説明

医療台におけるグリップ装置

【課題】 グリップ部材22の洗浄、掃除、取り換えが簡単であり、グリップ本体部24の起立状態と不使用状態との間の往復動が使用者などにとって邪魔になるおそれが少ない、医療台におけるグリップ装置21bを提供する。
【解決手段】 グリップ部材22の被取り付け部25が、グリップ取り付け部23に引き出し可能な状態で差し込み挿入されている。また、グリップ本体部24と被取り付け部25との間に介装された連結部26において、グリップ本体部24が被取り付け部25に対して屈曲可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療台の使用者が握ることができるグリップ部材と、このグリップ部材を上記医療台に取り付けることができるグリップ取り付け部とを備え、上記グリップ部材が、上記使用者が握ることができるグリップ本体部と、上記グリップ部材を上記グリップ取り付け部に取り付けることができる被取り付け部とを備えている、医療台におけるグリップ装置に関するものであって、分娩台におけるグリップ装置に適用するのに最適なものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、上述のようなグリップ装置(以下、「特許文献1のグリップ装置」という。)が開示されている。そして、この特許文献1のグリップ装置においては、左右一対のグリップ用支持体が分娩台のフレームに座板の左右両側において配設されるとともに、左右一対のグリップ部材の下端部がこれら左右一対のグリップ支持体に回動可能に軸支されている。また、上記左右一対のグリップ部材のそれぞれは、上記左右一対のグリップ用支持体に対して往回動することによって、起立状態(すなわち、使用状態)から下垂状態(すなわち、不使用状態)へと往回動することができるとともに、上記往回動とは逆に、復回動することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−71512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のように構成された特許文献1のグリップ装置は、比較的厚みが大きい座板が分娩台のフレーム上に配置されていることと、グリップ部材の下端部が座板の下方に配置されている分娩台のフレームにグリップ用支持体を介して取り付けられていることと、患者が握りやすいようにグリップ部材が座板の上面よりも上方に十分に突出している必要があることとを勘案すると、グリップ部材を比較的長いものにする必要がある。また、比較的長いグリップ部材の下端部がグリップ用支持体に取り付けられるので、グリップ部材のほぼ全長がグリップ使用状態(すなわち、起立状態)とグリップ不使用状態(すなわち、下垂状態)との間をグリップ用支持体の回動中心を支点として往復回動する必要があり、このために、グリップ部材の回動軌跡が大きくなる。したがって、上記往復回動のときにグリップ部材が患者やその周囲の人にとって邪魔になりやすい。また、グリップ部材をグリップ用支持体から取り外したり、グリップ用支持体にグリップ部材を取り付けたりする手間が面倒であるから、グリップ部材の洗浄、掃除、取り換え操作などが面倒である。さらに、グリップ用支持体の洗浄、掃除なども同様に面倒である。
【0005】
本発明は、特許文献1のグリップ装置における上述のような欠点を、比較的簡単な構成でもって、効果的に是正し得るようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、医療台の使用者が握ることができるグリップ部材と、このグリップ部材を上記医療台に取り付けることができるグリップ取り付け部とを備え、上記グリップ部材が、上記使用者が握ることができるグリップ本体部と、上記グリップ部材を上記グリップ取り付け部に取り付けることができる被取り付け部とを備えている、医療台におけるグリップ装置において、上記グリップ部材が、上記グリップ本体部と上記被取り付け部との間に介装されている連結部をさらに備え、上記被取り付け部が、上記グリップ取り付け部に引き出し可能な状態で差し込み挿入されることによって、上記グリップ取り付け部に取り付けられるように構成され、上記グリップ本体部が、上記被取り付け部に対して、上記連結部において屈曲可能に構成され、上記連結部において上記屈曲が行われることによって、上記グリップ本体部が起立状態から不使用状態へと移動し得るように構成したことを特徴とするグリップ装置に係るものである。
【0007】
そして、本発明は、その第1の実施態様においては、上記グリップ本体部の上記不使用状態が上記グリップ本体部の倒伏状態であることができる。また、本発明は、その第2の実施態様においては、上記連結部が、上記グリップ本体部を上記起立状態に保持するためのロック手段を備え、上記ロック手段を操作することによって、上記ロック手段が上記グリップ本体部を上記起立状態に保持する機能が解消されるように構成されることができる。
【0008】
