説明

加熱調理器

【課題】、断熱性を向上させるとともに加熱室内の視認性が良い加熱調理器を提供する。
【解決手段】
被加熱物を収容する加熱室4と、加熱室を開閉する不透明な扉5の板部5aと、被加熱物を加熱する加熱手段と、加熱室4内の被加熱物を撮像する庫内カメラ39と、前記庫内カメラ39で撮像した映像を表示する表示部8とを備えることを特徴とする加熱調理器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱室内部を撮像する撮像手段を有する加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子オーブンレンジのような加熱調理器は、加熱室を開閉するための扉は、ガラスで構成されており内部が視認可能に構成されていた。そしてマグネトロンやヒータといった様々な加熱手段を備えており、マグネトロンによって食品の内部を加熱しつつ、ヒータにより食品表面を香ばしく焼き上げ、加熱具合と焦げ付き具合をバランスよくするような調理を行なっている。この場合、様々な熱源により加熱調理を行う為、内部を加熱する熱の効率化を目的として遮熱性の向上が求められている(特許文献1参照)。
【0003】
またこの従来の扉のガラスは熱を外に逃がしやすく、熱効率を悪化させている要因の一つであるため、遮熱性向上の施策として、この扉に透明なガラスを設けず庫内壁面と同じような断熱性の高い材質を用いて熱の逃げを防止することが提案されている。
【特許文献1】特開2006−300486号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した施策の加熱調理器では、扉にガラスを設けず内部が視認できないようにしたので、使用者は被加熱物の調理状況などが確認できないため、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱調理器において断熱性を向上させるとともに加熱室内の視認性が良い加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の加熱調理器は、被加熱物を収容する加熱室と、この加熱室を開閉し、閉塞した状態で内部が視認できない扉と、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱室内の被加熱物を撮像する撮像手段と、この撮像手段で撮像した映像を表示する表示手段とを備えることを主たる特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の加熱調理器によれば、内部が視認できない扉を設けていても、加熱室内を撮像しその撮像した情報を表示手段により報知するようにしたので、使用者は加熱室内の情報を確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図5を参照して説明する。図1は扉を閉鎖した状態の正面図、図2は縦断側面図、図3は扉を開放した状態の正面図、図4は電子レンジ1の制御系の構成を概略的に示すブロック図、図5は調理メニューの動作図である。
【0008】
電子レンジ1の本体は、図2に示すように前面を開放した矩形状の外箱2内に、矩形状の内箱3を固定して構成されてものであって、同じように前面を開放した内箱3の内部が、加熱室4とされている。
そしてこの加熱室4の前面開口部は、上下に回動する扉5によって開閉されるようになっている。また扉5は、二重構造の不透明な材質である金属板の板部5aで形成されており、使用者は扉を閉じた状態では加熱室4の内部は視認できないように構成されている。
【0009】
そして加熱室4の前方に位置するこの扉の前面部には、上部に手掛け部6が設けられ、下部に複数の操作部7および表示部8(表示手段、調理機能表示手段に相当)を有する操作パネル9が設けられている(図1参照)。
操作部7は、加熱調理の調理メニューや調理時間,調理に関する庫内温度(設定温度)などを設定するためのものであり、表示部8は、選択された調理メニューや調理時間などを加熱情報や調理機能を表示する調理機能表示手段としての機能と、後述する加熱室4内部を撮像した撮像情報が表示される撮像表示機能を有している。
そしてこれら調理メニューは、「グラタン」や、「ピザ」などが選択可能となっており、各食品に適した調理方法が予め制御部37(記憶手段に相当)に記憶されているものである。
【0010】
