印刷媒体及びテープ作成装置
【課題】テープ幅の上側と下側に文字を印刷し、印刷された上側と下側を鋏等の使用なしに綺麗に切り離して区分けができ、一方、テープ幅全体に文字を印刷した場合には、切り離すことなく貼り付けることができる印刷媒体と、この印刷媒体を使用して区分け用の印刷とテープ幅全体に印刷ができる印刷制御を備えたテープ作成装置を提供する。
【解決手段】分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなり、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体38であって、分割両面粘着テープ24の粘着基材17には、分割両面粘着テープ24の幅方向と直行する粘着基材スリット17cを備え、分割印刷用テープ22には、粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えた。
【解決手段】分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなり、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体38であって、分割両面粘着テープ24の粘着基材17には、分割両面粘着テープ24の幅方向と直行する粘着基材スリット17cを備え、分割印刷用テープ22には、粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷媒体及びテープ作成装置に関し、特に易引裂性を備えた印刷媒体及び易引裂性が備えられた印刷媒体を使用したテープ作成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、本願出願人は、特許文献1に記載のように、キーボード、表示用ディスプレイ、印刷機構を備え、印刷媒体としてのテープ(例えば、テープ幅6,9,12,18,24、36(mm))に文字や記号等を印刷できる文書処理装置であって、ファイルの背表紙に貼付するのに適したテープ状のラベルを作成するのに好適の文書処理装置を実用化し、この文書処理装置に種々の編集機能を付与したものを提案した。
【0003】
前記文書処理装置では、テープカセットを交換することで、テープの幅を変更することが可能であり、キャラクタはテープ幅に応じて設定されたキャラクタサイズで印刷される。
ところが同一形状のテープを大量に作成する場合は、頻繁にテープカセットを交換しなければならないという煩わしさがあった。この場合、同一内容の印刷を上下2段に行い鋏等で切り分けるという方法もあるが、労力が掛かる割に上手く裁断されず、対象物に貼ったとき美観を損なうという問題がある。また、テープカセットのサイズが決まっているのでテープをこれ以上増量することもできないという問題もある。
【0004】
上述の問題点を解決するための一つの方策として特許文献2に、テープカセットに収納される印刷媒体は、印刷面の裏面に粘着基材層が形成された印刷テープ本体と、印刷テープ本体に粘着基材層を介して一体化された剥離紙と、からなり、印刷テープ本体には剥離紙から剥離された際に複数のテープに分離可能に長手方向に沿った切り込みが形成されて構成される技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】実開平1−85050号公報
【0006】
【特許文献2】特開2002−240356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した公報のテープカセットに収納された印刷媒体においては、同一形状のテープを大量に作成する場合に、頻繁にテープカセットを交換しなければならないという煩わしさは解消されたが、逆にテープ幅全体を使用して文字を印刷した場合、バラバラになったテープを並べて貼り付けるために印刷した文字にズレが発生して見苦しいという問題がある。また、テープを対象物に貼ったときに印刷面が表になるように文字等が印刷されるので、使用中のこすれなどでインクが剥がれて判読できなくなるという問題もある。
【0008】
以上のような状況に鑑み、本発明の目的は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷媒体の印刷用テープに易引裂性を備えたテープを使用することにより、同一形状のテープを大量に作成する場合には、易引裂性を利用して、例えば、テープ幅の上側と下側にそれぞれ文字を印刷し、印刷された上側と下側を鋏等の道具を使用せずに綺麗に切り離して区分けができ、一方、テープ幅全体を使用して文字を印刷した場合には、切り離すことなくそのまま貼り付けることができる耐擦過性の良い印刷媒体と、この印刷媒体を使用して区分け用の印刷とテープ幅全体に印刷ができる印刷制御を備えたテープ作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために請求項1に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体であって、前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、前記印刷用テープは、前記両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と両面粘着テープとが貼り合わされる印刷媒体であって、前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、前記印刷用テープは、前記両面粘着テープと貼り合わされた後に両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る印刷媒体は、請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体において、前記印刷用テープの上面には、前記両面粘着テープのスリットと同一位置にスリットを備えたカバーフィルムが接着されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る印刷媒体は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷媒体において、前記印刷用テープには、前記両面粘着テープのスリットと同一位置に点線状の孔が設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る印刷媒体は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷媒体において、前記印刷用テープは、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係るテープカセットは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の印刷媒体を収納し、前記印刷媒体の形態に応じてテープ情報を形成した被検出部を有することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係るテープ作成装置は、請求項6に記載のテープカセットを着脱可能なテープカセット保持部と、前記テープカセットの種類を判別する種類判別手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体の幅を検出する幅検出手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体のスリット数を検出するスリット数検出手段と、前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する検索手段と、前記検索手段に基づいて検索された結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
そして、請求項8に係るテープ作成装置は、請求項7に記載のテープ作成装置において、前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体に文字や記号をオーバーラップして印刷する印刷制御手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体であって、両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、印刷用テープは、両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことにより、印刷用テープに両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットを境としてスリットの両サイドに文字を印刷し、印刷用テープに備えられた両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向の易引裂性を利用して両面粘着テープを構成する粘着基材のスリット部分で引き裂いて印刷されたテープを作成することにより、1本の印刷用テープから少なくとも2倍の印刷されたテープを作成することができる。また、印刷用テープは、易引裂性を有しているので鋏等の道具を使うことなしに手動で簡単に引き裂くことができる。更に、両面粘着テープを構成する粘着基材は、両面粘着テープの粘着基材に設けられたスリット部分で印刷用テープを確実に引き裂くための補強部材となり、両面粘着テープの粘着基材に設けられたスリット部分以外で印刷用テープが引き裂かれることを防止することができる。
一方、テープ幅全体を使用して文字等を印刷した場合には、印刷用テープが一枚の印刷用テープであるので切り離すことなくそのまま貼り付けることができる。それ故、スリットの入った印刷用テープ全体に文字等を印刷した後に、スリットでバラバラになったテープを貼り合わせたために印刷された文字がずれてしまうという問題を解決することができる。
この印刷用テープは、1本の印刷用テープから文字等の印刷された複数の異なるテープ幅のテープを作成することができるので、作成するテープ幅に合わせたテープにその都度交換するという煩わしさを無くすことができる。
【0018】
また、請求項2に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と両面粘着テープとが貼り合わされる印刷媒体であって、両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、印刷用テープは、両面粘着テープと貼り合わされた後に両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことにより、請求項1の効果に加え、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後に、その印刷面と両面粘着テープとを貼り合わせることによって印刷面の文字や記号が印刷用テープ自体で保護することになるので、使用中のこすれなどでインクが剥がれて判読できなくなるという問題を解決することができる。
【0019】
また、請求項3に係る印刷媒体では、印刷用テープの上面に、両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一位置にスリットを備えたカバーフィルムが接着されていることにより、両面粘着テープを構成する粘着基材とカバーフィルムは、両面粘着テープの粘着基材とカバーフィルムに設けられたスリット部分で印刷用テープを確実に引き裂くための補強部材となり、両面粘着テープの粘着基材とカバーフィルムに設けられたスリット部分以外で印刷用テープが引き裂かれることを防止することができる。
【0020】
また、請求項4に係る印刷媒体では、印刷用テープに、両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一位置に点線状の孔が設けられていることにより、印刷用テープは両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向に易引裂性を備えているが、印刷用テープに両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一位置に点線状の孔を設けることによって、鋏等の道具を使用することなしに印刷用テープを両面粘着テープが構成される粘着基材のスリットの位置でより確実に引き裂くことができる。
【0021】
また、請求項5に係る印刷媒体は、印刷用テープが、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであるので、延伸加工による易引裂性によって鋏等の道具を使用すること無く手動で直線的に引き裂いて区分けすることができる。また、印刷媒体は、印刷用テープが、高分子フィルムであるので出来上がった質感がよい。更に、透明印刷用テープとカラーの両面粘着テープとの組み合わせによって印刷媒体の色を自由に選択できる。
【0022】
また、請求項6に係るテープカセットは、印刷媒体を収納し、印刷媒体の形態に応じてテープ情報を形成した被検出部を有するので、テープ作成装置がその被検出部のテープ情報を読み取ることにより、収納されている印刷媒体の素性が分かり、操作者に文字等を印刷する前に収納されている印刷媒体の素性を知らせることによって、操作者に確認を取ることができる。そのため、印刷した後で操作者が所望する印刷媒体38と異なることが分かり、操作を遣り直すという作業を防止することができる。また、テープ作成装置が読み取った被検出部からのテープ情報に対応する予め決められた印刷条件に基づいて、テープ作成装置は、印刷媒体に適切な印刷を行うことができる。
【0023】
また、請求項7に係るテープ作成装置では、テープカセットを着脱可能なテープカセット保持部と、テープカセットの種類を判別する種類判別手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体の幅を検出する幅検出手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体のスリット数を検出するスリット数検出手段と、幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する検索手段と、検索手段に基づいて検索された結果を表示する表示手段と、を備えたことにより、テープカセットをテープカセット保持部に装着すると、テープカセットの種類、印刷媒体の区分けされる数、区分けされたそれぞれの印刷媒体の幅と印刷可能な最大文字のポイント数が表示手段に表示されるので、操作者は、印刷媒体に印刷するための文字等を入力する前に、入力に必要な情報を入手することができる。そのため、試し印刷をする必要がないので印刷媒体の無駄な消費を防止でき、余分な手間を省くことができる。
【0024】
そして、請求項8に係るテープ作成装置では、幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体に文字や記号をオーバーラップして印刷する印刷制御手段を備えたことにより、このテープ作成装置に装着される1本の印刷媒体から、スリットで区分けされて文字等が印刷された最小単位の印刷媒体を作成したり、または、この最小単位の少なくとも印刷媒体二つ分に渡って文字等を印刷した印刷媒体を作成したりという具合に、文字等の印刷された複数の異なる幅の印刷媒体を作成することができる。そのため、作成する印刷媒体の幅に合わせてその度に印刷媒体を交換するという煩わしさを無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るテープ作成装置1の概略構成について図1、図2に基づき説明する。図1は、第1実施形態のテープ作成装置1の外形斜視図、図2は、テープ作成装置1のテープカセット収納部8の収納カバー12を開けた場合の斜視図である。
【0026】
図1、図2において、テープ作成装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、また、キーボード3の上方寄りには、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ(以後はLCDと省略)5が設けられている。更に、本体フレーム2の右側側面後方には、電源をON/OFFする為の電源スイッチ6が設けられている。そして、本体フレーム2の左側後方角には、ラベル用テープ35又は49をカットするためのカッター釦7が設けられている。
【0027】
キーボード3には、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、Enterキー3a、カーソル移動キー3b、Back Spaceキーや取消キー等の編集キー、印刷を指令する印刷キー3cが設けられている。これらは、氏名用のテープ、ファイル用の背表紙、複数のテープが並列に並んだ分割テープ等を印刷装置1で作成するときに必要に応じてアルファベット文字や数字や記号を入力するために使用される。
【0028】
また、本体フレーム2の後側において、図2の収納カバー12を開けた状態に示すように、LCD5の後方には、後述する分割テープカセット21又は45(図3、図5参照)を収納するテープカセット収納部8が配設されている。かかるテープカセット収納部8には、テープ送りモータ36(図7参照)から適宜の駆動機構を介して回転駆動されるリボン巻取軸9が立設されている。かかるリボン巻取軸9は、印刷後のインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取りリール32(図3、図5参照)に嵌挿され、印刷スピードと同期して該インクリボン巻取りリール32を回転駆動する。
【0029】
そして、リボン巻取軸9の斜め前方(図2中、テープカセット収納部8の左下角)には、ステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ36から適宜の伝達機構を介して回転駆動され、テープ駆動ローラ37(図3、図5参照)を回転駆動するためのテープ駆動ローラ軸10が立設されている。更に、テープカセット収納部8の前方(図2中、LCD5側)には、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46(図3、図5参照)上に文字等の印刷を行なうサーマルヘッド11が、後述の各分割テープカセット21又は45(図3、図5参照)を装着した際にその開口部33に位置するように放熱を兼ねたサブフレーム18に取り付けられて配置されている。また、サーマルヘッド11に対向して、ローラ支持体13(図3、図5参照)がプラテンローラ14及び送りローラ15(図3、図5参照)を回転可能に枢支すると共に、ローラ支持体回動軸19を中心にして回動可能な状態で配置されている。尚、プラテンローラ14及び送りローラ15は、分割印刷テープ22の最大幅であるテープ幅36(mm)と同じであるか、またはそれよりも大きな幅に形成されている。また、かかる後述の各分割テープカセット21又は45(図3、図5参照)は、そのテープ幅やテープ種類によって複数の分割テープカセット21又は45が用意されている。かかる分割テープカセット21又は45の底壁部には、複数のテープ種検出用穴20が形成され、このテープ種検出用穴20の組合せによってテープ幅やテープ種類が決まり、この情報が本体フレーム2に設けられたテープカセット収納部8の右上角に取り付けられているテープ種検出センサ34(図2、図7参照)で読み取られる。そして、かかるテープカセット収納部8は、テープ作成装置1の後方に回動可能に枢支された収納カバー12により開閉され、開状態で分割テープカセット21又は45の交換等が行われる。
【0030】
次に、第1実施形態に係るラミネートタイプの分割テープカセット21の構成について図3に基づき説明する。図3は、ラミネートタイプの分割テープカセット21がテープ作成装置1に装着された場合の分割テープカセット21の上ケースを除いた要部を示す平面図である。図3に示すように、分割テープカセット21はテープの長さ方向に易引裂性を有する透明テープ等からなる分割印刷テープ22、この分割印刷テープ22に印刷を施すためのインクリボン23、更には、印刷がなされた分割印刷テープ22に裏貼りされる粘着基材スリット17cで分割された分割粘着基材右17aと分割粘着基材左17bとで構成される粘着基材17と剥離紙16を備える分割両面粘着テープ24(図4(C)参照)を各々、テープスプール25、リール26、テープスプール27に巻回して、カセットケース本体28の底面に立設されるカセットボス29、リールボス30、カセットボス31に回転可能に嵌挿して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取リール32を備えている。また、このような分割テープカセット21は分割印刷テープ22のテープ幅が異なるもの、即ち、通常テープカセットではテープ幅が6(mm)、9(mm)、12(mm)、18(mm)、24(mm)、36(mm)であるものが用意されているが、分割テープカセット21ではテープ幅が24(mm)、36(mm)であるものが用意されている。そのため、テープ幅に合わせてインクリボン23や分割両面粘着テープ24の幅が異なり、各テープスプール25、27、リール26も異なり、分割テープカセット21自体の厚さ寸法も異なる。更に、分割テープカセット21の片側下方部(図3中、左下側部)には、テープ送りモータ36の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ37が、回転自在に設けられている。このテープ駆動ローラ37は、収納されている分割印刷テープ22と同じ幅か若干大きく形成されている。
尚、分割印刷テープ22に易引裂性を出現させるためには使用するテープに一軸延伸加工又は二軸延伸加工を施す必要がある。このような加工が施されて易引裂性を有し、分割印刷テープ22に使用できる高分子フィルムには、東レ株式会社製の商品名「トレファンYT12、22、トレファンYT42」、三井化学株式会社製の商品名「三井ハイブロンフィルム、三井ノーブレンフィルム」、出光ユニテック株式会社製の商品名「ユニアスロンTB」、サン・トックス株式会社製の商品名「サン・トックス−MP TC02、サン・トックス−OP DP30」、ユニチカ株式会社製の商品名「エンブレムNC、エンブレットPC」、電気化学工業株式会社製の商品名「カラリアンY」等がある。
また、分割両面粘着テープ24は、白色以外にカラーバリエーションを有しており、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷するインク23aにも黒色以外にカラーバリエーションを有しているので操作者が好むカラーバリエーションを選択することができる。
【0031】
次に、図3、図4を参照して、ラミネートタイプのラベル用テープ35を作成する工程を説明する。図4は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ35を作成する工程を説明する説明図である。前記テープスプール25から引き出された分割印刷テープ22(図4(A))は、ガイドピン42等を経由して、前記リール26から引き出された未使用インクリボン23と重ね合わされ、該インクリボン23と共に開口部33に入り、サーマルヘッド11及びプラテンローラ14間を通過して文字等が印刷(図4(B))される。ここに、プラテンローラ14は、印刷時に分割印刷テープ22とインクリボン23とを重ねた状態でサーマルヘッド11に押圧する作用を有する。その後、インクリボン23は、分割印刷テープ22から引き離され、リボン巻取軸9により回転駆動されるインクリボン巻取リール32に至り、このインクリボン巻取リール32により巻き取られる。
【0032】
また、前記分割両面粘着テープ24は、片面に剥離紙を重ね合わされた状態で、剥離紙を外側にしてテープスプール27に巻回されて収納されている。そして、このテープスプール27から引き出された分割両面粘着テープ24(図4(C))は、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過する。ここに、送りローラ15は、印刷後に分割印刷テープ22と分割両面粘着テープ24の剥離紙が重ね合わされない側の粘着面とをテープ駆動ローラ37に押圧し、該分割両面粘着テープ24を分割印刷テープ22に貼着してラベル用テープ35(図4(D))を作成しながら矢印T方向にテープ送りする作用を有する。また、分割両面粘着テープ24の上下両端部には、不図示の樹脂フィルムより構成されるスペーサが挿入されている。このようにして、ラベル用テープ35が作成される。
【0033】
