説明

医薬品調合システムおよび方法、ならびにそれらのための情報管理システム

【課題】液体および/または薬物を調合するためのシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】関連した複数の原料溶液と、混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置での使用のために、調合混合物を調製する調合制御方法。当該方法は、前記複数の原料溶液が既定の構成に適合するかどうかを判定するステップと、前記原料溶液が想定されているものでない場合、操作者にアラートを与え、調合を回避するステップと、前記原料溶液のそれぞれの有効期限を判定するステップと、前記原料溶液のいずれかが期限切れの場合には、当該原料溶液のいずれかの使用を回避するステップと、混合物の入力に基き、前記原料溶液の少なくとも1つの少なくとも一部を、前記混合物受けに追加して前記調合混合物を形成するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間あるいは動物に投与することを目的とした液体および/または薬物を調合するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品の調合は、必要とする個体に液体および/または薬剤の混合物を静脈注射するために、所定の個別の液体および/または薬剤の2つ以上を、複数の原料容器から単一の収集容器へ運搬することを必要とする。現在、液体および/または薬剤の医薬品調合は、主として3つのうちの1つで行われている。つまり、(1)薬剤師あるいは薬剤専門家により行われる病院ベースの調合、(2)主に在宅医療企業の薬局で薬剤師あるいは薬剤専門家により行われる、代替地ベースの調合、そして(3)いくつかの製薬会社または病院用品の会社のいずれかにより運営される調合センターである。
【0003】
これらの調合システムや方法論に対する操作上および性能上の要求は、例えば安全性、スピード、信頼性、精度、および全体的な操作性のよさと人間工学の面で、ますます複雑かつ高度となってきている。これらの調合システムや方法論に対する操作上および性能上の要求はまた、患者や処方の情報の管理に関して、臨床医に始まり最終患者への最終製品の送達に至る情報経路を提供するという点で、ますます複雑かつ高度となってきている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術の欠点を鑑み、本発明は、医薬品調合システム、医薬品調合方法および前記システムおよび方法での使用のための情報管理システムである。
【0005】
関連した複数の原料溶液と、混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置での使用のために、調合混合物を調製する調合制御方法。当該方法は、前記複数の原料溶液が既定の構成に適合するかどうかを判定するステップと、前記原料溶液が想定されているものでない場合、操作者にアラートを与え、調合を回避するステップと、前記原料溶液のそれぞれの有効期限を判定するステップと、前記原料溶液のいずれかが期限切れの場合には、当該原料溶液のいずれかの使用を警告および/または回避するステップと、混合物の入力に基き、前記原料溶液の少なくとも1つの少なくとも一部を、前記混合物受けに追加して前記調合混合物を形成するステップとを含む。
【0006】
本発明の他の側面は、少なくとも一つの医薬品調合装置で使用されるよう構成される情報管理システムおよび方法を提供する。前記システムおよび方法は、調合装置に連結されたコントローラを含む。前記コントローラには調合制御マネージャが備わり、調合オーダー入力を受け入れ、少なくとも部分的に調合オーダー入力に基き調合装置に対し制御コマンドを生成する。順序プロセス制御マネージャは、調合制御マネージャとデータ通信状態にあり、調合オーダー入力を調合制御マネージャに通信する。オーダーエントリプロセスマネージャは、ブラウザベースのインターフェイスを通して調合オーダー入力のエントリを受け入れるためのオーダー機能を含む。
【0007】
ブラウザベースのインターフェイスは、調合装置から分離したオーダーエントリワークステーション、あるいは調合装置から分離したオーダーエントリワークステーションのネットワークを含むことができるか、あるいはコントローラに備わることができる。
【0008】
オーダーエントリプロセスマネージャは、調合オーダー入力をメモリに保持するためのデータベース機能、少なくとも部分的に調合オーダー入力に基き、ラベリングなど、印刷可能な出力を生成するための印刷機能、または、少なくとも部分的に調合オーダー入力に基き、報告出力を生成するための報告機能を含むことができる。
【0009】
本発明の他の側面は、少なくとも1つのポンプ要素と、前記ポンプ要素に連結されたコントローラと、前記コントローラに備わって調合オーダー入力を受け入れ、少なくとも部分的に前記調合オーダー入力に基き、前記ポンプ要素に対し制御コマンドを生成する調合制御マネージャとを備える、医薬品調合装置を提供する。本発明のこの側面によると、調合制御マネージャは、制御コマンドの生成の前に所定のバーコード入力を要求する検証機能を含む。バーコード入力は、たとえば原料溶液識別情報、および/または原料溶液ロット番号、および/または原料溶液の有効期限を含むことができる。
【0010】
本発明の他の側面は、調合装置を使用して医薬品調合手順を実行するためのインターフェイスを提供する。前記インターフェイスは、前記調合装置に連結されたコントローラと、前記コントローラに連結された表示画面と、前記コントローラに備わり、調合オーダー入力を受け入れ、少なくとも部分的に調合オーダー入力に基き、前記調合装置に対し制御コマンドを生成する調合制御マネージャとを備える。本発明のこの側面によると、調合制御マネージャは、調合オーダー入力を受け入れるための少なくとも1つのタッチスクリーン機能を含む表示画面上に生成された、グラフィカルユーザーインターフェイスを含む。タッチスクリーン機能は、例えば原料溶液の選択、または運搬される液体の量の選択に影響する。調合制御マネージャはまた、グラフィカルユーザーインターフェイスを通して実行されるヘルプ機能、またはグラフィカルユーザーインターフェイスを通して実行される情報ビデオを含むことができる。
【0011】
本発明の他の側面は、調合装置を使用して医薬品調合手順を実行するためのインターフェイスを提供する。前記インターフェイスは、前記調合装置に連結されたコントローラと、前記コントローラに連結された表示画面と、前記コントローラに備わり、調合オーダー入力を受け入れ、少なくとも部分的に調合オーダー入力に基き、前記調合装置に対し制御コマンドを生成する調合制御マネージャとを備える。本発明のこの側面によると、調合制御マネージャは、表示画面に表示可能な少なくとも1つの情報ビデオを含む。
【0012】
本発明の他の側面は、ドライバと、前記ドライバに連結された、回転用のシャフトとを備える医薬品調合装置を提供する。ドライブシャフトは第一の軸に沿って伸びる。前記装置はまた、前記第一の軸からオフセットされた第二の軸に沿って伸びるアイドラシャフトを含む。アイドラシャフトには蠕動ポンプローターが担持されている。ドライブギアがドライブシャフトに担持され、蠕動ポンプローターに連結されている。クラッチアセンブリがドライブシャフトに担持され、ドライブギアに連結されている。クラッチアセンブリは、ドライブギアをドライブシャフトから外す第一モードと、ドライブギアをドライブシャフトに噛み合わせる第二モードで動作可能である。それによりクラッチアセンブリは、ドライブシャフトの回転を蠕動ポンプローターに選択的に伝える。
【0013】
本発明の他の側面は、流体運搬セットを提供する。前記セットは、第一の運搬チューブと、第二の運搬チューブと、前記第一の運搬チューブと前記第二の運搬チューブを流体連通により繋ぐマニフォルドとを備える。第一の一方向弁が第一の運搬チューブに配置され、流体が逆流することなく第一の運搬チューブ内をマニフォルドへ向かって流れるようにしている。第一の一方向弁は第一のクラッキング圧を有する。第二の一方向弁が第二の運搬チューブに配置され、流体が逆流することなく第二の運搬チューブ内をマニフォルドへ向かって流れるようにしている。第二の一方向弁は、第一のクラッキング圧とは異なる第二のクラッキング圧を有する。医薬品調合に使用される際、運搬セットは脂質の霧化を緩和する。
【0014】
本発明の他の特徴や利点は、以下の明細および添付図面で説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
関連した複数の原料溶液と、混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置での使用のために、調合混合物を調製する調合制御方法であって、
a)該複数の原料溶液が既定の構成に適合するかどうかを判定するステップと、
b)該判定するステップa)に基き、操作者にアラートを与えるステップおよび調合を回避するステップのうち少なくとも1つのステップと、
c)該複数の原料溶液のそれぞれの有効期限を判定するステップと、
d)該判定するステップc)に基き、警告を与えるステップおよび該複数の原料溶液のいずれかの使用を回避するステップのうち少なくとも1つのステップと、
e)該複数の原料溶液のうちの1つ以上に対し混合物の入力を受け入れるステップと、
f)該混合物の入力に基き、該複数の原料溶液のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を、該混合物受けに追加して該調合混合物を形成するステップと
を包含する、方法。
(項目2)
患者の栄養評価を判定するステップと、
上記混合物の入力を該栄養評価と比較するステップと、
該比較に基き、ユーザーに出力を提供するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目3)
脂質原料溶液およびデキストロース原料溶液のうち、一方が他方の直後に続くまたは直前に先行するかどうかを判定するステップと、
該判定に基き、ユーザーにアラートを生成するステップと、
該脂質原料溶液と該デキストロース原料溶液との間に少なくとも1つの緩衝原料溶液が提供されるよう選択されるまで、調合混合物のさらなる処理を回避するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目4)
少なくとも部分的に、上記混合物受け中の上記調合混合物の組成に基づくバーコード付きラベルを生成するステップをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記調合混合物の調合を開始する前に、該調合混合物を分注するための注入ポンプのタイプを選択するステップをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記注入ポンプの立ち上げ時間および立ち下げ時間のうち少なくとも1つを選択するステップをさらに包含する、項目5に記載の方法。
(項目7)
上記判定するステップc)が、少なくとも部分的に、上記原料溶液のバーコードスキャンに基く、項目1に記載の方法。
(項目8)
上記追加するステップf)が、少なくとも部分的に、上記調合装置のポンプ要素の比例‐積分‐微分(PID)制御に基く、項目1に記載の方法。
(項目9)
ポンプのモーター速度のエラーを示す、上記調合装置のポンプ要素からの入力信号を受信するステップと、
該モーター速度のエラーを補償するために、該ポンプ要素に出力補正信号を送信するステップとをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目10)
上記ポンプ要素の少なくとも一部の回転方向を判定するステップと、
該方向を望ましい回転方向と比較するステップと、
該比較に基き、アラーム条件を設定するステップと
をさらに包含する、項目9に記載の方法。
(項目11)
上記調合装置の複数のポンプ要素の作動状態を判定するステップと、
該複数のポンプ要素のいずれかが、静止すべきであるのに作動状態である場合には、第一のアラート信号を生成するステップであって、該アラートは欠陥のある調合混合物を勧告する、ステップと、
該複数のポンプ要素のいずれかが、作動すべき状態であるのに静止状態である場合には、第二のアラート信号を生成するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記原料溶液の選択が不溶性の沈殿物を形成するかどうか判定するステップと、
上記比較に基きアラートを生成するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目13)
上記調合混合物の特性を示す指標を含むラベルを生成するステップをさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目14)
上記混合物の入力は、タッチスクリーンディスプレイを介して受け入れられる、項目1に記載の方法。
(項目15)
上記タッチスクリーンディスプレイの表面を清掃することができるように、既定の期間該タッチスクリーンディスプレイの接触入力を選択的に無効にするステップをさらに包含する、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記調合装置の構成部品の整備手順および交換のうち少なくとも1つについてユーザーに勧告するステップと、
該勧告するステップに反応して該ユーザーから入力を受け入れるステップと、
該ユーザーからの該入力が勧告するステップとの適合を示すまで、該調合混合物のさらなる処理を回避するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目17)
上記ユーザーに選択のための混合物受けのインベントリを提供するステップと、
望ましい混合物受けを選択するための、該ユーザーからの入力を受け入れるステップと、
ステップe)の上記混合物の入力に基き、該選択を上記望ましい調合混合物の容積と比較するステップと、
該望ましい調合混合物の容積が、該選択された混合物受けの容積を超過する場合には、該ユーザーにアラートを生成し、代わりに該調合混合物を収容できる混合物受けの選択がなされるまで、さらなる処理を回避するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目18)
複数の上記調合混合物が調製されるべきかどうかを判定するステップと、
複数の添加溶液のいずれかが上記調合混合物の一部となるべきかどうかを判定するステップと、
上記複数の添加溶液のいずれかが、プールされた添加溶液にプールされてもよいかどうかを判定するステップと、
上記複数の添加溶液のうちの少なくとも1つを、プールされた添加溶液の容器に追加するステップと、
上記プールされた添加溶液を、上記調合混合物の調製のためのさらなる原料溶液として指定するステップと
を包含する、項目1に記載の方法。
(項目19)
上記追加するステップが、
上記原料溶液のいずれかの容器が低流速を必要とするかどうかを判定するステップと、
該判定するステップに基き、異常流速アラームの条件を回避するために、該原料溶液への追加を、上限速度が低くなるようように設定するステップと
をさらに包含する、項目1に記載の方法。
(項目20)
関連した複数の原料溶液と、混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置での使用のために、調合混合物を調製する調合制御方法であって、
a)該複数の原料溶液が既定の構成に適合するかどうかを判定するステップと、
b)該判定するステップa)に基き、操作者にアラートを与えるステップおよび調合を回避するステップのうち少なくとも1つのステップと、
c)該複数の原料溶液のそれぞれの有効期限を判定するステップと、
d)該判定するステップc)に基き、該複数の原料溶液のいずれかの使用を回避するステップと、
e)複数の調合混合物が調製されるべきかどうかを判定するステップと、
f)複数の添加溶液のいずれかが該調合混合物の一部となるべきかどうかを判定するステップと、
g)該複数の添加溶液のいずれかが、プールされた添加溶液にプールされてもよいかどうかを判定するステップと、
h)該判定するステップg)に基き、該複数の添加溶液のうちの少なくとも1つを、プールされた添加溶液の容器に追加するステップと、
i)該プールされた添加溶液を、さらなる原料溶液として指定するステップと、
j)該複数の原料溶液のうちの1つ以上に対し混合物の入力を受け入れるステップと、
k)該混合物の入力に基き、該複数の原料溶液のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を、該混合物受けに追加して該調合混合物を形成するステップと
を包含する、方法。
(項目21)
関連した複数の原料溶液と、混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置での使用のために、調合混合物を調製するための調合制御システムであって、
該複数の原料溶液が既定の構成に適合するかどうかを判定するための第一の判定手段と、
操作者に少なくとも1つのアラートを生成し、該第一の判定手段の出力に基き調合を回避する手段と、
該複数の原料溶液のそれぞれの有効期限を判定するための第二の判定手段と、
該第二の判定手段に基き、該複数の原料溶液のいずれかの使用を回避するための手段と、
該複数の原料溶液のうちの1つ以上に対し混合物の入力を受け入れる手段と、
該混合物の入力に基き、該複数の原料溶液のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を、該混合物受けに送出して該調合混合物を形成するポンプ手段と
を備える、システム。
【0015】
本発明は、付属の図面と関連づけて読むことにより、以下の詳細な説明から最もよく理解される。慣行に従い、図面の種々の特徴は、実際の大きさではないことに留意されたい。つまり、種々の特徴の寸法は、明確にするために任意に拡大または縮小される。図面には以下の図が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、使用時に、人間または動物に投与するための2つ以上の選択された液体および/または薬剤を混合または調合する調合装置を含む、医薬品調合システムの斜視図である。
【図2A】図2Aは、図1に示す調合装置に関連して使用可能な、使い捨ての運搬セットの図である。図2Bおよび2Cは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示される運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Dおよび2Eは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示す運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの他の実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Fは、図1に示される調合装置での運搬セットの使用を容易にする運搬チューブオーガナイザを含む、図2Aに示す使い捨ての運搬セットの一部の図である。
【図2B】図2Aは、図1に示す調合装置に関連して使用可能な、使い捨ての運搬セットの図である。図2Bおよび2Cは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示される運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Dおよび2Eは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示す運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの他の実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Fは、図1に示される調合装置での運搬セットの使用を容易にする運搬チューブオーガナイザを含む、図2Aに示す使い捨ての運搬セットの一部の図である。
【図2C】図2Aは、図1に示す調合装置に関連して使用可能な、使い捨ての運搬セットの図である。図2Bおよび2Cは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示される運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Dおよび2Eは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示す運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの他の実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Fは、図1に示される調合装置での運搬セットの使用を容易にする運搬チューブオーガナイザを含む、図2Aに示す使い捨ての運搬セットの一部の図である。
