説明

剥離式パッケージ

サッシェ、小袋などを包含する、改善された剥離式(peel-to-open)パッケージ(1000)が開示される。パッケージは、剥離力によって特徴付けられる封止部(1つ又は複数)の接着剤パターンを使用して、互いに取外し可能に接着された基材層(10、20)で作られる。接着剤パターンは、いくつかの実施形態では予め定められた停止点までの、パッケージの制御された開放を提供するように設計され、それによって、中に収容されたあらゆる製品(1つ又は複数)が、消費者が取り出せるように提示される。更なる設計上の特徴としては、容易で直感的な開放を更に提供してもよい、オフセットタブ(700A、700B)、質感部、色のバリエーション、及び文章が挙げられるが、それらに限定されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
サッシェ、小袋などが挙げられるが、それらに限定されない剥離式(peel-to-open)パッケージ。
【背景技術】
【0002】
パッケージが開けにくいことは、消費者、特に手先の器用さ及び/又は視力に限界がある消費者にとっての懸念になる場合がある。製品は優れていることがあっても、開きにくいパッケージに入っている場合、消費者は、より開きやすいパッケージに入っている別の製品で妥協することがある。
【0003】
特に小さい及び/又は単一使用の製品は、従来、サッシェなどに包装されている。サッシェは、一般に、封止部(1つ又は複数)によって互いに解放可能に保持されて、内部空洞を形成する2つの層を含む。内部空洞は、小さいペーパータオル(towelettes)、クリーム、薬剤、接着剤ストリップ、軟膏などの製品を収容してもよい。
【0004】
中の製品にアクセスするため、サッシェの層が剥がされて開いてもよい。これは、典型的には、サッシェの一端でその層をそれぞれ把持し、引張り力を働かせることによって達成される。サッシェの封止部(1つ又は複数)の剥離力(1つ又は複数)を引張り力が上回ると、サッシェの層は分離され、製品が、消費者が取り出せるように理想的に露出する。
【0005】
製品を包装するのに現在使用されているサッシェは、典型的には、一定の剥離力がサッシェの長手方向側縁部に沿って位置する、封止部(1つ又は複数)を有する。このタイプのサッシェの層を剥がして開くために一定の引張り力を働かせた場合、サッシェが次第に開くにしたがって剥離速度が増加するような運動量が得られる場合がある。運動量の増大は、いくつかの否定的な結果を有する場合がある。例えば、サッシェの他端に達すると、層が意図せずに完全に剥がれて開いてしまうことがある。結果として、製品が単にサッシェから落ちることがある。引張り力が十分に大きい場合、製品がサッシェからある距離に押し出される可能性がある。どちらの場合も、消費者は、製品を使用できる前に、それを探し、発見し、拾い上げることになる。これは、照明が暗く湿度が高い環境では、及び/又は、流し台の排水管など、届きにくい場所に製品が落ちた場合には、特に困難であり得る。消費者の視力及び/又は手先の器用さに限界がある場合、更に困難になることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
中の製品が露出して消費者がそれを取り出せるように、制御された方式で剥がれて開かれてもよい、サッシェなどを包含するパッケージが依然として必要とされている。そのようなパッケージが、容易に認識可能な開放手段を有することが依然として必要とされている。そのようなパッケージが、浴室などの湿気がある環境で、パッケージを剥がして開く手段を提供する把持タブを有することが依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、義歯接着剤などの口腔ケア物質が挙げられるが、それらに限定されない製品、特に小さい製品の包装における改善を提供する。本発明のパッケージとしては、剥離式(peel-to-open)のサッシェ、小袋などが挙げられ、以下、「パッケージ」と総称する。
【0008】
本発明のパッケージは、剥離力によって特徴付けられる封止部(1つ又は複数)の接着剤パターンを使用して互いに取外し可能に付着された、第1の層及び第2の層で作られる。接着剤パターンは、パッケージの制御された開放を提供するように設計される。いくつかの実施形態では、接着剤パターンは、予め定められた停止点までのパッケージの制御された開放を提供するので、任意に中に収容されたあらゆる製品(1つ又は複数)のうち少なくとも一部分が、消費者が取り出せるように提示される。更なる設計上の特徴としては、オフセットタブ、質感部、色のバリエーション、文章、又はそれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定されず、これらの特徴は容易で直感的な開放を更に提供してもよい。
【0009】
一実施形態では、本発明は、空洞が層の間に画定されるように向かい合わせの関係で配置された、第1の層及び第2の層を含むパッケージを目的とする。パッケージは、第1の端部及びその遠位にある第2の端部を有し、第1及び第2の対向する長手方向側縁部が、第1及び第2の端部の間を延びるように形作られる。パッケージの2つの層は、パッケージの第2の端部において接続され、また、パッケージの第1の端部に近接して配置された第1の封止部と、第1の対向する長手方向側縁部に近接して配置された第2の封止部と、第2の対向する長手方向側縁部に近接して配置された第3の封止部とを含む接着剤パターンによって取外し可能に付着される。各封止部は剥離力によって特徴付けられる。第2及び第3の封止部のうち少なくとも1つは可変の剥離力を有し、つまり、剥離力はパッケージの第1の端部と第2の端部との間で増加する。
