包装ケース
【課題】 本発明の課題は、下方側が外側へ膨らんだ形状の商品を良好に包装できる包装ケースを提供することである。
【解決手段】 シート材を折り罫線において折り曲げて箱状に組み立てた包装ケース1であって、対向する前後面壁2,3と、前後面壁2,3間の上下に対向配置された上下面壁4,5と、前後面壁2,3間の両側に対向配置された両側面壁6,7と、を有する略6面体状に形成され、上面壁4の側辺が、下面壁5の側辺よりも短く形成されており、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺よりも長く形成されていると共に、該側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺とは独立した自由辺とされている。
【解決手段】 シート材を折り罫線において折り曲げて箱状に組み立てた包装ケース1であって、対向する前後面壁2,3と、前後面壁2,3間の上下に対向配置された上下面壁4,5と、前後面壁2,3間の両側に対向配置された両側面壁6,7と、を有する略6面体状に形成され、上面壁4の側辺が、下面壁5の側辺よりも短く形成されており、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺よりも長く形成されていると共に、該側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺とは独立した自由辺とされている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製シート材などを箱状に組み立てた包装ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
シャンプー、リンス、化粧品、飲料などを入れた成形容器、食品、飲料などを入れたパウチ容器などの各種の商品が、箱状の包装ケースに収納されて販売されている。通常、包装ケースは、所定形状の合成樹脂製シート材や紙などに折り罫線を形成し、該折り罫線に於いてシート材を折り曲げて、直方体状(6面箱状)に形成されている。
【0003】
従来、この種の包装ケースの1つとして、所定形状のシートが折曲線で折り曲げられ、この折曲線の少なくとも1つが非直線状に形成されているものが知られている(特許文献1)。
かかる包装ケースは、立体感があり、看者の注意を惹きやすいという効果を有する。
【特許文献1】特開2005−335758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シャンプーなどを入れた容器(ブロー成形容器など)やパウチ容器(合成樹脂製シートの周縁部をシールした袋状容器)などの中には、デザインや自立安定性などの観点から、下方側が膨らんだ形状をしているものが多く用いられている。
このような下方側が膨らんだ形状をしている容器を、上記従来の包装ケース内に収納すると、容器の上方側と包装ケースの間に生じる空間が大きくなり、搬送中、容器が、包装ケース内で揺れ動いて位置ずれを起こし易い。特に、2つ以上の容器を1つの包装ケース内に収納する場合(例えば、シャンプー容器とリンス容器のセット販売の場合)、前記位置ずれを起こし易い。よって、前記空間に於いて商品が動かないようにするため、空間に、別部材(緩衝材等)が詰められている。
しかしながら、かかる別部材は、商品を包装ケースから取り出した後、廃棄されるものであり、包装ケースには、このような別部材を用いないことが好ましい。また、該別部材を包装ケースの上記空間内に詰める作業も必要となる。
【0005】
そこで、本発明は、別部材を詰めなくても、収納する商品の形状に略適合しうる包装ケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の包装ケースは、シート材を折り罫線において折り曲げて箱状に組み立てた包装ケースであって、対向する前後面壁と、前後面壁間の上下に対向配置された上下面壁と、前後面壁間の両側に対向配置された両側面壁と、を有する略6面体状に形成され、上面壁の側辺が、下面壁の側辺よりも短く形成されており、側面壁の下辺が、下面壁の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁の下辺が、下面壁の側辺とは独立した自由辺とされていることを特徴とする。
【0007】
上記包装ケースは、(側面壁の上辺に対応する)上面壁の側辺が、(側面壁の下辺に対応する)下面壁の側辺よりも短く形成されているので、包装ケースの側面壁は、台形状となる。
さらに、側面壁の下辺が、下面壁の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁の下辺が、下面壁の側辺と独立した自由辺とされている。このため、側面壁の下辺は、下面壁の側辺に規制されず、側面壁は、その下辺側に於いて外側へ膨らんだ略円弧状に形成することができる。
このように上記包装ケースは、側面壁が全体として台形状に形成され、且つ該側面壁の下方側が外側に膨らんだ形状となるので、上方側に比して下方側が膨らんだ形状の商品に略適合する。従って、包装ケース内に別部材を詰めなくても、商品の位置ずれを防止できる。
【0008】
また、本発明の好ましい態様では、上記前面壁と側面壁の間に折り罫線が形成されており、該折り罫線は、側面壁の上辺の端部から側面壁の上下方向中途部まで伸びて形成されている上記包装ケースである。
