説明

包装箱

【課題】横積みを防止すると共に、加わった衝撃力を把握でき、なおかつ多数の包装箱を隙間なしで積み付けできるようにする。
【解決手段】包装箱10の外フラップ16、18に外側に突き出す第1突出部20、22を、内フラップ17、19に第2突出部21、23を延長形成する。また外フラップ16、18には、第1突出部20、22、第2突出部21、23が嵌め込まれる第1切欠部32、33、第2切欠部24、25を形成する。第1突出部20、22、第2突出部21、23の潰れかたで包装箱10に負荷した衝撃の方向および大きさが把握できる。また、多数の包装箱10を積み付けするとき、各突出部20、21、22、23が各切欠部24、25、32、33に嵌め込まれるので、包装箱10を隙間なく配置できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装箱に係り、特に天板、底板、および2対の対向する側板からなる箱体状であり、内部に製品が梱包される包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの製品を梱包するために用いられる包装箱は、単純な直方体状で段ボール製の箱体のものが採用されている。このような包装箱は、内部に製品が梱包された状態で、工場から出荷され客先へ届くまでの輸送、運搬、保管中に横積みされたり、その側板に衝撃が加えられたりすると、内部に梱包された製品が破損することがある。また、包装箱の側板に衝撃が加えられたとしても、包装箱にその痕跡が認められないことがあり、この場合、輸送、運搬中の事故として証明することができず、保険の対象外となることがある。
【0003】
そこで、製品への衝撃を緩和ないし把握するため、次のような提案がなされている。特許文献1には、外装箱と、これに装着される緩衝材とから構成された梱包装置において、緩衝材は、内側緩衝材と外側緩衝材が隙間を隔てて一体的に形成されており、外装箱の上下8つの角部に、この緩衝材が取り付けられ、内部の製品を直接および間接的に保護すると共に、外側緩衝材の歪み量から衝撃力を把握することができるものが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、板状部材を折り畳んで閉じ合わせることにより略箱状を呈し、天面、床面およびこの天面と床面とをつなぐ側板で被梱包物を包み込み梱包箱に収めて用いる包装箱において、前記天面または前記床面の少なくとも一方から延長して設けられる緩衝用フラップを備えるとともに、この緩衝用フラップに先端部を切り欠いた切欠部を少なくとも1個所設けたものが記載されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、4つの側板を有した段ボール箱の2つ側板に重ねるように補助側板を接着し、これら補助側板の上端縁に台形状の係合凸部を突き出して設け、補助側板の下端縁に台形状の係合凹部を設け、段ボール箱を積み重ねる際に、下の段ボール箱の係合凸部に、上の段ボール箱の係合凹部を係合させるものが記載されている。
【0006】
そして、特許文献4には、耐水処理が施された平板状の段ボール基材を複数の折り曲げ部において折り曲げることにより天板が開口した箱体形状に組み立てられた包装箱において、それぞれの面方向に連続した隙間を介在させた複層構造の側壁部と、底板部の四隅部分に開設された液状体排出用の貫通孔とを備え、対向位置にある2つの側壁部の上縁にはそれぞれ2つの係合用開口が開設され、底板部の周縁には係合用の突片が形成され、また、対向位置にある2つの側壁部の外側部には、包装箱を持ち上げる際に手指を差し込むことのできる把持孔が形成されているものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の梱包装置にあっては、外側用の緩衝材が必要となるため、緩衝材の使用量が多くなり、包装材のコストが上昇してしまう他、緩衝材のかさが増えてしまう上、輸送の際には外側用の緩衝材が邪魔になって箱体と箱体の間に隙間が生じるために、積載効率が低下し、環境面においては、負荷を増すことになるという問題がある。すなわち、輸送、運搬、保管のために包装箱をまとめてパレットに並べて積み付けた際、図7に示すように、包装箱50の外側用の緩衝材61が突出しているため、パレット40上に配置した包装箱50と包装箱50の間に緩衝材61の厚み分のスペース60が生じてしまい、輸送効率、保管効率が低下してしまい、輸送費や保管費の上昇を招いてしまうのである。
【0008】