【図2D】図2Aは、図1に示す調合装置に関連して使用可能な、使い捨ての運搬セットの図である。図2Bおよび2Cは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示される運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Dおよび2Eは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示す運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの他の実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Fは、図1に示される調合装置での運搬セットの使用を容易にする運搬チューブオーガナイザを含む、図2Aに示す使い捨ての運搬セットの一部の図である。
【図2E】図2Aは、図1に示す調合装置に関連して使用可能な、使い捨ての運搬セットの図である。図2Bおよび2Cは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示される運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Dおよび2Eは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示す運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの他の実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Fは、図1に示される調合装置での運搬セットの使用を容易にする運搬チューブオーガナイザを含む、図2Aに示す使い捨ての運搬セットの一部の図である。
【図2F】図2Aは、図1に示す調合装置に関連して使用可能な、使い捨ての運搬セットの図である。図2Bおよび2Cは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示される運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Dおよび2Eは、脂質の霧化を緩和するために図2Aに示す運搬セットに組み込み可能なマニフォルドの他の実施形態の一部を切り出し、その断面を示した拡大図である。図2Fは、図1に示される調合装置での運搬セットの使用を容易にする運搬チューブオーガナイザを含む、図2Aに示す使い捨ての運搬セットの一部の図である。
【図3】図3は、調合装置上での使用のために図2Aに示す運搬セットを搭載した、図1に示すシステムの斜視図である。
【図4】図4は、図2Aに示すタイプの運搬セットを装備するために蠕動ポンプステーションが開かれた、図1に示す調合装置の斜視図である。
【図5】図5は、運搬セットが蠕動ポンプステーションに搭載された、図4に示す調合装置の斜視図である。
【図6A】図6Aは、外側ケースが取り外されて蠕動ポンプコンポーネントおよびその他の内部コンポーネントが示されている、図4に示す調合装置の側面の斜視図である。図6Bは、図6Aに示す蠕動ポンプコンポーネントの分解斜視図である。
【図6B】図6Aは、外側ケースが取り外されて蠕動ポンプコンポーネントおよびその他の内部コンポーネントが示されている、図4に示す調合装置の側面の斜視図である。図6Bは、図6Aに示す蠕動ポンプコンポーネントの分解斜視図である。
【図7】図7は、図6Aに示す調合装置の上面図である。
【図8A】図8A〜8Fは、図1に示す調合装置を組み込んだリンクおよび/またはネットワーク化された代替構成の概略図である。
【図8B】図8A〜8Fは、図1に示す調合装置を組み込んだリンクおよび/またはネットワーク化された代替構成の概略図である。
【図8C】図8A〜8Fは、図1に示す調合装置を組み込んだリンクおよび/またはネットワーク化された代替構成の概略図である。
【図8D】図8A〜8Fは、図1に示す調合装置を組み込んだリンクおよび/またはネットワーク化された代替構成の概略図である。
【図8E】図8A〜8Fは、図1に示す調合装置を組み込んだリンクおよび/またはネットワーク化された代替構成の概略図である。
【図8F】図8A〜8Fは、図1に示す調合装置を組み込んだリンクおよび/またはネットワーク化された代替構成の概略図である。
【図9A】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9B】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9C】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9D】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9E】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9F】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9G】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9G−1】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9H】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9I−1】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9I−2】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9I−3】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9J】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9K】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9L】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9M】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9N】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9O】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9O−1】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9P】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9Q】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9R】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9S】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9T】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9U】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9V】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図9W】図9A〜9Wは、図1に示す調合装置に備わった調合制御マネージャ機能が、調合手順を可能にし制御するプロセスにおいて生成することができる、グラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図10A−1】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10A−2】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10A−3】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10A−4】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10A−5】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10A−6】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10B】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10C】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10D】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図10E】図10A〜10Eは、図1に示す調合装置の調合制御マネージャ機能に関連して使用された場合に、リモートワークステーションにインストールされたブラウザによりアクセス可能な、強化された調合オーダーエントリおよび処理能力を提供する、オーダーエントリプロセスマネージャの代表的な機能モジュールのシステムフローチャートである。
【図11A】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11B】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11C】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11D】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11E−1】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11E−2】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11E−3】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11E−4】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11E−5】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11E−6】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11F−1】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11F−2】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11F−3】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11F−4】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11G−1】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11G−2】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11H−1】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11H−2】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11H−3】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11I−1】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11I−2】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11I−3】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11J−1】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図11J−2】図11A〜11Iは、図10A〜10Eに示すオーダーエントリプロセスマネージャの機能モジュールを、リモートワークステーションにアクセス可能とする、ブラウザベースのグラフィカルユーザーインターフェイスの代表的な画面である。
【図12】図12は、図10A〜10Eおよび図11A〜11Iに示すオーダーエントリプロセスマネージャが生成できるラベリングの代表的な図である。
【図13】図13は、図9A〜9W、10A〜10E、11A〜11Iに示す調合制御マネージャおよびオーダーエントリプロセスマネージャの機能を実行することができる、図1に示す調合装置が組み込み可能なコントローラの概略図である。
【図14A】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−1】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−2】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−3】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−4】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−5】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−6】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−7】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図14B−8】図14は、図1に示す調合装置の調合制御マネージャに組み込み可能なトレーニング/ヘルプ用ビデオ/オーディオ機能の代表的な画面である。
【図15A】図15A〜15Bは、典型的なシステムの構成に関連する、代表的な画面である。
【図15B】図15A〜15Bは、典型的なシステムの構成に関連する、代表的な画面である。
【図16】図16は、典型的なシステムのフリーズ画面機能を示す代表的な画面である。
【図17】図17は、典型的なシステムのチェックリスト機能を示す代表的な画面である。
【図18A】図18A〜18Bは、典型的なシステムの注入ポンプ選択機能を示す代表的な画面である。
【図18B】図18A〜18Bは、典型的なシステムの注入ポンプ選択機能を示す代表的な画面である。
【図19】図19は、典型的なシステムの栄養評価機能を示す代表的な画面である。
【図20A】図20A〜20Bは、典型的なシステムの医師エントリ/選択機能を示す代表的な画面である。
【図20B】図20A〜20Bは、典型的なシステムの医師エントリ/選択機能を示す代表的な画面である。
【図21A】図21A〜21Bは、典型的なシステムの添加溶液機能を示す代表的な画面である。
【図21B】図21A〜21Bは、典型的なシステムの添加溶液機能を示す代表的な画面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は医薬品調合システム10を示す。システム10は、人間または動物に対する投与を目的とした2つまたはそれ以上の選択された液体および/または薬剤を混合または調合するために使用することができる。使用の際、システム10は2つまたはそれ以上の個別の所定の液体および/または薬剤を複数の原料容器(例えば、個別のバイアル瓶、ボトル、シリンジ、またはバッグ)から単一の収集容器(例えば、ボトル、シリンジ、バッグ)へ移動する働きをし、これにより、液体および/または薬剤の混合物を必要とする患者個人に(例えば静脈へ)注射することが可能となる。
【0018】
一例として、怪我、病気、または外傷を原因とする患者は、必要とされる全ての栄養分を静脈から受取ることを必要とする場合がある。この状況では、患者は一般的に完全静脈栄養、または短縮してTPNと呼ばれる患者の必要栄養分の大部分をもたらすアミノ酸、デキストロース、および脂肪乳剤混合物を含む基本溶液を受取る。この処理において、医師は投与されるアミノ酸、デキストロース、および脂肪乳剤の混合物、また投与回数を処方する。長期間にわたり患者のTPNを維持するためには、ビタミン、ミネラル、電解質などの追加成分が少量この混合物に含まれるよう処方される。薬剤師の監視のもと、システム10を使用することで、処方のオーダーが入力され、処方された個別の液体、薬剤および/または混和剤それぞれの投与量はそれに従い個別の原料容器から運搬され、単一の容器で混合され患者個人に投与される。
【0019】
システム10の使用が適している環境は他にもある。例えば、医療分野において、化学療法、心筋保護、抗生物質および/または血液製剤を含む両方をサポートするものとして、また診断溶液準備および細胞および分子プロセス開発用の溶液準備を含むバイオテクノロジー処理において液体および/または薬剤を調合するためにシステム10を使用することができる。さらに、システム10は医療分野外の液体を調合するためにも使用が可能である。
【0020】
それでもやはり、システム10の機能および利点を説明することを目的として、図示した実施例でTPNをサポートするシステム10の使用を説明する。
【0021】
(I システム概略)
システム10は3つの主要なコンポーネントを含む。それらは(i)使用された場合最終溶液容器14と個別の溶液原料容器16を接続する、液体運搬セット12(図2A参照)、(ii)使用された場合(図3参照)運搬セット12と作用し溶液減量容器16から最終溶液容器14へと運搬する、調合または溶液混合装置18(図1参照)、および(iii)相互作用を左右し、通常はトレーニングを受けた臨床医が調合所で薬剤師の監視のもとに行う医師に処方された調合または溶液混合手順を行う、コントローラ(図1参照)である。
【0022】
調合装置18およびコントローラ20は、長期使用が可能な耐久性のあるものとして意図されている。図示した実施例では(図1参照)、調合装置18は、ハウジングまたはケース22の内側に取り付けられ、コントローラ20はほとんどの場合コントロールパネル24の内側に取り付けられる。ケース22は小型装置を示し、卓上または比較的小さい表面上でのセットアップおよび操作に適している。ケース22およびパネル24は、例えば、モールディングまたはフォーミングなどで希望の設定に形作ることができる。ケース22およびパネル24は、例えばプラスチックや金属などの軽量でありながら耐久性のある素材で作られていることが好ましい。
【0023】
運搬セット12(図2A)は無菌、1回使用のディスポーザブル品を対象としている。図3は、与えられた調合手順を開始する前に、操作者が装置18との関連して運搬セット12の各種構成物を取り入れることを示している。
【0024】
示されている通り、装置18は使用中の重量ステーション26を含み最終溶液容器14を有する(図3に示される通り)。重量ステーション26には、図示した実施例にある通りサポートアーム28が含まれ、ケース22の側面部または底部に取り付けられる。重量ステーション26にはまた、サポートアーム28の上部から懸架する従来型ロードセル30が含まれる。調合中、最終溶液容器14は、ロードセル30(図3参照)でハンガーHからぶら下がる。また示されている通り、装置18には原料溶液サポートフレーム32が含まれている。サポートフレーム32はいくつかの個別ハンガーHを有し、それらは調合中個別の原料容器16をサポートする。
【0025】
示されている通り、サポートフレーム32は別々の構成物から構成されるが、サポートフレーム32はケース22に適切な形で取り付け可能である。一般的に、調合中、装置18は、原料容器16および最終容器14と一緒に、「無菌室」環境の層流フード内に設置される。
【0026】
図2Aに示される運搬セット12は、一般的に、原料運搬チューブ34数本を有することができ、それらの一端は共通接合またはマニフォルド36に接合される。原料運搬チューブ34の反対端は、それぞれスパイク38または適した解除式カップリングを有し、それは従来の方法で、関連する原料溶液容器16が有する隔壁を通して、原料溶液容器16とそれぞれの原料運搬チューブ34間のオープンな流体連通に挿入が可能である。最終運搬チューブ40は、最終溶液容器14に接続される。最終運搬チューブ40の反対端は、スパイク42または適した解除式カップリングを有し、それはマニフォルド36内のアウトレット44に挿入可能であり、最終溶液容器14を原料溶液容器16に接続する。原料溶液チューブ34および最終運搬チューブ40はフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)でプラスチック加工されたポリ塩化ビニルのような柔軟性がある医療レベルのプラスチック素材で作成することが可能である。1つまたはそれ以上の原料容器16または最終容器14も同様に、不活性および目的とされる原料溶液との整合性をもとに選択された医療レベルのプラスチック素材で作成可能である。同様に、1つまたはそれ以上の原料または最終容器16または14はガラスを材料として作成することが可能である。
【0027】
