化粧料の充填装置、及び充填方法
【課題】コンパクト容器の中皿に充填する化粧料の硬度のばらつきを抑制する化粧料の充填装置、及び充填方法を提供することを課題とする。
【解決手段】コンパクト容器1の中皿2に粉状の化粧料3を充填する化粧料3の充填装置4であって、中皿2を、略均等に区画する仕切り13と、区画された中皿2の各区画に、粉状の化粧料3を略均等に盛る盛付手段12と、中皿2に盛られた粉状の化粧料3を圧縮して固化する押圧手段11と、を備え、仕切り13は、各区画の大きさを、固化した化粧料3の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする。
【解決手段】コンパクト容器1の中皿2に粉状の化粧料3を充填する化粧料3の充填装置4であって、中皿2を、略均等に区画する仕切り13と、区画された中皿2の各区画に、粉状の化粧料3を略均等に盛る盛付手段12と、中皿2に盛られた粉状の化粧料3を圧縮して固化する押圧手段11と、を備え、仕切り13は、各区画の大きさを、固化した化粧料3の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料の充填装置、及び充填方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンデーションやアイカラー、頬紅といった化粧料は、通常、コンパクト容器の中皿に充填されている。例えば、特許文献1には、中皿に化粧料をプレスして充填する技術が開示されている。また、特許文献2には、中皿に仕切板を配置し、仕切毎に種類の異なる粉末化粧料を充填する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−213717号公報
【特許文献2】特開昭59−44205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化粧料は、衝撃が加わると、ひび割れや剥離等を生ずる虞がある。化粧料は審美性が重視されるため、ひび割れ等が生ずることは好ましくない。そこで、中皿に充填する化粧料は、脆弱な部位が生ずるのを防ぐため、均一の硬度になるように固化することが望ましい。
【0005】
ここで、粉状の化粧料を中皿に盛ったら、上側をすり切り、或いは振動を加えて平らにしたりした後にプレスすれば、均一の硬度になるようにも考えられる。しかしながら、プレス前の化粧料の上側が平らであったとしても、密度が均一でないと、プレス後の化粧料の硬度は均一にならない。山盛りにされた粉状物は、上に積み上がっている粉の高さが高いほど密度が高くなるので、周辺部分よりも中心部分の方が高密度になりやすい。よって、粉状の化粧料を中皿に盛ったのち、上側を平らにしてからプレスしても、均一の硬度にすることが難しい。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、コンパクト容器の中皿に充填する化粧料の硬度のばらつきを抑制する化粧料の充填装置、及び充填方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、中皿を仕切りで複数に区画してから化粧料を盛る。
【0008】
詳細には、コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填装置であって、前記中皿を略均等に区画する仕切りと、区画された前記中皿の各区画に、前記粉状の化粧料を略均等に盛る盛付手段と、前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化する押圧手段と、を備え、前記仕切りは、前記各区画の大きさを、固化した前記化粧料の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする。
【0009】
上記充填装置によれば、粉状の化粧料が各区画に略均等に盛られる。ここで、各区画について着目すると、特定の区画内における化粧料の密度は、区画の中心部分とその周辺部分との間で不可避的にばらつく。しかしながら、全区画を巨視的に捉えると、仕切りで区画しないで化粧料を盛った場合に比べ、化粧料の密度が全体的にばらつかない。この結果
、固化した化粧料の硬度のばらつきが抑制される。
【0010】
なお、前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画している状態で前記粉状の化粧料を予備圧縮するものであってもよい。中皿を区画したままの状態で化粧料を予備圧縮すれば、化粧料を押圧して固化する前に、各区画に盛った化粧料が隣接する区画へ流れてしまうことがない。
【0011】
また、前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画していない状態で前記粉状の化粧料を圧縮して固化するものであってもよい。中皿に盛られた化粧料、或いは中皿に盛られて予備圧縮された化粧料を、仕切りを取り除いた状態で圧縮することにより、仕切りのあった箇所にその痕跡を残すことなく、中皿に化粧料を充填できる。
