説明

化粧料、洗浄剤及び消臭剤

【課題】 本発明の課題は、皮脂汚れを取り除くことができ且つ品質を一定に保つことができる化粧料、洗浄剤及び消臭剤を得ることを目的とする。
【解決手段】 本発明の化粧料は、枯草菌(SB菌)の溶液と、枯草菌(SB菌)の活性を抑制する活性抑制剤とを主成分としており、活性抑制剤には濃度が1〜10重量%のアルコールを用いており、化粧料には防腐剤が含有されており、かかる化粧料をジメチルエーテルである噴射剤とともにスプレー缶に充填するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料、洗浄剤及び消臭剤に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、枯草菌を利用して廃棄物中の油脂成分を分解する技術が開示されている。
【0003】
一方、特許文献2には、豆類の抽出液に枯草菌を培養させ、その培養液を利用して化粧料を得る技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−38169号公報
【特許文献2】再表02/080862号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の従来技術は、廃棄物中の油脂成分を分解するものであり、人間の体から分泌される皮脂汚れを取り除くものではない。
【0006】
一方、特許文献2に記載の従来技術は、原料に豆類の抽出液を用いているので、枯草菌がアミノ酸を培地として増殖しやすく、化粧料の品質を一定にすることが難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、皮脂汚れを取り除くことができ且つ品質を一定に保つことができる化粧料、洗浄剤及び消臭剤を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、枯草菌の溶液と枯草菌の活性を抑制する活性抑制剤とを主成分とすることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、活性抑制剤はアルコールであり、アルコール濃度が1〜10重量%であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載の発明において、化粧料には防腐剤が含有されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、化粧料は噴射剤を充填したスプレー缶に保存されており、噴射剤はジメチルエーテルであることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載された発明は、枯草菌の溶液と枯草菌の活性を抑制する活性抑制剤とを主成分する洗浄剤であることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載の発明において、活性抑制剤はアルコールであり、アルコール濃度が1〜10重量%であることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載された発明は、請求項5又は6に記載の発明において、洗浄剤には防腐剤が含有されていることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載された発明は、請求項5〜7の何れか一項に記載の発明において、洗浄剤は噴射剤を充填したスプレー缶に保存されており、噴射剤はジメチルエーテルであることを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載された発明は、枯草菌の溶液を主成分とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、化粧料として枯草菌の溶液を主成分としているので、皮膚に化粧料を塗布することで、枯草菌から分泌される酵素により、皮膚の毛穴に詰まった皮脂を脂肪酸とグリセリンとに分解することができ、簡単に皮脂汚れを除去することができる。
【0018】
化粧料にはアルコールが含有されているので、化粧料内の枯草菌の活性を抑えて化粧料内の枯草菌の増殖や酵素の分泌を抑えることができ、品質を一定に保つことができる。
【0019】
請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、活性抑制剤であるアルコール濃度を1重量%以上としたのは、濃度が1重量%未満の場合には枯草菌の活性を抑えることができ難いと考えられるからであり、濃度を10重量%以下としたのは、濃度が10重量%を超えるとアルコール濃度が濃すぎて枯草菌が死滅するおそれが考えられるからである。
【0020】
