包装箱
【課題】商品に関する情報と、商品の外観とを容易且つ確実に視認することのできる包装箱を提供する。
【解決手段】底壁2と該底壁2から突出する環状の側壁3とによって囲まれる範囲に商品の収容部5が構成されているとともに、商品20に関する情報として商品名称17が露出面に表示された包装箱1であって、商品20が外部から視認できるように、商品20を収容部5の外側に位置させた状態で支持する支持部を備え、該支持部は、支持した商品20を、商品名称17が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられている。
【解決手段】底壁2と該底壁2から突出する環状の側壁3とによって囲まれる範囲に商品の収容部5が構成されているとともに、商品20に関する情報として商品名称17が露出面に表示された包装箱1であって、商品20が外部から視認できるように、商品20を収容部5の外側に位置させた状態で支持する支持部を備え、該支持部は、支持した商品20を、商品名称17が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、前記商品に関する情報が露出面に表示された包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれた範囲に商品の収容部が構成された包装箱が開示されている。これらの包装箱において、環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺には、該縁の一辺から起立させることが可能な蓋部が連設されている。そして蓋部を起立させることで、該蓋部において商品情報が表示された面を露出させて、消費者に商品情報を視認させるようになっている。
【0003】
さらに特許文献2では、蓋部に、前記商品情報が表示された面から商品を突出させた状態で保持する保持部が設けられており、蓋部を起立させた状態で保持部に商品を保持させることで、消費者に商品の外観を視認させるようになっている。
【0004】
また特許文献3には、包装箱と、該包装箱が掛止される台紙とから構成された容器付き台紙が開示されている。この容器付き台紙では、包装箱に形成された一対のフラップが、台紙に形成されたスリットに挿通することで、包装箱は台紙に掛止されるようになっている。そして、包装箱が透明プラスチック製のブランクシートによって構成されていることで、包装箱内部に収容された商品の外観が視認できるようになっている。
【特許文献1】特開2005−001751号公報
【特許文献2】実開昭60−041316号公報
【特許文献3】特開平11−227751号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで特許文献1の包装箱では、商品の収容部が環状の側壁の内側に構成されているため、収容部に収容された商品の外観は、前記環状の側壁によって隠された状態になる。このため、消費者は、商品の外観を視認したい場合には、商品の収容部から商品を取り出す必要があり、不便である。また、商品を箱の前面に立て掛けることで商品の外観を視認させるようにした場合には、箱の前面に立て掛けた商品が倒れた場合に、商品を立て直す手間が生じる。
【0006】
また特許文献2では、保持部に保持された商品が、商品情報が表示された面から突出するようになっているため、前記保持部に保持された商品が商品情報を覆い隠して、商品情報が見えない視野が存在し得る。
【0007】
また特許文献3では、容器付き台紙を設置するために、台紙を立て掛ける壁などが必要となるために、容器付き台紙は設置場所の制限が大きい。
【0008】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、商品に関する情報が露出面に表示された包装箱であって、前記商品に関する情報と、商品の外観とを容易且つ確実に視認することのできる包装箱を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る包装箱は、
底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、前記商品に関する情報が露出面に表示された包装箱であって、
前記商品を前記収容部の外側に位置させた状態で支持する支持部を備え、
前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする包装箱。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、包装箱の露出面に商品に関する情報が表示されているとともに、前記支持部によって支持された商品は、前記収容部の外側に位置する。これにより、消費者に、前記商品に関する情報と前記商品の外観とを容易に視認させることができる。また、前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられていることから、支持部によって支持された商品は、前記商品に関する情報を覆い隠すことがない。これにより、消費者に、前記商品に関する情報と前記商品の外観とを確実に視認させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。図1は、本発明の包装箱1の例を示し、図2は、図1に示す包装箱1の組み立て完了後の状態を示している。
【0012】
包装箱1は、底壁2(図1参照)と、側壁3と、延設壁4とを有している。
【0013】
側壁3は、底壁2から環状に突出して設けられ、底壁2と側壁3とによって囲まれる範囲に商品20(図2参照)の収容部5が構成されている。また、側壁3は、底壁2と反対側が開口しており、この開口16によって収容部5に商品20を出し入れすることができるようになっている。
【0014】
図1に示す6は、側壁3における底壁2の反対側の縁の一辺を構成する折曲線を示しており、この折曲線6を介して延設壁4が前記側壁3の縁に延設されている。延設壁4の中央には、折曲線6と略平行な2つの折曲線7,8が形成されており、折曲線8は、折曲線7よりも延設壁4の先端側に位置している。以下、延設壁4において、折曲線7と折曲線8との間の範囲を範囲A、折曲線8から延設壁4の先端側の範囲を範囲B、側壁3の縁の折曲線6と折曲線7との間の範囲を範囲C、範囲Aと範囲Bとを合わせた範囲を範囲D、範囲Aと範囲Cとを合わせた範囲を範囲Eとして記す。
【0015】
図2に示す状態では、延設壁4の範囲Dは、折曲線7に沿って開口16側に折り曲げられている。この結果、延設壁4の範囲Aと範囲Cとは、範囲Aが開口16側になるように重なって収容部5の外側に起立しており、また、延設壁4の範囲Bは、収容部5の内側に位置している。延設壁4の範囲Aには、該範囲Aを貫通する一対の切り欠き9が形成されており、図2に示す状態では、切り欠き9の各々は、他方の切り欠き9に向けて水平に延びた後、下方に延びた形状を呈している。以下、この切り欠き9において、水平に延びている部分を水平延伸部10、下方に伸びている部分を下方延伸部11と記す。
【0016】
側壁3における底壁2と反対側の縁において延設壁4が設けられていない辺14,15には、舌片12,13が延設されている。辺14,15は、折曲線となっており(以下、辺14,15を折曲線14,15と記す)、折曲線6の端に続いて形成されている。舌片12,13は、それぞれ折曲線14,15に沿って折り曲げられることで収容部5の内部に延びている。そして図2に示す状態では、舌片12,13は、延設壁4の範囲Bの前方に突出しており、この結果、範囲Bの左右両端が、側壁3の内面(後述の奧側壁3bの内面に相当)と舌片12,13の端面との間に挟み込まれることで、延設壁4の範囲A,Cは、収容部5の外側に起立した状態が維持されている。
【0017】
