包装袋
【課題】内容物の保護性を向上し、破砕しにくい包装袋を提供する。
【解決手段】内側に型部材20を配した六面体包装袋1に関し、型部材20からはみ出す部分につき、側面形成部23,24からはみ出す部位を型部材20の下端に対応する基線でこの包装袋の中央側へ折り込むと共に、この包装袋1の前後方向中央の下端シール部41の内縁に対応する基点とこの側面形成部23,24からはみ出す部位の前後の端縁における型部材20の下端に対応する頂点とを結ぶ斜線を包装袋の内側に凸状となるように折り込み、これら基線及び斜線で囲まれた三角折り込み部61と、平面形成部21,22からはみ出す部位を型部材20の下端を基線としてこの包装袋1の中央へ折り曲げ、三角折り込み部61に被せるようにして設けられた平面折り込み部60と形成し、はみ出し部の下端を密封する下端シール部41を設け、これらを重ね合わせる。
【解決手段】内側に型部材20を配した六面体包装袋1に関し、型部材20からはみ出す部分につき、側面形成部23,24からはみ出す部位を型部材20の下端に対応する基線でこの包装袋の中央側へ折り込むと共に、この包装袋1の前後方向中央の下端シール部41の内縁に対応する基点とこの側面形成部23,24からはみ出す部位の前後の端縁における型部材20の下端に対応する頂点とを結ぶ斜線を包装袋の内側に凸状となるように折り込み、これら基線及び斜線で囲まれた三角折り込み部61と、平面形成部21,22からはみ出す部位を型部材20の下端を基線としてこの包装袋1の中央へ折り曲げ、三角折り込み部61に被せるようにして設けられた平面折り込み部60と形成し、はみ出し部の下端を密封する下端シール部41を設け、これらを重ね合わせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋本体の内側に袋の形状を六面体に維持する型部材が配された包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、開口部を再密封することができるように、開口部の内面にファスナの取り付けられた包装袋が知られている。近年、かかる包装袋に関し、内容物の形状を崩さないで包装袋に収納させたいとの要請が高まっている。本願発明の特許出願人は、これまでにもかかる要請に応えるために研究開発を進めており、既に特許文献1にかかる発明を開示している。
【0003】
この特許文献1に記載の発明は、フィルム材からなる袋本体と、この袋本体の内部に設けられて、袋本体の外形を六面体状に維持する型部材とを備えた包装袋にかかるものである。この特許文献1に記載の包装袋を製造する場合、主として一枚のフィルム材をその中心線で二つ折りにして、その側縁同士を張り合わすことで形成される。
【0004】
そして、包装袋における平面部及び側面部は、袋本体を形成しているフィルム材が、その内部に設けられた型部材により張力を付与されることで形成される。その一方で、上面部は、型部材の上端からはみ出した部分における、各平面部に対応する部位が、中央に折り曲げられ、各側面部に対応する三角形状の部位が底面側に折り返され、側面の外面にシールされて形成される。そして、包装袋の底面部は、その両側部分に形成される三角形状の張り出し部分を包装袋の中央側に折り曲げて、底面部の外側面にシールすることで形成される。
【0005】
【特許文献1】特開2001−322187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この特許文献1に記載の発明は、型部材が袋本体の外形を六面体状に維持するため、内容物の形状を崩すことなく内部に収容させることを可能とする特徴を有している。そして、本願出願人は、特許文献1に記載の発明を開示後も、さらに、このような型部材付きの包装袋について、生産性の向上や、型くずれの低減、内容物の保護性能の向上、包装袋の破損の低減などに関し、研究を進めてきた。
【0007】
本発明は、このような研究の成果として従来の包装袋に比べ、内容物の保護性能の向上を図ることができ、しかも、破砕しにくい包装袋を効率良く製造することが可能な包装袋を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、上記の課題を解決するために、一枚の矩形状に形成されたフィルム材から構成された袋本体と、この袋本体の内面にシールされ、この袋本体の外形を、対向する一対の平面部、これら平面部の両側にて対向する一対の側面部、上面部及びこの上面部に対向する底面部とからなる六面体状に維持する型部材と、前記上面部に取り付けられて上面部を開封後に再密封可能とするファスナとを具備し、前記型部材は、一対の前記平面部及び一対の前記側面部に対応する平面形成部及び側面形成部が交互に隣り合うよう配置され、これら各部が、相互に平行をなす折り線にて折り曲げられ、この型部材の両端縁をなす平面形成部の端縁と、側面形成部の端縁とが突き合わされることで構成される包装袋において、前記袋本体は、前記型部材を内側に配置して、この型部材を前記折り線で折り曲げつつ前記フィルム材の両側縁の内面同士を一定の幅貼り合わせ、前記型部材の上下端からそれぞれはみ出す上部はみ出し部及び下部はみ出し部を設けて筒体が形成されて、前記型部材の前記平面形成部及び前記側面形成部にフィルム材が沿わされて前記平面部及び前記側面部がそれぞれ形成され、前記筒体の上部はみ出し部が折り込まれて前記上面部が形成され、前記筒体の下部はみ出し部が折り込まれて前記底面部が形成され、前記筒体を構成する際に、フィルム材の側縁同士を貼り合わせた縦シール部がこの包装袋の平面部の一方側にて上下に延びるようにして設けられ、前記底面部は、前記下部はみ出し部における下端から一定の幅の部位がシールされた下端シール部と、前記下部はみ出し部における、側面部から下方にはみ出す部位が前記型部材の下端に対応する基線でこの包装袋の中央側へ折り込まれると共に、この包装袋の前後方向の中央の前記下端シール部の内縁に対応する基点とこの側面部からはみ出す部位の前後の端縁における前記型部材の下端に対応する頂点とを結ぶ斜線を包装袋の内側に凸状となるように折り込み、これら基線及び斜線で囲まれた三角折り込み部と、前記下部はみ出し部における、前記平面部からはみ出す部位を前記型部材の下端を基線としてこの包装袋の中央へ折り曲げ、前記三角折り込み部に被せるようにして設けられた平面折り込み部と、を備え、前記下端シール部は、前記平面部からはみ出す部位における前記基点に対応する部位の間について内面同士をシールした中央シール部と、この中央シール部の両サイドにて、各平面部からはみ出す部位と各側面からはみ出す部位の内面同士をそれぞれシールした側部シールとからなり、さらに、この側部シール部は、前後方向にて相互に対向するもの同士がシールされて構成された包装袋を採用することとした。
【0009】
また、本発明にかかる包装袋では、上記の構成に加え、前記上面部は、前記上部はみ出し部における、各平面部から上方にはみ出す部位が、前記型部材の上端を基線として中央に折り曲げられた平面折り曲げ部と、各側面部から上方に張り出す部位が前記型部材の上端を基線として三角形状に左右に張り出すよう折り曲げられた三角張り出し部と、これら平面折り曲げ部及び三角張り出し部の上方にて、この包装袋の前後方向の中央にて前記上部はみ出し部を折り畳んだ際に相互に対向する内面同士が、重ね合わされた重ね合わせ部と、この重ね合わせ部の上端縁をシールした上端シール部とを有し、しかも、前記重ね合わせ部が、この包装袋の背面側に折り返されると共に、前記三角張り出し部が、対応する各側面部の外面と重ね合わされるように折り返されて平坦に形成されて構成されたことを特徴としている。
