説明

印刷装置、印刷方法、及び印刷用プログラム

【課題】印刷対象を拡張させる印刷装置、印刷方法、及び印刷用プログラムを得る。
【解決手段】入力した画像データを印刷する複合機であって、外部装置とネットワークを介してデータを送受信する通信処理部と、外部装置から画像データを取得する画像取得部と、取得した画像データを印刷する印刷部と、を備え、画像取得部は、外部装置に対して取得すべき画像データを要求する画像データ要求部を備え、画像データの要求に応答した外部装置から画像データを取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、又は、少なくともこれらの機能を複合した複合機等の印刷装置、印刷方法、及び印刷用プログラムの発明に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、PC等の外部装置からLAN(Local Area Network)やインターネット等の通信ネットワークを介して印刷装置に画像データを送信し、この印刷装置にて印刷用紙に印刷するというPUSH型の印刷が行われている(例えば、特許文献1参照)。つまり、利用者がPC等の外部装置を操作することで、印刷装置から画像データの印刷を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の印刷装置では、印刷装置に対してPUSH型の印刷しかできなかった。つまり、利用者が印刷装置を操作して、外部装置に格納されている画像データの印刷処理をできないため、印刷対象の拡張性が乏しいという問題が生じていた。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷対象を拡張させる印刷装置、印刷方法、及び印刷用プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入力した画像データを印刷する印刷装置であって、外部装置の記憶手段に記憶されている画像データを取得する画像取得手段と、前記取得した画像データを印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、印刷装置側から積極的に外部装置へ画像データを取得する動作を行うことにより、印刷装置側で印刷対象を積極的に拡張することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、第1の実施の形態の複合機と、この複合機に通信ネットワークを介して接続される多数の外部装置を示した図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態の管理サーバが保持する画像データ管理テーブルの構造の例を示した図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態の複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態の閲覧・取得管理テーブルの構成を示した図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態の操作部の概略構成を示す平面図である。
【図7】図7は、第1の実施の形態のタッチパネル上に表示した当初の表示(基本画面)を示す図である。
【図8】図8は、第1の実施の形態のタッチパネル上に表示した省力表示(簡単画面)を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施の形態の複合機の動作を示した処理フロー図である。
【図10】図10は、タッチパネル上に表示したIDおよびパスワードの要求画面を示す図である。
【図11】図11は、タッチパネル上に表示したフォルダ群を示す図である。
【図12】図12は、第1の実施形態の動作を示したシーケンス図である。
【図13】図13は、タッチパネル上に表示されるサムネイル画像の一覧の例を示した図である。
【図14】図14は、タッチパネル上に表示されるファイル名一覧の例を示した図である。
【図15】図15は、第1の実施形態のタッチパネル上に表示した当初の表示(基本画面)を示す図である。
【図16】図16は、第1の実施形態の変形例にかかる表示処理部がタッチパネル上に表示するサムネイル画像一覧の例を示した図である。
【図17】図17は、第2の実施の形態の閲覧・取得管理テーブルの構成を示した図である。
【図18】図18は、第2の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図19】図19は、第2の実施の形態にかかる複合機が画像データを取得するまでの処理手順を示した処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷装置の最良な実施の形態(以下、「実施形態」という。)を詳細に説明する。なお、本実施形態の動作条件項目として、以下に示すような各種キーやアイコンを例として説明する。
【0009】
本実施の形態は、通信制御装置を備える印刷装置であり、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能、受信したファックス文書やコピー文書を内蔵したハードディスクに蓄積する蓄積機能等を複合した印刷装置の一種である、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機21に適用した例を示す。
【0010】
また、本実施の形態では、印刷装置を複合機に適用した例について説明しているが、このような複合機に限らず、他の電子機器に適用しても良い。この電子機器の例としては、複写装置やファクシミリ装置等のビジネス環境に備えられているビジネスオフィス機器が考えられる。これらビジネスオフィス機器に対して当該印刷装置を適用することで、オフィス環境に存在する装置間の連携が図ることができる。
【0011】
図1は、本実施の形態にかかる複合機21と、この複合機21に通信ネットワークを介して接続される多数の外部装置を示した図である。図1に示すように、複合機21は、LAN11を介して、複数の外部装置(他の複合機22、プリンタ装置23、ファクシミリ装置24、スキャナ25、PC(Personal Computer)26、デジタルテレビ27、管理サーバ28b等)と接続されている。この複合機21は、インターネット12を介して、外部装置(管理サーバ28a、ノートPC33等)と接続される。そして複合機21は、これら外部装置から受信したデータ(例えばデジタルテレビ27が受信したデータ放送等)を、上述した機能を用いて処理することができる。
【0012】
さらに、管理サーバ28aは、インターネット12、携帯電話網13及び最寄りの基地局14を介して外部装置、(カーナビゲーション装置(以下、「自動車」を含む)29、携帯電話機(以下、「PHS電話機」及び「PDA」を含む)30、ゲーム機31、デジタルカメラ32等)と相互通信可能に接続される。
【0013】
また、外部装置はネットワークに接続可能な装置であれば良く、携帯電話機30以外には、例えばカーナビゲーション装置29、ゲーム機31、デジタルカメラ32、ノートPC33等でも良い。なお、外部装置の他の例としては、図示していないが腕時計、自動販売機、水道メータ、ガスメータ等でもよい。これら外部装置が、インターネット12又は携帯電話網13等のネットワークを介して情報を送受信することになる。また、これら外部装置は、携帯電話機等と接続して通信しても良いし、各機器内に装着された独自の通信手段によって通信してもよい。また、本実施の形態にかかる外部装置は、記憶部を備え、当該記憶部に画像データを保存する。
【0014】
また、図示していないが、ネットワークには、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、配信サーバなどのサーバ装置が接続されていてもよい。また、配信サーバは、公衆ネットワークを介して電子メールの送受信やファイル転送や、オフィス外のファックス装置と通信することができる。これらサーバ装置を介して、複合機21は、様々な情報を送受信可能となる。