原料運搬チューブ34はそれぞれ、スパイク38とマニフォルド36間の配置ポンプセグメント46を有する。ポンプセグメント34は、例えばシリコンゴムを材料として作成可能である。それぞれの原料運搬チューブ34はまた、配置された、一方向弁48(例えば、ダックビル、ディスク、または傘型弁)を有し、図示した実施例にある通り、マニフォルド36内(図2B参照)に存在し、これは原料容器16からマニフォルド36に液体が流れることを許可するが、マニフォルド36から原料容器16への逆流は阻止する。弁48はそれぞれ液体の前方流に反応して開き、マニフォルド36へ液体が流れ、スパイク受入アウトレット44を貫流することを可能とする(つまり、最終溶液容器14に対して)。弁48はそれぞれ、マニフォルド36におけるアウトレット44からの液体の逆流に反応して閉じる。
【0028】
ポンプセグメント46はそれぞれ、蠕動ポンプローターと関連して使用するよう設計されている。従って、図4では、調合装置18が蠕動ポンプステーション50を有することが示されている。図4が示す通り、蠕動ポンプステーション50はポンプベイ52または装置内で形成されたコンパートメントを占有する。示されている通り、蠕動ポンプステーション50は個別の蠕動ポンプローターアセンブリ54の軸配列を有するが、ここでは非軸配列は使用できない。さらに、ポンプステーション50は蠕動ポンプローターアセンブリ54を複数並べて配置することができる。
【0029】
蠕動ポンプステーション50はドア56を有し、これはポンプベイ52を開閉する。図5に示される通り、ドア56は開く際(図4に示される通り)に選択された蠕動ポンプローターアセンブリ54と関連し、選択されたポンプセグメント46の1つを取り込むことを可能とする。ドアは閉じる際(図3に示される通り)操作中に蠕動ポンプステーション50を取り囲む。コントローラ20は電気インターロック66(図13参照)と接続され、ドア56が開いた際に蠕動ポンプローターアセンブリ54が操作しないようにすることが好ましい。
【0030】
コントローラ20は、処方されたデータ入力オーダーおよびポンプ制御ルールに基づき、調合プロトコルまたは手順を実行する。これにはまた操作者からの他の入力も含まれる場合がある。操作中、蠕動ポンプローターアセンブリ54は、コントローラ20に命令された通り、個別に、選択的に連続して操作、または同時に、選択的に平行して操作され、希望の原料溶液量を個別の原料容器16からマニフォルド36を通じて最終容器14へ運搬する。ロードセル30はコントローラ20と接続され、最終容器14への個別の原料溶液の増分運搬を重量測定法で監視する。コントローラ20は重量における増分変化を監視し、それは前もってプログラムされたルールに従って処理され、蠕動ポンプローターアセンブリ54の操作速度を決定し、処方された量の原料溶液が運ばれた時点で最終的に停止する。
【0031】
コントローラ20(図13参照)は、メインプロセッシングユニット(MPU)からから構成される。MPU58は従来のPC、つまり、図示した実施例においては、調合装置18のケース22の外側にあるコントロールパネル24内に組み込まれている。別の方法としては、MPU58を調合装置18のケース22内に組み込むことも可能である。MPU58は1つまたはそれ以上のMicrosoft.RTMおよびWindows(登録商標).RTMの操作環境をサポートする従来型マイクロプロセッサより構成されることが可能である。MPU58には従来型のRAM122および、ハードディスクドライブというような従来型不揮発性メモリ装置74が含まれる。MPU50には、プログラムを例えばCDリーダーといったメモリ装置74へアップロードするための入力装置124が含まれる。図示した実施例において、調合制御マネージャ機能はMPU58のメモリ装置内の74プロセスソフトウェアとして備わっている。
【0032】
図示した実施例において、コントローラ20にはまた、監視CPU126および周辺処理ユニット(PPU)60が含まれる。CPU126およびPPU60は共にプリント基板に実装されることが好ましい。CPUは従来型のuC/OS−IIオペレーティングシステムを実行できるマイクロプロセッサから構成される。PPUは命令を受けたマイクロチップPICであり、処理タスクおよび制御機能特有のファームウェアにより実行される。図示した実施例では、CPU126およびPPU60は電気ベイ62または仕切りの内側に、調合装置18のケース22で取り付けられる(図6A、6B、および7参照)。AC電源(ここでは示されていない)は電気をCPU126、PPU60、および装置18のその他電気構成物に供給する。
【0033】
CPU126はUSB、RS−232、イーサネット(登録商標)ポート、またはその他接続機器を介して、MPU58と接続される(図13参照)。CPU126は、調合制御マネージャ72により生成された高いレベルの命令をMPU58から受取る。PPU60(図13参照)は、RS−232リンクを介しCPU126と接続される。調合制御マネージャ72により生成された高いレベルの命令は、CPU126により中レベルのコマンドとしてPPU60に伝えられる。PPU60は、蠕動ポンプステーション50および重量ステーション26の各種ハードウェア、例えばドアインターロック66など(前述の通り)、ポンプモーター64(図6A参照、後述の通り)、ポンプクラッチ68(後述の通り)、ホール効果ポンプローターセンサー70、後述の通り)、ロードセル30(前述の通り)などに接続される。PPU60は、CPU126が生成した中レベルの制御コマンドに基づき、ハードウェアに1次レベルの安全措置として(例えば、前述の通り、ドア56が開いている際のポンプモーター64の停止)特定のコマンドを出す。PPU60およびCPU126は相互およびモニターと連通し、個別の障害をバックアップし、是正措置をとる。
【0034】
調合制御マネージャ72はMPU58に備えられている調合制御マネージャ72は、前もってプログラムされたルールを有し、そこには、処方された調合タスクを実行するための入力データの受け取りおよび操作、装置状態および操作状況の監視、データ出力または格納、また蠕動ポンプステーション50の操作にコマンドを出す際の手順が記されている。MPU58は、調合制御マネージャ72が操作者の入力に対して生成した高いレベルの命令をCPU126(例えば、各蠕動ポンプアセンブリ54が運ぶ液体量)に伝える。CPU126は、それに対し、中レベルの命令をPPU60に伝え、PPU60は各蠕動ポンプアセンブリ54に特定のポンプコマンドを伝えることでポンプ命令が実行され、また、センサーおよびロードセルからの操作状態データを受取り、評価することで閉ループフィードバック制御および対応アラームを生成する。PPU60はまた、操作状態データをCPU126に伝え、CPU126はまたPPU60に平行して操作状態を評価する。この点において、CPU126は、アラーム状況がPPU60に感知されなかった場合の2次レベルの安全措置を備える(例えば、PPU60に感知されなければ過剰運送が発生する場合のポンピングの一時停止)。
【0035】
図示した実施例では(図1参照)、コントローラ20は表示装置76を有し、それはコントロールパネル24、データ入力装置78(例えば、キーボードおよびマウス)、および出力ステーション80(例えば、プリンタ)の一部となっており、それらは適した入力または出力を介してMPU58と接続される。図示した実施例(図1参照)では、また表示装置76は、例えば、調合制御マネージャ72に備えられたのWindows(登録商標).RTMベースのオペレーティングプラットフォームを使用する、調合制御マネージャ72により実施された従来型のタッチスクリーン方式を使用する、もう1つのデータ入力データ装置として機能することが望ましい。この配列において調合制御マネージャ72が実行する複合データ表示およびデータ入力能力は、表示装置76における相互ユーザーインターフェイスを備える。それは、調合制御マネージャ72に備えられた前もってプログラムされたルール下では、データ入力および表示を操作情報プロンプトまたは入力済みデータの確認、また監視された操作状態および調合装置18の状況に対して受け入る。調合制御マネージャ72はまた、実際のポンプ実行結果を元のオーダーと比較確認することで、3次レベルの安全措置を備える。表示はアルファベット−数字順の形式および/またグラフまたは図式で希望通りに行うことができる。調合制御マネージャ72はまた、例えば、アクティビティ報告などの選択された情報を希望の形式でプリンタ80に出力することを可能とする。調合制御マネージャ72の相互ユーザーインターフェイスは、操作者が都合にあわせてシステム10の操作に関する情報を入力、参照、取り入れることを可能とする。調合制御マネージャ72の詳細、および調合制御マネージャ72により実施されるタッチスクリーンによる相互ユーザーインタフェイスは、後述される。
【0036】
また図1に示されている通り、MPU58にはまた、バーコードリーダー82に対する入力、および同様に調合制御マネージャ72へのスキャン情報に対する入力が含まれるシステム10のこの側面に関する詳細は後述される。
【0037】
また図1に示す通り、MPU58にはまたキーボードおよびマウスによるデータ入力装置78が含まれる。これらの装置78は、操作者が、調合制御マネージャ72による操作に対するデータ入力、および異なる方法による表示装置76により示された情報とやり取りを行うことを可能とする。これは調合制御マネージャ72のタッチスクリーンデータ入力能力を使用することなく行われる。この配置においては(図13参照)、コントローラ20にはオーダーエントリプロセスマネージャ84が含まれることが好ましく、これはコントロールパネル24のMPU58のメモリ装置74に備えることが可能である。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、他の形式の相互作用データ入力およびデータ参照プラットフォーム、また、例えば、後述の通りの最終溶液容器14用ラベリングといった選択された形式でのプリンタ80へのデータ出力を可能とする。
【0038】
オーダーエントリプロセスマネージャ84は、デバイスコントローラ20の調合制御マネージャにリンクされている、1つまたはそれ以上の外部マイクロプロセッサ80に備えられている、ブラウザソフトウェア86によりアクセス可能であることが好ましい(図13に示されている通り)。この配置においては、コントローラ20に、RS−232リンクまたは他のそれに代わるデータ通信接続(例えば、ラジオ、マイクロ波、赤外線、またはその他電磁波通信システム)が含まれ、調合制御マネージャ72と外部入力または出力装置(例えば、その他データ入力ワークステーションおよび/またプリンタ)間の電気または電磁データ通信を可能とする。これは、例えば単一ステーションのハブなしのローカルエリアネットワーク接続、複数ステーションのハブまたはスイッチ・ローカルエリアネットワーク接続、機器ネットワークサーバとの複数のステーションハブ接および/または複数ステーションの公開インターネットを通じた接続を使用する。これとは逆に、または追加として、複数の調合装置18をオンボードコントローラ通じて複数のデータ入力ワークステーションまたはサイトにリンクすることが可能である。コントローラ20のこれらの能力は、完全にネットワーク化された医薬品調合の多様な配置を作り出す。調合制御マネージャ72との関連においてコントローラ20により装備可能な、相互作用データ入力およびデータ参照プラットフォームのこれらネットワーク化された形式(例えば、インターネット、イントラネット、またはループバック)についての詳細は後述される。
【0039】
調合手続きが完了した場合、操作者は最終溶液容器14のインレットチューブ40を密閉し、最終運搬チューブスパイク42をマニフォルド36から取り外す。一般的なケースでは、少なくとも同じ原料溶液の混合物を必要とする一連の調合オーダーがある場合、操作者は、新たな最終溶液容器14のインレットチューブ40のスパイク42をマニフォルド36に取り付け、新たに調合手順を実行することで、次調合オーダーを進める。そうでなければ、操作者は原料運搬チューブ34を原料容器16から分離し、運搬セット12および原料容器16を装置18との接続から取り除く。運搬セット12は廃棄できる。各最終溶液容器14、およびその調合液体物は、格納、注入、輸液、またはさらなる処理を目的として保持される。
【0040】
(II 調合装置の技術的機能)
図6A、6B、および7は、調合装置18の典型的な実施例の構成の詳細を一番よく示している。示されている通り、装置18には、前述の通りポンプベイ52および電気ベイ62に分けられるフレーム90が含まれる。蠕動ポンプステーション50のハードウェア構成物は、ポンプベイ52を占有する。ポンプステーション50の電気構成物およびロードセル30はPPU60同様、電気ベイ62を占有する。図4および5で例として示されているケース22は、フレーム90およびそれが有する構成物を取り囲む。
【0041】
(A.蠕動ポンプステーション)
ポンプベイ52においては、すでに一般論として述べられている通り、蠕動ポンプステーション50は蠕動ポンプローターアセンブリ54の配列を有する。蠕動ポンプアローターセンブリ54の数および設定は、設計上の考慮および装置18の調合要件により異なる可能性がある。図示した実施例(図4に示されている通り)では、9つの蠕動ポンプローターアセンブリ54が配置されている。
【0042】
示されている通り(図6Aおよび6B)、各蠕動ポンプアローターセンブリ54は同じ様式で構成される。各アセンブリ54は、フレーム90の取り付けられたベアリングプレート92上でサポートされる。ベアリングプレート92は、ドライブシャフト94に沿った軸間隔の関係で連続して配列される。ドライブシャフト94は、ドライブベルト96およびドライブプーリ98を介して、電気ドライブモーター64(図6A参照)(電気ベイ62で保有)の一端に接続される。別の方法としては、ドライブシャフト94を直接ドライブモーター64に接続することも可能である。ドライブモーター64の操作は、コントローラ20に左右され、希望の回転数でドライブシャフト94を回転させる。典型的な実施例においては、ドライブモーターは様々な回転数でドライブシャフト94を回転させることができる。各ポンプローターアセンブリ54は、ドライブシャフト94におけるベアリング102が有するドライブギア100を有する。従来型の電磁クラッチアセンブリ68は、各ドライブギア100に接続される。各クラッチアセンブリ68は、それぞれコントローラ20(図13に示される通り)に接続される。コントローラ20により作動された場合、与えられたクラッチアセンブリ68は摩擦的にドライブギア100をドライブシャフト94に接続する。クラッチアセンブリ68がコントローラ20により作動されない場合、ドライブシャフト64の回転は、関連するドライブギア100に伝えられない。
【0043】
固定アイドラシャフト104は、ドライブシャフト94から間隔をおいて、およびオフセットされて、ベアリングプレート92にまで延びる。各ポンプローターアセンブリ54は、アイドラシャフト104上のブッシング108において実行されるまたドリブンギア106を有する。ドリブンギア106は、それぞれドライブギア100に接続され、そのようなドライブギア100の回転は、関連するドリブンギア106にその回転を伝える。この配置において、各ポンプローターアセンブリ54は、回転用に各ドリブンギア106に(例えばギア取り付けネジ112を使用して)接続されたポンプローター110を有する。各ポンプローター110は、使用されているポンプローラー114の配列を有し、運搬チューブ34の配置ポンプセグメント46に連動する。
【0044】
前記コントローラ20による所定のクラッチアセンブリ68の動作によって、関連したドライブギア100が、ドライブモーター64により回転が伝えられるドライブシャフト94に連結され、次にドライブギア106を通して関連ポンプローター110に回転が伝達される。前記ポンプローター110の回転中に、ポンプローラー114が関連ポンプセグメント46をかみ合わせ、汎用蠕動ポンプの動作により運搬チューブ34を通して液体を運搬する。
【0045】
各ポンプローターアセンブリ54は、前記関連したポンプローター110と配列した、一組の保持ブラケット116を含む。前記保持ブラケット116は、各ポンプセグメント46の反対の端に形成されたマウント118(図2A参照)に解放可能に連結されるようサイズと形状が決められている。前記保持ブラケット116は前記ポンプセグメントマウント118に摩擦で嵌まり合い、またそれにより、図5に表示されるように、使用中に前記ポンプセグメント46を前記ポンプローラー114と共に望まれる関連動作に維持する。
【0046】
後にさらに詳しく説明されるように、前記ポンプローターアセンブリ54の前記保持ブラケット116および前記運搬チューブ34のポンプセグメントマウント118は、選択されたポンプローター110に関連して選択されたポンプセグメント46の搭載に、希望のオーダーを促すために望まれる一意にコード化されている(例えば、照合番号および/または照合色、または同様のもの)。一意の照合コードはまた、選択された原料容器16に関連した前記運搬チューブ34の望ましい連結を促すために、前記関連運搬チューブ34のスパイク38に付される(例えば、番号、色別ラベル120による)。後にさらに詳しく説明されるように、前記調合制御マネージャ72によって生成されたユーザーインターフェイスの図形は、この一意のコードを望ましく取り入れ、それによって、前記調合制御マネージャ72によって提供された希望ソフトウェア機能も同様に、前記運搬セット12の使い捨て部品を前記ポンプステーション50のハードウェア部品と合わせることができる。
【0047】
前記一意の照合コードは、例えば、一次元または二次元バーコードなどのバーコードを含むことが望ましい。この構成では、調合に先立って潜在的エラーソースを除去するために、前記調合制御マネージャ72は操作者に、溶液容器と運搬セット上でのスキャニングの物理的作用をバーコードで実行することを要求できる。このソフトウェア、ハードウェアおよび使い捨て部品の組み合わせによって、人為的エラーによる調合エラーのソースを最小限にする。バーコードスキャニングはまた、調合前のロット番号の記録を含み、また有効期限のある、もしくは所定期間内に有効期間の切れる原料溶液の使用警告/防止を含むことが望ましい。このように、ロット番号の記録を自動化し調合バッグに関連付けることができ、そして価値のある原料溶液の無駄を防止し、また同様に、期限切れの成物を含んでいない溶液よりも効果的でない最終溶液が提供される可能性も防止できる。
【0048】
図2Fに表示されているように、前記運搬セット12は、一体として、ポンプセグメント46とスパイク38の間のすべての運搬チューブ34を望ましい順番で確保するよう採寸および構成された、プラスチックの成形または加工ストリップより成るチューブオーガナイザ128を含むこともできる。この構成では、オーガナイザ128は、操作者が、ポンプローターアセンブリ54に対する運搬チューブ24の順番を、オーガナイザ128により既定されるように、ポンプセグメント46を一体として保持ブラケット116に搭載することを必要とする。前記オーガナイザ128は、さらに、前記調合デバイス18上で、前記運搬チューブ34が望ましい順番で搭載されることを保証する。
【0049】
前記システム10は、医師のオーダー時点に始まり、調合と最終製品の送達および受け取りまで継続する前記調合プロセスの全段階における、システムプロセス管理を実現する。上記のように、オーダーは患者の居る場所から病院ベースの電子オーダーシステムを通して受け取ることができる。情報を電子的に受け取ると、それらの情報は、前記調合制御マネージャ72に入力または電子送信することができる。最終溶液容器14は、調合プロセスに先行するステップとして自動的にラベル付けができる。前記調合プロセスは、その後、原料容器ラベルおよびバーコードコーディングと前記最終溶液容器14との組み合わせで、ラベルによる管理と識別ができる。
【0050】
(B ポンプ管理基準)
全般的にに説明されてきたように、また後にさらに詳しく説明されるように、望まれる調合オーダーが操作者によって入力され、また前記コントロールパネル24の前記MPU58にある前記調合制御マネージャ72が前記調合オーダーを実行する。典型的には、前記調合オーダーは前記原料溶液と前記最終溶液に混合される各原料溶液(重量と体積による)の量を確認する。前記調合制御マネージャ72は、例えば、第一の原料溶液の所望量を前記最終容器14に運搬するための第一のポンプローターアセンブリ54の操作のような、連続調合モードで個別ポンプローターアセンブリ54を(前記調合デバイス18の前記PPU60を通して)操作でき、そして次に、第二の原料溶液の所望量を前記最終容器14に運搬するための第二のポンプローターアセンブリ54の操作、そして同じように、望まれる混合物が構成されるまで、各原料溶液の所望量を供給していく。
【0051】
前記個別ポンプローターアセンブリ54の管理において、前記調合制御マネージャ72のプログラムされる規則は、前もって設定された送達精度基準を考慮することが望ましい。該基準は、達成されるべき調合作業に従って変化する。例えば、TPNには、送達精度基準は、0.2MLあるいはそれ以上の全原料に対し+−0.5%、またはそれ以上(より優れた値)で設定できる。+−5%/−0%の送達精度基準はアンダーフィルの可能性を削除するためにも設定できる。
【0052】
