説明

化合酸化液及び超音波加湿器

【課題】 化合酸化液をスモーク水蒸気化させた場合に、塩素臭に似た不快な臭いがほとんど発生せず、直接噴霧に近い除菌消臭効果を得ることができるようにした化合酸化液及び超音波加湿器を提供する。
【解決手段】 二酸化塩素系水溶液と、アスコルビン酸と、炭化水素ナトリウムとを水に混合して生成される化合酸化液であって、水は電解還元水であり、この電解還元水1[m]に混合される各成分の比は、二酸化塩素系水溶液をx×10−3[m]、アスコルビン酸をy[g]、炭化水素ナトリウムをz[g]としたとき、x,y,zは、2.5≦x≦4、40≦y≦65、60≦z≦100、の範囲にあるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化合酸化液及び除菌加湿器に関し、特に、塩素臭に似た不快な臭いを漂わせることなく室内を除菌消臭できるようにした化合酸化液及び超音波加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波加湿器に関する従来の技術としては、例えば特許文献1がある。即ち、この従来例1は、超音波振動子を有する気化槽と、加湿空気出口との間に、加湿空気をろ過するろ過膜を有するものである。このような構成により、気化槽に供給される水中に微生物等が存在或いは繁殖し、加湿空気中に同伴されても、これらの微生物等をろ過膜で全量ろ過されるため、微生物等の外部への放出の危険性のない安全でクリーンな加湿空気を得ることができる。このような超音波加湿器は、室内での乾燥防止を目的に、一般家庭、事務所、病院等での使用に極めて適している。
【0003】
また、除菌装置に関する従来の技術としては、例えば特許文献2がある。即ち、この従来例2は、本体と噴霧器とから構成され、本体内には、二酸化塩素を含む薬液を貯留する薬液タンク等を備え、この薬液タンク内の薬液をポンプ等によって噴霧器へ送り出し、噴霧器内で薬液を微粒子化して大気中へ直接噴霧するようになっている。このような構成であると、直接噴霧された薬液は、空気中に広がって、壁、天井等に到達し、到達箇所に存在する菌を死滅させる。
【0004】
二酸化塩素を含む薬液特有の効果として、除菌と同時に、便や尿等の不快な臭いを酸化分解して取り除くことができる。また、二酸化塩素を含む薬液の中でも、その液体自体がほぼ無臭である(塩素臭がほとんどしない)二酸化塩素系水溶液が知られている。
【特許文献1】特開平7−208776号公報
【特許文献2】特開2003−190260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者は、上記の従来技術等から、家庭や、オフィス、病室内等で普通に使用されている超音波加湿器に二酸化塩素を含む薬液を入れてその室内を加湿することを思いついた。
これにより、加湿機能を備えた超音波加湿器と、除菌消臭機能を備えた除菌装置とを同じ室内に別々に設けるのではなく、これら2つの機能を1つの装置で実現できるので、限られた室内空間を有効利用することができる。
【0006】
また、特許文献1等にも開示されているように、超音波加湿器に水を入れたままにしておくと、この水は微生物等によって腐敗しまうおそれもある。即ち、市販されている超音波加湿器に水を入れたままにしておくと、水が腐ってしまうことがある。その腐った水を超音波加湿器で室内に噴霧すると、雑菌が含まれた水分が室内に広まることとなるが、二酸化塩素を含む薬液を用いるならば、超音波加湿器内での雑菌の繁殖を防止することが可能である。
【0007】
しかしながら、本発明者が、実際に二酸化塩素を含む薬液を超音波加湿器に入れて、動作させてみたところ、超音波加湿器から放出された煙状の水蒸気(以下、スモーク水蒸気という。)から塩素臭に似た不快な臭いが発生するという問題が明らかとなった(第1の問題点)。このような不快な臭いは、使用者にとって苦痛である。
また、超音波加湿器を用いた場合の除菌消臭効果は、従来例2のような直接噴霧の場合と比べて、40〜50%程度まで低下(即ち、半減)してしまうという問題が明らかとなった(第2の問題点)。
