説明

厚さ測定方法

【課題】 電磁界の共振現象を利用して膜状絶縁体試料の厚さを容易にかつ高精度に測定することができる厚さ測定方法を提供する。
【解決手段】 導体板1b上に膜状絶縁体試料2を配置し、該膜状絶縁体試料2の上に、有底筒状導体1bの開口部が膜状絶縁体試料2に接するように配置して空洞共振器1を構成し、該空洞共振器の寸法および空洞共振器1のTEモードの共振周波数の測定値に基づき、膜状絶縁体試料2の厚さtを求めるもので、TEモードの共振周波数は空洞共振器1の寸法に敏感であるため、膜状絶縁体試料2の厚さtにも敏感となるため、TEモードの共振周波数から膜状絶縁体試料2の厚さtを求めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膜状絶縁体試料の厚さ測定方法に関し、特に電磁界の共振現象を利用して膜状試料の厚さを測定する厚さ測定方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、回路基板として用いられるセラミック積層基板の薄層化が進み、セラミック積層基板を構成するセラミック絶縁層一層あたりの厚さが50μm以下のセラミック積層基板が製造されるようになってきている。焼結後のセラミック絶縁層の厚さは特性インピーダンスやキャパシタンスに影響を与えるので、設計値通りの厚さを有する必要がある。このために焼結前のセラミックスシートの厚さを、高精度に、具体的には誤差1μm以下の精度で評価、管理しなければならない。また積層セラミックコンデンサにおいては、セラミック誘電体層一層の厚さが1μm以下である小型部品も生産されており、このために焼結前のセラミックスシートの厚さを誤差0.1μm以下の精度で評価、管理しなければならない。
【0003】
膜状試料の厚さ測定法としては、従来、マイクロメータや非接触レーザ変位計による測定方法が知られている。
【0004】
マイクロメータによる測定方法は、膜状試料を測定端子で挟んで、機械的に膜状試料の厚さを測定する方法であり、非接触レーザ変位計による測定方法は、レーザ光を膜状試料および膜状試料が配置された基板に照射し、反射して戻ってくるレーザ光を利用して、膜状試料の厚さを測定する測定方法である。
【0005】
なお、本出願人は、2つの有底筒状導体の開口部間に、誘電体薄膜が形成された基板を配置し、誘電体薄膜に電界が集中するように空洞共振器を構成し、この空洞共振器の共振周波数が、誘電体薄膜の比誘電率に影響を受けるようにして、誘電体薄膜の比誘電率を測定する測定法を出願した(特許文献1参照)。また、誘電体薄膜が形成された基板を、誘電体薄膜が上側となるように導体板上に配置し、誘電体薄膜上に有底筒状導体の開口部を当接させて空洞共振器を構成し、誘電体薄膜に電界を集中させる一方で、誘電体基板における電界の集中を小さくし、空洞共振器の共振周波数が、誘電体薄膜の比誘電率に影響を受けるようにして、誘電体薄膜の比誘電率を測定する方法を出願した(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−228600号公報
【特許文献2】特開2006−300856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の膜状試料の厚さをマイクロメータで測定する方法の場合の測定誤差は1μm以上であり、非接触レーザ変位計においてもレーザヘッドの固定の不安定性 や膜状試料の変形などによる不安定性から測定誤差を1μm以下に抑えることは容易ではない。
【0008】
本発明は、電磁界の共振現象を利用して膜状絶縁体試料の厚さを容易にかつ高精度に測定することができる厚さ測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は上記課題に対して検討を重ねた結果、空洞共振器のTEモードの電界強度は導体板表面でゼロとなるため、膜状絶縁体試料が十分薄い場合には、膜状絶縁体試料を空洞共振器の導体板表面に配置することにより、TEモードの共振周波数は膜状絶縁体試料の比誘電率の影響を受けず、一方、TEモードの共振周波数は誘電体共振器の寸法に敏感であるため、膜状絶縁体試料の厚さにも敏感となるため、TEモードの共振周波数から膜状絶縁体試料の厚さを求めることができることを見出し、本発明に至った。
【0010】
本発明の厚さ測定方法は、導体板上に膜状絶縁体試料を配置し、該膜状絶縁体試料の上に、有底筒状導体を、その開口部が前記膜状絶縁体試料に面するように配置して空洞共振器を構成し、該空洞共振器の寸法および前記空洞共振器のTEモードの共振周波数の測定値に基づき、前記膜状絶縁体試料の厚さを求めることを特徴とする。
【0011】