また電子レンジ1本体内の背部には、外箱2と内箱3との間に位置する機械室10が形成されており、この機械室10の下部には、マイクロ波加熱手段であるマグネトロン11の他、図示はしないがマグネトロン11の電源装置、マグネトロン11や電源装置を冷却する冷却ファン装置などが配設されている。マグネトロン11は高周波を発生するもので、その発生した高周波は、内箱3の下面に配設された導波管12を通して内箱3の底部に形成された励振口13から加熱室4内に供給されるようになっている。
【0011】
内箱3の底部内側には段部14が形成され、この段部14にガラス板或はセラミックス板から形成された底板15が載置されている。この底板15は、実質的に加熱室4の底面を構成するもので、この底板15の下方の空間には、励振口13から供給された高周波を反射撹拌するための回転アンテナ16が配設されている。また、底板15の下方の空間には、回転アンテナ16を取り巻くようにしてシースヒータなどからなる下ヒータ17(加熱手段に相当)が配設されていると共に、内箱3の上部には、面状ヒータなどからなる上ヒータ18(加熱手段に相当)が配設されている。これら上下両ヒータ17および18は、調理機能の一つであるオーブン調理のヒータとして機能する。
またこの下ヒータ17と上ヒータ18とは、各々定格出力が異なって構成されており、下ヒータ17は1000W、上ヒータ18は1500Wとしている。
【0012】
一方、内箱3の背面には、熱風発生装置19のケーシング20が固定されており、このケーシング20内には、ファンモータ21によって駆動される遠心型のファン22および熱風用ヒータ23(加熱手段に相当)が配設されている。
この熱風用ヒータ23は、二つのヒータがファン22の周りに囲繞して設けられる構成で、内周側と外周側と異なる場所に位置する内周ヒータ23a(加熱手段)と外周ヒータ23b(加熱手段)とにより構成される。またこの二つの熱風用ヒータは各々定格出力が異なり、内周ヒータ23aが1300W、外周ヒータ23bが1400Wで構成されている。これら内周ヒータ23a、外周ヒータ23bは、調理機能の一つである熱風循環調理のヒータとして機能する。
そして、加熱室4の後面である内箱3の後面壁には、ファン22の中心側に対応位置して多数の小孔からなる吸気口24が形成されていると共に、吸気口24の上下両側部分に位置して同じく多数の小孔からなる吐気口25が形成されている。
【0013】
上記の熱風発生装置19において、ファン22が回転すると、加熱室4内の空気が吸気口24からケーシング20内に吸引され、そして熱風用ヒータ23により加熱されて上下の吐気口25から加熱室4内に吐出される。このような熱風の循環によって加熱室4内が加熱されてオーブン調理が行われるようになっている。オーブン調理では、加熱室4内にオーブン調理皿(図示せず)を上下2段に配置することができるようになっているが、上記のように上下の吐気口25から同等量の熱風が供給されることによって、上下に配置されたオーブン調理皿上の食品が共に良好に調理することができる。
【0014】
さて、前記内箱3は鉄板などの金属板製のもので、前面部の矩形状のフランジ板26、上面板27、後面板28、左側板29、右側板30および底面板31からなる。そのうち、上面板27および後面板28は、一枚の板材をほぼL字形に折曲して形成されている。
【0015】
そして、これらの板26〜31は互いに溶接などによって接合され、前面部のフランジ板26が外箱2に溶接などによって接合されており強い断熱性を有し、庫内の熱が拡散しないように遮熱している。
【0016】
またこの内箱3の上部の稜角部のうち上部後側の稜角部、すなわち、一枚の板から形成された上面板27および後面板28の境界部は、後側に向って下降する傾斜面32に形成されている。そして、その傾斜面32の横(左右)方向中央部には、図示しない撮像用の窓が開口形成されており、その窓に望むようにして加熱室内部を撮像する庫内カメラ39が配置されている。またその隣には図示しない赤外線センサ(温度検知手段)33が配置されている。
そして、前述したようにこれらによって構成される内箱3の前方に位置する扉も、鉄板などの金属板製の板部5aにより構成されるものであり、同程度の断熱性を有しており庫内の熱を遮熱している。
【0017】
ここで、電子レンジ1における制御系の構成について図4を参照して説明する。
制御部37は、マイクロコンピュータで構成されており、赤外線センサ33や、庫内温度センサ38(温度検知手段)によって出力されるセンサ信号が入力され、扉5の開閉を検知する扉開閉検知手段90からの信号が入力されるように構成されている。またさらに庫内カメラ39が接続されておりこの庫内カメラ39によって加熱室4内の映像を撮像して、この撮像した情報を表示部8に表示するように構成されている。
【0018】