通常、シート材から形成される箱状の包装ケースは、シート材を折り曲げ易くして箱状に組み立てるため、折り罫線が形成され、該折り罫線に於いて折り曲げられる。このため、包装ケースは、折り罫線の形成部分に於いて角張った形状となる。
上記本発明の好ましい態様の包装ケースは、前面壁と側面壁の間の折り罫線が、側面壁の上辺の端部から側面壁の上下方向中途部まで形成されているので、該折り罫線に於いて前面壁と側面壁を容易に折り曲げることができる。更に、折り罫線が形成されていない部分、すなわち、側面壁の上下方向中途部から側面壁の下辺までの間の部分においては、前面壁と側面壁の境界が角張らず、前面壁と側面壁の境界を曲面状に形成することができる。かかる包装ケースは、角張った形状の部分と曲面状の形状部分が上下に形成されるので、外観上、消費者の注意を惹きやすく、更に、下方側が曲面形状の商品に略適合するので好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る包装ケースは、商品を収納した際、商品と包装ケースの間に緩衝材などの別部材を詰めなくても、収納した商品の位置ずれを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図3に於いて、1は、シート材を折り曲げて箱状に組み立てられた包装ケースを示す。
尚、方向を示す用語として、「上」は、包装ケースを自立させた状態に於いて、該自立させた面から離れる方向を、「下」は、前記自立させた面に近づく方向をいう。また、「前」とは、包装ケースを自立させた状態に於いて、包装ケースの1つの面側をいい、「後」とは、前記1つの面側と向かい合う面側をいう。
【0011】
シート材としては、従来公知のものを使用でき、例えば、紙、合成樹脂製シート、これらの積層体などが挙げられる。シート材の厚みは、箱状に維持できる剛性を有する程度に形成され、合成樹脂製シートの場合には、厚み0.4〜1mm程度、紙の場合には、坪量200〜500g/m2程度のものが好ましい。合成樹脂シートを用いる場合には、その樹脂材料は特に限定されず、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリエステル系などの汎用樹脂が例示される。
また、収納した商品を外部から透視できるようにするため、シート材としては、無色透明または有色透明な合成樹脂製シートを用いることが好ましい。
【0012】
この包装ケース1は、対向配置された前後一対の前面壁2及び後面壁3(前後面壁2,3)と、前後面壁2,3間の上下に於いて対向配置された上面壁4及び下面壁5(上下面壁4,5)と、前後面壁2,3間の両側に於いて対向配置された右側面壁6及び左側面壁7(両側面壁6,7)と、を有する6面体から構成されている。
【0013】
図4は、上記包装シート1を構成する所定形状に形成されたシート材9の展開図を示す。
かかる展開状のシート材9を適宜な折り罫線で折り曲げ、両側面壁6,7に於いて接着することにより、箱状の包装シート1が構成されている。なお、展開したシート材9に付した符号は、上記包装シート1の各構成要素に対応するものである。
【0014】
前後面壁2,3は、長方形状に形成されており、前面壁2の上辺には、第1折り罫線11を介して上面壁4の前辺が連設されている。
【0015】
本実施形態では、上面壁4は、包装ケース1内に商品を出入れするための開口部を開閉する蓋部として用いられている。具体的には、上面壁4の前辺は、第1折り罫線11を介して前面壁2の上辺に連設され、該上面壁4の後辺には、第2折り罫線12を介して延出片41が連設されている。この延出片41には、上面壁4を係止するための係止片42が形成されている。一方、後面壁3の上辺には、第3折り罫線13を介してフラップ片43が連設されていると共に、後面壁3の上方部には、長穴31が形成されている。この長穴31は、後面壁3の面内に略C字状に形成された切込み線32で囲われる領域を内側へ押し込むことによって形成される。包装ケース1の開口部は、上記フラップ片43を第3折り罫線13に於いて略90度に折り曲げ、その上に、上面壁4を第1折り罫線11及び第2折り罫線12に於いて略90度に折り曲げ、延出片41の係止片42を後面部3の長穴31に嵌め入れることにより、上面壁4によって閉塞されている。
【0016】
また、前面壁2の下辺には、第4折り罫線14を介して下面壁5の前辺が連設され、後面壁3の下辺には、第5折り罫線15を介して下面壁5の後辺が連設されている。
この下面壁5の面内には、側辺方向中央部(下面壁5の前辺と後辺に直交する直線の中心部)に於いて、該下面壁5の前辺及び後辺と平行に伸びる第6折り罫線16が形成されている。
【0017】
この下面壁5の前辺及び後辺は、図4に示すように、上面壁4の前辺及び後辺よりも短く形成されている。さらに、上面壁4の側辺の長さ(上面壁4の前辺と後辺の間隔)は、下面壁5の側辺の長さ(下面壁5の前辺と後辺の間隔)よりも短く形成されている。
【0018】
一方、前面壁2の両側辺には、それぞれ第7折り罫線17,17を介して一対の側面壁6,7が連設されている。この両側面壁6,7は、第8折り罫線18を介して後面壁3の両側辺に連設されている。両側面壁6,7の面内には、側辺方向中央部(前面壁2の側辺と後面壁3の側辺に直交する直線の中心部)に於いて、前面壁2の側辺及び後面壁3の側辺と平行に伸びる第9折り罫線19がそれぞれ形成されている。
【0019】
両側面壁6,7の上辺は、上面壁4の側辺と略同じ長さに形成されている。また、両側面壁6,7の下辺は、下面壁5の側辺よりも長く形成されている。この両側面壁6,7の下辺と下面壁5の側辺は、連設されておらず、両側面壁6,7の下辺は、下面壁5の側辺とは離れて独立した自由辺とされている。