さらに、本発明は、その第3の実施態様においては、上記連結部が、上記被取り付け部および上記グリップ本体部のうちの一方に一体的に結合されている第1の部材と、上記被取り付け部および上記グリップ本体部のうちの他方に一体的に結合されかつ上記第1の部材に回動可能に結合されている第2の部材と、上記第1の部材および上記第2の部材のうちの一方に対して上記第1の部材および第2の部材のうちの他方をロックすることができるロック手段を有する第3の部材とを備え、上記ロック手段が、上記第1の部材に対して上記第2の部材を相対的に保持することによって、上記グリップ本体部を上記起立状態に保持し得るように構成され、上記ロック手段を操作することによって、上記第1の部材に対する上記第2の部材の相対的な保持が解除されて、上記ロック手段が上記グリップ本体部を上記起立状態に保持する機能が解消するように構成されることができる。また、本発明は、その第4の実施態様においては、上記被取り付け部を上記グリップ取り付け部にロックすることができる第2のロック手段をさらに備え、上記第2のロック手段が、ロック用ピン部材およびロック用ねじ部材のうちの少なくとも一方であることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、グリップ部材の被取り付け部が取り付けられるグリップ取り付け部に対して、上記被取り付け部を引き出し可能な状態で差し込み挿入することによって、上記被取り付け部を上記グリップ取り付け部に取り付けるように構成した。したがって、グリップ部材を上記グリップ取り付け部から簡単に取り外したり取り付けたりすることができるから、グリップ部材の洗浄、掃除、取り換え操作などが比較的簡単であり、また、上記グリップ取り付け部の洗浄、掃除なども同様に簡単である。それでいて、医療台の使用者が握るグリップ本体部が、上記被取り付け部と上記グリップ本体部との間に介装された連結部において、上記被取り付け部に対して屈曲を行うことによって、起立状態から不使用状態へと移動し得るように構成した。したがって、グリップ部材の回動部分であるグリップ本体部の回動軌跡(換言すれば、回動中心である上記連結部の回動中心から上記グリップ本体部の先端までの長さ)を比較的小さくすることができるので、グリップ部材のグリップ本体部の起立状態と不使用状態との間の往復動が医療台の使用者やその周囲の人にとって邪魔になるおそれが比較的少ない。
【0010】
そして、請求項2に係る発明によれば、上記グリップ本体部の起立状態と不使用状態との間の往復回動の角度を比較的小さくすることができるので、上記往復回動が医療台の使用者やその周囲の人にとって邪魔になるおそれがいっそう少ない。また、請求項3に係る発明によれば、グリップ本体部を比較的安定した状態で起立状態に保持することができる。さらに、請求項4に係る発明によれば、グリップ本体部を比較的簡単な構成でもって比較的安定した状態で起立状態に保持することができる。また、請求項5に係る発明によれば、グリップ部材の被取り付け部を比較的簡単な構成でもって上記グリップ取り付け部に比較的確実に取り付け固定することができ、さらに、この取り付け固定を比較的簡単に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明を分娩台に適用した一実施例における分娩台のベッド状態での概略的な斜視図である。(実施例1)
【図2】図1の分娩台の図1と同様にベッド状態での右側面図である。(実施例1)
【図3】図1の分娩台の支脚器使用状態での右側面図である。(実施例1)
【図4】図3の分娩台の右側のグリップ装置付近の拡大右側面図である。(実施例1)
【図5】図4の右側グリップ装置のグリップ不使用状態での要部の縦断面図である。(実施例1)
【図6】図5のグリップ装置のグリップ不使用状態からグリップ使用状態に移行する第1の移行段階での縦断面図である。(実施例1)
【図7】図5のグリップ装置のグリップ不使用状態からグリップ使用状態に移行する第2の移行段階での縦断面図である。(実施例1)
【図8】図5のグリップ装置のグリップ使用状態での縦断面図である。(実施例1)
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
つぎに、本発明を分娩台に適用した一実施例を、「1、分娩台の概略的な構成」、
「2、グリップ装置の構成」、「3、分娩台の概略的な動作」および「4、グリップ装置の動作」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
1、分娩台の概略的な構成
分娩台1は、図1〜図3に示すように、産科などの分娩室の床面上などに設置されるキャスタ付き下側基枠2を備えている。したがって、この下側基枠2は、例えばその四隅にそれぞれキャスタ3を有している。そして、これらのキャスタ3は、上記床面上などに配置されるように構成されている。さらに、キャスタ付き下側基枠2上には、昇降基枠4が例えば前後一対の周知の昇降機構5a、5bを介して配設されている。そして、これらの昇降機構5a、5bは、例えば、モータ駆動される送りねじ機構であってよい。なお、昇降基枠4は、扁平な箱型形状の基枠本体(図示せず)を有していてよく、また、この基枠本体をそれぞれ被覆している上側カバー部6aおよび下側カバー部6bが互いに一体化されているカバー部材6を有していてよい。
