説明

半導体チップ素子試験治具及び自動試験装置

【課題】絶縁性樹脂によるパッケージ後の半導体チップ素子を半導体ウェハ測定用の自動試験装置(ATE)に搬送できる工夫を取り入れ、自動測定による工数削減を狙うものであり、パッケージ後の半導体チップ素子の電気的試験評価の工数削減及び高精度化を図る。
【解決手段】絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ素子30を、半導体ウェハ試験用の自動試験装置(ATE)10にて試験するための半導体チップ素子試験治具20において、自動試験装置(ATE)10のプローバステージ16上に載置された半導体チップ素子試験治具20に装着された半導体チップ素子30の端子31と、自動試験装置(ATE)10のプローバカード14の針(プローバ)15とを接触させ、端子31と針15との間に半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信し、複数の半導体チップ素子30の自動試験を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェハの自動試験装置(ATE:Automatic Test Equipment)を用いて、絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ素子を高速、且つ、効率的に試験することができる半導体チップ素子試験治具及び半導体チップ素子試験治具を用いた試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ素子を試験する場合、温度特性評価工程にて、サーモストリーマを用いて、半導体チップ試験ソケットに半導体チップ素子を装着して、半導体チップ素子のサンプル交換及びマニュアル測定を実施している。図6は、従来例のサーモストリーマ内での半導体チップ試験ソケットによる半導体チップの試験動作を示す図である。
【0003】
図6において、複数の端子31を備えた絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ31は、それぞれ、半導体チップ試験ソケット50内に装着され、室内の温度制御がされたサーモストリーマ60内に配置され、複数の半導体チップ試験ライン51を介して試験信号の送受信を行うことにより半導体チップ素子の恒温状態での試験を行う。
【0004】
また、従来技術として、半導体ウェハを自動的に試験する自動試験装置(ATE)が知られており、自動試験装置(ATE)に設けられた針(プローブ)を半導体ウェハの電極に接触させ、針(プローブ)と半導体ウェハ電極との相対的な位置を制御しながら、針(プローブ)と半導体ウェハ電極間に試験信号を送受信することにより高速な半導体ウェハの試験を実施している。図7は、従来例の自動試験装置(ATE)による半導体ウェハの試験動作を示している。
【0005】
図7において、自動試験装置(ATE)10には、ATE基板インタフェース(I/F)11、メイン基板12、プローブカードインタフェース(I/F)、プローブカード14、針(プローブ)15、プローバステージ16を備えており、プローバステージ16上に、検査対象である半導体ウェハ40が載置される。
【0006】
自動試験装置(ATE)10の動作時には、プローブカード14に設けられた複数の針(プローブ)15が半導体ウェハ40の半導体ウェハ電極41に接触して試験信号を送受信する。自動試験装置(ATE)10本体とプローバステージ16との間は、水平方向、及び垂直方向の移動動作を自動制御することが可能であり、プローブカード14上針(プローブ)15と、半導体ウェハ40上の異なる半導体ウェハ電極41、あるいは、異なる半導体ウェハ40の半導体ウェハ電極41との間で高速、且つ、効率的な試験が可能である。
【0007】
更に、特許文献1には、ウェハプローバのステージ部材上に導電性部を配置し、導電性部に載置部にIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などのデバイスを載置し、導電性部にIGBTの裏面のコレクタ部を接触させ、導電性部に接触するスプリングピン44と触針(プローブ)45に電圧を印加して測定を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−40296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の、サーモストリーマを用いて、絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップを試験する方法では、半導体チップ試験ソケットに半導体チップ素子を装着する際に、人の手を用いて、サンプル交換及びマニュアル測定を行う必要があり、試験のための作業工程が煩雑であるという問題点があった。
【0010】