【0010】
いくつかの実施形態では、パッケージは、パッケージの第1の端部に位置する把持タブを更に含む。把持タブは様々な形体で存在してもよい。例えば、把持タブは、様々な形状、質感部、色、透明度、及び互いに対する空間的配向で提供されてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、パッケージは、義歯接着剤が挙げられるがそれに限定されない口腔ケア物質を収容してもよい。
【0012】
更なる実施形態では、本発明は、上述したような一次パッケージを複数含む二次パッケージを目的とする。一次パッケージは、義歯接着剤が挙げられるがそれに限定されない口腔ケア物質を収容してもよい。
【0013】
これら及び他の実施形態、態様、及び利点は本発明に包含され、以下の説明、図面、及び添付の特許請求の範囲を参照して更に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面は、本発明の様々な態様を組み込んだ、改善されたパッケージの非限定的実施形態を示す。
【図1】本発明によるパッケージの平面図。
【図2】本発明によるパッケージの平面図。
【図3】本発明によるパッケージの平面図。
【図4】本発明によるパッケージの平面図。
【図5】本発明によるパッケージの平面図。
【図6】パッケージが、第5の封止部によって接続された、基材の2つの別個片から形成された2つの層を含む一実施形態の側面図。
【図7】パッケージが、基材自体の上に折り重ねられた基材の単一片である一実施形態の側面図。
【図8】パッケージが、重なり合った第1及び第2の層を含む一実施形態の平面図。
【図9】パッケージが、重なり合わない第1及び第2の層を含む一実施形態の平面図。
【図10】パッケージが異なる接着剤パターンを含む実施形態の平面図。
【図11】パッケージが異なる接着剤パターンを含む実施形態の平面図。
【図12A】パッケージが異なる接着剤パターンを含む実施形態の平面図。
【図12B】2つの個別の封止部間の角度関係を示す図。
【図13】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図14】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図15】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図16】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図17】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図18】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図19】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図20】本発明のパッケージがどのように剥がれて開くことができるかを示す平面図及び側面図。
【図21】パッケージが把持タブを含む実施形態の平面図。
【図22】パッケージが把持タブを含む実施形態の平面図。
【図23】パッケージが把持タブを含む実施形態の平面図。
【図24】パッケージの空洞内に位置するプラスチックトレイに接着剤ストリップが接着される一実施形態の平面図。
【図25】本発明の二次パッケージの実施形態を示す図。
【図26】本発明の二次パッケージの実施形態を示す図。
【図27】本発明の二次パッケージの実施形態を示す図。
【図28】本発明の二次パッケージの実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で使用する時、「対向する」は、所与の平面内で互いの真向かいにあることを意味する。
【0016】
本明細書で使用する時、「長手方向」は長さ方向に及ぶことを意味する。
【0017】
本明細書で使用する時、「延びる」はある距離区間に広がることを意味する。
【0018】
本明細書で使用する時、「取外し可能に付着された」は、互いに保持されているが、抵抗力を加えることによって分離可能であることを意味する。
【0019】
本明細書で使用する時、「空洞」は製品(1つ又は複数)を中に収容するのに適した空間を意味する。
【0020】
本明細書で使用する時、「封止部」は、締結具として作用するものであって、第1の層と第2の層との間などに緊密な閉止をもたらしてもよいものを意味する。
【0021】
本明細書で使用する時、「剥離力」は、封止部によって互いに締結されていた第1及び第2の層の部分が分離するように、接着剤封止部のうち少なくとも一部分が機能しなくなるようにするのに必要な抵抗力の量を意味する。剥離力は、後述の「方法」の項に記載するように測定される。
【0022】
