説明

包装箱

【課題】2つ折のカードを設けて開封者に対するアピール度が高く、被包装物のイメージを一層向上させることができる包装箱を提供する。
【解決手段】背板部32の外表面に表示部を備えて天面フラップ14と内フラップ16,17の間に保持される台紙2と、台紙2の内側に保持されるカード3とを備える。天面フラップ14に、台紙2の表示部を露出させる窓部と、窓部の周縁に連設されて台紙2の背板部32を内側から押える押え片21とを設ける。内フラップ16,17に、台紙2の基部31の一部を差し込んで係止する差込部22,23を設ける。台紙2に、押え片21に押えられた状態で露出する位置にカード3の一部を係止する係止部33を設け、押え片21をカード3が内側から覆う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品やプレゼント品等の包装に好適な包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、開閉自在の天面フラップの裏側にカードを取り付けた包装箱が知られている(特許文献1参照)。この種の包装箱では、天面フラップの裏側に形成された切れ目にカードの四角部を差し込んで係止させ、天面フラップからのカードの脱落が防止されている。
【0003】
天面フラップの裏側にカードを取り付けたことにより、天面フラップを開けたときにカードが視認でき、プレゼント品等のイメージ向上を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭59−115720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の構成では、一対の板部が折目線を介して互いに重合する方向に折り畳み自在とされた所謂2つ折のカードを取り付ける場合には、カードを折り畳んだ状態で天面フラップに取り付けなければならない。このため、天面フラップからカード取り外してからでないと、開封者が2つ折のカードの内側に記されているメッセージ等を確認することができない。従って、カードによるメッセージ等が開封時に伝わらないおそれがあり、被包装物である商品やプレゼント品等についてのアピールやイメージ向上が不十分となる不都合がある。
【0006】
上記の点に鑑み、本発明は、2つ折のカードを設けて開封者に対するアピール度が高く、被包装物のイメージを一層向上させることができる包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明は、底部と該底部の外周に起立する周壁とで構成された胴部に被包装物を収容し、胴部の上縁の一部に連設された内フラップを胴部上面に折り曲げ、胴部の上縁の他部に連設された天面フラップを前記内フラップの外側に重合させる包装箱において、基部と背板部とが折目線を介して互いに重合する方向に折り畳み自在とされ、該背板部の外表面に所定の表示が施された表示部を備えて天面フラップと内フラップの間に保持される台紙と、前記台紙の内側に保持されるカードとを備え、前記天面フラップは、前記台紙の表示部を露出させる窓部と、該窓部の周縁の少なくとも一部に連設されて前記台紙の背板部をその内側から押える押え片とを備え、前記内フラップは、前記台紙の基部の一部を差し込んで係止する差込部を備え、前記台紙は、前記天面フラップの押え片に押えられた状態で露出する位置に前記カードの一部を取り外し自在に係止する係止部を備え、前記カードは、一対の板部が折目線を介して互いに重合する方向に折り畳み自在とされ、一方の板部を前記天面フラップの押え片に押えられた前記台紙の係止部に係止して前記押え片をその内側から覆い、他方の板部を前記台紙の基部と共に前記内フラップの差込部に取り外し自在に差し込んで保持されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、前記台紙の表示部に、ロゴ等の文字、イラスト、マーク、或いは模様等の所定の表示を設けておくことにより、天面フラップの窓部を介して当該表示を開封者に確認させることができ、包装箱の開封前であっても(天面フラップを開けなくても)開封者に対して所望のアピール(例えば、期待感の向上や、宣伝等)を行うことができる。また、前記台紙は容易に交換することができるので、包装箱の用途に応じた表示を極めて簡単に行うことができる。これにより、包装箱への印刷も不要或いは極力少なくすることができ、包装箱を安価に提供することができる。
【0009】
