説明

包装箱

【課題】紙箱にゴミ箱機能を持たせることにより、生じるゴミを美しく処理できるとともに、組み立ても容易な包装箱を提供する
【解決手段】包装箱100は、側面2cの中央部を把持して上方に引き上げることにより、先ずミシン目8bが破断される。さらに引き上げると蓋部6が持ち上げられてミシン目8aが破断され、ミシン目8aの内側部分は蓋部6の裏面に貼着された状態で上面5から切り離され、上面5に開口12が形成されて内容物の取り出しが可能となる。一方、ミシン目8aの内側は、周囲三辺を接着された状態で蓋部6の裏面に残存して収納ポケット13となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別に包装されたチョコレートやガム、飴等を複数個収納して販売するための紙製の包装箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一口で食べられるブロック型のチョコレートやガム、飴などの菓子は、包み紙や樹脂フィルム袋で個別に包装されたものを、紙箱内に複数個収納した状態で販売されている。そして、包み紙や樹脂フィルム袋自体、或いはガムの場合は食べ終わったものを包んだ包み紙からなるゴミは、近くにゴミ箱等の適当な捨て場所が見当たらない場合には、そのまま路上や床(駅の構内等)に捨てられたり或いはポケットに入れられたりすることが多い。特にガムの場合には、そのまま捨てられると道路や床、さらには靴の裏にくっ付いてしまい、簡単には取れない状態となり剥す作業が大変なものとなっている。また、ポケットに入れた場合には、後で捨て忘れてそのまま洗濯してしまい、衣類等を汚すことも発生している。また、元の紙箱内に入れると、まだ中身の残っている未開封のものと区別がつかなくなってしまう。
【0003】
上記のような事態を防ぐために、従来、商品に別体のゴミ袋をセットすることが一部で行われている。しかし、上記のように別のゴミ袋を商品にセットすることはなかなか難しく、また開封後はゴミ袋をどこかに入れて持ち歩かなければならず、ともすると結局ゴミ扱いされて捨てられることになるという問題点があった。
【0004】
そこで、個別に包装された菓子を収納する外箱にゴミを収納する部分を設ける方法が提案されており、例えば特許文献1には、角筒状の紙箱の一端に物を押し込む時のみ開口し、それ以外は閉鎖状態となる反動蓋部を設け、内部にはスライド可能な分離板を設けてゴミを収納可能とした菓子用紙箱が開示されている。また、紙箱にゴミ入れを設けた例としては、紙箱内を仕切り板で2室に分け、一方をゴミ収納用としたティッシュペーパー収納箱が開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、一端から内容物を順次取り出す角筒状の紙箱には適用できるものの、例えば上面を開封して中身を取り出すタイプの紙箱には適用できず、菓子用紙箱全般に応用できるものではなかった。また、特許文献1〜3の構成では、紙箱本体とは別個に仕切り板を設ける必要があるため、組み立て作業性の低下や紙箱のコストアップに繋がるという問題点があった。
【特許文献1】特開平6−135436号公報
【特許文献2】特開昭53−113681号公報
【特許文献3】実開平5−61081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点に鑑み、紙箱にゴミ箱機能を持たせることにより、生じるゴミを美しく処理できるとともに、組み立ても容易な包装箱を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも一面に開口が形成される包装箱本体と、該包装箱本体の開口端の一辺に延設される開閉可能な蓋部と、を有し、包装材で個別に包装された内容物を複数個収納する包装箱において、前記蓋部の裏面に開封後の包装材を収納する収納部を設けたことを特徴としている。
【0008】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記収納部は、一部に挿入口を有する収納ポケットであることを特徴としている。
【0009】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記挿入口の端縁には、円弧状の切り欠きが形成されることを特徴としている。
【0010】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記収納ポケットは、前記蓋部との間に隙間が形成されるようにエンボス加工されていることを特徴としている。
【0011】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記収納部は、包装材を挟み込む収納スリットであることを特徴としている。
【0012】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記包装箱は一枚板から組み立てられ、前記収納部は、組み立て前に前記包装箱本体又は前記蓋部と一体形成されていることを特徴としている。
【0013】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記包装箱本体は、底面及び該底面から垂直に立ち上がる側面と、該側面の一部に連結され前記底面に対向配置される上面とを含む構成であり、前記収納部は、前記蓋部の開封により切り離された前記上面の一部を用いて形成されることを特徴としている。
【0014】
