説明

包装紙接続装置

【課題】 旧包装紙と新包装紙の接続作業を容易に行い得る包装紙接続装置の提供。
【解決手段】 幅方向の途中で二つ折りにされて二枚の折片からなる長尺の包装紙を所定の経路を移動させて順次薬剤を包装する包装装置に用いられ、旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部との接続部分を接続する包装紙接続装置において、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との接続部分の重ね合わせ前に、旧包装紙および新包装紙の何れか一方の包装紙の折片の間に挿入された状態にあって、しかも該包装紙を保持可能とする挿入保持部材を備えている構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装紙どうしを接続するための包装紙接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薬剤を包装する包装装置として、下記特許文献1,2に示す技術が提案されている。これら包装装置に用いられる包装紙は幅方向の中心で二つ折りにされた状態で長尺となっており、使用している包装紙(旧包装紙)の残量が少なくなると、旧包装紙の終端部に、同様に幅方向の中心で二つ折りにされた包装紙(新包装紙)の始端部を接続することが行われる。その後に新包装紙は、決められた搬送経路を移動して、薬剤の分包に供される。
【0003】
下記特許文献1には、旧包装紙の終端部に新包装紙の始端部を接続するのに、作業者が直接的に一方の包装紙(この場合、新包装紙)の対向する内面に両面粘着テープを貼着し、他方の包装紙(この場合、旧包装紙)を、両面粘着テープを介して新包装紙に重ねることで、旧包装紙の終端部に新包装紙の始端部を接続する方法が開示されている。
【0004】
特許文献2に開示された包装装置は、包装紙接続装置を備えている。この包装紙接続装置は、包装紙の搬送経路から外れた部位に配置されており、旧包装紙の終端部を保持する終端保持部と、新包装紙の始端部を保持する始端保持部と、旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部を接続するために両包装紙の端部に外側から接続テープを接着する接続部とを備えている。
【0005】
また、特許文献2には、予めセットした旧包装紙と新包装紙との間に挿入板により包装紙片を挿入して、ヒートシール用部材により旧包装紙と新包装紙とを、包装紙片を介して貼着することが開示されている。あるいは先に挿入板に包装紙片をセットしておき、その両側を旧包装紙と新包装紙とで挟み込むようにして、ヒートシール用部材により旧包装紙と新包装紙とを、包装紙片を介して貼着することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−72003号公報
【特許文献2】特開2010−23999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この種の包装装置では、旧包装紙と新包装紙とを接続するのに、両者の接続部分を位置決めする必要がある。しかしながら、特許文献1の包装装置では、作業者が全て手作業で新旧の包装紙の接続作業を行うので、位置決めのための基準を作業者自身が判断しなければならず、このような作業は難しい。
【0008】
特許文献2の包装装置では、旧包装紙と新包装紙とを接続するのに、包装紙を作業者が把持して経路から外してこれを包装紙接続装置にセットして、新旧の包装紙を接続する。つまり、新旧の包装紙を作業者が把持して経路から外して経路以外の部位に設けた包装紙接続装置にセットしなければならないという、作業上での煩わしさを伴う。
【0009】
また、予めセットした旧包装紙と新包装紙との間に挿入板により包装紙片を挿入して、ヒートシール用部材により旧包装紙と新包装紙とを、包装紙片を介して貼着する作業は、作業者が全て手作業で新旧の包装紙の接続作業を行うので、位置決めのための基準を作業者自身が判断しなければならず、特許文献1の場合と同様に、このような作業は難しい。
【0010】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、旧包装紙と新包装紙の接続作業を容易に行い得る包装紙接続装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、幅方向の途中で二つ折りにされた二つの折片からなる長尺の包装紙を所定の搬送経路を移動させつつ、順次薬剤を包装する包装装置に用いられ、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部とを重ね合わせて接続する包装紙接続装置において、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との重ね合わせ前に、旧包装紙および新包装紙の何れか一方の包装紙の折片の間に挿入された状態にあって、しかも該何れか一方の包装紙を保持可能とする挿入保持部材を備えていることを特徴としている。
【0012】
