印刷システム、給紙方法及びプログラム
【課題】 用紙サイズが指定される印刷ジョブを受信した場合には、シート収納部に設定されたグループ化の設定を無視して、用紙サイズが一致する用紙がセットされたシート収納部からシートを給紙する。
【解決手段】
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムであって、前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定手段と、情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【解決手段】
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムであって、前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定手段と、情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のシート収納部を備える印刷システム、給紙方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置と印刷装置とが通信可能な印刷システムにおいて、複数の給紙カセットを有する印刷装置では、いくつかの給紙カセットを同じ種類の用紙ごとにグループ化し、複数の給紙カセットを仮想的に1つの給紙カセットとみなす機能がある。以下、このような機能を、給紙カセットグループ化と呼ぶ。
【0003】
この場合、プリンタドライバ等から当該グループに属する給紙カセットからの給紙を指定した時に、当該給紙カセットの用紙が用紙無しになったとしても、当該グループに属する別の給紙カセットから用紙を給紙することができる。つまり、当該グループに属する給紙カセットのみを使って、給紙カセット自動選択が行なわれるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−256077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年では、特定の給紙カセットを指定したジョブを実行する場合でも、用紙無し時に、自動的に給紙カセットを切り替えてほしいという要望がある。
例えば、上記特許文献1に記載されるように、ユーザの指示によって、いくつかの給紙カセットをグループ化し、グループの中で給紙カセットの切替えを行うことができる。このような技術によれば、ユーザが特定の給紙カセットを指定した場合であっても、用紙が無くなった際に、他の給紙カセットのシートを用いて印刷を継続できる。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の印刷システムは、一度グループ化された給紙カセットを選択して印刷を開始した場合には、必ずグループ化された給紙カセットのみを用いる。このため、グループ化された給紙カセット以外の給紙カセットのシートを活用できない。
例えば、印刷システムで、給紙カセットは自動で(特定の給紙カセットを指定をしないで)、印刷に用いる用紙のサイズがグループ化されていない給紙カセットに存在した場合に、その給紙カセットに収納されたシートを給紙することができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、用紙サイズが指定される印刷ジョブを受信した場合には、シート収納部に設定されたグループ化の設定を無視して、用紙サイズが一致する用紙がセットされたシート収納部からシートを給紙できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の印刷システムは以下に示す構成を備える。
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムであって、前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定手段と、情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、特定のシート収納部を指定する印刷ジョブと、特定の用紙サイズを指定する印刷ジョブとのいずれにも適応してシートの給紙先を切り替えて、印刷ジョブの要求に柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したMFPの構成を説明する図である。
【図3】図1に示した印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施形態を示す印刷システムの制御方法を説明フローチャートである。
【図5】本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図6】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図7】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図8】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図9】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図10】給紙カセットグループ化設定情報を示す図である。
【図11】給紙カセットグループ化設定情報を示す図である。
【図12】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図13】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図14】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図15】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図16】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す情報処理装置と印刷装置を含む印刷システムの構成を説明するブロック図である。本例は、ネットワーク上に情報処理装置(PC)と印刷機能を備える複合機(MFP(Multi Function Peripheral))とが通信可能なシステム例を示すが、複数台のPCとMFP、複数接続されたシステムであってもよい。なお、複合機とあるいはSingle Function Peripheral(SFP)とが接続されるシステムであってもよい。
図1において、101はホストコンピュータ等の情報処理装置(PC)を示し、任意のアプリケーション等を用いて文書データを作成し、プリンタドライバ等で印刷データを作成するためのものである。201はMFP(Multi Function Peripheral)で、少なくても後述するような複数段の給紙手段を備え、かつ、それらをグループ化設定可能に構成されているものとする。なお、後述するシート収納手段には、給紙デッキ、ペーパデッキが含まれ、デッキを総称する場合には、給紙カセットと呼ぶ。
【0010】
図2は、図1に示したMFP201の構成を説明する図である。本実施形態では、複数のシート収納部(給紙カセット)からシート材を給紙する印刷システムの例を示す。
図2において、201はMFP本体であり、シート処理装置、給紙ユニットを接続可能な例である。202は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。203は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
204は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。205は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
【0011】
206は排紙スタッカで、MFP201本体に装着され、MFP201で印刷した用紙をスタッカ内部に大量に排紙することができる。207は排紙スタッカで、MFP201本体に装着され、MFP201で印刷した用紙をスタッカ内部に大量に排紙することができる。
208はサンプルトレイで、排紙スタッカ206に設けられ、MFP201で印刷した用紙を排紙することができる。209はサンプルトレイで、排紙スタッカ2207に設けられ、MFP201で印刷した用紙を排紙することができる。
210はペーパデッキで、MFP201本体に接続され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。211はペーパデッキで、MFP201本体に接続され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
212は給紙デッキで、ペーパデッキ210に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。213は給紙デッキで、ペーパデッキ210に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
214は給紙デッキで、ペーパデッキ210に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
215は給紙デッキで、ペーパデッキ211に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。216は給紙デッキで、ペーパデッキ211に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。217は給紙デッキで、ペーパデッキ211に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。218は原稿を読み込むための自動原稿送り機及び読み取り装置である。
【0012】
図3は、図1に示した印刷システムの構成を説明するブロック図である。
図3において、302はホストコンピュータ内に格納されているドキュメントデータ等であり、例えば外部記憶装置である、ハードディスク等で記憶して管理される。なお、ここでいうドキュメントデータとは文書作成アプリケーション作成されたデータである。
303はプリンタドライバで、ドキュメントデータ302からPDL(Page Description Language)データの作成をする。ここでいうPDLとは、PS・PCL・LIPS等のページ記述言語とする。
【0013】