【0014】
前側の昇降機構5aには、図2および図3に示すように、昇降基枠4の前側部分が前側の支軸7によって回動可能に軸支されている。また、後側の昇降機構5bには、昇降基枠4の後側部分が後側の支軸(図示せず)によって回動可能にかつ前後方向に移動可能に軸支されている。したがって、前側の支軸7は、昇降基枠4の前側部分に設けられたほぼ円形状の孔に挿入されている。また、上記後側支軸は、昇降基枠4の後側部分にほぼ水平方向に延在するように設けられた長孔(図示せず)に挿入されている。
【0015】
昇降基枠4の前側部分の上端付近には、図1〜図3に示すように、患者の背部を支持するための背もたれ11の前端部が支軸(図示せず)によって回動可能に軸支されている。そして、昇降基枠4の後側部分には、背もたれ11を傾動させるための油圧シリンダなどの作動手段(図示せず)が取り付け固定されている。また、上記作動手段の作動アームの先端部は、別の支軸によって背もたれ11の前後方向におけるほぼ中間の部分に軸支されている。さらに、昇降基枠4の前端部付近には、図1〜図3に示すように、患者の臀部を支持するための座板12が取り付け固定されている。
【0016】
昇降基枠4には、図1〜図3に示すように、2種類で合計3個の患者用ガードがそれぞれ取り付けられている。そして、1種類目のガードは、患者の頭部(換言すれば、背もたれ11の後端部)に対向するように、昇降基枠4の後端部に取り付けられた取り外し自在のヘッドボード8である。なお、このヘッドボード8は、患者が使用する枕などが背もたれ11から後方に落下するのを防止する機能を有している。そして、2種類目のガードは、患者の上半身の左右両側部(換言すれば、背もたれ11の左右両側部)に対向するように、昇降基枠4の左右両側部のうちの前後方向における中間部から後方部にかけて取り付けられた左右両側のサイドフェンス9a、9bである。なお、これら左右両側のサイドフェンス9a、9bは、患者などが分娩台(特に、ベッド状態にある分娩台)1から左側または右側に落下するのを防止する機能を有しているが、この場合、特に取り外し自在には構成されてはいない。さらに、昇降基枠4の左右両側には、左右一対のフェンスガイド機構10が取り付けられている。そして、これら左右一対のフェンスガイド機構10は、左右一対のサイドフェンス9a、9bをそれぞれ上昇位置(図1〜図3に示す状態)または下降位置に選択的に位置保持させることができる。
【0017】
分娩台1が図1および図2に示すベッド状態であるときには、座板12の前方には、後側の児受け台13および前側の児受け台14がこの座板12の前端付近に隣接して順次配置される。なお、これらの後側児受け台13および前側児受け台14から成る児受け台15は、分娩台使用可能状態においては下方に移動しているので、分娩によって患者から生まれ出てくる新生児を受けることができる。また、分娩台1が図1および図2に示すベッド状態であるときには、児受け台15の左右両側には、左右一対の支脚器16、17がこの児受け台15に隣接してそれぞれ配置される。
【0018】
図1〜図3における符号18は、左右一対の支脚器17を昇降基枠4にそれぞれ取り付けるための左右一対の支脚器用支持アームを示している。そして、これら左右一対の支持アーム18のそれぞれの先端部には、左右一対の支脚器16、17がそれぞれ取り付けられている。また、図1〜図3における符号19は、後側および前側の児受け台13、14を昇降および前後進させることができるように昇降基枠4に取り付けるための左右一対のリンク機構である。さらに、前側児受け台14の前端部の下方には、後側および前側の児受け台13、14を下降および後進させるために操作される操作部20が配設されている。そして、取扱者などが操作部20を操作しているときには、後側および前側の児受け台13、14の下降および後進を阻止していたストッパ部材(図示せず)がストッパ機能を解除することによって、取扱者などが後側および前側の児受け台13、14を手動などで下降および後進させることができる。なお、児受け台支持構造の構成および動作ならびに支脚器支持構造の構成および動作は、本発明の要旨ではないので、本文においては、それらの説明を適宜省略する。しかし、児受け台支持構造および支脚器支持構造のそれぞれの構成および動作は、本出願人によって提案されかつ特開2010−174号公報に実施例として開示されている分娩台(以下、「前記先願の分娩台」という。)の場合と実質的に同一であることができる。
【0019】
2、グリップ装置の構成
