説明

医療情報管理システムのデータベースをナビゲート及びアクセスするためのユーザ中心の方法

内容に応じたユーザ中心データベースナビゲーション及びアクセスソフトウェア方法は、ユーザの特定の役割に従って医療(心臓血管など)画像情報管理システムのデータベースドメインのナビゲーション及びアクセスを制御する。患者中心でなくユーザ中心であるため、当該ルーチンはユーザのワークフローに特有のオプションの内容リストを含む表示される情報を有したユーザの責任エリアに特に関係するホームページをログインに応答してユーザに表示するよう動作する。これは、ユーザが自分の責任及び機能に特に関係する1以上のデータドメインを迅速にナビゲート及びアクセスすることを可能にし、これにより、ユーザの効率性を向上させ、タスクを完了させる時間を短縮する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、その譲受人に譲受され、その開示がここに含まれるJohn F.Elsholzにより2005年7月19日に出願された同時係属中の出願第60/700,434号“Mechanism For Verifying And Documenting Necessity Of Performing Medical Procedure And User−Based Tool For Selectively Navigating Through Medical Information Database”の利益を主張する。
[発明の分野]
本発明は、一般にデータ格納抽出システム及びそのためのユーザインタフェースに関し、より詳細には、ログオンしたシステムユーザが心臓血管画像情報管理システムなどの医療情報管理システムの1以上のデータドメインであって、具体的には各機能及びユーザの責任に関するデータドメインを迅速にナビゲート及びアクセスすることを可能にする内容に応じたユーザ中心の方法に関する。
[発明の背景]
心臓関連の処置などの各処置を実行する病院などの現在の医療施設は、病院の運営及びそれが処置する患者に関するすべての情報が維持される集中化された情報格納管理システムを利用している。この全体的な情報格納管理システムの内部には、すべての心臓疾患患者、処置、診断などに関する情報が格納され、権限のあるスタッフにより選択的に抽出可能な心臓血管画像情報管理システムなどの特定分野に関する情報管理システムが含まれているかもしれない。これまで、上記システムにおいて実行されるアプリケーションは、通常は“患者”中心主義と呼ばれるものに基づき構成されてきた。また、ユーザが所与のアプリケーションにログオンすると常に、ユーザのワークステーションはまず患者センサス(patient census)を表示し、アプリケーションのGUI(Graphic User Interface)の各種機能ボタン及びアイコンを操作することにより、ユーザは所望する情報が抽出及び表示可能なターゲットデータベースに到達するため、患者リストを検索するかもしれない。
【0002】
このような患者中心のデータ抽出処理の基本的な問題点は、それが通常はユーザが検索しているものと全く関係しないドメインをナビゲートする必要があるということである。システムの各ユーザは、特定の職務及び機能が割り当てられた者であり、ユーザはこれらの職務及び機能に関するワークフロー情報にのみ関心がある。例えば、システム管理者は、臨床報告を仕上げることについては関心がなく、登録看護士は在庫や患者のスケジューリングには関心がない。すなわち、所与のユーザはシステムの複数のドメインにアクセスするできる必要があるかもしれないが、各ユーザ及びすべてのユーザが、自分の特定の機能を実行するため、患者センサスなどのすべてのドメインにアクセスできる必要はなく、またそうであることが便利であるとも限らない。
[発明の概要]
本発明によると、限定されるものではないが上述された患者中心データナビゲーション及びアクセススキームの問題点が、ユーザの特定の役割又は機能に基づき、非限定的な具体例としての心臓血管画像情報管理システムなどの医療情報格納抽出システムの1以上のデータベースドメインにおけるナビゲーションを制御し、それらへのアクセスを提供する新規かつ改良された内容に応じたユーザ中心のデータベースナビゲーション方法によって効果的に解消される。患者中心でなくユーザ中心であるということは、本発明の方法が、ユーザの医療職務の事前の知識を有することを意味し、これにより、ユーザが所与のアプリケーションにログオンすると、医療従事者の責任エリアに具体的に関係するワークフローホームページが自動的にオープンされる。ユーザに表示される情報は、ユーザのワークフローに特有のオプションの内容リストから構成される。これは、ログオンしたシステムのユーザが当該ユーザの責任及び機能に具体的に関連する1以上のデータドメインを迅速にナビゲート及びアクセスすることを可能にし、これにより、ユーザのキーストローク及び時間を節約させるため、ユーザの効率性を向上させ、タスクを完了するための時間を短縮し、アプリケーションの正しい位置への外部のエリアをナビゲートしようとするフラストレーションを効果的に解消する。実際、多くの事例において、所与のユーザに割り当てられるタスクは、患者センサスに全く依存しないかもしれない。記載されるように、システムアドミニストレータは、ユーザがまず新規ユーザとしてシステムに入力されたとき、ユーザの役割及びパーミッションを指定する。また、システムアドミニストレータは、必要に応じてユーザがアプリケーションのさらなるエリアにナビゲートすることを可能にするファンクションをユーザの役割に追加するかもしれない。
【0003】
本発明のユーザ中心情報管理システムのナビゲーション及びアクセスルーチンにアクセス可能なワークステーションが、当該ワークステーションとHIS(Hosipital Information System)との間の通信を提供し、患者に関する情報(診療履歴、人口統計、保険情報、指定された身体的症状など)が、患者が医療評価及び処置のため医療施設に最初にチェックインしたときに病院受付スタッフにより取得されるコンピュータネットワークである。HISにアクセスすることによって、本発明のユーザ中心情報管理システムのナビゲーション及びアクセスルーチンは、すべての患者に係る現在利用可能な情報と実行された診断又は処置をユーザに容易に提供することを可能にする。
【0004】
HISと接続されたリンクを設けることに加えて、コンピュータネットワークは、診断及びテスト装置と通信し、それを介して、患者の症状パラメータ情報と、処置をスケジューリングする必要性を示す診断情報とが取得されるかもしれない。同様に、診断が完了し、処置がスケジューリングされると、当該処置のタイプ、処置を行う医師及び参加スタッフ、処置日、当該処置が実行される患者の名前などを含む処置に関するすべての情報が情報システムに記録及び格納される。
【0005】
本記載の例示的な適用事例を各種医療施設のファンクションに提供するため、本記載は、本発明のユーザ中心方法が、医療責任が違い異なる特定された複数のタイプのユーザが、心臓血管画像情報管理システムの1以上のデータドメインをナビゲートすることを可能にすることを効率化する方法に関する。しかしながら、本発明が心臓血管分野へのそれの適用に関して説明されるが、それは、限定されることなく放射線学、腫瘍学、整形外科などの他の専門分野に適用可能であることは理解されるべきである。
【0006】
