効率的ターゲティングのためのファイバーシャフト変異
アデノウイルスベクター及びそのようなベクターの生産を提供する。特に、アデノウイルスベクターの効率的ターゲッティングのためのファイバーシャフト修飾が提供される。ファイバーシャフト修飾は、他の修飾、例えば、ファイバーノブ及び/又はペントン修飾と、完全に機能破壊された(脱ターゲッティングされた)アデノウイルスベクターを生産するために組み合わせてもよい。脱ターゲッティングされたアデノウイルスベクターの増殖のためのスケールアップの方法がまた提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
修飾されたアデノウイルスキャプシドタンパク質であって、
その修飾されていないスキャプシドタンパク質は、ヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSP)に結合し、そして
該修飾されたキャプシドタンパク質は突然変異を含み、それによりヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSP)への結合が変更されている、修飾されたアデノウイルスキャプシドタンパク質。
【請求項2】
ファィバータンパク質である請求項1記載の修飾されたタンパク質。
【請求項3】
修飾されたファィバータンパク質の結合が、修飾されていないタンパク質に比べて削除されているか又は減少させられている請求項2記載のキャプシドタンパク質。
【請求項4】
修飾されたファィバータンパク質の結合が、修飾されていないタンパク質に比べて削除されているか又は減少させられている請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項5】
アミノ酸の挿入、欠失又は置換を含む請求項3記載の修飾されたタンパク質。
【請求項6】
突然変異がHSPに結合するモチーフを変更し、それによりHSP相互作用が変更される請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項7】
モチーフがBBXB又はBBBXXBであって、Bは、塩基性アミノ酸でありそしてXは任意のアミノ酸である、請求項6記載の修飾されたタンパク質。
【請求項8】
モチーフがコンセンサス配列KKTKを含む、請求項7記載の修飾されたタンパク質。
【請求項9】
ファィバーが、修飾されたAd5又はAd2ファィバーである、請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項10】
少なくとも2つの異なるアデノウイルスからのファィバータンパク質の一部を含むキメラファィバータンパク質である請求項2記載の修飾タンパク質であって、
シャフト又はその一部が、第1アデノウイルスからのものであり、それにより、得られるファィバーはHSPに結合しないか、又は修飾されていないファィバータンパク質に比べて減少した親和性でHSPに結合し、
該第1アデノウイルスからのシャフト又はその一部は、HSPに結合しないか、又は第2アデノウイルスに比べて減少した親和性でHSPに結合し、
第2アデノウイルスはHSPに結合し、そして
該一部は、得られたタンパク質のHSP結合を変更するのに十分な部分を含む、
請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項11】
修飾されたファィバータンパク質のHSPへの結合が、修飾されていないタンパク質に比べて削除されているか又は減少させられている、請求項10記載の修飾されたタンパク質。
【請求項12】
ファィバータンパク質の残部は、第2アデノウイルスからのものである、請求項10記載の修飾されたタンパク質。
【請求項13】
更に、HSPに加えて1つ又はそれ以上の細胞表面タンパク質と得られたファィバーとの相互作用を減少させるか又は削除する1つ又はそれ以上の更なる修飾を含む請求項2、3,10及び11のいずれか1項記載の修飾されたタンパク質。
【請求項14】
更にリガンドを含み、それにより得られたファィバーは該リガンドの受容体に結合する、請求項13記載の修飾されたタンパク質。
【請求項15】
リガンドがノブ領域に含まれる請求項14記載の修飾されたタンパク質。
【請求項16】
リガンドは挿入されているか又は該リガンドはファィバーの一部と置き換わっており、それにより得られたファィバーは該リガンドの受容体に結合する、請求項14記載の修飾されたタンパク質。
【請求項17】
HSPに対する親和性が、少なくとも、5倍、10倍及び100倍の減少の中から選ばれる量減少させられている、請求項11記載の修飾されたタンパク質。
【請求項18】
第1アデノウイルスがサブグループB、D又はFからなる群より選ばれ、そして第2アデノウイルスがサブグループCである、請求項11記載の修飾されたタンパク質。
