説明

医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム

【課題】 同じ医用画像撮影装置を用いて同じ患者が複数の部位の検査を同時に受ける際の患者及び撮影技師の負担を軽減することができる医用画像処理装置等を提供する。
【解決手段】 医用画像処理装置2は、同一の医用画像撮影装置を用いる同一の患者についての複数の検査を選択するために用いられる入力手段21と、外部から受信した検査オーダー情報に基づいて検査の順序を示す検査リストを作成して表示部に表示させると共に、入力手段21を用いて選択された複数の検査を1グループの検査として管理する検査管理手段31と、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データに対して画像処理を施すと共に、画像付帯情報に基づいて、該画像データを検査オーダー情報に対応付ける画像処理手段32とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像撮影装置を制御して、この医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データを処理する医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関し、特に、同じ患者に対して放射線撮影により複数の部位の検査を同時に行うのに好適な医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を用いた撮影方法は様々な分野で利用されており、特に医療分野においては、診断のための最も重要な手段の1つとなっている。最初のX線写真が実現されてから、X線写真法は数々の改良を重ねられ、現在では蛍光スクリーンとX線フィルムを組み合わせた方法が主流となっている。一方、近年においては、医療用画像診断に用いられる装置として、X線CTや超音波、MRI等の様々なディジタル化された装置が実用化されており、病院内での診断情報処理システム等の構築が進められようとしている。X線画像についても、ディジタル化するための多くの研究がなされてきたが、輝尽性蛍光体を用いた放射線撮影方法が確立され、従来のX線写真法に置き換わるものとして注目されている。
【0003】
輝尽性蛍光体(蓄積性蛍光体)とは、放射線を照射するとその放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光する物質であり、その存在は従来から知られていた。これを用いた放射線撮影方法は、医用画像撮影装置を用いて、輝尽性蛍光体を塗布した記録シートに人体等の被写体の放射線画像を撮影記録し、この記録シートをレーザ光等の励起光で走査すると輝尽発光光が生じるので、医用画像読取装置を用いて、輝尽発光光を光電的に読み取ることにより画像データを得るものである。さらに、医用画像読取装置に接続された医用画像処理装置において、この画像データを適切に処理した後、CRT等のディスプレイに出力したり、レーザプリンタ等によりフィルムに印刷したりして、放射線画像を可視画像として表示することができる。
【0004】
このような放射線撮影方法は、撮影感度や画質の面で、従来のX線写真法に匹敵する性能を持っている。例えば、従来のX線写真法と比較して、露光域が極めて広く、また、露光量に対する輝尽発光光の応答が露光域全域に渡ってほぼ比例している。このため、被写体をどのような放射線量で撮影しても、画像の存在する発光域をとらえ、過不足なく正規化してディジタル信号化することができる。また、このようにして得た信号を適切な画像処理方法と組み合わせることにより、様々な撮影条件の下でも定常的に良質な画像を提供することが可能である。さらに、直接、ディジタル化された画像情報を得ているので、画像の劣化を招くことなく、大量のデータを長期保存することが可能になるばかりか、医療診断情報システムへの発展等も可能になる。
【0005】
ところで、1人の患者の複数の部位の放射線撮影を同時に行う際に、放射線管理システム(RIS)において発行できる検査オーダー情報が部位毎に分かれている場合や、ストレージ先において別検査として管理したい場合には、部位毎に検査のくくりを分けることがある。そのような場合に、放射線撮影装置を制御するコンソールとしての機能を有する医用画像処理装置においては、1検査毎に撮影を実施するような操作が行われる。例えば、1人の患者の胸部正面及び胸部側面の検査と腹部正面及び腹部側面の検査とを同時に行う場合には、胸部正面及び胸部側面の検査を実施した後で、腹部正面及び腹部側面の検査を実施している。
【0006】