また本発明は、上記構成の包装箱において、前記収納部は、前記蓋部の側端から突出する突出片を折り返して形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の第1の構成によれば、蓋部の裏面に開封後の包装材を収納する収納部を設けることにより、内容物を個別に包装する包装材等を散逸することなく美しく処理することができ、包装箱と共に一度に廃棄できるため効率的である。また、包装箱を開封するまでは収納部が見えないため、包装箱の外観も損なわない。さらに、未開封及び開封済みの包装材が包装箱内部で混在しないため、未開封の内容物を容易に区別することができる。
【0016】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の包装箱において、収納部として一部に挿入口を有する収納ポケットを設けることにより、収納部の構成が簡単なものとなる。
【0017】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の包装箱において、収納ポケットの挿入口の端縁に円弧状の切り欠きを形成することにより、挿入口からの包装材の挿入が容易になる。
【0018】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3の構成の包装箱において、収納ポケットにエンボス加工を施すことにより蓋部との間に隙間が形成されるため、包装材の収納が一層容易になる。
【0019】
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1の構成の包装箱において、収納部として包装材を挟み込む収納スリットを設けることにより、収納部の構成が簡単なものとなる。
【0020】
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の包装箱において、包装箱は一枚板から組み立てられ、収納部は、組み立て前に包装箱本体又は蓋部と一体形成されていることにより、収納部を設けるための部材を別途必要とせず、部品点数を削減できる。
【0021】
また、本発明の第7の構成によれば、上記第6の構成の包装箱において、包装箱本体は、底面、側面、及び底面に対向配置される上面を含み、収納部は蓋部の開封により切り離された上面の一部を用いて形成されることにより、収納部を設ける工程が不要となって組み立て工程数を削減することができる。
【0022】
また、本発明の第8の構成によれば、上記第6の構成の包装箱において、収納部は蓋部の側端から突出する突出片を折り返して形成されることにより、上面のないタイプの包装箱においても収納部を一体形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る包装箱の展開図であり、図2(a)、(b)は、第1実施形態の包装箱の開封前及び開封後の状態を示す斜視図、図3は収納ポケットの断面図(図2(b)のA−A′断面)である。各図において共通する部分には同一の符号を付している。図1に示すように、包装箱100は一枚の紙から打ち抜き加工された底面1、側面2a〜2c及び3a〜3d、上面5、及び蓋部6等から構成されている。
【0024】
図1及び図2を用いて包装箱100の組み立て手順について説明する。先ず、底面1の周縁に沿って側面2a、2b及び3a、3bを垂直(図1の紙面表側)に折り曲げる。このとき、側面2a、2bに連なる舌片4aも垂直に折り曲げて側面3a、3bの内側に重なるようにする。そして、底面1上に所定量の内容物(図示せず)を載置した後、側面2bに連なる上面5を底面1に対向するように垂直(図1の上方向)に折り曲げ、舌片4bを側面2aの内側に接着するとともに、側面3c、3dをそれぞれ側面3a、3bの外側に接着することにより、包装箱本体7を組み立てる。なお、側面3c、3d、及び舌片4bの接着部は記載を省略している。
【0025】
そして、最後に上面5と蓋部6、及び側面2bと側面2cを接着して包装箱100を封止する。このとき、蓋部6は、裏面に設けられたコ字状の接着部11aにより、上面5に重なったときミシン目8aの内側に沿って接着される。また、側面2cは、ミシン目8bの外側二箇所に設けられた接着部11bにより側面2bの外側に接着される。このようにして、図2(a)のような包装箱100が組み立てられる。
【0026】
内容物を取り出すときは、側面2bに接着されていない側面2cの中央部を把持して上方に引き上げることにより、先ずミシン目8bが破断される。さらに引き上げると蓋部6が持ち上げられてミシン目8aが破断され、ミシン目8aの内側部分は蓋部6の裏面に貼着された状態で上面5から切り離される。これにより、図2(b)に示すように上面5に開口12が形成されて内容物の取り出しが可能となる。また、内容物を所定量取り出した後は蓋部6で開口12を覆い、ミシン目8bの破断により形成された差し込み片9を切り込み10に差し込んで蓋部6を係止する。
【0027】
一方、ミシン目8aの内側は、周囲三辺を接着された状態で蓋部6の裏面に残存して収納ポケット13となる。収納ポケット13の挿入口13aの端縁は、包装材等のゴミの収納を容易にするために円弧状に切り欠かれており、図3に示すように、収納ポケット13の接着部11aに囲まれた部分には、蓋部6との間に隙間Dが形成されている。この隙間Dは、図1のように包装箱100を打ち抜き加工する際、ミシン目8aの内側にエンボス加工を施すことにより形成される。
【0028】
この収納ポケット13に内容物を個別に包装する包装材等のゴミを収納することにより、包装材等を散逸することなく美しく処理することができ、内容物を全て取り出し開封した後、包装箱100と共に一度に廃棄できるため効率的である。また、未開封の内容物と開封済みの包装材とが包装箱内部で混在しないため、未開封の内容物を容易に区別することができる。さらに、図2(a)のように収納ポケット13は包装箱100を開封する前は外から見えないため、デザイン的にも優れたものとなる。