【請求項19】
第1アデノウイルスがAd3、Ad35、Ad7、Ad11、Ad16、Ad21、Ad34、Ad40、Ad41及びAd46からなる群より選ばれる、請求項10記載の修飾されたタンパク質。
【請求項20】
第2アデノウイルスがAd5又はAd2である、請求項18記載の修飾されたタンパク質。
【請求項21】
第2アデノウイルスがAd5又はAd2である、請求項19記載の修飾されたタンパク質。
【請求項22】
配列番号52、54、56、58、62、66、70及び72のいずれかに記載のアミノ酸の配列、又は
配列番号52、54、56、58、62、66、70及び72のいずれかに記載のアミノ酸の配列と90%の配列同一性を有するアミノ酸の配列、又は
配列番号52、54、56、58、62、66、70及び72のいずれかに記載のアミノ酸の配列をコードするヌクレオチドの配列に、高いストリンジェンシーの条件下に少なくともその長さのおよそ70%にハイブリダイズするヌクレオチドの配列によりコードされたアミノ酸の配列、
を含むファィバータンパク質からなる群より選ばれる、請求項1記載の修飾されたタンパク質。
【請求項23】
請求項1〜12及び14〜22のいずれか1項記載の修飾されたタンパク質をコードする核酸分子。
【請求項24】
請求項13記載の修飾されたタンパク質をコードする核酸分子。
【請求項25】
ベクターを含む請求項23記載の核酸分子。
【請求項26】
ベクターを含む請求項24記載の核酸分子。
【請求項27】
アデノウイルスベクターである請求項25記載の核酸分子。
【請求項28】
アデノウイルスベクターである請求項26記載の核酸分子。
【請求項29】
サブグループB、C又はDのアデノウイルスからのアデノウイルスベクターである、請求項27記載のベクター。
【請求項30】
サブグループB、C又はDのアデノウイルスからのアデノウイルスベクターである、請求項28記載のベクター。
【請求項31】
請求項23記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項32】
請求項24記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項33】
真核細胞である請求項31記載の細胞。
【請求項34】
真核細胞である請求項32記載の細胞。
【請求項35】
細胞が真核細胞であり、そして
パッケージング細胞である細胞である、
請求項27記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項36】
細胞が真核細胞であり、そして
パッケージング細胞である細胞である、
請求項28記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項37】
請求項1〜12及び14〜22のいずれか1項記載の修飾されたタンパク質を含み、それによりHSPへのウイルス粒子の結合が、修飾されていないファィバーを発現する粒子に比べて変更されているアデノウイルス粒子。
【請求項38】
請求項13記載の修飾されたタンパク質を含み、それによりHSPへのウイルス粒子の結合が、修飾されていないファィバーを発現する粒子に比べて変更されているアデノウイルス粒子。
【請求項39】
ファィバーに対する天然の受容体がコクサッキーアデノウイルス受容体(CAR)である、請求項37記載のアデノウイルス粒子。
【請求項40】
キャプシドのCAR結合領域における突然変異を更に含む、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項41】
キャプシドのαvインテグリン結合領域における突然変異を更に含み、それによりインテグリンへの結合が削除されているか又は減少させられている、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項42】
キャプシドのαvインテグリン結合領域における突然変異を更に含み、それによりインテグリンへの結合が削除されているか又は減少させられている、請求項40記載のアデノウイルス粒子。
【請求項43】
修飾されたキャプシドのCAR結合領域がファィバーノブにある、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項44】
ファィバーノブ修飾がABループ又はCDループにある、請求項43記載のアデノウイルス粒子。
【請求項45】
ファィバーノブ修飾がKO1及びKO12からなる群より選ばれる、請求項44記載のアデノウイルス粒子。
【請求項46】
アデノウイルスが、サブグループC、D又はFのアデノウイルスである、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項47】