上記構成において、挿入保持部材は、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との接続部分の重ね合わせ前に、旧包装紙および新包装紙の何れか一方の包装紙の折片の間に挿入された状態にあって該包装紙を保持可能であるから、何れか一方の包装紙に挿入保持部材を挿入した状態で、包装紙をその外側から挿入保持部材ごと把持し、把持により保持した状態で、一方の包装紙を保持した位置を基準として、これに接続すべき他方の包装紙を接続することができる。
【0013】
本発明の包装紙接続装置では、挿入保持部材は、前記何れか一方の包装紙の保持を補助するのに用いられる補助部を備えた構成とすることが好ましい。この構成によれば、何れか一方の包装紙に挿入保持部材を挿入した状態で、包装紙をその外側から挿入保持部材における補助部ごと把持して保持し、保持した状態で一方の包装紙を保持した位置を基準として、これに接続すべき他方の包装紙を接続することができる。
【0014】
本発明の包装紙接続装置は、ヒーターを備え、該ヒーターは一方の包装紙の各折片における外側に他方の包装紙の各折片をそれぞれ重ねた各重なり部分を外側から加熱することで接続するのに用いられ、該ヒーターの加熱により接続を行う際に該ヒーターの受台となる受部が挿入保持部材に設けられている構成を採用することができる。
【0015】
上記構成によれば、挿入保持部材に設けた受台でヒーターを受けた状態で、ヒーターの加熱によって一方の包装紙の各折片における外側に、他方の包装紙の各折片がそれぞれ接続される。
【0016】
本発明の包装紙接続装置では、ヒーターと挿入保持部材とは相対的に移動可能に設けられ、挿入保持部材が、該挿入保持部材およびヒーターが互いに離れて旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部を重ね合わせ状態とするための重合姿勢と、受部がヒーターの間にあってヒーターの加熱により旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部の接続を行うための接続姿勢とに切り替え可能とされた構成を採用することができる。
【0017】
この構成によれば、挿入保持部材を、挿入保持部材とヒーターが互いに離れる重合姿勢とすることでヒーターが邪魔にならないから、旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部の重合せの作業がし易く、挿入保持部材を重合姿勢から接続姿勢とすることで、ヒーターの加熱により旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部が接続される。
【0018】
本発明の包装紙接続装置では、挿入保持部材は、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との接続部分の重ね合わせ前であって旧包装紙が搬送経路を移動しているときから、旧包装紙の折片の間に挿入された状態にある構成を採用することができる。
【0019】
挿入保持部材が、旧包装紙が搬送経路を移動しているときから折片の間に挿入された状態にあれば、旧包装紙の終端部をその外側から挿入保持部材ごと把持し、把持によって保持した状態で、終端部を保持した位置を基準として、これに対して新包装紙の始端部を重ね合わせることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の包装紙接続装置によれば、挿入保持部材は、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との接続部分の重ね合わせ前に、旧包装紙および新包装紙の何れか一方の包装紙の折片の間に挿入された状態にあって包装紙を保持可能であるから、何れか一方の包装紙に挿入保持部材を挿入した状態で、包装紙をその外側から挿入保持部材ごと把持し、把持によって保持した状態で一方の包装紙を保持した位置を基準とし、これに接続すべき他方の包装紙を容易に位置決めして接続することができ、旧包装紙と新包装紙の接続作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態を表す包装紙接続装置の正面図である。
【図2】同包装紙接続装置の正面図であり、挿入保持体を重合姿勢とし、ヒートシール部の前側の挟持体を省略した正面図である。
【図3】同包装紙接続装置の側面図(左側面図)である。
【図4】同包装紙接続装置の側面図(右側面図)である。
【図5】同包装紙接続装置の側面下方側からの斜視図である。
【図6】同包装紙接続装置の保持アームを閉じた状態の拡大側面図である。
【図7】同包装紙接続装置の保持アームを閉じた状態の側面下方側からの斜視図である。
【図8】同包装紙接続装置の保持アームを開いた状態の拡大側面図である。
【図9】同包装紙接続装置の保持アームを開いた状態の側面下方側からの斜視図である。
【図10】同包装紙接続装置における包装紙の搬送状態を表す側面下方側からの斜視図である。
【図11】同包装紙(旧包装紙)を切断した状態の側面下方側からの斜視図である。
【図12】図11の状態から包装紙(旧包装紙)を保持アームで保持して、挿入保持体を重合姿勢とした状態の図である。
【図13】図12の状態の正面図である。
