説明

印刷インキおよびそれを用いた印刷物

【課題】キーレス方式のオフセット印刷におけるインキを消防法による非危険物(指定可燃物可燃性液体類)に該当する浸透乾燥型印刷インキとし、提供すること。
【解決手段】カーボン、ギルソナイト樹脂、合成樹脂、溶剤を含有するオフセットインキ組成物において、溶剤での組成比が引火点280〜400℃の植物油を92〜100%、引火点170〜250℃のエステルを0〜7%、非芳香族系石油溶剤を0〜1%、且つエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート 0.09〜0.9重量%を含有することを特徴とする浸透乾燥型印刷インキにより印刷インキの引火点を250℃以上とすることで解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消防法による非危険物(指定可燃物可燃性液体類)に該当するキーレス方式のオフセット印刷用浸透乾燥型印刷インキに関するものである。
【背景技術】
【0002】
キーレス方式のオフセット印刷は、使用する印刷インキと湿し水とのバランスを保ち、高速印刷適正に優れ、作業性が良好で、安定量産印刷が可能でなければならない。従来、オフセットインキは、インキを構成する樹脂ワニスとして、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂あるいはロジンエステル樹脂等を主成分としたものが使用されている。
【0003】
キーレスインキングシステムは、キーがないことからインキ消費量の部分的な多少にかかわらず、常に着けローラーのインキ膜が一定の厚さになるようにインキを供給する方式である。そのため、キーレス方式のオフセット印刷に使用する印刷インキは流動性が不可欠となる(非特許文献1参照)。
【0004】
キーレス方式のオフセット印刷は、インキ計量ローラー上の余分なインキをドクターブレードで掻き取ることで適切なインキ量を確保し、非画線部に湿し水を供給し、インキとの反発性を利用し画像を形成する。さらに、ドクターブレードで掻き取られた余分なインキと印刷時に過剰になった湿し水は、ローラーを介しインキの受け皿に回収され、インキと湿し水のエマルジョン状態(以下乳化インキと称する)となり再利用される。
【0005】
この時、乳化インキの流動性が不可欠となり、乳化インキの流動性はインキそのものの流動性より大きく劣る傾向にある。乳化インキの流動性が不足すると、ドクターブレードを通過した過剰なインキがブレード上から流れにくくなり堆積することで、このインキがインキ計量ローラーに接触し巻き上がり、紙面の濃度過多や筋状の汚れによるトラブルが発生する。また、高速印刷においてインキの転移性が劣り、インキ皮膜が不均一になることで紙面の濃度差が大きくなりトラブルが発生する。さらには、インキがドクターブレードで掻き取られインキの受け皿に回収され再利用される過程において、インキをくみ上げる循環ポンプを通過する際、流動性不足によりポンプに負荷が掛かかることでポンプ圧が上昇し、場合によってはポンプロックによりインキ循環ポンプが停止する(特許文献1参照)。
【0006】
このように、キーレス方式のオフセット印刷では乳化インキの流動性が不可欠となる一方、インキそのものの流動性が大きく、キーレス方式のオフセット印刷用インキのほとんどは消防法による第4類の危険物(引火性液体)に該当する。
【0007】
キーレス方式のオフセット印刷では、壷方式、ポンプ方式のオフセット印刷に比べ、流動性を必要とすることからインキに含まれる溶剤分の重量比率が高くなり、キーレス方式のオフセット印刷用インキの引火点はほとんどが消防法による第4類の危険物(引火性液体)に該当する(非特許文献1参照)。
【0008】
そのため、これまでインキそのものの流動性を消防法における液状確認において液状ではない範囲(固体)まで流動性を縮める処置が取られてきた。しかし、上記のように流動性を縮めることはキーレス方式のオフセット印刷において印刷上支障をきたす可能性がある。
【0009】
また、ドクターブレードで掻き取られた余分なインキと印刷時に過剰になった湿し水は、受け皿に回収され、インキと湿し水のエマルジョン状態となり再利用されることから、安定な乳化状態を形成、維持する必要がある。この乳化状態が不安定になると、インキと湿し水が分離しインキの転移性を低下させ、濃度不足や白帯状の濃度の不均一化、紙面の白化等のトラブルを引き起こす。
【0010】
さらに、これまでの様なインキそのものの流動性を抑制することは乳化インキにおけるインキと水の平衡状態までも変化させる場合があり、適正な乳化状態を維持するためには更なる技術を要することが多かった。
【0011】
また、インキの引火点を上昇させるため、引火点の高い植物油の比率を高めることにより、流動性の著しい低下を引き起こし、上記の印刷適性、紙面品質の劣化を引き起こす(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平11−293169号公報
【特許文献2】特開2006−290980
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】「新聞印刷ハンドブック」 編集:日本新聞協会 技術委員会、発 行:社団法人 日本新聞協会
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート0.09〜0.9重量%を使用することにより、引火点が250〜400℃の植物油比率を19〜83.4重量%の範囲で使用した際にも、インキと乳化インキの流動性を損なうことなく、また乳化インキの安定性を維持しながらインキの引火点を250℃以上にすることで、消防法による非危険物(指定可燃物可燃性液体類)に該当するキーレス方式のオフセット印刷インキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために誠意研究した結果、カーボンブラック、ギルソナイト樹脂、合成樹脂、特定の溶剤およびアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートを含有する浸透乾燥型平版印刷インキが優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0016】
