説明

半流動食品を作製し供給するための自動機械

【課題】半流動食品を作製し供給するための自動機械を製造すること。
【解決手段】半流動食品、具体的にはアイスクリーム(2)を作製し供給するための自動機械は、アイスクリーム(2)を得るために処理される基礎製品を収納するためのタンク(4)、基礎製品を取り出すためにタンク(4)と連通していて、基礎製品を供給し処理する回路(11)、供給し処理する回路(11)の送出端部に配置された一つ以上の受取容器用蛇口(8)、受取容器用蛇口(8)を操作するためのアクチュエータ(10)、アクチュエータ(10)用の照合制御装置(9)及び制御装置(9)に連結され且つ供給されるアイスクリーム(2)のプロフィールの少なくとも一部を感知するために設計され、供給されるアイスクリーム(2)の量を感知するための少なくとも一つのセンサ(16)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半流動食品を作製し供給するための自動機械に関する。
【0002】
具体的に言うと、本発明概念の要旨を限定することなしに、本発明は、アイスクリーム、ソフトアイスクリーム、ヨーグルトアイスクリーム、シャーベット等を作製し供給するための機械に関する。
【背景技術】
【0003】
周知のように、前述のタイプの機械は、具体的に言うと今後事例により引用されるソフトアイスクリーム用の機械は、最終製品を得るため処理される混合液体を収納するためのタンクと、混合体を一定温度に保持するためにタンクに連結される冷蔵手段と、混合体がギアポンプにより供給される水平な起泡して冷蔵するシリンダと、起泡して冷蔵するシリンダ送出部前面壁上に配置される一つ以上の受取容器用蛇口とを具備する。ギアポンプは、混合体を空気で加圧し、アイスクリームをほぼクリーム状にしている。
【0004】
受取容器用蛇口は手動で操作でき、あるいは、該発明により保護される自動供給機械の場合には、受取容器用蛇口は、供給されるアイスクリームの量を感知する一つ以上のセンサと連結して作動する制御装置により制御できる。
【0005】
周知のように、前記センサは供給されるアイスクリームの重さを感知するよう設計されたデバイス、例えばロードセルから成る。他の事例では、供給されるアイスクリームの量を制御できるボリュメトリックセンサを備えたデバイスがある。
【0006】
アイスクリームの濃度は通常、作製の際に、例えば混合のタイプの変化と共に濃度が変化しないように電子的に制御される。しかしながら、濃度の小さな変化でさえ、供給されるアイスクリーム量の容認できない変化を生ずることが多い。
【0007】
さらに、前述のタイプのデバイスは、比較的複雑で、高価で且つ手動及び自動洗浄に関する当面の客観的な問題があることを考慮することが重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、前述の欠点がない半流動食品を作製し供給するための自動機械を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明は、本発明の一つ以上の請求項に記載の特徴を具備する半流動食品を作製し供給するための自動機械を提示する。
【0010】
本発明は、事例により且つ出願の要旨を限定することなしに、添付の図面を参照してこれから説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1−3を参照して、数字1は、半流動食品、具体的にはソフトアイスクリーム2を作製し供給するための自動機械全体を表す。
【0012】
機械1は、ほぼ平行六面体の形状を有し且つアイスクリーム2を得るために処理される混合液体状の基礎製品を収納するためのタンク4を頂部で支持するフレーム3を具備する。タンク4に連結して、混合体を一定の温度、具体的にはほぼ4℃に保持するための冷蔵装置から成る回路5がある。
【0013】
タンク4の下方で、フレーム3は、周知のタイプの水平な起泡して冷蔵するシリンダ6を支持する。シリンダ6には混合体がギアポンプ7により供給され、シリンダ6は、タンク4近傍に配置され且つタンク4から混合体を引き出し、配送パイプ7bによって、起泡して冷蔵するシリンダ6給入部6aへ混合体を送るために吸引パイプ7aを介してタンクと連通している。
【0014】
シリンダ6内部に、処理される製品用の混合ブレード6bがあり、混合ブレード6bは変速モータ装置6cにより軸の周囲を回転駆動され、起泡して冷蔵するシリンダ6送出部前面壁上に取り付けられた受取容器用蛇口8に向けて及び受取容器用蛇口8の中に製品を押し込むことができる。受取容器用蛇口8は、受取容器用蛇口と制御装置との間に挿し込まれるアクチュエータ10を用いて制御装置9(図1、4、5及び6)により照合されかつ制御される。