【0015】
図1に示すように、複合機21がネットワークに接続されたことで、PC26、ノートPC33等の外部装置(ビジネスオフィス機器等を含む)と相互に通信することが可能となり、ハードディスク等の記憶装置を内蔵することで、いわゆるネットワーク複合機へと進化し、ユーザの様々なニーズに応えることができることとなった。
【0016】
管理サーバ28a、28bは、上記の外部装置と複合機21との間で送受信される情報を管理するサーバであり、Webサーバとしての機能を含めても良い。また、これら管理サーバは、管理サーバ28bのように複合機21と同じLAN11内に接続されていても良いし、管理サーバ28aのようにインターネット12等の公衆ネット回線を介して接続されていても良い。また、ネットワークを介して接続される管理サーバの数を制限するものではなく、1個でも良いし、複数個でも良いし、必要なければ設置しなくともよい。
【0017】
また、管理サーバ28a、28bは、汎用的なコンピュータであり、画像データを管理する画像管理機能が実装されている。当該画像管理機能は、例えば、CD−ROM等の記憶媒体又はネットワークを介してインストールされているプログラムとする。そして当該プログラムが、管理サーバ28a及び管理サーバ28bのCPUにより実行されることで、後述する機能を実行する。
【0018】
管理サーバ28a、28bは、常時ネットワーク(例えば携帯電話網13、インターネット12)接続していない外部装置に格納されている画像データを管理する。本実施の形態では、これら外部装置(例えば、例えばカーナビゲーション装置29、ゲーム機31、デジタルカメラ32、ノートPC33)が携帯電話網13又はインターネット12に接続された際、管理サーバ28aが、これら外部装置と同期をとり、当該外部装置が保持している画像データを、管理サーバ28aの記憶部内に格納する。すなわち、管理サーバ28aが、これら外部装置に蓄積されている全ての画像データを集中管理する。また、当該管理は、管理サーバ28aではなく、管理サーバ28bで行ってもよい。
【0019】
また、管理サーバ28a、28bは、管理している画像データの情報を画像データ管理テーブルで管理する。図2は、管理サーバ28a、28bが保持する画像データ管理テーブルの構造の例を示した図である。図2に示すように、画像データ管理テーブルでは、画像データの作成日と、画像データが格納されたファイル格納場所と、ページ数とを対応付けて管理している。そして、管理サーバ28a及び管理サーバ28bは、複合機21からの画像データの送信要求に応じて、画像データを送信する処理を行う。
【0020】
また、利用者が、図1に示すパソコン26等を操作して、複合機21に画像データを出力して印刷することは既に行われている。しかしながら、近年、複合機におけるインターフェース技術の向上に伴い、複合機を操作して、他の外部装置に格納されている画像データを利用したいという要求が向上している。そこで、本実施の形態では、利用者は、複合機21を操作し、当該複合機21からパソコン26などの外部装置に対して画像データの出力を要求することで、外部装置から印刷対象となる画像データを取得している。これにより、複合機21に格納されていない画像データを印刷等に用いることができる。このように、複合機21が外部装置に対して積極的に画像データの出力を要求する技術は、従来の複合機に用いられていない特徴である。
【0021】
図3は、かかる複合機21のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機21は、コントローラ310とエンジン部(Engine)360とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ310は、複合機21全体の制御と描画、通信、操作部320からの入力を制御するコントローラである。エンジン部360は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジン等であり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニット等である。なお、このエンジン部360には、プロッタ等のいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれる。
【0022】
コントローラ310は、CPU311と、ノースブリッジ(NB)313と、システムメモリ(MEM−P)312と、サウスブリッジ(SB)314と、ローカルメモリ(MEM−C)317と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)316と、ハードディスクドライブ(HDD)318とを有し、ノースブリッジ(NB)313とASIC316との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス315で接続した構成となる。また、MEM−P312は、ROM(Read Only Memory)312aと、RAM(Random Access Memory)312bとをさらに有する。
【0023】
CPU311は、複合機21の全体制御をおこなうものであり、NB313、MEM−P312及びSB314からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0024】
NB313は、CPU311とMEM−P312、SB314、AGP315とを接続するためのブリッジであり、MEM−P312に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0025】
MEM−P312は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いるシステムメモリであり、ROM312aとRAM312bとからなる。ROM312aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM312bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
【0026】
SB314は、NB313とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB314は、PCIバスを介してNB313と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部等も接続される。
【0027】
ASIC316は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP315、PCIバス、HDD318及びMEM−C317をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC316は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC316の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C317を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等をおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部360との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC316には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)330、USB(Universal Serial Bus)340、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース350が接続される。
