印字装置
【課題】用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間に挟持して印字を行なう印字装置に関し、構成を簡略化でき、かつ、小型化が可能な印字装置を提供する。
【解決手段】本発明は、印字ヘッド112とプラテンローラ114とにより用紙を挟持して、該印字ヘッドにより用紙に印字を行なう印字装置において、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間にガイドするとともに、プラテンローラの回転軸に係合するU字溝を有する用紙ガイドブロック113と、用紙ガイドブロックを固定するフレーム111と、印字ヘッドとフレームとの間に間装されており、印字ヘッドを、用紙ガイドブロックに押圧するように付勢する付勢部材と、を有し、付勢部材は、用紙ガイドブロックのU字溝にプラテンローラの回転軸が係合した際に、プラテンローラの回転軸に係合する爪部とを有する。
【解決手段】本発明は、印字ヘッド112とプラテンローラ114とにより用紙を挟持して、該印字ヘッドにより用紙に印字を行なう印字装置において、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間にガイドするとともに、プラテンローラの回転軸に係合するU字溝を有する用紙ガイドブロック113と、用紙ガイドブロックを固定するフレーム111と、印字ヘッドとフレームとの間に間装されており、印字ヘッドを、用紙ガイドブロックに押圧するように付勢する付勢部材と、を有し、付勢部材は、用紙ガイドブロックのU字溝にプラテンローラの回転軸が係合した際に、プラテンローラの回転軸に係合する爪部とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は印字装置に係り、特に、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間に挟持して印字を行なう印字装置に関する。
【背景技術】
【0002】
POS端末や発券端末等の携帯型端末機器には、レシートや切符などの印刷物を発行するために印字装置が組み込まれている(特許文献1)。
【0003】
このような印字装置では印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持して、印字ヘッドにより用紙に印字を行なっていた。
【0004】
このとき、印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持するために、印字ヘッドとプラテンローラとに直交する面にコイルバネなどを配置して印字ヘッドとプラテンローラとを押圧していた。また、用紙を印字ヘッドとプラテンとの間にガイドする用紙ガイドが設けられた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−94767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、従来の印字装置では、印字ヘッドとプラテンローラとに直交する面にコイルバネなどを配置して印字ヘッドとプラテンローラとを押圧していたため、プラテンローラ及び印字ヘッドを支持する方向へのスペースが広がり、薄型化を図ることが困難であった。また、部品点数が多く、構造が複雑であった。このため、構造を簡略化でき、かつ、小型化が可能な印字装置が求められていた。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、構成を簡略化でき、かつ、小型化が可能な印字装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持して、該印字ヘッドにより用紙に印字を行なう印字装置において、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間にガイドするとともに、プラテンローラの回転軸に係合するU字溝を有する用紙ガイドブロックと、用紙ガイドブロックを固定するフレームと、印字ヘッドとフレームとの間に間装されており、印字ヘッドを、用紙ガイドブロックに押圧するように付勢する付勢部材と、を有し、付勢部材は、用紙ガイドブロックのU字溝にプラテンローラの回転軸が係合した際に、プラテンローラの回転軸に係合する爪部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間にガイドするとともに、プラテンローラを保持する用紙ガイドブロック又は印字ヘッドを付勢部材により印字ヘッド又は用紙ガイドブロックが互いに押圧するように付勢することにより、プラテンローラを軸受する部分と用紙をガイドする部分とを一体化できるため、部品点数を削減でき、よって、構成を簡略化できるとともに、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】フレーム111の斜視図である。
【図3】印字ヘッド112の斜視図である。
【図4】用紙ガイドブロック113の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図6】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図7】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図8】フレーム211の斜視図である。
【図9】印字ヘッド212の斜視図である。
【図10】用紙ガイドブロック213の斜視図である。
【図11】アース棒バネ214の斜視図である。
【図12】本発明の第2実施例の動作説明図である。
【図13】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図14】フレーム311の斜視図である。
【図15】用紙ガイドブロック313の斜視図である。
【図16】U字バネ314の斜視図である。
【図17】用紙ガイドブロック313にU字バネ314を取り付けた状態の要部斜視図である。
【図18】本発明の第3実施例の動作説明図である。
【図19】本発明の第4実施例の斜視図である。
【図20】用紙ガイドブロック413の斜視図である。
【図21】組立時の用紙ガイドブロック413の要部の斜視図である。
【図22】本発明の第5実施例の斜視図である。
【図23】フレーム511の斜視図である。
【図24】用紙ガイドブロック513の斜視図である。
【図25】本発明の第5実施例の動作説明図である。
【図26】本発明の第6実施例の斜視図である。
【図27】用紙ガイドブロック613の斜視図である。
【図28】棒バネ614の斜視図である。
【図29】本発明の第6実施例の動作説明図である。
【図30】本発明の第7実施例の正面斜視図である。
【図31】本発明の第7実施例の背面斜視図である。
【図32】本発明の第7実施例の裏面斜視図である。
【図33】本発明の第7実施例の平面構成図である。
【図34】本発明の第7実施例の要部の断面図である。
【図35】ベースフレーム711の正面斜視図である。
【図36】ベースフレーム711の背面斜視図である。
【図37】ベースフレーム711の裏面斜視図である。
【図38】用紙ガイドブロック717の正面斜視図である。
【図39】用紙ガイドブロック717の背面斜視図である。
【図40】用紙ガイドブロック717の裏面斜視図である。
【図41】本発明の第7実施例の要部の断面斜視図である。
【図42】本発明の第7実施例の第1変形例の正面斜視図である。
【図43】本発明の第7実施例の第1変形例の背面斜視図である。
【図44】本発明の第7実施例の第1変形例の裏面斜視図である。
【図45】本発明の第7実施例の第1変形例の平面構成図である。
【図46】本発明の第7実施例の第1変形例の断面構成図である。
【図47】本発明の第7実施例の第1変形例の要部の断面斜視図である。
【図48】用紙ガイドブロック811の正面斜視図である。
【図49】用紙ガイドブロック811の背面斜視図である。
【図50】用紙ガイドブロック811の裏面斜視図である。
【図51】本発明の第7実施例の第2変形例の斜視図である。
【図52】本発明の第7実施例の第2変形例の要部の断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔第1実施例〕
図1は本発明の第1実施例の斜視図を示す。
【0012】
本実施例の印字装置100は、フレーム111、印字ヘッド112、用紙ガイドブロック113、プラテンローラ114、コイルバネ115、モータ116、減速ギヤ機構117、ギヤカバー118、フレキシブルプリント配線板119、センサ120から構成されている。
【0013】
〔フレーム111〕
図2はフレーム111の斜視図を示す。
【0014】
フレーム111は、金属などの導電性の部材から構成されており、ベース部121及びヘッド保持部122並びに駆動機構保持部123、用紙ガイドブロック保持部124を一体に成形した構成とされている。
【0015】
ベース部121は、用紙ガイドブロック113の底面に対向する部分であり、用紙ガイドブロック113の底面に対向する面、矢印Z1方向側の面にコイルバネ115を保持するコイルバネ保持溝121aが形成されている。さらに、ベース部121には、光センサ120が搭載されている。
【0016】
ヘッド保持部122は、前面側、矢印Y1方向側に印字ヘッド112が配置され、裏面側、矢印Y2方向側に印字ヘッド112にデータを供給するとともに、給電を行なうためのフレキシブルプリント配線板119が配置される。印字ヘッド112とフレキシブルプリント配線板119とは、ヘッド保持部112に形成された貫通孔122aを通して接続されている。
【0017】
駆動機構保持部123には、モータ116が矢印X2側に配置される。モータ116の 出力軸は、貫通孔123aを通って駆動機構保持部123の矢印X1方向側に延出される。出力軸には、ギヤが装着される。また、駆動機構保持部123の矢印X1方向側には、減速ギヤ機構117を保持するための軸123bが形成されている。減速ギヤ機構117は、軸123bに装着されて、モータ116の出力軸の回転を減速してプラテンローラ114に伝達する。
【0018】
用紙ガイドブロック保持部124は、ベース部121の矢印X1、X2方向の両端に設けられている。用紙ガイドブロック保持部124は、矢印X2方向に突出した凸部124aから構成されている。凸部124aには、用紙ガイドブロック113が回動自在に保持される。
【0019】
〔印字ヘッド112〕
図3は印字ヘッド112の斜視図を示す。
【0020】
印字ヘッド112は、サーマルヘッド及び駆動ICが搭載された回路基板112a及び不要な熱を放熱する放熱板112b、コネクタ112cを含む構成とされている。コネクタ112cには、フレキシブルプリント配線板119のコネクタが接続されている。回路基板112aは、コネクタ112cを介してフレキシブル配線板119から給電を受けて、駆動ICを駆動し、サーマルヘッドを発熱させて、サーマルヘッドとプラテンローラ114との間に挟持された感熱用紙に印字を行なう。
【0021】
〔用紙ガイドブロック113〕
図4は用紙ガイドブロック113の斜視図を示す。
【0022】
用紙ガイドブロック113は、用紙ガイド部131、軸受部132、保持部133を樹脂などによって、一体に成形した構成とされている。
【0023】
用紙ガイド部131は、矢印X1、X2方向に延在し、矢印Y2方向に向かうに従って矢印Z1方向に変位するように傾斜しており、矢印Y1方向から挿入された感熱紙を矢印Z1方向に湾曲させ、印字ヘッド112とプラテンローラ114との間にガイドする。用紙ガイド部131には、矢印Z1、Z2方向に貫通した貫通孔131aが形成されている。貫通孔131aは、フレーム111のベース部121に搭載されたセンサ120に対向する位置に形成されている。
【0024】
軸受部132は、軸受132a、切欠部132b、導入部132c、スリット部132dから構成されている。軸受132aは、プラテンローラ114の軸を回転可能に保持する。切欠部132bは、軸受132aの矢印Z1方向側端部を外方に連通させている。
【0025】
導入部132cは、切欠部132bの矢印Z1方向に矢印Z2方向に向かって徐々に間隔dが狭くなるようにテーパ状に形成されている。導入部132bにプラテンローラ114の軸を突き当てて、矢印Z2方向に押圧することにより導入部132bが矢印Y1、y2方向に徐々に押圧されて切欠部132bが矢印Y1、y2方向に開口する。これによって、プラテンローラ114の軸を容易に軸受132aに装着できるようになる。
【0026】
スリット部132dは、軸受132aの両側、矢印Y1方向側及び矢印Y2方向側の両側に形成されている。スリット部132dは、プラテンローラ114の軸を軸受132aに挿入する際に、切欠部132bが矢印Y1、y2方向に互いに離間するように撓ませるための部位である。
【0027】
保持部133は、軸受部132の矢印Y2方向側の端辺の矢印Z2方向側の位置に、矢印Y2方向側に突出して設けられている。保持部133にはフレーム111の用紙ガイドブロック保持部124に形成された凸部124aに回転自在に係合する貫通孔133aが形成されている。用紙ガイドブロック113は、保持部133を中心として回転自在にフレーム111の用紙ガイドブロック保持部124に取り付けられる。
【0028】
〔プラテンローラ114〕
プラテンローラ114は、図1に示すように回転軸114a、ローラ114b、ギヤ114cから構成されている。回転軸114aは、金属棒などから構成されている。ローラ114bは、回転軸114aを中心として円筒形状に配置された樹脂材から構成されおり、感熱用紙を印字ヘッド112方向に押圧し、感熱用紙を矢印Z1方向に送るとともに、感熱用紙を印字ヘッド112に密着させる。
【0029】
