説明

印刷装置、情報処理装置、印刷装置の制御方法、情報処理装置の制御方法

【課題】 ユーザビリティ性、利便性に優れた認証によるダイレクトプリントを可能にすること。
【解決手段】 情報処理装置と接続する印刷装置は、情報処理装置から受信する印刷データを解析し、印刷データ中に印刷を許可するための認証情報が含まれているか否かを解析し(S103)、その解析に基づき、認証情報が含まれていない場合は、印刷データに関連する認証情報が登録されているか否かを判定する(S105)。認証情報が登録されていない場合、情報処理装置が利用可能な通信手段に応じて、認証情報を登録するためのインターフェースを選択し、情報処理装置に当該インターフェースを提供する(S110、S111、S113)。インターフェースに従い登録された認証情報と印刷データとの関連づけに基づき、再受信した印刷データの印刷処理を実行する(S115、S116)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアントコンピュータ(情報処理装置)と接続する印刷装置において、プリンタドライバを介さずに印刷データを受信して印刷処理を行う場合(以下、「ダイレクトプリント」ともいう)、印刷装置が受信する印刷データと、その印刷データの印刷を許可するためのデータ(認証情報)とを関連づける認証技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、クライアントコンピュータと接続する印刷装置において、ダイレクトプリントを行う場合、受信した印刷データの認証に関しては、(a)認証を行うための機能が印刷装置において準備されていない場合や、(b)予め認証機能を有する専用アプリケーションを用い、印刷装置において、そのアプリケーションデータフォーマットを解析したり、(c)印刷データを印刷装置内に保持し、印刷装置が保有するユーザインタフェースより、印刷データに対する認証情報をユーザに入力させたり、更に、(d)クライアントコンピュータ側に、予め認証データを形成するためのソフトウェアを用意し、印刷データを送付する前に、認証データを形成し、それを、印刷データにリンクさせて、印刷装置へ送付する、等の方法が採られていた。
【0003】
例えば、上述の認証技術に関する先行技術としては、例えば、以下の特許文献1に示されるものがある。
【特許文献1】特開2002-63008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の認証技術において、(a)の方式では、印刷データを受信する印刷装置において、認証自体が実行できないという問題がある。(b)の方式では、専用アプリケーションを使用するために、認証できる印刷データのフォーマットが限定されるという問題がある。(c)の方式では、印刷装置に、予め印刷データを保持するためのメモリリソースが必要となり、認証のためには、ユーザによる認証情報(例えば、パスワードや、ID情報等)の入力操作が必要となる。ネットワークを介して接続する印刷装置で印刷を行う場合、このような認証情報の入力操作を、印刷装置の側のユーザインタフェースを介して行うことはユーザビリティ性、利便性を欠くことになる。また、認証情報が入力されない場合には、受信した印刷データは印刷装置内のメモリリソースに保持されたままの状態となり、処理されないデータの蓄積は無駄なリソースを消費することになる。更に、(d)の方式では、クライアントコンピュータに予め専用のソフトウェアをインストールしておく必要があるという問題が生じる。
【0005】
そのため、印刷データを保存するだけの十分なメモリリソースを保持しない印刷装置と専用のアプリケーションやソフトウェアを装備しないクライアントコンピュータとが接続してダイレクトプリントを行う場合、印刷装置において受信した印刷データの認証処理を実行するためには、ユーザによる認証情報の入力操作が不可欠となり、ユーザビリティ性、利便性が欠如するといった問題があった。
【0006】
本発明は、上記の従来技術に鑑みてなされたもので、印刷データを保存するだけの十分なメモリリソースを保持しない印刷装置と専用のアプリケーションやソフトウェアを装備しないクライアントコンピュータとが接続して、印刷装置がダイレクトプリントを行う場合であっても、クライアントに対して、印刷装置は認証情報(ID、パスワード)を設定するためのインタフェース(例えば、認証用のWebアプリケーションの利用、電子メールの利用、音声による操作案内)を提供し、クライアント側のユーザはかかるインターフェースを介することにより、印刷装置から離れた場所から、印刷データと関連するID、パスワードを設定することが可能となり、ユーザビリティ性、利便性に優れた認証によるダイレクトプリントを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するべく、本発明にかかる印刷装置等は以下の構成を備えることを特徴とする。
【0008】
すなわち、情報処理装置と接続する印刷装置は、
前記情報処理装置から受信する印刷データを解析し、当該印刷データに印刷を許可するための認証情報が含まれているか否かを解析する解析手段と、
前記解析手段の解析に基づき、前記認証情報が含まれていない場合は、前記印刷データに関連する認証情報が登録されているか否かを判定する判定手段と、
前記認証情報が登録されていない場合、前記情報処理装置が利用可能な通信手段に応じて、当該認証情報を登録するためのインターフェースを選択し、当該情報処理装置に当該インターフェースを提供する認証制御手段と、
前記インターフェースに従い登録された前記認証情報と前記印刷データとの関連づけに基づき、再受信した印刷データの印刷処理を実行する印刷手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、上記の印刷装置において、前記認証制御手段は、前記印刷装置と接続可能な少なくとも1つの情報処理装置について、ネットワークアドレスと当該情報処理装置が利用可能な通信手段に関する情報とを格納する情報管理データベースを参照して、前記認証情報を設定するためのインターフェースを選択する。