すなわち、カーボンブラック、ギルソナイト樹脂、合成樹脂および溶剤を含有する平版印刷インキにおいて、前記溶剤が、
引火点280〜400℃の植物油を溶剤全体に対して90〜100重量%、
引火点170〜250℃の脂肪酸エステルを溶剤全体に対して0〜10重量%、
および
非芳香族系石油溶剤を溶剤全体に対して0〜1重量%、
であり、
さらにアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートをインキ全量の 0.09〜0.9重量%含有することを特徴とする浸透乾燥型平版印刷インキに関するものである。
【0017】
また、本発明は、合成樹脂が、重量平均分子量5000〜100000であり、トレランスが10〜40重量%であるロジン変性フェノール樹脂であることを特徴とする上記の浸透乾燥型平版印刷インキに関するものである。
【0018】
さらに、本発明は、ギルソナイト樹脂が、インキ全体に対して0.5〜20重量%含有することを特徴とする上記の浸透乾燥型平版インキに関するものである。
【0019】
また、本発明は、上記の浸透乾燥型平版印刷インキを基材に印刷してなる印刷物に関するものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明により、印刷インキを製造する工場、またはその印刷インキを使用する印刷工場において印刷インキを貯蔵する場合、消防法に基づく危険物貯蔵申請をする必要がなくなり、消防法による規制が緩和されることで取り扱いが容易になる。また、近年環境対応面から産業廃棄物の削減を目的に増えているリサイクルタンクによる輸送、貯蔵、供給も本発明により可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に用いられるアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートのアルキル基としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特にエチル基を有するエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートがよい。
【0022】
アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートの含有量としてはインキ全量の0.09〜0.9重量%がよく、0.1〜0.3重量%が好ましい。0.09重量%より少ないと流動性向上効果が不足し、流動性が不十分となり、また、0.9重量%より多いと過剰添加により、流動性は低下してしまう。
【0023】
本発明に用いられる溶剤として、植物油、脂肪酸エステルおよび非芳香族系石油溶剤が含まれる。
【0024】
なお、本発明の溶剤中には、
引火点280〜400℃の植物油が、溶剤全体に対して90〜100重量%、
引火点170〜250℃の脂肪酸エステルが、溶剤全体に対して0〜10重量%、
および
非芳香族系石油溶剤が、溶剤全体に対して0〜1重量%、
含まれる。
【0025】
本発明に用いられる植物油としては、大豆油(引火点314〜327℃)、菜種油(引火点313〜326℃)、とうもろこし油(引火点302〜329℃)、綿実油(引火点304〜326℃)、米油(引火点302〜325℃)等の半乾性油や不乾性油が好ましいが、いずれも引火点280〜400℃の植物油であることが好ましい。さらに、サフラワー油(引火点318〜323℃)、ひまわり油(引火点320〜321℃)等の乾性油を使用することも可能である。(引火点文献:農林水産省総合食料局「我が国の油脂事情」)
【0026】
しかし、乾性油を用いた場合には、インキ中の不飽和成分比率が高くなるので、インキ自体は表面に乾燥被膜を形成しやすくなり印刷作業性が劣る可能性がある。
本発明に用いられる脂肪酸エステルとは、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の天然物由来の脂肪酸と炭素数1〜8のアルコールで脱水縮合することにより得られるが、引火点170〜250℃の脂肪酸エステルであることが好ましい。
【0027】
さらに、本発明で使用するインキ溶剤と、他の芳香族系炭化水素を1重量%以上含有する石油系溶剤をインキ中に併用しないことが望ましい。当然の事ながら他の芳香族系炭化水素を含有する石油系溶剤を併用すると、臭気、作業環境の改善の効果が不十分となるので好ましくない。
【0028】
さらに、本発明に用いられる非芳香族系石油溶剤としては、新日本石油(株)製のAFソルベント5、6、7、ISU Chemical Company Limited製のDSOL300等が挙げられる。
本発明に使用される合成樹脂は、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、ロジンエステル樹脂などがあり、ロジン変性フェノール樹脂を使用することが好ましい。ロジン変性フェノール樹脂は特に限定されないが、重量平均分子量が0.5〜10万のものを使用することが好ましい。ロジン変性フェノール樹脂の重量平均分子量が0.5万未満ではインキの粘弾性が不足し、10万を越えるとアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートによりインキとしての流動性が低下するため、好ましくない。ロジン変性フェノール樹脂はじめとする合成樹脂の溶解性としては、新日本石油(株)製0号ソルベント溶剤でのトレランスが10〜40重量%のものが望ましい。10重量%未満ではインキのセットが劣化し、40重量%を越えるとインキ流動性が低下する。
【0029】
本発明において、トレランスとは樹脂(Xg)を試験管に取り、溶剤(新日本石油(株)製0号ソルベント溶剤)で加熱溶解された後に25℃に冷却した時の白濁しない最小樹脂濃度である。計算式(1)を以下に示す。なお、数値が小さいほど溶解性に優れている。
計算式(1)
【0030】
【数1】