304は記憶領域で、上述した外部記憶装置内に確保され、ドキュメントデータ302やプリンタドライバ303、及びドキュメントデータ302を作成するためのアプリケーション等を格納する。305は通信インタフェース(I/F)で、プリンタドライバ303が作成したPDLデータをMFP201に送信する。
MFP201において、307は通信インタフェース(I/F)であり、PC101から送られてくるPDLデータ等を受け取る。308はデータ受信部であり、I/F307を介したPDLデータを受信する。
【0014】
309はインタプリタであり、データ受信部308で受信したPDLデータの解析をする。なお、インタプリタ309は、PS・PCL・LIPS等のPDLのフォーマットを解析できるものとする。もちろん、前述以外のフォーマットであってもよい。310は中間データであり、データ受信部308が受信したPDLデータ(不図示を、インタプリタ309が解析して、変換したものである。
311はレンダラであり、中間データ310を解析し、イメージデータに変換する。312はイメージデータ記憶部であり、レンダラ311の処理結果として得られるイメージデータを格納する。313はプリンタエンジンであり、イメージデータ記憶部312に格納されているイメージデータをビデオ信号に変換して印刷する。
314は原稿を読み取るスキャナである。なお、スキャナ314が読み取った画像はイメージデータとして、イメージデータ記憶部312に格納される。315は記憶部で、中間データ310やイメージデータをキャッシュするために使用される。316は制御部(CPU)で、本実施形態の各種処理を行なうためのプログラムが格納されたROMやワークとなるRAMを備えている。317はUI画面部で、MFP201を操作するために使用される。
【0015】
図4は、本実施形態を示す印刷システムの制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した印刷システムの情報処理装置と印刷装置との印刷処理例である。
なお、各ステップは、PC101およびMFP201が備える各CPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。以下、本印刷システムの全体の流れを説明する。また、本実施形態では、印刷装置が図2に示すように10個の給紙カセットを備えたMFP201で構成される場合を一例として説明する。また、制御部316のCPUがモジュールを実行する場合を説明する。
【0016】
まず、S402において、MFP201において、制御部316がUI画面317を制御して、MFP201の給紙カセット情報設定処理を行なう。この処理によって、MFP201に備えられている10個の給紙カセットの設定用紙サイズ、用紙タイプ、グループの設定を行うことができる。なお、給紙カセット情報設定処理の詳細については、図X5のフローチャートを用いて行なう。
【0017】
S403において、PC101において、プリンタドライバ303がMFP201で解析可能なPDLデータを作成するドライバ処理を行う。この処理によって、ドキュメントデータ302からPDLデータの作成をするとともに、MFP201に備えられている給紙カセットの中から、どの給紙カセットで給紙するかを指定する以下、給紙カセット指定と呼ぶ。
なお、給紙カセット指定は、プリンタドライバ303において、「給紙カセット1〜10、自動」の中から一つだけ指定できるものとする。また、この給紙カセット指定はPDL等のコマンドで指定できるものとする。
【0018】
S404において、MFP201において、ページ生成処理を実施する。この処理によって、インタプリタ309がS403で生成したPDLデータを解析して、中間データ310を生成し、レンダラ311がプリンタエンジン313で印刷可能なイメージデータを生成する。なお、ページ生成処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて行なう。
【0019】
S405において、プリンタエンジン313が印刷処理を実施する。この処理によって、S404で生成したイメージデータを、S403の給紙カセット指定に従って用紙を給紙し、印刷を行なう。なお、印刷処理の詳細については、図X7のフローチャートを用いて行なう。
図5は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、給紙カセット情報設定処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
【0020】
本実施形態において、ユーザがUI画面317を用いて、各給紙カセットの設定用紙サイズ、用紙タイプ、グループを行なうものとする。
【0021】
S502において、CPUはUI画面317を用いてユーザが入力した給紙カセット設定に従い給紙カセットの設定処理を行う。この給紙カセット設定処理では、当該ジョブで給紙する給紙カセットや、当該ジョブで給紙可能な給紙カセットの設定を行なう。なお、給紙カセット設定処理の詳細については、図14もしくは図15等を用いて行なう。
【0022】
S503で、制御部316のCPUは、給紙カセットの数をカウントするための変数Cを「1」に初期化する。ただし、CはC≧1 満たす整数とする。
なお、当該実施形態では、C=1の場合には、給紙カセット202を示すものとする。同様に、C=2の場合は給紙カセット203を示すものとする。同様に、C=3の場合は給紙カセット204を示すものとする。同様に、C=4の場合は給紙カセット205を示すものとする。C=5の場合は給紙カセット212を示すものとする。
同様に、C=6の場合は給紙カセット213を示すものとする。同様に、C=7の場合は給紙カセット214を示すものとする。同様に、C=8の場合は給紙カセット215を示すものとする。同様に、C=9の場合は給紙カセット216を示すものとする。
同様に、C=10の場合は給紙カセット217を示すものとする。ここで、UI画面317は、図6の給紙カセット設定画面1101を表示する。この実施形態の場合、MFP201は給紙カセットを10個備えているので、給紙カセット1103〜1112を表示している。
【0023】
図6〜図9は、図3に示したUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
図6において、1101は給紙カセット設定画面全体を示している。1102はUI画面317が表示している項目を示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「給紙カセット設定」と表示している。1103は給紙カセット202の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット1の設定ができる。
【0024】
1104は給紙カセット203の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット2の設定ができる。1105は給紙カセット204の設定をするための選択ボタンであり、これを押すと給紙カセット3の設定ができる。
1106は給紙カセット205の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット4の設定ができる。1107は給紙カセット212の設定をするための選択ボタンであり、これを押すと給紙カセット5の設定ができる。1108は給紙カセット213の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット6の設定ができる。
1109は給紙カセット214の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット7の設定ができる。1110は給紙カセット215の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット8の設定ができる。1111は給紙カセット216の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット9の設定ができる。1112は給紙カセット217の設定をするための選択ボタンであり、これを押すと給紙カセット10の設定ができる。
【0025】
次に、S504において、制御部316のCPUは、給紙カセットの数Cが給紙カセットの最大値C_MAXより大きいかどうか判断する。もし、C>C_MAXを満たすとCPUが判断した場合、設定すべき給紙カセットが残っていることを示すので、S505に進む。給紙カセットただし、C_MAXはC_MAX≧1を満たす整数とし、当該実施例では、給紙カセットが10個存在しているので、C_MAX=10とする。
【0026】
次に、S505において、制御部316のCPUは、UI画面317を用いたユーザの操作に従って、給紙カセットにセットする用紙サイズの設定を行なう。ここでは、C=1の場合、つまり給紙カセット1の設定する場合について説明する。UI画面317が表示している給紙カセット設定画面1101で、ユーザの操作に従って給紙カセット1103が選択されると、制御部316はUI画面317に表示する画面を図7に示す用紙サイズ設定画面に遷移させる。
【0027】
図7において、1201は「給紙カセット1設定」画面全体を示している。1202はUI画面317が表示している項目を示すメニュータブである。なお、メニュータブは「給紙カセット1設定画面」と表示している。1203は給紙カセット1設定画面1202が用紙サイズを設定する画面であることを示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「用紙サイズ」と表示している。
【0028】
1204は用紙サイズの「A4」の設定をするための選択ボタンである。1205は用紙サイズの「B4」の設定をするための選択ボタンである。1206は用紙サイズの「A3」の設定をするための選択ボタンである。1207は用紙サイズの「B5」の設定をするための選択ボタンである。当該実施例では、全ての給紙カセットに「A4」1204を設定するものとする。
【0029】
次に、S506において、制御部316のCPUは、UI画面317を用いたユーザの操作に従って給紙カセットにセットする用紙タイプの設定を行なう。そして、UI画面317が表示している用紙サイズ設定画面1201でA4を設定するための選択ボタン1204が選択されると、制御部316のCPUはUI画面317に表示する画面を図8に示す用紙タイプ設定画面に遷移させる。
【0030】
図8において、1301は用紙タイプ設定画面全体を示している。1302はUI画面317が表示している項目を示すメニュータブである。なお、メニュータブは「給紙カセット1設定画面」と表示している。1303は給紙カセット1設定画面302が用紙タイプを設定する画面であることを示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「用紙タイプ」と表示している。
