説明

動的な仮想図形を合成する方法

本発明は、合成サーバエンドが利用者リクエストを受信すると共に、利用者リクエスト内の情報に従って要求された仮想図形を合成するための全ての構成要素の画像ファイルを獲得する段階と、階層番号に従って順々に構成要素の対応する画像ファイルを読み込むと共に獲得された構成要素の画像ファイルを規定されたフォーマットに変換する段階と、フォーマットされた構成要素と以前に合成された中間図形を合成する段階と、全ての構成要素が合成されたかどうかを判定し、もし全ての構成要素が合成された場合には、仮想図形の画像ファイルに対して合成された仮想図形を書くと共に、他の場合には、階層番号に従って順々に構成要素の対応する画像ファイルを読み込み、構成要素の画像ファイルを規定されたフォーマットに変換することを続ける段階とを含む動的な仮想図形を合成する方法を開示する。この方法は、利用者に更に良いサービスを提供し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理技術に関すると共に、更に特に動的な仮想図形(virtual figure)を合成する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
仮想図形はインターネットを通じて近年開発された技術であり、それが利用者の個性化を具体化すると共に、利用者の独創性を示すことができるので、ウェブの仮想図形は徐々にネチズンの流行になったと共に、仮想図形はネチズンの間で非常にポピュラーである。現在、大部分の仮想図形は、交換可能な画像ファイルフォーマットであるグラフィカルインターチェンジフォーマット(Graphic Interchange Format:GIF)に基づいて記憶されると共に、各仮想図形は、複数の構成要素によって合成される。構成要素は、これによって仮想図形を合成する、GIFフォーマットで記憶された各構成要素画像を意味すると共に、各構成要素は、単一のフレームのGIF画像である。
【0003】
GIFフォーマットは、基礎的な標準の画像ファイル記憶フォーマットであると共に、各GIFファイルは、各色画像がフレームと呼ばれる複数の色画像を含むことができ、すなわち複数のフレームは、各GIFファイルに記憶されることができる。GIF画像は、単一のフレーム画像、及びマルチフレーム画像に分割され得ると共に、概して言えば、単一のフレーム写像は、静止画像として現れる一方、マルチフレーム画像は、動的効果またはアニメーション効果を表すために、まるで幻燈投射(lantern slide projection)のように、別のフレームの後に1つのフレームが表示される。しかしながら、各フレームは、単一のフレームが通常は画像を形成し得ないという点で、単体の画像と異なり、従って、GIF画像における単一のフレームは、視覚映像として表されるために、その中の以前のフレームと関連付けられねばならない。GIF画像ファイルは、画像関連の情報をブロックによってユニットとして記憶すると共に、各GIFファイルは、グラフィック/画像を示すブロック、GIFデータストリームと呼ばれる、グラフィック/写像を表示するサブブロック及び制御情報ブロックを含む。全ての制御情報ブロック、及びデータストリームにおけるブロックは、ヘッダ(Header)とトレーラ(Trailer)との間に位置していなければならない。GIFファイルフォーマットは、画像データを記憶するために、Lempel−Ziv Walch(LZW)圧縮アルゴリズムを採用すると共に、利用者は、画像の背景のために、透明属性を設定することを許される。
【0004】
GIFファイルの一般的な構造は、以下の表1において示される。
【0005】
【表1】

【0006】
GIFファイルには、制御ブロック、グラフィックレンダリングブロック、及び特別な目的ブロックという3種類のブロックがある。その中で、制御ブロックは、データストリームを制御するか、もしくはハードウェアパラメータを設定するための情報を含む一方、制御ブロックの要素は、GIFヘッダ(GIF Header)、論理画面記述子(Logical Screen Descriptor)、グラフィック制御拡張子(Graphic Control Extension)、及びGIFファイルトレーラ(GIF file Trailer)を含む。グラフィックレンダリングブロックは、表示装置上に表示されたグラフィックを与えるための情報及びデータを含む一方、グラフィック記述子の要素は、画像記述子(Image Descriptor)、及びプレーンテキスト拡張子(Plain Text Extension)を含む。特別な目的ブロックは画像処理から独立した情報を含むと共に、特別な目的ブロックの要素は、コメント拡張子(Comment Extension)、及びアプリケーション拡張子(Application Extension)を含む。
【0007】
ここで、論理画面記述子及び制御ブロックにおける全体的色テーブルの影響範囲だけが、データストリームの外部にある一方、他の全ての制御ブロックのみが、それらに続いてグラフィックレンダリングブロックを制御する。すなわち、表1において、論理画面記述子、及び全体的色テーブルの影響範囲は、ファイル全体である一方、アプリケーション拡張子、プレーンテキスト拡張子、コメント拡張子、及びグラフィック制御拡張子のみが、それらに続いてそれらのグラフィックレンダリングブロックを制御する。
【0008】
表1において、論理画面記述子は、画像表示領域を定義するパラメータを含み、全体的色テーブル等があるか否かに拘らず、論理画面サイズ、背景色のような情報を含んでいる。
【0009】
1つのGIFファイルが複数の色画像を含むことができると共に、各色画像がこの画像の特性に従って色テーブルを有することができるので、1つのGIFファイルは、いくつかの色テーブルを有することができる。しかし、一般的に、全体的色テーブルと局所的色テーブルの2種類のみの色テーブルがある。全体的色テーブルは、色テーブル及びプレーンテキスト拡張子を持たない全ての画像に関して適用できる一方、局所的色テーブルは、それに続く画像に関してのみに適用できる。全体的色テーブルは、画像の各フレームが局所的色テーブルを持っているとき、存在することができない。
【0010】
アプリケーション拡張子は、画像ファイルを作り上げるために、周期的なアニメーション表示があるか否かに拘らず、何回周期的にアニメーションを再生するか等のような、アプリケーションプログラムについての関連情報を含む。画像ファイルが静的であるとき、このブロックは除外され得る。
【0011】
グラフィック制御拡張子は、透明性の存在、透明性の色指数、処理方法、残り時間等を示す透明性のマークを含んだグラフィックレンダリングブロックを処理するためのパラメータを含む。その中の処理方法は、そのグラフィックが表示された後で、例えば、a)処理が指定されない、b)処理が指定されず、グラフィックはその場所に残る、c)グラフィックを表示する領域の色は、背景色として回復されなければならない、d)以前に表示されたグラフィックを表示する等の処理を指定するために使用される。その構成単位が1%秒である残り時間は、グラフィック表示と次の処理との間の待ち時間期間を指定するために使用される。
