説明

半導体レーザ

【課題】外形が円形状であり、十分なレーザ発振特性を有する半導体レーザを提供する。
【解決手段】半導体レーザ10では、半導体層11は外形がリング状であり、活性層12と、活性層12の両側に形成された第1および第2クラッド層14a、14bと、第1および第2クラッド層14a、14b上に形成された第1および第2コンタクト層15a、15bと、第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁が選択的に改質され、第1および第2クラッド層14a、14bの屈折率より低い屈折率を有する第1および第2改質層14c、14dを含んでいる。第1および第2電極17、19が、第1および第2コンタクト層15a、15bに電気的に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体レーザに関する。
【背景技術】
【0002】
大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)では、微細化、高集積化による配線抵抗および配線間容量の増大による配線遅延時間の増大に対処するために、光配線技術が注目されている。
【0003】
従来、光配線技術における小型の光源として、マイクロリング共振器構造の半導体レーザが知られている。然しながら、この種の半導体レーザでは、リング内部を周回してレーザ発振する光の強度分布がリングの側壁近傍に偏在する。
【0004】
その結果、側壁のラフネスに起因した光散乱による光損失、側壁のダメージに起因した表面トラップ準位や表面再結合によるキャリア損失が大きくなるという問題がある。
【0005】
また、大規模集積回路に半導体レーザを搭載するために、半導体レーザは薄膜化される。その結果、内部の光強度分布と高濃度コンタクト層および電極とのオーバラップが大きくなるので、高濃度コンタクト層および電極に起因した光損失が大きくなるという問題がある。
【0006】
従って、十分なレーザ発振特性が得られないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−33550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、外形が円形状であり、十分なレーザ発振特性を有する半導体レーザを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの実施形態によれば、半導体レーザでは、半導体層は外形がリング状であり、活性層と、前記活性層の両側に形成された第1および第2クラッド層と、前記第1および第2クラッド層上に形成された第1および第2コンタクト層と、前記第1および第2クラッド層の外周側壁および内周側壁が選択的に改質され、前記第1および第2クラッド層の屈折率より低い屈折率を有する第1および第2改質層を含んでいる。第1および第2電極が前記第1および第2コンタクト層に電気的に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1に係る半導体レーザを示す断面斜視図。
【図2】実施例1に係る半導体レーザの半径と散乱損失の関係を説明するための図。
【図3】実施例1に係る半導体レーザの光強度分布を示す図。
【図4】実施例1に係る半導体レーザの光出力特性を示す図。
【図5】実施例1に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図6】実施例1に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図7】実施例1に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図8】実施例1に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図9】実施例1に係る別の半導体レーザを示す断面斜視図。
【図10】実施例1に係る別の半導体レーザを示す断面斜視図。
【図11】実施例1に係る別の半導体レーザを示す断面斜視図。
【図12】実施例2に係る半導体レーザを示す断面図。
【図13】実施例2に係る半導体レーザの光強度分布を示す図。
【図14】実施例2に係る半導体レーザの光出力特性を示す図。
【図15】実施例2に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図16】実施例2に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図17】実施例2に係る半導体レーザの製造工程を順に示す断面図。
【図18】実施例2に係る別の半導体レーザを示す断面図。
【図19】実施例3に係る半導体レーザを示す断面図。
【図20】実施例3に係る別の半導体レーザを示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0012】
本実施例に係る半導体レーザについて図1を用いて説明する。本実施例は、半導体基板上に設けられた光導波路と光学的に結合するように半導体基板に搭載されたリング状の半導体レーザの例である。
【0013】