請求項3に記載された発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、化粧料に防腐剤を含有してあるので、枯草菌以外の菌の繁殖を抑えることができ、化粧料の品質維持を図ることができる。
【0021】
請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、噴射剤としてジメチルエーテルを用いたので、ジメチルエーテルの冷却作用によりスプレー缶内の温度が上昇せず、枯草菌の活性を抑えて化粧料の品質を維持できる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、洗浄剤として枯草菌の溶液を主成分としているので、例えば皮脂汚れが付着しやすい被服の襟首等に洗浄剤を塗布することで、枯草菌から分泌される酵素により、被服の繊維にこびりついた皮脂を脂肪酸とグリセリンとに分解することができ、簡単に皮脂汚れを除去することができる。
【0023】
洗浄剤にはアルコールが含有されているので、洗浄剤内の枯草菌の活性を抑えて枯草菌の増殖や酵素の分泌を抑えることができ、品質を一定に保つことができる。
【0024】
請求項6に記載された発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、活性抑制剤であるアルコール濃度を1重量%以上としたのは、濃度が1重量%未満の場合には枯草菌の活性を抑えることができ難いと考えられるからであり、濃度を10重量%以下としたのは、濃度が10重量%を超えるとアルコール濃度が濃すぎて枯草菌が死滅するおそれが考えられるからである。
【0025】
請求項7に記載された発明によれば、請求項5又は6に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、洗浄剤に防腐剤を含有してあるので、枯草菌以外の菌の繁殖を抑えることができ、洗浄剤の品質維持を図ることができる。
【0026】
請求項8に記載された発明によれば、請求項5〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、噴射剤としてジメチルエーテルを用いたので、ジメチルエーテルの冷却作用によりスプレー缶内の温度が上昇せず、枯草菌の活性を抑えて洗浄剤の品質を維持できる。
【0027】
請求項9に記載された発明によれば、枯草菌によって、いわゆる加齢臭の原因となるノネナール(炭素数9の不飽和アルデヒド)濃度を低減でき、消臭効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、添付図面を参照して、本発明の第1実施の形態を詳細に説明する。図1は第1実施の形態に係る化粧料の製造方法について説明する工程図、図2は第1実施の形態にかかる化粧料を塗付してから1分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真、図3は第1実施の形態にかかる化粧料を塗付してから2分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真、図4は第1実施の形態にかかる化粧料を塗付してから5分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真である。
【0029】
第1実施の形態に係る化粧料は、頭皮等の毛穴に詰まった皮脂汚れを除去するものであり、下記の表1に示すように、イオン交換水(A、D)と、枯草菌の一種であるSB菌の原液(SB菌:1mg中100個以下)をイオン交換水に溶かした溶液(B)と、SB菌の活性を抑制する活性抑制剤と防腐剤(C)とを主成分とするものである。
【0030】
活性抑制剤としてはアルコールを用いており、アルコール濃度(重量%)を2.00%にしている。尚、本実施の形態ではアルコール濃度を2.00%にしたが、アルコール濃度は1〜10%であれば良い。このように、アルコール濃度を1%以上としたのは、濃度が1%未満の場合には枯草菌の活性を抑えることができ難いと考えられるからであり、濃度を10%以下としたのは、濃度が10%を超えるとアルコール濃度が濃すぎて枯草菌が死滅するおそれが考えられるからである。
【0031】
防腐剤としてはメチルパラベン又はプロピルパラベンを用いている。メチルパラベン又はプロピルパラベンを用いることで、毒性が小さく、皮膚に悪影響を及ぼすのを防止できる。
【0032】
各原料の配合割合(重量%)は、イオン交換水が約90.00%、SB菌の原液が0.02%、アルコールが2.00%、メチルパラベン(メッキンスM)が0.10%となっている。
【0033】
第1実施形態に係る化粧料は、スプレー缶内に充填されており、かかるスプレー缶に噴射剤としてのジメチルエタノールが充填されている。スプレー缶内には上述した化粧料が約96.96ml、ジメチルエタノールが約24ml充填されており、化粧料とジメチルエタノールとの割合が約8:2となるように充填されている。
【0034】
【表1】