ギヤ114cは、回転軸114aに固定されている。また、ギヤ114cは、減速ギヤ機構117に噛合しており、減速ギヤ機構117から伝達された回転駆動力により回転軸114aを矢印φ1方向に回転させる。プラテンローラ114は、減速ギヤ機構117の回転に応じて回転して、ローラ114bを矢印φ1方向に回転させる。感熱用紙を矢印Z1方向に送る動作を行なう。
【0030】
〔コイルバネ115〕
コイルバネ115は、フレーム111のベース部121に形成されたコイルバネ保持溝121aに保持される。
【0031】
〔モータ116〕
モータ116は、例えば、ステッピングモータなどから構成されており、フレーム111の駆動機構保持部123に取り付けられている。モータ116は、回転駆動力を発生し、減速ギヤ機構117に伝達する。
【0032】
〔減速ギヤ機構117〕
減速ギヤ機構117は、複数のギヤから構成されている。減速ギヤ機構117を構成する複数のギヤは、フレーム111の駆動機構保持部123の軸123bに互いに噛合するように回転自在に軸承されている。
【0033】
〔ギヤカバー118〕
ギヤカバー118は、フレーム111に装着されて、モータ116及び減速ギヤ機構117をカバーする。
【0034】
〔フレキシブルプリント配線板119〕
フレキシブルプリント配線板119は、一端が図示しないコントローラに接続されており、他端が印字ヘッド112及びモータ116並びにセンサ120に接続され、印字ヘッド112及びモータ116並びセンサ120に給電を行なうとともに、コントローラに信号を伝送する。
【0035】
〔センサ120〕
センサ120は、反射型フォトカプラから構成されており、フレーム111のベース部121に取り付けられる。センサ120は、フレキシブルプリント配線板119に接続されており、駆動される。センサ120から出射された光は、用紙ブロックガイド113の貫通孔131aを通して外方に出射される。
【0036】
センサ120の出力信号は、用紙ブロックガイド113が矢印θ2方向に回動した状態で貫通孔131a上に用紙があるときには、用紙がセンサ120に近接した状態となるため、ハイレベルとなる。また、センサ120の出力信号は用紙ブロックガイド113が矢印θ2方向に回動した状態で貫通孔131a上に用紙がないときには、センサ120から出射された光が貫通孔131aを通して外部に出射されるため、ローレベルとなる。また、センサ120の出力信号は用紙ブロックガイド113が矢印θ1方向に回動した状態では、センサ120から出射された光が貫通孔131aを通して外部に出射されるため、ローレベルとなる。さらに、センサ120の出力信号は用紙ブロックガイド113が矢印θ1方向に回動した状態で貫通孔131a上に用紙があるときには、センサ120から出射された光が用紙に反射して戻ってくるが、用紙との距離が大きいため、中間レベルとなる。よって、図示しない信号処理回路によりセンサ120の検出信号を検出し、その中間レベルを検出することにより、用紙の有無のみならず、プラテンローラ114の有無を検出できる。
【0037】
このように、センサ120により感熱用紙の有無、及び、プラテンローラ114の有無を検出することが可能となる。なお、センサ120は、反射型フォトカプラに限定されるものではなく、フォトセンサ又はフォトカプラ又はフォトインタラプタなどであってもよい。
【0038】
〔動作〕
図5、図6は本発明の第1実施例の動作説明図を示す。
【0039】
用紙装着時には、図5(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック113から離脱させる。用紙ガイドブロック113は、プラテンローラ114が離脱された状態では、コイルバネ115により矢印θ1方向に押圧された状態となる。
【0040】
この状態で、感熱用紙141を図4(B)に示すように用紙ガイドブロック113の用紙ガイド部121aに載置する。次に図5(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック113に取り付ける。このとき、プラテンローラ114の回転軸114aを用紙ガイドブロック113の軸受部132に矢印Z1方向から矢印Z2方向に押し込むことにより、用紙ガイドブロック113がコイルバネ115の付勢力に抗して矢印θ2方向に回動する。用紙ガイドブロック113がコイルバネ115の付勢力に抗して矢印θ2方向に回動することにより、用紙ガイドブロック113の用紙ガイド部131の底面がフレーム111のベース部121に突き当たり用紙ガイドブロック113の回動が規制される。
【0041】
プラテンローラ114を用紙ガイドブロック113の軸受132aに装着した後、プラテンローラ114を開放状態にすると、コイルバネ115の付勢力により用紙ガイドブロック113が矢印θ1方向に回動し、図5(B)に示すようにプラテンローラ114が感熱用紙141を挟んで印字ヘッド112に押圧する。
【0042】
モータ116の回転に応じて減速ギヤ機構117が回転すると、プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転する。プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転することにより感熱用紙141が矢印Z1方向に送られる。感熱用紙141を矢印Z1方向に送りつつ印字ヘッド112を駆動することにより感熱用紙141に印字が行なわれる。
【0043】
〔効果〕
本実施例によれば、用紙ガイドブロック113により用紙ガイドとプラテンローラ114の軸受けとを一体化することにより部品点数を削減できる。このとき、用紙ガイドブロック113を樹脂により一体形成することにより、プラテンローラ114の回転軸114aを直接受けることができるため、さらに、部品点数を削減できる。
【0044】
また、用紙ガイドブロック113を回転自在にフレーム111に保持し、用紙ガイドブロック113の底面とフレーム111のベース部121との間に間装されたコイルバネ115により用紙ガイドブロック113を印字ヘッド112方向に付勢することにより、印字ヘッド112をフレーム111に固定でき、よって、印字ヘッド112とフレーム111との間にスペースを設ける必要がなくなる。あるいは、印字ヘッド112とフレーム111との間のスペースを例えば、カードリーダなどの他の機器を配置するように対応できる。
【0045】
また、本実施例によれば、用紙ガイドブロック113は用紙ガイド部131とプラテンローラ114を保持する軸受部132とが一体であるので、用紙ガイドブロック113の用紙ガイド部131の矢印X1、X2方向の幅を変えるだけで、他の部位は変更することなく、異なる幅の用紙に容易に対応できる。
【0046】
〔第2実施例〕
図7は本発明の第2実施例の斜視図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0047】
本実施例の印字装置200は、第1実施例とは、フレーム211、印字ヘッド212、用紙ガイドブロック213、アース棒バネ214が第1実施例とは相違している。本実施例の印字装置200は、用紙ガイドブロック213をフレーム111に固定し、印字ヘッド212をアース棒バネ214により用紙ガイドブロック213に押圧する構成とされている。
【0048】
〔フレーム211〕
図8はフレーム211の斜視図を示す。同図中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】
フレーム211は、用紙ガイドブロック保持部124に代えて、ヘッド保持部122の矢印Y1方向側にバネ保持部221が形成されている。バネ保持部221は、フレーム211の矢印X1、X2方向端部に壁部211aを形成することにより構成されている。バネ保持部221には、アース棒バネ214が保持される。
【0050】
〔印字ヘッド212〕
図9は印字ヘッド212の斜視図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0051】
印字ヘッド212は、その両側に用紙ガイドブロック213に矢印Y1、Y2方向に揺動可能に係合する凸部212aを有する。印字ヘッド212は、凸部212aが用紙ガイドブロック213に係合し、フレーム211との間に形成されるバネ保持部221に介装されたアース棒バネ214により、用紙ガイドブロック213の方向に付勢されている。
【0052】
なお、印字ヘッド212の矢印Y2方向側の面が、フレーム211の壁部211aに当接することによりバネ保持部221が構成される。
【0053】
〔用紙ガイドブロック213〕
図10は用紙ガイドブロック213の斜視図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0054】
本実施例の用紙ガイドブロック213は、フレーム211に固定されており、保持部133に代えて、軸受部132に印字ヘッド212を矢印Y1、Y2方向に揺動可能に保持するヘッド摺動部213aを有する構成とされている。
【0055】
〔アース棒バネ214〕
図11はアース棒バネ214の斜視図を示す。
【0056】
アース棒バネ214は、導電性の弾性線材を折曲させた構成とされており、押圧部214a、連結部214b、接触部214cから構成されている。
【0057】
押圧部214aは、フレーム211のヘッド保持部122と印字ヘッド212との間に形成されたバネ保持部221に装着され、印字ヘッド212をプラテンローラ114方向、矢印Y1方向に押圧する。連結部214bは、押圧部214aの両端から矢印X1、X2方向に延在しており、印字ヘッド212の両側端に回りこんで、印字ヘッド212の凸部212aの下部、矢印Z2方向を回って、プラテンローラ114の軸付近に至るように折曲されている。
【0058】
接触部214cは、連結部材214bの先端に設けられている。接触部214cは、プラテンローラ114が用紙ガイドブロック213の軸受部132に装着されたときにプラテンローラ114の回転軸114aに接触する。接触部214cがプラテンローラ114の回転軸114aに接触することによって、プラテンローラ114はアース棒バネ214を介してフレーム211に接続され、フレーム211を介して接地される。これによって、感熱用紙などの摩擦により発生する静電気を接地に逃がすことが可能となる。
【0059】
〔動作〕
図12は本発明の第2実施例の動作説明図を示す。
【0060】
用紙装着時には、図12(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212は、プラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、アース棒バネ214により矢印Y1方向に押圧された状態となる。
【0061】
この状態で、感熱用紙141を図12(B)に示すように用紙ガイドブロック213の用紙ガイド部121aに載置する。次に図12(C)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213に取り付ける。このとき、プラテンローラ114により印字ヘッド212がアース棒バネ214の付勢力に抗して矢印Y2方向に感熱用紙141を挟んだ状態で押圧される。これによって、紙送りが可能となり、印字が可能となる。
【0062】
〔第3実施例〕
図13は本発明の第3実施例の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0063】
本実施例の印字装置300は、フレーム311、印字ヘッド212、用紙ガイドブロック313、U字バネ314の構成が第2実施例とは相違している。本実施例の印字装置300は、印字ヘッド212、及び、用紙ガイドブロック313をフレーム311に固定し、プラテンローラ114の回転軸114aをU字バネ314により印字ヘッド212方向、矢印Y2方向に押圧することにより、プラテンローラ114と印字ヘッド212とで用紙を挟持する構成とされている。
ている。
【0064】
〔フレーム311〕
図14はフレーム311の斜視図を示す。同図中、図8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0065】
フレーム311は、ヘッド保持部322の構成が第2実施例のフレーム211と相違している。本実施例のヘッド保持部322は、その前面、矢印Y1方向側の面が、前面方向、矢印Y1方向に突出した形状とされている。ヘッド保持部322には、印字ヘッド212が固定される。
【0066】
〔用紙ガイドブロック313〕
図15は用紙ガイドブロック313の斜視図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0067】
本実施例の用紙ガイドブロック313は、軸受部132の外側面の前方である矢印Y1方向側に第1の凸部332a、及び、第2の凸部332bを形成した構成とされている。第1の凸部332a、及び、第2の凸部332bには、U字バネ314が係合する。
【0068】
第1の凸部332aは、軸受部132の前面側の上部に外側、矢印X1、X2方向に突出して設けられており、U字バネ314が上方端部に係合する。第2の凸部332bは、U字バネ314が下方側に係合する。
【0069】
〔U字バネ314〕
図16はU字バネ314の斜視図を示す。
【0070】
U字バネ314は、弾性線材を折曲させた構成とされており、押圧部314a、連結部314bから構成されている。
【0071】
押圧部314aは、U字状に形成されており、用紙ガイドブロック313の軸受部132の外側で第1の凸部313a及び第2の凸部313bに係合して、プラテンローラ114が軸受132aに装着された際に矢印Y1方向に付勢されて、プラテンローラ114の回転軸114aを矢印Y2方向に押圧する。
【0072】
押圧部314aは、連結部314bにより互いに連結されている。連結部314bは、用紙ガイドブロック313の軸受部132の矢印Y1方向側の端面を通って、用紙ガイドブロック313の用紙ガイド部131の前面端部に至り、用紙ガイド部131の前面端部に沿って他端の軸受部132に導かれている。
