説明

単一フィルム状薬剤を収容する改良型可剥性パウチおよびその製造方法

封じ込めシールおよび二次コンパートメントから一次コンパートメントを分離させるストレスライザーを伴って形成された分配シールによって底面層に対して接合された表面層を有する、単一投薬製品を収容するための可剥性パウチ。一次コンパートメントは、外部環境から密封された状態で製品を収容する。二次コンパートメントは折り込みラインを有する。パウチが折り込みラインを中心として折り曲げられたとき、引き裂き促進表面コンディションによって、ユーザーは容易にパウチの一部を引き裂き、そして二次コンパートメントの一部を露出させることができる。製品は、二次コンパートメント、分配シールを引き剥がし、続いて一次コンパートメントを剥離開封することによって取り出される。好ましい実施形態においては、一次および二次封じ込めシール厚みは変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品パッケージングに、特に単一投与量の製品を別個に収容するための(とりわけ単一投与量の経口消費フィルム片を別個に収容するための)可剥性パウチを形成するためのプロセスに、そしてこれによって形成されたパウチに関する。
【0002】
本願は、「PEELABLE POUCH CONTAINING A SINGLE OR MULTIPLE DOSAGE FORMS AND PROCESS OF MAKING SAME」という名称であってかつシリアルナンバー10/910,675が付与された、2004年8月2日付けで、Paul H. AlvaterおよびThomas J. Fillisによって米国特許商標庁に出願された先行出願に関連するものである。
【背景技術】
【0003】
経口消費(Orally consumable)フィルムは、ブレスフレッシェナー(breath fresheners)、抗菌性配合物およびさまざまな薬剤のような物質を投薬するために重要な消費者製品となっており、しかも甘味剤、防腐剤およびその他の添加剤と頻繁に混ぜ合わせられる。それらは、特許文献1〜3から分かるように、通常、プルラン(pullulan)のような水溶性のポリマーから作られる。
【0004】
現在、経口消費フィルムは、一般に、10以上の服用量を収容する再密封可能なパッケージ内に収まった状態で販売されている。フラットなシート状経口消費フィルムに適応可能なディスペンサーが特許文献4に開示されている。当該デバイスはローラーを使用するが、このローラーは、たとえば経口消費片などのフラットな物品と摩擦係合し、そして、別の状況では密閉されたコンテナのスロットを経てそれを供給することができる。代替的パッケージングおよび分配システムは特許文献5に開示されている。当該デバイスにおいては、経口消費フィルムは開閉可能な裏面部を有するブリスター内に収容されるが、この開閉可能な裏面部は再密封可能な感圧接着領域によってブリスターパックを開放・閉塞する。多くの場合、そうしたパッケージは非常に小さく、しかもユーザーが一本の人差し指で固形投薬製品をつまんで取り出す必要がある。そうした小さく、薄く、軽い製品の取り出しを容易にするために、ユーザーはたいてい、指に対する製品の粘着力を高めるために自身の指をなめる。明らかに、そうした行為はパッケージング内の他の製品を汚染する可能性が高く、しかも持ち込まれた唾液のために製品をすっかり駄目してしまう可能性がある。そうした接触集中(contact intensive)取り出しおよび投与方法は、医療用製品については全く容認できるものではない。さらに、ローラーおよび再密封可能裏面ブリスターパックはいずれも二つの深刻な欠点を有する。すなわち、それらは複数のシートの供出を防止するように特殊設計されておらず、また、それらはチャイルドプルーフ特性を持たない。
【0005】
こうした欠点は、キャンディ、ブレスエイド(breath aids)などのための経口消費フィルムの頻繁な使用においては、あまり重大なことではないであろう。こうした状況においては、投薬量コントロールおよび子供の誤摂取を防ぐための安全性は特に重要ではない。こうしたパッケージの代表例は特許文献6に開示されている。だが、こうしたフィルムは、たとえば特許文献2に見られるように、薬剤服用手段として知られている。そうした用途においては、投薬量コントロールおよびチャイルドプルーフ性は実際的なパッケージングの極めて重要な特質となる。
【0006】
別個に封入された単一投薬成形品(経口消費フィルムを含むがそれには限定されない)の包装は、ますます好まれるようになってきている。これは、消費者製品だけでなく医薬製品の両方に当てはまる。製薬マーケットにおけるその明らかな利点は、それが偶発的な過量服用のリスクを実質的に低減することである。さらに、製品を別個に包装あるいは収容することは、製品のそれ以外のものを汚染するリスクを排除する。さらに、消費者は、別個に包装された製品を開封する際に得られる感触を好む。なぜなら、自分は、実際の製品を、それが包装されてから取り扱った唯一の人間であることが分かるからである。
【0007】
個別包装された製品の有益性には、ある種の欠点がつきものである。おそらく、個別包装された製品の最大の欠点およびリスクは、子供に対して提起されるリスクである。個別に包まれた製品、特に薬のような小さな製品は、多くの場合、小さな子供にとってはキャンディのように見える。さらに、内容物に関する書き込まれた警告は、字を読めない子供にとっては役に立たない。最も重要なことには、ほとんどの単一用量パッケージングはチャイルドプルーフ性を持たない。そのようなものとして、チャイルドプルーフ性のある単一用量パッケージングが求められていた。
【0008】
別個に包装されたキャンディ、およびたとえばアスピリンのような非処方製品のための目下の包装技術は、特に、ある程度のチャイルドプルーフパッケージングを必要とする無数の製品にとっては役に立たない。なぜなら、そうしたキャンディおよび非処方製品のパッケージングは、単に開け易さのために設計されているからである。さらに、完全に新しい種類のパッケージングが、液体に接したときに溶解するよう意図された急速拡散固形投薬製品のために必要とされている。最も一般的なこととして、そうした急速拡散固形投薬製品は薄いシート(たいてい厚みは1インチの十分の一未満)として形成され、唾液との接触時に溶解するように口の中に置かれる。こうした投薬方法は、ブレスフレッシェナーなどの消費者製品と同様、処方薬剤についても、ますます好まれるようになってきている。だが、それを好ましいものとしている基本特性、すなわち液体と接触した際のその溶解性のために、それは特にダメージを受けやすくなっている。それゆえ、パッケージング自体が必要とされているだけでなく、薄いシート状の急速拡散固形投薬製品用の個別の、そして個別のチャイルドプルーフパッケージングを形成するための方法が特に必要とされている。
【0009】
現在まで、タブレットおよびカプセル製品用のチャイルドプルーフ型ブリスターパッケージングの設計に非常に注目が集まっていた。こうしたパッケージは、通常、その中に薬剤が配置される空隙、パウチあるいは「ブリスター」を提供するようにシールされるか、さもなければ裏当て層に対して接合される剛性のある透明な表面層から形成されていた。そうしたブリスターパッケージングにおける進歩は、パッケージングのさまざまな部分の剥離、折り込み、ストリッピングおよび/または裂開を必要とする機構の組み込みを伴っている。都合の悪いことに、そうしたパッケージングのためにチャイルドプルーフ性に関してなされた進歩は、特にそうした製品が堅いものでない場合に、薄いシートタイプの製品のための用途には、ほとんど適合性がない。
【特許文献1】米国特許第5,518,902号明細書
【特許文献2】米国特許第5,411,945号明細書
【特許文献3】米国特許第4,851,394号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2003/0121932号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2003/0183643号明細書