また、特許文献2に記載の包装箱にあっては、包装箱の側板に衝撃が加えられた場合、包装箱の中に入った固定緩衝装置により衝撃を吸収することはできるものの、包装箱には衝撃が加えられた痕跡が残らないため、包装箱を見ただけでは衝撃が包装箱にどの程度加わったか判別することができないという問題がある。
【0009】
さらに、特許文献3に記載の段ボール箱にあっては、突出部を設けるために側板を二重にする構造となっており、段ボール等の材料の使用量が増えコストが上昇するという問題がある。
【0010】
そして、特許文献4に記載の包装箱にあっては、積み重ねを行うためには、側板を二重構造としなければならず、価格が上昇してしまう他、その天板が開放されているため、内部の製品が飛び出してしまうという問題がある。
【0011】
そこで本発明は、横積みを防止すると共に、加わった衝撃力を把握でき、なおかつ隙間を空けることなく積み付け可能な包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するための請求項1の発明は、天板、底板、および2対の対向する側板からなり箱体に組み立てられ、前記側板のうち対向する一方の対をなす2側板から連続して延長され、内側に向け折り曲げられて前記箱体の天板を構成する2枚の第1フラップと、前記側板のうち対向する他方の対をなす2つの側板から延長して設けられ、内側に向け折り曲げられ前記第1フラップの内側に配置される2枚の第2フラップとを備えてなり、内部に製品が梱包される包装箱であって、前記第1フラップは、箱体を形成するために折り曲げたとき、前記他方の対をなす側板から外側に突き出る第1突出部を延長して備え、前記第2フラップは、箱体を形成するように折り曲げたとき、前記一方の対をなす側板から外側に突き出る第2突出部を延長して備え、さらに、前記第1フラップは、隣接して配置される他の包装箱の側板から突き出される前記第1突出部および第2突出部を嵌め込むことができる切欠部を備えることを特徴とする包装箱である。
【0013】
同じく請求項2の発明は、請求項1に記載の包装箱において、前記第1突出部の第1フラップからの突出し寸法は、包装箱の側板を接続する継ぎ代部の幅寸法以下であることを特徴とする。
【0014】
同じく請求項3の発明は、請求項1または2に記載の包装箱において、前記第1フラップの前記側板との折り曲げ線上には、前記第2フラップに形成された第2突出部が挿入される切込穴を形成したことを特徴とする。
【0015】
同じく請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装箱において、前記第1突出部および第2突出部のうち少なくとも一方は、その輪郭の形状が多段状とされていることを特徴とする。
【0016】
同じく請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装箱において、前記第1突出部および第2突出部のうち少なくとも一方の角部は、面取りされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る包装箱によれば、輸送、運搬、保管中における包装箱の横積みを防止することができると共に突出部の状態で衝撃力を把握でき、なおかつ包装箱を積み付ける際は、外フラップと内フラップに設けられた突出部が切り欠き部に嵌め込むことができ、突出部が邪魔にならならず、輸送、運搬、保管の際に隣接して配置される包装箱の間に隙間を空けることなく積み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例1に係る包装箱を示す斜視図である。
【図2】同じく包装箱の展開図である。
【図3】同じく包装箱の要部を拡大して示す展開図である。
【図4】同じく包装箱の第1突出部を示す拡大図である。
【図5】同じく包装箱の転倒状態を示す模式図である。
【図6】同じく包装箱の積み付け状態を示す斜視図である。
【図7】従来の包装箱の積み付け状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施の形態に係る包装箱は、天板、底板、および2対の対向する側板の6面からなる箱体に組み立てられ内部に製品が梱包される。包装箱を構成する前記2対の側板のうち対向する一方の対をなす2側板からは、連続して延長され、内側に向け折り曲げられて前記箱体の天板を構成する2枚の第1フラップが形成される。また、前記側板のうち対向する他方の対をなす2つの側板から延長して設けられ、内側に向け折り曲げられ前記第1フラップの内側に配置される2枚の第2フラップが形成される。
