説明

包装体連結用粘着ラベル、包装体の連結体、及び包装体の再封緘方法

【課題】輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に容易することなく、残った食品を収納する開封後の包装体を再封緘することができる包装体連結用粘着ラベル、包装体の連結体、及び包装体の再封緘方法を提供することを目的としている。
【解決手段】部分的に重なり合うように一方向にずらして並べた状態の複数の包装体2…を連結させるために、一方向に延在されて各包装体2にそれぞれ貼着される包装体連結用粘着ラベル5において、一方向に直交する他方向に沿って切り取られて分離される再封緘部10を有しており、再封緘部10は、裏面の少なくとも一部に粘着層が形成され、開封後の包装体2に貼着させて開封後の包装体2を再封緘させることが可能である

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の包装体を連結させるための包装体連結用粘着ラベル、この包装体連結用粘着ラベルにより連結された包装体の連結体、及びこの包装体連結用粘着ラベルを用いた包装体の再封緘方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スライスハム等の食肉製品の分野においては、当該食品を包装した包装体(単体)を複数連結させた状態(連結体)で流通させる技術が広く普及している。詳しく説明すると、連結体は、部分的に重なり合うように一方向にずらして並べられた状態の複数の包装体を粘着ラベルで連結させることで形成させている。上記粘着ラベルは、複数の包装体のずらし方向に延在するラベルであり、裏面に形成された粘着層により各包装体にそれぞれ貼着されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
消費者は、上記した連結体単位で購入し、その食品を消費する際には、粘着ラベルを剥したり包装体間の境界部分の位置で粘着ラベルを切断したりすることで、連結体から包装体の一つを切り離し、さらに、切り離された包装体を開封して中の食品を取り出す。
【特許文献1】実用新案登録第2574527号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、消費者が、包装体の中に収納されている食品を全て消費するとは限らず、包装体の中に収納されている食品の一部だけを消費し、残った食品を包装体の中に収納させて保管する場合がある。このとき、残った食品を収納する包装体は開封された状態となっているため、食品の臭いが外部に漏れたり食品が乾燥したりする問題がある。
このため、消費者は、残った食品を収納した包装体を輪ゴムやテープで止めたりパックや容器に入れたりして保管する場合が多いが、輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に用意しなければならず、消費者にとって煩わしいという問題がある。
【0005】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に用意することなく、残った食品を収納する開封後の包装体を再封緘することができる包装体連結用粘着ラベル、包装体の連結体、及び包装体の再封緘方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る包装体連結用粘着ラベルは、部分的に重なり合うように一方向にずらして並べた状態の複数の包装体を連結させるために、前記一方向に延在されて各包装体にそれぞれ貼着される包装体連結用粘着ラベルにおいて、前記一方向に直交する他方向に沿って切り取られて分離される再封緘部を有しており、該再封緘部は、裏面の少なくとも一部に粘着層が形成され、開封後の包装体に貼着させて該開封後の包装体を再封緘させることが可能であることを特徴としている。
【0007】
このような特徴により、複数の包装体にそれぞれ貼着された包装体連結用粘着ラベルから切り取って分離させた再封緘部を用いて、例えば包装体の開封口を止める等して、開封された包装体が再封緘される。
【0008】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルは、ずらした状態で重ねられた前記包装体間の境界部分に、前記再封緘部が形成されていることが好ましい。
これにより、複数の包装体にそれぞれ貼着された包装体連結用粘着ラベルから、再封緘部を切り取って分離させることで、連結体から包装体が分離される。
なお、上記した「境界部分」とは、ずらした状態で重ねられた包装体間を跨ぐ部分、又は包装体間の境界に近接する部分のことをいう(以下、同様である。)。
【0009】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルは、前記再封緘部の切り取り線方向の両端のうちの少なくとも一方は、該再封緘部に隣接する他の部分よりも外側に出ていて凸状になっていることが好ましい。
これにより、再封緘部を切り取る際、再封緘部の凸状の部分を摘んで他端側にめくることで再封緘部が切り取られて分離される。
なお、上記した「切り取り線」とは、再封緘部と再封緘部に隣接する他の部分とを区切る線のことであり、視認できる態様でラベル表面に表された線だけでなく、視認できない仮想の線も含むものとする(以下、同様である。)。