【0035】
次に、第1実施の形態に係る化粧料の製造工程について図1及び上述の表1を参照して説明する。まず、調合タンクにイオン交換水を入れる(ステップS1)。次いで、SB菌の原液を1Lのイオン交換水で薄めたものを調合タンクのイオン交換水に加える(ステップS2)。次いで、アルコールとメチルパラベンとを混合したものを調合タンクのイオン交換水に加え(ステップS3)、最後に所定量のイオン交換水を加えて全量を調整する(ステップS4)。かかる製造工程において製造した化粧料は、噴射剤とともにスプレー缶に充填して、製品が完成する。
【0036】
次に、本発明の第1実施の形態の化粧料による皮脂汚れの除去効果について、種々の実験を行ったのでその結果について説明する。
(実験例1)
本実験例では、本発明における化粧料を頭皮にスプレーし、皮脂汚れの除去効果について実験を行なった。図2から図4は、化粧料を塗付して1分経過後、2分経過後及び5分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真である。
【0037】
図2に示すように、化粧料を頭皮にスプレーしてから1分後には、毛穴に皮脂(S)が付着しているが(一点鎖線で囲んだ部分X)、図3に示すように、2分後には毛穴に付着した皮脂(S)は小さくなった。図4に示すように、化粧料を頭皮にスプレーしてから5分後には毛穴に付着した皮脂(S)は見られなくなった。このように、皮膚に化粧料を塗布することで、枯草菌から分泌される酵素により、皮膚の毛穴に詰まった皮脂を脂肪酸とグリセリンとに分解することができ、簡単に皮脂汚れを除去することができる。
【0038】
化粧料にはアルコールが含有されているので、化粧料内の枯草菌の活性を抑えて化粧料内の枯草菌の増殖や酵素の分泌を抑えることができ、品質を一定に保つことができる。
【0039】
化粧料を頭皮にスプレーしてから所定時間経過した後もSB菌が生息しているので、SB菌から分泌される酵素の働きにより長い間に渡って頭皮を清潔に保つことができる。
【0040】
皮脂を脂肪酸とグリセリンとに分解するので、グリセリンが保湿成分として働き、頭皮の乾燥を抑えることができる。
(実験例2)
本実験例では、本発明における化粧料による皮脂汚れの除去効果について比較実験を行なった。本実験例では、水200mlにごま油2mlを加えたもの(検体1)と、水200mlにごま油2mlを加え、これに10%濃度のSB菌の原液を加えたもの(検体2)と、上述の化粧料200mlにごま油2mlを加えたもの(検体3)のそれぞれにおいて、それぞれの検体からヘキサンで油成分を抽出した後、基準油脂分析法(日本油化学会編)により酸価を測定し、その値からオレイン酸として遊離脂肪酸量を算出した。
【0041】
表2に示すように、本発明における化粧料200mlにごま油2mlを加えたもの(検体3)は、10%濃度のSB菌の原液を加えたもの(検体2)に比べて遊離脂肪酸量は少ないが、水200mlにごま油2mlを加えたもの(検体1)と比較して遊離脂肪酸量の割合は高く、SB菌によって油脂の分解を促進できることが分かった。
【0042】
【表2】