このような厚さ測定方法では、空洞共振器のTEモードの電界強度は導体板の表面でゼロとなるため、膜状絶縁体試料が十分薄い場合には、膜状絶縁体試料を空洞共振器の導体板の表面に配置することにより、TEモードの共振周波数は膜状絶縁体試料の比誘電率の影響を殆ど受けず、一方、TEモードの共振周波数は空洞共振器の寸法に敏感であるため、膜状絶縁体試料の厚さにも敏感となるため、TEモードの共振周波数から膜状絶縁体試料の厚さを求めることができる。
【0012】
また、本発明では、前記空洞共振器のTE011モードの共振周波数の測定値を用いる場合がある。この場合には、TE011モードがTEモードの基本モード、あるいは最低次モードであることから、他の高次のTEモードに比べて共振が起こりやすく、また一般に複数個ある共振ピークから所望のピークであるTE011モードの共振ピークを探しやすいという利点がある。
【0013】
さらに、本発明では、前記空洞共振器の空洞の高さをHとし、前記膜状絶縁体試料の厚みをt、比誘電率をε’としたとき、ε’が100以下、t/Hが0.005以下の条件を満足する膜状絶縁体試料の厚さを求める場合がある。この場合には、膜状絶縁体試料の比誘電率ε’がある程度大きくても、膜状絶縁体試料の厚みtが薄い場合、すなわちε’が100以下、t/Hが0.005以下の条件を満足する場合には、空洞共振器の共振周波数と膜状絶縁体試料の厚みが比誘電率に依存せずにほぼ負の比例関係にあり、予め空洞共振器の共振周波数と膜状絶縁体試料の厚みとの関係式を求めておけば、この関係式に、空洞共振器のTEモードの共振周波数の測定値を代入することにより、比誘電率に依存せずに膜状絶縁体試料の厚さをより高い精度で求めることができる。
【0014】
さらに、本発明では、前記空洞共振器の空洞の高さをHとし、前記膜状絶縁体試料の厚みをt、比誘電率をε’としたとき、ε’が10以下、t/Hが0.015以下の条件を満足する膜状絶縁体試料の厚さを求める場合がある。この場合には、膜状絶縁体試料の厚みtが、この条件の範囲で、ある程度厚い場合であっても、膜状絶縁体試料の比誘電率ε’が小さい場合、すなわち、ε’が10以下、t/Hが0.015以下の条件を満足する場合には、空洞共振器の共振周波数と膜状絶縁体試料の厚みが比誘電率に依存せずにほぼ負の比例関係にあり、予め空洞共振器の共振周波数と膜状絶縁体試料の厚みとの関係式を求めておけば、この関係式に、空洞共振器のTEモードの共振周波数の測定値を代入することにより、比誘電率に依存せずに膜状絶縁体試料の厚さをより高い精度で求めることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の厚さ測定方法によれば、空洞共振器の寸法および空洞共振器のTEモードの共
振周波数の測定値に基づき、膜状絶縁体試料の厚さを容易にかつ高精度に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】厚さ測定方法に用いられる円筒空洞共振器を示すもので、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図2】(a)は円筒空洞共振器の構造を示す断面図であり、(b)は、(a)の円筒空洞共振器のTE011モードの電界強度分布を示す説明図である。
【図3】図1の円筒空洞共振器の共振周波数と膜状絶縁体試料の厚さとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は厚さ測定方法に用いられる円筒空洞共振器の一形態を示す縦断面図である。この図1における円筒空洞共振器1は、開口部を有する有底筒状導体1aと、主面が矩形状の導体板1bとの間に、膜状絶縁体試料2を配置して構成されており、有底筒状導体1aの開口部が膜状絶縁体試料2に面している。言い換えれば、導体板1b上に膜状絶縁体試料2が配置されており、膜状絶縁体試料2に有底筒状導体1aが当接しており、有底筒状導体1aの開口部側端面と、導体板1bとの間に、膜状絶縁体試料2が介在し、膜状絶縁体試料2が空洞共振器1の空洞に面している。
【0018】
有底筒状導体1aの側壁には貫通孔が形成され、外部から内部に向けて同軸ケーブル3a、3bが挿通しており、その内部側の先端にはループアンテナ4a、4bが配置されている。ループアンテナ4a、4bの空洞共振器1への挿入深さLはTE011モードの共振周波数における挿入損失が30dB程度あるいはそれ以上になるように調整されている。挿入損失が30dB程度あるいはそれ以上であれば、共振周波数はループアンテナ4a、4bや同軸ケーブル3a、3bの影響を殆ど受けない。
【0019】
同軸ケーブル3a、3bはネットワークアナライザー等の測定機器の出力、入力端子に接続され、例えば、同軸ケーブル3a、ループアンテナ4aを介して、高周波信号が空洞共振器1内に入力され、同軸ケーブル3b、ループアンテナ4bを介して、高周波信号が取り出され、空洞共振器1の共振周波数が測定される。厚さはFEM解析などを用いて計算される。
【0020】