側壁3において延設壁4と対向する対向壁3aの外面には、商品20に関する情報として商品名称17が表示されている。以下、側壁3において、対向壁3aの反対側に位置し、その上端に折曲線6を介して延設壁4が連設されている壁を奥側壁3b(図1参照)、対向壁3aの右側に位置して、その上端に折曲線15を介して舌片13が延設されている壁を右側壁3c、対向壁3aの左側に位置して、その上端に折曲線14を介して舌片12が延設されている壁を左側壁3d(図1参照)として記す。
【0018】
図3は、商品20の例を示す拡大図であり、(a)は商品20の正面図、(b)は商品20の側面図である。商品20は、台紙21と、該台紙21の表面22の中央に接合された箱状のパッケージ23とを有している。パッケージ23は、透明プラスチック製のブランクシートによって構成されており、その内部に収容された電子スタータやグロースタータが視認できるようになっている。以下、台紙21において、パッケージ23の左端23aよりも左側で上下に延びている部分21aを左側縁部と、パッケージ23の右端23bよりも右側で上下に延びている部分21bを右側縁部と記す。
【0019】
図4は、図2に示す状態から、切り欠き9に商品20の台紙21が差し込まれた状態を示している。この差し込みは、商品20を開口16の上方に配置した状態で、台紙21の左側縁部21a及び右側縁部21bの下端21c,22d(図3参照)を、それぞれ左右の水平延伸部10に通して延設壁4の範囲Aと範囲Cとの間に突き出した後に、左側縁部21a及び右側縁部21bを左右の下方延伸部11(図2参照)に沿ってスライドさせるように行われる。このスライド時において、パッケージ23は、左右の下方延伸部11の間を通過する。
【0020】
そして、このスライドが行われると、パッケージ23は、左右の下方延伸部11の間に位置し、台紙21は、延設壁4における切り欠き9周囲の壁面に前後から挟み込まれた状態になる。この結果、切り欠き9周囲の壁面によって商品20が支持されて、該支持された商品20は、収容部5の外側、すなわち延設壁4における開口16側の露出面(範囲Aの表面)の側方に位置する。このため、該支持された商品20は、その外観が外部から視認できるようになる(すなわちパッケージ23内に収容された電子スタータやグロースタータが外部から視認できるようになる)。
【0021】
なお上述のスライドが可能となるように、台紙21の横幅F(図3参照)は、左右の下方延伸部11の間の長さG(図2参照)よりも大きく、一方の水平延伸部10の外端から他方の水平延伸部10の外端に至る長さH(図2参照)よりも小さく設定されている。また、パッケージ23の横幅I(図3参照)は、左右の下方延伸部11の間の長さG(図2参照)よりも小さく設定されている。
【0022】
図5は、収容部5が閉じられた状態を示している。本実施形態では、延設壁4の範囲Aと範囲Cとを合わせた範囲E(図1参照)の平面形状は、開口16の断面形状と一致しており、範囲Eを折曲線6に沿って開口16側に折り曲げることで、範囲Eによって開口16を塞いで収容部5を閉じることができるようになっている。また、この際には、舌片12,13は延設壁4の範囲Eに貼り付けられ、また延設壁4の範囲Bは、折曲線8に沿って折り曲げられて対向壁3aに貼り付けられる。この貼り付けにより、収容部5は閉じられた状態が維持される。
【0023】
図6は、包装箱1の展開図を示している。以下では、図6に示す矢印により方向を指定して説明する。
【0024】
包装箱1は1枚の紙によって組み立てられ、この紙では、環状の側壁3を構成する右側壁3c、対向壁3a、左側壁3d、奥側壁3bが、この並び順で折曲線30,31,32を介して上下に連設されている。右側壁3cは、その右端に図1,2に示した折曲線15を介して舌片13が連設され、左端に折曲線34を介して舌片35が連設され、上端に折曲線36を介して舌片37が連設されている。左側壁3dは、その右端に図1,2に示した折曲線14を介して舌片12が連設され、左端に折曲線38を介して舌片39が連設されている。延設壁4は、その左端が図1に示した折曲線6を介して奧側壁3bに連設されている。底壁2は、その右端が折曲線33を介して奧側壁3bに連設されており、その左端に折曲線40を介して舌片41が連設されている。また図6に示す状態では、商品名称17は対向壁3aの裏面側に表示されている(図6において符号17に付した()は、商品名称17が裏面側に表示されていることを示す)。
【0025】
次に、包装箱1の組み立て手順について説明する。まず図2に示す状態を組み立てる手順について図6〜12を用いて説明する。
【0026】
はじめに、図6に示す状態から、左側壁3dを折曲線32に沿って図6の手前側に折り曲げるとともに、左側壁3dに連設された舌片39を折曲線38に沿って内側に折り曲げる(図7)。この際、左側壁3dは奥側壁3bに対して垂直に折り曲げ、舌片39は右側壁3cに対して垂直に折り曲げる。この結果、右側壁3c、対向壁3a、及び左側壁3dは、奧側壁3bに対して垂直に立設した状態になる。
【0027】
次に、対向壁3aを折曲線31に沿って内側に折り曲げる(図8)。この際、対向壁3aは、左側壁3dに対して垂直に折り曲げる。この結果、右側壁3c及び対向壁3aは、奧側壁3bと向かい合った状態で、奧側壁3bに対して平行になる。
【0028】
次に、右側壁3cを折曲線30に沿って内側に折り曲げるとともに、右側壁3dに連設された舌片35,37を、それぞれ折曲線34,36に沿って内側に折り曲げる(図9)。この際、左側壁3dは、対向壁3aに対して垂直に折り曲げ、また、舌片35,37は、左側壁3dに対して垂直に折り曲げる。
【0029】
次に、舌片37を、奥側壁3bに貼り付ける。この結果、右側壁3cと、対向壁3aと、左側壁3dと、奧側壁3bとによって、環状の側壁3が構成される。
【0030】
次に、底壁2を折曲線33に沿って内側に折り曲げるとともに、底壁2に連設された舌片41を折曲線40に沿って内側に折り曲げる(図10)。この際、底壁2は奥側壁3bに対して垂直に折り曲げ、舌片41は底壁2に対して垂直に折り曲げる。
【0031】
次に、舌片35,39を底壁2に貼着し、舌片41を対向壁3aに貼着する。この結果、底壁2と側壁3とによって囲まれる範囲に収容部5が構成されるとともに、側壁3は底壁2と反対側が開口し、延設壁4は収容部5の外側に延び出た状態になる。
【0032】
次に、延設壁4における範囲Aと範囲Bとを合わせた範囲Dを、折曲線7に沿って内側に折り曲げる(図11)。この結果、延設壁4における範囲Aと範囲Cとは、収容部5の外側に延び出て、範囲Bは、収容部5の内側に位置するようになる。
【0033】
次に、左側壁3d及び右側壁3cに連設された舌片12,13を、それぞれ折曲線14,15に沿って内側に折り曲げる(図12)。この際には、舌片12と左側壁3dとの間の角度や舌片13と右側壁3cとの間の角度がそれぞれ鋭角になるように、舌片12,13を折り曲げる。この結果、舌片12,12は、収容部の内部において延設壁4の範囲Bの前方に突出して、範囲Bの左右両端は、奧側壁3bの内面と舌片12,13の端面との間に挟み込まれた状態になる。以上により、図2に示した状態が組み立てられる。
【0034】
次に、図5に示す状態を組み立てる手順について説明する。図5に示す状態を組み立てる際には、まず図6から図10に至る手順を行うが、それ以降の手順が図2に示す状態を組み立てる場合と異なる。以下では、この異なる点について図13,14を用いて説明する。
【0035】
図10に示した状態から、舌片12,13を折曲線14,15に沿って内側に折り曲げる(図13)。この際には、舌片12,13を、それぞれ左側壁3d及び右側壁3cに対して垂直に折り曲げる。
【0036】
次に、延設壁の範囲Aと範囲Cとを合わせた範囲Eを折曲線6に沿って内側に折り曲げるとともに、範囲Bを折曲線8に沿って内側に折り曲げる(図14)。この際には、範囲Eを奧側壁3bに対して垂直に折り曲げ、また範囲Bを範囲Eに対して垂直に折り曲げる。
【0037】
次に、範囲Bを対向壁3aに貼り付けるとともに、舌片12,13を範囲Eに貼り付ける。これにより、図5に示した状態の包装箱1が組み立てられて、収容部5は閉じられた状態になる。