【0031】
1304は、用紙タイプとして、「普通紙」の設定をするための選択ボタンである。1305は、用紙タイプとして、「タブ紙」の設定をするための選択ボタンである。1306は、用紙タイプとして、「厚紙」の設定をするための選択ボタンである。1307は、用紙タイプとして、「再生紙」の設定をするための選択ボタンである。
【0032】
当該実施形態では、全ての給紙カセットに普通紙1304を設定するものとする。また、当該実施例では4種類の用紙タイプしか選択できないが、これ以上であっても、これ以下であっても構わない。
【0033】
S507において、制御部316のCPUは、UI画面317を用いたユーザからの設定を受け付け、当該給紙カセットのグループ設定を行なう。ここでは、UI画面317が表示している用紙タイプ設定画面1301で普通紙1304を選択すると、制御部316はUI画面317に表示する画面を図9に示すグループ化設定画面に遷移させる。
図9において、1401は「グループ化設定」画面全体を示している。1402はUI画面317が表示している項目を示すメニュータブである。なお、メニュータブは「給紙カセット1設定画面」と表示している。1403は給紙カセット1設定画面1402がグループ化を設定する画面であることを示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「グループ化」と表示している。
【0034】
1404は、当該給紙カセットをグループ1に設定するための選択ボタンである。1405は、当該給紙カセットをグループ2に設定するための選択ボタンである。1406は、当該給紙カセットをグループ3に設定するための選択ボタンである。
1407は、当該給紙カセットをグループ4に設定するための選択ボタンである。1408は、当該給紙カセットをグループ5に設定するための選択ボタンである。1409は、当該給紙カセットをグループなしに設定するための選択ボタンである。
【0035】
本実施形態では、図10もしくは図11のように設定するものとする。これにより、上述したグループ化設定処理により、用紙サイズ、用紙種類、グループ情報をシート収納部に対応づけてグループ化する設定することができる。
次に、S508において、制御部316のCPUは、給紙カセットの数をカウントするための変数Cに「1」を加える。そして、S504に戻り、再びS504を実施する。
一方、S504で、C>C_MAXを満たさないとCPUが判断した場合は、設定すべき給紙カセットが残っていないことを示すので、給紙カセット情報設定処理を終了する。
図12は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ページ生成処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
【0036】
まず、S602で、データ受信部308は、ホストコンピュータ101内にあるアプリケーションのドキュメントデータからプリンタドライバ303が作成したPDLデータをI/F307を介して受信する。
次に、S603で、インタプリタ309はS602で受信したPDLデータの解析を行なう。
【0037】
そして、S604で、制御部316はインタプリタ309が解析した印刷データを中間データに変換する。この中間データとは、「ビットマップ」、「ランレングス」、「台形」、「ボックス」、及び「高速境界符合化されたビットマップ」等の描画オブジェクトと背景パターン、及び、それらをラスタメモリに描画する際の描画論理の総称を指すものとする。
【0038】
次に、S605で、制御部316は生成した中間データ310をRIPして、本処理を終了する。ここでいうRIPとは、中間データ310をレンダラ311を用いてイメージデータに変換し、イメージデータ記憶部312に格納することを指す。なお、この時に、制御部316は総ページ数を示す変数P_MAXに総ページ数を代入する。当該実施例では、P_MAX = 1000 つまり1000ページとする。
【0039】
図13は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ページ生成処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
まず、S702にて、制御部316のCPUは、処理中のページ数を示すパラメータPをP=1に初期化する。なお、PはP≧ 1を満たす整数値とする。
【0040】
次に、S703にて、制御部316のCPUはパラメータPが、総ページ数を示す変数P_MAXを超えるかどうか判断する。ここで、パラメータPがP_MAXを超えないと制御部316のCPUが判断した場合は、制御部316のCPUはまだ処理可能なページがあると判断し、S704に進む。
一方、S703で、パラメータPがP_MAXを超えると制御部316のCPUが判断した場合は、制御部316は処理可能なページがないと判断し本処理を終了する。
S704では、制御部316のCPUは、イメージデータ記憶部312から処理中のページPのイメージデータを読み出す。
【0041】
次に、S705で、制御部316のCPUはイメージデータ記憶部312に格納されているイメージデータをビデオデータに変換して、プリンタエンジン313に転送する。そして、S706で、プリンタエンジン313は、給紙動作を行なう。ここでは、設定された給紙カセットから用紙を給紙させる。なお、給紙動作についての詳細は、図16のフローチャートを用いて行なう。
そして、S707で、制御部316のCPUは、S705で転送されたビデオデータをS706で給紙した用紙にプリンタエンジン313で印刷する。そして、S708にて、制御部316のCPUはカレントページPを次のページに変更P=P+1して、S703へ戻り、処理を繰り返す。。
【0042】
図14は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ページ生成処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
まず、S802で、制御部316のCPUは、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化設定されているかどうかを記憶部315で管理する設定情報を参照することで判断する。この給紙カセットグループ化設定は、S507で行なわれる。なお、記憶部315に代えて、制御部316内のRAM上でNVRAM領域を確保し、設定された情報を不揮発に保持する構成でもよい。
ここで、MFP102のCPUが給紙カセットが給紙カセットグループ化されていると判断した場合、S803に進み、給紙カセットが給紙カセットグループ化されていないと制御部306のCPUが判断した場合は、S817に進む。
【0043】
S803では、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303からコマンド等で指示される給紙カセット指定が自動であるかどうかを判断する。ここで、給紙カセット指定が自動であるとCPUが判断した場合、S804に進む。逆に、調査結果として、給紙カセット指定が自動でないと制御部306のCPUが判断した場合には、S819に進む。
【0044】
S804では、給紙カセット指定が自動であるので制御部316のCPUは、グループ化された給紙カセットからの給紙を許可するかどうかを判断する。なお、ここで、グループ化された給紙カセットからの給紙を許可しているかどうかは、ユーザがUI画面317を用いて予め設定され、記憶部315に格納されている。このため、制御部316のCPUは、グループ化を設定したユーザが当該グループからの給紙を許可するかどうか判断できるものとする。具体的には、制御部316のCPUは、記憶部315から給紙カセットに関する設定情報を読み出し、判断するものとする。
【0045】
ここで、制御部316のCPUがグループ化された給紙カセットからの給紙を許可していると判断した場合には、S805に進む。一方、制御部316のCPUがグループ化された給紙カセットからの給紙を許可していないと判断した場合には、S809に進む。
S805では、制御部316は、グループごとにグループに属する給紙カセットの数をカウントする。
【0046】
次に、S806で、制御部316のCPUは、S805の結果から給紙カセットの数が一番多いグループを選択する。図10または図11を例にすると、この場合は「グループ2」が選択される。
【0047】
次に、S807で、制御部316のCPUは、S806で選択したグループに属する給紙カセットの中から一つを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。図10もしくは図11を例にすると、カレント給紙カセットは「給紙カセット3」に設定されるものとする。
【0048】
次に、S808で、制御部316のCPUは、S806で選択したグループに属する給紙カセットを給紙カセット自動選択対象として記憶部315に登録する。図10を例にすると、給紙カセット3、給紙カセット4、給紙カセット5、給紙カセット6が給紙カセット自動選択対象として登録される。図11を例にすると、給紙カセット3、給紙カセット4、給紙カセット5、給紙カセット6、給紙カセット10が給紙カセット自動選択対象として登録される。
【0049】
一方、S809では、制御部316のCPUは、MFP102の全ての給紙カセットが給紙カセットグループ化設定されているかどうかを判断する。このグループ化設定は、S507で行なわれる。ここで、MFP102のCPUが全ての給紙カセットがグループ化されていると判断した場合、S812に進む。例えば、図11のように給紙カセットが設定されている場合である。逆に、MFP102の給紙カセットの中にグループ化されていない給紙カセットがある場合は、S810に進む。例えば、図10のように給紙カセットが設定されている場合である。
【0050】
次に、S810にて、制御部316のCPUは給紙カセットグループ化設定されていない給紙カセットを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。本実施形態では、S809で、制御部316のCPUは給紙方法として特定の給紙カセットを用いる給紙方法が設定されている場合でも、S810で給紙カセットを用いる給紙に切替える。つまり、制御部316のCPUは情報処理装置101から受信する印刷ジョブで指定された給紙方法が用紙サイズである場合は、特定の給紙カセットを用いる給紙方法を無効とし、特定の用紙サイズを収納する給紙カセットを用いる給紙に切り替える。