【0028】
MEM−C317は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)318は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0029】
AGP315は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P312に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0030】
本実施の形態にかかる操作部320に含まれるタッチパネルは、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の各機能を単独に有する装置のタッチパネルであっても良いし、各機能を重複して有する複合機のタッチパネルであっても良い。
【0031】
図3に示すCPU311による制御によって操作部320(下記、タッチパネル600を含む)のキー等の押下の認識、表示等が行われる。
【0032】
また、ROM212aには、閲覧・取得管理DB(Data Base)10が構築されている。この閲覧・取得管理DB10は、図4に示すようなレイアウトの閲覧・取得管理テーブルによって構成されており、使用者毎に閲覧又は取得可能なフォルダデータを管理するためのDBである。更に、ROM212aには、後述のステップ(S1〜S8)を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0033】
図5は、第1の実施の形態にかかる複合機21において、上述したプログラムで実現される構成を示すブロック図である。本図に示すように複合機21の内部は、通信処理部501と、画像取得部502と、サムネイル生成部503と、表示処理部504と、選択部505と、印刷部506と、を備える。
【0034】
通信処理部501は、後述する画像取得部502等に従って、ネットワーク(LAN11、インターネット12及び携帯電話網13)を介して外部装置とのデータの送受信処理を行う。
【0035】
画像取得部502は、画像データ要求部511と、フォルダデータ要求部512と、フォルダデータ取得部513とを備え、外部装置の記憶部に記憶されている画像データを取得する。また、画像取得部502は、画像データを取得する際、通信処理部501に対して、画像データの受信処理を要求する。
【0036】
画像データ要求部511は、外部装置に対して画像データの送信要求を行う。これにより、通信部501が、当該送信要求を、外部装置に対して送信処理する。そして、画像取得部502は、これにより、画像取得部502が、要求先の外部装置から画像データを取得することができる。なお、外部装置の記憶部においてフォルダ単位で画像データが管理されている場合に、複合機21が当該フォルダ単位で画像データの送信要求を行うのであれば、以下に示すフォルダデータ要求部512で送信要求を行う。
【0037】
フォルダデータ要求部512は、外部装置に対して、各フォルダに含まれている画像データの送信要求を行う。これにより、通信部501が、当該送信要求を、外部装置に対して送信処理する。本実施の形態では、フォルダデータ要求部512は、利用者がフォルダを指定したタイミングでフォルダの画像データの送信要求を行う。なお、本実施の形態は、送信要求のタイミングをこのようなタイミングに制限するものではなく、利用者がフォルダを指定する前に、予め送信要求を行ってもよい。
【0038】
フォルダデータ取得部513は、フォルダデータ要求部512の送信要求に応答した外部装置から、通信部501による受信処理を経由して、当該フォルダに含まれている画像データ及びフォルダデータを取得する。
【0039】
サムネイル生成部503は、画像取得部502が取得した画像データから、サムネイル画像データを生成する。
【0040】
表示処理部504は、生成されたサムネイル画像データを、後述する操作部320のタッチパネル上に表示する処理を行う。なお、表示態様の詳細については後述する。
【0041】
選択部505は、印刷対象となる画像データを選択する。本実施の形態では、利用者が操作部320上に表示されたサムネイル画像を選択した場合に、選択部505は、利用者により選択されたサムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象として選択する。また、選択部505は、画像データを印刷対象として複数選択しても良い。また、選択部505は、外部装置毎に、当該外部装置の記憶部に記憶された画像データを1つ又は複数選択しても良い。
【0042】
印刷部506は、選択部505により選択された画像データの印刷する処理を行う。また、印刷部506は、選択部505により複数の画像データが選択された場合、選択された複数の画像データを一括して印刷する処理を行う。
【0043】
図4に戻り、閲覧・取得管理DB10は、ユーザIDと、パスワードと、閲覧・取得可能フォルダとを対応付けて管理している。また、フィールド“閲覧・取得可能フォルダ”は、当該ユーザが閲覧・(画像データの)取得が可能なフォルダを示している。また、当該フィールドには、ネットワークを介して接続された外部装置を閲覧・取得可能なフォルダとして設定しても良い。さらに、当該フィールドには、外部装置内の所定のフォルダを閲覧・取得可能なフォルダとして設定しても良い。さらに、当該フィールドには、URLを設定することもできる。これにより、設定されたURLで示されたサイト情報をフォルダ又は画像データとして閲覧・取得することも可能となる。
【0044】
図4に示した例では、“user 001”で識別されるユーザは、“http://test.jp/”のサイトが閲覧・取得(印刷含む)できると共に、デジタルカメラ、PC等に保持されている画像データを閲覧・取得することができることを示している。
【0045】
図6は、本実施形態の操作部320の概略構成を示す平面図である。この図に示すように、操作部320には、タッチパネル600を中心にテンキー(エンターキー)601、スタートキー602、クリア/ストップキー603、プログラムキー604、リセット/予熱キー605、割り込みキー606、試しコピーキー607、設定キー608等の各部が設けられている。
【0046】
このうち、タッチパネル600は、印刷装置の出力色や出力用紙サイズ等の動作条件を示したアイコン等を表示するとともに、使用者によるアイコンの押下により、これらの動作条件の設定を受け付けることができる操作表示ユニットの一部としての液晶表示器である。なお、タッチパネル600を押下したことを検知する検出回路や座標検出方法については周知であるので説明を省略する。テンキー(エンターキー)601は、コピー枚数などの数値を入力するテンキーと、入力した数値を確定するエンターキーの機能を兼ね備える。スタートキー602は、コピーを開始するために押下する。クリア/ストップキー603は、入力した数値を取り消したり、コピーを中断又は中止したりするのに使用する。プログラムキー604は、よく使う設定を登録したり呼び出したりするためのキーである。リセット/予熱キー605は、設定した内容を取り消し、また、約1秒以上押すと機械を予熱の状態にする。試しコピーキー607により、ミスコピーを防ぐために完成されたコピーの1部の仕上がりを確認することができる。設定キー608は、使用条件に合わせて初期設定値や操作条件を変更するためのキーである。
【0047】