【0038】
本実施形態において、図4に示す状態では、露出面である対向壁3aの外面に商品名称17が表示され、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20は、収容部5の外側に位置する。これにより、消費者に、商品名称17と商品20の外観とを容易に視認させることができる。また、切り欠き9が商品名称17が表示されていない延設壁4に形成されていることで、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20は、商品名称17を覆い隠さない。これにより、消費者に、商品名称17と商品20の外観とを確実に視認させることができる。
【0039】
また、延設壁4における開口16側の露出面(範囲Aの表面)の側方に商品20を位置させ、延設壁4と対向する対向壁3aの外面に商品名称17を表示していることで、前記商品20は、商品名称17を視認できる所定の視点からの視野内に存在するようになる。このため、消費者は、視点を変えることなく商品名称17と商品20の外観とを視認することができる。これにより、消費者に一層容易に商品名称17と商品20の外観とを視認させることができる。さらには、上述の商品20と商品名称17との位置関係によって、商品20に向けられる視線の手前側に商品名称17が位置するようになる。このため、消費者に一層容易に商品名称17と商品20の外観とを視認させることができる。
【0040】
また図2に示したように、延設壁4の範囲Bが側壁3の内面と舌片12,13の端面との間に挟み込まれることで、切り欠き9が形成された延設壁4の範囲Aは、収容部5の外側に起立した状態が維持される。このため、切り欠き9周囲の壁面に支持された商品20は、収容部5の外側に位置した状態が維持される。これにより、商品20の外観をより確実に消費者に視認させることができる。
【0041】
また、図5に示したように、延設壁4によって開口16を塞ぐことで、収容部5を閉じることができるため、包装箱1を用いて商品20を運搬するときなどに、収容部5から商品20が落下することを防止することができる。
【0042】
本実施形態は、特許請求の範囲において種々改変することができる。
【0043】
例えば、延設壁4の範囲Cに切り欠き9を設けて、範囲Cの表面の側方に商品を位置させるようにしてもよい。この場合においても、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20が商品名称17を覆い隠すことがないため、商品名称17と商品20の外観とを外部から視認できるようになる。
【0044】
また、上述した実施形態のように、延設壁の範囲Aに切り欠き9が設けられる場合には、商品名称17は、左側壁3dの外面や右側壁3cの外面に表示されてもよい。このようにしても、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20が、商品名称17を覆い隠すことがない。またこの場合には、消費者が範囲Aに対して斜め前方から包装箱1を視ることで、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20と、商品名称17とは、消費者の視野内に存在するようになる。
【0045】
また図15に示すように、商品名称17を、延設壁4における範囲Aの開口16側の表面に表示するとともに、対向壁3aに切り欠き9を設けるようにしてもよい。この場合、切り欠き9は対向壁3aを貫通するように形成される。そして、切り欠き9に商品20の台紙21を差し込むと、図16に示すように、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20は、対向壁3aの外面の側方に位置するようになる。このようにしても、商品名称17は前記壁面に支持された商品20によって覆い隠されないため、商品名称17と商品20の外観とを外部から視認することができる。またさらに、前記壁面に支持された商品20は、商品名称17を視認できる所定の視点からの視野内に存在し、商品名称17に向けられる視線の手前側に位置するようになる。また延設壁4の範囲Bが側壁3の内面と舌片12,13の端面との間に挟み込まれることで、商品名称17が表示された範囲Aは、収容部5の外側に起立した状態が維持される。これにより、商品名称17を、確実に消費者に視認させることができる。なお、図15に示した包装箱の展開図は図16に示すようになり、図16に示す状態において、商品名称17は範囲Aの裏面側に表示されている。包装箱の組み立て方法については、実施形態で述べた組み立て方法と同様であるので説明を省略する。
【0046】
また、延設壁4が剛性の強い部材から構成される場合には、延設壁4は、折り曲げられることなく収容部5の外側に起立するように設けられてもよい。
【0047】
また、延設壁4は省略されてもよい。この場合、商品名称17は、環状の側壁3を構成するいずれかの壁の外面に表示され、切り欠き9は、環状の側壁のうち商品名称17が表示されていない壁に形成される。このようにすることで、切り欠き9周囲の壁面に支持された商品20は、商品名称17が表示されていない壁面の側方に位置するようになるため、前記壁面に支持された商品20が、商品名称17を覆い隠すことがない。これにより、商品名称17と商品20の外観とを外部から確実に視認できるようになる。
【0048】
また、商品の形状は、上述の形状に限られず任意に設定される。また商品において、切り欠きに差し込まれる部分の形状も任意に設定され、これに対応して、切り欠きの形状も任意に設定される。
【0049】
また、商品が金属から構成されている場合などには、磁力を用いる手段によって、商品を収容部5の外側に支持させるようにしてもよい。
【0050】
また、環状の側壁3の断面は、五角形や六角形など四角形以外の多角形、或いは円形や楕円形に形成されてもよい。この場合、底壁2は、側壁3の一端側を塞ぐ形状に設定される。このようにしても、包装箱の露出面に商品名称17を表示し、さらに商品名称17が表示されていない壁面の側方に商品20を支持する支持手段を包装箱に設けることで、商品名称17と商品20の外観とを外部から確実に視認できるようになる。
【0051】
また、包装箱1の露出面に表示される商品情報としては、上述した商品名称17に限られず、商品の材質など、商品に関するあらゆる情報とすることができる。
【0052】
その他、本発明の好適な変形として、以下の構成が含まれる。
【0053】
本発明の第1の観点に係る包装箱について、好ましくは、前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が視認できる所定の視点からの視野内に存在させるように設けられていることを特徴とする。
【0054】
または、あるいはさらに、前記包装箱において前記商品に関する情報が表示されていない壁には、前記商品の所定部分が差し込まれる切り欠きが形成され、
前記支持部は、前記切り欠きに前記商品の所定部分が差し込まれた状態で、前記商品の所定部分を前後から挟む前記切り欠きの周囲の壁面によって構成されることを特徴とする。
【0055】
さらに好ましくは、前記環状の側壁は、前記底壁と反対側が開口し、該開口を介して前記収容部に前記商品を出し入れするようになっていることを特徴とする。
【0056】
または、あるいはさらに、前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記環状の側壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁の壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする。
【0057】
さらに好ましくは、前記商品に関する情報は、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁における前記対向壁側の露出面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする。