【0043】
(実験例3)
本実験例では、本発明における化粧料に関し、油脂の種類の違いによる除去効果の差異について比較実験を行なった。本実験ではプラスチック製の薄板に各種の油脂を載せ、各油脂に化粧料を添加し油脂の減少率を算出した。尚、本実験では37℃の恒温槽内で行なった。処理時間は約2時間、油脂の塗付量は3〜5mgとした。実験に用いた油脂は、牛脂、大豆油、サラダ油、バター、ハーフバターである。尚、油脂に添加する化粧料については添加量を変えて実験を行ない、化粧料にSB菌原液を混入しないもの(No1)、SB菌原液を0.05ml添加したもの(No2)、SB菌原液を0.1ml添加したもの(No3)、SB菌原液を0.15ml添加したもの(No4)を用いた。
【0044】
表3に示すように、いずれの油脂においても、SB菌が混入された化粧料を用いた方が、SB菌が混入されていない化粧料を用いた場合に比べて、油脂の分解量が大きかった。
【0045】
【表3】

【0046】
(実験例4)
本実験例では本発明における化粧料に関し、経過時間の違いによる除去効果の差異について比較実験を行なった。本実験例では上述した実験例3と同様の器具を用いて実験を行ない、油脂に対して化粧料を添加し、1、2、4、6及び24時間経過後の油脂の減少率を算出した。尚、実験に用いた油脂はサラダ油とバターである。下記の表4に示すように、サラダ油及びバターのいずれの場合においても、油脂量の減少率に経過時間ごとの有意な差は見られなかった。したがって、長い時間に渡ってSB菌から油脂を分解する酵素が働き続けることが分かった。
【0047】
【表4】

【0048】
(実験例5)
本実験例では本発明における化粧料に関し、油脂量の違いによる除去効果の差異について比較実験を行なった。本実験では上述した実験例3及び4と同様の器具を用いて実験を行ない、油脂に対して0.05mlの化粧料を添加して2時間経過後の油脂の剥離量を確認し(一回目処理)、その後さらに同量の化粧料を油脂に添加して2時間経過後の油脂の剥離量を確認した(二回目処理)。表5に示すように、油脂の塗付量が増加した場合であっても、一回目処理を行った後の油脂の残量よりも、二回目処理を行なった後の方が油脂の残量が少なく(処理率が大きく)なった。本実験例から、少量の化粧料で大量の油脂を分解できることが分かった。また、化粧料を複数回に分けて塗付すれば、より効果的に油脂を分解できることが分かった。
【0049】
【表5】

【0050】
次に、他の実施の形態を説明するが、以下の説明において、以下の説明では上述の第1実施の形態と異なる点を主に説明する。上述の第1実施形態では枯草菌の溶液と活性抑制剤とを主成分とした化粧料について説明したが、第2実施形態では、枯草菌の溶液と活性抑制剤とを主成分とする洗浄剤として用いている。
【0051】
第2実施の形態に係る洗浄剤は上述の実施形態で説明した化粧料と製造方法は同じである。洗浄剤として用いた場合、例えば皮脂汚れが付着しやすい被服の襟首等に洗浄剤を塗布することで、枯草菌から分泌される酵素により、被服の繊維にこびりついた皮脂を脂肪酸とグリセリンとに分解することができ、簡単に皮脂汚れを除去することができ、消臭効果も得ることができる。
【0052】
洗浄剤にはアルコールが含有されているので、洗浄剤内の枯草菌の活性を抑えて枯草菌の増殖や酵素の分泌を抑えることができ、品質を一定に保つことができる。
【0053】
洗浄剤に防腐剤を含有してあるので、枯草菌以外の菌の繁殖を抑えることができ、洗浄剤の品質維持を図ることができる。
【0054】
噴射剤としてジメチルエーテルを用いたので、ジメチルエーテルの冷却作用によりスプレー缶内の温度が上昇せず、枯草菌の活性を抑えて洗浄剤の品質を維持できる。
【0055】
次に第3実施の形態について説明する。第3実施の形態では枯草菌の溶液を消臭剤として用いている。枯草菌の溶液を消臭剤として用いた場合、枯草菌から分泌される酵素により、皮脂を脂肪酸とグリセリンとに分解することができ、消臭効果を得ることができる。
(実験例6)
本実験例では本発明に係るSB菌を用いた洗浄剤の消臭効果について比較実験を行なった。本実験ではいわゆる加齢臭に含まれるノネナール(炭素数9の不飽和アルデヒド)濃度を測定することで、消臭効果を評価している。評価試験に際し、試験試料を作成した。8×6cmの白布にSB菌を含有した検液2mlを摘下し、これを試験試料とした。尚、検液についてはSB菌の原液をイオン交換水で5倍に希釈し、40℃の温水で3時間保温したものを用いた。次いで、上述の試験試料を入れたサンプル瓶と、試験試料を入れなかったスタンダード瓶とを用意し、2つの瓶内にノネナールガスを充填した。その後、2つの瓶中のノネナール濃度を初期濃度に合わせ、2時間経過後のサンプル瓶及びスタンダード瓶内のノネナールのガス濃度をガスクロマトグラフィ法でサンプリングした。図5に示す(a)は試験試料を入れていないスタンダード瓶内の2時間経過後のノネナール濃度、(b)は試験試料を入れたサンプル瓶の2時間経過後のノネナール濃度を示したグラフである。図5に示すグラフに基づき下記に示す相対消臭率を算出した。
【0056】
(数1)
相対消臭率(%)=〔(2時間後のスタンダード瓶中のノネナールピーク面積)−(2時間後のサンプル瓶中のノネナールピーク面積)〕/2時間後のサンプル瓶中のノネナールピーク面積
サンプル瓶及びスタンダード瓶のそれぞれについて相対消臭率を算出したところ、下記表5に示す結果となった。尚、表6には30分後の相対消臭率についても示している。表5に示すように、試験試料を入れたサンプル瓶の方が試験試料を入れていないスタンダード瓶に比べて相対消臭率は高い値を示した。これは試験試料を入れたサンプル瓶中のノネナールガス濃度が減少したことを示している。このように、サンプル瓶中のノネナールガス濃度が減少したのは、SB菌が要因と考えられ、本実施の形態に係る洗浄剤が高い消臭効果を得ることができることが分かった。
【0057】
【表6】