図7には、タッチパネル600上に表示される基本画面の例を示した図である。この基本画面には、メモリで読み取った原稿枚数・セットした枚数(部数)・コピーした枚数(部数)を表示されるとともに、操作の状態、操作手順、エラー等のメッセージを表示する表示領域80aが表示される。また、基本画面には、表示領域80aの左下側に、原稿に対する操作に関する第1タッチパネル領域80b(表示領域80b)と、表示領域80aの右下側に、用紙サイズ・変倍等どのようなコピーを取るかという操作に関する第2タッチパネル領域80c(表示領域80c)が表示される。更に、表示領域80b、80cの下側には、印刷中の機能名称や仕上がり時間、印刷装置全体のエラー状態等を表示する表示領域80dが表示される。また、表示領域80aの上側には、左側に1つのジョブであることを表すタブ80e、及び右側にタブ80eが表すタブ全体のかかる機能である文書蓄積キーと設定内容確認キーを表示する第3タッチパネル領域80f(表示領域80f)が表示される。なお、第1〜第3タッチパネル領域80b、80c、80fの分類は単なる便宜上の分類であり、タッチパネル600では各タッチパネル領域80b、80c、80fにまたがる表示なども可能である。
【0048】
このうち、特に、表示領域80bは、出力色の選択を受け付ける出力色受付領域82、原稿画像が文字であるか写真であるか、これらの混合であるか、或いは、その他の原稿種類(複写原稿、淡い原稿など)であるかの選択を受け付ける原稿種類受付領域83、コピー出力の濃度の設定を受け付ける濃度受付領域84、及び、原稿サイズやADF(自動原稿送り装置)の設定、印刷装置への原稿セット方向の設定を受け付ける特殊原稿受付領域85によって構築されている。
【0049】
一方、表示領域80cは、出力用紙のサイズの選択を受け付ける用紙サイズ受付領域86、等倍や所定の読取原稿のサイズから所定の出力用紙のサイズへの定型変倍等の選択を受け付ける定型変倍受付領域87、読取原稿及び出力用紙がそれぞれ片面印刷か両面印刷かの選択を受け付ける両面受付領域88、ソート・スタック・ステープル・パンチ等のコピーの後処理の選択を受け付ける後処理受付領域89、並びに、変倍、編集コピーなどの機能項目の設定を受け付ける詳細機能受付領域90によって構築されている。なお、用紙サイズ受付領域86における左から2番目の表示項目を例にとって説明すると、黒い線で描画された矩形はキーを表し、このキー上には、用紙の残量及び用紙の出力向きを示すアイコンと、「A4」という文字が表示されている。また定型変倍受付領域87における左から1番目の表示項目を例にとると、この黒い線で描画された矩形もキーを表しており、キー上には「等倍」という文字が表示されている。さらに両面受付領域88における左から1番目の表示項目についても、黒い矩形の線はキーを表し、片面原稿を両面にコピーする機能を表すアイコンが表示されている。
【0050】
更に、表示領域80dには、図1に示す各外部装置に蓄積されているフォルダデータ(ファイルデータを含む)を閲覧したり、上記外部装置からファイルデータを取得する場合に、使用者が選択する「電子文書」ボタン99が表示されている。
【0051】
以上のように、図7、後述する図8上に表示される黒い線で描画された矩形はキーを表し、そのキー上には、アイコンあるいは文字、またはアイコンと文字の両方が表示されている。以下、キー、文字及びアイコンと表記されている部分については、特に説明がない限り上記に説明した項目を指しているものとする。また単にキーと表示されている場合には、これも特に説明がない限りキー上に表示される文字、アイコン、またはその両方を含むものとする。
【0052】
さて、本実施形態に係るタッチパネル600は、表示画面の表示を使用者の好みに応じて、図8に示すような当初の表示(基本画面)から省略表示(簡単画面)に切り換え変更できるようになっており、事前に使用者がよく利用する機能のキーや操作手順やエラー表示などの説明文等のみを表示させることができる。
【0053】
この簡単画面とは、基本画面をなるべくシンプルに簡略化し、そこに表示された入力キーを選択する(キーを押す)ことによって、ポップアップ画面が現われる、または画面表示が変更されるなどして、表示項目に関連する次の項目が表示され、その中の入力キーを選択することによって装置への指示入力が行われるようにしたものである。この簡単画面は、操作の簡単さや表示の分かり易さを求める使用者に適した表示となっている。
【0054】
本実施形態においては、図7に示す基本画面から図8に示すような簡単画面に切り換えたり、図8に示すような簡単画面から図6に示す基本画面の表示に切り換えることができる。図8に示す簡単画面は、図7に示す基本画面の表示領域80a、表示領域80b、表示領域80c、及び表示領域80dが、それぞれ順に表示領域100a、表示領域100b、表示領域100c、及び表示領域100dに対応している画面である。また、簡単画面には、基本画面における表示領域80e、及び表示領域80fに対応する表示領域が省略されている。
【0055】
このうち、表示領域100aには、表示領域80aに表示されている原稿枚数・セットした枚数(部数)・コピーした枚数(部数)の表示領域81が、100aの上部に横長に配置され、比較的大きな文字となった表示領域101として表示されている。また、表示領域100aに示すように、操作手順やエラーなどのメッセージの表示が表示領域80aに比べ大きい文字となっている。このように、表示領域100aの上部に横長に配置したのは、表示領域100aに表示するメッセージの文字を大きくしても表示領域を確保するためである。
【0056】
また、表示領域100bは、出力色の選択を受け付ける出力色受付領域102、画像形成装置にセットする原稿のセット方向の設定を受け付ける原稿セット方向受付領域105、及び画面色を反転することができる画面色反転キー111によって構築されている。
【0057】
これらのうち、出力色受付領域102に表示されているキーは3つであることに対して、同領域に該当する図7の出力色受付領域82で表示されているキーは5つとなっており、2つのキー(2色キー、単色キー)の表示が削除されていることになる。この2つのキーについては一般的な操作を行う使用者はほとんど使用することがないため、簡単画面では表示を削除している。一方残りの3つのキーについてはどのような使用者でも使用する頻度が高いため簡単画面でも表示を行うようにし、2つのキーを削除した分の表示領域を利用することで、基本画面に比べキーを大きくし、操作しやすいものにしている。
【0058】
また、原稿セット方向受付領域105の機能は、図7に示す表示領域80bに表示されている特殊原稿受付領域85の特殊原稿設定キーを押下した場合に表示される機能の1つで、原稿のタテ置きセットとヨコ置きセットの2つのキーからなっている。これらの2つのキーは,複雑な機能設定を必要としない使用者に対しても必要な機能(どのような操作をする場合でも必要な機能)のため、表示領域105として独立して簡単画面上に表示している。一方特殊原稿受付領域85の特殊原稿設定キーを押下した場合に表示される機能のうち原稿セット方向受付領域105に該当しない機能(原稿のタテ置きセットとヨコ置きセット以外の項目)については、一般的な操作を行う場合には必ずしも必要な機能ではないため、簡単さや表示の分かり易さを求める使用者に対しては必要ないことから表示は行わないようにしている。なお、画面色反転キー111については、このキーを選択すると、画面の表示色が反転するようになっている。すなわち、黒っぽい部分は白っぽく、白っぽい部分は黒っぽくなるように表示が切り替わるため、反転していない表示では見づらいと感じている使用者にとっても見やすく操作しやすい画面表示となる。
【0059】
タッチパネル600の表示領域80cの省略表示は図8の表示領域100cとして示されている。表示領域100cは、出力用紙のサイズの選択を受け付ける用紙サイズ受付領域106、等倍や所定の読取原稿のサイズから所定の出力用紙のサイズへの定型変倍等の選択を受け付ける定型変倍受付領域107、読取原稿及び出力用紙がそれぞれ片面印刷か両面印刷かの選択を受け付ける両面受付領域108、ソート・スタック・ステープル・パンチ等のコピーの後処理の選択を受け付ける後処理受付領域109によって構築されている。
【0060】
