説明

医療用バルブコネクタ

内側ルアーコーン(8)を備えるメス型管状継手(5)に連結可能な、外側ルアーコーン(14)を備えるオス型入口継手(3)を有する管状本体(2)を含む医療用ラインのためのバルブコネクタ(1)であって、入口継手(3)は、メス型継手(5)にねじ係合するために内ねじが切られた外部管状部材(10)と、コネクタ(1)を通る流路を制御するバルブ手段を閉鎖する後退位置から開放する前進位置まで軸方向に変位させられる内部管状部材(12)とを含み、内ねじが切られた外部管状部材(10)は、回転自在であって、自身がメス型継手(5)から脱離し、流路がバルブ手段によって閉鎖されたときに、外側ルアーコーン(14)と内側ルアーコーン(8)とを摩擦によって軸方向に互いに連結したままに残す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、例えば血液透析用の、医療用のコネクタに関する。
【0002】
より詳しくは、本発明は、ラインの第1の部分(例えば、血液透析中の患者に接続されたチューブ)に接続すべき内側ルアーコーンを備えるメス型継手の中に、摩擦力によって軸方向に連結され得る外側ルアーコーンを有するオス型入口継手を有する管状本体を含むタイプのバルブコネクタに関する。管状本体は、ラインの第2の部分(例えば、透析器のチューブ)に接続されるように設計された出口継手と、入口継手と出口継手との間のルウ路を調整するためのバルブ手段とを有する。
【背景技術】
【0003】
上記の種類のバルブコネクタは、本出願人の名において出願された欧州特許出願公開公報EP−1747796A1に記載および図示されている。前記コネクタにおいて、管状本体のオス型入口継手は、メス型継手にねじによって係合するために内側にねじが切られた外部管状部材と、管状本体に対して軸方向に移動させられ得る内部管状部材とを含む。バルブ手段は、管状部材によって、弾性的に開放され得る切り込みを備える弾性材料からなる中空部材の横断ダイアフラムにより構成される。切り込みは、メス型継手を介して、前記内部管状部材が、管状本体を通る流路を閉鎖する後退位置から開放する突出位置に移動させられたときに、医療用ラインの2つの部分の間を連通させる。管状本体と入口継手の内部管状部材との間の接続は、摺動可能で気密な手段であり、弾性手段がさらに設けられて、内部管状部材を後退した閉鎖位置に保持し、ラインの2つの部分の連通を遮断しようとする。
【0004】
文献EP−1747796A1に係るバルブコネクタにおいて、入口継手の外側にねじが切られた管状部材は、管状本体に対して固定され、実際には、一体に形成されている。バルブコネクタを通過する流路の開放は、オス型入口継手の外側ルアーコーンとの軸方向の係合に続く、メス型継手のオス型入口継手の内側にねじが切られた外側が管状部材に対するねじ込みの結果として得られる。ねじ込みは、オス型入口継手の内部管状部材の軸方向の、バルブ手段の弾性本体の切り込みのあるダイアフラムを通しての出口継手の方向への移動、および、結果としての流路の開放を生じる。
【0005】
万一、コネクタの使用中にメス型継手と管状本体のオス型入口継手との間で誤ってねじが外れても、前記メス型継手に接続した医療用ラインの部分(前記のように、血液透析ラインの場合は、患者に接続した部分)は、制御できない開放の危険にさらされる。事実、この不慮の事態において、入口継手の内部管状部材が後退位置に戻るのに続くバルブ手段の閉鎖の結果として、管状本体の入口継手と出口継手との間の連通が遮断される間に、メス型継手は、管状本体のオス型入口継手から完全に脱離でき、それによりもたらされる劇的な結果を伴う医療用ラインの第1の部分に対応する外側に向かっての流れを自由にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、文献EP−1747796A1に係る発明の改良を提案し、メス型継手の管状本体のオス型入口継手からの不慮の脱離の場合の上記の欠点を解決するという課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、上記課題は、管状本体のオス型入口継手の内側にねじが切られた外部管状部材が、内部管状部材に対して回転自在であることと、回転可能な外部管状部材および内部管状部材の外側ルアーコーンがメス型継手の内側ルアーコーンに軸方向に連結されたとき、回転可能な外部管状部材とメス型継手との間のねじ係合は、前記弾性部材の作用に抗して、オス型入口継手の内部管状部材の流路を閉鎖する位置から流路を開放する前進位置への軸方向の移動を生じさせるメス型継手の結果的な初期の軸方向の移動に続いてのみ得られることとのお陰で、上記課題が達成される。