説明

医療用針装置と併用するための安全シールド装置および取り付け構造

安全シールドおよび該安全シールドを医療用針に取り付けるための取り付け構造を含む安全シールド装置。該安全シールドは、遠位部、近位部および保持部材を含む。該遠位部は、旋回可能に該近位部に固定され、該近位部は、旋回可能に該保持部材に固定される。該保持部材は、医療用針装置、例えば、採血装置のノーズを受けるための開口部を含む。一実施例では、該安全シールドを該医療用針装置に固定するために、該医療用針装置の該ノーズの周りにプレス嵌めするような大きさとされる保持カラーが、設けられる。別様に、取り付け構造は、該安全シールドを該医療用針装置に固定するために、該保持部材の上に直接形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、国際出願であり、米国特許出願第11/716,502号(2007年3月8日出願)の利益、および同出願に基づく優先権を主張し、該出願は、米国仮特許出願第60/794,978号(2006年4月26日、米国特許商標庁に出願)の利益、および同出願に基づく優先権を主張する。これらの出願のそれぞれの内容は、その全体において、参照として本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、医療用針装置と併用するための安全シールド装置に関し、より具体的には、安全シールド装置を医療用針装置、例えば、採血装置に固定するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
医療装置の針を保護するための安全シールドは、当技術分野で周知である。安全シールドによって、医師、看護師および医療関係者をHIV、肝炎および他の重篤な血液感染性の病原菌に曝す、不慮の針刺しによる損傷に関連するリスクを最小限にすることができる。
【0004】
安全シールドを医療用針の本体に組み込むことは、周知である。より具体的には、安全シールド装置を医療用針装置、例えば、採血装置と一体的に形成することは、周知である。この固定方法によって、製造過程の複雑性が増加する。安全シールド装置を医療用針装置に固定するために、ルアー継手を含むハブを安全シールド装置に設けることも周知である。ハブは、安全シールド装置と一体的に、または別々に形成することができる。この方法によっても、安全シールド装置のコストおよび複雑性が増加する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、安全シールド装置を医療用針装置に装着するための安価で簡素な固定装置の継続的必要性が、医療用針装置と併用するための安全シールド装置の技術分野に存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によると、遠位端および近位端を有する遠位部と、遠位端および近位端を有する近位部と、および保持部材とを含む安全シールドを含む安全シールド装置が開示される。該遠位部の該近位端は、該近位部の該遠位端に旋回可能に接続され、該保持部材は、該近位部の該近位端に旋回可能に固定される。該医療用針装置の上に支持された針を保護するために、該安全シールドの該遠位部および該近位部が、格納された位置から前進位置に手動で移動できるように、該保持部材は、医療用針装置のノーズの周りに摺動自在に受けられるような大きさとされた開口部を含む。
【0007】
ある実施例では、該安全シールド装置は、該保持部材を該医療用針装置に固定する保持要素を含む。
【0008】
一実施例では、該保持要素は、該安全シールドを該採血装置に固定するために、該医療用針装置の該ノーズの周りに、例えば、プレス嵌めで摩擦係合するような大きさとされる保持カラーである。
【0009】
別の実施例では、該保持部材の該開口部は、医療用針装置のノーズにある環状凹所内に受けられるような大きさとされた少なくとも1つの環状リブを含む。該環状リブは、締まりばめで該環状凹所に受けられるような大きさとされてもよい。または、該保持部材の該開口部は、採血装置のノーズに形成された環状突起部を受けるような大きさとされた少なくとも1つの環状凹所を含んでよい。該環状凹所は、締まりばめで該環状突起部を受けるように形成することができる。一実施例では、該少なくとも1つの環状凹所は、一連の凹所を含む。該保持部材の該開口部は、該医療用針装置の該ノーズに形成された一連の環状凹所および突起部に受けられるような大きさとされる一連の環状突起部および環状凹所を含むことができることも想定される。
【0010】
一実施例では、該遠位部は、そこから外向きに延在する支持部材を有する底壁または下壁を含み、該保持部材は、壁の延長部を含む。該安全シールドがその格納された位置にある場合、該支持部材は、該壁の延長部の上に着座するように配置される。該支持部材は、傾斜した頂面を含み得、傾斜した頂面は、該安全シールドが該格納された位置から該前進位置へ最初に移動する間、該壁の延長部に係合し、該遠位部の該遠位端を前進位置へ促す。
【0011】
別の実施例では、該遠位部は、該上壁から外向きに延在する遠位端を有する傾斜した延長部を含む。該傾斜した延長部は、医療用針装置の該針および該ノーズの少なくとも1つに沿って係合し摺動するように構成される。該傾斜した延長部は、該上壁から該底壁によって画定された平面まで延在する近位端を含むことができる。該安全シールドが、その前進位置にある場合、該傾斜した延長部の該近位端は、医療用針装置の針に係合するように配置可能である。
