説明

化学プロセス

本願明細書において、グルコピラノシルオキシピラゾール誘導体及びそのピラゾール中間体を調製するためのプロセスを開示した。特に、本発明はSGLT2阻害力を有するグルコピラノシルオキシピラゾール誘導体並びに該誘導体を調製するためのプロセス及びその中間体に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルコピラノシルオキシピラゾール誘導体を調製するためのプロセス及び前記プロセスに有用なピラゾール中間体に関する。特に、本発明はSGLT2阻害活性を有するグルコピラノシルオキシピラゾール誘導体並びに該誘導体を調製するためのプロセス及び中間体に関する。
【背景技術】
【0002】
SGLT1及びSGLT2を含むナトリウム/グルコース共役輸送担体(SGLT)は、グルコースを輸送する膜蛋白質である。SGLT2は、主に腎臓の近位尿細管において活性であり、尿から血流へのグルコースの運搬に影響を及ぼす。再吸収グルコースは、次に身体の全体にわたって利用される。糖尿病患者は、概して異常な血中グルコースレベルによって特徴づけられる。その結果、SGLT2活性の阻害、従って腎臓におけるグルコース再吸収の阻害は、この種の糖尿病患者の血中グルコースレベルを制御するための可能なメカニズムであると信じられている。グルコピラノシルオキシピラゾール誘導体が、糖尿病患者の治療用に提案されており、いくつかは現在臨床開発されている。特許文献1〜9を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,972,283号明細書
【特許文献2】米国特許第7,056,892号明細書
【特許文献3】米国特許第7,084,123号明細書
【特許文献4】米国特許第7,393,838号明細書
【特許文献5】米国特許第7,429,568号明細書
【特許文献6】米国特許第6,815,428号明細書
【特許文献7】米国特許第7,015,201号明細書
【特許文献8】米国特許第7,247,616号明細書
【特許文献9】米国特許第7,256,209号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、グルコピラノシルオキシピラゾール誘導体の大規模化可能で費用効率的な合成は、該誘導体を生成するための中間体と同様に医薬品産業における現在のニーズである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、グルコピラノシルオキシピラゾール誘導体を調製するためのプロセス、同プロセス用の中間体、同様に前記中間体を生成するためのプロセスを見出した。
【0006】
本発明の第1実施態様において、下記式(II)の化合物を調製するためのプロセスであって以下の工程を含むプロセスが提供されている:
【化1】

【0007】
(i)式(Ia)の化合物をO−スルホン化して式(Ib)の化合物を生成する工程;
【化2】

【化3】

【0008】
(ii) 式(Ib)の化合物をアルキル化して式(Ic)の化合物を生成する工程;及び、
【化4】

【0009】
(iii)アルキル化した式(Ic)の化合物を脱スルホン化して前記式(II)の化合物を生成する工程;
式中、Rは、C−Cアルキルであり;
nは、0〜3であり、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアシル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cハロアルキルチオ、C−Cアルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルオキシ又はハロである;そして、
Aは、スルホニル又はスルフィニルを含んでいるヒドロキシル保護基である。
【0010】
本発明の第2実施態様において、式(III)の化合物を調製するためのプロセスであって、以下の工程を含むプロセスが提供されている:
【化5】

【0011】
(i)式(Ia)の化合物をO−スルホン化して式(Ib)の化合物を生成する工程;
【化6】

【化7】

【0012】
(ii)式(Ib)の化合物をアルキル化して式(Ic)の化合物を生成する工程;
【化8】

【0013】
(iii)アルキル化した式(Ic)の化合物を脱スルホン化して式(II)の化合物を生成する工程;及び、
【化9】

【0014】
(iv) 式(II)の化合物をグルコース誘導体と反応させて前記式(III)の化合物を提供する工程、
式中:
Rは、C−Cアルキルであり;
nは、0〜3であり、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアシル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cハロアルキルチオ、C−Cアルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルオキシ又はハロである;
Aはスルホニル又はスルフィニルを含んでいるヒドロキシル保護基である;そして
Qは下記の通りである。:
【化10】