次に、第1実施形態に係るレセプタータイプの分割テープカセット45の構成について図5に基づき説明する。図5は、レセプタータイプの分割テープカセット45がテープ作成装置1に装着された場合の分割テープカセット45の上ケースを除いた要部を示す平面図である。図5に示すように、分割テープカセット45の構成は、ラミネートタイプの分割テープカセット21の構成とほぼ同じである。但し、分割印刷テープ22と、粘着基材スリット17cで分割粘着基材右17aと分割粘着基材左17bとに分割された粘着基材17と剥離紙16を備える分割両面粘着テープ24と、が予め接着されている分割印刷テープクミ46が、テープスプール47に該剥離紙16を外側にして巻回されて、カセットケース本体48の底面に立設されるカセットボス48Aに回転可能に嵌挿して収納されている。また、この分割印刷テープクミ46に印刷を施すためのインクリボン23が、リール26に巻回されてカセットケース本体48の底面に立設されるリールボス30に回転可能に嵌挿して収納されている。 また、分割印刷テープクミ46の上下端部には、不図示の樹脂フィルムより構成されるスペーサが挿入されている。更に、使用済みのインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取リール32を備えている。このような分割テープカセット45は分割印刷テープクミ46のテープ幅が異なるもの、即ち、通常テープカセットではテープ幅が6(mm)、9(mm)、12(mm)、18(mm)、24(mm)、36(mm)であるものが用意されているが、分割テープカセット21ではテープ幅が24(mm)、36(mm)であるものが用意されている。そのため、テープ幅に合わせてインクリボン23の幅が異なり、テープスプール47、リール26も異なり、分割テープカセット45自体の厚さ幅寸法も異なる。更に、分割テープカセット45の片側下方部(図3中、左下側部)には、テープ送りモータ36の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ37が、回転自在に設けられている。このテープ駆動ローラ37は、収納されている分割印刷テープクミ46と同じ幅か若干大きく形成されている。
【0034】
次に、図5、図6を参照して、レセプタータイプのラベル用テープ49を作成する工程を説明する。図6は、分割印刷テープクミ46に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ49を作成する工程を説明する説明図である。前記テープスプール47から引き出された分割印刷テープクミ46(図6(A))は、各ガイドピン48B、48C等を経由して、前記リール26から引き出された未使用インクリボン23と重ね合わされ、該インクリボン23と共に開口部33に入り、サーマルヘッド11及びプラテンローラ14間を通過して文字等が印刷される。ここに、プラテンローラ14は、印刷時に分割印刷テープクミ46とインクリボン23とを重ねた状態でサーマルヘッド11に押圧する作用を有する。その後、インクリボン23は、分割印刷テープクミ46から引き離され、リボン巻取軸9により回転駆動されるインクリボン巻取リール32に至り、このインクリボン巻取リール32により巻き取られる。
【0035】
そして、サーマルヘッド11により印刷された分割印刷テープクミ46は、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過する。ここに、送りローラ15は、分割印刷テープクミ46の印刷面をテープ駆動ローラ37に押圧し、ラベル用テープ49(図6(B))として矢印T方向にテープ送りする作用を有する。このようにして、ラベル用テープ49が作成される。
【0036】
次に、上記のように構成される第1実施形態のテープ作成装置1の制御系について図7を参照して説明する。図7は、テープ作成装置1の制御構成を示すブロック図である。制御装置57の入出力インターフェイス56には、キーボード3と、テープ種検出センサ34と、LCD5に表示データを出力する為のビデオRAM59を有するディスプレイコントローラ(以後はLCDCと省略)58と、サーマルヘッド11を駆動する為の駆動回路60と、テープ送りモータ36を駆動する為の駆動回路61とが、各々接続されている。
【0037】
制御装置57は、CPU50と、このCPU50にデータバスなどのバス55を介して接続された入出力インターフェイス56、表示用キャラクタジェネレータROM(表示用CGROM)51、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)52、ROM53及びRAM54とから構成されている。表示用CGROM51には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、所定文字サイズの表示用ドットパターンデータが格納されている。印刷用CGROM52には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、各フォント毎にコードデータに対応させて、複数の印刷文字サイズ分が格納されている。
【0038】
前記ROM53のプログラムエリアには、キーボード3から入力された文字、数字、記号等のキャラクタのコードデータに対応させてLCDC58を制御する表示駆動制御プログラム53a、印刷に供する1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド11に転送してテープ送りモータ36を駆動させて印刷する印刷駆動プログラム53b、本願特有の分割テープカセット21又は45が検出されたとき、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷処理を行う分割テープ印刷処理プログラム53c、同様に分割テープカセット21又は45が検出されたとき、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にオーバーラップ印刷処理を行う分割テープオーバーラップ印刷処理プログラム53d、検出されたテープカセットに内蔵されている印刷テープに対するテープの種類とテープ幅の表示とそのテープに対する印刷可能な文字サイズを表示して操作者の選択を可能にしたテープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53eが格納されている。更に、ROM53のデータエリアには、文字のフォントを選択するときに使用されるフォントデータ53p、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53eを実行するときに、参照するテープ種判別データ53r、同様にテープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53eを実行するときに、参照するテープ幅対印刷可能文字サイズデータ53sが格納されている。
また、前記RAM54には、キーボード3から入力された文字列データを格納するテキストメモリ54aや、CPU50で演算した演算結果を一時的に格納するワークメモリ54b及びバッファ54cが設けられている。
【0039】
続いて、上述のように構成された印刷装置1において、印刷装置1のテープ種検出センサ34によって分割テープカセット21又は45が検出されたとき、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷処理を行ってラベル用テープ35又は49を作成する操作の流れを図8乃至図11に基づいて説明する。ここで、図8乃至図11は、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷処理を行ってラベル用テープ35又は49を作成するフローチャートである。尚、フローチャートの図面におけるステップは、Sと略記する。
【0040】
先ず、図8のフローチャートから説明する。図8の分割テープカセットの前提条件表65に示すように分割テープカセット21又は45ではテープ幅が24(mm)、36(mm)の2種類であることが前提になっている。S1では、ラベル用テープ35又は49の作成時に使用されるフォントを設定する。次に、S2に進み、印刷装置1のテープカセット収納部8にセットされているテープカセットが分割テープカセット21又は45であるか判断する。この判断は、テープカセットに設けられたテープ種検出用穴20の組み合わせによる情報を本体フレーム2に設けられたテープカセット収納部8の右上角に取り付けられているテープ種検出センサ34(図2、図7参照)が読み取りCPU50に送られてCPU50が判断する。テープカセットが分割テープカセット21又は45でない場合は(S2:NO)、S3に進み、通常のラベル用テープ作成のステップに入る。S3では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望するテープカセットであればS4に進み、S3で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望するテープカセットと交換する。次に、S5に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、テープカセットの印刷テープにS5で入力されてテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープが完成する。
【0041】
S2に戻って、テープカセットが分割テープカセット21又は45である場合は(S2:YES)、S6に進み、分割可能なラベル用テープ作成のステップに入る。S6では、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が2種類用意されている内のテープ幅24(mm)であるか確認する。分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が24(mm)である場合は(S6:YES)、S7に進み、S7では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。オーバーラップして印刷する場合は(S7:YES)、S8に進に進む。
【0042】
S8からは、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が24(mm)のラベル用テープ35又は49を作成するステップに入る。S8では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS9に進み、S8で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図12に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図12は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示がLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図12によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅24(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅24(mm)で印刷可能最大文字サイズは55(pt)であることを示している。更に、図12では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして48(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0043】
次に、S10に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS10でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図13に図12で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図13は、テープ幅24(mm)のラベル用テープ35であって文字が粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図13に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅24(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ48(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cで引き裂かれることなく使用できるので、対象物に貼り付けるときに貼りずれを起こす問題がない。一つの分割印刷テープ22でテープ幅24(mm)と、後述するテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0044】
S7に戻って、オーバーラップして印刷しない場合は(S7:NO)、S11に進に進む。S11からは、テープ幅24(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、テープ幅12(mm)のラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成されるステップに入る。S11では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS12に進み、作成されるラベル用テープの上段列、下段列を意味するアイコン68がLCD5に表示されているので、キーボード3のカーソル移動キー3bを操作してそれぞれの列を選択し、S11で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズに表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。この操作によって、作成されるラベル用テープの上段列、下段列のそれぞれの文字サイズが決定される。
図14に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図14は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図14によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅24(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をしなければテープ幅12(mm)であり、印刷可能最大文字サイズ28(pt)の文字が印刷できるラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成できることを示している。更に、図12では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして上下段列とも28(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0045】
次に、S13に進み、テープ幅24(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、上段、下段と並列して作成されるテープ幅12(mm)のラベル用テープに、上下段列とも同一文字を印刷するか否かを判断する。上下段列とも同一文字を印刷する場合は(S13:YES)、S16に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS17に進む。S17では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS16、S17でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図15に図14で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図15は、テープ幅24(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。図15に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅24(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。一度の操作で倍のテープを作成することができる。一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅24(mm)とテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0046】
S13に戻って、上下段列とも同一文字を印刷しない場合は(S13:NO)、S14に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS15に進む。S15では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS14、S15でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図16に図14で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図16は、テープ幅24(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。図16に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅24(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。一度の操作で倍のテープを作成することができる。一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅24(mm)とテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0047】
S6に戻って、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が24(mm)でない場合は(S6:NO)、図8の分割テープカセットの前提条件表65からテープ幅が36(mm)であることが分かり、図9のS31に進む。S31では、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が36(mm)であることを確認してS32に進む。
【0048】
S32では、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に、分割するための粘着基材スリット17cが2本あるか確認する。分割するための粘着基材スリット17cが2本ない場合は(S32:NO)、図8の分割テープカセットの前提条件表65から粘着基材スリット17cが1本だけであるということが分かり、S33に進んで、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に、分割するための粘着基材スリット17cが1本だけであり、この粘着基材スリット17cによってテープ幅36(mm)の作成されたラベル用テープ35又は49を分割して新たなテープ幅18(mm)のラベル用テープが2本作成できることが分かり、S34に進む。
【0049】
次に、S34では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。オーバーラップして印刷する場合は(S34:YES)、S35に進に進む。
【0050】
S35からは、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が36(mm)のラベル用テープ35又は49を作成するステップに入る。S35では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS36に進み、S35で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図17に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図17は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図17によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅36(mm)で印刷可能最大文字サイズは85(pt)であることを示している。更に、図17では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして85(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0051】
次に、S37に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS45に進む。S45では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS37でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図18に図17で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図18は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって文字が粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図18に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅18(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ85(pt)の文字がテープ幅18(mm)ずつで並列する印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cで引き裂かれることなく使用できるので、対象物に貼り付けるときに貼りずれを起こす問題がない。この一つの分割印刷テープ22でテープ幅36(mm)と後述するテープ幅18(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0052】
S34に戻って、オーバーラップして印刷しない場合は(S34:NO)、S38に進に進む。S38からは、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、テープ幅18(mm)のラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成されるステップに入る。S38では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS39に進み、作成されるラベル用テープの上段列、下段列を意味するアイコン68がLCD5に表示されているので、キーボード3のカーソル移動キー3bを操作してそれぞれの列を選択し、S38で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズに表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。この操作によって、作成されるラベル用テープの上段列、下段列のそれぞれの文字サイズが決定される。
図19に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図19は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図19によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をしなければテープ幅18(mm)であり、印刷可能最大文字サイズ42(pt)の文字が印刷できるラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成できることを示している。更に、図19では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして上下段列とも42(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0053】