サブグループCのウイルスがAd2又はAd5であり、サブグループDのウイルスがAd6であり、そしてサブグループFのウイルスがAd41である、請求項46記載のアデノウイルス粒子。
【請求項48】
初期世代アデノウイルスベクター、ガットレスアデノウイルスベクター又は複製条件付きアデノウイルスベクターである、請求項27記載のアデノウイルスベクター。
【請求項49】
初期世代アデノウイルスベクター、ガットレスアデノウイルスベクター又は複製条件付きアデノウイルスベクターである、請求項28記載のアデノウイルスベクター。
【請求項50】
複製条件付きアデノウイルスベクターが殺腫瘍アデノウイルスベクターである、請求項48記載のアデノウイルスベクター。
【請求項51】
複製条件付きアデノウイルスベクターが殺腫瘍アデノウイルスベクターである、請求項49記載のアデノウイルスベクター。
【請求項52】
異種核酸を含む請求項27記載のアデノウイルスベクター。
【請求項53】
異種核酸を含む請求項28記載のアデノウイルスベクター。
【請求項54】
異種核酸がポリペプチドをコードする、請求項52記載のアデノウイルスベクター。
【請求項55】
異種核酸がポリペプチドをコードする、請求項53記載のアデノウイルスベクター。
【請求項56】
異種核酸が調節核酸を含むか又はコードする、請求項52記載のアデノウイルスベクター。
【請求項57】
異種核酸が調節核酸を含むか又はコードする、請求項53記載のアデノウイルスベクター。
【請求項58】
異種核酸がプロモーター又はRNAを含むか又はコードする、請求項52記載のアデノウイルスベクター。
【請求項59】
異種核酸がプロモーター又はRNAを含むか又はコードする、請求項53記載のアデノウイルスベクター。
【請求項60】
プロモーターが細胞又は組織特異的プロモーターである、請求項59記載のアデノウイルスベクター。
【請求項61】
プロモーターが複製に必須のアデノウイルスの遺伝子に作動可能的に連結されている、請求項59記載のアデノウイルスベクター。
【請求項62】
組織特異的プロモーターが腫瘍特異的プロモーターである請求項60記載のアデノウイルスベクター。
【請求項63】
ポリペプチドが治療用ポリペプチドである請求項58記載のアデノウイルスベクター。
【請求項64】
細胞を請求項57記載のアデノウイルスベクターで形質導入することを含む、細胞において異種核酸を発現させる方法。
【請求項65】
細胞が腫瘍細胞であり、
アデノウイルスベクターが殺腫瘍ベクターであり、そして
細胞を殺す、
請求項64記載の方法。
【請求項66】
細胞が哺乳動物の細胞である請求項64記載の方法。
【請求項67】
細胞が霊長類の細胞である請求項64記載の方法。
【請求項68】
細胞がヒト細胞である請求項67記載の方法。
【請求項69】
肝細胞上のヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSPs)へのアデノウイルス粒子の結合を減少させるか又は削除することを含む、アデノウイルス粒子による肝細胞の形質導入を減少させる方法。
【請求項70】
脱ターゲッティングされたアデノウイルス粒子の増殖のためのスケールアップ方法であって、
アデノウイルスベクターを複製し、成熟させそしてパッケージすることができる細胞を、該細胞へのアデノウイルス粒子の侵入を生じさせる試薬の存在下に、脱ターゲッティングされたアデノウイルスベクターで感染させ、
感染させた細胞を、該アデノウイルスベクターの増加、増大及び増殖に適当な条件下に培養し、そして
得られたアデノウイルス粒子を回収する、
ことを含むスケールアップ方法。
【請求項71】
試薬がポリカチオンである請求項70記載の方法。
【請求項72】
ポリカチオンが、ヘキサジメトリンブロミド、ポリエチレンイミン、プロタミンサルフェート及びポリ−L−リシンからなる群より選ばれる、請求項71記載の方法。
【請求項73】
試薬が、アデノウイルス粒子及び細胞上の受容体に結合する二官能性タンパク質である 請求項70記載の方法。
【請求項74】
二官能性タンパク質が、抗ファィバー抗体−リガンド融合体、抗ファィバーFab−FGFコンジュゲート、抗ペントン抗体リガンド融合体、抗ヘキソン抗体リガンド融合体及びポリリシン−ペプチド融合体からなる群より選ばれ、リガンドが受容体に結合するリガンドである、請求項73記載の方法。
【請求項75】
脱ターゲッティングされたアデノウイルス粒子が修飾されたキャプシドを発現し、それにより少なくとも1つの宿主細胞受容体への結合が野生型アデノウイルスに比べて減少させられているか又は削除されている、請求項70〜74のいずれか1項記載の方法。
【請求項76】