【0012】
なお、本発明は、生産方法としての側面から捉えることもできる。例えば、コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填方法であって、前記中皿を、形状および大きさが互いに同等な複数の領域に区画し、区画された前記中皿の各領域に、前記粉状の化粧料を略均等に盛り、前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化し、前記中皿を区画する際は、前記各領域の大きさが、固化した前記化粧料の硬度のばらつきを一定の範囲内に収めることができる大きさになるように、前記中皿を区画するものであってもよい。
【発明の効果】
【0013】
コンパクト容器の中皿に充填する化粧料の硬度のばらつきを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】コンパクト容器の外観斜視図である。
【図2】充填装置の構成図である。
【図3】仕切りの斜視図である。
【図4】仕切りの断面図である。
【図5】充填プロセスを図示した第一のプロセス図である。
【図6】充填プロセスを図示した第二のプロセス図である。
【図7】実施形態に係る化粧料の密度の分布を示す図である。
【図8】従来例に係る化粧料の密度の分布を示す図である。
【図9】変形例に係る充填プロセスを図示したプロセス図である。
【図10】変形例に係る充填プロセスを図示したプロセス図である。
【図11】実験結果を示した表である。
【図12】高度の測定点を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本願発明の実施態様を例示的に示すものであり、本願発明はこのような実施形態に限定されるものではない。
【0016】
本実施形態に係る化粧料の充填装置は、図1に示すようなコンパクト容器1に収容される中皿2に化粧料3を充填する。本実施形態に係る化粧料の充填装置の構成を図2に示す。充填装置4は、図2に示すように、制御ユニット5、プレスユニット6、ハンドリングユニット7、定量供給ユニット8、搬送ユニット9を備える。また、充填装置4は、化粧料タンク10、押型11、ノズル12、仕切り13を備える。
【0017】
制御ユニット5は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、入出力インターフ
ェース、ディスプレイ等を備えており、予め用意されたコンピュータ読み取り可能なプロ
グラムを実行することで、プレスユニット6やハンドリングユニット7、定量供給ユニット8、搬送ユニット9を電子的に制御する。
【0018】
プレスユニット6は、押型11を上下に動かす駆動装置であり、制御ユニット5によって空気圧または油圧が制御されると、内蔵されるシリンダ装置類が伸縮することで押型11を上下に動かす。
【0019】
ハンドリングユニット7は、制御ユニット5によって制御される電気モータ等が駆動することで、ノズル12や仕切り13の出し入れや位置決めを行う。より詳細には、ハンドリングユニット7は、制御ユニット5の指令に基づき、ノズル12を中皿2の上側に配置したり、仕切り13を中皿2に載せたりする。
【0020】
定量供給ユニット8は、化粧料タンク10とノズル12とを繋ぐ粉体化粧料の経路の途中に設けられており、制御ユニット5の指令に応じて、化粧料タンク10の中に収容されている粉体化粧料を定量的にノズル12へ送る。
【0021】
搬送ユニット9は、中皿2を水平方向に動かす搬送装置であり、粉体化粧料を充填する前の中皿2を搬入したり、粉体化粧料を充填した後の中皿2を搬出したりする。
【0022】
化粧料タンク10は、定量供給ユニット8に送るための粉体化粧料を保管しておくためのタンクである。この化粧料タンク10への粉体化粧料の補給は、オペレータがタンクの上方に設けた投入口等から行なってもよいし、上位装置から自動的に補給されるものであってもよい。
【0023】
押型11は、中皿2に盛られた粉体化粧料を押圧するための金型である。押型11は、底面が平坦であり、側面が中皿2の内壁に沿う形状となっている。
【0024】
ノズル12は、定量供給ユニット8から定量的に送られる粉体化粧料を中皿2に案内する先細りの管である。ノズル12は、先端が中皿2の上に位置するようにハンドリングユニット7によって動かされる。
【0025】
仕切り13は、中皿2に粉体化粧料を盛る際に、中皿2を4つの区画に仕切るための治具である。仕切り13は、各区画の大きさが、押型11によって固化された後の粉状の化粧料3の硬度のばらつきが既定の範囲内に収めることができる大きさになるように、中皿2を区画するものである。ここで、既定の範囲とは、出荷する化粧料に要求される硬度のばらつきの許容範囲であり、例えば、化粧料を充填する業者が任意に設定した硬度のばらつきの許容範囲である。図3は、仕切り13の斜視図である。仕切り13は、図3に示すように、中皿2を2枚の板が縦横に4分割する十字状の仕切り部14と、仕切り部14の周囲を囲むと共に仕切り部14を支持するフレーム部15を備える。仕切り部14は、厚さが1mm以下の板で構成される。