次に、S40に進み、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、上段、下段と並列して2枚作成されるテープ幅18(mm)のラベル用テープに、上下段列とも同一文字を印刷するか判断する。上下段列とも同一文字を印刷する場合は(S40:YES)、S43に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS44に進む。S44では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS45に進む。S45では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS43、S44でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図20に図19で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図20は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。図20に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅18(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ42(pt)の文字がテープ幅18(mm)ずつで2枚並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で倍のテープを作成することができるので同一のテープを大量に作成する作業に適している。また、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅24(mm)とテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0054】
S40に戻って、上下段列とも同一文字を印刷しない場合は(S40:NO)、S41に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS42に進む。S42では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS45に進む。S45では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS41、S42でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図21に図19で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図21は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。図21に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅18(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ42(pt)の文字がテープ幅18(mm)ずつで並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で倍のテープを作成することができる。そして、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅36(mm)とテープ幅18(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0055】
S32に戻って、分割するための粘着基材スリット17cが2本ある場合は(S32:YES)、図10のS61に進む。分割するための粘着基材スリット17cが2本あるということは、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に対して、テープ幅12(mm)のラベル用テープが上段列、中段列、下段列と並列して3枚作成可能となる。そこでS61では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の上中下段と並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。オーバーラップして印刷しない場合は(S61:NO)、S62に進に進む。S62からは、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、テープ幅12(mm)のラベル用テープが上段、中段、下段と並列して3枚作成されるステップに入る。S62では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS63に進み、作成されるラベル用テープの上段列、中段列、下段列を意味するアイコン68がLCD5に表示されているので、キーボード3のカーソル移動キー3bを操作してそれぞれの列を選択し、S62で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズに表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。この操作によって、作成されるラベル用テープの上段列、中段列、下段列のそれぞれの文字サイズが決定される。
図22に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図22は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図22によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をしなければテープ幅12(mm)であり、印刷可能最大文字サイズ28(pt)の文字が印刷できるラベル用テープが上段、中段、下段と並列して3枚作成できることを示している。更に、図22では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして上中下段列とも28(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0056】
次に、S64に進み、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、上段、中段、下段と並列して3枚作成されるテープ幅12(mm)のラベル用テープに、上中下段列とも同一文字を印刷するか判断する。上中下段列とも同一文字を印刷する場合は(S64:YES)、S68に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS69に進む。S69では、テキストメモリ54aの中段列である2枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS70に進む。S70では、テキストメモリ54aの下段列である3枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS71に進む。S71では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS68、S69、S70でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図23に図22で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図23は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。図23に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して、文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで上中下と3枚並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で3倍のテープを作成することができるので多数の同一のテープを作成するのに特に有効である。また、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅36(mm)と後述するテープ幅24(mm)とこのテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0057】
S64に戻って、上中下段列とも同一文字を印刷しない場合は(S64:NO)、S65に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS66に進む。S66では、テキストメモリ54aの中段列である2枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS67に進む、S67では、テキストメモリ54aの下段列である3枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS71に進む。S71では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS65、S66、S67でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図24に図22で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図24は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。図24に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して、文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで上中下と3枚並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で3倍のテープを作成することができる。そして、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅36(mm)と後述するテープ幅24(mm)とこのテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0058】
S61に戻って、オーバーラップして印刷する場合は(S61:YES)、図11のS91に進む。S91では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の上中下段と3枚が並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。上中下段の3枚をオーバーラップして印刷する場合は(S91:YES)、S92に進に進む。
【0059】
S92からは、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の2本の粘着基材スリット17cを有するテープ幅が36(mm)のラベル用テープ35又は49を作成するステップに入る。S92では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される(図17と同様の表示になるので図17を参照)。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS93に進み、S92で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0060】
次に、S94に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS109に進む。S109では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS94でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図25に図17で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図25は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって文字が2本の粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図25に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して、文字サイズ85(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで3枚が並列する印刷テープに対してその3枚にオーバーラップして印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cで引き裂かれることなく使用できるので、対象物に貼り付けるときに貼りずれを起こす問題がない。この一つの分割印刷テープ22でテープ幅36(mm)と後述するテープ幅24(mm)及びテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0061】
S91に戻って、上中下段の3枚をオーバーラップして印刷しない場合は(S91:NO)、S95に進に進む。印刷後2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつの3枚のラベル用テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46は、その組み合わせによって、テープ幅24(mm)のラベル用テープを作成することも可能である。そのため、上2枚のオーバーラップ印刷と下1枚の印刷をするか確認する。上2枚のオーバーラップ印刷と下1枚の印刷をする場合は(S95:YES)、S96に進み、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の上段列、中段列の2枚を使用してテープ幅24(mm)のラベル用テープと下段列の1枚を使用してテープ幅12(mm)のラベル用テープを作成するステップに入る。S96では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と上2枚の合計テープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS97に進み、S96で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図26に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図26は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図26によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、上2枚の印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅24(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは55(pt)であることを示している。更に、図26では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして48(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S98に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの上2枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS99に進む。
【0062】
次に、S99では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と下1枚のテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS100に進み、S99で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図27に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図27は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図27によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、下1枚の印刷部分のテープ幅は12(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは28(pt)であることを示している。更に、図27では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして24(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S101に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの下1枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS109に進む。
【0063】
次に、S109では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS98、S101でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図28に図26、図27で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図28は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって、分割印刷テープの上2枚に文字が1本の粘着基材スリット17cを跨いで印刷され、更に下1枚に文字が印刷されている例を説明する説明図である。図28に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ55(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する上段列、中段列の2枚の印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。そして、文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)の下段列の印刷テープに対して印刷されている。この完成したラベル用テープ35は、中段列と下段列の間の粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂くだけで使用できる。そこで、このラベル用テープ35は、貼り付ける対象が大小でペアである対象物に対して利用できる。
【0064】
S95に戻って、上2枚のオーバーラップ印刷と下1枚の印刷をしない場合は(S95:NO)、S102に進み、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の中段列、下段列の2枚を使用してテープ幅24(mm)のラベル用テープと上段列の1枚を使用してテープ幅12(mm)のラベル用テープを作成するステップに入りS103に進む。S103では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と下2枚の合計テープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS104に進み、S103で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図29に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図29は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図29によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、上1枚の印刷部分のテープ幅は12(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは28(pt)であることを示している。更に、図29では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして28(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S105に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの上1枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS106に進む。
【0065】
次に、S106では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と下2枚の合計テープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS107に進み、S106で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図30に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図30は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図30によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、下2枚の印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅24(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは55(pt)であることを示している。更に、図30では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして55(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S108に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの下2枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS109に進む。
【0066】
次に、S109では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS105、S108でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図31に図29、図30で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図31は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって、分割印刷テープの上1枚に文字が印刷され、更に、下2枚に文字が1本の粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図31に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)の上段列の印刷テープに対して印刷されている。そして、文字サイズ55(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する中段列、下段列の2枚の印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。この完成したラベル用テープ35は、上段列と中段列の間の粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂くだけで使用できる。そこで、このラベル用テープ35は、貼り付ける対象が大小でペアである対象物に対して利用できる。
【0067】
ここで、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種判別データ53r、RAM54は、種類判別手段を構成する。テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54は、幅検出手段を構成する。テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54は、スリット数検出手段を構成する。テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、フォントデータ53p、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54は、検索手段を構成する。LCD5、LCDC58、ビデオRAM59、表示用CGROM51、表示駆動制御プログラム53a、CPU50、ROM53、RAM54は、表示手段を構成する。サーマルヘッド11、テープ送りモータ36、駆動回路60、61、印刷用CGROM52、印字駆動プログラム53b、分割テープ印刷処理プログラム53c、分割テープオーバーラップ印刷処理プログラム53d、CPU50、ROM53、RAM54は、印刷制御手段を構成する。
【0068】