アデノウイルス粒子が、1つの宿主細胞受容体との結合を削除するか又は減少させるように修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項77】
アデノウイルス粒子が、2つの宿主細胞受容体との結合を削除するか又は減少させるように修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項78】
アデノウイルス粒子が、3つの宿主細胞受容体との結合を削除するか又は減少させるように修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項79】
αvインテグリン、コクサッキー−アデノウイルス受容体(CAR)及びヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSP)の1つ又はそれ以上との相互作用を減少させ又は削除する突然変異からなる群より選ばれる1つ又はそれ以上の突然変異により該粒子が修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項80】
突然変異が、PD1、KO1、KO12及びS*からなる群より選ばれる、請求項79記載の方法。
【請求項81】
突然変異がファィバーのシャフトにある請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項82】
HSPに対する親和性が、少なくとも、5倍、10倍及び100倍の減少の中から選ばれる量減少させられている、請求項3記載の修飾されたタンパク質。
【請求項1】
修飾されたアデノウイルスキャプシドタンパク質であって、
その修飾されていないスキャプシドタンパク質は、ヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSP)に結合し、そして
該修飾されたキャプシドタンパク質は突然変異を含み、それによりヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSP)への結合が変更されている、修飾されたアデノウイルスキャプシドタンパク質。
【請求項2】
ファィバータンパク質である請求項1記載の修飾されたタンパク質。
【請求項3】
修飾されたファィバータンパク質の結合が、修飾されていないタンパク質に比べて削除されているか又は減少させられている請求項2記載のキャプシドタンパク質。
【請求項4】
修飾されたファィバータンパク質の結合が、修飾されていないタンパク質に比べて削除されているか又は減少させられている請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項5】
アミノ酸の挿入、欠失又は置換を含む請求項3記載の修飾されたタンパク質。
【請求項6】
突然変異がHSPに結合するモチーフを変更し、それによりHSP相互作用が変更される請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項7】
モチーフがBBXB又はBBBXXBであって、Bは、塩基性アミノ酸でありそしてXは任意のアミノ酸である、請求項6記載の修飾されたタンパク質。
【請求項8】
モチーフがコンセンサス配列KKTKを含む、請求項7記載の修飾されたタンパク質。
【請求項9】
ファィバーが、修飾されたAd5又はAd2ファィバーである、請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項10】
少なくとも2つの異なるアデノウイルスからのファィバータンパク質の一部を含むキメラファィバータンパク質である請求項2記載の修飾タンパク質であって、
シャフト又はその一部が、第1アデノウイルスからのものであり、それにより、得られるファィバーはHSPに結合しないか、又は修飾されていないファィバータンパク質に比べて減少した親和性でHSPに結合し、
該第1アデノウイルスからのシャフト又はその一部は、HSPに結合しないか、又は第2アデノウイルスに比べて減少した親和性でHSPに結合し、
第2アデノウイルスはHSPに結合し、そして
該一部は、得られたタンパク質のHSP結合を変更するのに十分な部分を含む、
請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項11】
修飾されたファィバータンパク質のHSPへの結合が、修飾されていないタンパク質に比べて削除されているか又は減少させられている、請求項10記載の修飾されたタンパク質。
【請求項12】
ファィバータンパク質の残部は、第2アデノウイルスからのものである、請求項10記載の修飾されたタンパク質。
【請求項13】