そして、制御部37は、操作部7で主電源をONすることにより、主電源スイッチ56がONされて、制御部37に電源が供給されるように構成されており、この制御部37は、表示部8の表示を制御したり、内部のメモリーに記憶された複数の調理メニューのプログラムを基にマグネトロン11や各ヒータ17,18,23a、23bの駆動を実行制御するように構成されている。
【0019】
また撮像手段である庫内カメラ39も同様に、主電源スイッチ56がONされたと同時に通電されて、庫内の撮像を開始するものであって、その撮像した映像は表示部8に表示される。
そのため、使用者は主電源スイッチ56をONすると同時に表示部8に加熱室4内の映像が報知されて認識することができるから、加熱室内の被加熱物の有無を確認でき取り忘れなどの確認ができる。
【0020】
またここで、表示部8への調理機能表示手段としての機能と、その機能に基づく操作方法、乃至撮像表示機能について説明する。
表示部8には、予め制御部が記憶する調理プログラムの調理メニューが表示されるように構成されており、この表示部8に表示された調理メニューを選択して実行することにより加熱調理がスタートする。
【0021】
そしてこの表示部8は、図1に示すように、撮像された加熱室4内部の映像の撮像表示機能と、その横に表示される調理機能表示部(調理機能表示手段に相当)とに区画されて表示される。
撮像表示機能は表示部8の左側に円形状に実線で描かれている部分であり、これは破線で描かれた庫内に載置されている円形状の被加熱物が、映像として縮小して表示されていることを示している。
【0022】
そして、この撮像表示機能としての映像の右隣に調理機能表示部が表示されており、このうち記載されている「オーブン」は調理メニュー名称に該当し、「12分28秒」はその調理メニューの加熱実行時間、「130℃」は庫内温度が表示されるように構成されており、操作部7の操作に基づき、調理メニューの変更、加熱時間の変更、また庫内温度の変更が可能となっている。
【0023】
またたとえば、オーブン調理の下位層には調理メニューとして、自動的に調理可能な「グラタン調理」、「シュー調理」、「クッキー調理」、「アップルパイ調理」「ハンバーグ調理」「ピザ調理」などが記憶されおり、これら調理メニューは、加熱条件が異なるように設定されていて、実行するための加熱手段(マグネトロン11、下ヒータ17、上ヒータ18、熱風用ヒータ23、内周ヒータ23a、外周ヒータ23bが相当)の選択、または加熱手段の使用時間異なるように設定されて構成されている。
【0024】
ここで一例の「グラタン調理」挙げて調理メニューの動作を説明する。
図5は「グラタン」調理メニューが選択されたときの庫内温度変化を示すタイミングチャートである。
まず、加熱室4内にグラタンを載置して、表示部8に「グラタン」が表示されるように操作すると表示部8には、調理メニューの名称として「グラタン調理」、調理時間として「20分」、庫内温度として「300℃」が表示される。
【0025】
そしてこの状態でスタートボタンを押すと、制御部37に記憶されている「グラタン調理メニュー」が開始される。
使用者が調理を実行開始させると、制御部37は、図5に示すように、加熱調理の開始から、複数の加熱手段のうち背面にある内周ヒータ23bを選択して商用電源35から電源を供給する。
そして庫内温度が調理設定温度(300度C)に達すると、商用電源35に接続された内周ヒータ23a(1300W)を断続して設定温度を維持する。
そして、調理が開始されてから12分後(調理が終了する8分前)に、上ヒータ18(1500W)に切り替えて加熱を実行する。そして所定時間(8分間)だけ設定温度以上で加熱を行なった後に調理を終了する。
グラタンなどを調理する場合は、被加熱物の表面部分に僅かに焦げ目をつけるように仕上げることが好ましい。従って、このグラタン調理のように制御すれば、調理の終了直前に一時的に加熱出力を高めて、食品の表面部分に焦げ目をつけることができる。
【0026】
そしてこれら調理工程の間に庫内カメラ39によって撮影された映像は表示部8に表示され続ける。この工程の最中、グラタンの表面がぐつぐつと加熱されている映像や、上ヒータ18に切り替えた後は、焦げ目が付く様が表示されるようになる。
このように調理工程中の調理物が表示部8に映像として表示されることから、使用者は扉から庫内内部を視認できなくても、表示部8で確認することができる。したがって、例えば、グラタン調理において、焦げ目がちょうどいい具合についたことを認識したら、途中でグラタン調理を停止して、加減の良いグラタンを取り出すことができる。
【0027】
(第2実施例)
次に、本発明に係る加熱調理器の第2の実施形態を、図6を参照して説明する。