【図14】旧包装紙と新包装紙が接続された状態の図で、前側の挟持体を仮想線で示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態に係る包装紙接続装置を、図1ないし図14を参照しつつ説明する。この包装紙接続装置1は、幅方向の途中で二つ折りにされた二つの折片からなる長尺の包装紙(分包紙とも称する)2を所定の方向に送りつつ、薬剤を投入した領域の包装紙2を、一包ごとになるようヒートシールすることで、順次薬剤を包装する包装装置に用いられる。
【0023】
なお、実際に包装紙接続装置1を前記包装装置の内部に装着した状態において、該包装装置を使用する使用者の立ち位置からすれば、図1は背面図である。しかしながら、本実施形態では、包装紙接続装置1の構成の特徴をわかり易くするために、便宜上図1を正面図とし、他の図を図1に倣わせて側面図等を決めている。また後述するように、包装紙接続装置1は包装装置に水平方向に対して傾斜した状態で収納されるが、図3および図4は傾斜した包装紙接続装置1を、それぞれその傾斜方向Kに直交する方向から観た左側面図および右側面図である。
【0024】
包装紙接続装置1は、使用中の包装紙2の終端部、続いて使用する包装紙の始端部との接続部分を重ね合わせて接続するために用いられる。図1ないし図3に示すように、包装紙接続装置1は、前記包装装置内部の所定の場所に配置される支持台4に設置されている。したがって、まず支持台4について説明する。支持台4は包装装置に、水平方向に対して例えば45°程度だけ傾斜した状態で収納され、包装装置に傾斜した状態で支持されたまま(背面側へ向けて)引き出すことが可能に装着されている。
【0025】
図1ないし図5に示すように、支持台4は、正面視して上下方向UDに対して傾斜した傾斜方向Kを長手方向とし前後方向FRを短手方向とする矩形状に形成され、その表面(左側面)下部に、包装紙2を巻回してなる包装紙ロール5を横軸(左右方向RLに対して傾斜する軸であって、以下同様とする)回りに回転自在に支持する支持部6を備えている。支持部6は四方の立壁7と、立壁7の側部に亘る平板状の設置壁8を備え、設置壁8上に包装紙ロール5を載置可能な回転盤9が配置されてなる。設置壁8の裏面(右側面)側には、包装紙ロール5が前記横軸回りに不要に回転するのを抑制する抑制機構(図示せず)が設けられている。包装紙ロール5は、回転盤9に設置されることで、その分だけ支持台4の表面から離れて配置される。支持部6(回転盤9)には、包装紙ロール5の中心穴5aに嵌合した芯筒5bに嵌合する支持軸10が立設されている。
【0026】
支持台4には、横軸回りに回転自在な第一案内ローラー11が複数本設けられている。この場合、三本設けられている。第一案内ローラー11のうち二本はその場回転自在に設置壁8に固定されており、一本の第一案内ローラー11aは、包装紙2に所定のテンションを付与すべく、支持軸10を同心とした円弧状のガイド穴8aに沿って変位可能に構成されている。
【0027】
支持台4の上部の前後隅部に、それぞれ第一案内ローラー11と平行な第二案内ローラー12、第三案内ローラー13が横軸回りに回転自在に配置されている。第一案内ローラー11、第二案内ローラー12、第三案内ローラー13を上記の位置に配置することにより、包装紙ロール5から繰り出された包装紙2は、第一案内ローラー11から、第二案内ローラー12、第三案内ローラー13に掛け巻かれつつ、移動する。つまり、第一案内ローラー11、第二案内ローラー12によって、支持台4に沿って上方へ向い、支持台4の上部において第二案内ローラー12、第三案内ローラー13によって後方へ向う搬送経路14が設定される(図3参照)。包装紙2は、この搬送経路14に沿って移動する。なお、搬送経路14は、包装紙ロール5から繰り出された包装紙2を、包装装置において薬剤供給ホッパー、ヒートシール装置等から構成される薬剤分包部へ向けて送り出す経路である。
【0028】
包装紙接続装置1は、搬送経路14の途中に配置されたヒートシール部15と挿入保持装置16とを備えている。ヒートシール部15は、前後一対の挟持体17,18と、ヒーター19と、ヒーター19に電力を供給する供給部(図示せず)と、挟持体17,18どうしを接近離間させる接近離間装置20とから構成されている。
【0029】
挟持体17,18は、それぞれ板状部材から構成されている。挟持体17,18は、支持台4の表面に支持された傾斜方向Kに沿う開閉中心軸体21(図2参照)に、支持台4側がそれぞれ回動開閉自在に支持されている。また各挟持体17,18は、支持台4側が開閉中心軸体21回りに回動自在に支持されることで、対向面17a,18a(図3参照)どうしが接近離間可能に構成されている。
【0030】
ヒーター19は、薄板の金属から挟持体17,18の対向面17a,18aに一条あるいは複数状の帯状に形成され、各挟持体17,18の対向面17a,18aに表面が露出するよう設置されている(図3参照)。また、各挟持体17,18には、支持台4の裏側に突出する被操作片17b,18bが一体的に設けられている(図4参照)。
【0031】