前記調合制御マネージャ72のプログラムされる規則は、前記送達量を考慮した送達時間基準を含むことが望ましい。+−0.5%あるいはそれ以上のシステム送達精度目標を達成するために、少ない送達量においては、絶対誤差を最小限に食い止めなければならない。絶対送達誤差をより低くするには、前記調合制御マネージャ72がより厳しいプロセス管理を取り入れることが必要であり、少ない送達量では、送達のmL毎の送達時間の延長をもたらす可能性がある。しかし、+−0.5%あるいはそれ以上のシステム送達精度目標を達成するためには、大きい送達量においてはより大きな絶対誤差が許容される。例えば、10mL送達での1%誤差は0.1mLである。それと同等の1000mL送達での1%誤差は、10mLである。したがって、前記調合制御マネージャ72は、大きな送達量では、送達のmL毎の送達時間を短縮させることができる別のプロセス管理を設定することができる。
【0053】
前記調合制御マネージャ72は、同じ原料溶液の並行プロセスにも対応できる。例えば、もし同じ原料溶液が二つのポンプローターアセンブリ54に存在する場合、送達時間全体を短縮するために、両原料溶液は並行して(同時に)くみ上げられることができる。したがって、単一容器を満たすのに、連続調合(例えば、溶液を一つずつ入れていく)で2分かかるとした場合、並行調合を使った場合、最終製品を構成する溶液成分次第では、これを1分に短縮することが潜在的に可能であると予測される。
【0054】
前記調合制御マネージャ72の事前にプログラムされた規則は、前記ポンプドライブモーター64の望まれる閉回路制御を決定する。望ましくは、閉回路コントロールは、望まれる目標送達を達成するポンプ速度を制御する従来の比例‐積分‐微分(PID)制御計画を実行する。前記PID制御計画は、現在の送達量と目標量間の絶対誤差だけでなく、また絶対誤差が時間とともにどれだけ速く変化するかも考慮したポンプ補正コマンドを生成する。前記制御計画は純粋に数学的なPIDモデルを使うことができ、または、望まれる流速を獲得するためのモーター速度をどのように調整するかを確定する、推定と補間法を利用した「ファジー理論」技術を取り入れることもできる。ファジー理論技術を利用すると、乗除指示を使用しないモーター速度制御機能が可能で、それによって処理複雑性を最小化させる。
【0055】
下記に示す基礎的なPID方程式において、「e」は望まれるモーター速度と実際のモーター速度間のエラーを示し、また「u」はエラーの調整を図る新しいモータードライブの出力レベルである。
【0056】
【数1】

ここで、
(P)プロポーショナル(比例)−モーター速度エラーに対する比例(直接)応答。
(I)インテグラル(積分)−望まれる速度と実際の速度間の差に対する積分(迅速速度変更)これは普通、モーターパワーがゼロから全出力まで急速に上がる必要のある、モーターの立ち上げに役立つものである。
(D)デリバティブ(微分)−モーター速度エラーに対する微分(堆積された)応答。これは、例えば高運搬の場合に必要になる、モーターパワーの着実な増幅を促すものである。
【0057】
方程式1では、望まれるモーター速度と予測されたモーター速度間のエラーの整数値近似式が現在のモーター速度と加速をベースに行われる。このエラー値は、モータードライブの出力レベルを適切に上下に調節するために使用される。
【0058】
絶対誤差値(適切に測定された)を、モーターパワー調節として使用することにより、PID方程式の(P)比例部分が近似される。
【0059】
値の範囲および測量の選択で、PID方程式の(I)積分部分が近似される。これは、適度なエラー値(可能最高エラー値よりもずっと少ない)モーター出力レベルを飽和状態に動かすために、エラー値スケールをモーター出力よりも大きくすることにより、達成される。
【0060】
さらに、各PID制御回路反復で新しいモーター出力レベルを確定することに代えて、モーター出力レベルを調節することによって、PID方程式の(D)微分部分が近似される。
【0061】
改善された過渡応答およびスムーズな制御で、従来のPIDアルゴリズムのように機能するモーター制御がもたらされる。
【0062】
(直角位相デコーダの実装)
従来の直角位相デコーダとは異なり、我々のデコーダーはポンプドライブモーター64に上下パルス振動を起こさず、単にポンプドライブモーター64が現在回転している方向を確認するものである。前記PPU60は方向信号を監視し、モーターがプログラムされた方向に回転しているかを統計的に確認し、もしそうでなければ警告する。従来のシステムでは、追加のPPU入力またはさらに高価な外部部品を必要とするが、これにより最少数の部分の使用で直角位相デコーダ機能を実装できる。
【0063】
1つの代表的な実施形態において、前記調合制御マネージャ72は、送達量と目標間の絶対誤差が既定量に達するまで高流速制御体制を実行する。この「スローダウン」時点で、前記調合制御マネージャ72は流速を一定の比率で減らし、また低流速制御体制を実行する。この体制中、補正コマンドは送達量と目標間の差が無くなるにつれ、引き続いて小さくなる。この体制中の流速減少率は、線形または非線形にもなり、また非線形減少は凹面、凸面またはその混合にもなりうる。
【0064】
望ましい実装では、前記調合制御マネージャ72は、目標量に達すると、それぞれのポンプローターアセンブリをステップまたは振動させる。この構成では、例えば、一回転(360度)が500の増加的感知ステップに等しく、各増加的感知ステップは回転の0.72度に等しいというように、ローター回転数がいくつもの増加的感知ステップと相関関係を持ち、また同様にローター回転の増加度とも相関関係を持てるように、前記PPU60は、各ローターと連結したホール効果センサーなどのローター回転センサー70と通信できる。この方法により、前記PPU60は、ポンプから圧力が取り除かれた後、運搬セットのチューブが通常横断面に戻ることによって起こる水圧効果が引き起すオーバーフィルを防止するために、目標量に達した時に、ポンプローター回転の増加単位の小ささという点で極めて正確なポンプコマンドを生成できる。
【0065】
前記PPU60は、どのローターが回転しているかを確定するためにホール効果センサーの出力を監視する。この情報は、適切な警告の生成に使われる。その警告の例としては以下がある。
1.ローターが動いてはならないときに動いている−これは、誤った溶液を最終容器に送達を起こす潜在的危険である。典型的なシステムは、この状態を監視し、またこれが発生すると警告を発し、患者の治療に最終容器を使わないように操作者に忠告する。
2.ローターが動くはずの時に動かない−これは危険ではないが、機能不良として検出され操作者に報告される。
【0066】
(III 運搬セットの技術的機能)
すでに説明されたように、典型的な調合セッションには、同じ原料溶液の少なくともいくつかの混合物を要する、一連の調合オーダーがある。この配列では操作者が、前記同マニフォルド36で最終溶液容器14を継続して交換する。
【0067】
この状況において、原料溶液として脂肪乳剤を要する調合オーダーの場合、脂肪乳剤がマニフォルド36に残ることがある。この前記マニフォルド36に残された残渣は、量的に小さいが、脂肪乳剤を指定しない次の調合オーダーで、脂肪乳剤を含まないはずの調合オーダーの最終溶液容器14に注入される可能性がある。
【0068】
効果を最小限に食い止めるため、図2Bで、使用中、脂肪乳剤の運搬専用として意図された運搬チューブ34’が一つある。すでに説明されたように、一意のコード配列は要求されるバーコードスキャンと連結され、この運搬チューブ34’が使用中、原料容器から脂肪乳剤の運搬専用と確実になるよう取り入れることができる。調合中、脂肪乳剤は、他の原料溶液に先立って前記最終溶液容器14の中に運搬される。したがって、脂肪乳剤後の、他の原料溶液の調合は、脂肪乳剤残渣を前記マニフォルド36から前記最終溶液容器14の中に流す役目をはたす。
【0069】
調合に続いて、前記スパイク42が前記アウトレット44から回収された時、前記マニフォルド36中に一時的真空が形成される。前記弁48は、前記アウトレット44から前記スパイク42を回収することによって形成される一時的真空に応答して開くことができ、前記マニフォルド36中に原料溶液の小さなボーラスを引き入れる。脂肪乳剤残渣は、このボーラスに含まれる。
【0070】
図示した構成では、脂肪乳剤運搬チューブ34’と一致した前記マニフォルド36中の前記弁48’が、脂肪乳剤原料容器に連結されていない運搬チューブ34と一致した前記マニフォルド36中の他の弁48の弁開口またはクラッキング圧力よりも強い、弁開口または「クラッキング」圧力を持つために、サイズと形状が決められている。脂肪乳剤運搬チューブ34’と並んだ前記弁48’の、さらに強いクラッキング圧力は、前記スパイク42が前記アウトレット44から回収された時、前記弁48’を閉めたままにするために選択される。
【0071】
使用中(図2が示すように)、前記スパイク42が前記アウトレット44から回収された時、脂肪乳剤運搬チューブ34’と並んでいない前記弁48の少ないクラッキング圧力により、これらの弁48は、前記アウトレット44から前記スパイク42を回収することによって形成される一時的真空に応答して開くことができる。しかし、脂肪乳剤運搬チューブ34’と並んだ弁48’の、さらに強いクラッキング圧力によって、前記スパイク42が前記アウトレット44から回収された時、前記弁48’は閉まった状態に留まる。したがって、前記スパイク42が回収されて前記マニフォルド36中に一時的真空が形成されると、前記マニフォルド36中に引き入れられうる、全原料容器からの原料溶液の小さなボーラスは、脂肪乳剤を含まない。したがって、前記最終溶液容器14が交換される時に、脂肪乳剤残渣が前記マニフォルド36中へ入ることを防止できる。
【0072】
代替の構成では(図2Dおよび2Eが示すように)、脂肪乳剤の運搬専用として意図された一つの運搬チューブ34’の必要を満たす、蠕動ポンプローターアセンブリ54’は、前記コントローラ20の方向における逆回転機能も有することができる。逆回転は陰圧を生み出し、並んだ弁48’を閉める。この構成では、前記コントローラ20が、操作者が前記スパイク42を前記アウトレット44から除去する前に、時脂肪乳剤ポンプローターアセンブリ54’の逆回転をコマンドする。図2Eが示すように、ポンプ陰圧への反力によって閉じたままの脂肪乳剤運搬チューブ34’中の前記弁 48’を除いて、前記スパイク42の除去は、前記弁48を開くことができる。すでに説明されたように、前記スパイク42が除去される間に、全原料容器からの原料溶液の小さなボーラスが、脂肪乳剤を除いて、前記マニフォルド36中に引き入れられる。
【0073】
前記スパイク42を除去によって創造される真空は、前記スパイク42が除去される間に、他の蠕動ポンプローターアセンブリ54を前方向で振動しながら増大できる。この配列では、脂肪乳剤運搬チューブ34’の必要を満たす前記弁48’のクラッキング圧力は、他の弁48クラッキング圧力と違う必要はない。
【0074】
(IV コントローラ技術的機能)
(A 調合制御マネージャ)
調合制御マネージャ72は、コントロールパネル24のMPU58に備わっている。調合制御マネージャ72により、臨床医は、所定の調合プロトコルに関する情報を入力、閲覧、調整、およびアンロードすることができる。
【0075】
一般に、調合制御マネージャ72は、リアルタイムのフィードバックと、グラフィックユーザーインターフェイス(GUI)要素を通した調合装置とのインタラクションを操作者に提供する、プログラム言語である。Windows(登録商標).RTM.ベースのグラフィカルフォーマットで作成されたGUI要素は、調合制御マネージャ72により生成された様々な入力および出力を表示し、調合装置18を操作するために、調合制御マネージャ72により使用される情報をユーザーが入力および調整できるようにする。
【0076】
GUI要素を開発するために、調合制御マネージャ72は、ある市販の第三者コンポーネントおよびツールを利用することができる。開発後、調合制御マネージャ72は、標準のウィンドウベースのソフトウェアプログラムとしてメモリデバイスに備わることができる。
【0077】
図9A〜9W、15A〜15B、16、および17は、調合制御マネージャ72の代表的な実施形態により生成される画面の段階的説明であり、調合制御マネージャ72の様々な特徴を示している。
【0078】
ソフトウェアの初期化の初起動モードの後、主要な作業領域が表示装置76に作成されるが、最初にログイン画面200(図9A)が開かれる。ログイン画面200は、操作者のバッジ番号をスキャンするためのバーコードスキャナの使用、またはグラフィカルタッチスクリーンエントリパッドへのバッジ番号の入力、あるいはその他の選択された形式の識別を操作者に求める。この識別手順は、ログインや、操作者のセキュリティクリアランスレベルの評価に必要である。望ましくは、署名データが比較される、認定ユーザーのリストをシステム管理者が事前に作成している。
【0079】
望ましくは、システムは、システムの操作のための様々な保護手段を提供する、様々な設定手順を含む。図15Aは、全ての調合操作に必要な承認を設定するための、ひとつの構成画面1500である。図15Aに示すように、タブ1502を選択すると、システムの管理者またはそのような高いシステム管理アクセスのレベルを有するその他の個人などの操作者に、画面1500が提示される。この例では、画面1500は、患者のいくつかのクラスのそれぞれに対し、三段階の選択を提示する。承認要件は、患者クラスを通して互いに独立している。承認レベルの例としては、「なし」―すべての調合機能に対して承認不要、「原料変更後」―様々な原料溶液のいずれかが変更および/または交換された後、より上位の従業員、たとえば薬剤師からの承認が必要、「常時」―すべての調合機能に対して上位の従業員からの承認が必要、などがある。後者の承認設定は、たとえば新人もしくは初級技術者の場合、またはそのように監督が必要とされる場合に適用される。
【0080】
図15Bは、バーコード構成画面1504を示す。図15Bに示すように、タブ1506の選択時に画面1504が操作者に提示され、操作者がプルダウン1508を介して通信ポートを設定できるようにするとともに、プルダウン1510を介した、ポートスピード、パリティ、語長などのポートの他の属性の選択を許可する。操作者にはまた、たとえば調合を開始させる前にバーコード確認を要求する(1514)、設定時に原料溶液のバーコード確認を要求する(1516)、フローなしアラームが示された後に原料容器のバーコード確認を要求する(1518)、最終的な容器ラベルのバーコード確認を要求する(1520)などの他のチェックルーチンを操作者が選択できる、各種チェックボックス1512が提示される。チェックは、最終溶液の調製における人為的エラーを防止するのを助ける追加的手段を提供する。
【0081】
認定されている識別情報が入力されると、ログイン画面200はメイン画面202(図9B)に変わる。メイン画面202は、連番が付されたポンプステーションデータフィールド204を表示する。ポンプステーションデータフィールド204は、望ましくは、調合装置の蠕動ポンプローターアセンブリ54の左から右への配置に従って番号が付される。また望ましくは、番号は、前述したように、調合装置18の蠕動ポンプローターアセンブリ54に指定された色コードに従って色分けされる。
【0082】
それぞれのポンプステーションデータフィールド204は、操作者が送達されるべき溶液を特定することができるための溶液フィールド206と、その溶液がどれ程の量送達されるべきかを特定するための量フィールド208とを含む。溶液フィールド206は、「タッチしてステーションをプログラム」と示されているタッチボタン210を含む。プロンプトボタン210に触れると、操作者は、調合制御マネージャ72に必要となる溶液フィールド206および量フィールド208にデータを入力することができる。
【0083】
プロンプトボタン210に触れると、まず溶液プログラミングボックス212(図9C)が開く。溶液プログラミングボックス212は、メイン画面202内に、「DEX」(デキストロース)、「アミノ」(アミノ酸)、「脂質」(脂肪乳剤)、「LYTES」(電解質)など、溶液タイプの特定の識別情報を含むタッチボタンか、あるいはユーザーがその他の溶液タイプを指定することができるタッチボタン(「その他」)、または利用可能な溶液のリストを求めるタッチボタン(「リスト」)の配列を表示する。望ましくは、後述するように、メイン画面202上のオプションメニュータッチボタン214を使用して、システム管理者が溶液のリストを事前に作成している。溶液プログラミングボックスの「その他」のタッチボタンにより、操作者は溶液のリストをスクロールすることができる(前の溶液、次の溶液)。その他のボタン(「OK」)により、特定された溶液およびその溶液の溶液フィールド206へのエントリを検証することができ、または終了ボタン(「キャンセル」)で溶液フィールド206にデータエントリがない状態で溶液プログラミングボックス212を閉じる。特定の溶液タイプのボタン(例えば「DEX」)(図9D参照)を選択すると、リストにおけるそのタイプの溶液のみ(例えば、デキストロース70%)が入力され、または、複数の選択がなされる場合(例えば、「アミノ」を選択することにより)には、その溶液タイプに対する溶液リストボックス216が表示され(図9E参照)、操作者はそこから、触れることにより選択することができる。
【0084】
溶液タイプが選択された後、操作者が溶液プログラミングボックス212上の「OK」ボタンを選択すると、ポンプステーションデータフィールド204の溶液フィールド206に溶液タイプが現れる(図9F参照)。量プログラミングボックス218もまた開かれ、溶液プログラミングボックス212と置き換わる。量プログラミングボックス218は、選択されたポンプステーションにより、原料溶液容器から最終容器まで運搬されるべき量を、選択された単位で(例えば、mLで表される容積)操作者が入力できるグラフィカルテンキーを備える。その量の単位は、「用量計算機」タッチボタン220を使用しても指定することができる。数値を入力した後、量プログラミングボックス218の「エンター」タッチボタンを押すと、ポンプステーションデータフィールド204の量フィールド208に入力された量が入力され(図9F参照)、量プログラミングボックス218が閉じる。
【0085】
ステーション番号識別アイコン224を押すことにより、任意でステーション制御ボックス222(図9G)を選択することもできる。ステーション制御ボックス222では、操作者が「溶液の確認」タッチボタン226を押すことにより、溶液フィールド206で特定された溶液の運搬を確認することが必要である。「溶液の確認」タッチボタン226を押すと、溶液確認ボックス228が開く(図9H)。操作者は、(バースキャナ入力装置82を使用して)原料溶液容器上のバーコードをスキャンするよう求められる。このバーコードは、例えば溶液タイプ、溶液のロット番号、その有効期限などを識別する。バーコードをスキャンすることにより、調合制御マネージャ72は、検証や溶液のトラッキングを目的として、この情報を特定の調合オーダーに関連付ける。さらに、調合制御マネージャ72は、有効期限制御を実装し、期限切れの溶液の使用を防ぐことができる。バーコードスキャニング機能を調合制御マネージャ72と統合することにより、ロット番号および有効期限のトラッキングおよび/または検証を調合装置18の操作に統合することができる。
【0086】
操作者はまた、ポンプステーション番号に対応する一意のコーディングを有する運搬チューブ34が、バーコードのスキャンが始まる原料容器に連結されていることを視覚的に確認するとともに、そのポンプステーションに対する運搬チューブ24における一意のコードのバーコードコンポーネントをスキャンするよう促される。バーコードをスキャンすることにより、正しい原料溶液容器15および運搬チューブ24が操作者により確認されると、溶液確認ボックス228中の情報は更新される(図9I(1)参照)。操作者はまた、図9I(2)に示すように、新しい運搬セットが設置されており、いずれの溶液も含んでいないことを確認するよう、任意で提示される画面900により促される。あるいは、操作者が以前の設定または既定の設定を引き続き使用して調合している場合、操作者に適切な選択を行うことを求めるとともに、先へ進める前に、運搬セットのチューブがいかなる溶液も含んでいないことを確実にするために、新しい運搬セットが設置されたときの状態であるかを確認するよう操作者に求める、原料溶液設定画面904(図9I(3))が起動時に提示される。すべての確認が完了した後、操作者は溶液確認ボックス228の「OK」タッチボタンを押すことができる。
【0087】
ステーション制御ボックス222(図9G参照)上の「洗浄」ステーション制御ボタンを押すことにより、溶液洗浄ボックス230(図9J参照)を任意で選択することもできる。溶液洗浄ボックス230は、「短時間洗浄」(例えば2秒)または「長時間洗浄」(例えば5秒)を実行するよう操作者に促すタッチボタンを含んでおり、その間調合制御マネージャ72が選択されたポンプステーションに対応する蠕動ポンプローターアセンブリ54を操作する。原料溶液容器16と最終容器14との間に流体連通が存在していることを検証するために(望まれる場合)、ロードセル30が重量の変化を監視し、最終容器14への溶液のエントリを示す。溶液洗浄ボックス230は洗浄の完了を示し(図9K参照)、操作者は「終了」タッチボタンによりメイン画面202に戻るよう促される。調合の開始の前に洗浄は必要ではないが、任意の設定ステップとして利用可能である。
【0088】