さらに、構成は、オス型入口継手の回転可能な外部管状部材がメス型継手から取り外され、弾性手段が内部管状部材を流路を開放する前進位置から流路を閉鎖する後退位置まで戻したとき、前記ルアーコーンは、メス型継手の内側ルアーコーンの中に摩擦によって軸方向に連結したまま残されるようなものである。
【0008】
この構成のお陰で、重要な効果が得られる。
【0009】
第1に、コネクタの使用中にメス型継手と管状本体のオス型入口継手との間に不慮の脱離が発生した場合、メス型継手に接続されているラインの部分(典型的には血液当接中の患者に接続したチューブ)の制御できない開放の危険が排除される。事実、この不測の事態において、オス型入口継手の内部管状部材の後退によってもたらされる管状本体を通る流路の閉鎖、および、メス型継手の内側ルアーコーンと管状本体のオス型入口継手の外側ルアーコーンとの間の摩擦による軸方向の連結の継続は、ラインの前記部分を管理された閉鎖状態に保つ。
【0010】
さらなる機能的利点は、メス型継手が管状本体のオス型入口継手の回転可能な外部管状部材に螺合したとき、メス型継手の最初の軸方向変位に続いて、バルブコネクタを通る流路が開放される。次に、オス型入口継手の回転可能な外部管状部材とメス型継手との間の螺合は、管状本体のオス型継手とメス型継手との間の接続の全ての段階を通してコネクタを通過する液体の流量が同じになるように、内部管状部材の前記流路を開放する前進位置を超えた押し込みのさらなる変位を生じさせる。
【0011】
さらに、メス型継手と管状本体との間の連結および脱離の任意の操作は、使用中にコネクタが接続された医療用ラインの一方および/または他方の部分のいかなる捻れも防止する管状本体の外部管状部材の回転によって容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、今、単に非限定的例示の方法として提供された添付図面を参照して詳細に説明される。
【図1】本発明に係るバルブコネクタの、無効状態、すなわち、液体の流れが閉鎖された状態を示す、長手方向断面の概略図である。
【図2】バルブコネクタの動作状態、すなわち、液体の流れを開放した状態を示す、図1と同様の図である。
【図3】図1示した無効状態と図2の動作状態との間のバルブコネクタの中間状態を示す、図1および2と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
先ず図1を参照すると、本発明に係るバルブコネクタが全体的に1で示されている。バルブコネクタは、基本的に、その両端に入口継手3および出口継手4が同心に設けられた管状本体2と、管状継手5を含む。医療用コネクタ1の上に列挙した構成要素は、全て、モールド成形したプラスチック材料で形成できる。
【0014】
管状継手5は、医療用ラインの第1の部分(例えば、血液透析中の患者に接続されたチューブ)に接続されるように設計された部分6と、以下に明らかにする方法で管状本体2の入口継手3に連結できる、7で示した第2の部分とを有する。
【0015】
管状本体2の出口継手4は、今度は医療用ラインの第2の部分(例えば、透析器のチューブ)に接続できる。
【0016】
管状継手5の部分7は、概略従来の様式の、内側ルアーコーン8と外側端部ねじ9とを有するメス型ルアーロックのような形状をしている。
【0017】
管状本体2の入口継手3は、内側に、メス型管状継手5のねじ9に相補的な内ねじ11が形成された外部管状部材10と、内部管状部材12とを含むオス型ルアーロックタイプのものである。前記内部管状部材12は、管状本体2に対して、図1に示した後退位置と図2に示した出口継手4の方向の前進位置との間で、図3に示した部分的に前進した位置を通過して、軸方向に摺動可能に設置されている。
【0018】