挟持体17,18のうちの何れか一方(この場合、前側の挟持体17)に、包装紙2の搬送方向上流側(斜め下方)に突出する切断歯体22を備えている。この切断歯体22は、包装紙2をその長手方向途中で切断するのに用いられる。具体的には、前側の挟持体17の下面に、搬送方向上流側に突出する矩形板部材として一体的に形成されている。この切断歯体22は、矩形板部材の先端部に、傾斜方向Kに直交する方向に並ぶ鋸歯状の歯部22aが形成されてなる。
【0032】
接近離間装置20は支持台4の裏面側に配置され、各挟持体17,18の被操作片17b,18bに当接して被操作片17b,18bどうしを接近離間させることで、挟持体17,18どうしを接近離間させるよう構成されている。すなわち接近離間装置20は、傾斜方向Kに出力軸23aが沿うよう支持台4の裏面に取り付けられたモーター23と、出力軸23aの先端に取り付けられ被操作片17b,18bの間に挿入されたカムローラー24とから構成されている。
【0033】
挿入保持装置16は、本体25と、本体25を前後方向FRの回動中心軸体26回りに回動させるための駆動部27とを備えている。本体25は、平板状の本体アーム28と挿入保持体(挿入保持部材)29とから構成されている。本体アーム28は基部30と先端部31とから正面視してL字形に形成されている。回動中心軸体26は、支持台4の上前隅部に支持台4の表面から離れる方向に向けて立設されたブラケット32の側端部に配置されている。したがって、回動中心軸体26は、支持台4の表面からブラケット32の高さに応じた分だけ離れている。この回動中心軸体26は、本体アーム28の基部30に挿通されて、基部30は回動中心軸体26回りに回動自在に支持されている。
【0034】
本体アーム28の先端部31は、基部30の先端部側から立ち上げられるよう基部30に一体的に形成されている。先端部31の端部に、カバー33(後述する)の底板34が一体的に形成されている。この底板34は、先端部31の一端側の背面に、後方且つ基部30と平行に突出した平板状に形成されている。
【0035】
図1および図2に示すように、挿入保持体29は正面視して矩形板状に形成され、底板34の前後方向中心部から支持台4側へ突出するよう一体的に設けられている。したがって、本体アーム28と挿入保持体29とは互いに前後方向FRに距離L1だけ位置ずれして配置されている(図6参照)。挿入保持体29の側辺部29cと本体アーム28の基部30の側端辺30aとは平行であって、挿入保持体29の側辺部29cは本体アーム28の基部30の側端辺30aに対して支持台4から離れる方向に位置ずれしている。
【0036】
挿入保持体29の側辺部29cおよび下辺部29dは、何れも先端側の厚みが薄くなるよう傾斜面に形成されている。挿入保持体29の側辺部29cおよび下辺部29d以外の、前面29aと後面29b(図3参照)とは、互いに平行な平面で、同一の厚みに形成されている。
【0037】
挿入保持体29は、各挟持体17,18の対向面17a,18a間に挿入された状態(後述する接続姿勢である)において、ヒーター19に対応する領域が、ヒーター19の受台となる受部44として構成されている。受部44は耐熱性およびクッション性を備えた材料で形成されている。また、挿入保持体29は、対向面17a,18a間に挿入されない本体アーム28寄りの部分が、包装紙2の保持を補助するのに用いられる補助部45として構成されている。受部44の表面と補助部45の表面とは、互いにほぼ面一になるよう設定されている。また、受部44と補助部45の位置関係として、受部44が搬送方向上流側、補助部45が搬送方向下流側にある。
【0038】
駆動部27は、支持台4の表面に直交する方向に移動自在な操作杆35と、操作杆35を前記直交する方向に往復動させ得る往復動装置36とを備えている。操作杆35は、支持台4を挿通するよう設けられ、その表面にラック部(図示せず)が形成されている。操作杆35の、支持台4の表面側に突出する一方の側端部は、回動中心軸体26に対して搬送方向上流側に設けられたピン37を介して、本体アーム28の基部30に回動自在に連結されている。操作杆35の、他方の側端部は支持台4の裏面側にあって、往復動装置36に連結されている。
【0039】
往復動装置36は支持台4の裏面側に配置されており、ガイド部材38と、フォトセンサ39,40と、姿勢切替用モーター41とから構成されている。ガイド部材38は、操作杆35を案内するガイド穴(図示せず)が形成された傾斜方向Kに沿う板状に形成されている。ガイド部材38は取付部42を介して支持台4の裏面に取り付けられており、この取付部42に姿勢切替用モーター41が装着されている。
【0040】
姿勢切替用モーター41の出力軸41aは、取付部42を挿通して操作杆35側に突出している。そして出力軸41aにピニオン(図示せず)が装着されて、操作杆35のラック部に噛合している。ガイド部材38には、板状のブラケット43が一体的に形成されており、このブラケット43に、フォトセンサ39,40が前記直交する方向に対で装着されている。
【0041】
このように構成された駆動部27の駆動により、挿入保持体29は、包装紙2の終端部に対して包装紙3の始端部を重ね合わせるために、包装紙2の終端部にと包装紙3の始端部とを位置合わせする準備段階としての重合姿勢X(図2参照)と、包装紙2の終端部と包装紙3の始端部とを接続するための接続姿勢Y(図1参照)とに切り替えられる。
【0042】