本明細書で使用する時、「隣接する封止部」は、可変の剥離強度を備えた1つの封止部、又は、30cm(12インチ)若しくは30.48cmの距離で、卓上スタンドなどの固定具に挿入された一般的な60ワットの白熱電球の光を妨げない状態で見た時、一般的な視力の裸眼では接続されているように見える一連の封止部を包含するものとする。
【0023】
本明細書で使用する時、「個別の封止部」は、上述の条件で見た時、一般的な視力の裸眼では接続されているように見えない封止部を包含するものとする。
【0024】
本明細書で使用する時、「交差する」は、均等又は不均等であってもよい2つの部分に分割されることを意味する。
【0025】
本明細書で使用する時、「基材」は、パッケージの層を形成するのに使用されるあらゆる材料又は材料群を意味する。
【0026】
本明細書で使用する時、「不透明な」は、透き通っていないこと、即ち光を透過又は反射しないことを意味する。
【0027】
本明細書で使用する時、「透明な」は、透き通っていること、即ち光を透過することを意味する。
【0028】
本明細書で使用する時、「半透明の」は、光が散乱して通過できることを意味する。
【0029】
本明細書で使用する時、「含む」は、本発明を実施する際に、様々な構成要素、成分、又は工程を結合して使用されてよいことを意味する。したがって、用語「含む」には制約がなく、「本質的に〜からなる」及び「〜からなる」といったより制限的な用語を包含する。
【0030】
本明細書に開示する全ての数値範囲は、その範囲内の個々の数それぞれを包含し、また、開示の範囲の上限値及び下限値のあらゆる組み合わせを包含するものとする。
【0031】
図1〜5を参照すると、本発明のパッケージ1000の様々な実施形態が示される。各パッケージ1000は、向かい合わせの関係で配置された第1及び第2の層10、20を含む。1つ又は複数の製品600(仮想線で示される)が任意に中に収容されてもよいように、空洞30が第1及び第2の層10、20との間に規定される。各パッケージ1000は、第1の端部100及びその遠位にある第2の端部200を有し、第1の対向する長手方向側縁部300A及び第2の対向する長手方向側縁部300Bが、第1及び第2の端部の間を延びるように形作られる。各パッケージ1000の2つの層10、20は、パッケージの第2の端部200において向かい合わせの関係で接続され、また、パッケージ1000の第1の端部に近接して配置された第1の封止部510と、パッケージの第1の対向する長手方向側縁部300Aに近接して配置された第2の封止部520と、パッケージの第2の対向する長手方向側縁部300Bに近接して配置された第3の封止部530とを含む接着剤パターンによって取外し可能に付着される(各封止部は仮想線で示される)。各封止部は剥離力によって特徴付けられる。第2及び封第3の封止部520、530のうち少なくとも1つの剥離力は可変であり、つまり、剥離力は各パッケージ1000の第1の端部100と第2の端部200との間で増加する。
【0032】
次に図6及び7を参照すると、本発明のパッケージ1000は第1の層10及び第2の層20を含む。パッケージの層は、当業者によって決定されるようなあらゆる適切な方法で形成され接続されてもよい。例えば、一実施形態では、基材の2つの別個片が第1及び第2の層10、20を形成し、それらが、例えば図6の側面図に示されるように、本明細書において「第5の封止部」550と呼ばれるものを使用して、パッケージ1000の第2の端部200において互いに接続される。基材の2つの別個片は、組成が同一であっても異なってもよい。別の実施形態では、基材の単一片がそれ自体の上に折り重ねられて、第1及び第2の層10、20を形成し、それらは、例えば図7の側面図に示されるように、結果として得られる折り目560によってパッケージ1000の第2の端部200において互いに接続される。
【0033】
あらゆる好適な基材が、本発明のパッケージの第1及び第2の層として役立ち、また、要因の1つ又は組み合わせに基づいて当業者によって選択されてもよい。要因の非限定例としては、パッケージに収容される製品(1つ又は複数)、保管条件、輸送条件、使用時の条件、美観、層同士の視覚的な区別などが挙げられる。例えば、製品が光に敏感な場合、不透明な基材が役立つ。例えば、パッケージが高温で保管又は輸送される場合、耐熱性をもつ基材が望ましい。例えば、製品が水分に敏感な場合、不透水性の基材が望ましい。本発明に役立つ不透水性基材の非限定例としては、箔の積層体、箔/ポリマーの積層体若しくは共押出し品、金属、ポリマー、金属化フィルム、透明プラスチック、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0034】