円筒空洞共振器1のTE011モードの共振周波数から膜状絶縁体試料2の厚さが求められる理由を説明する。図2(b)は円筒空洞共振器1のTE011モードの電界強度の分布を示すもので、円筒空洞共振器1のTE011モードの電界強度は円筒空洞共振器1の空洞の高さ方向の中心面で最大になり、上下両端でゼロになる。図1に示すように、円筒空洞共振器1の底面に膜状絶縁体試料2を配置すると、空洞共振器1の空洞の高さHに対して膜状絶縁体試料2の厚さtが十分に薄い場合には、電界がゼロに近い場所に膜状絶縁体試料2が存在するため、TE011モードの共振周波数は膜状絶縁体試料2の比誘電率に殆ど影響を受けない。
【0021】
一方、膜状絶縁体試料2の厚さtだけ空洞共振器1の寸法が高さ方向に伸びたことになるため、TE011モードの共振周波数は膜状絶縁体試料2の厚さtに応じて変化する。従って、膜状絶縁体試料2の厚さtをTE011モードの共振周波数の変化から求めることができる。
【0022】
図3は、図1において空洞共振器1の空洞の高さHが20mm、内径Dが40mmの場合に、膜状絶縁体試料2の厚さtと共振周波数fとの関係を有限要素法により計算したものである。なお、膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’を1、10、100として計算を行
った。
【0023】
膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’が100以下の条件においては、膜状絶縁体試料2の厚さtが100μm以下、すなわちt/Hが0.005以下の場合、共振周波数fは比誘電率ε’によらずに膜状絶縁体試料2の厚さtに対して直線的に減少することがわかる。従って、膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’が100以下であることが明らかな場合、比誘電率ε’に関する詳細な情報が無くても、t/Hが0.005以下の条件の下で、図1の空洞共振器1を用いて、共振周波数fの測定値から膜状絶縁体試料2の厚さtを精度良く計算できることがわかる。
【0024】
また膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’が10以下の条件においては、膜状絶縁体試料2の厚さtが300μm以下、すなわちt/Hが0.015以下の場合、共振周波数fは比誘電率ε’によらずに膜状絶縁体試料2の厚さtに対して直線的に減少することがわかる。従って、膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’が10以下であることが明らかな場合、比誘電率ε’に関する詳細な情報が無くても、t/Hが0.015以下の条件の下で、図1の空洞共振器1を用いて、共振周波数fの測定値から膜状絶縁体試料の厚さtを精度良く計算できることがわかる。
【0025】
従って、膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’が100以下、t/Hが0.005以下の条件を満足するか、もしくは、膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’が10以下、t/Hが0.015以下の条件を満足する場合には、膜状絶縁体試料2の厚さtと空洞共振器1の共振周波数fとが負の比例関係にあるため、予め膜状絶縁体試料の厚さtと空洞共振器1の共振周波数fとの関係式を求め、この関係式に、実際に測定された空洞共振器1の共振周波数fの測定値を代入することにより、膜状絶縁体試料2の厚さtを容易にかつ精度良く求めることができる。一方、ε’が100以下、t/Hが0.005以下の条件、ε’が10以下、t/Hが0.015以下の条件を満足しない場合には、膜状絶縁体試料2の比誘電率ε’の影響を加味した、膜状絶縁体試料の厚さtと空洞共振器1の共振周波数fとの関係式を求め、この関係式に、実際に測定された空洞共振器1の共振周波数fの測定値を代入することにより、膜状絶縁体試料2の厚さtを精度良く求めることができる。
【0026】
なお、厚さを測定する膜状絶縁体試料の比誘電率が100以下であるか、あるいは10以下であるか、というような比誘電率の概略値を知ることは一般に容易であり、特に焼結前の100μm以下の厚さを有するセラミックシートの厚さを測定する必要のある当業者にとっては、当然既知の情報である。
【0027】
また、上記形態では、円筒空洞共振器1を用いて膜状絶縁体試料2の厚さtを測定したが、矩形状空洞共振器を用いて膜状絶縁体試料の厚さを測定することもできる。
【0028】
さらに、膜状絶縁体試料の厚さtと空洞共振器1の共振周波数fとの関係式を予め求めることなく、例えば、図1の空洞共振器の電磁界を厳密に数式表現し、共振周波数から厚さを直接求める数式を導出することにより、膜状絶縁体試料の厚さを求めることもできる。