用紙サイズ受付領域106では、用紙サイズを自動で選択する自動用紙選択キーと用紙サイズを任意に選択する画面を展開する用紙選択キー及び選択した用紙サイズの結果を表示する領域の3つの項目からなっている。用紙サイズ選択については操作設定が必ずしも必要ではないが、どのような使用者にとっても比較的使用頻度の高い機能である。そこでまず図8の簡単画面上ではキーや文字を大きくし、かつ用紙サイズ選択をしやすくするために前述のように3つの項目のみを表示している。用紙サイズ選択を使用しない場合には自動用紙選択キーのみを押下すればよく、用紙サイズ選択を使用したい場合には用紙選択キーを押下し、サイズ選択した結果は用紙選択キーの右側の表示領域に表示される。
【0061】
更に、図8の簡単画面の定型変倍受付領域107、両面受付領域108、後処理受付領域109は、それぞれ図7の基本画面の定型変倍受付領域87、両面受付領域88及び後処理受付領域89に対応しているが、定型変倍受付領域107で表示しているキーは定型変倍受付領域87に比べ1つ少なく、両面受付領域108では両面受付領域88に比べ2つ、後処理受付領域109では後処理受付領域89に比べ5つ少なくなっており、それぞれの表示領域で表示されるキーの数が削除された構成になっている。基本画面の定型変倍受付領域87、両面受付領域88及び後処理受付領域89は各キーに使用者が好みの機能を予め割り付けておくことができる表示領域であり、簡単画面でも同じように使用者が好みの機能を割り付けておくことができるようになっている。割り付けることのできるキーの数は少なくなっているが、簡単画面を使用する使用者はよく使う機能(割付が必要な機能)の数も少ないことから、数が足りなくて操作が困ることはない。従って簡単画面の定型変倍受付領域107、両面受付領域108、後処理受付領域109では使用者が必要な機能のキーのみを大きく使いやすく表示することができている。
【0062】
また、図7の基本画面に対し図8の簡単画面では、表示領域80e、表示領域80f及び詳細機能受付領域90の表示を行わないようにしている。これらの領域に表示されている機能は基本的な機能設定には必ずしも必要な機能ではないために表示を行わず、その余った領域分を用いて、他の表示領域の確保を行っている。
【0063】
また、図7の表示領域80dと図8の表示領域100dについては、基本画面と簡単画面で表示を変えていない。この部分は機器全体にかかわる表示であり、重要なエラー表示なども行う部分である。しかし、通常状態では特に操作を必要とするところではないため、基本画面と簡単画面で表示を変えることは行っていない。更に、簡単画面にも基本画面と同様に、表示領域100dに「電子文書」キー99が表示され、基本画面だけでなく簡単画面からでも、フォルダデータの閲覧や取得の処理が可能である。
【0064】
続いて、図9乃至図15を用い、本実施形態に係る複合機21を利用して各外部装置からフォルダデータを取得する方法を説明する(閲覧は省略する)。図9は、複合機21の画像データの及びフォルダデータを取得する処理手順を示した処理フロー図である。また、以下では、図7及び図8の画面を、メイン画面として説明する。
【0065】
通常、複合機21は、図7又は図8に示すように、タッチパネル600上に表示するメイン画面によって、「電子文書」キー99を表示しており、フォルダデータの閲覧又は取得が可能であることを示している(ステップS1)。この状態で、使用者が「電子文書」キー99を押下すると、複合機21はタッチパネル600上に、図10に示すようなIDおよびパスワードの要求画面を表示する(ステップS2)。これにより、各外部装置の中で、使用者が閲覧又は取得可能なフォルダデータを制限したり、同一の外部装置に蓄積されている複数のフォルダデータの中で、使用者が閲覧又は取得可能なフォルダデータを制限することができる。
【0066】
次に、使用者が、テンキー601等で自己のIDとパスワードを入力すると、複合機21では、このIDとパスワードに基づいて図4に示すテーブルを検索し、使用者の閲覧又は取得制限のための認証を行う(ステップS3)。また、複合機21が当該認証に失敗したと判断した場合(ステップS3:No)、ステップS1に戻る。また、複合機21は当該認証に成功した判断した場合(ステップS3:Yes)ログイン処理を行った後、表示処理部504が、図11に示す画面をタッチパネル600に表示する。
【0067】
次に、複合機21では、タッチパネル600上に図11に示すような閲覧・取得可能な画像データのフォルダを表示した後、使用者からフォルダの選択を受け付ける(ステップS4)。
【0068】
図11は、表示処理部504が、タッチパネル600上に表示するフォルダの選択受付画面の例を示した図である。図11に示すように、表示処理部504は、使用者が画像データを閲覧・取得可能なフォルダ(ネットワークに接続された外部装置又は外部装置のフォルダを含む)を表示する。また、表示処理部504は、図11に示すようにフォルダ名として、外部装置の名称や外部装置のディレクトリ名等を表示する。
【0069】
また、図11に示すように、表示処理部504は、デジタルカメラ32等の常時ネットワークに接続されているわけではない外部装置又は当該外部装置のフォルダについても表示する。これは、管理サーバ28a等が、これらデジタルカメラ32等の画像データを、当該外部装置毎に管理しているために実現できる。そして、表示処理部504は、フォルダ名を表示する際に、管理サーバ28a内のフォルダ名ではなく、管理サーバ28aの管理対象である外部装置名を表示する。これにより、利用者が画像データを閲覧・取得する際に、どのフォルダに格納されているのか判断することが容易になる。
【0070】
ここでは、使用者Aが取得処理を行った場合を説明する。図12は、フォルダに格納された画像データの取得手順を示したフローチャートである。
【0071】
使用者Aが、図11上の所望のフォルダ・アイコン“プリンタ/a”及び“携帯電話”の2つ選択すると、複合機21のフォルダデータ要求部512が、フォルダデータ“a”を蓄積しているプリンタ装置23に対してフォルダデータ“a”の送信を要求する(ステップS11)。このステップS11の処理と共に、フォルダデータ要求部512が、フォルダデータ“携帯電話”を蓄積している管理サーバ28aに対して、フォルダデータ“携帯電話”の送信を要求する(ステップS12)。
【0072】
これにより、プリンタ装置23が、複合機21に対してフォルダデータ“a”を送信する(ステップS13)。そして、フォルダデータ取得部513が、送信されてきたフォルダデータ“a”を取得する。
【0073】
また、管理サーバ28aは、複合機21に対してフォルダデータ“携帯電話”を送信する(ステップS14)。そして、フォルダデータ取得部513が、送信されてきたフォルダデータ“携帯電話”を取得する。これにより、複合機21と、外部装置とのフォルダデータを取得するための処理が終了する。
【0074】
図9に戻り、複合機21のフォルダデータ取得部513は、プリンタ装置23からフォルダデータ“a”を取得するとともに、管理サーバ28aからフォルダデータ“携帯電話”を取得する(ステップS5)。
【0075】
次に、サムネイル生成部503は、取得したフォルダデータ“a”,“携帯電話”内の全てのファイルデータのサムネイル画像データを生成する(ステップS6)。そして、表示処理部504が、タッチパネル600上に図13に示すようなサムネイル画像を表示することで、使用者からサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS7)。
【0076】
図13は、タッチパネル600上に表示されるサムネイル画像の一覧の例を示した図である。図13に示すように、表示処理部504は、サムネイル画像データ毎に、ファイル名及び当該画像データの作成日を表示する。これらのデータはフォルダデータ取得部513が外部装置から取得したものとする。そして、使用者がサムネイル画像を選択すると、表示処理部504は、チェックしたことを示すチェックマーク(例えばチェックマーク1301)を表示する。そして、選択部505が、使用者が選択したサムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象として選択する。