【0058】
または、あるいはさらに、前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記延設壁の露出面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁の外面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする。
【0059】
さらに好ましくは、前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面の側方に位置させるように設けられ、
前記商品に関する情報は、前記延設壁における前記対向壁側の露出面に表示されていることを特徴とする。
【0060】
または、あるいはさらに、前記延設壁は、前記側壁における底壁と反対側の縁の一辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記開口を塞ぐことが可能に設けられていることを特徴とする。
【0061】
さらに好ましくは、前記延設壁は、該延設壁の中央に形成された折曲線に沿って前記開口側に折り曲げられることで、その先端部分が前記収容部の内部に位置するとともに、前記先端部分以外の部分が前記収容部の外側に起立するように設けられ、
前記側壁における底壁と反対側の縁において前記延設壁が設けられていない他辺には、該縁の他辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記収容部の内部で前記先端部分の前に突出する舌片が延設され、
前記舌片が前記先端部分の前に突出した状態では、前記先端部分が、前記舌片の端面と、前記環状の側壁の内面との間に挟み込まれることで、前記先端部分以外の部分は、前記収容部の外側に起立した状態が維持されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の包装箱の例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す包装箱の組み立て完了後の状態を示す斜視図である。
【図3】商品の例を示す拡大図である。
【図4】図2に示す状態から、切り欠きに商品の台紙が差し込まれた状態を示す斜視図である。
【図5】収容部が閉じられた状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示す包装箱の展開図である。
【図7】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図8】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図9】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図10】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図11】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図12】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図13】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図14】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図15】包装箱の変形例を示す斜視図である。
【図16】図15に示す状態から、切り欠きに商品の台紙が差し込まれた状態を示す斜視図である。
【図17】図15、16に示す包装箱の展開図である。
【符号の説明】
【0063】
1 包装箱
2 底壁
3 側壁
3b 対向壁
4 延設壁
5 収容部
6、7、14、15 折曲線
9 切り欠き
12、13 舌片
16 開口
17 商品名称
20 商品
22 薄肉部分
【技術分野】
【0001】
本発明は、底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、前記商品に関する情報が露出面に表示された包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれた範囲に商品の収容部が構成された包装箱が開示されている。これらの包装箱において、環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺には、該縁の一辺から起立させることが可能な蓋部が連設されている。そして蓋部を起立させることで、該蓋部において商品情報が表示された面を露出させて、消費者に商品情報を視認させるようになっている。
【0003】
さらに特許文献2では、蓋部に、前記商品情報が表示された面から商品を突出させた状態で保持する保持部が設けられており、蓋部を起立させた状態で保持部に商品を保持させることで、消費者に商品の外観を視認させるようになっている。
【0004】
また特許文献3には、包装箱と、該包装箱が掛止される台紙とから構成された容器付き台紙が開示されている。この容器付き台紙では、包装箱に形成された一対のフラップが、台紙に形成されたスリットに挿通することで、包装箱は台紙に掛止されるようになっている。そして、包装箱が透明プラスチック製のブランクシートによって構成されていることで、包装箱内部に収容された商品の外観が視認できるようになっている。
【特許文献1】特開2005−001751号公報
【特許文献2】実開昭60−041316号公報
【特許文献3】特開平11−227751号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで特許文献1の包装箱では、商品の収容部が環状の側壁の内側に構成されているため、収容部に収容された商品の外観は、前記環状の側壁によって隠された状態になる。このため、消費者は、商品の外観を視認したい場合には、商品の収容部から商品を取り出す必要があり、不便である。また、商品を箱の前面に立て掛けることで商品の外観を視認させるようにした場合には、箱の前面に立て掛けた商品が倒れた場合に、商品を立て直す手間が生じる。
【0006】
また特許文献2では、保持部に保持された商品が、商品情報が表示された面から突出するようになっているため、前記保持部に保持された商品が商品情報を覆い隠して、商品情報が見えない視野が存在し得る。
【0007】
また特許文献3では、容器付き台紙を設置するために、台紙を立て掛ける壁などが必要となるために、容器付き台紙は設置場所の制限が大きい。
【0008】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、商品に関する情報が露出面に表示された包装箱であって、前記商品に関する情報と、商品の外観とを容易且つ確実に視認することのできる包装箱を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る包装箱は、
底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、前記商品に関する情報が露出面に表示された包装箱であって、
前記商品を前記収容部の外側に位置させた状態で支持する支持部を備え、
前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする包装箱。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、包装箱の露出面に商品に関する情報が表示されているとともに、前記支持部によって支持された商品は、前記収容部の外側に位置する。これにより、消費者に、前記商品に関する情報と前記商品の外観とを容易に視認させることができる。また、前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられていることから、支持部によって支持された商品は、前記商品に関する情報を覆い隠すことがない。これにより、消費者に、前記商品に関する情報と前記商品の外観とを確実に視認させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。図1は、本発明の包装箱1の例を示し、図2は、図1に示す包装箱1の組み立て完了後の状態を示している。
