説明

包装容器内容物の凝固検査装置及び方法

【課題】包装容器に封入された内容物の凝固の検査を非破壊で、迅速に、簡便に、かつ、安価に行うことができる包装容器内容物の凝固検査装置及び方法を提供すること。
【解決手段】加震台10は、上面に載置され液体内容物を封入された包装容器12を略水平方向(矢印11の方向)に往復振動させることができる。光源13は、包装容器12の液体内容物のほぼ液面と同じ高さの包装容器12の側面位置から包装容器12の液体内容物を照明する。フォトセンサ14は、包装容器12の液体内容物の液面揺動による反射光を検出して反射光量電気信号を生成する。凝固判定手段15は、加震台10により包装容器12及び液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出するフォトセンサ14の反射光量電気信号の変化に基づいて液体内容物の凝固状態を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に封入された包装容器内容物の凝固を検査する包装容器内容物の凝固検査装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
包装容器に封入された内容物、特に、食品や薬品等の雑菌等による凝固等の変質を検出する方法として特許文献1,2が知られている。これらは、X線を用いるため、容器が不透明であっても非破壊で検査できる利点を持つが、人体への被爆に対する防護を施す必要があり簡便な方法とは言いがたい。また、X線管やX線CCDは高価である。
【0003】
他の方法としては、特許文献3に示すように、容器の一部を打撃等により振動を与え、他の部分でその振動の伝播を測定する方法があるが、この方法は容器の材質の影響が大きく、また容器の表面を伝播した振動も同時に観測されることとなるため、内容物の振動に起因する信号の割合が小さくなりS/Nが悪くなる。
【0004】
その他の方法としては、特許文献4に示すように、ねじりばねによって回転可能に固定された台に容器を載せ、その回転自由振動の減衰を測定する方法があるが、この方法は容器が回転断面を持つものである必要がある。また、この方法で測定する内容物と容器内面の摩擦力は非常に小さいため、ばね定数の小さいばねを用いる必要があり、減衰の測定に比較的長時間を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2931838号公報
【特許文献2】特開2001−242100号公報
【特許文献3】特開平10−33114号公報
【特許文献4】特開平2−236141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、包装容器に封入された内容物の凝固の検査を非破壊で、迅速に、簡便に、かつ、安価に行うことができる包装容器内容物の凝固検査装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、上面に載置され液体内容物を封入された包装容器を略水平方向に往復振動させることができる加震台と、前記包装容器の前記液体内容物のほぼ液面と同じ高さの前記包装容器の側面位置から前記包装容器の液体内容物を照明する光源と、前記包装容器の前記液体内容物の液面揺動による反射光を検出して反射光量電気信号を生成するフォトセンサと、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における前記液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出する前記フォトセンサの前記反射光量電気信号の変化に基づいて前記液体内容物の凝固状態を判定する凝固判定手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1の発明において、前記光源及び前記フォトセンサが前記加震台に固定され前記包装容器と共に振動されることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1及び請求項2のいずれかの発明において、前記包装容器が、少なくとも側面部及び上面部が光透過性を有する不透明材料よりなることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1から請求項3のいずれかの発明において、前記光源からの照明光の主発光波長及び前記フォトセンサの主感度波長が近赤外線の波長の範囲であることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1から請求項4のいずれかの発明において、前記加震台の強制加震周波数が、液面遥動の固有振動数とほぼ同じ周波数又は前記固有振動数の奇数分の1とほぼ同じ周波数であることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1から請求項5のいずれかの発明において、前記凝固判定手段が、前記加震台の強制加震中における前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定することを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1から請求項6のいずれかの発明において、前記凝固判定手段が、前記加震台の強制加震の停止後に前記加震台が減衰振動するときにおける前記フォトセンサの反射光量電気信号の減衰定数を求め当該減衰定数が予め設定した閾値以上であるときに凝固していると判定することを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1から請求項7のいずれかの発明において、前記凝固判定手段が、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動