【発明を実施するための形態】
【0015】
本願明細書で使用する用語「有効量」は、例えば、研究者又は臨床医が探し求めている生体組織、システム、動物又は人間の生物学的若しくは医学的反応を誘出する薬物又は薬剤の量を意味する。さらに、用語「治療的有効量」は、この様な量を受容しなかった対応被検者と比較して、疾患、障害、若しくは副作用の改善された治療、治癒、予防若しくは改良、又は疾患や障害の進行する速度の減少に帰結するどの量をも意味する。前記の用語は、その範囲内に、正常な生理機能を強化するのに有効な量をも含む。
【0016】
本願明細書で使用する用語「アルキル」は、例えば炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐鎖状炭化水素を意味する。本願明細書で使用する「アルキル」の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソブチル等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0017】
本願明細書で使用する用語「C−Cアルキル」は上記定義のアルキル基に関連し、少なくとも1つの炭素原子、多くとも6つの炭素原子を含む。本発明で有用な「C−Cアルキル」基の例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、イソブチル、n−ブチル基等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0018】
本願明細書で使用する用語「アルケニル」は、例えば炭素原子数2〜10の炭化水素基を意味し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する。本願明細書で使用する「アルケニル」の例は、ビニル(エテニル)、プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル及びイソブテニルを含む。
【0019】
本願明細書で使用する用語「C−Cアルケニル」は上記定義のアルケニル基に関連し、少なくとも2つの炭素原子、多くとも6つの炭素原子を含む。本発明で有用な「C−Cアルケニル」基の例は、ビニル(エテニル)基、プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基及びイソブテニル基を含むが、これらに限定されるものではない。
【0020】
本願明細書で使用する用語「アルキニル」は、例えば炭素原子数2〜10の炭化水素基を意味し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する。本願明細書で使用する「アルキニル」の例は、エチニル(アセチレニル)、1−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル及び1−ヘキシニルを含むが、これらに限定されるものではない。
【0021】
本願明細書で使用する用語「C−Cアルキニル」は上記定義のアルキニル基に関連し、少なくとも2つの炭素原子、多くとも6つの炭素原子を含む。本発明で有用な「C−Cアルキニル」基の例は、エチニル(アセチレニル)基、1−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、1−ペンチニル基及び1−ヘキシニル基を含むが、これらに限定されるものではない。
【0022】
本願明細書で使用する用語「アシル」はRC(O)−基を意味し、Rは本願明細書で定義したアルキルであり、用語「C−Cアシル」はRC(O)−基を意味し、Rは本願明細書で定義したC−Cアルキルである。本発明で有用な「C−Cアシル」基の例は、アセチル基及びプロピオニル基を含むが、これらに限定されるものではない。
【0023】
本願明細書で使用する用語「ハロ」は、フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)、又はヨード(−I)を意味する。
【0024】
本願明細書で使用する用語「C−Cハロアルキル」は、上記定義のアルキル基に関連し、少なくとも1つのハロ基で置換された少なくとも1つの炭素原子、多くとも6つの炭素原子を含み、ハロは上記定義の通りである。本発明で有用な「C−Cハロアルキル」基の例は、1つ以上のハロ基、例えばフルオロ基、クロロ基、ブロム基及びヨード基で置換されたメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基及びn−ブチル基を含む。
【0025】
本願明細書で使用する用語「アルコキシ」はRO−基を意味し、Rは本願明細書で定義したアルキルであり、用語「C−Cアルコキシ」はRO−基を意味し、Rは上記定義のC−Cアルキルである。本発明で有用な「C−Cアルコキシ」基の例はメトキシ基、エトキシ基、プロピロキシ基及びイソプロピロキシ基を含むが、これらに限定されるものではない。
【0026】
本願明細書で使用する用語「C−Cハロアルコキシ」はRO−基に関連し、Rは上記定義のC−Cハロアルキルである。本発明で有用なC−Cハロアルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ基を含むが、これに限定されるものではない。
【0027】
本願明細書で使用する用語「アルキルチオ」はRS−基を意味し、Rは上記定義のアルキルであり、用語「C−Cアルキルチオ」はRS−基を意味し、Rは上記定義のC−Cアルキルである。本発明で有用な「C−Cアルキルチオ」基の例は、メチルチオ基、エチルチオ基及びプロピルチオ基を含むが、これらに限定されるものではない。
【0028】
本願明細書で使用する用語「C−Cハロアルキルチオ」はRS−基に関連し、Rは上記定義のC−Cハロアルキルである。本発明で有用な「C−Cハロアルキルチオ」基の例は、1つ以上のハロ基、例えばフルオロ基、クロロ基、ブロム基及びヨード基で置換されたメチルチオ基、エチルチオ基及びプロピルチオ基を含む。
【0029】
本願明細書で使用する用語「C−Cアルキルアミノ」は−NR基を意味し、Rは−H又はC−Cアルキルで、Rは−H又はC−Cアルキルであり、R及びRの少なくとも1つはC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは上記定義の通りである。本発明で有用な「C−Cアルキルアミノ」基の例はメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基及びジエチルアミノ基を含むが、これらに限定されるものではない。
【0030】
本願明細書で使用する用語「C−Cシクロアルキル」は炭素原子3〜7の非芳香族炭化水素環を意味し、C−Cアルキレンリンカーを含んでも含まなくても良く、結合する場合には前記のリンカーは炭化水素環に直接結合する。「C−Cシクロアルキル」基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロプロピルメチレンを含むが、これらに限定されるものではない。
【0031】
本願明細書で使用する用語「C−Cシクロアルキルオキシ」はRO−基に関連し、Rは上記定義のC−Cシクロアルキルである。本発明で有用な「C−Cシクロアルキルオキシ」基の例はシクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基及びシクロペンチルオキシ基を含むが、これらに限定されるものではない。
本願明細書で使用する用語「アリール」は、ベンゼン環又は1つ以上のベンゼン又はヘテロシクリル環に縮合して、例えばアントラセン、フェナントレン、ナフタレン又はベンゾジオキシン環系を形成するベンゼン環系を意味する。「アリール」基の例はフェニル基、2−ナフチル基、1−ナフチル基、ビフェニル基、1,4−ベンゾジオキシン−6−イル基、並びにこれらの置換誘導体を含むが、これらに限定されるものではない。
【0032】
本発明は、下記式(II)の化合物を調製するためのプロセスを含む。
【化11】