図1に示すように、本実施例の半導体レーザ10では、半導体層11は、活性層12と、活性層12の両面に形成された第1および第2光閉じ込め層13a、13bと、第1および第2光閉じ込め層13a、13b上に形成された第1および第2クラッド層14a、14bと、第1および第2クラッド層14a、14b上に形成された第1および第2コンタクト層15a、15bを有している。
【0014】
半導体層10のうち、第1コンタクト層15aは平板状であり、活性層12、第1および第2光閉じ込め層13a、13b、第1および第2クラッド層14a、14bおよび第2コンタクト層15bはリング状である。
【0015】
平板状の第1コンタクト層15a上に、リング状の第1クラッド層14a、第1光閉じ込め層13a、活性層12、第2光閉じ込め層13b、第2クラッド層14b、第2コンタクト層15bがこの順に形成されている。従って、第1コンタクト層15aは、リングの内側および外側まで延在している。
【0016】
第1クラッド層14aは、外周側壁および内周側壁が熱酸化されて第1クラッド層14aの屈折率より低い屈折率を有する第1改質層14cに改質されている。従って、第1クラッド層14aは、内周部および外周部の改質層14cに挟まれた中央部が本来の第1クラッド層として機能する。
【0017】
同様に、第2クラッド層14bは、外周側壁および内周側壁が熱酸化されて第2クラッド層14bの屈折率より低い屈折率を有する第2改質層14dに改質されている。従って、第2クラッド層14bは、内周部および外周部の改質層14dに挟まれた中央部が本来の第2クラッド層として機能する。
【0018】
第1コンタクト層15a上に、半導体層11と同心のリング状の第1電極17が形成されている。第1電極17は絶縁膜18で埋め込まれて、絶縁膜18の上面にビア(図示せず)を介して引き出されている。
【0019】
半導体層11は、第2コンタクト層15bの上面を露出して絶縁膜18で埋め込まれている。第2コンタクト層15bの上面の内周部および半導体層11の内側を埋め込む絶縁膜18上に、円板状の第2電極19が形成されている。
【0020】
半導体層11は円形状の外周に沿って周回する光の共振器であり、共振器が半導体基板(基板)20上に設けられた光導波路21と光学的に結合するように半導体基板20に搭載されている。
【0021】
光導波路21は、半導体基板20上に形成されたクラッド層22に埋め込まれている。クラッド層22上に第1コンタクト層15aが形成され、光導波路21の上方に半導体層11が配置されることにより、共振器が光導波路21と光学的に結合する。
【0022】
活性層12は、例えばアンドープ多重量子井戸層(Multiple Quantum Well)で、厚さ8nmのInGaAs量子井戸層と、厚さ10nmのGaAs障壁層を交互に3層積層し、両側を厚さ40nmのAl0.1Ga0.9As層で挟んだ構造である。
【0023】
第1および第2光閉じ込め層13a、13bは、例えば厚さ100nmのpおよびn−GaAs層である。第1および第2クラッド層14a、14bは、例えば厚さ300nmのpおよびn−Al0.92Ga0.08As層である。第1および第2コンタクト層15a、15bは、例えば厚さ10nmのpおよびn−GaAs層である。
【0024】
第1および第2改質層14c、14dは、第1および第2クラッド層14a、14bを熱酸化して得られる層であり、第1および第2クラッド層14a、14bより低い屈折率と、電気的な絶縁性を有している。
【0025】
第1電極17は、例えばAuZn合金であり、第2電極19は、例えばAuGe合金である。第1電極がアノード電極、第2電極がカソード電極である。絶縁膜は、例えばシリコン酸化膜(SiO)である。
【0026】
半導体基板20は、例えばシリコン基板である。クラッド層22は、例えばシリコン酸化膜である。光導波路21は、例えばアモルファスシリコン膜である。
【0027】
半導体層11は、例えばリングの外径が10μm、内径が5μm、厚さが1μm程度である。第1電極17を電源(図示せず)の陽極に接続し、第2電極19を電源の負極に接続して、半導体層11に通電すると、活性層12にキャリアが注入される。注入されたキャリアの再結合により誘導放出が生じる。
【0028】
誘導放出された光は、第1および第2クラッド層14a、14bと第1および第2改質層14c、14dの内周側界面および外周側界面の間で交互に全反射を繰り返してリング状の共振器内を周回し、レーザ発振する。破線で示す複数の楕円状のリングは、周回モードの光強度分布23を模式的に示している。
【0029】
上述した半導体レーザ10は、第1および第2クラッド層14a、14bと第1および第2改質層14c、14dの外周側界面および内周側界面のラフネスおよびダメージを、改質する前の第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁のラフネスおよびダメージより低減して、十分なレーザ発振特性が得られるように構成されている。
【0030】
更に、半導体レーザ10は、電気的な絶縁性を有する第1および第2改質層14c、14dにより電流狭窄構造を実現し、更に十分なレーザ発振特性が得られるように構成されている。