第1の実施形態と同一部分については同一の符号を付して説明を省略し、以下異なるところについて説明する。
図6は、扉を閉鎖した状態の正面図の図1相当図である。
即ち、上記第1の実施形態と異なるところは、扉に加熱室内部を視認できる内部視認部を有する点である。
【0028】
この扉5は、不透明な材質である金属板の板部5aで形成されて使用者は扉を閉じた状態では加熱室4の内部は視認できないように構成されており、そのうちの一部である扉の中央部には、内部を視認できる窓部5b(内部視認部に相当)が設置されている。
この窓部5bは、表示部8とは異なる場所に位置しているものであり、板部5aの中央にある加熱室4内部まで連通している開口穴に透明なガラスが挿入されて構成されているもので、扉5の前方から視認することで加熱室4の内部が視認できるようになっている。そしてこの窓部5bには、マイクロ波が漏れないように目の細かい金網が設けられている。
【0029】
このように構成することにより、使用者は、表示部8に報知される庫内の撮像映像とともに内部を確認することができ視認性が向上する。
また表示部8及び庫内カメラ39は、主電源スイッチ56がONされた後駆動するため、この構成によれば主電源がONされていない状況においても窓部5bから内部を視認することができ使用者にとって利便性がすぐれる。
【0030】
(第3実施例)
次に、本発明に係る加熱調理器の第3の実施形態を、図7を参照して説明する。
第2の実施形態と同一部分については同一の符号を付して説明を省略し、以下異なるところについて説明する。
図7は、扉を閉鎖した状態の正面図の図6相当図である。
即ち、上記第2の実施形態と異なるところは、扉に加熱室内部を視認できる内部視認部が、ガラスではなく、広角レンズにより構成されている点である。
【0031】
すなわち図7に示すように、金属板の板部5aの中央に、内部を視認できる窓部5b(内部視認部に相当)が設置されており、この窓部5bは、内部の被加熱物を拡大して視認できるように、所謂広角タイプ光学レンズ5c(広角レンズに相当)により構成されている。
この広角レンズ5cは、人間の目で見ているのとほぼ同じ範囲が撮影できるレンズを標準レンズと呼ぶのに対し、この標準レンズより焦点距離が短いレンズで構成されていることからこの標準レンズより広い範囲、すなわち目で見ているよりも広い範囲の視野角を写すことができるレンズを総称するものである。
【0032】
すなわち、この広角レンズ5cを設けることにより、窓部5bは断熱性保護のため扉5に対して非常に小さい面積にて設けられているが、加熱室4内の広い範囲にわたって視認することができる。
例えば、広角レンズ5cを用いなかった場合は、図6の窓部5bに実線で示されているように調理物の一部(被加熱物の輪郭線)が視認できる程度の視野しかないが、広角レンズ5cを用いると図8に示すように、被加熱物の全体が視認できるようになり使用者は、加熱室4内部を視認しやすくなる。
【0033】
またこの広角レンズ5cには図8に示すように、目盛5dが配置されている。この目盛5dはどの程度の大きさの被加熱物か使用者が認識しやすいように設けられているものである。例えば、シュークリームのシュー生地を加熱調理する場合は、シュー生地は膨張して加熱前の大きさと異なる形状を呈する。このような場合に、この目盛5dによってそのシュー生地の大きさを測ることにより適切な大きさを判断して調理を終了させることができるなど大きなメリットがある。
【0034】
さらにこの目盛5dは中心から4方向に目盛が記載されているが、外周に広がるにしたがって、目盛間の幅を変えている。すなわち外周に広がるほど目盛幅を小さくするように記載している。
これは、広角レンズ5cを使用すると視野が拡大して視認できるようになるが、広角レンズ5cの中央は視認物が拡大して視認され、中央から離れるほど視認物が小さく視認されるといった特性を有している為である。そのため、外周に広がるほど目盛幅を小さくすることで実際の視認物の寸法を的確に測ることができる。
【0035】
(第4実施例)
次に、本発明に係る加熱調理器の第4の実施形態を、図9を参照して説明する。
第2の実施形態と同一部分については同一の符号を付して説明を省略し、以下異なるところについて説明する。
図9は、扉を閉鎖した状態の正面図の図6相当図である。
即ち、上記第2の実施形態と異なるところは、扉に加熱室内部を視認できる内部視認部が、複数設けられている点である。
【0036】
すなわち図9に示すように、金属板の板部5aに、内部を視認できる透明なガラスで構成された窓部5b(内部視認部に相当)が合計6つ設置されており、各窓部5bは、上下に3つずつ並んで配置されている。そしてこれら窓部5bは、それぞれ加熱室内の異なる位置を視認可能なように区画して配置されている。