図1〜図4に示す左右一対のグリップ装置21a、21bのそれぞれは、分娩台1の怒責グリップ装置として用いられることができるように構成されている。そして、これら左右一対のグリップ装置21a、21bのそれぞれは、分娩台1を使用する患者が握ることができるグリップ部材22と、このグリップ部材22を分娩台1に着脱自在に取り付けることができるグリップ取り付け機構23とを備えている。また、グリップ部材22のそれぞれは、患者が容易に握ることができる怒責グリップとしてのほぼ円弧形状のグリップ本体部24と、グリップ取り付け機構23に容易にかつ着脱自在に取り付けられることができる被取り付け部としてのほぼ直線的な形状(換言すれば、ほぼ真っ直ぐな形状)の被取り付け部材25と、グリップ本体部としてのグリップ本体部材24を被取り付け部材25に対して回動可能に連結している連結部としての連結機構26とを備えている。なお、左側グリップ装置21aと右側グリップ装置21bとは、図1に示すように分娩台1の前後方向に延在する中心線Lを対称軸として、互いにほぼ左右対称的に構成されていてよい。また、左側グリップ装置21aのグリップ部材22と、右側グリップ装置21bのグリップ部材22とは、実質的に互いに同一の構成であってよい。したがって、以下において、右側グリップ装置21bの構成について図4〜図8を参照しつつ説明し、左側グリップ装置21aの構成についての説明は、適宜省略する。
【0020】
グリップ取り付け機構23は、図4に示すように、基枠としての昇降基枠4の前記基枠本体にねじ止め、溶接、接着剤による接着などによって取り付けられている取り付け部としてのほぼ直線的な形状(換言すれば、ほぼ真っ直ぐな形状)の取り付け部材31と、この取り付け部材31に取り付けられているロック機構32とを備えている。そして、取り付け部材31は、その横断面がほぼ長方形状、ほぼ正方形状などの角形状、その他の非円形状でかつその長さ方向にほぼ直線で延在しているパイプ形状であってよく、金属、硬質合成樹脂などの適当な硬質材料から成っていてよい。また、ロック機構32は、パイプ形状の取り付け部材31にその側壁面を貫通するように挿通されることができるロック用ピン部材であってよい。そして、このロック用ピン部材32は、その頭部が操作つまみ33として構成されていてよい。
【0021】
一方、図4〜図8に示す被取り付け部材25は、取り付け部材31の内部空間に差し込みおよび引き出し自在に摺動などにより挿入されるように、結合部25aとしての上端部を除いて、取り付け部材31の内部空間とほぼ同形に構成されていてよい。したがって、被取り付け部材25は、その横断面の外周形状が取り付け部材31の横断面の内周形状とほぼ同一でかつその長さ方向にほぼ直線状に(換言すれば、ほぼ真っ直ぐに)延在しているパイプ形状であってよく、金属、硬質合成樹脂などの適当な硬質材料から成っていてよい。
【0022】
取り付け部材31には、図4に示すように、ロック手段としてのロック用ピン部材32がその側壁面に貫通した状態で取り付けられている。そして、被取り付け部材25には、ロック用ピン部材32が挿通される係合用凹部としての貫通孔が設けられている。したがって、取扱者がロック用ピン部材32を上記貫通孔などの係合用凹部に差し込んだときには、被取り付け部材25は、ロック用ピン部材32によって取り付け部材31にロック(換言すれば、固定支持)される。また、このロック用ピン部材32は、板ばねなどのばね手段、その他の弾性的付勢手段(図示せず)によって、上記貫通孔などの係合用凹部から抜け出るのを防止される方向に弾性的に付勢されている。なお、上記貫通孔などの係合用凹部は、被取り付け部材25の長さ方向に複数個設けられることができる。この場合、これら複数個の貫通孔などの係合用凹部のうちのいずれか1個の係合用凹部にロック用ピン部材32を選択的に差し込むことによって、被取り付け部材25の長さ方向における取り付け位置を複数種類のうちのいずれか一種類の取り付け位置に選定することができる。したがって、このような選定によって、昇降基枠4に対する連結機構26の高さ方向における位置を調節することも可能である。
【0023】
グリップ本体部材24は、図4〜図8に示すように、内側パイプ部34と外側パイプ部35とを備えている。この場合、内側パイプ部34は、金属、硬質合成樹脂などの適当な硬質材料から成っていてよい。また、外側パイプ部35は、軟質合成樹脂などの適当な軟質材料または硬質合成樹脂などの比較的硬質で適当な材料から成っていてよい。そして、内側パイプ部34の基端部側は、外側パイプ部35から外部に突出していて、パイプ形状の結合部34aを構成している。
【0024】
グリップ部材22の連結機構としての連結部26は、図5〜図8に示すように、被取り付け部材25にグリップ本体部24を回動可能に連結している。具体的には、連結機構26は、
(a)被取り付け部25がその結合部25aにおいて取り付けられている第1の部材41、
(b)グリップ本体部材24がその結合部34aにおいて取り付けられている第2の部材42、
(c)ロック手段としての被ロック用当接部61を有していて、ロック部材(具体的には、ロックレバー)として機能することができる第3の部材43、
(d)第1の部材41に第2の部材42を回動自在に軸支している第1の支軸部としての第1の支軸部材44、
(e)第1の部材41に第3の部材43を回動自在に軸支している第2の支軸部としての第2の支軸部材45、
を備えていることができる。
【0025】
第1の部材41は、図5〜図8に示すように、
(f)ほぼ円形状などの例えば内側および外側の(すなわち、内外)2枚の基板部40、
(g)基板部40の下端部側に連設されかつ被取り付け部材25の結合部25aを取り付け固定している断面がほぼ長方形状、その他の非円形状などの筒状部46、