【0012】
ある実施例では、該近位部および該遠位部は、ピンヒンジによって旋回可能に接続される。該ピンヒンジは、該近位部の要素と該遠位部の要素との協働によって形成されてもよい。該保持部材は、該近位部と一体的に形成されてもよい。
【0013】
さらに別の実施例では、該近位部および該遠位部は、該近位部と遠位部を旋回可能に相互に連結する薄い遷移領域を有する単体として製造される。該保持部材も、該近位および遠位部と一体的に形成されてもよい。
【0014】
一実施例では、該安全シールド装置は、採血装置または皮下注射針と併用するために構成され、適応されてもよいと考えられる。
【0015】
本開示の別の態様によると、遠位端および近位端を有する遠位部と、遠位端および近位端を有する近位部と、保持部材とを有する安全シールドを含む、手動で前進可能な安全シールド装置が開示される。該遠位部の該近位端は、該近位部の該遠位端に旋回可能に接続され、該保持部材は、該近位部の該近位端に旋回可能に固定される。
【0016】
医療用針装置に支持された針を保護するために、該安全シールドの該遠位部および該近位部が、格納された位置から前進位置に手動で移動できるように、該保持部材は、該医療用針装置のノーズの周りに摺動自在に受けられるような大きさとされた開口部を含む。
【0017】
該安全シールドは、該安全シールドを該医療用針装置に固定するために、該医療用針装置の該ノーズの周りに摩擦係合するように形成された保持カラーをさらに含む。該遠位部は、該上壁から外向きに延在する遠位端を有する傾斜した延長部を含む。該傾斜した延長部は、該安全シールドが、該前進位置に移動する間、該医療用針装置の該針および該ノーズの少なくとも1つに沿って係合し摺動するように構成される。
【0018】
ある実施例では、該安全シールドの該遠位部は、上壁、底壁および該底壁から外向きに延在する支持部材を有する本体部を含む。該保持部材は、壁の延長部を含み、該安全シールドが、該格納された位置にある場合、該支持部材は、該壁の延長部の上に着座するように配置される。
【0019】
別の実施例では、該近位部および該遠位部は、ピンヒンジによって旋回可能に接続される。該ピンヒンジは、該近位部の要素と該遠位部の要素との協働によって形成されてもよい。該保持部材は、該近位部と一体的に形成されてもよい。
【0020】
さらに別の実施例では、該近位部および該遠位部は、該近位部と遠位部を旋回可能に相互に連結する薄い遷移領域を有する単体として製造される。該保持部材も、該近位および遠位部と一体的に形成されてもよい。
【0021】
ある実施例では、該遠位部は、そこに形成された歪緩和機能を含んでよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本開示の安全シールド装置および取り付け構造の様々な実施例は、図面を参照して本明細書に開示される。
【0023】
ここで、本開示の安全シールド装置および取り付け構造の実施例を、図面を参照して詳細に説明し、同じ参照番号は、いくつかの図のそれぞれにおいて同一または相当する要素を指定する。
【0024】
本説明では、近位という用語は、概して、参照される部品が装置の使用者に対して比較的近いことを表すために使用され、遠位という用語は、参照される部品が装置の使用者に対して比較的遠いことを表すために使用される。
【0025】
図1は、採血装置10を示し、それは、その上に取り付けられた安全シールド装置12および収集装置10の針16(図2)の周りに配置された取り外し可能なシース14を有する。採血装置10は、採血瓶(図示せず)を受けるような大きさとされた円筒形チャンバ18を画定する採血器バレル11を含む。針16(図示せず)の近位端は、円筒形チャンバ18内に配置され、採血瓶の一端に支持されたストッパを穿刺するように構成される。
【0026】
図1Aおよび1Bに示されるように、採血器バレル11は、つまみフランジ11a、一対の離間した延長部またはタワー11bおよびノーズ11cを含む。ノーズ11cは、針16(図2)を受け、摩擦でそこに保持するように形成された貫通孔11d(図1B)を画定する。一実施例では、つまみフランジ11aは、つまみフランジ11aの近位面13(図1)と、つまみフランジ11aの近位面13に固定された剥離可能な蓋11d(図1)との間にポジティブシールを作ることが容易になるような大きさ、または大きさとされる。剥離可能な蓋11dは、接着剤等を使用して、つまみフランジ11aに固定することができ、ホコリまたはごみくずが円筒形チャンバ18に入らないように、または円筒形チャンバ18の無菌性を確保する無菌バリアとして機能することができる。
【0027】
離間した延長部11bは、ノーズ11cの両側に配置され、下記で詳細に説明される凹所11e(図1B)を含む。延長部11bの遠位端にある内壁は、針16の周りにシース14を固定するために、シース14の近位フランジ14aに摩擦係合するための面11fを画定する。延長部11bの少なくとも1つは、加熱ツールが、シース14のフランジ14aを、延長部11bの少なくとも1つに、加熱杭打ちするために適用できる位置を画定するランド/へこみ/くぼみ/凹所11gを含み、それによりシース14がバレル11に固定される。加熱杭によって、臨床医は、装置10が新品または未使用であり、シース14がまだ取り除かれていない、または使用されていないことが分かる。
【0028】