【0008】
この発明は上記第1、第2の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明者が実験を重ねてその結果から得られたものであって、化合酸化液をスモーク水蒸気化させた場合に、塩素臭に似た不快な臭いがほとんど発生せず、直接噴霧に近い除菌消臭効果を得ることができるようにした化合酸化液及び超音波加湿器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の化合酸化液は、二酸化塩素系水溶液と、アスコルビン酸と、炭化水素ナトリウムとを水に混合して生成される化合酸化液であって、前記水は電解還元水であり、前記電解還元水1[m]に混合される各成分の比は、前記二酸化塩素系水溶液をx×10−3[m]、アスコルビン酸をy[g]、炭化水素ナトリウムをz[g]としたとき、x,y,zは、2.5≦x≦4、40≦y≦65、60≦z≦100、の範囲にあることを特徴とするものである。
【0010】
ここで、「二酸化塩素系水溶液」とは、二酸化塩素ガスを水に溶かした水溶液のことである。また、「電解還元水」とは、水素水を多く含んだ弱アルカリ性の水のことである。即ち、例えばプラス電極とマイナス電極とを備えた電解槽に水を入れ、両電極間に高電圧(例えば、24[V])を印加し、マイナス電極側に大量の水素を発生させた還元水を集めて主成分としたものである。
【0011】
発明1の化合酸化液によれば、当該化合酸化液に振動を加えてスモーク水蒸気化した場合でも、塩素臭に似た不快な臭いはほとんど発生しない。また、従来例2で示したような直接噴霧の場合と比べて、除菌消臭効果は多少落ちてしまうものの、その差を小さくすることができる。
従って、当該化合酸化液を加湿用の水として、例えば一般に良く知られた超音波加湿器に使用した場合に、塩素臭に似た不快な臭いをほとんど発生させることなく、加湿効果と、除菌消臭効果の両方を得ることができる。
【0012】
〔発明2〕 発明2の化合酸化液は、発明1の化合酸化液において、前記電解還元水は、逆浸透膜浄水システムを用いて水を浄化し、浄化した前記水に電解還元処理を施したRO電解還元水であることを特徴とするものである。
ここで、「逆浸透膜浄水システム」とは、周知のように、逆浸透膜(RO膜)の微細孔に圧力をかけて水を浄化するシステムである。RO膜の微細孔の大きさは、0.0001ミクロン程度と水分子1個より少し大きい程度であり、細菌、ヒ素、塩素、サビ、トリハロメタン、硝酸性窒素、ダイオキシン等の水溶性の不純物は、RO膜を通過できない。従って、このRO膜浄水システムによって、0.0001ミクロンを超える大きさの不純物をほとんど含まない、高純度に精製された水を得ることができる。
発明2に係る化合酸化液によれば、0.0001ミクロンを超える大きさの不純物をほとんど含まないので、時間の経過に伴う不純物の沈殿はほとんどない。従って、長期間の保存に適している。
【0013】
〔発明3〕 発明3の化合酸化液は、発明1又は発明2の化合酸化液に振動を加えて気化し、気化させた前記化合酸化液を外部に放出することを特徴とするものである。
このような構成であれば、塩素臭に似た不快な臭いをほとんど発生させることなく、加湿効果と、除菌消臭効果の両方を得ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、化合酸化液をスモーク水蒸気化させた場合に、塩素臭に似た不快な臭いがほとんど発生せず、直接噴霧に近い除菌消臭効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る化合酸化液及び超音波加湿器の提供を目的とする。
(1)実施形態
図1は、本発明の実施形態に係る化合酸化液の混合成分とその混合量とを示す表図である。
図1に示すように、化合酸化液は、RO電解還元水20リットルに、二酸化塩素水溶液67ミリリットルと、アスコルビン酸1.1グラムと、炭化水素ナトリウム1.6グラムとを混合して生成されるものである。