なお、「両側面壁6,7(右側面壁6及び左側面壁7)の下辺」とは、下面壁5の前辺の一端部5aを始点とした場合、該端部5aから第9折り罫線19の下端部19aを通り、下面壁5の後辺の一端部5bに至るまでの間の長さに相当する。また、「下面壁5の側辺」とは、下面壁5の前辺の一端部5aと下面壁5の後辺の一端部5bを直線で結んだ場合に、その直線の長さに相当する。
【0020】
本実施形態では、両側面壁6,7は、図4に示すように、第7折り罫線17を介して前面壁2に連設された本体片61,71と、第8折り罫線18を介して後面壁3の側辺に連設された糊代片62,72と、から構成されている。両側面壁6,7は、前記本体片61,71のうち第19折り罫線19を基準にその外側領域に、糊代片62,72を接着することによって形成されている。
【0021】
上記第7〜第9折り罫線17〜19は、上面壁4に対して略直交する直線状に形成され、第1〜第6折り罫線11〜16は、第7折り罫線17に対して略直交する直線状に形成されている。
これら第1〜第9折り罫線11〜19は、シート材を折り曲げ易くするために形成されるもので、例えば、ハーフカット線(シート材の厚み方向に切り込んだ略V字状の凹部が連続した線)や、ミシン目線(ミシン針の縫い目跡の如く、シート材の厚み方向に貫通する切断部が断続的に形成された線)などを用いることができる。
【0022】
上記包装ケース1は、図4に示す展開状のシート材9を、第4折り罫線14、第5折り罫線15、第7折り罫線17及び第8折り罫線18に於いて折り曲げ、本体片61,71の第9折り罫線19よりも外側領域を糊代片62,72に接着することにより、上面に開口部が形成された包装ケース1が形成される。この上面開口型の包装ケース1は、第3折り罫線13に於いてフラップ片43を折り曲げ、その上から、第1折り罫線11及び第2折り罫線12に於いて上面壁4を折り曲げ、係止片42を長穴31に係止させることにより、閉塞される。
なお、展開したシート材9に於いて、63,73は、両側面壁6,7の上辺に連設されたフラップ片を示し、該フラップ片63,73の中央部には、第9折り罫線19が延設されている。このフラップ片63,73は、上記フラップ片43と同様に、上面壁4の下側に折り曲げられて、包装ケース1の開口部を閉塞する片として機能する。
【0023】
上記包装ケース1は、保管などの際には、図5及び図6に示すように、扁平状に折り畳むことができる。
すなわち、上記包装シート11は、上面壁4の係止片42を後面壁3の長穴31に係止させず、第6折り罫線16及び第9折り罫線19に於いて山折りすることにより、扁平状に折り畳むことができる。
【0024】
上記構成からなる包装ケース1は、上面壁4の側辺の長さが、下面壁5の側辺の長さよりも短く形成されているので、包装ケース1の側面壁6,7は、図3に示すように、側面壁6を正面として視た場合に、台形状となる。
さらに、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺に連設されておらず、独立した自由辺とされているので、図1及び図2に示すように、側面壁6,7は、その下辺側に於いて外側へ膨らんだ略円弧状となる。
このように上記包装ケース1は、側面壁6,7が全体として台形状に形成され、且つ該側面壁6,7の下方側が外側に膨らんだ形状となる。このため、例えば、図1に示すように、包装ケース1内に、上方側に比して下方側が膨らんだ形状の商品10を収納した際、該商品10の上方側及び下方側の前後面が前後面壁2,3に接し、且つ商品10の下方側の側面が側面壁6に接する。よって、商品10と包装ケース1の間に別部材を詰めなくても商品10が動き難く、搬送などの際に、包装ケース1内に収納した商品10が偏ることを防止できる。
また、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺よりも長く形成され、且つ独立した自由辺とされているので、側面壁6,7の下方側は、収納する商品10の形状に応じて適宜な形状に変形し得る。このため、上記包装ケース1は、様々な形状の商品に略適合しうる。
【0025】
なお、包装ケース1の前後面壁2,3を大きく形成することにより、図1に示すように、2つの商品(例えば、シャンプー容器とリンス容器など)を並べて収納することもできる。また、包装ケース1の大きさを適宜設計することにより、特に図示しないが、3つ以上の商品を収納することも可能である。
【0026】
次に、本発明の包装ケース1の他の実施形態を示す。ただし、下記他の実施形態の説明に於いて、主として上記実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成については、上記実施形態と同じ用語及び符号を付し、図面に符号を付すだけにして、その説明を適宜省略するものとする。
【0027】
図7及び図8に示す包装ケース1は、前面壁2と両側面壁6,7の間に形成された第7折り罫線17が、側面壁6,7の上辺6aの端部から側面壁6,7の上下方向中途部まで形成されている。なお、図9は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
上記実施形態の包装ケース1(図1〜図3に示す包装ケース)は、第7折り罫線17が側面壁6,7の上辺から下辺にまで形成されているが、本変形例の包装ケース1は、第7折り罫線17が中途部までしか形成されていない点で、上記実施形態と異なる。