これにより、用紙サイズが指定される印刷ジョブを受信した場合には、シート収納部に設定されたグループ化の設定を無視して、用紙サイズが一致する用紙がセットされたシート収納部からシートを給紙できる。
図10を例にすると、給紙カセット9または給紙カセット10が該当し、制御部316は給紙カセット9を記憶部315に登録するものとする。
【0051】
次に、S811にて、制御部316のCPUは、給紙カセットグループに属さない給紙カセットを給紙カセット自動選択対象として記憶部315に登録する。図10を例にすると、給紙カセット9、給紙カセット10が該当し、制御部316は給紙カセット9、給紙カセット10を記憶部315に登録する。
【0052】
一方、S812では、制御部316のCPUは、UI画面317に給紙可能な給紙カセットが存在しない旨の警告メッセージを表示する。これは、全ての給紙カセットがいずれかのグループに属し、且つグループ化された給紙カセットからの給紙を許可しない場合に表示されるものである。
次に、S813にて、制御部316のCPUは、給紙カセットグループ化設定を解除する。これによって、MFP102が備える全給紙カセットのグループ化は解除された状態になる。
【0053】
そして、S814で、制御部316のCPUは、ユーザがUI画面317を用いて給紙を所望する給紙カセットを選択したら、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。図10を例にすると、制御部316は給紙カセット2を記憶部315に登録するものとする。
そして、S815で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象となる給紙カセットを全給紙カセットと設定し、記憶部315に全給紙カセットを登録する。
【0054】
次に、S816で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象となる給紙カセットを記憶部315から読み出し、UI画面317に表示して、本処理を終了する。これは、給紙カセットグループ化されていることを知らないユーザに、給紙カセット自動選択対象の給紙カセットを知らせるためのものである。
【0055】
S817に進んだ場合、給紙カセットグループ化されていないので、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303から給紙カセット指示に基づいて、給紙すべき給紙カセットを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。そして、S818で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象として全給紙カセットを記憶部315に登録して、本処理を終了する。
S819に進んだ場合、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303から給紙カセット指示に基づいて、給紙すべき給紙カセットを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。
そして、S820で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象となる給紙カセットが存在しないので、カレント給紙カセットのみを、給紙カセット自動選択対象として記憶部315に登録して、本処理を終了する。
【0056】
図15は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、給紙処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
まず、S1002で、図14で設定されたカレント給紙カセットの情報を記憶部315から読み出し、その給紙カセットで給紙要求を行なう。
【0057】
次に、S1003にて、制御部316のCPUは、S1002で設定された給紙カセットに用紙が存在するかどうかを、当該給紙カセットに備え付けられたセンサの出力情報に基づいて判断する。ここで、センサが用紙無しの状態を検知していると判断した場合は、S1004に進む。一方、S1003で、センサが用紙有りの状態を検知していると制御部316のCPUが判断した場合は、S1008に進む。
【0058】
S1004では、制御部316のCPUは、図14で設定された給紙カセット自動選択対象の給紙カセットがあるかどうかを判断する。ここで、給紙カセット自動選択対象の給紙カセットの中に給紙カセット切り替え可能な給紙カセットがあると制御部316のCPUが判断した場合は、S1005に進む。一方、給紙カセット切り替えが可能な給紙カセットがないと制御部316のCPUが判断した場合は、S1006に進む。
S1005では、制御部316のCPUが給紙カセット自動選択対象の給紙カセットの中から給紙カセットを1つ選択する。通常は、予め印刷装置に設定されている給紙カセットの優先順位の高い順に給紙カセットを選択する。
次に、S1006にて、制御部316のCPUは、カレント給紙カセットに用紙が存在しないので、UI画面317に用紙無し警告を表示する。そして、S1007で、ユーザもしくはオペレータが当該給紙カセットに用紙を補給するのを待つ。そして、給紙部のセンサが給紙カセットに用紙補給されたことを検知したら、S1008へ進む。そして、S1008にて、プリンタエンジン313は、当該給紙カセットから用紙を給紙して、本処理を終了する。
〔第2実施形態〕
【0059】
前記実施形態では、給紙カセット指定が自動の場合に、グループに属する給紙カセットもしくはグループに属さない給紙カセットから給紙する場合について説明したが、、グループ化設定自体を無視するように制御してもよい。以下、本実施形態について図14を図16に置き換えた処理を説明する。
図16は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、給紙カセット設定処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
【0060】
S902で、制御部316のCPUは、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化設定されているかどうかを判断する。この給紙カセットグループ化設定は、図5に示したS507で行なわれる。ここで、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化されていると制御部316のCPUが判断した場合は、S903に進む。
一方、S902で、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化されていないと制御部316のCPUが判断した場合は、S905に進む。
【0061】
そして、S903で、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303からコマンド等で指示される給紙カセット指定が自動であるかどうかを判断する。ここで、給紙カセット指定が自動であると制御部316のCPUが判断した場合、S904に進む。一方、給紙カセット指定が自動でないと制御部316のCPUが判断した場合には、S905に進む。
【0062】
S904では、制御部316のCPUは、グループ化設定を無視して、給紙カセットを選択する。本実施形態の場合は、制御部316のCPUは、MFP201に予め設定されている優先度の高い順に給紙カセットを設定する。そして、制御部316のCPUは、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。本実施形態では、給紙カセット1が設定されるものとする。
S905では、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303からコマンド等で指示される給紙カセット指定に従って、カレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。
次に、S906で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象として全給紙カセットを記憶部315に登録して、本処理を終了する。
〔第3実施形態〕
上記実施形態では、一定の給紙カセット数、用紙サイズ、用紙タイプ、グループ数の場合を扱ったが、特にこれらに限定されない。
【0063】
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエアプログラムをパソコンコンピュータ等の処理装置CPU、プロセッサにて実行することでも実現できる。
【0064】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形各実施形態の有機的な組合せを含むが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0065】
101 外部機器ホストPC
102 MFP
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のシート収納部を備える印刷システム、給紙方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置と印刷装置とが通信可能な印刷システムにおいて、複数の給紙カセットを有する印刷装置では、いくつかの給紙カセットを同じ種類の用紙ごとにグループ化し、複数の給紙カセットを仮想的に1つの給紙カセットとみなす機能がある。以下、このような機能を、給紙カセットグループ化と呼ぶ。
【0003】
この場合、プリンタドライバ等から当該グループに属する給紙カセットからの給紙を指定した時に、当該給紙カセットの用紙が用紙無しになったとしても、当該グループに属する別の給紙カセットから用紙を給紙することができる。つまり、当該グループに属する給紙カセットのみを使って、給紙カセット自動選択が行なわれるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−256077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年では、特定の給紙カセットを指定したジョブを実行する場合でも、用紙無し時に、自動的に給紙カセットを切り替えてほしいという要望がある。