すなわち、駆動部27を駆動して操作杆35の一方の側端部が支持台4の表面側に大きく突出すると、図2において本体25が回動中心軸体26回りに時計方向に回動し、挿入保持体29も同様に回動する。この姿勢が重合姿勢Xである。挿入保持体29が重合姿勢Xにあることは、操作杆35が支持台4に近いフォトセンサ39で検出されていることで判断される。また、図2に示すように、挿入保持体29の重合姿勢Xは、挿入保持体29の隅部がヒートシール部15の挟持体17,18の間に存在している状態である。
【0043】
駆動部27を駆動して操作杆35の他方の側端部が支持台4の裏面側に大きく突出すると、図2において本体25が回動中心軸体26回りに反時計方向に回動し、挿入保持体29も同様に回動する。この姿勢が接続姿勢Yである。挿入保持体29が接続姿勢Yにあることは、操作杆35が支持台4から遠いほうのフォトセンサ40で検出されていることで判断される。また、図1の破線に示すように、挿入保持体29の重合姿勢Xは、挿入保持体29の受部44がヒートシール部15のヒーター19間に対応する領域に挿入されている状態である。挿入保持体29の接続姿勢Yは、挿入保持体29の側辺部29cが支持台4の表面に平行となっている状態である。
【0044】
図6ないし図9に示すように、包装紙接続装置1は、包装紙2を補助部45の両側のそれぞれの表面に外側から押圧して把持(保持)する把持装置46を、さらに備えている。把持装置46は、底板34の側部を通って補助部45の両側のそれぞれの表面に向けて延びる一対の保持アーム47と、これら各保持アーム47を底板34に直交する軸部材48回りに回動自在に支持する回動支持装置49とを備えている。なお、図6ないし図9は、前記カバー33を取り外した状態で描いている。また、何れの図も、挿入保持体29の重合姿勢Xで表している。
【0045】
保持アーム47どうしは、前後対称使いされる形状に形成されている。各保持アーム47は、底板34の側方にあって底板34に平行な基端部50と、基端部50の端から支持台4の表面側に向けて垂下する垂下部51と、垂下部51の後部から補助部45の表面に沿うよう折り曲げられた小平板状の爪部52とから一体的に形成されている。各保持アーム47のそれぞれの基端部50には、被操作片50a,50aが底板34に平行になるよう形成され、被操作片50a,50aは重ねられるよう設けられている。軸部材48どうしは、底板34に、前後に離間して平行に立設され、保持アーム47はその基端部50が軸部材48回りに回動自在に取り付けられている。
【0046】
前記回動支持装置49は、ソレノイド53と、ソレノイド53の操作片54と、操作片54に前記被操作片50a,50aを連結するためのピン(図示せず)とから構成されている。ソレノイド53は底板34にブラケット55を介して取り付けられている。操作片54は被操作片50a,50aに向けて延び、その先端にピンが連結され、両被操作片50a,50aにピンが挿通されている。そして回動支持装置49の駆動により、保持アーム47は爪部52が補助部45に押圧する状態と、離間する状態に切り替えられる。
【0047】
図3,図5,図6に示すように、ヒートシール部15の搬送方向上流側に、包装紙2が挟持体17,18間に安定して供されるよう案内する案内部材56が、支持台4の表面に立設されている。この案内部材56は、前後一対で設けられた案内板部56a,56bから、包装紙2の搬送方向に直交する断面がV字形状に形成されている。このようなV字形状としているのは、幅方向中心で折った包装紙2を倣わすためである。支持台4の表面から案内部材56の底部における位置と、挿入保持体29の接続姿勢Yでの側辺部29cの位置は一致させている。
【0048】
なお、包装紙2として、グラシン紙やセロファン紙が好適に用いられ、包装紙2の折片の対向面には、熱溶融性の合成樹脂皮膜が施されている。
【0049】
上記構成の包装紙接続装置1において、包装紙ロール5から包装紙2を引き出して、包装紙2が搬送経路14を移動するようにセットした状態を図10に示す。このように包装紙2をセットするには、支持部6の回転盤9に立設した支持軸10に、包装紙ロール5の芯筒5bを嵌合するようにして包装紙ロール5を設置する。そして、包装紙ロール5から包装紙2を引き出し、第一案内ローラー11(11a)に掛け、案内部材56の案内板部56a,56bの間に通し、さらに包装紙2を引き出して、挿入保持体29が包装紙2の折片2b,2cの間に通るようにして、第二案内ローラー12側に引き、第二案内ローラー12に外側から掛ける。
【0050】
このとき、ヒートシール部15においては、接近離間装置20によって挟持体17,18どうしを離間させておく。そうすると、包装紙2を挟持体17,18の間に容易に通すことができ、挿入保持体29を容易に包装紙2の折片2b,2cの間に通すことができる。そして、本体アーム28と挿入保持体29とは互いに前後方向FRにL1だけ位置ずれして配置されているから、挿入保持体29を包装紙2の折片2b,2cの間に通ようにして、包装紙2を第二案内ローラー12側に引いて、第二案内ローラー12に外側から掛けることができる。続いて、包装紙2を第三案内ローラー13側に引いて、第三案内ローラー13の外周面に沿わせることで、第三案内ローラー13を包装紙接続装置1における搬送方向下流側端のガイドとして用いられる。このようにして、包装紙ロール5から引き出され、搬送経路14に沿った包装紙2は、薬剤分包部へ向けて送り出されて、薬剤の分包に供される。