関連するユーザ中心ファンクションが説明される各タイプのユーザは、限定されることなく、病院の医師、担当エリア看護士、臨床技師(ラボ技術者)、スケジューラ、情報技術者若しくはチーフ情報オフィサ、システムアドミニストレータ、部門アドミニストレータ、登録看護士及びチーフエグゼクティブを含む。各ユーザにより一般に実行可能な基本的ファンクションは、限定されることなく、スケジューリングレポート作成(医療、管理、会計)、統計(料金キャプチャ、疾病率/死亡率レポート、部門供給利用性など)、不具合検査ツール、患者ロケータ/検索ツール、登録/リサーチデータポイント、システム状態監視及び監査ログを含む。各ユーザクラスのそれぞれにより実行される具体的ファンクションは、当該ユーザのワークフロー図の記載において詳述される。特定のファンクションが呼び出されると、ユーザは所与のタスクを完了するのに要求する情報を有するデータベースの迅速なナビゲーションを可能にする1以上の関連する画面を介し誘導される。
【0007】
ユーザがシステムにログインすると、ログオン画面の1以上のボタンの操作を介して、当該ユーザクラスに係るサブルーチンが、ユーザのワークステーションに当該ユーザのワークフローホームページを自動表示させる。システムアドミニストレータは、ユーザが最初に新規ユーザとしてシステムに入力されたとき、ユーザの役割及びパーミッションを指定する。このログインしたユーザの事前の役割又はクラスは、特定のユーザクラスの役割又はファンクション、自分の責任の下でユーザが実行するタスク並びに当該ユーザの各ニーズに関するアプリケーションの特徴及び機能を有する当該ユーザの適切なワークフローホームページを自動表示するのに利用される。
[詳細な説明]
必ずしも限定されないが、心臓血管画像情報管理システムなどの医療情報管理システムのデータドメインをナビゲート及びアクセスするための本発明のユーザ中心ベースの方法を説明する前に、本発明が、ソフトウェアの各種サブルーチンの実行結果がシステムのユーザに表示されることによって、ソフトウェアが制御される関連するグラフィックユーザインタフェースと共に、従来のコンピュータ(ラップトップ、デスクトップ、サーバなど)にロード及び実行される内容に応じたユーザワークフロー及びデータベース検索抽出ソフトウェアセットに主に関することが観察されるべきである。このため大部分において、システムの構成と、病院情報システム(HIS)などの従来の医療サービスプロバイダデータ格納処理システム及び患者に関する症状パラメータ情報を検査及び収集するため医療施設により使用される装置とシステムがインタフェースをとる方法とが、容易に理解可能な機能ブロック図とユーザ機能に関するメニュー及びユーザワークフロー図を表示するユーザインタフェース表示画面とによって図示された。それらは、ここでの記載の効果を有する当業者に容易に明らかとなる詳細によって本開示を不明りょうにしないように、本発明の方法に関する特定の特徴のみを示している。従って、ブロック図と関連するグラフィックユーザインタフェース及びユーザワークフロー図とは、主として便利な機能グループ化により本発明の好適な実施例の要部を示すことを意図し、これにより、本発明がより容易に理解可能となるかもしれない。
【0008】
さらに、本発明の方法は医療サービス施設の情報管理システムの1以上のデータベースドメインに格納されている広範な情報を迅速にナビゲート及び抽出することに適用可能であり、それの範囲を限定することを意図していないことが理解されるべきである。非限定的で例示的なそれの使用例を提供するため、以下の記載は互いに異なる機能及び職務を有する複数のユーザによる心臓血管画像情報管理システム内に格納されている情報のナビゲート及び抽出への本発明の適用に関するものであり、このため、各自に割り当てられたタスクを実行する過程において、情報管理システムの各ワークフロー関連ドメインへのアクセスを必要とする。上述されるように、本発明は心臓関連画像情報管理システムへの適用に関して説明されるが、それが限定されるものではないが、放射線学、腫瘍学、整形外科などの他の専門領域に適用可能であるということが理解されるべきである。
【0009】
まず、本発明が利用可能な医療プロバイダ(病院など)の施設に設置可能なコンピュータネットワークの簡単なブロック図を示す図1が参照される。ここに図示されるように、サービスプロバイダコンピュータネットワークは、本発明のユーザ中心データベースナビゲーション及びデータ抽出ソフトウェアがインストールされ、それらを介して医療施設スタッフがネットワークへのアクセスを必要とする所定の職務及び責任に関連して、必要に応じてグラフィックユーザインタフェースの各表示ウィンドウをナビゲートし、データを抽出することが可能なデスクトップコンピュータ又はワークステーション10を有する。
【0010】
ワークステーション10がインストールされたコンピュータネットワークは、ワークステーションと病院情報システム(HIS)20との間のリンクを有する。当該システム20では、患者が医療診断及び処置のための医療施設にまずチェックインすると、患者関連情報(病歴、人口統計、保険情報、指定された身体的症状(押されるような胸の痛み、めまい、失神、胸の動悸など)が病院受付スタッフにより抽出される。HIS20にアクセス可能とすることによって、本発明のユーザ中心情報管理システムのナビゲーション及びアクセスルーチンが、すべての患者及び実行された診断又は処置に係る現在利用可能な情報をユーザに提供することが容易に可能となる。
【0011】
HIS20に接続されたリンクを設けることに加えて、コンピュータネットワークは、診断検査装置30とのリンク12を有する。当該装置30を介し、患者の症状パラメータ情報と処置をスケジュールする必要を示す診断情報とが取得可能となる。同様に、診断が終了し、処置がスケジュールされると、処置のタイプ、担当医及び担当スタッフ、処置日、処置が実行される患者の氏名などを含む処置に関する関連情報がHISに記録及び格納される。
【0012】
上述されるように、本記載の広範な各種医療施設機能への適用の非限定的で例示的な具体例を提供するため、本記載は、本発明のユーザ中心データベースナビゲーション方法が心臓血管画像情報管理システムの1以上のドメインを、互いに異なる医療責任を有する具体的に指定されたタイプの複数のユーザがナビゲートする機能を効率化する方法を提供する。このため、例示的な具体例として、図2は、システムのユーザの9つのクラスと、各人のジョブ機能の一部の各ユーザに対するリストとを図解的に示す。これらのユーザは、医師201、担当エリア看護士202、臨床技師(技術者)203、スケジューラ204、情報技術者又はチーフ情報事務員205、システム管理者206、部門管理者207、登録看護士208及び病院の上級役員(CXO)209を含む。
【0013】
また図2において、ユーザ201〜209のそれぞれにより一般的に実行可能な基本機能群をリストした機能ブロック210が示される。これらは、スケジューリング、レポート作成(医療、管理、経理)、統計(電荷捕獲、M/M部門(上記説明を参照されたい))、壊れた研究ツール、患者ロケータ/検索ツール、レジストリ/リサーチデータポイント、システムステータス監視、及び監査記録を含む。図2において各ユーザ201〜209についてリストされた具体的な機能は、図4及び6〜13に示されるユーザのワークフロー図の説明がされるときに参照されるであろう。図2はさらに、本発明がユーザ中心的であるという事実により、ユーザがシステムにログオンすると、ユーザログインブロック211からユーザブロック201〜209への各矢印により表されるように、ユーザ201〜209の1人についてリストされた機能を自動的に呼び出し表示するよう動作することを示している。
【0014】