【0010】
好ましくは、上記の印刷装置において、前記通信手段には、電子メール、Webアプリケーションの利用、電話による音声案内が含まれる。
【0011】
好ましくは、上記の印刷装置において、前記認証制御手段は、前記情報処理装置において、前記通信手段として、前記電子メール及びWebアプリケーションの利用が可能な場合、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションを、前記インターフェースとして提供するために、URL情報と当該印刷データとを含む電子メールを生成し、当該情報処理装置に送信する。
【0012】
好ましくは、上記の印刷装置において、前記認証制御手段は、前記情報処理装置において、前記通信手段として、前記電子メールが利用可能であり、前記Webアプリケーションが利用できない場合、前記認証情報と前記印刷データを入力することが可能なメールフォーマットを有する電子メールを前記インタフェースとして生成し、当該情報処理装置に送信する。
【0013】
好ましくは、上記の印刷装置において、前記認証制御手段は、前記情報処理装置から返信された電子メールの内容に基づいて、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて前記情報管理データベースに登録する。
【0014】
好ましくは、上記の印刷装置において、電話交信により前記認証情報及び前記印刷データとを関連づけて登録するための音声案内が可能な通話機能制御手段を更に備え、
前記認証制御手段は、前記電話交信に従い前記情報処理装置のユーザからの入力に従い、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて前記情報管理データベースに登録する。
【0015】
また、上記目的を達成するべく、本発明にかかる印刷を許可するための認証情報が付加されない印刷データを生成し、当該印刷データを接続する印刷装置に処理させる情報処理装置は、
前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションのURL情報と当該印刷データとを含む電子メールを受信する通信手段と、
前記URLに従って前記Webアプリケーションを起動させ、前記認証情報と前記印刷データとを、前記印刷装置が参照可能な情報管理データベースに登録する登録手段と
を備えることを特徴とする。
【0016】
好ましくは、上記の情報処理装置において、前記通信手段が、前記認証情報と前記印刷データを入力することが可能なメールフォーマットを有する電子メールを受信した場合、
前記登録手段は、前記メールフォーマットに従いデータの入力処理を行い、
前記通信手段は、前記入力処理された電子メールを送信元に返信する。
【0017】
また、上記目的を達成するべく、本発明にかかる情報処理装置と接続する印刷装置の制御方法は、
前記情報処理装置から受信する印刷データを解析し、当該印刷データに印刷を許可するための認証情報が含まれているか否かを解析する解析工程と、
前記解析工程の解析に基づき、前記認証情報が含まれていない場合は、前記印刷データに関連する認証情報が登録されているか否かを判定する判定工程と、
前記認証情報が登録されていない場合、前記情報処理装置が利用可能な通信手段に応じて、当該認証情報を登録するためのインターフェースを選択し、当該情報処理装置に当該インターフェースを提供する認証制御工程と、
前記インターフェースに従い登録された前記認証情報と前記印刷データとの関連づけに基づき、再受信した印刷データの印刷処理を実行する印刷工程と
を備えることを特徴とする。
【0018】
また、上記目的を達成するべく、本発明にかかる印刷を許可するための認証情報が付加されない印刷データを生成し、当該印刷データを接続する印刷装置に処理させる情報処理装置の制御方法は、
前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションのURL情報と当該印刷データとを含む電子メールを受信する通信工程と、
前記URLに従って前記Webアプリケーションを起動させ、前記認証情報と前記印刷データとを、前記印刷装置が参照可能な情報管理データベースに登録する登録工程と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、印刷データを保存するだけの十分なメモリリソースを保持しない印刷装置と専用のアプリケーションやソフトウェアを装備しないクライアントコンピュータとが接続して、印刷装置がダイレクトプリントを行う場合であっても、クライアントに対して、印刷装置はID、パスワードを設定するためのインタフェースを提供し、クライアント側のユーザはかかるインターフェースを介することにより、印刷装置から離れた場所から、印刷データと関連するID、パスワードを設定することが可能となり、ユーザビリティ性、利便性に優れた認証によるダイレクトプリントが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態にかかる印刷装置2000と、クライアントコンピュータ(以下、単に「クライアント」ともいう)1000とが通信回線3000を介して接続する印刷システムの概略的な構成を示すブロック図である。クライアント1000は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである第1表示部1010、キーボードやマウス等のポインティング・デバイスである第1入力部1020、第1入出力データ制御部1030、第1インタフェース制御部1040、FD(フレキシブルディスク)、CD-ROM、ROM、DVD、磁気テープ等の記録媒体を有する第1記憶部1060に記録されたプログラムや画像データ等を読み取ることができる第1記憶媒体読み取りデータ装置1050、印刷データをダイレクトに印刷装置2000へ送信するダイレクトプリント機能を有する第1データ制御部1070、クライアント1000全体の動作を制御する第1中央演算処理装置1080と、これらの各要素を接続するシステム・バス1090とを備えている。