【0028】
本変形例の包装ケース1は、第7折り罫線17の下端部17aから側面壁6の下辺6bまでの間に折り罫線が存在しないので、その間に於ける前面壁2と両側面壁6,7の境界を曲面状に形成することができる。一方、第7折り罫線17の形成部分においては、前面壁2と側面壁6,7の境界は、角張った形状となる。このように該包装ケース1は、角張った形状の部分と曲面状の形状部分が上下に形成されるので、外観上、消費者の注意を惹きやすくなる。また、該包装ケース1は、前面壁2と両側面壁6,7の下方側が、曲面状となるため、下方側が曲面形状の商品に更に適合し易くなる。
なお、前面壁2と側面壁6,7の間には、第7折り罫線17が形成されているので、前面壁2と側面壁6,7の折り曲げも容易に行える。
【0029】
なお、特に図示しないが、後面壁3と側面壁6,7の間に形成される第8折り罫線18を、上記第7折り罫線17と同様に、上下方向中途部まで形成するように変更することもできる。
【0030】
図10に示す包装ケース1は、上面壁4の前辺及び後辺の長さが、上記実施形態の包装ケース1(図1〜図3に示す包装ケース)の上面壁4の前辺及び後辺よりも少し短く形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図11は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2(及び後面壁3)の正面視形状を台形状に形成できる。
【0031】
図12に示す包装ケース1は、下面壁5の前辺及び後辺の長さが、図1〜図3に示す上記実施形態の包装ケース1の下面壁4の前辺及び後辺よりも、少し短く形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図13は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2(及び後面壁3)の正面視形状を逆台形状に形成できる。
【0032】
図14に示す包装ケース1は、第7折り罫線17が、上下方向中央部に向かうに従って前面壁2側へ湾曲した形状に形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図15は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2の正面視形状を、前面壁2の側辺が内側に湾曲した形状に形成できる。
【0033】
図16に示す包装ケース1は、第7折り罫線17が、上下方向中央部に向かうに従って側面壁6,7側へ湾曲した形状に形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図17は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2の正面視形状を、前面壁2の側辺が外側に湾曲した形状に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】一実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。ただし、収納される商品を二点差線で示している。
【図2】同包装ケースを後面壁側から視た斜視図。
【図3】同包装ケースの右側面図。
【図4】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。ただし、シート材に形成された全ての折り罫線を一点鎖線で示している(以下、シート材の他の展開平面図についても同様)。
【図5】同包装ケースを扁平状に折り畳んだ状態の平面図。
【図6】図5のA−A線端面図。
【図7】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図8】同右側面図。
【図9】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図10】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図11】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図12】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図13】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図14】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図15】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図16】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図17】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【符号の説明】
【0035】
1…包装ケース、11〜19…折り罫線、2…前面壁、3…後面壁、4…上面壁、5…下面壁、6…右側面壁、7…左側面壁、9…シート材
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製シート材などを箱状に組み立てた包装ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