図2のユーザログインブロック211は、より詳細には、ユーザワークステーション上にログオン画面により表示される各コンポーネントを示す図3のグラフィックユーザインタフェースに示される。図3のログオン画面は、ログインボタン301、イグジットボタン302、従来のユーザ名フィールド303及びパスワードフィールド304を有するよう示される。上述されるように、システム管理者は、ユーザがまず新規ユーザとしてシステムに入力されたとき、ユーザの役割及び許可を指定している。後述されるように、ログオンユーザの既知の役割がユーザに適切なワークフロー表示ホームページ画面を自動表示するのに使用される。
【0015】
図4は、システムにログインしたユーザが、後述されるように図2のブロック201にリストされたものを含む機能を有する医師/心臓内科医(401により図示)である場合に、ワークステーションの表示画面に表示され、図4の機能ブロック402において繰り替えされるホームページを示す。図4のワークフロー図は、以降に説明されるものと共に、特定タイプのユーザの役割又は機能、当該ユーザが自らの職務の遂行において実行するタスク、並びに当該ユーザの各ニーズに関するアプリケーションの特徴及び機能を図解的に示す。図4は、インターベンショナル(interventional)心臓内科医及び非インターベンショナル心臓内科医の両方に共通なワークフロー図を有する。
【0016】
非インターベンショナル心臓内科医は、心エコー研究、核医学研究、非侵襲的末梢血管検査、並びにEKG及びホルター検査を読み取る医師を含む。このタイプの医師は、しばしば机に座って、ワークリストを使用して日中の自らの効率を最大化する。すなわち、非インターベンショナル心臓内科医は、コンピュータワークステーションのところに座って、常駐する技師又はインターンにより準備された検査レポートを読み取り/解釈することを予想することができる。他方、インターベンショナル医師は、ワークリストにより動くことはないが、1つの処置から次の処置に移行し、次のケースの開始前に迅速に処置レポートを完成する必要がある。これらの相違にも関わらず、上記2つのタイプの医師は図4に示されるような個別のルーチン又は機能における共通性を有している。これらのタスクは、スケジューリング411、読み取りされていない検査412、検査の注釈及び確定、パンじゃ検索414、統計の確認415、フォルダのコンテンツ(パーソナル及びパブリック)の確認416及びVOMN(Verification Of Medical Necessity)417を含む。
【0017】
スケジュールファンクション411を呼び出すことによって、医師は421に示されるように、スケジュールを閲覧し、又はスケジュールアイテムを選択するかもしれない。スケジュールファンクション421から、医師は、431に示されるように、表示された患者名上での1回のクリックを介し、又は432に示されるように、検査ホームページをオープンするためダブルクリックを介し患者履歴を表示する画面を呼び出すかもしれない。読み取りされていない検査ファンクション412の呼び出しは、422に示されるように、読み取りされていない検査リストを自動表示し、医師は表示されたリストから選択するかもしれない。再び、医師は状態431又は432への適切なシングルクリック又はダブルクリックを実行するかもしれない。検査注釈及び確定ファンクション413を呼び出すことによって、医師は423に示されるように、選択のため検査を自動表示し、そこから医師は状態431又は432への選択的なシングル又はダブルクリックを実行するかもしれない。患者検索ファンクションを呼び出しことによって、423に示されるように、医師が検索のため選択可能な患者リスト及び表示された検索基準が医師に提供される。再び、医師は状態431又は432への適切なシングル又はダブルクリックを実行するかもしれない。
【0018】
415に示される統計ファンクションについて、ワークフローは、425に示されるように、統計画面に移行し、現在ログオンしている医師について結果をフィルタリングし、状態435に示されるように、医師が格納されているレポートアレイから選択し、又はビルダーをクエリすることを可能にする。416におけるフォルダファンクションについて、ワークフローは426において選択されたフォルダをオープンし、医師が患者フォルダを閲覧し、又は状態436に示されるように、新たな検査をフォルダにドラッグ及びドロップすることを可能にする。
【0019】
417に示される最後にリストされたファンクションであるVOMNは、監査ファイル、患者及び診療情報においてユーザが容易にキャプチャ及びアーカイブすることを可能にし、所与の医療処置を実行する医療の必要性についてCMS(Center for Medicare/Medicaid Services)により公表されたガイドラインに従って検証するのに効果的な自動化されたソフトウェアルーチンに関するものであり、これにより、医療サービス提供者及び医師が処置を実行するコストに対して適切に補償され、それの施設及び関連する医療スタッフ(医師)のCMS監査を容易にパスすることが可能となることが保証される。このようなルーチンは、好ましくは、本出願の譲受人に譲受され、その開示がここに含まれる同日出願の同時係属中のJohn F.Elsholzによる米国特許出願“Automated System For Capturing And Archiving Information To Verify Medical Necessity Of Performing Medical Procedure”に記載されるタイプのものである。
【0020】
簡単には、上記出願に記載される発明に従って、患者及び処置に関する情報の編集が、医療必須要件を充足するため監査ファイルが1以上の情報を欠落していることを示す場合、本発明のシステムは、医療スタッフに欠陥の程度を視覚的に警告し、具体的には欠落しているものをタグ付けする。これは、監査ファイルが欠落している何れの情報も完全に記載されるように、システムユーザが要求される情報を含む利用可能なリソースの検索を開始するためユーザインタフェースの1以上のオブジェクトを起動し、又は情報をシステムに手動により入力することを可能にする。監査ファイルがCMS要件に従うと、システムは、ワークステーション表示画面の色づけされた(緑色など)警告指標によって、医療スタッフに当該事実を警告する。
【0021】
VOMNファンクション417が呼び出されると、ワークフローは、図5Cに例示されるようなVOMN画面に移行し、医師が自らの患者データを閲覧し、又は欠落したデータを有する患者を閲覧することができるように、427に示されるように、現在ログオンしているユーザに対して結果をフィルタリングする。この結果、VOMNルーチンの機能に従って何れの欠落したデータもアクセス及び格納可能となり、437に示されるように、VOMNデータをCDなどの補助ストレージにエクスポート又は保存することが可能となる。
【0022】
図5は、図4の医師のホームページ画面のワークフロー図の1以上のファンクションを医師がナビゲートする過程において、医師のワークステーション上に表示可能な医師のログオン画面の一例を示す。図5に示されるように、読み取りされていない検査501について、502において医師により選択された患者がハイライトされており、これにより、医師は現在進行しているケースを記録することが可能となる。また、“患者情報”フィールド503、“検査確定”フィールド504及び“ユーザメッセージ/実行予定”フィールド505が表示される。上述されるように、上記又は他の表示されるファンクションの何れもが、ログオン後の1回のマウスクリックにより医師によって容易に実行される。
【0023】
