説明

動画像配信装置、動画像配信方法ならびにそのプログラム

【課題】動画像とエフェクトデータを別々のサーバから受信して合成表示する動画像再生プログラムを保持しない端末に対しても、エフェクトデータを合成した動画像を表示させることのできる動画像配信装置を提供する。
【解決手段】携帯端末より特定された動画像データのIDおよび当該動画像データが携帯端末において再生された際に合成表示させる合成データのIDとに基づいて、それらIDで示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する。そして、該模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数抽出する。そして、複数の前記静止画像と、動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成し、その汎用動画像データを携帯端末へ配信する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画像データを汎用ファイル形式に変換して端末へ配信する動画像配信装置、動画像配信方法ならびにそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介して動画像を配信するサービスが多く提供されている。このような動画像の配信サービスにおいては、あるユーザが登録した動画像を、他のユーザの操作する端末へ配信するサービスが存在し、インターネットを利用するユーザは他人の作成した動画像を自身の操作する端末で視聴することにより、楽しむことができる。
【0003】
ここで、他人の作成した動画像を、自由に編集して自らが配信する動画像として新たに登録させる動画像配信サービスが現在提供されている。このようなサービスにおいては、既にサーバに登録されている複数の動画像のうちの一つを選択させ、またその動画像に視覚効果を与えるための複数の異なるエフェクトデータのうち、幾つかを選択させて、選択された動画像とエフェクトデータの組の情報を保持した番組情報を生成する。そして、端末からその番組情報の選択を受け付けた場合に、番組情報で示される動画像とエフェクトデータを、それら動画像とエフェクトデータを記憶する各データベースから別々に配信し、当該端末上においてエフェクトデータを合成した動画像を再生させる。なお、動画像の配信および動画像の編集に関連する技術として、特許文献1の技術が開示されている。
【特許文献1】特開2003−134446号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような動画像配信システムの動画像を配信するサーバは、動画像配信先の端末において、動画像とエフェクトデータを各データベースから別々に受信し、またエフェクトデータを動画像に合成表示するための特定の動画像再生プログラムが動作することを前提としており、そのような端末が保持する当該動画像再生プログラムの読み込むことのできるファイル形式の動画像ファイルを配信することとなる。
【0005】
しかしながら、上述のように、端末が動画像とエフェクトデータを異なるサーバから受信して、それらを合成して端末の画面に表示するような仕組を提供する動画像配信システムにおいては、動画像とエフェクトデータとが別々のサーバから配信されるため、そのように動画像とエフェクトデータを各データベースから別々に受信し、エフェクトデータを動画像に合成表示するための特定の動画像再生プログラムを保持しない端末に、エフェクトデータを合成した動画像を表示させることはできない。
したがって、端末が動画像とエフェクトデータを異なるサーバから受信して、それらを合成して端末の画面に表示するような仕組を提供する動画像配信システムにおいて、動画像とエフェクトデータを別々のサーバから受信して合成表示する動画像再生プログラムを保持しない端末に対しても、エフェクトデータを合成した動画像を表示させることのできる機能を有することが望まれていた。
【0006】
そこでこの発明は、端末が動画像とエフェクトデータを異なるサーバから受信して、それらを合成して端末の画面に表示するような仕組を提供する動画像配信システムにおいて、動画像とエフェクトデータを別々のサーバから受信して合成表示する動画像再生プログラムを保持しない端末に対しても、エフェクトデータを合成した動画像を表示させることのできる動画像配信装置、動画像配信方法ならびにそのプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、外部端末より特定された動画像データの識別情報および当該動画像データが前記外部端末において再生された際に合成表示させる合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する模擬再生手段と、前記模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数抽出する静止画像抽出手段と、複数の前記静止画像と、前記動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成する汎用動画像データ生成手段と、前記汎用動画像データを外部端末へ配信する汎用動画像データ配信手段と、を備えることを特徴とする動画像配信装置である。
【0008】