【特許文献6】米国特許第5,345,551号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
チャイルドプルーフ性を有するが高齢者には扱いやすく、しかも容易な開封を可能とする、薄いシートタイプの製品を収容するための使い捨て可能な、単位用量パウチが求められており、そしてこれまで利用できなかった。そうしたパウチは、安価で、製造が容易で、単位用量の完全性を維持しなければならず、しかも子供にとっては開封が困難でなければならない。同時に、このパッケージは、体力、筋肉の協調機能あるいは視力が低下しているかもしれない成人ユーザーにとっては開封が容易でなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、従来技術の問題点を解決する新規な可剥性パウチを提供する。その最も一般的な構造においては、当該パウチは、少なくとも一つの封じ込めシールおよび少なくとも一つの分配シールによって底面層に対して接合された表面層を具備してなり、これによって表面層と底面層との間には一次および二次コンパートメントが形成されている。表面層は周縁部を有し、かつ、底面層は周縁部を有する。一次コンパートメントは、外部環境から密封された状態で製品(投薬成形品)を収容するが、そしてそれは、封じ込めシールおよび分配シールによって底面層に対して表面層を選択的に接合することによって表面層と底面層との間に形成される。二次コンパートメントは一次コンパートメントから分配シールによって分離させられており、そしてそれは第2の製品を収容できる。たとえば、二次コンパートメントは一次コンパートメント内の製品を取り扱う前にユーザーの手を消毒するために使用可能な抗菌性手洗い溶液を収容することができるのは明らかである。
【0012】
本発明の可剥性パウチはまた、実質的に二次コンパートメントの一部を横切るライン上に配置された表面層および底面層上の引き裂き促進機構を含む。当該パウチが折り込みラインを中心として折り曲げられたとき、引き裂き促進表面コンディションすなわち機構は、二次コンパートメント内部の一部を露出させるためにユーザーが表面層および底面層の一部を容易にちぎり取ることを可能にする。
【0013】
いったん二次コンパートメントの一部が露出させられると、ユーザーは二つの層を剥がして分離させるために、逆方向に表面層および底面層を引っ張り、封じ込めシールおよび分配シールを分離させ、この後、一次コンパートメントから製品を続いて取り出すことが可能となる。好ましい実施形態では、分配シールは少なくとも二つのストレスライザー(stress risers)を用いて形成される。他の実施形態では、封じ込めシールはシール厚みの変化を伴って形成される。当該実施形態においては、封じ込めシールは、チャイルドプルーフ性を付与し、かつ、同時に二次、したがって一次コンパートメントを開封する際の容易性を改善するために、異なる厚みを備えた一次コンパートメントシールおよび二次コンパートメントシールを有する。
【0014】
いったん二次コンパートメントの一部が露出させられると、ユーザーは表面層および底面層を容易につまんで、それらを引き剥がし、そして分配シールを分離させることができ、これによって、一次コンパートメントへの、そして製品へのアクセスが可能となる。二次コンパートメントは、パウチのチャイルドプルーフ性を向上させ、しかもパッケージングの滅菌性を改善する。なぜなら、周囲の環境に製品を露出させる前に少なくとも二つのシールを破壊する必要があるからである。
【0015】
したがって本明細書に開示するのは、単一投薬製品を収容するための可剥性パウチであり、この可剥性パウチは、
周縁部と、内面と、外面と、表面層幅とを有する表面層と、
周縁部と、内面と、外面と、底面層幅とを有する底面層であって、表面層幅と底面層幅とは実質的に同一である底面層と、
封じ込めシールおよび分配シールを有するシールであって、封じ込めシールは二つの領域、すなわち(A)一次コンパートメント横方向シール厚みを有する一次コンパートメントシールと、(B)二次コンパートメント横方向シール厚みを有する二次コンパートメントシールとを有しており、かつ、分配シールはシール幅および分配シール長さを有しており、かつ分配シールは、少なくとも一つの開始ポイントを有する少なくとも一つのストレスライザーを伴って形成されているシールと、
封じ込めシールおよび分配シールの少なくとも一部によって底面層に対して表面層を選択的に接合することによって、表面層と底面層との間に形成された、外部環境から密封された製品を収容する一次コンパートメントであって、封じ込めシールの一部および分配シールの一部に沿った周囲境界を有し、かつ、一次コンパートメント幅を有する一次コンパートメントと、
封じ込めシールの一部および分配シールの一部によって底面層に対して表面層を選択的に接合することによって、表面層と底面層との間に形成された二次コンパートメントであって、一次コンパートメントに隣接すると共に分配シールによって一次コンパートメントから分離されており、かつ、封じ込めシールの一部および分配シールの一部に沿った周囲境界を有し、かつ、二次コンパートメント幅を有し、二次コンパートメント幅は一次コンパートメント幅よりも大きなものである二次コンパートメントと、
表面層および底面層上の、折り込みラインと交差する引き裂き促進表面コンディションであって、パウチが折り込みラインを中心として折り込まれたとき、引き裂き促進表面コンディションは、ユーザーが、表面層および底面層を剥がして分離させるために表面層および底面層をつまみ、二次コンパートメントシールおよび分配シールを分離させることによって一次コンパートメントに開口を形成し、そして製品にアクセスできるよう、二次コンパートメントの一部を露出させるためにユーザーが表面層および底面層の一部をちぎり取ることを可能とするようになっている引き裂き促進表面コンディションと、を具備してなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ここで、本発明の範囲を限定するものではない図面を参照されたい。各図において、図面に関連付けて以下で説明する、さまざまな構成要素を特定するために、以下の参照数字および文字を使用する。
【0017】
本発明の可剥性パウチは従来技術の状況に著しい進歩をもたらす。本発明の投薬配送システムの好ましい実施形態は、独特のそして新規な様式で構成された要素の新規な配置によって、これを実現し、しかもこれまでは利用できなかったが好ましくかつ望ましい特性を実現する。図面と関連付けて以下で述べる詳細な説明は単に本発明の目下の好ましい実施形態の説明として意図されたものであり、本発明を具現化しあるいは利用できる唯一の形態を示すことを意図したものではない。以下の説明は、図示する実施形態に関連して、本発明を実施するための設計、機能、手段および方法を述べたものである。だが、やはり特許請求の範囲の記載の趣旨およびその範囲内に包含されるよう意図された別な実施形態によって、同様のあるいは等価な作用および機能を実現することが可能であることを理解されたい。
【0018】
ここで図1を参照すると、本発明は、単一投薬製品(P)(好ましくは急速拡散フィルム状投薬成形品)包含する可剥性パウチ(50)に関する。可剥性パウチ(50)は、シール(500)によって底面層(200)に対して接合された表面層(100)を含む。シール(500)は、連続した、一体のシールであり、しかも二つのシール領域、すなわち封じ込めシール(510)および分配シール(520)から形成されている。図1においては、限定ではなく単なる実例として、封じ込めシール(510)および分配シール(520)をそれぞれ連続シールとして示している(シールは別体であってもよい)。封じ込めシール(510)および分配シール(520)は、図1に最もよく示されているように、表面層(100)と底面層(200)との間に、一次コンパートメント(300)および二次コンパートメント(400)を形成する。表面層(100)は周囲縁部(170)を有し、かつ、底面層(200)は周囲縁部(270)を有する。図示する実施形態は概ね矩形状であるが、当業者にとって、周囲縁部(170,270)がいかなる形状であってもよいことは明白であろう。