例えば、上記特許文献1に記載されるように、ユーザの指示によって、いくつかの給紙カセットをグループ化し、グループの中で給紙カセットの切替えを行うことができる。このような技術によれば、ユーザが特定の給紙カセットを指定した場合であっても、用紙が無くなった際に、他の給紙カセットのシートを用いて印刷を継続できる。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の印刷システムは、一度グループ化された給紙カセットを選択して印刷を開始した場合には、必ずグループ化された給紙カセットのみを用いる。このため、グループ化された給紙カセット以外の給紙カセットのシートを活用できない。
例えば、印刷システムで、給紙カセットは自動で(特定の給紙カセットを指定をしないで)、印刷に用いる用紙のサイズがグループ化されていない給紙カセットに存在した場合に、その給紙カセットに収納されたシートを給紙することができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、用紙サイズが指定される印刷ジョブを受信した場合には、シート収納部に設定されたグループ化の設定を無視して、用紙サイズが一致する用紙がセットされたシート収納部からシートを給紙できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の印刷システムは以下に示す構成を備える。
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムであって、前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定手段と、情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、特定のシート収納部を指定する印刷ジョブと、特定の用紙サイズを指定する印刷ジョブとのいずれにも適応してシートの給紙先を切り替えて、印刷ジョブの要求に柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したMFPの構成を説明する図である。
【図3】図1に示した印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施形態を示す印刷システムの制御方法を説明フローチャートである。
【図5】本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図6】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図7】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図8】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図9】図3のUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
【図10】給紙カセットグループ化設定情報を示す図である。
【図11】給紙カセットグループ化設定情報を示す図である。
【図12】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図13】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図14】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図15】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図16】印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す情報処理装置と印刷装置を含む印刷システムの構成を説明するブロック図である。本例は、ネットワーク上に情報処理装置(PC)と印刷機能を備える複合機(MFP(Multi Function Peripheral))とが通信可能なシステム例を示すが、複数台のPCとMFP、複数接続されたシステムであってもよい。なお、複合機とあるいはSingle Function Peripheral(SFP)とが接続されるシステムであってもよい。
図1において、101はホストコンピュータ等の情報処理装置(PC)を示し、任意のアプリケーション等を用いて文書データを作成し、プリンタドライバ等で印刷データを作成するためのものである。201はMFP(Multi Function Peripheral)で、少なくても後述するような複数段の給紙手段を備え、かつ、それらをグループ化設定可能に構成されているものとする。なお、後述するシート収納手段には、給紙デッキ、ペーパデッキが含まれ、デッキを総称する場合には、給紙カセットと呼ぶ。
【0010】
図2は、図1に示したMFP201の構成を説明する図である。本実施形態では、複数のシート収納部(給紙カセット)からシート材を給紙する印刷システムの例を示す。
図2において、201はMFP本体であり、シート処理装置、給紙ユニットを接続可能な例である。202は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。203は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
204は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。205は給紙デッキで、MFP201本体に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
【0011】
206は排紙スタッカで、MFP201本体に装着され、MFP201で印刷した用紙をスタッカ内部に大量に排紙することができる。207は排紙スタッカで、MFP201本体に装着され、MFP201で印刷した用紙をスタッカ内部に大量に排紙することができる。
208はサンプルトレイで、排紙スタッカ206に設けられ、MFP201で印刷した用紙を排紙することができる。209はサンプルトレイで、排紙スタッカ2207に設けられ、MFP201で印刷した用紙を排紙することができる。
210はペーパデッキで、MFP201本体に接続され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。211はペーパデッキで、MFP201本体に接続され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
212は給紙デッキで、ペーパデッキ210に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。213は給紙デッキで、ペーパデッキ210に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
214は給紙デッキで、ペーパデッキ210に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。
215は給紙デッキで、ペーパデッキ211に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。216は給紙デッキで、ペーパデッキ211に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。217は給紙デッキで、ペーパデッキ211に装備され、MFP201で印刷するための用紙をセットできる。218は原稿を読み込むための自動原稿送り機及び読み取り装置である。
【0012】
図3は、図1に示した印刷システムの構成を説明するブロック図である。
図3において、302はホストコンピュータ内に格納されているドキュメントデータ等であり、例えば外部記憶装置である、ハードディスク等で記憶して管理される。なお、ここでいうドキュメントデータとは文書作成アプリケーション作成されたデータである。
303はプリンタドライバで、ドキュメントデータ302からPDL(Page Description Language)データの作成をする。ここでいうPDLとは、PS・PCL・LIPS等のページ記述言語とする。
【0013】
304は記憶領域で、上述した外部記憶装置内に確保され、ドキュメントデータ302やプリンタドライバ303、及びドキュメントデータ302を作成するためのアプリケーション等を格納する。305は通信インタフェース(I/F)で、プリンタドライバ303が作成したPDLデータをMFP201に送信する。
MFP201において、307は通信インタフェース(I/F)であり、PC101から送られてくるPDLデータ等を受け取る。308はデータ受信部であり、I/F307を介したPDLデータを受信する。
【0014】
309はインタプリタであり、データ受信部308で受信したPDLデータの解析をする。なお、インタプリタ309は、PS・PCL・LIPS等のPDLのフォーマットを解析できるものとする。もちろん、前述以外のフォーマットであってもよい。310は中間データであり、データ受信部308が受信したPDLデータ(不図示を、インタプリタ309が解析して、変換したものである。
311はレンダラであり、中間データ310を解析し、イメージデータに変換する。312はイメージデータ記憶部であり、レンダラ311の処理結果として得られるイメージデータを格納する。313はプリンタエンジンであり、イメージデータ記憶部312に格納されているイメージデータをビデオ信号に変換して印刷する。
314は原稿を読み取るスキャナである。なお、スキャナ314が読み取った画像はイメージデータとして、イメージデータ記憶部312に格納される。315は記憶部で、中間データ310やイメージデータをキャッシュするために使用される。316は制御部(CPU)で、本実施形態の各種処理を行なうためのプログラムが格納されたROMやワークとなるRAMを備えている。317はUI画面部で、MFP201を操作するために使用される。
【0015】
図4は、本実施形態を示す印刷システムの制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した印刷システムの情報処理装置と印刷装置との印刷処理例である。
なお、各ステップは、PC101およびMFP201が備える各CPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。以下、本印刷システムの全体の流れを説明する。また、本実施形態では、印刷装置が図2に示すように10個の給紙カセットを備えたMFP201で構成される場合を一例として説明する。また、制御部316のCPUがモジュールを実行する場合を説明する。
【0016】
