説明

医療用レポート作成端末、医療用レポート作成方法、およびプログラム

【課題】医療用レポート等の作成時に、これを編集しながら出力レイアウトを把握することが容易となる方法を提供する。
【解決手段】医療用レポート作成端末10は、入力画面を表示する第1の表示領域と、出力画面を表示する第2の表示領域とを含む表示部14と、表示部の第1の表示領域に表示すべき入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義ファイル131が格納された記憶部13と、医療用レポートの作成に関する処理を行う処理部12とを有する。処理部は、記憶部に格納された定義ファイルに従って、医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す入力画面を生成し、入力画面を第1の表示領域に表示させる第1の処理と、データ入力によるデータを反映させた医療用レポートの少なくとも一部を表示する出力画面を生成し、出力画面を第2の表示領域にレイアウト表示させる第2の処理とを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、医療従事者による医療用レポートを作成するための医療用レポート作成端末、医療用レポート作成方法、およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、読影者等の医療従事者は、超音波診断装置等の医療機器により生成された医用画像を基に診断を下す。そして、医療従事者は、専用の端末を使用して、所見等を纏めた医療用レポートを作成する。このような作業の効率化を図るため、特許文献1、2に示す端末やシステム等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−273364号公報
【特許文献2】特開2005−25669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の端末は、所見等のデータが入力されると、この入力データに基づいて作成された医療用レポート等を表示部に表示させる。
【0005】
しかしながら、医療用レポート等の作成時に、これを編集しながら出力レイアウトを把握することが困難である。
【0006】
本発明は、医療用レポート等の作成時に、これを編集しながら出力レイアウトを把握することが容易となる医療用レポート作成端末、医療用レポート作成方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の医療用レポート作成端末は、入力画面を表示する第1の表示領域と、出力画面を表示する第2の表示領域とを含む表示部と、前記表示部の前記第1の表示領域に表示すべき前記入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義データが格納された記憶部と、前記表示部の前記出力画面に表示すべき医療用レポートの作成に関する処理を行う処理部とを有し、前記処理部は、前記記憶部に格納された前記定義データに従って、前記医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す前記入力画面を生成し、当該入力画面を前記第1の表示領域に表示させる第1の処理と、前記データ入力によるデータを反映させた前記医療用レポートの少なくとも一部を表示する前記出力画面を生成し、当該出力画面を前記第2の表示領域にレイアウト表示させる第2の処理とを行う。
【0008】
好適には、前記処理部は、前記第2の処理を行う際に、前記医療用レポートをテキスト形式で前記第2の表示領域にレイアウト表示させる。
【0009】
好適には、前記定義データは、前記データ入力による入力事項と、医療に関する所定の所見事項とが関連付けられ、前記処理部は、前記記憶部に格納された前記定義データに従って、前記データ入力による前記入力事項を前記所定の所見事項に関連付けた前記医療用レポートを作成する。
【0010】
好適には、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域とは、互いに隣接している。
【0011】
好適には、前記定義データは、前記定義データは、マークアップ言語による、少なくとも前記レイアウトに関する記述を含み、前記処理部は、前記表示部に表示すべき前記入力画面と前記出力画面とのレイアウト表示を前記マークアップ言語で処理する。
【0012】
好適には、前記処理部は、前記第1の処理を行う際に、データを入力するための複数の入力欄を前記第1の表示領域に表示させ、前記第2の処理を行う際に、前記第1の処理によって前記第1の表示領域に表示された前記複数の入力欄の内、データが入力された入力欄の入力事項のみを前記所定の所見事項に関連付け、当該関連付けた事項のみを前記医療用レポートに反映させる。
【0013】
好適には、前記医療用レポート作成端末は、前記第2の表示領域にレイアウト表示された前記医療用レポートの所望する箇所のデータ変更に関する操作を行う操作部を有し、前記処理部は、前記操作部によって、前記第2の処理後に、前記第2の表示領域にレイアウト表示された前記医療用レポートの一部の前記データ変更に関する指示を受けた場合には、前記指示に従って、変更すべきデータを前記医療用レポートに反映させる。
【0014】
本発明の医療用レポート作成方法は、記憶部に格納された、表示部の第1の表示領域に表示すべき入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義データに従って、前記表示部の出力画面に表示すべき医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す前記入力画面を生成するステップと、前記入力画面を前記表示部の前記第1の表示領域に表示させるステップと、前記データ入力によるデータを反映させた前記医療用レポートの少なくとも一部を表示する前記出力画面を生成するステップと、前記出力画面を前記表示部の第2の表示領域にレイアウト表示させるステップとを有する。
【0015】
本発明のプログラムは、記憶部に格納された、表示部の第1の表示領域に表示すべき入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義データに従って、前記表示部の出力画面に表示すべき医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す前記入力画面を生成する処理と、前記入力画面を前記表示部の前記第1の表示領域に表示させる処理と、前記データ入力によるデータを反映させた前記医療用レポートの少なくとも一部を表示する前記出力画面を生成する処理と、前記出力画面を前記表示部の第2の表示領域にレイアウト表示させる処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、医療用レポート等の作成時に、これを編集しながら出力レイアウトを把握することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る医療用レポートシステムの構成例を示す概念図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る医療用レポート作成端末の構成例を示す概略ブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係る表示部に表示される表示画面の構成例を示す模式図である。
【図4】図4は、図3に図示するパレット領域の部分拡大図である。