【0033】
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。他の実施形態において、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル及びn−ブチルである。一実施形態において、Rはイソプロピルである。
【0034】
一実施形態において、nは0〜3である。他の実施形態において、nは1又は2である。一実施形態において、nは1である。他の実施形態において、nは2である。
【0035】
一実施形態において、RはC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアシル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cハロアルキルチオ、C−Cアルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルオキシまたはハロである。
【0036】
他の実施形態において、RはC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cハロアルキルまたはハロである。他の実施形態において、RはC−Cアルキル、C−Cアルコキシまたはハロである。
【0037】
一実施形態において、nは1であり、Rはイソプロポキシである。他の実施形態において、nは2であり、Rの少なくとも一つはハロである。他の実施形態において、nは2であり、Rの少なくとも一つはフルオロである。
【0038】
一実施形態において、nは1であり、Rはフェニルのパラ位に結合している。一実施形態において、nは1であり、Rはフェニルのオルト位に結合している。一実施形態において、nは1であり、Rはフェニルのメタ位に結合している。
【0039】
一実施形態において、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル及びn−ブチルであり、nは1又は2であり、各Rはそれぞれ独立にC−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はハロから選択される。
【0040】
他の実施形態において、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル及びn−ブチルであり、 nは1であり、RはC−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はハロである。
【0041】
他の実施形態において、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル及びn−ブチルであり、nは2であり、各Rはそれぞれ独立にC−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はハロから選択される。
【0042】
一実施形態において、Rはイソプロピルであり、Rはイソプロポキシである。
【0043】
一実施形態において、Rはイソプロピルであり、Rはイソプロポキシであり、イソプロポキシ基はフェニル基のパラ位に結合している。
【0044】
他の実施形態において、Rはイソプロピルであり、nは2で、Rの少なくとも一つはハロである。
【0045】
他の実施形態において、Rはイソプロピルであり、nは2で、Rの少なくとも一つはフルオロである。
【0046】
他の実施形態において、Rはイソプロピルであり、nは2であり、Rの1つはハロであり、他のRはC−Cアルコキシである。
【0047】
他の実施形態において、Rはイソプロピルであり、nは2であり、Rの1つはフルオロであり、他のRはメトキシである。
【0048】
他の実施形態において、Rはイソプロピルであり、nは2であり、Rの1つはハロであり、他のRはC−Cアルキルである。
【0049】
他の実施形態において、Rはイソプロピルであり、nは2であり、Rの1つはフルオロであり、他のRはメチルである。
【0050】
本願明細書において記載されている化合物のあるものは、1つ以上のキラル原子を含んでも良く、別に2つの鏡像異性体として存在できても良い。本発明の化合物は、精製鏡像異性体又は鏡像異性体的に富化された混合物(enantiomerically enriched mixtures)と同様に、鏡像異性体混合物を含む。また、上記式(I)によって表される化合物の個々の異性体は、本発明の権利範囲内に含まれ、完全又は部分的な平衡混合物も同様である。本発明はまた、1つ以上のキラル中心が倒置した異性体を有する混合物の様に、上記式によって表される化合物の個々の異性体も包含する。
【0051】
本願明細書において記載されている化合物における二重結合の存在は可能であり、従ってE及びZ異性体の混合物と同様に、純粋のEおよびZ幾何異性体それぞれも本発明の化合物に含まれ得る。本発明での記載事項及び請求項は、E及びZ異性体の優勢比を限定するものでは無い。
【0052】
式(II)の化合物は、式(Ia)の化合物をO−スルホン化して式(Ib)の化合物を生成することによって調製され;
【化12】