まず、S402において、MFP201において、制御部316がUI画面317を制御して、MFP201の給紙カセット情報設定処理を行なう。この処理によって、MFP201に備えられている10個の給紙カセットの設定用紙サイズ、用紙タイプ、グループの設定を行うことができる。なお、給紙カセット情報設定処理の詳細については、図X5のフローチャートを用いて行なう。
【0017】
S403において、PC101において、プリンタドライバ303がMFP201で解析可能なPDLデータを作成するドライバ処理を行う。この処理によって、ドキュメントデータ302からPDLデータの作成をするとともに、MFP201に備えられている給紙カセットの中から、どの給紙カセットで給紙するかを指定する以下、給紙カセット指定と呼ぶ。
なお、給紙カセット指定は、プリンタドライバ303において、「給紙カセット1〜10、自動」の中から一つだけ指定できるものとする。また、この給紙カセット指定はPDL等のコマンドで指定できるものとする。
【0018】
S404において、MFP201において、ページ生成処理を実施する。この処理によって、インタプリタ309がS403で生成したPDLデータを解析して、中間データ310を生成し、レンダラ311がプリンタエンジン313で印刷可能なイメージデータを生成する。なお、ページ生成処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて行なう。
【0019】
S405において、プリンタエンジン313が印刷処理を実施する。この処理によって、S404で生成したイメージデータを、S403の給紙カセット指定に従って用紙を給紙し、印刷を行なう。なお、印刷処理の詳細については、図X7のフローチャートを用いて行なう。
図5は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、給紙カセット情報設定処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
【0020】
本実施形態において、ユーザがUI画面317を用いて、各給紙カセットの設定用紙サイズ、用紙タイプ、グループを行なうものとする。
【0021】
S502において、CPUはUI画面317を用いてユーザが入力した給紙カセット設定に従い給紙カセットの設定処理を行う。この給紙カセット設定処理では、当該ジョブで給紙する給紙カセットや、当該ジョブで給紙可能な給紙カセットの設定を行なう。なお、給紙カセット設定処理の詳細については、図14もしくは図15等を用いて行なう。
【0022】
S503で、制御部316のCPUは、給紙カセットの数をカウントするための変数Cを「1」に初期化する。ただし、CはC≧1 満たす整数とする。
なお、当該実施形態では、C=1の場合には、給紙カセット202を示すものとする。同様に、C=2の場合は給紙カセット203を示すものとする。同様に、C=3の場合は給紙カセット204を示すものとする。同様に、C=4の場合は給紙カセット205を示すものとする。C=5の場合は給紙カセット212を示すものとする。
同様に、C=6の場合は給紙カセット213を示すものとする。同様に、C=7の場合は給紙カセット214を示すものとする。同様に、C=8の場合は給紙カセット215を示すものとする。同様に、C=9の場合は給紙カセット216を示すものとする。
同様に、C=10の場合は給紙カセット217を示すものとする。ここで、UI画面317は、図6の給紙カセット設定画面1101を表示する。この実施形態の場合、MFP201は給紙カセットを10個備えているので、給紙カセット1103〜1112を表示している。
【0023】
図6〜図9は、図3に示したUI画面に表示される給紙カセット設定画面例を示す図である。
図6において、1101は給紙カセット設定画面全体を示している。1102はUI画面317が表示している項目を示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「給紙カセット設定」と表示している。1103は給紙カセット202の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット1の設定ができる。
【0024】
1104は給紙カセット203の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット2の設定ができる。1105は給紙カセット204の設定をするための選択ボタンであり、これを押すと給紙カセット3の設定ができる。
1106は給紙カセット205の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット4の設定ができる。1107は給紙カセット212の設定をするための選択ボタンであり、これを押すと給紙カセット5の設定ができる。1108は給紙カセット213の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット6の設定ができる。
1109は給紙カセット214の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット7の設定ができる。1110は給紙カセット215の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット8の設定ができる。1111は給紙カセット216の設定をするための選択ボタンであり、これをユーザが押すと給紙カセット9の設定ができる。1112は給紙カセット217の設定をするための選択ボタンであり、これを押すと給紙カセット10の設定ができる。
【0025】
次に、S504において、制御部316のCPUは、給紙カセットの数Cが給紙カセットの最大値C_MAXより大きいかどうか判断する。もし、C>C_MAXを満たすとCPUが判断した場合、設定すべき給紙カセットが残っていることを示すので、S505に進む。給紙カセットただし、C_MAXはC_MAX≧1を満たす整数とし、当該実施例では、給紙カセットが10個存在しているので、C_MAX=10とする。
【0026】
次に、S505において、制御部316のCPUは、UI画面317を用いたユーザの操作に従って、給紙カセットにセットする用紙サイズの設定を行なう。ここでは、C=1の場合、つまり給紙カセット1の設定する場合について説明する。UI画面317が表示している給紙カセット設定画面1101で、ユーザの操作に従って給紙カセット1103が選択されると、制御部316はUI画面317に表示する画面を図7に示す用紙サイズ設定画面に遷移させる。
【0027】
図7において、1201は「給紙カセット1設定」画面全体を示している。1202はUI画面317が表示している項目を示すメニュータブである。なお、メニュータブは「給紙カセット1設定画面」と表示している。1203は給紙カセット1設定画面1202が用紙サイズを設定する画面であることを示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「用紙サイズ」と表示している。
【0028】
1204は用紙サイズの「A4」の設定をするための選択ボタンである。1205は用紙サイズの「B4」の設定をするための選択ボタンである。1206は用紙サイズの「A3」の設定をするための選択ボタンである。1207は用紙サイズの「B5」の設定をするための選択ボタンである。当該実施例では、全ての給紙カセットに「A4」1204を設定するものとする。
【0029】
次に、S506において、制御部316のCPUは、UI画面317を用いたユーザの操作に従って給紙カセットにセットする用紙タイプの設定を行なう。そして、UI画面317が表示している用紙サイズ設定画面1201でA4を設定するための選択ボタン1204が選択されると、制御部316のCPUはUI画面317に表示する画面を図8に示す用紙タイプ設定画面に遷移させる。
【0030】
図8において、1301は用紙タイプ設定画面全体を示している。1302はUI画面317が表示している項目を示すメニュータブである。なお、メニュータブは「給紙カセット1設定画面」と表示している。1303は給紙カセット1設定画面302が用紙タイプを設定する画面であることを示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「用紙タイプ」と表示している。
【0031】
1304は、用紙タイプとして、「普通紙」の設定をするための選択ボタンである。1305は、用紙タイプとして、「タブ紙」の設定をするための選択ボタンである。1306は、用紙タイプとして、「厚紙」の設定をするための選択ボタンである。1307は、用紙タイプとして、「再生紙」の設定をするための選択ボタンである。
【0032】
当該実施形態では、全ての給紙カセットに普通紙1304を設定するものとする。また、当該実施例では4種類の用紙タイプしか選択できないが、これ以上であっても、これ以下であっても構わない。
【0033】
S507において、制御部316のCPUは、UI画面317を用いたユーザからの設定を受け付け、当該給紙カセットのグループ設定を行なう。ここでは、UI画面317が表示している用紙タイプ設定画面1301で普通紙1304を選択すると、制御部316はUI画面317に表示する画面を図9に示すグループ化設定画面に遷移させる。
図9において、1401は「グループ化設定」画面全体を示している。1402はUI画面317が表示している項目を示すメニュータブである。なお、メニュータブは「給紙カセット1設定画面」と表示している。1403は給紙カセット1設定画面1402がグループ化を設定する画面であることを示すタイトルメニューである。なお、タイトルメニューは「グループ化」と表示している。
【0034】
1404は、当該給紙カセットをグループ1に設定するための選択ボタンである。1405は、当該給紙カセットをグループ2に設定するための選択ボタンである。1406は、当該給紙カセットをグループ3に設定するための選択ボタンである。
1407は、当該給紙カセットをグループ4に設定するための選択ボタンである。1408は、当該給紙カセットをグループ5に設定するための選択ボタンである。1409は、当該給紙カセットをグループなしに設定するための選択ボタンである。
【0035】
本実施形態では、図10もしくは図11のように設定するものとする。これにより、上述したグループ化設定処理により、用紙サイズ、用紙種類、グループ情報をシート収納部に対応づけてグループ化する設定することができる。
次に、S508において、制御部316のCPUは、給紙カセットの数をカウントするための変数Cに「1」を加える。そして、S504に戻り、再びS504を実施する。