(h)内外2枚の基板部40を連結するように第1の支軸部材44の図5におけるほぼ左右両側においてそれぞれ突設されている一対の周壁部47a、47b、
をそれぞれ備えている。また、第2の部材42は、
(i)ほぼ円形状などの例えば内外2枚の基板部51、
(j)内外2枚の基板部51の上端部側に連設されかつグリップ本体部材24の結合部34aを取り付け固定しているほぼ円形状などの筒状部52、
(k)内外2枚の基板部51を連結するように筒状部52から突設されかつ第1の支軸部材44によって第1の部材41の基板部40に回動自在に軸支されている突起部53、
(l)突起部53の基端部の図6における左右両側から第1の部材41の図6における左側および右側の周壁部47a、47bの外周面にほぼ沿うように延在している図6における左右一対のカバー部54a、54b、
をそれぞれ備えている。
【0026】
第3の部材43は、図5〜図8に示すように、その一端部付近に開孔55を有している。そして、この開孔55に第1の部材41の第2の支軸部材45が嵌合することによって、第3の部材43は、第1の部材41に第2の支軸部材45を支点として回動自在に取り付けられている。また、第3の部材43は、例えば第2の支軸部材45が挿入されているコイルばねなどのばね手段、その他の弾性的付勢手段(図示せず)によって、図5における反時計方向に弾性的に付勢されている。そして、第3の部材43には、開孔55にそれぞれ隣接して、被押圧用凸部56およびロック用当接部57がそれぞれ設けられている。なお、第3の部材43は、第2の部材42の突出部53の被ロック用当接部61がこの被押圧用凸部56に当接することによって、支軸部45を支点として図7における時計方向に回動するように構成されている。また、第2の部材42は、その被ロック用当接部61がロック用当接部57に当接することによって、第1の支軸部材44を支点とする図8における時計方向への回動を阻止されるように構成されている。
【0027】
図5〜図8に示すように、第3の部材43の中間部分には、取扱者が押圧操作するためのロック解除手段としての操作用押圧部62が設けられている。また、第3の部材43の他端部には、第2の部材42の時計方向への回動を一時的に停止させるためのストッパ部63が第2の部材42にほぼ向かって突設されている。そして、このストッパ部63は、第2の部材42の突起部53の被ストッパ部64に当接することによって、第1の支軸部材44を支点とする第2の部材42の図7における時計方向への回動を阻止することができるように構成されている。
【0028】
図5〜図8に示すように、第1の支軸部材44を支点とする第2の部材42の図5における時計方向への回動位置を規制するためのストッパ部65が、第1の部材41の図5における右側の周壁部47bの上端部によって構成されている。そして、このストッパ部65には、第2の部材42の突起部53の基端部に設けられている被ストッパ部66が当接するように構成されている。また、第1の部材41の図5における右側の周壁部47bと筒状部46との間には、第3の部材43のロック用当接部57のための逃げ用凹み部67が設けられている。さらに、第1の支軸部材44を支点とする第2の部材42の図8における反時計方向への回動位置を規制するためのストッパ部68が、第1の部材41の図5における右側の周壁部47bの下端部付近によって構成されている。そして、このストッパ部68には、第2の部材42の突起部53の先端部付近において被ロック用当接部61に隣接して設けられている被ストッパ部69が当接するように構成されている。
【0029】
3、分娩台の概略的な動作
分娩台1が図1および図2に示す通常のベッド状態にあるときには、背もたれ11は、ほぼ水平な状態に倒伏している。この場合、取扱者が所定のスイッチ(図示せず)を操作することによって、前記作動手段の前記作動アームが次第に伸長するので、背もたれ11を前方に向かって任意の角度で傾斜した起立位置まで持ち来すことができる。また、取扱者は、この起立動作とは逆の倒伏動作を背もたれ11に行わせることもできる。
【0030】
分娩台1が図1および図2に示すベッド状態にあるときに、取扱者は、左右一対の支脚器16、17のそれぞれを、図3において鎖線で示すように、順次または同時に支脚器使用可能状態に移行させることができる。この場合、取扱者が、まず、支脚器16、17のそれぞれを手で持って、これらの支脚器16、17の長さ方向にほぼ沿って延在している第1の回動中心を支点としてほぼ90°往回動させると、支脚器16、17は、第1の移行段階に移行する。ついで、取扱者が、操作レバー(図示せず)を操作したままで、支脚器用支持アーム18の先端部にほぼ左右方向に延在している第2の回動中心を支点として、支脚器16、17を自重などで図2における時計方向に回動させると、支脚器16、17は、第2の移行段階に移行する。ついで、取扱者が、左右一対の支脚器16、17のそれぞれを手で持ち上げると、支脚器用支持アーム18が図3の反時計方向に往回動するので、これらの支脚器16、17のそれぞれは、図3において実線または鎖線に示すように、適当な高さの支脚器使用状態に持ち来される。なお、ベッド部分の補助台状態から支脚器使用状態への支脚器16、17の上述のような往動とは逆の復動も、ロック解除操作手段(図示せず)の操作を行ってから、同様に行うことができる。