【0026】
図4は、仕切り13の断面図である。仕切り13のフレーム部15は、図4に示すように、内壁16が2段になっている。上段側の内壁16Uは、中皿2の内壁17に沿う形状および大きさになっている。また、下段側の内壁16Bは、中皿2の外壁18に沿う形状および大きさになっている。仕切り13が中皿2に載のって該中皿2の側面と内壁16Bとが当接すると、内壁16Uと内壁16Bとの間にある段差面19が中皿2の上縁20に当接し、仕切り部14の下縁21が中皿2の底面22に当接する。
【0027】
次に、化粧料を中皿2に充填する際の充填プロセスについて説明する。図5および図6は、本充填プロセスを図示したプロセス図である。
【0028】
充填装置4が起動され、充填プロセスを行うプログラムが実行されると、制御ユニット5は、搬送ユニット9を制御して中皿2を所定の充填位置に移送する。そして、ハンドリングユニット7を制御し、仕切り13を下に下ろす(図5(1)参照)。制御ユニット5は、段差面19が上縁20に当接し、下縁21が底面22に当接して仕切り13がそれ以上下がらなくなったら、仕切り13が中皿2に載ったものとし、ハンドリングユニット7を停止する(図5(2)参照)。
【0029】
制御ユニット5は、仕切り13を中皿2に載せたら、ノズル12の位置をハンドリングユニット7で制御すると共に定量供給ユニット8を制御し、仕切り13によって仕切られた4つの区画のそれぞれに、一定量の粉体化粧料を盛り付ける(図5(3)参照)。各区画は、概ね同じ形状及び大きさに仕切られている。よって、微視的に見れば、各区画内に盛られた粉体化粧料の密度にはばらつきがあり得るが、形状や大きさが互いに略同一な各区画に粉体化粧料を一定量ずつ盛れば、巨視的には、すなわち、中皿2全体として見れば、中皿2に盛られた粉体化粧料の密度のばらつきは減る。
【0030】
制御ユニット5は、仕切り13によって仕切られた各区画のそれぞれに一定量の粉体化粧料を盛ったら、ハンドリングユニット7を制御して仕切り13を中皿2から離して脇へ移す(図6(4)参照)。
【0031】
制御ユニット5は、仕切り13を脇へ移したら、搬送ユニット9を制御して中皿2を振動させる。これにより、中皿2に盛られた粉体化粧料が概ね平らになる(図6(5)参照)。なお、中皿2に盛られた粉体化粧料を平らにする場合は、中皿2を振動させる方法の他、例えば、板状のもので掻き落とすようにしてもよい。
【0032】
制御ユニット5は、中皿2に盛った粉体化粧料が概ね平らになったら、プレスユニット6を制御して押型11を下げて粉体化粧料をプレスし、再び押型11を上げる(図6(6)参照)。これにより、中皿2に盛られた粉体化粧料が固化する。制御ユニット5は、中皿2に盛った粉体化粧料をプレスしたら、搬送ユニット9を制御して中皿2を搬出する。
【0033】
上記充填装置4によれば、仕切り13によって中皿2を4つに区画しているため、中皿2に盛った粉状の化粧料の密度が、区画しないで盛った場合に比べてばらつかない。4つに区画した中皿に盛った化粧料の密度の分布を図7に示し、区画しない中皿に盛った化粧料の密度の分布を図8に示す。図7および図8において、中皿に盛った粉体化粧料を平らにする前の密度の分布を(a)に示し、中皿に盛った粉体化粧料を平らにした後の密度の分布を(b)に示し、中皿に盛った粉体化粧料の密度と位置との関係を示したグラフを(c)に示す。図7および図8から明らかなように、仕切り13を用いないで盛った場合に比べ、仕切り13を用いて盛った場合の方が、粉体化粧料の密度にばらつきが少ないことが判る。このため、粉体化粧料をプレスした後の硬度の分布もばらつきが少なくなり、略均一になる。
【0034】
なお、上記充填装置4は、仕切り13を置いたままの状態で粉体化粧料を予備成形する予備型を更に備えるようにしてもよい。この場合、上記充填プロセスは、以下のように実行される。制御ユニット5は、仕切り13によって仕切られた各区画のそれぞれに一定量の粉体化粧料を盛ったら、図6(4)に示したように仕切り13を移すのではなく、予備型23を更に下ろす(図9(1)参照)。予備型23は、記述した押型11と略同一の形状および大きさであるが、仕切り13の仕切り部14との干渉を避けるためにスリット24が設けられている。
【0035】
制御ユニット5は、予備型23で化粧料3を軽くプレスし、予備成形する(図9(2)
参照)。制御ユニット5は、予備成形を完了したら、プレスユニット6を制御して予備型23を上に上げる(図9(3)参照)。制御ユニット5は、予備型23を上に上げたら、ハンドリングユニット7を制御して仕切り13を中皿2から離して脇へ移す(図9(4)参照)。中皿2に予備成形された化粧料には、仕切り部14の跡が残るが、制御ユニット5が押型11でプレスすることにより、仕切り部14の跡も消える。
【0036】