【0012】
画像記述子は、画像の各フレームのサイズを記録するために使用されると共に、固定した記憶シーケンスなしに、画像のあらゆる数を含むことができ、一方、1バイトのみの画像セパレータが、画像記述子を識別するために使用される。各画像は、画像記述子、必須でない局所的色テーブル、及び画像データを含む。各画像は、論理画面記述子によって定義された論理画面の中になければならない。
【0013】
画像データは、サブデータシーケンスを含む。画像データは、色テーブルのインデックス値を使用することによって各ピクセルを記憶すると共に、LZWアルゴリズムを使用することによってデータを圧縮する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来技術において、Gif Draw(GD)ライブラリのような、一般にインターネットを通じて使用される合成ソフトウェアパッケージは、通常、仮想図形合成処理を実行するために採用される。GDライブラリがGIFフォーマットのマルチフレームファイルを処理し得ないと共に、単一のフレームGIFファイルだけを処理し得るので、現存する仮想図形合成技術は、静的な仮想図形だけを合成し得ると共に、これは一般に静的な仮想図形合成と呼ばれる。従来技術において静的な仮想図形合成を実行するための手続きは、構成要素の間の文脈上の関係を決定すると共に、階層とのそのような文脈上の関係を定義することであり、合成を行っているとき、第一に、階層番号の順に第1の階層と背景画像とを合成すると共に、その後、第2の階層と以前に合成された画像とを合成し、残りは、全ての階層が合成されるまで、類似性によって推定されることができる。例えば、背景の他にズボン、布、及び顔である3つの構成要素があり、一方、最終の仮想図形は、顔は布の前にあり、色の一部分は顔によって覆われ、布はズボンの前にあり、すなわち布は、ズボンの一部分を覆い、その場合に、所定の階層番号は、ズボンが1、布が2、及び顔が3であり、合成が実行されるとき、ズボンが最初に背景に貼り付けられ、そして、布がその次にその中に貼り付けられ、顔は最終的にその中に貼り付けられると共に、ここで、貼り付ける動作は、既存の合成機能を使って画像を合成することを指す。
【0015】
上述の合成方法は、実行されるのにかなり簡単で、容易であるが、各構成要素は単一のフレームであり、そして、各一時的な合成された画像も、同様に単一のフレームであるので、最終の合成された画像は、同じく単一のフレームで静的であり、すなわち、静的な仮想図形のみが、上述の方法を採用することによって獲得され得る。合成された構成要素がマルチフレームの動的なGIFであるとしても、第1のフレームのみが合成のために読まれ得ると共に、従って、合成された仮想画像は、簡単であるが、利用者の要求を満たすか、もしくは利用者を満足させることができずに難しい。
【課題を解決するための手段】
【0016】
動的な仮想図形の合成を実行すると共に、利用者に更に良いサービスを提供するための、動的な仮想図形を合成する方法が提供される。
【0017】
上記の目的を獲得するために、本発明の技術的なスキームは、以下のとおりに実行される。
【0018】
動的な仮想図形を合成する方法であって、a)合成サーバエンドが、利用者によって送信された利用者リクエストを受信すると共に、利用者リクエスト内の情報に従って、仮想図形を合成するための全ての構成要素の画像ファイルを獲得する段階と、b)階層番号に従って順々に構成要素の対応する画像ファイルを読み込むと共に、獲得された構成要素の画像ファイルを規定されたフォーマットに変換する段階と、c)前記b段階においてフォーマットされた構成要素と、以前に合成された中間図形を合成する段階と、d)全ての構成要素が合成されたかどうかを判定し、もし全ての構成要素が合成された場合には、仮想図形の画像ファイルに対して合成された仮想図形を書くと共に、もし全ての構成要素が合成されない場合には、前記b段階に戻る段階とを含むことを特徴とする。
【0019】
方法は、全ての構成要素の画像ファイルを読み込む段階の前に、プレートファイルを読み込む段階を更に含むことを特徴とする。
【0020】
前記c段階は、中間図形の合成された画像フレーム数、フォーマットされた構成要素の合成された画像フレーム数、各フレームの表示保持期間、及び構成要素のフレームと中間図形のフレームとの間の対応する合成関係を決定する段階と、決定された対応する合成関係に関して、そして各フレームの表示保持期間に従って、構成要素のフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階とを含むことを特徴とする。
【0021】
前記d段階において、仮想図形の画像ファイルに対してフレーム毎に合成された仮想図形を書く前に、方法が、合成された仮想図形に対応する画像ファイルを、最後のフレームから2番目のフレームまでフレーム毎に圧縮する段階を更に含み、従って、仮想図形の画像ファイルに対して合成された仮想図形を書く段階は、仮想図形の画像ファイルに対して、圧縮されると共に合成された仮想図形に対応する各フレームを書く段階であることを特徴とする。
【0022】
圧縮する段階は、この結果として具体的に、ポイント毎にフレームのピクセル値を以前のフレームのピクセル値と比較する段階を含み、もし2つピクセル値が同一である場合には、ポイントの色を透明な物に変更し、もし2つのピクセル値が異なる場合には、何も処理が実行されないことを特徴とする。
【0023】
方法が、合成されるべき仮想図形の全ての構成要素の情報を事前に獲得する段階を更に含み、前記a段階は、利用者が、利用者の識別情報、及び仮想図形を合成するための構成要素情報を伝送する利用者リクエストを、合成サーバエンドに対して送信する段階と、合成サーバエンドが、利用者リクエストを分析することによって、構成要素ラベル及び対応する全ての構成要素の階層番号を獲得すると共に、獲得された構成要素ラベル及び対応する階層番号に従って、対応する構成要素の画像ファイルを獲得する段階とを含むことを特徴とする。
【0024】
構成要素情報は、少なくとも、構成要素を独自に識別する構成要素ラベル、及び対応する構成要素の階層番号を含むことを特徴とする。
【0025】
構成要素画像ファイルを規定されたフォーマットに変換する段階は、具体的に、b11)構成要素画像ファイルの局所的色テーブル内の色を、全体的色テーブルに対して追加すると共に、全体的色テーブルが最大の色数を越えるかどうかを判断し、もし、全体的色テーブルが最大の色数を越える場合には、最小距離色(minimum distance color)を計算すると共に、計算された最小距離色を全体的色テーブルに追加し、他の場合には、局所的色テーブル内の色を全体的色テーブルに直接追加する段階と、b12)フレームの各ピクセルポイントが透明であるかどうかを判断し、もし、フレームの各ピクセルポイントが透明である場合には、フレームの以前の関連するフレームに対応するピクセルの色を採用し、他の場合には、フレームのピクセルポイントの色を採用する段階と、b13)構成要素画像ファイル内のグラフィック制御拡張子における表示の後の処理方法を、必然的にグラフィックが背景色として表示される領域の色を復元する段階として一様に設定する段階とを含むことを特徴とする。