図5Aは、414において患者検索ファンクションを呼び出したときに生成されるような患者検索情報を表示する画面の一例を示し、図5Bは、確定された検索の結果を保存する過程において生成されるエクスポート検査情報を表示する画面の一例を示す。
【0024】
図6は、システムにログインしたユーザが担当エリア看護士(601に図示される)であるワークステーションの表示画面によって表示されるホームページを示す。それの機能は、上述されるように図2のブロック202にリストされ、図6のファンクションブロック602に繰り返される機能を含む。担当エリア看護士は、担当エリアにおける処置について準備されるカテーテル(cath)、エコー、電気生理学(EP)、末梢血管(PV)及び核医療ラボの患者に関係する。これは、患者が受付、剃髪、準備及び鎮痛処理され、IVが処置前に挿入され、動脈止血が処置後に行われるcath及びEPラボについて成り立つ。担当エリア看護士は、患者の方針を策定し、Aldrete又はASAスコアについて患者を評価し、多数の状態法則の管理の下で患者の意識の鎮静を報告する必要がある。図6に示されるように、担当エリア看護士により実行されるかもしれないファンクションは、スケジューリング611、患者の処置前の方針策定612、患者の処置中の方針策定613、患者の処置後の方針策定614、不完全なレジストリフィールド615の有無の確認615、投薬計算616、患者検索617及びメッセージ処理618を含む。
【0025】
スケジューリングファンクション611が呼び出されると、ログインした担当エリア看護士について作業エリア/部門によってグループ化される現在のスケジュールが呼び出され、621に示されるように、担当エリア看護士のワークステーションの表示画面に表示される。処置前患者ファンクション612の呼び出しは、622に示されるように、処置を待機するすべての監視及びスケジュールされた患者のリストを表示する。リストの特定の患者をクリックすることによって、632に示されるように、担当エリア看護士は方針策定を開始するため患者の検査フォルダを開くかもしれない。処置中患者ファンクション613の呼び出しは、623に示されるように、救急処置エリア(Cath/EP/PV/Stressラボ)にいる監視されるすべての患者のリストを表示する。処置後患者ファンクション614の呼び出しは、624に示されるように、監視されるすべての患者の処置後のリストを表示する。リストの特定の患者をクリックすることによって、634に示されるように、担当エリア看護士は方針策定を継続するため患者の検査フォルダを開くかもしれない。
【0026】
不完全レジストリフィールドファンクション615が呼び出されると、625に示されるように、レジストリ基準を満たす処置後の患者に関する検査による欠落したレジストリフィールドのカウントが表示される。特定の検査をクリックすることによって、当該検査が開かれ、635に示されるように、欠落したデータフィールドが表示される。投薬計算ファンクション616の呼び出しは、626に示されるように、投薬計算手段を開く投薬計算ボタンをクリックすることによって実現される。患者検索ファンクション617の呼び出しは、627に示されるように、患者検索画面を開く。当該画面をクリックすることによって、その後に637に示されるような患者検索基準のためのウィンドウが表示される。任意的な最後のファンクションは、メッセージ処理ファンクション618である。使用される場合、呼び出しされると、それは628に示されるように、現在の電子メールカウントを表示する。その後、担当エリア看護士は、ウェブベースメールビューワを開くため、電子メールオープンボタンをクリックし、638に示されるように、ログイン秘密が自動的に供給される。
【0027】
図7は、システムにログインしたユーザが臨床技師又はラボ技術者(701に図示される)であるワークステーションの表示画面によって表示されるワークフローホームページを示す。それのファンクションは、上述された図2のブロック203にリストされ、図7のファンクションブロック702において繰り返されるものを含む。心臓カテーテル処理、心エコー検査、電気生理検査、血管検査又は各医療検査中の処置の文書化の主要なタスクは、看護士と共に患者の方針策定作業に寄与するラボ技術者に所属する。医師は常に、それらの記載を確認し、所見、編集及び解釈を追加するが、ラボ技術者は不可欠かつ重要な文書かファンクションを実行する。
【0028】
図7に示されるように、ラボ技術者により実行される可能性があるファンクションは、スケジューリング711、新規検査(入院時)712、患者検索713及びメッセージ処理714を含む。スケジューリングファンクション711が呼び出されると、ログオンしている臨床技師の作業エリア/部門/医師によりグループ化される現在のスケジュールが、721に示されるように、ラボ技術者のワークステーションに呼び出され、表示される。新規検査ボタンをクリックすることによって新規検査ファンクション712を呼び出すことにより、722に示されるように患者の人口統計検索ダイアログが開かれる。その後、ユーザは732に示されるように、検索キーを選択し、検索基準を提供し、表示されたリストから患者を選択するかもしれない。その後、ユーザは状態742に移行し、新規検査をスタートし、ID画面を開く。その後、733において当該ケースが文書化される。患者検索ファンクション713を呼び出すことにより、723に示されるような患者検索画面が開かれる。最後のファンクションは、任意的なメッセージ処理ファンクション714である。含まれている場合、呼び出しされると、それは715に示されるように現在の電子メールカウントを表示する。その後、ラボ技術者は、電子メールオープンボタンをクリックし、ウェブベースメールビューワを開く、716に示されるようにログイン秘密が自動的に提供される。
【0029】
図8は、システムにログインしたユーザがスケジューラ(801に図示される)であるワークステーションの表示画面によって表示されるワークフローホームページを示す。それのファンクションは、上述された図2のブロック204にリストされ、図8のファンクションブロック802に繰り返されるものを含む。何れかの処置によるエントリの第1ポイントは、システムにそれをスケジューリングさせることである。スケジューラは、病院、ユニット又は医師のオフィスなどの遠隔設定に設けられてもよい。リモートアクセスを可能にするため、本発明のユーザ中心方法はウェブベース通信を利用し、これにより、医師のオフィスの看護士がリモートログインし、スケジュールのオープンを検出し、当該ケースについて医師及び患者をスケジューリングすることが可能となる。このため、図8に示されるように、スケジューラにより実行可能なファンクションは、スケジュールの閲覧811、新規の患者処置のスケジューリング812、医師にスケジュールを確認させること813、スタッフのスケジューリング814及びリソーススケジューリング815を含む。
【0030】