また本発明は、上述の動画像配信装置において、前記動画像データの送信先となる動画像データ送信先情報と、前記合成データの識別情報と、を対応付けて記憶する合成データ識別情報記憶手段と、前記動画像データ送信先情報で示される送信先宛に送信された動画像データを前記外部端末より受信する動画像受信手段と、前記受信した動画像データの送信先を示す前記動画像データ送信先情報に基づいて、前記合成データ識別情報記憶手段に記録されている前記合成データの識別情報を特定する合成データ識別情報特定手段と、を備え、前記模擬再生手段は、前記動画像受信手段が受信した動画像の識別情報および前記合成データ識別情報特定手段で特定した前記合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の動画像配信装置において、前記汎用動画像データへのアクセス先情報を前記外部端末へ送信するアクセス先情報送信手段と、前記アクセス先情報に関連付けて前記汎用動画像データを記憶する汎用動画像データ記憶手段と、を備え、前記汎用動画像データ配信手段は、前記外部端末から前記アクセス先情報へのアクセスを検出した際に、前記汎用動画像データ記憶手段で記憶する汎用動画像データを当該外部端末へ配信することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の動画像配信装置において、前記汎用動画像データ生成手段は、複数の異なる外部端末の再生プログラムに対応した複数の異なる前記汎用動画像データを生成し、前記アクセス先情報送信手段は、前記複数の汎用動画像データそれぞれのアクセス先となる各アクセス先情報を前記外部端末へ送信することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、動画像配信装置における動画像配信方法であって、前記動画像配信装置の模擬再生手段が、外部端末より特定された動画像データの識別情報および当該動画像データが前記外部端末において再生された際に合成表示させる合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生し、前記動画像配信装置の静止画像抽出手段が、前記模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数生成し、前記動画像配信装置の汎用動画像データ生成手段が、複数の前記静止画像と、前記動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成し、前記動画像配信装置の汎用動画像データ配信手段が、前記汎用動画像データを外部端末へ配信することを特徴とする動画像配信方法である。
【0012】
また本発明は、上述の動画像配信方法において、前記動画像配信装置の合成データ識別情報記憶手段が、前記動画像データの送信先となる動画像データ送信先情報と、前記合成データの識別情報と、を対応付けて記憶し、前記動画像配信装置の動画像受信手段が、前記動画像データ送信先情報で示される送信先宛に送信された動画像データを前記外部端末より受信し、前記動画像配信装置の合成データ識別情報特定手段が、前記受信した動画像データの送信先を示す前記動画像データ送信先情報に基づいて、前記合成データ識別情報記憶手段に記録されている前記合成データの識別情報を特定し、前記動画像配信装置の前記模擬再生手段が、前記動画像受信手段が受信した動画像の識別情報および前記合成データ識別情報特定手段で特定した前記合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、上述の動画像配信方法において、前記動画像配信装置のアクセス先情報送信手段が、前記汎用動画像データへのアクセス先情報を前記外部端末へ送信し、前記動画像配信装置の汎用動画像データ記憶手段が、前記アクセス先情報に関連付けて前記汎用動画像データを記憶し、前記動画像配信装置の前記汎用動画像データ配信手段が、前記外部端末から前記アクセス先情報へのアクセスを検出した際に、前記汎用動画像データ記憶手段で記憶する汎用動画像データを当該外部端末へ配信することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、上述の動画像配信方法において、前記動画像配信装置の前記汎用動画像データ生成手段が、複数の異なる外部端末の再生プログラムに対応した複数の異なる前記汎用動画像データを生成し、前記動画像配信装置の前記アクセス先情報送信手段が、前記複数の汎用動画像データそれぞれのアクセス先となる各アクセス先情報を前記外部端末へ送信することを特徴とする。
【0015】
また本発明は、動画像配信装置のコンピュータを、外部端末より特定された動画像データの識別情報および当該動画像データが前記外部端末において再生された際に合成表示させる合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する模擬再生手段、前記模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数抽出する静止画像抽出手段、複数の前記静止画像と、前記動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成する汎用動画像データ生成手段、前記汎用動画像データを外部端末へ配信する汎用動画像データ配信手段、として機能させるためのプログラムである。
【0016】