次に、開封に際して、天面フラップを起立させるようにして持ち上げると、台紙の基部が内フラップの差込部に係止されていることにより、台紙の背板部が天面フラップの押え片により押えられた状態で天面フラップと一体的に立ち上がる。このとき、台紙の背板部の内側にはカードの一方の板部が係止され、台紙の基部の内側にはカードの他方の板部が係止されているので、カードも一緒に開かれる。こうして、開封操作により天面フラップを持ち上げると同時にカードが開くので、開封者はカードに記されたメッセージ等を確実に確認することができ、例えば、プレゼント品等のイメージ向上が確実に得られる。
【0010】
ここで、台紙は、押え片が内側から押えることにより天面フラップの内側に支持されている。このため、天面フラップを開いたときにその内側の押え片が露出すると体裁が悪く、開封時に美観の低下が生じるおそれがある。
【0011】
一方、本発明においては、カードの一方の板部が押え片をその内側から覆うようにしている。こうすることにより、押え片はカードにより覆い隠されるので、押え片が露出することによる美観の低下を防止することができる。しかも、台紙を内側から押さえている押え片は、更にその内側からカードにより押さえられるので、台紙がしっかりと天面フラップに固定され、不用意な外れ等も防止することができる。
【0012】
また、前記カードは、一方の板部が台紙の係止部に取り外し自在に係止され、他方の板部が台紙の基部と共に内フラップの差込部に取り外し自在に差し込まれているので、カードを容易に取り外すことができ、カードの保管や再利用が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態の包装箱を示す斜視図。
【図2】図1の開封状態を示す斜視図。
【図3】第1の実施形態の箱本体の展開図。
【図4】第1の実施形態における台紙の取り付け状態を示す斜視図。
【図5】台紙を示す図。
【図6】本発明の第2の実施形態の包装箱を示す斜視図。
【図7】図6の開封状態を示す斜視図。
【図8】第2の実施形態の箱本体の展開図。
【図9】第2の実施形態における台紙の取り付け状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示す第1の実施形態の包装箱Aは、プレゼント品や通信販売の商品等を被包装物とするものであり、図2に示すように、箱本体1と、台紙2と、カード3とで構成される。
【0015】
箱本体1は、図3に示す段ボール製の板紙4から形成される。なお、図3は板紙4の裏面を示している。
【0016】
板紙4は、図3に示すように、図中左側から右側に向って順に後側板5、右側板6、前側板7、及び左側板8が、夫々折目線を介して連設されている。後側板5における右側板6と反対側の側縁には折目線を介して接着片9が連設されている。
【0017】
前後の側板7,5の夫々の下縁には底部外フラップ10,11が折目線を介して連設され、左右の側板8,6の夫々の下縁には底部内フラップ12,13が折目線を介して連設されている。後側板5の上縁には折目線を介して天面フラップ14が連設されている。天面フラップ14の先端縁には折目線を介して差込片15が連設されている。右側板6の上縁には第1上部内フラップ16が折目線を介して連設されており、左側板8の上縁には第2上部内フラップ17が折目線を介して連設されている。
【0018】
箱本体1を形成するとき、各側板5,6,7,8を各折目線を介して折り曲げ接着片9を左側板8に接着することで、図1に示す四角筒状の周壁による胴部18が形成される。胴部18の下面を閉塞する底部19は、図3に示す底部内フラップ12,13を互いに胴部18の内方に水平に折り曲げ、底部外フラップ11,12を互いに胴部18の内方に水平に折り曲げて底部内フラップ12,13の外側に重合させ、更に、底部外フラップ10,11を図示しない封緘用の粘着テープで封止することで形成される。
【0019】
図3に示すように、天面フラップ14には、この天面フラップ14を貫通して開放する窓部20が形成されている。窓部20の内周縁には、一対の押え片21が連設されている。第1上部内フラップ16には第1差込部22が形成され、第2上部内フラップ17には第2差込部23が形成されている。
【0020】
第1差込部22は、切れ目24と遊離片25とで構成されており、遊離片25が遊離することにより角押え突起26と、該角押え突起26から所定の距離を存して縁押え突起27とが形成される。第2差込部23は、切れ目28と遊離片29とで構成されており、遊離片29が遊離することにより角押え突起30が形成される。
【0021】