次に図1〜3、5、8、及び9を参照すると、本発明のパッケージ1000はあらゆる好適な平面形状をとってもよい。パッケージ1000の平面形状は、その第1及び第2の層10、20の平面形状、並びに層が向かい合わせの関係で位置し、接続された時/取外し可能に付着された時の、層それぞれの配向によって決まってもよい。本発明のいくつかの実施形態では、第1及び第2の層は、向かい合わせの関係で位置した時に重なり合うようにして向き付けられる。例えば、図8は、パッケージ1000が、同じサイズ及び形状を有する、2つの重なり合った長方形の第1及び第2の層10、20を含む、一実施形態の平面図を示す(第2の層はこの図では見えていない)。他の実施形態では、第1及び第2の層は、向かい合わせの関係で空間的に食い違っているので、接続された時/取外し可能に付着された時、完全には重なり合わない。例えば、図9は、パッケージ1000が、結果として得られるパッケージ1000の第1の端部100において重なり合わないようにして接続された/取外し可能に付着された、同じサイズ及び形状を有する長方形の第1及び第2の層10、20を含む、一実施形態の平面図を示す。更なる実施形態では、類似又は同一の形状を有する第1及び第2の層は、第2の層が第1の層に対して裏返しになった向かい合わせの関係で位置する。層は、接続される時/取外し可能に付着される時、結果として得られるパッケージの第1の端部において完全には重なり合わない。例えば、図1〜3及び5は、パッケージ1000の第1の端部100が完全には重なり合わない第1及び第2の層10、20を含む実施形態の平面図を示す。
【0035】
次に図1〜5及び10〜12Aを参照すると、第1及び第2の層10、20は、接着剤パターンによって向かい合わせの関係で取外し可能に付着される。接着剤パターンは、例えば図10に仮想線で封止部510として示されるような、可変の剥離強度を有する1つの封止部、例えば図11に仮想線で封止部510、520、530、及び550として示されるような、一連の隣接する封止部、又は、例えば図12Aに仮想線で封止部510A〜C、520A〜D、530A〜D、並びに550A及びBとして示されるような、一連の個別の封止部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、例えば図1〜5に仮想線で封止部540として示されるように、第2及び第3の封止部の間に形成された空洞を交差するようにして第4の封止部が配置される。パッケージが、基材の2つの別個片(それ自体の上に折り重ねられる基材の単一片ではなく)から作られた第1の層及び第2の層を含む実施形態では、例えば図1及び4に仮想線で封止部550として示されるように、第5の封止部が、パッケージの第2の端部において2つの層を互いに接続してもよい。
【0036】
次に図13〜20を参照すると、本発明のパッケージは、第1及び第2の層を剥がして開くことによって開放されてもよい。層を剥がして開くため、層を互いに取外し可能に付着してパッケージを形成している封止部の剥離力に打ち勝つのに十分な抵抗力が働く。各封止部は、封止部全体を通して一定又は可変である剥離力によって特徴付けられる。剥離力は、後述の方法の項で記載するように測定される。
【0037】
本発明のパッケージの制御された開放を提供するため、接着剤パターン及びそれらを含む封止部は、任意に中に収容されたあらゆる製品(1つ又は複数)がパッケージから押し出されることなく、パッケージの第1及び第2の層を剥がして開くのに必要な力の量を調節するように選択される。例えば、図13に示される実施形態では、基材の単一片がそれ自体の上に折り重ねられて、パッケージ1000の第1及び第2の層10、20を形成し、それらが、結果として得られる折り目560によってパッケージの第2の端部200において互いに接続されている。第1及び第2の層10、20は、パッケージ1000の第1の端部100において、及びパッケージの第2の端部200まで第1の対向する長手方向側縁部300A及び第2の対向する長手方向側縁部300Bに沿って、接着剤パターンによって取外し可能に付着される。接着剤パターンは、剥離力「A」を有する、パッケージ1000の第1の端部に近接して配置された第1の封止部510と、「B」から「B」までに及ぶ可変の剥離力を有する、パッケージの第1の対向する長手方向側縁部300Aに近接して配置された第2の封止部520と、「C」から「C」までに及ぶ可変の剥離力を有する、パッケージの第2の対向する長手方向側縁部300Bに近接して配置された第3の封止部530との、仮想線で示される3つの封止部を含む。
【0038】
パッケージ1000の第1の端部100に近接した、3つの封止部の相対的剥離力は、次式によって表されてもよい。
A≒B+C
式中、「+」は「〜の合計」を表し、Bは任意にCにほぼ等しい。
【0039】
パッケージ1000の第1の端部100からパッケージの第2の端部200に向かって移動すると、B及びCの剥離力はそれぞれB及びCまで増加するので、相対的剥離力は次式によって表される。
A<B+C
式中、「+」は「〜の合計」を表し、Bは任意にCにほぼ等しい。
【0040】
パッケージ1000の第2の端部200に近付くと、B及びCの剥離力はそれぞれB及びCまで更に増加するので、相対的剥離力は次式によって表される。
A<<B+C
式中、「+」は「〜の合計」を表し、Bは任意にCにほぼ等しい。
【0041】
この実施形態では、パッケージ1000の第1及び第2の層10、20を剥がして開くことは、図13の平面図及び図14の側面図に示されるように、パッケージの第1の端部100において指900の間で各層を把持することによって開始されてもよい。A及びB+Cよりも大きい第1の引張り力「F」が働き、それによって、パッケージ1000の第1の端部100に近接して配置された第1の封止部510、並びにパッケージ1000の第1の端部に近接して配置された第2及び第3の封止部520、530が「機能しなくなる」。封止部510、520、530は、封止部によって互いに締結されていた第1及び第2の層10、20の部分が、図15の平面図及び図16の側面図に示されるように分離できるという点で機能しなくなる。