また本発明は、前記動画像データの送信先となる動画像データ送信先情報と、前記合成データの識別情報と、を対応付けて記憶する合成データ識別情報記憶手段を備えた前記コンピュータを、さらに、前記動画像データ送信先情報で示される送信先宛に送信された動画像データを前記外部端末より受信する動画像受信手段、前記受信した動画像データの送信先を示す前記動画像データ送信先情報に基づいて、前記合成データ識別情報記憶手段に記録されている前記合成データの識別情報を特定する合成データ識別情報特定手段、として機能させ、前記模擬再生手段が、前記動画像受信手段が受信した動画像の識別情報および前記合成データ識別情報特定手段で特定した前記合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、携帯端末が、受信した電子メールの本文に記録されているURLへのアクセスを行うことにより、汎用動画像データを受信することが可能となる。そして携帯端末へ送信される汎用動画像データは、エンコード後動画像データが模擬再生中に抽出された複数の静止画像に基づいて作成された、携帯端末で再生することのできる形式の動画像データであるため、従来はPC(Personal Computer)などでしか視聴できなかった動画像データを、携帯端末10で視聴することが可能となる。
【0018】
また、汎用動画像データは、予め動画像データ上にエフェクトデータが合成されて模擬再生された動画像データをキャプチャすることによって作成された動画像であるため、その汎用動画像データを再生する携帯端末では、動画像データとエフェクトデータを別々にサーバから受信する必要がなく、動画像上にエフェクトデータが合成されて表示されることとなる。したがって、動画像データとエフェクトデータを別々に受信して、それらを合成する処理を実行する動画像再生プログラムを端末上で保持することなく、エフェクトデータが合成された動画像を再生することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態による動画像配信システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による動画像配信システムの構成を示すブロック図である。
この図で示すように、動画像配信システムは、電子メールサーバ1、電子メール解析サーバ2、エフェクトID記憶サーバ3、エンコードキューサーバ4、端末配信情報キューサーバ5、エンコードサーバ6、キャプチャリングサーバ7、アプリケーションサーバ8を備えている。そして動画像配信システムは携帯端末10と通信ネットワークを介して接続されている。
【0020】
そして、本実施形態による動画像配信システムは、エフェクトID記憶サーバ3(合成データ識別情報記憶手段)が、動画像データの送信先となるメールアドレス(動画像データ送信先情報)と、エフェクトデータ(合成データ)のIDと、を対応付けて記憶しており、そのエフェクトID記憶サーバ3で記憶するメールアドレス宛に送信された動画像データを、電子メールサーバ1(動画像受信手段)が携帯端末10より受信する。そして、電子メール解析サーバ2(合成データ識別情報特定手段)は、電子メールサーバ1の受信した動画像データの送信先のメールアドレスに基づいて、その動画像データに合成するためのエフェクトデータを特定する。そして、キャプチャリングサーバ7(模擬再生手段)が、電子メールサーバ1が受信した動画像データのIDと、電子メール解析サーバ2の特定したエフェクトデータのIDとに基づいて、動画像データ再生時の動画像上に合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生し、模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式となる静止画像を、所定の間隔で複数抽出する。
【0021】
さらに、エンコードサーバ6(汎用動画像データ生成手段)が、キャプチャリングサーバ7の抽出した複数の静止画像と、電子メールサーバ1の受信した動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成する。そして、アプリケーションサーバ8が、生成された汎用動画像データを携帯端末10へ配信する処理を行う。なお、本実施形態においては、動画像配信システム内に複数のサーバを備え、それら各サーバが通信ケーブル等で接続され、また各サーバがそれぞれの処理を行って連携することにより本願の課題を解決するための処理を行っているが、これら各サーバのうち、いずれか複数のサーバが同一の装置(サーバ)に備えられるような構成であってもよい。また、全てのサーバの機能が一つの装置内に備えられているような構成であってもよい。
【0022】
なお、本実施形態の動画像配信システムは、他人の作成した動画像を、自由に編集して自らが配信する動画像として新たに登録させる動画像配信サービスを提供するものである。そして、このようなサービスを行うにあたり、動画像配信システムは、既にサーバに登録されている複数の動画像のうちの一つを選択させ、またその動画像に視覚効果を与えるための複数の異なるエフェクトデータのうち、幾つかを選択させて、選択された動画像とエフェクトデータの組の情報を保持した編集情報を生成する。そして、動画像配信システムは、端末からその編集情報の選択を受け付けた場合には、編集情報で示される動画像とエフェクトデータを、それら動画像とエフェクトデータを記憶する各データベースから別々に配信し、当該端末上において動画像上にエフェクトデータを合成させて再生させるものである。そして、この動画像配信システムは、端末に動画像とエフェクトデータを異なるサーバから受信させ、それらを合成させて画面に表示させるものであるため、そのような動作に対応した動画像再生プログラムを保持した端末以外にサービスを提供することができない。したがって、そのような端末に対しては、その端末が保持する動画像再生プログラムに対応するファイル形式で動画像データを送信すれば良い事となるが、単に動画像データを、配信先の端末が保持した動画像再生プログラムに適合したファイル形式の動画像データへと変換しただけでは、動画像とエフェクトデータとが別々のサーバから配信されるため、当該端末上で上述のような仕組みで別々に配信された動画像データとエフェクトデータを合成して表示させることができない。したがって、以下のような本実施形態の動画像配信システムの処理を行う。