中における前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅と、当該強制振動の停止から一定時間経過後における前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅との比を求め当該比が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定することを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、請求項1から請求項8のいずれかの発明において、前記凝固判定手段が、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、検査中の個体と同品種の製品における強制加震中の前記フォトセンサの反射光量電気信号の平均振幅と、検査中の個体における当該強制加震の停止から一定時間経過後の前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅との比を求め当該比が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定することを特徴とする。
【0016】
請求項10の発明に係る包装容器内容物の凝固検査方法は、上面に載置された物を略水平方向に往復振動を与えることができる加震台を用意するステップと、液体内容物を封入された包装容器を前記加震台の上に載置するステップと、前記包装容器の前記液体内容物のほぼ液面と同じ高さの前記包装容器の側面位置から前記包装容器の液体内容物を照明する光源を用意するステップと、前記包装容器の前記液体内容物の液面揺動による反射光を検出して反射光量電気信号を生成するフォトセンサを用意するステップと、前記光源が前記包装容器の液体内容物を照明している状態において、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における前記液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出する前記フォトセンサの前記反射光量電気信号の変化に基づいて前記液体内容物の凝固状態を判定する凝固判定ステップと、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、加震台により包装容器及び液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出するフォトセンサの反射光量電気信号の変化に基づいて液体内容物の凝固状態を判定するため、包装容器に封入された内容物の凝固の検査を非破壊で、迅速に、簡便に、かつ、安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1に係る包装容器内容物の凝固検査装置を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る包装容器の内部での液面遥動と光の反射光量の関係を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るフォトセンサの反射光量電気信号の出力波形を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る包装容器内容物の凝固検査装置を示す概略斜視図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る包装容器内容物の凝固検査装置は、加震台10と、光源13と、フォトセンサ14と、凝固判定手段15と、を具備している。
【0020】
加震台10は、上面に載置され液体内容物を封入された包装容器12を略水平方向(矢印11の方向)に往復振動させることができる。光源13は、包装容器12の液体内容物のほぼ液面と同じ高さの包装容器12の側面位置から包装容器12の液体内容物を照明する。フォトセンサ14は、包装容器12の液体内容物の液面揺動による反射光を検出して反射光量電気信号を生成する。
【0021】
凝固判定手段15は、フォトセンサ14に接続されている。凝固判定手段15は、加震台10により包装容器12及び液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出するフォトセンサ14の反射光量電気信号の変化に基づいて液体内容物の凝固状態を判定する。凝固判定手段15は、パーソナルコンピュータ(PC)151で構成されている。
【0022】
加震台10は、上面に載置され液体内容物を封入された包装容器12を略水平方向(矢印11の方向)に往復振動させることができる。加震台10の上面の摩擦が小さく、包装容器12が滑る可能性があるとき、包装容器12を加震台10の上面に任意の固定手段で固定してもよい。図中点線で示した内容物液面とほぼ同じ高さに光源13が設置される。大きな反射光量電気信号の振幅を得るためには光源13の光軸は、振動方向と一致させることが望ましい。本実施の形態1では,光源13として、ピーク波長880nmの赤外LEDを1列に並べたライン光源が用いられたが、これに限らず任意の光源が使用可能である。包装容器12は、少なくとも側面部及び上面部が光透過性を有する不透明材料よりなる。
【0023】
加震台10への包装容器12の載置を確認したら、加震台10を振動させて包装容器12に強制振動が加えられ、液面遥動が定常に達した後に強制振動が停止される。本実施の形態1では、加震時間を3秒とし、また、液面遥動の固有振動数が約3.6Hzであったため、加震周波数がその1/3の1.2Hzとされた。加震台10の強制加震周波数が、液面遥動の固有振動数とほぼ同じ周波数又は前記固有振動数の奇数分の1とほぼ同じ周波数であることが望ましい。
【0024】