更に、HSPに加えて1つ又はそれ以上の細胞表面タンパク質と得られたファィバーとの相互作用を減少させるか又は削除する1つ又はそれ以上の更なる修飾を含む請求項2、3,10及び11のいずれか1項記載の修飾されたタンパク質。
【請求項14】
更にリガンドを含み、それにより得られたファィバーは該リガンドの受容体に結合する、請求項13記載の修飾されたタンパク質。
【請求項15】
リガンドがノブ領域に含まれる請求項14記載の修飾されたタンパク質。
【請求項16】
リガンドは挿入されているか又は該リガンドはファィバーの一部と置き換わっており、それにより得られたファィバーは該リガンドの受容体に結合する、請求項14記載の修飾されたタンパク質。
【請求項17】
HSPに対する親和性が、少なくとも、5倍、10倍及び100倍の減少の中から選ばれる量減少させられている、請求項11記載の修飾されたタンパク質。
【請求項18】
第1アデノウイルスがサブグループB、D又はFからなる群より選ばれ、そして第2アデノウイルスがサブグループCである、請求項11記載の修飾されたタンパク質。
【請求項19】
第1アデノウイルスがAd3、Ad35、Ad7、Ad11、Ad16、Ad21、Ad34、Ad40、Ad41及びAd46からなる群より選ばれる、請求項10記載の修飾されたタンパク質。
【請求項20】
第2アデノウイルスがAd5又はAd2である、請求項18記載の修飾されたタンパク質。
【請求項21】
第2アデノウイルスがAd5又はAd2である、請求項19記載の修飾されたタンパク質。
【請求項22】
配列番号52、54、56、58、62、66、70及び72のいずれかに記載のアミノ酸の配列、又は
配列番号52、54、56、58、62、66、70及び72のいずれかに記載のアミノ酸の配列と90%の配列同一性を有するアミノ酸の配列、又は
配列番号52、54、56、58、62、66、70及び72のいずれかに記載のアミノ酸の配列をコードするヌクレオチドの配列に、高いストリンジェンシーの条件下に少なくともその長さのおよそ70%にハイブリダイズするヌクレオチドの配列によりコードされたアミノ酸の配列、
を含むファィバータンパク質からなる群より選ばれる、請求項1記載の修飾されたタンパク質。
【請求項23】
請求項1〜12及び14〜22のいずれか1項記載の修飾されたタンパク質をコードする核酸分子。
【請求項24】
請求項13記載の修飾されたタンパク質をコードする核酸分子。
【請求項25】
ベクターを含む請求項23記載の核酸分子。
【請求項26】
ベクターを含む請求項24記載の核酸分子。
【請求項27】
アデノウイルスベクターである請求項25記載の核酸分子。
【請求項28】
アデノウイルスベクターである請求項26記載の核酸分子。
【請求項29】
サブグループB、C又はDのアデノウイルスからのアデノウイルスベクターである、請求項27記載のベクター。
【請求項30】
サブグループB、C又はDのアデノウイルスからのアデノウイルスベクターである、請求項28記載のベクター。
【請求項31】
請求項23記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項32】
請求項24記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項33】
真核細胞である請求項31記載の細胞。
【請求項34】
真核細胞である請求項32記載の細胞。
【請求項35】
細胞が真核細胞であり、そして
パッケージング細胞である細胞である、
請求項27記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項36】
細胞が真核細胞であり、そして
パッケージング細胞である細胞である、
請求項28記載の核酸分子を含む細胞。
【請求項37】
請求項1〜12及び14〜22のいずれか1項記載の修飾されたタンパク質を含み、それによりHSPへのウイルス粒子の結合が、修飾されていないファィバーを発現する粒子に比べて変更されているアデノウイルス粒子。
【請求項38】
請求項13記載の修飾されたタンパク質を含み、それによりHSPへのウイルス粒子の結合が、修飾されていないファィバーを発現する粒子に比べて変更されているアデノウイルス粒子。
【請求項39】
ファィバーに対する天然の受容体がコクサッキーアデノウイルス受容体(CAR)である、請求項37記載のアデノウイルス粒子。
【請求項40】
キャプシドのCAR結合領域における突然変異を更に含む、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項41】
キャプシドのαvインテグリン結合領域における突然変異を更に含み、それによりインテグリンへの結合が削除されているか又は減少させられている、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項42】