【0023】
図2はエフェクトID記憶サーバの記憶するデータ例を示す図である。
この図が示すように、エフェクトID記憶サーバ3は、電子メールサーバ1が受信できる各メールアドレスと、それらメールアドレス宛に送信された動画像データに対して合成するエフェクトデータのIDを対応付けて記憶している。
【0024】
図3はエンコードキューサーバの記憶するデータ例を示す図である。
この図が示すように、エンコードキューサーバ4は、電子メールサーバ1が受信した電子メールに添付されている動画像データのファイル名、当該動画像データの送信先のメールアドレスに基づいて特定されたエフェクトデータのID、エンコードサーバ6がエンコード処理により動画像データを通常の配信用のファイル形式に変換したデータであるエンコード後動画像データのファイルID、そのエンコード後動画像データを格納するサーバ名、当該エンコードが完了したか否かを示すエンコード完了フラグを対応付けて、受信した動画像データのファイル名毎に記憶している。
【0025】
図4は端末配信情報キューサーバの記憶するデータ例を示す図である。
この図が示すように、端末配信情報キューサーバ5は、エンコード後動画像データのファイルIDと、動画像データの送信先のメールアドレスに基づいて特定されたエフェクトデータのIDとを対応付けて、エンコード後動画像データファイルID毎に記憶している。
【0026】
図5は動画像配信システムの処理フローを示す図である。
以下、動画像配信システムの処理の詳細について説明する。
本実施形態による動画像配信システムにおいては、携帯端末10の利用者が、携帯端末10に記録されている動画像データを動画像配信システムにアップロードし、その動画像データに対して視覚効果を与えるためエフェクトデータを選択する。そして、携帯端末10の利用者が、その動画像データと選択したエフェクトデータとを組とした番組情報を登録する。これにより、動画像配信システムにアクセスした他の端末がその番組情報を視聴しようと選択した場合に、動画像配信システムは、当該他の端末に対して、携帯端末10が登録した番組情報内の動画像データとエフェクトデータとを配信する処理を行い、番組情報を選択した端末においては、動画像データにエフェクトデータを合成して再生表示する処理が行われるものである。
【0027】
そして、このような処理が行われるにあたり、まず、携帯端末10はユーザの操作に基づいて、動画像配信システムに送信する動画像データの選択を受け付ける。また携帯端末10は、動画像配信システムを宛先とする複数のメールアドレスのうち一つのメールアドレスの選択を受け付ける。ここで複数のメールアドレスそれぞれは、動画像データに合成するエフェクトデータを特定するものである。つまり、メールアドレスA〜Zが選択可能であり、ユーザが携帯端末10を用いてメールアドレスCを選択して、そのメールアドレスC宛に動画像データの添付された電子メールを送信した場合には、動画像配信システムは、エフェクトデータA〜Zのうち、メールアドレスCに対応するエフェクトデータCを動画像データに合成させるエフェクトデータとして特定することとなる。なおメールアドレスに対応して特定されるエフェクトデータは、1つであってもよいし、複数のエフェクトデータが組み合わされたエフェクトデータのデータ郡であってもよい。
【0028】
そして、ユーザが動画像データの送信指示を携帯端末10に入力すると、当該携帯端末10は、ユーザより選択されたメールアドレス宛に動画像データを添付した電子メールを送信する。するとその動画像データの添付された電子メールを電子メールサーバ1が受信する(ステップS101)。次に電子メールサーバ1は受信した電子メールを電子メール解析サーバ2へ転送する。そして、電子メール解析サーバ2は、転送を受けた電子メールの宛先のメールアドレスを解析し(ステップS102)、そのメールアドレスに対応付けられてエフェクトID記憶サーバ3に記録されているエフェクトデータIDを取得する(ステップS103)。このエフェクトデータIDはエフェクトデータを特定するための識別情報である。また電子メール解析サーバ2は、受信した電子メールのメールアドレスからエフェクトデータIDを取得すると、受信した電子メールに添付されている動画像データをエンコードサーバ6に登録し、その動画像データのファイル名と、エフェクトID記憶サーバ3から読み取ったエフェクトデータIDと、を対応付けてエンコードキューサーバ4へ登録する。なおこの時点では、当該登録された動画像データのファイル名、エフェクトデータIDに対応する、エンコード後動画像データのファイルID、およびそのエンコード後動画像データのファイルが格納されるサーバ名は空欄であり、またエンコード完了フラグも、未完了であることを示すフラグが登録されている。
【0029】