各延長部11bは、隆起、リブ、こぶ、でこぼこ等の領域によって画定されたつまみ部分11h(図1)を含んでよい。つまみ部分11hによって、臨床医は、採血器バレル11、そして、装置10を比較的握り易く、操作および保持し易くなる。一時的に図1Aおよび1Bを参照すると、代替の実施例では、各延長部11bの外面は、滑らか、または刻みがなくてもよい。
【0029】
引き続き図1を参照すると、各延長部11bは、その最も遠位の角に形成されたカム作用面、切り抜き、凹所等11eを含んでよい。カム作用面11eは、シース14からバレル11を取り外す際に役立つように機能する。シース14は、特に使用中にシース14をバレル11から取り外すために、シース14の少なくとも1つの羽根またはフランジ14bがカム作用面11eに係合するまで、バレル11に対して回転される(図1の矢印「A」によって示されるように)。矢印「A」の方向の、バレル11に対するシース14の連続的回転によって、フランジ14bが、それぞれのカム作用面11eに対してカム作用し、シース14は、バレル11(図1の矢印「B」によって示されるように)から離れるように軸方向に移動し、それにより、シース14は、バレル11から分離し易くなる。シース14がバレル11に対して回転する間に、シース14のフランジ14aとバレル11の延長部11bとの間にある加熱杭は、それに加えられたせん断力を受けて壊れる。
【0030】
概して図2〜7を参照すると、安全シールド装置12は、遠位部20、近位部22および最下部または保持部材24を含む。図3A、3Bおよび図7に示される遠位部20は、遠位端26aおよび近位端26bを有する本体部26を含む。ヒンジ部材28は、遠位部20と一体的にその近位端26bに形成される。または、ヒンジ部材28は、遠位部20とは別に、そこに固定されるコンポーネントとして形成できる。さらに、ヒンジ部材28は、薄い遷移領域として形成され、遠位部20と近位部22との間に一体的に形成される、リビングヒンジ(living hinge)として作用する。この実施例では、ヒンジ部材28は、下記でより詳細に説明されるように、遠位部20を近位部22に旋回可能に固定するために、近位部22の遠位端に係号する一対の外向きの旋回軸部材28aを含む。本体部26は、ヒンジ部材28を通り、本体26の長さに沿って、遠位部20の遠位壁32まで延在する縦チャネル30を画定する。チャネル30は、針16(図2)を受けるように形成され、構成される。
【0031】
本体部26は、遠位部の近位端26bから遠位端26aに延在する上壁34(図3B)を有する。上壁34は、傾斜した延長部またはカウル36で終了する。一実施例では、カウル36は、湾曲した遠位端36a、および近位端36b(図7)を有する。カウル36の近位端36bが、遠位端36aに対して直線的に延在するように示されるが、近位端36bは、遠位端36aから直線的に延材する必要はなく、遠位端36aとある角度をなして延在してもよいと考えられる。別様に、カウル36の近位端36bは、本体部26の長さに沿った任意の位置で、本体部26の内面から下向きに延在する任意の壁(図示せず)で置換されてもよい。カウル36は、下記でより詳細に説明されるように、安全シールド装置12が、格納された位置から前進位置へ移動するにつれて、ノーズ11cおよび針16の少なくとも1つに沿って係合し摺動するように配置される。
【0032】
一実施例では、本体部26は、遠位部20の遠位端26aに配置された下壁38(図3A)も含む。傾斜面40aを含むカムまたは支持部材40は、下壁38に形成される。下記でより詳細に説明されるように、支持部材40によって、安全シールド装置12がその格納された位置にある場合のストーリング(stalling)、またはバインディング(binding)の可能性を低減または最小化する。開口部または貫通孔41は、カウル36と下壁38との間にある遠位部20に形成される。
【0033】
一時的に図3Cおよび3Dを参照すると、代替の実施例では、本体部26とヒンジ部材28を相互に連結する、遠位部20の首部28bは、その面に形成される開口28cの形で歪緩和機能を備えてもよい。開口28cは、それらに限定されないが、長方形(開口の縦軸が、遠位部の縦軸と軸方向に整列する、または開口の縦軸が、遠位部の縦軸と直角である)、円形、卵形等の任意の適切な形状であってもよい。
【0034】
開口28cは、応力除去孔として機能し、開口28cは、遠位部20に印加される力が所定の閾値レベルを越え、旋回軸部材28aが機能しなくなる前に、首部28bが構造的に機能しなくなるように構成され、大きさとされる。また、開口28cは、遠位部20に印加される力が所定の閾値レベルを越え、旋回軸部材28aが曲がる前に、首部28bが曲がるように構成され、大きさとされてもよい。
【0035】
本体部26は、係止タブ42(図4)および一連のリブ44も含む。係止タブ42は、下記で説明されるように、安全シールド装置12をその格納された位置に解放可能に固定するために、遠位部20の両側に配置される。リブ44は、遠位部20に剛度を提供する。
【0036】