しかしながら、このような放射線撮影においては、患者は、仰向けになって胸部正面の検査を受けた後に横を向いて胸部側面の検査を受け、その後、また仰向けになって腹部正面の検査を受けた後に横を向いて腹部側面の検査を受けることになるので、体位の変更を3回行わなければならず、患者の負担が重いという問題があった。また、放射線撮影を行う撮影技師にとっても、患者が体位を変更する回数が増えると撮影時間が長くなってしまうので、負担が重いという問題があった。
【0007】
下記の特許文献1には、予約された複数の検査オーダー情報について、登録された順序によっては患者が複数の撮影室を行き来しなければならないという患者の負担を軽減するために、医用画像撮影装置の切替え回数が最小となるように撮影の実行順を決定することにより、撮影中の患者の移動を最低限に抑えることができる医用画像撮影管理装置が開示されている。
【0008】
しかしながら、この医用画像撮影管理装置においては、医用画像撮影装置の切替え回数が最小となるように撮影の実行順を決定するだけであるので、同じ医用画像撮影装置を連続して使用するように検査オーダー情報の順序を決定することはできるが、同じ患者が複数の部位の検査を同時に受ける際の患者及び撮影技師の負担を軽減することはできない。
【特許文献1】特開2003−290200号公報(段落0005、0009、0059、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、同じ医用画像撮影装置を用いて同じ患者が複数の部位の検査を同時に受ける際の患者及び撮影技師の負担を軽減することができる医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の課題を解決するため、本発明に係る医用画像処理装置は、診断目的の撮影を行う医用画像撮影装置を制御すると共に、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データ及び画像付帯情報を受信して処理する医用画像処理装置であって、同一の医用画像撮影装置を用いる同一の患者についての複数の検査を選択するために用いられる入力手段と、外部から受信した検査オーダー情報に基づいて検査の順序を示す検査リストを作成して表示部に表示させると共に、入力手段を用いて選択された複数の検査を1グループの検査として管理する検査管理手段と、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データに対して画像処理を施すと共に、画像付帯情報に基づいて、該画像データを検査オーダー情報に対応付ける画像処理手段とを具備する。
【0011】
また、本発明に係る医用画像処理プログラムは、診断目的の撮影を行う医用画像撮影装置を制御すると共に、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データ及び画像付帯情報を受信して処理する医用画像処理装置において用いられる医用画像処理プログラムであって、外部から受信した検査オーダー情報に基づいて検査の順序を示す検査リストを作成して表示部に表示させると共に、入力手段を用いて選択された複数の検査を1グループの検査として管理する手順(a)と、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データに対して画像処理を施すと共に、画像付帯情報に基づいて、該画像データを検査オーダー情報に対応付ける手順(b)とをCPUに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以下の効果を奏する。
(1)放射線撮影時に患者が体位を変更する回数を最小限にすることができるので、同じ患者が複数の部位の検査を同時に受ける時の患者の負担を軽減することができる。
(2)放射線撮影時間を短くすることができるので、撮影技師の負担を軽減することができる。
(3)検査リストから同じ患者の検査を複数選択して、複数の検査を同時に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を含む医用画像撮影システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、この医用画像撮影システムは、放射線管理システム(RIS)1と、医用画像処理装置2と、医用画像撮影装置3と、医用画像読取装置4とによって構成される。医用画像処理装置2は、医用画像撮影装置3に接続されており、医用画像撮影装置3を制御するコンソールとしても用いられる。放射線管理システム1と医用画像処理装置2と画像読取装置4とは、ネットワークN1を介して接続されている。
【0014】