次に、エンコードキューサーバ4に動画像データのファイル名が登録されると、当該エンコードキューサーバ4に登録されるデータを監視しているエンコードサーバ6が、その登録を検知し、エンコードキューサーバ4に登録された動画像データのファイル名に対応する動画像データを自身の記憶部から検索する。そして、エンコードキューサーバ4に登録された動画像データのファイル名に対応する動画像データが検索できると、その動画像データを通常の配信用のファイル形式に変換するエンコード処理を開始して、エンコード後動画像データを生成する(ステップS104)。このエンコード処理は例えば、動画像データをFLV(Flash Video)形式{アドビシステムズ(登録商標)社が開発している動画ファイルフォーマットの形式}のファイルフォーマットへと変換する処理である。これによりFLV形式の動画像データを再生可能なPC(Personal computer)などの端末へ配信することのできるエンコード後動画像データを生成することができる。
【0030】
そしてエンコードサーバ6は、生成したエンコード後動画像データを自サーバ内の記憶部に記憶すると共に、エンコード後動画像データの生成に用いた動画像データのファイル名に対応付けて、当該生成したエンコード後動画像データのファイルIDと、サーバ名として時サーバの名称と、エンコード完了済みを示すフラグをエンコードキューサーバ4に登録する。またエンコードサーバ6は、生成したエンコード後動画像データのファイルIDと、そのファイルIDに対応付けられてエンコードキューサーバ4に登録されているエフェクトデータIDとを、端末配信情報キューサーバ5へ登録する。さらに、エンコードサーバ6は、生成したエンコード後動画像データを、FLV形式の動画像データが再生可能な端末へ配信可能とするために、動画ストレージサーバ(図示せず)へ登録しておく。
【0031】
またエンコードサーバ6は、生成したエンコード後動画像データのファイルIDをアプリケーションサーバ8へ通知する。これにより、アプリケーションサーバ8は、エンコード後動画像データに合成するエフェクトデータのIDを、エンコードサーバ6から受信したエンコード後動画像データのファイルIDに基づいて、エンコードキューサーバ4から読み取り、それらエンコード後動画像データのIDとエフェクトデータのIDとを少なくとも格納した番組情報を生成し、他のデータベースサーバ(図示せず)へ登録しておく。なお、エフェクトデータは、予めエフェクトストレージサーバへ登録されているものとする。このような処理により、FLV形式の動画像データの再生可能な端末より番組情報の選択を受け付けた場合には、その番組情報に格納されているエンコード後動画像データのIDとエフェクトデータのIDに基づいて、動画ストレージサーバに登録されているエンコード後動画像データと、エフェクトストレージサーバに登録されているエフェクトデータとが配信され、当該端末上で動画像データが再生されると共に、その動画像上にエフェクトデータが合成されて表示されるといった仕組みのデータを構成することができる。
【0032】
一方、動画像配信システムにおいては、エンコードサーバ6によるエンコード後動画像データの生成が完了し、エンコードキューサーバ4にエンコード後動画像データの生成完了の情報、つまりエンコード完了済みを示すエンコードフラグが登録されると、次に、FLV形式の動画像データの再生不可能な端末に対して配信するための汎用動画像データの生成を開始する(ステップS105)。この時、エンコードサーバ6はエンコード後動画像データのファイルIDをキャプチャリングサーバ7へ送信すると共に、キャプチャリングの開始を指示する。次に、キャプチャリングサーバ7は、エンコードサーバ6から受信したエンコード後動画像データのファイルIDに基づいて、端末配信情報キューサーバ5からエフェクトIDを読み取り、それらIDに基づいて特定されるエンコード後動画像データとエフェクトデータをエンコードサーバ6および、エフェクトストレージサーバから取得する。そして、キャプチャリングサーバ7は自サーバの内部処理により、取得したエンコード後動画像データとエフェクトデータとを用いて、エフェクトデータを合成した動画像を模擬再生する(ステップS106)。キャプチャリングサーバ7は、この模擬再生中の動画像において、所定のサンプリング間隔で動画像中の静止画像をキャプチャリングする(ステップS107)。これにより、キャプチャリングサーバ7は、模擬再生された動画像から複数の静止画像のバイナリデータを生成する(ステップS108)。そして、その複数の生成画像それぞれのバイナリデータを解析して、各複数の静止画像に対応するビットマップデータを生成する(ステップS109)。またキャプチャリングサーバ7は、生成した複数の静止画像のビットマップデータをエンコードサーバ6へ送信する。
【0033】
次にエンコードサーバ6では、複数の静止画像のビットマップデータを受信すると、それら各ビットマップデータを連結する(ステップS110)。またエンコードサーバ6は、エンコード後動画像データの生成に用いた元の動画像データのファイルから音声データのみを抽出し(ステップS111)、連結されたビットマップデータと合成して汎用動画像データを生成する(ステップS112)。なお、複数の静止画像のビットマップデータと、エンコード後動画像データの生成に用いた元の動画像データの音声データとを用いて汎用動画像データを生成する処理は、例えば、一般に公開されているFFMpeg(“FFMpeg”、「online」、「平成20年7月2日検索」、インターネット<URL:http://ffmpeg.mplayerhq.hu/>)などのフリーソフトウェアを用いて行うことができる。