【0051】
なお、包装紙2が分包に供されている間は、挿入保持体29を接続姿勢Yに位置させておく。また、挟持体17,18どうしは離間させたままにしておく。さらに各保持アーム47は、その爪部52が補助部45から離れる方向に開いておく。
【0052】
そして、包装紙2の使用を続けると、次第に包装紙2の残量が少なくなる。この包装紙2(旧包装紙であり、一方の包装紙に相当する)を最後まで使用すると、その終端部2aが包装紙接続装置1における搬送経路14から外れてしまう。そうなると、次に使用する包装紙(新包装紙であり、他方の包装紙に相当する)3について、上記のような作業によって、もう一度、包装紙3を搬送経路14に沿わせなければならなくなる。これは面倒な作業である。しかしながら、包装紙接続装置1を用いることで、包装紙2の終端部2aと包装紙3の始端部3aとを容易に位置決めして接続することができ、上記のような面倒な作業の一部を省くことができる。
【0053】
以下に、その接続方法を図11ないし図14に基づいて説明する。まず、包装紙2が最終端になるまでに、作業者は切断歯体22を用いて包装紙2を切断する。このとき作業者は、ヒートシール部15から搬送方向上流側に出ている包装紙2の途中部分を把持し、これを切断歯体22の歯部22aに対して押し当てることで、図11に示すように、包装紙2を切断する。特に、包装紙2はヒートシール部15の挟持体17,18間に挿入され(搬送経路14にあり)、挿入保持体29が折片2b,2cの間にあって、包装紙2は挿入保持体29に支持されている。このため、包装紙2の途中部分を歯部22aに対して押し当てると、確実に切断することができる。このようにして包装紙2の途中部分を切断した後は、それまで使用していた包装紙ロール5を支持軸10から取り外し、別の新たな包装紙ロール5(5A)を支持軸10に装着する。
【0054】
また、把持装置46において、回動支持装置49のソレノイド53を駆動して、保持アーム47を軸部材48回りに回動させ、保持アーム47の爪部52を挿入保持体29の補助部45に当接する方向へ回動させる。そうすると、補助部45と爪部52との間には、包装紙2の終端部2aが存在しているから、包装紙2の終端部2aが、爪部52によって平面状の補助部45に押圧されて、挿入保持体29に保持される。
【0055】
補助部45と爪部52との間に、包装紙2の終端部2aが存在していることは、換言すれば、包装紙2の終端部2aにおける折片2b,2cの間に挿入保持体29が挿入されているということである。そして、挿入保持体29の前面29aと後面29bとは互いに平行な平面で、同一の厚みに形成されているから、包装紙2の終端部2aを補助部45と爪部52とで挟んでも、包装紙2の終端部2aに皺ができにくい。
【0056】
このようにして、包装紙2の終端部2aを挿入保持体29に保持した状態で、往復動装置36を駆動して、図12に示すように、挿入保持体29を接続姿勢Yから重合姿勢Xに切り替える。このとき、包装紙2の終端部2aは、保持アーム47によって、挿入保持体29の補助部45に保持されているから、挿入保持体29の姿勢が重合姿勢Xに切り替わるのに伴って、上方へ移動する。すなわち包装紙2の終端部2aの位置は、挿入保持体29に保持された状態で、ヒートシール部15の挟持体17,18から側方へ離れる方向へ移動する。
【0057】
続いて作業者は、図13に示すように、包装紙ロール5(5A)から包装紙3を引き出して、包装紙3の始端部3aの折片3b,3cを、挿入保持体29に保持されている包装紙2の終端部2aの折片2b,2cに、外側から手指で重ねる。このとき、包装紙3の折片3b,3cの折目3dの始端3eを、包装紙2の折片2b,2cの折目2dを介して挿入保持体29の側辺部29cに当てるようにする。また、包装紙3の折目3dの始端3eの、側辺部29cにおける位置は、受部44に対応する位置を本体アーム28側に越える程度が好ましい。
【0058】
そして、挿入保持体29は重合姿勢Xにあって、ヒートシール部15の挟持体17,18から側方へ離れる方向へ移動しているから、包装紙3の始端部3aの折片3b,3cを、既に挿入保持体29に保持されている包装紙2の終端部2aの折片2b,2cに外側から重ねる作業において、挟持体17,18が邪魔になることもなく、これを容易に行うことができる。
【0059】
上記のようにして、包装紙2の終端部2aに包装紙3の始端部3aを重ね合わせた状態で往復動装置36を駆動して、図14に示すように、再び挿入保持体29を接続姿勢Yに切り替える。そうすると、包装紙2の終端部2aの折片2b,2cの間に挿入保持体29があって、包装紙2の終端部2aの折片2b,2cの外側に包装紙3の始端部3aの折片3b,3cが重ねられた状態で、新旧の包装紙2,3の接続部分がヒートシール部15の挟持体17,18の間に位置する。これによって、包装紙2の終端部2aと包装紙3の始端部3aの接続する部分を容易に位置決めすることができる。
【0060】