【0031】
一方、取扱者は、分娩台1が図1および図2に示すベッド状態にあるときにはベッド部分の補助台として機能している児受け台15を、本来の児受け台として機能させることができる。この場合、取扱者が、操作部20を操作状態にしたままで、図1〜図3に示す上昇位置にある児受け台15の上面を手で下方に押してリンク機構19を作動させると、児受け台15が下降位置まで往動して第1の児受け台使用状態になる。また、取扱者が、操作部20の別の部分を操作状態にしたままで、前方位置にある児受け台15を後方に向かって手で押すことにより児受け台15を後進させれば、後側児受け台13が昇降基枠4内に移動するので、児受け台15は、第2の児受け台使用状態になる。なお、児受け台15のベッド部分の補助台状態から第2の児受け台使用状態への上述のような往動とは逆の復動も、同様に行うことができる。
【0032】
本項(すなわち、「3、分娩台の概略的な動作」の項)においてそれぞれ上述した背もたれ11、左右一対の支脚器16、17および児受け台15のそれぞれの動作は、前記先願の分娩台の場合と実質的に同一の構成でもって同様に行われるものであってよい。
【0033】
4、グリップ装置の動作
図1にそれぞれ示す左側グリップ装置21aと右側グリップ装置21bとは、分娩台1の中心線Lを対称軸として、実質的に互いに左右対称的に動作する。したがって、以下において、右側グリップ装置21bの動作については、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明し、左側グリップ装置21aの動作についての具体的な説明は、適宜省略する。
【0034】
図1、図2および図5においては、グリップ本体部24は、倒伏した状態(換言すれば、座板12の側部に収納された状態であって、グリップ不使用状態)で示されている。そして、この倒伏状態にあるグリップ本体部材24は、連結部26からほぼ水平な状態で前方に向かって延在しているので、分娩台1のベッド状態においては、このベッド部分(具体的には、座板12)の右側面に隣接している。したがって、患者が分娩台1に乗ったり分娩台1から降りたりするときに、グリップ本体部24(換言すれば、グリップ装置21b)を跨いでも、患者の衣服類がグリップ本体部24に引っ掛かるおそれがない。
【0035】
図1、図2および図5に示すグリップ不使用状態において、患者、看護師などの取扱者がグリップ本体部材24を手で握ってから連結部26を支点として図2における反時計方向に往回動させると、グリップ装置21bは、図6に示す第1の移行段階および図7に示す第2の移行段階を経由して、図8に示すグリップ使用状態へと移行する。
【0036】
グリップ装置21bが図5に示すグリップ不使用状態から図6に示す第1の移行段階に移行するときには、まず、グリップ本体部材24に一体的に結合されている第2の部材42が第1の支軸部材44を支点として図5における反時計方向に回動する。このために、第2の部材42の被ロック用当接部61が第3の部材43の被押圧用凸部56に当接する。
【0037】
さらに、グリップ本体部材24の上記往回動を続けると、グリップ装置21bが図6に示す第1の移行段階から図7に示す第2の移行段階へと移行する。このときには、第2の部材42の被ロック用当接部61が第3の部材43の被押圧用凸部56を押圧するので、この被押圧用凸部56(ひいては、第3の部材43)が第2の支軸部材45を支点として図6における時計方向に往回動し、このために、第3の部材43のロック用当接部57が第1の部材41の逃げ用凹み部67に入り込む。
【0038】
さらに、グリップ本体部材24の上記往回動を続けると、グリップ装置21bが図7に示す第2の移行段階から図8に示すグリップ使用状態へと移行する。このときには、第2の部材42の被ロック用当接部61が、第3の部材43の被押圧部56を乗り越えるので、第3の部材43は、前記コイルばねなどの弾性的付勢手段の弾性付勢力によって第2の支軸部材45を支点として図7における反時計方向に復回動する。このために、第2の部材42の被押圧用当接部61が図8に示すように第3の部材43のロック用当接部57に当接するとともに、第2の部材42の被ストッパ部69が第1の部材41のストッパ部68に当接する。したがって、第2の部材42(ひいては、グリップ本体部材24)は、第1の支軸部材44を支点とする図8における時計方向および反時計方向の回動を阻止されるので、グリップ装置21bのグリップ使用状態が得られる。
【0039】
図3、図4および図8においては、グリップ本体部材24は、起立した状態(換言すれば、本来のグリップ本体部材24の状態であって、グリップ使用状態)になっている。そして、左右一対のグリップ装置21a、21bの左右一対のグリップ本体部材24は、分娩台1(具体的には、座板12)の左右両側に起立状態でそれぞれ隣接している。したがって、分娩台1を使用する患者は、左右一対のグリップ本体部材24を怒責グリップなどとして有効に利用することができる。