【0034】
また、エンコードサーバ6は汎用動画像データを、3GPP(Third Generation Partnership Project)と呼ばれる第三世代携帯電話(3G)システムの仕様の検討・作成を行う標準化団体が策定した技術仕様による汎用動画像データ(拡張子が「.3gp」となる動画像データ)、また、3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)と呼ばれる第三世代携帯電話(3G)システムの仕様の検討・作成を行う標準化団体が策定した技術仕様による汎用動画像データ(拡張子が「.3g2」となる動画像データ)に変換する(ステップS113)。なお、この変換手法は公知の技術である。そして、エンコードサーバ6は、生成した汎用動画像データ(拡張子が「.3gp」となる動画像データと、拡張子が「.3g2」となる動画像データ)を、アプリケーションサーバ8へ送信する。すると、アプリケーションサーバ8はそれら汎用動画像データへアクセスするための各URLを生成し(ステップS114)、そのURLで示されるストレージサーバの記憶領域に、汎用動画像データを動画ストレージサーバへ登録する。またアプリケーションサーバ8は、生成したURLを携帯端末10へ通知するよう指示する。すると、電子メールサーバ1が指示されたURLを本文に格納した電子メールを作成し、携帯端末10へ送信する(ステップS115)。なお、携帯電話会社毎に特有のヘッダファイル等を格納して、それぞれの携帯電話会社毎の汎用動画像データを生成して、各汎用動画像データにアクセスするための複数のメールアドレスを生成して携帯端末10へ送信するようにしても良い。
【0035】
図6は動画像配信システムの処理概要を示す図である。
この図が示すように、携帯端末10から動画像データの添付された電子メールがBBB@xxx.co.jpに送信された場合、そのメールアドレスに特化したエフェクトデータが合成された動画像データが、携帯端末10上で表示されることとなる。図6ではメールアドレスに対して1つのエフェクトデータが選択される場合を示しているが、複数のエフェクトデータが特定されるようにしてもよい。
【0036】
以上の処理により、携帯端末10が、受信した電子メールの本文に記録されているURLへのアクセスを行うことにより、汎用動画像データを受信することが可能となる。携帯端末10へ送信される汎用動画像データは、FLV形式であるエンコード後動画像データが模擬再生中に抽出された複数の静止画像に基づいて作成された、3GPP又は3GPP2の技術仕様の動画像データであるため、従来はPC(Personal Computer)などでしか視聴できなかった動画像データを、携帯端末10で視聴することが可能となる。
【0037】
また、汎用動画像データは、予め動画像データ上にエフェクトデータが合成されて模擬再生された動画像データをキャプチャすることによって作成された動画像であるため、その汎用動画像データを再生する携帯端末では、動画像データとエフェクトデータを別々にサーバから受信する必要がなく、動画像上にエフェクトデータが合成されて表示されることとなる。したがって、動画像データとエフェクトデータを別々に受信して、それらを合成する処理を実行する動画像再生プログラムを端末上で保持することなく、エフェクトデータが合成された動画像を再生することが可能となる。
【0038】
なお、上述の処理においては、携帯端末10から電子メールにより受信した動画像データを用いて、汎用動画像データを生成し、その汎用動画像データを携帯端末10に配信することにより、携帯端末10でエフェクトデータが合成された動画像を再生させる動画像配信システムの処理について説明したが、これ以外にも、予め動画像配信システムに登録された動画像データから汎用動画像データを作成するようにしても良い。
この場合、まず、動画像配信システムのアプリケーションサーバ3が、上記番組情報の指定と、その番組情報で示される動画像データの汎用動画像データへの変換指示とを端末から受け付ける。するとアプリケーションサーバ3は、その番組情報をデータベースサーバから読み取り、当該番組情報で特定されるエンコード後動画像データのファイルIDとエフェクトデータIDを検出する。そして、アプリケーションサーバ3は、検出したエンコード後動画像データのファイルIDとエフェクトデータIDとをエンコードサーバ6へ送信する。次に、エンコードサーバ6は、受信したエンコード後動画像データのファイルIDとエフェクトデータIDをキャプチャリングサーバ7へ送信すると共に、キャプチャリングの開始を指示する。
【0039】
キャプチャリングサーバ7は、エンコードサーバ6から受信したエンコード後動画像データのファイルIDとエフェクトデータIDとに基づいて、エンコード後動画像データとエフェクトデータを動画ストレージサーバおよび、エフェクトストレージサーバから取得する。そして、エンコード後動画像データを再生すると共に、その動画像にエフェクトデータを合成した動画像を模擬再生する。キャプチャリングサーバ7は、この模擬再生中の動画像において、所定のサンプリング間隔で動画像中の静止画像をキャプチャリングする。これにより、キャプチャリングサーバ7は、模擬再生された動画像から複数の静止画像のバイナリデータを生成する。そして、その複数の生成画像それぞれのバイナリデータを解析して、各複数の静止画像に対応するビットマップデータを生成する。またキャプチャリングサーバ7は、生成した複数の静止画像のビットマップデータをエンコードサーバ6へ送信する。