次に接近離間装置20を駆動して、挟持体17,18どうしを接近させ、挿入保持体29、包装紙2の終端部2aの折片2b,2c、および包装紙3の始端部3aの折片3b,3cを、挟持体17,18で挟む。すなわち、挟持体17,18に設置されたヒーター19を包装紙3の始端部3aの折片3b,3cに接触させる。そして、供給部からヒーター19に電力を供給し、ヒーター19を加熱する。
【0061】
挿入保持体29の接続姿勢Yにおいて、ヒーター19に対向する領域には、ヒーター19の受台となる受部44があるから、挟持体17,18どうしを接近させて包装紙3の始端部3aの折片3b,3cを外側から押圧すると、包装紙2の終端部2aの折片2b,2cが受部44で受けられた状態で、包装紙3の始端部3aの折片3b,3cが外側から加熱され、その合成樹脂皮膜が溶融して、包装紙3の始端部3aの折片3b,3cの内面が、内側にある包装紙2の終端部2aの折片2b,2cの外面に接続される。なお、ヒーター19への電力の供給量、供給時間は、用いる包装紙の種類に応じて設定することが行われ、包装紙2と包装紙3の接続が終われば、自動的にヒーター19への電力の供給が断たれ、接近離間装置20が駆動して、挟持体17,18どうしが離間するよう設定されていることが好ましい。
【0062】
上記のようにして、容易に包装紙2(旧包装紙)の終端部2aに包装紙3(新包装紙)の始端部3aを接続することができる。なお、包装紙3の、ヒートシール部15に対する搬送方向上流側を、第一案内ローラー11に掛け、案内部材56の案内板部56a,56bの間に挿入するのは、包装紙2と包装紙3の接続後、接続前の何れでもよい。
【0063】
その後は、回動支持装置49を駆動して、各保持アーム47を、その爪部52が補助部45から離れる方向に開き、包装紙2の把持を解除する。包装紙2の把持が解除されることで、包装紙3を包装紙ロール5から引き出し、薬剤分包部へ向けて送り出すことができるようになる。
【0064】
以上のように、本発明の実施形態における包装紙接続装置1では、包装紙2(旧包装紙)の終端部2aに包装紙3(新包装紙)の始端部3aを接続する際に、包装紙2の終端部2aに挿入保持体29が予め挿入された状態にあって、挿入保持体29と保持アーム47とで包装紙2の終端部2aが挿入保持体29に保持されている。このため、包装紙3の始端部3aを、接続すべき包装紙2の終端部2aに位置合わせすることが極めて容易になり、包装紙2,3どうしの接続作業がし易い。
【0065】
しかも、挿入保持体29に保持された包装紙2の終端部2aは、斜め上方に移動するのみで、搬送経路14からほとんど離れることがない。このため、包装紙2の終端部2aに包装紙3の始端部3aを接続した後に、即座に包装紙3を薬剤分包部へ向けて送り出すことができるから、接続作業時間の短縮化を図って、処方箋に応じた薬剤の提供の自動化に貢献することが可能である。
【0066】
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではない。
【0067】
例えば、上記実施形態では、往復動装置36を設けて、挿入保持体29の重合姿勢Xと接続姿勢Yの切り替えを自動的に行うよう構成した。しかしながら、往復動装置36を設けず、本体25(本体アーム28)を回動中心軸体26回りに回動自在に支持し、作業者の手指の操作によって、挿入保持体29の重合姿勢Xと接続姿勢Yの切り替えを手動で行うようにすることも可能である。この際の操作はカバー33等を把持することで容易に行うことができる。
【0068】
上記実施形態では、挿入保持体29の重合姿勢Xと接続姿勢Yの切り替えを可能とした。これは、ヒートシール部15が、その挟持体17,18を開閉するのみで、ヒートシール部15は固定的に設置しており、そうなると、包装紙2に包装紙3を重ね合わせる際に、ヒートシール部15が邪魔になることも想定されるためである。したがって、挿入保持体29の重合姿勢Xと接続姿勢Yの切り替えを可能として、なるべくヒートシール部15を回避した状態で、包装紙どうしの重ね合わせを行うようにしている。しかし、包装紙2に包装紙3を重ね合わせる際に、ヒートシール部15を邪魔にならない位置に移動するよう構成すれば、挿入保持体29は接続姿勢Yに固定される形態を採用することもできる。
【0069】
このように、ヒートシール部15と挿入保持体29とが相対的に移動するように構成することによれば、包装紙2に包装紙3を重ね合わせる作業に邪魔になる部材を、回避させることができる。例えば、挿入保持体29を接続姿勢Yに固定する形態とし、ヒートシール部15を搬送経路14に沿って挿入保持体29から離間する方向に移動させたり、挟持体17,18を大きく開いたりする構成を採用することで、包装紙2に包装紙3を容易に重ね合わせて位置決めし、接続することが可能になる。
【0070】
上記実施形態では、把持装置46を設けて、この把持装置46によって自動的に包装紙2の終端部2aを挿入保持体29に保持した。しかしながら、把持装置46を設けず、作業者の手指で把持によって、包装紙2の終端部2aを挿入保持体29に押圧して保持し、この状態で、包装紙3の始端部3aを包装紙2の終端部2aに重ね合わせることも可能である。
【0071】