【0040】
図3、図4および図8に示すグリップ使用状態において、取扱者が第3の部材43の操作用押圧部62を外側から内側に向かって押圧すると、第3の部材43が第2の支軸部材45を支点として図8における時計方向に往回動する。したがって、ロック用当接部57による被ロック用当接部61のロックが解除されるために、第2の部材42(ひいては、グリップ本体部24)は、自重などによって第1の支軸部材44を支点として図8における時計方向に復回動するので、グリップ装置21bは、図8に示すグリップ使用状態から図7に示す前記第2の移行段階へと移行する。なお、この図7に示す第2の移行段階においては、取扱者が第3の部材43の操作用押圧部62を上述のように強く押圧している限り、第3の部材43のストッパ部63が第2の部材42の被ストッパ部64を強く押圧する。このために、第1の支軸部材44を支点とする第2の部材42(ひいては、グリップ本体部24)の図7における時計方向へのさらなる復回動は阻止される。
【0041】
ついで、取扱者が第3の部材43の操作用押圧部62の押圧を緩めるか、あるいは、中止すると、第2の部材42(ひいては、グリップ本体部材24)は、自重などによって、第1の支軸部材44を支点として図7における時計方向へと復回動する。このために、グリップ装置21bは、図7に示す前記第2の移行段階から図6に示す前記第1の移行段階へと移行する。さらに、第2の部材42(ひいては、グリップ本体部材24)が自重などによって上記復回動を続けると、グリップ装置21bは、図6に示す前記第1の移行段階から図5に示すグリップ不使用状態へと移行する。
【0042】
図3、図4および図8などに示すように、右側グリップ装置21bのグリップ取り付け機構23に取り付けられているグリップ部材22は、以下に記述するように、このグリップ取り付け機構23から比較的簡単に取り外すことができる。すなわち、この取り外し操作においては、取扱者は、図4に示すロック用ピン部材32の操作つまみ33を前記板ばねなどの弾性的付勢手段の弾性付勢力に逆らって手で外方へ引っ張る。このために、ロック用ピン部材32の先端部が被取り付け部材25の前記貫通孔などの係合用凹部から抜き出される。ついで、取扱者は、グリップ本体部材24などを手で握って上方に引っ張ることによって、被取り付け部材25を取り付け部材31の内部空間から摺動などにより外部に比較的簡単に引き出すことができる。なお、このようにして取り付け部材31から取り外されたグリップ部材22や、取り付け部材31に対しては、必要に応じて、比較的簡単に洗浄、掃除などを行うことができる。また、上記グリップ部材22が破損などしているときには、別のグリップ部材に交換することができる。
【0043】
上述のようにして取り付け部材31から取り外されたグリップ部材22または別のグリップ部材を取り付け部材31に取り付ける場合には、取扱者は、上述の取り外しの場合と同様に、ロック用ピン部材32の操作つまみ33を引っ張ることによって、その先端部を被取り付け部材25の収納空間から外方に向かって引き出す。ついで、取扱者は、前記引き出しの場合とは逆に、被取り付け部材25を取り付け部材31の内部空間に差し込む。このために、ロック用ピン部材32の先端部が前記板ばねなどの弾性的付勢手段の弾性付勢力によって被取り付け部材25の前記貫通孔などの係合用凹部に差し込まれることができるので、被取り付け部材25が取り付け部材31にロック状態で取り付けられる。なお、被取り付け部材25の下端部付近などに傾斜面を設けておけば、ロック用ピン部材32の先端部を上述のように被取り付け部材25の収納空間から外方に向かって手で予め引き出しておかなくても、被取り付け部材25を取り付け部材31の内部空間に差し込むだけで、上記先端部が上記傾斜面に押されて同様にいったん引き出される。そして、この引き出された先端部は、被取り付け部材25の外周面上を相対的に摺動した後に前記板ばねなどの弾性的付勢手段の弾性付勢力によって上記貫通孔などの係合用凹部に自動的に差し込まれる。
【0044】
以上において、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
【0045】
例えば、上述の実施例においては、本発明を分娩台1に適用したが、本発明は産婦人科用検診台などの検診台、その他の医療台にも適用することができる。
【0046】
また、上述の実施例においては、第1の部材41に被取り付け部材25を取り付けるとともに、第2の部材42にグリップ本体部材24を取り付けた。しかし、図1〜図8に示すグリップ装置21a、21bにおいて、連結機構26の上下方向および左右方向(換言すれば、図5において紙面に直交する方向)をそれぞれ逆にすることによって、第2の部材42に被取り付け部材25を取り付けるとともに、第1の部材41にグリップ本体部材24を取り付けるように構成してもよい。
【0047】