【0042】
層を更に剥がして開くため、B+Cよりも大きい第2の引張り力「F」が働き、それによって、図17の平面図及び図18の側面図に示されるように、これらの剥離力によって第2及び第3の封止部520、530の部分が機能しなくなる。
【0043】
剥離力B及びCは、これらの剥離力で第2及び封第3の封止部520、530の部分が機能しなくなるようにするため、Fを大幅に上回る引張り力が必要であるように選択される。したがって、第1及び第2の層10、20の分離は、剥離力がB+Cにほぼ等しい地点で確認される。任意の製品600は、パッケージ1000の未開放部分によって依然として部分的に収容されており、図19の平面図及び図20の側面図に示されるように、取り出せるように提示される。
【0044】
当業者は、封止部の接着剤パターン、及びそれらの相対的剥離力のあらゆる好適な組み合わせを選択することによって、2つの層の分離を実現し、中に任意に収容されているあらゆる製品(1つ又は複数)を提示し、取り出すことができる。図13〜20に示される実施形態では、第1の封止部510は、パッケージ1000の第1の端部100に近接して配置され、第2及び封第3の封止部520、530はそれぞれ、パッケージの第1及び第2の対向する長手方向側縁部300A、300Bに近接して配置される。パッケージ1000の第1の端部100に近接して配置された第2及び封第3の封止部520、530の部分の剥離力は、第1の封止部510の剥離力にほぼ等しい。パッケージ1000の第1の端部100からその第2の端部200に向かって移動すると、第2及び封第3の封止部520、530の剥離力は漸増的に(B、CからB、Cに、更にB、Cに)増加する。別の方法としては、いくつかの実施形態では、第2の封止部及び第3の封止部の剥離強度の増加は、封止部(1つ又は複数)の長さ全体にわたって連続的である。別の方法としては、いくつかの実施形態では、第2の封止部及び第3の封止部の剥離強度の増加は、封止部(1つ又は複数)の長さ全体にわたって連続的と漸増的との組み合わせである。別の方法としては、いくつかの実施形態では、第2及び第3の封止部のうち1つのみの剥離強度は、漸増的に、連続的に、又はそれらの組み合わせのいずれかで封止部の長さ全体にわたって可変である。いくつかの実施形態では、第1の封止部の剥離力は、パッケージの第1の端部に近接して配置された第2及び/又は第3の封止部の部分の剥離力よりも大きくてもよい。これらの実施形態では、より強力な第1の封止部が、パッケージの意図しない又は早すぎる開放を防ぐことがある。第5の封止部が基材の2つの別個片を互いに接続する実施形態では、第5の封止部の剥離力も、それを破断するのに過剰な力が必要であるように適切に選択されてもよい。
【0045】
封止部の剥離力が増加し、それによってパッケージの第1及び第2の層を分離するのに過剰な抵抗力が必要な地点は、本明細書では「停止点」と称される。停止点において、パッケージに任意に収容された製品(1つ又は複数)のうち少なくとも一部分が、パッケージから取り出せるように露出する。例えば、一実施形態の停止点590が図19の平面図及び図20の側面図に示される。
【0046】
パッケージの層を剥がして開くのに必要な抵抗力の量は、封止部(1つ又は複数)の幾何学形状に、また1つを超える封止部がある場合、それらの相対的配置に影響を受けることがある。単一の封止部の部分の相対的配置、及び/又は1つを超える封止部の相対的配置は、それらの「角度関係」、つまりそれらが所与の平面内で交差する角度によって説明されてもよい。図11に示される実施形態では、第1及び第3の封止部510、530との間の角度関係は角度580によって表される。封止部が(個別の封止部の場合のように)交差しない場合、各封止部を通る直線が描かれてもよく、それらの角度関係は、線が所与の平面内で最終的に交差する角度によって表される。図12B(図12Aに示される実施形態の2つの個別の封止部の拡大図)に示される実施形態では、封止部550Aを通って直線720Aが描かれ、530Dを通って直線720Bが描かれている。封止部550Aと530Dとの間の角度関係は、線720A及び720Bが交差する角度519によって表される。
【0047】
単一の封止部及び/又は1つを超える封止部の部分は、それらがあらゆる好適な角度関係を有するように配置されてもよい。角度関係は、鈍角、鋭角、直角、又はそれらの組み合わせによって規定されてもよい。例えば、図13に示される実施形態では、第1の封止部510の所望の剥離力は、約120°の角度511によって表され得るように、封止部を山形にすることによって実現される。第1の封止部510は、第2及び封第3の封止部520、530との相対的配置が鈍角515によって表されるように、それらそれぞれに隣接する。
【0048】
封止部はあらゆる好適な手段を使用して作られてもよい。封止手段の非限定例としては、機械的封止及び化学的封止が挙げられる。理論に束縛されるものではないが、機械的封止は、封止されるべき層の間のトポグラフィ的干渉を伴うものと考えられる。機械的封止の非限定例としては、けん縮、型押し、噛合い機構、及びそれらの組み合わせが挙げられる。噛合い機構はあらゆる噛み合う形状を含んでもよい。噛合い機構の非限定例としては、突出するタブ、噛み合うタブ、噛み合うスロット、かぎホックタイプのシステム、及びそれらの組み合わせが挙げられる。理論に束縛されるものではないが、化学的封止は、層間の化学的相互作用を伴うものと考えられる。封止の化学的手段の非限定例としては、熱封止、誘導封止、音波溶接、圧力溶接、ホットメルト接着剤、溶媒接着剤、溶媒溶接、糊、樹脂、ロジン、架橋剤、及びそれらの組み合わせを使用するものが挙げられる。