【0020】
そして、前記第1フラップは、箱体を形成するために折り曲げたとき、前記他方の対をなす側板から外側に突き出る第1突出部を延長して備え、前記第2フラップは、箱体を形成するように折り曲げたとき、前記一方の対をなす側板から外側に突き出る第2突出部を延長して備える。さらに、前記第1フラップは、隣接して配置される他の包装箱の側板から突き出される前記第1突出部および第2突出部を嵌め込むことができる切欠部を備えている。
【0021】
実施の形態に係る包装箱によれば、第1突出部、第2突出部を配置したことで、横積みを防止できるほか、各突出部の潰れかたで包装箱に加わった衝撃の方向および大きさが把握できる。また、多数の包装箱を積み付けするとき、各突出部が各切欠部に嵌め込まれた状態となるので、包装箱を隙間なく配置できる。
【実施例】
【0022】
以下、本発明の実施例(以下では単に実施例と記載する)に係る包装箱について説明する。以下、実施例としていくつかの例について説明するが、本発明はこれらに限定されず、かつ本発明の真の趣旨および範囲から逸脱せずに、数多くの改良、変更、変形、置換をなすことおよび応用例を想到することが当業者には可能であろう。
【0023】
<実施例1>
以下、実施例1に係る包装箱について説明する。図1は実施例1に係る包装箱を示す斜視図、図2は同じく包装箱の展開図、図3は同じく包装箱の要部を拡大して示す展開図、図4は同じく包装箱の第1突出部を示す拡大図である。
【0024】
実施例1に係る包装箱10は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの製品を包装するために用いられる。包装箱10は、段ボールで形成され、図2に示す展開状態から組み立てられて、図1に示す6面体をなす箱体とされる。
【0025】
包装箱10は、箱体に組み立てられた状態において、図1に示すように、天板41、底板42および4つの側板をなす4枚の側板11、12、13、14を備える。ここで、4つの側板11、12、13、14は、包装箱10が組み立てられたとき対向する2組の対向壁を構成する。実施例1では、側板11、側板13が一方の対をなし、側板12、側板14が他方の対をなす。
【0026】
包装箱10は、箱体に組み立てられる前において1枚の段ボール材を切り抜いて形成される。即ち、包装箱10は、展開状態において、図2に示すように、平板状であり側板11、側板12、側板13、側板14が順に折り曲げ線11a、12a、13aを挟んで連続して配置される。また、側板11の他端縁(図中左側)には、折り曲げ線15aを挟んで側板14との継ぎ代部15が延長して形成され、この継ぎ代部15が側板14に接着されることにより、全体が四角筒状に組み立てられる。なお、図中符号34、35は手指挿入用の穴を示している。
【0027】
2枚の側板11、13の図中上方には、折り曲げ線16a、18aを挟んで第1フラップである外フラップ16、18が延長形成される。この外フラップ16、18は、組み立て時に折り曲げ線16a、18aから内側に折り曲げられて天板41を形成する。
【0028】
また、側板11、13の図中下方には、折り曲げ線28a、30aを挟んで底フラップ28、30が延長形成される。この底フラップ28、30は、組み立て時に折り曲げ線21aから内側に折り曲げられて底板42を形成する。
【0029】
さらに、2枚の側板12、14の図中上方には、折り曲げ線17a、19aを挟んで第2フラップである内フラップ17、19が延長形成される。この内フラップ17、19は、組み立て時に折り曲げ線17a、19aから内側に折り曲げられて、外フラップ16、18の下側(内側)に配置される。
【0030】
また、2枚の側板12、14の図中下方には、折り曲げ線29a、31aを挟んで底フラップ29、31が延長形成される。この底フラップ29、31は、組み立て時に折り曲げ線29a、31aから内側に折り曲げられ、底フラップ28、30と共に底板42を形成する。
【0031】
そして、外フラップ16、18には、それぞれ第1突出部20、22が形成される。すなわち、外フラップ16の図中左側端縁には、継ぎ代15の折り曲げ線15aの延長線20aを挟んで第1突出部20が形成される。この第1突出部20の突き出し量20Lは、継ぎ代部15の幅寸法15L以下としている(20L≦15L:図3参照)。したがって、包装箱10は第1突出部20形成のための余分な材料を必要とせず、材料の無駄なく突出部を形成することができる。