一方、S504で、C>C_MAXを満たさないとCPUが判断した場合は、設定すべき給紙カセットが残っていないことを示すので、給紙カセット情報設定処理を終了する。
図12は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ページ生成処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
【0036】
まず、S602で、データ受信部308は、ホストコンピュータ101内にあるアプリケーションのドキュメントデータからプリンタドライバ303が作成したPDLデータをI/F307を介して受信する。
次に、S603で、インタプリタ309はS602で受信したPDLデータの解析を行なう。
【0037】
そして、S604で、制御部316はインタプリタ309が解析した印刷データを中間データに変換する。この中間データとは、「ビットマップ」、「ランレングス」、「台形」、「ボックス」、及び「高速境界符合化されたビットマップ」等の描画オブジェクトと背景パターン、及び、それらをラスタメモリに描画する際の描画論理の総称を指すものとする。
【0038】
次に、S605で、制御部316は生成した中間データ310をRIPして、本処理を終了する。ここでいうRIPとは、中間データ310をレンダラ311を用いてイメージデータに変換し、イメージデータ記憶部312に格納することを指す。なお、この時に、制御部316は総ページ数を示す変数P_MAXに総ページ数を代入する。当該実施例では、P_MAX = 1000 つまり1000ページとする。
【0039】
図13は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ページ生成処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
まず、S702にて、制御部316のCPUは、処理中のページ数を示すパラメータPをP=1に初期化する。なお、PはP≧ 1を満たす整数値とする。
【0040】
次に、S703にて、制御部316のCPUはパラメータPが、総ページ数を示す変数P_MAXを超えるかどうか判断する。ここで、パラメータPがP_MAXを超えないと制御部316のCPUが判断した場合は、制御部316のCPUはまだ処理可能なページがあると判断し、S704に進む。
一方、S703で、パラメータPがP_MAXを超えると制御部316のCPUが判断した場合は、制御部316は処理可能なページがないと判断し本処理を終了する。
S704では、制御部316のCPUは、イメージデータ記憶部312から処理中のページPのイメージデータを読み出す。
【0041】
次に、S705で、制御部316のCPUはイメージデータ記憶部312に格納されているイメージデータをビデオデータに変換して、プリンタエンジン313に転送する。そして、S706で、プリンタエンジン313は、給紙動作を行なう。ここでは、設定された給紙カセットから用紙を給紙させる。なお、給紙動作についての詳細は、図16のフローチャートを用いて行なう。
そして、S707で、制御部316のCPUは、S705で転送されたビデオデータをS706で給紙した用紙にプリンタエンジン313で印刷する。そして、S708にて、制御部316のCPUはカレントページPを次のページに変更P=P+1して、S703へ戻り、処理を繰り返す。。
【0042】
図14は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、ページ生成処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
まず、S802で、制御部316のCPUは、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化設定されているかどうかを記憶部315で管理する設定情報を参照することで判断する。この給紙カセットグループ化設定は、S507で行なわれる。なお、記憶部315に代えて、制御部316内のRAM上でNVRAM領域を確保し、設定された情報を不揮発に保持する構成でもよい。
ここで、MFP102のCPUが給紙カセットが給紙カセットグループ化されていると判断した場合、S803に進み、給紙カセットが給紙カセットグループ化されていないと制御部306のCPUが判断した場合は、S817に進む。
【0043】
S803では、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303からコマンド等で指示される給紙カセット指定が自動であるかどうかを判断する。ここで、給紙カセット指定が自動であるとCPUが判断した場合、S804に進む。逆に、調査結果として、給紙カセット指定が自動でないと制御部306のCPUが判断した場合には、S819に進む。
【0044】
S804では、給紙カセット指定が自動であるので制御部316のCPUは、グループ化された給紙カセットからの給紙を許可するかどうかを判断する。なお、ここで、グループ化された給紙カセットからの給紙を許可しているかどうかは、ユーザがUI画面317を用いて予め設定され、記憶部315に格納されている。このため、制御部316のCPUは、グループ化を設定したユーザが当該グループからの給紙を許可するかどうか判断できるものとする。具体的には、制御部316のCPUは、記憶部315から給紙カセットに関する設定情報を読み出し、判断するものとする。
【0045】
ここで、制御部316のCPUがグループ化された給紙カセットからの給紙を許可していると判断した場合には、S805に進む。一方、制御部316のCPUがグループ化された給紙カセットからの給紙を許可していないと判断した場合には、S809に進む。
S805では、制御部316は、グループごとにグループに属する給紙カセットの数をカウントする。
【0046】
次に、S806で、制御部316のCPUは、S805の結果から給紙カセットの数が一番多いグループを選択する。図10または図11を例にすると、この場合は「グループ2」が選択される。
【0047】
次に、S807で、制御部316のCPUは、S806で選択したグループに属する給紙カセットの中から一つを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。図10もしくは図11を例にすると、カレント給紙カセットは「給紙カセット3」に設定されるものとする。
【0048】
次に、S808で、制御部316のCPUは、S806で選択したグループに属する給紙カセットを給紙カセット自動選択対象として記憶部315に登録する。図10を例にすると、給紙カセット3、給紙カセット4、給紙カセット5、給紙カセット6が給紙カセット自動選択対象として登録される。図11を例にすると、給紙カセット3、給紙カセット4、給紙カセット5、給紙カセット6、給紙カセット10が給紙カセット自動選択対象として登録される。
【0049】
一方、S809では、制御部316のCPUは、MFP102の全ての給紙カセットが給紙カセットグループ化設定されているかどうかを判断する。このグループ化設定は、S507で行なわれる。ここで、MFP102のCPUが全ての給紙カセットがグループ化されていると判断した場合、S812に進む。例えば、図11のように給紙カセットが設定されている場合である。逆に、MFP102の給紙カセットの中にグループ化されていない給紙カセットがある場合は、S810に進む。例えば、図10のように給紙カセットが設定されている場合である。
【0050】
次に、S810にて、制御部316のCPUは給紙カセットグループ化設定されていない給紙カセットを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。本実施形態では、S809で、制御部316のCPUは給紙方法として特定の給紙カセットを用いる給紙方法が設定されている場合でも、S810で給紙カセットを用いる給紙に切替える。つまり、制御部316のCPUは情報処理装置101から受信する印刷ジョブで指定された給紙方法が用紙サイズである場合は、特定の給紙カセットを用いる給紙方法を無効とし、特定の用紙サイズを収納する給紙カセットを用いる給紙に切り替える。
これにより、用紙サイズが指定される印刷ジョブを受信した場合には、シート収納部に設定されたグループ化の設定を無視して、用紙サイズが一致する用紙がセットされたシート収納部からシートを給紙できる。
図10を例にすると、給紙カセット9または給紙カセット10が該当し、制御部316は給紙カセット9を記憶部315に登録するものとする。
【0051】
次に、S811にて、制御部316のCPUは、給紙カセットグループに属さない給紙カセットを給紙カセット自動選択対象として記憶部315に登録する。図10を例にすると、給紙カセット9、給紙カセット10が該当し、制御部316は給紙カセット9、給紙カセット10を記憶部315に登録する。
【0052】
一方、S812では、制御部316のCPUは、UI画面317に給紙可能な給紙カセットが存在しない旨の警告メッセージを表示する。これは、全ての給紙カセットがいずれかのグループに属し、且つグループ化された給紙カセットからの給紙を許可しない場合に表示されるものである。
次に、S813にて、制御部316のCPUは、給紙カセットグループ化設定を解除する。これによって、MFP102が備える全給紙カセットのグループ化は解除された状態になる。
【0053】
そして、S814で、制御部316のCPUは、ユーザがUI画面317を用いて給紙を所望する給紙カセットを選択したら、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。図10を例にすると、制御部316は給紙カセット2を記憶部315に登録するものとする。
そして、S815で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象となる給紙カセットを全給紙カセットと設定し、記憶部315に全給紙カセットを登録する。
【0054】
次に、S816で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象となる給紙カセットを記憶部315から読み出し、UI画面317に表示して、本処理を終了する。これは、給紙カセットグループ化されていることを知らないユーザに、給紙カセット自動選択対象の給紙カセットを知らせるためのものである。
【0055】