閲覧スケジュールファンクション811が呼び出されると、ログオンしたスケジューラの作業エリア/部門/医師によりグループ化された現在のスケジュールが呼び出され、821に示されるように、スケジューラのワークステーションに表示される。新規の患者処置をスケジューリングするため(ファンクション812)、スケジューラは、表示されたファンクションをクリックし、新規のイベントツールをオープンする。スケジューラが医師の雇い主である場合、スケジュールにおける利用可能なタイムスロットは、822に示されるように、所定のルールエンジンに従ってフィルタリングされる。患者のアイデンティティは、入力検索基準に基づき患者リストから特定され、患者がリストにおいて検出される場合には、ワークフローは患者検出済みの状態832に移行する。患者が患者リストに検出されない場合、新たなレコードが状態836において生成され、患者の人口統計データが、状態837においてHISデータベースを更新するため、HIS(Hospital Information System)に転送される。状態832又は836から患者のアイデンティティが与えられると、838において新たなスケジューリングされたイベントが生成され、839において処置に対する指示がHISに送信される。さらに、処置要件を備えた医師の選好が、846において表示される。これは、847において医師の選好から必須条件のテストの促しを生成する。さらに、スケジューラは、848において保険適用性を検証し、又はAdvance Beneficiary Noticeを記載するよう指示され、これにより、患者は当該処置の支払をするための金融取引をアレンジすることが可能となる。
【0031】
医師の読み取りスケジュールファンクション813が呼び出されると、823に示されるように、各モダリティのその日の読み手によるカレンダーがオンクリックにより表示される。読み手のスケジュールは、833においてワークステーションのマウスを使用して、表示されたリストから医師をドラッグ及びドロップすることによって変更されるかもしれない。また状態843において、読み手のルールが入力インタフェースに提供され、検査がモダリティによってその日までに正しい読み手のワークリストに送信される。スタッフスケジューリングファンクション814が呼び出されると、ユーザは状態824に示されるように、特定のスタッフを特定の検査にドラッグ及びドロップし、又はスタッフを特定の部屋に割り当てるかもしれない。その後、ユーザは、834に示されるように、特殊な機器が必要とされるか確認するため、特定の検査をクリックするかもしれない。特殊な機器が必要とされる場合、ユーザはそのような要求を示すため、視覚的なプロンプトを提供するためのアイコンを呼び出す。リソーススケジューリングについて(ファンクション815)、スケジューラは、816に示されるように、リソース(特殊な機器など)を特定の検査にドラッグ及びドロップするかもしれない。その後、ユーザは、835に示されるように、特殊な機器が必要とされるか確認するため、特定の検査をクリックし、必要とされる場合には、ユーザはそのような要求を示すための視覚的プロンプトを提供するためのアイコンを呼び出す。
【0032】
図9は、ワークステーションの表示画面により表示されるITログオン画面を示し、図9Aは関連するワークフローを示す。システムにログインしたユーザは情報技術者(IT)又はCIOであり(901に図示される)、そのファンクションは、上述した図2のブロック205にリストされ、図9Aのファンクションブロック902に繰り返されるものを含む。システムをサポート及び維持する負担は情報技術者に属し、最終的には、すべてのシステムの互換性に対する最終的な責任を有するCIOに属する。図9及び9Aのファンクションは、システムをサポート及び監視するITスタッフの必要性を具体的に解決する診断及びモニタリングツールを含む。
【0033】
より詳細には、IT/CIOにより実行可能なファンクションは、システム状態チェック911、レポート912、不具合検査マネージャ913、統計914、メンテナンス及び保証情報915、システム履歴916、ツール917、監査/エラーログ918、実行中のアップグレード及びインタフェーステスト919及びメッセージ処理920を含む。システム状態ファンクション911を呼び出すことにより、921に示されるように、サーバフリースペース、バックアップ状態、アーカイブ状態、フリースペース、ログインしたユーザなどを含むパラメータを有するシステムヘルスの概略が呼び出され、表示される。その後、ユーザは統計画面をクリックし、システム統計を表示し、又は931に示されるように、統計レポートを生成するかもしれない。
【0034】
レポートファンクション912はアドホッククエリツールをオープンし、922に示されるように、システムレベルの表示がセレクタ(標準及びカスタム)を通知する。不具合検査マネージャ913のファンクションが呼び出されると、不具合検査のカウントが、923に示されるように、モダリティに従って表示される。クリックを介し、933に示されるように、不具合検査マネージャが表示されるかもしれない。統計ファンクション914が呼び出されると、統計画面が924に示されるように、呼び出され、表示される。メンテナンス及び保証情報ファンクション915が呼び出されると、925に示されるように、現在の保証状態及びアップグレード、パッチ、新たなリリースなどの利用可能性が表示される。
【0035】
システム履歴ファンクション916が呼び出されると、926に示されるように、システム履歴が表示され、アイテムがオープンされる。ツールファンクション917がクリックされると、927に示されるように、システム診断ツールのリストが提供される。監査/エラーログファンクション918が呼び出されると、928に示されるように、すべてのエラー及び検索ツールとのリンクと共に、直近の10個のシステムエラーが表示される。実行中のアップグレード及びインタフェーステストファンクション919の呼び出しは、929に示されるように、アップグレード及びインタフェーステストのテストシステムがアクセスされる。使用される場合、任意的なメッセージ処理ファンクション920の呼び出しは、930に示されるように、現在の電子メールカウントを表示する。その後、IT/CIOは、電子メールオープンボタンをクリックし、これにより、ウェブベースメールビューワがオープンされ、940に示されるように、ログイン秘密が自動的に提供される。
【0036】
図10は、ワークステーションの表示画面により表示されるログオン画面を示し、図10Aは関連するワークフローを示す。ここで、システムにログインしたユーザはシステムアドミニストレータ(1001に図示される)であり、それのファンクションは、上述された図2のブロック206にリストされ、図10のファンクションブロック1002に繰り返されるものを含む。システムアドミニストレータは、ユーザパーミッション及びセキュリティを制御し、カスタムレポートを生成し、不具合検査を決定し、トレーナーのトレーニングなどのさらなるタスクを実行する。システムアドミニストレータにより実行可能なファンクションは、システム状態チェック1011、ユーザの追加/削除/編集1012、レポート1013、不具合検査マネージャ1014、統計1015、トレーニングの実行1016、スケジュールの閲覧1017、患者検索1018、メニュー/テキスト/レポートエディタ1019及びメッセージ処理1020を含む。
【0037】
システム状態ファンクション1011を呼び出すことにより、1021に示されるように、サーバフリースペース、バックアップ状態、アーカイブ状態、フリースペース、ログインしたユーザなどを含むパラメータを有するシステムヘルスの概略が呼び出され、表示される。その後、ユーザは、1031に示されるように、統計画面をクリックし、システム統計を表示するかもしれない。システムのユーザを追加、削除又は編集するため(ファンクション1012)、システムアドミニストレータは、1022に示されるように、ユーザエディタユーティリティを開く。
【0038】