【化13】

【0053】
及びnは、上記定義の通りである。
【0054】
上述の通り、Aは、スルホニル又はスルフィニルを含んでいるヒドロキシル保護基である。一実施形態において、Aは基:
【化14】

であり、以下のスルホニルハライドから誘導される:
【化15】

【0055】
式中、Rは−Cl、−Br又は−Fであり、
は、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又はRで置換されたフェニルであり、Rは−H、−Cl、−Br、−F、−NO、アルキル、シクロアルキル又は−ORで、RはC−Cアルキル、C−Cシクロアルキルである。
【0056】
他の実施形態において、Aは基:
【化16】

であり、下記スルホニル無水物から誘導される:
【化17】

【0057】
式中、RはRS(O)O−で、RはC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又はRで置換されたフェニルであり、RはC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又はRで置換されるフェニルであり、Rは−H、−Cl、−Br、−F、−NO、アルキル、シクロアルキル又は−ORで、RはC−Cアルキル、C−Cシクロアルキルである。
【0058】
他の実施形態において、Aは基:
【化18】

であり、下記スルフィニルハライドから誘導される:
【化19】

【0059】
式中、Rは−Cl、−Br又は−Fであり、Rは上記定義の通りである。
【0060】
式(Ia)の化合物のO−スルホン化は、一般的に適切な溶剤内での塩基の存在下で、スルホニルハライドを利用して実施される。図式1は、この種のスルホン化の2実施形態−トシル化及びメシル化を図示する。
【0061】
図式 1
【化20】