【図5】図5は、図3に図示するキャンバス領域の部分拡大図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に係る定義ファイルを説明するための図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係るレイアウト調整を説明するための模式図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態に係る医療用レポート作成端末の動作の全体像を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施形態に係る医療用レポートの表示例を示す模式図である。
【図10】図10は、図8に図示するステップST1の詳細な処理内容の例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、図8に図示するステップST2の詳細な処理内容の例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、図8に図示するステップST3の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
【図13】図13は、図8に図示するステップST5の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
【図14】図14は、図8に図示するステップST6の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の実施形態に係る医療用レポートシステムの動作例を説明するための模式概念図である。
【図16】図16は、本発明の実施形態に係る表示部に表示される表示画面の変形例を示す模式図である。
【図17】図17は、本発明の実施形態に係る表示部の表示例を示す模式概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0019】
[医療用レポートシステムの構成例]
本発明の実施形態に係る医療用レポート作成端末は、医療用レポートシステムの一部を構成するものである。始めに、医療用レポートシステムの全体像を図1に関連付けて説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る医療用レポートシステムの構成例を示す概念図である。
図1に図示するように、医療用レポートシステム1は、複数の医療用レポート作成端末10、モダリティ20、サーバ30、およびネットワーク40を有する。
【0021】
医療用レポートシステム1は、医療機器が生成した医用画像を基に、医療用レポート作成端末10を使用して、所見等が記載された医療用レポートを作成するためのシステムである。
【0022】
医療機器には、例えば、超音波診断装置、MRI(核磁気共鳴画像法;Magnetic Resonance Imaging)装置、CT(コンピュータ断層撮影;Computed Tomography)装置等が含まれ、これらはモダリティ(Modality)と呼ばれる。医療用レポートには、読影レポート、診断レポート、カルテ等、所見に関する書類が含まれる。
【0023】
医療用レポートシステム1の使用者は、主に、読影者や医師などの医療従事者を想定している。医療用レポート自体は、読影者によって作成されることが多いため、医療用レポート作成端末10の使用者は、読影者であるものと想定して説明を行う。
【0024】
医療用レポート作成端末10は、モダリティ20によって生成された医用画像が表示され、使用者がこれを目視して下した診断結果を基に、医療用レポートを作成する医療用レポート作成機能を有する。この医療用レポート作成機能の実行時には、使用者が、入力画面に表示されたダイアログボックス(Dialog Box)に診断結果を入力するだけで、医療用レポートを容易に作成することができる。
【0025】
更に、作成した医療用レポートの出力イメージを把握することができるように、出力画面に医療用レポートがレイアウト表示される。なお、レイアウト表示とは、印刷物のように、文字(文章)の構成や配置等がレイアウト通りに表示されるものである。
【0026】
医療用レポート作成端末10は、サーバ30から医用画像を取得し、これを表示部に表示する。使用者は、この医用画像を基に診断を下す。医療用レポート作成端末10は、表示部の入力画面に診断結果を入力するためのダイアログボックスを表示する。使用者が、診断結果を入力すると、医療用レポート作成端末10は、医療用レポートを作成し、かつ、出力画面に医療用レポートをレイアウト表示する。
【0027】
なお、医療用レポート作成端末10をネットワーク40に接続し、医療用レポートシステム1の一部として使用することも、医療用レポート作成端末10とネットワーク40との接続を確立せずにスタンドアロン(Stand-Alone)で使用することもできる。
【0028】
モダリティ20は、患者の検査を上述の医療機器を用いて行い、医用画像を生成する。この医用画像は、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)規格に準拠していることが望ましい。
【0029】
この他、モダリティ20は、医用画像の生成時に、部位データを医用画像と並行して生成する。この部位データは、医用画像に写る患部の部位を示すテキストデータである。例えば、モダリティ20が心臓超音波検査により、心臓の医用画像を生成した場合には、部位データは、「僧帽弁」、「大動脈弁」、「左室」などを指す。モダリティ20は、生成した医用画像や部位データをサーバ30へ送信する。
【0030】
サーバ30は、モダリティ20が生成した医用画像を医療用レポート作成端末10に提供するためのサーバである。詳細には、サーバ30は、ネットワーク40を介して取得した医用画像を記憶装置(不図示)に記憶させる。そして、サーバ30は、記憶装置の医用画像を読み出し、これを医療用レポート作成端末10に出力する。この他、サーバ30は、医療用レポート作成、あるいは、各々の医療用レポート作成端末10で作成された医療用レポートの管理等も行う。
【0031】
ネットワーク40は、例えば、LAN(Local Area Network)によって構築されたネットワークである。ネットワーク40には、複数の医療用レポート作成端末10、モダリティ20、およびサーバ30が接続されている。ネットワーク40に接続された各種機器間で、データの授受が可能となる。
【0032】
[医療用レポート作成端末10の構成例]
医療用レポートシステム1は、N(=2,3,…)台の医療用レポート作成端末10を有するが、医療用レポート作成端末10は、1台であってもよい。以下、任意の1台の医療用レポート作成端末10について説明する。
【0033】
本発明の実施形態の特徴である医療用レポート作成端末10を図2に関連付けて説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る医療用レポート作成端末の構成例を示す概略ブロック図である。ただし、図2には、医療用レポート作成端末10における信号処理系の主要部のみが例示されている。
【0034】
図2に図示する医療用レポート作成端末10は、操作部11、処理部12、記憶部13、表示部14、および入出力制御部15を有する。
【0035】
医療用レポート作成端末10は、コンピュータとしての機能を有し、プログラムに従って、医療用レポートの作成に関する種々の処理を行う。なお、このプログラムには、医療用レポートの作成に関するプログラムを始め、医用画像を閲覧するためのアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS:Operating System)等が含まれる。
【0036】
操作部11は、例えば、キーボード、マウス等の入力デバイスで構成されている。キーボードあるいはマウスの操作により、表示部14の入力画面に所見等のデータを入力する。操作部11は、入力デバイスを用いて入力された入力内容を電気信号に変換し、これを指示信号S1として処理部12に出力する。
【0037】