【0031】
合成樹脂の配合量は、印刷インキ全量に対して5〜30重量%、好ましくは15〜30重量%である。上記数値の下限より少なくなるとインキの粘弾性が不足し、逆に上限より多くなるとインキが硬調化し流動性が不足する。
【0032】
本発明に用いられるギルソナイト樹脂は、ギルソナイトつまり天然アスファルタムから抽出された脂肪族系炭化水素からなる樹脂で、芳香族系炭化水素、灰分、軽質留分を実質的に含まない。本発明のギルソナイト樹脂は、優れたカーボンブラック濡れ性を持ち、従来のギルソナイトで問題となる粘度の不安定性、凝集物による濾過時の目詰まり、臭い等の問題がない。また、非芳香族系石油溶剤及び植物油に対する溶解性に優れ、フレーク状で粉塵の心配がなく、人体への悪影響もなく安全性に優れている。
【0033】
本発明に用いられるギルソナイト樹脂のインキ全量に占める含有量は0.5〜20重量%であるが、3〜15重量%が好ましい。上記数値の上限より多いと乳化インキが湿し水を吐き出しにくくなり、汚れ耐性が劣化する。また、上記数値の下限より少ないとカーボンブラック及び体質顔料の分散性が劣化し、印刷紙面上にドーナツ状の白抜けを生じ易くなる。
【0034】
本発明において印刷インキの着色剤はカーボンブラックを使用する。カーボンブラックの配合量は、印刷インキ全量に対して、10〜30重量%である。
【0035】
以上、本発明で使用する浸透乾燥型印刷インキの組成の一例としては
カーボンブラック 10〜30重量%
軟化点120℃〜125℃のギルソナイト樹脂 0.5〜20重量%
合成樹脂 5〜30重量%
引火点250〜400℃ の植物油 19〜83.4重量%
引火点170〜250℃ の脂肪酸エステル 1〜3重量%
非芳香族系石油溶剤 0.01〜0.1重量%
エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート 0.09〜0.9重量%
が挙げられる。
【0036】
さらに、本発明おいては、組成物中への、添加剤として、耐摩擦、ブロッキング防止、スベリ、スリキズ防止等の各種添加剤を使用することができ、必要に応じて、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤等を添加してもよい。
【0037】
本発明において、印刷する基材は、浸透乾燥型である本発明の平版印刷インキの目的に合致すれば何でもよいが(溶剤が浸透するような基材)、紙、特に更紙のような浸透乾燥するような基材が、本発明の印刷する基材としては適している。
【実施例1】
【0038】
以下、具体例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により何ら制限されるものではない。なお、本発明中の「部」は重量部を表し、「%」は、重量%を示す。
【0039】
(ワニス製造例1)
ロジン変性フェノール樹脂Aとロジン変性フェノール樹脂Bを表1の配合で180℃にて溶解させ、1時間加熱攪拌することによりワニス化しワニス1を得た。ロジン変性フェノール樹脂Aは重量平均分子量が4万、0号ソルベント溶剤でのトレランスが18重量%、酸価20、軟化点164℃、ロジン変性フェノール樹脂Bは重量平均分子量が1.2万、0号ソルベント溶剤でのトレランスが10重量%、酸化20、軟化点173℃の樹脂を使用した。
【0040】
(ワニス製造例2)
ギルソナイトから抽出された軟化点120〜125℃の脂肪族系炭化水素樹脂(以下、ER−125RESIN)を表1の配合で140℃にて1時間加熱攪拌することによりワニス化し、ワニス2を得た。
【0041】
(ワニス製造例3)
石油樹脂を表1の配合で140℃にて溶解させ、1時間加熱攪拌することによりワニス化しワニス3を得た。石油樹脂は重量平均分子量が1500、軟化点120℃の樹脂を使用した。
【0042】
【表1】