【0019】
表面層(100)は、図3に最もよく示すように、一次および二次コンパートメント(300,400)と接する内面(210)と、周囲の環境と接する外面(120)とを有する。同様に、底面層(200)は、一次コンパートメント(300)および二次コンパートメント(400)と接する内面(210)と、周囲の環境と接する外面(220)とを有する。表面層(100)および底面層(200)は、実際上、いかなる素材から構成されてもよい。医療業界向けのパウチ(50)の実施形態は、通常、フレキシブルな積層フォイル素材から構成され、しかもそれは可剥性ポリマーを含んでいてもよい。こうしたフォイルあるいはフィルムは当業者には公知であり、しかも数多くの供給業者から市販されている。そうした素材は水分を通さないものであってもよい。あるいは、大量市場用の非処方製品向けの実施形態、たとえば通気性フィルムおよびその他のキャンディは、安価な代替物から構成することができる。
【0020】
一次コンパートメント(300)は、外部環境から密閉された状態で製品(P)を収容し、しかもそれは、図1から分かるように、封じ込めシール(510)および分配シール(520)の一部を用いて表面層(100)を底面層(200)に対して選択的に接合することによって表面層(100)と底面層(200)との間に形成されている。ここで図6を参照すると、一次コンパートメント(300)は一次コンパートメント幅(370)および一次コンパートメント長さ(380)を有している(これらは周囲境界(360)から測定したものである)。周囲境界(360)は、封じ込めシールおよび分配シール(510,520)のそれぞれの一部から形成されている。周囲境界(170,270)のように、一次コンパートメント(300)の周囲境界(360)はいかなる形状であってもよく、それには、製品(P)の形状をまねて設計された形状、あるいはパウチ(50)を開封する際の使用を容易にするよう選択された形状が含まれる。
【0021】
一次コンパートメント(300)と同様、二次コンパートメント(400)は、封じ込めシールおよび分配シール(510,520)のそれぞれの一部を用いて表面層(100)を底面層(200)に対して選択的に接合することによって表面層(100)と底面層(200)との間に形成されている。この結果、二次コンパートメント(400)は、二次コンパートメント幅(470)と、二次コンパートメント長さ(480)と、周囲境界(450)(これは封じ込めシールおよび分配シール(510,520)のそれぞれの一部から形成されている)とを有している。二次コンパートメント(400)は、一次コンパートメント(300)に隣接しており、かつ分配シール(520)によって一次コンパートメント(300)から分離させられている。
【0022】
図1ないし図10に示す一般的な矩形状の実施形態において、表面層(100)は、図4から分かるように、近位縁部(140)と、遠位縁部(130)と、第1の側方縁部(150)と、第2の側方縁部(160)とを有する。図4に最もよく示されているように、第1の側方縁部(150)から第2の側方縁部(160)までの距離が表面層幅(180)を規定し、かつ、近位縁部(140)から遠位縁部(130)までの距離が表面層長さ(190)を規定する。同様に、底面層(200)は、近位縁部(240)と、遠位縁部(230)と、第1の側方縁部(250)と、第2の側方縁部(260)とを有する。図5に最もよく示されているように、第1の側方縁部(250)から第2の側方縁部(260)までの距離が底面層幅(280)を規定し、かつ、近位縁部(240)から遠位縁部(230)までの距離が底面層長さ(290)を規定する。本発明の実施形態において、表面層幅および底面層幅(190,290)は実質的に同一であり、しかも表面層幅および底面層幅(190,290)は実質的に同一である。概して、封じ込めシール(510)は、表面層(100)および底面層(200)の、近位縁部(140,240)、遠位縁部(130,230)、第1の側方縁部(150,250)、そして第2の側方縁部(160,260)を結合している。分配シール(520)は封じ込めシール(510)と共に、図1および図6から分かるように、一次コンパートメント周囲境界(360)および二次コンパートメント周囲境界(450)を画定している。そうした矩形状の実施形態においては、図11に最もよく示すように、一次コンパートメント周囲境界(360)は、近位境界(320)と、遠位境界(310)と、第1の側方境界(330)と、第2の側方境界(340)とを含む。同様に、二次コンパートメント周囲境界(450)は、近位境界(410)と、第1の側方境界(430)と、遠位境界(420)と、第2の側方境界(440)とを含む。封じ込めシール(510)は、図2および図11に示すように、概して、単一の連続したシールであり、これは、外部環境を一次および二次コンパートメント(300,400)から分離させる。封じ込めシール(520)は、一次および二次コンパートメント(300,400)を分離させるよう協働する、さまざまな形状に形成可能である。
【0023】
図2および図11を参照すると、封じ込めシール(520)は表面層および底面層(100,200)の一部を接合することによって形成されており、かつ、上述したように、それは一次コンパートメントを二次コンパートメント(400)から分離させる。図2から分かるように、分配シール(520)は、シール長さ(524)および分配シール幅(522)を有するが、これは、一次コンパートメント遠位境界(320)と二次コンパートメント近位境界(410)との間の最小距離である。本発明の実施形態は、実質的に均一な分配シール幅(522)を有する均一に形成された分配シール(520)を示しているが、分配シール(520)が実質的に均一な分配シール幅(522)を有している必要はない。限定ではなく実例として、幅(522)が変化する分配シール(520)を有するパウチ(50)を図11に示す。当業者にとっては、形状だけでなく幅の変化によって実現可能な多数の分配シール(522)の構造は明らかであろう。たとえば、ストレスライザー(526)としてよく知られたシールの表面上の変化部(あるいは変化部群)を分配シール(520)に形成することができる。
【0024】
ストレスライザー(526)は少なくとも一つの開始ポイント(527)を有するような形状となっている。開始ポイント(527)は、以下でさらに詳しく説明するように、可剥性パウチ(50)を開封する処置の間、分配シール(520)に剥離出発領域あるいは領域群を創出するのに役立つ。開始ポイントあるいはポイント群(527)において、分配シール(520)は、表面層および底面層(100,200)を分離するよう引っ張ることによって生じる引っ張り応力に対する、その開封応答(すなわち剥離)を生じる。一般に、開封反応は、開始ポイント(527)が置かれる分配シール(520)の側に生じる。表面層および底面層(100,200)の分離は、最終的に、開始ポイント(527)を備えた分配シール(520)に達する。表面層および底面層(100,200)のそれぞれに逆向きの力(これは層(100,200)を分離させようとする)を連続的に加えることによって、引っ張り応力は、分配シール長さ(524)に沿って張力を拡散的に分配するのではなく、開始ポイントに集中させられる。ストレスライザー(526)は、表面層および底面層(100,200)が強制的に引き剥がされたときに、表面層および底面層(100,200)間の接近する分離ラインの方向に開始ポイント(527)を移動させるよう配置されている。言い換えれば、分配シール(520)においては、底面層(200)からの表面層(100)の最初の剥離が開始ポイント(527)にて生じる。分配シール(520)全体を横切ってではなく、一つ以上の開始ポイント(527)において、加えられた力を集中させることによって、分配シール(520)の剥離を引き起こすのに小さな力しか必要としなくなる。それゆえ、分配シール(520)の表面層および底面層(100,200)の分離は、より予測可能にかつ安定的に進行し、そして結局のところ、弱い指、手首および前腕の力しか必要としない。