【0031】
図2は、リング状の半導体層の側壁のラフネスと散乱損失の関係を説明するための図である。図2において、横軸は半導体層のリングの半径、縦軸は散乱損失、ラフネスがパラメータである。ラスネスの単位は、自乗平均粗さ(RMS:Root Mean Square)である。
【0032】
図2に示すように、リングの半径が小さくなるほど散乱損失は急激に増加する。ラフネスが大きくなるほど散乱損失は急激に増加する。一般に、散乱損失はリングの半径に反比例し、ラフネスの2乗に比例する。
【0033】
例えばリングの半径が5μmの場合、散乱損失をレーザ発振に必要とされる1cm−1以下に抑えるためには、ラスネスを5nm以下にすることが望ましい。
【0034】
リング状の半導体層をRIE(Reactive Ion Etching)法により形成した場合、半導体層の側壁は粗面化し、例えば10nm程度のラフネスが生じる。更に、イオンの衝撃によりマイクロクラックや結晶欠陥などのダメージが生じる。
【0035】
一方、第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁を熱酸化して改質層14c、14dを形成することにより、第1および第2クラッド層14a、14bと改質層14c、14dの界面のラフネスおよびダメージを十分に低減させることが可能である。
【0036】
なお、熱酸化量はダメージの進入深さより大きく、且つ目的のラフネスが得られる値とすることが必要である。
【0037】
更に、電流狭窄構造により、電流は周回モードの存在する活性層部分へ選択的に注入されるので、電流注入部と光強度分布が一致し、共振器内に形成された周回モードへの利得が増大する。
【0038】
注入される電流は外周側壁および内周側壁の近傍を流れないので、外周側壁および内周側壁のタメージの影響によるキャリア損失、例えばダメージに起因する非発光センターおよび表面再結合による非発光再結合などが避けられる。その結果、注入電流を有効利用することが可能である。
【0039】
また、第2電極19は、第2クラッド層14bの中央より内側にずらして形成されているので、第2電極19による光吸収損失を低減させることが可能である。
【0040】
図3は半導体レーザ10の光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。光強度分布は、半導体層11の断面での周回モードの光強度分布を示している。
【0041】
図3に示すように、リング状の半導体層11の外周側壁31および内周側壁32の近傍には、光が殆ど存在せず、外周側壁31および内周側壁32の内側に周回モードが形成されている。これにより、外周側壁31および内周側壁32における光散乱損失が抑制できることが確認された。
【0042】
図4は、半導体レーザ10の発振特性を比較例と対比して示す図である。ここで、比較例とは、第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁を改質層14c、14dに改質していない半導体レーザのことである。始めに比較例について説明する。
【0043】
図4に示すように、比較例の半導体レーザでは、レーザ発振の閾値Ithが約0.3mA、光出力は入力電流が2mA前後で傾きが低下する傾向を示し、平均的な光出力特性は約0.19mW/mAであった。
【0044】
一方、本実施例の半導体レーザ10では、レーザ発振の閾値Ithが約0.3mAと、比較例と同程度であるが、光出力は入力電流に対して直線的に増加し、光出力特性は約0.26mW/mAと、比較例より約1.36倍高い値を示した。これにより、外形が円形状であり、十分なレーザ発振特性を有する小型の半導体レーザ10が得られることが確かめられた。
【0045】
次に、半導体レーザ10の製造方法について説明する。図5乃至図8は半導体レーザ10の製造工程を順に示す断面図である。
【0046】
図5(a)に示すように、半導体基板20、例えばシリコン基板上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により厚さ2000nm程度のシリコン酸化膜41を形成する。シリコン酸化膜41は、光導波路のクラッド層22の一部となる膜である。
【0047】
次に、図5(b)に示すように、シリコン酸化膜41上に、例えばCVD法により厚さ300nm程度のシリコン層42を形成する。
【0048】
次に、図5(c)に示すように、フォトリソグラフィ法およびRIE法により、シリコン層42を、例えば幅が300nm程度のリッジ状に加工する。このリッジ状のシリコン層42が、光導波路21となる。
【0049】
具体的には、例えば下記のように行う。シリコン層42を熱酸化して薄いシリコン酸化膜を形成する。この酸化膜上に、フォトリソグラフィ法により光導波路21に対応するパターンを有するレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスクとして、RIE法により、シリコン層42を異方性エッチングする。
【0050】