【0021】
ここで、第1データ制御部1070は、いわゆるプリンタドライバのように、印刷装置2000が解釈できるPDL等の印刷データとそのデータを制御するコマンドを形成するものではなく、クライアント内のアプリケーションにより生成されたデータを直接に印刷装置2000に送信する機能を有しており、アプリケーションにより生成されたデータに対して、なんらかの制御言語への変換や制御コマンドを付加しないで、印刷装置2000に対して、生成されたデータを送信することができる。
【0022】
クライアント1000の構成において、印刷装置2000に印刷させるためのデータ(印刷データ)を生成する任意のアプリケーションソフトウエア(以下、単に「アプリケーション」ともいう。)、もしくは任意のアプリケーションから作成されたデータファイルが、上述の第1記憶部1060に格納されており、これらのアプリケーションの実行、データファイルの処理は、第1中央演算処理装置1080の全体的な管理の下、第1データ制御部1070が制御する。
【0023】
更に、クライアント1000には、メールソフトウェア、およびブラウザソフトウェアが具備されており、第1インタフェース制御部1040は、印刷装置2000の他、通信回線3000を介して接続する他の機器間において相互にデータの送受信が可能である。本実施形態にかかるクライアント1000には、プリンタドライバは装備されておらず、アプリケーションが生成したデータを印刷処理するためには、直接、第1データ制御部1070がそのデータファイルを印刷装置2000に送信する必要がある。
【0024】
通信回線3000は、電話回線、インターネットやLAN等のネットワークを含み、IEEE1394やUSBといった双方向シリアルインタフェース等を介して、クライアント1000、印刷装置2000は、通信回線3000に接続することが可能である。また、後に詳細に説明する内容であるが、印刷装置における通話機能制御部2023からクライアントの所有者に対して発信する、ID、パスワード等の入力を促すための音声案内を提供するための電話連絡は、かかる通信回線3000を利用することができる。
【0025】
一方、印刷装置2000は、コントローラ部2010、エンジン部2030とを備え、コントローラ部2010には、第2データ制御部2020があり、更に、この第2データ制御部2020には、認証制御部2021、情報管理データベース(DB)2022と、クライアントに対して電話、あるいは電子メールを送付するための制御を実行する通話機能制御部2023を備え、通話機能制御部2023を介して印刷データを受信し、更には受信した印刷データの認証に関して電話機能、あるいは電子メール機能を利用してクライアント1000と相互に通信することが可能である。
【0026】
本実施形態にかかる印刷装置2000は、クライアント1000から送信されてきた印刷データを保存するためのハードディスクドライブ(HDD)やメモリといったリソースを保持していないものとする。
【0027】
印刷装置2000において、認証制御部2021は、認証処理を実行するか(認証機能(ON))、認証処理を実行しない(認証機能(OFF))かを切り替えて制御するための動作モードを設定することができる。
【0028】
ここで、認証機能(ON)の場合、認証制御部2021は、ID(identification)とそのIDに対するパスワード(Password)から構成される認証情報に基づいて、予め印刷装置2000に登録されている、IDとパスワードに一致するか否かの照合を行い、照合の結果、認証情報が一致する場合、認証制御部2021は、その印刷データの印刷を許可する。
【0029】
一般には、クライアントにおいて、プリンタドライバを介して形成された印刷データには、印字データの他に、プリンタドライバのユーザインタフェースにおいて設定されたIDとパスワードを含む認証情報が付随しているが、本実施形態におけるダイレクトプリントの場合、クライアント1000にはプリンタドライバが装備されていないため、印刷データは印字データから構成され、IDとパスワードを含む認証情報は付随しないことなるため、別途、その印刷データと、認証情報とを関連付ける必要がある。
【0030】
印刷装置2000の情報管理DB2022には、クライアント1000に関するネットワークアドレスの情報(図3)、認証情報に関する情報(図4)、認証情報を設定するためのWebアプリケーションのURLに関する情報(図5)、印刷装置2000からクライアント1000に送信するメールフォーマットに関する情報(図6)が予め設定されているものとする。
【0031】
図3は、印刷装置2000の第2データ制御部2020にて管理されている情報管理DB2022内に登録されている、クライアントのネットワークアドレスの情報に関するデータテーブルの一例を示す図である。
【0032】
データテーブルは、クライアントの名称を示す[Machine Name]、クライアントに割り振られたIPアドレスを示す[IP Address]、クライアントにメールソフトウェアが装備されているか否か、さらにメールソフトウェアが装備されている場合には、その電子メールアドレスを示す[E-Mail Address]、クライアントの所有者の電話番号を示す[TEL Number]、およびクライアントにブラウザソフトウェアが装備されているか否かを示す[Browser]の項目から構成されている。