操作者は、プログラミングが完了するまで、それぞれの原料溶液およびそれぞれのポンプステーションに対し定められた前述のシーケンスに従うよう促される。図9Lは、(i)操作者が、70%デキストロース137mL(ポンプステーション1)、15%ノバミン54mL(ポンプステーション2)、10%トラバゾル77mL(ポンプステーション3)、および滅菌水216mL(ポンプステーション9)を、原料溶液容器から最終容器へ混合するよう、調合制御マネージャ72をプログラムし、および(ii)操作者が、それぞれのポンプステーションに対し、適正な原料溶液および運搬チューブが装備されていかの検証も行った後の、メイン画面202を示す。図9Lが示すように、メイン画面202は、各ポンプステーションボックス204のフィールド206および208にそれぞれ溶液および量を列挙し、さらに、強調表示された「開始」タッチボタン232を押すよう操作者に促す。「開始」タッチボタンを選択すると、調合制御マネージャ72の制御の下、即座に調合が始まる。操作者が「開始」ボタン232を押したときに原料溶液の1つ以上が確認されなかった場合は、調合制御マネージャ72は自動的に、調合が開始される前にそれぞれの残りの原料溶液を確認するよう操作者に促す。「開始」タッチボタン232は、すべての必要な事前のステップが問題なく完了するまでは、調合制御マネージャ72により有効化されない。
【0089】
あるいは、操作者はメイン画面202(図9L参照)の「自動PGM」タッチボタン234を選択することができる。これによりキュー選択画面236(図9P)が開き、システム管理者により作成された、事前にプログラムされたスケジュールキューのリストを表示する。操作者は希望のキューを選択し、キュー選択画面236の「エンター」タッチボタンを押す。調合制御マネージャ72はオーダーキューリストをメモリに保持し、メイン画面202(図9Q参照)により、操作者は現在のオーダーキューリストを1つずつ、キューボックス238で見ることができる。この構成で、操作者は、メイン画面202上のプログラムされたオーダーキューリストからオーダーを選択し、調合を開始する。あるいは、操作者は、調合される最終溶液容器のバーコードをスキャンすることができる。調合制御マネージャ72は、その最終容器に対する調合オーダーをアップロードして提示する。
【0090】
上で概説した選択プロセスの間、操作者が、デキストロース原料溶液および脂質原料溶液を、一方が他方の直前または直後となるように、同じ調合物の一部としてプログラムした場合、プロセスはこれを認識して、緩衝溶液を導入しないで脂質の破壊(またはクラッキング)を引き起こす状況を避けるための画面902(図9G(1))を操作者に表示する。また、以下に述べる添加溶液に関連して、不溶性の沈殿物の形成を避けるために、カルシウムおよび/またはリン酸塩が最終溶液に添加されるかどうかのチェックが行われる。これらの成分の不適切な濃縮物が検出される場合は、操作者は画面902に類似した表示画面(図示せず)で警告される。
【0091】
ある原料溶液が大きなバッグやボトルではなく、小さいバイアルに収容されていてもよい。そのような場合、それらのバイアルの端には、溶液を抽出できる小さな栓が必要となるだろう。そのような小さな栓は、その他のタイプの原料溶液容器と比較して溶液の流量を制限し、システムに想定される通常の流量を下回る流速となり、アラームの条件をもたらす場合がある。この問題を解決するため、システムは、適切な画面選択を通して、原料溶液がバイアルまたはその他の流量が小さくなる容器から取り出されるよう操作者がシステムに指示できるようにする。それに応じてシステムは、流量の減少が誤って指摘されるのを避けるため、その特別な原料溶液が送出される際に、ポンプの最大スピードを制限する。
【0092】
調合が進むと、調合制御マネージャ72は、(インクリメントすることにより)「総排出量」フィールド240の数字を、また(インクリメントすることにより)メイン画面202(図9M)のそれぞれのポンプステーションフィールド204の量フィールド208を更新し、いくつかの原料容器16から最終容器14への液体の一連の運搬を示す。図9Mでは、ポンプステーション1、3、及び9がプログラムされている。ステーション1はポンピングを完了している(所望の138mLを送出している)。ステーション3はポンピングを開始している(38mLを送出している)。ステーション9は開始を待っている。「総排出量」フィールド240は、176mLを示しており、これはポンプステーション1、2、3により送出された現在の合計量である。「ポンピング」アイコン242は、点滅して調合が処理中であることを示す。操作者は、望まれる場合は、点滅する「停止」タッチボタン244を押すことにより、調合を中止することができる。
【0093】
調合工程の間、ロードセル30が最終容器14への液体運搬がないことを示すと、調合制御マネージャ72はポンピングアラームを生成する。調合制御マネージャ72は、このアラーム条件が発生すると調合手順を中断する。調合制御マネージャ72はポンピングアラーム画面246(図9N)を開く。「中断」アイコン248はまた、点滅して調合が進行していないことを示す。情報フィールド250はアラーム条件に関する情報を表示する。情報フィールド250は、修正措置を行い、「再開」タッチボタン252を押すことで再び調合を開始するよう操作者に促す。
【0094】
調合が完了すると、調合制御マネージャ72は「完了」メッセージを情報フィールド250(図9O参照)に表示し、操作者に最終容器14を取り外すよう促す。あるいは、調合が完了すると画面910(図9O(1)参照)が表示される。図9O(1)に示すように、画面910は、患者名912、オーダーのタイプ914、オーダーされた体積(916)および/または重量(918)、送達された調合物の体積(920)および/または重量(922)、および精度924を含む。操作者は「OK」926を選択してこの画面を閉じ、次に進むことができる。
【0095】
次に操作者は、上記のステップのシーケンスに従い別の調合計画を実行するよう調合制御マネージャ72をプログラムすることができる。
【0096】
メイン画面202(図9B参照)には、様々な支援機能を実行するために使用される、そのほかのグラフィカルボタンがある。例えば、「オプションメニュー」タッチボタン214を押すことにより、オプションメニュー画面(図9R)が表示される。図示した実施形態では、オプションメニュー画面は、「最後のオーダーを繰り返す」、「オーダー履歴」、「設定と診断」、および「サインオフ」を含む管理機能のリストの中から選択するよう操作者を促す。「最後のオーダーを繰り返す」ボタンを押すと、調合制御マネージャが最近のオーダーに従い調合を行うよう構成される。「オーダー履歴」ボタンを押すと、調合制御マネージャ72により実行された調合オーダーを列挙するオーダー履歴画面258(図9S)が表示される。調合オーダーは、調合制御マネージャ72によりメモリに保持される。「設定と診断」ボタンを押すと、前述したように、溶液プログラミングボックス212(図9Dおよび9E)に利用可能な原料溶液のリストを作成するなど、システム管理者が実行することができるさらなる管理機能を表示する、設定と診断画面260(図9T)が表示される。この画面を通して、他のさらなる管理機能にアクセスすることができる。「サインオフ」ボタンを押すと、新しいログイン画面が表示され、調合制御マネージャ72は操作者からの新たなオーダーシーケンスを待つ。
【0097】
図示した実施例では、メイン画面202は、「目盛較正」タッチボタン262(図9B参照)をも含む。ボタン262を押すと、操作者がロードセルの較正ステップのシーケンスを実行するための説明画面27(図9W)が開く。あるいは、この機能(目盛較正)は、操作者に提示される他の画面(図示せず)中あるいはその一部として提供されてもよい。
【0098】
また、メイン画面202に表示されるのは、「ヘルプ」アイコン264(疑問符「ハテナ」で識別される)である。メイン画面202上の「ヘルプ」アイコン264を押すと、一般に調合制御マネージャ72と調合装置18の操作に関する利用可能なヘルプ項目のリストを表示する、メイン画面ヘルプ画面266(図9U)が開く。望ましくは、「ヘルプ」アイコン264はまた、調合制御マネージャ72により生成される他のすべての機能画面またはボックスに備えられる(例えば図9A、9E,9H、9Pを参照)。所定の画面上の「ヘルプ」アイコン264を押すと、当該所定の画面が実行する特定の機能に関する説明を提供する、状況依存のヘルプ画面が開く。例えば、図9Vは、ポンプアラーム画面246(図9N)上の「ヘルプ」アイコン264が押された場合の状況依存のヘルプ画面268を示す。図から分かるように、状況に特定のヘルプ項目は、「溶液フローなしアラーム」であり、この画面はアラーム条件を訂正するための説明を提供する。
【0099】
望ましい実装においては、調合制御マネージャ72は、統合された一連のMPEGフォーマットなどのトレーニングおよび/またはヘルプのビデオファイルを、事前にプログラムされた構造に組み込む。統合されたトレーニングおよび/またはヘルプビデオファイルは、保存されているフォーマット済みビデオ映像およびストリーミングオーディオを含む。調合制御マネージャ72により表示画面76に提示されると、ファイルは視覚的および聴覚的な直接的方法で操作者に情報を伝える。調合制御マネージャ72の統合的な部分を形成するこの連絡のプラットフォームは、効果的で、一対一かつ視覚的および聴覚的な形式で、状況特定の情報への直接的でリアルタイムのアクセスを操作者に提供し、ネットワークを使用しないトレーニングマニュアルあるいは別個のCDを参照する必要性を排除する。
【0100】
代表的な実装では、メイン画面202上の「ヘルプ」アイコン264を押すと、メイン画面ビデオトレーニング/ヘルプ画面270(図14A)が開く。画面270は、一般に調合制御マネージャ72と調合装置18の操作に関する利用可能なトレーニング/ヘルプ項目のリストを表示する。画面270は、調合制御マネージャ72におけるトレーニングおよび/またはヘルプビデオファイルが表示される、MPEG閲覧領域272を組み込んでいる。説明/ヘルプ項目を選択すると、関連するMPEGファイルが実行される。
【0101】
例として、図14B(1)〜14B(8)は、「調合機のプログラム」に関するトレーニング/ヘルプビデオからの代表的な画面キャプチャを示す。トレーニング/ヘルプビデオは、関連するストリーミングサウンドファイルとともに、調合制御マネージャ72のグラフィカルユーザーインターフェイスを使用して調合オーダーを入力するステップを説明する。これらのステップは、図9B〜9Fを参照しながら先述されている。トレーニング/ヘルプビデオは、視覚的および聴覚的説明により、最初のステップが、原料溶液を特定(図14B(2))して、溶液プログラミングボックス212(図9Cおよび9Dに関連して先述されている)の使用手順に進む(図14B(3))ことであることを説明する。次にトレーニング/ヘルプビデオは、視覚的および聴覚的説明により、次のステップが、溶液の体積を決定(図14B(4))して、量プログラミングボックス218(図9Fに関連して先述されている)の使用手順に進む(図14B(5)〜14B(7))ことであることを説明する。トレーニング/ヘルプビデオは最後に、プログラミング手順がうまく完了したことを伝えて終了する(図14B(8))。
【0102】
ここで十分に理解できるように、調合制御マネージャ72は、画面の余裕を過度になくすことなく可能な限り多くの情報/制御を1つの画面上に提示する、インタラクティブユーザーインターフェイスを生成する役目を果たす。その特徴として、(i)エントリポイントを極めて限定し、大型のディスプレイおよびキーパッド領域を利用することにより、ユーザーエントリエラーを最小限にすること、(ii)経験のあるユーザー用のキーストロークを最小限にすること、(iii)未経験のユーザーに可能な限りのヘルプを提供すること、および(iv)「スマートヘルプ」を利用可能にすることにより、サービスの要請を最小限にすることが挙げられる。
【0103】
調合制御マネージャ72は、バーコードを工程品質管理機構として利用しながら、直接ソフトウェアプロセス制御に基づき重量測定調合装置18の操作を可能にする。
【0104】
当該システムの他の有用な特徴としては、例えば、入力表示画面76(または、データおよび/またはコマンドを当該システムに入力するために使用されるその他任意のタッチスクリーン)をフリーズさせるためのプロセスの起動が挙げられる。図16は、これを図示したものである。図16に示すように、画面1600は、メインシステム画面(図示せず)からの選択による要望どおりに呼び出されることができる。一旦起動すると、表示画面76はフリーズし、表示画面76の接触入力を、データ入力または当該システムへのオーダーを試みるものとして解釈しない。このように、操作者は、進行中のプロセスを損なうことなく画面をクリアし、または意図しないプロセスを開始することができ、それにより貴重な原料溶液および/または最終溶液の浪費を回避する。表示画面76がフリーズする時間は、30秒等のように既定されているのが好ましいが、特定の構成においては必要に応じて調整可能であってよい。
【0105】
また、図17に示すように、当該プロセスは、特別その日に完了する必要のある項目を操作者に知らせる画面1700も含んでよい。必要に応じて複数日にわたる項目を操作者に知らせるよう、チェックリストを構成することも可能である。
【0106】
(B.オーダーエントリプロセスマネージャ)
オーダーエントリプロセスマネージャ84は、コントローラ20のMPU58またはコントローラ20にリンクされた他のワークステーションにインストール可能である。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、調合制御マネージャ72に強化された数々のオーダーエントリ機能を提供する。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、簡易化し統合されたオーダーデータレコードストレージを可能にし、患者ごとに制御する情報管理機能およびラベル印刷機能も提供する。この機能は、それによってエラーを最小限にする信頼できる方法で調合システム全体のセットアップ、操作および管理を容易にするために、調合装置18の調合制御マネージャ72へのオーダーデータの通信に組み込まれている。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、集中型または分散型のオーダーデータエントリ、オーダーデータストレージ、オーダーデータマニピュレーション、およびオーダーデータ通信システムを可能にする。
【0107】
オーダーエントリプロセスマネージャ84は、望ましくはキーボード/マウス装置78を通してデータ入力を受け入れ、(図8Aに示すように)コントロールパネル24の表示画面76または(図8B〜8Fに示すように)分離した専用の表示装置376のいずれかを通してデータ出力を提供する。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、報告書を生成し紙の形態でラベリングを行うため、望ましくはプリンタ302(または80)にもリンクされている。
【0108】
オーダーエントリプロセスマネージャ84は、(調合制御マネージャ72のような)独自仕様のユーザーインターフェイスを生成するために開発されることができる。しかしながら、オーダーエントリプロセスマネージャ84は、グラフィックベースの環境(例えば、Windows(登録商標).RTM、Linux.RTM等)において、例えばMicrosoft.RTM、Internet Explorer、Netscape.RTM、Navigator、または一般からアクセス可能な同等のブラウザのような、従来のウェブサーバまたはブラウザソフトウェア86に関連して使用できるApache.RTMまたはJava(登録商標).RTM動作環境を使用して開発されるのが望ましい。この配置において、オーダーエントリプロセスマネージャ84は、望ましくは、操作者にリアルタイムフィードバックおよびブラウザベースのグラフィックユーザーインターフェイス(GUI)要素を通じて調合装置のコントローラ20とのインタラクションを提供するプログラム言語を備える。ブラウザベースのGUI要素により、操作者は調合制御マネージャ72により調合装置を操作するために使用される情報を入力および調整できる。これは、従来のブラウザデータエントリおよび出力プラットフォームのうち1つの、いくつかの、または全ネットワークに対する、調合装置が持つ独自仕様の調合制御マネージャ72のリンケージを可能にし、これは単一のローカルサイトまたはリモートサイトのネットワークを備えることができる。このように実装されて、オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェア86は、完全にネットワーク化された調合を可能にする。さらに、オーダーエントリプロセスマネージャ84はネットワークアプライアンス機能を可能にし、そのため許可された操作者は、調合装置18を制御できるように、ブラウザを調合装置18のMPU58に連結するだけでよい。ネットワークアプライアンス機能は、調合装置18の有用性および柔軟性を著しく強化する。
【0109】
ブラウザベースのGUI要素を開発するために、オーダーエントリプロセスマネージャ84は、例えばApache.RTMまたはJava(登録商標).RTM動作環境において利用可能なある市販の第三者コンポーネントおよびツールを利用する。開発後、オーダーエントリプロセスマネージャ84は、ソフトウェアプログラムとして記憶装置に備わることができる。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、異なるオーダーエントリプラットフォームを提供するため、ラップトップまたはデスクトップワークステーションコンピュータ、PDA装置、またはブラウザを起動させることのできるその他任意の装置によって、アクセス可能である。
【0110】
(C 調合制御マネージャとの関連)
オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェア86は、調合装置18のコントローラ20にインストールされた調合制御マネージャ72との関連に異なる形で適応する。
【0111】
基本形態(図8A参照)において、オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェアは、単一のコントロールパネル構成を構成するため、調合装置18のコントロールパネル24内にあるMPU58にインストールされることができる。この配置において、コントロールパネル24の表示装置76は、調合装置へのオーダーエントリおよびラベル印刷のため、調合装置の動作中に調合制御マネージャ72の独自仕様のタッチスクリーンインターフェイスをサポートするとともに、オーダーエントリプロセスマネージャ84のブラウザベースのインターフェイスをサポートする。
【0112】
他の配置(図8B参照)において、ブラウザソフトウェア86は、調合装置18と同設備内に位置するデータエントリワークステーション304にインストールされることができる。データエントリワークステーション304は、調合装置18付近に置かれてもよいし、または設備内において調合装置と物理的に離れていてもよい。この配置において、データエントリワークステーションのブラウザソフトウェア86は、単一のデータエントリステーション構成を構成するため、例えばハブなしローカルエリアネットワーク接続を介して、調合装置18のコントロールパネル24内にあるMPU58に備わっているオーダーエントリプロセスマネージャ84にリンクされている。この配置において、データエントリワークステーション304の表示装置376は、調合装置へのオーダーエントリおよびラベル印刷のため、オーダーエントリプロセスマネージャ84のブラウザベースのインターフェイスをサポートする。コントロールパネル24の表示装置76は、調合装置18の動作中に調合制御マネージャ72の独自仕様のタッチパネルスクリーンをサポートする。
【0113】
他の配置(図8C参照)において、ブラウザソフトウェア86は、調合装置18と同設備内に位置するいくつかのデータエントリワークステーション304にインストールされることができる。データエントリワークステーション304のブラウザソフトウェア86は、複数のデータエントリステーション構成を構成するため、例えばハブ306またはローカルエリアネットワークのような切り替え装置を介して、調合装置18のコントロールパネル24内にあるMPU58に備わっているオーダーエントリプロセスマネージャ84にリンクされている。この配置において、各データエントリワークステーション304の表示装置376は、調合装置18へのオーダーエントリおよびプリンタ302によるラベル印刷のため、オーダーエントリプロセスマネージャ84のブラウザベースのインターフェイスをサポートする。調合装置18は、したがって、いくつかのオーダーエントリワークステーション304にリンクされることができる。調合装置18のコントロールパネル24にある表示装置76は、調合装置の動作中に調合制御マネージャ72の独自仕様のタッチスクリーンインターフェイスをサポートする。
【0114】