シャンプー、リンス、化粧品、飲料などを入れた成形容器、食品、飲料などを入れたパウチ容器などの各種の商品が、箱状の包装ケースに収納されて販売されている。通常、包装ケースは、所定形状の合成樹脂製シート材や紙などに折り罫線を形成し、該折り罫線に於いてシート材を折り曲げて、直方体状(6面箱状)に形成されている。
【0003】
従来、この種の包装ケースの1つとして、所定形状のシートが折曲線で折り曲げられ、この折曲線の少なくとも1つが非直線状に形成されているものが知られている(特許文献1)。
かかる包装ケースは、立体感があり、看者の注意を惹きやすいという効果を有する。
【特許文献1】特開2005−335758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シャンプーなどを入れた容器(ブロー成形容器など)やパウチ容器(合成樹脂製シートの周縁部をシールした袋状容器)などの中には、デザインや自立安定性などの観点から、下方側が膨らんだ形状をしているものが多く用いられている。
このような下方側が膨らんだ形状をしている容器を、上記従来の包装ケース内に収納すると、容器の上方側と包装ケースの間に生じる空間が大きくなり、搬送中、容器が、包装ケース内で揺れ動いて位置ずれを起こし易い。特に、2つ以上の容器を1つの包装ケース内に収納する場合(例えば、シャンプー容器とリンス容器のセット販売の場合)、前記位置ずれを起こし易い。よって、前記空間に於いて商品が動かないようにするため、空間に、別部材(緩衝材等)が詰められている。
しかしながら、かかる別部材は、商品を包装ケースから取り出した後、廃棄されるものであり、包装ケースには、このような別部材を用いないことが好ましい。また、該別部材を包装ケースの上記空間内に詰める作業も必要となる。
【0005】
そこで、本発明は、別部材を詰めなくても、収納する商品の形状に略適合しうる包装ケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の包装ケースは、シート材を折り罫線において折り曲げて箱状に組み立てた包装ケースであって、対向する前後面壁と、前後面壁間の上下に対向配置された上下面壁と、前後面壁間の両側に対向配置された両側面壁と、を有する略6面体状に形成され、上面壁の側辺が、下面壁の側辺よりも短く形成されており、側面壁の下辺が、下面壁の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁の下辺が、下面壁の側辺とは独立した自由辺とされていることを特徴とする。
【0007】
上記包装ケースは、(側面壁の上辺に対応する)上面壁の側辺が、(側面壁の下辺に対応する)下面壁の側辺よりも短く形成されているので、包装ケースの側面壁は、台形状となる。
さらに、側面壁の下辺が、下面壁の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁の下辺が、下面壁の側辺と独立した自由辺とされている。このため、側面壁の下辺は、下面壁の側辺に規制されず、側面壁は、その下辺側に於いて外側へ膨らんだ略円弧状に形成することができる。
このように上記包装ケースは、側面壁が全体として台形状に形成され、且つ該側面壁の下方側が外側に膨らんだ形状となるので、上方側に比して下方側が膨らんだ形状の商品に略適合する。従って、包装ケース内に別部材を詰めなくても、商品の位置ずれを防止できる。
【0008】
また、本発明の好ましい態様では、上記前面壁と側面壁の間に折り罫線が形成されており、該折り罫線は、側面壁の上辺の端部から側面壁の上下方向中途部まで伸びて形成されている上記包装ケースである。
通常、シート材から形成される箱状の包装ケースは、シート材を折り曲げ易くして箱状に組み立てるため、折り罫線が形成され、該折り罫線に於いて折り曲げられる。このため、包装ケースは、折り罫線の形成部分に於いて角張った形状となる。
上記本発明の好ましい態様の包装ケースは、前面壁と側面壁の間の折り罫線が、側面壁の上辺の端部から側面壁の上下方向中途部まで形成されているので、該折り罫線に於いて前面壁と側面壁を容易に折り曲げることができる。更に、折り罫線が形成されていない部分、すなわち、側面壁の上下方向中途部から側面壁の下辺までの間の部分においては、前面壁と側面壁の境界が角張らず、前面壁と側面壁の境界を曲面状に形成することができる。かかる包装ケースは、角張った形状の部分と曲面状の形状部分が上下に形成されるので、外観上、消費者の注意を惹きやすく、更に、下方側が曲面形状の商品に略適合するので好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る包装ケースは、商品を収納した際、商品と包装ケースの間に緩衝材などの別部材を詰めなくても、収納した商品の位置ずれを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図3に於いて、1は、シート材を折り曲げて箱状に組み立てられた包装ケースを示す。
尚、方向を示す用語として、「上」は、包装ケースを自立させた状態に於いて、該自立させた面から離れる方向を、「下」は、前記自立させた面に近づく方向をいう。また、「前」とは、包装ケースを自立させた状態に於いて、包装ケースの1つの面側をいい、「後」とは、前記1つの面側と向かい合う面側をいう。
【0011】