【0010】
また、前記縦シール部は、前記平面部のうち、この包装袋の背面側に設けられ、しかも、この背面の一方の側端縁に沿うようにして設けられている。
【0011】
また、本発明ではこのような包装袋に関し、前記型部材には、各平面形成部の下端から張り出し、しかも各平面形成部に対して折り曲げ可能な底面形成部がそれぞれ設けらたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、包装袋の底面部には、フィルム材を折り返して重ね合わせた部位の占める面積が大きくなるため、底面部の強度の向上を図るこことができる。このため、底面部の破砕を効果的に防止できる。さらに、底面部の剛性が向上し、外力が底面部から加わったとしても、底面部の変形が起こらない。この結果、外力の影響を内部に伝えにくくでき、内容物の保護性能を向上させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態にかかる包装袋1の斜視図を示し、図2は、図1に示す包装袋1の展開図を示している。この包装袋1は、フィルム材3からなる袋本体2と、袋本体2の内部に配置されて袋本体2の外形を六面体状に維持する型部材20とを備えている。型部材20で六面体に維持されるので、包装袋1は、前後にて対向する一対の平面部4,5、左右に対向する一対の側面部6、そして上下にて対向する上面部7と底面部8とが構成される。そして、上面部7には、この上面を開封後に、開封された開口部を再密封することを可能とするファスナ10が取り付けられている。
【0015】
対向する一対の平面部4,5は、袋本体2の内側に配された型部材20により四方に引っ張られて、矩形状に形成される。同様に対向する一対の側面部6は型部材20により四方に引っ張られて、矩形状に形成される。なお、平面部4,5のうち、この包装袋1の背面側をなす背面部5には、シールしろの内面同士を重ね合わせ、両者をシールした縦シール部40が設けられる。この縦シール部40は、背面部5と側面部6との境界線に沿って包装袋1の上下に延びるようにして設けられている。これら、平面部4,5及び側面部6に対し、上面部7及び底面部8は、袋本体2を構成しているフィルム材3が所定の手順で折り込まれることで形成されている。
【0016】
この包装袋1の構造の詳細は、その製造過程を参酌しながら説明すると理解が容易となるので、以下では、製造過程と共に包装袋1の構造を説明する。
【0017】
図2に示すように、袋本体2は長方形のフィルム材3により構成され、型部材20はその外形がフィルム材3の外縁より小さく形成され、フィルム材3の外縁の内側に収まるように形成されている。
【0018】
型部材20は、厚紙等により形成されており、袋本体2に、平面部4,5を形成せしめる2つの平面形成部21,22、及び側面部6を形成せしめる2つの側面形成部23,24とを備えている。これら平面形成部21,22及び側面形成部23,24は、一面ずつ交互に並べられるようにして配置され、各部位同士の境界線には、この型部材20を折り曲げるための折り曲げ線25が形成されている。これら平面形成部21,22及び側面形成部23,24は、その外形が略矩形に形成されており、各平面形成部21,22は、その横幅が縦寸法よりもやや大きく、横長の長方形に形成されている一方で、側面形成部23,24は、やや縦長の矩形に形成されている。
【0019】
さらに、この型部材20には、各平面形成部21,22の下端から下方に延びる底面形成部26がそれぞれ設けられている。これら底面形成部26は、その幅が平面形成部21,22の横幅よりも若干短い長方形にそれぞれ形成されている。
【0020】
この図2に示すように、型部材20は、その横方向がフィルム材3の長軸方向に一致されてフィルム材3の一面側に配置される。そして、平面形成部21,22及び側面形成部23,24の上端からフィルム材3の所定範囲の部位31がはみ出され、また、平面形成部21,22及び側面形成部23,24の下端から底面形成部26を含めて所定範囲の部位33がはみ出される。さらに、フィルム材3の上下端には、各端縁に沿って一定幅のシールしろ32,34がそれぞれ設けられる。また型部材20の両側縁からは、シールしろ35,36が両側方からはみ出されるように設けられる。そして、型部材20の周縁がフィルム材3にシールされる。型部材20の上端及び下端からはみ出したフィルム材3の所定範囲の部位31,33は、包装袋1の上面部7及び底面部8として構成される。なお、以下では、これらはみ出した部位のうち、型部材20の上端からはみ出した部位を上部はみ出し部31、下端からはみ出した部位を下部はみ出し部33として説明する。
【0021】
そして、上部はみ出し部31には、上端に設けられたシールしろ32よりやや下方に、長軸方向における、両側面部6に対応する部位の中央の位置31a同士を結ぶようにしてファスナ10が取り付けられる。このファスナ10は、図3に示すように互いに係脱自在な雄型ファスナ11と雌型ファスナ15とからなり、これらが係合された状態でフィルム材3に取り付けられる。雄型ファスナ11は、帯状の基部12と、この基部12の幅方向の中心にて、その一面から突出する突条13とから構成されている。この突条13の先端は、その横断面の形状が略円形に形成されている。一方、雌型ファスナ15は、基部16と、その幅方向中心にて一面側に形成された溝部17とから構成されている。雄型ファスナ11と雌型ファスナ15とは、突条13の先端部が溝部17にはめ込まれ、又は取り外されることで係脱される。この図3に示す状態は、突条13の先端が溝部17にはめ込まれて雄型ファスナ11と雌型ファスナ15とが一体的に係合されて、雌型ファスナ15がフィルム材3に取り付けられている状態を示している。
【0022】
この図2の状態から、型部材20を、平面形成部21,22と側面形成部23,24との境界に形成されている折り曲げ線25の位置でそれぞれ直角に折り曲げ、型部材20の両側縁である平面形成部22の端縁と側面形成部23の端縁とを突き合わせ、フィルム材3を横断面の形状が矩形状の筒体50を形成する。そして、フィルム材3のシールしろ35,36の内面同士を重ね合わせてシールする。シールしろ35,36同士をシールした状態を図4に示す。なお、このシールされた部位が縦シール部40である。この図4から明らかなように、縦シール部40は、平面部4,5のうち、包装袋1の背面側をなす背面部5と一方の側面部6の境界線に沿うようにして設けられている。
【0023】
このように筒体50が形成された後、底面部8が以下のようにして形成される。
【0024】
再度図2を参照する。この図2に示すように、下部はみ出し部33における側面部6に対応する部位に、シールしろ34の内縁に基点P1をそれぞれ観念する。この基点P1は、側面部6に対応する部位におけるその幅方向の中心に位置される点である。また、下部はみ出し部33における側面形成部23,24の下端の位置には、シールしろ35,36の内縁上、及び側面部6と平面部4,5の境界線上に側端点Q1をそれぞれ観念する。そして、これら基点P1と側端点Q1と結ぶ斜線L1を形成する。
【0025】