レポートファンクション1013は、1023に示されるように、アドホッククエリツールをオープンし、システムレベルの表示はセレクタ(標準及びカスタム)を通知する。不具合検査マネージャ1014のファンクションが呼び出されると、1024に示されるように、不具合検査のカウントがモダリティに従って表示される。クリックを介して、1034に示されるように、不具合検査マネージャが表示されるかもしれない。統計ファンクション1015が呼び出されると、1025に示されるように、統計画面が呼び出され、表示される。トレーニングを実行するため(ファンクション1016)、システムアドミニストレータは、1026に示されるように、トレーニングセッションのテストシステムデータベースをオープンする。
【0039】
スケジュール閲覧ファンクション1017が呼び出されると、ログオンしたシステムアドミニストレータについて作業エリア/部門によりグループ化される現在のスケジュールが、1027に示されるように、システムアドミニストレータのワークステーション上に呼び出され、表示される。特定の患者の検索を実行するため(ファンクション1018)、システムアドミニストレータは、1028に示されるように、患者検索画面をクリックし、オープンする。メニュー/テキスト/レポートエディタファンクション1019が、1029において画面エディタをオープンすることによって呼び出され、状態1039においてモダリティが選択される。状態1049において、システムアドミニストレータは選択されたモダリティのエディタ選択を閲覧する。その後、システムアドミニストレータは、編集対象となるセクションを選択する。使用される場合、任意的なメッセージ処理ファンクション1020を呼び出すことにより、1030に示されるように、現在の電子メールカウントが表示される。その後、システムアドミニストレータは電子メールオープンボタンをクリックし、ウェブベースメールビューワがオープンされ、1040に示されるように、ログイン秘密が自動的に提供される。
【0040】
図11は、ワークステーションの表示画面により表示されるログオン画面を示す。システムにログインしたユーザは、部門アドミニストレータであり(1101に図示される)、それのファンクションは、上述された図2のブロック207にリストされ、図11のファンクションブロック1102に繰り返されるものを含む。図11Aは、関連するワークフロー図を示す。cathラボ又は心臓内科部門のマネージャ又はディレクタは、当該ラボ又は部門の効率性及び収益性、すべての重要なシステムの信頼性、高価な在庫アイテムの管理及び医師を満足させ続けることに関心がある。部門アドミニストレータのファンクションは、システム状態1111、レポート状態1112、レポート1113、不具合検査マネージャ1114、統計1115、在庫管理1116、スケジュール閲覧1117、患者検索1118、メニュー/テキスト/レポートエディタ1119及びVOMN閲覧1120を含む。
【0041】
システム状態ファンクション1111を呼び出すことにより、1121に示されるように、サーバフリースペース、バックアップ状態、アーカイブ状態、フリースペース、ログインしたユーザなどを含むパラメータを有するシステムヘルスの概略が呼び出され、表示される。その後、ユーザは、1131に示されるように、統計画面をクリックし、システム統計を表示するかもしれない。レポート状態ファンクション1112が呼び出されると、承認されていない検査の個数が1122において医師により表示される。その後、状態1132においてオープンボタンをクリックすることにより、承認されていない検索のフィルタリングされたリストがオープンされる。レポートファンクション1113は、アドホッククエリツールをオープンし、1123に示されるように、システムレベルの表示がセレクタ(標準及びカスタム)を通知する。不具合検査マネージャ1114のファンクションが呼び出されると、1124に示されるように、不具合検査のカウントがモダリティに従って表示される。クリックを介して、1134に示されるように、不具合検査マネージャが表示されるかもしれない。統計ファンクション1115が呼び出されると、1125に示されるように、統計画面が呼び出され、表示される。
【0042】
在庫管理ファンクション1116が呼び出されることにより、1126に示されるように、アドミニストレータの部門の在庫モジュールがオープンされる。スケジュール閲覧ファンクション1117が呼び出されると、1127に示されるように、当該部門の現在のスケジュールが部門アドミニストレータのワークステーションに呼び出され、表示される。特定の患者に対する検索を実行するため(ファンクション1118)、1128に示されるように、部門アドミニストレータは患者検索画面をクリック及びオープンする。メニュー/テキスト/レポートエディタファンクション1119が、画面エディタをオープンすることにより呼び出され、状態1129においてモダリティが選択される。状態1139において、ユーザ/部門アドミニストレータは、選択されたモダリティのエディタ選択を閲覧し、その後、部門アドミニストレータは編集対象となるセクションを選択する。メッセージ処理ファンクション1120を呼び出すことにより、1130に示されるように、現在の電子メールカウントが表示される。その後、部門アドミニストレータは、電子メールオープンボタンをクリックし、ウェブベースメールビューワがオープンされ、1140に示されるように、ログイン秘密が自動的に提供される。
【0043】
図12は、ワークステーションの表示画面により表示されるログオン画面を示す。システムにログインしたユーザは登録看護士であり(1201に図示される)、それのファンクションは、上述した図2のブロック208にリストされ、図12のファンクションブロック1202に繰り返されるものを含む。図12Aは、図12のログオン画面の画面フィールドの具体例の拡大図を示し、図12Bは、図12のログオン画面に係る登録看護士のワークフローを示す。州、地域又は国家登録に参加する病院は、手続レポートの必須の登録フィールドを完了させるため、看護士又は技術者を雇用する。それらはデータを抽出し、独特の登録指示に従ってそれをフォーマット化し、通常ベースにより送信する。このため、登録看護士により実行されるべきファンクションは、不完全なデータのレポートの特定1211、患者検索1212、抽出1213、登録への送信1214及びリサーチプロトコル1215を含む。
【0044】
不完全なデータを有するレポートを特定するため(ファンクション1211)、不完全な検査のリストが1221において表示される。格納されているデータベースプロシージャが、当該データをそれが表示される通りに生成するのに利用される。患者検索を実行するため(ファンクション1212)、患者検索画面がオープンされ、1222に示されるように、登録患者のみに対してフィルタリングされる。これは、1232に示されるように、ACC、STS、State、ICAEL、ICAVL、ICANLレジストリをサポートするよう機能する。抽出ファンクション1213を実行するため、1223に示されるように、抽出ルーチンが選択されたレジストリ上で実行され、その結果が表示される。これは、1233に示されるように、抽出した検査のリストに係る抽出メトリックを提供する。レジストリ送信ファンクション1214を呼び出すことにより、1224に示されるように、選択されたレジストリがレジストリ値に従ってデータ又はパッケージデータに供給される。リサーチプロトコルファンクション1215が、状態1225において格納されているプロトコルリストからプロトコルを選択することによって実行される。さらに、プロトコル基準が実行され、又は適合した患者が患者データベースから選択される。1235において、エディタは、新たなプロトコルを生成するため、又は既存のプロトコルを編集するためオープンされる。これは、1245に示されるように、新たな検査を開始し、ID画面をオープンするよう機能する。
【0045】