押え片21、第1差込部22、及び第2差込部23は、図4に示すように、台紙2を支持するものである。台紙2は、図5(a)に内面側を示し、図5(b)に外面側を示すように、矩形状の比較的硬質の紙製シートであり、下半部が基部31とされ、中央部に設けられた折目線を介して上半部が背板部32とされている。
【0022】
台紙2の背板部32の内面側には、図5(a)に示すように、上部角部に袋状の係止部33が設けられている。台紙2の背板部32の外面側には、図5(b)に示すように、表示部34が形成されている。表示部34には、ロゴ等の文字、イラスト、マーク、或いは模様等の表示が設けられている。
【0023】
台紙2は、図4に示すように、背板部32が天面フラップ14の内側に重合され、押え片21により押えられる。このとき、背板部32の表示部34は、図1に示すように、窓部20を介して露出する。これによって、所望の表示を良好に行うことができるので、箱本体1の外表面への印刷表示を少なくする、或いは外表面への印刷表示を不要として包装箱Aの製造コストを低減することが可能となる。
【0024】
また、台紙2の基部31は、その両角部が第1差込部22と第2差込部23とに夫々差し込まれる。台紙2の基部31の一方の角部が第1差込部22に差し込まれたとき、角押え突起26が一方の角部を押えると同時に、一方の角部の近傍の基部31の縁部を縁押え突起27が押える。同様に、台紙2の基部31の他方の角部が第2差込部23に差し込まれたとき、角押え突起30が他方の角部を押える。このとき、第1差込部22と第2差込部23とは、遊離片25,29により台紙2の基部31の両角部に面当接し、確実な係止状態を形成する。
【0025】
また、第1差込部22の角押え突起26と第2差込部23の角押え突起30とは、図3に示すように、前後方向の長さが異なる。即ち、第1差込部22の角押え突起26の長さaは、縁押え突起27を設けるために第2差込部23の角押え突起30の長さbよりも短く形成されている。
【0026】
台紙2の基部31の両角部を夫々、第1差込部22と第2差込部23とに差し込む時には、先ず、第1差込部22に台紙2の基部31の一方の角部をしっかりと差し込んだ後に、次いで、第2差込部23に台紙2の基部31の他方の角部を差し込む。
【0027】
台紙2の基部31の一方の角部側は、第1差込部22の角押え突起26と縁押え突起27とで確実に係止される。一方、第2差込部23には角押え突起30だけが設けられて、縁押え突起27に相当する部分を備えていないが、これによって、台紙2の取り付け作業を容易としている。即ち、第2差込部23に台紙2の基部31の他方の角部を差し込む際には、台紙2の基部31の第2上部内フラップ17に重合している部分を胴部18内方に押し下げるだけで、基部31の他方の角部が容易に第2差込部23に差し込まれ、その後、押し下げを解除して第2上部内フラップ17が弾発的に水平に戻ることで、基部31の他方の角部が一層深く差し込まれて角押え突起30に係止された状態となる。
【0028】
従って、上記構成の第1差込部22及び第2差込部23によれば、台紙2を確実に取り付ける作業が容易となるだけでなく、台紙2の強固な取り付け状態とすることができる。しかも、第1差込部22の角押え突起26の長さaが、第2差込部23の角押え突起30の長さbよりも短いことにより、縁押え突起27が設けられても、カード3の隠れる部分を比較的小とすることができる。
【0029】
なお、台紙2を取り外す場合には、第2差込部23側から台紙2の基部31を引抜くことにより、取り外し作業も容易である。
【0030】
そして、台紙2は、天面フラップ14に背板部32が支持され、第1上部内フラップ16及び第2上部内フラップ17に基部31が支持されているので、天面フラップ14を第1上部内フラップ16及び第2上部内フラップ17の上面に重合させるように閉じたとき、同時に2つ折に折り畳まれ、天面フラップ14を起立させる方向に開けると同時に台紙2も拡開する。
【0031】
台紙2には、図2に示すように、2つ折のカード3が取り付けられる。カード3は、折目線を介して開閉自在の一対の板部(第1板部35、第2板部36)によって構成され、両板部35,36の内側に、拡開時にポップアップする立体装飾部37や、図示しないメッセージ記入部等が設けられている。なお、図示しないが、カード3は2つ折でありばよく、立体装飾部37を備えないものであってもよい。
【0032】
カード3は、第1板部35の両角部が、台紙2と共に第1差込部22と第2差込部23とに夫々差し込まれる。また、カード3の第2板部36の両角部は、台紙2の背板部32の内面側の上部角部に設けられた係止部33に夫々係止される。カード3の第2板部36を台紙2の背板部32の係止部33に係止したとき、台紙2を押えている押え片21がカード3の第2板部36により覆い隠される。