そして、図4に示した筒体50から、図5に示すように、平面部4,5に対応する部位が平面形成部21,22の下端を基線として中心側に折り曲げられて平面折り込み部60がそれぞれ形成される。さらに、側面部6に対応する部位についても、側面形成部23,24の下端を基線として中心側にそれぞれ折り曲げられる。この側面部に対応する部位に関し、側面形成部23,24の下端に対応する基線、及び斜線L1とで囲まれた二等辺三角形の部位を三角折り込み部61として以下では説明する。そして、下部はみ出し部33について、下端のシールしろ34を貼り合わせる。この際、2つの基点P1同士の間の部位62については、図5に示すように、平面部4,5に対応する部に内面同士が貼り合わされる。一方、2つの基点P1間の部位62の両サイドに位置し、各基点P1より側方の部位63については、各平面部4,5に対応する部位の内面と側面部6に対応する部位の内面とが貼り合わされる。この平面部4,5に対応する部位と側面部6に対応する部位との貼り合わせについては、各側面部6の中央に対応する位置31aを境として、前後の範囲がそれぞれ正面部4に対応する部位、背面部5に対応する部位とそれぞれ貼り合わされる。これにより、シールしろ34は、図5に示すようにその形状がアルファベットの「H」のように形成される。
【0026】
その後、側面部6に対応する部位に形成された斜線L1を筒体50の内方に向けて凸となるように折り込んで、図5の矢印のように斜線L1の外側に位置する三角形状の部位65を筒体50の中心側に折り返す。そして、この三角形状の部位65で、斜線L1の内側に形成された二等辺三角形状の三角折り込み部61を外から覆う状態とする。さらに、三角形状の部位におけるシールしろ63に関し、前後に相対向するもの同士を更にシールする。このようにして「H」形状にシールされたシールしろ62,63から形成されたシール部が包装袋1の下部を密閉する下端シール部41である。
【0027】
その後、この下端シール部41が包装袋1の背面側に折り曲げられてフィルム材3に貼り付けられる。このように、下部はみ出し部33が折り込まれると共にシールされることで、図6に示すように、平坦な底面部8が構成される。
【0028】
図7は、包装袋1の底面部8について、フィルム材3の重ね合わせの状態を斜線で示したものである。なお、比較のために、従来から使用されている型部材20付き包装袋1についても、フィルム材3の重ね合わせ状態を図8に示す。
【0029】
図7に示すように、この実施形態にかかる包装袋1の底面部8では、両側部の近傍において、平面折り込み部60、及び三角折り込み部61とが重なり合うようにしてフィルム材3が設けられる。また、前後方向の中心には、左右に下端シール部41が帯状に設けられ、この下端シール部41と平面折り込み部60とが重ね合わされる。さらに、一方の側面部6(図7の左側に位置する側面部6)については、前後方向の中央から背面部5に掛けて縦シール部40が重ね合わされる。加えて、この実施形態にかかる包装袋1では、型部材20に底面形成部26が設けられている。これに対し、従来の包装袋の底面部8aでは、図8に示すように、側面部6の近傍において、三角折り込み部61aが平面折り込み部60aと重ね合わされるのみである。しかも、型部材20には、底面形成部26は特に設けていなかった。
【0030】
このように、この実施形態にかかる包装袋1の底面部8は、従来のものに対して、フィルム材3同士が重ね合わせされる部位が多く形成されるため、強度が向上する。さらに、型部材20が底面形成部26を具備しているので底面形成部26が底面部8の強度を向上させるとともに、底面部8を保護する。
【0031】
以上の底面部8に対し、筒体50の上部に設けられた上部はみ出し部31は、次のようにして包装袋1の上面部7として構成される。
【0032】
再び図2を参照する。この図2に示すように、上部はみ出し部31についても、側面部6に対応する部位に、ファスナ10の取り付け位置の下端に対応する位置に基点P2をそれぞれ観念する。この基点P2は、側面部6に対応する部位におけるその幅方向の中心に位置される点である。また、上部はみ出し部31における側面形成部23,24の上端の位置には、シールしろ35,36の内縁上、及び側面部6と平面部4,5の境界線上に側端点Q2をそれぞれ観念する。そして、これら基点P2と側端点Q2と結ぶ斜線L2を形成する。
【0033】
そして、図9に示す、上部はみ出し部31が未加工の状態から、平面部4,5に対応する部位を平面形成部21,22の上端を基線として中心側にそれぞれ折り曲げて平面折り曲げ部70を形成する。これと共に、側面部6に対応する位置における中心について、基点P2より上側を外側方へ向けて凸となるように折り畳み、基点P2より上側の部分に重ね合わせ部73を形成させる。この際、側面部6に対応する部位につき、側面形成部23,24の上端を基線として、外側に折り曲げると共に斜線L2を外側に凸となるように折り曲げ、斜線L2の内側に形成される二等辺三角形の部位を三角張り出し部71として構成する。そして、基点P2より上側の重ね合わせ部73をシールする。図10が基点P2より上側の重ね合わせ部73をシールし終えた筒体50の状態を示すものである。
【0034】
なお、この図10に示す状態において、重ね合わせ部73の上端をなすシールしろ32は、密着され、上部シール部42をなし、包装袋1の上部を密閉する。一方、上部シール部42の下部では、フィルム材3はシールされることなく分離している。また、ファスナ10の設けられている位置では、背面部5の内面に、雄型ファスナ11の基部12がシールされる。
【0035】
その後、図11に、三角張り出し部71が包装袋1の両側方に張り出す状態で、重ね合わせ部73を包装袋1の背面側に折り曲げる。そして、包装袋1の側面部6から外側方に張り出した、重ね合わせ部73及び三角張り出し部71を、側面形成部23,24の上端の位置で包装袋1の下方に向けて折り曲げ、対応する各側面部6の外面に貼り合わせることで、図1に示した六面体状の包装袋1が完成される。
【0036】
なお、以上の実施形態にかかる包装袋1では、型部材20が底面形成部26を具備したものを例に説明したが、底面形成部26を設けなくとも、当該包装袋1を形成できる。
【0037】
図12は、底面形成部を具備しない型部材20aを使用した包装袋の展開図を示している。
【0038】
この図12に示す包装袋1aでは、型部材20aとして、底面形成部を具備せず、その外形が長方形に形成されたものを採用している。この実施形態にかかる包装袋1aについても、袋本体2は長方形のフィルム材3により構成され、型部材20aはその外形がフィルム材3の外縁より小さく形成され、フィルム材3の外縁の内側に収まるように形成されている。
【0039】
そして、型部材20aは、袋本体2に、平面部4,5を形成せしめる2つの平面形成部21,22、及び側面部6を形成せしめる2つの側面形成部23,24とを備えている。これら平面形成部21,22及び側面形成部23,24も、一面ずつ交互に並べられるようにして配置され、各部位同士の境界線に、この型部材20aを折り曲げるための折り曲げ線25が形成されている。
【0040】
また、フィルム材3における型部材20aの上端からはみ出す部位が上部はみ出し部31であり、型部材20aの下端からはみ出す部位が下部はみ出し部33である。このフィルム材3についても、その周縁にシールしろ32,34,35,36が形成され、上部はみ出し部31については、シールしろ32のやや下側に、ファスナ10の取り付けられるファスナ取付部37が設けられている。
【0041】
下部はみ出し部33には、シールしろ34の内縁に観念された基点P1、シールしろ35,36の内縁上、及び平面部4,5と側面部6との境界線上にそれぞれ観念された側端点Q1が設けられ、これら基点P1と側端点Q1と結ぶ斜線L1が形成される。また、上部はみ出し部31にも、側面部に対応する部位に、ファスナ10の取り付け位置の下端に対応する位置にて観念された基点P2、シールしろ35,36の内縁上、及び平面部4,5と側面部6との境界線上にそれぞれ観念された側端点Q2が設けられ、これら基点P2と側端点Q2と結ぶ斜線L2が形成される。