【0032】
第1突出部20は、図3および図4に示すように、多数の段部を備えた先細り形状とされ、段部の角は面取りされ円弧状に形成される。このため、包装箱10を積み付ける際に包装箱10の第1突出部の角部が潰れにくい。実施例1では、図4に示すように、第1突出部20は、例えば幅寸法10mmの段部を4段備えるようにする。実施例1では、この多段状の突出部の形状により、受けた衝撃の強さに応じて、潰れ量が異なることとなり、包装箱が横積みされたか、あるいは包装箱の側板から落下されたかどうかの判別が容易にでき、どの程度の衝撃が包装箱の側板に加わったかを把握することができる。
【0033】
また、もう一方の外フラップ18の、図中左側端縁には、折り曲げ線12aの延長線22aを挟んで第1突出部22が形成される。この第1突出部22は、第1突出部20と同寸法、同形状であり、隣接して配置される内フラップ17に切り込んで形成される。このため、第1突出部22形成のため余分な材料を必要としない。
【0034】
さらに、内フラップ17、19には、それぞれ第2突出部21、23が形成される。すなわち、内フラップ17、19の図中左端部には、折り曲げ線11a、13aの延長線21a、23aを挟んで、第2突出部21、23が形成される。これらの第2突出部21、23は、隣接する外フラップ16、18に切り込んで形成される。このため、第2突出部21、23形成のため余分な材料を必要としない。また、その形状および寸法は、第1突出部20と同一とされる。この外フラップ16、18への切り込みは、包装箱10を組み立てたとき、隣接して配置される包装箱10の第1突出部20、22が嵌め込まれる切欠部である第1切欠部32、33を構成する。
【0035】
また、外フラップ16、18には、包装箱10を組み立てたとき、隣接して配置される包装箱10の第2突出部21、23が嵌め込まれる第2切欠部24、25が切欠形成される。この第2切欠部24、25は、曲げ線16a、18aから外フラップ16、18側に、第2突出部21、23が嵌め込まれる形状に切り欠いて形成される。さらに、外フラップ16、18の曲げ線16a、18a上には、包装箱10を組み立てたとき、第2突出部21、23が挿入される切込穴26、27が開設される。この切込穴26、27は、スリット状であり、第2突出部21、23が挿入されて側板11、13から突き出される。これにより、包装箱10を封緘する際、内フラップ17、19に設けられた第2突出部21、23が挿入されて位置決めされる。そのため内フラップ17、19の外側への反り返りを防止でき、容易に包装箱10を封緘できる。
【0036】
この包装箱10を展開状態から組み立てるには、まず、継ぎ代部15を側板14に接続して全体を四角筒状とし、さらに、底フラップ28、29、30、31を折り曲げ線28a、29a、30a、31aから内側に折り曲げてテープ等で固定し底板42を形成する。この状態で、梱包すべき製品を緩衝材等と共に包装箱10内に配置する。
【0037】
そして、内フラップ17、19を曲げ線17a、19aから内側に折り曲げる。このとき、第2突出部21、23を切込穴26、27に挿入して、第2突出部21、23が側板11、13から外側に突き出すようにする。さらに外フラップ16、18を曲げ線16a、18aから内側に折り曲げて、先端部を突き当てテープ45等で封印する。
【0038】
以上のように製品が梱包された状態で、実施例1に係る包装箱10では、各側板11、12、13、14から突出部20、21、22、23が突き出ているので、包装箱10の横積みを抑制することができる。また、包装箱10が横積み、側板落下されると、各突出部20、21、22、23が潰れ、包装箱10がどの方向に横積みされたか、あるいは包装箱10の落下方向が容易に判別できる。
【0039】
図5は実施例1に係る包装箱の転倒状態を示す模式図である。図5(a)に示す例では、包装箱10は、側板14側に転倒し、第1突出部20が潰れることとなる。図5(b)に示す例では、包装箱10は側板11側に転倒し、第2突出部21が潰れることとなる。したがって転倒や落下の方向を判別することができる。
【0040】
また、実施例1に係る包装箱10では、衝撃の大きさを判別することができる。すなわち、第1突出部20、22または第2突出部21、23は先細りで多段状に形成されているので、加わった衝撃の強さに応じて、段部の潰れ量が変化する。この潰れ量により、どの程度の衝撃が包装箱10に加わったかを把握することができる。例えば、弱い衝撃を受けた場合は、各突出部の先端の1段のみが潰れ、より強い衝撃を受けた場合は、より多くの段が潰れることになる。