次に、図5(d)に示すように、シリコン酸化膜41上に、例えばCVD法により光導波路21が埋まるように厚さ2μm程度のシリコン酸化膜43を形成し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により光導波路21が露出するまでシリコン酸化膜43を除去する。
【0051】
このとき、CMPのストッパー層は特に設けていないので、シリコン層42およびシリコン酸化膜43を予め厚目に形成しておき、残厚管理により所定の厚さに調整することが望ましい。これにより、シリコン酸化膜41、43は一体化されて、光導波路21のクラッド層22となる。
【0052】
次に、図6(a)に示すように、半導体層11となる半導体多層構造が形成された半導体基板44を用意する。具体的には、例えば下記のように行う。
【0053】
まず、n−GaAs基板上に、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により、厚さ0.5μmのn−GaAsバッファ層、厚さ0.1μmのn−AlGaAsエッチングストップ層を形成する。
【0054】
続いて、厚さ0.01μmのn―GaAsコンタクト層、n−Al0.92Ga0.08Asクラッド層、n―GaAs光閉じ込め層、アンドープ多重量子井戸活性層、p―GaAs光閉じ込め層、p−Al0.92Ga0.08Asクラッド層、厚さ0.01μmのn―GaAsコンタクト層をこの順に形成する。
【0055】
ここで、多重量子井戸活性層は、厚さ8nmのn−GaAs量子井戸層と、厚さ10nmのGaAsバリア層を交互に3層積層し、上下を厚さ40nmのAl0.1Ga0.9As層で挟んだ構造である。
【0056】
GaAsコンタクト層とクラッド層の間、クラッド層とアンドープ多重量子井戸活性層の間に、AlGaAsグレーデッド層を挿入しても構わない。AlGaAsグレーデッド層は、Al組成を0.1から0.92まで徐々に変化させる。
【0057】
次に、図6(b)に示すように、半導体層11および光導波路21を含むクラッド層22の表面を、例えばプラズマ処理により活性化した後、半導体基板44を反転させて、半導体層11と光導波路21を含むクラッド層22を接触させ、不活性ガス中で熱処理して、半導体基板20と半導体基板44を直接接合する。
【0058】
次に、図6(c)に示すように、ウェットエッチングにより半導体基板44、バッファ層を除去し、エッチングストップ層を露出させる。更に、エッチング液を変更して露出したエッチングストップ層を除去する。これにより、半導体層11が光導波路21を含むクラッド層22上に残置される。
【0059】
次に、図7(a)に示すように、半導体層11をリング状に加工する。具体的には、例えば下記のように行う。フォトリソグラフィ法により、外径が10μm、内径が5μmのリング状のマスク材(図示せず)を形成し、マスク材を用いてRIE法により第1コンタクト層15aが露出するまで半導体層11を異方性エッチングする。
【0060】
次に、図7(b)に示すように、半導体層11が直接接合された半導体基板20に酸化処理を施す。酸化処理は、例えば温度400℃〜500℃で、水蒸気雰囲気中、酸素雰囲気中、または大気中でおこなう。
【0061】
このとき、Al組成比により酸化速度が決まり、Al組成比の高い第1および第2クラッド層14a、14bが選択的に酸化される。これにより、第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁を第1および第2改質層14c、14dに改質する。同時に、電流狭窄構造が形成される。
【0062】
通常、結晶の面方位により酸化速度が異なり、(100)面が最も酸化速度が遅く、(110)面、(111)面の順に酸化速度が速くなる。
【0063】
その結果、リング状の第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁は、その面方位によって改質層の幅が若干変化する。半導体層11の外径が小さいほどその影響が大きくなる。従って、改質した後に目的の円形状となるように、改質前の半導体層の外形を適宜定めておくことが望ましい。
【0064】
次に、図7(c)に示すように、第1コンタクト層15a上に、半導体層11と同心のリング状の第1電極17を形成する。
【0065】
次に、図8(a)に示すように、半導体層11および第1電極17を埋め込む絶縁膜18、例えばCVD法によるシリコン酸化膜を形成し、CMP法により第2コンタクト層15bが露出するまでシリコン酸化膜を除去する
次に、図8(b)に示すように、露出した第2コンタクト層15bの上面の内周部および半導体層11の内側を埋め込む絶縁膜18上に、円板状の第2電極19を形成する。
【0066】
これにより、図1に示す半導体基板20に設けられた光導波路21と光学的に結合し、半導体基板20に搭載された半導体レーザ10が得られる。
【0067】
以上、説明したように、本実施例の半導体レーザ10では、第1および第2クラッド層14a、14bの外周側壁および内周側壁を選択的に改質し、第1および第2改質層14c、14dを形成している。
【0068】
第1および第2改質層14c、14dは、第1および第2クラッド層14a、14bより屈折率が低く、且つ平滑で加工ダメージフリーの界面が得られる。その結果、光共振器として側壁での散乱による光損失の低減、界面トラップ準位や界面再結合によるキャリア損失の低減を図ることができる。