シート材としては、従来公知のものを使用でき、例えば、紙、合成樹脂製シート、これらの積層体などが挙げられる。シート材の厚みは、箱状に維持できる剛性を有する程度に形成され、合成樹脂製シートの場合には、厚み0.4〜1mm程度、紙の場合には、坪量200〜500g/m2程度のものが好ましい。合成樹脂シートを用いる場合には、その樹脂材料は特に限定されず、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリエステル系などの汎用樹脂が例示される。
また、収納した商品を外部から透視できるようにするため、シート材としては、無色透明または有色透明な合成樹脂製シートを用いることが好ましい。
【0012】
この包装ケース1は、対向配置された前後一対の前面壁2及び後面壁3(前後面壁2,3)と、前後面壁2,3間の上下に於いて対向配置された上面壁4及び下面壁5(上下面壁4,5)と、前後面壁2,3間の両側に於いて対向配置された右側面壁6及び左側面壁7(両側面壁6,7)と、を有する6面体から構成されている。
【0013】
図4は、上記包装シート1を構成する所定形状に形成されたシート材9の展開図を示す。
かかる展開状のシート材9を適宜な折り罫線で折り曲げ、両側面壁6,7に於いて接着することにより、箱状の包装シート1が構成されている。なお、展開したシート材9に付した符号は、上記包装シート1の各構成要素に対応するものである。
【0014】
前後面壁2,3は、長方形状に形成されており、前面壁2の上辺には、第1折り罫線11を介して上面壁4の前辺が連設されている。
【0015】
本実施形態では、上面壁4は、包装ケース1内に商品を出入れするための開口部を開閉する蓋部として用いられている。具体的には、上面壁4の前辺は、第1折り罫線11を介して前面壁2の上辺に連設され、該上面壁4の後辺には、第2折り罫線12を介して延出片41が連設されている。この延出片41には、上面壁4を係止するための係止片42が形成されている。一方、後面壁3の上辺には、第3折り罫線13を介してフラップ片43が連設されていると共に、後面壁3の上方部には、長穴31が形成されている。この長穴31は、後面壁3の面内に略C字状に形成された切込み線32で囲われる領域を内側へ押し込むことによって形成される。包装ケース1の開口部は、上記フラップ片43を第3折り罫線13に於いて略90度に折り曲げ、その上に、上面壁4を第1折り罫線11及び第2折り罫線12に於いて略90度に折り曲げ、延出片41の係止片42を後面部3の長穴31に嵌め入れることにより、上面壁4によって閉塞されている。
【0016】
また、前面壁2の下辺には、第4折り罫線14を介して下面壁5の前辺が連設され、後面壁3の下辺には、第5折り罫線15を介して下面壁5の後辺が連設されている。
この下面壁5の面内には、側辺方向中央部(下面壁5の前辺と後辺に直交する直線の中心部)に於いて、該下面壁5の前辺及び後辺と平行に伸びる第6折り罫線16が形成されている。
【0017】
この下面壁5の前辺及び後辺は、図4に示すように、上面壁4の前辺及び後辺よりも短く形成されている。さらに、上面壁4の側辺の長さ(上面壁4の前辺と後辺の間隔)は、下面壁5の側辺の長さ(下面壁5の前辺と後辺の間隔)よりも短く形成されている。
【0018】
一方、前面壁2の両側辺には、それぞれ第7折り罫線17,17を介して一対の側面壁6,7が連設されている。この両側面壁6,7は、第8折り罫線18を介して後面壁3の両側辺に連設されている。両側面壁6,7の面内には、側辺方向中央部(前面壁2の側辺と後面壁3の側辺に直交する直線の中心部)に於いて、前面壁2の側辺及び後面壁3の側辺と平行に伸びる第9折り罫線19がそれぞれ形成されている。
【0019】
両側面壁6,7の上辺は、上面壁4の側辺と略同じ長さに形成されている。また、両側面壁6,7の下辺は、下面壁5の側辺よりも長く形成されている。この両側面壁6,7の下辺と下面壁5の側辺は、連設されておらず、両側面壁6,7の下辺は、下面壁5の側辺とは離れて独立した自由辺とされている。
なお、「両側面壁6,7(右側面壁6及び左側面壁7)の下辺」とは、下面壁5の前辺の一端部5aを始点とした場合、該端部5aから第9折り罫線19の下端部19aを通り、下面壁5の後辺の一端部5bに至るまでの間の長さに相当する。また、「下面壁5の側辺」とは、下面壁5の前辺の一端部5aと下面壁5の後辺の一端部5bを直線で結んだ場合に、その直線の長さに相当する。
【0020】
本実施形態では、両側面壁6,7は、図4に示すように、第7折り罫線17を介して前面壁2に連設された本体片61,71と、第8折り罫線18を介して後面壁3の側辺に連設された糊代片62,72と、から構成されている。両側面壁6,7は、前記本体片61,71のうち第19折り罫線19を基準にその外側領域に、糊代片62,72を接着することによって形成されている。
【0021】
上記第7〜第9折り罫線17〜19は、上面壁4に対して略直交する直線状に形成され、第1〜第6折り罫線11〜16は、第7折り罫線17に対して略直交する直線状に形成されている。
これら第1〜第9折り罫線11〜19は、シート材を折り曲げ易くするために形成されるもので、例えば、ハーフカット線(シート材の厚み方向に切り込んだ略V字状の凹部が連続した線)や、ミシン目線(ミシン針の縫い目跡の如く、シート材の厚み方向に貫通する切断部が断続的に形成された線)などを用いることができる。
【0022】
上記包装ケース1は、図4に示す展開状のシート材9を、第4折り罫線14、第5折り罫線15、第7折り罫線17及び第8折り罫線18に於いて折り曲げ、本体片61,71の第9折り罫線19よりも外側領域を糊代片62,72に接着することにより、上面に開口部が形成された包装ケース1が形成される。この上面開口型の包装ケース1は、第3折り罫線13に於いてフラップ片43を折り曲げ、その上から、第1折り罫線11及び第2折り罫線12に於いて上面壁4を折り曲げ、係止片42を長穴31に係止させることにより、閉塞される。