キャプシドのαvインテグリン結合領域における突然変異を更に含み、それによりインテグリンへの結合が削除されているか又は減少させられている、請求項40記載のアデノウイルス粒子。
【請求項43】
修飾されたキャプシドのCAR結合領域がファィバーノブにある、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項44】
ファィバーノブ修飾がABループ又はCDループにある、請求項43記載のアデノウイルス粒子。
【請求項45】
ファィバーノブ修飾がKO1及びKO12からなる群より選ばれる、請求項44記載のアデノウイルス粒子。
【請求項46】
アデノウイルスが、サブグループC、D又はFのアデノウイルスである、請求項39記載のアデノウイルス粒子。
【請求項47】
サブグループCのウイルスがAd2又はAd5であり、サブグループDのウイルスがAd6であり、そしてサブグループFのウイルスがAd41である、請求項46記載のアデノウイルス粒子。
【請求項48】
初期世代アデノウイルスベクター、ガットレスアデノウイルスベクター又は複製条件付きアデノウイルスベクターである、請求項27記載のアデノウイルスベクター。
【請求項49】
初期世代アデノウイルスベクター、ガットレスアデノウイルスベクター又は複製条件付きアデノウイルスベクターである、請求項28記載のアデノウイルスベクター。
【請求項50】
複製条件付きアデノウイルスベクターが殺腫瘍アデノウイルスベクターである、請求項48記載のアデノウイルスベクター。
【請求項51】
複製条件付きアデノウイルスベクターが殺腫瘍アデノウイルスベクターである、請求項49記載のアデノウイルスベクター。
【請求項52】
異種核酸を含む請求項27記載のアデノウイルスベクター。
【請求項53】
異種核酸を含む請求項28記載のアデノウイルスベクター。
【請求項54】
異種核酸がポリペプチドをコードする、請求項52記載のアデノウイルスベクター。
【請求項55】
異種核酸がポリペプチドをコードする、請求項53記載のアデノウイルスベクター。
【請求項56】
異種核酸が調節核酸を含むか又はコードする、請求項52記載のアデノウイルスベクター。
【請求項57】
異種核酸が調節核酸を含むか又はコードする、請求項53記載のアデノウイルスベクター。
【請求項58】
異種核酸がプロモーター又はRNAを含むか又はコードする、請求項52記載のアデノウイルスベクター。
【請求項59】
異種核酸がプロモーター又はRNAを含むか又はコードする、請求項53記載のアデノウイルスベクター。
【請求項60】
プロモーターが細胞又は組織特異的プロモーターである、請求項59記載のアデノウイルスベクター。
【請求項61】
プロモーターが複製に必須のアデノウイルスの遺伝子に作動可能的に連結されている、請求項59記載のアデノウイルスベクター。
【請求項62】
組織特異的プロモーターが腫瘍特異的プロモーターである請求項60記載のアデノウイルスベクター。
【請求項63】
ポリペプチドが治療用ポリペプチドである請求項58記載のアデノウイルスベクター。
【請求項64】
細胞を請求項57記載のアデノウイルスベクターで形質導入することを含む、細胞において異種核酸を発現させる方法。
【請求項65】
細胞が腫瘍細胞であり、
アデノウイルスベクターが殺腫瘍ベクターであり、そして
細胞を殺す、
請求項64記載の方法。
【請求項66】
細胞が哺乳動物の細胞である請求項64記載の方法。
【請求項67】
細胞が霊長類の細胞である請求項64記載の方法。
【請求項68】
細胞がヒト細胞である請求項67記載の方法。
【請求項69】
肝細胞上のヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSPs)へのアデノウイルス粒子の結合を減少させるか又は削除することを含む、アデノウイルス粒子による肝細胞の形質導入を減少させる方法。
【請求項70】
脱ターゲッティングされたアデノウイルス粒子の増殖のためのスケールアップ方法であって、
アデノウイルスベクターを複製し、成熟させそしてパッケージすることができる細胞を、該細胞へのアデノウイルス粒子の侵入を生じさせる試薬の存在下に、脱ターゲッティングされたアデノウイルスベクターで感染させ、
感染させた細胞を、該アデノウイルスベクターの増加、増大及び増殖に適当な条件下に培養し、そして
得られたアデノウイルス粒子を回収する、
ことを含むスケールアップ方法。
【請求項71】
試薬がポリカチオンである請求項70記載の方法。
【請求項72】
ポリカチオンが、ヘキサジメトリンブロミド、ポリエチレンイミン、プロタミンサルフェート及びポリ−L−リシンからなる群より選ばれる、請求項71記載の方法。