図5および6も参照すると、近位部22は、遠位端46aおよび近位端46bを有する本体46を含む。本体46は、頂面48(図6)および一対の離間した側壁50aおよび50bを含む。離間した側壁50aおよび50bは、安全シールド装置12が、その格納された位置にある場合、遠位部20を受けるような大きさのチャネル52を画定する。チャネル52によって、採血装置10のノーズ11cおよび針16の通過も可能となる。近位部22の遠位端46aは、各側壁50aおよび50bに形成された開口部56を含む。開口部56は、遠位部20を近位部22に旋回可能に固定するために、ヒンジ部材28(図3A)の旋回軸部材28aを受けるような大きさとされる。上記のように、ヒンジ部材28および開口部56は、リビングヒンジで置換されてもよい。近位部22の各側壁50aおよび50bは、片持ちタブ58および切り抜き60も含む。片持ちタブ58は、下記でより詳細に説明されるように、安全シールド装置12を前進位置で係止するために、採血装置10の凹所11e内で受けられるように配置される。各切り抜き60は、安全シールド装置12をその格納された位置で解放可能に固定するために、遠位部20のそれぞれのタブ42(図3B)を受けるように配置される。
【0037】
一実施例では、近位部22の本体46の頂面48は、親指が係合する滑りにくい面64を提供するためのリブがある親指係合部材62を含む。側壁50aおよび50bは、近位部22の側壁50aおよび50bに剛度を与えるためのリブ65も含む。
【0038】
保持部材24は、近位部22とモノリシックまたは一体的に形成され、リビングヒンジ66によって近位部22の近位端46bにヒンジ接続される。または、保持部材24および近位部22は、別々に形成され、別のヒンジ部材で旋回可能に取り付けられてもよい。保持部材24は、下記でより詳細に説明されるように、安全シールド装置12を採血装置10に固定するための取り付け穴70を画定する基部68を含む。保持部材24は、遠位壁72、近位壁74および一対の側壁76も含む。遠位壁72は、保持部材24を近位部22に旋回可能に固定するために、リビングヒンジ66と一体的に接続される。近位壁74は、安全シールド装置12が、その格納された位置にある場合、支持部材40の頂面40aが着座する棚を画定する片持ち延長部77を含む。側壁76および上壁および底壁72および74は、保持部材24に強度および剛度を与えるために、基部68の周りに箱型の構造を画定する。
【0039】
一時的に図5Aを参照すると、代替の実施例では、近位部22は、各側壁76の面から突出し、取り付け穴70の中心軸に実質的に平行な方向に延在するリブ76aを備えてもよい。使用中に、近位部22が採血器バレル11に固定されている場合、リブ76aは、採血器バレル11(図1Aおよび1B参照)のそれぞれの延長部11bの内面に摺動自在に係合し(例えば、締まり嵌めを構築する)、それにより、その間の安定性が高まる。
【0040】
図2を参照すると、その格納された位置にある場合、安全シールド装置12は、近位部22および遠位部20の縦軸が、針16の縦軸に実質的に垂直となるように、採血装置10の上に支持される。安全シールド装置12の格納された位置では、遠位部20のタブ42は、安全シールド装置を格納された位置に解放可能に係止するために、近位部22の側壁50aおよび50bの切り抜き60内に解放可能に配置される。さらに、支持部材40の頂面40aは、保持部材24の底壁74の片持ち延長部77の上に着座する。
【0041】
図8を参照すると、安全シールド装置12は、矢印「A」によって示される方向に、近位部22の親指が接触する面64を手動で押すことによって、その格納された位置から遠位位置に移動する。示されるように、面64を押すことによって、水平および鉛直の両方の成分を有する力を作るように、親指が接触する面64は、傾斜面を画定する。鉛直な成分によって、支持部材40の頂面40aは、保持部材24の底壁74の延長部77の上を滑るように促される。図8に示されるように、頂面40aには角度があるため、頂面40aと延長部77の間にある係合が、遠位部26の遠位端26aを、矢印「B」で示される外向きの方向に促す。これが生じると、タブ42は、切り抜き60から外れ、遠位端26aは、バレル11のノーズ11cに沿って、遠位に移動し、遠位部20の近位端26bは、近位部22の遠位端46aに対して旋回する。
【0042】
図2および8に示される実施例の安全シールド装置12のその格納された位置では、カウル36は、採血器バレル11のノーズ11cおよび針16から距離を開けて配置される。別様に、カウル36は、シース14が取り除かれると、ノーズ11cに着座し、遠位部26の遠位端26aを、矢印「B」で示される外向きの方向に摺動自在に促すように援助する。
【0043】
図9を参照すると、安全シールド装置12が、その前進位置に向け矢印「C」で示される方向に移動するにつれて、支持部材14の頂面40aは、延長部77から離れるように移動し、遠位部26のカウル36の遠位端36aは、移動して針16に係合し、遠位部26を針16に沿って案内する。遠位部26がさらに遠位に移動するにつれて、カウル36の内向きに延在する近位の部位は、カウル36の近位部36bのみが、針16に係合するまで、針16に沿って移動する。そのとき、安全シールド装置はその前進位置にある。図10を参照のこと。
【0044】
図11および12に示されるように、遠位部26がその前進位置に移動するにつれて、近位部22の片持ちタブ58は、採血器バレル11の延長部11bの内壁に係合し、バレル11の凹所11eにぴったり嵌る(図12)前に、最初に外側に偏向される(図11)。タブ58は、安全シールド装置12をその前進位置に係止するために、凹所11e内に配置される。図10に示されるように、安全シールド装置12の前進位置では、針16の遠位端16aが、下壁38に隣接する遠位部26の遠位壁32の後ろに配置されるように、針16は、チャネル30に沿って延在する。
【0045】