内部管状部材12は、実質的に、内側にねじが切られた外側ルアーコーン14のように形成された部材10を貫通して、それを超えて延伸し、メス型管状継手5の内側ルアーコーンに相補的な管状本体2の外側に突出する部分13を有する。前記内部管状部材12は、例えば、多角形または星型の、対応する本体2の内側長手穴(図には不図示)に摺動可能であるが回転不能な方法で連結される環状フランジ16を通して軸方向外側部分13に嵌合する軸方向内側部分15を有する。フランジ16は、図1に示した後退位置において、管状本体2の内側環状停止カラー17に当接して静止し、管状本体2の中で、管状本体2の入口継手3と出口継手4との間に、実質的に流体を密封する方法で介在する弾性材料からなる中空部材18の動作によってその位置が維持される。
【0019】
この弾性材料からなる部材18は、先に述べた、内部管状部材12を後退位置に向かう弾性的押圧の第1の機能と、管状部材12の部分15の摺動可能なシールの第2の機能と、管状本体2の入口継手3と出口継手4との間の弁で調節された流路を画定することからなる第3の機能との実質的に3つの機能を果たす。
【0020】
前記実施形態において、弾性材料からなる中空部材18は、一端に管状本体と出口継手19との間に詰められ、内部管状部材12の部分15の外表面と摺動する1以上の一体シールリング(不図示)と一体に形成された拡大部19と、内部管状部材12の環状フランジ16に当接する反対側端部20とを有する。中空部材18の中間部分21は、都合よくは、例えば、先に引用した文献EP−1747796A1号に詳しく記載されているような、螺旋状の交互のリブと溝とが形成された弾性的に軸方向により従順な壁を有する。
【0021】
さらに、弾性管状体18は、出口継手4に面する端部に対応する位置に、拡大部19と管状本体2との間の適切な径方向の予圧によって、通常、密閉状態に閉鎖して保持される中央切り込み23を備える横断ダイアフラム22を有する。
【0022】
24で示す内部管状部材12の部分15の自由端は、以下に明確にするように、中空弾性部材18の横断ダイアフラム22および対応する切り込み23と協動するために設けられた、面取りされた形状を有する。
【0023】
本発明の第1の特徴によると、入口継手の内ねじ11を備える外部管状部材10は、管状本体2の上で回転自由なリングナットからなる。前記回転可能なリングナット10は、例えば、軸方向のスナップ式連結に続く管状本体2の軸方向付属部26の上に、回転可能に係合した接続部25を有する。
【0024】
本発明のさらなる独特の特徴によると、前記対応する内ねじ11を備える回転可能なリングナット10および外側ルアーコーン14と共に形成された内部管状部材12の突出部13は、前記外側ルアーコーン14がメス型継手5の内側ルアーコーン8に軸方向に連結されたとき、コーン14と8との間の摩擦による係合の後にのみ、結果として内部管状部材12の出口継手4の方向への、つまり、バルブコネクタ1を貫通する流路を閉鎖する位置から、流路を開放し、弾性部材11の軸方向により従順な部分21を圧縮する前進位置への軸方向の変位を生じるメス型継手5の初期の軸方向変位に続いて、回転可能なリングナット10の内ねじ11とメス型継手5の外ねじ9との間のねじ係合が得られるように構成されている。構成は、さらに、回転可能なリングナット10がメス型継手5から外され、それにより、部材11の部分21の弾性復帰の結果として、内部管状部材12がコネクタを通る流路を閉鎖する後退位置に戻ったとき、コーン14と8とは、摩擦により軸方向に互いに連結されたままになり、それらを互いに引き離そうとする積極的動作によってのみ互いに分離され得る。
【0025】
上記事項は、今、バルブコネクタの操作を参照してより詳細に説明される。
【0026】
メス型継手5と管状本体2との間の連結がないと、内部管状部材12は、中空弾性部材18によって図1に示した後退位置に保持される。前記状態において、内部管状部材12の端部24は、軸方向に横断ダイアフラム22に対して後退しており、切り込み23は密封状態に閉鎖したままであり、入口継手3と出口継手4との間の流路が遮断されている。
【0027】
メス型継手5が管状本体2に連結されたとき、先ず、ルアーコーン8と14とは、図1に示すように、摩擦によって軸方向に互いに係合する。
【0028】