【0010】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルは、前記再封緘部の切り取り線に沿ってミシン目が形成されていることが好ましい。
これにより、再封緘部を切り取る際、再封緘部の一端を摘んで他端側にめくることで、ミシン目に沿って包装体連結用粘着ラベルが切断される。
【0011】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルは、前記再封緘部の切り取り線の端部位置に切り口が形成されていることが好ましい。
これにより、再封緘部を切り取る際、再封緘部の一端を摘んで他端側にめくることで、切り口の部分をきっかけに包装体連結用粘着ラベルが容易に切られる。また、切り取り線の端部位置に切り口があるため、再封緘部の一端を摘んで他端側にめくると、切り口から切り取り線に沿って包装体連結用粘着ラベルが切断されることになる。
【0012】
本発明に係る包装体の連結体は、上記した本発明に係る包装体連結用粘着ラベルによって、部分的に重なり合うように一方向にずらされた状態で並べられた複数の包装体が連結されていることを特徴としている。
【0013】
このような特徴により、上述した本発明に係る包装体連結用粘着ラベルと同様の作用を奏する。
【0014】
本発明に係る再封緘方法は、複数の包装体が部分的に重なり合うように一方向にずらして並べられて包装体連結用粘着ラベルにより連結されてなる連結体から包装体を切り離して該包装体を開封した後、該包装体を再び封緘する包装体の再封緘方法であって、前記包装体連結用粘着ラベルの一部を前記一方向に直交する他方向に沿って切り取って、裏面の少なくとも一部に粘着層が形成された再封緘部を分離させ、該再封緘部を開封後の包装体に貼着させて該開封後の包装体を再封緘することを特徴としている。
【0015】
このような特徴により、包装体連結用粘着ラベルから切り取って分離させた再封緘部によって、開封された包装体が再封緘される。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る包装体連結用粘着ラベルによれば、輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に用意することなく、複数の包装体を連結している当該ラベルの一部である再封緘部によって、開封後の包装体を再封緘することができる。これによって、消費者にとって煩わしい手間が省けて使い易くなる。
【0017】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルにおいて、ずらした状態で重ねられた包装体間の境界部分に再封緘部が形成されることで、再封緘するために用いる再封緘部を分離させることで、連結体から包装体を切り離すことができ、再封緘部を分離させる作業と連結体から包装体を切り離す作業を一括して行なうことができる。これにより、消費者にとって一層使い易くなる。
【0018】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルにおいて、再封緘部の切り取り線方向の両端のうちの少なくとも一方は、再封緘部に隣接する他の部分よりも外側に出ていて凸状になっていることにより、再封緘部の凸状の端部を摘んでめくることで、容易に再封緘部を切り取って分離させることができる。これにより、消費者にとって一層使い易くなる。
【0019】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルにおいて、再封緘部の切り取り線に沿ってミシン目が形成されることにより、再封緘部を分離させる際に、容易に所定位置で切ることができる。このため、再封緘部を所定幅で切り取ることができ、再封緘部の幅を容易に確保することができる。これにより、消費者にとって一層使い易くなる。
【0020】
また、本発明に係る包装体連結用粘着ラベルにおいて、再封緘部の切り取り線の端部位置に切り口が形成されていることにより、再封緘部を分離させる際に、容易に所定の位置で切り始めることができる。このため、再封緘部を所定幅で切り取ることができ、再封緘部の幅を容易に確保することができる。これにより、消費者にとって一層使い易くなる。
【0021】
本発明に係る包装体の連結体によれば、上述した本発明に係る包装体連結用粘着ラベルと同様の効果を奏することができる。
【0022】
本発明に係る包装体の再封緘方法によれば、輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に用意することなく、包装体連結用粘着ラベルの一部の再封緘部によって、開封後の包装体を再封緘することができる。これによって、消費者にとって煩わしい手間が省けて使い易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明に係る包装体連結用粘着ラベル、包装体の連結体、及び包装体の再封緘方法の実施の形態について、図面に基いて説明する。
【0024】
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態を説明するための連結体1の平面図であり、図2(a)は第1の実施の形態を説明するための連結体1の全体の断面図であり、図2(b)は図2(a)に示すA部分の拡大図である。