他の配置(図8D参照)において、ブラウザソフトウェア86は、いくつかの調合装置18と同設備内に位置するいくつかのデータエントリワークステーション304にインストールされることができる。データエントリワークステーション304のブラウザソフトウェア86は、例えばサーバ308を介してイントラネット設備ネットワーク310を形成するためにリンクされることができ、いくつかの調合装置18のコントロールパネル24内にあるMPU58に備わっているオーダーエントリプロセスマネージャ84は、完全にネットワーク化されたデータエントリ、複数の調合ステーション構成を構成するため、ハブ312を介してサーバ308にリンクされることができる。この配置において、各ワークステーション304の表示装置300は、調合装置18へのオーダーエントリおよびプリンタ302によるラベル印刷のため、オーダーエントリプロセスマネージャ84のブラウザベースのインターフェイスをサポートする。複数の調合装置18は、したがって、複数のデータエントリワークステーション304にリンクされることができる。各調合装置18のコントロールパネル24にある表示装置76は、それぞれの調合装置の動作中に調合制御マネージャ72の独自仕様のタッチスクリーンインターフェイスをサポートする。図8Dに示すように、ブラウザソフトウェアは、異なるオーダーエントリプラットフォームを提供するため、PDA装置314またはブラウザを起動させることのできるその他任意の装置にインストールされることができる。
【0115】
他の配置(図8E参照)において、ブラウザソフトウェア86は、1つ以上の調合装置18がある他の設備318に対しリモートである、データエントリ設備316に位置する1つ以上のデータエントリワークステーション304にインストールされることができる。リモートデータエントリ設備316にある1つ以上のデータエントリワークステーション304上のブラウザソフトウェア86は、公衆インターネット320を介して、リモート調合設備318にある調合装置18のコントロールパネル24内にあるMPU58に備わっているオーダーエントリプロセスマネージャ84にリンクされている。当然ながら、その他の形態のリモートリンケージを使用することもできる。ブラウザソフトウェア56は、単独で、またはリモートワークステーション304、ローカル調合設備318にある1つ以上のデータエントリワークステーション304へのインストールとともにインストールされることができ、公衆インターネット320を介して、調合装置18のコントロールパネル24内にあるMPU58内のオーダーエントリプロセスマネージャ84にリンクされることもできる。設備316および318が共通の運営組織の一部である場合、オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェア56は、データエントリならびに調合設備316および322の両方に対しリモートである、データセンター設備322内に位置するデータ収集/管理ワークステーション304にインストールされることができる。データセンター322は、患者情報の情報データベース324および調合設備318のための調合資源を保持し、また公衆インターネット320を介してデータエントリ設備316および調合設備318にリンクされることもできる。
【0116】
図8Eに示す配置の変形(図8F参照)において、オーダーエントリプロセスマネージャ84がインストールされているホストデータエントリサービス設備326は、公衆インターネット320を介して1つ以上のリモートデータエントリ設備328A、328B、328C、328Dに連結されることができる。ホストデータエントリサービス設備326は、仮想プライベートネットワーク328を介して公衆インターネットを通り、調合制御マネージャ72が調合設備18のコントロールパネル24内にあるMPU58にインストールされている、リモート調合設備330にリンクされることもできる。ブラウザソフトウェア86は、リモートデータエントリ設備328A〜328D内に位置するデータエントリワークステーション304にインストールされる。ホストデータエントリサービス設備326は、ネットワーク全体のためのデータ収集および管理データベース326を保持する。このようにして、複数のオーダーエントリ設備328A〜328Dは、中央収集および管理データベース332を保持することもできる中間サービス設備326を介して、単一の調合設備330にリンクされることができる。
【0117】
(B オーダーエントリプロセスマネージャの特徴)
図10A(1)は、オーダーエントリプロセスマネージャ84の代表的な実装が処理できる、操作者が選択可能な機能モジュールの一般的な略図を示す。図示するように、これらの機能モジュールは、処方オーダーモジュール440、原料溶液モジュール402、報告モジュール404、管理モジュール406、およびナビゲーションモジュール408を含む。処方オーダーモジュール400により、操作者は既存の調合製法または新規の調合製法を参照し、調合のオーダーの予定を組むと同様、ある特定の患者のための処方オーダーを入力することができる。原料溶液モジュール402は、処方オーダーモジュール400の製法ライブラリ内において相互参照される、使用可能な基本的原料溶液および付加的原料溶液のインベントリを保持する。報告モジュール404は、調合アクティビティをトラッキングし、これらのアクティビティに関する様々な管理報告を生成する能力を操作者に提供する。管理モジュール406は、調合アクティビティを支援する様々な管理タスクの履行において操作者を補佐する。ナビゲーションモジュール408は、オーダーエントリプロセスマネージャ84の使用において操作者を援助する。各モジュールは、後に詳述するように、操作者が当該モジュールの使用において選択できる1つ以上の機能コンポーネントを含む。
【0118】
図10A(2)〜10A(6)は、ログオンシーケンスならびに様々なユーザーに与えられる、例えば、管理者(図10A(3))、薬剤師(図10A(4))、技術者(図10A(5))およびゲスト(図10A(6))のようなアクセスレベルの流れ図を図示している。図10A(2)に示すように、管理者は最高レベルのアクセスを有し、最終的にはその他いかなるユーザーからのアクセスでも制御することができる。管理者は、任意のユーザークラス内のサブクラスのみならず、追加のユーザークラスを作成することもでき
る。例えば技術者は、例えば調合を行うためのシステム内においてかなり制限された権利を与えられているが、監督をあまり必要とされず、したがってさらなる特権を供与される技術者がいる場合もある。
【0119】
ある特定の操作者は、システム管理者がある特定の操作者に当該操作者が行うよう要求されている機能次第で供与するアクセスオプションに応じて、これらの機能モジュールのうち1つ以上にアクセスすることができる。例えば、アクセスオプションの階層は、調合オーダーを指定し入力する医師または薬剤師、役割が管理上の立場から調合機能を監督する役割をもつ調合活動管理者、および1つ以上の調合装置18を操作する役割をもつ調合技術者による使用に特定してよい。利用可能な機能モジュールは、メニューボックス選択としてメイン画面またはホームページに表示されることができ、ある特定の操作者が適切なログオン画面上で名前および割り当てられたパスワードによって自身を識別すると開く。
【0120】
例えば、図11Aは、医師または薬剤師アクセスオプションを有する操作者のための代表的なメイン画面またはホームページ410を示す。図11Aが示すように、その人物の役割を果たすためにはオーダーエントリプロセスマネージャ84のすべての特徴へのアクセスが必要となる場合があるため、このアクセスレベルの選択にすべての機能モジュール400〜408が利用可能である。比較例として、図11Bは、技術者の役割にはオーダーエントリプロセスマネージャ84のすべての特徴へのアクセスが必要とはならないため、より少ない種類の機能モジュールへのアクセスを提示する、調合技術者のための代表的なメイン画面およびホームページ410´を示す。ある特定の個人がアクセスできる機能モジュールメニューボックスは、オーダーエントリプロセスマネージャ84により生成された他の画面の左側に沿って現れることがある。
【0121】
操作者が医師または薬剤師のアクセスレベルであり、したがって図11Aに示されるホームページを閲覧していると仮定すると、当該操作者はマウスクリックによって望ましい機能モジュールを選択することができる。操作者がある特定の患者のための処方オーダーを入力しようとしていると仮定すると、当該操作者は、「処方オーダー」メニューボックス400の患者コンポーネント上でマウスクリックし、これにより図1Cに示す「患者メインページ」412が開く。このウィンドウ412は、図10Bに概略的に示されている機能ユニット、オーダーエントリプロセスマネージャ84の患者データベースコンポーネント414の特徴へのアクセスを提供する。
【0122】
患者データベースコンポーネント414により、ユーザーが、オーダーエントリプロセスマネージャ84により保持されている患者情報データベースにおいて作成された患者情報ファイルのリストからのラストネーム検索により(「患者検索」ボックスフィールド416)、または新規患者の名前を入力することにより(「新規患者入力」ボックスフィールド418)、現存する患者を選択することが可能になる。
【0123】
現存する患者の名前を探す際、オーダーエントリプロセスマネージャ84は関連する患者情報記録420(図11D)を表示するウィンドウを提供する。患者情報記録420により、操作者が、当該患者のための患者データベース内に保有されている前回の調合オーダーに基づき新しい調合オーダーを入力する(「患者用に記録されたTPNオーダー」ボックスフィールド422)ことが可能になるか、または操作者が、当該患者のために当該患者が一致する患者タイプの標準デフォルトテンプレートに基づいて新しい調合オーダーを入力する(「標準成人患者タイプ用に利用可能な新規TPNオーダー」ボックスフィールド424)ことが可能になる。操作者は、必要に応じて現行の栄養評価を再検討するか、または新しい栄養評価を開始してもよい。栄養評価については、図19に関連し以下で詳しく論じる。
【0124】
「処方オーダーメニュー」ボックス400は、製法ライブラリコンポーネントを含む。選択時、製法ライブラリコンポーネントは、図10Cに概略的に示されている機能ユニット、オーダーエントリプロセスマネージャ84の製法ライブラリデータベースコンポーネント426の特徴へのアクセスを提供する。製法ライブラリコンポーネントを選択すると、図11F(1)に示す製法ライブラリウェブページ432が開く。製法ライブラリウェブページ432は、操作者が患者情報記録ページ420における表示および選択のために現存するデフォルト製法を選択すること、または患者情報記録における表示のために新しい製法テンプレートを追加することを許可する。テンプレートを選択すると、操作者がテンプレート製法のためにベースコンポーネント(タイプおよび量)ならびに添加溶液(タイプおよび量)を指定することを可能にする、図11F(2)、11F(3)および11F(4)に示すスクロール可能なオーダーテンプレート(OrDEr TEmplAtE)ウェブページ434が開く。現存するテンプレート製法におけるデフォルトデータは、変更および提出されてもよい。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、後に詳述するように、ベースコンポーネントおよび添加剤の選択したタイプおよび量に基づき、原料溶液モジュール402に含まれるデータを利用して、テンプレート製法の栄養所要量を算出する。
【0125】
患者情報記録上のオーダーオプション422または424のいずれかを選択するマウスクリックにより、スクロール可能なオーダーエントリウィンドウ(図11E(1)〜図11E(4)が開く。オーダーエントリウィンドウ436としては、「処方オーダー」(ボックス438)、オーダーに含まれる「ベースコンポーネント」(タイプおよび量)(ボックス440)、オーダーに含まれる「添加剤」(タイプおよび量)(ボックス442)、「栄養学概要」(オーダーに含まれるベースコンポーネントおよび添加剤のタイプおよび量に基づく)(ボックス444)、および「オーダー状況」(これについては以下で説明)(ボックス446)の詳細を含むフィールドボックスが挙げられる。「ベースコンポーネント」および「添加剤」フィールドボックス440および442におけるデフォルトの溶液リストおよび溶液量は、前回オーダー時のオーダーまたは標準テンプレートを基礎とするため、患者情報記録420における選択に基づき提供される。デフォルトの「ベースコンポーネント」および「添加剤」は、前回のオーダーまたはテンプレートタイプおよび/または量を変更するために編集するか、または変更なしに提出してよい。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、ベースコンポーネントおよび添加剤の選択したタイプおよび量に基づき、原料溶液モジュール402に含まれるデータを利用して、テンプレート製法の「栄養所要量」(ボックス444)を算出する。
【0126】
医療関係者は患者の栄養評価を行えることも重要である。すなわち、患者の栄養必要量を判定し、その必要量を当該患者のためのオーダーと比較することである。このように、操作者が患者記録(例えば図11Dに示される画面420を参照)のセクション423において選択を行う際、操作者には栄養評価画面1900(図19)が提供される。画面420における選択は、現存する評価を再検討するため、または新しい評価を行うためのいずれであってもよい。画面1900は、患者人口情報1902、患者評価情報1904、および栄養所要量算定1906の3つのセクションに分割される。
【0127】
患者人口情報セクション1902は、選択した患者に関する一定の人口情報を含み、例えば患者名、患者ID、患者の年齢、患者の性別、患者の身長、患者の体重、患者の所在地、診断、医師、アレルギー、および患者の写真を含んでもよい。
【0128】
評価セクション1904は、患者の性別、年齢、および身長からなる簡単な患者記述項目を含む。画面は、評価が前回更新されたのはいつかを表す日付/時間スタンプを含むのが望ましい。評価セクション1904は、評価タイトル用のテキストボックス、ローカルユニットにある患者の体重用の数値テキストボックス(患者人口データ中の体重デフォルト値)、例えば低(合併症なし、一般手術)(デフォルト)、中(合併症、広範囲の手術)、高(敗血症、火傷)を含む障害要因のプルダウンリスト、軽度、中度、重度、腎不全/透析、および腎不全/透析なしのようなストレス要因のプルダウンリスト等、様々な入力フィールドも含む。
【0129】
評価セクション1904は、2つのボタン1905、1907も含む。選択すると、「評価更新」ボタン1905は、情報を画面上に取り込み、それを使用して栄養所要量算定セクションに提示する栄養所要量を計算し、評価の日付/時間スタンプも更新する。これが新しい評価である場合には、選択すると評価作成を中断し前の画面に戻るキャンセルボタンが提供される。これが現存する評価である場合には、当該患者に関連する評価のリストからその評価を除去するために、評価削除ボタン1907を使用することができる。
【0130】
計算栄養所要量セクション1906は、理想体重、状態評価、調整体重、バジルエネルギー消費(Kcal/日)、総タンパク質所要量(gm/日およびgm/Kg/日)、総カロリー所要量(Kcal/日およびKcal/Kg/日)、および水分所要範囲(mL/日)などの患者評価セクション1904において提供される患者情報に基づいて小数点第2位まで好ましく計算された以下の情報を望ましく提供する。
【0131】
計算栄養所要量セクション1906は、ユーザーが現行の栄養評価と当該患者の現状を比較できるリンク1908を望ましく提供する。実行すると、「栄養評価比較オーダー選択」画面が表示される。
【0132】
計算栄養所要量セクション1906はまた、ユーザーが現行の栄養評価に基づいてTPNオーダーを入力できるリンク1909も望ましく提供する。選択すると、「TPNオーダー」画面(図20参照)に、現行の患者および当該患者の栄養必要量に基づいて密集するフィールドが表示される。この画面で終了する場合、操作者は「終了」ボタン1910を起動して呼び出し画面に戻る。模範的なシステムの一環として、代替またはカスタマイズされた栄養評価計算が含まれる場合があることも考えられる。
【0133】
操作者は、「オーダーエントリ」ウィンドウ(図11E(1)〜11E(4))を開き、患者メインウェブページ412上で「新規患者の入力」フィールドボックス418を選択することによって、新規患者(例えば、以前に患者データベースに入力されていない患者)の調合オーダーを入力できる。この選択によって、オーダーエントリプロセスマネージャ84は新規患者ウェブフォーム448(図11G(1)および11G(2))を表示するウィンドウを開き、操作者に当該新規患者に関するデータを入力するよう指示する。新規患者情報の入力時に、操作者は(図11G(2)に示す「更新」フィールドボックス450を選択して)当該情報を患者データベースに保存する。この時、調合オーダーを入力するためのスクロール可能な「オーダーエントリウィンドウ436が開く(図11E(1)〜11E(4))。
【0134】
「オーダーエントリ」ウィンドウ436(図11E(4))の次の画面は、「オーダー状況」ボックス446を含む。「オーダー状況」ボックス446は、オーダーエントリから患者への調合オーダーの送達の間に実施する必要がある調合操作における機能的なステップのリストを含む。また「オーダー状況」ボックス446では、実施されたステップおよび実施されていないステップが色付けまたはハイライト表示される。「オーダー状況」ボックス446は、調合プロセスを進めるために実行する必要がある機能のチェックリストを提供し、どの機能が実施され、どの機能をまだ実施する必要があるかを一目で知らせる。図で示した実施例(図11E(4))において、リストされている機能ステップは「開く」、「提出」、「認証」、「印刷」、および「調合」を含む。
【0135】
「開く」ステップは、「オーダーエントリ」ウィンドウ436を開く、調合オーダーを構成する情報を入力する、および「開く」アイコン452をマウスでクリックすることを伴う。図11E(4)において、「開く」アイコン452は、色付けまたはハイライト表示されて、このステップが完了したことを示す。
【0136】
調合エントリの一環として、入手可能な最終コンテナのインベントリに基づいて「最終コンテナ」が自動的に選択される。このリストは、システム管理者またはそのような権限を有する他の個人によって望ましく作成される。前記インベントリの設定を図11E(5)に示す。図11(E)5に示すように、調合エントリプロセスマネージャ84のインベントリ構成モジュール490の最終コンテナ品目492を選択すると、入手可能な最終コンテナのリスト419が表示される。この画面を通じて、管理者は入手可能なコンテナのリストを参照し、希望する場合は必要に応じて在庫にないコンテナを削除してもよい。
【0137】
通常の操作において、オーダーされた最終溶液の容量に適合する最終コンテナが自動的に選択される。代わりに、手動操作によって、操作者は図11(E)5に示すものと同様のリストに表示される最終コンテナを選択してもよい。操作者が極めて小容量の最終溶液用の最終コンテナを選択すると、エラー表示が提供され、操作者は別の選択をするよう指示される。
【0138】
管理者が新規コンテナをインベントリに追加する必要がある場合は、「新規の最終コンテナを追加」選択494を選択することによってこれを行う。するとすぐに画面493(図11E(6)が操作者に表示される。図11E(6)に示すように、管理者は前記コンテナの定格サイズ、最大容量、名目上の空重量、標準重量以下の最大値、標準重量以上の最大値、および単価などの詳細とともに、前記新規コンテナに関する説明を入力できる。前記情報をインベントリに保存する場合、管理者は「更新」を選択する。そうでなければ、管理者は前記レコードを削除して最初からやり直すか、または「キャンセル」を選択して、インベントリの構成を変更することなくこの画面を終了することができる。最終コンテナに関するデータは、調合制御パネル画面を介したアクセスにも利用できる。
【0139】
最終溶液の大部分は様々な原料溶液で構成されているが、特定の患者の栄養上のニーズを満たすために必要な他のコンポーネントがある。例えば、当該患者の栄養評価に基づいて含める必要がある電解質、ビタミン、ミネラルなどの様々な添加溶液がある。多くの場合、これら個別の添加物は、ほんの微量を加える必要があるため、自動化されたマクロ調合は有効ではない。これを克服するため、調合プロセス中に使用する別の原料溶液として使用されるプールされた添加物バッグに前記の様々な添加溶液を「プール」することができる。例えば、患者が1日の用量の一部としてビタミン1mL、塩化ナトリウム2mL、およびリン酸カリウム3mLの調合溶液を10日間毎日摂取する場合は、ビタミン10mL、塩化ナトリウム20mL、およびリン酸カリウム30mLから成る保存溶液を本発明と混合して、60mLの原料溶液を生成してもよい。次に、1日の最終溶液を合成する必要がある場合は、この添加原料溶液を混合および選択して、6mLのプールされた溶液を生成してもよい。これに関する詳細を以下に記載する。
【0140】
TPNオーダーエントリ画面2100(図21A)は、患者名、患者ID、およびオーダーID(TPNオーダーエントリ画面からリンクされる場合)、またはベースコンポーネント溶液が構成要素である処方テンプレート名(TPNオーダーテンプレート画面からリンクされる場合)を望ましく提供する。画面2100の一環として、処方オーダーセクション2102が提供される。セクション2102内の「バッチコピー」エントリ2103は、複数の特定のオーダーを作成するために使用される。この例では、7つの個別のバッチが作成される。さらに、画面2100は前記オーダーに使用される添加物に関するセクション2104を含む。セクション2104は、例えば、添加溶液名(指定した色)、オーダーされた量およびオーダー単位(現行の処方)、投与量、測定のデフォルト単位を持つ投与量オーダー単位のプルダウン(指定の添加物のデータベースエントリにおける単位に基づく)、量別単位(mL(デフォルト)、Lb、500mL、100Lb、250mL、100mL、Kg、100Kg、リットル、Kg‐mL、Kg‐mL、Lb‐mL、Lb‐lを望ましく表示する。