【0062】
図式1は式(Ia)の化合物をトシル化及びメシル化して式Ib’及びIb”のスルホン化化合物を提供する様子を図示し、Rはイソプロポキシであり、nは1である。これらのスルホン化化合物は、式(Ia)の特定の化合物のそれぞれトシル化及びメシル化した形である。式(Ia)の化合物のトシル化は、場合により適切な溶剤中の塩基の存在下でトシルクロリドとの反応によって実施される。代表的温度範囲は、15〜30℃であった。適切な溶剤には、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロメタン(CHCl)及びエチルアセテート(EtOAc)が含まれるが、これらに限定されるものではない。利用可能な塩基には、炭酸セシウム(CsCO)、炭酸カリウム(KCO)、ピリジン及びトリエチルアミン(EtN)が含まれるが、これらに限定されるものではない。式(Ia)の化合物のメシル化は、場合により適切な溶剤内の塩基の存在で、メタンスルホニルクロリド又はメタンスルホン酸無水物との反応によって実施される。適切な溶剤には、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(MeCN)及びn−メチルピロリジノン(NMP)が含まれるが、これらに限定されるものではない。利用可能な塩基には、ピリジン、トリエチルアミン(EtN)及び水酸化リチウム(LiOH)が含まれるが、これらに限定されるものではない。分離可能な固形物が、トシル及びメシル両中間体として取得できる。モノスルホン化は、塩基の添加なしで又はピリジンの様な非常に弱い塩基の使用によって得られる。従って、一実施形態において、トシル化又はメシル化はピリジンの様な弱塩基の存在で起こる。他の実施形態において、トシル化又はメシル化は塩基の使用なしで起こる。式(Ib’) 及び(Ib’’) のO−スルホン化中間体は良好な位置選択性で窒素上にアルキル化する。代表的に、約10:1の位置選択性が観察される。
【0063】
式(Ib)のO−スルホン化化合物、例えば式(Ib’)又は (Ib’’)の化合物は、次いでアルキル化されて式I(c)の化合物を形成し、次いで式I(c)の化合物が脱保護化(脱スルホン化)されて式(II)の化合物を形成する。この例では、Rはイソプロポキシであり、nは1であり、Rはイソプロピルである。図式2は、式(Ib’)の化合物、すなわちトシル保護中間体、のアルキル化(イソプロピル化)及び脱保護を図示する。
【0064】
図式2
【化21】

【0065】
式(Ib’)の化合物のアルキル化は、適切な溶剤内の塩基の存在で、ハロゲン化アルキル、例えばヨウ化イソプロピル、との反応により進行する。アルキル化反応は、概して20〜30℃で進行する。利用可能な塩基には、炭酸カリウム(KCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、カリウムtert−ブトキシド(KOtBu)、トリエチルアミン(EtN)、水酸化リチウム(LiOH)、炭酸セシウム(CsCO)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)、水酸化カリウム(KOH)及びピリジンが含まれるが、これらに限定されるものではない。適切な溶剤には、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロメタン(CHCl)が含まれる。達成されるアルキル化は、およそ10:1の位置選択性である。エタノールアミン又は他の求核剤との反応による過剰なハロゲン化アルキルの分解は、O−スルホン化物の脱保護の前に実施され得る。脱保護(脱スルホン化)は、約60〜70℃の温度でNaOHの様な塩基との反応により進行し、式II’の化合物に到る。図式3は、式(Ib’’)の化合物、すなわちメシル保護中間体、のアルキル化及び脱保護を図示する。
【0066】
図式3
【化22】

【0067】
式(Ib”)の化合物のアルキル化は、適切な溶剤内の塩基の存在で、ハロゲン化アルキル、例えばヨウ化イソプロピル、との反応により進行する。アルキル化反応は、概して20〜30℃で進行する。有用な塩基には、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、カリウムtert−ブトキシド(KOtBu)、炭酸セシウム(CsCO)、炭酸カリウム(KCO)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)、リチウムtert−ブトキシド(LiOtBu)、炭酸リチウム(LiCO)及び炭酸ナトリウム(NaCO)が含まれるが、これらに限定されるものではない。適切な溶剤には、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリジノン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)及びアセトニトリル(MeCN)が含まれるが、これらに限定されるものではない。脱保護に先立ち、エタノールアミン又は他の求核剤との反応を経る過剰なハロゲン化アルキルの分解は、O−スルホン化物の脱保護の前に実施され得る。脱保護(脱スルホン化)は、約60〜70℃の温度でNaOHの様な塩基との反応により進行し、式II’の化合物に到る。
【0068】
図式2又は3の開始化合物のアルキル化を遂行するために利用可能な代表的なアルキル化剤は、ハロゲン化アルキルである。図式2又は3の開始化合物のイソプロピル化用の特定のアルキル化剤はイソプロピルハライドを含み、以下の通りである:
【化23】