【請求項73】
試薬が、アデノウイルス粒子及び細胞上の受容体に結合する二官能性タンパク質である 請求項70記載の方法。
【請求項74】
二官能性タンパク質が、抗ファィバー抗体−リガンド融合体、抗ファィバーFab−FGFコンジュゲート、抗ペントン抗体リガンド融合体、抗ヘキソン抗体リガンド融合体及びポリリシン−ペプチド融合体からなる群より選ばれ、リガンドが受容体に結合するリガンドである、請求項73記載の方法。
【請求項75】
脱ターゲッティングされたアデノウイルス粒子が修飾されたキャプシドを発現し、それにより少なくとも1つの宿主細胞受容体への結合が野生型アデノウイルスに比べて減少させられているか又は削除されている、請求項70〜74のいずれか1項記載の方法。
【請求項76】
アデノウイルス粒子が、1つの宿主細胞受容体との結合を削除するか又は減少させるように修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項77】
アデノウイルス粒子が、2つの宿主細胞受容体との結合を削除するか又は減少させるように修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項78】
アデノウイルス粒子が、3つの宿主細胞受容体との結合を削除するか又は減少させるように修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項79】
αvインテグリン、コクサッキー−アデノウイルス受容体(CAR)及びヘパリンサルフェートプロテオグリカン(HSP)の1つ又はそれ以上との相互作用を減少させ又は削除する突然変異からなる群より選ばれる1つ又はそれ以上の突然変異により該粒子が修飾されている、請求項75記載の方法。
【請求項80】
突然変異が、PD1、KO1、KO12及びS*からなる群より選ばれる、請求項79記載の方法。
【請求項81】
突然変異がファィバーのシャフトにある請求項2記載の修飾されたタンパク質。
【請求項82】
HSPに対する親和性が、少なくとも、5倍、10倍及び100倍の減少の中から選ばれる量減少させられている、請求項3記載の修飾されたタンパク質。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図14A】
【図14B】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
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【図18A】
【図18B】
【図19】
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【図21A】
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【図22】
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【図24】
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【図26】
【図27】
【公表番号】特表2006−500902(P2006−500902A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−562268(P2003−562268)
【出願日】平成15年1月24日(2003.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/002295
【国際公開番号】WO2003/062400
【国際公開日】平成15年7月31日(2003.7.31)
【出願人】(504284559)ザ・スクリップス・リサーチ・インスティテュート (3)
【氏名又は名称原語表記】THE SCRIPPS RESEARCH INSTITUTE
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年1月24日(2003.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/002295
【国際公開番号】WO2003/062400
【国際公開日】平成15年7月31日(2003.7.31)
【出願人】(504284559)ザ・スクリップス・リサーチ・インスティテュート (3)
【氏名又は名称原語表記】THE SCRIPPS RESEARCH INSTITUTE
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】
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