【0049】
パッケージの層が熱可塑性材料を含む実施形態では、層間の材料又は材料の混合物を融解することによって熱封止が実現されてもよい。材料又は材料の混合物は、封止プロセスの間に層を融解することによってそれらの一体性が損なわれるのを回避するため、層を含む熱可塑性材料よりも低い融解温度を有してもよい。
【0050】
本発明のパッケージは、パッケージの第1の端部に把持タブを任意に含んでもよい。把持タブは、パッケージの第1及び第2の層それぞれを把持するための付属物を提供することによって、パッケージを開放するのを支援してもよい。本発明のパッケージは、同じ又は異なる把持タブを含んでもよい。
【0051】
把持タブはあらゆる好適な手段を使用して提供される。本発明のいくつかの実施形態では、把持タブは、パッケージの第1の端部における第1及び第2の層の部分の未付着部分を含む。例えば、図1〜5に示される実施形態では、把持タブ700A及び700Bはそれぞれ、パッケージ1000の第1の端部100における第1及び第2の層10、20の未付着部分を含む。いくつかの実施形態では、把持タブは、あらゆる好適な手段によって、別個の基材をパッケージの第1及び第2の層両方に付着させることによって提供される。例えば、図21に示される実施形態では、把持タブ700A及び700Bはそれぞれ、第1の層10及び第2の層(この図では見えていない)に付着されている。更なる実施形態では、第1又は第2の層の未付着部分を含む把持タブ、及び他方の層に付着された別個の基材を含む把持タブが提供される。例えば、図22に示される実施形態では、把持タブ700Aは第1の層10に付着された別個の基材であり、把持タブ700Bは第2の層20の未付着部分である。
【0052】
把持タブはあらゆる好適な形状を有してもよい。把持タブの形状は、パッケージに接続されていないタブの縁部に沿って引いた線によって表されてもよく、この線は本明細書では「縁線」と称される。図23を参照すると、タブ700Aは縁線710を有する。本発明に役立つ把持タブは、曲線、直線、又はそれらの組み合わせからなる群から選択された縁線を有してもよい。
【0053】
把持タブは質感部を含んでもよい。質感部が、把持タブを含む基材上に既に存在していない場合、コーティングが挙げられるがこれに限定されない当該技術分野において既知のあらゆる手段を使用して付加されてもよい。出っ張り、隆起、刻み、窪み、点刻、又はそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されないあらゆる好適なタイプの質感部が本発明に役立つ。質感部を有する把持タブの非限定例は、図1の把持タブ700A、図5の把持タブ700A、及び図22の把持タブ700Aとして示される。質感部は、特に浴室及び台所などの湿気がある環境で、指が把持タブから滑ることを防ぐ助けとなってもよい。それに加えて又は別の方法として、質感部は、パッケージがどちらの端部から開くように設計されているかを判断する触覚手段を提供してもよく、及び/又は、把持タブ同士を区別するのを支援してもよい。このようにして、質感部は、視覚障害者が本発明のパッケージを開くのを支援することができる。
【0054】
把持タブはあらゆる好適な外観を有してもよい。把持タブは、あらゆる色又は色のパターンを含んでもよい。把持タブは、不透明、半透明、透明、又はそれらの組み合わせであってもよい。本発明のパッケージを包含する把持タブは、外観が同じであっても異なってもよい。外観が異なる把持タブは、特に、それがなければタブを互いから分離することができる場所を見つけるのに苦労する視覚障害者が、把持タブ同士を区別するのを支援してもよい。
【0055】
把持タブは、互いに重なり合っても重なり合わなくてもよい。把持タブは、例えば、1つのタブ700Aのみが見えている図8の平面図に示されるように、重なり合うことができる。重なり合わない把持タブの非限定例は、図1〜5及び21〜23に示される。重なり合わない把持タブは、把持タブ同士を区別するのを補助してもよい。重なり合わない把持タブはまた、特に手先の器用さに限界がある人(関節炎を患っている人など)が、各タブを把持するのを支援してもよい。
【0056】
本発明のパッケージは、製品を収容してもよいように設計される。本発明のパッケージに収容されてもよい製品の非限定例としては、組成物、クリーム、製剤、ウェットティッシュ、つまようじ、粉末、接着剤、薬剤などが挙げられる。
【0057】