図13は、ワークステーションの表示画面により表示されるワークフロー図を示す。システムにログインしたユーザは、チーフエグゼクティブCXOであり(1301に図示される)、それのファンクションは、上述した図2のブロック209にリストされ、図13のファンクションブロック1302に繰り返されるものを含む。図13Aは、図13のワークフロー図のファンクション1311を呼び出すことによって表示されるようなCXOのVOMN画面の一例を示す。チーフエグゼクティブは、CEO、COO、CFO、VP又はリスク管理オフィサであるかもしれない。自らのポジションの信託的な性質は、当該個人が自らの部門の利益/損失及び/又は病院が晒されている負債に関心があることを意味する。この結果、図13のホームページ図にリストされる主要な2つのファンクションが存在する。それは、1)メトリックレポートにより測定される心臓内科部門のパフォーマンスと、2)医療必要性の検証をCXOに要請し、失敗した医療監査に対する病院の脆弱性を低減するのに役立つ。
【0046】
これらのファンクションは、図13においてVOMN閲覧ファンクション1311及びパフォーマンスメトリックレポートファンクション1312として特定される。VOMN閲覧ファンクション1311が呼び出されると、処置を実行した医師によりフィルタリングされるような検証されていない検査の現在のカウントが表示される。その後、CXOは、1331に示されるように、検証されていない検査のフィルタリングされたリストのオープンをクリックするかもしれない。上述されるように、患者及び処置に関する情報の編集が、医療要求要件を充足するため、1以上の情報をVOMNの監査ファイルが欠落していることを明らかにする場合、VOMNルーチンは、システムユーザに欠落の程度を視覚的に警告し、具体的に何れが欠落しているかタグ付けする。これは、ユーザが要求された情報を含む利用可能なリソースの検索を開始するため、ユーザインタフェースの1以上のオブジェクトを起動することを可能にし、これにより、監査ファイルは何れの情報が欠落したとしても完全に充填されるかもしれない。監査ファイルがCMS要求に従うと、システムは当該事実を病院スタッフに警告する。CXOがパフォーマンスメトリックレポートファンクション1312を呼び出すとき、1322に示されるように、システムパフォーマンスメトリックの概略がグラフィカルフォーマットにより表示される(瞬時のアクセスを生成するための格納されている手順を利用して)。
【0047】
上記記載から理解されるように、従来の患者中心データナビゲーション及びアクセススキームの問題点が、内容に応じた本発明のユーザ中心データベースナビゲーション及びアクセス方法によって効果的に解消され、ユーザの特定の役割又は機能に基づき医療情報格納抽出システム、特に心臓血管画像情報管理システムの1以上のデータベースドメインのナビゲーション及びアクセスが実現される。上述されたように、患者中心でなくユーザ中心の本発明のソフトウェアルーチンは、ログインすると、ユーザのワークフローに密接に関連したオプションの内容のリストを含むユーザの責任エリアに具体的に関係するホームページを当該ユーザに表示するよう動作する。これは、ユーザがユーザの責任及び機能に特に関連する1以上のデータドメインを迅速にナビゲート及びアクセスする可能性を実現し、これにより、ユーザの効率性を向上し、ユーザのキー入力及び時間を節約するため、タスクを完了させる時間を低減し、本出願の適切な位置の外部のエリアをナビゲートしようとするフラストレーションを効果的に解消する。
【0048】
本発明による実施例を図示及び説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、当業者に知られているような多数の変更及び改良が可能であることは理解されるべきである。このため、ここに図示及び記載した詳細に限定されることを所望せず、当業者に自明なものとしてこのようなすべての変更及び改良をカバーすることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、医療情報管理システムのデータドメインをナビゲート及びアクセスするための本発明の内容に応じたユーザ中心ベース方法が利用可能な医療提供者(病院など)の施設にインストールされるものなど、典型的なコンピュータネットワークの複雑さを低減したブロック図である。
【図2】図2は、本発明の内容に応じたユーザ中心ベース方法がインストールされた心臓血管画像情報管理システムの9つのユーザクラスを図解的に示す。
【図3】図3は、本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用する心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるログオン画面を示す。
【図4】図4は、システムにログインしたユーザが医師/心臓内科医である本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるワークフローホームページを示す。
【図5】図5は、図4の医師のワークフローホームページのワークフロー図の1以上のファンクションをナビゲートする過程において医師のワークステーション上に表示される医師のグラフィックユーザインタフェースの一例を示す。
【図5A】図5Aは、患者検索情報を表示した画面例を示す。
【図5B】図5Bは、エクスポート検査情報を表示する画面例を示す。
【図5C】図5Cは、医師のVOMNビューを表示した画面例を示す。
【図6】図6は、システムにログインしたユーザが担当エリア看護士である本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用する心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるワークフローホームページを示す。
【図6A】図6Aは、担当エリア看護士ログオン画面例を示す。
【図7】図7は、システムにログインしたユーザが臨床技師(ラボ技術者)である本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるワークフローホームページを示す。
【図8】図8は、システムにログインしたユーザがスケジューラである本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるワークフローホームページを示す。
【図9】図9は、システムにログインしたユーザが情報技術者(IT)又はチーフ情報オフィサ(CIO)である内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるITログオン画面を示す。
【図9A】図9Aは、図9に係るIT/CIOユーザのワークフローを示す。
【図10】図10は、システムにログインしたユーザがシステムアドミニストレータである本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるログオン画面を示す。
【図10A】図10Aは、図10に係るシステムアドミニストレータのワークフローを示す。
【図11】図11は、システムにログインしたユーザが部門アドミニストレータである本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるログオン画面を示す。
【図11A】図11Aは、図11に係る部門アドミニストレータのワークフローを示す。
【図12】図12は、システムにログインしたユーザが登録看護士である本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるログオン画面を示す。