【0025】
図1、図2(a)、図2(b)に示すように、連結体1は、複数(図1、図2では3つ)の包装体2…を連結させた構成からなる。包装体2は、スライスハム等の食品を包装して密封する部材であり、矩形状の基板3の表面中央に食品Xを配置させるとともにその上からフィルム状の被覆シート4を被覆させ、食品Xの周囲で基板3と被覆シート4とを接着させた構成からなる。包装体2内の食品Xは、上記した基板3と被覆シート4とにより密封されている。また、複数の包装体2…は、部分的に重なり合うように一方向(図1における左右方向)に少しづつずらして並べられている。
【0026】
連結体1の表面(図2における上側)には、商品名やキャッチフレーズなどが印刷された第1の包装体連結用粘着ラベル5が貼り付けられており、連結体1の裏面(図2における下側)には、原材料名や内容量等の食品表示やバーコード等が印刷された第2の包装体連結用粘着ラベル6が貼り付けられている。第1、第2の包装体連結用粘着ラベル5、6は、一方向(複数の包装体2…をずらして並べた方向)に長い帯状のラベルであり、両端に配設された包装体2、2間に亘って延在されている。第1、第2の包装体連結用粘着ラベル5、6の裏面には全体的或いは部分的に粘着層7が形成されており、第1、第2の包装体連結用粘着ラベル5、6は各包装体2…にそれぞれ貼着されている。これら第1、第2の包装体連結用粘着ラベル5、6によって、一方向にずらして重ねて並べられた複数の包装体2…が連結されている。
【0027】
第1の包装体連結用粘着ラベル5には、開封後の包装体2の再封緘に用いられる再封緘部10が形成されている。再封緘部10は、一方向(図2における左右方向)に延在する第1の包装体連結用粘着ラベル5の一部が一方向に直交する他方向(図2における上下方向)に沿って切り取られて分離される部位である。この再封緘部10は、他方向に長い帯状の形状になっており、その切り取り線L方向の一端(図1における上側端部)には、再封緘部10に隣接する他の領域部分11よりも外側に出ている摘み部10aが形成されている。この摘み部10aは、再封緘部10に隣接する他の領域部分11よりも外側に出ていて凸状になっている。図1に示す例では、摘み部10aは半円形状になっている。
【0028】
また、再封緘部10は、第1の包装体連結用粘着ラベル5のうち、ずらした状態で重ねられた包装体2、2間の境界部分Pの位置に形成されており、包装体2、2間の境界線Qを跨って形成されている。また、再封緘部10は、第1の包装体連結用粘着ラベル5のうち、最下層側の包装体2(図1における右側の包装体2)に貼着される端部にも形成されている。
【0029】
また、再封緘部10の裏面の全部又は一部には粘着層7が形成されている。この再封緘部10の粘着層7は再貼着可能な粘着層であり、再封緘部10は被覆シート4上から剥した後に再び基板3や被覆シート4に貼着させることができる。
【0030】
また、再封緘部10の表面には、再封緘部10が開封後の包装体2の再封緘に使用できることの表示12がある。この表示12としては、例えば、「このラベルで再封して下さい。」や「鮮度キーパーラベル 使いかけパックに貼ってご使用ください。」等の文字や、再封として使用できることを表示する図や、或いは、文字と図を組み合わせたものであってもよい。この表示12によって、再封緘部10によって再封緘させることができるということを消費者に認識させることができる。なお、この表示12は、再封緘部10の上に無くてもよく、例えば、再封緘部10に隣接する他の領域部分11や第2の包装体連結用粘着ラベル6にあってもよい。
【0031】
また、再封緘部10の切り取り線Lに沿ってミシン目13が形成されていることが好ましい。ミシン目13は、ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチックフィルムからなる第1の包装体連結用粘着ラベル5の表層材だけでなく紙等からなる基材にも形成された完全貫通形のミシン目でもよく、或いは、表層材にのみ形成された半貫通形のミシン目でもよい。なお、勿論、上記したミシン目13が無い構成とすることも可能である。
【0032】
次に、上記した連結体1の包装体2から食品Xを取り出す方法、及び包装体2の再封緘方法について説明する。
【0033】
まず、再封緘部10の一方端にある摘み部10aを摘んで他端側(図1における下側)にめくることで、切り取り線Lに沿って切りながら再封緘部10を他端側に剥していき、第1の包装体連結用粘着ラベル5から再封緘部10を切り取って分離させる。
次に、包装体2を引張って第2の包装体連結用粘着ラベル6から包装体2を剥し取り、連結体1から包装体2を分離させる。
その後、図3(a)に示すように、包装体2の被覆シート4をめくって包装体2を開封し、包装体2内の食品Xを取り出す。
【0034】
また、図3(b)に示すように、開封された包装体2内に食品Xが残っている場合、上記した分離させた再封緘部10を使って再封緘する。具体的に説明すると、包装体2の開封口2aをまるめ、まるめられた開封口2aに再封緘部10を貼着させて開封口2aを止める。
【0035】