【0042】
この図12に示すように展開されたものについても、上述の工程を経て六面体状の包装袋が形成される。
【0043】
なお、かかる包装袋を量産する場合には、フィルムロールから帯状のフィルム材を送り出し、送り出されたフィルム材にファスナと型部材を順次配置する。
【0044】
図13は、その工程を簡略的に示したものである。この図13に示すように、フィルムロール80から送り出された帯状のフィルム材81には、まず、その長手方向の所定間隔毎にファスナ10が取り付けられる。ファスナ10は、上記の図3に示したように雄型ファスナ11と雌型ファスナ15と係合された状態で、その軸方向がフィルム材81の幅方向に一致されてフィルム材81に取り付けられる。
【0045】
次いで、フィルム材81には、その搬送方向における各ファスナ10の上流側に型部材20aが順次配置される。型部材20aは、その長手方向がフィルム材81の幅方向に一致され、ファスナ10と予め定められた所定の寸法を隔てて配置される。そして、型部材20aの周縁がフィルム材81に貼り付けられる。
【0046】
その後、図13の二点鎖線で示した、ファスナ10の下流側に位置する切断線Cでフィルム材81が順次切断される。切断されたものが、図12に示した包装袋1aが展開された状態であり、この状態から上記の工程を経て包装袋が順次生産される。
【0047】
なお、この図13では、型部材20aとして、底面形成部を有しないものを例に示しているが、底面形成部26を備えた型部材20を採用すれば、形成されるものは、包装袋1を展開した図2に示すものである。
【0048】
なお、ファスナを設ける場合において、上記の実施形態ではファスナテープを用いた場合を例に説明したが、射出してファスナを形成する場合にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態にかかる包装袋の斜視図。
【図2】図1に示す包装袋が製造される前の包装袋の展開図。
【図3】図1に示す包装袋に取り付けられるファスナの一例を示す横断面図。
【図4】図2に示す状態から型部材を折り曲げてフィルム材を筒状にした状態を示す斜視図。
【図5】底面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図6】底面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図7】形成された底面部におけるフィルム材の重ね合わせ状態を示す説明図。
【図8】従来品の底面部におけるフィルム材の重ね合わせ状態を示す説明図。
【図9】底面部が完成された筒体の斜視図。
【図10】上面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図11】上面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図12】別の実施形態にかかる包装袋の展開図。
【図13】包装袋を量産する際に、ファスナ及び型部材をフィルム材に取り付ける工程の一例を示す図。
【符号の説明】
【0050】
1・・・・・・・包装袋
2・・・・・・・袋本体
3・・・・・・・フィルム材
7・・・・・・・上面部
8・・・・・・・底面部
10・・・・・・ファスナ
20,20a・・型部材
21,22・・・平面形成部
23,24・・・側面形成部
25・・・・・・折り曲げ線
26・・・・・・底面形成部
31・・・・・・上部はみ出し部
33・・・・・・下部はみ出し部
32,34・・・シールしろ
35,36・・・シールしろ
40・・・・・・縦シール部
41・・・・・・下端シール部
42・・・・・・上部シール部
50・・・・・・筒体
60・・・・・・平面折り込み部
61・・・・・・三角折り込み部
70・・・・・・平面折り曲げ部
71・・・・・・三角張り出し部
73・・・・・・重ね合わせ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋本体の内側に袋の形状を六面体に維持する型部材が配された包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、開口部を再密封することができるように、開口部の内面にファスナの取り付けられた包装袋が知られている。近年、かかる包装袋に関し、内容物の形状を崩さないで包装袋に収納させたいとの要請が高まっている。本願発明の特許出願人は、これまでにもかかる要請に応えるために研究開発を進めており、既に特許文献1にかかる発明を開示している。
【0003】
この特許文献1に記載の発明は、フィルム材からなる袋本体と、この袋本体の内部に設けられて、袋本体の外形を六面体状に維持する型部材とを備えた包装袋にかかるものである。この特許文献1に記載の包装袋を製造する場合、主として一枚のフィルム材をその中心線で二つ折りにして、その側縁同士を張り合わすことで形成される。
【0004】
そして、包装袋における平面部及び側面部は、袋本体を形成しているフィルム材が、その内部に設けられた型部材により張力を付与されることで形成される。その一方で、上面部は、型部材の上端からはみ出した部分における、各平面部に対応する部位が、中央に折り曲げられ、各側面部に対応する三角形状の部位が底面側に折り返され、側面の外面にシールされて形成される。そして、包装袋の底面部は、その両側部分に形成される三角形状の張り出し部分を包装袋の中央側に折り曲げて、底面部の外側面にシールすることで形成される。
【0005】
【特許文献1】特開2001−322187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この特許文献1に記載の発明は、型部材が袋本体の外形を六面体状に維持するため、内容物の形状を崩すことなく内部に収容させることを可能とする特徴を有している。そして、本願出願人は、特許文献1に記載の発明を開示後も、さらに、このような型部材付きの包装袋について、生産性の向上や、型くずれの低減、内容物の保護性能の向上、包装袋の破損の低減などに関し、研究を進めてきた。
【0007】
本発明は、このような研究の成果として従来の包装袋に比べ、内容物の保護性能の向上を図ることができ、しかも、破砕しにくい包装袋を効率良く製造することが可能な包装袋を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、上記の課題を解決するために、一枚の矩形状に形成されたフィルム材から構成された袋本体と、この袋本体の内面にシールされ、この袋本体の外形を、対向する一対の平面部、これら平面部の両側にて対向する一対の側面部、上面部及びこの上面部に対向する底面部とからなる六面体状に維持する型部材と、前記上面部に取り付けられて上面部を開封後に再密封可能とするファスナとを具備し、前記型部材は、一対の前記平面部及び一対の前記側面部に対応する平面形成部及び側面形成部が交互に隣り合うよう配置され、これら各部が、相互に平行をなす折り線にて折り曲げられ、この型部材の両端縁をなす平面形成部の端縁と、側面形成部の端縁とが突き合わされることで構成される包装袋において、前記袋本体は、前記型部材を内側に配置して、この型部材を前記折り線で折り曲げつつ前記フィルム材の両側縁の内面同士を一定の幅貼り合わせ、前記型部材の上下端からそれぞれはみ出す上部はみ出し部及び下部はみ出し部を設けて筒体