本発明のいくつかの実施形態では、口腔ケア物質、歯磨剤、及び/又は口腔ケアデバイスがパッケージ内に収容される。本発明のパッケージに封入するのに適したあらゆる口腔ケアデバイスが使用される。好適な口腔ケアデバイスの非限定例としては、歯ブラシ、口内洗浄剤、フロス、クレスト(Crest)(商標)ホワイトストリップ(Whitestrips)(商標)(プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)(オハイオ州シンシナティ(Cincinnati))製)などの歯用ホワイトニングストリップなどが挙げられる。本発明のパッケージに封入するのに適したあらゆる口腔ケア物質又は歯磨剤が使用されてもよい。好適な口腔ケア物質の非限定例は、義歯及び/又は歯のホワイトニング、義歯及び/又は歯の洗浄などを提供してもよい。多数の好適な口腔ケア組成物が、米国特許第5,891,453号、同第5,879,691号、同第6,730,316号、同第6,277,458号、同第6,045,811号、同第5,989,569号、同第6,884,426号、並びに米国特許出願第10/715,003号、同第10/870,293号、同第11/455,469号、及び同第60/831356号に開示されている。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態では、口腔ケア物質は義歯接着剤であってもよい。好適な義歯接着剤は、本発明のパッケージに収容することができるあらゆる形態をとってもよい。好適な義歯接着剤の非限定例としては、クリーム、ペースト、ゲル、液体、ストリップ、ウェハ、又はそれらの組み合わせが挙げられる。多数の好適な義歯接着剤が、米国特許出願第11/590,224号、同第11/590,233号、同第11/590,111号、同第11/590,225号、同第11/590,191号、同第11/590,231号、及び同第11/590,232号に開示されている。
【0059】
本発明のパッケージは、義歯接着剤ストリップ(1つ又は複数)を収容してもよい。次に図1〜5に示される実施形態を参照すると、義歯接着剤ストリップ600が、パッケージ1000の空洞30内に仮想線で示される。義歯接着剤ストリップ600が水分に敏感な実施形態では、パッケージ1000を形成する第1及び第2の層10、20は、パッケージの未接続部分に沿って位置する水密性封止部(1つ又は複数)510、520、530、(及びいくつかの実施形態では)550を含む接着剤パターンによって取外し可能に付着されてもよい。
【0060】
パッケージが1つを超える義歯接着剤ストリップを収容する実施形態では、ストリップを分離させて保持するあらゆる好適な手段が使用されてもよい。分離手段の1つの非限定例は、図1〜4に示されるような第4の封止部540を使用するものである。第4の封止部540は、図2及び3に示されるような個別の封止部を含んでもよく、又は図1及び5に示されるように別の封止部に隣接してもよい。第4の封止部の剥離強度は、当業者によって、本発明のパッケージの制御された開放を提供するように選択されてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、義歯接着剤ストリップ(1つ又は複数)はトレイに取外し可能に接着されてもよい。図24は、義歯接着剤ストリップ600が、パッケージ1000の空洞30内に封止されたプラスチックトレイ650に取外し可能に接着された一実施形態を示す。パッケージ1000を剥がして開いた時、トレイ650は、義歯接着剤ストリップ(1つ又は複数)600にアクセスできるように取り出されてもよい。
【0062】
次に図25〜28を参照すると、本発明の複数のパッケージは、より大きな「二次」パッケージ2000内に収容される「一次」パッケージ1000を含んでもよい。複数の一次パッケージを二次パッケージ内に収容することは、一次パッケージ内に収容された製品の輸送、店舗の棚での保管、使用(個々に又は別の方法で)、及び可搬性における利便性を提供してもよい。
【0063】
あらゆる好適な二次パッケージが使用されてもよい。二次パッケージの非限定例としては、箱、カートン、小袋、コンパクトなどが挙げられる。二次パッケージはあらゆる好適な材料で作られてもよい。材料の非限定例としては、プラスチック、紙製品などが挙げられる。
【0064】
一実施形態では、複数の一次パッケージ1000が、図25に示されるように、透明プラスチックを含む二次パッケージ2000に収容される。二次パッケージ2000は一個片構造のものであり、特に湿気がある環境でのパッケージの開放をより容易にするように、質感部2011を有する蝶番式の蓋2010を有する。有利には、二次パッケージ2000はまた透明なので、二次パッケージ内に一次パッケージ1000がいくつ収容されているかが容易に見えてもよい。
【0065】
別の実施形態では、二次パッケージは、図26に示されるようにプラスチック及び厚紙を含む。二次パッケージ2000の底部は、一次パッケージ1000がその中に位置するプラスチックのトラフ2060を含む。二次パッケージ2000の頂部2300は、滑動させてトラフ2060に付け外しされてもよい厚紙の箱を含む。二次パッケージ2000は任意に透明プラスチックの窓2200を有し、そこを通して、一次パッケージ1000が中にいくつ収容されているかが容易に判断されてもよい。
【0066】
別の実施形態では、二次パッケージ2000は、図27に示されるように厚紙を含む。一次パッケージ1000は第1の箱2050内に保持され、それが滑動してスリーブ2100に入れられる。スリーブ2100は任意に切取り窓2200を有し、そこを通して、一次パッケージ1000が中にいくつ収容されているかが容易に判断されてもよい。
【0067】