なお、予備型23を押圧する際の力が強いと、予備成形後に仕切り13が化粧料3から抜きにくくなる場合があり得る。このような場合に対応するべく、制御ユニット5は、予備型23で化粧料3をプレスしたら(図10(1)参照)、予備型23を固定したままの状態で、ハンドリングユニット7を制御して仕切り13だけを上に上げてもよい(図10(2)参照)。すると、化粧料3が予備型23に押さえつけられたままの状態で仕切り13が上に上がるので、予備成形した化粧料3の形を崩すことなく、化粧料3から仕切り13を抜くことができる。制御ユニット5は、予備型23を固定したままの状態で仕切り13を上に上げたら、次に、プレスユニット6とハンドリングユニット7を制御して予備型23と仕切り13を同時に上に上げる(図10(3)参照)。
【0037】
ところで、上記充填装置4の仕切り13は、中皿2を4分割にしていたが、各区画の形状や大きさが略同じであれば、2分割や3分割にしてもよいし、5分割以上であってもよい。
【0038】
本実施形態の効果を実験で検証したので、その結果を以下に示す。図11は、実験結果を示した表である。図11の表において、「従来例1」として示すデータが仕切りを用いないで中皿の中央に化粧料を盛ってプレスしたものであり、「従来例2」として示すデータが仕切りを用いないで中皿の6箇所に化粧料を盛ってプレスしたものであり、「実施例1」として示すデータが上記実施形態のように中皿を4分割にする仕切りを用いて化粧料を盛ってプレスしたものであり、「実施例2」として示すデータが中皿を6分割にする仕切りを用い化粧料を盛ってプレスしたものである。「従来例2」を除いた「従来例1」、「実施例1」、「実施例2」については、同一条件の試験体(試験体1〜3)を3つ作製し、硬度をそれぞれ測定した。なお、図11の表に示す「測定点1〜6」は、図12において丸数字で示す部位にそれぞれ対応している。また、「R」は、当該試験体における硬度の最大値から最小値を差し引いた値、換言すると、硬度のばらつきの最大値を示している。
【0039】
各試験体は、粉状の化粧料を押し固めたプレストパウダーを12g充填した中皿であり、中皿の大きさは52mm×46mmである。プレスの際の圧力は、通常の商品を生産する際よりもやや高い30kg/cm2である。化粧料の硬度は、オルゼン式硬度計(2ポ
ンド)を用いて測定した。化粧料を充填する際は、「従来例1」の場合は12gの粉体化粧料を1箇所に盛ってプレスし、「従来例2」の場合は2gの粉体化粧料を6箇所に盛ってプレスし、「実施例1」は3gの粉体化粧料を4区画にそれぞれ盛り、「実施例2」は2gの粉体化粧料を6区画にそれぞれ盛っている。
【0040】
図11の表からも明らかなように、「従来例1」や「従来例2」は硬度のばらつきの最大値が10から23であるのに対し、「実施例1」は硬度のばらつきの最大値が6から8である。また、「実施例2」に至っては硬度のばらつきの最大値が3から7である。このことから、仕切りを用いて粉体化粧料を中皿に盛ると、プレス後の化粧料の硬度のばらつきを抑制し、略均一にできることが判る。
【符号の説明】
【0041】
1・・コンパクト容器:2・・中皿:3・・化粧料:4・・充填装置:5・・制御ユニット:6・・プレスユニット:7・・ハンドリングユニット:8・・定量供給ユニット:9
・・搬送ユニット:10・・化粧料タンク:11・・押型:12・・ノズル:13・・仕切り:14・・仕切り部:15・・フレーム部:16,16U,16B,17・・内壁:18・・外壁:19・・段差面:20・・上縁:21・・下縁:22・・底面:23・・予備型:24・・スリット
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料の充填装置、及び充填方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンデーションやアイカラー、頬紅といった化粧料は、通常、コンパクト容器の中皿に充填されている。例えば、特許文献1には、中皿に化粧料をプレスして充填する技術が開示されている。また、特許文献2には、中皿に仕切板を配置し、仕切毎に種類の異なる粉末化粧料を充填する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−213717号公報
【特許文献2】特開昭59−44205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化粧料は、衝撃が加わると、ひび割れや剥離等を生ずる虞がある。化粧料は審美性が重視されるため、ひび割れ等が生ずることは好ましくない。そこで、中皿に充填する化粧料は、脆弱な部位が生ずるのを防ぐため、均一の硬度になるように固化することが望ましい。
【0005】