前記軸方向の連結の端、メス型継手5の外ねじ9と回転可能なリングナット10の内ねじ11の開始部との間には、図1にAで示したそれらの間の軸方向の距離が残っている。軸方向の距離Aは、相互の係合およびねじ込みを防止し、メス型継手5と管状本体2とが互いに向かって軸方向に押し合い、内部管状部材12を図1の後退位置から、図3に示したねじ9と11との間の螺合が可能となる部分的に前進した位置に移動させない。図3に示すように、この状態において、内部管状部材12の端部24は、既に中空弾性部材18の横断ダイアフラム22と相互作用し合っており、切り込み23を弾性的に拡張して横断し、コネクタ1を通る流路のための初期開口を形成する。
【0029】
前記位置から始まり、回転可能なリングナット10に与えられたねじ込みの手動回転は、ねじ9と11との間の螺合と、それによるメス型継手5および内部管状部材12の出口継手4の方向への、図2に示した最終状態までのさらなる前進を生じさせる。前記状態で、前もって既に開放されているコネクタ1を通る流路は、内部管状部材12の端部の中空弾性部材18のダイアフラム22の切り込み23を通した押し込みのさらなる変位の結果として、開放し続けられる。
【0030】
メス型管状継手5と管状本体2との間の脱離の操作は、明らかに、ねじ9と11との間を分離と、それにより、中空弾性部材18によって作用させられる推力の結果として、切り込み23およびそれによるコネクタ1を通る流路の結果的な再閉鎖をもたらす内部管状部材12の図2の状態から図1の状態への復帰とを得るために、回転可能なリングナット10のねじを緩めることを含む。前記行程の最後に、メス型継手5を物理的に管状本体2から分離するために、さらにコーン8と14との間の摩擦による軸方向の連結を解除してそれらを分離する必要がある。
【0031】
上述の本発明による構成、特に回転可能なリングナット10、内部管状部材12の部分13の軸方向の突出部13、および、ねじ9および11の相互関係に関する構成は、継手5と管状本体2との間のより便利で確実な連結および分離の操作を提供するだけでなく、バルブコネクタ1が設けられた医療用ラインの、流路を開放したコネクタの使用状態において、ねじ9と11とが偶然に弛んで脱離した不測の事態における不慮の開放の危険に対する高度な安全を保証する。
【0032】
事実、そのような不測の事態において、コネクタ1は、偶然または他の場合の回転可能なリングナット10の望まざる脱離の後、自身を図1に示した状態に設定し、ねじ9と11との分離に続いて、内部管状部材12の後退が中空弾性部材18の押圧力によって得られ、ダイアフラム22の切り込み23の密封状態の再閉鎖の結果としての流路の閉鎖を生じ、これにより、入口継手3を出口継手4から隔離する。しかしながら、前記状態で、メス型継手5のコーン8は、内部管状部材12のコーン14に摩擦によって軸方向に連結したままであり、メス型継手5に接続された医療用ラインの部分は、管状本体2のバルブシステムによって、管理された方法で、閉鎖状態に保持される。
【0033】
当然ながら、構成および実施形態の細部は、ここに説明および図示したものに対して、次の特許請求の範囲に規定する本発明の範囲から逸脱することなく、広範に変化してもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側ルアーコーン(8)を備える管状のメス型継手(5)と、
前記メス型継手(5)の中に摩擦によって軸方向に連結できる外側ルアーコーン(14)を備えるオス型入口継手(3)、出口継手(4)、および、前記入口継手(3)と前記出口継手(4)との間の流路を制御するバルブ手段を有する管状本体(2)とを含む医療用ラインのためのバルブコネクタ(1)であって、
前記オス型入口継手(3)は、前記メス型継手(5)にねじ係合するための内ねじが切られた外部管状部材(10)と、前記流路を閉鎖する後退位置から前記流路を開放する前進位置まで、前記管状本体(2)に対して軸方向に変位させられ得る内部管状部材(12)と、前記内部管状部材(12)の摺動可能な封止手段(18)と、前記閉鎖する後退位置に前記内部管状部材(12)を保持しようとする弾性手段(18)とを含み、
前記管状本体(2)の前記オス型入口継手(3)の前記内ねじが切られた外部管状部材(10)は、前記内部管状部材(12)に対して回転自在であり、
前記回転可能な外部管状部材(10)および前記内部管状部材(12)は、