【0015】
ポンプ7、吸引パイプ7a、配送パイプ7b及びシリンダ6は全体として、前述の混合体用の供給し処理する回路11を形成する。
【0016】
図1に図示されるように、制御装置9はまた、中間に挿し込まれる別のアクチュエータ12を使用して、アイスクリーム2が供給される容器C、例えばグラス、カップまたはコーンを安定に置くプレート14を支持するためのキャリッジ13も照合し制御する。
【0017】
プレート14は、アイスクリーム2を供給するための上部ステーションAとアイスクリーム2が消費者により受取られる下部ステーションBとの間を移動できる(図3)。
【0018】
制御装置9は、ユーザに役立つよう設計されたいずれかのセンサ、例えば料金箱から、あるいは記録されたクレジット付キー用の読取機からアイスクリーム2を供給するための許可を受取り、また蛇口8に隣接する一定の位置のセンサ16から受取った情報に基づいて分配量を調整する。
【0019】
図4と5に一層明らかに示すように、センサ16は、供給されるアイスクリーム2のプロフィールの少なくとも一部を感知するよう設計され、またアイスクリーム2の高さが延びるに従って中心軸2aに対し斜めの作用線に沿って作動する。センサ16は、電気光学タイプ、具体的にはフォトセル、超音波もしくは熱センサであるとよい。
【0020】
図6に図示される代わりの実施形態によると、センサ16は、電気光学タイプ、具体的にはCCDタイプの画像検出器から成り、またアイスクリーム2の高さが延びるに従って中心軸2aに対しほぼ心出しされた作用マトリックスに沿って作動する。
【0021】
ステーションAにおいて、アイスクリーム2を供給する際に、制御装置9は、センサ16に対し一定の位置にプレート14を置き且つ保持する。
【0022】
操作中、供給許可が、ユーザ仕様タイプのセンサ15により提供された後に、ユーザは、適当なマガジン−機械1の分配器(図示されていない)に配置されるスタックから容器Cを取り、かつ選択された大きさ用にセンサ16に対し一定の高さのステーションAにあるプレート14上に容器Cを置く。
【0023】
自動タイプでは、それは、選択された大きさ用にセンサ16に対し一定の高さに前述のように配置されるプレート14によって、ステーションAにおいてグラスもしくはコーン等を供給する制御装置9である。
【0024】
いずれにしても、前記高さは小形用には大きく、大形用には小さいのは明らかである。
【0025】
図1に図示されるように、二つのセンサ16の一つ、例えば図1に示される下方のセンサは、容器Cの存在を感知するセンサであり、かつ照合される容器Cをプレート14上に正確に配置することを可能にする。正確な容器配置が感知されない場合、センサ16は、制御装置9によって製品2を供給することを停止する。存在感知センサはまた、機械の別の地点に配置されるが常に前述の照合を実行できるセンサからも構成できる。
【0026】
いったんアイスクリーム2の供給が開始すると、センサ16は、供給されるアイスクリーム2のプロフィールをセンサが遮断するとき供給終了信号を送信する。この遮断は、ステーションAに取り付けられるセンサ16のタイプに応じて、光学的、超音波的もしくは熱的であるとよい。
【0027】
アイスクリーム2の供給が停止されたとき、制御装置9はプレート14をステーションBへ移動させて、消費者がアイスクリーム2を受取ることができるようにする。
【0028】
図1と2に図示されるように、受取容器用蛇口8に隣接して、前述のセンサ16に加えて、別の位置、例えば異なる高さ及び/又は機械1の前面から異なる距離に、別のセンサがあるとよく、その結果二つのセンサ16は、プレート14がステーションAの単一の位置に設置される場合、あるいは供給する際にアイスクリーム2のプロフィールの一層正確な感知のために、それぞれの大きさに応じて供給されるアイスクリームのプロフィールの少なくとも一部を感知できる。後者の場合には、各センサ16は、供給されるアイスクリーム2のプロフィールの個別部分を感知する。
【0029】
図示されないが本発明の要旨の範囲にある他の代わりの実施形態によると、蛇口8に隣接して二つ以上のセンサ16があるのもよい。
【0030】
最終的に、二つ以上の受取容器用蛇口8が、起泡して冷蔵するシリンダ6送出部前面壁上に取り付けられとよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、ブロックとして図式的に示される幾つかの部品を備える、本発明に記載の、機械の実施形態の正面図である。