【0141】
これらの添加物がアクティブな保存インベントリの一部に選択される場合、ユーザーが「添加物のプール」2111を選択して、「変更の提出」ボタンを起動すると、システムは自動的にプールされた添加溶液を生成する。前記プールされた添加溶液が完成すると、システムは望ましくは当該患者名およびバーコード識別子を含む識別子を用いて、プールされた添加溶液を識別する。このプールされた添加溶液は、調合用の別の原料溶液として考慮され、画面2100の基本調合セクション2108に追加されるようになる。
【0142】
またセクション2104は、編集詳細リンク2110を選択することによって、添加原料インベントリ画面2120(図21B)へのアクセスを提供する。ユーザーの許可レベルによって、ユーザーは特定の添加物の詳細を参照するか、またはそれらの詳細を編集してもよい。プーリング機能の重要性は、「添加物のプーリング」選択2122である。添加物が前記プーリングプロセスの一環として許容されると、「許可」選択が有効になる。そうでなければ、「却下」選択が有効になる。
【0143】
ユーザー画面制御オプションは、例えば、個別のオーダー/オーダーテンプレートを更新するための変更提出(「更新」)ボタン、変更を行うことなく戻る(「キャンセルする」)ボタン、および(必要な許可レベルを想定して)この特定の添加物をインベントリから削除する「削除」機能を含む。望ましくは、前記画面はデータベースから現行の添加溶液に関する以下の模範的な情報を提供する。添加溶液名、濃度、比重、浸透圧(mOsm/L)、価格‐局所的な現行値/mL、および電解質含有量の詳細。
【0144】
前記「提出」ステップは、「提出」アイコン454をマウスでクリックし、データベースの前記情報を配置することによって、適切な操作者、この場合は指定の許可薬剤師のアクセスレベルを有し、任意のワークステーションで検討するために入手可能な許可待ち調合オーダーを含む「オーダーエントリ」ウィンドウを作成する。「提出」アイコン454は、前記ステップが完了すると「オーダーエントリ」ウィンドウ436上で色付けまたはハイライト表示される。オーダーエントリプロセスマネージャ84は、様々なオーダーエントリワークステーションによって提出された許可待ちの調合オーダーのデータベースを望ましく追跡する。そのため、許可する薬剤師のワークステーションにおいてブラウザソフトウェアによって組織化された様式でそれらにアクセスすることができる。前記許可する薬剤師は、前記ブラウザソフトウェアを定期的に実行して許可待ちオーダーのキューにアクセスし、各許可待ちオーダーを検討して、「オーダーエントリ」ウィンドウ436上の「この調合オーダーを許可する」フィールドボックス456に各オーダーの許可を示す。
【0145】
別の配列において、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84は、許可する薬剤師のワークステーションにおいてポップアップメッセージを提供し、許可待ちの調合オーダーが入力されたことを当該薬剤師にアラートする通知機能を含むことができる。前記ポップアップメッセージをクリックすると、許可する薬剤師がアクセスできる許可待ちオーダーのリストが開く。
【0146】
図に示す実施例において、許可には許可ステートメントのクリック(ボックス458)、調合が行われるシフトの選択(ボックス460)、および「調合許可」アイコン462の選択が伴う。「許可」アイコン466は、前記許可ステップが完了すると「オーダーエントリ」ウィンドウ436上で色付けまたはハイライト表示される。
【0147】
オーダーエントリプロセスマネージャ84は、データベースにある許可された調合オーダーおよびラベルの印刷待ちの調合オーダーを追跡する。そのため、印刷が行われるワークステーションにおいて、組織化された方法でオーダーのサブセットにアクセスすることができる。これらの調合オーダーは、最終溶液コンテナ14用のラベルが印刷されるワークステーションにおいてアクセスされる。
【0148】
別の配列において、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84は、印刷が行われるワークステーションにおいてポップアップメッセージを提供し、印刷待ちの許可済み調合オーダーがあることを操作者にアラートする通知機能を含むことができる。前記ポップアップメッセージをクリックすると、ラベル印刷待ちのオーダーのリストが開き、操作者はそれにアクセスして印刷機能を実行することができる。
【0149】
オーダーエントリプロセスマネージャ84は、「オーダーエントリ」ウィンドウ436に入力された情報に基づいてラベリング(図12を参照)をフォーマットする。前記ラベリングは、最終溶液コンテナ14用のラベル468、原料溶液および標的調合量を識別するワークシート470、最終溶液コンテナ14の内容について栄養上の情報を提供するワークシート472、および要求に応じてピギーバックコンテナ用のラベル474を含む。また前記ラベリングは、調合制御マネージャ72が調合オーダーを検証して実際の調合プロセスを行うために必要なバーコード476も含む。最終コンテナバーコード476(最終溶液コンテナラベル468上の)を使用して、有能な投薬装置(例えば、輸液ポンプなど)に対して調合した後、処方情報を電子的に転送することもできる。
【0150】
前記印刷ステップが完了すると、前記調合オーダーを調合装置18の調合制御マネージャ72へ電子転送できるようになる。「印刷」アイコン478は、前記ラベリング印刷ステップが完了し、調合制御マネージャ72へ転送するために前記オーダーが入手可能になると、「オーダーエントリ」ウィンドウ436上で色付けまたはハイライト表示される。
【0151】
前記オーダーエントリプロセスマネージャ84が可能にするネットワーク化された調合環境において、調合する時間になると、調合ステーションにおいて調合する臨床医は、調合制御マネージャ72にログインし、前記調合制御マネージャ72によって生成されたメイン画面202上の「自動PGM」タッチボタン234を選択する(図9Bを参照)。これにより、前述のオーダーエントリおよび処理ステップによって、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84が制御するように確立された事前にプログラムされたスケジュールキューのリストを表示するキュー選択画面236(図9P)が開く。操作者は、(例えば午前または午後といった現在の調合シフトに基づいて)望ましいキューを選択し、キュー選択画面236上の「エンター」タッチボタンを押す。調合制御マネージャ72が、オーダーエントリプロセスマネージャ84から受け取るオーダーキューのリストをメモリに保持すると、その後操作者はメイン画面202(図9Qを参照)のウィンドウ238において現行のオーダーキューのリストを参照できるようになる。この処理では、操作者はメイン画面202上のプログラムされたオーダーキューのリスト238からオーダーを選択し、次に調合制御マネージャ72によって指示されるように、最終溶液コンテナ14とマニホールド36の接続に進み、原料溶液および最終溶液を検証し、(必要な場合に)フラッシングシーケンスを実行して、前述の方法で調合を開始する。
【0152】
前述のように、調合制御マネージャ72の検証機能においてバーコードを使用するには、オーダーエントリプロセスマネージャ84によって生成されるラベリング(図12)が使用可能であり、調合する臨床医はそれを使用して調合装置を操作し、調合オーダーを完了する必要がある。これによって、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84の提出、許可、および印刷機能が前記調合制御マネージャ72の制御機能に統合される。
【0153】
調合プロセスが完了すると、前記調合制御マネージャ72は、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84と通信する。その結果、「オーダーエントリ」ウィンドウ上の「調合」アイコン480が色付けまたはハイライト表示される。
【0154】
前記オーダーエントリプロセスマネージャ84は、「処方オーダー」メニューボックスを通じてアクセス可能な他の機能を提供できる。例えば、図11Aに示すように、スケジュールコンポーネントを組み込んで、操作者がシフト別の調合オーダースケジュールを参照および変更できるようにすることができる。
【0155】
図11Aに示すホーム画面上で、操作者はマウスをクリックして、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84の他の機能モジュールを選択することができる。例えば、操作者が調合施設に維持されるベースコンポーネントのインベントリを参照する場合、「原料溶液」メニューボックス402のベースコンポーネント機能をマウスでクリックすると、図11H(1)に示されるベースコンポーネントメインページ482が開く。このウィンドウは、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84の基礎液データベースコンポーネント428の特徴、つまり図10Dに図式化される機能単位へのアクセスを提供する。
【0156】
選択すると、ベースコンポーネントメインページ482(図11H(1))において、操作者は既存の施設インベントリに保持されるベースコンポーネントを選択するか、またはベースコンポーネントをインベントリに追加することができる。ベースコンポーネントを選択すると、図11H(2)および11H(3)に示すように、選択したコンポーネントに関するスクロール可能なベースコンポーネントメインページ484が開く。ベースコンポーネントインベントリページ484では、オーダーエントリプロセスマネージャ84は、選択したベースコンポーネントに関連する情報(例えば、その名前、種族(アミノ酸、ブドウ糖、脂肪乳剤など)、濃度、比重、100mLあたりの価格、コンポーネントを運ぶための調合装置のポンプローターアセンブリの選択、NDCロット番号、有効期限、電解質含有量、栄養質含有量、および他の情報)の入力および保持が可能になる。
【0157】
同様に、操作者が調合施設に維持される添加溶液のインベントリにアクセスする場合、「原料溶液」メニューボックス402の添加溶液機能をマウスでクリックすると、図11I(1)に示される添加溶液メインページ486が開く。このウィンドウは、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84の添加液データベースコンポーネント430の特徴、つまり図10Eに図式化される機能単位へのアクセスを提供する。
【0158】
選択すると、添加溶液メインページ486(図11I(1))において、操作者は既存の施設インベントリに保持される添加溶液を選択するか、または添加溶液をインベントリに追加することができる。添加溶液を選択すると、図11I(2)および11I(3)に示すように、選択した添加溶液に関するスクロール可能な転化溶液インベントリページ488が開く。添加溶液インベントリページ488では、オーダーエントリプロセスマネージャ84は、選択した添加溶液に関連する情報(例えば、その名前、種族(アミノ酸、ブドウ糖、脂肪乳剤など)、濃度、比重、100mLあたりの価格、コンポーネントを運ぶための調合装置のポンプローターアセンブリの選択、NDCロット番号、有効期限、電解質含有量、栄養質含有量、および他の情報)の入力および保持が可能になる。
【0159】
オーダーエントリプロセスマネージャ84の基礎液データベースコンポーネント428および添加溶液データベースコンポーネント430は、オーダーエントリプロセスマネージャ84の他の機能モジュールによる相互参照用に、関連情報を保存する。例えば、処方ライブラリ426は、前記基礎液データベース428および添加溶液データベース430に保存される情報を参考にして、処方テンプレートにデフォルト情報を書き込む。そのため、ライブラリ溶液は患者のタイプに制限することができる。別の例として、印刷されたラベリング(図12のラベル472)に含まれるオーダーエントリプロセスマネージャ84によって得られる栄養上の情報は、前記基礎液データベース428に保存された情報から引き出される。管理レポート(後述)は、前記基礎液データベース428および添加溶液データベース430に保存される情報に基づくインベントリ、使用、および価格管理情報から引き出す。
【0160】
図11Aに示すホーム画面上で、操作者はマウスをクリックし、前記レポートモジュール404にアクセスするよう選択することができる。操作者は、「レポート」メニューボックス404に含まれるレポート選択肢のリストから選択することができる。前記レポートモジュール404によって、操作者は調合活動を追跡し、これらの活動に関する様々な管理レポートを作成することができる。前記レポートの性質およびフォーマットは、勿論、調合施設の特定要件によって異なる。前記レポートモジュール404は、例えば(i)所定の報告期間に入力された(例えば、患者、日付、時間、入力した操作者などによって整理された)調合オーダーをリストする、または(ii)所定の報告期間に調合された(例えば、調合装置場脳、日付、時間、調合した臨床医、患者、最終コンテナ番号、経過時間などによって整理された)調合オーダーをリストする、あるいは(iii)例えば、溶液タイプ、日、月、価格、および/またはロット番号などによって整理された所定の報告期間における原料溶液使用量(リットル)、または(iv)例えば、溶液タイプ別の調合液mLあたりの価格、コンテナまたは溶液タイプ別の均一料金、機械調合時間による人件費、均一人件費、またはこれらの任意の組み合わせなどを含む、完了した調合コンテナに対する顧客への請求書発行の記録、あるいは(v)例えば日付、時間、操作者名、およびイベント別に整理された、オーダーエントリプロセスマネージャにアクセスする操作者のログをリストするレポートを生成することができる。これらのレポートのいずれか、またはすべてを事前にフォーマット化したテンプレートに従ってオーダーエントリプロセスマネージャ84のレポートモジュール404によって生成するか、またはオーダーエントリプロセスマネージャ84によって維持されるデータベースのカスタマイズされたまたは相関的なフィールド検索によって生成することができる。前記レポートモジュール404は、ハードコピー形式で印刷する、または例えばPDFファイル形式などの電子ファイル形式でレポートをオフロードするために、望ましくはレポートをフォーマット化する能力を含む。
【0161】
図11Aに示すホームページ上で、操作者はマウスをクリックし、管理モジュール406にアクセスするよう選択することができる。操作者は、「管理」メニューボックス406に含まれる管理オプションのリストから選択することができる。前記管理モジュールは、操作者、この場合は通常、調合活動管理者または監督者の調合活動を支援する様々な管理タスクを実行するのを助ける。
【0162】
前記管理モジュール406によって支援される管理機能の性質は、勿論、調合施設の特定要件によって異なる。前記管理モジュール406によって、例えば管理者は調合が行われるシフトスケジュールの追加、削除、または修正することができる。次に前記スケジュールは、オーダー許可プロセス中に許可する薬剤師が選択するために、「オーダーエントリ」ウェブページ(図11E(4))において参照できる。別の例として、前記管理モジュール406によって、管理者は調合施設に維持される調合装置のインベントリリストを追加、削除、または修正することができる。次にこの情報は、前記レポートモジュール404によって生成される超王レポートに使用するため入手可能となる。別の例として、前記管理モジュール406によって、管理者は調合施設によって説明される患者タイプ(例えば、標準的な成人、標準的な新生児、標準的な小児)の分類を追加、削除、または修正することができる。この分類は、患者情報データベースにリンクすることができ、またオーダーエントリプロセスマネージャ84によって維持される処方テンプレートデータベース426にもリンクすることができる(例えば、標準的な成人の処方テンプレートは、標準的な成人患者タイプにリンクされ、調合オーダーエントリプロセスを促進することができる)。別の例として、前記管理モジュール406によって、管理者は、名前または操作者グループ(例えば、管理スタッフ、薬局スタッフ、薬剤師、監督者)別に操作者のリストを追加、削除、または修正することができる。各操作者および操作者グループに固有のパスワードおよびアクセス権が割り当てられるとともに、オーダーエントリプロセスマネージャ84へのアクセスが許可される。この点において、操作者の権利および制限は、その操作者に対して個別に調整でき、(例えば、技術者または薬剤師として)全体グループの一環とはならない。またグループに対して特定の患者タイプへのアクセスを禁止または許可することもできる(例えば、ブラウン医師はスミス医師の患者に関する情報を見ることはできない)。
【0163】
医師がどのように追加されるかについての例は、図20Aおよび20Bを参照して説明する。管理モジュール406には個別の医師406が含まれる。選択すると、医師のリスト2002を含む画面2000がユーザーに提供される。医師を前記リストに追加する必要がある場合、操作者はリンク2002を選択して、医師情報画面2006を開く(図20B)。前記医師情報画面2006は、当該医師に関する特定の情報を含み、望ましくは例えば、ログインID、当該医師が特権を持つ施設プルダウン、名前、役職名、住所、オフィス電話番号、携帯電話番号、ポケベル番号、FAX番号、Eメールアドレス、追加連絡先、連邦医師ID、および時間外サービス番号を含む。前記医師情報画面2006はまた、2つのボタン2007、2008も含む。選択する場合、「更新」ボタン2007によって画面上の前記情報を取得し、医師データベースに保存する。選択すると、「キャンセル」ボタンで現在の画面を終了し、医師データベースを更新することなく以前の画面に戻る。
【0164】
図11Aに示すホームページ上で、オーダーエントリプロセスマネージャ84のナビゲーションモジュール408によって提供されるオプションから選択すると、操作者のホームページ、ヘルプ機能、オーダーエントリ以外の一般データベース検索機能、レポート、または管理機能、および/またはユーザーログアウト機能へのショートカットが提供される。操作者のアクセス権を選択的に使用することによって、政府のHIPAA規定に準拠する患者記録のプライバシー保護が可能になる。
【0165】
既知のことながら、前記オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェアによって、医師または調合オーダー施設は、直接配線、ネットワーク、またはインターネットベースのシステムを介して、調合要件を調合施設に電子転送することができる。前記オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェアによって、調合施設は、調合要件をその場で電子的に入力したり、電子的に生成された顧客の調合要件を遠隔地から受信することができる。前記オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェアによって、調合施設は、複数の顧客の調合要件を効率的な調合および送達スケジュールに組み込むことができる。前記オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェアによって、調合施設は、実際の調合プロセスを制御するとともに、バーコードを含むコンテナラベルを生成することができる。前記オーダーエントリプロセスマネージャ84およびブラウザソフトウェアによって、調合施設は、完了した調合コンテナに関して、顧客への請求書発行およびインベントリ制御を自動的に行うことができる。請求書発行オプションには、溶液タイプ別調合液のmLあたりの価格、バッグまたは溶液タイプ別の均一料金、機械調合時間別の人件費、均一人件費、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0166】
画面500(図11J(1)〜11J(2))から得た日常チェックリストは、望ましくは制御パネルでの操作者のログオン時に表示される。前記チェックリストの項目は、必要または希望に応じて追加または再編成してもよい。すべてのアクティブなアイテムが表示されることが望ましい。アイテムが完了したことを示す場合は、日付/時間および操作者のIDをログに入力する。必要なアイテムは、調合が許可される前に完了していなければならない。
【0167】