【0012】
包装箱1は、底壁2(図1参照)と、側壁3と、延設壁4とを有している。
【0013】
側壁3は、底壁2から環状に突出して設けられ、底壁2と側壁3とによって囲まれる範囲に商品20(図2参照)の収容部5が構成されている。また、側壁3は、底壁2と反対側が開口しており、この開口16によって収容部5に商品20を出し入れすることができるようになっている。
【0014】
図1に示す6は、側壁3における底壁2の反対側の縁の一辺を構成する折曲線を示しており、この折曲線6を介して延設壁4が前記側壁3の縁に延設されている。延設壁4の中央には、折曲線6と略平行な2つの折曲線7,8が形成されており、折曲線8は、折曲線7よりも延設壁4の先端側に位置している。以下、延設壁4において、折曲線7と折曲線8との間の範囲を範囲A、折曲線8から延設壁4の先端側の範囲を範囲B、側壁3の縁の折曲線6と折曲線7との間の範囲を範囲C、範囲Aと範囲Bとを合わせた範囲を範囲D、範囲Aと範囲Cとを合わせた範囲を範囲Eとして記す。
【0015】
図2に示す状態では、延設壁4の範囲Dは、折曲線7に沿って開口16側に折り曲げられている。この結果、延設壁4の範囲Aと範囲Cとは、範囲Aが開口16側になるように重なって収容部5の外側に起立しており、また、延設壁4の範囲Bは、収容部5の内側に位置している。延設壁4の範囲Aには、該範囲Aを貫通する一対の切り欠き9が形成されており、図2に示す状態では、切り欠き9の各々は、他方の切り欠き9に向けて水平に延びた後、下方に延びた形状を呈している。以下、この切り欠き9において、水平に延びている部分を水平延伸部10、下方に伸びている部分を下方延伸部11と記す。
【0016】
側壁3における底壁2と反対側の縁において延設壁4が設けられていない辺14,15には、舌片12,13が延設されている。辺14,15は、折曲線となっており(以下、辺14,15を折曲線14,15と記す)、折曲線6の端に続いて形成されている。舌片12,13は、それぞれ折曲線14,15に沿って折り曲げられることで収容部5の内部に延びている。そして図2に示す状態では、舌片12,13は、延設壁4の範囲Bの前方に突出しており、この結果、範囲Bの左右両端が、側壁3の内面(後述の奧側壁3bの内面に相当)と舌片12,13の端面との間に挟み込まれることで、延設壁4の範囲A,Cは、収容部5の外側に起立した状態が維持されている。
【0017】
側壁3において延設壁4と対向する対向壁3aの外面には、商品20に関する情報として商品名称17が表示されている。以下、側壁3において、対向壁3aの反対側に位置し、その上端に折曲線6を介して延設壁4が連設されている壁を奥側壁3b(図1参照)、対向壁3aの右側に位置して、その上端に折曲線15を介して舌片13が延設されている壁を右側壁3c、対向壁3aの左側に位置して、その上端に折曲線14を介して舌片12が延設されている壁を左側壁3d(図1参照)として記す。
【0018】
図3は、商品20の例を示す拡大図であり、(a)は商品20の正面図、(b)は商品20の側面図である。商品20は、台紙21と、該台紙21の表面22の中央に接合された箱状のパッケージ23とを有している。パッケージ23は、透明プラスチック製のブランクシートによって構成されており、その内部に収容された電子スタータやグロースタータが視認できるようになっている。以下、台紙21において、パッケージ23の左端23aよりも左側で上下に延びている部分21aを左側縁部と、パッケージ23の右端23bよりも右側で上下に延びている部分21bを右側縁部と記す。
【0019】
図4は、図2に示す状態から、切り欠き9に商品20の台紙21が差し込まれた状態を示している。この差し込みは、商品20を開口16の上方に配置した状態で、台紙21の左側縁部21a及び右側縁部21bの下端21c,22d(図3参照)を、それぞれ左右の水平延伸部10に通して延設壁4の範囲Aと範囲Cとの間に突き出した後に、左側縁部21a及び右側縁部21bを左右の下方延伸部11(図2参照)に沿ってスライドさせるように行われる。このスライド時において、パッケージ23は、左右の下方延伸部11の間を通過する。
【0020】
そして、このスライドが行われると、パッケージ23は、左右の下方延伸部11の間に位置し、台紙21は、延設壁4における切り欠き9周囲の壁面に前後から挟み込まれた状態になる。この結果、切り欠き9周囲の壁面によって商品20が支持されて、該支持された商品20は、収容部5の外側、すなわち延設壁4における開口16側の露出面(範囲Aの表面)の側方に位置する。このため、該支持された商品20は、その外観が外部から視認できるようになる(すなわちパッケージ23内に収容された電子スタータやグロースタータが外部から視認できるようになる)。
【0021】
なお上述のスライドが可能となるように、台紙21の横幅F(図3参照)は、左右の下方延伸部11の間の長さG(図2参照)よりも大きく、一方の水平延伸部10の外端から他方の水平延伸部10の外端に至る長さH(図2参照)よりも小さく設定されている。また、パッケージ23の横幅I(図3参照)は、左右の下方延伸部11の間の長さG(図2参照)よりも小さく設定されている。
【0022】
図5は、収容部5が閉じられた状態を示している。本実施形態では、延設壁4の範囲Aと範囲Cとを合わせた範囲E(図1参照)の平面形状は、開口16の断面形状と一致しており、範囲Eを折曲線6に沿って開口16側に折り曲げることで、範囲Eによって開口16を塞いで収容部5を閉じることができるようになっている。また、この際には、舌片12,13は延設壁4の範囲Eに貼り付けられ、また延設壁4の範囲Bは、折曲線8に沿って折り曲げられて対向壁3aに貼り付けられる。この貼り付けにより、収容部5は閉じられた状態が維持される。
【0023】
図6は、包装箱1の展開図を示している。以下では、図6に示す矢印により方向を指定して説明する。
【0024】
包装箱1は1枚の紙によって組み立てられ、この紙では、環状の側壁3を構成する右側壁3c、対向壁3a、左側壁3d、奥側壁3bが、この並び順で折曲線30,31,32を介して上下に連設されている。右側壁3cは、その右端に図1,2に示した折曲線15を介して舌片13が連設され、左端に折曲線34を介して舌片35が連設され、上端に折曲線36を介して舌片37が連設されている。左側壁3dは、その右端に図1,2に示した折曲線14を介して舌片12が連設され、左端に折曲線38を介して舌片39が連設されている。延設壁4は、その左端が図1に示した折曲線6を介して奧側壁3bに連設されている。底壁2は、その右端が折曲線33を介して奧側壁3bに連設されており、その左端に折曲線40を介して舌片41が連設されている。また図6に示す状態では、商品名称17は対向壁3aの裏面側に表示されている(図6において符号17に付した()は、商品名称17が裏面側に表示されていることを示す)。
【0025】
次に、包装箱1の組み立て手順について説明する。まず図2に示す状態を組み立てる手順について図6〜12を用いて説明する。
【0026】
はじめに、図6に示す状態から、左側壁3dを折曲線32に沿って図6の手前側に折り曲げるとともに、左側壁3dに連設された舌片39を折曲線38に沿って内側に折り曲げる(図7)。この際、左側壁3dは奥側壁3bに対して垂直に折り曲げ、舌片39は右側壁3cに対して垂直に折り曲げる。この結果、右側壁3c、対向壁3a、及び左側壁3dは、奧側壁3bに対して垂直に立設した状態になる。
【0027】