【0029】
また、収納ポケット13は、開口12を形成するために切り取られたミシン目8aの内側部分で蓋部6の開封と同時に形成されるため、収納ポケット13を別途装着する必要がなく部品点数や組み立て工程の削減にも寄与する。
【0030】
なお、ここでは左右及び下端部が接着され、挿入口13aが上向きに形成された収納部13としたが、例えば挿入口13aを横向きに形成しても良い。また、収納ポケット13の左右若しくは上下のみを接着し、収納ポケット13と蓋部6との間に包装材等のゴミを挟み込むようにしても良い。
【0031】
図4は、本発明の第2実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付している。本実施形態においては、包装箱100の開封により上面5から切り離される部分を用いて、蓋部6の裏面に包装材を挟み込む収納スリット15を設けている。なお、包装箱100の展開図、開封前の状態、組み立て及び開封手順については第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0032】
図5は、第2実施形態の包装箱に形成される収納スリット15の二本のスリット17に包装材Sを挟み込んだ状態を示す拡大図である。スリット17は、図1のように包装箱100を打ち抜き加工する際にミシン目8aの内側に形成される。なお、スリット17は1本、或いは3本以上形成しても良いし、横方向のスリットに限らず縦方向や斜め方向に形成しても良い。
【0033】
これにより、第1実施形態と同様に内容物を個別に包装する包装材等のゴミを美しく収納することができ、一度に廃棄できるため効率的である。また、未開封の内容物と開封済みの包装材とが包装箱内部で混在しないため、未開封の内容物を容易に区別することができる。さらに、第1実施形態と同様に収納スリット15は開口12の抜き部分で形成されるため効率的であり、蓋部6を閉鎖しておけば外から見えないため外観を損なうおそれもない。
【0034】
図6は、本発明の第3実施形態に係る包装箱の展開図であり、図7は、第3実施形態の包装箱を開封した状態を示す斜視図である。第1及び第2実施形態と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図6及び図7を用いて本実施形態の包装箱100の組み立て手順について説明する。
【0035】
先ず、底面1に沿って側面2a、2b及び3a、3bを垂直(図6の紙面表側)に折り曲げる。このとき、側面2a、2bに連なる舌片4aも垂直に折り曲げて側面3a、3bの内側に重なるようにする。そして、側面3a、3bをそれぞれ舌片4aの外側に接着することにより、包装箱本体7を組み立てる。
【0036】
そして、包装箱本体7内に所定量の内容物(図示せず)を入れた後、蓋部6で開口12を覆う。側面2cには、ミシン目8bの外側二箇所に接着部11bが設けられており、接着部11bにおいて側面2bと側面2cとを接着して包装箱100を封止する。
【0037】
内容物を取り出すときは、側面2bに接着されていない側面2cの中央部を把持して上方に引き上げることによりミシン目8bが破断され、蓋部6が開放されて内容物の取り出しが可能となる。また、内容物を所定量取り出した後は蓋部6で開口12を覆い、ミシン目8bの破断により形成された差し込み片9を切り込み10に差し込んで蓋部6を係止する。
【0038】
本実施形態の包装箱100には上面5がないため、図6に示すように収納ポケット13が蓋部6の裏面に予め貼着されている。これにより、上面5のないタイプの包装箱においても第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、収納ポケット13の開口端13aは円弧状に切り欠かれており、ゴミ等の挿入が容易になっている。また、第1実施形態と同様に収納ポケット13にエンボス加工を施し、蓋部6との間に隙間を形成しておくことが好ましい。
【0039】
また、収納ポケット13を別部材として貼着する本実施形態の場合、図8(a)、(b)に示すように、収納ポケット13の側面に蛇腹(マチ)13bを付けることもできる。この場合、挿入口13aを簡単に広げることができ、包装材の収納が一層容易になるとともに収納可能な包装材の量も多くなる。
【0040】
図9は、本発明の第4実施形態に係る包装箱の展開図であり、図10は、第4実施形態の包装箱を開封した状態を示す斜視図である。第1乃至第3実施形態と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、上面5に予め開口12が形成されており、蓋部6の側方に突出する突出片19を蓋部6側(矢印B方向)に折り返し、接着部11cにより突出片19の下端部を蓋部6のヒンジ部近傍に接着することにより収納ポケット13を形成している。なお、包装箱100の開封前の状態、組み立て及び開封手順については第1及び第2実施形態と同様である。
【0041】
これにより、第1実施形態と同様に収納ポケット13を簡単に設けることができるため、包装材等のゴミを美しく収納することができ、包装箱100と共に一度に廃棄できる。また、収納ポケット13は蓋部6の裏面に形成されるため、第1〜第3実施形態と同様に包装箱100の外観も良くなる。また、第3実施形態のように上面5のないタイプの包装箱100にも別部材を用いることなく収納ポケット13を形成することができる。
【0042】
なお、ここでは突出片19を蓋部6の左側に設けたが、右側に設けても良いし、左右両側に設けても良い。また、収納ポケット13の大きさ及び形状についても、包装箱100内に収納される内容物の個数や包装材の種類等に応じて適宜設定可能である。