【0033】
例えば、クライアントの名称(PC-A)のIPアドレスは(111.222.333.444)であり、メールソフトウェアが装備されており、その電子メールアドレスは、(aaa@aaa)である。また、クライアント(PC-A)の所有者は電話を有しており、その電話番号は、(1234567890)である。更に、クライアント(PC-A)には、ブラウザソフトウェアが装備されていることを示す(A:applicable)。一方で、クライアント(PC-E)には、メールソフトウェア、ブラウザソフトウェアは装備されておらず、更には、クライアント(PC-E)の所有者は、電話を保持していないことを示す(N/A:notapplicable)。
【0034】
図4は、情報管理DB2022内に登録されている認証情報に関するデータテーブルの一例を示す図である。
【0035】
認証情報を構成する[ID]とそのIDに対する[パスワード(Password)]、およびIDとパスワード(Password)に関連づけられる印刷データを示す[Related Information]から構成されている。
【0036】
例えば、印刷データ(aaa.txt)は、ID(1234567)とパスワード(abcdefg)に関連付けられている。このIDとパスワードが設定された場合、認証制御部2021は印刷データ(aaa.txt)の認証を行い、印刷許可を出す。ここで、[Related Information](以下、「関連情報」ともいう。)としては、印刷データのファイル名以外にも、例えば、ある時間帯を設定し、その時間内にクライアント1000から送信されてきた印刷データは、そのIDとパスワードと関連していると、認証制御部2021は判断することもできる。認証制御部2021はIDとパスワードに基づく関連付けを印刷データのファイル名や、受信した時間帯に限定することなく、任意にその関連付けの内容を設定することができるものとする。
【0037】
図5は、情報管理DB2022内に登録されている認証情報を設定するためのWebアプリケーションのURLに関するデータテーブルの一例を示す図である。使用するWebアプリケーションのURLを示す[Web Application URL]の項目によりデータテーブルは構成される。本例では、http://aaa.bbb.ccc.html というURLが登録されていることを示し、このURLを辿ることによりWebアプリケーションが動作する。本実施形態におけるWebアプリケーションは、IDやパスワード、およびそのIDとパスワードにより関連付けられる関連情報、つまり、図4に示される情報を設定するために使用される。Webアプリケーションが動作して、IDやパスワード、印刷データのファイル名等を関連情報として入力することにより、図4に示されるデータテーブルの情報が設定されることになる。
【0038】
図6は、情報管理DB2022内に登録されている印刷装置2000からクライアント1000に送信されるメールフォーマットの一例を示す図であり、宛先を示す[To]、タイトルを示す[Subject]、およびIDとパスワードと、それら認証情報に関連付けられる情報(関連情報)を設定するための[Body]から構成されている。[Body]は、ID、パスワード、BODYを、それぞれ入力する形式になっており、それぞれ右辺の%ID、%PD、%ATTRIBUTESの欄に、ID、パスワード、およびその関連情報を設定する形式でメールフォーマットが構成される。実際に、それらの情報を入力した状態を示すのが図7である。ここで設定される内容は、図4のデータテーブルに保存されたものである。
【0039】
次に、クライアント1000から送信された印刷データを印刷装置2000において認証するための処理の流れを図1Aのフローチャートを参照して説明する。
【0040】
<認証処理>
図1Aは、クライアント1000から印刷装置2000へ印刷データが送信された場合に、第2データ制御部2020内の認証制御部2021が実行する認証処理の流れを具体的に示すフローチャートである。まず、クライアント1000の第1表示部1010、第1入力部1020より、任意のアプリケーションにて作成された印刷データを印刷装置2000に直接送信し、印刷指示の入力操作を行う(ダイレクト印刷の実行を指示)。
【0041】
図1AのステップS100において、印刷装置2000が、上述の印刷データを受信すると、認証制御部2021は、認証処理を実行するか、認証処理を実行しないかについて動作モードの確認を行なう。
【0042】
認証処理を実行しない場合(S101-No)、処理をステップS116に進め、通常の印刷処理に移行し、認証処理を実行する場合(S101-Yes)、クライアントから送られてきた印刷データの解析を行なう(S102)。
【0043】
ステップS103において、認証制御部2021が、印刷データ内に、印字データとは別に認証情報に関する認証データ部が存在するか否かを判定し、認証データ部が印刷データ内に存在する場合は、処理をステップS115の通常の認証処理に進める。尚、ステップS103で、印刷データ中に印字データとは別に認証データ部が存在する場合とは、クライアントにおいて、プリンタドライバを介して生成した印刷データが該当することになる。
【0044】
ステップS103の判断において、受信した印刷データにおいて、認証データ部が存在していない場合(S103-No)、処理をステップS104に進め、認証制御部2021は、情報管理DB2022にアクセスして登録されている認証情報を取得する。具体的には、図4に示すデータテーブルに、送信されてきた印刷データについて、関連する認証情報等が登録されているか否かを認証制御部2021が判定し、既に登録されていると判定する場合は(S105-Yes)、処理をステップS115に進めて通常の認証処理を行い、通常の印刷処理を実行する(S116)。
【0045】