ここで、粉状の化粧料を中皿に盛ったら、上側をすり切り、或いは振動を加えて平らにしたりした後にプレスすれば、均一の硬度になるようにも考えられる。しかしながら、プレス前の化粧料の上側が平らであったとしても、密度が均一でないと、プレス後の化粧料の硬度は均一にならない。山盛りにされた粉状物は、上に積み上がっている粉の高さが高いほど密度が高くなるので、周辺部分よりも中心部分の方が高密度になりやすい。よって、粉状の化粧料を中皿に盛ったのち、上側を平らにしてからプレスしても、均一の硬度にすることが難しい。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、コンパクト容器の中皿に充填する化粧料の硬度のばらつきを抑制する化粧料の充填装置、及び充填方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、中皿を仕切りで複数に区画してから化粧料を盛る。
【0008】
詳細には、コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填装置であって、前記中皿を略均等に区画する仕切りと、区画された前記中皿の各区画に、前記粉状の化粧料を略均等に盛る盛付手段と、前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化する押圧手段と、を備え、前記仕切りは、前記各区画の大きさを、固化した前記化粧料の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする。
【0009】
上記充填装置によれば、粉状の化粧料が各区画に略均等に盛られる。ここで、各区画について着目すると、特定の区画内における化粧料の密度は、区画の中心部分とその周辺部分との間で不可避的にばらつく。しかしながら、全区画を巨視的に捉えると、仕切りで区画しないで化粧料を盛った場合に比べ、化粧料の密度が全体的にばらつかない。この結果
、固化した化粧料の硬度のばらつきが抑制される。
【0010】
なお、前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画している状態で前記粉状の化粧料を予備圧縮するものであってもよい。中皿を区画したままの状態で化粧料を予備圧縮すれば、化粧料を押圧して固化する前に、各区画に盛った化粧料が隣接する区画へ流れてしまうことがない。
【0011】
また、前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画していない状態で前記粉状の化粧料を圧縮して固化するものであってもよい。中皿に盛られた化粧料、或いは中皿に盛られて予備圧縮された化粧料を、仕切りを取り除いた状態で圧縮することにより、仕切りのあった箇所にその痕跡を残すことなく、中皿に化粧料を充填できる。
【0012】
なお、本発明は、生産方法としての側面から捉えることもできる。例えば、コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填方法であって、前記中皿を、形状および大きさが互いに同等な複数の領域に区画し、区画された前記中皿の各領域に、前記粉状の化粧料を略均等に盛り、前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化し、前記中皿を区画する際は、前記各領域の大きさが、固化した前記化粧料の硬度のばらつきを一定の範囲内に収めることができる大きさになるように、前記中皿を区画するものであってもよい。
【発明の効果】
【0013】
コンパクト容器の中皿に充填する化粧料の硬度のばらつきを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】コンパクト容器の外観斜視図である。
【図2】充填装置の構成図である。
【図3】仕切りの斜視図である。
【図4】仕切りの断面図である。
【図5】充填プロセスを図示した第一のプロセス図である。
【図6】充填プロセスを図示した第二のプロセス図である。
【図7】実施形態に係る化粧料の密度の分布を示す図である。
【図8】従来例に係る化粧料の密度の分布を示す図である。
【図9】変形例に係る充填プロセスを図示したプロセス図である。
【図10】変形例に係る充填プロセスを図示したプロセス図である。
【図11】実験結果を示した表である。
【図12】高度の測定点を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本願発明の実施態様を例示的に示すものであり、本願発明はこのような実施形態に限定されるものではない。
【0016】
本実施形態に係る化粧料の充填装置は、図1に示すようなコンパクト容器1に収容される中皿2に化粧料3を充填する。本実施形態に係る化粧料の充填装置の構成を図2に示す。充填装置4は、図2に示すように、制御ユニット5、プレスユニット6、ハンドリングユニット7、定量供給ユニット8、搬送ユニット9を備える。また、充填装置4は、化粧料タンク10、押型11、ノズル12、仕切り13を備える。
【0017】
制御ユニット5は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、入出力インターフ
ェース、ディスプレイ等を備えており、予め用意されたコンピュータ読み取り可能なプロ