【0073】
図17は用紙ガイドブロック313にU字バネ314を取り付けた状態の要部斜視図を示す。
【0074】
図17に示すようにU字バネ314によりプラテンローラ114の回転軸114aが矢印Y2方向に押圧され、プラテンローラ114のローラ114bが印字ヘッド213に押圧される。これによって、プラテンローラ114のローラ114bと印字ヘッド213とで、感熱用紙を挟持できる。
【0075】
〔動作〕
図18は本発明の第3実施例の動作説明図を示す。
【0076】
用紙装着時には、図18(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212は、プラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、U字バネ314の押圧部314aは矢印Y2方向に開放された状態となる。また、用紙ガイドブロック313の軸受132aも同様に開放された状態とされている。
【0077】
この状態で、感熱用紙141を図18(B)に示すように用紙ガイドブロック313の用紙ガイド部121aに載置する。次に図18(C)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213に取り付けることにより、プラテンローラ114の回転軸114aによりU字バネ314の押圧部314aが矢印Y1方向に押圧され、これに伴って、プラテンローラ114の回転軸114aを矢印Y2方向に付勢する。プラテンローラ114の回転軸114aが矢印Y2方向に付勢されることにより、用紙ガイドブロック313の軸受132aが矢印Y2方向に変位して、プラテンローラ114のローラ114bが感熱用紙141を介して印字ヘッド213に押圧される。
【0078】
モータ116の回転に応じて減速ギヤ機構117が回転すると、プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転する。プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転することにより感熱用紙141が矢印Z1方向に送られる。感熱用紙141を矢印Z1方向に送りつつ印字ヘッド112を駆動することにより感熱用紙141に印字が行なわれる。
【0079】
〔第4実施例〕
図19は本発明の第4実施例の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0080】
本実施例の印字装置400は、印字装置300とは、用紙ガイドブロック413の構成が相違する。さらに、本実施例の用紙ガイドブロック413は、軸受部432の構成が用紙ガイドフレーム313とは相違している。
【0081】
〔用紙ガイドブロック413〕
図20は用紙ガイドブロック413の斜視図、図21は組立時の用紙ガイドブロック413の要部の斜視図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0082】
本実施例の用紙ガイドブロック413は、スリット部132dに代えて、U字溝432dを設けた構成とされている。U字溝432dは、軸受132aの下方、矢印Z2方向に向かって形成されている。U字溝432dにより、プラテンローラ114の回転軸114aを軸受132aに装着する際に、切欠部132bが矢印Y1、y2方向に開きやすくなる。
【0083】
〔第5実施例〕
図22は本発明の第5実施例の斜視図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0084】
本実施例の印字装置500は、フレーム511及び用紙ガイドブロック513の構成が第1実施例とは相違しており、フレーム511と用紙ガイドブロック513とでプラテンローラ114の回転軸114aを保持する構成とされている。
【0085】
〔フレーム511〕
図23はフレーム511の斜視図を示す。
【0086】
本実施例のフレーム511は、矢印X1、X2方向の両端にプラテンローラ114の回転軸114aを係止するための係止部521を有する点で第1実施例とは相違している。軸受部521には、U字溝521a及びガイド部521bが形成されている。
【0087】
図24は用紙ガイドブロック513の斜視図を示す。
【0088】
本実施例の用紙ガイドブロック513は、軸受部532を有する点で第1実施例とは相違している。軸受部532は、U字溝532a及びガイド部532bが形成されている。
【0089】
〔動作〕
図25は本発明の第5実施例の動作説明図を示す。
【0090】
用紙装着時には、図25(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212はプラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、用紙ガイドブロック313は矢印θ1方向に回動した状態とされている。
【0091】
この状態で、感熱用紙141を図25(B)に示すように用紙ガイドブロック513の用紙ガイド部121aに載置する。次に図25(B)に示すようにプラテンローラ114の回転軸114aをガイド部511b及びガイド部532bに沿って矢印Z2方向に押し込むことにより、図25(C)に示すように用紙ガイドブロック513がコイルバネ115の付勢力に抗して矢印θ2方向に回動し、U字溝511aとU字溝532aとの間に装着される。
【0092】
このとき、U字溝532aは、図25(C)に示すように感熱用紙の摩擦により、プラテンローラ114に働く力F1とギヤ114cに働く力F2との合力F3の方向で確実にプラテンローラ114の回転軸114aを保持できる方向に形成されている。
【0093】
〔第6実施例〕
図26は本発明の第6実施例の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0094】
本実施例の印字装置600は、用紙ガイドブロック613、及び、棒バネ614の構成が第2実施例とは相違しており、用紙ガイドブロック613と棒バネ614とでプラテンローラ114の回転軸114aを保持する構成とされている。
【0095】
図27は用紙ガイドブロック613の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0096】
本実施例の用紙ガイドブロック613は、軸受部632の形状が第2実施例とは相違している。軸受部632は、U字溝632a及びガイド部632bが形成されている。
【0097】
図28は棒バネ614の斜視図を示す。同図中、図8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0098】
本実施例の棒バネ614は、接触部に代えて爪部614aを形成した構成とされている。爪部614aはプラテンローラ114の回転軸114aに係合して、回転軸114aを用紙ガイドブロック613の軸受部632に形成されたU字溝632aに押圧するように作用する。
【0099】
〔動作〕
図29は本発明の第6実施例の動作説明図を示す。
【0100】
用紙装着時には、図28(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212はプラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、用紙ガイドブロック313は矢印θ1方向に回動した状態とされている。
【0101】
この状態で、感熱用紙141を図28(B)に示すように用紙ガイドブロック613の用紙ガイド部121aに載置する。次に図28(B)に示すようにプラテンローラ114の回転軸114aを爪部614a及びガイド部532bに沿って矢印Z2方向に押し込むことにより、図28(C)に示すように爪部614aが矢印Y2方向に弾性的に押し込まれ、プラテンローラ114の回転軸114aがU字溝632aに装着される。プラテンローラ114の回転軸114aがU字溝632aに装着されると、爪部614aが矢印Y1方向に復帰して、プラテンローラ114の回転軸114aをU字溝632aに押圧して、回転自在に保持する。
【0102】
〔その他〕
なお、上記実施例では、用紙ガイドブロックとギヤカバーとを別体で構成したが、第2〜第4実施例では、用紙ガイドブロックがフレームに固定されるため、ギヤカバーとを一体に構成するようにすることもできる。
【0103】
また、上記実施例では、省スペース化、特に、矢印Y1、Y2方向のスペースを少なくできよって、例えば、フレーム111とモータ116との間にスペースを設けることができ、これによって、例えば、カードリーダライタなどを設けることが可能となり、装置を複合化できる。
【0104】
〔第7実施例〕
図30は本発明の第7実施例の正面斜視図、図31は本発明の第7実施例の背面斜視図、図32は本発明の第7実施例の裏面斜視図、図33は本発明の第7実施例の平面構成図、図34は本発明の第7実施例の断面図を示す。
【0105】
本実施例の印字装置700は、ベースフレーム711、モータ712、減速ギヤ機構713、印字ヘッド714、FPCケーブル715、加圧バネ716、用紙ガイドブロック717、プラテンローラ718、センサ719から構成されている。なお、印字ヘッド714は、図9に示す印字ヘッド212と同じ構造とされている。また、プラテンローラ718は、図1に示すプラテンローラ114と同じ構造とされている。
【0106】
〔ベースフレーム711〕
図35はベースフレーム711の正面斜視図、図36はベースフレーム711の背面斜視図、図37はベースフレーム711の裏面斜視図を示す。
【0107】
ベースフレーム711は、モータ取付部721、減速ギヤ機構取付部722、加圧バネ取付部723、用紙ガイドブロック取付部724、印字ヘッド退避部725がダイキャスト成形により一体に形成された構造とされている。
【0108】
モータ取付部721には、モータ712が取り付けられる。減速ギヤ機構取付部722には、減速ギヤ機構713を構成する歯車が装着される。加圧バネ取付部723は、印字ヘッド714の裏面側に位置し、印字ヘッド714をプラテンローラ718側に押圧する加圧バネ716が装着される。
【0109】
用紙ガイドブロック取付部724には、用紙ガイドブロック717が係合して、ベースフレーム711と用紙ガイドブロック717との取り付けに用いられる。用紙ガイドブロック取付部724には、取付孔724aが形成されている。取付孔724aには、装置を被取付部に取り付ける際にねじが挿入される。
【0110】
モータ取付部721にモータ712を取り付け、減速ギヤ機構取付部722に減速ギヤ機構713を構成する複数の歯車を取り付けることにより、モータ712が減速ギヤ機構713に噛合する。
【0111】
また、印字ヘッド退避部725は、用紙ガイドブロック717と噛み合う部分に形成されており、用紙ガイドブロック717をベースフレーム711に取り付ける際に印字ヘッド714の凸部112aが用紙ガイドブロック717とベースフレーム711とで挟まれないように退避させ部分である。印字ヘッド退避部725によって、組み付けが容易に行なえる。
【0112】
〔用紙ガイドブロック717〕
図38は用紙ガイドブロック717の正面斜視図、図39は用紙ガイドブロック717の背面斜視図、図40は用紙ガイドブロック717の裏面斜視図を示す。
用紙ガイドブロック717は、樹脂材料をモールド成形して形成されている。用紙ガイドブロック717は、プラテンローラ軸受部731、用紙ガイド部732、係合部733、ギヤカバー部734から構成されており、印字ヘッド714及びプラテンローラ718が装着される。
【0113】
プラテンローラ軸受部731は、矢印X1、X2方向の端部に設けられており、プラテンローラ718を回転自在に保持する。プラテンローラ軸受部731は、軸受731a及び爪部731b並びに印字ヘッドガイド部731cを有する。
【0114】
軸受731aは、略U字状に成形されており、プラテンローラ718の回転軸を回転自在に保持する。爪部731bは矢印A1、A2方向に弾性変形可能に形成されており、プラテンローラ718の軸を軸受731aに装着する際に矢印A2方向に弾性変形した後に、矢印A1方向に復元して、プラテンローラ718の回転軸を軸受731aに押圧する。このような構造によって、プラテンローラ718が用紙ガイドブロック717に対して容易に装着脱可能とされている。よって、用紙の交換が可能となる。
【0115】
印字ヘッドガイド部731cには、印字ヘッド退避部725に連通して形成されており、印字ヘッド714の凸部112aが係合する。印字ヘッド714は、凸部112aが印字ヘッドガイド部731cに係合して、プラテンローラ718に対して揺動自在に位置決めされる。
【0116】
用紙ガイド部732は、プラテンローラ軸受部731の矢印Z2方向側に矢印X1、X2方向に渡って横架されており、カールパス時に矢印Y1方向から挿入された用紙をプラテンローラ718と印字ヘッド714との間にガイドするように作用する。
【0117】
用紙ガイド部732には、貫通孔732a、基板保持部732b、係止爪部732cが形成されている。貫通孔732aの裏面側、矢印Z2方向側の面に、ロールパス時に用紙及びプラテンローラ718の有無を検出するセンサが配置される。センサは、貫通孔732aを通して光学的に用紙及びプラテンローラ718の有無を検出する。
【0118】
図41は本発明の第7実施例の要部の断面斜視図を示す。
【0119】
基板保持部732bには、センサ719が搭載されたセンサ基板741が保持されている。係止爪部732cは、ベースフレーム711の用紙ガイドブロック取付部724の矢印Z2方向端部の矢印Y1方向側に係合する。
【0120】