一方、ステップS105の判定で、認証制御部2021は関連する認証情報等が登録されていないと判定する場合は、処理をステップS106に進める。
【0046】
次に、ステップS106において、認証制御部2021は、情報管理DB2022にアクセスし、図3に示すデータテーブルからクライアント情報を取得する。認証制御部2021は、例えば、印刷データの送信元であるクライアントのIPアドレスを参照し、該当するクライアントの情報が登録されているか否かを判定する(S107)。
【0047】
図3より、認証制御部2021は印刷データの送信元のIPアドレスが(111.222.333.444)である場合、クライアント1000をデータテーブルに登録されている(PC-A)と特定し、(PC-A)所有者の電子メールアドレス(aaa@aaa)、電話番号(1234567890)、および(PC-A)には、ブラウザソフトウェアが装備されていることを特定する。
【0048】
ここで、印刷データの送信元であるクライアントのIPアドレスを取得することは、印刷装置2000にとっては容易であり、かつ公知の技術を利用することで可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0049】
次に、ステップS108において、認証制御部2021は、クライアント1000である(PC-A)に、メールソフトウェアが装備されているか否かを判定し、装備されていない場合(S108-No)は、処理をステップS112に進め、メールソフトが装備されている場合は(S108-Yes)、処理をステップS109に進める。図3の情報より、(PC-A)には、メールソフトウェアが装備されており、かつその電子メールアドレスは、(aaa@aaa)であるので、この場合は処理をステップS109に進める。認証制御部2021は、クライアントが利用可能な通信機能(メールソフト、ブラウザソフト、所有者との電話連絡等)に応じて、認証情報等を設定するためのインターフェースを選択し、クライアントに選択したインターフェースを提供する。
【0050】
ステップS109において、認証制御部2021は、クライアント1000である(PC-A)に、ブラウザソフトウェアが装備されているか否かを判定し、ブラウザソフトが装備されている場合は、処理をステップS110に進め、装備されていない場合は、処理をステップS111に進める。図3の情報より、(PC-A)には、ブラウザソフトが装備されているので、この場合は処理をステップS110に進める。
【0051】
以上の処理により、クライアント1000である(PC-A)は、メールソフトウェア、およびブラウザソフトウェアを装備しているので、認証制御部2021は、図5に示す、認証情報と印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションのURLと印刷データ(あるいは印刷データのファイル名称に関する情報)を本文とするメールを生成し、通話機能制御部2023を介して、クライアント1000に対してメールを送信する(S110)。その後、クライアント(PC-A)は印刷データを廃棄することができる。
【0052】
図1Bは、メールを受信した後のクライアント1000における処理の流れを説明するフローチャートである。クライアント1000では、印刷装置2000から送信されてきたメールを受信後(S200)、メールの本文に記されたURLを辿り、認証情報と印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションを動作させて(S201)、第1入力部1020からIDとパスワード、および関連情報(印刷データファイル名等)を設定する。本実施形態では、図4に示すように、ID(1234567)、パスワード(Password)(abcdefg)、および関連情報として、印刷データのファイル名称である(aaa.txt)をデータテーブルに登録する(S202)。この操作に従って図4に示すデータテーブルに認証情報と関連情報が登録される。認証制御部2021は、Webアプリケーションを介して入力された内容に基づき、情報管理DB2022において管理されているデータテーブル(図4)にデータを登録することができる。
【0053】
クライアント1000は、印刷データを再度、直接に(プリンタドライバを介さずに)印刷装置2000へ送信し(S203)、図1Aの処理に移行する。
【0054】
印刷装置2000では、ステップS101からS104に関して同様の処理を行い、ステップS105において、認証制御部2021は、送信されてきた印刷データに関連する認証情報等がデータテーブル(図4)に登録されているかの判定を行う。この段階において、認証データ等はステップS202(図1B)の処理により、データテーブル(図4)に設定されているので(S105-Yes)、通常の認証処理(ステップS115)に移行し、認証確認後、通常の印刷処理(ステップS116)が実行される。
【0055】
上述の例では、クライアント1000において、ブラウザソフトが装備されている例を示したが、クライアント1000が、例えば、図3における(PC-C)の場合のように、ブラウザソフトウエアが装備されていない場合は(S109-No)、処理をステップS111に処理を進める。
【0056】
クライアントが(PC-C)の場合、ブラウザソフトウエアは装備されていないが、メールソフトウェアが装備されているので、認証制御部2021は、図6に示すような、認証情報と印刷データのファイル名称を入力することが可能なメールフォーマットを有するメールを生成し、通話機能制御部2023を介して、クライアント1000に対して、メールを送信する。その後、クライアント(PC-C)は印刷データを廃棄することができる。
【0057】