次に、対向壁3aを折曲線31に沿って内側に折り曲げる(図8)。この際、対向壁3aは、左側壁3dに対して垂直に折り曲げる。この結果、右側壁3c及び対向壁3aは、奧側壁3bと向かい合った状態で、奧側壁3bに対して平行になる。
【0028】
次に、右側壁3cを折曲線30に沿って内側に折り曲げるとともに、右側壁3dに連設された舌片35,37を、それぞれ折曲線34,36に沿って内側に折り曲げる(図9)。この際、左側壁3dは、対向壁3aに対して垂直に折り曲げ、また、舌片35,37は、左側壁3dに対して垂直に折り曲げる。
【0029】
次に、舌片37を、奥側壁3bに貼り付ける。この結果、右側壁3cと、対向壁3aと、左側壁3dと、奧側壁3bとによって、環状の側壁3が構成される。
【0030】
次に、底壁2を折曲線33に沿って内側に折り曲げるとともに、底壁2に連設された舌片41を折曲線40に沿って内側に折り曲げる(図10)。この際、底壁2は奥側壁3bに対して垂直に折り曲げ、舌片41は底壁2に対して垂直に折り曲げる。
【0031】
次に、舌片35,39を底壁2に貼着し、舌片41を対向壁3aに貼着する。この結果、底壁2と側壁3とによって囲まれる範囲に収容部5が構成されるとともに、側壁3は底壁2と反対側が開口し、延設壁4は収容部5の外側に延び出た状態になる。
【0032】
次に、延設壁4における範囲Aと範囲Bとを合わせた範囲Dを、折曲線7に沿って内側に折り曲げる(図11)。この結果、延設壁4における範囲Aと範囲Cとは、収容部5の外側に延び出て、範囲Bは、収容部5の内側に位置するようになる。
【0033】
次に、左側壁3d及び右側壁3cに連設された舌片12,13を、それぞれ折曲線14,15に沿って内側に折り曲げる(図12)。この際には、舌片12と左側壁3dとの間の角度や舌片13と右側壁3cとの間の角度がそれぞれ鋭角になるように、舌片12,13を折り曲げる。この結果、舌片12,12は、収容部の内部において延設壁4の範囲Bの前方に突出して、範囲Bの左右両端は、奧側壁3bの内面と舌片12,13の端面との間に挟み込まれた状態になる。以上により、図2に示した状態が組み立てられる。
【0034】
次に、図5に示す状態を組み立てる手順について説明する。図5に示す状態を組み立てる際には、まず図6から図10に至る手順を行うが、それ以降の手順が図2に示す状態を組み立てる場合と異なる。以下では、この異なる点について図13,14を用いて説明する。
【0035】
図10に示した状態から、舌片12,13を折曲線14,15に沿って内側に折り曲げる(図13)。この際には、舌片12,13を、それぞれ左側壁3d及び右側壁3cに対して垂直に折り曲げる。
【0036】
次に、延設壁の範囲Aと範囲Cとを合わせた範囲Eを折曲線6に沿って内側に折り曲げるとともに、範囲Bを折曲線8に沿って内側に折り曲げる(図14)。この際には、範囲Eを奧側壁3bに対して垂直に折り曲げ、また範囲Bを範囲Eに対して垂直に折り曲げる。
【0037】
次に、範囲Bを対向壁3aに貼り付けるとともに、舌片12,13を範囲Eに貼り付ける。これにより、図5に示した状態の包装箱1が組み立てられて、収容部5は閉じられた状態になる。
【0038】
本実施形態において、図4に示す状態では、露出面である対向壁3aの外面に商品名称17が表示され、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20は、収容部5の外側に位置する。これにより、消費者に、商品名称17と商品20の外観とを容易に視認させることができる。また、切り欠き9が商品名称17が表示されていない延設壁4に形成されていることで、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20は、商品名称17を覆い隠さない。これにより、消費者に、商品名称17と商品20の外観とを確実に視認させることができる。
【0039】
また、延設壁4における開口16側の露出面(範囲Aの表面)の側方に商品20を位置させ、延設壁4と対向する対向壁3aの外面に商品名称17を表示していることで、前記商品20は、商品名称17を視認できる所定の視点からの視野内に存在するようになる。このため、消費者は、視点を変えることなく商品名称17と商品20の外観とを視認することができる。これにより、消費者に一層容易に商品名称17と商品20の外観とを視認させることができる。さらには、上述の商品20と商品名称17との位置関係によって、商品20に向けられる視線の手前側に商品名称17が位置するようになる。このため、消費者に一層容易に商品名称17と商品20の外観とを視認させることができる。
【0040】
また図2に示したように、延設壁4の範囲Bが側壁3の内面と舌片12,13の端面との間に挟み込まれることで、切り欠き9が形成された延設壁4の範囲Aは、収容部5の外側に起立した状態が維持される。このため、切り欠き9周囲の壁面に支持された商品20は、収容部5の外側に位置した状態が維持される。これにより、商品20の外観をより確実に消費者に視認させることができる。
【0041】
また、図5に示したように、延設壁4によって開口16を塞ぐことで、収容部5を閉じることができるため、包装箱1を用いて商品20を運搬するときなどに、収容部5から商品20が落下することを防止することができる。
【0042】
本実施形態は、特許請求の範囲において種々改変することができる。
【0043】
例えば、延設壁4の範囲Cに切り欠き9を設けて、範囲Cの表面の側方に商品を位置させるようにしてもよい。この場合においても、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20が商品名称17を覆い隠すことがないため、商品名称17と商品20の外観とを外部から視認できるようになる。
【0044】
また、上述した実施形態のように、延設壁の範囲Aに切り欠き9が設けられる場合には、商品名称17は、左側壁3dの外面や右側壁3cの外面に表示されてもよい。このようにしても、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20が、商品名称17を覆い隠すことがない。またこの場合には、消費者が範囲Aに対して斜め前方から包装箱1を視ることで、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20と、商品名称17とは、消費者の視野内に存在するようになる。
【0045】
また図15に示すように、商品名称17を、延設壁4における範囲Aの開口16側の表面に表示するとともに、対向壁3aに切り欠き9を設けるようにしてもよい。この場合、切り欠き9は対向壁3aを貫通するように形成される。そして、切り欠き9に商品20の台紙21を差し込むと、図16に示すように、切り欠き9周囲の壁面によって支持された商品20は、対向壁3aの外面の側方に位置するようになる。このようにしても、商品名称17は前記壁面に支持された商品20によって覆い隠されないため、商品名称17と商品20の外観とを外部から視認することができる。またさらに、前記壁面に支持された商品20は、商品名称17を視認できる所定の視点からの視野内に存在し、商品名称17に向けられる視線の手前側に位置するようになる。また延設壁4の範囲Bが側壁3の内面と舌片12,13の端面との間に挟み込まれることで、商品名称17が表示された範囲Aは、収容部5の外側に起立した状態が維持される。これにより、商品名称17を、確実に消費者に視認させることができる。なお、図15に示した包装箱の展開図は図16に示すようになり、図16に示す状態において、商品名称17は範囲Aの裏面側に表示されている。包装箱の組み立て方法については、実施形態で述べた組み立て方法と同様であるので説明を省略する。
【0046】
また、延設壁4が剛性の強い部材から構成される場合には、延設壁4は、折り曲げられることなく収容部5の外側に起立するように設けられてもよい。
【0047】