係合部733は、横架部733a及び係合爪部733bから構成されている。横架部733aは、プラテンローラ軸受部731の矢印Y2方向端辺の矢印Z1方向端部に、矢印X1、X2方向に架けて横架されている。係合爪部733bは、横架部733aから矢印Z2方向に延出しており、ベースフレーム711の印字ヘッド取付部723の矢印Z2方向端部の矢印Y2方向側に係合する。これによって、用紙ガイドブロック717は、係合爪部732c、733bによりベースフレーム711を挟持して、ベースフレーム711に取り付けられる。
【0121】
ギヤカバー部734は、減速ギヤ機構713の矢印X1方向側に配置されて、減速ギヤ機構713を構成するギヤが矢印X1方向に脱落するのを防止する。
【0122】
〔効果〕
本実施例によれば、用紙ガイドブロック717にプラテンローラ718を回転自在の保持するためのプラテンローラ軸受部731及び印字ヘッド714を位置決めするための印字ヘッドガイド部731cを一体に設けることにより、用紙ガイドブロック717によりプラテンローラ718と印字ヘッド714とを位置決めを行なるため、用紙ガイドブロック717の形状を変えても共通のベースフレーム711で対応でき、よって、共通のベースフレーム711で種々の機種への対応が可能となる。
【0123】
〔第1変形例〕
図42は本発明の第7実施例の第1変形例の正面斜視図、図43は本発明の第7実施例の第1変形例の背面斜視図、図44は本発明の第7実施例の第1変形例の裏面斜視図、図45は本発明の第7実施例の第1変形例の平面構成図、図46は本発明の第7実施例の第1変形例の断面構成図、図47は本発明の第7実施例の第1変形例の要部の断面斜視図を示す。同図中、図30乃至図32と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0124】
本変形例の印字装置800は、第7実施例の印字装置700においてベースフレーム711は共通の構成であり、用紙ガイドブロック717の形状を変えた構成となっており、用紙の出力方向が矢印Z1、Z2方向に対して角度θ11だけ傾斜した構成とされている。なお、用紙の出力方向が傾斜させたことによりベースフレーム711を傾斜して配置している。
【0125】
図48は用紙ガイドブロック811の正面斜視図、図49は用紙ガイドブロック811の背面斜視図、図50は用紙ガイドブロック811の裏面斜視図を示す。同図中、図38乃至図40と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0126】
本変形例の用紙ガイドブロック811は、軸受部731が角度θ11だけ傾斜して配置されるとともに、カバー部821を有する構成とされている。カバー部821は、装置の矢印Z1、Y2方向側の面をカバーする。カバー部821を設けることにより、装置を独立小型印字装置として扱うことが可能となる。
【0127】
また、本変形例では、用紙ガイド部732の中央部には取付孔822が形成されている。用紙ガイドブロック811の取付孔822及びベースフレーム711の取付孔724aを介して被取付部にねじを螺入することにより、印字装置800を被取付部に固定する。これにより、用紙ガイドブロック811とベースフレーム711との勘合性を強化することができる。
【0128】
さらに、本変形例では、用紙をストレートパスさせることが可能な構成とされており、このとき、用紙検出を行なうために用紙ガイド部732にセンサ基板を取り付けるための基板取付部823が形成されている。基板取付部823には、センサ831が搭載されたセンサ基板832が取り付けられる。センサ831は、矢印Y2方向を向いており、用紙挿入口841から矢印Z1方向に挿入される用紙を検出可能な構成とされている。
【0129】
なお、本変形例によれば、FPCケーブル715に代えて、コネクタ、インタフェース回路、処理回路などが搭載された回路基板をカバー部821に収まるように設けることにより、独立した小型印字装置として用いることが可能となる。
【0130】
〔第2の変形例〕
図51は本発明の第7実施例の第2変形例の斜視図、図52は本発明の第7実施例の第2変形例の要部の断面構成図を示す。図52(A)はプラテンローラ718を装着した状態、図52(B)はプラテンローラ718を離脱させた状態を示している。同図中、図30乃至図32と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0131】
本変形例の印字装置900は、用紙ガイドブロック911の構成が第7実施例とは相違する。本変形例の用紙ガイドブロック911は、基部921及び可動用紙ガイド部922並びにコイルバネ923から構成されている。
【0132】
基部921は、用紙ガイドブロック911と一体にモールド成形されている。基部921には、センサ719が保持されている。可動用紙ガイド部922は、用紙ガイドブロック911とは別体に構成されおり、コイルバネ923を介して基部921に結合されている。
【0133】
プラテンローラ718を用紙ガイドブロック911に装着した状態では、図52(A)に示すように可動用紙ガイド部922は、プラテンローラ718により矢印Z2方向に押下された状態で保持されており、センサ719から可動用紙ガイド部922表面までの距離はd0となる。このとき、用紙Pは、プラテンローラ718と可動用紙ガイド部922との間に挟持された状態であるので、センサ719から用紙Pまでの間の距離は、d0となる。
【0134】
次にプラテンローラ718を用紙ガイドブロック911から離脱させると、図52(B)に示すようにコイルバネ923が開放されて、可動用紙ガイド部922が矢印Z1方向に上昇する。これによって、センサ719から可動用紙ガイド部922表面までの距離は(d0+α)となる。可動用紙ガイド部922が矢印Z1方向に上昇することにより用紙Pはセンサ719から少なくとも(d0+α)の距離に位置する。
【0135】
したがって、センサ719によって、距離による出力に変位を検出することによって、プラテンローラ718の有無を検出することが可能となる。
【0136】
〔その他〕
なお、本変形例では、センサ719の出力の距離による変位によりプラテンローラ718の有無を検出したが、反射率の違いによって用紙P、用紙位置マークM、プラテンローラ718の有無を検出するようにしてもよい。なお、用紙位置マークMは、用紙Pに印刷された所定の幅のマークであり、用紙Pの開始位置或いは終了位置などの位置情報を示している。
【0137】
例えば、用紙Pは白色、用紙位置マークMは黒色、プラテンローラ718は灰色の素材で構成する。センサ719の上に用紙Pが位置するときには、用紙Pは白色であり、光の反射率が高いので、センサ719の出力はハイレベルとなる。よって、センサ719の出力がハイレベルのときには、用紙Pが存在することを検出できる。
【0138】
また、センサ719の上に用紙位置マークMが位置するときには、用紙位置マークMは黒色であり、光の反射率が低いので、センサ719の出力はローレベルとなる。また、用紙位置マークMは、所定の幅を有し、その前後は、白色であるので、センサ719の出力がハイレベルの間に所定時間、ローレベルが連続することを検出することによって、用紙位置マークMを検出できる。
【0139】
さらに、センサ719の上に用紙Pがなく、プラテンローラ718が位置するときには、プラテンローラ718は灰色であり、光の反射率は白色と黒色との中間であるため、センサ719の出力はハイレベルとローレベルとの中間レベルなる。よって、センサ719の出力が中間レベルのときには、用紙Pがなく、プラテンローラ718が装着されている状態を検出できる。
【0140】
また、センサ719の出力が所定時間以上、ローレベルである場合には、センサ719上に用紙Pもプラテンローラ718も存在しないことを検出できる。
【符号の説明】
【0141】
100〜700 印字装置
111、211、311、711 フレーム
112、212、714 印字ヘッド
113、213、313、413、513、613、717 用紙ガイドブロック
114、718 プラテンローラ
115 コイルバネ、116 モータ、117 減速ギヤ機構、118 ギヤカバー
119 フレキシブルプリント配線基板、120 センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は印字装置に係り、特に、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間に挟持して印字を行なう印字装置に関する。
【背景技術】
【0002】
POS端末や発券端末等の携帯型端末機器には、レシートや切符などの印刷物を発行するために印字装置が組み込まれている(特許文献1)。
【0003】
このような印字装置では印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持して、印字ヘッドにより用紙に印字を行なっていた。
【0004】
このとき、印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持するために、印字ヘッドとプラテンローラとに直交する面にコイルバネなどを配置して印字ヘッドとプラテンローラとを押圧していた。また、用紙を印字ヘッドとプラテンとの間にガイドする用紙ガイドが設けられた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−94767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、従来の印字装置では、印字ヘッドとプラテンローラとに直交する面にコイルバネなどを配置して印字ヘッドとプラテンローラとを押圧していたため、プラテンローラ及び印字ヘッドを支持する方向へのスペースが広がり、薄型化を図ることが困難であった。また、部品点数が多く、構造が複雑であった。このため、構造を簡略化でき、かつ、小型化が可能な印字装置が求められていた。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、構成を簡略化でき、かつ、小型化が可能な印字装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持して、該印字ヘッドにより用紙に印字を行なう印字装置において、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間にガイドするとともに、プラテンローラの回転軸に係合するU字溝を有する用紙ガイドブロックと、用紙ガイドブロックを固定するフレームと、印字ヘッドとフレームとの間に間装されており、印字ヘッドを、用紙ガイドブロックに押圧するように付勢する付勢部材と、を有し、付勢部材は、用紙ガイドブロックのU字溝にプラテンローラの回転軸が係合した際に、プラテンローラの回転軸に係合する爪部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、用紙を印字ヘッドとプラテンローラとの間にガイドするとともに、プラテンローラを保持する用紙ガイドブロック又は印字ヘッドを付勢部材により印字ヘッド又は用紙ガイドブロックが互いに押圧するように付勢することにより、プラテンローラを軸受する部分と用紙をガイドする部分とを一体化できるため、部品点数を削減でき、よって、構成を簡略化できるとともに、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】フレーム111の斜視図である。
【図3】印字ヘッド112の斜視図である。
【図4】用紙ガイドブロック113の斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図6】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図7】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図8】フレーム211の斜視図である。
【図9】印字ヘッド212の斜視図である。
【図10】用紙ガイドブロック213の斜視図である。
【図11】アース棒バネ214の斜視図である。
【図12】本発明の第2実施例の動作説明図である。
【図13】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図14】フレーム311の斜視図である。
【図15】用紙ガイドブロック313の斜視図である。
【図16】U字バネ314の斜視図である。
【図17】用紙ガイドブロック313にU字バネ314を取り付けた状態の要部斜視図である。
【図18】本発明の第3実施例の動作説明図である。
【図19】本発明の第4実施例の斜視図である。
【図20】用紙ガイドブロック413の斜視図である。
【図21】組立時の用紙ガイドブロック413の要部の斜視図である。
【図22】本発明の第5実施例の斜視図である。
【図23】フレーム511の斜視図である。
【図24】用紙ガイドブロック513の斜視図である。
【図25】本発明の第5実施例の動作説明図である。
【図26】本発明の第6実施例の斜視図である。
【図27】用紙ガイドブロック613の斜視図である。
【図28】棒バネ614の斜視図である。
【図29】本発明の第6実施例の動作説明図である。
【図30】本発明の第7実施例の正面斜視図である。
【図31】本発明の第7実施例の背面斜視図である。
【図32】本発明の第7実施例の裏面斜視図である。
【図33】本発明の第7実施例の平面構成図である。
【図34】本発明の第7実施例の要部の断面図である。
【図35】ベースフレーム711の正面斜視図である。
【図36】ベースフレーム711の背面斜視図である。
【図37】ベースフレーム711の裏面斜視図である。
【図38】用紙ガイドブロック717の正面斜視図である。
【図39】用紙ガイドブロック717の背面斜視図である。
【図40】用紙ガイドブロック717の裏面斜視図である。
【図41】本発明の第7実施例の要部の断面斜視図である。
【図42】本発明の第7実施例の第1変形例の正面斜視図である。
【図43】本発明の第7実施例の第1変形例の背面斜視図である。
【図44】本発明の第7実施例の第1変形例の裏面斜視図である。