放射線管理システム1は、病院全体の業務を管理するために用いられる病院情報管理システム(HIS)の端末装置や、放射線科に放射線画像の撮影を依頼して来る内科や外科等に設置されている端末装置と接続されており、各端末装置からネットワークN1を介して検査オーダー情報を受信したり、医用画像処理装置2にネットワークN1を介して検査オーダー情報を送信したりすることにより、放射線科内の情報伝達や情報処理を行うシステムである。ここで、検査オーダー情報は、患者名、患者識別番号(患者ID)等の患者属性情報と、検査番号(検査ID)、検査日付、検査時刻、検査種類、撮影メニュー、依頼科及び依頼医師等の検査属性情報とを含んでいる。
【0015】
医用画像撮影装置3は、医用画像処理装置2から入力される撮影条件に従って、患者(被写体)に放射線を照射して撮影を行うことにより、カセッテに格納された記録シート(輝尽性蛍光体シート)に放射線画像等の情報を記録する。医用画像撮影装置3を用いて患者の所定の部位を撮影する際には、記録シートに付されたバーコードによって表されるバーコード情報と検査オーダー情報(患者属性情報及び検査属性情報)とが対応付けられる。なお、記録シートは、イメージング・プレート(Imaging Plate:IP)とも呼ばれる。
【0016】
画像読取装置4は、医用画像撮影装置3を用いて患者の所定の部位が撮影された記録シート(輝尽性蛍光体シート)に励起光を照射して、蓄積記録された患者の放射線画像等の情報を光電的に読み取って画像データを生成する。また、画像読取装置4は、記録シートから患者の放射線画像等の情報を読み取る際に、記録シートに付されたバーコードを読み取ってバーコード情報を取得する。バーコード情報は、画像付帯情報として、画像データと共に、ネットワークN1を介して医用画像処理装置2に送信される。
【0017】
図2は、図1に示す医用画像処理装置の構成を示すブロックである。図2に示すように、医用画像処理装置2は、入力部21と、表示部22と、プリンタ23と、インタフェース24と、格納手段としてのメモリ25と、記録媒体としてのハードディスク26と、ハードディスクドライブ27と、ネットワークインタフェース28と、CPU30とを備えている。メモリ25とハードディスクドライブ27とネットワークインタフェース28とCPU30とは、バスラインBL1を介して相互に接続されている。CPU30及びソフトウェア(医用画像処理プログラム)によって、検査管理部31及び画像処理部32が機能ブロックとして構成される。
【0018】
検査管理部31は、ネットワークN1に接続されたRIS1(図1)から検査オーダー情報を受信して、検査オーダー情報に基づいて、医用画像撮影装置3を用いた放射線撮影による検査の順序を示す検査リストを作成して表示部22に表示させると共に、検査リストをテーブルとしてメモリ25に格納する。
【0019】
本実施形態においては、オペレータが、表示部22に表示された検査リストを見ながら、入力部21を用いて、同一の医用画像撮影装置を用いる同一患者の複数の検査を選択する。これにより、選択された複数の検査を1グループの検査として検査管理部31によって管理することができるので、選択された複数の検査を同時に実施することができる。検査管理部31は、オペレータの操作に従って選択された複数の検査に含まれている撮影メニューを表示部22に表示させる。オペレータは、表示部22に表示された選択された複数の撮影メニューを見ながら、入力部21を用いて、いずれかの撮影メニューを指定することができる。なお、検査管理部31は、選択された複数の検査の開始通知を、RIS1(図1)に送信するようにしても良い。
【0020】
医用画像撮影装置3を用いて放射線画像の撮影を行う際に、検査管理部31は、医用画像撮影装置3から送られてくるバーコード情報を、検査オーダー情報(患者属性情報及び検査属性情報)と関連付けてメモリ25に格納する。また、画像処理部32は、医用画像読取装置4において記録シートから放射線画像を読み取ることによって生成された画像データをバーコード情報と共に受信して、この画像データを、バーコード情報に対応する検査オーダー情報(患者属性情報及び検査属性情報)に対応付ける。
【0021】
さらに、画像処理部32は、この画像データに対して画像処理を施すと共に、画像処理が施された画像データを表示部22に表示したり、プリンタ23に出力してフィルム等にプリントアウトさせたり、ハードディスク26や外部の画像サーバ等に出力して保管させたりする。
【0022】
入力部21は、表示部22に表示されている検査リストに、同一の医用画像撮影装置を用いる同一患者の複数の検査が含まれている場合に、オペレータがこれらの検査を選択したり、選択された検査に含まれている撮影メニューを指定するために使用される。入力部21は、オペレータによる複数検査の選択及び/又は撮影メニューの指定を示す検査選択信号を作成して、作成した検査選択信号を検査管理部31に出力する。