【0026】
方法は、構成要素画像ファイルまたは中間図形画像ファイル内の画像制御拡張子から、各フレームの表示保持期間を獲得する段階を更に含むことを特徴とする。
【0027】
前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素のフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、c11)中間図形における全てのフレームの表示期間の合計を計算し、一方では、構成要素における全てのフレームの表示期間の合計を計算すると共に、合成された図形における全てのフレームの表示期間の合計として、2つの計算された表示期間の合計の最小公倍数を求める段階と、c12)前記c段階において獲得された全てのフレームの表示時間の合計と同様に、構成要素のフレーム数、及び構成要素の各フレームの表示保持期間、中間図形のフレーム数、及び中間図形の各フレームの表示保持期間に従ってフレーム挿入ポイントを決定する段階と、c13)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階とを含むことを特徴とする。
【0028】
前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素の対応するフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、c21)中間図形における全てのフレームの表示期間の合計を計算し、一方では、構成要素における全てのフレームの表示期間の合計を計算すると共に、構成要素の保持期間の合計と中間図形の保持期間の合計の内のより大きい方の値を選択する段階と、c22)構成要素の保持期間の合計と中間図形の保持期間の合計の内のより大きい方の値と同様に、構成要素の中の各フレームの表示保持期間、及び中間図形の中の各フレームの表示保持期間を決定する段階と、c23)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階とを含むことを特徴とする。
【0029】
中間図形の中の各フレームの表示保持期間が、構成要素の中の各フレームの表示保持期間と同一である場合には、前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素の対応するフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、c31)構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との最小公倍数を計算する段階と、c32)構成要素のフレーム数、中間図形のフレーム数、及び構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との最小公倍数に従ってフレーム挿入ポイントを決定する段階と、c33)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階とを含むことを特徴とする。
【0030】
中間図形のフレームの表示保持期間と構成要素のフレームの表示保持期間とが同一であると共に、構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との両方が2のべき条の数値である場合に、前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素の対応するフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、c41)構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数の内のより大きい方の値を選択する段階と、c42)構成要素のフレーム数、中間図形のフレーム数、及び構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数の内のより大きい方の値に従ってフレーム挿入ポイントを決定する段階と、c43)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階とを含むことを特徴とする。
【0031】
前記c段階における、合成する段階が、c1)構成要素内のフレームの各ピクセルポイントを分析すると共に、ピクセルポイントの色が透明であるかどうかを判断し、もしピクセルポイントの色が透明である場合は、それは、合成されたフレームの対応するピクセルポイントカラーが、中間図形の関連するフレームの対応するピクセルポイントカラーと同じであることを意味し、前記c1段階に戻り、次のピクセルポイントを処理することを継続すると共に、他の場合には、以下のc2段階を実行する段階と、c2)ピクセルポイントの色に相当する中間図形の全体的色テーブルに色があるかどうかを判断し、もし中間図形の全体的色テーブルに色がある場合には、それはピクセルポイントの色に相当し、等価色を使用して、合成されたフレームの対応するピクセルポイントに印を付け、前記c1段階に戻ると共に、次のピクセルを処理することを続行すると共に、他の場合には、以下のc3段階を実行する段階と、c3)中間図形の全体的色テーブルが十分に満たされたかどうかを判断し、もし、中間図形の全体的色テーブルが十分に満たされなかった場合には、中間図形の全体的色テーブルを構成要素におけるフレームの対応するピクセルポイント色で満たし、色によって、合成されたフレームの対応するピクセルポイントに印を付けると共に、もし、中間図形の全体的色テーブルが十分に満たされた場合には、最小距離色に関して中間図形の全体的色テーブルを検索し、色によって、合成されたフレームの対応するピクセルポイントに印を付ける段階とを更に含むことを特徴とする。
【0032】
画像ファイルは、画像ファイルフォーマットにおける、交換可能であるグラフィカルインターチェンジフォーマット(GIF)ファイルであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によって提供される動的な仮想図形を合成する方法において、仮想図形を合成する前に、全ての構成要素のフォーマットが標準のフォーマットに統一されると共に、合成処理の間は、合成された仮想図形のフレーム数、各フレームの表示保持期間、構成要素内の特定のフレームと合成されるべき中間図形内のフレームを決定するために、フレーム保持期間の挿入方法が採用され、一方、合成処理の後では、最後のフレームからスタートするフレーム毎の対照的な圧縮アルゴリズムが採用される。従って、動的な仮想図形の合成が実行され、それによって更に良いサービスが利用者に提供されると共に、利用者の満足感が増加し得る。更に、実用的調査が、ネチズンの10%が動的な仮想図形を合成することに期待する一方、ネチズンの少なくとも85%が非常に動的な仮想図形を合成することに期待すると示したので、動的な仮想図形合成技術は、サービスプロバイダに大きい収入をもたらすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明の目的、技術的スキーム、及び利点を更に明瞭で、更に理解できる状態にするために、本発明は、いくつかの実施例を参照して、以下に詳細に説明されることになる。