処理部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等によって、種々の情報処理が可能に構成されている。
【0038】
ここでは、処理部12の動作の一例を挙げる。処理部12は、操作部11から指示信号S1が入力されると、この指示信号S1に応じた処理を行う。
【0039】
処理部12は、記憶部13に格納された定義ファイル131等のデータをデータS2として読み出す。そして、処理部12は、定義ファイル131に従って、医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す入力画面を生成し、これを映像信号S3として表示部14に出力する処理(第1の処理)を行う。
【0040】
処理部12は、データ入力によるデータを反映させたテキスト形式の医療用レポートを表示する出力画面を生成し、これを映像信号S3として表示部14に出力する処理(第2の処理)を行う。処理部12は、入出力制御部15との間で入出力されるデータS4の処理を行う。
【0041】
記憶部13は、例えば、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体で構成され、処理部12によってアクセスされる。記憶部13には、医療用レポートを作成するための定義ファイル(定義データ)131が格納されている。この他、記憶部13には、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータ等が格納される。各種処理の実行時には、処理対象のデータがメモリに格納されていることが望ましい。
【0042】
定義ファイル131は、表示部14に表示すべき入出力画面のレイアウト等が定義されている。なお、定義ファイル131は、プログラミングの容易性や汎用性の観点から、マークアップ言語で記述されていることが望ましい。他の言語を使用することも可能であるが、上述の観点から、マークアップ言語の使用が好適である。定義ファイル131の詳細については、後述する。
【0043】
表示部14は、例えば、CRT(Cathode Ray Tub)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスで構成されている。表示部14は、処理部12から供給された映像信号S3に応じた種々の情報を表示する。具体的には、表示部14は、医療用レポートを作成するためのウインドウ、医療用レポート、サーバ30から取得した医用画像等を表示する。
【0044】
入出力制御部15は、処理部12と、ネットワーク40を介して行われるサーバ30や他の医療用レポート作成端末との間で授受されるデータの調停を行う。
【0045】
入出力制御部15には、例えば、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を使用する周辺機器やプリンタを接続することが可能である。この場合、入出力制御部15は、処理部12と、接続された周辺機器との間で授受されるデータの調停を行う。このような周辺機器の記録媒体に、モダリティ20によって生成された医用画像を格納させ、ネットワーク40を介することなく、直接、医用画像を医療用レポート作成端末10に入力することができる。
【0046】
[表示部14の表示画面の構成例]
表示部14に表示される表示画面の構成例を図3〜図5に関連付けて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る表示部に表示される表示画面の構成例を示す模式図である。
【0047】
図3に図示するように、表示部14は、医療用レポート作成機能の実行時に、ウインドウWINを表示する。このウインドウWIN内部は、パレット領域(第1の表示領域)ARE1と、キャンバス領域(第2の表示領域)ARE2とによって構成されている。このように、一つのウインドウWIN内部にて2つの領域が隣接していることから、使用者の視点の移動を最小限にすることができる。
【0048】
パレット領域ARE1は、入力画面を表示するための領域である。パレット領域ARE1には、データ入力を対話的かつ容易に行えるように、ダイアログボックスが表示されている。
【0049】
パレット領域ARE1には、医用画像の所見に関する複数の項目A1〜A3がカテゴリーごとに表示されている。各々の項目A1〜A3には、所見の内容に合わせて、ラジオボタンB1、チェックボックスB2、プルダウンメニューボックスB3が好適に隣接して表示されている。なお、これらの各種ボックスは、単に入力ボックス(入力欄)ともいう。タブB4によって、例えば、患部の部位データごとに項目を表示することができる。
【0050】
キャンバス領域ARE2は、出力画面を表示するための領域である。キャンバス領域ARE2には、パレット領域ARE1に表示された入力ボックスの入力内容に応じた医療用レポートの所見欄が表示される。所見欄には、医療従事者による診断結果が記述される。このとき、キャンバス領域ARE2には、医療用レポートの所見欄がテキスト形式でレイアウト表示される。
【0051】
キャンバス領域ARE2の上方には、挿入ボタンB5と、取り消しボタンB6とが表示されている。この領域の下方には、OKボタンB7と、キャンセルボタンB8とが表示されている。
【0052】
挿入ボタンB5は、パレット領域ARE1に入力した内容を確定する場合にクリックされる。取り消しボタンB6は、一旦挿入ボタンB5がクリックされた後に、医療用レポートの作成を取り消す場合にクリックされる。
【0053】
OKボタンB7は、キャンバス領域ARE2に医療用レポートが表示され、これをプレビューあるいは印刷する場合にクリックされる。キャンセルボタンB8は、一旦OKボタンB7がクリックされた後に、プレビューあるいは印刷を取り消す場合にクリックされる。
【0054】
[パレット領域ARE1]
以下、パレット領域ARE1の表示内容の具体例を図4に関連付けて説明する。
図4は、図3に図示するパレット領域の部分拡大図である。ただし、図4には、パレット領域ARE1の一部のみが抜粋されて表示されている。
【0055】
図4の説明では、モダリティ20によって「心臓超音波検査」が行われたものとする。図4には、「僧帽弁」、「大動脈弁」などの複数の部位の内、「僧帽弁」の項目を示すタブB4が選択された場合が例示されている。
【0056】
項目A1には、「所見あり」と、「所見なし」という項目が表示され、項目A1の左隣には、ラジオボタンB1が表示されている。例えば、マウスカーソル(不図示)の操作によって、ラジオボタンB1をクリックすると、このボタンがオンとなり、項目A1を選択することができる。
【0057】
項目A2は、「左室壁肥厚」、「左室壁性状」等のカテゴリーに分類されている。例えば、「左室壁肥厚」というカテゴリーには、「肥厚は前室中隔の前半部に限局している」、「肥厚は心室中隔全体に認められる」等の項目A2が表示され、各項目A2の左隣には、チェックボックスB2が各々表示されている。チェックボックスB2にチェックを入れた項目のみが選択される。
【0058】
項目A3は、「傍胸骨左線長軸像」、「心尖部4腔像」等のカテゴリーに分類されている。例えば、「傍胸骨左線長軸像」というカテゴリーには、「領域」、「壁運動」等の項目A3が表示され、各項目A3の左隣には、プルダウンメニューボックスB3が各々表示されている。プルダウンメニューボックスB3により、「後壁乳頭筋レベル」等の複数のメニューの内、いずれか一のメニューを選択することができる。
【0059】
この他、テキストボックスやコンボボックス等、種々の入力ボックスを好適に設けることができる。なお、テキストボックスは、数値等の文字を入力するための入力ボックスである。コンボボックスは、数値等の文字を直接入力できるだけでなく、プルダウンメニューボックスのように、複数のメニューの内、いずれか一のメニューを選択することができる入力ボックスである。
【0060】
[キャンバス領域ARE2]
以下、キャンバス領域ARE2の表示の具体例を図5に関連付けて説明する。
