項38】
阻害剤がPAX2の選択的アンタゴニストである請求項31に記載の方法。
【請求項39】
阻害剤がβディフェンシン1(DEFB1)とPAX2プロモーターの結合を阻止する請求項38に記載の方法。
【請求項40】
対象における前立腺癌の治療又は予防方法であって、MEK及び/又はERK1,2の選択的アンタゴニストを含有する組成物を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
【請求項41】
選択的アンタゴニストがU0126又はPD98059である請求項40に記載の方法。
【請求項42】
対象における前立腺癌の治療又は予防方法であって、STAT3の選択的アンタゴニストを含有する組成物を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A−D】
【図5E−H】
【図5I−L】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31A】
【図31B】
【図32A】
【図32B】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40A】
【図40B】
【図40C】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A−D】
【図5E−H】
【図5I−L】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31A】
【図31B】
【図32A】
【図32B】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図35】
【図36A】
【図36B】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40A】
【図40B】
【図40C】
【公表番号】特表2010−526278(P2010−526278A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546494(P2009−546494)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/051168
【国際公開番号】WO2008/089236
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(509199890)ムスク ファウンデーション フォー リサーチ デベロップメント (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【国際出願番号】PCT/US2008/051168
【国際公開番号】WO2008/089236
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(509199890)ムスク ファウンデーション フォー リサーチ デベロップメント (2)
【Fターム(参考)】
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