【0069】
更に、第1および第2改質層14c、14dは、電気的な絶縁性を有しているので、電流狭窄構造が同時に形成される。その結果、活性層の周回モードが存在する領域へ電流を選択的に注入することができるので、周回モードへの利得を増大させることができる。従って、外形が円形状であり、十分なレーザ発振特性を有する半導体レーザが得られる。
【0070】
ここでは、第1および第2電極17、19が半導体層11側に引き出されている場合について説明したが、半導体基板20側に引き出すことも可能である。図9は第1および第2電極が半導体基板20側に引き出された別の半導体レーザを示す断面斜視図である。
【0071】
図9に示すように、半導体レーザ50では、第1電極51はクラッド層22に埋め込まれて第1コンタクト層15aの半導体基板20側に形成されている。第1電極51はクラッド層22に埋め込まれたコンタクトメタル52および半導体基板20を貫通するビア53を介して半導体基板20側に引き出されている。
【0072】
第2電極19は、絶縁膜18を貫通して突出した片持ち梁状の金属ポスト54、クラッド層22に埋め込まれたコンタクトメタル55および半導体基板20を貫通するビア56を介して半導体基板20側に引き出されている。
【0073】
これによれば、半導体レーザ50を配線基板にフリップチップ実装することができる利点がある。
【0074】
半導体レーザ10が、半導体基板20に設けられた光導波路21と光学的に結合している場合について説明したが、半導体レーザ側に設けられた光導波路と光学的に結合させることも可能である。図10は半導体レーザ側に設けられた光導波路と光学的に結合する別の半導体レーザを示す断面斜視図である。
【0075】
図10に示すように、半導体レーザ60では、半導体レーザ60側に光導波路61が設けられている。半導体層11をリング状に加工した後、リング状の半導体層11をシリコン酸化膜で埋め込み、シリコン酸化膜上に光導波路61を形成する。
【0076】
半導体層11の活性層12は、活性層12と光導波路61の間の距離が半導体レーザ10における活性層12と光導波路21の間の距離と略等しくなるように、光導波路61側にシフトして形成さている。
【0077】
これによれば、半導体レーザの上下に設けられた2つの光導波路に光出力を分配することもできる利点がある。
【0078】
素子が形成されていない半導体基板20に半導体レーザ10を搭載した場合について説明したが、素子が形成されている半導体基板に搭載することも可能である。図11は素子が形成されている半導体基板に搭載された半導体レーザを示す断面斜視図である。
【0079】
図11に示すように、半導体基板71に複数のトランジスタ72、例えばCMOSトランジスタを有するトランジスタ層73が形成されている。半導体基板71上に複数のメタル配線74を有するメタル配線層75が形成されている。半導体レーザ70は、第1および第2電極51、19が半導体基板71側に引き出され、半導体基板71に搭載されている。
【0080】
光導波路21が設けられる半導体基板20として、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いることができる。この場合は、SOI基板の埋め込み絶縁膜(SiO)をクラッド層22の一部とし、SOI基板のシリコン層をストライプ状に加工して光導波路21とする。
【0081】
活性層12は、GaAs基板上のGaInNAs多重量子井戸層、InP基板上のAlGaInAs多重量子井戸層、GaSb基板上のAlGaAsSb多重量子井戸層、GaAS基板上のInGaAlP多重量子井戸層、GaN基板上のInGaN多重量子井戸層なども可能である。
【0082】
リングの形状は、円形状に限定されず、楕円形状、直線と曲線を組み合わせたリング形状なども可能である。光導波路21の幅、リング形状の周長なども任意であり、目的に応じて適宜定めれば良い。
【0083】
半導体レーザは、第1電極が負電極、第2電極か正電極となるNアップ構造のだけでなく、第1電極が正電極、第2電極か負電極となるPアップ構造とすることも可能である。
【実施例2】
【0084】
本発明の実施例2に係る半導体レーザについて図12を用いて説明する。図12は本実施例の半導体レーザを示す断面図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、第1クラッド層は内周側壁を選択的に改質し、第2クラッド層は外周側壁を選択的に改質したことにある。
【0085】
即ち、図12に示すように、本実施例の半導体レーザ80では、第1クラッド層14aは、リングの内周側壁が熱酸化法により第1クラッド層14aの屈折率より低い屈折率を有する改質層14cに改質されている。従って、第1クラッド層14aは、内周部の改質層14cを除く外周部が本来の第1クラッド層として機能する。
【0086】
一方、第2クラッド層14bは、リングの外周側壁が熱酸化法により第2クラッド層14bの屈折率より低い屈折率を有する改質層14dに改質されている。従って、第2クラッド層14bは、外周部の改質層14dを除く内周部が本来の第2クラッド層として機能する。