また、上述の実施例においては、取り付け部材31に被取り付け部材25をロックするために、ロック用ピン部材32を用いたが、これに代えてまたはこれに加えて、ロック用ねじ部材を用いることもできる。この場合、上記ロック用ねじ部材が取り付け部材31に貫通状態で取り付けられるときに、上記取り付け部材31に形成されたねじ孔に上記ロック用ねじ部材をねじ込むことによって、上記貫通状態になるようにすればよい。
【0048】
また、上述の実施例においては、グリップ本体部材24の不使用状態がこのグリップ本体部材24の倒伏状態であるように構成したが、必ずしもこのよう構成する必要はなく、例えば、上記不使用状態がグリップ本体部材24の下垂状態であるように構成してもよい。
【0049】
また、上述の実施例においては、グリップ本体部材24をほぼ円弧形状に構成したが、グリップ本体部材24は、ほぼ直線的な形状、ほぼ「く」の字の形状などの別の形状であってもよい。
【0050】
さらに、上述の実施例においては、被取り付け部材25および取り付け部材31のそれぞれをほぼ直線的な形状に構成したが、これらの被取り付け部材25および取り付け部材31のそれぞれは、両者が互いに抜き差し可能である限り、ほぼ円弧形状であってもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 分娩台(医療台)
21a 左側グリップ装置(左側怒責グリップ装置)
21b 右側グリップ装置(右側怒責グリップ装置)
22 グリップ部材
23 グリップ取り付け機構(グリップ取り付け部)
24 グリップ本体部材(グリップ本体部)
25 被取り付け部材(被取り付け部)
26 連結機構(連結部)
32 ロック機構(ロック用ピン部材または第2のロック手段)
41 第1の部材
42 第2の部材
43 第3の部材
57 ロック用当接部(ロック手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療台の使用者が握ることができるグリップ部材と、このグリップ部材を上記医療台に取り付けることができるグリップ取り付け部とを備え、
上記グリップ部材が、上記使用者が握ることができるグリップ本体部と、上記グリップ部材を上記グリップ取り付け部に取り付けることができる被取り付け部とを備えている、医療台におけるグリップ装置において、
上記グリップ部材が、上記グリップ本体部と上記被取り付け部との間に介装されている連結部をさらに備え、
上記被取り付け部が、上記グリップ取り付け部に引き出し可能な状態で差し込み挿入されることによって、上記グリップ取り付け部に取り付けられるように構成され、
上記グリップ本体部が、上記被取り付け部に対して、上記連結部において屈曲可能に構成され、
上記連結部において上記屈曲が行われることによって、上記グリップ本体部が起立状態から不使用状態へと移動し得るように構成したことを特徴とするグリップ装置。
【請求項2】
上記グリップ本体部の上記不使用状態が上記グリップ本体部の倒伏状態であることを特徴とする請求項1に記載のグリップ装置。
【請求項3】
上記連結部が、上記グリップ本体部を上記起立状態に保持するためのロック手段を備え、
上記ロック手段を操作することによって、上記ロック手段が上記グリップ本体部を上記起立状態に保持する機能が解消されるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のグリップ装置。
【請求項4】
上記連結部が、上記被取り付け部および上記グリップ本体部のうちの一方に一体的に結合されている第1の部材と、上記被取り付け部および上記グリップ本体部のうちの他方に一体的に結合されかつ上記第1の部材に回動可能に結合されている第2の部材と、上記第1の部材および上記第2の部材のうちの一方に対して上記第1の部材および第2の部材のうちの他方をロックすることができるロック手段を有する第3の部材とを備え、
上記ロック手段が、上記第1の部材に対して上記第2の部材を相対的に保持することによって、上記グリップ本体部を上記起立状態に保持し得るように構成され、
上記ロック手段を操作することによって、上記第1の部材に対する上記第2の部材の相対的な保持が解除されて、上記ロック手段が上記グリップ本体部を上記起立状態に保持する機能が解消するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のグリップ装置。
【請求項5】
上記被取り付け部を上記グリップ取り付け部にロックすることができる第2のロック手段をさらに備え、
上記第2のロック手段が、ロック用ピン部材およびロック用ねじ部材のうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載のグリップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−217909(P2011−217909A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−89283(P2010−89283)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(390022541)アトムメディカル株式会社 (38)
【Fターム(参考)】