上記した構成からなる第1の包装体連結用粘着ラベル5、包装体2…の連結体1、及び包装体2の再封緘方法によれば、複数の包装体2を連結している第1の包装体連結用粘着ラベル5の一部である再封緘部10によって、開封後の包装体2を再封緘することができる。これによって、輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に用意することなく、消費者にとって煩わしい手間が省けて使い易くなる。
【0036】
また、包装体2、2間の境界部分Pに再封緘部10が形成されているため、第1の包装体連結用粘着ラベル5から再封緘部10を切り取って分離させることで、連結体1から包装体2が分離される。このように、再封緘部10を分離させる作業と連結体1から包装体2を切り離す作業を一括して行なうことができるため、消費者にとって一層使い易くなる。
【0037】
また、再封緘部10の切り取り線L方向の一端(摘み部10a)が再封緘部10に隣接する他の領域部分11よりも外側に出ていて凸状になっているため、凸状の摘み部10aを摘んで他端側にめくることで再封緘部10が切り取られて分離される。これにより、第1の包装体連結用粘着ラベル5から再封緘部10を容易に分離させることができ、消費者にとって更に使い易くなる。
【0038】
また、切り取り線Lに沿ってミシン目13を形成させることで、再封緘部10を切り取る際、再封緘部10の一端(摘み部10a)を摘んで他端側にめくることで、ミシン目13に沿って第1の包装体連結用粘着ラベル5が切断されて再封緘部10が分離される。このように、再封緘部10を分離させる際に、容易に所定位置で切ることができるため、再封緘部10を所定幅で切り取ることができ、再封緘部10の幅を容易に確保することができる。これにより、消費者にとって一層使い易くなる。
【0039】
[第2の実施の形態]
図4は第2の実施の形態を説明するための連結体1の平面図である。なお、この第2の実施の形態では、上記した第1の実施の形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
【0040】
図4に示すように、本実施の形態における第1の包装体連結用粘着ラベル105の切り取り線Lの一方の端部位置には、再封緘部110を切り取るための切り口105aが形成されている。この切り口105aは、図4に示すように、角をアール状に丸くカットした切り口であるが、直線的にカットしたV字状の切り口でもよく、或いはI字状の切り口でもよい。
【0041】
上記した構成からなる第1の包装体連結用粘着ラベル105によれば、上述した第1の実施の形態と同様に、輪ゴムやテープ、パック、容器等を別に用意することなく開封後の包装体2を再封緘することができ、消費者にとって煩わしい手間が省けて使い易くなるという効果を奏することができ、また、再封緘部110を分離させる作業と連結体1から包装体2を切り離す作業を一括して行なうことができるため、消費者にとって一層使い易くなるという効果を奏することができる。
【0042】
また、上記した構成からなる第1の包装体連結用粘着ラベル105によれば、再封緘部110を切り取る際、再封緘部110の一端を摘んで他端側にめくることで、切り口105aの部分をきっかけに第1の包装体連結用粘着ラベル105が容易に切られる。また、切り取り線Lの端部位置に切り口105aがあるため、再封緘部110の一端を摘んで他端側にめくると、切り口105aから切り取り線Lに沿って第1の包装体連結用粘着ラベル5が切断されることになる。これによって、再封緘部110を所定幅で切り取ることができ、再封緘部110の幅を容易に確保することができる。よって、消費者にとって一層使い易くなる。
【0043】
以上、本発明に係る包装体連結用粘着ラベル、包装体の連結体、及び包装体の再封緘方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した第1、第2の実施の形態では、再封緘部10、110が包装体2、2間の境界線Qを跨って形成されているが、本発明は、図5に示すように、再封緘部210が境界線Qを跨っていなくてもよく、境界線Qに近接するように再封緘部210を形成することもできる。具体的に説明すると、切り取り線Lが境界線Q上にくるように再封緘部210を形成する。
【0044】
また、上記した第1、第2の実施の形態では、ずらした状態で重ねられた包装体2,2間の境界部分Pに再封緘部10、110が形成されているが、本発明は、図6に示すように、再封緘部310が境界部分P以外の位置に形成させることもできる。すなわち、包装体2、2間の境界線Qから離れた位置に再封緘部310が形成されていてもよい。
【0045】
また、上記した第1の実施の形態では、包装体2の開封口2aをまるめて再封緘部10で止めることで開封後の包装体2を再封緘しているが、本発明は、再封緘部10を用いて開封後の包装体2を再封緘すればよく、上記した以外の方法で再封緘してもよい。例えば、図7に示すように、包装体2の開封口2aをまるめずに再封緘部10で止めることもできる。また、図8に示すように、包装体2全体をまるめて再封緘部10で止めることもできる。
【0046】
また、上記した第1の実施の形態では、再封緘部10の一端が凸状になっているが、本発明は、再封緘部10の両端を凸状にすることもできる。