グラムを実行することで、プレスユニット6やハンドリングユニット7、定量供給ユニット8、搬送ユニット9を電子的に制御する。
【0018】
プレスユニット6は、押型11を上下に動かす駆動装置であり、制御ユニット5によって空気圧または油圧が制御されると、内蔵されるシリンダ装置類が伸縮することで押型11を上下に動かす。
【0019】
ハンドリングユニット7は、制御ユニット5によって制御される電気モータ等が駆動することで、ノズル12や仕切り13の出し入れや位置決めを行う。より詳細には、ハンドリングユニット7は、制御ユニット5の指令に基づき、ノズル12を中皿2の上側に配置したり、仕切り13を中皿2に載せたりする。
【0020】
定量供給ユニット8は、化粧料タンク10とノズル12とを繋ぐ粉体化粧料の経路の途中に設けられており、制御ユニット5の指令に応じて、化粧料タンク10の中に収容されている粉体化粧料を定量的にノズル12へ送る。
【0021】
搬送ユニット9は、中皿2を水平方向に動かす搬送装置であり、粉体化粧料を充填する前の中皿2を搬入したり、粉体化粧料を充填した後の中皿2を搬出したりする。
【0022】
化粧料タンク10は、定量供給ユニット8に送るための粉体化粧料を保管しておくためのタンクである。この化粧料タンク10への粉体化粧料の補給は、オペレータがタンクの上方に設けた投入口等から行なってもよいし、上位装置から自動的に補給されるものであってもよい。
【0023】
押型11は、中皿2に盛られた粉体化粧料を押圧するための金型である。押型11は、底面が平坦であり、側面が中皿2の内壁に沿う形状となっている。
【0024】
ノズル12は、定量供給ユニット8から定量的に送られる粉体化粧料を中皿2に案内する先細りの管である。ノズル12は、先端が中皿2の上に位置するようにハンドリングユニット7によって動かされる。
【0025】
仕切り13は、中皿2に粉体化粧料を盛る際に、中皿2を4つの区画に仕切るための治具である。仕切り13は、各区画の大きさが、押型11によって固化された後の粉状の化粧料3の硬度のばらつきが既定の範囲内に収めることができる大きさになるように、中皿2を区画するものである。ここで、既定の範囲とは、出荷する化粧料に要求される硬度のばらつきの許容範囲であり、例えば、化粧料を充填する業者が任意に設定した硬度のばらつきの許容範囲である。図3は、仕切り13の斜視図である。仕切り13は、図3に示すように、中皿2を2枚の板が縦横に4分割する十字状の仕切り部14と、仕切り部14の周囲を囲むと共に仕切り部14を支持するフレーム部15を備える。仕切り部14は、厚さが1mm以下の板で構成される。
【0026】
図4は、仕切り13の断面図である。仕切り13のフレーム部15は、図4に示すように、内壁16が2段になっている。上段側の内壁16Uは、中皿2の内壁17に沿う形状および大きさになっている。また、下段側の内壁16Bは、中皿2の外壁18に沿う形状および大きさになっている。仕切り13が中皿2に載のって該中皿2の側面と内壁16Bとが当接すると、内壁16Uと内壁16Bとの間にある段差面19が中皿2の上縁20に当接し、仕切り部14の下縁21が中皿2の底面22に当接する。
【0027】
次に、化粧料を中皿2に充填する際の充填プロセスについて説明する。図5および図6は、本充填プロセスを図示したプロセス図である。
【0028】
充填装置4が起動され、充填プロセスを行うプログラムが実行されると、制御ユニット5は、搬送ユニット9を制御して中皿2を所定の充填位置に移送する。そして、ハンドリングユニット7を制御し、仕切り13を下に下ろす(図5(1)参照)。制御ユニット5は、段差面19が上縁20に当接し、下縁21が底面22に当接して仕切り13がそれ以上下がらなくなったら、仕切り13が中皿2に載ったものとし、ハンドリングユニット7を停止する(図5(2)参照)。
【0029】
制御ユニット5は、仕切り13を中皿2に載せたら、ノズル12の位置をハンドリングユニット7で制御すると共に定量供給ユニット8を制御し、仕切り13によって仕切られた4つの区画のそれぞれに、一定量の粉体化粧料を盛り付ける(図5(3)参照)。各区画は、概ね同じ形状及び大きさに仕切られている。よって、微視的に見れば、各区画内に盛られた粉体化粧料の密度にはばらつきがあり得るが、形状や大きさが互いに略同一な各区画に粉体化粧料を一定量ずつ盛れば、巨視的には、すなわち、中皿2全体として見れば、中皿2に盛られた粉体化粧料の密度のばらつきは減る。
【0030】
制御ユニット5は、仕切り13によって仕切られた各区画のそれぞれに一定量の粉体化粧料を盛ったら、ハンドリングユニット7を制御して仕切り13を中皿2から離して脇へ移す(図6(4)参照)。
【0031】
制御ユニット5は、仕切り13を脇へ移したら、搬送ユニット9を制御して中皿2を振動させる。これにより、中皿2に盛られた粉体化粧料が概ね平らになる(図6(5)参照)。なお、中皿2に盛られた粉体化粧料を平らにする場合は、中皿2を振動させる方法の他、例えば、板状のもので掻き落とすようにしてもよい。