【図45】本発明の第7実施例の第1変形例の平面構成図である。
【図46】本発明の第7実施例の第1変形例の断面構成図である。
【図47】本発明の第7実施例の第1変形例の要部の断面斜視図である。
【図48】用紙ガイドブロック811の正面斜視図である。
【図49】用紙ガイドブロック811の背面斜視図である。
【図50】用紙ガイドブロック811の裏面斜視図である。
【図51】本発明の第7実施例の第2変形例の斜視図である。
【図52】本発明の第7実施例の第2変形例の要部の断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔第1実施例〕
図1は本発明の第1実施例の斜視図を示す。
【0012】
本実施例の印字装置100は、フレーム111、印字ヘッド112、用紙ガイドブロック113、プラテンローラ114、コイルバネ115、モータ116、減速ギヤ機構117、ギヤカバー118、フレキシブルプリント配線板119、センサ120から構成されている。
【0013】
〔フレーム111〕
図2はフレーム111の斜視図を示す。
【0014】
フレーム111は、金属などの導電性の部材から構成されており、ベース部121及びヘッド保持部122並びに駆動機構保持部123、用紙ガイドブロック保持部124を一体に成形した構成とされている。
【0015】
ベース部121は、用紙ガイドブロック113の底面に対向する部分であり、用紙ガイドブロック113の底面に対向する面、矢印Z1方向側の面にコイルバネ115を保持するコイルバネ保持溝121aが形成されている。さらに、ベース部121には、光センサ120が搭載されている。
【0016】
ヘッド保持部122は、前面側、矢印Y1方向側に印字ヘッド112が配置され、裏面側、矢印Y2方向側に印字ヘッド112にデータを供給するとともに、給電を行なうためのフレキシブルプリント配線板119が配置される。印字ヘッド112とフレキシブルプリント配線板119とは、ヘッド保持部112に形成された貫通孔122aを通して接続されている。
【0017】
駆動機構保持部123には、モータ116が矢印X2側に配置される。モータ116の 出力軸は、貫通孔123aを通って駆動機構保持部123の矢印X1方向側に延出される。出力軸には、ギヤが装着される。また、駆動機構保持部123の矢印X1方向側には、減速ギヤ機構117を保持するための軸123bが形成されている。減速ギヤ機構117は、軸123bに装着されて、モータ116の出力軸の回転を減速してプラテンローラ114に伝達する。
【0018】
用紙ガイドブロック保持部124は、ベース部121の矢印X1、X2方向の両端に設けられている。用紙ガイドブロック保持部124は、矢印X2方向に突出した凸部124aから構成されている。凸部124aには、用紙ガイドブロック113が回動自在に保持される。
【0019】
〔印字ヘッド112〕
図3は印字ヘッド112の斜視図を示す。
【0020】
印字ヘッド112は、サーマルヘッド及び駆動ICが搭載された回路基板112a及び不要な熱を放熱する放熱板112b、コネクタ112cを含む構成とされている。コネクタ112cには、フレキシブルプリント配線板119のコネクタが接続されている。回路基板112aは、コネクタ112cを介してフレキシブル配線板119から給電を受けて、駆動ICを駆動し、サーマルヘッドを発熱させて、サーマルヘッドとプラテンローラ114との間に挟持された感熱用紙に印字を行なう。
【0021】
〔用紙ガイドブロック113〕
図4は用紙ガイドブロック113の斜視図を示す。
【0022】
用紙ガイドブロック113は、用紙ガイド部131、軸受部132、保持部133を樹脂などによって、一体に成形した構成とされている。
【0023】
用紙ガイド部131は、矢印X1、X2方向に延在し、矢印Y2方向に向かうに従って矢印Z1方向に変位するように傾斜しており、矢印Y1方向から挿入された感熱紙を矢印Z1方向に湾曲させ、印字ヘッド112とプラテンローラ114との間にガイドする。用紙ガイド部131には、矢印Z1、Z2方向に貫通した貫通孔131aが形成されている。貫通孔131aは、フレーム111のベース部121に搭載されたセンサ120に対向する位置に形成されている。
【0024】
軸受部132は、軸受132a、切欠部132b、導入部132c、スリット部132dから構成されている。軸受132aは、プラテンローラ114の軸を回転可能に保持する。切欠部132bは、軸受132aの矢印Z1方向側端部を外方に連通させている。
【0025】
導入部132cは、切欠部132bの矢印Z1方向に矢印Z2方向に向かって徐々に間隔dが狭くなるようにテーパ状に形成されている。導入部132bにプラテンローラ114の軸を突き当てて、矢印Z2方向に押圧することにより導入部132bが矢印Y1、y2方向に徐々に押圧されて切欠部132bが矢印Y1、y2方向に開口する。これによって、プラテンローラ114の軸を容易に軸受132aに装着できるようになる。
【0026】
スリット部132dは、軸受132aの両側、矢印Y1方向側及び矢印Y2方向側の両側に形成されている。スリット部132dは、プラテンローラ114の軸を軸受132aに挿入する際に、切欠部132bが矢印Y1、y2方向に互いに離間するように撓ませるための部位である。
【0027】
保持部133は、軸受部132の矢印Y2方向側の端辺の矢印Z2方向側の位置に、矢印Y2方向側に突出して設けられている。保持部133にはフレーム111の用紙ガイドブロック保持部124に形成された凸部124aに回転自在に係合する貫通孔133aが形成されている。用紙ガイドブロック113は、保持部133を中心として回転自在にフレーム111の用紙ガイドブロック保持部124に取り付けられる。
【0028】
〔プラテンローラ114〕
プラテンローラ114は、図1に示すように回転軸114a、ローラ114b、ギヤ114cから構成されている。回転軸114aは、金属棒などから構成されている。ローラ114bは、回転軸114aを中心として円筒形状に配置された樹脂材から構成されおり、感熱用紙を印字ヘッド112方向に押圧し、感熱用紙を矢印Z1方向に送るとともに、感熱用紙を印字ヘッド112に密着させる。
【0029】
ギヤ114cは、回転軸114aに固定されている。また、ギヤ114cは、減速ギヤ機構117に噛合しており、減速ギヤ機構117から伝達された回転駆動力により回転軸114aを矢印φ1方向に回転させる。プラテンローラ114は、減速ギヤ機構117の回転に応じて回転して、ローラ114bを矢印φ1方向に回転させる。感熱用紙を矢印Z1方向に送る動作を行なう。
【0030】
〔コイルバネ115〕
コイルバネ115は、フレーム111のベース部121に形成されたコイルバネ保持溝121aに保持される。
【0031】
〔モータ116〕
モータ116は、例えば、ステッピングモータなどから構成されており、フレーム111の駆動機構保持部123に取り付けられている。モータ116は、回転駆動力を発生し、減速ギヤ機構117に伝達する。
【0032】
〔減速ギヤ機構117〕
減速ギヤ機構117は、複数のギヤから構成されている。減速ギヤ機構117を構成する複数のギヤは、フレーム111の駆動機構保持部123の軸123bに互いに噛合するように回転自在に軸承されている。
【0033】
〔ギヤカバー118〕
ギヤカバー118は、フレーム111に装着されて、モータ116及び減速ギヤ機構117をカバーする。
【0034】
〔フレキシブルプリント配線板119〕
フレキシブルプリント配線板119は、一端が図示しないコントローラに接続されており、他端が印字ヘッド112及びモータ116並びにセンサ120に接続され、印字ヘッド112及びモータ116並びセンサ120に給電を行なうとともに、コントローラに信号を伝送する。
【0035】
〔センサ120〕
センサ120は、反射型フォトカプラから構成されており、フレーム111のベース部121に取り付けられる。センサ120は、フレキシブルプリント配線板119に接続されており、駆動される。センサ120から出射された光は、用紙ブロックガイド113の貫通孔131aを通して外方に出射される。
【0036】
センサ120の出力信号は、用紙ブロックガイド113が矢印θ2方向に回動した状態で貫通孔131a上に用紙があるときには、用紙がセンサ120に近接した状態となるため、ハイレベルとなる。また、センサ120の出力信号は用紙ブロックガイド113が矢印θ2方向に回動した状態で貫通孔131a上に用紙がないときには、センサ120から出射された光が貫通孔131aを通して外部に出射されるため、ローレベルとなる。また、センサ120の出力信号は用紙ブロックガイド113が矢印θ1方向に回動した状態では、センサ120から出射された光が貫通孔131aを通して外部に出射されるため、ローレベルとなる。さらに、センサ120の出力信号は用紙ブロックガイド113が矢印θ1方向に回動した状態で貫通孔131a上に用紙があるときには、センサ120から出射された光が用紙に反射して戻ってくるが、用紙との距離が大きいため、中間レベルとなる。よって、図示しない信号処理回路によりセンサ120の検出信号を検出し、その中間レベルを検出することにより、用紙の有無のみならず、プラテンローラ114の有無を検出できる。
【0037】
このように、センサ120により感熱用紙の有無、及び、プラテンローラ114の有無を検出することが可能となる。なお、センサ120は、反射型フォトカプラに限定されるものではなく、フォトセンサ又はフォトカプラ又はフォトインタラプタなどであってもよい。
【0038】
〔動作〕
図5、図6は本発明の第1実施例の動作説明図を示す。
【0039】
用紙装着時には、図5(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック113から離脱させる。用紙ガイドブロック113は、プラテンローラ114が離脱された状態では、コイルバネ115により矢印θ1方向に押圧された状態となる。
【0040】
この状態で、感熱用紙141を図4(B)に示すように用紙ガイドブロック113の用紙ガイド部121aに載置する。次に図5(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック113に取り付ける。このとき、プラテンローラ114の回転軸114aを用紙ガイドブロック113の軸受部132に矢印Z1方向から矢印Z2方向に押し込むことにより、用紙ガイドブロック113がコイルバネ115の付勢力に抗して矢印θ2方向に回動する。用紙ガイドブロック113がコイルバネ115の付勢力に抗して矢印θ2方向に回動することにより、用紙ガイドブロック113の用紙ガイド部131の底面がフレーム111のベース部121に突き当たり用紙ガイドブロック113の回動が規制される。
【0041】
プラテンローラ114を用紙ガイドブロック113の軸受132aに装着した後、プラテンローラ114を開放状態にすると、コイルバネ115の付勢力により用紙ガイドブロック113が矢印θ1方向に回動し、図5(B)に示すようにプラテンローラ114が感熱用紙141を挟んで印字ヘッド112に押圧する。
【0042】
モータ116の回転に応じて減速ギヤ機構117が回転すると、プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転する。プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転することにより感熱用紙141が矢印Z1方向に送られる。感熱用紙141を矢印Z1方向に送りつつ印字ヘッド112を駆動することにより感熱用紙141に印字が行なわれる。
【0043】
〔効果〕
本実施例によれば、用紙ガイドブロック113により用紙ガイドとプラテンローラ114の軸受けとを一体化することにより部品点数を削減できる。このとき、用紙ガイドブロック113を樹脂により一体形成することにより、プラテンローラ114の回転軸114aを直接受けることができるため、さらに、部品点数を削減できる。
【0044】
また、用紙ガイドブロック113を回転自在にフレーム111に保持し、用紙ガイドブロック113の底面とフレーム111のベース部121との間に間装されたコイルバネ115により用紙ガイドブロック113を印字ヘッド112方向に付勢することにより、印字ヘッド112をフレーム111に固定でき、よって、印字ヘッド112とフレーム111との間にスペースを設ける必要がなくなる。あるいは、印字ヘッド112とフレーム111との間のスペースを例えば、カードリーダなどの他の機器を配置するように対応できる。
【0045】
また、本実施例によれば、用紙ガイドブロック113は用紙ガイド部131とプラテンローラ114を保持する軸受部132とが一体であるので、用紙ガイドブロック113の用紙ガイド部131の矢印X1、X2方向の幅を変えるだけで、他の部位は変更することなく、異なる幅の用紙に容易に対応できる。
【0046】
〔第2実施例〕
図7は本発明の第2実施例の斜視図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0047】
本実施例の印字装置200は、第1実施例とは、フレーム211、印字ヘッド212、用紙ガイドブロック213、アース棒バネ214が第1実施例とは相違している。本実施例の印字装置200は、用紙ガイドブロック213をフレーム111に固定し、印字ヘッド212をアース棒バネ214により用紙ガイドブロック213に押圧する構成とされている。
【0048】
〔フレーム211〕
図8はフレーム211の斜視図を示す。同図中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】
フレーム211は、用紙ガイドブロック保持部124に代えて、ヘッド保持部122の矢印Y1方向側にバネ保持部221が形成されている。バネ保持部221は、フレーム211の矢印X1、X2方向端部に壁部211aを形成することにより構成されている。バネ保持部221には、アース棒バネ214が保持される。