また、セラミックパッケージのイメージセンサーやウェハ表面にガラスを貼り付けたチップへの適用、あるいは、BGA(Ball Grid Array)やQFP(Quad Flat Package)のような形状のチップの受光部を下向きに置いて測定することが困難であるという問題点があった。
【0011】
また、自動試験装置(ATE:Automatic Test Equipment)を用いた半導体試験装置では、半導体ウェハ上に正確に位置決めされた半導体ウェハの電極に針(プローブ)を接触させて試験を行うために、個々の絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ素子の試験には適用できないという問題点があった。
【0012】
また、上記引用文献1では、自動試験装置(ATE)であるウェハプローバをデバイスの試験に用いようとする試みはなされているものの、引用文献1の導電性部22は、IGBTなどのデバイスの裏面のコレクタ部を接触させて、導電性部に接触するスプリングピン44と触針(プローブ)45に電圧を印加して測定を行うものであって、絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ素子の試験には適用できないという問題点があった。
【0013】
他にも、上記引用文献1の装置は、プローバのウェハを吸着する機能を前提にしており、チップ交換時に常温に戻す等の処理が必要で、多数のトレーを自動搬送して大量測定することができないという問題点があった。
【0014】
本発明は、絶縁性樹脂によるパッケージ後の半導体チップ素子を半導体ウェハ測定用の自動試験装置(ATE)に搬送できる工夫を取り入れ、自動測定による工数削減を狙うものであり、パッケージ後の半導体チップ素子の電気的試験評価の工数削減及び高精度化を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のウェハ型の半導体チップ素子試験治具は、絶縁性樹脂によりパッケージングされた半導体チップ素子を装着するチップ固定部と、半導体ウェハの自動試験が可能な自動試験装置のウェハステージ上に載置されるウェハ型の台座とから成り、チップ固定部に装着された複数の半導体チップ素子の複数の端子と、自動試験装置のプローブカードの複数の針とを接触して、端子と針との間に半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信し、複数の半導体チップ素子の自動試験を行うことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の半導体チップ素子の自動試験装置は、絶縁性樹脂によりパッケージングされた半導体チップ素子を装着するチップ固定部と、半導体ウェハの自動試験が可能な自動試験装置のウェハステージ上に載置されるウェハ型の台座とから成るウェハ型の半導体チップ素子試験治具と、前記半導体チップ素子試験治具を載置するウェハステージと、半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信可能な複数の針を有するプローブカードを備えており、前記ウェハ型の半導体チップ素子試験治具の前記チップ固定部に装着された複数の半導体チップ素子の複数の端子と、前記自動試験装置のプローブカードの複数の針とを接触して、前記端子と前記針との間に半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信し、前記複数の半導体チップ素子の自動試験を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、絶縁性樹脂によるパッケージング後の半導体チップ素子の電気的特性・信頼性特性の工数削減及び高精度測定化、半導体評価の高スループット化することができ、また、装置の温度サイクル減少による省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具を用いた自動試験装置(ATE)による半導体チップ素子の試験動作を説明する断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に半導体チップ素子を搭載する状態を説明する図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に搭載した半導体チップ素子を蓋固定具により固定する状態を説明する図である。
【図4】図4は、本発明の実施例2のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に搭載した半導体チップ素子を蓋固定具により固定する状態を説明する図である。
【図5】図5は、本発明の実施例3のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に搭載した半導体チップ素子をバネ固定具により固定する状態を説明する図である。
【図6】図6は、従来例のサーモストリーマ内での半導体チップ試験ソケットによる半導体チップ素子の試験動作を説明する図である。