【0025】
本発明の実施形態において、ストレスライザー(526)は鋸歯形状を有するが、ここで開始ポイント(527)は、図2および図11から分かるように、実質的に歯の先端に沿った領域である。ただし、ストレスライザー(526)が何らかの特定の形状を有している必要はなく、ストレスライザー(526)の開始ポイント(527)がより鋭角になるときシール開封の開始(すなわち剥離)が改善されることのみが必要となる。本発明のある実施形態においては、図6から分かるように、分配シール(520)は、複数の鋸歯形状のストレスライザー(526)から形成される。
【0026】
ストレスライザー(526)あるいはライザー群の最適な形状の選択は、一次コンパートメント(300)すなわちポリマー被覆フォイル素材に収容される製品(P)の特定の特質を反映するよう選択されるであろう。封じ込めシールおよび分配シール(510,520)は、事実上、いかなる素材結合技術によって形成してもよい。最も一般的には、封じ込めシールおよび分配シール(510,520)は、高められた温度および圧力のもとで形成される少なくとも一つの融着シールとなるであろう。だが、それはまた機械的または化学的なシールであってもよい。そうした機械的シールとしては、限定ではなく実例として、クリンピングおよびさまざまな保持クリップを挙げることができ、そしてそうした熱および化学的シールとしては、限定ではなく実例として、化学接着剤などの接着性ボンドあるいはホットメルト、あるいはその他の融着法を挙げることができる。封じ込めシールおよび分配シール(510,520)は、小さな子供が簡単には分離させることができないが、老人が困難を伴わずに開封できる程度に強固なものとなるよう選択される。
【0027】
さらに、表面層(100)および底面層(200)を分離した別個の部材として図示説明してきたが、当業者であれば、表面層(100)および底面層(200)が、近位縁部(140,240)、遠位縁部(130,230)、第1の側方縁部(150,250)、あるいは第2の側方縁部(160,260)のいずれかで折り込まれた共通の基材から形成可能であり、折り込み縁部を形成することで、折り返された縁部に沿った封じ込めシール(510)が必要なくなることは明らかであろう。そうした実施形態においては、三つの封じ込めシール(510)縁部、分配シール(520)および折り返された縁部が、一次コンパートメント周囲境界(360)を画定する。
【0028】
可剥性パウチ(50)はまた、実質的に折り込みライン(700)の近傍に配置された、表面層(100)および底面層(200)上の引き裂き促進表面コンディション(600)を具備してなる。折り込みライン(700)は、概して、引き裂き促進表面状態(600)と交差しており(しかも、それと実質的に直交しており)、それは図1および図6に示されている。図7に示すように、パウチ(50)が折り込みライン(700)を中心として折り曲げられたとき、引き裂き促進表面状態(600)が出現し、これは、図8から分かるように、ユーザーがパウチ(50)の一部を容易に上向きにすることを可能とする。上向きにされた部分は、容易につまむことができ、そして図9からわかるように、二次コンパートメント(400)の一部を露出させるべく表面層(100)および底面層(200)の一部をちぎり取るために容易に引っ張ることができる。
【0029】
このパウチ(50)によって子供のいたずらが防止される。なぜなら、それは同時あるいは複雑な動作手順を実行すれば容易に破ることができるが、これは小さな子供には理解しにくいことだからであろう。たとえば、パウチ(50)は、折り込みライン(700)に沿ってそれをまず折り曲げ、そして引き裂き促進表面コンディション(600)を露出させることなく引き裂き開封するのが非常に困難である。ある実施形態においては、引き裂き促進表面コンディション(600)は引き裂きスリット(610)であり、これは、シール封じ込めシール(510)の領域内で表面層(100)および底面層(200)を通って延びている。あるいは、引き裂き促進表面コンディション(600)は、単に、表面層および底面層(100,200)の表面の表示であっても、表面層および底面層(100,200)を通って延在する何らかの形状の切り込みであっても、表面層および底面層(100,200)の厚み低減領域であっても、あるいは表面層および底面層(100,200)に形成された異なる素材の領域であってもよい。引き裂き促進表面コンディション(600)としてはまた、当業者には自明であるように、引き裂きストリングあるいはその他の一体型引き裂き構造体が挙げられる。
【0030】
折り込みライン(700)は、さまざまな手法でパウチ(50)の上で特定することができる。まず、折り込みライン(700)は全くはっきりとは特定されず、むしろ、引き裂き促進表面コンディション(600)の位置および向きによって暗に特定されてもよい。たとえば図1の実施形態において、ほとんどの大人は、図7から分かるように、縁部まで完全に延在していない引き裂き促進表面コンディション(600)は、長さ方向にあるいは引き裂き促進表面コンディション(600)に対して実質的に直交するようにパウチ(50)を折り込むことによって最も容易に利用できるであろうことを認識するであろう。あるいは、パウチ(50)は、それをどのように折り込むかを指し示すために、実質的に折り込みライン(700)上に配置された表示(710)をさらに備えていてもよい。そうした表示(710)は単に、図1に示すようなラインであってもよく、あるいは図6から分かるように、たとえば「fold along line and tear」などのメッセージ文を含んでいてもよい。
【0031】
引き裂き促進表面コンディション(600)は、二次コンパートメント(400)の一部を横切る断裂を促進するよう構成される。それゆえ、図7から分かるように、折り込みライン(700)を中心としてパウチ(50)を折り曲げたとき、引き裂き促進表面コンディション(600)が出現し、そしてこれは、図8から分かるように、パウチ(50)の端部を容易につまめるようにユーザーがそれを折り込むことを可能とする。その後、ユーザーは、図10に示すように、二次コンパートメント(400)の一部を露出させるために、表面層(100)および底面層(200)の一部を容易にちぎり取ることができる。二次コンパートメント(400)の一部がいったん露出させられると、ユーザーは容易に、表面層(100)および底面層(200)をつまんで、それらを引き剥がすことができ、これによって、二次コンパートメントシール(516)の分離、およびこれに続く分配シール(520)の分離がなされる。
【0032】
本発明の実施形態においては、二次コンパートメント幅(470)は少なくとも0.25インチであり、しかも二つの指(たいていは二つの親指)を用いて反対方向になされるかき分けすなわちピッキング動作によってユーザーが露出させられた表面層および底面層(100,200)を捕まえることを可能とするサイズとなっている。ユーザーは、その後、二次コンパートメントシール(516)の分離を開始することができるが、これは、結局のところ、ユーザーが、一方では一つ以上の指と親指との間の表面層(100)と、他方では一つ以上の指と親指との間の底面層(200)とをペンチ把持することを可能とする。分配シール(520)を分離させることによって、ユーザーは一次コンパートメント(300)に開口部を形成し、これによって製品(P)にアクセスすることが可能となる。二次コンパートメント(400)はパウチ(50)のチャイルドプルーフ性を向上させ、しかもパッケージングの無菌性を改善する。なぜなら、製品(P)を周囲の環境に露出させる前に、少なくとも二つのシールを破壊しなければならないからである。
【0033】