【0077】
また、図13のサムネイル画像のチェックマークの横の数字は、当該画像データを印刷する部数を示している。このように使用者は、印刷する部数を任意に変更することができる。また、サムネイル画像毎に表示する情報はこれらに制限するものではなく、印刷時のページ数等を表示しても良い。
【0078】
図13に示すように、表示処理部504は、選択された画像データの一覧を“Selected Document”欄1302に表示する。当該“Selected Document”欄1302は、選択された画像データのサムネイルと、ページ情報表示欄1303とが表示される。このページ情報表示欄1303には、表示しているサムネイルのページ番号と、合計ページ数と、表示ページを変更するための方向キーと、が表示される。そして、使用者により方向キーが押下された場合に、表示処理部504は、移動先のページのサムネイル画像を、“Selected Document”欄1302内に表示すると共に、ページ情報表示欄1303内のページ番号を変更する。また、表示処理部504が任意のサムネイル画像を表示しているときに、利用者が“Remove”ボタン1304を押下した場合、選択部505は、当該サムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象から選択解除する。また、表示処理部504は、表示態様変更ボタン1305を表示する。利用者の表示態様変更ボタン1305の押下により、表示処理部504は、サムネイル画像を表示するか、ファイル名一覧を表示するかを変更する。なお、図13に示した画面例は、サムネイル画像を表示した場合の例であり、次にファイル名一覧を表示した例について説明する。
【0079】
図14は、タッチパネル600上に表示されるファイル名一覧の例を示した図である。図14に示すように、表示処理部504は、画像データ毎に、選択されたか否かを示すチェックマーク、印刷部数、ファイル名、作成日時を表示する。なお、他に表示される情報は、図13に示した画面例と同様なので説明を省略する。
【0080】
図9に戻り、使用者が、図13又は図14で示した画面から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、表示処理部504は、タッチパネル600上に図15に示すようなメイン画面を表示する(ステップS8)。このメイン画面には、表示態様(例えばキーの色など)が変化した「電子文書」キー99’が表示され、電子データを取得済みであることを使用者に認識させることができる。続いて、使用者は、上記取得した電子データを印刷処理する場合には、図7や図8に示すメイン画面と同様に、出力用紙の選択や、印刷カラーの選択等を行い、通常の印刷設定と同じ設定を行う。これにより、印刷部506が、使用者が選択したサムネイル画像に係る画像データである本画像データを印刷出力することができる。
【0081】
以上説明したように、本実施形態においては、複合機21の外部から画像データを取得して印刷するというPULL型の印刷を行うことで、印刷対象データを増やすことができる。
【0082】
また、外部から取得した画像データのサムネイル画像データを生成して、使用者に印刷対象を選択させることで、外部から取得可能な画像データ(本画像データ)が多数存在する場合でも、整理して印刷出力することができる。
【0083】
更に、図7及び図8に示すように、タッチパネル600上に異なる画面を表示した場合であっても、常に、「電子文書」キー99を表示させることにより、様々な画面(図7、図8)から図10に示す画像取得の画面に変移させることができるため、使用者の操作性を向上させることができる。
【0084】
また、本実施の形態に係る画像データは、図、グラフ、写真データなどの一般的な画像データに限らず、ドキュメントファイル等も含むものとする。さらに、画像データは、プレゼンテーションファイル等を含めても良い。さらに、画像データは、図、グラフ、写真、文書等の組み合わせでも良い。また、画像データのフォーマット形式は、“JPEG”等の画像データのフォーマット形式のみならず、“DOC”等のドキュメントファイル形式や、“PPT”等のプレゼンテーションファイル形式あるいは表計算ソフト形式など、印刷装置で印刷対象となるファイル形式であればよい。
【0085】
そして、複合機21は、画像データのファイル形式がドキュメントファイル形式やプレゼンテーションファイル形式の場合でも、外部装置に保持されているか否かに限らず、当該画像データの1ページ目を示したサムネイル画像データを、タッチパネル600に表示する。そして、上述した処理と同様に、複合機21は、利用者から当該サムネイル画像データの選択を受け付けた場合に、当該サムネイル画像データで示されたドキュメントファイル形式やプレゼンテーションファイル形式による画像データの印刷処理を行う。
【0086】
また、上述した実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0087】
(第1の実施の形態の変形例)
上述した第1の実施の形態において、フォルダデータ要求部512が複数のフォルダデータの送信を要求した場合に、フォルダデータ取得部513が当該複数のフォルダデータを取得して、表示処理部504がこれら複数のフォルダデータ内に格納されていた画像データから生成したサムネイル画像の一覧を表示した。しかしながら、第1の実施の形態は、上述した表示手法に制限するものではない。そこで、第1の実施の形態の変形例では、フォルダの異なる表示例について説明する。なお、複合機21の構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0088】
本変形例では、表示処理部504が、図11に示す表示画面を表示する。そして、タッチパネル600は、フォルダの選択を1つのみ受け付ける。そして、使用者が、これらフォルダから1つのフォルダを選択した場合に、フォルダデータ要求部512及びフォルダデータ取得部513の上述した処理により、選択された1つのフォルダデータを取得する。そして、サムネイル生成部503が当該フォルダ内の画像データからサムネイル画像データを生成した後、表示処理部504が、当該フォルダ内のサムネイル画像の一覧を表示する。
【0089】
図16は、表示処理部504がタッチパネル600上に表示するサムネイル画像一覧の例を示した図である。図16に示すように、表示処理部504は、利用者が選択したフォルダ内に格納されている画像データと、当該フォルダ内に存在するフォルダの一覧を表示する。そして、利用者が表示されたフォルダを選択した場合には、表示処理部504は、上述した処理を行うことで、選択されたフォルダ内のフォルダ及び画像データを表示処理する。つまり、本変形例では、表示処理部504は、複数の外部装置を含めたツリー構造のフォルダ群において、当該ツリー内を移動するように、表示対象となるフォルダを変更していく。
【0090】
そして、使用者が図16に示した画面から画像データを選択した場合、表示処理部504は、第1の実施の形態の図13又は図14で示した“Selected Document”欄を表示して、選択された画像データのサムネイル画像を表示する。この選択された画像データは、フォルダを変更する処理が行われた場合も保持される。これにより、利用者は、複数の外部装置から印刷対象となる画像データを選択することができる。
【0091】
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施形態では、複合機21でサムネイル画像データを生成することにしたが、これに制限するものではない。そこで、第2の実施の形態では、外部装置でサムネイルを生成する例について説明する。
【0092】