図13は、概して、112として示される本開示の安全シールド装置の代替の実施例を示す。安全シールド装置112は、安全シールド装置12と同様であり、遠位部120、近位部122および保持部材124を含む。近位部122は、薄い遷移領域またはリビングヒンジ126によって遠位部120に旋回可能に固定される。安全シールド装置112は、上述の安全シールド装置12と構造的に同様の方法で機能する。そのため、安全シールド装置112の操作は、本明細書において詳細に説明しない。
【0046】
図14は、安全シールド装置112を採血装置110に取り付けるための保持カラー140を示す(図15および16参照)。より具体的には、保持カラー140は、バックスパン142cによって連結された内側環状部分142aおよび外側環状部分142bを有する環状体142を含む。内側環状部分142aは、採血装置110のノーズ111cの近位部位の周りに受けられるように大きさとされた直径を画定する。
【0047】
安全シールド装置112を採血装置110に取り付けるために、開口部124a(図13)を画定する保持部材124は、図15および16に示されるように、採血装置110のノーズ111cの周りに配置される。次に、保持カラー140は、保持カラー140と採血装置110の遠位面111dとの間に保持部材124を捕らえるために、ノーズ111cに沿って押し下げられる。保持カラー140の内径とノーズ111cの外径との間の堅い締まり嵌めによって、安全シールド装置112が、採血装置110に確実に取り付けられる。図1〜12に示される安全シールド装置12は、保持カラー90を使用して採血装置10に取り付けられることに注意する。図8〜10を参照のこと。保持カラー90は、実質的に保持カラー140と同一である。
【0048】
図17〜19は、安全シールド装置212を採血装置210に固定するための代替方法および構造を示す。より具体的には、採血装置210は、複数の開口部210bを含む遠位面210aを含む。安全シールド装置212の保持部材224は、複数の突起212aを含む。一実施例では、突起212aは、先細の先端を含み、安全シールド装置212を採血装置210に固定するために、開口部210bにプレス嵌めされるような大きさとされる。3つの開口部210bおよび3つの突起212aが示されるが、1つ以上の開口部および突起、例えば、1つ、2つ、4つ等が備えられてもよいことが想定される。開口部が保持部材に形成されてよく、突起が採血装置に形成されてもよいことも想定される。図17および18に示されるように、組み立てられる装置は、保護シース214を含んでよい。
【0049】
図20〜22は、安全シールド装置312を採血装置310に固定するためのさらに別の方法および構造を示す。この実施例では、安全シールド装置312の保持部材324は、1つまたは一連の環状凹所および/またはリブまたは突起部330を画定する開口部324aを含む。採血装置310のノーズ311cは、環状凹所および/またはリブ330と嵌合するように配置される1つまたは一連の環状凹所および/またはリブ340も含む。この実施例では、開口部324aは、一連の凹所およびリブ330を画定し、ノーズ311cは、一連の凹所およびリブ340を含む。安全シールド装置312を採血装置310に固定するために、保持部材324は、凹所およびリブ330を、環状凹所およびリブ340と嵌合して整列するように配置するために、採血装置310のノーズ311cにプレス嵌めされる。環状リブと環状凹所との間の締まり嵌めによって、安全シールド装置312は、採血装置310に確実に取り付けられる。リブおよび凹所が滑らかに曲っているように示されるが、他の構成は、例えば、長方形の突起部および凹所が想定されることに注意する。さらに、凹所のみが、保持部材324に備えられ、突起部またはリブが採血装置310のノーズ311c上に備えられてよく、またその逆でもよい。また、凹所およびリブは、締まり嵌めで係合する必要はなく、むしろ連動する方法で結合してもよい。
【0050】
図23〜24Fは、採血装置400を示し、それは、その上に取り付けられた安全シールド装置412および針(図示せず)の周りに配置された取り外し可能なシース414を有する。採血装置400の安全シールド装置412は、実質的に採血装置110の安全シールド装置112と同様であり、そのため、その構成および/または操作の差異を同定するために必要な程度にのみ、本明細書において詳細に説明する。
【0051】
図23〜24Fに見られるように、安全シールド装置412は、薄い遷移領域またはリビングヒンジ426によって遠位部420に旋回可能に固定された近位部422を含む。安全シールド装置412は、上述の安全シールド装置12および112と実質的に同様の方法で機能する。
【0052】
図24Aおよび24Cで最もよく見られるように、遠位部420は、本体部426の各側壁426dの外面から突出する隆起パッド等426dを含む。隆起パッド426dは、本体部426の係止タブ442の下に配置されてよく、またはそれに位置が合っている。隆起パッド426dは、実質的に三角形であり、その広い、および/または厚い部分は、それぞれの係止タブ442の近くに配置される。隆起パッド426dは、図23に示されるように、安全シールド装置412が、格納された位置にある場合、近位部422の本体446の側壁446cのそれぞれの内面と摩擦係合するように機能する。隆起パッド426dと近位部422の本体446の側壁446cの内面との間の摩擦または干渉の程度は、隆起パッド426dの寸法(例えば、高さ、幅、または厚さ)および本体446の壁446cの間の距離に基づいて調節される。
【0053】