【0058】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。上述の第1実施形態の化粧料は頭皮に用いる場合に限らず、顔や首、脇等の皮膚や体全体にスプレーするものであっても良い。
【0059】
第2実施の形態の洗浄剤は被服の襟首等に限らず、下着や上着にスプレーするものであっても良い。
【0060】
第3実施の形態の消臭剤はスプレー缶に充填したものであっても良く、この場合、人体にスプレーするのみならず室内に直接スプレーするものであっても良い。第3実施の形態の消臭剤をスプレー缶に充填した場合、かかるスプレー缶にアルコールや防腐剤としてのメチルパラベンを充填してあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】第1実施の形態に係る化粧料の製造方法について説明する工程図である。
【図2】第1実施の形態にかかる化粧料を塗付してから1分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真である。
【図3】第1実施の形態にかかる化粧料を塗付してから2分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真である。
【図4】第1実施の形態にかかる化粧料を塗付してから5分経過後の頭皮の状態を示す顕微鏡写真である。
【図5】第3実施の形態にかかる洗浄剤の消臭試験の結果を示すグラフであり、(a)は試験試料を入れていないスタンダード瓶内の2時間経過後のノネナール濃度、(b)は試験試料を入れたサンプル瓶の2時間経過後のノネナール濃度を示したグラフである。
【符号の説明】
【0062】
S 皮脂


【特許請求の範囲】
【請求項1】
枯草菌の溶液と枯草菌の活性を抑制する活性抑制剤とを主成分とすることを特徴とする化粧料。
【請求項2】
活性抑制剤はアルコールであり、アルコール濃度が1〜10重量%であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
化粧料には防腐剤が含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
化粧料は噴射剤を充填したスプレー缶に保存されており、噴射剤はジメチルエーテルであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の化粧料。
【請求項5】
枯草菌の溶液と枯草菌の活性を抑制する活性抑制剤とを主成分することを特徴とする洗浄剤。
【請求項6】
活性抑制剤はアルコールであり、アルコール濃度が1〜10重量%であることを特徴とする請求項5に記載の洗浄剤。
【請求項7】
洗浄剤には防腐剤が含有されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の洗浄剤。
【請求項8】
洗浄剤は噴射剤を充填したスプレー缶に保存されており、噴射剤はジメチルエーテルであることを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載の洗浄剤。
【請求項9】
枯草菌の溶液を主成分とすることを特徴とする消臭剤。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−342129(P2006−342129A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−170903(P2005−170903)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【出願人】(502416165)株式会社エムビーエス (1)
【Fターム(参考)】