【0050】
〔印字ヘッド212〕
図9は印字ヘッド212の斜視図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0051】
印字ヘッド212は、その両側に用紙ガイドブロック213に矢印Y1、Y2方向に揺動可能に係合する凸部212aを有する。印字ヘッド212は、凸部212aが用紙ガイドブロック213に係合し、フレーム211との間に形成されるバネ保持部221に介装されたアース棒バネ214により、用紙ガイドブロック213の方向に付勢されている。
【0052】
なお、印字ヘッド212の矢印Y2方向側の面が、フレーム211の壁部211aに当接することによりバネ保持部221が構成される。
【0053】
〔用紙ガイドブロック213〕
図10は用紙ガイドブロック213の斜視図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0054】
本実施例の用紙ガイドブロック213は、フレーム211に固定されており、保持部133に代えて、軸受部132に印字ヘッド212を矢印Y1、Y2方向に揺動可能に保持するヘッド摺動部213aを有する構成とされている。
【0055】
〔アース棒バネ214〕
図11はアース棒バネ214の斜視図を示す。
【0056】
アース棒バネ214は、導電性の弾性線材を折曲させた構成とされており、押圧部214a、連結部214b、接触部214cから構成されている。
【0057】
押圧部214aは、フレーム211のヘッド保持部122と印字ヘッド212との間に形成されたバネ保持部221に装着され、印字ヘッド212をプラテンローラ114方向、矢印Y1方向に押圧する。連結部214bは、押圧部214aの両端から矢印X1、X2方向に延在しており、印字ヘッド212の両側端に回りこんで、印字ヘッド212の凸部212aの下部、矢印Z2方向を回って、プラテンローラ114の軸付近に至るように折曲されている。
【0058】
接触部214cは、連結部材214bの先端に設けられている。接触部214cは、プラテンローラ114が用紙ガイドブロック213の軸受部132に装着されたときにプラテンローラ114の回転軸114aに接触する。接触部214cがプラテンローラ114の回転軸114aに接触することによって、プラテンローラ114はアース棒バネ214を介してフレーム211に接続され、フレーム211を介して接地される。これによって、感熱用紙などの摩擦により発生する静電気を接地に逃がすことが可能となる。
【0059】
〔動作〕
図12は本発明の第2実施例の動作説明図を示す。
【0060】
用紙装着時には、図12(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212は、プラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、アース棒バネ214により矢印Y1方向に押圧された状態となる。
【0061】
この状態で、感熱用紙141を図12(B)に示すように用紙ガイドブロック213の用紙ガイド部121aに載置する。次に図12(C)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213に取り付ける。このとき、プラテンローラ114により印字ヘッド212がアース棒バネ214の付勢力に抗して矢印Y2方向に感熱用紙141を挟んだ状態で押圧される。これによって、紙送りが可能となり、印字が可能となる。
【0062】
〔第3実施例〕
図13は本発明の第3実施例の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0063】
本実施例の印字装置300は、フレーム311、印字ヘッド212、用紙ガイドブロック313、U字バネ314の構成が第2実施例とは相違している。本実施例の印字装置300は、印字ヘッド212、及び、用紙ガイドブロック313をフレーム311に固定し、プラテンローラ114の回転軸114aをU字バネ314により印字ヘッド212方向、矢印Y2方向に押圧することにより、プラテンローラ114と印字ヘッド212とで用紙を挟持する構成とされている。
ている。
【0064】
〔フレーム311〕
図14はフレーム311の斜視図を示す。同図中、図8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0065】
フレーム311は、ヘッド保持部322の構成が第2実施例のフレーム211と相違している。本実施例のヘッド保持部322は、その前面、矢印Y1方向側の面が、前面方向、矢印Y1方向に突出した形状とされている。ヘッド保持部322には、印字ヘッド212が固定される。
【0066】
〔用紙ガイドブロック313〕
図15は用紙ガイドブロック313の斜視図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0067】
本実施例の用紙ガイドブロック313は、軸受部132の外側面の前方である矢印Y1方向側に第1の凸部332a、及び、第2の凸部332bを形成した構成とされている。第1の凸部332a、及び、第2の凸部332bには、U字バネ314が係合する。
【0068】
第1の凸部332aは、軸受部132の前面側の上部に外側、矢印X1、X2方向に突出して設けられており、U字バネ314が上方端部に係合する。第2の凸部332bは、U字バネ314が下方側に係合する。
【0069】
〔U字バネ314〕
図16はU字バネ314の斜視図を示す。
【0070】
U字バネ314は、弾性線材を折曲させた構成とされており、押圧部314a、連結部314bから構成されている。
【0071】
押圧部314aは、U字状に形成されており、用紙ガイドブロック313の軸受部132の外側で第1の凸部313a及び第2の凸部313bに係合して、プラテンローラ114が軸受132aに装着された際に矢印Y1方向に付勢されて、プラテンローラ114の回転軸114aを矢印Y2方向に押圧する。
【0072】
押圧部314aは、連結部314bにより互いに連結されている。連結部314bは、用紙ガイドブロック313の軸受部132の矢印Y1方向側の端面を通って、用紙ガイドブロック313の用紙ガイド部131の前面端部に至り、用紙ガイド部131の前面端部に沿って他端の軸受部132に導かれている。
【0073】
図17は用紙ガイドブロック313にU字バネ314を取り付けた状態の要部斜視図を示す。
【0074】
図17に示すようにU字バネ314によりプラテンローラ114の回転軸114aが矢印Y2方向に押圧され、プラテンローラ114のローラ114bが印字ヘッド213に押圧される。これによって、プラテンローラ114のローラ114bと印字ヘッド213とで、感熱用紙を挟持できる。
【0075】
〔動作〕
図18は本発明の第3実施例の動作説明図を示す。
【0076】
用紙装着時には、図18(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212は、プラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、U字バネ314の押圧部314aは矢印Y2方向に開放された状態となる。また、用紙ガイドブロック313の軸受132aも同様に開放された状態とされている。
【0077】
この状態で、感熱用紙141を図18(B)に示すように用紙ガイドブロック313の用紙ガイド部121aに載置する。次に図18(C)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213に取り付けることにより、プラテンローラ114の回転軸114aによりU字バネ314の押圧部314aが矢印Y1方向に押圧され、これに伴って、プラテンローラ114の回転軸114aを矢印Y2方向に付勢する。プラテンローラ114の回転軸114aが矢印Y2方向に付勢されることにより、用紙ガイドブロック313の軸受132aが矢印Y2方向に変位して、プラテンローラ114のローラ114bが感熱用紙141を介して印字ヘッド213に押圧される。
【0078】
モータ116の回転に応じて減速ギヤ機構117が回転すると、プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転する。プラテンローラ114が矢印φ1方向に回転することにより感熱用紙141が矢印Z1方向に送られる。感熱用紙141を矢印Z1方向に送りつつ印字ヘッド112を駆動することにより感熱用紙141に印字が行なわれる。
【0079】
〔第4実施例〕
図19は本発明の第4実施例の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0080】
本実施例の印字装置400は、印字装置300とは、用紙ガイドブロック413の構成が相違する。さらに、本実施例の用紙ガイドブロック413は、軸受部432の構成が用紙ガイドフレーム313とは相違している。
【0081】
〔用紙ガイドブロック413〕
図20は用紙ガイドブロック413の斜視図、図21は組立時の用紙ガイドブロック413の要部の斜視図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0082】
本実施例の用紙ガイドブロック413は、スリット部132dに代えて、U字溝432dを設けた構成とされている。U字溝432dは、軸受132aの下方、矢印Z2方向に向かって形成されている。U字溝432dにより、プラテンローラ114の回転軸114aを軸受132aに装着する際に、切欠部132bが矢印Y1、y2方向に開きやすくなる。
【0083】
〔第5実施例〕
図22は本発明の第5実施例の斜視図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0084】
本実施例の印字装置500は、フレーム511及び用紙ガイドブロック513の構成が第1実施例とは相違しており、フレーム511と用紙ガイドブロック513とでプラテンローラ114の回転軸114aを保持する構成とされている。
【0085】
〔フレーム511〕
図23はフレーム511の斜視図を示す。
【0086】
本実施例のフレーム511は、矢印X1、X2方向の両端にプラテンローラ114の回転軸114aを係止するための係止部521を有する点で第1実施例とは相違している。軸受部521には、U字溝521a及びガイド部521bが形成されている。
【0087】
図24は用紙ガイドブロック513の斜視図を示す。
【0088】
本実施例の用紙ガイドブロック513は、軸受部532を有する点で第1実施例とは相違している。軸受部532は、U字溝532a及びガイド部532bが形成されている。
【0089】
〔動作〕
図25は本発明の第5実施例の動作説明図を示す。
【0090】
用紙装着時には、図25(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212はプラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、用紙ガイドブロック313は矢印θ1方向に回動した状態とされている。
【0091】
この状態で、感熱用紙141を図25(B)に示すように用紙ガイドブロック513の用紙ガイド部121aに載置する。次に図25(B)に示すようにプラテンローラ114の回転軸114aをガイド部511b及びガイド部532bに沿って矢印Z2方向に押し込むことにより、図25(C)に示すように用紙ガイドブロック513がコイルバネ115の付勢力に抗して矢印θ2方向に回動し、U字溝511aとU字溝532aとの間に装着される。
【0092】
このとき、U字溝532aは、図25(C)に示すように感熱用紙の摩擦により、プラテンローラ114に働く力F1とギヤ114cに働く力F2との合力F3の方向で確実にプラテンローラ114の回転軸114aを保持できる方向に形成されている。
【0093】
〔第6実施例〕
図26は本発明の第6実施例の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0094】
本実施例の印字装置600は、用紙ガイドブロック613、及び、棒バネ614の構成が第2実施例とは相違しており、用紙ガイドブロック613と棒バネ614とでプラテンローラ114の回転軸114aを保持する構成とされている。
【0095】
図27は用紙ガイドブロック613の斜視図を示す。同図中、図7と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0096】
本実施例の用紙ガイドブロック613は、軸受部632の形状が第2実施例とは相違している。軸受部632は、U字溝632a及びガイド部632bが形成されている。
【0097】
図28は棒バネ614の斜視図を示す。同図中、図8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0098】
本実施例の棒バネ614は、接触部に代えて爪部614aを形成した構成とされている。爪部614aはプラテンローラ114の回転軸114aに係合して、回転軸114aを用紙ガイドブロック613の軸受部632に形成されたU字溝632aに押圧するように作用する。
【0099】
〔動作〕
図29は本発明の第6実施例の動作説明図を示す。
【0100】
用紙装着時には、図28(A)に示すようにプラテンローラ114を用紙ガイドブロック213から離脱させる。印字ヘッド212はプラテンローラ114が用紙ガイドブロック213から離脱された状態では、用紙ガイドブロック313は矢印θ1方向に回動した状態とされている。
【0101】