【図7】図7は、従来例の自動試験装置(ATE)による半導体ウェハの試験動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具を用いた自動試験装置(ATE)による半導体チップ素子の試験動作を示す断面図である。10は自動試験装置(ATE)、11はATE基板インタフェース(I/F)、12はメイン基板、13はプローブカードインタフェース(I/F)、14はプローブカード、15は針(プローブ)、16はプローバステージを示している。
【0021】
また、図1において、20はウェハ型の半導体チップ素子試験治具、21はウェハ型の台座、27は蓋固定部を示しており、30は半導体チップ素子、31は端子を示している。複数の端子31を備え、絶縁性樹脂でパッケージングされた半導体チップ素子30が、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20のウェハ型の台座21に複数の端子31を上方に向けて装着され、蓋固定部27で固定される。
【0022】
複数の半導体チップ素子30が装着されたウェハ型の半導体チップ素子試験治具20は、自動試験装置(ATE)10のプローバステージ16上に載置される。自動試験装置(ATE)10の複数の針(プローブ)15を備えたプローブカード14と、自動試験装置(ATE)10のプローバステージ16とは、水平方向及び上下方向に位置制御が可能であり、プローブカード14の針(プローブ)15がプローバステージ16上に載置されたウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された半導体チップ素子30の端子31に接触するように自動的に位置決めできる。
【0023】
図2は、本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に半導体チップ素子を搭載する状態を説明する図である。図2において、20はウェハ型の半導体チップ素子試験治具、21はウェハ型の台座、23はチップ固定ガイド、26はノッチ、27は蓋固定部、28は蓋基板、30は半導体チップ素子、31は端子を示している。
ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20は、ウェハステージ上に載置可能なウェハ型の台座21が設けられており、ウェハ型の台座21の上面には縦横に配置されたチップ固定ガイド23により画定される複数の区画部が形成され、これらの各区画部内に、複数の端子31を備えた半導体チップ素子30をそれぞれ装着することが可能である。
【0024】
図3は、本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に搭載した半導体チップ素子を蓋固定具により固定する状態を説明する図である。図3において、20はウェハ型の半導体チップ素子試験治具、21はウェハ型の台座、23はチップ固定ガイド、26はノッチ、27は蓋固定部、28は蓋基板、30は半導体チップ素子、31は端子を示している。本発明の実施例1のウェハ型の半導体チップ素子試験治具では、蓋基板28に設けられた蓋固定部27により、半導体チップ素子を固定する。
【0025】
蓋基板28に設けられた蓋固定部27は格子状に形成されていて、複数の開口部29を備えており、蓋基板28にも複数の開口部29に対応して同様の開口部が設けられている。複数の開口部29は、蓋基板28と蓋固定部27を貫通して開口している。各開口部29の広さは、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に搭載した半導体チップ素子30の大きさより若干狭く、複数の半導体チップ素子30が搭載されたウェハ型の半導体チップ素子試験治具20の上面に配置されると、半導体チップ素子30の端子31が各開口部29から現われる状態で、各半導体チップ素子30を固定することができる。
【0026】
実施例1において、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された複数の半導体チップ素子30を複数の開口部29を備えた蓋固定部27により固定したものを自動試験装置(ATE)10のプローバステージ16上に載置した状態で、自動試験装置(ATE)10のプローブカード14の針(プローブ)15から、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された半導体チップ素子30の端子31に、半導体チップ素子30を測定するための試験信号を送受信することにより、半導体チップ素子30を高速に効率的に試験することができる。
【0027】
また、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された複数の半導体チップ素子30の複数の端子31と自動試験装置(ATE)10のプローブカード14の複数の針(プローブ)15との間の位置決めと、それぞれの位置決めされた状態での異なる複数の試験信号の送受信とを自動制御により行うことにより、複数の半導体チップ素子30の複数の試験項目を高速、且つ、効率的に実施することが可能である。