図24Dに見られるように、安全シールド装置412の遠位部420は、その内面の両側に配置された一連のリブ444を含み、次に、縦チャネル430を画定する。縦チャネル430は、ヒンジ部材426を通り、近位部422の長さに沿って延在する。チャネル430は、そこに針16を受けるような大きさとされ、構成される(図2)。
【0054】
図24A〜24Fに見られるように、安全シールド装置412の近位部424は、その各側壁476の面から突出するリブ476aを含む。使用中に、近接部422が、採血器バレル411に固定されている場合、リブ476aは、採血器バレル411のそれぞれの延長部411bの内面に摺動自在に係合し(例えば、締まり嵌め)、それにより、その間の安定性が高まる。
【0055】
ここで図25を参照すると、本開示の実施例による、安全シールド装置を含む皮下注射器は、概して500と指定される。注射器500は、注射バレル502、注射バレル502内に摺動自在に配置可能なプランジャロッド504、およびプランジャロッド504の遠位端上に選択的に支持可能なプラグ506を含む。
【0056】
図25に見られるように、注射バレル502は、安全シールド装置510をその遠位端502aに支持するように構成され、適合される。安全シールド装置510は、本明細書の上記で開示された安全シールド装置のいずれかに従って、構成され、操作されてもよい。注射バレル502の遠位端502aは、皮下注射針カニューレ(図示せず)を取り外し可能に覆うシース514を支持するようにも構成され、適合される。注射バレル502は、好ましくは、ミリリットル単位の目盛線530を含む。
【0057】
注射器500は、注射バレル502の空洞内に摺動可能に配置するように構成され、大きさとされた細長いプランジャシャフト504aを有するプランジャロッド504をさらに含む。プランジャシャフト504aの遠位端504bは、その上にプラグ506を支持するように構成され、大きさとされてもよい。遠位端504bは、そこから遠位に延在するハブ504cおよびハブ504cから外向きに遠位に延在する一対のタブ504dを含んでよい。
【0058】
一実施例では、プラグ506は、その第1の面から延在し、プランジャロッド504のタブ504dを選択的に受け、係合するための空間をその間に画定する基部の壁である、一対の相隔たる直立材506aを含む。プラグ506は、第1の面の反対側にある、その第2の面から延在する支持要素506bを含んでよい。プラグ506は、その支持要素506bに支持された弾力性のあるプランジャの先端507をさらに含む。プランジャの先端507は、スナップオーバー式に係合し、プラグ506の支持要素506bに選択的に係合するように構成され、適合された近位面(図示せず)を含む。
【0059】
安全シールド装置512は、上述の安全シールド装置12および112と実質的に同様の方法で機能し、そのため、本明細書において詳細に説明しない。
【0060】
ここで図26A〜26Eを参照すると、本開示の別の実施例による安全シールド装置は、612として示される。安全シールド装置612は、安全シールド装置412と実質的に同様であり、そのため、その構成および/または操作の差異を同定するために必要な程度にのみ、本明細書において詳細に説明する。
【0061】
図26A〜26Eに見られるように、安全シールド装置612は、薄い遷移領域またはリビングヒンジ627によって遠位部620に旋回可能に固定された近位部622を含む。安全シールド装置612は、上述の安全シールド装置12、112および412と実質的に同様の方法で機能する。
【0062】
遠位部620は、遠位端または壁626aおよび近位端または壁626bを有する本体部626を含む。図26A、26Cおよび26Eに見られるように、近位壁626bは、安全シールド装置612の縦「X」軸に対して傾斜または角度が付いている。ある実施例では、近位壁626bは、縦「X」軸に対して角度「α」(図26C参照)を画定する。角度「α」は、20度および40度、好ましくは、約30度であってもよいと考えられる。
【0063】
この方法で、安全シールド装置612が延在した状態にあり、矢印「F」の方向(例えば、縦「X」軸に対して横方向であり、遠位部620の底面に沿う)に、遠位端626aに力が印加されると、遠位部620は、近位壁626bが、近位部622の遠位壁664aに接触するまで、リビングヒンジ627に沿って折り畳まれ得る。
【0064】
引き続き、図26A〜26E、特に図26A、26Bおよび26Dを参照すると、遠位部626の近位壁626bは、そこに形成され、そこを介して完全に延在する開口または窓626cを画定する。
【0065】
開口626cは、応力除去孔として機能し、開口626cは、遠位部620に印加される力が所定の閾値を越え、リビングヒンジ627が機能しなくなる前に、遠位部626の近位の側壁626dが構造的に降伏するように構成され、大きさとされる。
【0066】
当然のことながら、本明細書に開示された実施例に様々な修正が行われる。上述は、採血装置に関連して説明されたが、本開示の安全装置および取り付け構造は、例えば、注射器、皮下注射針、ウイング針、採血針、等の他の医療用針装置と併用されてもよいことが想定される。したがって、上述は、制限としてではなく、単に好ましい実施例の例示として解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付された請求項の範囲および精神において他の修正を想像する。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1は、採血装置に固定され、針を保護するシースを含む、本開示の安全シールド装置の一実施例の斜視図である。