二次コンパートメント(400)から一次コンパートメント(300)内の製品(P)を分離させたことによって、図6に示すように、引き裂きのために好ましい位置に二次コンパートメント(400)を横切るミシン目(720)を設けることが可能となる。そうしたミシン目(720)によって、引き裂きが一層容易に行なえるようになり、しかも引き裂きの位置にわたってコントロール性の向上が図れる。ミシン目(720)は表面層(100)および底面層(200)を貫通して延在していてもよく、これによって、一次コンパートメント(300)内の製品(P)は密封され、そして起こり得る汚染から保護された状態を維持しながら、外部の大気が二次コンパートメント(400)内に入り込むことが可能となる。
【0034】
本発明の他の実施形態においては、図6から分かるように、封じ込めシール(510)はコンパートメントによって厚みが異なる。この実施形態では、封じ込めシール(510)は、横方向シール厚み(513)と近位シール厚み(514)とを有する一次コンパートメントシール(512)を有する。封じ込めシール(510)はまた、横方向シール厚み(517)と遠位シール厚み(518)とを有する二次コンパートメントシール(516)を有する。図6においては、各シール領域(512,516,520)が概ね特定されている。二次コンパートメントシール(516)とは異なる厚みの一次コンパートメントシール(512)を形成することによって、さまざまな度合いのチャイルドプルーフ性を実現できる。限定ではなく実例として、本発明の実施形態においては、図6から分かるように、二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は一次コンパートメント横方向シール厚み(513)よりも小さなものである。この封じ込めシール(510)構造の利点は次の二つのである。
【0035】
まず、一次コンパートメント(300)のチャイルドプルーフ性は、一次コンパートメント横方向シール厚み(513)と二次コンパートメント横方向シール厚み(517)とが実質的に等しい本発明の実施形態と実質的に同じである。そして、第二に、二次コンパートメント(516)は、一次コンパートメントおよび二次コンパートメント横方向シール厚み(513,517)が実質的に同じである本発明の実施形態と比べて、一層容易に開封することが可能である。二次コンパートメント横方向シール厚み(517)を低減することによって、二次コンパートメントシール(516)を分離させるのに要する力を低減することが可能である。なぜなら、低減された二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は、二次コンパートメントシール(516)の総面積を低減させるからである。さらに、二次コンパートメント横方向シール厚み(517)の低減は二次コンパートメント幅(470)を増大させる。すなわち、小さなシールはユーザーが二次コンパートメント(400)の開放端部を一層容易につかむことを可能とし、そして、この結果、ユーザーが二次コンパートメント(400)を一層容易に剥がして開封することを可能とするであろう。本発明の実施形態において、二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は約0.062インチ(0.15748cm)ないし約0.5インチ(1.27cm)であり、かつ二次コンパートメント幅(470)は約0.25インチ(0.0635cm)ないし約3.0インチ(7.62cm)である。一次コンパートメント横方向シール厚み(513)は約0.125インチ(0.3175cm)ないし約0.562インチ(1.42748cm)である。分配シール幅(522)は0.062インチ(0.15748cm)ないし0.25インチ(1.27cm)幅である。
【0036】
本発明の実施形態においては、二次コンパートメント(400)が第2の製品を収容してもよい。たとえば、二次コンパートメント(400)が、一次コンパートメント(300)内の製品(P)を取り扱う前にユーザーの手を消毒するために使用可能な抗菌性手洗い溶液を収容可能であることは明らかである。
【0037】
ここで、上記パウチ(50)が、いかにして、一次コンパートメント内に、さまざまな製品タイプの単一投薬成形品を配置するためのプロセスの一部となり得るかについて説明する。そうしたプロセスは、全体として、適当なパッケージング装置内に、原(bulk)単一投薬製品を供給し、その一方でパウチ素材の二つの対向するシートを同時供給するステップを用いるであろう。複数の単一投薬製品(P)は、所定のパターンで、表面層(100)と底面層(200)とを具備してなる二つの対向するパウチ素材のシート間に配置されて、パウチ素材の表面層(100)と底面層(200)が単一投薬製品(P)によって分離された領域と、パウチフィルム素材の表面層(100)と底面層(200)が直に接触し得る領域とを形成する。
【0038】
単一投薬製品(P)を包含するパウチは、シーリングがパウチ素材の表面層(100)と底面層(200)が直に接触し得る領域において生じるように、パウチフィルム素材の表面層(100)および(200)の一部に対してシーリング手段を付加することによって形成される。この結果として、環境から密封された状態で、少なくとも一つの密閉パウチ内に、複数の単一投薬製品(P)の少なくとも一つを封入するために、パウチ素材の表面層(100)および底面層(200)の一部がシールされ、これによって二次コンパートメント(400)と単一投薬製品(P)を収容する一次コンパートメント(300)とをさらに具備してなる複数の密閉パウチが形成されるであろう。シーリング手段は熱的手段であっても、あるいは当業者にはよく知られた、さまざまなシーリング技術のうちのいかなるものであってもよい。
【0039】
プロセスの残りの段階は、パウチの後の開封を助けるために複数の密閉パウチのそれぞれに引き裂き促進表面コンディション(600)を形成すること、および続いて複数の密閉パウチを複数の別個の密閉パウチ(50)へと切断することを備えていてもよい。複数の別個の密閉パウチ(50)は続いて放出でき、二次パッケージングの準備が整う。プロセスのステップの順序は、当業者には自明であろうように、ある程度変更可能である。限定ではなく実例として、引き裂き促進表面コンディション(600)はシーリングステップの前あるいは後に形成可能である。
【0040】
引き裂き促進表面コンディション(600)はさらに、パウチ(50)が折り込みライン(700)に沿って折り込まれたとき、それを容易な把持のために(図7から分かるように)容易に折り返すことができるように引き裂き促進表面コンディション(600)がユーザーに対して出現するように、引き裂き促進表面コンディション(600)と交差する折り込みライン(700)によって形成されてもよい。引き裂き促進表面コンディション(600)は、ユーザーが表面層(100)および底面層(200)の一部を容易にちぎり取り、そして二次コンパートメント(400)の一部を露出させることを可能にする。折り込みライン(700)の位置は、チャイルドプルーフ性の所望のレベルだけでなく、パウチ(50)に組み込まれた引き裂き促進表面コンディション(600)の形態に基づくものであってもよい。
【0041】
プロセスはさらに、シーリング前あるいはその後にパウチ素材上に表示(710)を刻印するステップをさらに含むだけでなく、シーリング前に単一投薬製品(P)上に表示を刻印するステップを含んでいてもよい。パウチ素材上に刻印された表示(710)は、引き裂き促進表面コンディションを識別するのに役立つ。表示(710)はまた、個々のパウチ(50)が二次パッケージングから分離させられても、製品(P)を識別するのに役立つであろうし、その一方で、単一投薬製品(P)自体の上に刻印された表示は、使用前には消費者用の安全チェックとして、そしてパッケージング中は製品(P)が適切に確認された再保証として機能し得る。
【0042】
上述したパウチ(50)はさらに、個々のパウチ内で経口消費フィルムの単一投薬フィルム片を密封するための実施形態として意図されてもよい。そうしたプロセスは、ロール形態(roll form)にキャストされた原(bulk)経口消費フィルム片をまず供給するステップと、そして続いて適当な装置内で緊張状態のもと経口消費フィルム片を巻き戻すステップとを含んでいてもよい。ロールの成形品はさらに、経口消費フィルム片および紙製裏当てを具備してなるラミネートから形成されていてもよく、この場合、フィルム片および紙製裏当ては同時に巻き戻される。