【0087】
第1および第2改質層14c、14dは、12活性層を挟むようにオーバラップしている。これにより、活性層12には内周側から電流が流入し、電流が活性層12に沿って横方向に流れ、外周側から電流が流出する電流狭窄構造が形成されている。電流が活性層12に沿って横方向に流れる横注入法によれば、光も中央部に強く閉じ込めることが可能である。
【0088】
図13は半導体レーザ80の光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。光強度分布は、半導体層11の断面での周回モードの光強度分布を示している。
【0089】
光の大部分が、電流狭窄されて電流が横方向に流れる活性層12の中央部に強く閉じ込められていることが確かめられた。
【0090】
また、光の一部はリング状の半導体層11の下面からクラッド層22に染み出しているので、光導波路21を適切に配置することにより、光導波路21に対する光結合効率が向上し、光導波路21への光取り出しが容易になることが確かめられた。
【0091】
図14は半導体レーザ80の発振特性を比較例と対比して示す図である。ここで、比較例とは実施例1に示す半導体レーザ10のことである。
【0092】
図14に示すように、本実施例の半導体レーザ80では、レーザ発振の閾値Ithが約0.3mAと、比較例と同程度である。一方、光出力は入力電流に対して直線的に増加し、光出力特性は約0.42mW/mAと、比較例より約1.6倍高い値を示した。これにより、更に十分なレーザ発振特性を有する半導体レーザを得ることが可能である。
【0093】
次に、半導体レーザ80の製造方法について説明する。図15乃至図17は半導体レーザ80の製造工程を順に示す断面図である。
【0094】
始に、図5および図6に示す工程に従い、光導波路21を含むクラッド層22上に半導体層11を形成する。
【0095】
次に、図15(a)に示すように、半導体層11の第2コンタクト層15b上に直径が略10μmの円形状のマスク材82を形成する。マスク材82は、例えばCVD法によるシリコン酸化膜、またはシリコン窒化膜である。
【0096】
次に、マスク材82を用いて、例えばRIE法により第2クラッド層14bの途中まで異方性エッチングして、円板状の凸部83を形成する。凸部83の外周がリング状の半導体層11の外周に相当する。
【0097】
次に、図15(b)に示すように、一旦マスク材82を除去した後、再度露出した第2クラッド層14b上および凸部83の上面および側面を覆うように、即ちコンフォーマルにマスク材82aを形成する。マスク材82aには、凸部83の中央部に直径が略5μmで、凸部83の外周と同心状の開口を形成する。
【0098】
次に、マスク材82aを用いて、例えばRIE法により第1クラッド層14aの途中まで異方性エッチングし、凹部84を形成する。凹部84の内周がリング状の半導体層11の内周に相当する。即ち、同心状に凸部83と凹部84を形成することにより、半導体層11は外周側壁と内周側壁の高さが異なるリング状に加工される。
【0099】
次に、図15(c)に示すように、一旦マスク材82aを除去した後、再度第2クラッド層14a上および凸部83の上面および側面、凹部85の底面および側面にコンフォーマルにマスク材82bを形成する。
【0100】
次に、図16(a)に示すように、マスク材82bを、例えばRIE法により異方性エッチングして、凸部83の上面および凹部85の底面のマスク材82bを除去し、凸部83の側面および凹部85の側面のマスク材82bを残置する。これにより、第2コンタクト層15b、第1および第2クラッド層14a、14bの上面が露出する。
【0101】
次に、図16(b)に示すように、第1および第2クラッド層14a、14bを上面から選択的に熱酸化する。酸化は第1および第2クラッド層14a、14bの上面から下方および側方へと進行する。
【0102】
その結果、第1クラッド層14aでは、内周側壁が改質されて、第1改質層14cが形成され、第2クラッド層14bでは、外周側壁が改質されて、第2改質層14dが形成される。活性層12がオーバラップした電気的に絶縁性の第1および第2改質層14c、14dで挟まれて、横方向の電流狭窄構造が形成される。
【0103】
次に、図16(c)に示すように、リング状の半導体層11が埋め込まれるように、絶縁膜85、例えばCVD法によるシリコン酸化膜を形成する。
【0104】
次に、図17(a)に示すように、第2コンタクト層15b上の絶縁膜85にリング状の開口を形成して、第2コンタクト層15bを露出させる。次に、第2電極19を第2コンタクト層15b上および半導体層11の内側を埋め込む絶縁膜85上に形成する。
【0105】
次に、図17(b)に示すように、半導体層11の外側の絶縁膜85にリング状の開口を形成して、第1コンタクト層15aを露出させる。次に、第1コンタクト層15a上に、半導体層11と同心のリング状の第1電極17を形成する。
【0106】
これにより、図12に示す半導体基板20に設けられた光導波路21と光学的に結合し、半導体基板20に搭載された半導体レーザ80が得られる。
【0107】