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係る印刷媒体38は、分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなり、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体38であって、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17には、分割両面粘着テープ24の幅方向と直行する粘着基材スリット17cを備え、分割印刷用テープ22には、粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことにより、分割印刷用テープ22に粘着基材スリット17cを境として粘着基材スリット17cの両サイドに文字を印刷し、粘着基材スリット17cと同一方向の易引裂性を利用して粘着基材17の粘着基材スリット17c部分で引き裂いて印刷されたテープを作成することにより、1本の分割印刷用テープクミ46から少なくとも2倍の印刷されたテープを作成することができる。また、分割印刷用テープ22は、易引裂性を有しているので鋏等の道具を使うことなしに手動で簡単に引き裂くことができる。更に、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17は、粘着基材17に設けられた粘着基材スリット17c部分で分割印刷用テープ22を確実に引き裂くための補強部材となり、粘着基材17に設けられた粘着基材スリット17c部分以外で分割印刷用テープ22が引き裂かれることを防止することができる。
一方、テープ幅全体を使用して文字等を印刷した場合には、分割印刷用テープ22が一枚の分割印刷用テープ22であるので切り離すことなくそのまま貼り付けることができる。それ故、スリットの入った印刷用テープ全体に文字等を印刷した後に、スリットでバラバラになったテープを貼り合わせたために印刷された文字がずれてしまうという問題を解決することができる。
この分割印刷用テープ22は、1本の分割印刷用テープクミ46から文字等の印刷された複数の異なるテープ幅のテープを作成することができるので、作成するテープ幅に合わせたテープにその都度交換するという煩わしさを無くすことができる。
【0069】
また、印刷媒体38は、分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24からなり、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と分割両面粘着テープ24とが貼り合わされる印刷媒体38であって、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17には、分割両面粘着テープ24の幅方向と直行する粘着基材スリット17cを備え、分割印刷用テープ22には、分割両面粘着テープ24と貼り合わされた後に粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことによる前述の効果に加え、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷した後に、その印刷面と分割両面粘着テープ24とを貼り合わせることによって印刷面の文字や記号が分割印刷用テープ22自体で保護することになるので、使用中のこすれなどでインク23aが剥がれて判読できなくなるという問題を解決することができる。
【0070】
また、印刷媒体38は、分割印刷用テープ22が、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであるので、延伸加工による易引裂性によって鋏等の道具を使用すること無く手動で直線的に引き裂いて区分けすることができる。また、印刷媒体38は、分割印刷用テープ22が、高分子フィルムであるので出来上がった質感がよい。更に、透明分割印刷用テープ22とカラーの分割両面粘着テープ24との組み合わせによって印刷媒体38の色を自由に選択できる。
【0071】
また、分割テープカセット21又は45は、印刷媒体38を収納し、印刷媒体38の形態に応じてテープ情報を形成したテープ種検出用穴20を有するので、テープ作成装置1がそのテープ種検出用穴20のテープ情報を読み取ることにより、収納されている印刷媒体38の素性が分かり、操作者に文字等を印刷する前に収納されている印刷媒体38の素性を知らせることによって、操作者に確認を取ることができる。そのため、印刷した後で操作者が所望する印刷媒体38と異なることが分かり、操作を遣り直すという作業を防止することができる。また、テープ作成装置1が読み取ったテープ種検出用穴20からのテープ情報に対応する予め決められた印刷条件に基づいて、テープ作成装置1は、印刷媒体38に適切な印刷を行うことができる。
【0072】
また、テープ作成装置1では、分割テープカセット21又は45を着脱可能なテープカセット収納部8と、分割テープカセット21又は45の種類を判別する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される種類判別手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体38の幅を検出する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される幅検出手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体38の粘着基材スリット17cの数を検出する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成されるスリット数検出手段と、幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体38の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、フォントデータ53p、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される検索手段と、検索手段に基づいて検索された結果を表示する、LCD5、LCDC58、ビデオRAM59、表示用CGROM51、表示駆動制御プログラム53a、CPU50、ROM53、RAM54等で構成される表示手段と、を備えたことにより、分割テープカセット21又は45をテープカセット収納部8に装着すると、分割テープカセット21又は45の種類、分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24又は分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなる印刷媒体38の区分けされる数、区分けされたそれぞれの印刷媒体38の幅と印刷可能な最大文字のポイント数が表示手段に表示されるので、操作者は、印刷媒体38に印刷するための文字等を入力する前に、入力に必要な情報を入手することができる。そのため、試し印刷をする必要がないので印刷媒体38の無駄な消費を防止でき、余分な手間を省くことができる。
【0073】
そして、テープ作成装置1では、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される幅検出手段及びテープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成されるスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体38に文字や記号をオーバーラップして印刷する、サーマルヘッド11、テープ送りモータ36、駆動回路60、61、印刷用CGROM52、印字駆動プログラム53b、分割テープ印刷処理プログラム53c、分割テープオーバーラップ印刷処理プログラム53d、CPU50、ROM53、RAM54等で構成される印刷制御手段を備えたことにより、このテープ作成装置1に装着される分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24又は分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなる1本の印刷媒体から、粘着基材スリット17cで区分けされて文字等が印刷された最小単位の印刷媒体38を作成したり、または、この最小単位の少なくとも印刷媒体38の二つ分に渡って文字等を印刷した印刷媒体38を作成したりという具合に、文字等の印刷された複数の異なる幅の印刷媒体38を作成することができる。そのため、作成する印刷媒体38の幅に合わせてその度に印刷媒体38を交換するという煩わしさを無くすことができる。
【0074】
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図32、図33を参照して説明する。第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用する。ここで、図32は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ72を作成する工程を説明する説明図である。この図32に示すように、カバーフィルム39が、分割印刷テープ22の片面に接着されている。そして、カバーフィルム39は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置にあるカバーフィルムスリット39cによって、分割カバーフィルム右39aと分割カバーフィルム左39bに分割される。この点が第1実施形態のラベル用テープ35と異なる。そして、印刷媒体38は、カバーフィルム39が接着されている分割印刷テープ22と分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22のカバーフィルム39が接着された反対の面になされる。そのために、図32に示す部材が、図3に示すラミネートタイプの分割テープカセット21に収納されて図32に示す工程を経てラベル用テープ72が作成される。(詳細は図3、図4を参照)
次に、図33は、分割印刷テープクミ73に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ74を作成する工程を説明する説明図である。この図33に示すように、カバーフィルム39が、分割印刷テープ22の上面に接着されている。そして、カバーフィルム39は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置にあるカバーフィルムスリット39cによって、分割カバーフィルム右39aと分割カバーフィルム左39bに分割される。この点が第1実施形態のラベル用テープ49と異なる。また、印刷媒体38は、カバーフィルム39が接着されている分割印刷テープ22と予め分割印刷テープ22に接着されている分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22に接着されたカバーフィルム39の面になされる。そのために、図33に示す部材が、図5に示すレセプタータイプの分割テープカセット45に収納されて図33に示す工程を経てラベル用テープ74が作成される。(詳細は図5、図6を参照)
【0075】
以上、説明した通り、第2実施形態に係る印刷媒体38では、分割印刷テープ22の上面に、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置にカバーフィルムスリット71cを備えたカバーフィルム71が接着されていることにより、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17とカバーフィルム71は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17とカバーフィルム71に設けられたカバーフィルムスリット71c部分で分割印刷テープ22を確実に引き裂くための補強部材となり、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17とカバーフィルム71に設けられた両方のスリット部分である粘着基材スリット17c及びカバーフィルムスリット71c以外で分割印刷テープ22が引き裂かれることを防止することができる。
【0076】
次に、本発明を具体化した第3実施形態を図34、図35を参照して説明する。第1実施形態及び第2実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用する。ここで、図34は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ76を作成する工程を説明する説明図である。この図34に示すように、分割印刷テープ22の、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に、分離補助孔列75が穿孔されている。この点が第1実施形態及び第2実施形態で作成されるラベル用テープ35及びラベル用テープ72と異なる。そして、印刷媒体38は、分離補助孔列75が穿孔されている分割印刷テープ22と分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22の分割両面粘着テープ24と接着される面になされる。そのために、図34に示す部材が、図3に示すラミネートタイプの分割テープカセット21に収納されて図34に示す工程を経てラベル用テープ76が作成される。(詳細は図3、図4を参照)
次に、図35は、分割印刷テープクミ77に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ78を作成する工程を説明する説明図である。この図35に示すように、分割印刷テープ22の、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に、分離補助孔列75が穿孔されている。この点が第1実施形態及び第2実施形態で作成されるラベル用テープ49及びラベル用テープ74と異なる。そして、印刷媒体38は、分離補助孔列75が穿孔されている分割印刷テープ22と予め分割印刷テープ22に接着されている分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22の上面になされる。そのために、図35に示す部材が、図5に示すレセプタータイプの分割テープカセット45に収納されて図35に示す工程を経てラベル用テープ78が作成される。(詳細は図5、図6を参照)
【0077】
以上、説明した通り、第3実施形態に係る印刷媒体38では、分割印刷テープ22に、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に分離補助孔列75が穿孔されていることにより、分割印刷テープ22は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に易引裂性を備えているが、分割印刷テープ22に分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に分離補助孔列75を設けることによって、鋏等の道具を使用することなしに、分割印刷テープ22を、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cの位置で、より確実に引き裂くことができる。
【0078】
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第3実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0079】
例えば、図36に示すように、図32と図34を合成すると易引裂性はより多く発揮できる。図36は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ79を作成する工程を説明する説明図である。
また、図37に示すように、図33と図35を合成すると易引裂性はより多く発揮できる。図37は、分割印刷テープクミ80に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ81を作成する工程を説明する説明図である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】第1実施形態のテープ作成装置の外形斜視図である。
【図2】テープ作成装置のテープカセット収納部の収納カバーを開けた場合の斜視図である。
【図3】ラミネートタイプの分割テープカセットがテープ作成装置に装着された場合の分割テープカセットの上ケースを除いた要部を示す平面図である。
【図4】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図5】レセプタータイプの分割テープカセットがテープ作成装置に装着された場合の分割テープカセットの上ケースを除いた要部を示す平面図である。
【図6】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図7】テープ作成装置の制御構成を示すブロック図である。
【図8】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図9】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図10】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図11】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図12】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図13】テープ幅24(mm)のラベル用テープであって文字がスリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図14】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図15】テープ幅24(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図16】テープ幅24(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図17】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図18】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって文字がスリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図19】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図20】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図21】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図22】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図23】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図24】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図25】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって文字が2本のスリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図26】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図27】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図28】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって、分割印刷テープの上2枚に文字が1本のスリットを跨いで印刷され、更に下1枚に文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図29】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図30】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図31】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって、分割印刷テープの上1枚に文字が印刷され、更に、下2枚に文字が1本の粘着基材スリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図32】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図33】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図34】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図35】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図36】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図37】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0081】
1.テープ作成装置
5.液晶ディスプレイ(LCD)
8.テープカセット収納部
11.サーマルヘッド
17.粘着基材
17c.分割粘着基材スリット
20.テープ種検出用穴
22.分割印刷テープ
23a.インク
24.分割両面粘着テープ
34.テープ種検出センサ
45.分割テープカセット
50.CPU
53.ROM
54.RAM
71.カバーフィルム
71c.カバーフィルムスリット
75.分割補助孔列
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷媒体及びテープ作成装置に関し、特に易引裂性を備えた印刷媒体及び易引裂性が備えられた印刷媒体を使用したテープ作成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、本願出願人は、特許文献1に記載のように、キーボード、表示用ディスプレイ、印刷機構を備え、印刷媒体としてのテープ(例えば、テープ幅6,9,12,18,24、36(mm))に文字や記号等を印刷できる文書処理装置であって、ファイルの背表紙に貼付するのに適したテープ状のラベルを作成するのに好適の文書処理装置を実用化し、この文書処理装置に種々の編集機能を付与したものを提案した。
【0003】
前記文書処理装置では、テープカセットを交換することで、テープの幅を変更することが可能であり、キャラクタはテープ幅に応じて設定されたキャラクタサイズで印刷される。
ところが同一形状のテープを大量に作成する場合は、頻繁にテープカセットを交換しなければならないという煩わしさがあった。この場合、同一内容の印刷を上下2段に行い鋏等で切り分けるという方法もあるが、労力が掛かる割に上手く裁断されず、対象物に貼ったとき美観を損なうという問題がある。また、テープカセットのサイズが決まっているのでテープをこれ以上増量することもできないという問題もある。
【0004】
上述の問題点を解決するための一つの方策として特許文献2に、テープカセットに収納される印刷媒体は、印刷面の裏面に粘着基材層が形成された印刷テープ本体と、印刷テープ本体に粘着基材層を介して一体化された剥離紙と、からなり、印刷テープ本体には剥離紙から剥離された際に複数のテープに分離可能に長手方向に沿った切り込みが形成されて構成される技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】実開平1−85050号公報
【0006】
【特許文献2】特開2002−240356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した公報のテープカセットに収納された印刷媒体においては、同一形状のテープを大量に作成する場合に、頻繁にテープカセットを交換しなければならないという煩わしさは解消されたが、逆にテープ幅全体を使用して文字を印刷した場合、バラバラになったテープを並べて貼り付けるために印刷した文字にズレが発生して見苦しいという問題がある。また、テープを対象物に貼ったときに印刷面が表になるように文字等が印刷されるので、使用中のこすれなどでインクが剥がれて判読できなくなるという問題もある。
【0008】