【0043】
原(bulk)フィルム片は続いて細長く切られるか、あるいはより幅の小さい複数の片へと切断され、そして片の個々は続いて複数の単一投薬フィルム片(それぞれが単一投薬製品(P)に相当する)となるように切断されるであろう。
【0044】
上記プロセスは続いて、表面層(100)と底面層(200)とを具備しかつ所定のパターンでパウチ素材の表面層(100)と底面層(200)との間に複数の単一投薬フィルム片を収めたパウチ素材の二つの対向するシートを同時に提供するであろう。当該パターンは、パウチフィルム素材の表面層(100)および底面層(200)が単一投薬フィルム片によって分離させられた領域と、パウチフィルム素材の表面層(100)および底面層(200)が直に接し得る領域とを形成できる。
【0045】
パウチ素材の表面層(100)と底面層(200)とが直に接する領域において表面層(100)および底面層(200)の一部に対して密封(シーリング)手段を適用することによって、単一投薬フィルム片を包み込むためのパウチが形成される。密封手段は熱的手段であってもよい。
【0046】
上記プロセスの残りの段階は、密閉パウチのそれぞれに引き裂き促進表面コンディション(600)を形成すること、そして続いて、複数の密閉パウチを複数の個々の密閉パウチ(50)へとカットすることを含む。複数の個々の密閉パウチ(50)は続いて放出され、二次パッケージングの準備が整う。プロセスのステップの順序は、当業者には自明であろうように、ある程度変更可能である。限定ではなく実例として、引き裂き促進表面コンディション(600)は、密封ステップの前あるいは後に形成することができる。
【0047】
引き裂き促進表面コンディション(600)はさらに、表面層(100)および底面層(200)上の特徴部から形成可能である。引き裂き促進表面コンディション(600)は、そこを起点とする裂け目が一次コンパートメント(300)の一部を横切り、これによって、一次コンパートメント(300)の一部を露出させるために表面層(100)および底面層(200)が除去されるように構成可能である。図には実質的に直交するように示しているが、折り込みライン(700)は、実際上、いかなる角度で引き裂き促進表面コンディション(600)と交差していてもよい。
【0048】
上記プロセスは、密封前あるいは後にパウチ素材に表示(710)を刻印するステップをさらに含むだけでなく、密封前に単一薬剤フィルム片上に表示を刻印するステップをさらに含んでいてもよい。パウチ素材に刻印された表示(710)は、たとえ個々のパウチが二次パッケージングから分離させられても投薬成形品を区別でき、その一方で、単一投薬フィルム片自体に刻印された表示は消費者のための安全チェックとして機能し得る。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明による可剥性パウチは、単一フィルム状投薬成形品を収容するための低コストの使い捨て式パッケージに関する長らくの要求に応えるものである。本発明は、製造の簡略化、貯蔵の簡便さ、製品の保全、汚染に対する抵抗性、チャイルドプルーフ性、および良好な衛生状態をもたらすパッケージを提供する。特に、本発明のパッケージは、薄いフィルム状投薬成形品を安全に配送すると同時に効果的なチャイルドプルーフパッケージングを実現するための手段を提供できる。
【0050】
本明細書に開示された好ましい実施形態のさまざまな代替例、変更例および変形例は当業者には自明であろうし、しかもそれらは全て本発明の趣旨および範囲内にあるものと予期されかつ考えられる。たとえば、特定の実施形態について詳しく説明してきたが、上記実施形態および変形例は、さまざまな代用的および/または付加的あるいは代替的な素材、要素の相対的配置および寸法的態様を含むように改変可能であることは当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】典型的な可剥性パウチの斜視図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図2】典型的な可剥性パウチの平面図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図3】図2の切断線3‐3に沿って取った可剥性パウチの断面図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図4】図3の切断線4‐4に沿って取った可剥性パウチの断面図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図5】図3の切断線5‐5に沿って取った可剥性パウチの断面図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図6】実質的に鋸歯形状を備えた複数のストレスライザーを備えた、本発明に係る実施形態の平面図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図7】折り込まれ、引き裂く準備ができた端部を有する典型的な可剥性パウチの斜視図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図8】部分的に引き裂かれた典型的な可剥性パウチの斜視図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図9】部分的に開封された典型的な可剥性パウチの斜視図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図10】部分的に開封された典型的な可剥性パウチの斜視図である(一定の率で拡大したものではない)。
【図11】典型的な可剥性パウチの平面図である(一定の率で拡大したものではない)。
【符号の説明】
【0052】
P 単一投薬製品
50 可剥性パウチ
100 表面層
110 内面
120 外面
130 遠位縁部
140 近位縁部
150 第1の側方縁部
160 第2の側方縁部
170 周囲縁部
180 表面層幅
190 表面層長さ
200 底面層
210 内面
220 外面
230 遠位縁部
240 近位縁部
250 第1の側方縁部
260 第2の側方縁部
270 周囲縁部
280 底面層幅
290 底面層長さ
300 一次コンパートメント
310 遠位境界
320 近位境界
330 第1の側方境界
340 第2の側方境界
360 周囲境界
370 一次コンパートメント幅
380 一次コンパートメント長さ
400 二次コンパートメント
410 近位境界
420 遠位境界
430 第1の側方境界
440 第2の側方境界
450 周囲境界
470 二次コンパートメント幅
480 二次コンパートメント長さ
500 シール
510 封じ込めシール
512 一次コンパートメントシール
513 一次コンパートメント横方向シール厚み
516 二次コンパートメントシール
517 二次コンパートメント横方向シール厚み
518 遠位シール厚み
520 分配シール
522 分配シール幅
524 シール長さ
526 ストレスライザー
527 開始ポイント
600 引き裂き促進表面コンディション
610 引き裂きスリット
700 折り込みライン
710 表示
720 ミシン目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一投薬製品(P)を収容するための可剥性パウチ(50)であって、
周縁部(170)と、内面(110)と、外面(120)と、表面層幅(180)と、を有する表面層(100)と、
周縁部(270)と、内面(210)と、外面(220)と、底面層幅(280)と、を有する底面層(200)であって、前記表面層幅(180)と前記底面層幅(280)とは実質的に同一である底面層(200)と、