図5は、図3に図示するキャンバス領域の部分拡大図である。ただし、図5には、キャンバス領域ARE2の一部のみが抜粋されて表示されている。
【0061】
図5に図示するように、キャンバス領域ARE2には、パレット領域ARE1の入力事項に応じた内容が反映された医療用レポートが、テキスト形式でレイアウト表示されている。
【0062】
具体的には、「所見あり」のラジオボタンB1がオンにされた場合には、所見欄C1に「所見あり」という文章が記述され、その下方の所見欄C2、C3に詳細な所見が記述される。一方、「所見なし」のラジオボタンB1がオンにされた場合には、所見欄C1に「所見なし」という文章のみが記述される。
【0063】
所見欄C2には、「左室壁肥厚」等のカテゴリーの名称と共に、チェックボックスB2にチェックされた項目A2の内容が記述される。例えば、「肥厚は前室中隔の前半部に限局している」のチェックボックスB2がチェックされた場合には、所見欄C2に「肥厚は前室中隔の前半部に限局している」という文章が記述される。
【0064】
所見欄C3には、「傍胸骨左線長軸像」等のカテゴリーの名称と共に、プルダウンメニューボックスB3で選択された項目A3の内容が記述される。例えば、プルダウンメニューボックスB3の「後壁乳頭筋レベル」が選択された場合には、所見欄C3に、「領域 後壁乳頭筋レベル」という文章が記述される。
【0065】
このように、パレット領域ARE1での入力内容が、キャンバス領域ARE2に反映される。キャンバス領域ARE2には、所見等の医療用レポートがテキスト形式でレイアウト表示されているため、表示された文字を直接編集することもできる。
【0066】
ただし、パレット領域ARE1に表示された複数の事項の内、入力された事項のみがキャンバス領域ARE2に反映される。以下に、入力事項がキャンバス領域ARE2に反映される条件について説明する。
【0067】
ラジオボタンB1は、例えば、「所見有り」、「所見なし」のように、2つのラジオボタンB1が1組として設けられる。このため、ラジオボタンB1を使用する場合には、2つのラジオボタンB1の内、いずれか一方が選択されている場合に、入力事項がキャンバス領域ARE2に反映される。
【0068】
チェックボックスB2を使用する場合には、チェックが入力されている場合に、入力事項がキャンバス領域ARE2に反映される。プルダウンメニューボックスB3を使用する場合には、ブランク(空白)以外が選択されているときに、入力事項がキャンバス領域ARE2に反映される。
【0069】
[定義ファイル131の詳細]
図4に図示するように、入力画面としてのパレット領域ARE1には、入力事項が一目で把握できるように、複数の項目A1〜A3と、ラジオボタンB1等の入力ボックスで構成されたダイアログボックスが表示されている。そして、図5に図示するように、キャンバス領域ARE2には、所見等の医療用レポートが整形されてレイアウト表示されている。
【0070】
このような入出力画面を生成するためのレイアウトは、定義ファイル131に定義されている。処理部12は、定義ファイル131に従って表示部14の入出力画面を生成し、これらを表示部14に表示させる。以下、定義ファイル131の一例を図6に関連付けて説明する。
【0071】
図6は、本発明の実施形態に係る定義ファイルを説明するための図である。なお、図6には、モダリティ20によって「腹部超音波検査」が行われた場合の入出力画面が例示されている。
【0072】
図6に図示するように、パレット領域ARE1は、要素E11〜E14によって構成されている。キャンバス領域ARE2も、要素E21〜E24によって構成されている。これらの各要素(element)は、マークアップ言語における開始タグ(start tag)と終了タグ(end tag)とで囲まれた文字列で表現される。
【0073】
パレット領域ARE1の要素E11は、タブB4によって選択された入力画面を表示する領域を構成する要素である。一方、キャンバス領域ARE2の要素E21は、医療用レポートを表示する領域の要素である。
【0074】
パレット領域ARE1の要素E12は、入力項目やテキストボックスB9に入力された値等を表示する領域の要素である。一方、キャンバス領域ARE2の要素E21は、テキストボックスB9に入力された値等、要素E12に関するものを表示する領域の要素である。
【0075】
パレット領域ARE1の要素E13は、テキストボックスB9の前後に表示される「横」、「縦」等のプレフィックス(prefix)と、「mm」等のサフィックス(suffix)とを表示する領域の要素である。一方、キャンバス領域ARE2の要素E23は、プレフィックスとサフィックスとを表示する領域の要素である。
【0076】
パレット領域ARE1の要素E14は、項目、ラジオボタンB1、チェックボックスB2、プルダウンメニューボックスB3等の入力ボックスを表示する領域の要素である。一方、キャンバス領域ARE2の要素24は、要素E14内の表示内容に関する領域の要素である。
【0077】
定義ファイル131には、好ましくは、上述した各要素がマークアップ言語の文法に従って記述されている。処理部12は、定義ファイル131の記述されたパレット領域ARE1の要素E11〜E14を基に、パレット領域ARE1を表示するためのコンポーネントを生成する。処理部12は、このコンポーネントを基に、パレット領域ARE1に入力画面を表示させる。
【0078】
このように、パレット領域ARE1の各要素E11〜E14と、キャンバス領域ARE2の各要素E21〜E24は、各々対応関係にある。
【0079】
使用者によって、パレット領域ARE1の入力ボックスにデータが入力された後、処理部12は、入力データと、定義ファイルに記述されたキャンバス領域ARE2の要素E21〜E24とに従って、キャンバス領域ARE2を表示するためのコンポーネントを生成する。そして、処理部12は、このコンポーネントを基に、入力内容を反映した医療用レポートをキャンバス領域ARE2に表示させる。
【0080】
即ち、定義ファイル131には、入出力画面を生成するために、どのような要素を使用し、使用すべき入力ボックスや入力項目をどのように表示すべきかという定義がされている。このような定義は、実際に使用する医療用レポートに基づいた要件定義がなされる。パレット領域ARE1での入力内容がキャンバス領域ARE2に反映されるように、入力内容と出力内容との関連付けも定義されている。
【0081】
例えば、「所見あり」というラジオボタンB1のオン動作と、「所見あり」という文章とが関連付けられている。同様に、「所見なし」というラジオボタンB1のオン動作と、「所見なし」という文章とが関連付けられている。
【0082】
例えば、「肥厚は前室中隔の前半部に限局している」というチェックボックスB2のチェックと、「肥厚は前室中隔の前半部に限局している」という文章とが関連付けられている。例えば、プルダウンメニューボックスB3の「後壁乳頭筋レベル」という選択と、「領域 後壁乳頭筋レベル」という文章が関連付けられている。
【0083】
[レイアウト調整]
定義ファイル131には、よりきめ細やかなレイアウトを定義することができる。以下に、具体例を図7に関連付けて説明する。
【0084】
図7は、本発明の実施形態に係るレイアウト調整を説明するための模式図である。
図7に図示するように、ウインドウWIN内部のパレット領域ARE1には、複数の項目A1,A2と、各種入力ボックス(B1〜B3)とが表示されている。キャンバス領域ARE2には、所見欄C1〜C3、サブタイトルC4等が表示されている。
【0085】
定義ファイル131には、例えば、項目A1の表示開始位置からラジオボタンB1までの間隔D1や、項目A2の表示開始位置からプルダウンメニューボックスB3までの間隔D2等が定義されている。
【0086】