【0033】
以上のように構成された包装箱Aは、図1に示すように、開封する前においては、天面フラップ14の窓部20から露出する表示部34の表示を開封者に確実に視認させることができる。そして、図2に示すように、開封作業により天面フラップ14を起立させたときには、カード3が拡開して、カード3の内面側が確実に視認できるようになる。このように、本実施形態の包装箱Aによれば、開封者に対するアピール度が高く、包装箱Aの被包装物のイメージの向上を極めて効果的に得ることができる。そして、ポップアップカード3及び台紙2の取り外しも容易であるため、包装箱Aからの被包装物の取り出しも容易に行うことができる。
【0034】
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の包装箱Bは、図6に示すように、一対の天面フラップ(第1天面フラップ54、第2天面フラップ55)を備えている。包装箱Bは、図7に示すように、箱本体41と、台紙42と、カード43とで構成される。
【0035】
箱本体41は、図8に示す段ボール製の板紙44から形成される。なお、図8は板紙44の裏面を示している。板紙44は、図8に示すように、図中左側から右側に向って順に前側板45、左側板46、後側板47、及び右側板48が、夫々折目線を介して連設されている。前側板45における左側板46と反対側の側縁には折目線を介して接着片49が連設されている。
【0036】
前後の側板45,47の夫々の下縁には底部外フラップ50,51が折目線を介して連設され、左右の側板46,48の夫々の下縁には底部内フラップ52,53が折目線を介して連設されている。後側板47の上縁には折目線を介して第1天面フラップ54が連設されている。前側板45の上縁には折目線を介して第2天面フラップ55が連設されている。
【0037】
左側板46の上縁には第1上部内フラップ56が折目線を介して連設されており、右側板48の上縁には第2上部内フラップ57が折目線を介して連設されている。
【0038】
箱本体41を形成するとき、各側板45,46,47,48を各折目線を介して折り曲げ接着片49を右側板48に接着することで、図6に示す四角筒状の周壁による胴部58が形成される。胴部58の下面を閉塞する底部59は、図8に示す底部内フラップ52,53を互いに胴部58の内方に水平に折り曲げ、底部外フラップ50,51を互いに胴部58の内方に水平に折り曲げて底部内フラップ52,53の外側に重合させ、更に、底部外フラップ50,51を図示しない封緘用の粘着テープで封止することで形成される。
【0039】
図8に示すように、第1天面フラップ54には、動物の顔を示すイラストが印刷されており、動物の顔のイラストにおける目の輪郭や口の輪郭に相当する部分が切れ目60,61により遊離自在となっている。そして、この遊離して貫通する部分(イラストにおける目の輪郭)が窓部62となっており、遊離した片は押え片63となっている。第1天面フラップ54に設けるイラストは、動物の顔に限るものではないが、包装箱Bの前後の向きが明確に判断できるものである必要がある。
【0040】
第1上部内フラップ56には第1差込部64が形成され、第2上部内フラップ57には第2差込部65が形成されている。第1差込部64は、切れ目66と遊離片67とで構成されており、遊離片67が遊離することにより角押え突起68と該角押え突起68から所定の距離を存して縁押え突起69とが形成される。第2差込部65は、切れ目70と遊離片71とで構成されており、遊離片71が遊離することにより角押え突起72が形成される。
【0041】
押え片63、第1差込部64、及び第2差込部65は、図9に示すように、台紙42を支持するものである。台紙42は、第1の実施形態のおいて説明したものと同様の構成であるが、図6に示すように、窓部62に対応する位置に表示部73が設けられ、この表示部73には眼球に相当するイラストが表示されている。
【0042】
台紙42は、図9に示すように、背板部74が第1天面フラップ54の内側に重合され、押え片63により押えられる。このとき、背板部74の表示部73は、図6に示すように、窓部62を介して露出する。そして、台紙42の基部75は、その両角部が第1差込部64と第2差込部65とに夫々差し込まれる。
【0043】