が形成されて、前記型部材の前記平面形成部及び前記側面形成部にフィルム材が沿わされて前記平面部及び前記側面部がそれぞれ形成され、前記筒体の上部はみ出し部が折り込まれて前記上面部が形成され、前記筒体の下部はみ出し部が折り込まれて前記底面部が形成され、前記筒体を構成する際に、フィルム材の側縁同士を貼り合わせた縦シール部がこの包装袋の平面部の一方側にて上下に延びるようにして設けられ、前記底面部は、前記下部はみ出し部における下端から一定の幅の部位がシールされた下端シール部と、前記下部はみ出し部における、側面部から下方にはみ出す部位が前記型部材の下端に対応する基線でこの包装袋の中央側へ折り込まれると共に、この包装袋の前後方向の中央の前記下端シール部の内縁に対応する基点とこの側面部からはみ出す部位の前後の端縁における前記型部材の下端に対応する頂点とを結ぶ斜線を包装袋の内側に凸状となるように折り込み、これら基線及び斜線で囲まれた三角折り込み部と、前記下部はみ出し部における、前記平面部からはみ出す部位を前記型部材の下端を基線としてこの包装袋の中央へ折り曲げ、前記三角折り込み部に被せるようにして設けられた平面折り込み部と、を備え、前記下端シール部は、前記平面部からはみ出す部位における前記基点に対応する部位の間について内面同士をシールした中央シール部と、この中央シール部の両サイドにて、各平面部からはみ出す部位と各側面からはみ出す部位の内面同士をそれぞれシールした側部シールとからなり、さらに、この側部シール部は、前後方向にて相互に対向するもの同士がシールされて構成された包装袋を採用することとした。
【0009】
また、本発明にかかる包装袋では、上記の構成に加え、前記上面部は、前記上部はみ出し部における、各平面部から上方にはみ出す部位が、前記型部材の上端を基線として中央に折り曲げられた平面折り曲げ部と、各側面部から上方に張り出す部位が前記型部材の上端を基線として三角形状に左右に張り出すよう折り曲げられた三角張り出し部と、これら平面折り曲げ部及び三角張り出し部の上方にて、この包装袋の前後方向の中央にて前記上部はみ出し部を折り畳んだ際に相互に対向する内面同士が、重ね合わされた重ね合わせ部と、この重ね合わせ部の上端縁をシールした上端シール部とを有し、しかも、前記重ね合わせ部が、この包装袋の背面側に折り返されると共に、前記三角張り出し部が、対応する各側面部の外面と重ね合わされるように折り返されて平坦に形成されて構成されたことを特徴としている。
【0010】
また、前記縦シール部は、前記平面部のうち、この包装袋の背面側に設けられ、しかも、この背面の一方の側端縁に沿うようにして設けられている。
【0011】
また、本発明ではこのような包装袋に関し、前記型部材には、各平面形成部の下端から張り出し、しかも各平面形成部に対して折り曲げ可能な底面形成部がそれぞれ設けらたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、包装袋の底面部には、フィルム材を折り返して重ね合わせた部位の占める面積が大きくなるため、底面部の強度の向上を図るこことができる。このため、底面部の破砕を効果的に防止できる。さらに、底面部の剛性が向上し、外力が底面部から加わったとしても、底面部の変形が起こらない。この結果、外力の影響を内部に伝えにくくでき、内容物の保護性能を向上させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態にかかる包装袋1の斜視図を示し、図2は、図1に示す包装袋1の展開図を示している。この包装袋1は、フィルム材3からなる袋本体2と、袋本体2の内部に配置されて袋本体2の外形を六面体状に維持する型部材20とを備えている。型部材20で六面体に維持されるので、包装袋1は、前後にて対向する一対の平面部4,5、左右に対向する一対の側面部6、そして上下にて対向する上面部7と底面部8とが構成される。そして、上面部7には、この上面を開封後に、開封された開口部を再密封することを可能とするファスナ10が取り付けられている。
【0015】
対向する一対の平面部4,5は、袋本体2の内側に配された型部材20により四方に引っ張られて、矩形状に形成される。同様に対向する一対の側面部6は型部材20により四方に引っ張られて、矩形状に形成される。なお、平面部4,5のうち、この包装袋1の背面側をなす背面部5には、シールしろの内面同士を重ね合わせ、両者をシールした縦シール部40が設けられる。この縦シール部40は、背面部5と側面部6との境界線に沿って包装袋1の上下に延びるようにして設けられている。これら、平面部4,5及び側面部6に対し、上面部7及び底面部8は、袋本体2を構成しているフィルム材3が所定の手順で折り込まれることで形成されている。
【0016】
この包装袋1の構造の詳細は、その製造過程を参酌しながら説明すると理解が容易となるので、以下では、製造過程と共に包装袋1の構造を説明する。
【0017】
図2に示すように、袋本体2は長方形のフィルム材3により構成され、型部材20はその外形がフィルム材3の外縁より小さく形成され、フィルム材3の外縁の内側に収まるように形成されている。
【0018】
型部材20は、厚紙等により形成されており、袋本体2に、平面部4,5を形成せしめる2つの平面形成部21,22、及び側面部6を形成せしめる2つの側面形成部23,24とを備えている。これら平面形成部21,22及び側面形成部23,24は、一面ずつ交互に並べられるようにして配置され、各部位同士の境界線には、この型部材20を折り曲げるための折り曲げ線25が形成されている。これら平面形成部21,22及び側面形成部23,24は、その外形が略矩形に形成されており、各平面形成部21,22は、その横幅が縦寸法よりもやや大きく、横長の長方形に形成されている一方で、側面形成部23,24は、やや縦長の矩形に形成されている。
【0019】
さらに、この型部材20には、各平面形成部21,22の下端から下方に延びる底面形成部26がそれぞれ設けられている。これら底面形成部26は、その幅が平面形成部21,22の横幅よりも若干短い長方形にそれぞれ形成されている。
【0020】
この図2に示すように、型部材20は、その横方向がフィルム材3の長軸方向に一致されてフィルム材3の一面側に配置される。そして、平面形成部21,22及び側面形成部23,24の上端からフィルム材3の所定範囲の部位31がはみ出され、また、平面形成部21,22及び側面形成部23,24の下端から底面形成部26を含めて所定範囲の部位33がはみ出される。さらに、フィルム材3の上下端には、各端縁に沿って一定幅のシールしろ32,34がそれぞれ設けられる。また型部材20の両側縁からは、シールしろ35,36が両側方からはみ出されるように設けられる。そして、型部材20の周縁がフィルム材3にシールされる。型部材20の上端及び下端からはみ出したフィルム材3の所定範囲の部位31,33は、包装袋1の上面部7及び底面部8として構成される。なお、以下では、これらはみ出した部位のうち、型部材20の上端からはみ出した部位を上部はみ出し部31、下端からはみ出した部位を下部はみ出し部33として説明する。
【0021】