以上のような状況に鑑み、本発明の目的は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷媒体の印刷用テープに易引裂性を備えたテープを使用することにより、同一形状のテープを大量に作成する場合には、易引裂性を利用して、例えば、テープ幅の上側と下側にそれぞれ文字を印刷し、印刷された上側と下側を鋏等の道具を使用せずに綺麗に切り離して区分けができ、一方、テープ幅全体を使用して文字を印刷した場合には、切り離すことなくそのまま貼り付けることができる耐擦過性の良い印刷媒体と、この印刷媒体を使用して区分け用の印刷とテープ幅全体に印刷ができる印刷制御を備えたテープ作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために請求項1に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体であって、前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、前記印刷用テープは、前記両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と両面粘着テープとが貼り合わされる印刷媒体であって、前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、前記印刷用テープは、前記両面粘着テープと貼り合わされた後に両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る印刷媒体は、請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体において、前記印刷用テープの上面には、前記両面粘着テープのスリットと同一位置にスリットを備えたカバーフィルムが接着されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る印刷媒体は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷媒体において、前記印刷用テープには、前記両面粘着テープのスリットと同一位置に点線状の孔が設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る印刷媒体は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷媒体において、前記印刷用テープは、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係るテープカセットは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の印刷媒体を収納し、前記印刷媒体の形態に応じてテープ情報を形成した被検出部を有することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係るテープ作成装置は、請求項6に記載のテープカセットを着脱可能なテープカセット保持部と、前記テープカセットの種類を判別する種類判別手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体の幅を検出する幅検出手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体のスリット数を検出するスリット数検出手段と、前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する検索手段と、前記検索手段に基づいて検索された結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
そして、請求項8に係るテープ作成装置は、請求項7に記載のテープ作成装置において、前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体に文字や記号をオーバーラップして印刷する印刷制御手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体であって、両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、印刷用テープは、両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことにより、印刷用テープに両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットを境としてスリットの両サイドに文字を印刷し、印刷用テープに備えられた両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向の易引裂性を利用して両面粘着テープを構成する粘着基材のスリット部分で引き裂いて印刷されたテープを作成することにより、1本の印刷用テープから少なくとも2倍の印刷されたテープを作成することができる。また、印刷用テープは、易引裂性を有しているので鋏等の道具を使うことなしに手動で簡単に引き裂くことができる。更に、両面粘着テープを構成する粘着基材は、両面粘着テープの粘着基材に設けられたスリット部分で印刷用テープを確実に引き裂くための補強部材となり、両面粘着テープの粘着基材に設けられたスリット部分以外で印刷用テープが引き裂かれることを防止することができる。
一方、テープ幅全体を使用して文字等を印刷した場合には、印刷用テープが一枚の印刷用テープであるので切り離すことなくそのまま貼り付けることができる。それ故、スリットの入った印刷用テープ全体に文字等を印刷した後に、スリットでバラバラになったテープを貼り合わせたために印刷された文字がずれてしまうという問題を解決することができる。
この印刷用テープは、1本の印刷用テープから文字等の印刷された複数の異なるテープ幅のテープを作成することができるので、作成するテープ幅に合わせたテープにその都度交換するという煩わしさを無くすことができる。
【0018】
また、請求項2に係る印刷媒体は、印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と両面粘着テープとが貼り合わされる印刷媒体であって、両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、印刷用テープは、両面粘着テープと貼り合わされた後に両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことにより、請求項1の効果に加え、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後に、その印刷面と両面粘着テープとを貼り合わせることによって印刷面の文字や記号が印刷用テープ自体で保護することになるので、使用中のこすれなどでインクが剥がれて判読できなくなるという問題を解決することができる。
【0019】
また、請求項3に係る印刷媒体では、印刷用テープの上面に、両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一位置にスリットを備えたカバーフィルムが接着されていることにより、両面粘着テープを構成する粘着基材とカバーフィルムは、両面粘着テープの粘着基材とカバーフィルムに設けられたスリット部分で印刷用テープを確実に引き裂くための補強部材となり、両面粘着テープの粘着基材とカバーフィルムに設けられたスリット部分以外で印刷用テープが引き裂かれることを防止することができる。
【0020】
また、請求項4に係る印刷媒体では、印刷用テープに、両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一位置に点線状の孔が設けられていることにより、印刷用テープは両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一方向に易引裂性を備えているが、印刷用テープに両面粘着テープを構成する粘着基材のスリットと同一位置に点線状の孔を設けることによって、鋏等の道具を使用することなしに印刷用テープを両面粘着テープが構成される粘着基材のスリットの位置でより確実に引き裂くことができる。
【0021】
また、請求項5に係る印刷媒体は、印刷用テープが、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであるので、延伸加工による易引裂性によって鋏等の道具を使用すること無く手動で直線的に引き裂いて区分けすることができる。また、印刷媒体は、印刷用テープが、高分子フィルムであるので出来上がった質感がよい。更に、透明印刷用テープとカラーの両面粘着テープとの組み合わせによって印刷媒体の色を自由に選択できる。
【0022】
また、請求項6に係るテープカセットは、印刷媒体を収納し、印刷媒体の形態に応じてテープ情報を形成した被検出部を有するので、テープ作成装置がその被検出部のテープ情報を読み取ることにより、収納されている印刷媒体の素性が分かり、操作者に文字等を印刷する前に収納されている印刷媒体の素性を知らせることによって、操作者に確認を取ることができる。そのため、印刷した後で操作者が所望する印刷媒体38と異なることが分かり、操作を遣り直すという作業を防止することができる。また、テープ作成装置が読み取った被検出部からのテープ情報に対応する予め決められた印刷条件に基づいて、テープ作成装置は、印刷媒体に適切な印刷を行うことができる。
【0023】
また、請求項7に係るテープ作成装置では、テープカセットを着脱可能なテープカセット保持部と、テープカセットの種類を判別する種類判別手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体の幅を検出する幅検出手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体のスリット数を検出するスリット数検出手段と、幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する検索手段と、検索手段に基づいて検索された結果を表示する表示手段と、を備えたことにより、テープカセットをテープカセット保持部に装着すると、テープカセットの種類、印刷媒体の区分けされる数、区分けされたそれぞれの印刷媒体の幅と印刷可能な最大文字のポイント数が表示手段に表示されるので、操作者は、印刷媒体に印刷するための文字等を入力する前に、入力に必要な情報を入手することができる。そのため、試し印刷をする必要がないので印刷媒体の無駄な消費を防止でき、余分な手間を省くことができる。
【0024】
そして、請求項8に係るテープ作成装置では、幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体に文字や記号をオーバーラップして印刷する印刷制御手段を備えたことにより、このテープ作成装置に装着される1本の印刷媒体から、スリットで区分けされて文字等が印刷された最小単位の印刷媒体を作成したり、または、この最小単位の少なくとも印刷媒体二つ分に渡って文字等を印刷した印刷媒体を作成したりという具合に、文字等の印刷された複数の異なる幅の印刷媒体を作成することができる。そのため、作成する印刷媒体の幅に合わせてその度に印刷媒体を交換するという煩わしさを無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るテープ作成装置1の概略構成について図1、図2に基づき説明する。図1は、第1実施形態のテープ作成装置1の外形斜視図、図2は、テープ作成装置1のテープカセット収納部8の収納カバー12を開けた場合の斜視図である。
【0026】
図1、図2において、テープ作成装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、また、キーボード3の上方寄りには、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ(以後はLCDと省略)5が設けられている。更に、本体フレーム2の右側側面後方には、電源をON/OFFする為の電源スイッチ6が設けられている。そして、本体フレーム2の左側後方角には、ラベル用テープ35又は49をカットするためのカッター釦7が設けられている。
【0027】
キーボード3には、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、Enterキー3a、カーソル移動キー3b、Back Spaceキーや取消キー等の編集キー、印刷を指令する印刷キー3cが設けられている。これらは、氏名用のテープ、ファイル用の背表紙、複数のテープが並列に並んだ分割テープ等を印刷装置1で作成するときに必要に応じてアルファベット文字や数字や記号を入力するために使用される。
【0028】
また、本体フレーム2の後側において、図2の収納カバー12を開けた状態に示すように、LCD5の後方には、後述する分割テープカセット21又は45(図3、図5参照)を収納するテープカセット収納部8が配設されている。かかるテープカセット収納部8には、テープ送りモータ36(図7参照)から適宜の駆動機構を介して回転駆動されるリボン巻取軸9が立設されている。かかるリボン巻取軸9は、印刷後のインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取りリール32(図3、図5参照)に嵌挿され、印刷スピードと同期して該インクリボン巻取りリール32を回転駆動する。
【0029】
そして、リボン巻取軸9の斜め前方(図2中、テープカセット収納部8の左下角)には、ステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ36から適宜の伝達機構を介して回転駆動され、テープ駆動ローラ37(図3、図5参照)を回転駆動するためのテープ駆動ローラ軸10が立設されている。更に、テープカセット収納部8の前方(図2中、LCD5側)には、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46(図3、図5参照)上に文字等の印刷を行なうサーマルヘッド11が、後述の各分割テープカセット21又は45(図3、図5参照)を装着した際にその開口部33に位置するように放熱を兼ねたサブフレーム18に取り付けられて配置されている。また、サーマルヘッド11に対向して、ローラ支持体13(図3、図5参照)がプラテンローラ14及び送りローラ15(図3、図5参照)を回転可能に枢支すると共に、ローラ支持体回動軸19を中心にして回動可能な状態で配置されている。尚、プラテンローラ14及び送りローラ15は、分割印刷テープ22の最大幅であるテープ幅36(mm)と同じであるか、またはそれよりも大きな幅に形成されている。また、かかる後述の各分割テープカセット21又は45(図3、図5参照)は、そのテープ幅やテープ種類によって複数の分割テープカセット21又は45が用意されている。かかる分割テープカセット21又は45の底壁部には、複数のテープ種検出用穴20が形成され、このテープ種検出用穴20の組合せによってテープ幅やテープ種類が決まり、この情報が本体フレーム2に設けられたテープカセット収納部8の右上角に取り付けられているテープ種検出センサ34(図2、図7参照)で読み取られる。そして、かかるテープカセット収納部8は、テープ作成装置1の後方に回動可能に枢支された収納カバー12により開閉され、開状態で分割テープカセット21又は45の交換等が行われる。
【0030】
次に、第1実施形態に係るラミネートタイプの分割テープカセット21の構成について図3に基づき説明する。図3は、ラミネートタイプの分割テープカセット21がテープ作成装置1に装着された場合の分割テープカセット21の上ケースを除いた要部を示す平面図である。図3に示すように、分割テープカセット21はテープの長さ方向に易引裂性を有する透明テープ等からなる分割印刷テープ22、この分割印刷テープ22に印刷を施すためのインクリボン23、更には、印刷がなされた分割印刷テープ22に裏貼りされる粘着基材スリット17cで分割された分割粘着基材右17aと分割粘着基材左17bとで構成される粘着基材17と剥離紙16を備える分割両面粘着テープ24(図4(C)参照)を各々、テープスプール25、リール26、テープスプール27に巻回して、カセットケース本体28の底面に立設されるカセットボス29、リールボス30、カセットボス31に回転可能に嵌挿して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取リール32を備えている。また、このような分割テープカセット21は分割印刷テープ22のテープ幅が異なるもの、即ち、通常テープカセットではテープ幅が6(mm)、9(mm)、12(mm)、18(mm)、24(mm)、36(mm)であるものが用意されているが、分割テープカセット21ではテープ幅が24(mm)、36(mm)であるものが用意されている。そのため、テープ幅に合わせてインクリボン23や分割両面粘着テープ24の幅が異なり、各テープスプール25、27、リール26も異なり、分割テープカセット21自体の厚さ寸法も異なる。更に、分割テープカセット21の片側下方部(図3中、左下側部)には、テープ送りモータ36の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ37が、回転自在に設けられている。このテープ駆動ローラ37は、収納されている分割印刷テープ22と同じ幅か若干大きく形成されている。
尚、分割印刷テープ22に易引裂性を出現させるためには使用するテープに一軸延伸加工又は二軸延伸加工を施す必要がある。このような加工が施されて易引裂性を有し、分割印刷テープ22に使用できる高分子フィルムには、東レ株式会社製の商品名「トレファンYT12、22、トレファンYT42」、三井化学株式会社製の商品名「三井ハイブロンフィルム、三井ノーブレンフィルム」、出光ユニテック株式会社製の商品名「ユニアスロンTB」、サン・トックス株式会社製の商品名「サン・トックス−MP TC02、サン・トックス−OP DP30」、ユニチカ株式会社製の商品名「エンブレムNC、エンブレットPC」、電気化学工業株式会社製の商品名「カラリアンY」等がある。
また、分割両面粘着テープ24は、白色以外にカラーバリエーションを有しており、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷するインク23aにも黒色以外にカラーバリエーションを有しているので操作者が好むカラーバリエーションを選択することができる。
【0031】
次に、図3、図4を参照して、ラミネートタイプのラベル用テープ35を作成する工程を説明する。図4は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ35を作成する工程を説明する説明図である。前記テープスプール25から引き出された分割印刷テープ22(図4(A))は、ガイドピン42等を経由して、前記リール26から引き出された未使用インクリボン23と重ね合わされ、該インクリボン23と共に開口部33に入り、サーマルヘッド11及びプラテンローラ14間を通過して文字等が印刷(図4(B))される。ここに、プラテンローラ14は、印刷時に分割印刷テープ22とインクリボン23とを重ねた状態でサーマルヘッド11に押圧する作用を有する。その後、インクリボン23は、分割印刷テープ22から引き離され、リボン巻取軸9により回転駆動されるインクリボン巻取リール32に至り、このインクリボン巻取リール32により巻き取られる。
【0032】
また、前記分割両面粘着テープ24は、片面に剥離紙を重ね合わされた状態で、剥離紙を外側にしてテープスプール27に巻回されて収納されている。そして、このテープスプール27から引き出された分割両面粘着テープ24(図4(C))は、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過する。ここに、送りローラ15は、印刷後に分割印刷テープ22と分割両面粘着テープ24の剥離紙が重ね合わされない側の粘着面とをテープ駆動ローラ37に押圧し、該分割両面粘着テープ24を分割印刷テープ22に貼着してラベル用テープ35(図4(D))を作成しながら矢印T方向にテープ送りする作用を有する。また、分割両面粘着テープ24の上下両端部には、不図示の樹脂フィルムより構成されるスペーサが挿入されている。このようにして、ラベル用テープ35が作成される。
【0033】
次に、第1実施形態に係るレセプタータイプの分割テープカセット45の構成について図5に基づき説明する。図5は、レセプタータイプの分割テープカセット45がテープ作成装置1に装着された場合の分割テープカセット45の上ケースを除いた要部を示す平面図である。図5に示すように、分割テープカセット45の構成は、ラミネートタイプの分割テープカセット21の構成とほぼ同じである。但し、分割印刷テープ22と、粘着基材スリット17cで分割粘着基材右17aと分割粘着基材左17bとに分割された粘着基材17と剥離紙16を備える分割両面粘着テープ24と、が予め接着されている分割印刷テープクミ46が、テープスプール47に該剥離紙16を外側にして巻回されて、カセットケース本体48の底面に立設されるカセットボス48Aに回転可能に嵌挿して収納されている。また、この分割印刷テープクミ46に印刷を施すためのインクリボン23が、リール26に巻回されてカセットケース本体48の底面に立設されるリールボス30に回転可能に嵌挿して収納されている。 また、分割印刷テープクミ46の上下端部には、不図示の樹脂フィルムより構成されるスペーサが挿入されている。更に、使用済みのインクリボン23を巻き取るインクリボン巻取リール32を備えている。このような分割テープカセット45は分割印刷テープクミ46のテープ幅が異なるもの、即ち、通常テープカセットではテープ幅が6(mm)、9(mm)、12(mm)、18(mm)、24(mm)、36(mm)であるものが用意されているが、分割テープカセット21ではテープ幅が24(mm)、36(mm)であるものが用意されている。そのため、テープ幅に合わせてインクリボン23の幅が異なり、テープスプール47、リール26も異なり、分割テープカセット45自体の厚さ幅寸法も異なる。更に、分割テープカセット45の片側下方部(図3中、左下側部)には、テープ送りモータ36の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ37が、回転自在に設けられている。このテープ駆動ローラ37は、収納されている分割印刷テープクミ46と同じ幅か若干大きく形成されている。
【0034】
次に、図5、図6を参照して、レセプタータイプのラベル用テープ49を作成する工程を説明する。図6は、分割印刷テープクミ46に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ49を作成する工程を説明する説明図である。前記テープスプール47から引き出された分割印刷テープクミ46(図6(A))は、各ガイドピン48B、48C等を経由して、前記リール26から引き出された未使用インクリボン23と重ね合わされ、該インクリボン23と共に開口部33に入り、サーマルヘッド11及びプラテンローラ14間を通過して文字等が印刷される。ここに、プラテンローラ14は、印刷時に分割印刷テープクミ46とインクリボン23とを重ねた状態でサーマルヘッド11に押圧する作用を有する。その後、インクリボン23は、分割印刷テープクミ46から引き離され、リボン巻取軸9により回転駆動されるインクリボン巻取リール32に至り、このインクリボン巻取リール32により巻き取られる。
【0035】
そして、サーマルヘッド11により印刷された分割印刷テープクミ46は、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過する。ここに、送りローラ15は、分割印刷テープクミ46の印刷面をテープ駆動ローラ37に押圧し、ラベル用テープ49(図6(B))として矢印T方向にテープ送りする作用を有する。このようにして、ラベル用テープ49が作成される。
【0036】
次に、上記のように構成される第1実施形態のテープ作成装置1の制御系について図7を参照して説明する。図7は、テープ作成装置1の制御構成を示すブロック図である。制御装置57の入出力インターフェイス56には、キーボード3と、テープ種検出センサ34と、LCD5に表示データを出力する為のビデオRAM59を有するディスプレイコントローラ(以後はLCDCと省略)58と、サーマルヘッド11を駆動する為の駆動回路60と、テープ送りモータ36を駆動する為の駆動回路61とが、各々接続されている。
【0037】
制御装置57は、CPU50と、このCPU50にデータバスなどのバス55を介して接続された入出力インターフェイス56、表示用キャラクタジェネレータROM(表示用CGROM)51、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)52、ROM53及びRAM54とから構成されている。表示用CGROM51には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、所定文字サイズの表示用ドットパターンデータが格納されている。印刷用CGROM52には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、各フォント毎にコードデータに対応させて、複数の印刷文字サイズ分が格納されている。