図1Cは、メールを受信した後のクライアント1000における処理の流れを説明するフローチャートである。クライアント1000では、印刷装置2000から送信されてきたメールを受信後(S300)、メールフォーマットに従いIDとパスワード(Password)、および印刷データのファイル名などの関連情報を入力する(S301)。この入力は、クライアントのユーザが、第1表示部1010を参照しながら、第1入力部1020を介した操作入力によるものである。
【0058】
ステップS302において、第1データ制御部1070は、関連情報及び認証情報が入力されたメールを印刷装置2000に返信する。ここで、返信されたメールを受信した印刷装置2000における認証制御部2021は、メールに入力された内容に基づいて、情報管理DB2022において管理されているデータテーブル(図4)にデータを登録する。例えば、ID(1234567)、パスワード(Password)(abcdefg)、および関連情報として印刷データのファイル名(aaa.txt)がメール本文に入力されてクライアントから返信された場合、この内容が図4のデータテーブルに登録される。
【0059】
ステップS303において、クライアント1000は、印刷データを再度、印刷装置2000へ直接に(プリンタドライバを介さずに)送信し、図1Aの処理に移行する。
【0060】
印刷装置2000では、ステップS101からS104に関して同様の処理を行い、ステップS105において、認証制御部2021は、再送信されてきた印刷データに関連する認証情報等がデータテーブル(図4)に登録されているかの判定を行う。この段階において、認証データ等はステップS302(図1C)の処理により、データテーブル(図4)に設定されているので(S105-Yes)、通常の認証処理(ステップS115)に移行し、認証確認後、通常の印刷処理(ステップS116)が実行される。
【0061】
また、クライアントが、図3における(PC-B)の場合のように、メールソフトウエアが装備されておらず(S108-No)、クライアントの所有者の電話番号が設定されている場合(S112-Yes)、処理をステップS113に進める。
【0062】
ステップS113において、認証制御部2021は、最初に受信した印刷データを廃棄し、通話機能制御部2023を介して、クライアント(PC-B)の所有者の電話番号に対して、電話による連絡を発信する。ここで、電話による連絡とは、印刷装置2000の通話機能制御部2023の制御の下、音声案内によるID、パスワード、および関連情報の入力を促すものであり、電話による連絡をクライアントが受信すると(図1DのS400)、通話機能制御部2023は音声案内を開始する。
【0063】
クライアント(PC-B)の所有者は、この音声案内に従い、不図示の電話のテンキー等で、関連情報及び認証情報を入力することができる。ここで入力された内容は、例えば、各テンキーごとに割り当てられた信号音(周波数)が、認証制御部2021によって所定の文字、数字の情報に変換され、関連情報及び認証情報(ID及びパスワード)として図4に示すデータテーブルに登録される(図1DのS401)。
【0064】
データテーブルに認証情報及び関連情報が登録された後、認証制御部2021は、印刷データの再送をクライアント(PC-B)要求し、これを受けて、クライアント(PC-B)は、再度、印刷データを印刷装置2000へ直接に(プリンタドライバを介さずに)送信し、図1Aの処理に移行する(S402)。
【0065】
印刷装置2000では、ステップS101からS104に関して同様の処理を行い、ステップS105において、認証制御部2021は、再送信されてきた印刷データに関連する認証情報等がデータテーブル(図4)に登録されているかの判定を行う。この段階において、認証データ等はステップS401(図1D)の処理により、データテーブル(図4)に設定されているので(S105-Yes)、通常の認証処理(ステップS115)に移行し、認証確認後、通常の印刷処理(ステップS116)が実行される。
【0066】
尚、クライアントが、図3における(PC-E)の場合のように、メールソフトの装備がなく(S108-No)、クライアントの所有者の電話番号も登録されていない場合(S112-No)、認証制御部2021は、受信した印刷データを破棄し、エラー印刷処理を行う(S114)。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷データを保存するだけの十分なメモリリソースを保持しない印刷装置と専用のアプリケーションやソフトウェアを装備しないクライアントコンピュータとが接続して、印刷装置がダイレクトプリントを行う場合であっても、クライアントに対して、印刷装置は認証情報(ID、パスワード)を設定するためのインタフェース(例えば、認証用のWebアプリケーションの利用、電子メールの利用、音声による操作案内)を提供し、クライアント側のユーザはかかるインターフェースを介することにより、印刷装置から離れた場所から、印刷データと関連するID、パスワードを設定することが可能になり、ユーザビリティ性、利便性に優れた認証によるダイレクトプリントが可能になる。
【0068】
[第2実施形態]
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。プログラムコードの格納は、クライアントコンピュータに限定されるものではなく、例えば、サーバとして機能するコンピュータに記憶されておくことも可能である。
【0069】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD、磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0071】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