【図1A】図1Aは、本開示の別の実施例による、採血装置の遠位端からの斜視図である。
【図1B】図1Bは、図1Aに示される詳細の表示された範囲の拡大図である。
【図2】図2は、安全シールド装置が完全に格納された位置にある、図1に示される採血装置および安全シールド装置の断面図である。
【図3A】図3Aは、図1に示される安全シールド装置の遠位部の底面斜視図である。
【図3B】図3Bは、図3Aに示される安全シールド装置の遠位部の上面斜視図である。
【図3C】図3Cは、本開示の別の実施例による、図1に示される安全シールド装置の遠位部の底面斜視図である。
【図3D】図3Dは、図3Cの遠位部の上面斜視図である。
【図4】図4は、図3Bに示される詳細の表示された範囲の拡大図である。
【図5】図5は、図1に示される安全シールド装置の近位部および保持部材の底面斜視である。
【図5A】図5Aは、図1に示される安全シールド装置の、本開示の別の実施例による、近位部および保持部材の上面斜視図である。
【図6】図6は、図5の6−6線に沿った側断面図である。
【図7】図7は、図3Aの7−7線に沿った側断面図である。
【図8】図8は、安全シールド装置が、ある程度前進した位置にある、図2に示される採血装置および安全シールド装置の側断面図である。
【図9】図9は、安全シールド装置が、さらに前進した位置にある、図8に示される採血装置および安全シールド装置の側断面図である。
【図10】図10は、安全シールド装置が、完全に前進した位置にある、図9に示される採血装置および安全シールド装置の側断面図である。
【図11】図11は、片持ちタブが、採血装置によって変形している際の、安全シールド装置の近位部の片持ちタブの拡大図である。
【図12】図12は、片持ちタブが、採血装置に形成された凹所内に位置している、安全シールド装置の近位部の片持ちタブの拡大図である。
【図13】図13は、図1に示される安全シールド装置の代替の実施例の上面斜視図である。
【図14】図14は、安全シールド装置を採血装置に固定するための固定リングの斜視図である。
【図15】図15は、図14に示される固定リングで採血装置に固定された、図13に示される安全シールド装置の側断面図である。
【図16】図16は、図15に示される詳細の表示された範囲の拡大図である。
【図17】図17は、部品が別々に示される、本開示の安全シールド装置、採血装置およびシースの別の実施例の斜視図である。
【図18】図18は、組み立てられた、図17に示される安全シールド装置、採血装置およびシースの側断面図である。
【図19】図19は、図18に示される詳細の表示された範囲の拡大図である。
【図20】図20は、本開示の安全シールド装置のさらに別の実施例の斜視図である。
【図21】図21は、採血装置に固定された、図20に示される安全シールド装置の側断面図である。
【図22】図22は、図21に示される詳細の表示された範囲の拡大図である。
【図23】図23は、採血装置に固定され、その針を保護するシースを含む、安全シールド装置のさらに別の実施例の斜視図である。
【図24A】図24Aは、本開示の別の実施例による、安全シールドの上面斜視図である。
【図24B】図24Bは、図24Aの安全シールドの平面図である。
【図24C】図24Cは、図24A〜Bの安全シールドの側面図である。
【図24D】図24Dは、図24A〜Cの安全シールドの底面図である。
【図24E】図24Eは、図24A〜Dの安全シールドの正面図である。
【図24F】図24Fは、図24A〜Eの安全シールドの後面図である。
【図25】図25は、本開示の実施例による安全シールドを含む皮下注射器の分解斜視図である。
【図26A】図26Aは、伸展した状態で示される、本開示のさらに別の実施例による安全シールドの上面斜視図である。
【図26B】図26Bは、図26Aの安全シールドの平面図である。
【図26C】図26Cは、図26A〜Bの安全シールドの側面図である。
【図26D】図26Dは、図26A〜Cの安全シールドの底面図である。
【図26E】図26Eは、折り畳んだ状態で示される、図26A〜Dの安全シールドの上面斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位端および近位端を有する遠位部と、遠位端および近位端を有する近位部と、保持部材とを含む安全シールドであって、該遠位部の該近位端は、該近位部の該遠位端に旋回可能に接続され、該保持部材は、該近位部の該近位端に旋回可能に固定される、安全シールドを備え、
医療用針装置に支持された針を保護するために、該安全シールドの該遠位部および該近位部が、格納された位置から前進位置に手動で移動できるように、該保持部材は、該医療用針装置のノーズの周りに摺動自在に受けられるような大きさとされた開口部を含む、
安全シールド装置。
【請求項2】
前記保持部材を前記医療用針装置に固定する保持要素をさらに含む、請求項1に記載の安全シールド装置。
【請求項3】
前記保持要素は、前記安全シールドを前記医療用針装置に固定するために、該医療用針装置の前記ノーズの周りに摩擦係合するような大きさとされた保持カラーである、請求項1または請求項2に記載の安全シールド装置。
【請求項4】