また、延設壁4は省略されてもよい。この場合、商品名称17は、環状の側壁3を構成するいずれかの壁の外面に表示され、切り欠き9は、環状の側壁のうち商品名称17が表示されていない壁に形成される。このようにすることで、切り欠き9周囲の壁面に支持された商品20は、商品名称17が表示されていない壁面の側方に位置するようになるため、前記壁面に支持された商品20が、商品名称17を覆い隠すことがない。これにより、商品名称17と商品20の外観とを外部から確実に視認できるようになる。
【0048】
また、商品の形状は、上述の形状に限られず任意に設定される。また商品において、切り欠きに差し込まれる部分の形状も任意に設定され、これに対応して、切り欠きの形状も任意に設定される。
【0049】
また、商品が金属から構成されている場合などには、磁力を用いる手段によって、商品を収容部5の外側に支持させるようにしてもよい。
【0050】
また、環状の側壁3の断面は、五角形や六角形など四角形以外の多角形、或いは円形や楕円形に形成されてもよい。この場合、底壁2は、側壁3の一端側を塞ぐ形状に設定される。このようにしても、包装箱の露出面に商品名称17を表示し、さらに商品名称17が表示されていない壁面の側方に商品20を支持する支持手段を包装箱に設けることで、商品名称17と商品20の外観とを外部から確実に視認できるようになる。
【0051】
また、包装箱1の露出面に表示される商品情報としては、上述した商品名称17に限られず、商品の材質など、商品に関するあらゆる情報とすることができる。
【0052】
その他、本発明の好適な変形として、以下の構成が含まれる。
【0053】
本発明の第1の観点に係る包装箱について、好ましくは、前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が視認できる所定の視点からの視野内に存在させるように設けられていることを特徴とする。
【0054】
または、あるいはさらに、前記包装箱において前記商品に関する情報が表示されていない壁には、前記商品の所定部分が差し込まれる切り欠きが形成され、
前記支持部は、前記切り欠きに前記商品の所定部分が差し込まれた状態で、前記商品の所定部分を前後から挟む前記切り欠きの周囲の壁面によって構成されることを特徴とする。
【0055】
さらに好ましくは、前記環状の側壁は、前記底壁と反対側が開口し、該開口を介して前記収容部に前記商品を出し入れするようになっていることを特徴とする。
【0056】
または、あるいはさらに、前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記環状の側壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁の壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする。
【0057】
さらに好ましくは、前記商品に関する情報は、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁における前記対向壁側の露出面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする。
【0058】
または、あるいはさらに、前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記延設壁の露出面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁の外面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする。
【0059】
さらに好ましくは、前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面の側方に位置させるように設けられ、
前記商品に関する情報は、前記延設壁における前記対向壁側の露出面に表示されていることを特徴とする。
【0060】
または、あるいはさらに、前記延設壁は、前記側壁における底壁と反対側の縁の一辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記開口を塞ぐことが可能に設けられていることを特徴とする。
【0061】
さらに好ましくは、前記延設壁は、該延設壁の中央に形成された折曲線に沿って前記開口側に折り曲げられることで、その先端部分が前記収容部の内部に位置するとともに、前記先端部分以外の部分が前記収容部の外側に起立するように設けられ、
前記側壁における底壁と反対側の縁において前記延設壁が設けられていない他辺には、該縁の他辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記収容部の内部で前記先端部分の前に突出する舌片が延設され、
前記舌片が前記先端部分の前に突出した状態では、前記先端部分が、前記舌片の端面と、前記環状の側壁の内面との間に挟み込まれることで、前記先端部分以外の部分は、前記収容部の外側に起立した状態が維持されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の包装箱の例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す包装箱の組み立て完了後の状態を示す斜視図である。
【図3】商品の例を示す拡大図である。
【図4】図2に示す状態から、切り欠きに商品の台紙が差し込まれた状態を示す斜視図である。
【図5】収容部が閉じられた状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示す包装箱の展開図である。
【図7】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図8】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図9】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図10】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図11】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図12】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図13】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図14】包装箱の組み立て手順を示す斜視図である。
【図15】包装箱の変形例を示す斜視図である。
【図16】図15に示す状態から、切り欠きに商品の台紙が差し込まれた状態を示す斜視図である。
【図17】図15、16に示す包装箱の展開図である。
【符号の説明】
【0063】
1 包装箱
2 底壁
3 側壁
3b 対向壁
4 延設壁
5 収容部
6、7、14、15 折曲線
9 切り欠き
12、13 舌片
16 開口
17 商品名称
20 商品
22 薄肉部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、前記商品に関する情報が露出面に表示された包装箱であって、
前記商品を前記収容部の外側に位置させた状態で支持する支持部を備え、
前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が視認できる所定の視点からの視野内に存在させるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記包装箱において前記商品に関する情報が表示されていない壁には、前記商品の所定部分が差し込まれる切り欠きが形成され、