図18Aに示すように、調合エントリプロセスマネージャ84のインベントリ構成モジュール490の輸液ポンプ品目495を選択すると、入手可能な輸液ポンプのリスト496が表示される。前記輸液ポンプは、調合者によって調合された最終溶液を当該患者に送達するために使用される装置である。この画面を通じて、入手可能な輸液ポンプの任意の1つが選択され、最終溶液を当該患者へ送達する手段として使用される。輸液ポンプが選択されると、操作者は適切なテキストフィールドにロードするドロップダウンリストを介して上昇および下降プロファイルを使用できるようになる。これは、輸液ポンプが栄養質を非常に速く送達し始めたり(上昇)、最終溶液コンテナの末端に向けた供給が突然中断されること(下降)がないよう、どのように最終溶液を当該患者へ送達するかを構成する際に役立つ。最終溶液コンテナ上のバーコードは、指定の流量および/または上昇/下降時間に関する輸液ポンプの情報および/または指示を提供する。手動入力も可能である。操作者が新規の輸液ポンプをインベントリに追加する必要がある場合は(主に、当該患者が異なる輸液ポンプを既にベッドサイドまたは自宅に設置しているため)、「新規の輸液ポンプを追加」選択497を選択することによってこれを行う。するとすぐに画面498(図18B)が操作者に表示される。図18Bに示すように、操作者は、新規ポンプに関する特定の詳細とともに、輸液ポンプに関する説明を入力することができる。前記情報をインベントリに保存する場合、操作者は「更新」を選択する。そうでなければ、操作者は前記レコードを削除して最初からやり直すか、または「キャンセル」を選択して、インベントリの構成を変更することなくこの画面を終了することができる。
【0168】
本発明の特徴は、以下の請求項において説明する。
【0169】
本発明は、特定の実施例を参照してここに図解および記述されるが、本発明は表示される詳細に限定されることを意図しない。逆に、特許請求の範囲およびそれらに相当する範囲で、本発明から逸脱することなく様々な修正を細部に行ってもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調合混合物を調製するために、関連した複数の原料溶液と混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置と共に使用される調合制御方法であって、
該方法は、
a)バーコードリーダを用いて、インストールされた該複数の原料溶液のバーコードをスキャンするステップと、
b)該バーコードリーダを用いて、該複数の原料溶液に結合されるように適合された運搬チューブのそれぞれのバーコードをスキャンするステップと、
c)プロセッサを用いて、インストールされた該複数の原料溶液および該運搬チューブの該スキャンされた情報と、インストールされた該複数の原料溶液および該運搬チューブの予測され情報とを比較するステップと、
d)該プロセッサが、該比較が有効な場合に操作者が調合を開始することを許可すること、または、該比較が無効な場合に該操作者が調合することを防止することのうちのいずれか一方を行うステップと、
e)該プロセッサが、ステップa)においてスキャンされた該バーコードから該複数の原料溶液のそれぞれの有効期限を決定するステップと、
f)該プロセッサが、該決定するステップe)に基づいて、警告を提供することと該複数の原料溶液のうちのいずれかの使用を防止することとのうちの少なくとも1つを行うステップと、
g)該プロセッサが、該複数の原料溶液のうちの1つ以上に対する混合物情報を受け入れるステップであって、該混合物情報は、該調合混合物を調製するために必要な原料溶液の量を示す、ステップと、
h)それぞれのポンプが、該プロセッサに応答して、該混合物情報に基づいて、該複数の原料溶液のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を該混合物受けに追加して、該調合混合物を形成するステップと、
i)直角位相デコーダにより、該複数のポンプのうちの少なくとも一部の回転方向を決定するステップであって、該直角位相デコーダは、該決定に関する信号を該プロセッサに送信する、ステップと、
j)該プロセッサが、該直角位相デコーダから受信された信号に基づいて、該複数のポンプのうちの該少なくとも一部の該回転方向を必要な回転方向と比較するステップと、
k)該プロセッサが、該比較に基づいて、アラーム条件を設定して、該複数のポンプのうちの少なくとも一部の該回転方向が該必要な回転方向と一致しない場合に、不適切な溶液の調合を防止するステップと
を包含する、調合制御方法。
【請求項2】
患者の栄養所要量情報を前記プロセッサに入力するステップと、
該プロセッサを用いて、前記混合物情報と該栄養所要量情報とを比較するステップと、
該プロセッサが、該比較に基づいて、ユーザーに出力を提供するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項3】
前記プロセッサにより、脂質原料溶液およびデキストロース原料溶液のうちの一方が他方の直後または直前であるかどうかを決定するステップと、
該プロセッサを用いて、該決定に基づいて、ユーザーにアラートを生成するステップと、
該プロセッサが、該脂質原料溶液と該デキストロース原料溶液との間に少なくとも1つの緩衝原料溶液が提供されるよう選択されるまで、前記調合混合物のさらなる処理を防止するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項4】
前記プロセッサに応答して、プリンタが、少なくとも部分的に、前記混合物受け中の前記調合混合物の組成に基づいて、バーコード付きラベルを生成するステップをさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項5】
前記調合混合物の調合を開始する前に、該調合混合物を分注するための注入ポンプのタイプを選択するステップをさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項6】
前記調合混合物を分注するための注入の立ち上げ時間および立ち下げ時間のうち少なくとも1つを選択するステップをさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項7】
前記追加するステップh)が、少なくとも部分的に、前記調合装置の前記ポンプの比例‐積分‐微分(PID)制御に基づく、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項8】
ポンプのモーター速度のエラーを示す、前記調合装置の前記複数のポンプのうちの少なくとも1つからの入力信号を受信するステップと、
該モーター速度のエラーを補償するために、該ポンプに出力補正信号を送信するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記複数の原料溶液の選択が不溶性の沈殿物を形成するかどうか決定するステップと、
該プロセッサが、前記比較に基づいて、アラート信号を生成するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項10】
前記プロセッサに応答して、プリンタを用いて、前記調合混合物の属性を示す指標を含むラベルを生成するステップをさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項11】
前記混合物情報は、タッチスクリーンディスプレイを介して受信される、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項12】
前記タッチスクリーンディスプレイの表面を清掃することを可能にするように、既定の期間該タッチスクリーンディスプレイの接触入力を選択的に無効にするステップをさらに包含する、請求項11に記載の調合制御方法。
【請求項13】
l)前記調合装置の構成部品の整備手順および交換のうちの少なくとも1つについてユーザーに勧告するステップと、
該勧告するステップl)に応答して該ユーザーから入力を受信するステップと、
該ユーザーからの該入力が該勧告するステップl)との適合を示すまで、前記調合混合物のさらなる処理を防止するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項14】
前記ユーザーに選択のための混合物受けのインベントリを提供するステップと、
ユーザインターフェイスを介して、望ましい混合物受けを選択するための、該ユーザーからの入力を受信するステップと、
前記プロセッサを用いて、ステップg)の前記混合物情報に基づいて、該選択と望ましい調合混合物の容積とを比較するステップと、
該プロセッサが、該望ましい調合混合物の容積が、該選択された混合物受けの容積を超過する場合には、該ユーザーにアラートを生成し、該調合混合物を収容できる混合物受けの代わりの選択がなされるまで、さらなる処理を防止するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項15】
前記プロセッサを用いて、複数の前記調合混合物が調製されるべきかどうかを決定するステップと、
該プロセッサを用いて、複数の添加溶液のいずれかが該調合混合物の一部となるべきかどうかを決定するステップと、
該プロセッサを用いて、該複数の添加溶液のいずれかが、プールされた添加溶液にプールされてもよいかどうかを決定するステップと、
該複数の添加溶液のうちの少なくとも1つを、プールされた添加溶液の容器に追加するステップと、
前記プールされた添加溶液を、該調合混合物の調製のためのさらなる原料溶液として指定するステップと
を包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項16】
前記追加するステップが、
前記複数の原料溶液のいずれかの容器が低流速を必要とするかどうかを決定するステップと、
該決定するステップに基づいて、異常流速アラームの条件を防止するために、該原料溶液への追加を、上限速度が低くなるように設定するステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項17】
前記プロセッサを用いて、複数の調合混合物が調製されるべきかどうかを決定するステップと、
該プロセッサを用いて、複数の添加溶液のいずれかが該調合混合物の一部となるべきかどうかを決定するステップと、
該プロセッサを用いて、該複数の添加溶液のいずれかが、プールされた添加溶液にプールされてもよいかどうかを決定するステップと、
該プロセッサに応答して、それぞれのポンプが、該決定するステップに基づいて、該複数の添加溶液のうちの少なくとも1つを、プールされた添加溶液の容器に追加するステップと、
該プールされた添加溶液を、さらなる原料溶液として指定するステップと、
該プロセッサが、該複数の原料溶液のうちの1つ以上に対する混合物情報を受け入れるステップと
をさらに包含する、請求項1に記載の調合制御方法。
【請求項18】
調合混合物を調製するために、関連した複数の原料溶液と混合物受けとを有する少なくとも1つの医薬品調合装置とも共に使用される調合制御システムであって、
該システムは、
該複数の原料溶液のそれぞれからバーコードを読み取るバーコードスキャナと、
該バーコードスキャナに結合されたプロセッサであって、該複数の原料溶液が予測される複数の原料溶液に適合しているかどうかを決定するプロセッサと、
該複数の原料溶液のうちの1つ以上に対する混合物情報を受け入れるように適合されたユーザインターフェイスであって、該混合物情報は、該調合混合物を調製するために必要な原料溶液の量を示す、ユーザインターフェイスと、
それぞれのポンプであって、該混合物情報に基づいて、該複数の原料溶液のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を該混合物受けにポンピングして、該調合混合物を形成するそれぞれのポンプと、
該複数のポンプのうちの少なくとも一部の回転方向を決定し、かつ、信号を該プロセッサに送信する直角位相デコーダと、
該調合混合物の調合を開始する前に、該調合混合物を分注するための注入ポンプのタイプを選択するように適合されたユーザインターフェイスと
を備え、
該プロセッサは、操作者に少なくとも1つのアラートを生成すること、および/または、該プロセッサが該複数の原料溶液が該予測される複数の原料溶液に適合していないと決定したことに基づいて、調合を防止することを行い、
該プロセッサは、該複数の原料溶液から、該バーコードスキャナによってスキャンされた該バーコードに基づいて、該複数の原料溶液のそれぞれの有効期限を決定し、該プロセッサは、期限切れとして決定された該複数の原料溶液のうちのいずれかの使用を防止し、
該プロセッサは、i)該直角位相デコーダから受信された該信号に基づいて、該複数のポンプのうちの該少なくとも一部の回転方向を必要な回転方向と比較することと、ii)該比較に基づいて、アラーム条件を設定して、該複数のポンプのうちの該少なくとも一部の該回転方向が該必要な回転方向と一致しない場合に、不適切な溶液の該調合を防止することとを行う、調合制御システム。

【図10A−1】
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【図10A−2】
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【図10A−3】
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【図10A−4】
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【図10A−5】
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【図10A−6】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図13】
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【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図9F】
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【図9G】
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【図9G−1】
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【図9H】
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【図9I−1】
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【図9I−2】
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【図9I−3】
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【図9J】
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【図9K】
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【図9L】
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【図9M】
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【図9N】
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【図9O】
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【図9O−1】
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【図9P】
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【図9Q】
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【図9R】
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【図9S】
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【図9T】
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【図9U】
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【図9V】
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【図9W】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E−1】
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【図11E−2】
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【図11E−3】
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【図11E−4】
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【図11E−5】
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【図11E−6】
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【図11F−1】
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【図11F−2】
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【図11F−3】
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【図11F−4】
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【図11G−1】
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【図11G−2】
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【図11H−1】
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【図11H−2】
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【図11H−3】
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【図11I−1】
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【図11I−2】
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【図11I−3】
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【図11J−1】
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【図11J−2】
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【図12】
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【図14A】
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【図14B−1】
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【図14B−2】
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【図14B−3】
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【図14B−4】
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【図14B−5】
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【図14B−6】
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【図14B−7】
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【図14B−8】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【公開番号】特開2011−194256(P2011−194256A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−127768(P2011−127768)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【分割の表示】特願2006−542896(P2006−542896)の分割
【原出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(500216204)ビー.ブラウン メディカル,インコーポレイティド (20)
【Fターム(参考)】