封じ込めシール(510)および分配シール(520)を有するシール(500)であって、前記封じ込めシール(510)は二つの領域、すなわち(A)一次コンパートメント横方向シール厚み(513)を有する一次コンパートメントシール(512)と、(B)二次コンパートメント横方向シール厚み(517)を有する二次コンパートメントシール(516)を有しており、かつ、前記分配シール(520)はシール幅(522)および分配シール長さ(524)を有しており、かつ前記分配シール(50)は、鋸歯形状とされたストレスライザー(526)を用いて形成されているシール(500)と、
前記封じ込めシール(510)および前記分配シール(520)の少なくとも一部によって前記底面層(200)に対して前記表面層(100)を選択的に接合することによって、前記表面層(100)と前記底面層(200)との間に形成された、外部環境から密封された製品(P)を収容する一次コンパートメント(300)であって、前記一次コンパートメント(300)は前記封じ込めシール(510)の一部および前記分配シール(520)の一部に沿った周囲境界(360)を有し、かつ、一次コンパートメント幅(370)を有する一次コンパートメント(300)と、
前記封じ込めシール(510)の一部および前記分配シール(520)の一部によって前記底面層(200)に対して前記表面層(100)を選択的に接合することによって、前記表面層(100)と前記底面層(200)との間に形成された二次コンパートメント(400)であって、前記二次コンパートメント(400)は前記一次コンパートメント(300)に隣接すると共に前記分配シール(520)によって前記一次コンパートメント(300)から分離されており、かつ、前記二次コンパートメント(400)は前記封じ込めシール(510)の一部および前記分配シール(520)の一部に沿った周囲境界(450)を有し、かつ、二次コンパートメント幅(470)を有し、前記二次コンパートメント幅(470)は前記一次コンパートメント幅(370)よりも大きなものである二次コンパートメント(400)と、
前記表面層(100)および前記底面層(200)上の、折り込みライン(700)と交差する前記引き裂き促進表面コンディション(600)であって、前記パウチ(50)が前記折り込みライン(700)を中心として折り込まれたとき、前記引き裂き促進表面コンディション(600)は、ユーザーが、前記表面層(100)および前記底面層(200)を剥がして分離させるために前記表面層(100)および前記底面層(200)をつまみ、前記二次コンパートメントシール(516)および前記分配シール(520)を分離させることによって前記一次コンパートメント(300)に開口を形成し、そして前記製品(P)にアクセスできるよう、前記二次コンパートメント(400)の一部を露出させるためにユーザーが前記表面層(100)および前記底面層(200)の一部をちぎり取ることを可能とするようになっている引き裂き促進表面コンディション(600)と、
を具備してなることを特徴とする可剥性パウチ(50)。
【請求項2】
開始ポイント(527)が前記二次コンパートメント周囲境界(450)の上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項3】
前記二次コンパートメント幅(470)は、2本の人間の指で扱える寸法となっていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項4】
前記二次コンパートメント幅(470)は、約0.25インチ(0.635cm)ないし約3.0インチ(7.62cm)であることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項5】
前記二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は、実質的に、前記一次コンパートメント横方向シール厚み(513)と同一であることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項6】
前記二次コンパートメント横方向シール厚み(517)および前記一次コンパートメント横方向シール厚み(513)は、約0.062インチ(0.15748cm)ないし約0.5インチ(1.27cm)であることを特徴とする請求項5に記載のパウチ(50)。
【請求項7】
前記二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は、前記一次コンパートメント横方向シール厚み(513)よりも小さなものであることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項8】
前記二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は、約0.062インチ(0.15748cm)ないし約0.5インチ(1.27cm)であり、かつ、前記一次コンパートメント横方向シール厚み(513)は約0.125インチ(0.3175cm)ないし約0.562インチ(1.42748cm)であることを特徴とする請求項7に記載のパウチ(50)。
【請求項9】
前記分配シール幅(522)は実質的に均一であることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項10】
前記分配シール幅(522)は0.062インチ(0.15748cm)ないし0.25インチ(1.27cm)幅であることを特徴とする請求項9に記載のパウチ(50)。
【請求項11】
前記分配シール幅(522)は、前記分配シール長さ(524)にわたって変化していることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項12】
前記表面層(100)は、近位縁部(130)と、遠位縁部(140)と、第1の側方縁部(150)と、第2の側方縁部(160)と、を有し、前記底面層(200)は、近位縁部(230)と、遠位縁部(140)と、第1の側方縁部(150)と、第2の側方縁部(160)と、を有し、かつ、前記表面層(100)と前記底面層(200)とは、前記近位縁部(100)、前記遠位縁部(140)、前記第1の側方縁部(150)あるいは前記第2の側方縁部(160)のいずれかで折り込まれて、折り込まれた縁部に沿って前記封じ込めシール(510)を必要としないよう折り込み縁部を形成する共通基体から形成されており、これによって、前記封じ込めシール(510)と、前記分配シール(520)と、前記折り込まれた縁部とは、近位境界(310)と、遠位境界(320)と、第1の側方境界(330)と、第2の側方境界(340)とを含むように一次コンパートメント周囲境界(360)を画定しており、かつ、近位境界(410)と、遠位境界(420)と、第1の側方境界(430)と、第2の側方境界(440)とを含むように二次コンパートメント周囲境界(450)を画定しており、いったん前記二次コンパートメント遠位境界(420)がちぎり取られると、ユーザーは、前記二次コンパートメントシール(516)および前記分配シール(520)を分離させるべく、前記表面層(100)と前記底面層(200)とを剥離させるために、それらを容易に把持することができ、これによって前記製品にアクセス可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項13】
前記二次コンパートメント(400)内に収用された第2の製品をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のパウチ(50)。
【請求項14】
単一投薬製品(P)を収容するための可剥性パウチ(50)であって、
周縁部(170)と、内面(110)と、外面(120)と、表面層幅(180)と、を有する表面層(100)と、
周縁部(270)と、内面(210)と、外面(220)と、底面層幅(280)と、を有する底面層(200)であって、前記表面層幅(180)と前記底面層幅(280)とは実質的に同一である底面層(200)と、