【0035】
本発明の実施例についてのキーアイデアは、各構成要素を読み込んだ後で、一定の全体的色テーブルを採用すると共に、一定のフレーム処理方法を採用することによって、構成要素に標準フォーマットを遂行し、その後、構成要素の各フレームの保持期間及び中間図形の各フレームの保持期間に従って、合成のためのフレーム挿入ポイントを決定すると共に、各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとの合成を実行することである。更に、合成された動的な仮想図形のサイズを減少させるように、合成の後で、フレーム毎の対照的な圧縮方法が最後のフレームから開始されて実行され得る。
【0036】
各仮想図形構成要素がGIF画像ファイルであるので、合成処理が開始される前に、各構成要素がユニークなラベルで識別されるように、合成されるべき仮想図形の全ての構成要素にラベルを付けることが必要とされる。同時に、仮想図形における各構成要素の先頭から末尾に向かう順序に従って、各構成要素の階層番号を決定することが必要とされる一方、各構成要素の階層番号及びラベルは、相互に独立していると共に、合成の間、特定の階層番号に構成要素は1つだけ存在することができる。概して言えば、背景から前景までの順序は、増加する階層番号を採用すると共に、すなわち、前景の階層番号は、背景の階層番号より高く、そのような状況下で、より高い階層番号を有する構成要素は、より低い階層番号を有する構成要素を覆うことができ、例えば、肖像画は背景を覆うことができ、手は身体を覆うことができる等となる。
【0037】
例えば、構成要素ラベル及び各構成要素の階層番号が決定された後で、全ての構成要素ファイルは、仮想図形を合成している間、構成要素を読み込むことが便利であるように、カタログ構造を組織化するために、構成要素ラベル及び階層番号の様式で記憶され、例えば、車両の構成要素ラベルは4であり、階層番号20であると共に、花の構成要素ラベルは8であり、階層番号12である等となる。
【0038】
概して言えば、仮想図形の合成は、利用者リクエストに従って誘発されて、可能にされると共に、リクエストを送信する前に、利用者は、これらの構成要素の対応するラベル及び階層番号だけでなく、合成されるべき要求された仮想図形がどの構成要素を含むかを知っていたことになり、例えば、利用者は事前に必要な構成要素を購入し、一緒に適合するように、特定の背景と特定の布切れを選択する。このように、利用者がリクエストを送信するとき、利用者リクエストは、全ての構成要素の情報を伝送することになり、すなわち、利用者は、仮想図形を合成するために、ネットワークサーバに対して、例えば、利用者識別情報、1個の構成要素ラベル及び対応する階層番号、2個の構成要素ラベル及び対応する階層番号、・・・n個の構成要素ラベル及び対応する階層番号のような方法で、構成要素の情報と共に彼の識別情報を送信する。これによって、画像合成機能を実行するためのサーバは、合成サーバと呼ばれ、利用者識別情報は、登録名、または対応する利用者の登録ラベルであり得る。
【0039】
図1において示されたように、本発明の実施例において動的な仮想図形合成を実行するための処理は、以下の段階を含む。
【0040】
「段階101」
利用者が仮想図形を合成することを要求する場合に、利用者は、利用者識別情報、及び構成要素情報を伝送する利用者リクエストを、合成サーバに対して送信し、合成サーバは、受信された利用者リクエストを分析すると共に、各構成要素の対応するラベル、及び階層番号と同様に、利用者リクエストから、仮想図形を合成するための構成要素の数を獲得し、その場合に、対応する構成要素画像ファイルが、構成要素ラベル、及び対応する階層番号に従って、構成要素カタログ構造から獲得され得る。
【0041】
「段階102」
仮想図形を合成するために現在必要とされる全ての構成要素を決定した後で、合成サーバは、最初に仮想図形プレートを読み込む必要があり、次に異なる階層番号に従って、順々に各構成要素をプレートに合成する。
【0042】
各利用者が異なる階層番号によって構成要素の異なる番号を選択することができるので、プレートは、仮想図形の底板に貼り付けられなければならないと共に、ここで、プレートは、規定されたフォーマットに従って生成されたGIFファイルであり、白い画像か、または透明な画像のいずれかであって、プレートは、同様に、以前に合成された中間の仮想図形とみなされることができる。概して言えば、プレートは、合成サーバによって自動的に加えられ得る。
【0043】
「段階103」
構成要素ラベル、及び階層番号に従って、仮想図形のプレートを読み込んだ後で、合成サーバは、より低い階層番号を有する構成要素から、構成要素の対応する画像ファイルを読み込む。
【0044】
具体的な処理は、テーブル1における特定のGIFファイルフォーマットに従って、合成サーバが、GIFファイルヘッダー、論理画面記述子、全体的色テーブル、アプリケーション拡張子、グラフィック制御拡張子、画像記述子、画像データ等を読み込む必要があると共に、もし局所的色テーブルがある場合には、合成サーバが、局所的色テーブルを読み込み、このテーブルを対応するメモリ構造に記憶することである。もし、この構成要素が動的なGIF画像である場合には、合成サーバは、複数のフレームから成る画像(マルチフレーム画像)を形成するために、複数のグラフィック制御拡張子、画像記述子、及び画像データを読み込まなければならない。もし、各フレームがそれ自身の局所的色テーブルを有している場合には、フレームにおける画像色は、全体的色テーブルによって決定される代りに、局所的色テーブルによって決定されることになっている。ここで、GIFファイルに複数のフレームがあるかどうかを判断することによって、この構成要素が動的なGIF画像であるかどうかを知ることができ、もし、合成された構成要素の内の1つでも複数のフレーム(マルチフレーム)である場合には、合成された仮想図形は、複数のフレーム(マルチフレーム)であると共に、動的である。
【0045】
GIFファイルにおけるコメント拡張子、及びプレーンテキスト拡張子が、仮想図形を合成するのに役に立たないので、合成されたファイルのサイズを減少させるために、GIF画像を読み込むとき、コメント拡張子、及びプレーンテキスト拡張子は一時的に省略され得る。
【0046】
「段階104」
読み込まれた構成要素画像ファイルは、規定されたフォーマットによって統一され、すなわちフォーマット初期化が実行される。3つの問題によって動的なGIF画像合成が非常に難しくなることが、GIFファイルフォーマットにおけるグラフィック制御拡張子に関する記述から分かり得る。
【0047】
1)GIFファイルにおいて、デコーダは、表示されたフレーム上で4種類の処理を実行することができ、これは、4種類の動的なGIFがあるが、しかしながら、静的なGIFは1つのフレームだけを有するので、静的なGIFは4種類の処理の間で差異を具体化し得ないことを意味する。