本実施の形態では、デジタルカメラ32のようにサムネイル画像データを生成できる外部装置は、当該外部装置に格納されている画像データから、サムネイル画像データを生成する。そして、常時ネットワークに接続されているわけではない外部装置の場合、当該外部装置がネットワークに接続された時、当該外部装置は、管理サーバ28aに対して、元の画像データと共に生成したサムネイル画像データを送信する。
【0093】
また、本実施の形態では、プリンタ装置23やファクシミリ装置24等のように、常時ネットワークに接続されている外部装置においても、サムネイル画像データを生成可能な装置が存在するものとする。
【0094】
また、カーナビゲーション装置29やノートPC33等のサムネイル画像データの生成を行わない外部装置の場合、当該外部装置は、管理サーバ28aに対して、画像データを送信する。そして、管理サーバ28aは、受信した画像データからサムネイル画像データを生成し、当該サムネイル画像データを画像データと共に管理する。なお、このようなサムネイル画像データを生成する機能がない外部装置の場合、第1の実施の形態で説明した処理手順と同様の処理手順を行うこととして、説明を省略する。
【0095】
また、管理サーバ28a、28bのROM212aには、サムネイル画像データも管理するために、第1の実施形態とは異なる閲覧・取得管理DB(Data Base)1700が構築されている。
【0096】
図17は、閲覧・取得管理DB1700の閲覧・取得管理テーブルの例を示した図である。図17に示すように、閲覧・取得管理テーブルは、作成日と、サムネイル保管場所と、ファイル格納場所と、当該ファイルのページ数とを対応付けて管理している。管理サーバ28aが、このようなテーブルを保持することで、複合機等の要求に応じてサムネイル画像データ及びサムネイル画像データの生成元の画像データの送信が可能となる。
【0097】
図18は、第2の実施の形態にかかる複合機1800の構成を示すブロック図である。上述した第1の実施の形態にかかる複合機21とは、画像取得部502とは処理が異なる画像取得部1801に変更された構成を有している点で異なる。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0098】
画像取得部1801は、画像データ要求部1811と、フォルダデータ要求部1812と、フォルダデータ取得部1814と、サムネイル要求部1813と、サムネイル取得部1815を備え、外部装置からサムネイル画像データ及びサムネイル画像データの生成元である画像データの取得を行う。
【0099】
サムネイル要求部1813は、外部装置に対してサムネイル画像データの送信を要求する処理を行う。なお、外部装置の記憶部においてフォルダ単位で画像データが管理されている場合に、外部装置に対してフォルダ単位でサムネイル画像の送信要求を行うのであれば、以下に示すフォルダ要求部512で送信要求を行う。
【0100】
サムネイル取得部1815は、サムネイル要求部1813の送信要求に応答した外部装置から、当該フォルダに含まれているサムネイル画像データを取得する。
【0101】
フォルダデータ要求部1812は、外部装置に対して、各フォルダに含まれているサムネイル画像データの送信要求を行う。
【0102】
フォルダデータ取得部1814は、フォルダデータ要求部1812の送信要求に応答した外部装置から、当該フォルダに含まれている画像データ及びフォルダデータを取得する。
【0103】
画像データ要求部1811は、外部装置に対して、利用者により選択されたサムネイル画像データの生成元となる画像データの送信要求を行う。これにより、画像取得部1801は、サムネイル画像データの生成元となる画像データを取得することができる。
【0104】
続いて、本実施形態に係る複合機1800が、各外部装置から画像データを取得するまでの処理手順について説明する。図19は、複合機1800が画像データを取得するまでの処理手順を示した処理フロー図である。本処理手順では、複合機1800とデータの送受信を行う装置が管理サーバ28aの場合について説明する。なお、ログイン処理については、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0105】
まず、表示処理部504が、タッチパネル600上に図11に示すような閲覧・取得可能な画像データのフォルダを表示した後、使用者からフォルダの選択を受け付ける(ステップS1901)。
【0106】
次に、利用者からフォルダの選択を受け付けた場合、フォルダデータ要求部512が、選択されたフォルダデータの送信要求を、当該フォルダを有する管理サーバ28aに対して出力する(ステップS1902)。
【0107】
そして、管理サーバ28aは、複合機1800からのフォルダデータの送信要求を受信処理する(ステップS1911)。なお、管理サーバ28aでは、上述したようにフォルダ内の画像データのサムネイル画像は生成されている。
【0108】
次に、管理サーバ28aは、受信した送信要求に対応するフォルダデータ(フォルダ内のサムネイル画像データ及びフォルダ内に含まれているフォルダの情報)を、複合機1800に対して送信する(ステップS1912)。
【0109】
そして、複合機1800のフォルダデータ取得部1814は、管理サーバ28aから送信されてきたフォルダデータを取得する(ステップS1903)。なお、当該フォルダデータには、フォルダ内に含まれているフォルダの情報及びフォルダ内に格納されていた画像データから生成されたサムネイル画像データが含まれている。
【0110】
次に、表示処理部504が、タッチパネル600上に図13に示すようなサムネイル画像を表示することで、使用者からサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS1904)。
【0111】
そして、使用者が、図13又は図14で示した画面から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、画像データ要求部1811は、選択されたサムネイル画像データの生成元の画像データの送信要求を、管理サーバ28aに対して行う(ステップS1905)。
【0112】
次に、管理サーバ28aは、複合機1800からの画像データの送信要求を受信処理する(ステップS1913)。
【0113】
そして、管理サーバ28aは、受信した送信要求に対応する画像データを、複合機1800に対して送信する(ステップS1914)。
【0114】
次に、複合機1800の画像取得部1801は、管理サーバ28aから、詮索されたサムネイル画像の生成元の画像データを取得する(ステップS1906)。
【0115】
そして、表示処理部504は、タッチパネル600上に図15に示すようなメイン画面を表示する(ステップS1907)。これにより、画像データの印刷が可能となる。
【0116】
上述した処理手順を行うことで、外部装置の記憶部に格納されていた画像データにアクセスして、印刷することが可能となる。なお、本実施の形態では、プリンタ装置23やファクシミリ装置24等のように、常時ネットワークに接続されている外部装置の場合も、図19で示した管理サーバ28aと同様の処理を行うこととして、説明を省略する。
【0117】
本実施の形態において、複合機1800と外部装置の間でサムネイル画像データの送受信を行った後、使用者に選択されたサムネイル画像データの生成元の画像データの送受信を行うこととした。このような処理を行うことで、送受信するデータ量が低減するため、ネットワークにかかる負荷が軽減されると共に、複合機1800で使用者の要求に応じて迅速にサムネイル画像の一覧を表示することが可能となる。
【0118】
なお、上述した第2の実施の形態では、外部装置がサムネイル画像データを送信した後、複合機1800において利用者に当該サムネイル画像を選択された場合に、複合機1800が、当該サムネイル画像の生成元である画像データを外部装置から取得することとした。しかしながら、このような画像データの取得手順に制限するものではなく、例えば、複合機が、サムネイル画像データを表示する前に、サムネイル画像データと当該サムネイル画像データの生成元である画像データとを同時に外部装置から取得しても良い。