【0041】
次に実施例1に係る包装箱10の積み付けについて説明する。図6は実施例1に係る包装箱の積み付け状態を示す斜視図である。実施例1に係る包装箱10を多数積み付ける場合、例えば、図6(a)に示すように、4個の包装箱10をパレット40に配置する場合には、包装箱10を接近させていくと、同図(b)に示すように、第1突出部20、22が第1切欠部32、33に嵌め込まれ、第2突出部21、23が第2切欠部24、25に嵌め込まれる。このため、各突出部20、21、22、23が隣接する包装箱10の邪魔になることなく、複数の包装箱10を隙間なく配置でき、無駄なスペースを生じさせることがない。これにより、一般的な突出部が設けられていない包装箱と比べて同一の容量で輸送、運搬、保管が可能となり、輸送費や保管費の上昇を招くことがなくなる。
【0042】
<第2実施例>
なお、実施例1では、各突出部20、21、22、23を先細りの多段状に形成したが、突出部を多段状にせず、単純な突出片として構成し、突出部に目盛りを刻んだ印刷を入れて、その目盛りを読んで潰れ量を確認し、どの程度の衝撃が包装箱に加わったかを把握するようにすることができる。
【0043】
また、突出部の形状は、一方に段部を設けた階段形状として、段のピッチも5mm等に細かく刻んでも構わない。
【符号の説明】
【0044】
10 包装箱
11、12、13、14 側板
15 継ぎ代部
16、18 外フラップ
17、19 内フラップ
20、22 第1突出部(突出部)
21、23 第2突出部(突出部)
24、25 第2切欠部
26、27 切込穴
28、29、30、31 底フラップ
32、33 第1切欠部
40 パレット
41 天板
42 底板
45 テープ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開平11−124182号公報
【特許文献2】特開2003−54641号公報
【特許文献3】特開2008−110786号公報
【特許文献4】特開2005−14989号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板、底板、および2対の対向する側板からなる箱体に組み立てられ、前記側板のうち対向する一方の対をなす2側板から連続して延長され、内側に向け折り曲げられて前記箱体の天板を構成する2枚の第1フラップと、前記側板のうち対向する他方の対をなす2つの側板から延長して設けられ、内側に向け折り曲げられ前記第1フラップの内側に配置される2枚の第2フラップとを備えてなり、内部に製品が梱包される包装箱であって、
前記第1フラップは、箱体を形成するために折り曲げたとき、前記他方の対をなす側板から外側に突き出る第1突出部を延長して備え、
前記第2フラップは、箱体を形成するように折り曲げたとき、前記一方の対をなす側板から外側に突き出る第2突出部を延長して備え、
さらに、前記第1フラップは、隣接して配置される他の包装箱の側板から突き出される前記第1突出部および第2突出部を嵌め込むことができる切欠部を備えることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記第1突出部の第1フラップからの突き出し寸法は、包装箱の側板を接続する継ぎ代部の幅寸法以下であることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記第1フラップの前記側板との折り曲げ線上には、前記第2フラップに形成された第2突出部が挿入される切込穴を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記第1突出部および第2突出部のうち少なくとも一方は、その輪郭の形状が多段状とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装箱。
【請求項5】
前記第1突出部および第2突出部のうち少なくとも一方の角部は、面取りされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−153384(P2012−153384A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12362(P2011−12362)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】