【0069】
式中、Xは−Cl、−F、−Br、−l、又は−ORであり、Rはメシル、トシル又はノシルである。
【0070】
一実施形態において、アルキル化剤はヨウ化イソプロピルである。
【0071】
一実施形態において、アルキル化反応は、ビスアルキル化から守るために、弱い塩基、例えばエタノールアミンによって停止し、残留するヨウ化イソプロピルを脱保護前に破壊する。
【0072】
ビスアルキル化を避けるためにアルキル化反応を停止するために利用できる代表的な弱い塩基は、以下の構造の化合物を含む:
【化24】

【0073】
式中、Z、Z、Z及びZは独立してH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又はアリールであり、ZはCH、N、O、又はSであり、そしてnは0〜3である。
【化25】

【0074】
式中、Z及びZは独立に−H、C−Cアルキル、アリール、C−Cシクロアルキル、−F、−Cl及び−Brから選択される。
【化26】

【0075】
式中、Z及びZは独立に−H、C−Cアルキル、アリール、C−Cシクロアルキル、−F、−Cl及び−Brから選択される。
【化27】

【0076】
式中、Z及びZは独立に−H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、及びアリールから選択され、nは0〜3である。
【化28】

【0077】
式中、Z及びZは独立に−H、C−Cアルキル、アリール、C−Cシクロアルキル、−F、−Cl及び−Brから選択される。
【化29】

【化30】

nは0〜3である。
【化31】

【0078】
式中、Z、Z、Zは独立してH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又はアリールから選択される。
【0079】
一旦調製されると、前記式(II)の化合物はグリコシド化して下記式(III)の化合物を形成しても良い:
【化32】

【0080】
式中、Qは下記の通りであり、そして、R、Rおよびnは、上記定義の通りである。
【化33】

【0081】
一実施形態において、Qは下記の通りである
【化34】

【0082】
図式4は、この種のグルコシド化の一実施形態を図示する。
【0083】
図式4
【化35】

【0084】
式IIの化合物、本実施形態における式 II’の化合物のグルコシド化又はグリコシル化は適切な溶剤内の塩基の存在で、保護され、アノマー位活性化されたグルコース誘導体を使用して実施され、式III’の化合物を形成する。式III’の化合物は、次いで水酸化ナトリウムの様な強塩基によって加水分解され、アセチル保護基を開裂して式III’の化合物に到る。両反応は、約35℃〜約40℃の温度で実行される。利用可能な保護基は、アセチル基及びピバロイル基を含むが、これらに限定されるものではない。利用可能な活性基は、クロライド基及びブロミド基を含むが、これらに限定されるものではない。利用可能な無機塩基は、水素化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸セシウムを含むが、これらに限定されるものではない。利用可能な有機塩基は、リチウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、tert−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド及びリチウムヘキサメチルジシラザンを含むが、これらに限定されるものではない。利用可能な適切な溶剤には、トルエン、アセトン、2−ブタノン、メチルイソブチルケトン、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール、ネオペンタノール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル及びジクロロメタンが含まれるが、これらに限定されるものではない。グリコシド化は、化合物IIのO−位に対して非常に選択的である。
【0085】
他の実施形態において、式(II)の化合物の調製の中間体として有用な化合物が提供される:
【化36】