ここで、RO電解還元水とは、逆浸透膜(RO膜)浄水システムを用いて浄化した水に電解還元処理を施した水のことである。
【0016】
即ち、まず始めに、逆浸透膜(RO膜)の微細孔(孔径は0.0001ミクロン程度)に圧力をかけて水を浄化する。次に、この浄水システムによって高純度に精製された水を電解槽に水を入れる。次に、電解槽内のプラス電極と、マイナス電極との間に例えば、24[V])を印加する。そして、マイナス電極側から取水することで、大量の水素を発生させた還元水を得る。この還元水がRO電解還元水である。このRO電解還元水は、100パーセントの水素水ではなく、水素水を多く含んだ弱アルカリ性の水である。
【0017】
また、二酸化塩素系水溶液とは、主成分として二酸化塩素ガスを溶解させた水のことである。例えば、常温で飽和溶解度に近い量の二酸化塩素ガスと、微量の臭化ソーダ(NaBr・2H2O)とを水に溶かして、二酸化塩素系水溶液を製造する。水に対する臭化ソーダの混合比は、水1リットルに対して臭化ソーダ0.1ミリリットル程度である。
このような特定の混合成分、及び特定の混合比からなる化合酸化液によれば、当該化合酸化液に超音波振動を加えてスモーク水蒸気化した場合でも、塩素臭に似た不快な臭いはほとんど発生しない。また、従来例2で示したような直接噴霧の場合と比べて、除菌消臭効果は多少落ちてしまうものの、その効果の差を小さくすることができる。
【0018】
従って、当該化合酸化液を加湿用の水として、例えば一般に良く知られた超音波加湿器に使用した場合に、塩素臭に似た不快な臭いをほとんど発生させることなく、加湿効果と、除菌消臭効果の両方を得ることができる。
また、この化合酸化液は、単なる電解還元水ではなく、不純物の極めて少ないRO電解還元水を主成分としている。従って、0.0001ミクロンを超える大きさの不純物をほとんど含まず、時間の経過に伴う不純物の沈殿がほとんどない。従って、長期間にわたる保存や使用に適している。
【0019】
図2は、本発明の実施形態に係る除菌加湿装置100の構成例を示す概念図である。この除菌加湿装置100は、上述した特定の混合成分、及び特定の混合比からなる化合酸化液に超音波振動を加えてスモーク水蒸気化し、スモーク水蒸気化した化合酸化液を外部に放散するための装置である。
図2に示すように、この除菌加湿装置100は、バス21と、酸化液貯留タンク23と、酸化液貯留タンク23とバス21とを接続する供給ライン25と、この供給ライン25に取り付けられた開閉バルブ27と、浮き29と、振動子31と、ファン33と、放散用のノズル35と、制御部43と、メモリ45等を有する。
【0020】
これらの中で、バス21は、化合酸化液を貯留する槽であり、その容量は例えば250〜500mリットル程度である。このバス21の上方には蓋が取り付けられており、バス21は半密閉状態となっている。また、このバス21の底面には振動子31が設けられている。バス21内に化合酸化液を貯留した状態で振動子31を振動させることで、このバス21内に化合酸化液からなるスモーク水蒸気を発生するようになっている。この振動子31の出力は、例えば300W〜600Wの範囲で調整可能である。振動子31の出力が大きいほどスモーク水蒸気をより多く発生させることができる。
【0021】
さらに、バス21の上方側面にはファン33が設けられている。このファン33を回転させることで、この半密閉状態のバス21内に空気を送り込まれるようになっている。また、浮き29はバス21内に設けられており、この浮き29によって化合酸化液の液面高さが管理されるようになっている。
図2に示す酸化液貯留タンク23は、化合酸化液を保管するタンクであり、その容量は例えば2.5〜5リットル程度である。この酸化液貯留タンク23には、例えば、化合酸化液の残量を目視で確認できるように、目盛り付きの窓部が設けられている。ユーザは、この窓部の目盛りから酸化液貯留タンク23内での化合酸化液の残量を目視で確認し、その残量が少ない場合には、酸化液貯留タンク23内に化合酸化液を補充することができる。もちろん、化合酸化液が一杯に入った新たな酸化液貯留タンク23と交換することも可能である。