【0032】
制御ユニット5は、中皿2に盛った粉体化粧料が概ね平らになったら、プレスユニット6を制御して押型11を下げて粉体化粧料をプレスし、再び押型11を上げる(図6(6)参照)。これにより、中皿2に盛られた粉体化粧料が固化する。制御ユニット5は、中皿2に盛った粉体化粧料をプレスしたら、搬送ユニット9を制御して中皿2を搬出する。
【0033】
上記充填装置4によれば、仕切り13によって中皿2を4つに区画しているため、中皿2に盛った粉状の化粧料の密度が、区画しないで盛った場合に比べてばらつかない。4つに区画した中皿に盛った化粧料の密度の分布を図7に示し、区画しない中皿に盛った化粧料の密度の分布を図8に示す。図7および図8において、中皿に盛った粉体化粧料を平らにする前の密度の分布を(a)に示し、中皿に盛った粉体化粧料を平らにした後の密度の分布を(b)に示し、中皿に盛った粉体化粧料の密度と位置との関係を示したグラフを(c)に示す。図7および図8から明らかなように、仕切り13を用いないで盛った場合に比べ、仕切り13を用いて盛った場合の方が、粉体化粧料の密度にばらつきが少ないことが判る。このため、粉体化粧料をプレスした後の硬度の分布もばらつきが少なくなり、略均一になる。
【0034】
なお、上記充填装置4は、仕切り13を置いたままの状態で粉体化粧料を予備成形する予備型を更に備えるようにしてもよい。この場合、上記充填プロセスは、以下のように実行される。制御ユニット5は、仕切り13によって仕切られた各区画のそれぞれに一定量の粉体化粧料を盛ったら、図6(4)に示したように仕切り13を移すのではなく、予備型23を更に下ろす(図9(1)参照)。予備型23は、記述した押型11と略同一の形状および大きさであるが、仕切り13の仕切り部14との干渉を避けるためにスリット24が設けられている。
【0035】
制御ユニット5は、予備型23で化粧料3を軽くプレスし、予備成形する(図9(2)
参照)。制御ユニット5は、予備成形を完了したら、プレスユニット6を制御して予備型23を上に上げる(図9(3)参照)。制御ユニット5は、予備型23を上に上げたら、ハンドリングユニット7を制御して仕切り13を中皿2から離して脇へ移す(図9(4)参照)。中皿2に予備成形された化粧料には、仕切り部14の跡が残るが、制御ユニット5が押型11でプレスすることにより、仕切り部14の跡も消える。
【0036】
なお、予備型23を押圧する際の力が強いと、予備成形後に仕切り13が化粧料3から抜きにくくなる場合があり得る。このような場合に対応するべく、制御ユニット5は、予備型23で化粧料3をプレスしたら(図10(1)参照)、予備型23を固定したままの状態で、ハンドリングユニット7を制御して仕切り13だけを上に上げてもよい(図10(2)参照)。すると、化粧料3が予備型23に押さえつけられたままの状態で仕切り13が上に上がるので、予備成形した化粧料3の形を崩すことなく、化粧料3から仕切り13を抜くことができる。制御ユニット5は、予備型23を固定したままの状態で仕切り13を上に上げたら、次に、プレスユニット6とハンドリングユニット7を制御して予備型23と仕切り13を同時に上に上げる(図10(3)参照)。
【0037】
ところで、上記充填装置4の仕切り13は、中皿2を4分割にしていたが、各区画の形状や大きさが略同じであれば、2分割や3分割にしてもよいし、5分割以上であってもよい。
【0038】
本実施形態の効果を実験で検証したので、その結果を以下に示す。図11は、実験結果を示した表である。図11の表において、「従来例1」として示すデータが仕切りを用いないで中皿の中央に化粧料を盛ってプレスしたものであり、「従来例2」として示すデータが仕切りを用いないで中皿の6箇所に化粧料を盛ってプレスしたものであり、「実施例1」として示すデータが上記実施形態のように中皿を4分割にする仕切りを用いて化粧料を盛ってプレスしたものであり、「実施例2」として示すデータが中皿を6分割にする仕切りを用い化粧料を盛ってプレスしたものである。「従来例2」を除いた「従来例1」、「実施例1」、「実施例2」については、同一条件の試験体(試験体1〜3)を3つ作製し、硬度をそれぞれ測定した。なお、図11の表に示す「測定点1〜6」は、図12において丸数字で示す部位にそれぞれ対応している。また、「R」は、当該試験体における硬度の最大値から最小値を差し引いた値、換言すると、硬度のばらつきの最大値を示している。
【0039】
各試験体は、粉状の化粧料を押し固めたプレストパウダーを12g充填した中皿であり、中皿の大きさは52mm×46mmである。プレスの際の圧力は、通常の商品を生産する際よりもやや高い30kg/cm2である。化粧料の硬度は、オルゼン式硬度計(2ポ
ンド)を用いて測定した。化粧料を充填する際は、「従来例1」の場合は12gの粉体化粧料を1箇所に盛ってプレスし、「従来例2」の場合は2gの粉体化粧料を6箇所に盛ってプレスし、「実施例1」は3gの粉体化粧料を4区画にそれぞれ盛り、「実施例2」は2gの粉体化粧料を6区画にそれぞれ盛っている。
【0040】