以上説明したように、本実施例の半導体レーザ80では、第1クラッド層14aの内周側壁を改質して第1改質層14cを形成し、第2クラッド層14bの外周側壁を改質して第2改質層14dを形成している。
【0108】
その結果、活性層12が、オーバラップした電気的に絶縁性の第1および第2改質層14c、14dで挟まれた横方向の電流狭窄構造が形成されるので、更にレーザ発振特性を向上させることができる利点がある。
【0109】
ここでは、第1クラッド層14aの内周側壁および第2クラッド層14bの外周側壁を改質する場合について説明したが、第1クラッド層14aの外周側壁および第2クラッド層14bの内周側壁を改質することも可能である。図18は第1クラッド層14aの外周側壁および第2クラッド層14bの内周側壁を改質した半導体レーザ90を示す断面図である。
【0110】
また、第1および第2クラッド層の材質が異なり、第2クラッド層の側壁が選択的に改質できない場合がある。その場合でも、本実施例の電流狭窄構造を適用することが可能である。
【0111】
例えば、半導体層がInP(第1コンタクト層)、InAlAs(第1クラッド層)、InGaAsP(第1光閉じ込め層)、InGaAsP多重量子井戸(活性層)、InGaAsP(第2光閉じ込め層)、InP(第2クラッド層)、InGaAs(第2コンタクト層)を有する場合である。InAlAs(第1クラッド層)は選択的に酸化されるが、InP(第2クラッド層)は選択的に酸化されない。
【0112】
この場合、InP(第2クラッド層)は、予め外周部をエッチングにより除去し、InAlAs(第1クラッド層)は、図16(b)に示す工程で内周側壁を選択的に改質することにより、横方向の電流狭窄構造を形成することができる。外周部が予め除去されたInP(第2クラッド層)は、選択成長により形成することも可能である。
【実施例3】
【0113】
本発明の実施例3に係る半導体レーザについて図19を用いて説明する。図19は本実施例の半導体レーザを示す断面図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。本実施例が実施例1と異なる点は、半導体層をディスク状としたことにある。
【0114】
即ち、図19に示すように、本実施例の半導体レーザ100では、半導体層11はディスク状であり、第1および第2クラッド層14a、14bの側壁が選択的に酸化され、第1および第2改質層14c、14dが形成されている。
【0115】
ディスク状の半導体レーザ100では、光は第1および第2クラッド層14a、14bと第1および第2改質層14c、14dの界面で全反射されながらディスクの外周に沿って周回する。
【0116】
従って、実施例1に示す半導体レーザ10と同様に、光共振器として側壁での散乱による光損失の低減、界面トラップ準位や界面再結合によるキャリア損失の低減を図ることができる。
【0117】
以上説明したように、本実施例の半導体レーザ100では、第1および第2クラッド層14a、14bの側壁を改質して、第1および第2改質層14c、14dを形成しているので、側壁のラスネスによる光損失およびダメージによるキャリア損失を低減できる利点がある。
【0118】
また、ディスク状の半導体レーザ100において、電流狭窄構造を付加することも可能である。図20は電流狭窄構造を付加したディスク状の半導体レーザを示す断面図である。
【0119】
図20に示すように、半導体レーザ110では、第1および第2クラッド層14a、14bの中央部111が電気的な絶縁性を有する第3および第4改質層14e、14fに改質されている。
【0120】
第1クラッド層14aが第1および第3改質層14c、14eに挟まれ、第2クラッド層14bが第2および第4改質層14d、14fに挟まれることにより、縦方向の電流狭窄構造が付加される。
【0121】
第3および第4改質層14e、14fは、第1および第2クラッド層14a、14bの中央部111に、例えばアルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)などの不活性元素をイオン注入することにより行なう。イオン注入は、第1および第2改質層14c、14dを形成した後に行なうが、第1および第2改質層14c、14dを形成する前に行なうことも可能である。
【0122】
第1および第2クラッド層14a、14bに挟まれた活性層12、第1および第2光閉じ込め層13a、13bもイオン注入されるので、必然的に第5改質層112に改質される。
【0123】
上述した実施形態は、単に例として示したもので、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。実際、ここにおいて述べた新規な半導体レーザは、種々の他の形態に具体化されても良いし、さらに、本発明の主旨又はスピリットから逸脱することなくここにおいて述べた半導体レーザの形態における種々の省略、置き換えおよび変更を行っても良い。付随する請求項およびそれらの均等物は、本発明の範囲および主旨又はスピリットに入るようにそのような形態若しくは変形を含むことを意図している。
【符号の説明】
【0124】
10、50、60、70、80、90、100、110 半導体レーザ
11 半導体層
12 活性層