また、第1実施形態で説明した情報管理DB2022は、印刷装置2000ではなく、サーバコンピュータもしくは、クライアントコンピュータに存在してもよく、情報管理DB2022とのアクセスを通信回線3000を介して行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1A】クライアントから印刷装置へ印刷データが送信された場合に、認証制御部2021が実行する認証処理の流れを示すフローチャートである。
【図1B】メールを受信した後のクライアントにおける処理の流れを説明するフローチャートである。
【図1C】メールを受信した後のクライアントにおける処理の流れを説明するフローチャートである。
【図1D】音声案内によるID、パスワード、および関連情報の入力に関する処理の流れを説明するフローチャートである。
【図2】印刷装置と、クライアントコンピュータとがネットワークを介して接続する印刷システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】情報管理DB内に登録されている、クライアントのネットワークアドレスの情報に関するデータテーブルの一例を示す図である。
【図4】情報管理DB内に登録されている認証情報に関するデータテーブルの一例を示す図である。
【図5】情報管理DB内に登録されている認証情報を設定するためのWebアプリケーションのURLに関するデータテーブルの一例を示す図である。
【図6】情報管理DB内に登録されている印刷装置からクライアントに送信されるメールフォーマットの一例を示す図である。
【図7】メールフォーマットにID、パスワード、およびその関連情報が入力された状態を例示する図である。
【符号の説明】
【0075】
1000 クライアント
1070 第1データ制御部
2000 印刷装置
2020 第2データ制御部
2021 認証制御部
2022 情報管理DB
2023 通話機能制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と接続する印刷装置において、
前記情報処理装置から受信する印刷データを解析し、当該印刷データに印刷を許可するための認証情報が含まれているか否かを解析する解析手段と、
前記解析手段の解析に基づき、前記認証情報が含まれていない場合は、前記印刷データに関連する認証情報が登録されているか否かを判定する判定手段と、
前記認証情報が登録されていない場合、前記情報処理装置が利用可能な通信手段に応じて、当該認証情報を登録するためのインターフェースを選択し、当該情報処理装置に当該インターフェースを提供する認証制御手段と、
前記インターフェースに従い登録された前記認証情報と前記印刷データとの関連づけに基づき、再受信した印刷データの印刷処理を実行する印刷手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記認証制御手段は、前記印刷装置と接続可能な少なくとも1つの情報処理装置について、ネットワークアドレスと当該情報処理装置が利用可能な通信手段に関する情報とを格納する情報管理データベースを参照して、前記認証情報を設定するためのインターフェースを選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記通信手段には、電子メール、Webアプリケーションの利用、電話による音声案内が含まれることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記認証制御手段は、前記情報処理装置において、前記通信手段として、前記電子メール及びWebアプリケーションの利用が可能な場合、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションを、前記インターフェースとして提供するために、URL情報と当該印刷データとを含む電子メールを生成し、当該情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記認証制御手段は、前記情報処理装置において、前記通信手段として、前記電子メールが利用可能であり、前記Webアプリケーションが利用できない場合、前記認証情報と前記印刷データを入力することが可能なメールフォーマットを有する電子メールを前記インタフェースとして生成し、当該情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記認証制御手段は、前記情報処理装置から返信された電子メールの内容に基づいて、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて前記情報管理データベースに登録することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【請求項7】
電話交信により前記認証情報及び前記印刷データとを関連づけて登録するための音声案内が可能な通話機能制御手段を更に備え、
前記認証制御手段は、前記電話交信に従い前記情報処理装置のユーザからの入力に従い、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて前記情報管理データベースに登録することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【請求項8】
印刷を許可するための認証情報が付加されない印刷データを生成し、当該印刷データを接続する印刷装置に処理させる情報処理装置において、
前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションのURL情報と当該印刷データとを含む電子メールを受信する通信手段と、
前記URLに従って前記Webアプリケーションを起動させ、前記認証情報と前記印刷データとを、前記印刷装置が参照可能な情報管理データベースに登録する登録手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