【0043】
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば第1及び第2実施形態では、開口12(ミシン目8a)の形状及び大きさを変更することにより、収納ポケット13又は収納スリット15の形状及び大きさを適宜変更可能である。また、第3実施形態或いは第4実施形態においても、収納ポケット13に代えて第2実施形態のような収納スリット15を設けても良い。第4実施形態の場合は突出片19にスリットを形成しておけばよく、この場合は突出片19と蓋部6との接着は必ずしも必要ではない。
【0044】
また、包装箱本体の形状や大きさについても特に制限はなく、上述したような平直方体状のものに代えて、平面視多角形状や縦長状の包装箱にも適用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、少なくとも一面に開口が形成される包装箱本体と、該包装箱本体の開口端の一辺に延設される開閉可能な蓋部と、を有し、包装材で個別に包装された内容物を複数個収納する包装箱において、蓋部の裏面に開封後の包装材を収納する収納部を設けたものである。
【0046】
これにより、包装材等を散逸することなく美しく処理することができ、未開封及び開封済みの包装材が包装箱内部で混在しないため、内容物が個別に包装されている菓子等に好適な包装箱を簡易且つ低コストで提供することができる。収納部としては、構成の簡単な収納ポケットや収納スリットが好適である。
【0047】
また、収納部は、組み立て前に包装箱本体又は蓋部と一体形成しておけば、収納部を設けるための部材を別途必要とせず、部品点数を削減できる。特に、蓋部の開封により切り離された上面の一部を用いて収納部を形成する場合、収納部を設ける工程が不要となって部品点数及び組み立て工程数の両方を削減可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】は、本発明の第1実施形態に係る包装箱の展開図である。
【図2】は、第1実施形態の包装箱の開封前及び開封後の状態を示す斜視図である。
【図3】は、第1実施形態の包装箱に形成される収納ポケットの断面拡大図である。
【図4】は、本発明の第2実施形態に係る包装箱の斜視図である。
【図5】は、第2実施形態の包装箱に形成される収納スリットの拡大図である。
【図6】は、本発明の第3実施形態に係る包装箱の展開図である。
【図7】は、第3実施形態の包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
【図8】は、第3実施形態の包装箱に用いられる収納ポケットの他の形状を示す正面図及び側面図である。
【図9】は、本発明の第4実施形態に係る包装箱の展開図である。
【図10】は、第4実施形態の包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 底面
2a〜2c 側面(長辺側)
3a〜3d 側面(短辺側)
5 上面
6 蓋部
7 包装箱本体
8a、8b ミシン目
9 差し込み片
10 切り込み
11a〜11c 接着部
12 開口
13 収納ポケット(収納部)
13a 挿入口
13b 蛇腹
15 収納スリット(収納部)
17 スリット
19 突出片
D 隙間
S 包装材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一面に開口が形成される包装箱本体と、該包装箱本体の開口端の一辺に延設される開閉可能な蓋部と、を有し、
包装材で個別に包装された内容物を複数個収納する包装箱において、
前記蓋部の裏面に開封後の包装材を収納する収納部を設けたことを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記収納部は、一部に挿入口を有する収納ポケットであることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記挿入口の端縁には、円弧状の切り欠きが形成されることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記収納ポケットは、前記蓋部との間に隙間が形成されるようにエンボス加工されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の包装箱。
【請求項5】
前記収納部は、包装材を挟み込む収納スリットであることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項6】
前記包装箱は一枚板から組み立てられ、前記収納部は、組み立て前に前記包装箱本体又は前記蓋部と一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の包装箱。
【請求項7】
前記包装箱本体は、底面及び該底面の周縁から立ち上がる側面と、該側面の一部に連結され前記底面に対向配置される上面とを含む構成であり、前記収納部は、前記蓋部の開封により切り離された前記上面の一部を用いて形成されることを特徴とする請求項6に記載の包装箱。
【請求項8】
前記収納部は、前記蓋部の側端から突出する突出片を折り返して形成されることを特徴とする請求項6に記載の包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−87800(P2008−87800A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269106(P2006−269106)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】