【0048】
2)複数のフレームのGIFにおける各フレームは、それ自身の局所的色テーブルを有することができるか、または局所的色テーブルの代わりに全体的な色テーブル内の色を使用することができるので、そのような状況は、マルチフレームGIFファイルの多様化につながり得る。
【0049】
3)各構成要素のGIFファイルにおけるフレーム数が他の構成要素のそれと異なると共に、各フレームの表示保持期間が、同様に他のものとは異なるので、そのような状況は、同様にマルチフレームGIFファイルの多様化につながり得る。
【0050】
本発明の実施例における上述の問題に関して、前者の2つの問題は、構成要素GIFをフォーマットすることによって解決され得る一方、3番目の問題は、合成の間に解決されることになる。本発明の実施例に従った特定のフォーマット法は、以下のとおりである。
【0051】
a1)色テーブルは統一され、すなわち、局所的色テーブルにおける色を全体的色テーブルに加えて、色数が全体的色テーブルの最大の色数を越える場合、新しく加えられた色は、最小距離色(minimum distance color)と交換されることになる。
【0052】
ここで、色距離は、赤の値、緑の値、及び青の値の各々2つの色の二次の合計を意味すると共に、最小の二次の合計を有するそれらの2つの色は、最小距離色と呼ばれる。
【0053】
b1)フレームが独立して画像に変化するために、以前のフレームと結合しなければならないとき、各フレームは、独立して画像に変化することができる。このフレームは、統一されたフォーマットによって独立して画像を形成するために、以前のフレームと関連付けられることになると共に、グラフィック制御拡張子における表示後の処理方法は、グラフィックが背景色として表示される領域の必然的な復元色として、一様に設定され得る。
【0054】
ここで、現在のフレームを以前の関連するフレームと合成するための特定の処理は、現在のフレームにおける各ピクセルポイントを分析し、もう一度個々のピクセルポイントを着色することであって、もしそれが透明である場合には、以前の関連するフレームの対応するピクセルポイントの色を採用し、もしそれが透明でない場合には、現在のフレームのピクセルポイントの色を採用することである。
【0055】
フォーマット処理の間、各フレームが独立して画像に変化する一方、局所的色テーブルにおける色は、徐々に全体的色テーブルに加えられ、各フォーマットされた構成要素のみが全体的色テーブルを有しており、各フレームは、その点で視覚映像に変化することができると共に、処理方法は特別である。
【0056】
「段階105」
フォーマットされた構成要素と以前に合成された中間図形を合成する。この段階における合成は、更に2段階に分類され得る。
【0057】
a2)フレーム数と構成要素の各フレームの表示保持期間と中間図形の各フレームの表示保持期間に従って、構成要素内の特定のフレームと中間図形の特定のフレームとを合成することを決定する、すなわち構成要素内のフレームと中間図形のフレームとの間の対応する合成関係を決定する。ここで、各フレームの表示保持期間は、構成要素の画像ファイル、または中間図形の画像ファイルの画像制御拡張子から獲得され得る。
【0058】
構成要素が動的であり、複数の画像を有し得ると共に、中間図形が同様にマルチフレームを有することができ、更に、フレーム画像の表示保持期間が同様に異なり得るので、現在の構成要素と中間図形とを合成するために、まず第一に合成された画像のフレーム数と、中間図形におけるどのフレームが、現在の構成要素における特定のフレームと合成されるべきかを決定することが必要であり、すなわち、まず第一に挿入ポイントを決定することが必要である。
【0059】
b2)各挿入ポイントにおいて、構成要素の現在のフレームと中間図形の現在のフレームとを合成する、すなわち構成要素の現在のフレームを中間図形の現在のフレームに貼り付ける。
【0060】
a2段階、及びb2段階における合成処理の間の鍵は、構成要素のフレームの関連情報、及び中間図形のフレームの関連情報に従って、挿入ポイントを決定することであり、ここで関連情報とは、構成要素のフレーム数、各構成要素のフレームの表示保持期間、中間図形のフレーム数、及び各中間図形のフレームの表示保持期間のことを意味している。フレーム挿入ポイントを決定する一般的な方法は、以下のようである。
【0061】
第一に、中間図形における全てのフレームの表示期間の合計を計算すると共に、その間に構成要素における全てのフレームの表示期間の合計を計算し、その後、2つの計算された期間の合計の最小公倍数を、合成された図形における全てのフレームの表示期間の合計として求める。
【0062】
第二に、それぞれ、合成された図形における各フレームの表示期間と同様に、構成要素の全てのフレームの表示期間の合計、及び中間図形の全てのフレームの表示期間の合計に従って、構成要素のフレームの挿入ポイント数と、中間図形のフレームの挿入ポイント数を決定すると共に、その後、それぞれ各フレームの保持期間に従って、実際の挿入ポイントを決定する。ポイントが挿入されるたびに、合成される図形のフレームが生成されると共に、各合成されたフレームは、構成要素における特定のフレームを中間図形における関連するフレームに貼り付けることによって生成され、一方、中間図形における関連するフレームは、現在の構成要素フレームより前のそれらのフレームの間で最も近い中間図形のフレームを意味する。
【0063】
構成要素におけるフレームと中間図形における関連するフレームとを合成することは、各挿入ポイントにおいて、構成要素の現在のフレームを中間図形の現在のフレームに貼り付けることである。2つのフレームが合成されている間、構成要素の現在のフレームによって使用される色は、中間図形の全体的色テーブルに追加され、もしテーブルがいっぱいである場合には、色は最小距離色と交換される。
【0064】
図2を参照すると共に、中間図形が各々M1、M2、及びM3である3つのフレームを有し、一方3つのフレームの持続期間が各々40、50、及び60であり、従ってその合計が150であって、構成要素は、各々G1、G2、及びG3である3つのフレームを有し、一方3つのフレームの持続期間が各々30、30、及び40であり、従ってその合計が100であると仮定する。その結果、2つの合計の最小公倍数は300であり、すなわち合成された仮想図形のフレームの表示持続期間の合計は300である。従って、中間図形のフレームの各々は定期的に2回挿入され、それゆえ6個の挿入ポイントがあり、すなわち画像は6回交換され、一方構成要素のフレームの各々は定期的に3回挿入され、それゆえ9個の挿入ポイントがあり、すなわち画像は9回交換される。中間画像の第1の挿入ポイントと構成要素のそれとが、相互に同時に起こるので、すなわちそれらの第1のフレームは同時に起こり、一方挿入ポイントの残りは同時には起こらず、従って、全部で14の挿入ポイントがあると共に、14の合成されたフレームが形成され、そして、図2に示されるように、実際的な対応する挿入ポイント位置は1から14で示される。