この他、定義ファイル131には、例えば、サブタイトルC4のインデントD3、所見欄C1および所見欄C2のインデントD4、所見欄C3のインデントD5、プレフィックスから所見欄C2の文字開始位置までの間隔D6、プレフィックスから所見欄C3の文字開始位置までの間隔D7等が定義されている。
【0087】
例えば、メニューが表示されるプルダウンメニューボックスB3、値を入力するためのテキストボックスB9、コンボボックス等を使用する場合には、定義ファイル131に表示すべきメニュー内容や初期値等も併せて定義されている。
【0088】
上述のテキストボックスB9は、例えば、患部の計測値を入力する場合に設けられるが、検査内容によっては、値を入力する必要がない場合がある。このような場合、キャンバス領域ARE2には、例えば、「腫瘍 (ブランク) cm」のように、プレフィックス(「腫瘍」)とサフィックス(「cm」)との間に、ブランクが出力される。このため、医療用レポートには、具体的な値のない、不必要な情報が記載されてしまう。
【0089】
そこで、医療用レポート作成端末10は、上述したような場合に対応するため、第1の出力モードと、第2の出力モードとを有する。第1の出力モードは、テキストボックスB9に値が入力された場合にのみ、この値をキャンバス領域ARE2に反映させるモードである。第2の出力モードは、テキストボックスB9に値が入力されていなくても、ブランクと共にプレフィックスやサフィックスをキャンバス領域ARE2に反映させるモードである。第1の出力モードと第2の出力モードとは、これらを切り替えるための選択画面において、好適に選択される。なお、デフォルト(default)では、第1の出力モードが選択されている。
【0090】
始めに、第1の出力モードが選択された場合について説明する。以下の説明では、パレット領域ARE1にテキストボックスB9が設けられ、腫瘍の大きさに関する項目が表示されているものとする。具体的には、「腫瘍[(テキストボックスB9)]cm」のように、テキストボックスB9の前部には、プレフィックス「腫瘍」が表示され、その後部にはサフィックス「cm」が表示されているものとする。
【0091】
テキストボックスB9に値(例えば1)が入力された場合、キャンバス領域ARE2には、「腫瘍1cm」のように、入力値と共にプレフィックスやサフィックスが表示される。一方、テキストボックスB9に値が入力されない場合、キャンバス領域ARE2には、プレフィックスもサフィックスも表示されず、ブランクのみが表示される。即ち、腫瘍に関する項目は表示されない。
【0092】
次に、第2の出力モードが選択された場合について説明する。テキストボックスB9に値が入力された場合、第1の出力モードと同様に、キャンバス領域ARE2には、入力値と共にプレフィックスやサフィックスが表示される。一方、テキストボックスB9に値が入力されない場合、キャンバス領域ARE2には、「腫瘍 (ブランク) cm」のように、ブランクと共にプレフィックスやサフィックスが表示される。
【0093】
このように、第1の出力モードが選択された場合には、テキストボックスB9に値が入力されたときにのみ、キャンバス領域ARE2に項目が反映されるため、使用者は必要とする情報のみを把握することができる。一方、第2の出力モードが選択された場合には、テキストボックスB9への値の入力の有無に関係なく項目が表示されるため、表示レイアウトを崩すことなく、定められたフォーマット形式の医療用レポートを作成することができる。第2の出力モードは、入力すべき値が無くても、検査項目を表示させたい場合に有用である。
【0094】
上述の説明では、テキストボックスB9を例に挙げたが、ブランクの選択肢を有するプルダウンメニューボックスB3等にも第1の出力モードと第2の出力モードとを適用することができる。これらのモードによる上述の動作は、定義ファイル131に定義されている。
【0095】
定義ファイル131の定義内容は、上述した定義の他、種々の表示あるいは操作に関する定義が可能である。一例を挙げると、フォント、フォントサイズ、ウインドウWINのスクロール方法、ショートカットキーにおけるキーの割当等を定義ファイル131に定義することができる。
【0096】
以上述べたように、処理部12は、定義ファイル131に記述された要素E11〜E14、要素E21〜E24に従って、入力内容を反映させた医療用レポートをキャンバス領域ARE2に表示させる。
【0097】
ところで、医療用レポートは、医療用レポート作成端末10をスタンドアロンで使用しても、医療用レポートシステム1を使用しても作成することができる。始めに、医療用レポート作成端末10をスタンドアロンで使用して、医療用レポートを作成する場合について説明する。
【0098】
[医療用レポート作成端末10の動作の全体像]
図8は、本発明の実施形態に係る医療用レポート作成端末の動作の全体像を示すフローチャートである。
ただし、この場合、医療用レポート作成端末10は、第1の出力モードが選択され、医療用レポートの作成に必要な医用画像や患部の部位データ等を取得しているものとする。
【0099】
図8に図示するように、使用者は、操作部11を用いて、医療用レポート作成機能を実行するための操作を行う(ステップST1)。この操作により、表示部14のウインドウWIN上に、パレット領域ARE1が表示される(図3参照)。
【0100】
次に、使用者は、操作部11を用いて、表示部14に表示されたパレット領域ARE1の入力ボックスにデータを入力する(ステップST2)。
【0101】
その後、使用者は、ウインドウWIN上の挿入ボタンB5をクリックし、パレット領域ARE1内の入力ボックスに入力したデータをキャンバス領域ARE2に出力させる(ステップST3)。この操作により、パレット領域ARE1での入力内容が、キャンバス領域ARE2に反映され、医療用レポートの所見等がテキスト形式でレイアウト表示される(図5参照)。
【0102】
この段階で、キャンバス領域ARE2に表示された医療用レポートを編集(変更)することができる(ステップST4)。
【0103】
ステップST4において、医療用レポートを編集する場合には(YES)、使用者は、操作部11を用いて、編集すべき箇所を編集する(ステップST5)。この編集では、新たな文章の追記、表示されている文章の書き換え、あるいは、これらの消去が可能である。
【0104】
以下、キャンバス領域ARE2に反映されている、ある所見(例えば、腫瘍の大きさに関する項目「腫瘍1cm」)の下段に、他の値(例えば、「腫瘍2cm」)を追記する場合を例に挙げて説明する。このとき、使用者は、テキストボックスB9に値(例えば、腫瘍の大きさ)を入力するものとする。
【0105】
ステップST3において、医療用レポートが作成されたとき、医療用レポートの最後尾の文字にカーソルが表示される。なお、このカーソルの位置は、使用者が所望する場所に変更することができる。このため、使用者は、パレット領域ARE1上にカーソルを一旦移動させた後、マウスの右ボタンをクリックして、操作メニューを呼び出す。このとき、追記対象となるテキストボックスB9上にカーソルを合わせることが望ましい。
【0106】
この操作メニューは、パレット領域ARE1の入力データ(値)をクリア(消去)するための「クリアメニュー」、文章を選択的にコピーするための「コピーメニュー」、コピーした文章を所望する場所に貼り付ける(入力)ための「貼り付けメニュー」等、複数のメニューによって構成されている。無論、この操作メニューは、キーボードの操作により、呼び出すこともできる。
【0107】
その後、使用者は、クリアメニューを選択する。この操作により、パレット領域ARE1のテキストボックスB9に入力されている値が消去され、新たな値が入力可能となる。この値の消去後、使用者は、追記したいテキストボックスB9に値を入力する。そして、使用者は、キャンバス領域ARE2の追記すべき位置(例えば、腫瘍の大きさに関する項目「腫瘍1cm」)の下段)にカーソルを合わせた後、挿入ボタンB5をクリックする。このクリックにより、パレット領域ARE1のテキストボックスB9に入力した値(例えば、2)が、キャンバス領域ARE2の追記すべき位置に、「腫瘍2cm」のように反映される。