【0119】
また、上述した実施形態の複合機で実行される印刷処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の複合機で実行される印刷処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0120】
また、上述した実施形態の印刷処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0121】
本実施の形態の複合機で実行される印刷処理プログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上記記録媒体から印刷処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0122】
また、上記プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録して流通させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0123】
以上のように、本発明にかかる印刷装置、印刷方法、及び印刷用プログラムは、ネットワークに接続された外部装置に格納された画像データの閲覧、印刷に適している。
【符号の説明】
【0124】
10、1700 閲覧・取得管理DB
11 LAN
12 インターネット
13 携帯電話網
14 基地局
21、22、1800 複合機
23 プリンタ装置
24 ファクシミリ装置
25 スキャナ
26 PC
27 デジタルテレビ
28a、28b 管理サーバ
29 カーナビゲーション装置
30 携帯電話機
31 ゲーム機
32 デジタルカメラ
33 ノートPC
80a〜f 表示領域
99 「電子文書」キー
99’ 「電子文書」キー
310 コントローラ
311 CPU
312 MEM−P
312a ROM
312b RAM
313 NB
314 SB
315 バス
316 ASIC
317 MEM−C
318 HDD
320 操作部
330 FCU
340 USB
350 IEEE1394インターフェース
360 エンジン部
501 通信処理部
502、1811 画像取得部
503 サムネイル生成部
504 表示処理部
505 選択部
506 印刷部
511、1811 画像データ要求部
512、1812 フォルダデータ要求部
513、1814 フォルダデータ取得部
600 タッチパネル
601 テンキー
602 スタートキー
603 クリア/ストップキー
604 プログラムキー
605 リセット/予熱キー
606 割り込みキー
607 試しコピーキー
608 設定キー
1813 サムネイル要求部
1815 サムネイル取得部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0125】
【特許文献1】特開2006−018853号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力した画像データを印刷する印刷装置であって、
外部装置の記憶手段に記憶されている画像データを取得する画像取得手段と、
前記取得した画像データを印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記画像取得手段は、
前記外部装置に対して取得すべき画像データを要求する画像データ要求手段を備え、前記画像データの要求に応答した外部装置から画像データを取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記画像取得手段によって取得した画像データのサムネイル画像データを生成するサムネイル生成手段と、
前記生成したサムネイル画像データに係るサムネイル画像を表示する表示処理手段と、
前記表示処理手段により表示された前記サムネイル画像から利用者による選択を受け付けることで、当該受け付けたサムネイル画像データの生成元の画像データを、印刷対象として選択する選択手段と、をさらに備え、
前記印刷手段は、選択された前記画像データを印刷すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記画像取得手段は、複数の外部装置から、それぞれ画像データを取得し、
前記選択手段は、複数の外部装置の各々から取得した画像データを、前記印刷対象として複数選択し、
前記印刷手段は、選択された複数の前記画像データを一括して印刷すること、
を特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記画像取得手段は、
前記外部装置に対して取得すべき画像データが格納されているフォルダのデータを要求するフォルダデータ要求手段と、
前記フォルダのデータの要求に応答した外部装置からフォルダのデータを取得するフォルダデータ取得手段と、をさらに備え、
前記サムネイル生成手段は、前記取得したフォルダに格納されている画像データのサムネイル画像データを生成すること、
を特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記画像取得手段は、複数の外部装置から、それぞれ画像データを取得し、
前記表示処理手段は、前記外部装置毎に当該外部装置を示すフォルダを表示すると共に、当該フォルダの選択を受け付けた場合に当該フォルダを示す外部装置から取得した画像データから生成されたサムネイル画像を表示すること、
を特徴とする請求項3乃至5のいずれか一つに記載の印刷装置。
【請求項7】
前記画像取得手段は、前記外部装置からサムネイル画像データを取得するサムネイル取得手段と、をさらに備え、
取得した前記サムネイル画像データに係るサムネイル画像を表示する表示処理手段と、
前記表示処理手段により表示された前記サムネイル画像から利用者の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた前記サムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象として選択する選択手段と、をさらに備え、
前記画像取得手段は、選択された前記画像データを、前記外部装置から取得すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記サムネイル取得手段は、複数の外部装置から、それぞれ前記サムネイル画像データを取得し、
前記選択手段は、複数の外部装置毎に、選択を受け付けた前記サムネイル画像の生成元の画像データを選択し、
前記画像取得手段は、選択された前記画像データを、前記外部装置毎に取得すること、
を特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
入力した画像データを印刷する印刷方法であって、
外部装置の記憶手段に記憶されている画像データを取得する画像取得ステップと、
前記取得した画像データを印刷する印刷ステップと、
を含むことを特徴とする印刷方法。
【請求項10】
請求項9に記載の印刷方法をコンピュータに実行させる印刷用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−240709(P2011−240709A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173460(P2011−173460)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【分割の表示】特願2007−1731(P2007−1731)の分割
【原出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】