【実施例2】
【0028】
図4は、本発明の実施例2のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に搭載した半導体チップ素子を蓋固定具により固定する状態を説明する図である。
【0029】
図4において、20はウェハ型の半導体チップ素子試験治具、21はウェハ型の台座、23はチップ固定ガイド、26はノッチ、27は蓋固定部、28は蓋基板、30は半導体チップ素子、31は端子を示している。本発明の実施例2のウェハ型の半導体チップ素子試験治具では、蓋基板28に設けられた蓋固定部27の四隅に補助固定具32が設けられており、蓋固定部27と四隅の補助固定具32が半導体チップ素子を固定する。
【0030】
蓋基板28に設けられた蓋固定部27は格子状に形成されていて、複数の開口部29を備えており、蓋基板28にも複数の開口部29に対応して同様の開口部が設けられている。複数の開口部29は、蓋基板28と蓋固定部27を貫通して開口し、開口部29の四隅に補助固定具32が設けられている。複数の半導体チップ素子30が搭載されたウェハ型の半導体チップ素子試験治具20の上面に配置されると、半導体チップ素子30の端子31が各開口部29から現われる状態で、蓋基板28の蓋固定部27と四隅の補助固定具32が各半導体チップ素子30を固定することができる。
【0031】
実施例1と同様に、実施例2において、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された複数の半導体チップ素子30を複数の開口部29を備えた蓋固定部27により固定したものを自動試験装置(ATE)10のプローバステージ16上に載置した状態で、自動試験装置(ATE)10のプローブカード14の針(プローブ)15から、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された半導体チップ素子30の端子31に、半導体チップ素子30を測定するための試験信号を送受信することにより、半導体チップ素子30を高速に効率的に試験することができる。
【0032】
また、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された複数の半導体チップ素子30の複数の端子31と自動試験装置(ATE)10のプローブカード14の複数の針(プローブ)15との間の位置決めと、それぞれの位置決めされた状態での異なる複数の試験信号の送受信とを自動制御により行うことにより、複数の半導体チップ素子30の複数の試験項目を高速、且つ、効率的に実施することが可能である。
【実施例3】
【0033】
図5は、本発明の実施例3のウェハ型の半導体チップ素子試験治具に搭載した半導体チップ素子をバネ固定具により固定する状態を説明する図である。
【0034】
図5において、20はウェハ型の半導体チップ素子試験治具、21はウェハ型の台座、23はチップ固定ガイド、26はノッチ、30は半導体チップ素子、31は端子を示している。本発明の実施例3のウェハ型の半導体チップ素子試験治具では、チップ固定ガイド23により構成される開口部の2辺にバネ固定具33,33が設けられており、チップ固定ガイド23の開口部に配置された半導体チップ素子をバネ固定具33,33により2辺から押圧して固定する。
【0035】
チップ固定ガイド23は格子状に形成されていて、複数の開口部を備えている。複数の開口部には、それぞれ、2辺にバネ固定具33,33が設けられている。複数の半導体チップ素子30が搭載されたウェハ型の半導体チップ素子試験治具20の上面に配置されると、半導体チップ素子30の端子31が各開口部29から現われる状態で、チップ固定ガイド23の開口部の左上隅に接触した半導体チップ素子30を、2辺に設けられたバネ固定具33,33が押圧して固定することができる。
【0036】
実施例1と同様に、実施例3において、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された複数の半導体チップ素子30を、チップ固定ガイド23の開口部の2辺に設けられたバネ固定具33,33が押圧して固定したものを自動試験装置(ATE)10のプローバステージ16上に載置した状態で、自動試験装置(ATE)10のプローブカード14の針(プローブ)15から、ウェハ型の半導体チップ素子試験治具20に装着された半導体チップ素子30の端子31に、半導体チップ素子30を測定するための試験信号を送受信することにより、半導体チップ素子30を高速に効率的に試験することができる。
【0037】
バネ式にすることにより、半導体チップ素子30のチップサイズが異なる場合でも、バネの弾性に応じて調整して押圧固定することができるため、より多種類の半導体チップ素子30に対して汎用的に適用可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のウェハ型の半導体チップ素子試験治具及びこの半導体チップ素子試験治具を適用した自動試験装置(ATE)は、各種の半導体チップ素子の恒温試験装置等に広範囲に適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