前記支持部は、前記切り欠きに前記商品の所定部分が差し込まれた状態で、前記商品の所定部分を前後から挟む前記切り欠きの周囲の壁面によって構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記環状の側壁は、前記底壁と反対側が開口し、該開口を介して前記収容部に前記商品を出し入れするようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱。
【請求項5】
前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記環状の側壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁の壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
【請求項6】
前記商品に関する情報は、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁における前記対向壁側の露出面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
【請求項7】
前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記延設壁の露出面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁の外面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
【請求項8】
前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面の側方に位置させるように設けられ、
前記商品に関する情報は、前記延設壁における前記対向壁側の露出面に表示されていることを特徴とする請求項7に記載の包装箱。
【請求項9】
前記延設壁は、前記側壁における底壁と反対側の縁の一辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記開口を塞ぐことが可能に設けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の包装箱。
【請求項10】
前記延設壁は、該延設壁の中央に形成された折曲線に沿って前記開口側に折り曲げられることで、その先端部分が前記収容部の内部に位置するとともに、前記先端部分以外の部分が前記収容部の外側に起立するように設けられ、
前記側壁における底壁と反対側の縁において前記延設壁が設けられていない他辺には、該縁の他辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記収容部の内部で前記先端部分の前に突出する舌片が延設され、
前記舌片が前記先端部分の前に突出した状態では、前記先端部分が、前記舌片の端面と、前記環状の側壁の内面との間に挟み込まれることで、前記先端部分以外の部分は、前記収容部の外側に起立した状態が維持されていることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の包装箱。
【請求項1】
底壁と該底壁から突出する環状の側壁とによって囲まれる範囲に商品の収容部が構成されているとともに、前記商品に関する情報が露出面に表示された包装箱であって、
前記商品を前記収容部の外側に位置させた状態で支持する支持部を備え、
前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が表示されていない壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記支持部は、支持した商品を、前記商品に関する情報が視認できる所定の視点からの視野内に存在させるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記包装箱において前記商品に関する情報が表示されていない壁には、前記商品の所定部分が差し込まれる切り欠きが形成され、
前記支持部は、前記切り欠きに前記商品の所定部分が差し込まれた状態で、前記商品の所定部分を前後から挟む前記切り欠きの周囲の壁面によって構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記環状の側壁は、前記底壁と反対側が開口し、該開口を介して前記収容部に前記商品を出し入れするようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱。
【請求項5】
前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記環状の側壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁の壁面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
【請求項6】
前記商品に関する情報は、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記延設壁における前記対向壁側の露出面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
【請求項7】
前記環状の側壁における底壁と反対側の縁の一辺から前記収容部の外側に起立する延設壁をさらに備え、
前記商品に関する情報は、前記延設壁の露出面に表示され、
前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁の外面の側方に位置させるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
【請求項8】
前記支持部は、支持した商品を、前記環状の側壁において前記延設壁と対向する対向壁の外面の側方に位置させるように設けられ、
前記商品に関する情報は、前記延設壁における前記対向壁側の露出面に表示されていることを特徴とする請求項7に記載の包装箱。
【請求項9】
前記延設壁は、前記側壁における底壁と反対側の縁の一辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記開口を塞ぐことが可能に設けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の包装箱。
【請求項10】
前記延設壁は、該延設壁の中央に形成された折曲線に沿って前記開口側に折り曲げられることで、その先端部分が前記収容部の内部に位置するとともに、前記先端部分以外の部分が前記収容部の外側に起立するように設けられ、
前記側壁における底壁と反対側の縁において前記延設壁が設けられていない他辺には、該縁の他辺に沿って前記開口側に折り曲げられることで、前記収容部の内部で前記先端部分の前に突出する舌片が延設され、
前記舌片が前記先端部分の前に突出した状態では、前記先端部分が、前記舌片の端面と、前記環状の側壁の内面との間に挟み込まれることで、前記先端部分以外の部分は、前記収容部の外側に起立した状態が維持されていることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の包装箱。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−274757(P2009−274757A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−129933(P2008−129933)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(300022353)NECライティング株式会社 (483)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(300022353)NECライティング株式会社 (483)
【Fターム(参考)】
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