封じ込めシール(510)および分配シール(520)を有するシール(500)であって、前記封じ込めシール(510)は二つの領域、すなわち(A)一次コンパートメント横方向シール厚み(513)を有する一次コンパートメントシール(512)と、(B)二次コンパートメント横方向シール厚み(517)を有する二次コンパートメントシール(516)と、を有しており、かつ、前記分配シール(520)は、ストレスライザー(526)と実質的に同一のシール幅(522)を有すると共に鋸歯形状とされており、かつ前記二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は、前記一次コンパートメント横方向シール厚み(513)よりも小さなものであるシール(500)と、
前記一次コンパートメントシール(512)および前記分配シール(520)によって前記底面層(200)に対して前記表面層(100)を選択的に接合することによって、前記表面層(100)と前記底面層(200)との間に形成された、外部環境から密封された製品(P)を収容する一次コンパートメント(300)であって、前記一次コンパートメント(300)は、前記一次コンパートメントシール(512)の一部および前記分配シール(520)の一部に沿った周囲境界(360)を有し、かつ、一次コンパートメント幅(370)を有する一次コンパートメント(300)と、
前記二次コンパートメントシール(516)の一部および前記分配シール(520)の一部によって前記底面層(200)に対して前記表面層(100)を選択的に接合することによって、前記表面層(100)と前記底面層(200)との間に形成された二次コンパートメント(400)であって、前記二次コンパートメント(400)は、前記一次コンパートメント(300)に隣接すると共に前記分配シール(520)によって前記一次コンパートメント(300)から分離されており、前記二次コンパートメント(400)は、前記二次コンパートメントシール(516)の一部および前記分配シール(520)の一部に沿った周囲境界(450)を有し、かつ、前記開始ポイント(527)は前記二次コンパートメント周囲境界(450)上に配置されており、かつ、前記二次コンパートメント(400)は二次コンパートメント幅(470)を有し、前記二次コンパートメント幅(470)は前記一次コンパートメント幅(370)よりも大きなものである二次コンパートメント(400)と、
前記表面層(100)および前記底面層(200)上の、折り込みライン(700)と交差する引き裂き促進表面コンディション(600)であって、前記パウチ(50)が前記折り込みライン(700)を中心として折り込まれたとき、前記引き裂き促進表面コンディション(600)は、ユーザーが、前記表面層(100)および前記底面層(200)を剥がして分離させるために前記表面層(100)および前記底面層(200)を容易につまみ、前記二次コンパートメントシール(516)および前記分配シール(520)を分離させることによって前記一次コンパートメント(300)に開口を形成し、そして前記製品(P)にアクセスできるよう、前記二次コンパートメント(400)の一部を露出させるためにユーザーが前記表面層(100)および前記底面層(200)の一部を容易にちぎり取ることを可能とするようになっている引き裂き促進表面コンディション(600)と、
を具備してなることを特徴とする可剥性パウチ(50)。
【請求項15】
単一投薬製品(P)を収容するための可剥性パウチ(50)であって、
周縁部(170)と、内面(110)と、外面(120)と、表面層幅(180)と、を有する表面層(100)と、
周縁部(270)と、内面(210)と、外面(220)と、底面層幅(280)と、を有する底面層(200)であって、前記表面層幅(180)と前記底面層幅(280)とは実質的に同一である底面層(200)と、
封じ込めシール(510)および分配シール(520)を有するシール(500)であって、前記封じ込めシール(510)は二つの領域、すなわち(A)一次コンパートメント横方向シール厚み(513)を有する一次コンパートメントシール(512)と、(B)二次コンパートメント横方向シール厚み(517)を有する二次コンパートメントシール(516)と、を有しており、かつ、前記分配シール(520)は、約0.125インチから約0.25インチの間で実質的に均一であるシール幅(522)を有し、かつ、少なくとも二つの開始ポイント(527)を備えた実質的に鋸歯形状を有するストレスライザー(526)によって形成されており、かつ、前記二次コンパートメント横方向シール厚み(517)は、約0.062インチないし約0.5インチである前記一次コンパートメント横方向シール厚み(513)より小さなものであるシール(500)と、
前記一次コンパートメントシール(512)および前記分配シール(520)によって前記底面層(200)に対して前記表面層(100)を選択的に接合することによって、前記表面層(100)と前記底面層(200)との間に形成された、外部環境から密封された製品(P)を収容する一次コンパートメント(300)であって、前記一次コンパートメント(300)は、前記一次コンパートメントシール(512)の一部および前記分配シール(520)の一部に沿った周囲境界(360)を有し、かつ、一次コンパートメント幅(370)を有する一次コンパートメント(300)と、
前記二次コンパートメントシール(516)の一部および前記分配シール(520)の一部によって前記底面層(200)に対して選択的に接合された、前記表面層(100)と前記底面層(200)との間に形成された二次コンパートメント(400)であって、前記二次コンパートメント(400)は、前記一次コンパートメント(300)に隣接すると共に前記分配シール(520)によって前記一次コンパートメント(300)から分離されており、前記二次コンパートメント(400)は前記二次コンパートメントシール(516)の一部および前記分配シール(520)の一部に沿った周囲境界(450)を有し、かつ、前記開始ポイント(527)は前記二次コンパートメント周囲境界(450)上に配置されており、前記二次コンパートメント(400)は約1.0インチから約2.0インチの間の二次コンパートメント幅(470)を有し、かつ、前記二次コンパートメント幅(470)は前記一次コンパートメント幅(370)よりも大きなものである二次コンパートメント(400)と、
前記表面層(100)および前記底面層(200)上の、折り込みライン(700)と交差する、実質的に前記折り込みライン(700)上の表示(710)を含む引き裂き促進表面コンディション(600)であって、前記パウチ(50)が前記折り込みライン(700)を中心として折り込まれたとき、前記引き裂き促進表面コンディション(600)は、ユーザーが、前記表面層(100)および前記底面層(200)を剥がして分離させるために前記表面層(100)および前記底面層(200)を容易につまみ、前記二次コンパートメントシール(516)および前記分配シール(520)を分離させることによって前記一次コンパートメント(300)に開口を形成し、そして前記製品(P)にアクセスできるよう、前記二次コンパートメント(400)の一部を露出させるためにユーザーが前記表面層(100)および前記底面層(200)の一部を容易にちぎり取ることを可能とするようになっている引き裂き促進表面コンディション(600)と、
を具備してなることを特徴とする可剥性パウチ(50)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−528958(P2009−528958A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558332(P2008−558332)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/005574
【国際公開番号】WO2007/106338
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(501477831)アール.ピー. シェーラー テクノロジーズ インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】