加震中及び停止後の液面遥動による反射光量の変化は包装容器12の上方に固定されたフォトセンサ14によって反射光量電気信号に変換され、PC15にこれに内蔵したA/D変換ボードを介して一定時間間隔ごとの反射光量電圧データとして蓄積する。本実施の形態1では、加震時間の3秒と減衰時間の2秒の計5秒間の電圧変動が100Hzでサンプリングされた。また、本実施の形態1では、フォトセンサ14としては、880nmにピーク感度を有し可視光感度をカットしたタイプのものが用いられ、光源13の光の有効利用と外乱光の排除を図ったが、光源波長域にある程度の感度を持つものであれば任意のセンサが使用可能である。光源13からの照明光の主発光波長及びフォトセンサ14の主感度波長は近赤外線の波長の範囲であることが望ましい。
【0025】
なお、光源13とフォトセンサ14は、図示しない固定手段によって加震10台の振動テーブル上に固定され、包装容器12と共に振動されるようになっている。これによって、光源13と包装容器12の間の距離変動、及び、包装容器12とフォトセンサ14との間の位置ずれによる光量変化を防いでいる。反射光量電圧データの解析手段が専ら停止後の減衰定数による場合には、光源13とフォトセンサ14が振動しない構成とすることも可能である。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態1に係る包装容器の内部での液面遥動と光の反射光量の関係を説明するための図である。図2の光路20は反射光量が大きくなるときの光路を示し、図2の液面21は反射光量が大きくなるときの液面を示し、図2の光路22は反射光量が小さくなるときの光路を示し、図2の液面23は反射光量が小さくなるときの液面を示している。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態1に係るフォトセンサの反射光量電気信号の出力波形を説明するための図である。図3の振幅30は強制加震中の振幅を示し、図3の包絡線31は減衰振動の包絡線を示し、図3の振幅32は減衰中の振幅を示し、図3の時間33は減衰中の振幅を測定するための待ち時間を示している。
【0028】
PC15は、フォトセンサ14の反射光量電気信号(反射光量電圧データ)の変化に基づいて液体内容物の凝固状態を判定する。判定方法が強制加震中の定常の振幅によるものであるときは、図3の振幅30が良品サンプルの平均振幅に一定のマージンを差し引いて予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定する。すなわち、凝固判定手段15は、加震台10の強制加震中におけるフォトセンサ14の反射光量電気信号の振幅が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定する。
【0029】
判定方法が減衰振動の減衰定数によるものである場合には、減衰振動の図3の包絡線31をY(t)=k*exp(-a*t)と定義し、減衰振動波形のピーク点をデータ点として最小二乗近似により減衰定数aを求める。その減衰定数aが良品サンプルの平均値に一定のマージンを加えて予め設定した閾値以上であるときに凝固していると判定する。すなわち、凝固判定手段15は、加震台10の強制加震の停止後に液面21、23が減衰振動するときにおけるフォトセンサ14の反射光量電気信号の減衰定数を求め当該減衰定数が予め設定した閾値以上であるときに凝固していると判定する。
【0030】
判定方法が強制加震中の定常の振幅と停止から一定時間経過後の振幅との比によるものであるときには、強制加震中の図3の振幅30と停止から一定時間33経過後の図3の振幅32との比を求め、その比が良品サンプルの平均値に一定のマージンを差し引いて予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定する。すなわち、凝固判定手段15は、加震台10により包装容器12及び液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、強制振動中におけるフォトセンサ14の反射光量電気信号の振幅と、当該強制振動の停止から一定時間経過後におけるフォトセンサ14の反射光量電気信号の振幅との比を求め当該比が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定する。この方法は、減衰が激しく、減衰中のピーク点が多数取れない場合に有効な方法である。
【0031】
判定方法が検査中の個体と同品種の製品における強制加震中の平均振幅と検査中の個体の停止から一定時間経過後の振幅との比によるものであるときには、予め求めた同品種の製品の強制加震中の平均振幅と停止から一定時間33経過後の振幅32との比を求め、その比が良品サンプルの平均値に一定のマージンを差し引いて予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定する。すなわち、凝固判定手段15は、加震台10により包装容器12及び液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、検査中の個体と同品種の製品における強制加震中のフォトセンサ14の反射光量電気信号の平均振幅と、検査中の個体における当該強制加震の停止から一定時間経過後のフォトセンサ14の反射光量電気信号の振幅との比を求め当該比が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定する。この方法は、強制加震中の振幅も減衰振動中の振幅も小さく、したがって比較的大きな誤差を含んでいる場合に有効な方法である。
【0032】
PC151は、包装容器12の液体内容物が凝固していると判定したときに、液体内容物の凝固を報知する警報表示をし、かつ、液体内容物の凝固を報知する警報音を発生する。
【0033】