また窓部5bの配置は、加熱室4内の熱エネルギーがこのガラス製の窓部から拡散しない程度の面積で配置するようにすることが好ましい。
【0037】
このように設けることにより、加熱室4内を死角がないように視認することができ、例えば、加熱室内の角に調理物が載置されていてもその調理物を認識することができる。
【0038】
なお、以上の実施例では、扉5の板部5aを金属製のとしたが、さらに断熱性の優れるセラミックなどを用いてよい。さらには金属製の板部5aを二重構造とし、その内部に断熱材を挿入して断熱性を高めても良い。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、変形又は拡張が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1実施例であり、扉を閉鎖した状態の正面図
【図2】電子レンジの縦断側面図
【図3】扉を開放した状態の正面図
【図4】電子レンジの制御系の構成を概略的に示すブロック図
【図5】調理メニューの動作図。
【図6】第2の実施例の図1相当図
【図7】第3の実施例の図6相当図
【図8】広角レンズの視認状態図
【図9】第4の実施例の図6相当図
【符号の説明】
【0040】
図面中、1は電子レンジ、2は外箱、3は内箱、4は加熱室、5は扉、5aは板部、5bは窓部(視認表示部)、5cは広角レンズ、6は手掛け部、7は操作部、8は表示部(表示手段)、9は操作パネル、10は機械室、11はマグネトロン(加熱手段)、12は導波管、13は励振口、14は段部、15は底板、16は回転アンテナ、17は下ヒータ(加熱手段)、18は上ヒータ(加熱手段)、19は熱風発生装置、20はケーシング、21はファンモータ、22はファン、23は熱風用ヒータ(加熱手段)、23aは内周ヒータ(加熱手段)、23bは外周ヒータ(加熱手段)、24は吸気口、25は吐気口、26はフランジ板、27は上面板、28は後面板、29は左側板、30は右側板、31は底面板、32は傾斜面、33は赤外線センサ(温度検知手段)、37は制御部(記憶手段、制御手段)、38は庫内温度センサ(温度検知手段)、39は庫内カメラ(撮像手段)、56は主電源スイッチ、90は扉開閉検知手段、を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱物を収容する加熱室と、
この加熱室を開閉し、閉塞した状態で内部が視認できない扉と、
被加熱物を加熱する加熱手段と、
前記加熱室内の被加熱物を撮像する撮像手段と、
この撮像手段で撮像した映像を表示する表示手段とを備えることを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
表示手段は、加熱室の前方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】
加熱室内を視認可能な内部視認部をさらに備え、
この内部視認部と異なる位置に撮像した映像を表示する表示手段を設けることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
【請求項4】
内部視認部は、視野角が広がる広角レンズにより構成されることを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
【請求項5】
内部視認部に目盛を設けることを特徴とする請求項4記載の加熱調理器。
【請求項6】
内部視認部は複数設けられ、
これら複数の内部視認部は、それぞれ加熱室内の異なる位置を視認可能とする位置に設けられることを特徴とする請求項3乃至請求項5記載いずれかに記載の加熱調理器。
【請求項7】
加熱調理の調理機能を表示する調理機能表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の加熱調理器。
【請求項8】
扉は、加熱室の壁面と同程度の断熱性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7いずれかに記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−79796(P2009−79796A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247575(P2007−247575)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】