この状態で、感熱用紙141を図28(B)に示すように用紙ガイドブロック613の用紙ガイド部121aに載置する。次に図28(B)に示すようにプラテンローラ114の回転軸114aを爪部614a及びガイド部532bに沿って矢印Z2方向に押し込むことにより、図28(C)に示すように爪部614aが矢印Y2方向に弾性的に押し込まれ、プラテンローラ114の回転軸114aがU字溝632aに装着される。プラテンローラ114の回転軸114aがU字溝632aに装着されると、爪部614aが矢印Y1方向に復帰して、プラテンローラ114の回転軸114aをU字溝632aに押圧して、回転自在に保持する。
【0102】
〔その他〕
なお、上記実施例では、用紙ガイドブロックとギヤカバーとを別体で構成したが、第2〜第4実施例では、用紙ガイドブロックがフレームに固定されるため、ギヤカバーとを一体に構成するようにすることもできる。
【0103】
また、上記実施例では、省スペース化、特に、矢印Y1、Y2方向のスペースを少なくできよって、例えば、フレーム111とモータ116との間にスペースを設けることができ、これによって、例えば、カードリーダライタなどを設けることが可能となり、装置を複合化できる。
【0104】
〔第7実施例〕
図30は本発明の第7実施例の正面斜視図、図31は本発明の第7実施例の背面斜視図、図32は本発明の第7実施例の裏面斜視図、図33は本発明の第7実施例の平面構成図、図34は本発明の第7実施例の断面図を示す。
【0105】
本実施例の印字装置700は、ベースフレーム711、モータ712、減速ギヤ機構713、印字ヘッド714、FPCケーブル715、加圧バネ716、用紙ガイドブロック717、プラテンローラ718、センサ719から構成されている。なお、印字ヘッド714は、図9に示す印字ヘッド212と同じ構造とされている。また、プラテンローラ718は、図1に示すプラテンローラ114と同じ構造とされている。
【0106】
〔ベースフレーム711〕
図35はベースフレーム711の正面斜視図、図36はベースフレーム711の背面斜視図、図37はベースフレーム711の裏面斜視図を示す。
【0107】
ベースフレーム711は、モータ取付部721、減速ギヤ機構取付部722、加圧バネ取付部723、用紙ガイドブロック取付部724、印字ヘッド退避部725がダイキャスト成形により一体に形成された構造とされている。
【0108】
モータ取付部721には、モータ712が取り付けられる。減速ギヤ機構取付部722には、減速ギヤ機構713を構成する歯車が装着される。加圧バネ取付部723は、印字ヘッド714の裏面側に位置し、印字ヘッド714をプラテンローラ718側に押圧する加圧バネ716が装着される。
【0109】
用紙ガイドブロック取付部724には、用紙ガイドブロック717が係合して、ベースフレーム711と用紙ガイドブロック717との取り付けに用いられる。用紙ガイドブロック取付部724には、取付孔724aが形成されている。取付孔724aには、装置を被取付部に取り付ける際にねじが挿入される。
【0110】
モータ取付部721にモータ712を取り付け、減速ギヤ機構取付部722に減速ギヤ機構713を構成する複数の歯車を取り付けることにより、モータ712が減速ギヤ機構713に噛合する。
【0111】
また、印字ヘッド退避部725は、用紙ガイドブロック717と噛み合う部分に形成されており、用紙ガイドブロック717をベースフレーム711に取り付ける際に印字ヘッド714の凸部112aが用紙ガイドブロック717とベースフレーム711とで挟まれないように退避させ部分である。印字ヘッド退避部725によって、組み付けが容易に行なえる。
【0112】
〔用紙ガイドブロック717〕
図38は用紙ガイドブロック717の正面斜視図、図39は用紙ガイドブロック717の背面斜視図、図40は用紙ガイドブロック717の裏面斜視図を示す。
用紙ガイドブロック717は、樹脂材料をモールド成形して形成されている。用紙ガイドブロック717は、プラテンローラ軸受部731、用紙ガイド部732、係合部733、ギヤカバー部734から構成されており、印字ヘッド714及びプラテンローラ718が装着される。
【0113】
プラテンローラ軸受部731は、矢印X1、X2方向の端部に設けられており、プラテンローラ718を回転自在に保持する。プラテンローラ軸受部731は、軸受731a及び爪部731b並びに印字ヘッドガイド部731cを有する。
【0114】
軸受731aは、略U字状に成形されており、プラテンローラ718の回転軸を回転自在に保持する。爪部731bは矢印A1、A2方向に弾性変形可能に形成されており、プラテンローラ718の軸を軸受731aに装着する際に矢印A2方向に弾性変形した後に、矢印A1方向に復元して、プラテンローラ718の回転軸を軸受731aに押圧する。このような構造によって、プラテンローラ718が用紙ガイドブロック717に対して容易に装着脱可能とされている。よって、用紙の交換が可能となる。
【0115】
印字ヘッドガイド部731cには、印字ヘッド退避部725に連通して形成されており、印字ヘッド714の凸部112aが係合する。印字ヘッド714は、凸部112aが印字ヘッドガイド部731cに係合して、プラテンローラ718に対して揺動自在に位置決めされる。
【0116】
用紙ガイド部732は、プラテンローラ軸受部731の矢印Z2方向側に矢印X1、X2方向に渡って横架されており、カールパス時に矢印Y1方向から挿入された用紙をプラテンローラ718と印字ヘッド714との間にガイドするように作用する。
【0117】
用紙ガイド部732には、貫通孔732a、基板保持部732b、係止爪部732cが形成されている。貫通孔732aの裏面側、矢印Z2方向側の面に、ロールパス時に用紙及びプラテンローラ718の有無を検出するセンサが配置される。センサは、貫通孔732aを通して光学的に用紙及びプラテンローラ718の有無を検出する。
【0118】
図41は本発明の第7実施例の要部の断面斜視図を示す。
【0119】
基板保持部732bには、センサ719が搭載されたセンサ基板741が保持されている。係止爪部732cは、ベースフレーム711の用紙ガイドブロック取付部724の矢印Z2方向端部の矢印Y1方向側に係合する。
【0120】
係合部733は、横架部733a及び係合爪部733bから構成されている。横架部733aは、プラテンローラ軸受部731の矢印Y2方向端辺の矢印Z1方向端部に、矢印X1、X2方向に架けて横架されている。係合爪部733bは、横架部733aから矢印Z2方向に延出しており、ベースフレーム711の印字ヘッド取付部723の矢印Z2方向端部の矢印Y2方向側に係合する。これによって、用紙ガイドブロック717は、係合爪部732c、733bによりベースフレーム711を挟持して、ベースフレーム711に取り付けられる。
【0121】
ギヤカバー部734は、減速ギヤ機構713の矢印X1方向側に配置されて、減速ギヤ機構713を構成するギヤが矢印X1方向に脱落するのを防止する。
【0122】
〔効果〕
本実施例によれば、用紙ガイドブロック717にプラテンローラ718を回転自在の保持するためのプラテンローラ軸受部731及び印字ヘッド714を位置決めするための印字ヘッドガイド部731cを一体に設けることにより、用紙ガイドブロック717によりプラテンローラ718と印字ヘッド714とを位置決めを行なるため、用紙ガイドブロック717の形状を変えても共通のベースフレーム711で対応でき、よって、共通のベースフレーム711で種々の機種への対応が可能となる。
【0123】
〔第1変形例〕
図42は本発明の第7実施例の第1変形例の正面斜視図、図43は本発明の第7実施例の第1変形例の背面斜視図、図44は本発明の第7実施例の第1変形例の裏面斜視図、図45は本発明の第7実施例の第1変形例の平面構成図、図46は本発明の第7実施例の第1変形例の断面構成図、図47は本発明の第7実施例の第1変形例の要部の断面斜視図を示す。同図中、図30乃至図32と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0124】
本変形例の印字装置800は、第7実施例の印字装置700においてベースフレーム711は共通の構成であり、用紙ガイドブロック717の形状を変えた構成となっており、用紙の出力方向が矢印Z1、Z2方向に対して角度θ11だけ傾斜した構成とされている。なお、用紙の出力方向が傾斜させたことによりベースフレーム711を傾斜して配置している。
【0125】
図48は用紙ガイドブロック811の正面斜視図、図49は用紙ガイドブロック811の背面斜視図、図50は用紙ガイドブロック811の裏面斜視図を示す。同図中、図38乃至図40と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0126】
本変形例の用紙ガイドブロック811は、軸受部731が角度θ11だけ傾斜して配置されるとともに、カバー部821を有する構成とされている。カバー部821は、装置の矢印Z1、Y2方向側の面をカバーする。カバー部821を設けることにより、装置を独立小型印字装置として扱うことが可能となる。
【0127】
また、本変形例では、用紙ガイド部732の中央部には取付孔822が形成されている。用紙ガイドブロック811の取付孔822及びベースフレーム711の取付孔724aを介して被取付部にねじを螺入することにより、印字装置800を被取付部に固定する。これにより、用紙ガイドブロック811とベースフレーム711との勘合性を強化することができる。
【0128】
さらに、本変形例では、用紙をストレートパスさせることが可能な構成とされており、このとき、用紙検出を行なうために用紙ガイド部732にセンサ基板を取り付けるための基板取付部823が形成されている。基板取付部823には、センサ831が搭載されたセンサ基板832が取り付けられる。センサ831は、矢印Y2方向を向いており、用紙挿入口841から矢印Z1方向に挿入される用紙を検出可能な構成とされている。
【0129】
なお、本変形例によれば、FPCケーブル715に代えて、コネクタ、インタフェース回路、処理回路などが搭載された回路基板をカバー部821に収まるように設けることにより、独立した小型印字装置として用いることが可能となる。
【0130】
〔第2の変形例〕
図51は本発明の第7実施例の第2変形例の斜視図、図52は本発明の第7実施例の第2変形例の要部の断面構成図を示す。図52(A)はプラテンローラ718を装着した状態、図52(B)はプラテンローラ718を離脱させた状態を示している。同図中、図30乃至図32と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0131】
本変形例の印字装置900は、用紙ガイドブロック911の構成が第7実施例とは相違する。本変形例の用紙ガイドブロック911は、基部921及び可動用紙ガイド部922並びにコイルバネ923から構成されている。
【0132】
基部921は、用紙ガイドブロック911と一体にモールド成形されている。基部921には、センサ719が保持されている。可動用紙ガイド部922は、用紙ガイドブロック911とは別体に構成されおり、コイルバネ923を介して基部921に結合されている。
【0133】
プラテンローラ718を用紙ガイドブロック911に装着した状態では、図52(A)に示すように可動用紙ガイド部922は、プラテンローラ718により矢印Z2方向に押下された状態で保持されており、センサ719から可動用紙ガイド部922表面までの距離はd0となる。このとき、用紙Pは、プラテンローラ718と可動用紙ガイド部922との間に挟持された状態であるので、センサ719から用紙Pまでの間の距離は、d0となる。
【0134】
次にプラテンローラ718を用紙ガイドブロック911から離脱させると、図52(B)に示すようにコイルバネ923が開放されて、可動用紙ガイド部922が矢印Z1方向に上昇する。これによって、センサ719から可動用紙ガイド部922表面までの距離は(d0+α)となる。可動用紙ガイド部922が矢印Z1方向に上昇することにより用紙Pはセンサ719から少なくとも(d0+α)の距離に位置する。
【0135】
したがって、センサ719によって、距離による出力に変位を検出することによって、プラテンローラ718の有無を検出することが可能となる。
【0136】
〔その他〕
なお、本変形例では、センサ719の出力の距離による変位によりプラテンローラ718の有無を検出したが、反射率の違いによって用紙P、用紙位置マークM、プラテンローラ718の有無を検出するようにしてもよい。なお、用紙位置マークMは、用紙Pに印刷された所定の幅のマークであり、用紙Pの開始位置或いは終了位置などの位置情報を示している。
【0137】
例えば、用紙Pは白色、用紙位置マークMは黒色、プラテンローラ718は灰色の素材で構成する。センサ719の上に用紙Pが位置するときには、用紙Pは白色であり、光の反射率が高いので、センサ719の出力はハイレベルとなる。よって、センサ719の出力がハイレベルのときには、用紙Pが存在することを検出できる。
【0138】
また、センサ719の上に用紙位置マークMが位置するときには、用紙位置マークMは黒色であり、光の反射率が低いので、センサ719の出力はローレベルとなる。また、用紙位置マークMは、所定の幅を有し、その前後は、白色であるので、センサ719の出力がハイレベルの間に所定時間、ローレベルが連続することを検出することによって、用紙位置マークMを検出できる。
【0139】
さらに、センサ719の上に用紙Pがなく、プラテンローラ718が位置するときには、プラテンローラ718は灰色であり、光の反射率は白色と黒色との中間であるため、センサ719の出力はハイレベルとローレベルとの中間レベルなる。よって、センサ719の出力が中間レベルのときには、用紙Pがなく、プラテンローラ718が装着されている状態を検出できる。
【0140】
また、センサ719の出力が所定時間以上、ローレベルである場合には、センサ719上に用紙Pもプラテンローラ718も存在しないことを検出できる。
【符号の説明】
【0141】
100〜700 印字装置
111、211、311、711 フレーム
112、212、714 印字ヘッド
113、213、313、413、513、613、717 用紙ガイドブロック