図7に示すように、台紙42に設けられた係止部76には、2つ折のカード43の第1板部77が係止される。これにより、押え片63はカード43により覆い隠される。また、第1差込部64と第2差込部65とには、カード43の第2板部78が係止される。このように構成された第2の実施形態における包装箱Bも、第1の実施形態の包装箱Aと同様の効果を得ることができる。
【0044】
なお、第2の実施形態の包装箱Bは、第1天面フラップ54と第2天面フラップ55とにより閉塞する構造であるため、図6において仮想線で示すように封緘用の粘着テープTが設けられる。このため、第2の実施形態の包装箱Bにおいては、図6及び図8に示すように、第2天面フラップ55には粘着テープTの切断案内用の案内溝79が形成され、第1天面フラップ54と第2天面フラップ55との境界部には案内溝79に沿って切断された粘着テープTの切断端部を手指で摘むことができるように、凹部80が形成されている。また、第1天面フラップ54には、案内溝79に対応する位置から端部までの領域において、粘着テープTが非貼着状態となる大略矩形状の切欠き81が形成されている。
【0045】
そして、第2の実施形態の包装箱Bを開封するときには、先ず、案内溝79に沿って切断用刃物等で粘着テープTを切断し、凹部80で粘着テープTを摘み引き上げて、切断後に長さ寸法の長い方の粘着テープTを除去する。こうすると、除去されずに残余した短い方の粘着テープTにより第2天面フラップ55は閉塞状態が維持されるが、第1天面フラップ54は切欠き81によってもともと粘着テープTが貼着された状態になっていないから、第1天面フラップ54のみ開くことができるようになる。これにより、開封者は、自然に第1天面フラップ54から開封を行うこととなる。従って、図7に示すように、確実に第1天面フラップ54から先に開かれ、開封時においてはカード43が連動して拡開するので、即座にカード43の内側を確認できる。
【0046】
なお、上記の各実施形態においては、板紙4,44の材料として段ボールを採用したが、段ボール以外にボール紙等の厚紙材料であっても好適に採用できる。また、箱本体1,41の底部の構成も上述したものに限るものではなく、例えば、所謂ボトムロック式等が採用されていてもよい。
【符号の説明】
【0047】
A,B…包装箱、2,42…台紙、3,43…カード、14…天面フラップ、16,56…第1上部内フラップ(内フラップ)、17,57…第2上部内フラップ(内フラップ)、18,58…胴部、19,59…底部、20,62…窓部、21,63…押え片、22,64…第1差込部(差込部)、23,65…第2差込部(差込部)、31,75…基部、32,74…背板部、33,76…係止部、34,73…表示部、35,77…第1板部(板部)、36,78…第2板部(板部)、54…第1天面フラップ(天面フラップ)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部と該底部の外周に起立する周壁とで構成された胴部に被包装物を収容し、胴部の上縁の一部に連設された内フラップを胴部上面に折り曲げ、胴部の上縁の他部に連設された天面フラップを前記内フラップの外側に重合させる包装箱において、
基部と背板部とが折目線を介して互いに重合する方向に折り畳み自在とされ、該背板部の外表面に所定の表示が施された表示部を備えて天面フラップと内フラップの間に保持される台紙と、前記台紙の内側に保持されるカードとを備え、
前記天面フラップは、前記台紙の表示部を露出させる窓部と、該窓部の周縁の少なくとも一部に連設されて前記台紙の背板部をその内側から押える押え片とを備え、
前記内フラップは、前記台紙の基部の一部を差し込んで係止する差込部を備え、
前記台紙は、前記天面フラップの押え片に押えられた状態で露出する位置に前記カードの一部を取り外し自在に係止する係止部を備え、
前記カードは、一対の板部が折目線を介して互いに重合する方向に折り畳み自在とされ、一方の板部を前記天面フラップの押え片に押えられた前記台紙の前記係止部に係止して前記押え片をその内側から覆い、他方の板部を前記台紙の基部と共に前記内フラップの差込部に取り外し自在に差し込んで保持されることを特徴とする包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−162274(P2012−162274A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22012(P2011−22012)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(390022895)株式会社トーモク (45)
【Fターム(参考)】