また、上記した第1の実施の形態において、再封緘部10の摘み部10aが設けられていない構成にすることもできる。すなわち、再封緘部10の切り取り線L方向の端部を、再封緘部10に隣接する他の領域部分11の端部とフラットにすることもできる。
【0047】
また、上記した第2の実施の形態では、切り取り線Lの一方の端部位置にのみ切り口105aが形成されているが、本発明は、切り取り線Lの両方の端部位置に切り口105aがそれぞれ形成された構成とすることもできる。
【0048】
また、上記した第2の実施の形態では、第1の実施の形態の摘み部10aに相当する部分がなく、再封緘部110の端部が、再封緘部110に隣接する他の領域部分11の端部とフラットになっているが、本発明は、第2の実施の形態の構成において第1の実施の形態のように再封緘部110の端部が凸状になっていてもよい。
【0049】
また、上記した第2の実施の形態における第1の包装体連結用粘着ラベル105において第1の実施の形態で説明したミシン目13が形成されていてもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を説明するための連結体の平面図である。
【図2】(a)は本発明に係る第1の実施の形態を説明するための連結体の全体断面図であり、(b)は連結体の部分断面図である。
【図3】(a)は本発明に係る第1の実施の形態を説明するための包装体の開封状態を表した包装体の平面図であり、(b)は開封後の包装体の再封緘状態を表した包装体の平面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態を説明するための連結体の平面図である。
【図5】本発明に係る他の実施の形態を説明するための連結体の平面図である。
【図6】本発明に係る他の実施の形態を説明するための連結体の平面図である。
【図7】本発明に係る他の実施の形態を説明するための開封後の包装体の再封緘状態を表した包装体の平面図である。
【図8】本発明に係る他の実施の形態を説明するための開封後の包装体の再封緘状態を表した包装体の平面図である。
【符号の説明】
【0051】
2 包装体
5 第1の包装体連結用粘着ラベル(包装体連結用粘着ラベル)
7 粘着層
10,110,210,310 再封緘部
11 他の部分
13 ミシン目
105a 切り口
L 切り取り線
P 境界部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分的に重なり合うように一方向にずらして並べた状態の複数の包装体を連結させるために、前記一方向に延在されて各包装体にそれぞれ貼着される包装体連結用粘着ラベルにおいて、
前記一方向に直交する他方向に沿って切り取られて分離される再封緘部を有しており、
該再封緘部は、裏面の少なくとも一部に粘着層が形成され、開封後の包装体に貼着させて該開封後の包装体を再封緘させることが可能であることを特徴とする包装体連結用粘着ラベル。
【請求項2】
請求項1記載の包装体連結用粘着ラベルにおいて、
ずらした状態で重ねられた前記包装体間の境界部分に、前記再封緘部が形成されていることを特徴とする包装体連結用粘着ラベル。
【請求項3】
請求項1または2記載の包装体連結用粘着ラベルにおいて、
前記再封緘部の切り取り線方向の両端のうちの少なくとも一方は、該再封緘部に隣接する他の部分よりも外側に出ていて凸状になっていることを特徴とする包装体連結用粘着ラベル。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の包装体連結用粘着ラベルにおいて、
前記再封緘部の切り取り線に沿ってミシン目が形成されていることを特徴とする包装体連結用粘着ラベル。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の包装体連結用粘着ラベルにおいて、
前記再封緘部の切り取り線の端部位置に切り口が形成されていることを特徴とする包装体連結用粘着ラベル。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の包装体連結用粘着ラベルによって、部分的に重なり合うように一方向にずらされた状態で並べられた複数の包装体が連結されていることを特徴とする包装体の連結体。
【請求項7】
複数の包装体が部分的に重なり合うように一方向にずらして並べられて包装体連結用粘着ラベルにより連結されてなる連結体から包装体を切り離して該包装体を開封した後、該包装体を再び封緘する包装体の再封緘方法であって、
前記包装体連結用粘着ラベルの一部を前記一方向に直交する他方向に沿って切り取って、裏面の少なくとも一部に粘着層が形成された再封緘部を分離させ、
該再封緘部を開封後の包装体に貼着させて該開封後の包装体を再封緘することを特徴とする再封緘方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−174281(P2008−174281A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10091(P2007−10091)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(591023284)株式会社不二レーベル (6)
【Fターム(参考)】