前記外側ルアーコーン(14)が前記メス型継手(4)の前記内側ルアーコーン(8)の中に軸方向に連結されたとき、それによって、前記弾性手段(18)の作用に抗して、前記流路を閉鎖する後退位置から前記流路を開放する前進位置に向かって前記内部管状部材(12)の前記軸方向の変位を生じさせる前記メス型継手(5)の最初の軸方向変位に続いてのみ、前記回転可能な外部管状部材(10)と前記メス型継手(5)との間のねじ係合が得られ、且つ
前記回転可能な外部管状部材(10)が前記メス型継手から脱離し、前記弾性手段(18)が前記内部管状部材(12)を前記流路を閉鎖する後退位置に戻したとき、前記外側ルアーコーン(14)が摩擦によって前記メス型継手の前記内側ルアーコーン(8)の中に軸方向に連結されたまま残されるように構成されていることを特徴とするバルブコネクタ。
【請求項2】
前記バルブ手段と、前記摺動可能な封止手段と、前記弾性手段とは、前記管状本体(2)の中に、前記入口継手(3)と前記出口継手(4)との間に流体を密封するような方法で介在する弾性材料からなる中空部材(18)として一体化されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブコネクタ。
【請求項3】
内側ルアーコーン(8)を備えるメス型継手(5)と、前記メス型継手(5)の中に摩擦によって軸方向に連結できる外側ルアーコーン(14)を備えるオス型入口継手(3)、出口継手(4)、および、前記入口継手(3)と前記出口継手(4)との間の流路を制御するバルブ手段を有する管状本体(2)とを含むバルブコネクタ(1)を介して医療用ラインを通過する流れを制御する方法であって、
前記オス型入口継手(3)は、前記メス型継手(5)にねじ係合するための内ねじが切られた外部管状部材(10)と、前記流路を閉鎖する後退位置から前記流路を開放する前進位置まで、前記外部管状部材(10)に対して軸方向に変位させられ得る内部管状部材(12)とを含み、その中に、前記内部管状部材(12)を前記後退位置に保持しようとする弾性手段(18)が設けられており、
前記内ねじが切られた外部管状部材(10)は、前記内部管状部材(12)に対して回転自在であり、
前記外側ルアーコーン(14)が前記メス型継手(5)の前記内側ルアーコーン(8)の中に軸方向に連結されたとき、それにより、前記弾性手段(18)の作用に抗して、内部管状部材(12)の前記流路を閉鎖する位置から前記流路を開放する前進位置への軸方向の変位を生じさせる前記メス型継手(5)の最初の変位に続いてのみ、前記回転可能な外部管状部材(10)と前記メス型継手(5)との間のねじ係合が得られ、
前記回転可能な外部管状部材(10)が前記メス型継手から脱離し、前記弾性手段(18)が前記内部管状部材(12)を前記流路を閉鎖する後退位置に戻したとき、前記外側ルアーコーン(14)と前記内側ルアーコーン(8)とが摩擦によって軸方向に互いに連結されたまま残されることを特徴とする方法。
【請求項4】
前記回転可能な外部管状部材(10)と前記メス型継手(5)との間のねじ係合は、前記流路を開放する前記前進位置を超えて、前記内部管状部材(12)の押し込みの軸方向変位を引き起こすことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記バルブ手段、前記封止手段および前記摺動可能な弾性手段は、前記管状本体(2)の中で、前記入口継手(3)と前記出口継手(4)との間に配置された、弾性材料からなる中空部材(18)として一体化されていることを特徴とする請求項3または4に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−510728(P2011−510728A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544804(P2010−544804)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【国際出願番号】PCT/IB2009/000126
【国際公開番号】WO2009/095760
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(507028619)インドゥストリー・ボルラ・ソシエタ・ペル・アチオニ (10)
【氏名又は名称原語表記】Industrie Borla S.p.A.
【Fターム(参考)】