【0108】
上述の他、カーソルをキャンバス領域ARE2の編集すべき位置に合わせた後に、直接文章を入力することや、消去することができる。なお、上述したステップST5の処理は、以下に述べるステップST6の処理が実行されるまで、何度でも繰り返すことができる。
【0109】
編集作業は、データの入力作業中に突発的に発生することが多い。したがって、どの項目に対して、どのような編集を行うかということを事前に予測することが困難である。一般的な医療用レポート作成端末では、入力フォーマットが固定されていることが多く、データの入力後、所望する項目(箇所)に対して編集することが困難である。これに対し、本実施形態では、上述した追記を始めとする編集を指定した位置で何度でも繰り返し行うことができる。
【0110】
医療用レポートの編集後、使用者は、ウインドウWIN上のOKボタンB7をクリックする(ステップST6)。
【0111】
一方、ステップST4において、医療用レポートを編集しない場合には(NO)、使用者は、ステップST6の処理と同様に、ウインドウWIN上のOKボタンB7をクリックする。OKボタンB7のクリックにより、表示部14には、プレビュー画面を表示するための新たなウインドウWINが表示される。
【0112】
[プレビュー画面]
図9は、本発明の実施形態に係る医療用レポートの表示例を示す模式図である。
ステップST6の処理によってOKボタンB7がクリックされると、表示部14には、図9に図示するプレビュー画面が新たなウインドウWIN内に表示される。
【0113】
このプレビュー画面は、実際に作成すべき医療用レポートがレイアウト表示されたものである。医療用レポートには、所見欄C1〜C3、サブタイトルC4の他に、タイトルC5、プリアンブルC6が記載されている。これらのタイトルC5やプリアンブルC6は、設定画面(不図示)にて別途設定される。
【0114】
タイトルC5には、例えば、「心臓超音波検査報告書」というタイトルが記述されている。プリアンブルC6には、例えば、患者の氏名、患者の性別、受付番号、検査年月日、検査部位、医師の氏名等が記述されている。必要に応じて、この医療用レポートを印刷することができる。なお、キャンバス領域ARE2に、医療用レポートの所見欄だけではなく、タイトルやプリアンブル等を合わせてレイアウト表示させることもできる。
【0115】
[ステップST1の処理内容]
医療用レポート作成機能を実行するためのステップST1の処理内容を詳細に説明する。
図10は、図8に図示するステップST1の詳細な処理内容の例を示すフローチャートである。
【0116】
図10に図示するように、処理部12は、操作部11から医療用レポート作成機能を実行するための指示信号S1が入力されると(ステップST11)、次の処理を行う。
【0117】
詳細には、処理部12は、記憶部13にアクセスし、これに格納されている定義ファイル131をデータS2として読み出す(ステップST12)。
【0118】
その後、処理部12は、定義ファイル131に記述されている複数の要素の内、使用すべき要素を取得する。このとき、処理部12は、使用者が選択した検査項目(例えば、心臓超音波検査)に合わせて、使用すべき要素を取得する。そして、処理部12は、取得した要素を保持しておくため、これを記憶部13に一旦格納する(ステップST13)。
【0119】
次に、処理部12は、内部処理により、取得した要素から生成すべきコンポーネントの生成ルールを取得する(ステップST14)。
【0120】
その後、処理部12は、この生成ルールに基づいて、コンポーネントを生成し、これを映像信号S3として表示部14に出力する(ステップST15)。
【0121】
このコンポーネントは、ウインドウWIN上のパレット領域ARE1に入力画面(ダイアログボックス)を表示するためのものである。この入力画面には、プルダウンメニューボックスB3やテキストボックスB9等の種々の入力ボックスが含まれる。表示部14は、映像信号S3を受けて、ウインドウWIN内にパレット領域ARE1を表示する。
【0122】
定義ファイル131には、好ましくは、複数の要素がマークアップ言語の文法に従って記述されている。このため、処理部12は、定義ファイル131に、使用すべき次の要素が記述されているか否かの判別を行う(ステップST16)。
【0123】
ステップST16において、次の要素がある場合には(YES)、処理部12は、次の要素を取得するため、ステップST13の処理を行う。一方、次の要素がない場合には(NO)、処理部12は、一連の処理を終了する(ステップST17)。
【0124】
[ステップST2の処理内容]
パレット領域ARE1にデータを入力するためのステップST2の処理内容を詳細に説明する。
図11は、図8に図示するステップST2の詳細な処理内容の例を示すフローチャートである。
【0125】
図11に図示するように、処理部12は、操作部11から入力データ(入力値)としての指示信号S1が入力されると(ステップST21)、この指示信号S1に対する処理を行う(ステップST22)。
【0126】
詳細には、処理部12は、入力値を表示部14に表示されているパレット領域ARE1の入力ボックスに表示させる。ただし、処理部12は、パレット領域ARE1に表示された複数の事項の内、入力された事項のみをキャンバス領域ARE2に反映させる。
【0127】
ここでは、第1の出力モードが選択されている。このため、パレット領域ARE1にテキストボックスB9が設けられた場合には、処理部12は、テキストボックスB9に値が入力されたときにのみ、この値をキャンバス領域ARE2に反映させる。他の入力ボックス、例えば、ブランクを含むプルダウンメニューボックスB3がパレット領域ARE1に設けられた場合においても同様に、処理部12は、ブランク以外のメニューが選択された場合にのみ、入力内容をキャンバス領域ARE2に反映させる。そして、処理部12は、この入力値を記憶部13に格納した後、一連の処理を終了する(ステップST23)。
【0128】
これにより、例えば、ラジオボタンB1のオンまたはオフ、チェックボックスB2のチェック、プルダウンメニューボックスB3のメニュー等がパレット領域ARE1に反映される。
【0129】
[ステップST3の処理内容]
入力データをキャンバス領域ARE2に出力するためのステップST3の処理内容を詳細に説明する。
図12は、図8に図示するステップST3の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
【0130】
図12に図示するように、処理部12は、ウインドウWIN上の挿入ボタンB5のクリックを示す指示信号S1が入力されると(ステップST31)、次の処理を行う。
【0131】
詳細には、処理部12は、記憶部13にアクセスし、ステップST13の処理にて格納しておいた要素をデータS2として読み出す(ステップST32)。なお、この読み出された要素は、表示部14のウインドウWIN内に表示されたパレット領域ARE1を構成するものである。
【0132】
その後、処理部12は、内部処理により、取得した要素からキャンバス領域ARE2に対して生成すべきコンポーネントの生成ルールを取得する(ステップST33)。このコンポーネントは、医療用レポートのテキストに関するものである。
【0133】
そして、処理部12は、記憶部13にアクセスし、ステップST33の処理において取得したコンポーネントに対する入力値(ステップST23を参照)を取得する(ステップST34)。
【0134】
処理部12は、ステップST33の処理において取得したコンポーネントの生成ルールにより、入力値を整形し(ステップST35)、出力用テキストに整形した入力値を書き込む(ステップST36)。
【0135】