そして、上部はみ出し部31には、上端に設けられたシールしろ32よりやや下方に、長軸方向における、両側面部6に対応する部位の中央の位置31a同士を結ぶようにしてファスナ10が取り付けられる。このファスナ10は、図3に示すように互いに係脱自在な雄型ファスナ11と雌型ファスナ15とからなり、これらが係合された状態でフィルム材3に取り付けられる。雄型ファスナ11は、帯状の基部12と、この基部12の幅方向の中心にて、その一面から突出する突条13とから構成されている。この突条13の先端は、その横断面の形状が略円形に形成されている。一方、雌型ファスナ15は、基部16と、その幅方向中心にて一面側に形成された溝部17とから構成されている。雄型ファスナ11と雌型ファスナ15とは、突条13の先端部が溝部17にはめ込まれ、又は取り外されることで係脱される。この図3に示す状態は、突条13の先端が溝部17にはめ込まれて雄型ファスナ11と雌型ファスナ15とが一体的に係合されて、雌型ファスナ15がフィルム材3に取り付けられている状態を示している。
【0022】
この図2の状態から、型部材20を、平面形成部21,22と側面形成部23,24との境界に形成されている折り曲げ線25の位置でそれぞれ直角に折り曲げ、型部材20の両側縁である平面形成部22の端縁と側面形成部23の端縁とを突き合わせ、フィルム材3を横断面の形状が矩形状の筒体50を形成する。そして、フィルム材3のシールしろ35,36の内面同士を重ね合わせてシールする。シールしろ35,36同士をシールした状態を図4に示す。なお、このシールされた部位が縦シール部40である。この図4から明らかなように、縦シール部40は、平面部4,5のうち、包装袋1の背面側をなす背面部5と一方の側面部6の境界線に沿うようにして設けられている。
【0023】
このように筒体50が形成された後、底面部8が以下のようにして形成される。
【0024】
再度図2を参照する。この図2に示すように、下部はみ出し部33における側面部6に対応する部位に、シールしろ34の内縁に基点P1をそれぞれ観念する。この基点P1は、側面部6に対応する部位におけるその幅方向の中心に位置される点である。また、下部はみ出し部33における側面形成部23,24の下端の位置には、シールしろ35,36の内縁上、及び側面部6と平面部4,5の境界線上に側端点Q1をそれぞれ観念する。そして、これら基点P1と側端点Q1と結ぶ斜線L1を形成する。
【0025】
そして、図4に示した筒体50から、図5に示すように、平面部4,5に対応する部位が平面形成部21,22の下端を基線として中心側に折り曲げられて平面折り込み部60がそれぞれ形成される。さらに、側面部6に対応する部位についても、側面形成部23,24の下端を基線として中心側にそれぞれ折り曲げられる。この側面部に対応する部位に関し、側面形成部23,24の下端に対応する基線、及び斜線L1とで囲まれた二等辺三角形の部位を三角折り込み部61として以下では説明する。そして、下部はみ出し部33について、下端のシールしろ34を貼り合わせる。この際、2つの基点P1同士の間の部位62については、図5に示すように、平面部4,5に対応する部に内面同士が貼り合わされる。一方、2つの基点P1間の部位62の両サイドに位置し、各基点P1より側方の部位63については、各平面部4,5に対応する部位の内面と側面部6に対応する部位の内面とが貼り合わされる。この平面部4,5に対応する部位と側面部6に対応する部位との貼り合わせについては、各側面部6の中央に対応する位置31aを境として、前後の範囲がそれぞれ正面部4に対応する部位、背面部5に対応する部位とそれぞれ貼り合わされる。これにより、シールしろ34は、図5に示すようにその形状がアルファベットの「H」のように形成される。
【0026】
その後、側面部6に対応する部位に形成された斜線L1を筒体50の内方に向けて凸となるように折り込んで、図5の矢印のように斜線L1の外側に位置する三角形状の部位65を筒体50の中心側に折り返す。そして、この三角形状の部位65で、斜線L1の内側に形成された二等辺三角形状の三角折り込み部61を外から覆う状態とする。さらに、三角形状の部位におけるシールしろ63に関し、前後に相対向するもの同士を更にシールする。このようにして「H」形状にシールされたシールしろ62,63から形成されたシール部が包装袋1の下部を密閉する下端シール部41である。
【0027】
その後、この下端シール部41が包装袋1の背面側に折り曲げられてフィルム材3に貼り付けられる。このように、下部はみ出し部33が折り込まれると共にシールされることで、図6に示すように、平坦な底面部8が構成される。
【0028】
図7は、包装袋1の底面部8について、フィルム材3の重ね合わせの状態を斜線で示したものである。なお、比較のために、従来から使用されている型部材20付き包装袋1についても、フィルム材3の重ね合わせ状態を図8に示す。
【0029】
図7に示すように、この実施形態にかかる包装袋1の底面部8では、両側部の近傍において、平面折り込み部60、及び三角折り込み部61とが重なり合うようにしてフィルム材3が設けられる。また、前後方向の中心には、左右に下端シール部41が帯状に設けられ、この下端シール部41と平面折り込み部60とが重ね合わされる。さらに、一方の側面部6(図7の左側に位置する側面部6)については、前後方向の中央から背面部5に掛けて縦シール部40が重ね合わされる。加えて、この実施形態にかかる包装袋1では、型部材20に底面形成部26が設けられている。これに対し、従来の包装袋の底面部8aでは、図8に示すように、側面部6の近傍において、三角折り込み部61aが平面折り込み部60aと重ね合わされるのみである。しかも、型部材20には、底面形成部26は特に設けていなかった。
【0030】
このように、この実施形態にかかる包装袋1の底面部8は、従来のものに対して、フィルム材3同士が重ね合わせされる部位が多く形成されるため、強度が向上する。さらに、型部材20が底面形成部26を具備しているので底面形成部26が底面部8の強度を向上させるとともに、底面部8を保護する。
【0031】
以上の底面部8に対し、筒体50の上部に設けられた上部はみ出し部31は、次のようにして包装袋1の上面部7として構成される。
【0032】
再び図2を参照する。この図2に示すように、上部はみ出し部31についても、側面部6に対応する部位に、ファスナ10の取り付け位置の下端に対応する位置に基点P2をそれぞれ観念する。この基点P2は、側面部6に対応する部位におけるその幅方向の中心に位置される点である。また、上部はみ出し部31における側面形成部23,24の上端の位置には、シールしろ35,36の内縁上、及び側面部6と平面部4,5の境界線上に側端点Q2をそれぞれ観念する。そして、これら基点P2と側端点Q2と結ぶ斜線L2を形成する。
【0033】
そして、図9に示す、上部はみ出し部31が未加工の状態から、平面部4,5に対応する部位を平面形成部21,22の上端を基線として中心側にそれぞれ折り曲げて平面折り曲げ部70を形成する。これと共に、側面部6に対応する位置における中心について、基点P2より上側を外側方へ向けて凸となるように折り畳み、基点P2より上側の部分に重ね合わせ部73を形成させる。この際、側面部6に対応する部位につき、側面形成部23,24の上端を基線として、外側に折り曲げると共に斜線L2を外側に凸となるように折り曲げ、斜線L2の内側に形成される二等辺三角形の部位を三角張り出し部71として構成する。そして、基点P2より上側の重ね合わせ部73をシールする。図10が基点P2より上側の重ね合わせ部73をシールし終えた筒体50の状態を示すものである。
【0034】
なお、この図10に示す状態において、重ね合わせ部73の上端をなすシールしろ32は、密着され、上部シール部42をなし、包装袋1の上部を密閉する。一方、上部シール部42の下部では、フィルム材3はシールされることなく分離している。また、ファスナ10の設けられている位置では、背面部5の内面に、雄型ファスナ11の基部12がシールされる。