13a 第1光閉じ込め層
13b 、第2光閉じ込め層
14a 第1クラッド層
14b 第2クラッド層
14c 第1改質層
14d 第2改質層
15a 第1コンタクト層
15b 第2コンタクト層
17、51 第1電極
19 第2電極
18、85 絶縁膜
20、44、71 半導体基板
21、61 光導波路
22 クラッド層
23 光強度分布
31 外周側壁
32 内周側壁
41、43 シリコン酸化膜
42 シリコン層
52、55 コンタクトメタル
53、56 ビア
54 金属ポスト
72 トランジスタ
73 トランジスタ層
74 層間絶縁膜
75 メタル配線層
82、82a、82b マスク材
83 凸部
84 凹部
111 中央部
14e 第3改質層
14f 第4改質層
112 第5改質層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外形がリング状であり、活性層と、前記活性層の両側に形成された第1および第2クラッド層と、前記第1および第2クラッド層上に形成された第1および第2コンタクト層と、前記第1および第2クラッド層の外周側壁および内周側壁が選択的に改質され、前記第1および第2クラッド層の屈折率より低い屈折率を有する第1および第2改質層を含む半導体層と、
前記第1および第2コンタクト層に電気的に接続された第1および第2電極と、
を具備することを特徴とする半導体レーザ。
【請求項2】
外形がリング状であり、活性層と、前記活性層の両側に形成された第1および第2クラッド層と、前記第1および第2クラッド層上に形成された第1および第2コンタクト層と、前記第1クラッド層の一方の側壁と前記第2クラッド層の他方の側壁が選択的に改質され、前記第1および第2クラッド層の屈折率より低い屈折率を有する第1および第2改質層を含む半導体層と、
前記第1および第2コンタクト層に電気的に接続された第1および第2電極と、
を具備することを特徴とする半導体レーザ。
【請求項3】
前記第1クラッド層の外周側壁が前記第1改質層に選択的に改質され、前記第2クラッド層の内周側壁が前記第2改質層に選択的に改質されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ。
【請求項4】
前記第1クラッド層の内周側壁が前記第1改質層に選択的に改質され、前記第2クラッド層の外周側壁が前記第2改質層に選択的に改質されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ。
【請求項5】
前記第1および第2改質層が、前記活性層を挟むようにオーバラップしていることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ。
【請求項6】
外形がディスク状であり、活性層と、前記活性層の両側に形成された第1および第2クラッド層と、前記第1および第2クラッド層上に形成された第1および第2コンタクト層と、前記第1および第2クラッド層の側壁が選択的に改質され、前記第1および第2クラッド層の屈折率より低い屈折率を有する第1および第2改質層を含む半導体層と、
前記第1および第2コンタクト層に電気的に接続された第1および第2電極と、
を具備することを特徴とする半導体レーザ。
【請求項7】
前記第1および第2クラッド層の中央部が、イオン注入により電気的な絶縁性を有する第3および第4改質層に改質されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ。
【請求項8】
前記第1および第2改質層は、前記第1および第2クラッド層の側壁が選択的に酸化された層であることを特徴とする請求項1、2、6に記載の半導体レーザ。
【請求項9】
前記第1および第2改質層は、電気的な絶縁性を有することを特徴とする請求項8に記載の半導体レーザ。
【請求項10】
前記半導体層は、前記円形状の外周に沿って周回する光の共振器であり、前記共振器が基板上に設けられた光導波路と光学的に結合するように前記基板に搭載されていることを特徴とする請求項1、2、6に記載の半導体レーザ。
【請求項11】
前記活性層は、井戸層と障壁層が交互に積層された多重量子井戸層であることを特徴とする請求項1、2、6に記載の半導体レーザ。
【請求項12】
前記活性層と前記第1および第2クラッド層との間に、第1および第2光閉じ込め層が形成されていることを特徴とする請求項1、2、6に記載の半導体レーザ。
【請求項13】
前記半導体層がリング状であり、前記第2電極がリング状の前記第2コンタクト層の一部と接続されていることを特徴とする請求項1、2、6に記載の半導体レーザ。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図3】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−64812(P2012−64812A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−208557(P2010−208557)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】