【0029】
有限要素法(FEM)による電磁界の解析においては、空洞共振器1の寸法や膜状絶縁体試料2の比誘電率が解析の入力値であり、共振周波数fや電磁界分布が解析結果となるので、本発明において有限要素法(FEM)を用いる場合には、膜状絶縁体試料2の厚さtと空洞共振器1の共振周波数fとの関係式を予め求める必要がある。
【0030】
本形態では、膜状絶縁体試料2として、焼結前のセラミックシート、いわゆるグリーン
シートの厚さを測定する場合により有効に用いることができる。これは、従来のマイクロメータや非接触レーザ変位計による測定方法では、焼結前のセラミックシートが変形しやすいこと等に起因して、十分な精度で求めることが困難であるが、本形態では、空洞共振器が膜状絶縁体試料に広い面積で当接する等の理由により、容易にかつ精度良く求めることができるためである。
【実施例】
【0031】
まず、測定で使用する空洞共振器の寸法を、JIS―R―1641:2002に従って、膜状絶縁体試料を挟まない状態のTE011モードとTE012モードの共振周波数の測定値から求めた。この結果を表1に示す。また、使用した空洞共振器を図1に示した。
【0032】
【表1】

【0033】
次に、表1の空洞共振器を用いて、公称値として50μmの厚さを持つ市販のフッ素系樹脂シート(テフロン(登録商標)シート)の厚さを、図1に示す空洞共振器1を用いて測定した。すなわち、導体板1b上に、フッ素系樹脂シートからなる膜状絶縁体試料2を配置し、このフッ素系樹脂シートに開口部が当接するように、有底筒状導体1aを配置し、ループアンテナ4a、4b、同軸ケーブル3a、3bを用いて空洞共振器1を共振させ、空洞共振器1の共振周波数を測定した。
【0034】
共振周波数から厚さを計算する方法には種々の電磁場解析法が適用できるが、ここでは軸対称有限要素法を適用した。計算方法をより具体的に説明する。
【0035】
まず、図1の空洞共振器と対応する解析モデルを作成し、厚さtを50μmの周辺で5μm間隔で変化させ、各厚さtに対する共振周波数fを計算した。次に共振周波数fと厚さtの関係の近似式を最小2乗法により求めた。
【0036】
ここで、フッ素系樹脂シートの比誘電率は2.0であることが知られているので、図1の空洞共振器と対応する解析モデルでは、膜状絶縁体試料の比誘電率を2.0とした。
【0037】
なお、フッ素系樹脂シートの比誘電率は2.0前後であり、厚さが50μm前後であるので、本発明のε’が100以下かつt/Hが0.005以下の条件を満たしている。従ってε’を100以下の任意の値とした場合の、膜状絶縁体試料の厚さtと空洞共振器1の共振周波数fとの関係の近似式を用いることもできる。
【0038】
この近似式に、実際に測定された空洞共振器1の共振周波数fの測定値を代入し、厚さtを算出した。求めたフッ素系樹脂シートの厚さtを表2に示した。表中の厚さtの値は、同一試料を空洞共振器1に配置しなおし、5回繰り返し測定を行うことによって求めた平均値であり、表中の誤差は標準偏差である。
【0039】
【表2】

【0040】
表2から、本形態の厚さ測定方法により得られたフッ素系樹脂シートの厚さtと、フッ素系樹脂シートの厚さtの公称値とがほぼ一致しており、測定誤差も充分小さいことがわかる。
【符号の説明】
【0041】
1・・・空洞共振器
1a・・・有底筒状導体
1b・・・導体板
2・・・膜状絶縁体試料
t・・・膜状絶縁体試料の厚さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体板上に膜状絶縁体試料を配置し、該膜状絶縁体試料の上に、有底筒状導体を、その開口部が前記膜状絶縁体試料に面するように配置して空洞共振器を構成し、該空洞共振器の寸法および前記空洞共振器のTEモードの共振周波数の測定値に基づき、前記膜状絶縁体試料の厚さを求めることを特徴とする厚さ測定方法。
【請求項2】
前記空洞共振器のTE011モードの共振周波数の測定値を用いることを特徴とする請求項1記載の厚さ測定方法。
【請求項3】
前記空洞共振器の空洞の高さをHとし、前記膜状絶縁体試料の厚みをt、比誘電率をε’としたとき、ε’が100以下、t/Hが0.005以下の条件を満足する前記膜状絶縁体試料の厚さを求めることを特徴とする請求項2記載の厚さ測定方法。
【請求項4】
前記空洞共振器の空洞の高さをHとし、前記膜状絶縁体試料の厚みをt、比誘電率をε’としたとき、ε’が10以下、t/Hが0.015以下の条件を満足する前記膜状絶縁体試料の厚さを求めることを特徴とする請求項2記載の厚さ測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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