114、718 プラテンローラ
115 コイルバネ、116 モータ、117 減速ギヤ機構、118 ギヤカバー
119 フレキシブルプリント配線基板、120 センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持して、該印字ヘッドにより前記用紙に印字を行なう印字装置において、
前記用紙を前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間にガイドするとともに、前記プラテンローラの回転軸に係合するU字溝を有する用紙ガイドブロックと、
前記用紙ガイドブロックを固定するフレームと、
前記印字ヘッドと前記フレームとの間に間装されており、前記印字ヘッドを、前記用紙ガイドブロックに押圧するように付勢する付勢部材と、を有し、
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックの前記U字溝に前記プラテンローラの回転軸が係合した際に、前記プラテンローラの回転軸に係合する爪部とを有することを特徴とする印字装置。
【請求項2】
前記用紙ガイドブロックの用紙の有無、及び、前記プラテンローラの有無を検出するセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項3】
前記フレームは、貫通孔を有し、
前記センサは、フォトセンサ又はフォトカプラ又はフォトインタラプタから構成されており、
前記センサの出力信号の中間レベルを検出することにより前記用紙の有無及び前記プラテンローラの有無を検出することを特徴とする請求項2記載の印字装置。
【請求項4】
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックと前記フレームとの間に間装され、前記用紙ガイドブロックを前記印字ヘッド方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項5】
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックと前記フレームとの間に間装されたコイルバネから構成されたことを特徴とする請求項4記載の印字装置。
【請求項6】
前記用紙ガイドブロックは、フレームに固定されており、
前記付勢部材は、前記印字ヘッドとフレームとの間に配置され、前記印字ヘッドを前記ガイドブロック方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項7】
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックに保持された前記プラテンローラに電気的に接触する接触部と、
前記印字ヘッドを前記プラテンローラ方向に押圧する押圧部とを有することを特徴とする請求項4記載の印字装置。
【請求項8】
前記印字ヘッド及び前記用紙ガイドブロックは、前記フレームに固定されており、
前記付勢部材は、前記プラテンローラの回転軸を前記印字ヘッド方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項9】
前記付勢部材は、弾性を有する線材を折曲させた棒バネから構成とされていることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項10】
前記用紙ガイドブロックは樹脂により一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項11】
前記用紙ガイドブロックは、前記用紙をガイドする用紙ガイド部と、
前記用紙ガイド部に一体に形成され、前記プラテンローラの回転軸を軸支する軸受部とを有し、
前記軸受部は、前記軸受部をモールドバネにより保持することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項12】
前記モールドバネは、前記プラテンローラの回転軸を軸支する軸受と、
前記軸受の側部に形成されたスリット部とを有することを特徴とする請求項11記載の印字装置。
【請求項13】
前記モールドバネは、前記プラテンローラの回転軸を軸支する軸受と、
前記軸受に連通する溝部とを有することを特徴とする請求項11記載の印字装置。
【請求項14】
前記用紙ガイドブロックは、フレームに固定されており、
前記印字ヘッドは、前記用紙ガイドブロックに対して回動自在に保持され、
前記付勢部材は、前記フレームと前記印字ヘッドとの間に設けられ、前記印字ヘッドを前記プラテンローラに押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項15】
前記用紙ガイドブロックは、前記印字ヘッドを回動自在に保持するヘッドガイド部を有することを特徴とする請求項14記載の印字装置。
【請求項16】
前記フレームは、前記ヘッドガイド部に連通し、前記印字ヘッドを前記ヘッドガイド部から退避させる逃げ部を有することを特徴とする請求項15記載の印字装置。
【請求項17】
前記用紙を前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間にガイドする用紙ガイド部を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項18】
前記用紙ガイド部は、前記用紙をカールパスさせるカールパスガイド部と、
前記用紙をストレートパスさせるストレートパスガイド部とを有することを特徴とする請求項17記載の印字装置。
【請求項19】
前記用紙ガイドブロックは、前記フレームに係合する係合部を有することを特徴とする請求項14乃至18のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項20】
前記用紙ガイドブロックは、前記フレームを介して被取付部に固定されることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項21】
前記用紙ガイドブロックは、装置の一部をカバーするカバー部が一体に形成されたことを特徴とする請求項14乃至20のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項22】
ホスト装置とのインタフェースをとるインタフェース部と、
前記ホスト装置から前記インタフェースを介して供給された印字データを処理する処理部と、
前記処理部で処理された印字データに基づいて前記モータ及び前記印字ヘッドを駆動する駆動部とを前記フレーム及び前記用紙ガイド部と一体に搭載した構成とされたことを特徴とする請求項1乃至21のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項1】
印字ヘッドとプラテンローラとにより用紙を挟持して、該印字ヘッドにより前記用紙に印字を行なう印字装置において、
前記用紙を前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間にガイドするとともに、前記プラテンローラの回転軸に係合するU字溝を有する用紙ガイドブロックと、
前記用紙ガイドブロックを固定するフレームと、
前記印字ヘッドと前記フレームとの間に間装されており、前記印字ヘッドを、前記用紙ガイドブロックに押圧するように付勢する付勢部材と、を有し、
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックの前記U字溝に前記プラテンローラの回転軸が係合した際に、前記プラテンローラの回転軸に係合する爪部とを有することを特徴とする印字装置。
【請求項2】
前記用紙ガイドブロックの用紙の有無、及び、前記プラテンローラの有無を検出するセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項3】
前記フレームは、貫通孔を有し、
前記センサは、フォトセンサ又はフォトカプラ又はフォトインタラプタから構成されており、
前記センサの出力信号の中間レベルを検出することにより前記用紙の有無及び前記プラテンローラの有無を検出することを特徴とする請求項2記載の印字装置。
【請求項4】
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックと前記フレームとの間に間装され、前記用紙ガイドブロックを前記印字ヘッド方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項5】
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックと前記フレームとの間に間装されたコイルバネから構成されたことを特徴とする請求項4記載の印字装置。
【請求項6】
前記用紙ガイドブロックは、フレームに固定されており、
前記付勢部材は、前記印字ヘッドとフレームとの間に配置され、前記印字ヘッドを前記ガイドブロック方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項7】
前記付勢部材は、前記用紙ガイドブロックに保持された前記プラテンローラに電気的に接触する接触部と、
前記印字ヘッドを前記プラテンローラ方向に押圧する押圧部とを有することを特徴とする請求項4記載の印字装置。
【請求項8】
前記印字ヘッド及び前記用紙ガイドブロックは、前記フレームに固定されており、
前記付勢部材は、前記プラテンローラの回転軸を前記印字ヘッド方向に押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項9】
前記付勢部材は、弾性を有する線材を折曲させた棒バネから構成とされていることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項10】
前記用紙ガイドブロックは樹脂により一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項11】
前記用紙ガイドブロックは、前記用紙をガイドする用紙ガイド部と、
前記用紙ガイド部に一体に形成され、前記プラテンローラの回転軸を軸支する軸受部とを有し、
前記軸受部は、前記軸受部をモールドバネにより保持することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項12】
前記モールドバネは、前記プラテンローラの回転軸を軸支する軸受と、
前記軸受の側部に形成されたスリット部とを有することを特徴とする請求項11記載の印字装置。
【請求項13】
前記モールドバネは、前記プラテンローラの回転軸を軸支する軸受と、
前記軸受に連通する溝部とを有することを特徴とする請求項11記載の印字装置。
【請求項14】
前記用紙ガイドブロックは、フレームに固定されており、
前記印字ヘッドは、前記用紙ガイドブロックに対して回動自在に保持され、
前記付勢部材は、前記フレームと前記印字ヘッドとの間に設けられ、前記印字ヘッドを前記プラテンローラに押圧することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
【請求項15】
前記用紙ガイドブロックは、前記印字ヘッドを回動自在に保持するヘッドガイド部を有することを特徴とする請求項14記載の印字装置。
【請求項16】
前記フレームは、前記ヘッドガイド部に連通し、前記印字ヘッドを前記ヘッドガイド部から退避させる逃げ部を有することを特徴とする請求項15記載の印字装置。
【請求項17】
前記用紙を前記印字ヘッドと前記プラテンローラとの間にガイドする用紙ガイド部を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項18】
前記用紙ガイド部は、前記用紙をカールパスさせるカールパスガイド部と、
前記用紙をストレートパスさせるストレートパスガイド部とを有することを特徴とする請求項17記載の印字装置。
【請求項19】
前記用紙ガイドブロックは、前記フレームに係合する係合部を有することを特徴とする請求項14乃至18のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項20】
前記用紙ガイドブロックは、前記フレームを介して被取付部に固定されることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項21】
前記用紙ガイドブロックは、装置の一部をカバーするカバー部が一体に形成されたことを特徴とする請求項14乃至20のいずれか一項記載の印字装置。
【請求項22】
ホスト装置とのインタフェースをとるインタフェース部と、
前記ホスト装置から前記インタフェースを介して供給された印字データを処理する処理部と、
前記処理部で処理された印字データに基づいて前記モータ及び前記印字ヘッドを駆動する駆動部とを前記フレーム及び前記用紙ガイド部と一体に搭載した構成とされたことを特徴とする請求項1乃至21のいずれか一項記載の印字装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【公開番号】特開2011−20453(P2011−20453A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−215877(P2010−215877)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【分割の表示】特願2005−212737(P2005−212737)の分割
【原出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【分割の表示】特願2005−212737(P2005−212737)の分割
【原出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】
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