【図2】図2は、断面に幾つかの部品を備える、図1の機械の頂面図である。
【図3】図3は、断面に幾つかの部品を備える、図1の機械の側面図である。
【図4】図4は、図1の機械の、一部の概略側面図である。
【図5】図5は、図1の機械の、一部の概略平面図である。
【図6】図6は、図4に図示されているものの、代わりの実施形態の概略図である。
【符号の説明】
【0032】
1 自動機械
2 製品(アイスクリーム)
2a 中心軸
3 フレーム
4 タンク
5 回路
6 シリンダ
6b 混合ブレード
6c モータ
7 ギアポンプ
7a 吸引パイプ
7b 配送パイプ
8 供給手段(受取容器用蛇口)
9 照合制御装置
10 第一アクチュエータ手段
11 供給し処理する回路
12 第二アクチュエータ手段
13 支持手段(キャリッジ)
14 支持手段(プレート)
15 料金箱
16 センサ手段(デバイス)
A 上部ステーション
B 下部ステーション
C 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半流動食品を作製し供給するための自動機械であって、
製品(2)を得るために処理される前記製品を収納するためのタンク(4)と、
処理される前記製品用の供給し処理する回路(11)と、
前記供給し処理する回路(11)の送出端部に配置される供給手段(8)と、
前記供給手段(8)を操作するための第一アクチュエータ手段(10)と、
前記第一アクチュエータ手段(10)用の照合制御手段(9)と、
前記照合制御手段(9)に連結され、供給される前記製品(2)の量を感知するためのセンサ手段(16)と、を具備するものにおいて;
前記センサ手段(16)は、供給される前記製品(2)のプロフィールの少なくとも一部を感知するために設計された少なくとも一つのデバイス(16)を具備することを特徴とする、
自動機械。
【請求項2】
前記センサ手段(16)は、電気光学タイプから成ることを特徴とする、請求項1に記載の自動機械。
【請求項3】
前記センサ手段(16)は、少なくとも一つのフォトセルを具備することを特徴とする、請求項2に記載の自動機械。
【請求項4】
前記センサ手段(16)は、少なくとも一つのCCDタイプの画像検出器を具備することを特徴とする、請求項2に記載の自動機械。
【請求項5】
前記センサ手段(16)は、超音波タイプから成ることを特徴とする、請求項1に記載の自動機械。
【請求項6】
前記センサ手段(16)は、熱タイプから成ることを特徴とする、請求項1に記載の自動機械。
【請求項7】
供給される前記製品(2)のプロフィールの少なくとも一部を感知するよう設計された前記デバイス(16)は、供給される前記製品(2)の高さが延びるに従って中心軸に対し斜めの作用線に沿って作動することを特徴とする、請求項1に記載の自動機械。
【請求項8】
前記機械は、供給される前記製品(2)を支持するための手段(13,14)と、製品(2)を供給する際に、前記センサ手段(16)に対し一定の位置に前記支持手段(13,14)を設置し保持するために前記照合制御手段(9)により制御される第二アクチュエータ手段(12)とを具備することを特徴とする、請求項1−7のいずれか一項に記載の自動機械。
【請求項9】
供給される前記製品(2)を支持するための前記手段(13,14)は、製品(2)を供給するための上部ステーション(A)と前記製品(2)が消費者により受取られる下部ステーション(B)との間を移動できることを特徴とする、請求項8に記載の自動機械。
【請求項10】
前記センサ手段(16)は、供給される前記製品(2)のプロフィールの少なくとも一部を感知するよう設計された少なくとも二つのデバイスを具備し、前記デバイス(16)の各々は、それぞれの大きさに従って供給される前記製品(2)のプロフィールの少なくとも一部を感知するよう、あるいは供給される前記製品(2)のプロフィールの個別の部分を感知するよう設計されることを特徴とする、請求項1−9のいずれか一項に記載の自動機械。
【請求項11】
前記センサ(16)の少なくとも一つは、製品(2)容器(C)の存在を感知するためにあり、前記容器(C)がない及び/又は不正確に配置されている場合、製品を供給するのを中止するように、前記センサは信号を前記照合制御手段(9)に送信することを特徴とする、請求項1−10のいずれか一項に記載の自動機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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