【0035】
その後、図11に、三角張り出し部71が包装袋1の両側方に張り出す状態で、重ね合わせ部73を包装袋1の背面側に折り曲げる。そして、包装袋1の側面部6から外側方に張り出した、重ね合わせ部73及び三角張り出し部71を、側面形成部23,24の上端の位置で包装袋1の下方に向けて折り曲げ、対応する各側面部6の外面に貼り合わせることで、図1に示した六面体状の包装袋1が完成される。
【0036】
なお、以上の実施形態にかかる包装袋1では、型部材20が底面形成部26を具備したものを例に説明したが、底面形成部26を設けなくとも、当該包装袋1を形成できる。
【0037】
図12は、底面形成部を具備しない型部材20aを使用した包装袋の展開図を示している。
【0038】
この図12に示す包装袋1aでは、型部材20aとして、底面形成部を具備せず、その外形が長方形に形成されたものを採用している。この実施形態にかかる包装袋1aについても、袋本体2は長方形のフィルム材3により構成され、型部材20aはその外形がフィルム材3の外縁より小さく形成され、フィルム材3の外縁の内側に収まるように形成されている。
【0039】
そして、型部材20aは、袋本体2に、平面部4,5を形成せしめる2つの平面形成部21,22、及び側面部6を形成せしめる2つの側面形成部23,24とを備えている。これら平面形成部21,22及び側面形成部23,24も、一面ずつ交互に並べられるようにして配置され、各部位同士の境界線に、この型部材20aを折り曲げるための折り曲げ線25が形成されている。
【0040】
また、フィルム材3における型部材20aの上端からはみ出す部位が上部はみ出し部31であり、型部材20aの下端からはみ出す部位が下部はみ出し部33である。このフィルム材3についても、その周縁にシールしろ32,34,35,36が形成され、上部はみ出し部31については、シールしろ32のやや下側に、ファスナ10の取り付けられるファスナ取付部37が設けられている。
【0041】
下部はみ出し部33には、シールしろ34の内縁に観念された基点P1、シールしろ35,36の内縁上、及び平面部4,5と側面部6との境界線上にそれぞれ観念された側端点Q1が設けられ、これら基点P1と側端点Q1と結ぶ斜線L1が形成される。また、上部はみ出し部31にも、側面部に対応する部位に、ファスナ10の取り付け位置の下端に対応する位置にて観念された基点P2、シールしろ35,36の内縁上、及び平面部4,5と側面部6との境界線上にそれぞれ観念された側端点Q2が設けられ、これら基点P2と側端点Q2と結ぶ斜線L2が形成される。
【0042】
この図12に示すように展開されたものについても、上述の工程を経て六面体状の包装袋が形成される。
【0043】
なお、かかる包装袋を量産する場合には、フィルムロールから帯状のフィルム材を送り出し、送り出されたフィルム材にファスナと型部材を順次配置する。
【0044】
図13は、その工程を簡略的に示したものである。この図13に示すように、フィルムロール80から送り出された帯状のフィルム材81には、まず、その長手方向の所定間隔毎にファスナ10が取り付けられる。ファスナ10は、上記の図3に示したように雄型ファスナ11と雌型ファスナ15と係合された状態で、その軸方向がフィルム材81の幅方向に一致されてフィルム材81に取り付けられる。
【0045】
次いで、フィルム材81には、その搬送方向における各ファスナ10の上流側に型部材20aが順次配置される。型部材20aは、その長手方向がフィルム材81の幅方向に一致され、ファスナ10と予め定められた所定の寸法を隔てて配置される。そして、型部材20aの周縁がフィルム材81に貼り付けられる。
【0046】
その後、図13の二点鎖線で示した、ファスナ10の下流側に位置する切断線Cでフィルム材81が順次切断される。切断されたものが、図12に示した包装袋1aが展開された状態であり、この状態から上記の工程を経て包装袋が順次生産される。
【0047】
なお、この図13では、型部材20aとして、底面形成部を有しないものを例に示しているが、底面形成部26を備えた型部材20を採用すれば、形成されるものは、包装袋1を展開した図2に示すものである。
【0048】
なお、ファスナを設ける場合において、上記の実施形態ではファスナテープを用いた場合を例に説明したが、射出してファスナを形成する場合にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態にかかる包装袋の斜視図。
【図2】図1に示す包装袋が製造される前の包装袋の展開図。
【図3】図1に示す包装袋に取り付けられるファスナの一例を示す横断面図。
【図4】図2に示す状態から型部材を折り曲げてフィルム材を筒状にした状態を示す斜視図。
【図5】底面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図6】底面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図7】形成された底面部におけるフィルム材の重ね合わせ状態を示す説明図。
【図8】従来品の底面部におけるフィルム材の重ね合わせ状態を示す説明図。
【図9】底面部が完成された筒体の斜視図。
【図10】上面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図11】上面部の形成過程を示す筒体の斜視図。
【図12】別の実施形態にかかる包装袋の展開図。
【図13】包装袋を量産する際に、ファスナ及び型部材をフィルム材に取り付ける工程の一例を示す図。
【符号の説明】
【0050】
1・・・・・・・包装袋
2・・・・・・・袋本体
3・・・・・・・フィルム材
7・・・・・・・上面部
8・・・・・・・底面部
10・・・・・・ファスナ
20,20a・・型部材
21,22・・・平面形成部
23,24・・・側面形成部
25・・・・・・折り曲げ線
26・・・・・・底面形成部
31・・・・・・上部はみ出し部
33・・・・・・下部はみ出し部
32,34・・・シールしろ
35,36・・・シールしろ
40・・・・・・縦シール部
41・・・・・・下端シール部
42・・・・・・上部シール部
50・・・・・・筒体
60・・・・・・平面折り込み部
61・・・・・・三角折り込み部
70・・・・・・平面折り曲げ部
71・・・・・・三角張り出し部
73・・・・・・重ね合わせ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚の矩形状に形成されたフィルム材から構成された袋本体と、この袋本体の内面にシールされ、この袋本体の外形を、対向する一対の平面部、これら平面部の両側にて対向する一対の側面部、上面部及びこの上面部に対向する底面部とからなる六面体状に維持する型部材と、前記上面部に取り付けられて上面部を開封後に再密封可能とするファスナとを具備し、前記型部材は、一対の前記平面部及び一対の前記側面部に対応する平面形成部及び側面形成部が交互に隣り合うよう配置され、これら各部が、相互に平行をなす折り線にて折り曲げられ、この型部材の両端縁をなす平面形成部の端縁と、側面形成部の端縁とが突き合わされることで構成される包装袋において、
前記袋本体は、前記型部材を内側に配置して、この型部材を前記折り線で折り曲げつつ前記フィルム材の両側縁の内面同士を一定の幅貼り合わせ、前記型部材の上下端からそれぞれはみ出す上部はみ出し部及び下部はみ出し部を設けて筒体が形成されて、前記型部材の前記平面形成部及び前記側面形成部にフィルム材が沿わされて前記平面部及び前記側面部がそれぞれ形成され、前記筒体の上部はみ出し部が折り込まれて前記上面部が形成され、前記筒体の下部はみ出し部が折り込まれて前記底面部が形成され、