別の実施形態では、複数の一次パッケージ1000は、図28に示されるように互いに「連結」される。一次パッケージ1000は、取外し可能に接続された/取外し可能に付着された基材層10及び20の2つの大きな片から作られている結果として連結される。ここではミシン目として示される脆弱線800により、一次パッケージ1000が容易に分離可能になっている。これらの一次パッケージ1000は、開放位置で示されている、蝶番式の蓋2010を有する一個片の厚紙の箱を含む二次パッケージ2000内に収容される。
【0068】
方法
剥離力は、インストロン社(Instron Corp.)(米国マサチューセッツ州ノーウッド(Norwood))製のモデル番号5500Rの引張試験機を使用して、ASTM試験番号F 88−06にしたがって測定される。
【0069】
本明細書に開示の寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳密に限定されないものとして理解されるべきである。それよりむしろ、特に指定しない限り、こうした各寸法は、列挙した値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示した寸法は「約40mm」を意味するものとする。
【0070】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参照により組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
【0071】
本発明の特定の実施形態を説明し記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の端部と、
(b)前記第1の端部の遠位にある第2の端部と、
(c)前記第1及び第2の端部の間にある第1及び第2の対向する長手方向側縁部とを含む、義歯接着剤パッケージであって、
前記パッケージが、前記第2の端部において接続された第1の層及び第2の層を更に含み、前記第1及び第2の層が、接着剤パターンによって向かい合わせの関係で取外し可能に付着されて間に空洞を規定し、前記接着剤パターンが、
i.前記第1の端部に近接して配置された第1の封止部と、
ii.前記第1の対向する長手方向側縁部に近接して配置された第2の封止部と、
iii.前記第2の対向する長手方向側縁部に近接して配置された第3の封止部とを含み、
前記第2及び第3の封止部のうち少なくとも1つが、前記パッケージの前記第1及び第2の端部の間で増加する可変の剥離力を有することを特徴とする、パッケージ。
【請求項2】
前記可変の剥離力が、前記パッケージの前記第1及び第2の端部の間で、漸増的に、連続的に、又はそれらの組み合わせで増加する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
可変の剥離力を有する前記封止部の少なくとも1つが停止点を含み、前記封止部の前記可変の剥離力が、前記パッケージの前記第1の端部と前記停止点との間において、前記停止点と前記パッケージの前記第2の端部との間よりも低い、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記第1及び第2の層がそれぞれ、前記第2の端部において第5の封止部によって接続される第1及び第2の基材を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
縁線を有する把持タブを更に含み、前記把持タブが互いに重なり合わず、好ましくは前記把持タブのうち少なくとも1つが質感部を更に含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記把持タブがそれぞれ、不透明、半透明、透明、又はそれらの組み合わせである、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記第1及び第2の層が、箔の積層体、金属化フィルム、透明プラスチック、又はそれらの組み合わせからなる群から選択された基材を含む、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記空洞が前記パッケージ外部の水分に対して不透過性である、請求項7に記載のパッケージ。
【請求項9】
義歯接着剤が前記空洞内に収容される、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記義歯接着剤が、前記空洞内に収容された取外し可能なトレイに取外し可能に接着され、それによって、前記第1及び第2の層が前記停止点まで剥がされて分離した時、前記トレイの少なくとも一部分が前記パッケージから取り出せるように露出する、請求項9に記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公表番号】特表2010−502341(P2010−502341A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527247(P2009−527247)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053508
【国際公開番号】WO2008/029332
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】