【図12A】図12Aは、図12のログオン画面の画面フィールドの一例の拡大図を示す。
【図12B】図12Bは、図12のログオン画面に係る登録看護士のワークフローを示す。
【図13】図13は、チーフエグゼクティブオフィサ、チーフオペレーティングオフィサ、チーフファイナンシャルオフィサ、チーフメディカルオフィサ又は病院の他のシニアエグゼクティブなど、システムにログインしたユーザがエグゼクティブである本発明の内容に応じたユーザ中心ベースナビゲーション機構を利用した心臓血管画像情報管理システムのユーザのワークステーション上に表示されるワークフローを示す。
【図13A】図13Aは、CXOのVOMN画面の一例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療施設の医療情報格納抽出システムにより使用するため、該システム上で実行可能であって、該システムのデータドメインをユーザがナビゲート及びアクセスすることを可能にするユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチンであって、
当該ルーチンは、
(a)前記医療情報格納抽出システムの各ユーザクラスの各ユーザについて、該ユーザにより実行されると、該ユーザが前記医療情報格納抽出システムの1以上の選択されたデータベースドメインをナビゲート及びアクセスすることを可能にする1以上のデータベース情報画面を該ユーザのワークステーション上に表示する複数のユーザタスクベースデータベースナビゲーションサブルーチンを格納するステップと、
(b)各ユーザが前記医療情報格納抽出システムにログインすることに応答して、該ユーザが属するユーザクラスにより実行可能な各タスクに係る画像内蔵情報要素と、前記1以上のデータベースドメインへのアクセスが所与のタスクを実行することに係る前記1以上のデータベースドメインをナビゲートする際、該ユーザが従う関連するワークフローを有する各情報要素とを該ユーザのワークステーション上に表示するステップと、
を有するユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項2】
前記医療情報格納抽出システムは、心臓血管画像情報管理システムを有する、請求項1記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項3】
前記各ユーザクラスは、限定されることなく、前記医療施設の医師、担当エリア看護士、臨床技師、スケジューラ、情報技術者、システムアドミニストレータ、部門アドミニストレータ、登録看護士及びチーフエグゼクティブを含む、請求項1記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項4】
前記各タスクは、限定されることなく、スケジューリング、レポート作成、統計、不具合検査ツール、患者ロケータ/検索ツール、登録/リサーチデータポイント、システム状態監視及び監査ログを含む、請求項1記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項5】
前記画像内蔵情報要素は、前記各タスクを指定する情報要素の内容リストを有する、請求項1記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項6】
ステップ(b)に表示される各情報要素が前記各ユーザにより選択されることに応答して、該ユーザが属するユーザクラスに係る該ユーザのタスクベースデータベースナビゲーションサブルーチンのそれぞれの実行と、該ユーザが1以上のデータベースドメインをナビゲートすることを可能にするため、該ユーザが属するユーザクラスにより実行されるタスクの実行に係るアクセスとを実行させる、請求項1記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項7】
医療施設の医療情報格納抽出システムにより使用するため、該システム上で実行可能であり、該システムの複数のユーザクラスの1つに属するユーザが、該システムをナビゲートし、所与のファンクションの実行を終了させるため該ユーザにより要求される可能性がある情報を有する該システムのデータドメインにアクセスすることを可能にするユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチンであって、
当該ルーチンは、
(a)該ユーザが前記医療情報格納抽出システムにログインすることに応答して、該ユーザが属するユーザクラスにより実行可能な各ファンクションに係るユーザファンクション代表情報要素と、1以上のデータベースドメインへのアクセスが該ユーザによる所定のファンクションの実行に関連付けされる前記1以上のデータベースドメインをナビゲートする過程において該ユーザが従う関連するワークフローを有する各情報要素とを該ユーザのワークステーション上に表示するステップと、
(b)ステップ(a)に表示される各情報要素が該ユーザにより選択されることに応答して、該ユーザが1以上のデータベースドメインをナビゲートし、前記各ファンクションの1つの実行中に該ユーザにより要求される情報を前記1以上のデータベースドメインからアクセスするよう動作可能な係るユーザ中心データベースナビゲーションサブルーチンを実行させるステップと、
を有するユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項8】
前記医療情報格納抽出システムは、心臓血管画像情報管理システムを有する、請求項7記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項9】
前記各ユーザは、限定されることなく、前記医療施設の医師、担当エリア看護士、臨床技師、スケジューラ、情報技術者、システムアドミニストレータ、部門アドミニストレータ、登録看護士及びチーフエグゼクティブを含む各ユーザクラスの1つに属する、請求項7記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項10】
前記各ファンクションは、限定されることなく、スケジューリング、レポート作成、統計、不具合検査ツール、患者ロケータ/検索ツール、登録/リサーチデータポイント、システム状態監視及び監査ログを含む、請求項7記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。
【請求項11】
前記ファンクション代表情報要素は、前記各ファンクションを指定する画像要素の内容リストを有する、請求項7記載のユーザ中心アプリケーションソフトウェアルーチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図10A】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図13A】
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【公表番号】特表2009−514061(P2009−514061A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−522151(P2008−522151)
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【国際出願番号】PCT/IB2006/052464
【国際公開番号】WO2007/010486
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】