【0065】
合成されるフレーム数、及び保持期間が決定された後で、フレームは合成され、ここで各フレームは、構成要素におけるフレーム、及び中間画像における関連するフレームを合成することによって獲得されると共に、関連するフレームは、フレーム挿入時間に従って決定されると共に、各合成されたフレームは、合成されたフレームの挿入時点に最も近いか、もしくは合成されたフレームの挿入時点と同時に起こる構成要素のフレームと、合成されたフレームの挿入時点に最も近いか、もしくは合成されたフレームの挿入時点と同時に起こる中間画像のフレームとを合成することによって獲得される。合成方法は、やはり、構成要素のフレームを中間画像の対応するフレームに貼り付ける方法であり、もし同時に起こるフレームがある場合には、2つの同時に起こるフレームが1つのフレームに合成されることになる。図2において示されたように、新しく合成された第1のフレームは、構成要素のG1フレームを中間画像のM1フレームに貼り付けることによって獲得され、新しく合成された第2のフレームは、構成要素のG2フレームを中間画像のM1フレームに貼り付けることによって獲得され、新しく合成された第3のフレームは、構成要素のG2フレームを中間画像のM2フレームに貼り付けることによって獲得され、新しく合成された第4のフレームは、構成要素のG3フレームを中間画像のM2フレームに貼り付けることによって獲得され、新しく合成された第5のフレームは、構成要素のG3フレームを中間画像のM3フレームに貼り付けることによって獲得され、新しく合成された第6のフレームは、構成要素のG1フレームを中間画像のM3フレームに貼り付けることによって獲得され、新しく合成された第7のフレームは、構成要素のG2フレームを中間画像のM3フレームに貼り付けることによって獲得され、そして残りは類似性によって推定されることができる。ここで、図2において示されたように、新しく合成された第1のフレームは、合成されたフレーム1であると共に、残りのフレームは類似性によって推定されることができる。
【0066】
貼り付ける処理は、以下の方法に従って実行される。合成が実行されている間、構成要素の特定のフレームにおける全てのピクセルポイントが分析され、もしこのピクセルが透明である場合には、合成されたフレームの対応するピクセルポイントの色は、中間画像の関連するフレームの対応するピクセルポイントの色と同じであり、もしこのピクセルが透明ではない場合には、以下の3つの処理方法があり得る。
【0067】
A)同等の色を求めて中間画像の全体的色テーブルを検索すると共に、合成されたフレームの対応するピクセルポイントにこの同等の色によって印を付ける。
【0068】
B)もしそのような同等の色がない場合には、中間画像の全体的色テーブルがいっぱいであるかどうかを判断し、もし中間画像の全体的色テーブルがいっぱいではない場合には、中間画像の全体的色テーブルを、構成要素の特定のフレームの対応するピクセルの色で満たし、合成されたフレームの対応するピクセルポイントにこの色によって印を付ける。
【0069】
C)もし中間画像の色テーブルが十分に満たされている場合には、最小距離色を見つけるために、中間画像の全体的色テーブルを検索すると共に、合成されたフレームの対応するピクセルポイントにこの色によって印を付ける。
【0070】
合成されたファイルのサイズを減少させるために、合成されたフレームの保持期間の合計を決定するように、構成要素の保持期間の合計と中間画像の保持期間の合計の内のより大きい方の値が、上述の最小公倍数の代りに採用され得る。更に図2を参照すると、構成要素のフレーム数が3であり、それらの持続期間が、各々40、50、及び60であり、そして持続期間の合計が150であると共に、中間画像のフレーム数が3であり、それらの持続期間が、各々30、30、及び40であり、そして持続期間の合計が100である場合には、従って、構成要素の保持期間の合計と中間画像の保持期間の合計との最大値は150である。もし定期的サイクルが150に設定される場合、中間画像の表示保持期間はM3、すなわち2番目のM1において終了されることになり、構成要素に関しては、持続期間はG2とG3との間で終了されることになり、その結果、7フレームだけが結果的に合成される必要があり、すなわち図2において示されるフレーム1からフレーム7までが合成される必要があるということが、図2から分かり得る。その点で、合成されたフレーム1は、構成要素のG1フレームを中間画像のM1フレームに貼り付けることによって獲得され、合成されたフレーム2は、構成要素のG2フレームを中間画像のM1フレームに貼り付けることによって獲得され、合成されたフレーム3は、構成要素のG2フレームを中間画像のM2フレームに貼り付けることによって獲得され、そして残りは類似性によって推定されることができる。利用者の感覚が僅かに影響を受ける一方、そのような処理は、合成された画像ファイルのサイズを減少させ得る。
【0071】
中間画像のフレームの表示保持期間と構成要素のフレームの表示保持期間とが同一である場合には、保持期間挿入アルゴリズムは、代わりにフレーム数最小公倍数方法であり得ると共に、すなわち、構成要素のフレーム数と中間画像のフレーム数との最小公倍数は、合成された画像のフレーム数と考えられ、例えば、構成要素のフレーム数が3であると共に、保持期間が全て50であり、中間画像のフレーム数が4であると共に、保持期間が全て50である場合には、従って、構成要素のフレーム数と中間画像のフレーム数との最小公倍数は12であり、すなわち構成要素のフレームは定期的に4回挿入され、一方中間画像のフレームは定期的に3回挿入される。
【0072】
もし、中間図形のフレームの表示保持期間と構成要素のフレームの表示保持期間とが同一であると共に、構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との両方が2のべき条の数値である場合には、保持期間挿入アルゴリズムは、構成要素のフレーム数と中間画像のフレーム数の内のより大きい方の値を選択することによって変換され得る。例えば、構成要素のフレーム数が2であると共に、保持期間が両方とも50であり、中間画像のフレーム数が4であると共に、保持期間が全て50である場合には、従って、構成要素のフレームが定期的に2回挿入され、一方中間画像のフレームが1回だけ挿入されるということが決定される。
【0073】
「段階106」
新しく合成された仮想図形は、中間図形と考えられると共に、利用者によって要求された全ての構成要素が全て合成されたか否かが判断され、もし利用者によって要求された全ての構成要素が全て合成された場合には、段階107が実行され、他の場合には、次の階層の構成要素の画像ファイルが、処理と合成のために階層番号の順番に読み込まれる段階103が実行される。そのような処理は、利用者によって必要とされる動的な仮想図形を獲得するために、利用者によって選択された全ての構成要素が合成されるまで繰り返されることになる。
【0074】
「段階107」