【0038】
前記ROM53のプログラムエリアには、キーボード3から入力された文字、数字、記号等のキャラクタのコードデータに対応させてLCDC58を制御する表示駆動制御プログラム53a、印刷に供する1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド11に転送してテープ送りモータ36を駆動させて印刷する印刷駆動プログラム53b、本願特有の分割テープカセット21又は45が検出されたとき、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷処理を行う分割テープ印刷処理プログラム53c、同様に分割テープカセット21又は45が検出されたとき、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にオーバーラップ印刷処理を行う分割テープオーバーラップ印刷処理プログラム53d、検出されたテープカセットに内蔵されている印刷テープに対するテープの種類とテープ幅の表示とそのテープに対する印刷可能な文字サイズを表示して操作者の選択を可能にしたテープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53eが格納されている。更に、ROM53のデータエリアには、文字のフォントを選択するときに使用されるフォントデータ53p、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53eを実行するときに、参照するテープ種判別データ53r、同様にテープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53eを実行するときに、参照するテープ幅対印刷可能文字サイズデータ53sが格納されている。
また、前記RAM54には、キーボード3から入力された文字列データを格納するテキストメモリ54aや、CPU50で演算した演算結果を一時的に格納するワークメモリ54b及びバッファ54cが設けられている。
【0039】
続いて、上述のように構成された印刷装置1において、印刷装置1のテープ種検出センサ34によって分割テープカセット21又は45が検出されたとき、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷処理を行ってラベル用テープ35又は49を作成する操作の流れを図8乃至図11に基づいて説明する。ここで、図8乃至図11は、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に印刷処理を行ってラベル用テープ35又は49を作成するフローチャートである。尚、フローチャートの図面におけるステップは、Sと略記する。
【0040】
先ず、図8のフローチャートから説明する。図8の分割テープカセットの前提条件表65に示すように分割テープカセット21又は45ではテープ幅が24(mm)、36(mm)の2種類であることが前提になっている。S1では、ラベル用テープ35又は49の作成時に使用されるフォントを設定する。次に、S2に進み、印刷装置1のテープカセット収納部8にセットされているテープカセットが分割テープカセット21又は45であるか判断する。この判断は、テープカセットに設けられたテープ種検出用穴20の組み合わせによる情報を本体フレーム2に設けられたテープカセット収納部8の右上角に取り付けられているテープ種検出センサ34(図2、図7参照)が読み取りCPU50に送られてCPU50が判断する。テープカセットが分割テープカセット21又は45でない場合は(S2:NO)、S3に進み、通常のラベル用テープ作成のステップに入る。S3では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望するテープカセットであればS4に進み、S3で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望するテープカセットと交換する。次に、S5に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、テープカセットの印刷テープにS5で入力されてテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープが完成する。
【0041】
S2に戻って、テープカセットが分割テープカセット21又は45である場合は(S2:YES)、S6に進み、分割可能なラベル用テープ作成のステップに入る。S6では、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が2種類用意されている内のテープ幅24(mm)であるか確認する。分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が24(mm)である場合は(S6:YES)、S7に進み、S7では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。オーバーラップして印刷する場合は(S7:YES)、S8に進に進む。
【0042】
S8からは、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が24(mm)のラベル用テープ35又は49を作成するステップに入る。S8では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS9に進み、S8で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図12に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図12は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示がLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図12によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅24(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅24(mm)で印刷可能最大文字サイズは55(pt)であることを示している。更に、図12では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして48(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0043】
次に、S10に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS10でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図13に図12で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図13は、テープ幅24(mm)のラベル用テープ35であって文字が粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図13に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅24(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ48(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cで引き裂かれることなく使用できるので、対象物に貼り付けるときに貼りずれを起こす問題がない。一つの分割印刷テープ22でテープ幅24(mm)と、後述するテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0044】
S7に戻って、オーバーラップして印刷しない場合は(S7:NO)、S11に進に進む。S11からは、テープ幅24(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、テープ幅12(mm)のラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成されるステップに入る。S11では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS12に進み、作成されるラベル用テープの上段列、下段列を意味するアイコン68がLCD5に表示されているので、キーボード3のカーソル移動キー3bを操作してそれぞれの列を選択し、S11で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズに表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。この操作によって、作成されるラベル用テープの上段列、下段列のそれぞれの文字サイズが決定される。
図14に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図14は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図14によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅24(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をしなければテープ幅12(mm)であり、印刷可能最大文字サイズ28(pt)の文字が印刷できるラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成できることを示している。更に、図12では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして上下段列とも28(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0045】
次に、S13に進み、テープ幅24(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、上段、下段と並列して作成されるテープ幅12(mm)のラベル用テープに、上下段列とも同一文字を印刷するか否かを判断する。上下段列とも同一文字を印刷する場合は(S13:YES)、S16に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS17に進む。S17では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS16、S17でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図15に図14で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図15は、テープ幅24(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。図15に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅24(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。一度の操作で倍のテープを作成することができる。一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅24(mm)とテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0046】
S13に戻って、上下段列とも同一文字を印刷しない場合は(S13:NO)、S14に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS15に進む。S15では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS18に進む。S18では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS14、S15でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図16に図14で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図16は、テープ幅24(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。図16に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅24(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。一度の操作で倍のテープを作成することができる。一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅24(mm)とテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0047】
S6に戻って、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が24(mm)でない場合は(S6:NO)、図8の分割テープカセットの前提条件表65からテープ幅が36(mm)であることが分かり、図9のS31に進む。S31では、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が36(mm)であることを確認してS32に進む。
【0048】
S32では、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に、分割するための粘着基材スリット17cが2本あるか確認する。分割するための粘着基材スリット17cが2本ない場合は(S32:NO)、図8の分割テープカセットの前提条件表65から粘着基材スリット17cが1本だけであるということが分かり、S33に進んで、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に、分割するための粘着基材スリット17cが1本だけであり、この粘着基材スリット17cによってテープ幅36(mm)の作成されたラベル用テープ35又は49を分割して新たなテープ幅18(mm)のラベル用テープが2本作成できることが分かり、S34に進む。
【0049】
次に、S34では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。オーバーラップして印刷する場合は(S34:YES)、S35に進に進む。
【0050】
S35からは、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46のテープ幅が36(mm)のラベル用テープ35又は49を作成するステップに入る。S35では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS36に進み、S35で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図17に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図17は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図17によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅36(mm)で印刷可能最大文字サイズは85(pt)であることを示している。更に、図17では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして85(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0051】
次に、S37に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS45に進む。S45では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS37でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図18に図17で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図18は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって文字が粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図18に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅18(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ85(pt)の文字がテープ幅18(mm)ずつで並列する印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cで引き裂かれることなく使用できるので、対象物に貼り付けるときに貼りずれを起こす問題がない。この一つの分割印刷テープ22でテープ幅36(mm)と後述するテープ幅18(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0052】
S34に戻って、オーバーラップして印刷しない場合は(S34:NO)、S38に進に進む。S38からは、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、テープ幅18(mm)のラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成されるステップに入る。S38では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS39に進み、作成されるラベル用テープの上段列、下段列を意味するアイコン68がLCD5に表示されているので、キーボード3のカーソル移動キー3bを操作してそれぞれの列を選択し、S38で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズに表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。この操作によって、作成されるラベル用テープの上段列、下段列のそれぞれの文字サイズが決定される。
図19に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図19は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図19によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をしなければテープ幅18(mm)であり、印刷可能最大文字サイズ42(pt)の文字が印刷できるラベル用テープが上段、下段と並列して2枚作成できることを示している。更に、図19では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして上下段列とも42(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0053】
次に、S40に進み、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、上段、下段と並列して2枚作成されるテープ幅18(mm)のラベル用テープに、上下段列とも同一文字を印刷するか判断する。上下段列とも同一文字を印刷する場合は(S40:YES)、S43に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS44に進む。S44では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS45に進む。S45では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS43、S44でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図20に図19で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図20は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。図20に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅18(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ42(pt)の文字がテープ幅18(mm)ずつで2枚並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で倍のテープを作成することができるので同一のテープを大量に作成する作業に適している。また、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅24(mm)とテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0054】
S40に戻って、上下段列とも同一文字を印刷しない場合は(S40:NO)、S41に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS42に進む。S42では、テキストメモリ54aの下段列である2枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS45に進む。S45では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS41、S42でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図21に図19で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図21は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。図21に示すように、粘着基材スリット17cでテープ幅18(mm)ずつ2枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ42(pt)の文字がテープ幅18(mm)ずつで並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で倍のテープを作成することができる。そして、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅36(mm)とテープ幅18(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0055】
S32に戻って、分割するための粘着基材スリット17cが2本ある場合は(S32:YES)、図10のS61に進む。分割するための粘着基材スリット17cが2本あるということは、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46に対して、テープ幅12(mm)のラベル用テープが上段列、中段列、下段列と並列して3枚作成可能となる。そこでS61では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の上中下段と並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。オーバーラップして印刷しない場合は(S61:NO)、S62に進に進む。S62からは、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、テープ幅12(mm)のラベル用テープが上段、中段、下段と並列して3枚作成されるステップに入る。S62では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS63に進み、作成されるラベル用テープの上段列、中段列、下段列を意味するアイコン68がLCD5に表示されているので、キーボード3のカーソル移動キー3bを操作してそれぞれの列を選択し、S62で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズに表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。この操作によって、作成されるラベル用テープの上段列、中段列、下段列のそれぞれの文字サイズが決定される。