【0023】
表示部22は、検査リストや医用画像を表示するために用いられる。なお、表示部22としては、CRT表示部(モニタ)、LCD(モニタ)、プラズマディスプレイ等の公知のディスプレイやモニタを用いることができる。プリンタ23は、医療診断に供するために、画像処理部32から送られてくる画像処理済みの放射線画像をフィルム等にハードコピーするために用いられる。
【0024】
ハードディスク26は、CPU30に動作を行わせるための医用画像処理プログラムや画像データ等を記録するための記録媒体として使用され、ハードディスクドライブ27によって駆動される。このような記録媒体としては、内蔵のハードディスク26の他に、外付けハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、DVD−ROM等を用いることもできる。
【0025】
次に、本実施形態に係る医用画像処理装置を含む医用画像撮影システムの動作について、図1〜5を参照しながら説明する。図3は、図1に示す医用画像撮影システムの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、1つの医用画像処理装置が1つの医用画像撮影装置を制御するものとする。
【0026】
RIS1からネットワークN1を介して医用画像処理装置2に検査オーダー情報が送信されて来ると、ステップS1において、医用画像処理装置2の検査管理部31が、検査オーダー情報に基づいて、検査の順序を示す検査リストを作成して、作成した検査リストを表示部22に表示させると共に、検査リストをメモリ25に格納する。図4に示すように、検査リストは、検査オーダー情報に含まれている患者氏名、患者識別番号(患者ID)、生年月日、性別、検査日付、検査時刻及び画像数(撮影メニューの数)等が検査毎に示されたものである。
【0027】
ステップS2において、オペレータが、表示部22に表示された検査リストを見て、同じ患者(図4においては、富士太郎)について複数の検査が表示されている場合には、放射線撮影時に患者が体位を変更する回数を最小限にすることができるように、入力部21を用いて、複数の検査を1グループの検査として選択する。
【0028】
ステップS3において、検査管理部31が、オペレータの操作に従って選択された複数の検査を表示部22に強調して表示させると共に、検査の開始通知をRIS1に送信する。その後、ステップS4において、オペレータが、表示部22に表示されている検査開始ボタンをマウスを用いてクリックすると、ステップS5において、図5に示すような複数の撮影メニューを含む検査開始画面が表示部22に表示される。ここで、検査開始画面は、患者名「富士太郎(フジタロウ)」及び性別「M」を表すための画面上部の領域と、放射線画像を表示するための画面左部の領域と、選択された複数の検査に含まれる撮影メニューを表示するための画面右部の領域とを含む。
【0029】
図5に示す検査開始画面においては、患者名「富士太郎」の2つの検査について、4つの撮影メニュー「胸部正面」、「胸部側面」、「腹部正面」及び「腹部側面」がこの順序で並べられているが、この順序で撮影を行うと、患者は体位を3回変更する必要が生じる。そこで、オペレータは、例えば、撮影メニュー「胸部正面」、「腹部正面」、「胸部側面」及び「胸部側面」の順序で撮影することにより、患者の体位の変更が1回で済むようにすることができる。
【0030】
なお、撮影メニューは、例えば、ステップS6において、オペレータがマウスを用いて、表示部22に表示された複数の撮影メニューを1つずつクリックしていくことにより指定される。その際の選択情報が、検査選択信号として、入力部21から検査管理部31に出力される。
【0031】
また、それぞれの撮影の際に、記録シートに付されたバーコードが読み取られ、バーコード情報が医用画像処理装置2に送信される。医用画像処理装置2の検査管理部31は、このバーコード情報を、検査オーダー情報に対応付けてメモリ25に格納する。選択された複数の検査がすべて終了すると、ステップS7において、検査管理部31が、検査の終了通知をRIS1に送信する。
【0032】
ステップS8において、記録シートに撮影された放射線画像が医用画像読取装置4によって読み取られる。その際に、記録シートに付されたバーコードもバーコードリーダによって読み取られ、バーコード情報が、画像付帯情報として、画像データと共に、医用画像処理装置2に送信される。
【0033】