【0040】
次にエンコードサーバ6では、複数の静止画像のビットマップデータを受信すると、それら各ビットマップデータを連結する。またエンコードサーバ6は、エンコード後動画像データの生成に用いた元の動画像データのファイルから音声データのみを抽出し、連結されたビットマップデータと合成して汎用動画像データを生成する。そして、エンコードサーバ6はその汎用動画像データをMPEG等のファイル形式へ変換し、またアプリケーションサーバ8へ送信する。そして、アプリケーションサーバ8は、汎用動画像データへの変換指示を行った端末に対して汎用動画像データを送信する。
【0041】
この汎用動画像データはMPEG等の汎用のデータ形式の動画像データである。したがって、汎用動画像データを受信した端末においては、その動画像データを容易に再生することができる。またこのような汎用動画像データは、予め動画像データ上にエフェクトデータが合成されて模擬再生された動画像データをキャプチャすることによって作成された動画像であるため、その汎用動画像データを再生する端末では、動画像データとエフェクトデータを別々にサーバから受信する必要がなく、動画像上にエフェクトデータが合成されて表示されることとなる。したがって、動画像データとエフェクトデータを別々に受信して、それらを合成する処理を実行する動画像再生プログラムを端末上で保持することなく、エフェクトデータが合成された動画像を再生することが可能となる。また端末が受信した汎用動画像データはMPEG等のファイル形式の動画像データであるため、FLV形式の動画像データを再生するアプリケーションプログラムに比べて、一般的に多くの端末にその動画像データを再生できるアプリケーションプログラムが登録されている可能性があり、これにより、より多くの端末に、本願の動画像配信システムで提供するエフェクトデータを合成する動画像データを配信することができる。
【0042】
なお、上述の各サーバや携帯端末等は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0043】
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】動画像配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】エフェクトID記憶サーバの記憶するデータ例を示す図である。
【図3】エンコードキューサーバの記憶するデータ例を示す図である。
【図4】端末配信情報キューサーバの記憶するデータ例を示す図である。
【図5】動画像配信システムの処理フローを示す図である。
【図6】動画像配信システムの処理概要を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1・・・電子メールサーバ、2・・・電子メール解析サーバ、3・・・エフェクトID記憶サーバ、4・・・エンコードキューサーバ、5・・・端末配信情報キューサーバ、6・・・エンコードサーバ、7・・・キャプチャリングサーバ、8・・・アプリケーションサーバ、10・・・携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部端末より特定された動画像データの識別情報および当該動画像データが前記外部端末において再生された際に合成表示させる合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する模擬再生手段と、
前記模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数抽出する静止画像抽出手段と、
複数の前記静止画像と、前記動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成する汎用動画像データ生成手段と、
前記汎用動画像データを外部端末へ配信する汎用動画像データ配信手段と、
を備えることを特徴とする動画像配信装置。
【請求項2】
前記動画像データの送信先となる動画像データ送信先情報と、前記合成データの識別情報と、を対応付けて記憶する合成データ識別情報記憶手段と、
前記動画像データ送信先情報で示される送信先宛に送信された動画像データを前記外部端末より受信する動画像受信手段と、
前記受信した動画像データの送信先を示す前記動画像データ送信先情報に基づいて、前記合成データ識別情報記憶手段に記録されている前記合成データの識別情報を特定する合成データ識別情報特定手段と、を備え、
前記模擬再生手段は、前記動画像受信手段が受信した動画像の識別情報および前記合成データ識別情報特定手段で特定した前記合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する
ことを特徴とする請求項1に記載の動画像配信装置。
【請求項3】
前記汎用動画像データへのアクセス先情報を前記外部端末へ送信するアクセス先情報送信手段と、
前記アクセス先情報に関連付けて前記汎用動画像データを記憶する汎用動画像データ記憶手段と、を備え、
前記汎用動画像データ配信手段は、前記外部端末から前記アクセス先情報へのアクセスを検出した際に、前記汎用動画像データ記憶手段で記憶する汎用動画像データを当該外部端末へ配信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動画像配信装置。
【請求項4】