この出力用テキストは、記憶部13に格納されており、入力値をキャンバス領域ARE2に反映させるためのテキストファイルである。この整形により、キャンバス領域ARE2に表示すべき所見欄C1〜C3(図5参照)への入力値が反映されたレイアウトが決定される。
【0136】
処理部12は、記憶部13に、使用すべき次の要素が格納されているか否かの判別を行う(ステップST37)。
【0137】
ステップST37において、次の要素がある場合には(YES)、処理部12は、次の要素を記憶部13から読み出すため、ステップST32の処理を行う。
【0138】
一方、次の要素がない場合には(NO)、処理部12は、記憶部13にアクセスし、出力用テキストを基に医療用レポートを作成し、これを映像信号S3として表示部14に出力する(ステップST38)。これにより、表示部14のキャンバス領域ARE2には、パレット領域ARE1の入力内容を反映した医療用レポートがテキスト形式でレイアウト表示される。このとき、処理部12は、医療用レポートの最後尾の文字にカーソルを表示させる。その後、処理部12は、一連の処理を終了する(ステップST39)。
【0139】
[ステップST5の処理内容]
医療用レポートを編集するためのステップST5の処理内容を詳細に説明する。
図13は、図8に図示するステップST5の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
【0140】
図13に図示するように、キャンバス領域ARE2にレイアウト表示された医療用レポートを編集する場合には、処理部12は、以下の処理を行う。
【0141】
詳細には、処理部12は、操作部11から編集(変更)すべきテキストを指示信号S1として受け取ると(ステップST51)、記憶部13にアクセスし、これに格納されている出力用テキストを操作内容に応じて編集する(書き換える)(ステップST52)。そして、処理部12は、編集後の出力用テキストをキャンバス領域ARE2に反映させる映像信号S3を表示部14に出力する。
【0142】
これにより、編集した文章がキャンバス領域ARE2に反映される。その後、処理部12は、一連の処理を終了する(ステップST53)。
【0143】
[ステップST6の処理内容]
入力内容を確定するためのステップST6の処理内容を詳細に説明する。
図14は、図8に図示するステップST6の詳細な処理内容を示すフローチャートである。
【0144】
図14に図示するように、処理部12は、ウインドウWIN上のOKボタンB7のクリックを示す指示信号S1が入力されると(ステップST61)、次の処理を行う。
【0145】
詳細には、処理部12は、キャンバス領域ARE2にレイアウト表示されている医療用レポートのプレビュー画面を映像信号S3とし、これを表示部14に出力する(ステップST62)。
【0146】
これにより、表示部14には、新たなウインドウWIN内に医療用レポートが表示される。その後、処理部12は、一連の処理を終了する(ステップST63)。
【0147】
[医療用レポートシステム1の動作例]
次に、医療用レポートシステム1を使用して医療用レポートを作成する場合について、図15を参照しながら説明する。
図15は、本発明の実施形態に係る医療用レポートシステムの動作例を説明するための模式概念図である。
【0148】
図15に図示する医療用レポートシステム1では、医療用レポート作成端末10の記憶部13に定義ファイル131を格納する代わりに、サーバ30の記憶装置31に定義ファイル131aが格納されている。この定義ファイル131aは、上述した医療用レポート作成端末10が有する定義ファイル131と同様のものである。
【0149】
医療用レポート作成端末10は、サーバ30と通信しながら、上述したスタンドアロンで使用する場合と同様の動作を行って、自端末で医療用レポートを作成する。ただし、医療用レポート作成端末10は、自端末の記憶部13から定義ファイル131を読み出すのではなく、サーバ30の記憶装置31から定義ファイル131aを読み出す。
【0150】
医療用レポートシステム1では、各々の医療用レポート作成端末10が、共通の定義ファイル131aに従って医療用レポートを作成するため、どの医療用レポート作成端末10を使用しても、入力画面と、レイアウトが共通の医療用レポートとを作成することができる。したがって、サーバ30の定義ファイル131を変更するだけで、共通の医療用レポートを作成することができる。
【0151】
無論、医療用レポート作成端末10が有する医療用レポート作成機能を実行することができるようにサーバ30を構成することで、医療用レポート作成機能をサーバ30に処理させることもできる。この場合、データの入力操作や医療用レポートの表示等は、医療用レポート作成端末10によって行われる。
【0152】
[表示画面の変形例]
表示部14の表示画面のレイアウトや表示内容は、好適に設定することができる。以下、具体例を図16に関連付けて説明する。
図16は、本発明の実施形態に係る表示部に表示される表示画面の変形例を示す模式図である。なお、図16には、第2の出力モードが選択された場合が例示されている。
【0153】
図16に図示するように、表示部14に表示されるパレット領域ARE1と、キャンバス領域ARE2とは、ウインドウWIN内にて、上下方向に隣接していてもよい。図16に図示するキャンバス領域ARE2のように、「−」等の記号を使用して表や図形をテキスト形式で表示することもできる。パレット領域ARE1の表示面積と、キャンバス領域ARE2の表示面積との比率も、1:1である必要はなく、その比率を2:1等、好適に設定することができる。
【0154】
なお、第2の出力モードが選択された場合、パレット領域ARE1のプルダウンメニューボックスB3や、テキストボックスB9に値が入力されていなくても、キャンバス領域ARE2には、ブランクBLと共に、これらの入力ボックスに対応した項目が表示される。
【0155】
他に、一つのウインドウWIN内にパレット領域ARE1を表示させ、他のウインドウWIN内にキャンバス領域ARE2を表示させることができる。この場合、2つのウインドウWINを隣接させることも、離すことも可能である。このように、パレット領域ARE1とキャンバス領域ARE2とを離すことが可能であるが、使用者の視点の移動を低減させるためには、両者が隣接していることが好ましい。
【0156】
表示させるウインドウWINの表示座標を記憶部13に記憶させることにより、医療用レポート作成機能を実行する度に、指定した位置でウインドウWINを表示させることもできる。
【0157】
医療用レポート作成端末10の特徴として、モダリティ20によって生成された医用画像と、医療用レポート作成機能を実行する際に表示されるウインドウWINとは、同一の表示部14に表示される。この点を図17に関連付けて説明する。
【0158】
図17は、本発明の実施形態に係る表示部の表示例を示す模式概念図である。
図17に図示するように、表示部14には、医用画像IMとウインドウWINとが表示される。図17には、医用画像IM上にウインドウWINがオーバーラップされた状態が例示されている。
【0159】
仮に、医用画像を表示する表示部と、入出力画面を表示する表示部とが異なる場合には、使用者は、2つの表示部を適宜使い分ける必要がある。しかしながら、医療用レポート作成端末10では、医用画像と入出力画面とが、同一の表示部14に表示されるため、視点の移動が少なくて済み、使用者に掛かる疲労を低減させることができる。
【0160】
以上、本発明の実施形態によれば、医療用レポート作成端末10は、表示部14と、記憶部13と、処理部12とを有する。表示部14は、ウインドウWIN内に、入力画面をダイアログボックスで表示するパレット領域ARE1と、出力画面を表示するキャンバス領域ARE2とを表示する。記憶部13には、マークアップ言語で記述された定義ファイル131が格納されている。
【0161】