【0022】
図2に示すように、放散用のノズル35は、バス21の上方を覆う蓋に取り付けられている。また、この放散用のノズル35内には、粒子の大きさが極めて小さいスモーク水蒸気だけを通過させるフィルタ(図示せず)が設けられている。
一般に、粒子化された液体は、その大きさが小さいものほど遠くへ飛散し、その大きさが大きいものほど放散源の近くで落ちてしまう傾向がある。この除菌加湿装置100では、スモーク水蒸気のうち、一定の大きさ以上の微粒子を取り除いてその放散を防いでいるので、ノズル35近くの湿気を低く抑えることが可能である。
【0023】
図2に示す制御部43は、例えばCPU(central processing unit)であり、浮き29や、開閉バルブ27、振動子31と信号線を介して接続している。また、この制御部43は、メモリ45とも信号線を介して相互にデータ授受可能に接続している。メモリ45は、例えばRAMであり、制御部43用の制御プログラム等が格納されている。この除菌加湿装置100では、制御部43は、浮き29によって測定される化合酸化液の液面高さに基づいて、開閉バルブ27を開閉する機能を有する。この機能によって、バス21内に貯留された化合酸化液の液面高さは、一定の範囲内に維持される。
【0024】
このように、本発明の実施形態に係る除菌加湿装置100によれば、図1に示した混合成分及び、その混合比からなる化合酸化液に超音波振動を加えて気化し、気化させた化合酸化液を外部に放出する。従って、塩素臭に似た不快な臭いをほとんど発生させることなく、加湿効果と、除菌消臭効果の両方を得ることができる。この実施形態では、除菌加湿装置100が本発明の「超音波加湿器」に対応している。
【0025】
なお、ここでは、上述した特定の混合成分、及び特定の混合比からなる化合酸化液をスモーク水蒸気化する除菌加湿装置100について説明した。しかしながら、本発明の化合酸化液は、一般に広く普及している汎用の超音波加湿器に、加湿用の水としてそのまま使用することが可能である。上記化合酸化液は、RO電解還元水を主成分としているので、不純物の沈殿が少なく、超音波加湿器内での長期間にわたる保存や使用に適している。
【0026】
また、化合酸化液の働きによって、超音波加湿器内での雑菌の繁殖を防止することができるので、特別の殺菌機構等を備えていなくても、腐った水を室内に噴霧してしまう心配がない。
超音波加湿器によるスモーク水蒸気(超音波の煙)は、一般的に知らない人がいないほどの現象であるために、その煙に消臭力を加えることができると、病院や特別擁護施設等で誰もが使えるようになり、大変喜ばれる。
【0027】
(2)実験及びその結果等
〔実験1〕
i)実験方法
図1を参照しながら説明した化合酸化液を加湿用の水として汎用の超音波加湿器に入れる。そして、この汎用の超音波加湿器からスモーク蒸気(化合酸化液)を放散させて、その消臭効果の測定を行った。データ1は超音波加湿器によるスモーク蒸気の放散時間が60分であり、データ2は超音波加湿器によるスモーク蒸気の放散時間が120分である。また、リファレンスとして、化合酸化液を従来例2のように直接噴霧した場合(噴霧時間は60分)の消臭効果も測定した。
【0028】
ii)実験結果
実験1の結果を図3に示す。図3に示すように、データ1、2の何れも無体策時と比べて、アンモニア濃度、硫化水素濃度、メチルメルカプタンの濃度が低くなっている。また、超音波振動によるスモーク蒸気の放散時間が長いほど、これらの濃度が低くなることが分かった。さらに、リファレンス(直接噴霧)と比べて、データ1、2はいずれも消臭効果はやや低いが、その差は僅かであり、実使用において許容範囲内であることが分かった。
なお、データ1,2及びリファレンスの何れの場合でも、塩素臭に似た不快な臭いは感じられなかった。
【0029】
〔実験2〕
i)実験方法
図1を参照しながら説明した化合酸化液を加湿用の水として汎用の超音波加湿器に入れる。そして、この汎用の超音波加湿器からスモーク蒸気(化合酸化液)を放散させて、その除菌効果の測定を一定時間毎に行った。