【0086】
以下、本発明の特定の実施形態を単なる例示として示す。例証する化合物のために与えられる物理データは、それらの化合物の割り当てられた構造と整合している。
【実施例】
【0087】
本願明細書で使用する記号並びにプロセス、図式及び実施例において使用する規則は、現代の科学的な文献、例えば米国化学会誌、又は生物化学会誌において使用するそれらと整合している。標準の1文字の英字又は3英文字の略語は一般にアミノ酸残基を示すために用いられ、別段に明記の無い限りL配置であると仮定する。別段に明記の無い限り、全ての出発原料は商業的供給元から得られ、更なる精製無しで使用された。具体的には、以下の略語が、実施例と明細書の全体にわたって使われても良い:
g(グラム); mg(ミリグラム);
L(リットル); mL(ミリリットル);
μL(マイクロリットル); psi(平方インチ当たりのポンド);
M(モル濃度); mM(ミリモル濃度);
N(規定); Hz(ヘルツ);
vol(体積) MHz(メガヘルツ);
mol(モル); mmol(ミリモル);
RT(室温); RP(逆相);
min(分); h(時間);
mp(融点); TLC(薄層クロマトグラフィ);
Tr(保持時間); MeOH(メタノール);
i−PrOH(イソプロパノール); HOAc(酢酸);
TEA(トリエチルアミン); TFA(トリフルオロ酢酸);
THF(テトラヒドロフラン); NMP(n-メチルピロリジノン)
DMSO(ジメチルスルホキシド); EtOAc(エチルアセテート);
DME(1,2-ジメトキシエタン); DCM(ジクロロメタン);
DCE(ジクロロエタン); DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);
atm(気圧); HPLC(高圧液体クロマトグラフィ);
特に明記しない限り、全ての温度は℃(摂氏の度)で表示される。特に明記しない限り、全ての反応は室温で不活性雰囲気下にて行われた。
【0088】
HNMRスペクトルは、Varian VXR−300、Varian Unity−300、Varian Unity−400計測器、Varian VNMRS−500又はGeneral Electric社QE−300で記録された。化学シフトは、百万分率(ppm(δ単位))で表示される。結合定数は、ヘルツ(Hz)を単位にする。分割パターンは、明白な多重度を記載し、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、h(七重項)、q(四重項)、m(多重項)、br(広)と指定される。
【0089】
低分解能の質量スペクトル(MS)はJOEL JMS−AX505HA、JOEL SX−102、Agilentシリーズ1100MSD又はSCIEX−APIiii分光器で記録され、高分解能のMSはJOEL SX−102A分光器を使用して得られた。
【0090】
全ての質量スペクトルは電気噴霧イオン化(ESI)、化学的イオン化(CI)、電子衝撃(EI)、又は高速度原子衝撃(FAB)方法によって採取した。赤外線(IR)スペクトルは、1mmのNaClセルを使用しているNicolet 510FT−IR分光器で得られた。全ての反応は、0.25mmE. Merckシリカゲル板状粉(60F−254)上の薄層クロマトグラフィによって監視され、リンモリブデン酸又はp−アニスアルデヒドの5%エタノール溶液を用いて紫外線で視覚化された。フラッシュカラムクロマトグラフィは、シリカゲル(230〜400メッシュ、Merck社)上で実施された。旋光度は、Perkin Elmer Model 241の旋光計を使用して得られた。融点は、Mel−Temp II装置を使用して決定され、補正しなかった。
【0091】
以下の実施例は、式 (I)の化合物の合成に特に有用な中間体の合成を記載する:
実施例1
5−メチル−1−(1−メチルエチル)−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン
【化37】

【0092】
(i) 5−メチル−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)−1H−ピラゾール−3−イルメタンスルホネート(2)の調製:
アセトニトリル(5体積)中の5−メチル−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(1)200g(0.81モル)の撹拌溶液へ、メタンスルホニルクロリド102g(0.89モル)とピリジン59g(0.89モル)とを20℃で添加した。反応は、20〜25℃で1〜2時間撹拌して実現した。水(15体積)を20分間かけて添加し、反応液は15〜20℃で1時間撹拌した。固形物を濾過し、追加の水(2×2体積)で洗浄し、オフホワイト色の固形物としての所望の化合物210g(80%)が得られた。H NMR (300 MHz, DMSO)δ7.04 (d, J = 8.8 Hz, 2 H), 6.79 (d, J = 8.8 Hz, 2 H), 4.52 (h, J = 6.1 Hz, 1 H), 3.58 (s, 2 H) 3.44 (s, 3 H), 2.08 (s, 3 H), 1.22 (d, J = 6.1 Hz, 6 H)。
【0093】
(ii)5−メチル−1−(1−メチルエチル)−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(3)の調製:
NMP(5体積)中の5−メチル−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)−1H−ピラゾール−3−イルメタンスルホネート(2)175g(0.54モル)の撹拌溶液へ、水酸化リチウム38.7g(1.62モル)と、ヨウ化イソプロピル275g(1.6モル)とを20℃で添加した。内容物を20〜25℃で2時間撹拌し、次いでエタノールアミン98.9g(1.6モル)を添加し、更に内容物を60℃で1時間撹拌した。次に4規定のNaOH404ml(1.6モル)及びメタノール(5体積)を添加し反応混合物を60℃で1時間維持した。内容物を15℃まで冷却し、12規定の塩酸と水200mlの添加によってpHを7〜9に調節した。内容物は、次いで約5分間60℃に加熱し、それから15℃まで冷却して16時間保持した。固形物を濾過し、水(2×2体積)によって洗浄し、次いで60℃で乾燥しオフホワイト色の固形物(108.8g、収率70%)としての所望の表題化合物が得られた。H NMR (300 MHz, DMSO)δ9.41 (s, 1 H), 7.03 (d, J = 8.6 Hz, 2 H), 6.77 (d, J = 8.6 Hz, 2 H), 4.51 (h, J = 6.1 Hz, 1 H), 4.28 (h, J = 6.6 Hz, 1 H), 3.44 (s, 2 H), 2.06 (s, 3 H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 6 H), 1.21 (d, J = 6.1 Hz, 6 H)。
【0094】
実施例2
5−メチル−1−(1−メチルエチル)−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)−1H−ピラゾール−3−イル β−D−グルコピラノシド(4)の調製
【化38】