処理部12は、医療用レポート作成機能を実行する際に、記憶部13に格納されている定義ファイル131に従って、入力画面を生成し、これを表示部14のパレット領域ARE1に表示させる。そして、処理部12は、入力内容がキャンバス領域ARE2に反映されるように、医療用レポートを作成し、これを表示部14のキャンバス領域ARE2にレイアウト表示させる。
【0162】
このことから、使用者にとっては、簡単な操作でデータを入力することができるだけでなく、医療用レポートがテキスト形式で表示されるため、その編集が容易である。これに加え、出力する医療用レポートの出力イメージを素早く把握することができる。
【0163】
更に、出力画面に表示された医療用レポートのレイアウトに沿って、印刷することができるため、印刷用のレイアウトを別途定義する必要がないという利点がある。病院や医療用レポートの種類に拘わらず、共通の操作方法で、共通のレイアウトの医療用レポートを作成することができる。
【0164】
一方、医療用レポート作成端末10を始めとする医療用レポートシステム1の開発者にとっては、マークアップ言語で定義ファイル131を作成することもできるため、他の言語と比較して、プログラミングの負担が軽く、医療用レポートのレイアウト変更が容易である。このため、開発コストの削減も可能である。
【0165】
以上詳細に説明した方法を、手順に応じたプログラムとして形成し、CPU等を有するコンピュータで実行するように構成することができる。このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし、このプログラムを実行するように構成可能である。
【0166】
本発明の実施形態において、処理部12が行う処理は、ソフトウェア的に処理されるが、その一部あるいはその全てをハードウェアで処理させることができる。
【0167】
本発明の実施形態において、定義ファイル131(131a)の作成あるいは編集を行うための編集ツールを導入することができる。この編集ツールは、プログラムの開発環境を併せ持つ。例えば、編集ツールは、パレット領域ARE1のようなダイアログボックス、各種操作ボタン、プログラムの内容を表示する表示領域等で構成されており、これらが一つのウインドウ内に表示される。例えば、操作ボタンをクリックし、チェックボックス等の項目にチェックを入れるだけで、作業を視覚的に確認しながら、定義ファイル131を作成あるいは編集することができる。
【0168】
定義ファイル131は、レイアウト等の定義がマークアップ言語によって記述されているため、テキストエディタ等を使用して直接編集することができるが、この編集ツールの使用により、より簡単に短時間で定義ファイル131を作成あるいは編集することができる。
【符号の説明】
【0169】
1…医療用レポートシステム、10…医療用レポート作成端末、11…操作部、12…処理部、13…記憶部、131…定義ファイル、14…表示部、15…入出力制御部、20…モダリティ、30…サーバ、31…記憶装置、40…ネットワーク、ARE1…パレット領域、ARE2…キャンバス領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画面を表示する第1の表示領域と、出力画面を表示する第2の表示領域とを含む表示部と、
前記表示部の前記第1の表示領域に表示すべき前記入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義データが格納された記憶部と、
前記表示部の前記出力画面に表示すべき医療用レポートの作成に関する処理を行う処理部と
を有し、
前記処理部は、
前記記憶部に格納された前記定義データに従って、前記医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す前記入力画面を生成し、当該入力画面を前記第1の表示領域に表示させる第1の処理と、
前記データ入力によるデータを反映させた前記医療用レポートの少なくとも一部を表示する前記出力画面を生成し、当該出力画面を前記第2の表示領域にレイアウト表示させる第2の処理とを行う
医療用レポート作成端末。
【請求項2】
前記処理部は、
前記第2の処理を行う際に、前記医療用レポートをテキスト形式で前記第2の表示領域にレイアウト表示させる
請求項1記載の医療用レポート作成端末。
【請求項3】
前記定義データは、
前記データ入力による入力事項と、医療に関する所定の所見事項とが関連付けられ、
前記処理部は、
前記記憶部に格納された前記定義データに従って、前記データ入力による前記入力事項を前記所定の所見事項に関連付けた前記医療用レポートを作成する
請求項1または2記載の医療用レポート作成端末。
【請求項4】
前記第1の表示領域と前記第2の表示領域とは、互いに隣接している
請求項1から3のいずれか一に記載の医療用レポート作成端末。
【請求項5】
前記定義データは、マークアップ言語による、少なくとも前記レイアウトに関する記述を含み、
前記処理部は、
前記表示部に表示すべき前記入力画面と前記出力画面とのレイアウト表示を前記マークアップ言語で処理する
請求項1から4のいずれか一に記載の医療用レポート作成端末。
【請求項6】
前記処理部は、
前記第1の処理を行う際に、データを入力するための複数の入力欄を前記第1の表示領域に表示させ、
前記第2の処理を行う際に、前記第1の処理によって前記第1の表示領域に表示された前記複数の入力欄の内、データが入力された入力欄の入力事項のみを前記所定の所見事項に関連付け、当該関連付けた事項のみを前記医療用レポートに反映させる
請求項3から5のいずれか一に記載の医療用レポート作成端末。
【請求項7】
前記第2の表示領域にレイアウト表示された前記医療用レポートの所望する箇所のデータ変更に関する操作を行う操作部を有し、
前記処理部は、
前記操作部によって、前記第2の処理後に、前記第2の表示領域にレイアウト表示された前記医療用レポートの一部の前記データ変更に関する指示を受けた場合には、前記指示に従って、変更すべきデータを前記医療用レポートに反映させる
請求項1から6のいずれか一に記載の医療用レポート作成端末。
【請求項8】
記憶部に格納された、表示部の第1の表示領域に表示すべき入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義データに従って、前記表示部の出力画面に表示すべき医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す前記入力画面を生成するステップと、
前記入力画面を前記表示部の前記第1の表示領域に表示させるステップと、
前記データ入力によるデータを反映させた前記医療用レポートの少なくとも一部を表示する前記出力画面を生成するステップと、
前記出力画面を前記表示部の第2の表示領域にレイアウト表示させるステップと
を有する医療用レポート作成方法。
【請求項9】
記憶部に格納された、表示部の第1の表示領域に表示すべき入力画面のレイアウトを少なくとも定義する定義データに従って、前記表示部の出力画面に表示すべき医療用レポートを作成するためのデータ入力を促す前記入力画面を生成する処理と、
前記入力画面を前記表示部の前記第1の表示領域に表示させる処理と、
前記データ入力によるデータを反映させた前記医療用レポートの少なくとも一部を表示する前記出力画面を生成する処理と、
前記出力画面を前記表示部の第2の表示領域にレイアウト表示させる処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−160590(P2010−160590A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1213(P2009−1213)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【出願人】(399056820)テクマトリックス株式会社 (20)
【Fターム(参考)】