前記汎用動画像データ生成手段は、複数の異なる外部端末の再生プログラムに対応した複数の異なる前記汎用動画像データを生成し、
前記アクセス先情報送信手段は、前記複数の汎用動画像データそれぞれのアクセス先となる各アクセス先情報を前記外部端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の動画像配信装置。
【請求項5】
動画像配信装置における動画像配信方法であって、
前記動画像配信装置の模擬再生手段が、外部端末より特定された動画像データの識別情報および当該動画像データが前記外部端末において再生された際に合成表示させる合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生し、
前記動画像配信装置の静止画像抽出手段が、前記模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数生成し、
前記動画像配信装置の汎用動画像データ生成手段が、複数の前記静止画像と、前記動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成し、
前記動画像配信装置の汎用動画像データ配信手段が、前記汎用動画像データを外部端末へ配信する
ことを特徴とする動画像配信方法。
【請求項6】
前記動画像配信装置の合成データ識別情報記憶手段が、前記動画像データの送信先となる動画像データ送信先情報と、前記合成データの識別情報と、を対応付けて記憶し、
前記動画像配信装置の動画像受信手段が、前記動画像データ送信先情報で示される送信先宛に送信された動画像データを前記外部端末より受信し、
前記動画像配信装置の合成データ識別情報特定手段が、前記受信した動画像データの送信先を示す前記動画像データ送信先情報に基づいて、前記合成データ識別情報記憶手段に記録されている前記合成データの識別情報を特定し、
前記動画像配信装置の前記模擬再生手段が、前記動画像受信手段が受信した動画像の識別情報および前記合成データ識別情報特定手段で特定した前記合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する
ことを特徴とする請求項5に記載の動画像配信方法。
【請求項7】
前記動画像配信装置のアクセス先情報送信手段が、前記汎用動画像データへのアクセス先情報を前記外部端末へ送信し、
前記動画像配信装置の汎用動画像データ記憶手段が、前記アクセス先情報に関連付けて前記汎用動画像データを記憶し、
前記動画像配信装置の前記汎用動画像データ配信手段が、前記外部端末から前記アクセス先情報へのアクセスを検出した際に、前記汎用動画像データ記憶手段で記憶する汎用動画像データを当該外部端末へ配信する
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の動画像配信方法。
【請求項8】
前記動画像配信装置の前記汎用動画像データ生成手段が、複数の異なる外部端末の再生プログラムに対応した複数の異なる前記汎用動画像データを生成し、
前記動画像配信装置の前記アクセス先情報送信手段が、前記複数の汎用動画像データそれぞれのアクセス先となる各アクセス先情報を前記外部端末へ送信する
ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の動画像配信方法。
【請求項9】
動画像配信装置のコンピュータを、
外部端末より特定された動画像データの識別情報および当該動画像データが前記外部端末において再生された際に合成表示させる合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する模擬再生手段、
前記模擬再生中の模擬動画像の静止画像であって汎用ファイル形式の静止画像を所定の間隔で複数抽出する静止画像抽出手段、
複数の前記静止画像と、前記動画像データ内に格納されている音声データとを合成して汎用動画像データを生成する汎用動画像データ生成手段、
前記汎用動画像データを外部端末へ配信する汎用動画像データ配信手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
前記動画像データの送信先となる動画像データ送信先情報と、前記合成データの識別情報と、を対応付けて記憶する合成データ識別情報記憶手段を備えた前記コンピュータを、さらに、
前記動画像データ送信先情報で示される送信先宛に送信された動画像データを前記外部端末より受信する動画像受信手段、
前記受信した動画像データの送信先を示す前記動画像データ送信先情報に基づいて、前記合成データ識別情報記憶手段に記録されている前記合成データの識別情報を特定する合成データ識別情報特定手段、として機能させ、
前記模擬再生手段が、前記動画像受信手段が受信した動画像の識別情報および前記合成データ識別情報特定手段で特定した前記合成データの識別情報とに基づいて、それら識別情報で示される動画像データによる動画像上に当該合成データの画像を合成した模擬動画像を模擬再生する
ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−50712(P2010−50712A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−212917(P2008−212917)
【出願日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(507280055)株式会社スプラシア (8)
【Fターム(参考)】