図22に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図22は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図22によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をしなければテープ幅12(mm)であり、印刷可能最大文字サイズ28(pt)の文字が印刷できるラベル用テープが上段、中段、下段と並列して3枚作成できることを示している。更に、図22では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして上中下段列とも28(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0056】
次に、S64に進み、テープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46から、上段、中段、下段と並列して3枚作成されるテープ幅12(mm)のラベル用テープに、上中下段列とも同一文字を印刷するか判断する。上中下段列とも同一文字を印刷する場合は(S64:YES)、S68に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS69に進む。S69では、テキストメモリ54aの中段列である2枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS70に進む。S70では、テキストメモリ54aの下段列である3枚目の印刷テープに相当する部分に、テキストメモリ54aから1枚目の印刷テープに相当するメモリ部分をコピーし、コピーが完了するとS71に進む。S71では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS68、S69、S70でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図23に図22で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図23は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。図23に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して、文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで上中下と3枚並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で3倍のテープを作成することができるので多数の同一のテープを作成するのに特に有効である。また、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅36(mm)と後述するテープ幅24(mm)とこのテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0057】
S64に戻って、上中下段列とも同一文字を印刷しない場合は(S64:NO)、S65に進み、テキストメモリ54aの上段列である1枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS66に進む。S66では、テキストメモリ54aの中段列である2枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS67に進む、S67では、テキストメモリ54aの下段列である3枚目の印刷テープに相当する部分にキーボード3から文字及び記号等をテキスト入力してS71に進む。S71では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS65、S66、S67でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図24に図22で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図24は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。図24に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して、文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで上中下と3枚並列する印刷テープに対してそれぞれ印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂かれて使用される。このように、一度の操作で3倍のテープを作成することができる。そして、一つの分割印刷テープ22で前述のテープ幅36(mm)と後述するテープ幅24(mm)とこのテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0058】
S61に戻って、オーバーラップして印刷する場合は(S61:YES)、図11のS91に進む。S91では、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の上中下段と3枚が並び合うテープにオーバーラップしてキーボード3から入力する文字及び記号等を印刷するか否かを確認する。上中下段の3枚をオーバーラップして印刷する場合は(S91:YES)、S92に進に進む。
【0059】
S92からは、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の2本の粘着基材スリット17cを有するテープ幅が36(mm)のラベル用テープ35又は49を作成するステップに入る。S92では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される(図17と同様の表示になるので図17を参照)。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS93に進み、S92で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
【0060】
次に、S94に進み、キーボード3から文字及び記号等をテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS109に進む。S109では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS94でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図25に図17で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図25は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって文字が2本の粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図25に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して、文字サイズ85(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで3枚が並列する印刷テープに対してその3枚にオーバーラップして印刷されている。このラベル用テープ35は、粘着基材スリット17cで引き裂かれることなく使用できるので、対象物に貼り付けるときに貼りずれを起こす問題がない。この一つの分割印刷テープ22でテープ幅36(mm)と後述するテープ幅24(mm)及びテープ幅12(mm)のラベル用テープ35が作成できるので多種類のテープ幅のテープカセットを持つ必要がないので経済的である。
【0061】
S91に戻って、上中下段の3枚をオーバーラップして印刷しない場合は(S91:NO)、S95に進に進む。印刷後2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつの3枚のラベル用テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46は、その組み合わせによって、テープ幅24(mm)のラベル用テープを作成することも可能である。そのため、上2枚のオーバーラップ印刷と下1枚の印刷をするか確認する。上2枚のオーバーラップ印刷と下1枚の印刷をする場合は(S95:YES)、S96に進み、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の上段列、中段列の2枚を使用してテープ幅24(mm)のラベル用テープと下段列の1枚を使用してテープ幅12(mm)のラベル用テープを作成するステップに入る。S96では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と上2枚の合計テープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS97に進み、S96で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図26に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図26は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図26によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、上2枚の印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅24(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは55(pt)であることを示している。更に、図26では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして48(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S98に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの上2枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS99に進む。
【0062】
次に、S99では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と下1枚のテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS100に進み、S99で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図27に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図27は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図27によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、下1枚の印刷部分のテープ幅は12(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは28(pt)であることを示している。更に、図27では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして24(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S101に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの下1枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS109に進む。
【0063】
次に、S109では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS98、S101でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図28に図26、図27で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図28は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって、分割印刷テープの上2枚に文字が1本の粘着基材スリット17cを跨いで印刷され、更に下1枚に文字が印刷されている例を説明する説明図である。図28に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ55(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する上段列、中段列の2枚の印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。そして、文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)の下段列の印刷テープに対して印刷されている。この完成したラベル用テープ35は、中段列と下段列の間の粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂くだけで使用できる。そこで、このラベル用テープ35は、貼り付ける対象が大小でペアである対象物に対して利用できる。
【0064】
S95に戻って、上2枚のオーバーラップ印刷と下1枚の印刷をしない場合は(S95:NO)、S102に進み、分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46の中段列、下段列の2枚を使用してテープ幅24(mm)のラベル用テープと上段列の1枚を使用してテープ幅12(mm)のラベル用テープを作成するステップに入りS103に進む。S103では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と下2枚の合計テープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS104に進み、S103で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図29に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図29は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図29によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、上1枚の印刷部分のテープ幅は12(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは28(pt)であることを示している。更に、図29では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして28(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S105に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの上1枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS106に進む。
【0065】
次に、S106では、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類と下2枚の合計テープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示される。次に、LCD5に表示されている内容が所望する分割テープカセット21又は45であればS107に進み、S106で表示された印刷可能な複数個の文字サイズの中から、キーボード3のカーソル移動キー3bを使用して、操作者が所望する文字サイズにLCD5に表示されているブラックカーソル66を移動させ、Enterキー3aで決定する。
図30に、テープカセット収納部8にセットされているテープカセットのテープの種類とテープ幅及びそのテープ幅に印刷可能な複数個の文字サイズがLCD5に表示された一例を示す。図30は、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCD5に表示された状態を説明する説明図である。図30によれば、テープカセット収納部8にセットされたテープカセットは、テープ幅36(mm)のラミネートタイプの分割印刷テープ22を内蔵する分割テープカセット21であり、テープの色は白、文字の色は黒であり、下2枚の印刷部分のテープ幅はオーバーラップ印刷をするとテープ幅24(mm)であり、その印刷可能最大文字サイズは55(pt)であることを示している。更に、図30では、印刷可能な複数個の文字サイズの中から所望の文字サイズとして55(pt)が選択されている。また、隠し文字有り記号67で示されるように、小さい文字サイズも隠されているのでキーボード3のカーソル移動キー3bを使用してもっと小さな文字サイズを選択することも可能である。
一方、所望するテープカセットでなければ、テープカセットを所望する分割テープカセット21又は45と交換する。
次に、S108に進み、キーボード3から文字及び記号等を印刷テープの下2枚用のテキストメモリ54aにテキスト入力し、入力が完了するとS109に進む。
【0066】
次に、S109では、キーボード3の印刷キー3cを押下することにより印刷駆動プログラム53bが稼働し、駆動回路60、61を介してサーマルヘッド11及びテープ送りモータ36が動作することによって、分割テープカセット21又は45の分割印刷テープ22又は分割印刷テープクミ46にS105、S108でテキストメモリ54aに格納されている文字及び記号等のデータがテキストメモリ54aから呼び出されて印刷される。そして、印刷された印刷テープがカッター釦7を押下することによってカットされラベル用テープ35又は49が完成する。
図31に図29、図30で設定した内容に基づいて作成されたラベル用テープ35の一例を示す。図31は、テープ幅36(mm)のラベル用テープ35であって、分割印刷テープの上1枚に文字が印刷され、更に、下2枚に文字が1本の粘着基材スリット17cを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。図31に示すように、2本の粘着基材スリット17cでテープ幅12(mm)ずつ3枚の印刷テープに分割されるテープ幅36(mm)の分割印刷テープ21に対して文字サイズ28(pt)の文字がテープ幅12(mm)の上段列の印刷テープに対して印刷されている。そして、文字サイズ55(pt)の文字がテープ幅12(mm)ずつで並列する中段列、下段列の2枚の印刷テープに対してオーバーラップして印刷されている。この完成したラベル用テープ35は、上段列と中段列の間の粘着基材スリット17cの部分で分割印刷テープ22が易引裂性を有するために、鋏等の道具を使用することなしに簡単に手で引き裂くだけで使用できる。そこで、このラベル用テープ35は、貼り付ける対象が大小でペアである対象物に対して利用できる。
【0067】
ここで、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種判別データ53r、RAM54は、種類判別手段を構成する。テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54は、幅検出手段を構成する。テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54は、スリット数検出手段を構成する。テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、フォントデータ53p、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54は、検索手段を構成する。LCD5、LCDC58、ビデオRAM59、表示用CGROM51、表示駆動制御プログラム53a、CPU50、ROM53、RAM54は、表示手段を構成する。サーマルヘッド11、テープ送りモータ36、駆動回路60、61、印刷用CGROM52、印字駆動プログラム53b、分割テープ印刷処理プログラム53c、分割テープオーバーラップ印刷処理プログラム53d、CPU50、ROM53、RAM54は、印刷制御手段を構成する。
【0068】
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係る印刷媒体38は、分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなり、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体38であって、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17には、分割両面粘着テープ24の幅方向と直行する粘着基材スリット17cを備え、分割印刷用テープ22には、粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことにより、分割印刷用テープ22に粘着基材スリット17cを境として粘着基材スリット17cの両サイドに文字を印刷し、粘着基材スリット17cと同一方向の易引裂性を利用して粘着基材17の粘着基材スリット17c部分で引き裂いて印刷されたテープを作成することにより、1本の分割印刷用テープクミ46から少なくとも2倍の印刷されたテープを作成することができる。また、分割印刷用テープ22は、易引裂性を有しているので鋏等の道具を使うことなしに手動で簡単に引き裂くことができる。更に、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17は、粘着基材17に設けられた粘着基材スリット17c部分で分割印刷用テープ22を確実に引き裂くための補強部材となり、粘着基材17に設けられた粘着基材スリット17c部分以外で分割印刷用テープ22が引き裂かれることを防止することができる。
一方、テープ幅全体を使用して文字等を印刷した場合には、分割印刷用テープ22が一枚の分割印刷用テープ22であるので切り離すことなくそのまま貼り付けることができる。それ故、スリットの入った印刷用テープ全体に文字等を印刷した後に、スリットでバラバラになったテープを貼り合わせたために印刷された文字がずれてしまうという問題を解決することができる。
この分割印刷用テープ22は、1本の分割印刷用テープクミ46から文字等の印刷された複数の異なるテープ幅のテープを作成することができるので、作成するテープ幅に合わせたテープにその都度交換するという煩わしさを無くすことができる。
【0069】
また、印刷媒体38は、分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24からなり、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と分割両面粘着テープ24とが貼り合わされる印刷媒体38であって、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17には、分割両面粘着テープ24の幅方向と直行する粘着基材スリット17cを備え、分割印刷用テープ22には、分割両面粘着テープ24と貼り合わされた後に粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことによる前述の効果に加え、分割印刷用テープ22の表面にインク23aを付着させて文字や記号を印刷した後に、その印刷面と分割両面粘着テープ24とを貼り合わせることによって印刷面の文字や記号が分割印刷用テープ22自体で保護することになるので、使用中のこすれなどでインク23aが剥がれて判読できなくなるという問題を解決することができる。
【0070】
また、印刷媒体38は、分割印刷用テープ22が、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであるので、延伸加工による易引裂性によって鋏等の道具を使用すること無く手動で直線的に引き裂いて区分けすることができる。また、印刷媒体38は、分割印刷用テープ22が、高分子フィルムであるので出来上がった質感がよい。更に、透明分割印刷用テープ22とカラーの分割両面粘着テープ24との組み合わせによって印刷媒体38の色を自由に選択できる。
【0071】