上記実施形態では、包装紙2の終端部2aを挿入保持体29に保持し、これを重合姿勢Xとして、ヒートシール部15から離れた包装紙2の終端部2aに包装紙3の始端部3aを包装紙2の終端部2aに重ね合わせるようにした。しかしながらこれに限定されず、包装紙3を案内部材56で案内するようにして包装紙3の始端部3aを挟持体17,18の間に挿入し、包装紙2の終端部2aを保持した挿入保持体29を接続姿勢Yとすることで、包装紙2の終端部2aに包装紙3の始端部3aを重ねるようにして、包装紙2の終端部2aと包装紙3の始端部3aとを位置合わせすることもできる。
【0072】
また、上記実施形態では、包装紙2,3どうしの接続の際に、包装紙3(新包装紙)の始端部3aを包装紙2(旧包装紙)の終端部2aの外側に重ねた。しかしながら、包装紙2,3どうしの接続の際に、包装紙3の始端部3aと包装紙2の終端部2aの何れが外側で何れが内側であるかは、限定する必要はない。上記実施形態では、包装紙2が薬剤の分包に供されている間は、挿入保持体29を包装紙2の終端部2aの折片2b,2cの間に挿入されている状態としたので、包装紙2を包装紙3の内側にしたに過ぎない。つまり、包装紙2,3どうしの接続の際に、包装紙3の始端部3aを包装紙2の終端部2aの内側にしても何ら差しつかえない。
【0073】
また上記実施形態では、挿入保持体29は、旧包装紙2の終端部2aと新包装紙3の始端部3aとの重ね合わせ前に、旧包装紙2の折片の間に挿入された状態にあって、しかも旧包装紙2を保持可能とされている。しかしながら、挿入保持体29は、旧包装紙2の終端部2aと新包装紙3の始端部3aとの重ね合わせ前に、新包装紙3の折片の間に挿入された状態にあって、しかも新包装紙3を保持可能とされてもよい。
【0074】
また上記実施形態では、ヒーター19を用いたヒートシールによって新旧の包装紙2,3を接続している。しかしながら、ヒートシール以外の手段によって新旧の包装紙2,3を接続するようにしてもよい。たとえば、粘着テープを用いてもよく、あるいは、接着剤を用いてもよい。
【符号の説明】
【0075】
1…包装紙接続装置、2,3…包装紙、2a終端部、2b,2c…折片、2d…折目、3a…始端部、3b,3c…折片、3d…折目、3e…始端、4…支持台、5…包装紙ロール、14…搬送経路、15…ヒートシール部、16…挿入保持装置、17,18…挟持体、19…ヒーター、20…接近離間装置、22…切断歯体、28…本体アーム、29…挿入保持体、36…往復動装置、44…受部、47…保持アーム、52…爪部、X…重合姿勢、Y…接続姿勢

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向の途中で二つ折りにされた二つの折片からなる長尺の包装紙を所定の搬送経路を移動させつつ、順次薬剤を包装する包装装置に用いられ、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部とを重ね合わせて接続する包装紙接続装置において、
旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との重ね合わせ前に、旧包装紙および新包装紙の何れか一方の包装紙の折片の間に挿入された状態にあって、しかも該何れか一方の包装紙を保持可能とする挿入保持部材を備えていることを特徴とする包装紙接続装置。
【請求項2】
挿入保持部材は、前記何れか一方の包装紙の保持を補助するのに用いられる補助部を備えていることを特徴とする請求項1記載の包装紙接続装置。
【請求項3】
ヒーターを備え、該ヒーターは一方の包装紙の各折片における外側に他方の包装紙の各折片をそれぞれ重ねた各重なり部分を外側から加熱することで接続するのに用いられ、該ヒーターの加熱により接続を行う際に該ヒーターの受台となる受部が挿入保持部材に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の包装紙接続装置。
【請求項4】
ヒーターと挿入保持部材とは相対的に移動可能に設けられ、挿入保持部材が、該挿入保持部材およびヒーターが互いに離れて旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部を重ね合わせ状態とするための重合姿勢と、受部がヒーターの間にあってヒーターの加熱により旧包装紙の終端部および新包装紙の始端部の接続を行うための接続姿勢とに切り替え可能とされたことを特徴とする請求項3記載の包装紙接続装置。
【請求項5】
挿入保持部材は、旧包装紙の終端部と新包装紙の始端部との接続部分の重ね合わせ前であって旧包装紙が搬送経路を移動しているときから、旧包装紙の折片の間に挿入された状態にあることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の包装紙接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−66915(P2012−66915A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213627(P2010−213627)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(510154420)高園テクノロジー株式会社 (29)
【Fターム(参考)】