前記筒体を構成する際に、フィルム材の側縁同士を貼り合わせた縦シール部がこの包装袋の平面部の一方側にて上下に延びるようにして設けられ、
前記底面部は、前記下部はみ出し部における下端から一定の幅の部位がシールされた下端シール部と、
前記下部はみ出し部における、側面部から下方にはみ出す部位が前記型部材の下端に対応する基線でこの包装袋の中央側へ折り込まれると共に、この包装袋の前後方向の中央の前記下端シール部の内縁に対応する基点とこの側面部からはみ出す部位の前後の端縁における前記型部材の下端に対応する頂点とを結ぶ斜線を包装袋の内側に凸状となるように折り込み、これら基線及び斜線で囲まれた三角折り込み部と、
前記下部はみ出し部における、前記平面部からはみ出す部位を前記型部材の下端を基線としてこの包装袋の中央へ折り曲げ、前記三角折り込み部に被せるようにして設けられた平面折り込み部と、を備え、
前記下端シール部は、前記平面部からはみ出す部位における前記基点に対応する部位の間について内面同士をシールした中央シール部と、この中央シール部の両サイドにて、各平面部からはみ出す部位と各側面からはみ出す部位の内面同士をそれぞれシールした側部シールとからなり、さらに、この側部シール部は、前後方向にて相互に対向するもの同士がシールされて構成されたことを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記上面部は、前記上部はみ出し部における、各平面部から上方にはみ出す部位が、前記型部材の上端を基線として中央に折り曲げられた平面折り曲げ部と、各側面部から上方に張り出す部位が前記型部材の上端を基線として三角形状に左右に張り出すよう折り曲げられた三角張り出し部と、これら平面折り曲げ部及び三角張り出し部の上方にて、この包装袋の前後方向の中央にて前記上部はみ出し部を折り畳んだ際に相互に対向する内面同士が、重ね合わされた重ね合わせ部と、この重ね合わせ部の上端縁をシールした上端シール部とを有し、しかも、前記重ね合わせ部が、この包装袋の背面側に折り返されると共に、前記三角張り出し部が、対応する各側面部の外面と重ね合わされるように折り返されて平坦に形成されて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記縦シール部は、前記平面部のうち、この包装袋の背面側に設けられ、しかも、この背面の一方の側端縁に沿うようにして設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記型部材には、各平面形成部の下端から張り出し、しかも各平面形成部に対して折り曲げ可能な底面形成部がそれぞれ設けらたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の包装袋。
【請求項1】
一枚の矩形状に形成されたフィルム材から構成された袋本体と、この袋本体の内面にシールされ、この袋本体の外形を、対向する一対の平面部、これら平面部の両側にて対向する一対の側面部、上面部及びこの上面部に対向する底面部とからなる六面体状に維持する型部材と、前記上面部に取り付けられて上面部を開封後に再密封可能とするファスナとを具備し、前記型部材は、一対の前記平面部及び一対の前記側面部に対応する平面形成部及び側面形成部が交互に隣り合うよう配置され、これら各部が、相互に平行をなす折り線にて折り曲げられ、この型部材の両端縁をなす平面形成部の端縁と、側面形成部の端縁とが突き合わされることで構成される包装袋において、
前記袋本体は、前記型部材を内側に配置して、この型部材を前記折り線で折り曲げつつ前記フィルム材の両側縁の内面同士を一定の幅貼り合わせ、前記型部材の上下端からそれぞれはみ出す上部はみ出し部及び下部はみ出し部を設けて筒体が形成されて、前記型部材の前記平面形成部及び前記側面形成部にフィルム材が沿わされて前記平面部及び前記側面部がそれぞれ形成され、前記筒体の上部はみ出し部が折り込まれて前記上面部が形成され、前記筒体の下部はみ出し部が折り込まれて前記底面部が形成され、
前記筒体を構成する際に、フィルム材の側縁同士を貼り合わせた縦シール部がこの包装袋の平面部の一方側にて上下に延びるようにして設けられ、
前記底面部は、前記下部はみ出し部における下端から一定の幅の部位がシールされた下端シール部と、
前記下部はみ出し部における、側面部から下方にはみ出す部位が前記型部材の下端に対応する基線でこの包装袋の中央側へ折り込まれると共に、この包装袋の前後方向の中央の前記下端シール部の内縁に対応する基点とこの側面部からはみ出す部位の前後の端縁における前記型部材の下端に対応する頂点とを結ぶ斜線を包装袋の内側に凸状となるように折り込み、これら基線及び斜線で囲まれた三角折り込み部と、
前記下部はみ出し部における、前記平面部からはみ出す部位を前記型部材の下端を基線としてこの包装袋の中央へ折り曲げ、前記三角折り込み部に被せるようにして設けられた平面折り込み部と、を備え、
前記下端シール部は、前記平面部からはみ出す部位における前記基点に対応する部位の間について内面同士をシールした中央シール部と、この中央シール部の両サイドにて、各平面部からはみ出す部位と各側面からはみ出す部位の内面同士をそれぞれシールした側部シールとからなり、さらに、この側部シール部は、前後方向にて相互に対向するもの同士がシールされて構成されたことを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記上面部は、前記上部はみ出し部における、各平面部から上方にはみ出す部位が、前記型部材の上端を基線として中央に折り曲げられた平面折り曲げ部と、各側面部から上方に張り出す部位が前記型部材の上端を基線として三角形状に左右に張り出すよう折り曲げられた三角張り出し部と、これら平面折り曲げ部及び三角張り出し部の上方にて、この包装袋の前後方向の中央にて前記上部はみ出し部を折り畳んだ際に相互に対向する内面同士が、重ね合わされた重ね合わせ部と、この重ね合わせ部の上端縁をシールした上端シール部とを有し、しかも、前記重ね合わせ部が、この包装袋の背面側に折り返されると共に、前記三角張り出し部が、対応する各側面部の外面と重ね合わされるように折り返されて平坦に形成されて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記縦シール部は、前記平面部のうち、この包装袋の背面側に設けられ、しかも、この背面の一方の側端縁に沿うようにして設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記型部材には、各平面形成部の下端から張り出し、しかも各平面形成部に対して折り曲げ可能な底面形成部がそれぞれ設けらたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の包装袋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−45494(P2007−45494A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−233669(P2005−233669)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】
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