なお、展開したシート材9に於いて、63,73は、両側面壁6,7の上辺に連設されたフラップ片を示し、該フラップ片63,73の中央部には、第9折り罫線19が延設されている。このフラップ片63,73は、上記フラップ片43と同様に、上面壁4の下側に折り曲げられて、包装ケース1の開口部を閉塞する片として機能する。
【0023】
上記包装ケース1は、保管などの際には、図5及び図6に示すように、扁平状に折り畳むことができる。
すなわち、上記包装シート11は、上面壁4の係止片42を後面壁3の長穴31に係止させず、第6折り罫線16及び第9折り罫線19に於いて山折りすることにより、扁平状に折り畳むことができる。
【0024】
上記構成からなる包装ケース1は、上面壁4の側辺の長さが、下面壁5の側辺の長さよりも短く形成されているので、包装ケース1の側面壁6,7は、図3に示すように、側面壁6を正面として視た場合に、台形状となる。
さらに、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺に連設されておらず、独立した自由辺とされているので、図1及び図2に示すように、側面壁6,7は、その下辺側に於いて外側へ膨らんだ略円弧状となる。
このように上記包装ケース1は、側面壁6,7が全体として台形状に形成され、且つ該側面壁6,7の下方側が外側に膨らんだ形状となる。このため、例えば、図1に示すように、包装ケース1内に、上方側に比して下方側が膨らんだ形状の商品10を収納した際、該商品10の上方側及び下方側の前後面が前後面壁2,3に接し、且つ商品10の下方側の側面が側面壁6に接する。よって、商品10と包装ケース1の間に別部材を詰めなくても商品10が動き難く、搬送などの際に、包装ケース1内に収納した商品10が偏ることを防止できる。
また、側面壁6,7の下辺が、下面壁5の側辺よりも長く形成され、且つ独立した自由辺とされているので、側面壁6,7の下方側は、収納する商品10の形状に応じて適宜な形状に変形し得る。このため、上記包装ケース1は、様々な形状の商品に略適合しうる。
【0025】
なお、包装ケース1の前後面壁2,3を大きく形成することにより、図1に示すように、2つの商品(例えば、シャンプー容器とリンス容器など)を並べて収納することもできる。また、包装ケース1の大きさを適宜設計することにより、特に図示しないが、3つ以上の商品を収納することも可能である。
【0026】
次に、本発明の包装ケース1の他の実施形態を示す。ただし、下記他の実施形態の説明に於いて、主として上記実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成については、上記実施形態と同じ用語及び符号を付し、図面に符号を付すだけにして、その説明を適宜省略するものとする。
【0027】
図7及び図8に示す包装ケース1は、前面壁2と両側面壁6,7の間に形成された第7折り罫線17が、側面壁6,7の上辺6aの端部から側面壁6,7の上下方向中途部まで形成されている。なお、図9は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
上記実施形態の包装ケース1(図1〜図3に示す包装ケース)は、第7折り罫線17が側面壁6,7の上辺から下辺にまで形成されているが、本変形例の包装ケース1は、第7折り罫線17が中途部までしか形成されていない点で、上記実施形態と異なる。
【0028】
本変形例の包装ケース1は、第7折り罫線17の下端部17aから側面壁6の下辺6bまでの間に折り罫線が存在しないので、その間に於ける前面壁2と両側面壁6,7の境界を曲面状に形成することができる。一方、第7折り罫線17の形成部分においては、前面壁2と側面壁6,7の境界は、角張った形状となる。このように該包装ケース1は、角張った形状の部分と曲面状の形状部分が上下に形成されるので、外観上、消費者の注意を惹きやすくなる。また、該包装ケース1は、前面壁2と両側面壁6,7の下方側が、曲面状となるため、下方側が曲面形状の商品に更に適合し易くなる。
なお、前面壁2と側面壁6,7の間には、第7折り罫線17が形成されているので、前面壁2と側面壁6,7の折り曲げも容易に行える。
【0029】
なお、特に図示しないが、後面壁3と側面壁6,7の間に形成される第8折り罫線18を、上記第7折り罫線17と同様に、上下方向中途部まで形成するように変更することもできる。
【0030】
図10に示す包装ケース1は、上面壁4の前辺及び後辺の長さが、上記実施形態の包装ケース1(図1〜図3に示す包装ケース)の上面壁4の前辺及び後辺よりも少し短く形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図11は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2(及び後面壁3)の正面視形状を台形状に形成できる。
【0031】
図12に示す包装ケース1は、下面壁5の前辺及び後辺の長さが、図1〜図3に示す上記実施形態の包装ケース1の下面壁4の前辺及び後辺よりも、少し短く形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図13は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2(及び後面壁3)の正面視形状を逆台形状に形成できる。