【0095】
tert−ブチルアルコール15リットル(10体積)内の5−メチル−1−(1−メチルエチル)−4−({4−[(1−メチルエチル)オキシ]フェニル}メチル)1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン(3)1500g(5.20モル)の撹拌混合物へ、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミド3200g(7.80モル)と無水の水酸化リチウム粉末311g(13モル)とを添加した。反応は、38℃で4時間加熱して実現した。この混合物に25%w/w水酸化ナトリウム溶液721g(33.8モル)を加え反応温度を38℃に調節し、1時間保持した。水7.5リットル(5体積)を加え、混合物を30℃に冷却した。撹拌を停止し、層を分離した。
【0096】
有機溶液を濾過して微粒子を除去し、減圧下で3体積に蒸留した。水18リットル(12体積)を加えて、反応を35℃に調節した。反応に結晶粒を入れ、33〜37℃で3時間撹拌した。次いで反応物を20 ℃に冷却し、更に2時間撹拌した。固形物を濾過し、水4.5リットル(3体積)によって2回洗浄し、次いで40℃で乾燥して白色の固形物(2200g、収率90%)としての所望の表題化合物が得られた。H NMR (DMSO−d6, 500 MHz, 25℃):7.09 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.76 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.20 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.0 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.50 (h, J = 6.0 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.34 (h, J = 6.9 Hz, 1H), 3.63 (ddd, J = 1.9 Hz, J =5.4 Hz, J = 11.8 Hz, 1H), 3.52 (s, 2H), 3.44−3.51 (m, 1H), 3.14−3.26 (m, 3H), 3.08−3.14 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 1.27 (dd, J = 4.7 Hz, J = 6.6 Hz, 6H), 1.22 (d, J = 6.2 Hz, 6H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(II)の化合物を調製するためのプロセスであって:
【化1】

(i) 下記式(Ia)の化合物をO−スルホン化して下記式(Ib)の化合物を生成する工程;
【化2】

【化3】

(ii) 上記式(Ib)の化合物をアルキル化して下記式(Ic)の化合物を生成する工程;及び、
【化4】

(iii) アルキル化した式(Ic)の化合物を脱スルホン化して前記式(II)の化合物を生成する工程;
式中、Rは、C−Cアルキルであり;
nは、0〜3であり、
は、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアシル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cハロアルキルチオ、C−Cアルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルオキシ又はハロである;そして、
Aは、スルホニル又はスルフィニルを含んでいるヒドロキシル保護基である、
を含む、上記プロセス。
【請求項2】
さらに、以下の工程(iv)を含む、請求項1に記載のプロセス:
(iv)前記式(II)の化合物をグルコース誘導体と反応させて下記式(III)の化合物を提供する工程、
【化5】

式中、Qは以下の通りである:
【化6】



【公表番号】特表2012−509885(P2012−509885A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537602(P2011−537602)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/065061
【国際公開番号】WO2010/059774
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(509329523)グラクソスミスクライン エルエルシー (38)
【Fターム(参考)】