また、分割テープカセット21又は45は、印刷媒体38を収納し、印刷媒体38の形態に応じてテープ情報を形成したテープ種検出用穴20を有するので、テープ作成装置1がそのテープ種検出用穴20のテープ情報を読み取ることにより、収納されている印刷媒体38の素性が分かり、操作者に文字等を印刷する前に収納されている印刷媒体38の素性を知らせることによって、操作者に確認を取ることができる。そのため、印刷した後で操作者が所望する印刷媒体38と異なることが分かり、操作を遣り直すという作業を防止することができる。また、テープ作成装置1が読み取ったテープ種検出用穴20からのテープ情報に対応する予め決められた印刷条件に基づいて、テープ作成装置1は、印刷媒体38に適切な印刷を行うことができる。
【0072】
また、テープ作成装置1では、分割テープカセット21又は45を着脱可能なテープカセット収納部8と、分割テープカセット21又は45の種類を判別する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される種類判別手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体38の幅を検出する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される幅検出手段と、種類判別手段に基づく印刷媒体38の粘着基材スリット17cの数を検出する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成されるスリット数検出手段と、幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体38の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、フォントデータ53p、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される検索手段と、検索手段に基づいて検索された結果を表示する、LCD5、LCDC58、ビデオRAM59、表示用CGROM51、表示駆動制御プログラム53a、CPU50、ROM53、RAM54等で構成される表示手段と、を備えたことにより、分割テープカセット21又は45をテープカセット収納部8に装着すると、分割テープカセット21又は45の種類、分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24又は分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなる印刷媒体38の区分けされる数、区分けされたそれぞれの印刷媒体38の幅と印刷可能な最大文字のポイント数が表示手段に表示されるので、操作者は、印刷媒体38に印刷するための文字等を入力する前に、入力に必要な情報を入手することができる。そのため、試し印刷をする必要がないので印刷媒体38の無駄な消費を防止でき、余分な手間を省くことができる。
【0073】
そして、テープ作成装置1では、テープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成される幅検出手段及びテープ種検出用穴20、テープ種検出センサ34、CPU50、ROM53、テープ種・テープ幅・印刷可能文字サイズ表示選択処理プログラム53e、テープ幅対印刷可能文字サイズデータ53s、テープ種判別データ53r、RAM54等で構成されるスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体38に文字や記号をオーバーラップして印刷する、サーマルヘッド11、テープ送りモータ36、駆動回路60、61、印刷用CGROM52、印字駆動プログラム53b、分割テープ印刷処理プログラム53c、分割テープオーバーラップ印刷処理プログラム53d、CPU50、ROM53、RAM54等で構成される印刷制御手段を備えたことにより、このテープ作成装置1に装着される分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24又は分割印刷用テープ22及び分割両面粘着テープ24が予め接着された分割印刷用テープクミ46からなる1本の印刷媒体から、粘着基材スリット17cで区分けされて文字等が印刷された最小単位の印刷媒体38を作成したり、または、この最小単位の少なくとも印刷媒体38の二つ分に渡って文字等を印刷した印刷媒体38を作成したりという具合に、文字等の印刷された複数の異なる幅の印刷媒体38を作成することができる。そのため、作成する印刷媒体38の幅に合わせてその度に印刷媒体38を交換するという煩わしさを無くすことができる。
【0074】
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図32、図33を参照して説明する。第1実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用する。ここで、図32は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ72を作成する工程を説明する説明図である。この図32に示すように、カバーフィルム39が、分割印刷テープ22の片面に接着されている。そして、カバーフィルム39は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置にあるカバーフィルムスリット39cによって、分割カバーフィルム右39aと分割カバーフィルム左39bに分割される。この点が第1実施形態のラベル用テープ35と異なる。そして、印刷媒体38は、カバーフィルム39が接着されている分割印刷テープ22と分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22のカバーフィルム39が接着された反対の面になされる。そのために、図32に示す部材が、図3に示すラミネートタイプの分割テープカセット21に収納されて図32に示す工程を経てラベル用テープ72が作成される。(詳細は図3、図4を参照)
次に、図33は、分割印刷テープクミ73に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ74を作成する工程を説明する説明図である。この図33に示すように、カバーフィルム39が、分割印刷テープ22の上面に接着されている。そして、カバーフィルム39は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置にあるカバーフィルムスリット39cによって、分割カバーフィルム右39aと分割カバーフィルム左39bに分割される。この点が第1実施形態のラベル用テープ49と異なる。また、印刷媒体38は、カバーフィルム39が接着されている分割印刷テープ22と予め分割印刷テープ22に接着されている分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22に接着されたカバーフィルム39の面になされる。そのために、図33に示す部材が、図5に示すレセプタータイプの分割テープカセット45に収納されて図33に示す工程を経てラベル用テープ74が作成される。(詳細は図5、図6を参照)
【0075】
以上、説明した通り、第2実施形態に係る印刷媒体38では、分割印刷テープ22の上面に、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置にカバーフィルムスリット71cを備えたカバーフィルム71が接着されていることにより、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17とカバーフィルム71は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17とカバーフィルム71に設けられたカバーフィルムスリット71c部分で分割印刷テープ22を確実に引き裂くための補強部材となり、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17とカバーフィルム71に設けられた両方のスリット部分である粘着基材スリット17c及びカバーフィルムスリット71c以外で分割印刷テープ22が引き裂かれることを防止することができる。
【0076】
次に、本発明を具体化した第3実施形態を図34、図35を参照して説明する。第1実施形態及び第2実施形態と同一機能のものは同じ符号を使用する。ここで、図34は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ76を作成する工程を説明する説明図である。この図34に示すように、分割印刷テープ22の、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に、分離補助孔列75が穿孔されている。この点が第1実施形態及び第2実施形態で作成されるラベル用テープ35及びラベル用テープ72と異なる。そして、印刷媒体38は、分離補助孔列75が穿孔されている分割印刷テープ22と分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22の分割両面粘着テープ24と接着される面になされる。そのために、図34に示す部材が、図3に示すラミネートタイプの分割テープカセット21に収納されて図34に示す工程を経てラベル用テープ76が作成される。(詳細は図3、図4を参照)
次に、図35は、分割印刷テープクミ77に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ78を作成する工程を説明する説明図である。この図35に示すように、分割印刷テープ22の、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に、分離補助孔列75が穿孔されている。この点が第1実施形態及び第2実施形態で作成されるラベル用テープ49及びラベル用テープ74と異なる。そして、印刷媒体38は、分離補助孔列75が穿孔されている分割印刷テープ22と予め分割印刷テープ22に接着されている分割両面粘着テープ24とで構成されている。更に、印刷媒体38への印刷は、分割印刷テープ22の上面になされる。そのために、図35に示す部材が、図5に示すレセプタータイプの分割テープカセット45に収納されて図35に示す工程を経てラベル用テープ78が作成される。(詳細は図5、図6を参照)
【0077】
以上、説明した通り、第3実施形態に係る印刷媒体38では、分割印刷テープ22に、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に分離補助孔列75が穿孔されていることにより、分割印刷テープ22は、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一方向に易引裂性を備えているが、分割印刷テープ22に分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cと同一位置に分離補助孔列75を設けることによって、鋏等の道具を使用することなしに、分割印刷テープ22を、分割両面粘着テープ24を構成する粘着基材17の粘着基材スリット17cの位置で、より確実に引き裂くことができる。
【0078】
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第3実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0079】
例えば、図36に示すように、図32と図34を合成すると易引裂性はより多く発揮できる。図36は、分割印刷テープ22に文字等を印刷し、分割両面粘着テープ24を接着してラミネートタイプのラベル用テープ79を作成する工程を説明する説明図である。
また、図37に示すように、図33と図35を合成すると易引裂性はより多く発揮できる。図37は、分割印刷テープクミ80に文字等を印刷し、テープ駆動ローラ37と送りローラ15との間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープ81を作成する工程を説明する説明図である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】第1実施形態のテープ作成装置の外形斜視図である。
【図2】テープ作成装置のテープカセット収納部の収納カバーを開けた場合の斜視図である。
【図3】ラミネートタイプの分割テープカセットがテープ作成装置に装着された場合の分割テープカセットの上ケースを除いた要部を示す平面図である。
【図4】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図5】レセプタータイプの分割テープカセットがテープ作成装置に装着された場合の分割テープカセットの上ケースを除いた要部を示す平面図である。
【図6】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図7】テープ作成装置の制御構成を示すブロック図である。
【図8】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図9】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図10】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図11】分割印刷テープに印刷処理を行ってラベル用テープを作成するフローチャートである。
【図12】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図13】テープ幅24(mm)のラベル用テープであって文字がスリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図14】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図15】テープ幅24(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図16】テープ幅24(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図17】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図18】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって文字がスリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図19】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図20】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図21】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図22】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図23】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ同一文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図24】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって上中下と並列する印刷テープにそれぞれ異なる文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図25】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって文字が2本のスリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図26】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図27】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図28】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって、分割印刷テープの上2枚に文字が1本のスリットを跨いで印刷され、更に下1枚に文字が印刷されている例を説明する説明図である。
【図29】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図30】テープカセット収納部にセットされたテープカセットの内容表示と文字サイズの選択表示をLCDに表示された状態を説明する説明図である。
【図31】テープ幅36(mm)のラベル用テープであって、分割印刷テープの上1枚に文字が印刷され、更に、下2枚に文字が1本の粘着基材スリットを跨いで印刷されている例を説明する説明図である。
【図32】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図33】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図34】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図35】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図36】分割印刷テープに文字等を印刷し、分割両面粘着テープを接着してラミネートタイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【図37】分割印刷テープクミに文字等を印刷し、テープ駆動ローラと送りローラとの間を通過させてレセプタータイプのラベル用テープを作成する工程を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0081】
1.テープ作成装置
5.液晶ディスプレイ(LCD)
8.テープカセット収納部
11.サーマルヘッド
17.粘着基材
17c.分割粘着基材スリット
20.テープ種検出用穴
22.分割印刷テープ
23a.インク
24.分割両面粘着テープ
34.テープ種検出センサ
45.分割テープカセット
50.CPU
53.ROM
54.RAM
71.カバーフィルム
71c.カバーフィルムスリット
75.分割補助孔列
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体であって、
前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、
前記印刷用テープは、前記両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする印刷媒体。
【請求項2】
印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と両面粘着テープとが貼り合わされる印刷媒体であって、
前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、
前記印刷用テープは、前記両面粘着テープと貼り合わされた後に両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする印刷媒体。
【請求項3】
前記印刷用テープの上面には、前記両面粘着テープのスリットと同一位置にスリットを備えたカバーフィルムが接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体。
【請求項4】
前記印刷用テープには、前記両面粘着テープのスリットと同一位置に点線状の孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷媒体。
【請求項5】
前記印刷用テープは、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷媒体。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の印刷媒体を収納し、前記印刷媒体の形態に応じてテープ情報を形成した被検出部を有するテープカセット。
【請求項7】
請求項6に記載のテープカセットを着脱可能なテープカセット保持部と、前記テープカセットの種類を判別する種類判別手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体の幅を検出する幅検出手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体のスリット数を検出するスリット数検出手段と、前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する検索手段と、前記検索手段に基づいて検索された結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とするテープ作成装置。
【請求項8】
前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体に文字や記号をオーバーラップして印刷する印刷制御手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載のテープ作成装置。
【請求項1】
印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷する印刷媒体であって、
前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、
前記印刷用テープは、前記両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする印刷媒体。
【請求項2】
印刷用テープ及び両面粘着テープからなり、印刷用テープの表面にインクを付着させて文字や記号を印刷した後にその印刷面と両面粘着テープとが貼り合わされる印刷媒体であって、
前記両面粘着テープを構成する粘着基材には、両面粘着テープの幅方向と直行するスリットを備え、
前記印刷用テープは、前記両面粘着テープと貼り合わされた後に両面粘着テープのスリットと同一方向に引き裂かれる易引裂性を備えたことを特徴とする印刷媒体。
【請求項3】
前記印刷用テープの上面には、前記両面粘着テープのスリットと同一位置にスリットを備えたカバーフィルムが接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷媒体。
【請求項4】
前記印刷用テープには、前記両面粘着テープのスリットと同一位置に点線状の孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷媒体。
【請求項5】
前記印刷用テープは、一軸延伸加工又は二軸延伸加工により易引裂性を備えた高分子フィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷媒体。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の印刷媒体を収納し、前記印刷媒体の形態に応じてテープ情報を形成した被検出部を有するテープカセット。
【請求項7】
請求項6に記載のテープカセットを着脱可能なテープカセット保持部と、前記テープカセットの種類を判別する種類判別手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体の幅を検出する幅検出手段と、前記種類判別手段に基づく前記印刷媒体のスリット数を検出するスリット数検出手段と、前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる印刷媒体の幅に印刷可能な最大文字のポイント数を検索する検索手段と、前記検索手段に基づいて検索された結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とするテープ作成装置。
【請求項8】
前記幅検出手段及びスリット数検出手段に基づいて、それぞれ区分けされる少なくとも二つ以上の印刷媒体に文字や記号をオーバーラップして印刷する印刷制御手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載のテープ作成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図7】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【公開番号】特開2007−226082(P2007−226082A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49617(P2006−49617)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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