その後、医用画像処理装置2の画像処理部32が、この画像データに対して画像処理を施し、バーコード情報に対応する検査オーダー情報に対応付けてメモリ25又はハードディスク26に格納する。その後、この画像データが、プリントアウトされたり、外部の画像サーバに送信される。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、医用画像撮影装置を制御して、この医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データを処理する医用画像処理装置において利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を含む医用画像撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す医用画像処理装置の構成を示すブロックである。
【図3】図1に示す医用画像撮影システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】図2に示す表示部に表示される検査リストの例を示す図である。
【図5】図2に示す表示部に表示される検査開始画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 放射線管理システム
2 医用画像処理装置
3 医用画像撮影装置
4 医用画像読取装置
21 入力部
22 表示部
23 プリンタ
24 インタフェース
25 メモリ
26 ハードディスク
27 ハードディスクドライブ
28 ネットワークインタフェース
31 検査管理部
32 画像処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
診断目的の撮影を行う医用画像撮影装置を制御すると共に、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データ及び画像付帯情報を受信して処理する医用画像処理装置であって、
同一の医用画像撮影装置を用いる同一の患者についての複数の検査を選択するために用いられる入力手段と、
外部から受信した検査オーダー情報に基づいて検査の順序を示す検査リストを作成して表示部に表示させると共に、前記入力手段を用いて選択された複数の検査を1グループの検査として管理する検査管理手段と、
前記医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データに対して画像処理を施すと共に、画像付帯情報に基づいて、該画像データを検査オーダー情報に対応付ける画像処理手段と、
を具備する医用画像処理装置。
【請求項2】
前記検査管理手段が、前記入力手段を用いて選択された複数の検査に含まれている複数の撮影メニューを前記表示部に表示させ、
前記入力手段が、前記表示部に表示された複数の撮影メニューを1つずつ指定するためにも用いられる、
請求項1記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記検査管理手段が、前記入力手段によって指定された撮影メニューに基づいて前記医用画像撮影装置を制御する、請求項1又は2記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
診断目的の撮影を行う医用画像撮影装置を制御すると共に、医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データ及び画像付帯情報を受信して処理する医用画像処理装置において用いられる医用画像処理プログラムであって、
外部から受信した検査オーダー情報に基づいて検査の順序を示す検査リストを作成して表示部に表示させると共に、前記入力手段を用いて選択された複数の検査を1グループの検査として管理する手順(a)と、
前記医用画像撮影装置を用いた撮影によって得られた画像データに対して画像処理を施すと共に、画像付帯情報に基づいて、該画像データを検査オーダー情報に対応付ける手順(b)と、
をCPUに実行させる医用画像処理プログラム。
【請求項5】
手順(a)が、前記入力手段を用いて選択された複数の検査に含まれている複数の撮影メニューを前記表示部に表示させて、前記入力手段を用いて複数の撮影メニューを1つずつ指定させることを含む、請求項4記載の医用画像処理プログラム。
【請求項6】
手順(a)が、前記入力手段によって指定された撮影メニューに基づいて前記医用画像撮影装置を制御することを含む、請求項4又は5記載の医用画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−263223(P2006−263223A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−86802(P2005−86802)
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】