【0032】
図14に示す包装ケース1は、第7折り罫線17が、上下方向中央部に向かうに従って前面壁2側へ湾曲した形状に形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図15は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2の正面視形状を、前面壁2の側辺が内側に湾曲した形状に形成できる。
【0033】
図16に示す包装ケース1は、第7折り罫線17が、上下方向中央部に向かうに従って側面壁6,7側へ湾曲した形状に形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、図17は、本変形例の包装ケース1を構成するシート材9の展開図を示す。
本変形例1の包装ケース1は、前面壁2の正面視形状を、前面壁2の側辺が外側に湾曲した形状に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】一実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。ただし、収納される商品を二点差線で示している。
【図2】同包装ケースを後面壁側から視た斜視図。
【図3】同包装ケースの右側面図。
【図4】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。ただし、シート材に形成された全ての折り罫線を一点鎖線で示している(以下、シート材の他の展開平面図についても同様)。
【図5】同包装ケースを扁平状に折り畳んだ状態の平面図。
【図6】図5のA−A線端面図。
【図7】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図8】同右側面図。
【図9】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図10】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図11】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図12】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図13】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図14】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図15】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【図16】他の実施形態の包装ケースを前面壁側から視た斜視図。
【図17】同包装ケースを構成するシート材の展開平面図。
【符号の説明】
【0035】
1…包装ケース、11〜19…折り罫線、2…前面壁、3…後面壁、4…上面壁、5…下面壁、6…右側面壁、7…左側面壁、9…シート材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材を折り罫線において折り曲げて箱状に組み立てた包装ケースであって、
対向する前後面壁と、前後面壁間の上下に対向配置された上下面壁と、前後面壁間の両側に対向配置された両側面壁と、を有し、
上面壁の側辺が、下面壁の側辺よりも短く形成されており、
側面壁の下辺が、下面壁の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁の下辺が、下面壁の側辺と独立した自由辺とされていることを特徴とする包装ケース。
【請求項2】
前面壁と側面壁の間に折り罫線が形成されており、該折り罫線は、側面壁の上辺の端部から側面壁の上下方向中途部まで伸びて形成されている請求項1に記載の包装ケース。
【請求項1】
シート材を折り罫線において折り曲げて箱状に組み立てた包装ケースであって、
対向する前後面壁と、前後面壁間の上下に対向配置された上下面壁と、前後面壁間の両側に対向配置された両側面壁と、を有し、
上面壁の側辺が、下面壁の側辺よりも短く形成されており、
側面壁の下辺が、下面壁の側辺よりも長く形成されていると共に、側面壁の下辺が、下面壁の側辺と独立した自由辺とされていることを特徴とする包装ケース。
【請求項2】
前面壁と側面壁の間に折り罫線が形成されており、該折り罫線は、側面壁の上辺の端部から側面壁の上下方向中途部まで伸びて形成されている請求項1に記載の包装ケース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−239241(P2008−239241A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86863(P2007−86863)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【出願人】(000202154)相互印刷紙器株式会社 (43)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【出願人】(000202154)相互印刷紙器株式会社 (43)
【Fターム(参考)】
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