以上に説明したように、本発明の凝固検査装置は、包装容器を透過した光量を測定するため非破壊であり、加震から減衰までの時間で数秒程度と迅速であり、かつ、人体を始めほとんどの物体に対して無害な光を用いるため法規上の規制や防護の必要がなく簡便である。また、本発明の凝固検査装置は、一般に広く使用されている加震台、光源、フォトセンサ及びPCの組み合わせで装置を構成するため安価である。また、本発明の検査装置は、包装容器内容物の挙動のみを観察するため、包装容器の材質、形状の影響を受けることがなく、往復振動を用いるため非回転断面の容器であっても検査可能である。
【符号の説明】
【0034】
10 加震台
12 包装容器
13 光源
14 フォトセンサ
15 凝固判定手段
151 パーソナルコンピュータ(PC)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に載置され液体内容物を封入された包装容器を略水平方向に往復振動させることができる加震台と、
前記包装容器の前記液体内容物のほぼ液面と同じ高さの前記包装容器の側面位置から前記包装容器の液体内容物を照明する光源と、
前記包装容器の前記液体内容物の液面揺動による反射光を検出して反射光量電気信号を生成するフォトセンサと、
前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における前記液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出する前記フォトセンサの前記反射光量電気信号の変化に基づいて前記液体内容物の凝固状態を判定する凝固判定手段と、
を具備することを特徴とする包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項2】
前記光源及び前記フォトセンサは前記加震台に固定され前記包装容器と共に振動されることを特徴とする請求項1に記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項3】
前記包装容器は、少なくとも側面部及び上面部が光透過性を有する不透明材料よりなることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項4】
前記光源からの照明光の主発光波長及び前記フォトセンサの主感度波長は近赤外線の波長の範囲であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項5】
前記加震台の強制加震周波数は、液面遥動の固有振動数とほぼ同じ周波数又は前記固有振動数の奇数分の1とほぼ同じ周波数であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項6】
前記凝固判定手段は、前記加震台の強制加震中における前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項7】
前記凝固判定手段は、前記加震台の強制加震の停止後に前記加震台が減衰振動するときにおける前記フォトセンサの反射光量電気信号の減衰定数を求め当該減衰定数が予め設定した閾値以上であるときに凝固していると判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項8】
前記凝固判定手段は、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動中における前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅と、当該強制振動の停止から一定時間経過後における前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅との比を求め当該比が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項9】
前記凝固判定手段は、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、検査中の個体と同品種の製品における強制加震中の前記フォトセンサの反射光量電気信号の平均振幅と、検査中の個体における当該強制加震の停止から一定時間経過後の前記フォトセンサの反射光量電気信号の振幅との比を求め当該比が予め設定した閾値以下であるときに凝固していると判定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の包装容器内容物の凝固検査装置。
【請求項10】
上面に載置された物を略水平方向に往復振動を与えることができる加震台を用意するステップと、
液体内容物を封入された包装容器を前記加震台の上に載置するステップと、
前記包装容器の前記液体内容物のほぼ液面と同じ高さの前記包装容器の側面位置から前記包装容器の液体内容物を照明する光源を用意するステップと、
前記包装容器の前記液体内容物の液面揺動による反射光を検出して反射光量電気信号を生成するフォトセンサを用意するステップと、
前記光源が前記包装容器の液体内容物を照明している状態において、前記加震台により前記包装容器及び前記液体内容物に強制振動を与えた後に停止するときに、前記強制振動の間及び当該強制振動の停止後における前記液体内容物の液面揺動による反射光量の変化を検出する前記フォトセンサの前記反射光量電気信号の変化に基づいて前記液体内容物の凝固状態を判定する凝固判定ステップと、
を具備することを特徴とする包装容器内容物の凝固検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−261749(P2010−261749A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−111232(P2009−111232)
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】