10 自動試験装置(ATE)
11 ATE基板インタフェース(I/F)
12 メイン基板
13 プローブカードインタフェース(I/F)
14 プローブカード
15 針(プローブ)
16 プローバステージ
20 ウェハ型の半導体チップ素子試験治具
21 ウェハ型の台座
23 チップ固定ガイド
26 ノッチ
27 蓋固定部
28 蓋基板
29 開口部
30 半導体チップ素子
31 端子
32 補助固定具
33 バネ式固定具
40 半導体ウェハ
41 半導体ウェハ電極
50 半導体チップ試験ソケット
51 半導体チップ試験ライン
60 サーモストリーマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性樹脂によりパッケージングされた半導体チップ素子を装着するチップ固定部と、半導体ウェハの自動試験が可能な自動試験装置のウェハステージ上に載置されるウェハ型の台座とから成るウェハ型の半導体チップ素子試験治具であって、
前記チップ固定部に装着された複数の半導体チップ素子の複数の端子と、前記自動試験装置のプローブカードの複数の針とを接触して、前記端子と前記針との間に半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信し、前記複数の半導体チップ素子の自動試験を行うことを特徴とするウェハ型の半導体チップ素子試験治具。
【請求項2】
請求項1に記載のウェハ型の半導体チップ素子試験治具において、
前記チップ固定部の上面には、縦横に配置されたチップ固定ガイドにより画定される複数の区画部が形成され、前記複数の区画部の各区画部内に、複数の端子を備えた半導体チップ素子をそれぞれ装着することを特徴とするウェハ型の半導体チップ素子試験治具。
【請求項3】
請求項2に記載のウェハ型の半導体チップ素子試験治具において、
前記複数の前記複数の区画部の各区画部内にバネ式固定具を備えており、前記バネ式固定具が複数の区画部の各区画部内にそれぞれ装着された半導体チップ素子を押圧固定することを特徴とするウェハ型の半導体チップ素子試験治具。
【請求項4】
請求項2に記載のウェハ型の半導体チップ素子試験治具において、
格子状に複数の開口部が形成された蓋固定部を備えており、蓋固定部が前記複数の半導体チップ素子が搭載されたウェハ型の半導体チップ素子試験治具の上面に配置され、半導体チップ素子の端子が各開口部から現われる状態で、各半導体チップ素子を固定することを特徴とするウェハ型の半導体チップ素子試験治具。
【請求項5】
請求項4に記載のウェハ型の半導体チップ素子試験治具において、
前記複数の開口部の四隅に補助固定具が設けられており、前記蓋固定部と前記四隅の補助固定具により前記各半導体チップ素子を固定することを特徴とするウェハ型の半導体チップ素子試験治具。
【請求項6】
絶縁性樹脂によりパッケージングされた半導体チップ素子を装着するチップ固定部と、半導体ウェハの自動試験が可能な自動試験装置のウェハステージ上に載置されるウェハ型の台座とから成るウェハ型の半導体チップ素子試験治具と、前記半導体チップ素子試験治具を載置するウェハステージと、半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信可能な複数の針を有するプローブカードを備えた自動試験装置であって、
前記ウェハ型の半導体チップ素子試験治具の前記チップ固定部に装着された複数の半導体チップ素子の複数の端子と、前記自動試験装置のプローブカードの複数の針とを接触して、前記端子と前記針との間に半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信し、前記複数の半導体チップ素子の自動試験を行うことを特徴とする半導体チップ素子の自動試験装置。
【請求項7】
請求項6に記載の複数の半導体チップ素子の自動試験装置において、
前記ウェハ型の半導体チップ素子試験治具と、前記半導体チップ素子試験治具を載置するウェハステージと、半導体チップ素子測定用の試験信号を送受信可能な複数の針を有するプローブカードを備えた自動試験装置が、温度制御が可能なサーモストリーマ内に配置され、前記複数の半導体チップ素子について低温及び高温の恒温状態での自動試験を行うことを特徴とする半導体チップ素子の自動試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−243314(P2010−243314A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−91827(P2009−91827)
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【出願人】(501358507)株式会社シスウェーブ (17)
【Fターム(参考)】