図11の表からも明らかなように、「従来例1」や「従来例2」は硬度のばらつきの最大値が10から23であるのに対し、「実施例1」は硬度のばらつきの最大値が6から8である。また、「実施例2」に至っては硬度のばらつきの最大値が3から7である。このことから、仕切りを用いて粉体化粧料を中皿に盛ると、プレス後の化粧料の硬度のばらつきを抑制し、略均一にできることが判る。
【符号の説明】
【0041】
1・・コンパクト容器:2・・中皿:3・・化粧料:4・・充填装置:5・・制御ユニット:6・・プレスユニット:7・・ハンドリングユニット:8・・定量供給ユニット:9
・・搬送ユニット:10・・化粧料タンク:11・・押型:12・・ノズル:13・・仕切り:14・・仕切り部:15・・フレーム部:16,16U,16B,17・・内壁:18・・外壁:19・・段差面:20・・上縁:21・・下縁:22・・底面:23・・予備型:24・・スリット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填装置であって、
前記中皿を略均等に区画する仕切りと、
区画された前記中皿の各区画に、前記粉状の化粧料を略均等に盛る盛付手段と、
前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化する押圧手段と、を備え、
前記仕切りは、前記各区画の大きさを、固化した前記化粧料の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする、
化粧料の充填装置。
【請求項2】
前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画している状態で前記粉状の化粧料を予備圧縮する、
請求項1に記載の化粧料の充填装置。
【請求項3】
前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画していない状態で前記粉状の化粧料を圧縮して固化する、
請求項1または2に記載の化粧料の充填装置。
【請求項4】
コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填方法であって、
前記中皿を略均等に区画し、
区画された前記中皿の各区画に、前記粉状の化粧料を略均等に盛り、
前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化し、
前記中皿を区画する際は、前記各区画の大きさを、固化した前記化粧料の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする、
化粧料の充填方法。
【請求項1】
コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填装置であって、
前記中皿を略均等に区画する仕切りと、
区画された前記中皿の各区画に、前記粉状の化粧料を略均等に盛る盛付手段と、
前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化する押圧手段と、を備え、
前記仕切りは、前記各区画の大きさを、固化した前記化粧料の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする、
化粧料の充填装置。
【請求項2】
前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画している状態で前記粉状の化粧料を予備圧縮する、
請求項1に記載の化粧料の充填装置。
【請求項3】
前記押圧手段は、前記仕切りが前記中皿を区画していない状態で前記粉状の化粧料を圧縮して固化する、
請求項1または2に記載の化粧料の充填装置。
【請求項4】
コンパクト容器の中皿に粉状の化粧料を充填する化粧料の充填方法であって、
前記中皿を略均等に区画し、
区画された前記中皿の各区画に、前記粉状の化粧料を略均等に盛り、
前記中皿に盛られた前記粉状の化粧料を圧縮して固化し、
前記中皿を区画する際は、前記各区画の大きさを、固化した前記化粧料の硬度のばらつきが既定の範囲内に収まる大きさにする、
化粧料の充填方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−178744(P2011−178744A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−46528(P2010−46528)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000113470)ポーラ化成工業株式会社 (717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000113470)ポーラ化成工業株式会社 (717)
【Fターム(参考)】
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