合成された動的なGIFにおける各フレームは独立して画像を形成し得るので、そのファイルは比較的大きく、従って、合成された仮想図形は、貯蔵スペースを減少させるために、圧縮される必要がある。
【0075】
段階104における記述に従って、合成された仮想画像のみが、全体的色テーブルを有していると共に、もしフレームにおける対応するピクセルポイント値が同じである場合には、それらの色は同じものとして決定され、従って、以下の圧縮アルゴリズムが具体的に採用され得る。透明色として未使用の色が選択されると共に、最後のフレームから下記の段階がスタートし、現在のフレームのピクセルポイント値が前のフレームのピクセルポイント値と比較され、もし2つの値が同じである場合には、このポイントは、透明色に変更されることになると共に、第2のフレームが比較によって圧縮されるまで、残りは類似性によって推定されることができ、全てのフレームの表示後の処理方法は、処理なしとして統一され、従ってそのグラフィックは不動のままである。この圧縮アルゴリズムが遂行された後で、各フレームは、以前のフレームのピクセルと異なるそれらのピクセルだけを記録する。この圧縮アルゴリズムによって圧縮された仮想図形のファイルのサイズは、数百kから100k未満までのように、非常に削減されることになる。
【0076】
「段階108」
仮想図形を合成するために使用されるGIFファイルヘッダ、論理画面記述子、全体的色テーブル、及びメモリ構造におけるアプリケーション拡張子は、それぞれGIFファイルのフォーマットで仮想図形GIFファイルに書き込まれ、そして各フレームのグラフィック制御拡張子、画像記述子、及び画像データは、それぞれ仮想図形GIFファイルに書き込まれると共に、最終的にGIFトレイラー(GIF Trailer)が加えられる。その中の画像データは、LZW圧縮の方法において仮想図形GIFファイルに書き込まれる。
【0077】
合成された仮想図形を圧縮するか否かは、特定の要求に従って決定され得ると共に、もし圧縮の要求がない場合は、合成された仮想図形は、フレーム毎に仮想図形画像ファイルに直接書き込まれ得るが、もし圧縮処理が必要とされる場合は、段階107、及び段階108が実行され得る。
【0078】
前述の段階が実行された後で、最終の合成された動的な仮想図形は、マルチフレームであり、各フレーム、及び以前の関連するフレームは、画像を共に形成すると共に、動的効果は、これらの画像を周期的に表示することによって獲得され得る。
【0079】
前述の説明は、本発明の単に望ましい実施例であり、必ずしも、本発明の保護範囲を制限するために使用されるわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の実施例による方法を実行するための処理を例証するフローチャートである。
【図2】本発明の実施例における合成の間のフレーム挿入ポイントを決定するための処理を例証する構成図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動的な仮想図形を合成する方法であって、
a)合成サーバエンドが、利用者によって送信された利用者リクエストを受信すると共に、利用者リクエスト内の情報に従って、仮想図形を合成するための全ての構成要素の画像ファイルを獲得する段階と、
b)階層番号に従って順々に構成要素の対応する画像ファイルを読み込むと共に、獲得された構成要素の画像ファイルを規定されたフォーマットに変換する段階と、
c)前記b段階においてフォーマットされた構成要素と、以前に合成された中間図形を合成する段階と、
d)全ての構成要素が合成されたかどうかを判定し、もし全ての構成要素が合成された場合には、仮想図形の画像ファイルに対して合成された仮想図形を書くと共に、他の場合には、前記b段階に戻る段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
全ての構成要素の画像ファイルを読み込む段階の前に、プレートファイルを読み込む段階を更に含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記c段階が、
中間図形の合成された画像フレーム数、フォーマットされた構成要素の合成された画像フレーム数、各フレームの表示保持期間、及び構成要素のフレームと中間図形のフレームとの間の対応する合成関係を決定する段階と、
決定された対応する合成関係に関して、そして各フレームの表示保持期間に従って、構成要素のフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記d段階において、仮想図形の画像ファイルに対してフレーム毎に合成された仮想図形を書く前に、方法が、合成された仮想図形に対応する画像ファイルを、最後のフレームから2番目のフレームまでフレーム毎に圧縮する段階を更に含み、
従って、仮想図形の画像ファイルに対して合成された仮想図形を書く段階は、仮想図形の画像ファイルに対して、圧縮されると共に合成された仮想図形に対応する各フレームを書く段階である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
圧縮する段階が、この結果として具体的に、ポイント毎にフレームのピクセル値を以前のフレームのピクセル値と比較する段階を含み、
もし2つピクセル値が同一である場合には、ポイントの色を透明な物に変更し、もし2つのピクセル値が異なる場合には、何も処理が実行されない
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
合成されるべき仮想図形の全ての構成要素の情報を事前に獲得する段階を更に含み、
前記a段階は、
利用者が、利用者の識別情報、及び仮想図形を合成するための構成要素情報を伝送する利用者リクエストを、合成サーバエンドに対して送信する段階と、
合成サーバエンドが、利用者リクエストを分析することによって、構成要素ラベル及び対応する全ての構成要素の階層番号を獲得すると共に、獲得された構成要素ラベル及び対応する階層番号に従って、対応する構成要素の画像ファイルを獲得する段階とを含む
ことを特徴とする請求項1から請求項4の内のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
構成要素情報が、少なくとも、構成要素を独自に識別する構成要素ラベル、及び対応する構成要素の階層番号を含む
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
構成要素画像ファイルを規定されたフォーマットに変換する段階は、具体的に、
b11)構成要素画像ファイルの局所的色テーブル内の色を、全体的色テーブルに対して追加すると共に、全体的色テーブルが最大の色数を越えるかどうかを判断し、もし、全体的色テーブルが最大の色数を越える場合には、最小距離色を計算すると共に、計算された最小距離色を全体的色テーブルに追加し、他の場合には、局所的色テーブル内の色を全体的色テーブルに直接追加する段階と、
b12)フレームの各ピクセルポイントが透明であるかどうかを判断し、もし、フレームの各ピクセルポイントが透明である場合には、フレームの以前の関連するフレームに対応するピクセルの色を採用し、他の場合には、フレームのピクセルポイントの色を採用する段階と、