前記通信手段が、前記認証情報と前記印刷データを入力することが可能なメールフォーマットを有する電子メールを受信した場合、
前記登録手段は、前記メールフォーマットに従いデータの入力処理を行い、
前記通信手段は、前記入力処理された電子メールを送信元に返信することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置と接続する印刷装置の制御方法において、
前記情報処理装置から受信する印刷データを解析し、当該印刷データに印刷を許可するための認証情報が含まれているか否かを解析する解析工程と、
前記解析工程の解析に基づき、前記認証情報が含まれていない場合は、前記印刷データに関連する認証情報が登録されているか否かを判定する判定工程と、
前記認証情報が登録されていない場合、前記情報処理装置が利用可能な通信手段に応じて、当該認証情報を登録するためのインターフェースを選択し、当該情報処理装置に当該インターフェースを提供する認証制御工程と、
前記インターフェースに従い登録された前記認証情報と前記印刷データとの関連づけに基づき、再受信した印刷データの印刷処理を実行する印刷工程と
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項11】
前記認証制御工程は、前記印刷装置と接続可能な少なくとも1つの情報処理装置について、ネットワークアドレスと当該情報処理装置が利用可能な通信手段に関する情報とを格納する情報管理データベースを参照して、前記認証情報を設定するためのインターフェースを選択することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項12】
前記通信手段には、電子メール、Webアプリケーションの利用、電話による音声案内が含まれることを特徴とする請求項10に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項13】
前記認証制御工程は、前記情報処理装置において、前記通信手段として、前記電子メール及びWebアプリケーションの利用が可能な場合、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションを、前記インターフェースとして提供するために、URL情報と当該印刷データとを含む電子メールを生成し、当該情報処理装置に送信することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項14】
前記認証制御工程は、前記情報処理装置において、前記通信手段として、前記電子メールが利用可能であり、前記Webアプリケーションが利用できない場合、前記認証情報と前記印刷データを入力することが可能なメールフォーマットを有する電子メールを前記インタフェースとして生成し、当該情報処理装置に送信することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項15】
前記認証制御工程は、前記情報処理装置から返信された電子メールの内容に基づいて、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて前記情報管理データベースに登録することを特徴とする請求項10または11に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項16】
電話交信により前記認証情報及び前記印刷データとを関連づけて登録するための音声案内が可能な通話機能制御工程を更に備え、
前記認証制御工程は、前記電話交信に従い前記情報処理装置のユーザからの入力に従い、前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて前記情報管理データベースに登録することを特徴とする請求項10または11に記載の印刷装置の制御方法。
【請求項17】
印刷を許可するための認証情報が付加されない印刷データを生成し、当該印刷データを接続する印刷装置に処理させる情報処理装置の制御方法において、
前記認証情報と前記印刷データとを関連づけて登録するためのWebアプリケーションのURL情報と当該印刷データとを含む電子メールを受信する通信工程と、
前記URLに従って前記Webアプリケーションを起動させ、前記認証情報と前記印刷データとを、前記印刷装置が参照可能な情報管理データベースに登録する登録工程と
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項18】
前記通信工程が、前記認証情報と前記印刷データを入力することが可能なメールフォーマットを有する電子メールを受信した場合、前記登録工程は、前記メールフォーマットに従いデータの入力処理を行い、
前記通信工程は、前記入力処理された電子メールを送信元に返信することを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項19】
請求項10乃至請求項16のいずれかに記載の印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項20】
請求項17または請求項18に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項21】
請求項19または請求項20に記載の制御プログラムを格納することを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−27019(P2006−27019A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−207604(P2004−207604)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】