なお、この実験2では、超音波加湿器への化合酸化液の供給は実験開始の直前に行った。また、測定対象のカビは、超音波加湿器から放散された水分中のカビである。
ii)実験結果
実験2の結果を図4に示す。図4に示すように、超音波振動によるスモーク蒸気の放散時間が長いほどカビの発生菌数は少なくなり、放散開始から6時間後には0となった。
この結果から、防カビ効果があることを確認した(但し、胞子には変化はなかった。)。
【0030】
(3)その他
上記実施形態では、図1に示したように、RO電解還元水1[m]に対して、二酸化塩素系水溶液3.3×10−3[m]、アスコルビン酸53[g]、炭化水素ナトリウム80[g]を混合比として、化合酸化液を生成することについて説明した。この特定の混合比によって、塩素臭に似た不快な臭いを抑え、かつ、高い除菌消臭効果を得ることができる。
【0031】
しかしながら、上記効果を奏する条件の範囲にはある程度幅がある。即ち、本発明の化合酸化液は、電解還元水1[m]に対して、前記二酸化塩素系水溶液がx×10−3[m]、アスコルビン酸がy[g]、炭化水素ナトリウムをz[g]としたとき、x,y,zが、2.5≦x≦4、40≦y≦65、60≦z≦100、の範囲にあれば良い。
化合酸化液を構成する各成分の混合比x,y,zを上記範囲内とすることで、塩素臭に似た不快な臭いを抑え、かつ、高い除菌消臭効果を得ることができる。
【0032】
なお、従来の二酸化塩素系の消臭液や、植物成分抽出液などの消臭液を加湿用の水として汎用の超音波加湿器で使用すると、振動子の金属部分等が変色及び腐食してしまったが、本発明に係る化合酸化液では、3ヶ月の金属漬け置き試験において、変色及び腐食は見られなかった。
従って、本発明に係る化合酸化液を一般に広く普及している汎用の超音波加湿器に使用しても、超音波加湿器の内外で錆びはほとんど発生しないので、安心して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係る化合酸化液の混合成分とその混合量とを示す表図である。
【図2】本発明の実施形態に係る超音波加湿器100の構成例を示す概念図
【図3】実験1の結果を示す表図である。
【図4】実験2の結果を示す表図である。
【符号の説明】
【0034】
21 バス、 23 酸化液貯留タンク、25 供給ライン、27 開閉バルブ、29 浮き、31 振動子、 33 ファン、35 ノズル、43 制御部、45 メモリ、100 超音波加湿器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化塩素系水溶液と、アスコルビン酸と、炭化水素ナトリウムとを水に混合して生成される化合酸化液であって、
前記水は電解還元水であり、
前記電解還元水1[m]に混合される各成分の比は、
前記二酸化塩素系水溶液をx×10−3[m]、アスコルビン酸をy[g]、炭化水素ナトリウムをz[g]としたとき、x,y,zは、
2.5≦x≦4、40≦y≦65、60≦z≦100、の範囲にあることを特徴とする化合酸化液。
【請求項2】
前記電解還元水は、
逆浸透膜浄水システムを用いて水を浄化し、浄化した前記水に電解還元処理を施したRO電解還元水であることを特徴とする請求項1に記載の化合酸化液。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の化合酸化液に振動を加えて気化し、気化させた前記化合酸化液を外部に放出することを特徴とする超音波加湿器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−130234(P2006−130234A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325371(P2004−325371)
【出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【出願人】(504161629)
【Fターム(参考)】