b13)構成要素画像ファイル内のグラフィック制御拡張子における表示の後の処理方法を、必然的にグラフィックが背景色として表示される領域の色を復元する段階として一様に設定する段階と
を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の内のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
構成要素画像ファイルまたは中間図形画像ファイル内の画像制御拡張子から、各フレームの表示保持期間を獲得する段階を更に含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素のフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、
c11)中間図形における全てのフレームの表示期間の合計を計算し、一方では、構成要素における全てのフレームの表示期間の合計を計算すると共に、合成された図形における全てのフレームの表示期間の合計として、2つの計算された表示期間の合計の最小公倍数を求める段階と、
c12)前記c段階において獲得された全てのフレームの表示時間の合計と同様に、構成要素のフレーム数、及び構成要素の各フレームの表示保持期間、中間図形のフレーム数、及び中間図形の各フレームの表示保持期間に従ってフレーム挿入ポイントを決定する段階と、
c13)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素の対応するフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、
c21)中間図形における全てのフレームの表示期間の合計を計算し、一方では、構成要素における全てのフレームの表示期間の合計を計算すると共に、構成要素の保持期間の合計と中間図形の保持期間の合計の内のより大きい方の値を選択する段階と、
c22)構成要素の保持期間の合計と中間図形の保持期間の合計の内のより大きい方の値と同様に、構成要素の中の各フレームの表示保持期間、及び中間図形の中の各フレームの表示保持期間を決定する段階と、
c23)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項12】
中間図形の中の各フレームの表示保持期間が、構成要素の中の各フレームの表示保持期間と同一である場合には、前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素の対応するフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、
c31)構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との最小公倍数を計算する段階と、
c32)構成要素のフレーム数、中間図形のフレーム数、及び構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との最小公倍数に従ってフレーム挿入ポイントを決定する段階と、
c33)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項13】
中間図形のフレームの表示保持期間と構成要素のフレームの表示保持期間とが同一であると共に、構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数との両方が2のべき条の数値である場合には、前記c段階における、各フレームの表示保持期間に従って構成要素の対応するフレームと中間図形の対応するフレームとを合成する段階が、
c41)構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数の内のより大きい方の値を選択する段階と、
c42)構成要素のフレーム数、中間図形のフレーム数、及び構成要素のフレーム数と中間図形のフレーム数の内のより大きい方の値に従ってフレーム挿入ポイントを決定する段階と、
c43)各挿入ポイントにおいて、構成要素のフレームと中間図形のフレームとを合成する段階とを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項14】
前記c段階における、合成する段階が、
c1)構成要素内のフレームの各ピクセルポイントを分析すると共に、ピクセルポイントの色が透明であるかどうかを判断し、もしピクセルポイントの色が透明である場合は、それは、合成されたフレームの対応するピクセルポイントカラーが、中間図形の関連するフレームの対応するピクセルポイントカラーと同じであることを意味し、前記c1段階に戻り、次のピクセルポイントを処理することを継続すると共に、他の場合には、以下のc2段階を実行する段階と、
c2)ピクセルポイントの色に相当する中間図形の全体的色テーブルに色があるかどうかを判断し、もし中間図形の全体的色テーブルに色がある場合には、それはピクセルポイントの色に相当し、等価色を使用して、合成されたフレームの対応するピクセルポイントに印を付け、前記c1段階に戻ると共に、次のピクセルを処理することを続行すると共に、他の場合には、以下のc3段階を実行する段階と、
c3)中間図形の全体的色テーブルが十分に満たされたかどうかを判断し、もし、中間図形の全体的色テーブルが十分に満たされなかった場合には、中間図形の全体的色テーブルを構成要素におけるフレームの対応するピクセルポイント色で満たし、色によって、合成されたフレームの対応するピクセルポイントに印を付けると共に、もし、中間図形の全体的色テーブルが十分に満たされた場合には、最小距離色に関して中間図形の全体的色テーブルを検索し、色によって、合成されたフレームの対応するピクセルポイントに印を付ける段階と
を更に含むことを特徴とする請求項3及び請求項10から請求項13の内のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
画像ファイルが、画像ファイルフォーマットにおける、交換可能であるグラフィカルインターチェンジフォーマット(GIF)ファイルである
ことを特徴とする請求項1から請求項4の内のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−537516(P2007−537516A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511833(P2007−511833)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【国際出願番号】PCT/CN2005/000019
【国際公開番号】WO2005/111929
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(506379493)▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司 (14)
【Fターム(参考)】