前記保持部材の前記開口部は、医療用針装置のノーズにある環状凹所内に受けられるような大きさとされた少なくとも1つの環状リブを含む、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項5】
前記環状リブは、前記環状凹所に締まりばめで受けられるような大きさとされる、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項6】
前記保持部材の前記開口部は、前記医療用針装置の前記ノーズに形成された少なくとも1つの環状突起部を受けるような大きさとされた少なくとも1つの環状凹所を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの環状凹所は、前記環状突起部を締まりばめで受けるような大きさとされる、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの環状凹所は、一連の凹所を含む、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項9】
前記保持部材の前記開口部は、前記医療用針装置の前記ノーズに形成された一連の環状凹所に受けられるような大きさの一連の環状突起部も含む、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項10】
前記安全シールドの前記遠位部は、上壁、底壁、および該底壁から外向きに延在する支持部材を有する本体部を含み、前記保持部材は、壁の延長部を含み、該支持部材は、該安全シールドが格納された位置にある場合、該壁の延長部に着座するように配置される、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項11】
前記支持部材は、傾斜した頂面を含み、該傾斜した頂面は、前記格納された位置から前記前進位置への前記安全シールドの初動の間、前記壁の延長部に係合し、前記遠位部の前記遠位端を該前進位置へ摺動自在に促す、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項12】
前記遠位部は、前記上壁から外向きに延在する遠位端を有する傾斜した延長部を含み、該傾斜した延長部は、前記安全シールドが、前記前進位置へ移動する間、前記医療用針装置の針および前記ノーズのうちの少なくとも1つに沿って係合し摺動するように構成される、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項13】
前記傾斜した延長部は、前記上壁から前記底壁によって画定された平面に向かい延在する近位端を含み、該傾斜した延長部の該近位端は、前記安全シールドが、前記前進位置にある場合、医療用針装置の針に係合するように配置される、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項14】
前記近位部および前記遠位部は、ピンヒンジによって旋回可能に接続される、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項15】
前記ピンヒンジは、前記近位部の要素と前記遠位部の要素との協働によって形成される、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項16】
前記保持部材は、前記近位部と一体的に形成される、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項17】
前記近位部および遠位部は、該近位部と遠位部とを旋回可能に相互に連結する薄い遷移領域を有する単一部品として製造される、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項18】
前記保持部材も、前記近位および遠位部と一体的に形成される、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項19】
前記安全シールド装置は、採血装置および皮下注射針のうちの少なくとも1つと併用するために構成され、適応される、請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の安全シールド装置。
【請求項20】
前記遠位部は、そこに形成された歪緩和機能を含む、請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の安全シールド装置。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図24E】
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【図24F】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図26E】
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【公表番号】特表2009−535105(P2009−535105A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507815(P2009−507815)
【出願日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/010194
【国際公開番号】WO2007/127345
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】