説明

化合物、ラジカル重合開始剤、化合物の製造方法、重合体、レジスト組成物、レジストパターン形成方法。

【課題】ラジカル重合開始剤として有用な化合物、該化合物からなるラジカル重合開始剤、該化合物の製造方法、レジスト組成物用として有用な重合体、該重合体を含有するレジスト組成物及び該レジスト組成物を用いるレジストパターン形成方法の提供。
【解決手段】式(I)で表される化合物[式中Rは炭素数1〜10の炭化水素基、Zは炭素数1〜10の炭化水素基又はシアノ基であり、RとZとは相互に結合して環を形成してもよい。Xは2価の連結基であって、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−及び−NH−C(=NH)−の何れかをQと接する末端に有する。Rは単結合、置換基を有していてもよいアルキレン基又は置換基を有していてもよいアリーレン基、q、rは夫々独立に0又は1、Aは金属カチオン又は有機カチオンである]。[化1]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表される化合物。
【化1】

[式中、Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、Zは炭素数1〜10の炭化水素基又はシアノ基であり、RとZとは相互に結合して環を形成していてもよい。Xは2価の連結基であって、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、及び−NH−C(=NH)−のいずれかを、少なくとも式中のQと接する末端に有する。pは1〜3の整数である。Qは(p+1)価の炭化水素基であり、pが1の場合のみ、Qは単結合であってもよい。Rは単結合、置換基を有していてもよいアルキレン基、又は置換基を有していてもよい芳香族基であり、q、rはそれぞれ独立に0又は1であり、Aは金属カチオン又は有機カチオンである。式中の複数のR、Z、X、p、Q、R、q、r、Aはそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。]
【請求項2】
請求項1に記載の化合物からなるラジカル重合開始剤。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
下記一般式(i−1)で表される化合物と、下記一般式(i−2)で表される化合物とを反応させる工程を含む製造方法。
【化2】

[式中、R、Z、X、Q、p、q、R、r、Aはそれぞれ前記同様であり、B、Bはそれぞれ独立にH又はOHである。式中の複数のR、Z、X、p、Q、Bはそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。]
【請求項4】
主鎖の少なくとも一方の末端に下記一般式(I−1)で表される基を有する重合体。
【化3】

[式中、Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、Zは炭素数1〜10の炭化水素基又はシアノ基であり、RとZとは相互に結合して環を形成していてもよい。Xは2価の連結基であって、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、及び−NH−C(=NH)−のいずれかを、少なくとも式中のQと接する末端に有する。pは1〜3の整数である。Qは(p+1)価の炭化水素基であり、pが1の場合のみ、Qは単結合であってもよい。Rは単結合、置換基を有していてもよいアルキレン基、又は置換基を有していてもよい芳香族基であり、q、rはそれぞれ独立に0又は1であり、Mは有機カチオンである。]
【請求項5】
下記一般式(I)で表される化合物からなるラジカル重合開始剤を用いたラジカル重合により得られるラジカル重合体である請求項4に記載の重合体。
【化4】

[式中、Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、Zは炭素数1〜10の炭化水素基又はシアノ基であり、RとZとは相互に結合して環を形成していてもよい。Xは2価の連結基であって、−O−C(=O)−、−NH−C(=O)−、及び−NH−C(=NH)−のいずれかを、少なくとも式中のQと接する末端に有する。pは1〜3の整数である。Qは(p+1)価の炭化水素基であり、pが1の場合のみ、Qは単結合であってもよい。Rは単結合、置換基を有していてもよいアルキレン基、又は置換基を有していてもよい芳香族基であり、q、rはそれぞれ独立に0又は1であり、Mは有機カチオンである。式中の複数のR、Z、X、p、Q、R、q、r、Mはそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。]
【請求項6】
請求項4又は5に記載の重合体を含有するレジスト組成物。
【請求項7】
前記重合体が、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する請求項6に記載のレジスト組成物。
【請求項8】
酸の作用により現像液に対する溶解性が変化し、露光により酸を発生する基材成分(A)、及び露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)を含有するレジスト組成物であって、
前記基材成分(A)が、請求項4又は5に記載の重合体を含有するレジスト組成物。
【請求項9】
前記重合体が、酸の作用により極性が増大する請求項8に記載のレジスト組成物。
【請求項10】
前記重合体が、酸の作用により極性が増大する酸分解性基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a1)を有する請求項9に記載のレジスト組成物。
【請求項11】
請求項6〜10のいずれか一項に記載のレジスト組成物を用いて支持体上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程、及び前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程を含むレジストパターン形成方法。

【公開番号】特開2013−1850(P2013−1850A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135672(P2011−135672)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】