S817に進んだ場合、給紙カセットグループ化されていないので、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303から給紙カセット指示に基づいて、給紙すべき給紙カセットを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。そして、S818で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象として全給紙カセットを記憶部315に登録して、本処理を終了する。
S819に進んだ場合、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303から給紙カセット指示に基づいて、給紙すべき給紙カセットを選択し、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。
そして、S820で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象となる給紙カセットが存在しないので、カレント給紙カセットのみを、給紙カセット自動選択対象として記憶部315に登録して、本処理を終了する。
【0056】
図15は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、給紙処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
まず、S1002で、図14で設定されたカレント給紙カセットの情報を記憶部315から読み出し、その給紙カセットで給紙要求を行なう。
【0057】
次に、S1003にて、制御部316のCPUは、S1002で設定された給紙カセットに用紙が存在するかどうかを、当該給紙カセットに備え付けられたセンサの出力情報に基づいて判断する。ここで、センサが用紙無しの状態を検知していると判断した場合は、S1004に進む。一方、S1003で、センサが用紙有りの状態を検知していると制御部316のCPUが判断した場合は、S1008に進む。
【0058】
S1004では、制御部316のCPUは、図14で設定された給紙カセット自動選択対象の給紙カセットがあるかどうかを判断する。ここで、給紙カセット自動選択対象の給紙カセットの中に給紙カセット切り替え可能な給紙カセットがあると制御部316のCPUが判断した場合は、S1005に進む。一方、給紙カセット切り替えが可能な給紙カセットがないと制御部316のCPUが判断した場合は、S1006に進む。
S1005では、制御部316のCPUが給紙カセット自動選択対象の給紙カセットの中から給紙カセットを1つ選択する。通常は、予め印刷装置に設定されている給紙カセットの優先順位の高い順に給紙カセットを選択する。
次に、S1006にて、制御部316のCPUは、カレント給紙カセットに用紙が存在しないので、UI画面317に用紙無し警告を表示する。そして、S1007で、ユーザもしくはオペレータが当該給紙カセットに用紙を補給するのを待つ。そして、給紙部のセンサが給紙カセットに用紙補給されたことを検知したら、S1008へ進む。そして、S1008にて、プリンタエンジン313は、当該給紙カセットから用紙を給紙して、本処理を終了する。
〔第2実施形態〕
【0059】
前記実施形態では、給紙カセット指定が自動の場合に、グループに属する給紙カセットもしくはグループに属さない給紙カセットから給紙する場合について説明したが、、グループ化設定自体を無視するように制御してもよい。以下、本実施形態について図14を図16に置き換えた処理を説明する。
図16は、本実施形態を示す印刷装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、給紙カセット設定処理例である。なお、各ステップは、上記制御部316が備えるCPUがROM等から読み出す制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。
【0060】
S902で、制御部316のCPUは、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化設定されているかどうかを判断する。この給紙カセットグループ化設定は、図5に示したS507で行なわれる。ここで、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化されていると制御部316のCPUが判断した場合は、S903に進む。
一方、S902で、MFP102の給紙カセットが給紙カセットグループ化されていないと制御部316のCPUが判断した場合は、S905に進む。
【0061】
そして、S903で、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303からコマンド等で指示される給紙カセット指定が自動であるかどうかを判断する。ここで、給紙カセット指定が自動であると制御部316のCPUが判断した場合、S904に進む。一方、給紙カセット指定が自動でないと制御部316のCPUが判断した場合には、S905に進む。
【0062】
S904では、制御部316のCPUは、グループ化設定を無視して、給紙カセットを選択する。本実施形態の場合は、制御部316のCPUは、MFP201に予め設定されている優先度の高い順に給紙カセットを設定する。そして、制御部316のCPUは、これをカレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。本実施形態では、給紙カセット1が設定されるものとする。
S905では、制御部316のCPUは、プリンタドライバ303からコマンド等で指示される給紙カセット指定に従って、カレント給紙カセットとして記憶部315に登録する。
次に、S906で、制御部316のCPUは、給紙カセット自動選択対象として全給紙カセットを記憶部315に登録して、本処理を終了する。
〔第3実施形態〕
上記実施形態では、一定の給紙カセット数、用紙サイズ、用紙タイプ、グループ数の場合を扱ったが、特にこれらに限定されない。
【0063】
本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエアプログラムをパソコンコンピュータ等の処理装置CPU、プロセッサにて実行することでも実現できる。
【0064】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形各実施形態の有機的な組合せを含むが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【符号の説明】
【0065】
101 外部機器ホストPC
102 MFP
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムであって、
前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定手段と、
情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とのいずれかの給紙方法を指定する指定手段を備え、
前記制御手段は、前記給紙方法として前記指定手段により特定のシート収納部を用いる給紙方法が設定されている場合でも、前記印刷ジョブで指定された給紙方法が用紙サイズである場合は、前記特定のシート収納部を用いる給紙方法を無効とし、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙に切り替えることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記シート収納部は、ペーパデッキ、給紙デッキを含むことを特徴とする請求項1または2記載の印刷システム。
【請求項4】
前記グループ化設定手段は、用紙サイズ、用紙種類、グループ情報をシート収納部に対応づけてグループ化する設定を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項5】
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムにおける給紙方法であって、
前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定工程と、
情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする給紙方法。
【請求項6】
請求項5に記載の給紙方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムであって、
前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定手段と、
情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とのいずれかの給紙方法を指定する指定手段を備え、
前記制御手段は、前記給紙方法として前記指定手段により特定のシート収納部を用いる給紙方法が設定されている場合でも、前記印刷ジョブで指定された給紙方法が用紙サイズである場合は、前記特定のシート収納部を用いる給紙方法を無効とし、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙に切り替えることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記シート収納部は、ペーパデッキ、給紙デッキを含むことを特徴とする請求項1または2記載の印刷システム。
【請求項4】
前記グループ化設定手段は、用紙サイズ、用紙種類、グループ情報をシート収納部に対応づけてグループ化する設定を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項5】
複数のシート収納部からシート材を給紙する印刷システムにおける給紙方法であって、
前記複数のシート収納部をグループ化する設定を行うグループ化設定工程と、
情報処理装置から受信する印刷ジョブで指定されるシート材を給紙する給紙方法に基づいて、特定のシート収納部を用いる給紙と、特定の用紙サイズを収納するシート収納部を用いる給紙とを切替え制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする給紙方法。
【請求項6】
請求項5に記載の給紙方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−54095(P2013−54095A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190495(P2011−190495)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]