【0043】
(インキ製造例)
得られたワニスを表2の配合で三本ロール及びハイスピードミキサーを用いてL型粘度計(25℃)にて粘度値がそれぞれ1.9〜4.4Pa・sになるようにインキを作成し、実施例1〜3、比較例1〜2のインキを得た。また、使用した全溶剤中に対する植物油、脂肪酸エステル及び非芳香族系石油溶剤の含有率を表2に示す。尚、表2記載の実施例1、2、3のインキは比較例1、2、3のインキをそれぞれ本発明に基づき、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートを添加して作成したものである。
【0044】
【表2】

上記実施例及び比較例のインキについて、粘度、引火点測定、ガラス板流動を測定し、その結果を表3に示す。
【0045】
【表3】


【0046】
引火点はJIS K2265に則りクリーブランド開放式により測定した値を記載した。
【0047】
ガラス板流動とはインキピペットに一定容量の試験インキを測り盛り、水平に置いたガラス板流動計の基準線上に滴下させ、直ちにガラス板を垂直に立てる。垂直に立てた時から、10分後に試験インキが流れた長さを計測するものである。ガラス板流動は、その際の長さを記載した。
【0048】
(液状確認による危険物か否かの判定)
危険物第4類の対象が液状引火性物品であるので、オフセット印刷インキが液状であるか否かを判断することを目的とする。平底円筒型透明ガラス管(内径30mm、高さ120mm)(以下、試験管と称する)に試料を55mmの高さまでとり、試験管を直立して試料温度を試験温度20℃及び40℃に保持させた後、その試験管を水平に倒し、試料に流動性を生じさせる。この結果、試料液面の先端が試料採取面から30mmの距離において90秒以内であるものが液状であると判断できる。(非特許文献1参照)
【0049】
実施例及び比較例1〜3はいずれも引火点は250℃以上であった。しかしながら、本発明条件を満たした、実施例1〜3はエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートの0.02%添加により、流動性を向上することができた。特に、比較例2、3は流動性の不足によりキーレス方式による印刷適性を満たさないが、本発明により満たすことができた。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上のように、本発明で得られるキーレス方式のオフセット印刷におけるインキは、従来までのインキと比較して引火点を250℃以上とすることで非危険物(指定可燃物可燃性液体類)となり、印刷インキを製造する工場、またはその印刷インキを使用する印刷工場において印刷インキを貯蔵する場合、消防法に基づく危険物貯蔵申請をする必要がなくなり、消防法による規制が緩和されることで取り扱いが容易になる。また、近年環境対応面から産業廃棄物の削減を目的に増えているリサイクルタンクによる輸送、貯蔵、供給も本発明により可能となった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーボンブラック、ギルソナイト樹脂、合成樹脂および溶剤を含有する平版印刷インキにおいて、前記溶剤が、
引火点280〜400℃の植物油を溶剤全体に対して90〜100重量%、
引火点170〜250℃の脂肪酸エステルを溶剤全体に対して0〜10重量%、
および
非芳香族系石油溶剤を溶剤全体に対して0〜1重量%、
であり、
さらにアルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートをインキ全量の 0.09〜0.9重量%含有することを特徴とする浸透乾燥型平版印刷インキ。
【請求項2】
合成樹脂が、重量平均分子量5000〜100000であり、トレランスが10〜40重量%であるロジン変性フェノール樹脂であることを特徴とする請求項1記載の浸透乾燥型平版印刷インキ。
【請求項3】
ギルソナイト樹脂が、インキ全体に対して0.5〜20重量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の浸透乾燥型平版インキ。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか記載の浸透乾燥型平版印刷インキを基材に印刷してなる印刷物。

【公開番号】特開2010−189538(P2010−189538A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−34848(P2009−34848)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000222118)東洋インキ製造株式会社 (2,229)
【Fターム(参考)】